JP2000311544A - 押しボタン構造 - Google Patents

押しボタン構造

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JP2000311544A
JP2000311544A JP11120034A JP12003499A JP2000311544A JP 2000311544 A JP2000311544 A JP 2000311544A JP 11120034 A JP11120034 A JP 11120034A JP 12003499 A JP12003499 A JP 12003499A JP 2000311544 A JP2000311544 A JP 2000311544A
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JP
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push button
button
case
push
switch
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JP11120034A
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Naoki Watanabe
直樹 渡邉
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Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケース内部の狭い配置スペースでも配置で
き、ヒンジ部が一定の強度を有して正確に動作する操作
感の良い押しボタン構造を提供する。 【解決手段】 所定面に少なくとも1箇所以上の開口穴
22を形成した電子機器のケース20を有し、このケー
ス20内に配置されて開口穴22に対応する位置にタク
トスイッチ30を実装したプリント基板を備え、ケース
20の開口穴22に挿入して突出させるボタン部13
と、このボタン部13からタクトスイッチ30に延在す
る突部16と、ケースの内面に固定されてボタン部13
を所定方向に固定する枠体11と、この枠体から延在し
てボタン部13の外周を支持して付勢するヒンジ部12
と、ボタン部13からタクトスイッチ30の側面に延在
してボタン部13の動作を案内する案内部16とを一体
に形成した押しボタン10を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押しボタン構造に
係り、より詳細にはヒンジ部により付勢したボタン部を
電子機器の操作面に配置して動作させる押しボタン構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器は、ケース本体の小型
化、薄型化が要求される一方、種々の機能が付加されて
多機能化しているため、使用者が所定の機能を容易に且
つ確実に実行できるようにケースの狭い配置スペースに
効率良く押しボタンを配置して操作性を向上させること
が重要になっている。従来、このような押しボタンの構
造は、枠体から延在するヒンジ部によりボタン部を支持
し、この枠体を電子機器のケースに固定することでボタ
ン部がヒンジ部の変形(たわみ)により可動してタクト
スイッチを押すように形成されていた。図7は、このよ
うなヒンジ部を使用した従来の押しボタン構造を示す斜
視図である。また、図8は、図7に示したC−C線の断
面を示す断面図である。
【0003】図7に示すように、ヒンジ部を使用した従
来の押しボタン構造は、所定面に少なくとも1箇所以上
(図7では1箇所)開口する開口穴52を形成した電子
機器のケース50を備え、このケース50に固定部41
を装着してヒンジ部42の変形(たわみ)を利用して開
口穴51で動作するボタン部43を形成した押しボタン
40を備えている。この押しボタン40は、ヒンジ部4
2の変形(たわみ)を利用して所定方向に動作し、ケー
ス50内のプリント基板62(図8参照)に実装したタ
クトスイッチ60をオン・オフするように形成されてい
る。ここで、押しボタン40は、ケース50の内面に固
定する固定部41と、この固定部41から延在するヒン
ジ部42と、このヒンジ部42により支持されたボタン
部43とを一体に形成している。そして、ボタン部40
には、円柱状に延在する突部46を更に一体に形成して
いる。このような構成からなる従来の押しボタン構造
は、図8に示したように、押しボタン40の固定部41
がケース50に圧着(超音波圧着)またはネジ止めなど
の方向により固定している。また、このように固定され
た押しボタン40の突部46先端には、ケース50内で
プリント基板62に実装したタクトスイッチ60が配置
される。
【0004】このように形成した従来の押しボタン構造
によりタクトスイッチ60をオン・オフする場合、ま
ず、ケース50の開口穴52から表面に突出したボタン
部43に、図8に示した矢印方向から押し圧を加える。
このように、押しボタン43に押し圧を加えると、固定
部41を支点として他端側が指圧方向に移動して突部4
6の先端によりプリント基板62に実装したタクトスイ
ッチ60が押され、電子機器の所定機能が実行される。
また、押しボタン40は、ボタン部43への押し圧を解
除した場合、ヒンジ部42の弾性力により図8に示した
元の状態に復帰する。
【0005】一方、このようなボタン部43の一辺をヒ
ンジ部42により支持する構造とは異なり、ボタン部の
周囲を多方向からヒンジ部により支持した従来の押しボ
タン構造がある。図9は、このようなボタン部73を多
方向からヒンジ部72により支持した従来の押しボタン
構造を示す斜視図である。また、図10は、図9に示し
たD−D線の断面を示す断面図である。
【0006】図9に示すように、ボタン部73を多方向
からヒンジ部72により支持した従来の押しボタン構造
は、所定面に少なくとも1箇所以上(図9では1箇所)
開口する開口穴82を形成した電子機器のケース80を
備え、このケース80に枠体71を装着してヒンジ部7
2により開口穴82の挿入方向に動作するボタン部70
を形成した押しボタン70を備えている。また、この押
しボタン70は、ヒンジ部72の変形(たわみ)を利用
して開口穴82の挿入方向に動作し、ケース80内のプ
リント基板92(図10参照)に実装したタクトスイッ
チ90をオン・オフするように形成されている。ここ
で、押しボタン70は、ケース80に固定する矩形状の
枠を備えた枠体71と、この枠体71から内側に略卍字
状に延在するヒンジ部72と、このヒンジ部72により
支持されたボタン部73とが一体に形成されている。従
って、ボタン部73は、略卍字状に延在するヒンジ部7
3により周囲(4箇所)を支持されているため、図7に
示した押しボタン構造に比べて開口穴82での動作を円
滑に実行することができる。そして、ボタン部73に
は、円柱状に延在する突部76を更に一体に形成してい
る。このような構成からなるボタン部を多方向からヒン
ジ部により支持した従来の押しボタン構造は、図10に
示すように、押しボタン70の枠体71がケース80に
圧着(超音波圧着)またはネジ止めなどの方向により固
定され、この押しボタン70の突部76先端にはケース
80内でプリント基板92に実装したタクトスイッチ9
0が配置される。
【0007】このように形成されたボタン部を多方向か
らヒンジ部により支持した従来の押しボタン構造により
タクトスイッチ90をオン・オフする場合、まず、ケー
ス80の開口穴82から表面に突出したボタン部73を
図10に示した矢印方向から押し圧を加える。このよう
に押しボタン70に押し圧を加えると、指圧方向に移動
して突部76の先端によりプリント基板92に実装され
たタクトスイッチ90が押されて電子機器の所定機能が
実行される。また、押しボタン70は、ボタン部73へ
の押し圧を解除した場合、ヒンジ部72の弾性力により
図9に示した元の状態に復帰する。
【0008】また、このようなボタン部、ヒンジ部、及
び枠体を一体に形成した従来の押しボタン構造とは異な
り、ヒンジ部及び枠体を別部品として形成した板バネ1
00を使用する従来の押しボタン構造がある。このよう
に、板バネ100を使用した従来の押しボタン構造とし
ては、例えば、実開昭60−7118号公報に開示され
ている。図11は、このような板バネ100を使用した
従来の押しボタン構造を示す斜視図である。また、図1
2は、図11に示したE−E線の断面を示す断面図であ
る。
【0009】図11に示すように、板バネ100を使用
した従来の押しボタン構造は、所定面に少なくとも1箇
所以上(図11では1箇所)開口する開口穴122を形
成した電子機器のケース120を備え、このケース12
0に内部から開口穴122に挿入してフランジ部110
aにより位置決めされる円柱状のボタン110と、この
ボタン110のフランジ部110aを支持してケース1
20に固定する板バネ100とを備えている。また、こ
のボタン110は、板バネ100のヒンジ部102によ
る変形(たわみ)を利用して所定方向に動作し、ケース
120内のプリント基板132(図12参照)に実装し
たタクトスイッチ130をオン・オフするように形成さ
れている。ここで、板バネ100は、ケース120に固
定する矩形状の枠を備えた枠体101と、この枠体10
1から延在するヒンジ部102と、このヒンジ部102
により枠体101の中央部に支持されてボタン110の
フランジ部110aを付勢して固定する付勢部103と
を一体に形成している。
【0010】このように、板バネ100を使用した従来
の押しボタン構造は、図12に示すように、ケース12
0の開口穴122にボタン110を挿入し、このボタン
110を板バネ100によりケース120に固定し、こ
のケース120内に延在するボタン110の一端にプリ
ント基板132に実装したタクトスイッチ130を配置
している。
【0011】このように形成された板バネ100を使用
した従来の押しボタン構造によりタクトスイッチ130
をオン・オフする場合、ケース120の開口穴122か
ら表面に突出したボタン110を図12に示した矢印方
向から押し圧を加える。このようにボタン110に押し
圧を加えると、指圧方向にボタン110が移動してケー
ス120内に延在する先端によりプリント基板132に
実装したタクトスイッチ130が押されて電子機器の所
定機能が実行される。また、ボタン110は、指圧方向
に移動する際に、フランジ部110aが板バネ100の
付勢部103を移動させてヒンジ部102を変形させる
ため、押し圧を解除することでヒンジ部102の弾性力
により図11に示した元の状態に復帰する。ここで、板
バネ100は、金型形状が複雑であり製造コストがかか
るため、例えば、従来、スポンジなどの柔らかい材質か
らなる軟質部材を土台にすることにより、その変形(弾
性)を利用した押しボタン構造もよく知られている。
【0012】さらに、図9乃至図12に示したように、
略卍字状に延在するヒンジ部を使用した従来の押しボタ
ン構造とは異なり、押しボタンのガタ付きを防止する従
来の押しボタン構造がある。このような押しボタンのガ
タ付きを防止した従来の押しボタン構造としては、例え
ば、実開昭60−7118号公報に開示されている。図
13は、このような押しボタンのガタ付きを防止した従
来の押しボタン構造を示す構成図である。
【0013】図13に示すように、押しボタンのガタ付
きを防止した従来の押しボタン構造は、所定面に少なく
とも1箇所以上(図13では1箇所)開口する開口穴1
52を形成した電子機器のケース150を備え、このケ
ース150の開口穴152を介して外部に突出する押し
ボタン140を備えている。この押しボタン140は、
ケース150内に収納したプリント基板162に実装さ
れるプッシュスイッチ160の上部に配置されている。
そして、プッシュスイッチ160には、作動子170が
装着されており、この作動子170の一端が押しボタン
140に接続されている。
【0014】ここで、押しボタン140は、ケース15
0内に収納したプリント基板162に案内穴162aを
形成し、この案内穴162aに挿入する案内脚部145
を形成している。この案内脚部145には、プリント基
板162と係合して押しボタン140が外部へ外れるこ
を防止するツメ部145aを更に形成している。ここ
で、プッシュスイッチ160は、押しボタン140から
作動子170を介して図13に示した矢印方向に押し圧
を加えることで、接点を閉じる形式に形成されている。
【0015】従って、このように形成された押しボタン
のガタ付きを防止した従来の押しボタン構造によりプッ
シュスイッチ160をオン・オフする場合、ケース15
0の開口穴152から表面に突出した押しボタン140
を図13に示した矢印方向から押し圧を加える。このよ
うに、押しボタン140に押し圧を加えると、指圧方向
に押しボタン140が案内脚部145の案内により誘導
され、これにより作動子170を介してプリント基板1
62に実装したプッシュスイッチ160が押されて電子
機器の所定機能が実行される。また、押しボタン140
は、押し圧を解除すると、プッシュスイッチ160内の
機構(図示せず)による弾性力により図13に示した元
の状態に復帰する。
【0016】このように、従来の押しボタン構造は、押
しボタンにヒンジ部または案内脚部などの部位を形成
し、ケースの開口穴から表面に突出する押しボタンを支
持または案内することで円滑に動作させていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
押しボタン構造では、図7に示した一辺をヒンジ部によ
り支持する押しボタン構造を電子機器に採用した場合、
例えば、縦置きにも横置きにも使用できるステレオのよ
うな電子機器では縦置きと横置きとで押しボタン40の
操作感が異なり使用者が使用上違和感を感じるととも
に、ヒンジ部42の疲労(へたり)によりガタ付きが生
じてしまうという不具合があった。また、図9乃至図1
2に示した略卍字状に形成したヒンジ部により支持する
押しボタン構造を電子機器に採用した場合、組み立て工
程におけるズレによりボタン部73及びボタン110が
タクトスイッチ90、130を押す動作にブレが多く生
じて正確にタクトスイッチを押せなくなるという不具合
があった。また、このようなブレを回避するためには、
ヒンジ部72、102を一定の長さと細さに形成して自
由度を与えなければならないため、ヒンジ部の強度が弱
くなり製造中に破損してしまうという不具合があった。
また、ヒンジ部72、102を略卍字状に形成している
ため、ボタン部73及びボタン110が螺旋状に回転動
作して使用者がやや違和感を感じてしまうという不具合
があった。さらに、従来の押しボタン構造では、図13
に示した案内脚部145によりガタ付きを防止した押し
ボタン構造を電子機器に採用した場合、押しボタン14
0に形成した案内脚部145によりケース150内の配
置スペースが減少してしまうとともに、プリント基板1
62に案内脚部145を挿入する案内穴162aを形成
することによりプリント基板162の実装スペースも減
少してしまう不具合があった。本発明はこのような課題
を解決し、ケース内部の狭い配置スペースでも配置で
き、ヒンジ部が一定の強度を有して正確に動作する操作
感の良い押しボタン構造を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、所定面に少なくとも1箇所以上の開口穴
を形成した電子機器のケースを有し、このケース内に収
納されて開口穴に対応する位置にプッシュスイッチを少
なくとも1つ以上実装したプリント基板を備え、ケース
の開口穴に嵌入されてプッシュスイッチをオン・オフす
る押しボタンからなり、この押しボタンにはケースの開
口穴に挿入して突出させるボタン部と、このボタン部か
らプッシュスイッチに延在する突部と、ケースの内面に
固定されてボタン部を所定方向に固定する枠体と、この
枠体から延在してボタン部の外周を支持して付勢するヒ
ンジ部と、ボタン部からプリント基板に実装したプッシ
ュスイッチの側面に延在してボタン部の動作を案内する
ガイド部とを一体に形成する。
【0019】ここで、押しボタンに形成したガイド部
は、ボタン部から突部の周囲に複数平行して棒状に延在
し、プッシュスイッチの周囲を囲むように形成すること
が好ましい。また、押しボタンに形成したガイド部の他
の実施の形態は、ボタン部から突部の両側に平行するリ
ブ状に延在し、この平行するリブの間にプッシュスイッ
チを配置することが好ましい。また、プッシュスイッチ
は、タクトスイッチであることが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
による押しボタン構造の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明による押しボタン構造の第1の実施の形
態を示す斜視図である。また、図2は、図1に示したA
−A断面での押しボタン10の動作を示す断面図であ
り、図2(a)は押しボタン10に押し圧を加える前の
状態を、図2(b)は押し圧を加えた後の状態を各々示
している。また、図3は、図2(b)に示した押しボタ
ン10を示す斜視図である。
【0021】図1に示すように、本発明による押しボタ
ン構造の第1の実施の形態は、所定面に少なくとも1箇
所以上(図1では1箇所)開口する開口穴22を形成し
た電子機器のケース20を備え、このケース20の開口
穴22に挿入されてヒンジ部12により付勢されて挿入
方向に動作するボタン部13を備えた押しボタン10を
設けている。また、この押しボタン10は、ヒンジ部1
2の変形(たわみ)を利用して開口穴22で挿入方向に
動作し、ケース20内に収納したプリント基板32(図
2参照)に実装したタクトスイッチ30をオン・オフす
るように形成されている。
【0022】ここで、押しボタン10は、ケース20に
固定する矩形状の枠を備えた枠体11と、この枠体11
の内側からL字状に延在するヒンジ部12と、このヒン
ジ部12により支持されるフランジ部14と、このフラ
ンジ部14の上部に突出するボタン部13と、フランジ
部14の底面中心に円柱状に延在する突部16と、この
突部16の周囲を囲むようにフランジ部14の底面四隅
近傍から略円柱状に延在する案内部15とを一体に形成
している。従って、第1の実施の形態は、図9に示した
従来技術の押しボタンに対して、タクトスイッチ30の
側面に延在してホールドする案内部15を設けることに
より、ボタン部13の動作を円滑に案内する構造に形成
されている。
【0023】このような構成からなる本発明による押し
ボタン構造の第1の実施の形態は、図2(a)に示すよ
うに、押しボタン10の枠体11がケース20に圧着
(超音波圧着)またはネジ止めなどの方向により固定さ
れ、この押しボタン10の突部16先端にはケース20
内でプリント基板32に実装したタクトスイッチ30が
配置される。この際、押しボタン10の案内部15は、
図2(a)に示したように、タクトスイッチ30の位置
まで延在して外周側面を包囲することで押しボタン10
のガタ付を防止している。
【0024】このように形成された本発明による押しボ
タン構造の第1の実施の形態によりタクトスイッチ30
をオン・オフする場合、まず、ケース20の開口穴22
から表面に突出したボタン部13の表面を図2(a)に
示した矢印方向から押し圧を加えて動作させる。このよ
うに押しボタン10に押し圧を加えると、図2(b)に
示したように、押しボタン10が指圧方向に移動して突
部16の先端によりプリント基板32に実装されたタク
トスイッチ30が押されて電子機器の所定機能が実行さ
れる。この際、押しボタン10は、図3に示すように、
案内部15がタクトスイッチ30の外周に沿って図3に
示した上下方向に動作するため、前後左右方向のガタ付
きまたは回転などの動作を防止することができる。そし
て、押しボタン10は、図2(b)に示したように、ヒ
ンジ部12が変形して付勢した状態において押しボタン
10への押し圧を解除した場合、ヒンジ部12の弾性力
により再び図2(a)に示した元の状態に復帰する。
【0025】このような本発明による押しボタン構造の
第1の実施の形態によると、押しボタン10に案内部1
5を設けることにより螺旋状に回転するボタン部13の
動作を防止するとともに組み立て工程により発生するボ
タン部13のブレを同時に防止するため、従来技術のよ
うにヒンジ部12を薄く長めに設計する必要がなく強度
を備える短くて太い形状に形成でき、ヒンジ部12の疲
労(へたり)を少なくしてガタ付きを防止し、電子機器
を縦置きまたは横置きのいずれかにおいても違和感なく
同じ動きで動作させることができる。また、第1の実施
の形態によると、案内部15がタクトスイッチ30の側
面にそって動作するため、図13に示した従来技術のよ
うに、プリント基板に案内穴を形成する必要がなく、狭
い配置スペースで押しボタン10を配置することができ
る。
【0026】次に、図4乃至図6を参照して本発明によ
る押しボタン構造の第2の実施の形態を詳細に説明す
る。図4は、本発明による押しボタン構造の第2の実施
の形態を示す斜視図である。また、図5は、図4に示し
たB−B断面での押しボタン40の動作を示す断面図で
あり、図5(a)は押しボタン40に押し圧を加える前
の状態を、図5(b)は押し圧を加えた後の状態を各々
示している。また、図6は、図5(b)に示した押しボ
タン40の状態を示す斜視図である。
【0027】図4に示すように、本発明による押しボタ
ン構造の第2の実施の形態は、所定面に少なくとも1箇
所以上(図4では1箇所)開口する開口穴52を形成し
た電子機器のケース50を備え、このケース50の開口
穴52に挿入されてヒンジ部42により付勢されて挿入
方向に動作するボタン部43を備えた押しボタン40を
設けている。また、この押しボタン40は、ヒンジ部4
2の変形(たわみ)を利用して開口穴52で挿入方向に
動作し、ケース50内に収納するプリント基板62(図
5参照)に実装したタクトスイッチ60をオン・オフす
るように形成されている。
【0028】ここで、押しボタン40は、ケース50に
固定する矩形状の枠を備えた枠体41と、この枠体41
の内側からL字状に延在するヒンジ部42と、このヒン
ジ部42により支持されるフランジ部44と、このフラ
ンジ部44の上部に突出するボタン部43と、フランジ
部44の底面中心に円柱状に延在する突部46と、この
突部46の両側に平行してフランジ部44の底面からリ
ブ状に延在する案内部45とを一体に形成している。従
って、第2の実施の形態は、第1の実施の形態での棒状
に複数設けた案内部とは異なり、平行に延在するリブ状
の案内部45を設けたものである。
【0029】このような本発明による押しボタン構造の
第2の実施の形態は、図5(a)に示すように、押しボ
タン40の枠体41がケース50に圧着(超音波圧着)
またはネジ止めなどの方向により固定され、この押しボ
タン40の突部46先端にはケース50内でプリント基
板62に実装したタクトスイッチ60が配置されてい
る。この際、押しボタン40の案内部45は、タクトス
イッチ60の位置まで延在して外周側面を包囲すること
で押しボタン40のガタ付を防止している。
【0030】このように形成された本発明による押しボ
タン構造の第2の実施の形態によりタクトスイッチ60
をオン・オフする場合、まず、ケース50の開口穴52
から表面に突出したボタン部43の表面を図5(a)に
示した矢印方向から押し圧を加えて動作させる。このよ
うに押しボタン40に押し圧を加えると、図5(b)に
示したように、押しボタン40が指圧方向に移動して突
部46の先端によりプリント基板62に実装されたタク
トスイッチ60が押されて電子機器の所定機能が実行さ
れる。この際、押しボタン40は、図6に示すように、
案内部45がタクトスイッチ60の外周に沿って図6に
示した上下方向に動作するため、前後左右方向のガタ付
きまたは回転などの動作を防止することができる。そし
て、押しボタン40は、図5(b)に示したように、ヒ
ンジ部42が変形して付勢した状態において押しボタン
40への押し圧を解除した場合、ヒンジ部42の弾性力
により再び図5(a)に示した元の状態に復帰する。
【0031】このような本発明による押しボタン構造の
第2の実施の形態によると、押しボタン40に案内部4
5を設けてタクトスイッチ60の側面に沿って確実に動
作するように形成しているため、第1の実施の形態と同
様の効果を得るこができるとともに、案内部45の平行
する内面でタクトスイッチ60をホールドすることによ
り第1の実施の形態に比べてガタ付き、回転などの動作
をより効果的に防止することができる。
【0032】以上、本発明による押しボタン構造の実施
の形態を詳細に説明したが、本発明は前述した実施の形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で変更可能である。例えば、ケースにボタン部が突出
する開口穴を1箇所のみ形成した実施の形態を説明した
が、これに限定するものではなく、ケースに開口穴を複
数形成して複数のボタン部を突出させることも可能であ
る。
【0033】
【発明の効果】このように本発明による押しボタン構造
によれば、押しボタンに案内部を設けて螺旋状に回転す
るボタン部の動作及びブレを防止するため、ヒンジ部を
細くて長い形状に形成する必要がなく一定の強度を備え
た形状に形成でき、ガタ付きを防止して正確に動作する
操作感の良い押しボタンを得ることができるとともに、
狭い配置スペースでも配置できる押しボタンを得るこが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による押しボタン構造の第1の実施の形
態を示す斜視図。
【図2】図1に示したA−A断面での押しボタンの動作
を示す断面図。
【図3】図2に示した押しボタンを示す斜視図。
【図4】本発明による押しボタン構造の第2の実施の形
態を示す斜視図。
【図5】図4に示したB−B断面での押しボタンの動作
を示す断面図。
【図6】図5に示した押しボタンを示す斜視図。
【図7】従来の押しボタン構造を示す斜視図。
【図8】図7に示したC−C線の断面を示す断面図。
【図9】ボタン部を多方向からヒンジ部により支持した
従来の押しボタン構造を示す斜視図。
【図10】図9に示したD−D線の断面を示す断面図。
【図11】板バネを使用した従来の押しボタン構造を示
す斜視図。
【図12】図11に示したE−E線の断面を示す断面
図。
【図13】押しボタンのガタ付きを防止した従来の押し
ボタン構造を示す構成図。
【符号の説明】
10 押しボタン 11 枠体 12 ヒンジ部 13 ボタン部 14 フランジ部 15 案内部 20 ケース 22 開口穴 30 タクトスイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定面に少なくとも1箇所以上の開口穴
    を形成した電子機器のケースを有し、前記ケース内に収
    納されて前記開口穴に対応する位置にプッシュスイッチ
    を少なくとも1つ以上実装したプリント基板を備え、前
    記ケースの開口穴に嵌入されて前記プッシュスイッチを
    オン・オフする押しボタンからなり、この押しボタンに
    は前記ケースの開口穴に挿入するボタン部と、前記ボタ
    ン部から前記プッシュスイッチに延在する突部と、前記
    ケースの内面に固定されて前記ボタン部を所定方向に固
    定する枠体と、前記枠体から延在して前記ボタン部の外
    周を支持して付勢するヒンジ部と、前記ボタン部から前
    記プリント基板に実装したプッシュスイッチの側面に延
    在して前記ボタン部の動作を案内するガイド部とを一体
    に形成していることを特徴とする押しボタン構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の押しボタン構造におい
    て、 前記押しボタンのガイド部は、前記ボタン部から前記突
    部の周囲に複数平行して棒状に延在し、前記プッシュス
    イッチの周囲を囲むように形成されていることを特徴と
    する押しボタン構造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の押しボタン構造におい
    て、 前記押しボタンのガイド部は、前記ボタン部から前記突
    部の両側に平行するリブ状に延在し、この平行するリブ
    の間に前記プッシュスイッチが配置されることを特徴と
    する押しボタン構造。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の押しボタン構造におい
    て、 前記プッシュスイッチは、タクトスイッチであることを
    特徴とする押しボタン構造。
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