JP6978932B2 - エンジン駆動型発電機 - Google Patents

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Description

本発明はエンジン駆動型発電機に関し,より詳細には防音箱内に発電機本体と,この発電機本体を駆動するエンジンとを収容したエンジン駆動型発電機において,該エンジン駆動型発電機に外部配線,例えば外部接続機器の電源コード等を接続するための出力端子の取り付け部分の構造に特徴を有するエンジン駆動型発電機に関する。
発電機本体とこの発電機本体を駆動するためのエンジン,燃料タンク,その他必要な機器を防音箱内に収容した可搬式のパッケージ型エンジン駆動型発電機は,工事現場やイベント会場,災害の被災地等において電力を得るために広く使用されている。
このようなエンジン駆動型発電機の防音箱は,一般に前述のエンジンや発電機本体,その他の必要な機器を載置する基台となるフレームと,このフレーム上を覆って前記エンジンや発電機本体等を収容するボンネットにより構成された箱型に形成されており,このように構成された防音箱内に前述のエンジンや発電機本体,燃料タンク,その他必要な機器を収容することで,防音箱内に収容した機器を風雨より保護すると共に,エンジンや発電機本体を駆動した際に発生した騒音が外部に漏出することを防止している。
以上のように構成されたエンジン駆動型発電機の防音箱には,発電機本体で発生した電力を防音箱外の外部接続機器に供給できるようにするために,外部接続機器の電源コード等を接続するための出力端子が設けられている。
このような防音箱に対する出力端子の取り付けは,一例として図14に示すように,前述したボンネット112のいずれか一の側壁112aに開口115を設け,この開口115の形成位置における前記一の側壁112aの内面に,前記開口115を覆うように端子箱150を取り付けると共にこの端子箱150内に出力端子台170を取り付けることにより行われている。
端子箱150内に取り付ける前述の出力端子台170は,基板172に予め必要数の出力端子171を取り付けたもので,この出力端子台170を,出力端子171の一端に設けた配線接続部171aが端子箱150内に,他端に設けた配線接続部171bが端子箱150に設けた取付口151を介して機内側に突出配置されるように端子箱150内に取り付けて,機内側に配置された配線接続部(内部配線接続部)171bに発電機本体3で発生した電力を供給する内部配線180bを接続すると共に,端子箱150内に配置した配線接続部(外部配線接続部)171aに開口115を介して外部接続機器の電源コード等の外部配線180aを接続する。
なお,ボンネット112の一の側壁112aに形成した前述の開口115は,機外側よりフラップ板114で覆う等して端子箱150に対する粉塵や雨水等の浸入が防止される。
このようにしてボンネット112の一の側壁112aに取り付けた出力端子171の外部配線接続部171aに対する外部配線180aの接続は,開口115を覆うフラップ板114を図14に示す状態に押し上げて開口115を開放することで機外より容易に行うことができると共に,外部配線接続部171aの汚れや,外部配線接続部171aに配線を固定するボルトやナットの弛み等の点検作業や,点検によって汚れや弛みが生じていた場合の掃除や増し締め等の保守作業についても機外より容易に行うことができる。
しかし,出力端子171の内部配線接続部171bは,機外より見て端子箱150の裏側に位置することから,これを容易に保守・点検することができず,保守・点検作業を行うためにはボンネット112の側壁の一部を取り外すなどの煩雑な作業が必要となる。
一方,防音箱内に収容されたエンジンや発電機本体を冷却するために,防音箱内には,エンジンや発電機本体に設けた冷却ファンの回転によって外気が冷却風として導入されており,この冷却風と共に機外の粉塵等が防音箱内に浸入することで出力端子171の内部配線接続部171bにも粉塵等が付着し得る。
そして,このようにして内部配線接続部171bに粉塵等が付着・堆積等すると,出力端子171の内部配線接続部171bの絶縁性が低下して短絡や漏電の危険性があることから,内部配線接続部171bについても定期的な点検作業が必要となる。
そこで,このような保守・点検作業の労力を軽減するために,出力端子171の内部配線接続部171bに対する粉塵等の付着を生じ難くするために,図15に示すように内部配線接続部171bの突出部分をボンネットの内側より覆う防塵カバー173を端子箱150に取り付けることも提案されている(特許文献1の[0003]欄,図4参照)。
また,このような防塵カバー173を透明材料によって形成することで,防塵カバー173を取り付けたままの状態でも内部配線接続部171bを点検できるようにすることも提案されている(特許文献1の請求項1,図2,図3参照)。
実用新案登録第3096471号公報
図15に示したように,出力端子171の内部配線接続部171bを覆う防塵カバー173を端子箱150に取り付けた構成では,出力端子171の内部配線接続部171bに対し粉塵等を付着し難くすることができるため,内部配線接続部171bの保守・点検作業の頻度を減らすことができるものと考えられる。
特に,このような防塵カバー173を透明材料で形成した構成では,防塵カバー173を付けたまま,これを取り外すことなく内部配線接続部171bに対する配線の取り付け状態や汚れの付着状態等を目視により確認することが可能である点でも点検時の作業性が向上する。
しかし,出力端子台170を発電機本体に近い位置のボンネットの側壁に設ける場合のように,端子箱150の機内側に発電機本体等の大型の構成機器が配置されている場合,ボンネット112の他の側壁に設けた点検口等を介して端子箱150の裏面を目視しようとしても,これら大型の構成機器の陰となるため,防塵カバー173を透明材料で形成したとしても内部配線接続部171bを目視することが困難となる。
また,目視による点検ができたとしても,実際に汚れの付着やボルト,ナットの弛み等が生じている場合には,掃除や増し締め等の作業が必要となる。
この場合,ボンネット112の他の側壁に設けた点検口等を介して作業を行おうとすると,内部配線接続部171bは機内の奥まった位置となるため作業者の手や工具等が届き難く,しかも防塵カバー173によって覆われている内部配線接続部171bに対する作業性は極めて悪い。
そのため,出力端子台170が取り付けられているボンネット112の一の側壁112aを取り外して内部配線接続部171bの掃除やボルト,ナットの増し締め等を行うこととなるが,出力端子台170には内部配線180bが接続されているため一の側壁112aを内部配線180bの長さ以上ボンネットより引き離すことができず,限られた隙間を介して作業を行うこととなり,このような制約下で防塵カバー173を取り外した後,内部配線接続部171bの掃除や増し締め等の作業を行う必要があるため作業性が悪い。
なお,内部配線接続部171bに対する前述した作業性の悪さは,エンジン駆動発電機の保守・点検時において問題となるだけでなく,エンジン駆動型発電機の製造時における組立作業の際に内部配線180bの接続作業を行うに際しても同様に生じる問題である。
そこで本発明は,上記従来技術の欠点を解消するために成されたもので,出力端子の内部配線接続部に対し粉塵等の汚れが付着し難い構造を有するだけでなく,内部配線接続部に対する内部配線の接続作業,保守・点検作業を容易に行うことができる出力端子の取り付け構造を備えたエンジン駆動型発電機を提供することを目的とする。
以下に,課題を解決するための手段を,発明を実施するための形態で使用する符号と共に記載する。この符号は,特許請求の範囲の記載と,発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするためのものであり,言うまでもなく,本願発明の技術的範囲の解釈に制限的に用いられるものではない。
上記目的を達成するために,本発明のエンジン駆動型発電機1は,
エンジン(図示せず)及び発電機本体3を搭載するフレーム11と,前記フレーム11上を覆うボンネット12から成る防音箱10を備えたエンジン駆動型発電機1において,
一端に外部接続機器の外部配線80aを接続する外部配線接続部71a,他端に発電機本体3で発生した電力を供給する内部配線80bを接続する内部配線接続部71bを備えた出力端子71と,
表面7aより前記外部配線接続部71aが,裏面7bより前記内部配線接続部71bがそれぞれ突出するように前記出力端子71が取り付けられた出力端子パネル7と,
前記ボンネット12の側壁中の一の側壁(実施例においてリヤカバー)12aに近接して前記フレーム11上に立設された架台20を設け,
前記出力端子パネル7を前記架台20にヒンジ23止めして,前記表面7aを前記一の側壁12aと対峙させた通常位置と,前記通常位置に対し前記ヒンジ23を中心に回動させた開放位置間を移動可能とし,
前記通常位置にある前記出力端子パネル7の前記外部配線接続部71aに対する前記外部配線80aの導入と接続を可能と成す外部配線導入用の開口15を前記一の側壁12aに形成すると共に,
前記通常位置にある前記出力端子パネル7の前記裏面7bを前記ボンネット12の内側において覆う防塵カバー(73又は74)を設け,
前記一の側壁12aのうち,少なくとも前記通常位置にある前記出力端子パネル7と対峙する部分を前記ボンネット12より着脱可能としたことを特徴とする(請求項1)。
上記構成のエンジン駆動型発電機1において,前記開放位置において前記裏面7bが上方を向くように前記出力端子パネル7を構成することが好ましい(請求項2)。
前述の防塵カバー73は,これを前記出力端子パネル7の前記裏面7bに取り付けるものとしても良い(請求項3)。
また,前記架台20が複数本の脚部21,21を備えた構成では,前記出力端子パネル7が前記通常位置にあるとき,前記出力端子パネル7の前記裏面7bより突出する内部配線接続部71bが,前記脚部21,21間の間隔内に収容されるように構成すると共に,前記防塵カバー74を,前記架台20の前記脚部21,21に取り付けるように構成することが好ましい(請求項4)。
上記いずれの構成においても,前記防塵カバー73,74に,透明板76で覆われた点検窓77を設けるものとしても良い(請求項5)。
なお,出力端子パネル7を取り付ける前記架台20は,上部にエンジンや発電機本体3を制御するための制御盤6を載置する制御盤用の架台20と共用しても良く,この場合,前記出力端子パネル7を前記制御盤6の載置位置よりも低い位置で前記架台20に取り付ける(請求項6)。
以上で説明した本発明の構成により,本発明のエンジン駆動型発電機1では以下の顕著な効果を得ることができた。
通常位置にある前記出力端子パネル7の前記裏面7bを前記ボンネット12の内側において覆う防塵カバー(73又は74)を設けたことで,内部配線80bが接続された内部配線接続部71bに対し粉塵等を付着し難くすることができるだけでなく,出力端子パネル7を通常位置と開放位置間で移動可能としたことで,ボンネット12より一の側壁12aの全部または一部を取り外した状態で出力端子パネル7を開放位置に移動させることでボンネット12の内側を向いていた出力端子パネル7の裏面7bを機外より作業可能な方向に向けることで,内部配線接続部71bに対する配線作業や,保守・点検作業を容易に行うことができた。
しかも本発明の構成では,内部配線80bが接続される出力端子パネル7はボンネット12の側壁に固定されていないことから,内部配線80bの長さに制約されることなく一の側壁(リヤカバー)12aをボンネット12より完全に引き離すことができる点においても作業性が大幅に改善された。
出力端子パネル7の回動は,垂直方向及び水平方向のいずれの方向に行うようにするものとしても良いが,前述した開放位置において出力端子パネル7の裏面7bが上方を向くように出力端子パネル7を垂直方向に回動可能とした構成では,内部配線接続部71bに対する配線の接続作業や保守・点検作業を行い易くすることができた。
前述した防塵カバー73は,出力端子パネル7の裏面7bに取り付けるものとしても良いが,前記架台20に複数本の脚部21,21を設け,使用状態において前記出力端子パネル7の裏面7bより突出した内部配線接続部71bがこの脚部21,21間の間隔に収容されるように構成すると共に,防塵カバー74をこの架台20に設けた脚部21,21に取り付けた構成では,出力端子パネル7の裏面7bの比較的広い範囲,例えば裏面7bの全体を防塵カバーで覆うことも容易である。
しかも,この構成では,出力端子パネル7を開放位置に移動させると,内部配線接続部71bについても防塵カバー74が取り付けられた脚部21,21間の間隔外に移動することで,防塵カバー74の脱着を行うことなく内部配線接続部71bを露出させて保守・点検等の作業を行うことが可能である。
更に,防塵カバー73,74に,透明板76で覆われた点検窓77を設けた構成では,例えばボンネット12の他の側壁に設けた点検口17を介して防塵カバー74の点検窓77越しに出力端子パネル7の裏面7bを点検することで,一の側壁12aを取り付けたままで,かつ,出力端子パネル7を通常位置に固定したままで出力端子パネル7裏面7bの内部配線接続部71bの点検が可能である。
なお,出力端子パネル7を取り付ける架台20を,エンジンや発電機本体3を制御する制御盤6を載置する架台20と共用とした場合には,制御盤6の載置位置の下方に生じたデッドスペースを有効に利用して出力端子パネル7を取り付けることができ,特に,この架台20が複数本の脚部21,21を備える構成では,脚部21,21間に生じたデッドスペース内に出力端子71の内部配線接続部71bや防塵カバー73,74を収容することで,エンジン駆動型発電機1全体の小型化を実現しつつ,内部配線80bの接続作業や内部配線接続部71bの保守・点検作業が容易であるエンジン駆動型発電機1を提供することができた。
リヤカバーを外し,かつ出力端子パネルを通常位置とした状態の本発明のエンジン駆動型発電機の斜視図。 リヤカバーを外し,かつ出力端子パネルを開放位置とした状態の本発明のエンジン駆動型発電機の斜視図。 出力端子パネル(通常位置)を取り付けた状態の架台の(A)は側面図,(B)は背面図。 出力端子パネル(開放位置)を取り付けた状態の架台の(A)は側面図,(B)は背面図。 図3(B)のV−V線断面図。 図3(B)のVI−VI線断面図であり,(A)は出力端子パネルが通常位置,(B)は開放位置にある状態。 リヤカバーを外し,かつ出力端子パネルを通常位置とした状態の本発明の別のエンジン駆動型発電機の斜視図。 リヤカバーを外し,かつ出力端子パネルを開放位置とした状態の本発明の別のエンジン駆動型発電機の斜視図。 出力端子パネル(通常位置)を取り付けた架台の背面図。 図9のX−X線断面図。 リヤカバーを外し,かつ出力端子パネルを開放位置とした状態の本発明の更に別のエンジン駆動型発電機の斜視図。 図10に対し防塵カバーに点検窓を設けた変形例を示す,出力端子パネル(通常位置)を備えた架台の要部断面図。 ボンネットの他の側壁に設けた点検口を介して防塵カバーの背面を見た状態の斜視図。 エンジン駆動型発電機の出力端子取り付け部の断面図(従来)。 防塵カバーを備えたエンジン駆動型発電機の出力端子取り付け部の断面図(従来)。
以下,添付図面を参照しながら本発明のエンジン駆動型発電機1について説明する。
〔エンジン駆動型発電機の全体構成〕
本発明のエンジン駆動型発電機1が,エンジン(図示せず)やこのエンジンによって駆動される発電機本体3,燃料タンク(図示せず)等のエンジン駆動型発電機1の構成機器を防音箱10内に収容した,所謂パッケージ型のエンジン駆動型発電機である点は,従来技術として説明した既知のエンジン駆動型発電機の構成と同様である。
そして,前述の防音箱10が,前述のエンジンや発電機本体3,燃料タンク等の構成機器を搭載する基台となるフレーム11と,このフレーム11の上部を覆い,前記エンジンや発電機本体3,燃料タンク等の構成機器を包囲するボンネット12により構成されている点についても,従来技術として説明したエンジン駆動型発電機と同様である。
エンジン駆動型発電機1の防音箱10を構成する前述のボンネット12は,ボンネット12の各側面を形成する4枚の側壁と,この側壁の上部に載置された天板とによって構成されており,防音箱10を平面視において略長方形に形成した本実施形態において,以下の説明では,便宜上前記ボンネットの長さ方向の一方(図1中の紙面奥側の記載を省略している側)のボンネットの側壁を「フロントカバー」,他方の側壁12a(図1中,取り外した状態で示されているもの)を「リヤカバー」,ボンネットの天板を成す部分を「トップカバー」として説明する。
前述の発電機本体3とエンジンは,エンジンの出力軸と発電機本体3の入力軸とが連結された状態で前述のボンネット12のフロントカバーとリヤカバー12a間に並べて配置されており,本実施形態ではこのうちの発電機本体3をリヤカバー12a寄りに配置して発電機本体3の端部カバー31をボンネット12のリヤカバー12aに対向させている。
そして,このボンネット12のリヤカバー12a側には,該エンジン駆動型発電機1の操作パネル5と,この操作パネル5に対してボンネット10の内側に配置された制御盤6が配置されていると共に,前記操作パネル5の下方に位置して出力端子71が取り付けられた出力端子パネル7が設けられている。
〔制御盤及び出力端子パネルの取り付け構造〕
従来技術として説明したエンジン駆動型発電機1では,ボンネット112の一の側壁112aに取り付けた端子箱150に出力端子台170を取り付け,この出力端子台170に内部配線180bを接続する構成,すなわち,一の側壁12aと内部配線180bが出力端子台170を介して連結された構成となっていた(図14,図15)。
これに対し本発明のエンジン駆動型発電機1では,ボンネット12の一の側壁であるリヤカバー12aには出力端子パネル7を固着せず,リヤカバー12aとは別に設けた架台20に対し出力端子パネル7を取り付けることで,内部配線接続部71bに取り付けた内部配線80bの着脱を行うことなしにリヤカバー12aをフレーム11及びトップカバーより取り外すことができるように構成している。
ボンネット12の側壁のうち,発電機本体3の端部カバー31と対向する一の側壁(リヤカバー)12a側に出力端子71を設ける本実施形態では,発電機本体3の幅方向両側に配置された2本の脚部21,21と,前記脚部21,21の上端間に架設された横架材22によって形成された,下向きに開口するコ字状の架台20を,発電機本体3を跨ぐように設け,この架台20の横架材22上に,リヤカバー12aに向けて配置された操作パネル5と,前記操作パネル5に対し機内側に配置された制御盤6を載置できるように構成すると共に,前記横架材22の下方でかつ前記脚部21の上端寄りの位置に,出力端子パネル7をリヤカバー12aに向けて取り付けている。
この出力端子パネル7は,表面7aに出力端子71の一端に設けた外部配線接続部71aが,裏面7bに出力端子71の他端に設けた内部配線接続部71bがそれぞれ突出するように出力端子71を取り付けた矩形パネルである。
出力端子71は,直接,出力端子パネル7に取り付けるものとしても良いが,本実施形態では一例として図5に示すように,予め基板72に必要数の出力端子71を取り付けて成る出力端子台70を用意しておき,この出力端子台70に設けた出力端子71が,取付口7cを介して出力端子パネル7の表裏を貫通するように出力端子台70を出力端子パネル7に取り付けている。
このようにして,表面7aより出力端子71の外部配線接続部71aが,裏面7bより内部配線接続部71bがそれぞれ突出した出力端子パネル7を形成している。
この出力端子パネル7の裏面7bには,出力端子71の内部配線接続部71bを覆うように防塵カバー73が取り付けられており,内部配線接続部71bに対する粉塵等の付着が防止されている。
この防塵カバー73は,図5に示すように出力端子パネル7と平行な垂直部分73aと,この垂直部分の上端から出力端子パネル7の裏面7bに向かって伸びる水平部分73bを有する断面逆L字状に形成されており,垂直部分73aの下端と出力端子パネル7の裏面7b間に形成された内部配線挿通路78を介して出力端子パネル7の裏面7bと防塵カバー73の垂直部分73a間の間隔に挿入された内部配線80bの一端が,内部配線接続部71bに接続されている。
この内部配線80bの他端は,発電機本体3に接続された制御盤6に接続されており,この制御盤6を介して発電機本体3で発生した電力を出力端子71から外部へ供給できるように構成されている。
この出力端子パネル7は,図2〜図4及び図6に示すように架台20にヒンジ23で止められており,ヒンジ23を中心に回動することができるように構成されている。
図示の実施形態では,架台20に高さ方向の中間位置において左右の脚部21,21間を連結する渡し板24を設け,この渡し板24にヒンジ23,23を介して出力端子パネル7を取り付けている。
この出力端子パネル7の回動により,出力端子パネル7は,外部配線接続部71aが突出した表面7aをリヤカバー12a側に向けると共に,裏面7bに設けた内部配線接続部71bや防塵カバー73が架台20の脚部21,21間の間隔に収容された通常位置(図1及び図3参照)と,内部配線接続部71bが突出された裏面7bを上方に向けた開放位置(図2及び図4参照)間を移動可能に構成されている。
図示の実施形態では,出力端子パネル7の底辺を架台20の渡し板24にヒンジ止めすると共に,出力端子パネル7の上辺を架台20の脚部21,21の上端付近にボルト25で固定することで図1及び図3に示した通常位置に係止可能であると共に,出力端子パネル7の上辺を架台20に固定している前述のボルト25を外すことで,図2及び図4に示す開放位置に回動させることができるように構成している。
なお,図示の実施形態では,出力端子パネル7の底辺を架台20にヒンジ23止めして出力端子パネル7を垂直方向に回動させる構成について説明したが,出力端子パネル7の側辺を架台20にヒンジ23止めして,出力端子パネル7が水平方向に回動するように構成するものとしても良い。
また,図示の構成では出力端子パネル7を通常位置に対し約90°回動させた位置を開放位置としたが,出力端子パネル7は,通常位置から180°回動させた位置を開放位置としても良く,機外より出力端子パネル7の裏面7bに設けた内部配線接続部71bに対する配線の着脱や保守・点検が行い得る回動位置であれば図示の例に限定されずいずれの位置を前述した開放位置としても良い。
リヤカバー12aには,図1に示すように前記架台20の横架材22上に載置した操作パネル5に設けた計器類と対向する位置に覗き窓13が形成されていると共に,通常位置にある出力端子パネル7の表面7aと対向する位置に,外部配線導入用の開口15が設けられている。
前述の覗き窓13は,アクリルやガラス等の透明な材料の板によって塞ぎ,覗き窓を介して雨水や粉塵等がボンネット内に浸入することを防止している。
また,リヤカバー12aに設けた外部配線導入用の開口15には,この開口15を機外側より開閉可能に被蓋するフラップ板14を設け,同様に雨水等の浸入を防止している。
リヤカバー12aをこのように構成することで,出力端子パネル7を通常位置に固定した状態でリヤカバー12aを前述のフレーム11及びトップカバーに取り付けると,リヤカバー12aに形成された覗き窓13を介して操作パネル5に設けた計器類を目視等することができると共に,外部配線導入用の開口15を介して出力端子パネル7に設けた出力端子71の外部配線接続部71aに対し外部配線80aの接続を行うことができるように構成されている。
〔作用等〕
以上のように構成された本発明のエンジン駆動型発電機1は,出力端子パネル7の上辺を脚部21,21の上端部分にボルト25止めした図1及び図3に示す通常位置とした状態でリヤカバー12aを取り付けて使用する。
この状態で,操作パネル5に設けた計器類は,リヤカバー12aに設けた覗き窓13を介して機外より確認することができる。
また,出力端子パネル7に設けた出力端子71の外部配線接続部71aに対する外部配線80aの接続は,リヤカバー12aに設けたフラップ板14を持ち上げて外部配線導入用の開口15を開放し,この開口15を介して外部配線80aをボンネット12内に挿入すると共に,出力端子パネル7に設けた外部配線接続部71aに接続することにより行う。
このような使用状態に対し,出力端子パネル7に設けた内部配線接続部71bの保守・点検作業を行う際には,図1に示すようにリヤカバー12aを外して出力端子パネル7を露出させる。
前述したように,リヤカバー12aには,操作パネル5や制御盤6,及び出力端子パネル7のいずれも取り付けられていないことから,リヤカバー12aを外す際,予め制御盤6や出力端子パネル7に接続されている配線等を取り外す必要がなく,リヤカバー12aを簡単に取り外すことができる。
このようにして,リヤカバー12aを取り外し,出力端子パネル7を露出させた状態で,出力端子パネル7の上辺を架台20に固定しているボルト25を外すと,出力端子パネル7は,ヒンジ23によって架台20の渡し板24に係止されている底辺を軸に垂直方向に回動し,図2に示すようにその裏面7bを上方に向けた開放位置に移動し,これにより出力端子パネル7の裏面7bに対する作業を機外より容易に行うことができるようになる。
この状態で,出力端子パネル7の裏面7bに取り付けた防塵カバー73を取り外し,内部配線接続部71bを露出させて内部配線接続部71bに対する粉塵等の付着状態や内部配線80bを固定するボルトやナットの弛み等を点検すると共に,点検結果に応じて内部配線接続部71bの掃除やボルト,ナットの増し締め等を行う。
本実施形態では,金属製の防塵カバー73を取り付けているが,この防塵カバー73は,例えば透明な合成樹脂等で形成したものであっても良く,あるいはその一部に透明板で覆われた点検窓を有するものであっても良く,防塵カバー73を取り外すことなく内部配線接続部71bを点検できるようにしても良い。
このようにして,内部配線接続部71bの保守・点検作業を行った後,出力端子パネル7に防塵カバー73を取り付けて,再度,通常位置に回動させると共に出力端子パネルの上辺側を架台20にボルト25止めして固定した後,リヤカバー12aを取り付けて,保守・点検作業が完了する。
〔変形例〕
以上,図1〜5を参照して説明したエンジン駆動型発電機1の構成では,前述した防塵カバー73を出力端子パネル7の裏面7bに取り付ける構成について説明した。
これに対し,図7〜図10に示す実施形態では,防塵カバー74を出力端子パネル7に取り付けることなく,架台20の脚部21に取り付けることで,出力端子パネル7を通常位置に回動させた際,出力端子パネル7の裏面7bをこの防塵カバー74によってボンネット12の内側より覆うことができるように構成した。
図1〜4を参照して説明したエンジン駆動型発電機1の構成では,出力端子パネル7を通常位置(図1参照)から開放位置(図2参照)に移動させたとしても,出力端子パネル7の裏面7bには防塵カバー73が取り付けられているため,内部配線接続部71bを露出させるためには防塵カバー73を取り外す必要があった。
これに対し,本実施形態の構成では,防塵カバー74を架台20の脚部21に取り付けたことで,出力端子パネル7を通常位置(図7参照)から開放位置(図8参照)に移動させると,出力端子パネル7の裏面7bは,架台20の脚部21に取り付けられている防塵カバー74より離間する方向に移動しつつ上向きとなることで内部配線接続部71bを露出させることができ,防塵カバー74の着脱作業を行うことなく内部配線接続部71bの保守・点検作業を行うことができる。
本実施形態においてこの防塵カバー74は金属板を折り曲げて形成したもので,図10に示すように,防塵カバー74を垂直部分74aと水平部分74bを有する断面L字状に形成し,この防塵カバー74の垂直部分74aの上端を横架材22に突合させると共に,水平部分74bの先端を脚部21の前端位置まで延在させた後,下向きに折り曲げて折り曲げ部分74cを形成し,この折り曲げ部分74cにヒンジ23を取り付けている。
防塵カバー74の水平部分74bには,内部配線80bを挿入するための穴が内部配線挿通路78として設けられており,この内部配線挿通路78を介して挿入された内部配線80bの一端が内部配線接続部71bに接続されていると共に,この内部配線80bの他端が発電機本体3に接続された制御盤6に接続されており,この制御盤6を介して発電機本体3で発生した電力を出力端子71から外部へ供給できるように構成されている。
このように防塵カバー74の折り曲げ部分74cにヒンジ23を取り付けることで,図1〜図4を参照して説明した実施形態のように防塵カバー73と渡し板24を別々に取り付ける作業が不要となる。
また,架台20の脚部21間の間隔を幅方向に覆う防塵カバー74を設けることで,出力端子パネル7に出力端子台70以外にも単相用の補助コンセント75を設ける場合のように,出力端子パネル7の裏面7bのより広い範囲,例えば全体を防塵カバー74で覆う必要がある場合であっても,容易に対応可能である。
更に,図7〜図10を参照して説明した上記実施形態では,前述した防塵カバー74を金属板等によって一体的に形成する構成する例について説明したが,図11〜図13に示す実施形態では,この防塵カバー74の垂直部分74aのうち,出力端子71の取り付け位置に対応する位置に透明板76で覆われた点検窓77を設けている。
このように,防塵カバー74に点検窓77を設けることで,出力端子パネル7を通常位置とし,かつ,リヤカバー12aを取り付けた状態であっても,図13に示すようにリヤカバー12a以外のボンネットの側壁に設けた点検口17を開放することで,前述の点検窓77を介して出力端子パネル7の裏面7bに配置された出力端子71の内部配線接続部71bを点検することができる。
1 エンジン駆動型発電機
3 発電機本体
31 端部カバー
5 操作パネル
6 制御盤
7 出力端子パネル
7a 表面
7b 裏面
7c 取付口
70 出力端子台
71 出力端子
71a (外部)配線接続部
71b (内部)配線接続部
72 基板(出力端子台の)
73,74 防塵カバー
73a,74a 垂直部分
73b,74b 水平部分
74c 折り曲げ部分
75 補助コンセント
76 透明板
77 点検窓
78 内部配線挿通路
10 防音箱
11 フレーム
12 ボンネット
12a リヤカバー
13 覗き窓(計器用)
14 フラップ板
15 開口(外部配線導入用)
17 点検口
20 架台
21 脚部
22 横架材
23 ヒンジ
24 渡し板
25 ボルト
80a 外部配線
80b 内部配線
112 ボンネット
112a 一の側壁
114 フラップ板
115 開口
150 端子箱
151 取付口
170 出力端子台
171 出力端子
171a (外部)配線接続部
171b (内部)配線接続部
172 基板
173 防塵カバー
180a 外部配線
180b 内部配線

Claims (6)

  1. エンジン及び発電機本体を搭載するフレームと,前記フレーム上を覆うボンネットから成る防音箱を備えたエンジン駆動型発電機において,
    一端に外部接続機器の外部配線を接続する外部配線接続部,他端に発電機本体で発生した電力を供給する内部配線を接続する内部配線接続部を備えた出力端子と,
    表面より前記外部配線接続部が,裏面より前記内部配線接続部がそれぞれ突出するように前記出力端子が取り付けられた出力端子パネルと,
    前記ボンネットの側壁中の一の側壁に近接して前記フレーム上に立設された架台を設け,
    前記出力端子パネルを前記架台にヒンジ止めして,前記表面を前記一の側壁と対峙させた通常位置と,前記通常位置に対し前記ヒンジを中心に回動させた開放位置間を移動可能とし,
    前記通常位置にある前記出力端子パネルの前記外部配線接続部に対する前記外部配線の導入と接続を可能と成す外部配線導入用の開口を前記一の側壁に形成すると共に,
    前記通常位置にある前記出力端子パネルの前記裏面を前記ボンネットの内側において覆う防塵カバーを設け,
    前記一の側壁のうち,少なくとも前記通常位置にある前記出力端子パネルと対峙する部分を前記ボンネットより着脱可能としたことを特徴とするエンジン駆動型発電機。
  2. 前記開放位置において前記裏面が上方に向くように前記出力端子パネルを構成したことを特徴とする請求項1記載のエンジン駆動型発電機。
  3. 前記防塵カバーを,前記出力端子パネルの前記裏面に取り付けたことを特徴とする請求項1又は2記載のエンジン駆動型発電機。
  4. 前記架台が複数本の脚部を備え,前記出力端子パネルが前記通常位置にあるとき,前記出力端子パネルの前記裏面より突出する内部配線接続部が,前記脚部間の間隔内に収容されるように構成すると共に,前記防塵カバーを,前記架台の前記脚部に取り付けたことを特徴とする請求項1又は2記載のエンジン駆動型発電機。
  5. 前記防塵カバーに,透明板で覆われた点検窓を設けたことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載のエンジン駆動型発電機。
  6. 前記架台が,上部に制御盤を載置する制御盤用の架台であり,前記出力端子パネルを前記制御盤の載置位置よりも低い位置で前記架台に取り付けたことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載のエンジン駆動型発電機。

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