JP6975548B2 - 賞品払出装置 - Google Patents

賞品払出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6975548B2
JP6975548B2 JP2017079120A JP2017079120A JP6975548B2 JP 6975548 B2 JP6975548 B2 JP 6975548B2 JP 2017079120 A JP2017079120 A JP 2017079120A JP 2017079120 A JP2017079120 A JP 2017079120A JP 6975548 B2 JP6975548 B2 JP 6975548B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
payout
display
prize
unit
display unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017079120A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018175377A (ja
Inventor
理恵子 首藤
朋也 青田
雅志 喜多村
裕紀 坂本
茜 木村
正雄 ▲桑▼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Glory Ltd
Original Assignee
Glory Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Glory Ltd filed Critical Glory Ltd
Priority to JP2017079120A priority Critical patent/JP6975548B2/ja
Publication of JP2018175377A publication Critical patent/JP2018175377A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6975548B2 publication Critical patent/JP6975548B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

この発明は、賞品払出装置に関する。
パチンコ店等の遊技施設には、遊技客が獲得したパチンコ球等の遊技媒体の個数に応じて遊技客に賞品を払い出す賞品払出装置が設置されている。
下記特許文献1では、遊技施設のフロアに直接据え置かれる賞品払出装置が提案されている。この賞品払出装置のキャビネットの天面には、賞品が払い出される払出部が一方向に沿って複数並んでいる。キャビネットの天面における個々のレーンの近傍に払出表示部が配置されている。複数の払出表示部は、全体で幅方向に沿って延びる帯状をなしている。各払出表示部は、キャビネットの天面に設置される液晶表示器や有機EL表示器、セグメント表示器等によって構成される。
特許第5745226号公報
特許文献1では、天面に設置される表示器によって払出表示部が構成されている。払出表示部の表示時および非表示時の如何によらずに、払出表示部が使用者または遊技客から視認できてしまう。キャビネットの天面において使用者が作業することが多いのであるが、キャビネットの天面に払出表示部が設置されていると、払出表示部を使用者が意識してしまい、使用者が心理的に作業のしづらさを感じることも生じ得る。したがって、表示部の非表示に、払出表示部を使用者に意識させないことが望まれていた。
そこで、本発明の目的は、払出表示部の非表示時において、払出表示部を使用者に意識させないようにできる賞品払出装置を提供することである。
の発明は、遊技媒体との間で交換処理が行われる賞品を払い出す賞品払出装置であって、賞品が収納される収納ユニットと、前記収納ユニットに収納されている賞品が払い出される払出口と、前記払出口の近傍に設けられ、賞品の払い出しに関する情報を表示する払出表示部とを含み、前記払出表示部は、透光性を有する不透明な板形状で、前記賞品の払い出しに関する情報が表示される表示面と、前記表示面と反対面側に配置された発光部とを含み、前記発光部から発せられる光が前記反対面を透過して前記表示面に達することで前記表示面が発光することを特徴とする賞品払出装置を提供する。そして、前記表示面の発光によって、前記払出口から払い出される賞品の個数および種別の少なくとも一方を含む情報であって前記払出口から払い出される賞品に関する情報が表示されてもよい。
この発明の一実施形態では、前記払出表示部は、前記表示面を有する透明板と、前記透明板において前記表示面または当該表示面と反対側の反対面に配置された透光性を有する不透明な塗装膜とをさらに含む。そして、前記発光部から発せられる光が前記塗装膜および前記透明板を透過して前記表示面に達することで前記表示面が発光する。
この発明の一実施形態では、前記塗装膜は、前記反対面に設けられている。
この発明の一実施形態では、前記賞品払出装置が、前記収納ユニットが収納される装置本体をさらに含む。そして、前記表示面は、前記装置本体の天面に設けられている。そして、前記払出口は、前記天面に設けられている。
この発明の一実施形態では、前記賞品払出装置が、前記透明板と前記発光部との間に配置されるカバー体をさらに含む。そして、前記カバー体の外表面の色は、明度の低い色である。
この発明の一実施形態では、前記塗装膜の色は、明度の高い色である。
この発明の一実施形態では、前記払出口は、複数個設けられている。そして、前記払出表示部は、各個別払出口に対応して設けられている。そして、各払出表示部は、対応する個別払出口から払い出される賞品に関する情報を表示する。
前記賞品払出装置が、前記収納ユニットが収納される装置本体の天面をなす上面を有し、前記上面に前記払出口が形成された天板をさらに含んでいてもよい。前記払出表示部の前記表示面が、前記天板の前記上面に設けられていてもよい。前記払出口が、前記天板の前記上面に設けられていてもよい。
前記表示面が、前記天板の前記上面において前記複数の払出口の近傍の表示領域に設定されていてもよい。前記透明板が、前記天板の少なくとも前記表示領域を構成してもよい。前記透明板の上面に前記表示面が設定されていてもよい。前記発光部が、前記透明板の下方に配置されていてもよい。前記塗装膜が、前記透明板の上面または下面において前記表示領域の全域に配置されていてもよい。前記発光部が、文字、数字および記号の少なくとも一つを個別に表示可能な個別表示器であって、前記複数の前記払出口のそれぞれに対応して、前記透明板の下方において当該透明板の前記下面に対向配置された複数の個別表示器を含んでいてもよい。前記天板の少なくとも前記表示領域を構成する前記透明板が、前記複数の個別表示器に上方から共通に対向していてもよい。前記個別表示器から発せられる光が、前記塗装膜および前記透明板を介して前記表示面に達することで前記表示面が発光し、この発光によって、前記個別表示器に対応する前記払出口から払い出される賞品の個数および種別の少なくとも一方を含む情報であって当該払出口から払い出される賞品に関する情報が表示されてもよい。
この発明によれば、発光部の発光状態では、表示面に表示が浮かび上がる。また、発光部を非発光状態にすることにより、それまで表示面に浮かび上がっていた表示が消える。これにより、発光部の非発光状態において、払出表示部を使用者に意識させないようにすることができる。これにより、払出表示部の非表示時において、払出表示部を使用者に意識させないようにできる。
この発明の一実施形態によれば、発光部の発光状態で表示面に表示が浮かび上がり、かつ発光部の非発光状態で表示面における表示が消える構成を比較的簡素な構成で実現できる。
この発明の一実施形態によれば、塗装膜が、表示面ではなく反対面に設けられている。そのため、表示面を滑らかに設けることができる。
ところで、装置本体の天面では、払い出された賞品を取り扱う作業が行われる。特許文献1の手法では、非表示時においても払出表示部が視認可能に設けられているために、使用者が払出表示部(すなわち、発光部による発光箇所)を意識してしまい、その結果、払出表示部の上に物(たとえば賞品を含む)を載置し難い等、使用者が心理的に作業のしづらさを感じてしまい、使用者が、装置本体の天面を広く使用して作業できないという問題があった。
これに対し、この発明の一実施形態によれば、発光部の発光状態では、装置本体の天面に設けられた表示面に表示が浮かび上がる。また、表示面に浮かび上がっていた表示が、発光部を非発光状態にすることにより消える。これにより、発光部の非発光状態において、払出表示部を使用者に意識させないようにすることができる。したがって、払出表示部の非表示時において、使用者は、払出表示部を意識することなく装置本体の天面上で作業を行うことができる。これにより、使用者が、装置本体の天面を広く使用して作業することができる。
この発明の一実施形態によれば、透明板と発光部との間に配置されるカバー体の外表面の色が、明度の低い色であるので、払出表示部の非表示状態において、使用者が上方から透明板をのぞき込んでも、カバー体を視認することはできない。そのため、払出表示部の非表示状態において、払出表示部の存在を確実に隠すことができる。
この発明の一実施形態によれば、塗装膜の色の明度が比較的高いので、透明板に入ってきた光を良好に反射させることができる。これにより、透明板を塗装膜の色に、良好に見せることができる。
この発明の一実施形態によれば、複数の個別払出表示部の各々が対応する個別払出口から払い出される賞品に関する情報を表示する。賞品の払い出しを受ける者は、個々の個別払出口から払い出される賞品についての情報を、個別払出表示部の表示により速やかに得ることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る賞品払出装置が含まれる賞品取扱システムの模式的な斜視図である。 図2Aは、前記賞品払出装置の第2の態様を示す模式的な斜視図である。 図2Bは、前記賞品払出装置の第3の態様を示す模式的な斜視図である。 前記賞品払出装置の外観の色の構成を説明するための模式的な斜視図である。各シャッタの閉状態を示している。 前記賞品払出装置の外観の色の構成を説明するための模式的な斜視図である。各シャッタの開状態を示している。 前記払出表示部の表示の一例を説明するための平面図である。 前記賞品払出装置に含まれる払出表示部の構成を説明するための分解斜視図である。 前記払出表示部を構成する個別払出表示部の構成を説明するための断面図である。 前記払出表示部に含まれる各セグメント表示器を説明するための平面図である。 前記払出表示部を保持するための保持機構の構成を説明するための断面図である。 前記払出表示部を保持するための保持機構の構成を説明するための断面図である。 図10は、通い箱の斜視図である。 図11は、前記賞品払出装置の収納ユニットにおける収納部の模式的な平面図である。 図12は、前記収納ユニットの内部の模式的な右側面図である。 図13は、前記収納ユニットの内部の模式的な右側面図である。 図14は、前記収納ユニットの内部の模式的な右側面図である。 図15は、前記賞品払出装置の電気的構成を示すブロック図である。 図16は、前記店側表示部において表示されるケース別在庫画面を示す図である。 図17は、前記店側表示部において表示される賞品別在庫画面を示す図である。 図18は、図2に示す店側表示部において表示される計数中画面を示す図である。 図19は、特殊賞品の計数中における払出表示部の表示内容を示す図である。 図20は、前記店側表示部において表示される払出し中画面を示す図である。 図21は、繰出払出処理に関する払出表示部の表示内容を示す図である。 図22は、繰出払出処理に関する払出表示部の表示内容を示す図である。 図23は、賞品払出装置が所定状態にある場合の、払出表示部の表示内容を示す図である。 図24は、賞品払出装置が所定状態にある場合の、払出表示部の表示内容を示す図である。 図25は、賞品払出装置が所定状態にある場合の、払出表示部の表示内容を示す図である。 図26は、店側表示部および客側表示部が接続されていない状態において、識別計数処理終了後における払出表示部の表示内容を示す図である。 図27は、店側表示部および客側表示部が接続されていない状態において、繰出払出処理における払出表示部の表示内容を示す図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る賞品払出装置4が含まれる賞品取扱システム1の模式的な斜視図である。賞品取扱システム1は、たとえば遊技施設に設置されて特殊賞品(賞品)Pを取り扱う物品取扱システムである。賞品取扱システム1は、賞品管理装置3と、賞品払出装置4とを含む。賞品管理装置3は、カード状の賞品である特殊賞品Pや、菓子等の一般賞品の在庫等を管理するPOS端末であって、遊技施設における受付カウンターC上に設置される。
賞品払出装置4は、特殊賞品Pを払い出す装置であり、受付カウンターCのフロアにおいて賞品管理装置3に隣接して配置されている。賞品払出装置4は、内部の特殊賞品Pを払い出す機能も有する賞品収納装置でもあり、LAN(図示せず)等を介して賞品管理装置3に対して通信可能に接続されている。そのため、遊技施設において受付カウンターCを担当する係員(以下では使用者という)が、賞品管理装置3に設けられたキーボードやタッチパネル等の操作部3Aを操作することによって、賞品払出装置4に対して特殊賞品Pの払い出しを指示すると、賞品払出装置4は、指示に応じた種類および個数の特殊賞品Pを払い出す。また、賞品払出装置4における種類毎の特殊賞品Pの在庫に関する情報が賞品払出装置4から賞品管理装置3に入力されるので、賞品管理装置3は、特殊賞品Pの在庫を更新する。
また、遊技客によって遊技媒体と一般賞品との交換を依頼された使用者は、指定された一般賞品を操作部3Aの操作によって選択してから、この一般賞品を遊技客に手渡す。賞品管理装置3は、操作部3Aの操作に応じて、この一般賞品の在庫を更新する。なお、図1では、1台の賞品管理装置3と1台の賞品払出装置4が接続されることによって賞品取扱システム1を構成しているが、賞品取扱システム1では、複数台の賞品管理装置3が1台の賞品払出装置4に接続されてもよいし、逆に、複数台の賞品払出装置4が1台の賞品管理装置3に接続されてもよい。
特殊賞品P(カード状の賞品)の一例は、たとえば数ミリ程度の厚さを有する。この実施形態では、特大賞品、大賞品、中賞品および小賞品といった、金銭価値に応じた4つの種類が存在する。特殊賞品Pの表面の色が、特殊賞品Pの種類毎に異なっている。具体的には、特大賞品の表面は緑色であり、大賞品の表面は青色であり、中賞品の表面は赤色であり、小賞品の表面は黄色である。
特殊賞品Pは、通い箱7に収容された状態で市場に流通する。特殊賞品Pは、通い箱7に収容された状態のまま賞品払出装置4の収納ユニット52にセットされ、この状態で、賞品払出装置4は、特殊賞品Pの払い出しが可能になる。すなわち、特殊賞品Pを、手作業によって通い箱7から取り出して賞品払出装置4の収納ユニット52に移し替える必要がない。
以下では、賞品払出装置4について詳しく説明する。図1に示すように、賞品払出装置4は、その外殻をなすボックス状に形成された装置本体51と、複数の収納ユニット52とを含む。なお、図1の紙面の左右方向は、賞品払出装置4の左右方向Xと一致し、図1の紙面に略直交する方向は、賞品払出装置4の前後方向Yと一致し、図1の紙面の上下方向は、賞品払出装置4の上下方向Zと一致している。左右方向Xおよび前後方向Yは、横方向に含まれる。左右方向Xは、左側X1と右側X2とを含み、前後方向Yは、図1の紙面の手前側に一致した前側Y1と、図1の紙面の奥側に一致した後側Y2とを含み、上下方向Zは、上側Z1と下側Z2とを含む。
装置本体51は、天板41と、この天板41を支持する一対の側板42とを有している。天板41の下面には、前後方向に移動可能な複数(収納ユニット52の数と同数)の補助テーブル43が、左右方向Xに並んで設けられている。また、3つの補助テーブル43の下面には、前後方向に移動可能な1つの引出し44が設けられている。装置本体51には、その前面51Fの全域に亘る開口51Aが形成されており、開口51Aは、引出し44によって引出し44の下方に形成される空間と連通している。換言すると、引出し44および補助テーブル43は、天板41と収納ユニット52との間に設けられた空間に収納される。
天板41は透明板である。より具体的には、天板41は、アクリル板である。天板41の上面は、装置本体51の天面を構成している。天板41の上面は、その略前半分を占める水平面である払出面51Bと、払出面51Bの後側Y2において左右方向Xに延び、払出面51Bよりも一段高い段部51Cとを含む。払出面51Bにおける後寄りの領域には、左右方向Xに長手の払出口51Dが形成されている。払出口51Dは、収納ユニット52と同数存在し、左右方向Xに並んで配置されている。
賞品払出装置4は、さらに、払出口51Dを開閉するシャッタ53と、店側表示部54Aと、客側表示部54Bとを含む。シャッタ53は、左右方向Xに長手の板状に形成され、払出口51Dと同数存在する。各シャッタ53は、対応する払出口51Dを閉じた閉位置(図1参照)と、段部51C内に後退して払出口51Dを開いた開位置との間で前後方向Yにスライド可能である。各シャッタ53は、モータ等の駆動部(図示しない)の駆動力によって開閉される。
店側表示部54Aは、たとえばタッチパネルによって構成され、受付カウンターCの使用者側に臨んでいる。店側表示部54Aは、外付けの表示器であり、装置本体51に着脱可能に接続されている。店側表示部54Aは段部51Cに固定される。店側表示部54Aには、使用者向けの情報が表示される。
客側表示部54Bは、たとえばタッチパネルによって構成され、受付カウンターCに遊技媒体との交換のために来た遊技客側に臨んでいる。客側表示部54Bは、外付けの表示器であり、装置本体51に着脱可能に接続されている。客側表示部54Bは段部51Cに載置される。
賞品払出装置4は、払出表示部35をさらに含む。払出表示部35は、左右方向Xに長い帯状の表示器である。各払出表示部35は、払出面51Bにおける、対応する払出口51Dの手前側の表示領域55に所定の表示(数字または文字)を表示する。互いに隣り合う払出表示部35は、左右方向に所定の間隔を介して配置されている。払出表示部35は、表示時のみ、使用者から視認可能に構成されている。すなわち、払出表示部35の非表示時においては、払出表示部35を使用者から視認することはできない。
収納ユニット52は、特殊賞品Pを通い箱7ごと収納するものである。複数の収納ユニット52は、左右方向Xに並んでいる。図1に示すように装置本体51内に目一杯収容された状態における収納ユニット52は、前後方向Yにおける収容位置にある。図1に示すように全ての収納ユニット52が収容位置にある場合には、これらの収納ユニット52の前面が、面一となって開口51Aを塞いだ状態にて、装置本体51から前側Y1に露出されている。収容位置にある各収納ユニット52の真上には、装置本体51の払出面51Bにおけるいずれか1つの払出口51Dが位置している。各収納ユニット52は、前述した収容位置から、前側Y1の引出位置へ前後方向Yに沿って引き出し可能である。
図2Aおよび図2Bは、賞品払出装置4の第2および第3の態様をそれぞれ示す模式的な斜視図である。
引出し44の最大引出し量は、たとえば約19センチメートルである。引出し44の深さは、約2センチメートルである。引出し44には、備品(輪ゴムやビニール袋、事務用品等)や、遊技施設内に設置される遊技機の取扱説明書、保証書、オペレータガイド等が収納される。引出し44は、補助テーブル43から独立して引き出し可能である。
3つの補助テーブル43は、個別に引き出し可能に設けられている。各補助テーブル43は、水平面からなる上面を有する載置板である。各補助テーブル43の最大引出し量は、たとえば約19センチメートルである。各補助テーブル43は、引出し44の上面の一部を閉塞可能に設けられており、換言すると引出し44の天板として機能する。また、補助テーブル43は、引き出された状態において、天板41を拡張する拡張テーブルとして機能する。営業時間外の業務などで、天板41を広く使用したい場合に、使用者は、補助テーブル43を引き出して使用する。
賞品払出装置4は、引出し44および各補助テーブル43がそれぞれ押し込み位置にある第1の態様(図1参照)と、引出し44が押し込み位置よりも前側Y1に引き出されているが、各補助テーブル43が押し込み位置にある第2の態様(図2A参照)と、各補助テーブル43および引出し44がそれぞれ押し込み位置よりも前側Y1に引き出されている第3の態様(図2B参照)との3つの態様との間で、状態を変更することができる。遊技施設の営業時間中には、賞品払出装置4は専ら第1の態様で使用され、必要に応じて第2の態様で使用される。また、営業時間外においては、賞品払出装置4は、必要に応じて第3の態様で使用される。なお、引出し44の「押し込み位置」とは、引出し44の前面44Aと装置本体の前面51Fとが一致するような位置をいう。また、補助テーブル43の「押し込み位置」とは、補助テーブル43の前面43Aと装置本体の前面51Fとが一致するような位置をいう。
賞品払出装置4が備品等を収納する引出し44を備えているため、受付カウンターCの周辺に、備品等を収納するスペースを別途設ける必要がない。これにより、省スペース化を図りながら受付カウンターCの整理整頓を図ったり、受付カウンターCにおける使用者の作業スペースを大きく確保したりすることができる。
また、賞品払出装置4の状態を、遊技施設の営業態様に応じて第1の態様〜第3の態様に選択的に変更することが可能であるので、遊技施設の受付カウンターCにおいて業務の改善および利便性の向上を図ることができる。
なお、引出し44として1つのものを例に挙げて説明したが、複数に分割(たとえば、収納ユニット52と同数に分割)された引出しが左右方向Xに並んでいてもよい。また、引出し44は、賞品払出装置4の左右方向の全域ではなく、左右方向の一部のみに設けられていてもよい。
また、複数に分割された補助テーブル43を例に挙げて説明したが、補助テーブル43の個数は1つであってもよい。また、補助テーブル43は、賞品払出装置4の左右方向の全域ではなく、左右方向の一部に設けられていてもよい。
さらに、押し込み位置で各補助テーブル43をロックするロック機構が設けられていてもよい。この場合、補助テーブル43のロックおよびロック解除が、後述する制御部80(図15参照)によって自動的に切り替えられるようになっていてもよい。記憶部81(図15参照)には、当該遊技店舗の営業開始/終了時間が記憶されており、制御部80は、営業時間中には補助テーブル43をロックしておき、営業時間外には、補助テーブル43のロックが解除されていてもよい。この場合には、営業時間中における補助テーブル43の使用を未然に防止できる。
図3および図4は、賞品払出装置4の外観の色の構成を説明するための模式的な斜視図である。図3では、各シャッタ53の閉状態を示し、図4では、各シャッタ53の開状態を示している。
図4に示すように、1つの払出口51Dには、後述する5つの個別払出口26が上下方向Zに対向している。各シャッタ53の開状態で払出口51Dが開放する。払出口51Dの開放状態では、払出口51Dは、後述する繰出払出部16の本体25の上面25Z、および上面25Zに形成された個別払出口26を上側Z1に露出させている。払出口51Dの開放状態では、個別払出口26は、後述する払出部38によって閉塞されている。したがって、払出口51Dの開放状態では、本体25の上面25Zおよび払出部38の上面が払出口51Dを介して露出する。
天板41の上面(すなわち払出面51B)は、払出口51Dを除き、明度の高い色(たとえば白色)に設けられている。また、各シャッタ53の上面53aは、天板41と同じ色(たとえば白色)に設けられている。したがって、全てのシャッタ53の閉状態では、装置本体51の天面全域が明度の高い色で統一されている。このように天板41の上面の色と、各シャッタ53の上面の色とを明度の高い色で統一するので、装置本体51の天面を大きくかつ美しく見せることができる。
一方、本体25の上面25Zの色および払出部38の上面の色(払出口51Dの内部上面の色)は、明度の低い色(たとえば黒色)に設けられている。すなわち、天板41の上面の色と、払出口51Dの内部上面の色とは、互いに明度が大きく異なっている。
特殊賞品Pの払い出し時には、シャッタ53が開放する。シャッタ53の開放に伴って、図4に示すように、払出口51Dの内部上面が露出する(図4では3つのシャッタ53の全てが開放する状態を示している)。払出口51Dの内部上面の色の明度が低いので、払出口51Dの内部上面の形状や凹凸を目立たせなくすることができる。
また、特殊賞品Pの払い出しの際には、本体25の上面25Zと面一に設けられる払出部38上に、特殊景品Pが積み重ねられている。払出口51Dの内部上面の色の明度が低いので、払出口51Dに払い出される特殊賞品P(種類に対応した色を有する)を引き立てることができ、特殊賞品Pを目立たせることができる。払出口51Dに払い出される特殊賞品Pが目立つから、使用者が特殊賞品Pに対し焦点を合わせ易くなり、その結果、特殊賞品Pに対する使用者の視認性を高めることができる。これにより、使用者による特殊賞品Pの取り損じを抑制または防止したり、使用者の作業速度を向上させたりすることができる。
なお、この実施形態では、「明度の高い色」として白色を例に挙げているが、明度が「8」〜「10」の範囲であれば他の色であってもよい。明度の高い色であれば足り、有彩色および無彩色の別を問わない。また、「明度の低い色」として黒色を例に挙げて説明したが、明度が「0」〜「4」の範囲であれば他の色であってもよい。明度の低い色であれば足り、有彩色および無彩色の別は問わない。
また、前述の説明では、天板41の上面の色と払出口51Dの内部上面の色とが、互いに明度が大きく異なっているとして説明したが、これに代えて、天板41の上面の色と払出口51Dの内部上面の色とが、互いに補色関係にあってもよい。この場合も、前述の場合と同様の作用効果を奏することができる。
図5は、払出表示部35の表示の一例を説明するための平面図である。
払出面51Bにおいて、全てのシャッタ53が開状態であると、払出口51Dを介して、15つの個別払出口26が露出する。ここで、15つの個別払出口26は、図5における左側から順に、個別払出口26A、個別払出口26B、個別払出口26C、個別払出口26D、個別払出口26E、個別払出口26F、個別払出口26G、個別払出口26H、個別払出口26I、個別払出口26J、個別払出口26K、個別払出口26L、個別払出口26M、個別払出口26N、個別払出口26Oと、A〜Oのアルファベットで区別される。
各払出表示部35は、左右方向Xに長い帯状の表示器である。なお、互いに隣り合う払出表示部35は、左右方向に所定の間隔を介して配置されている。以下、左側の収納ユニット52に収納されている特殊賞品Pが払い出される払出口51Dに対応する払出表示部35を、左側の払出表示部35Lと呼ぶ場合がある。中央の収納ユニット52に収納されている特殊賞品Pが払い出される払出口51Dに対応する払出表示部35を、中央の払出表示部35Cと呼ぶ場合がある。右側の収納ユニット52に収納されている特殊賞品Pが払い出される払出口51Dに対応する払出表示部35を、右側の払出表示部35Rと呼ぶ場合がある。
各払出表示部35は、払出面51Bにおける、対応する払出口51Dの手前側に設けられた表示領域55に所定の表示を表示する。各払出表示部35は、対応する払出口51Dから払い出される特殊賞品Pに関する情報を表示する。各払出表示部35は、左右方向Xに並ぶ複数(1つの払出口51Dに含まれる個別払出口26と同数)の個別払出表示部56を有している。
各個別払出表示部56は、セグメント表示器59(図6A参照)の発光状態(LED62(図6B参照)の点灯状態)にのみ表示領域55に表示をするが、セグメント表示器59(図6A参照)の非発光状態(LED62(図6B参照)の消灯状態)では、表示領域55に表示がされない。そして、その非表示状態において、使用者が、払出表示部35を視認することができない。
図6Aは、賞品払出装置4に含まれる払出表示部35の構成を説明するための分解斜視図である。図6Bは、個別払出表示部56の構成を説明するための断面図である。図7は、払出表示部35に含まれる各セグメント表示器(個別表示器)59を説明するための平面図である。
払出表示部35は、表示面57aを有する透明板57と、透明板57において表示面57aと反対側の反対面57bに配置された塗装膜58と、前記透明板に対し反対面57b側(下側Z2)に配置されたセグメント表示器(発光部)59とを含む。
透明板57は、樹脂製のアクリル板を用いて構成されている。透明板57の厚みは、3mm〜10mmである。この実施形態では、天板41のうち表示領域55(図5参照)に相当する部分が、透明板57を兼ねている。この場合、払出面51Bのうち表示領域55に相当する部分が、表示面57aを兼ねている。
塗装膜58は、透光性を有する不透明な膜であって、塗装膜58は、明度の高い色(たとえば白色)である。塗装膜58は反対面57bの全域に配置されている。塗装膜58は、スクリーン印刷を用いて形成されている(♯200〜♯300)。塗装膜58は、スクリーン印刷に限られず、その他の手法によって設けることが可能である。
上側Z1から透明板57に入った光は、塗装膜58が配置されている反対面57bで反射する。塗装膜58の色の明度が比較的高いので、透明板に入ってきた光を良好に反射させることができる。これにより、透明板57を、塗装膜58の色に、良好に見せることができる。したがって、天板41(図1等参照)は、外側から見たときに白色の板にしか見えない。
各セグメント表示器59は、LED基板61と、LED基板61に実装された複数のLED62と、セグメントカバー63とを含む。各LED62は白色LEDである。セグメントカバー63は箱状をなし、下面側が開放している。セグメントカバー63の外表面は、明度の低い色(黒色)である。セグメントカバー63は、LED基板61および複数のLED62の上側Z1を覆うように、LED基板61に固定されている。すなわち、セグメントカバー63は、LED基板61および複数のLED62と透明板57との間に配置されている。セグメントカバー63の上面63aには、次に述べる複数のセグメント65(図7参照)を構成する透光部64が設けられている。図6Bに示すように、セグメント表示器59のLED62から発せられる光が、透光部64、膜58および透明板57を透過し、表示面57aに達する。これにより、セグメント表示器59に表示される数字、文字、記号(たとえば下線)等が、表示面57aに表示される。各LED62は白色LEDであるため、セグメント表示器59は、フルカラーで、数字、文字、記号等を表示することができる。
図7は、払出表示部35に含まれるセグメント表示器59を説明するための平面図である。セグメント表示器59は、図7の例では16セグメントディスプレイである。セグメント表示器59は、16個のセグメント65からなる字表示部66と、字表示部66の下方において左右方向(図7でも左右方向)に長い直線状のセグメント67からなる下線表示部68とを含む。各セグメント65は、たとえばLEDである。字表示部66は、AからZまでの英文字(大文字)、および0〜19までの数字を、選択的に表示可能に設けられている。
なお、図7の例では、セグメント表示器59として16セグメントの表示器を採用しているが、これに限られず、セグメント表示器として7セグメントを採用するようにしてもよい。
以上により、この実施形態によれば、セグメント表示器59の発光状態(LED62の点灯状態)では、天板41の上面における表示領域55(すなわち表示面57a)に表示が浮かび上がる。また、セグメント表示器59を非発光状態(LED62の消灯状態)にすることにより、それまで払出面51Bに浮かび上がっていた表示が消える。これにより、セグメント表示器59の非発光状態において、払出表示部35を使用者に意識させないようにすることができる。したがって、払出表示部35の非表示時において、使用者は、払出表示部35を意識することなく天板41の上面(払出面51B)上で作業を行うことができる。これにより、払出面51B上において使用者が広く作業することができる。ゆえに、使用者の作業性を向上させることができる。
また、塗装膜58が、表示面57a(払出面51B)ではなく反対面57bに設けられている。払出面51Bは、アクリルで構成されている。そのため、払出面51Bを滑らかに設けることができる。そのため、払出面51Bにおける使用者の作業性を、より一層向上させることができる。
仮に、セグメントカバー63の外表面を、明度の高い色(たとえば白色)とすると、払出表示部35の非表示状態において、使用者が上方からの表示領域55(表示面57a)をのぞき込んだ場合に、セグメントカバー63をうっすら視認できる。この場合、セグメントカバー63を隠すことができない。したがって、払出表示部35の非表示状態において、使用者が払出表示部35の存在を意識するようになる。
これに対し、この実施形態では、セグメントカバー63の外表面の色が明度の低い色(たとえば黒色)であるので、払出表示部35の非表示状態において、使用者が上方から表示領域55(表示面57a)をのぞき込んでも、セグメントカバー63を視認することはできない。そのため、払出表示部35の非表示状態において、払出表示部35の存在を確実に隠すことができる。
なお、塗装膜58の色は、明度が高い色でなく、明度の低い色(たとえば黒色)であってもよい。また、塗装膜58の色は、金属色(金色、銀色等)であってもよい。
また、各払出口51Dの全てに対応して払出表示部35を設ける構成を例に挙げて説明したが、一部の払出口51Dにのみ対応して払出表示部35を設けるようにしてもよい。
また、透明板57が、アクリル以外の他の樹脂材料を用いて形成されていてもよい。さらに、透明板57が、ガラス材料を用いて形成されていてもよい。
図8および図9は、払出表示部35を保持するための保持機構71の構成を説明するための断面図である。
払出表示部35は、保持機構71を介して、装置本体51の所定箇所に固定された、たとえば板金製の台座72に支持されている。装置本体51の組み立て時には、払出表示部35を台座72に支持させた後、払出表示部35の上方に天板41を配置する。装置本体51の組み立て状態において、表示面57aにおけるセグメント表示を良好に保つ(各セグメント65の明るさが均一でかつ各セグメント65の輪郭が明瞭になる)には、天板41の下面とセグメントカバー63の上面63aとが互いに並行で、かつ両面の隙間を0.5ミリメートル未満に保つ必要がある。しかしながら、アクリル製の天板41のたわみ等により天板41の下面が湾曲したり、組み立て誤差により天板41の下面が水平面に対して傾斜したりすることがある。この場合、各セグメント65からの表示を良好に保つことができない。
この実施形態では、図8に示すように、保持機構71は、台座72に固定され、台座72から上方に立ち上がる複数の略筒状の支持部材73と、各支持部材73に対応して当該支持部材73の周囲を取り巻くように装着され、台座72とLED基板61とを互いに離反する方向に弾性押圧する圧縮コイルばね75と含む。セグメント表示器59のLED基板61が、複数の支持部材73に、挿通穴77を介して、上下移動可能に遊嵌されている。支持部材73の上端には、LED基板61の抜けを防止するための抜け止め部76が設けられている。支持部材73は、根元側の大径部73aと、先端側の小径部73bとを含む。挿通穴77の径は、大径部73aよりも小径でかつ小径部73bよりも大径である。
この実施形態では、組み立て状態においてセグメント表示器59のセグメントカバー63の上面63aに天板41の下面が接触するように、セグメント表示器59の上面と天板41の下面との間が狭間隔に設定されている。組み立て状態においては、図9に示すように、セグメント表示器59が複数の圧縮コイルばね75によって天板41の下面に弾性的に押圧されるので、天板41の下面が湾曲したり傾斜したりしていても、これらの湾曲や傾斜に合わせて、LED基板61が各支持部材73の小径部73bを、上下方向Zに移動する。これにより、セグメント表示器59およびLED基板61の姿勢が、天板41の下面41bの湾曲状態や傾斜状態に合わせて変更される。
複数の支持部材73は、左右方向Xに間隔を空けて設けられている支持部材であってもよいし、前後方向Yに間隔を空けて設けられている支持部材であってもよいし、その双方を含んでいてもよい。
図10は、この実施形態で用いられる通い箱7の斜視図である。通い箱7は、所定方向(図10では左右方向)に長手のボックス状に形成されていて、たとえば樹脂製である。通い箱7は、対向配置された一対の側壁8と、一対の側壁8間に架設された少なくとも2つ(図10では6つ)の区画壁9と、通い箱7の底をなす1つの閉塞壁10とを一体的に含む。
一対の側壁8は、通い箱7の長手方向Lにおいて長手の略長方形の板状に形成されていて、それぞれの板厚方向に沿って対向するように平行に配置されている。一対の側壁8の対向方向は、通い箱7において長手方向Lに直交する短手方向Sである。また、通い箱7の深さ方向Dは、長手方向Lおよび短手方向Sの両方に直交している。
各区画壁9は、長手方向Lに一致した板厚方向を有する略矩形の板状に形成されている。区画壁9は、一対の側壁8において長手方向Lにおける一端縁間と他端縁間とに1つずつ架設され、残りの区画壁9は、長手方向Lに等間隔で並んだ状態で一対の側壁8の途中部間に架設されている。そのため、通い箱7には、大きさの等しい略直方体状の5つの収容空間11が、長手方向Lに等間隔で並んで形成されている。
閉塞壁10は、深さ方向Dに一致した板厚方向を有し、長手方向Lにおいて長手の略長方形の板状に形成されている。閉塞壁10は、深さ方向Dにおける一方側(図10では下側)から各側壁8および各区画壁9に対して接続されていて、各収容空間11を当該一方側から塞いでいる。各収容空間11において深さ方向Dにおける他方側(図10では上側)の端部は、略矩形状の出入口12として、当該他方側へ開放されている。
通い箱7は、出入口12とは別に設けられた開口部13を含む。開口部13は、長手方向Lにおいて各収容空間11と同じ位置に一対ずつ、この実施形態では5対設けられている。つまり、開口部13は、短手方向Sにおける通い箱7の両側において、5つずつ長手方向Lに等間隔で並んで設けられている。各対における2つの開口部13は、長手方向Lで同じ位置にあって、短手方向Sにおける通い箱7の中心を基準として対称になるように構成されている。各開口部13は、収容空間11を外部に露出させるスリット状であり、短手方向Sにおける閉塞壁10の端部を切り欠きつつ、短手方向Sにおいて当該端部と同じ側にある側壁8を切り欠いて、当該側壁8において深さ方向Dに沿って出入口12の手前まで直線状に延びている。なお、開口部13の形状は、任意に変更できる。
図11は、各収納ユニット52の内部の模式的な平面図である。図12〜図14は、各収納ユニット52の内部の模式的な右側面図である。図13および図14では、それぞれ、払出処理の動作および識別計数処理の動作を示している。
収納ユニット52は、前後方向Yに並ぶ2つの収納部15と、これらの収納部15の間に配置された繰出払出部16とを含む。
各収納部15は、その外殻をなすボックス状に形成された本体17を含む。本体17の上面には、略矩形状の装填口17Aと、装填口17Aを開閉する略矩形板状の蓋17Bとが設けられている。蓋17Bは、前後方向Yにおいて繰出払出部16に最も近い端部に設けられたヒンジ17Cを介して本体17に連結されていて、ヒンジ17Cを中心として回動することによって開閉される。前側の収納部15の本体17の前面が、収納ユニット52の前面を構成している。本体17の内部には、左右一対の搬送体18と、複数(ここでは6つ)のセット部19とが設けられている。
各搬送体18は、無端状のチェーンまたはベルト(ここではチェーン(図示しない))によって構成されており、左右方向Xから見てたとえば略矩形の環状をなしている。搬送体18は、モータ(図示しない)等の駆動部の駆動力を受けることによって、左右方向Xから見て時計回りの方向および反時計回りの方向のそれぞれへ向けて周回移動する。
各セット部19は、左右方向Xに長手のトレイ状に形成されている。各セット部19の内部空間は、左右方向Xに長手となった通い箱7をちょうど収容できる大きさを有する。
上向き姿勢のセット部19には、その上面を全域に亘って開放した出入口19Aと、各側壁に形成されたスリット状の開口部(図示しない)とが形成されている。この開口部は、各側壁において、通い箱7の各側壁における開口部13(図10参照)に合致する位置に同数形成され、左右方向Xに並んで配置されている。この実施形態では、1つの通い箱7に収容される複数の特殊賞品Pは、単一種類の特殊賞品である。
これらのセット部19は、左右一対の搬送体18の周回方向Rに沿って環状に並んで配置された状態で、これらの搬送体18の間に架設されている。そのため、左右の搬送体18が周回移動すると、これらのセット部19は、搬送体18とともに周回移動する。また、各セット部19は、搬送体18との連結部分において、左右方向Xに延びる回動軸線まわりに回動自在である。そのため、各セット部19は、原則として、上向き姿勢を維持するように回動しながら、ゴンドラのように周回移動する。
各収納部15の内部において前後方向Yにおける外側の端部(前側Y1の収納部15の場合は前端部であり、後側Y2の収納部15の場合は後端部)には、識別計数部21が配置されている。識別計数部21は、左右方向Xに延びるホルダ22と、ホルダ22において繰出払出部16を臨む側面(前側Y1の収納部15の場合は後面であり、後側Y2の収納部の場合は前面)に設けられた識別部23および計数部24とを含む。左右方向Xに隣り合った識別部23および計数部24が1つの組を構成し、各識別計数部21では、この組が、左右方向Xに等間隔で5組並んでいる。識別計数部21は、収納部15の本体17によって支持されており、ステッピングモータ等の駆動部(図示しない)の駆動力を受けて昇降する。
識別部23の一例は、発光部(図示しない)および受光部(図示しない)を含んだカラーセンサである。この場合、発光部が、被検知物である特殊賞品Pに対して光を照射し、その反射光を受光部が受光する。識別部23は、この反射光をRGB値に変換して分析することによって特殊賞品Pの表面の色を検知し、この検知結果に基づいて特殊賞品Pの真偽や種類を識別する。なお、識別情報を記憶したICチップが特殊賞品Pに内蔵されていて、識別部23は、非接触でICチップから識別情報を読み取ることによって、特殊賞品Pの真偽や種類を識別してもよい。
計数部24の一例は、発光部(図示しない)および受光部(図示しない)を含んだ光学式の反射型センサである。この場合、発光部が、特殊賞品Pに対して光を照射し、その反射光を受光部が受光する。計数部24は、識別計数部21の昇降に伴い、上下方向Zに積層された特殊賞品Pの端部の凸形状を、発光部からの光によってなぞる。これによって、連続する複数の凸形状の輪郭にほぼ一致する波形データが得られるので、計数部24は、この波形データにおける凸形状の数を数えることによって、特殊賞品Pを計数することができる。
繰出払出部16は、その外殻をなすボックス状に形成された本体25を含む。本体25の上面25Zには、個別払出口26が1つ形成されている。個別払出口26は、本体25の内部空間25Bを上側Z1に露出させている。前述した収容位置において、個別払出口26が、左右方向Xにおいて同じ位置ある1つの払出口51Dの真下に配置されるようになっている。
繰出払出部16は、繰出ユニット27および払出ユニット(払出手段)28を含む。繰出ユニット27は、左右一対設けられている。左右2つの繰出ユニット27のうち、左側X1のものは、前側Y1の収納部15用の繰出ユニットであり、右側X2のものは、後側Y2の収納部15用の繰出ユニットである。各繰出ユニット27は、繰出部30を含む。
繰出部30は、左右方向Xから見て支持部29側へ突出した略三角形の環状をなす無端状の繰出ベルト31と、繰出ベルト31の内側において略三角形の各頂点部分に1つずつ配置されたローラ32と、たとえばウレタンで構成された外周面を有する繰出ローラ33と、繰出ベルト31の外周面に設けられた繰出部材34とを含む。繰出ベルト31は、少なくもいずれかのローラ32がモータ等の駆動部(図示しない)により駆動回転されることによって、周回移動する。繰出部材34は、繰出ベルト31の外周面から突出した爪状に形成され、各繰出ベルト31において、複数の繰出部材34が繰出ベルト31の周回方向に沿って等間隔で設けられている。
各繰出ユニット27は、モータ等の駆動部(図示せず)の駆動力を受けることによって、待機姿勢と繰出姿勢との間で姿勢変更可能に設けられている。繰出姿勢にあるときの前側Y1の繰出ユニット27では、各繰出部30が本体25の内部空間25Bから前側Y1へはみ出して、各繰出部30における繰出ベルト31の平坦部分31Aが前後方向Yに沿って水平になっている(図13において破線で示す状態)。繰出姿勢にあるときの後側Y2の繰出ユニット27では、各繰出部30が内部空間25Bから後側Y2へはみ出して、各繰出部30における繰出ベルト31の平坦部分31Aが前後方向Yに沿って水平になっている(図13において破線で示す状態)。
本体25の内部空間25Bにおける略上半分の領域は、複数の鉛直な板状の仕切部(図示しない)によって5つに仕切られて、縦長の繰出空間36が区画されている。繰出空間36は、通い箱7の収容空間11と同数(ここでは5つ)存在し、左右方向Xに等間隔で並んでいる。各繰出空間36は、本体25の上面の個別払出口26の真下に位置している。
払出ユニット28は、払出部38を含む。払出部38は、上下方向Zに一致した板厚方向を有する略矩形の板状であり、各繰出空間36に1つずつ配置されている。払出ユニット28は、全ての払出部38を一括して保持する保持部(図示しない)を含む。全ての払出部38は、モータ等の駆動部(図示しない)の駆動力を受けることによって、繰出空間36の下端に設定された待機位置と、繰出空間36の上端に設定された払出位置との間で、保持部と一体となって昇降する。
次に、繰出払出部16を用いた繰出払出処理について説明する。繰出払出処理は、通い箱7から特殊賞品Pを1枚ずつ繰り出す繰出処理と、繰り出された特殊賞品Pを機外へ払い出す払出処理とを含む。
まず、繰出処理について説明する。前側Y1の収納部15では搬送体18を右側面視において時計回りに周回移動させ、後側Y2の収納部15では搬送体18を右側面視において反時計回りに周回移動させる。各収納部15では、繰出処理の対象となるセット部19が払出ユニット28の払出部38に接近すると、当該セット部19を、第1の姿勢変更機構(図示しない)を用いて、図13に示すように、出入口19Aが横を向いた横向き姿勢に傾倒させる。前側Y1の収納部15では、後側上端にあるセット部19が横向き姿勢にあって、このセット部19の出入口19Aが後側Y2を向いている。また、このセット部19にセットされた通い箱7も、出入口12が後側Y2を向いた横向き姿勢にあって、通い箱7内の特殊賞品Pは、上下方向Zに積層された状態で、出入口12から後側Y2へはみ出していて、当該特殊賞品Pの後端面が繰出払出部16側を向いている。後側Y2の収納部15では、前側上端にあるセット部19が横向き姿勢にあって、このセット部19の出入口19Aが前側Y1を向いている。また、このセット部19にセットされた通い箱7も、出入口12が前側Y1を向いた横向き姿勢にあって、通い箱7内の特殊賞品Pは、上下方向Zに積層された状態で、出入口12から前側Y1へはみ出していて、当該特殊賞品Pの前端面が繰出払出部16側を向いている。
図13に示すように、横向き姿勢のセット部19にセットされた通い箱7内における最下位の特殊賞品Pが、払出ユニット28の払出部38の上面と上下方向Zにおいてほぼ同じ位置になると、搬送体18の周回移動が停止する。
搬送体18の周回移動が停止した後に、繰出姿勢の後側Y2の繰出ユニット27では、各繰出部30が、前側Y1の収納部15の本体17の内部空間に後側Y2から進入し、横向き姿勢のセット部19にセットされた通い箱7の真下に配置される。繰出姿勢の繰出ユニット27Bでは、各繰出部30が、後側Y2の収納部15の本体17の内部空間に前側Y1から進入し、横向き姿勢のセット部19にセットされた通い箱7の真下に配置される。
次いで、繰り出し位置の繰出ベルト31の繰出部30において、繰出ベルト31が周回移動され、繰出ローラ33が駆動回転させられる。このとき、前側Y1の繰出ユニット27では、右側面視において繰出ベルト31が時計回りに方向に周回移動されて繰出ローラ33が反時計回りに回転させられる。また、後側Y2の繰出ユニット27では、右側面視において繰出ベルト31が反時計回りに方向に周回移動されて繰出ローラ33が時計回りに回転させられる。繰出ベルト31の周回移動によって、繰出ベルト31に設けられた繰出部材34が、繰出ベルト31の平坦部分31Aにおいて払出部38側へ水平移動する。その際、繰出部材34が、横向き姿勢のセット部19にセットされた通い箱7の開口部13(図10参照)に進入して、当該通い箱7の収容空間11内の最下位の特殊賞品Pを引っ掛けて払出部38側へ繰り出す。払出部38側へ繰り出された特殊賞品Pは、駆動回転される繰出ローラ33に接触することによって払出部38側へ押し出され、左右方向Xで同じ位置にある1つの払出部38上に載る。そして、繰出ベルト31の周回移動と繰出ローラ33の回転が繰り返されることによって、横向き姿勢のセット部19にセットされた通い箱7において各繰出部30の真上に位置する収容空間11内の特殊賞品Pが、下側Z2の特殊賞品Pから順に1つずつ繰り出されて、払出部38上に集積される。なお、繰り出された特殊賞品Pが払出部38において上側Z1に集積されるように、特殊賞品Pの繰り出しの度に、払出部38は待機位置から徐々に下降させられる。
通い箱7における全ての収容空間11が空になると、繰出ユニット27が一旦待機姿勢に戻った後に搬送体18が周回移動し、別の通い箱7がセットされたセット部19が横向き姿勢になる。その後、繰出ユニット27が繰出姿勢に姿勢変更して、当該別の通い箱7から特殊賞品Pが繰り出される。
以上の繰出処理が完了すると、払出処理が開始される。具体的には、払出処理の対象となる収納ユニット52の真上のシャッタ53が開位置までスライドさせられて、装置本体51の、対応する個別払出口26が開放される。そして、全ての払出部38が破線で示す払出位置まで上昇させられる。これにより、各払出部38上に繰り出された特殊賞品Pが、個別払出口26から上側Z1に露出されることによって機外へ払い出されるので、使用者は、払出部38上の特殊賞品Pを受け取ることができる。
払出部38上の特殊賞品Pが取り出された後に、払出部38は待機位置まで下降させられる。さらに、今まで開位置にあったシャッタ53が閉位置までスライドされる。また、各繰出ユニット27が繰出姿勢から待機姿勢(図12参照)まで戻される。これにより、払出処理が終了し、一連の繰出払出処理が完了する。
次に、識別計数処理について説明する。
識別計数処理の場合には、前側の収納部15において、搬送体18が右側面視において反時計回りに周回移動させられ、後側の収納部15では搬送体18を右側面視において時計回りに周回移動させられる。各収納部15では、識別計数処理の対象となるセット部19が、識別計数部21の上方に配置された所定位置に上側Z1から接近すると当該セット部19が、第2の姿勢変更機構(図示しない)により、図14に示すように、出入口19Aが横を向いた横向き姿勢に傾倒させられる。
前側の収納部15では、前側下端にあるセット部19が横向き姿勢にあって、このセット部19の出入口19Aが前側Y1を向いている。また、このセット部19にセットされた通い箱7も、出入口12が前側Y1を向いた横向き姿勢にあって、通い箱7内の特殊賞品Pは、上下方向Zに積層された状態で、出入口12から前側Y1へはみ出しており、当該特殊賞品Pの前端面が識別計数部21側を向いている。後側の収納部15では、後側下端にあるセット部19が横向き姿勢にあって、このセット部19の出入口19Aが後側Y2を向いている。また、このセット部19にセットされた通い箱7も、出入口12が後側Y2を向いた横向き姿勢にあって、通い箱7内の特殊賞品Pは、上下方向Zに積層された状態で、出入口12から後側Y2へはみ出しており、当該特殊賞品Pの後端面が識別計数部21側を向いている。
図14に示すようにセット部19が上向き姿勢から横向き姿勢に変わって識別計数部21に上側Z1から接近すると、搬送体18の周回移動が停止させられる。このとき、各収納部15では、識別計数部21における識別部23および計数部24の組が、横向き姿勢のセット部19にセットされた通い箱7の各収容空間11に対して1組ずつ左右方向Xにおいて同じ位置にある。この状態で、識別計数部21が、たとえば下端の待機位置から上昇させられる。その際、各組における識別部23および計数部24が、当該通い箱7において左右方向Xで同じ位置にある収容空間11に前後方向Yから対向しながら上昇する。識別部23は、左右方向Xで同じ位置にある収容空間11に収容されて上下方向Zに積層された状態にある特殊賞品Pを下側Z2から順に1つずつ非接触で識別し、計数部24は、当該収容空間11に収容されて上下方向Zに積層された状態にある特殊賞品Pを下側Z2から順に1つずつ非接触で計数する。横向き姿勢のセット部19にセットされた通い箱7の各収容空間11における全ての特殊賞品Pについての識別および計数が完了して識別計数部21が待機位置まで下降すると、識別計数処理が終了する。
図15は、賞品払出装置4の電気的構成を示すブロック図である。制御部80は、CPUやROMやRAM等で構成され、タイマ等を内蔵し、装置本体51に設けられている。制御部80には、装置本体51のシャッタ53、店側表示部54Aおよび客側表示部54Bのそれぞれに関連した電気部品(たとえば、前述した駆動部やセンサ等)が電気的に接続されている。店側表示部54Aおよび客側表示部54Bは、I/Oポート82を介して、制御部80に接続されている。
また、制御部80には、各収納ユニット52の各収納部15における搬送体18および識別計数部21、ならびに、各収納ユニット52の繰出払出部16に関連した電気部品が電気的に接続されている。制御部80は、これらの電気部品の動作を制御することによって、収納ユニット52の内部の特殊賞品Pを識別および計数する識別計数処理と、収納ユニット52の内部の特殊賞品Pを繰り出して機外に払い出す繰出払出処理とを実行する。これらの処理に関連して、制御部80は、店側表示部54Aや客側表示部54Bに必要な情報を表示したり、使用者による店側表示部54Aの操作に応じた指示を受け付けたりする。
賞品払出装置4は、記憶部81をさらに備えている。記憶部81は、不揮発性メモリやハードディスクドライブといった記憶デバイスによって構成されている。記憶部81は、制御部80に電気的に接続されている。記憶部81は、各セット部19にセットされて識別計数処理を受けた通い箱7内の特殊賞品Pの種類および収納数等を記憶している。また、記憶部81は、過去の特殊賞品Pの払出履歴といった情報も記憶している。
図16は、店側表示部54Aにおいて表示されるケース別(通い箱別)在庫画面101を示す図である。図17は、店側表示部54Aにおいて表示される賞品別在庫画面102を示す図である。
賞品払出装置4が賞品管理装置3からの賞品の払出指示を待つ待機状態にあるとき、制御部80は、前回取引数表示画面(図示しない)と、図16に示すケース別(通い箱別)在庫画面101と、図17に示す賞品別在庫画面102とを選択的に表示する。なお、この実施形態において、「ケース」とは通い箱7を指す。また、「レーン」とは、収納ユニット52を指す。すなわち、図16の「レーン左」とは、賞品払出装置4において左右方向Xに3つ並んだ収納ユニット52のうち左側の収納ユニット52を指す。また、図16の「レーン中」とは、賞品払出装置4において左右方向Xに3つ並んだ収納ユニット52のうち真ん中の収納ユニット52を指す。さらに、図16の「レーン右」とは、賞品払出装置4において左右方向Xに3つ並んだ収納ユニット52のうち右側の収納ユニット52を指す。
図16のケース別在庫画面101では、「(特殊賞品を)払出しできます」というメッセージ103が表示される。また、ケース別在庫画面101では、いずれのレーンであるかが記載されたレーン識別表示104のそれぞれの上側(図16の上側)に、対応するレーン(収納ユニット52)の12つの通い箱7のそれぞれに収納されている特殊賞品Pの種類および個数が通い箱7毎に表示されている。具体的には、特殊賞品Pの種類および個数に関する12つの表示のうち下側の6つの表示が、収納ユニット52の前側Y1の収納部15に収容されている6つの通い箱7にそれぞれ対応している。また、12つの表示のうち上側の6つの表示が、収納ユニット52の後側Y2の収納部15に収容されている6つの通い箱7にそれぞれ対応している。具体的には、レーン右のレーン識別表示104の上側には、右端の収納ユニット52の12つの通い箱7のそれぞれに収納されている特殊賞品Pの種類(ここでは、いずれの通い箱7も「特大」)および個数(ここでは、いずれの通い箱7も「100」)が表示される。
ケース別在庫画面101では、通い箱7単位で、特殊賞品Pが0枚のエンプティまたは特殊賞品Pが所定枚数未満のニアエンプティといった収容状況が表示される。具体的には、エンプティを表わすエンプティ表示105Aとして、「補充」の旨のメッセージが表示される。また、ニアエンプティを表わすニアエンプティ表示105Bとして、特殊賞品Pの数の通常の表示色とは異なる色(通常の表示色である黒色とは異なる赤色)での表示がある。
また、ケース別在庫画面101の右上隅には、表示切替ボタン106と、メニューボタン107と、在庫計数ボタン108とが、並んで表示されている。表示切替ボタン106を押下することによって、店側表示部54Aの表示画面が、前回取引数表示画面(図示しない)または賞品別在庫画面102(図17参照)に切り替えられる。メニューボタン107を押下すると、賞品払出装置4で実施できる処理内容(メニュー)が店側表示部54Aに表示される。なお、前述の各種ボタン106,107,108の配置態様については、この態様に限られない。
図17の賞品別在庫画面102では、「(特殊賞品を)払い出しできます」というメッセージ103の下に、特大、大、中、小の各特殊賞品Pの賞品払出装置4内における在庫数が、在庫数表示109として賞品種類別に表示される。在庫数表示109は、特殊賞品Pの賞品種類別の在庫数を数字で表示するだけでなく、インジケータとしても表示している。たとえば、図17の例には、特大賞品の在庫が1200個であって、大賞品の在庫が708個であって、中賞品の在庫が0個であって、小賞品の在庫が0個(エンプティ)であることが、在庫数表示109として表示されている。図17の例では、特殊賞品Pの各種類の在庫数が、賞品払出装置4全体として0枚の所定枚数未満のエンプティである場合には、0個の代わりにエンプティという表示が行われる。
在庫数表示109の下方(図17の下方)には、特殊賞品Pの賞品種類別の残量不足が表示される。この残量不足の表示は、エンプティ表示111およびニアエンプティ表示112を用いて行われる。
エンプティ表示111は、エンプティである旨を表す「補充」という表示と、補充が必要になる通い箱7の個数とを文字および数字で表示している。エンプティ表示111の背景色は、補充が必要になる特殊賞品Pの種類を、特殊賞品Pの種類を示す色で表示している。これにより、補充が必要になる特殊賞品Pの種類および通い箱7の個数を、エンプティ表示111によって表示することができる。このような直感的なエンプティ表示111により、補充が必要な特殊賞品Pの種類および通い箱7の個数を、使用者は一目で把握することができる。
また、ニアエンプティ表示112は、ニアエンプティである旨を表す「準備」という表示と、準備が必要になる通い箱7の個数とを文字および数字で表示している。ニアエンプティ表示112の背景色は、準備が必要になる特殊賞品Pの種類を、特殊賞品Pの種類を示す色で表示している。これにより、準備が必要になる特殊賞品Pの種類および通い箱7の個数を、ニアエンプティ表示112によって表示することができる。このような直感的なニアエンプティ表示112により、準備が必要な特殊賞品Pの種類および通い箱7の個数を、使用者は一目で把握することができる。
なお、エンプティ表示111およびニアエンプティ表示112の表示色を、補充や準備の対象になる特殊賞品Pの種類を示す色とは異なる色で表示してもよい。この場合、エンプティ表示111がたとえば赤色、ニアエンプティ表示112が黄色というように、エンプティ表示111およびニアエンプティ表示112の色が、それぞれ一つの色に定められていてもよい。
以上のように、ケース別在庫画面101(図16参照)および賞品別在庫画面102(図17参照)では、各通い箱7におけるエンプティまたはニアエンプティといった収容状況を報知することができる。報知を使用者は、その後の補充処理によりエンプティまたはニアエンプティの収容空間5に特殊賞品Pを早めに追加することによって、通い箱7において特殊賞品Pをきめ細かく且つスピーディに補充できる。そのため、遊技客を待たせることなく、必要な種類および枚数の特殊賞品Pを払い出すことができる。
ケース別在庫画面101(図16参照)および賞品別在庫画面102(図17参照)において、在庫計数ボタン108を押下されると、制御部80は、識別計数部21(図11等参照)を用いた、前述の識別計数処理を実行する。このような識別計数処理により、制御部80は、通い箱7に収容されている特殊賞品Pについての種類や数を把握することができる。
図18は、店側表示部54Aにおいて表示される計数中画面121を示す図である。図19は、特殊賞品Pの計数中における払出表示部35の表示内容を示す図である。
識別計数処理中には、制御部80は、図18に示すように、店側表示部54Aに計数中画面121を表示する。図18に示すように、計数中画面121では、「(特殊賞品Pを)計数しています」というメッセージ12が表示
される。この表示は、全ての収納ユニット52において識別計数処理が終了するまで続行される。
また、識別計数処理中には、制御部80は、図19(a)に示すように、識別計数処理を実行中の収納ユニット52に対応する払出表示部35に、「COUNT」の文字のような、識別計数処理がこれから開始される旨を報知する情報を表示させる。「COUNT」の文字は、たとえば、緑色でかつ点滅表示されている。図19(a)の例では、左側の収納ユニット52において識別計数処理が実行される場合が示されており、そのため、左側の払出表示部35Lにのみ計数結果が表示されている。識別計数処理が終了すると、制御部80は、図19(b)に示すように、この表示を消す。
識別計数処理の終了後には、制御部80は、計数結果を表示する計数結果表示画面(図示しない)を店側表示部54Aに表示させる。その後、使用者の操作により、ケース別在庫画面101(図16参照)および賞品別在庫画面102(図17参照)が店側表示部54Aに再度表示される。
次に、特殊賞品Pの払い出しについて説明する。図20は、店側表示部54Aにおいて表示される払出し中画面を示す図である。図21および図22は、繰出払出処理に関する払出表示部35の表示内容を示す図である。図21(a)には、払出処理の開始前の表示内容を示し、図21(b)には、払出処理の開始から払出処理中における表示内容を示す。図22(a)には、払出処理の終了後の表示内容を示し、図22(b)には、払出処理において払出対象の種類の特殊賞品Pにニアエンプティが発生している場合における表示内容を示す。
使用者が、遊技客からの依頼に応じて賞品管理装置3の操作部3Aを操作すると、特殊賞品Pの払い出しの指示が賞品管理装置3から賞品払出装置4に入力される。制御部80は、入力された指示に応じた種類および数の特殊賞品Pが賞品払出装置4から払い出されるように、前述した繰出払出処理を開始する。具体的には、どの個別払出口26にどの種類の特殊賞品Pが何枚払い出されるかが決まると、前述した繰出処理が行われ、通い箱7から繰り出された所定枚数の特殊賞品Pが、払出し対象の個別払出口26に対応する払出部38の上に積載される。
この繰出処理に並行して、制御部80は、図21(a)に示すように、払出し対象の個別払出口26に対応する個別払出表示部56に、その個別払出口26に払い出される特殊賞品Pの個数情報を、特殊賞品Pの種類を示す色がついた数字で表示(個別表示)させる。この時点では、この表示は点滅表示である。
具体的には、個別払出口26A(図5参照)に対応する個別払出表示部56(左側の払出表示部35Lの左端の個別払出表示部56)には、赤色で「5」の数字が点滅表示され、個別払出口26J(図5参照)に対応する個別払出表示部56(中央の払出表示部35Cの右端の個別払出表示部56)には、青色で「2」の数字が点滅表示され、個別払出口26N(図5参照)に対応する個別払出表示部56および個別払出口26O(図5参照)に対応する個別払出表示部56(右側の払出表示部35Rの右から2番目の個別払出表示部56および右端の個別払出表示部56)には、それぞれ、緑色で「3」および「15」の数字が点滅表示される。これにより、個別払出口26Aにおいて赤色の特殊賞品Pがこれから5枚払い出されるということと、個別払出口26Jにおいて青色の特殊賞品Pがこれから2枚払い出されるということと、個別払出口26Nおよび個別払出口26Oにおいて緑色の特殊賞品Pがこれからそれぞれ3枚および15枚払い出されるということとを、使用者は瞬時に把握することができる。
繰出処理が終了すると、次いで払出処理が開始される。具体的には、制御部80は、全ての払出部38を上昇させ、かつ、払出処理の対象となる個別払出口26を含むシャッタ53を開位置までスライドさせて個別払出口26が上側Z1に露出する。そして、全ての払出部38が個別払出口26に達することにより、払出部38に積載されている特殊賞品Pが個別払出口26から上側Z1に露出され、機外へ払い出される。これにより、使用者は、払出部38上の特殊賞品Pを受け取り可能な状態になる。
この払出処理に並行して、制御部80は、それまで点滅していた表示を、図21(b)に示すように点灯状態で表示する(常時表示)。すなわち、個別払出口26Aに対応する個別払出表示部56には、赤色で「5」の数字が点灯表示され、個別払出口26Jに対応する個別払出表示部56には、青色で「2」の数字が点灯表示され、個別払出口26Nに対応する個別払出表示部56および個別払出口26Oに対応する個別払出表示部56には、それぞれ、緑色で「3」および「15」の数字が点灯表示される。これにより、個別払出口26Aにおいて赤色の特殊賞品Pが現在5枚払い出されているということと、個別払出口26Jにおいて青色の特殊賞品Pが現在2枚払い出されているということと、個別払出口26Nおよび個別払出口26Oにおいて緑色の特殊賞品Pが現在それぞれ3枚および15枚払い出されているということとを、使用者は瞬時に把握することができる。
また、払出処理に並行して、制御部80は、図20に示すように、店側表示部54Aに払出中画面131を表示する。図20に示すように、払出中画面131には、「(特殊賞品の)払い出しています」というメッセージ132が表示され、かつ払い出される予定の特殊賞品Pの各種類の個数を表す払出個数表示133が表示される。なお、払出中画面131において、払出個数表示133として、実際に払い出された特殊賞品Pの各種類の個数が併せて表示されるようになっていてもよい。
払出処理が正常に終了すると、制御部80は、店側表示部54Aに、払出終了画面(図示しない)を表示する。この払出終了画面は、払出中画面131とほぼ同様であるが、「払い出しています」というメッセージ132に代わって、「払い出されました」というメッセージが表示される。また、払出個数表示133として、実際に払い出された特殊賞品Pの各種類の個数が表示される。また、払出終了画面において、払出処理が正常に終了したことを文字等が表示されていてもよい。
払出処理終了後において、払出表示部35に表示される内容は、図22(a)に示すように、払出処理中(図21(b)参照)の場合と同じである。
また、払出処理中および払出終了後において、払出対象の種類の特殊賞品Pにニアエンプティが生じている場合には、制御部80は、図22(b)に示すように、ニアエンプティが発生している特殊賞品Pを払い出している個別払出口26に対応する個別払出表示部56(に表示されている数字)においてアンダーバーを点灯表示させる。このような表示により、アンダーバーで示された種類の特殊賞品Pにニアエンプティが発生していることを、使用者にダイレクトに報知することができる。これにより、店側表示部54Aだけでなく、払出表示部35においても、ニアエンプティの発生を使用者に対して報知できる。
特殊賞品Pが機外へ払い出された後、使用者は、個別払出口26における左右の両端縁の窪み(図示しない)に指を掛けることによって、個別払出口26上の特殊賞品Pを容易に掴むことができる。そして、使用者は、掴んだ特殊賞品Pを遊技客に手渡す。
払出処理または識別計数処理以外の状態においても、払出表示部35を用いて種々の情報を使用者に報知できる。
図23〜図25は、賞品払出装置4が所定状態にある場合の、払出表示部35の表示内容を示す図である。
賞品払出装置4の待機状態においてニアエンプティが発生している場合には、制御部80は、図23(a)に示すように、全ての個別払出表示部56(全ての払出表示部35に含まれる全ての個別払出表示部56)においてアンダーバーを点灯表示させる。この表示は、ニアエンプティが発生している特殊賞品Pに付されている色で表示される。なお、ニアエンプティの表示(アンダーバーの表示)は、全ての払出表示部35でなく、ニアエンプティが生じている通い箱7を収容している収納ユニット52に対応する払出表示部35のみで行うようにしてもよい。
また、賞品払出装置4の待機状態においてエンプティが発生している場合には、制御部80は、図23(b)に示すように、全ての払出表示部35において「EMPTY」の文字をアンダーバー付きで点灯表示させる。この表示は、エンプティが発生している特殊賞品Pに付されている色で表示される。なお、エンプティの表示(「EMPTY」の文字をアンダーバー付きで表示)は、全ての払出表示部35でなく、エンプティが生じている通い箱7を収容している収納ユニット52に対応する払出表示部35のみで行うようにしてもよい。
また、収納ユニット52に特殊賞品Pを補充する際には、使用者は、収容位置にある収納ユニット52を前側Y1へと引き出し、蓋17Bを開いて装填口17Aを開放させ、特殊賞品Pが収容された通い箱7をセットする。これにより、収納ユニット52に特殊賞品Pが補充される。特殊賞品Pの補充後、使用者は、収納ユニット52を押し込む。これにより、収納ユニット52が収容位置まで戻される。
このような特殊賞品Pの補充時において、収納ユニット52(レーン)の引き出し(引き出し動作)中には、図24(a)に示すように、引き出し対象の収納ユニット52に対応する払出表示部35において、「OPEN」の文字が青色で点滅表示される。また、引き出し動作が途中で停止されると、図24(b)に示すように、「OPEN」の文字(青色)が点滅状態から点灯状態に変化する。なお、図24(a),(b)の例では、左側の収納ユニット52が引き出されており、そのため、左側の払出表示部35Lにのみ「OPEN」の文字が表示されている。
一方、収納ユニット52(レーン)を押し込む動作(押し込み動作)中には、図24(c)に示すように、押し込み対象の収納ユニット52に対応する払出表示部35において「CLOSE」の文字が青色で点滅表示される。押し込み動作の終了後には、「OPEN」の文字は消灯される。
そして、収納ユニット52の引き出し動作および押し込み動作によって、収納ユニット52に特殊賞品Pが補充された場合には、押し込み動作の終了後に、図25(a)に示すように、補充対象の収納ユニット52に対応する払出表示部35において「OOOOO」の文字が、補充された特殊賞品Pに付されている色で点灯表示または点滅表示される。
ところで、特殊賞品Pの払出時にエラー(異常)が発生することがある。賞品払出装置4は、賞品払出時のエラーを検出する機能を備えている。このようなエラーとして、繰出払出部16における、繰出処理のエラーや払出処理のエラーを例示することができる。
エラーが発生したときには、図25(b)に示すように、エラーが発生した収納ユニット52に対応する払出表示部35において「ERROR」の文字が赤色で点灯表示される。また、エラーの発生時には、店側表示部54Aにおいてもエラーの旨の表示が表示される。
なお、図19、図24および図25において、点灯/点滅の別やその色は、前述の例に限られず、各種の状態を識別できれば、他の態様(点灯/点滅の別やその色)で表示してもよい。
ところで、前述のように、店側表示部54Aは、外付けの表示器であり、装置本体51に着脱可能に接続されている。また、客側表示部54Bは、外付けの表示器であり、装置本体51に着脱可能に接続されている。そのため、賞品払出装置4の設置時(すなわち、初期設定時)に、店側表示部54Aおよび客側表示部54Bが装置本体51に接続されていない場合には、店側表示部54Aおよび客側表示部54Bが付いていない状態で賞品払出装置4が使用される。
この実施形態では、賞品払出装置4の制御部80(図15参照)は、I/Oポート82(図15参照)の状態から、店側表示部54Aおよび客側表示部54Bが接続されているか否かを検出することができる。店側表示部54Aおよび客側表示部54Bが装置本体51に接続されていないと判断した場合には、制御部80は、本来、店側表示部54Aで行うべき表示(図16〜図18および図20に示す表示)を、払出表示部35を用いて表示する。
すなわち、装置本体51に店側表示部54Aおよび客側表示部54B(外付けの表示部)が接続されている状態と、装置本体51に店側表示部54Aおよび客側表示部54B(外付けの表示部)が接続されていない状態とで、払出表示部35に表示可能な表示の種類が異なっている。さらに言えば、装置本体51に店側表示部54Aおよび客側表示部54B(外付けの表示部)が接続されていない状態では、装置本体51に店側表示部54Aおよび客側表示部54B(外付けの表示部)が接続されている状態において表示されない種類の表示を表示可能である。
図26は、店側表示部54Aおよび客側表示部54Bが接続されていない状態において、識別計数処理終了後における払出表示部35の表示内容を示す図である。
識別計数処理中には、制御部80は、店側表示部54Aおよび客側表示部54Bが接続されている状態と同様、図19(a)に示すような表示を行う。すなわち、識別計数処理が終了すると、制御部80は、図26に示すように、左側の払出表示部35Lに、特大賞品の計数結果を表示し、中央部の払出表示部35Cに、大賞品の計数結果を表示し、かつ右側の払出表示部35Rに、中賞品の計数結果を表示する。
図27は、店側表示部54Aおよび客側表示部54Bが接続されていない状態において、繰出払出処理における払出表示部35の表示内容を示す図である。
繰出払出処理中には、制御部80は、店側表示部54Aおよび客側表示部54Bが接続されている状態と同様、図21および図22に示すような表示を行う。払出処理が正常に終了すると、制御部80は、実際に払い出された特殊賞品Pの各種類の個数を、払出表示部35に表示する。具体的には、制御部80は、図27に示すように、左側の払出表示部35Lに、特大賞品の払い出し個数を表示し、中央部の払出表示部35Cに、大賞品の払い出し個数を表示し、かつ右側の払出表示部35Rに、中賞品の払い出し個数を表示する。
なお、店側表示部54Aおよび客側表示部54Bが接続されている状態か否かを、制御部80が自動的に判断する場合を例に挙げて説明したが、別途スイッチを設けることにより、店側表示部54Aおよび客側表示部54Bが接続されている状態と、店側表示部54Aおよび客側表示部54Bが接続されている状態とを、使用者が手動で切り替えるようにしてもよい。
また、店側表示部54Aおよび客側表示部54Bが接続されている状態のみにおいて払出表示部35に表示される情報として、図26や図27に示す情報だけでなく、前回の取引結果も挙げることができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、本発明は他の形態で実施することもできる。たとえば、図16に二点鎖線で示すように、予め定める表示開始時刻になると、表示されるショートカットボタン200が設けられるようになっている。また、ショートカットボタン200は、予め定める表示終了時刻を過ぎると画面(たとえばケース別在庫画面101(図16参照)や賞品別在庫画面102(図17参照))から消去される。このようなショートカットボタン200として、ボタン設定画面(図示しない)を用いて使用者が設定可能に設けられていてもよい。また、ショートカットボタン200は1つだけでなく、複数個、画面上に表示されるようになっていてもよい。このようなショートカットボタン200として、閉店時の締め操作用ボタンを、たとえば、遊技施設の閉店時間の周辺のみ表示することを例示することができる。
ショートカットボタン200を、所望の時間帯にのみ表示することにより、操作を希望するボタンを探すために画面を切り替える必要がない。したがって、所望の操作を短時間で行うことができる。
また、店側表示部54Aにおいて、制御部80が、記憶部81に記憶されている表示履歴に基づいて、使用者の選択により遷移する一連の画面遷移において、選択されない中間の画面を省略するようにしてもよい。具体的には、識別計数処理中には、計数中画面121(図18参照)が表示され、その後計数終了画面(図示しない)が表示される。その後は、使用者の操作により、計数結果を表示する計数結果表示画面(図示しない)や、ケース別在庫画面101(図16参照)、賞品別在庫画面102(図17参照)が選択的に店側表示部54Aに表示される。
しかしながら、「計数中画面121」→「計数終了画面」→「計数結果表示画面」への移行が、連続して所定回数(たとえば5回)続いた場合に、制御部80が、その次の識別計数処理から、計数中画面121の表示後にダイレクトに計数結果表示画面に進ませるようにしてもよい(「計数中画面121」→「計数結果表示画面」)。すなわち計数終了画面をショートカットするようにしてもよい。
このように、表示履歴に基づいて、移行頻度の高い一連の表示のうち中間の画面(たとえば、計数終了画面)を省略してダイレクトにその次の画面(計数結果表示画面)を表示することにより、画面を多く切り替えることなく、所望の画面にたどり着くことができる。
また、前述の実施形態では、払出表示部35が、透明板57と、透明板57の反対面57bに配置された塗装膜58とを含む場合を例に挙げて説明したが、払出表示部35は、これらを備えない構成であってもよい。払出表示部35を構成する板状体が板全体として見たときに不透明であるが、その板状体が、併せて透光性も有していてもよい。この場合、反対面57b側(下側Z2)には、前述した構成と同様に、セグメント表示器59が配置される。セグメント表示器59のLED62から発せられる光が、払出表示部35の板状体を透過し、表示面57aに達する。これにより、セグメント表示器59に表示される数字、文字、記号(たとえば下線)等が、表示面57aに表示される。
また、発光部として、セグメント表示器59を例に挙げて説明したが、セグメント表示器以外の他の発光表示部(個別表示器)を、発光部として採用するようにしてもよい。
また、賞品払出装置4として、特殊賞品Pを通い箱7に収容した状態のまま収納ユニット52に収納するタイプの装置を例に挙げて説明したが、特殊賞品Pを通い箱7から取り出した状態で収納ユニット52に収納するタイプの装置にも本発明を適用できる。
また、賞品払出装置4は、遊技施設のフロアに据え付けられるのではなく、受付カウンターC上に設置される卓上タイプであってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能で
ある。
4 :賞品払出装置
26 :個別払出口
35 :払出表示部
51 :装置本体
51B :払出面(天面)
52 :収納ユニット
52D :払出口
56 :個別払出表示部
57 :反対面
57a :表示面
57b :反対面
58 :塗装膜
59 :セグメント表示器(発光部)
62 :LED
63 :セグメントカバー(カバー体)
P :特殊賞品

Claims (4)

  1. 遊技媒体との間で交換処理が行われる賞品を払い出す賞品払出装置であって、
    賞品が収納される収納ユニットと、
    前記収納ユニットが収納される装置本体の天面をなす上面を有する天板と、
    前記天板の前記上面に形成された払出口であって、前記収納ユニットに収納されている賞品が払い出される複数の払出口と、
    前記天板の前記上面において前記複数の払出口の近傍の表示領域に設定された表示面を有し、賞品の払い出しに関する情報を表示する払出表示部とを含み、
    前記払出表示部が、
    前記天板の少なくとも前記表示領域を構成する透明板であって、上面に前記表示面が形成された透明板と、
    前記透明板の下方に配置された発光部とを含み、
    前記透明板の前記上面または下面において前記表示領域の全域に配置され、透光性を有する不透明な塗装膜とを含み、
    前記発光部が、文字、数字および記号の少なくとも一つを個別に表示可能な個別表示器であって、前記複数の前記払出口のそれぞれに対応して、前記透明板の下方において当該透明板の前記下面に対向配置された複数の個別表示器を含み、
    前記天板の少なくとも前記表示領域を構成する前記透明板が、前記複数の個別表示器に上方から共通に対向しており、
    前記個別表示器から発せられる光が、前記塗装膜および前記透明板を介して前記表示面に達することで前記表示面が発光し、この発光によって、前記個別表示器に対応する前記払出口から払い出される賞品の個数および種別の少なくとも一方を含む情報であって当該払出口から払い出される賞品に関する情報が表示されることを特徴とする賞品払出装置。
  2. 前記塗装膜は、前記面に設けられていることを特徴とする請求項に記載の賞品払出装置。
  3. 前記透明板と前記個別表示器との間に配置されるカバー体をさらに含み、
    前記カバー体の外表面の色は、明度の低い色であることを特徴とする請求項またはに記載の賞品払出装置。
  4. 前記塗装膜の色は、明度の高い色であることを特徴とする請求項のいずれか一項に記載の賞品払出装置。
JP2017079120A 2017-04-12 2017-04-12 賞品払出装置 Active JP6975548B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017079120A JP6975548B2 (ja) 2017-04-12 2017-04-12 賞品払出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017079120A JP6975548B2 (ja) 2017-04-12 2017-04-12 賞品払出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018175377A JP2018175377A (ja) 2018-11-15
JP6975548B2 true JP6975548B2 (ja) 2021-12-01

Family

ID=64280056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017079120A Active JP6975548B2 (ja) 2017-04-12 2017-04-12 賞品払出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6975548B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4486830B2 (ja) * 2004-02-10 2010-06-23 株式会社マースエンジニアリング 景品払出機および景品払出システム
JP5214109B2 (ja) * 2006-02-03 2013-06-19 富士通モバイルコミュニケーションズ株式会社 表示構造を備えた物品
JP5745226B2 (ja) * 2010-01-13 2015-07-08 グローリー株式会社 景品払出装置、管理装置および景品払出システム
JP2010094547A (ja) * 2010-02-01 2010-04-30 Glory Ltd 景品払出装置、その管理装置および景品管理システム
JP5715170B2 (ja) * 2013-02-01 2015-05-07 日本金銭機械株式会社 賞品払出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018175377A (ja) 2018-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017086714A (ja) 遊技用装置及び遊技システム
JP6975548B2 (ja) 賞品払出装置
JP4342785B2 (ja) 物品投出装置
JP6031072B2 (ja) 景品払出装置
JP2020025823A (ja) 賞品払出機
JP2010017285A (ja) 景品払出機および景品払出システム
JP7140471B2 (ja) 賞品払出装置
JP2021104458A (ja) 物品払出装置
JP7082923B2 (ja) 賞品払出機
JP6113886B2 (ja) 景品払出装置
JP5500849B2 (ja) 景品払出機および景品払出システム
JP5368144B2 (ja) 景品計数機および景品管理システム
JP7122846B2 (ja) 賞品払出機
JP5302585B2 (ja) 景品払出装置および景品管理システム
JP5912649B2 (ja) 景品払出装置
JP6436954B2 (ja) 景品払出システム
JP2018153449A (ja) 賞品管理システムおよび賞品保管装置
JP5805946B2 (ja) 景品払出機および景品払出システム
JP2010094547A (ja) 景品払出装置、その管理装置および景品管理システム
JP6813204B1 (ja) 遊技機
JP2000067320A (ja) 洗濯物収納装置
JP5522948B2 (ja) 景品払出装置
JP4681852B2 (ja) 券売機
JPH0314194A (ja) 券売機
JP6176061B2 (ja) 現金処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210318

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211014

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6975548

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150