JP6975548B2 - 賞品払出装置 - Google Patents
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Description
下記特許文献1では、遊技施設のフロアに直接据え置かれる賞品払出装置が提案されている。この賞品払出装置のキャビネットの天面には、賞品が払い出される払出部が一方向に沿って複数並んでいる。キャビネットの天面における個々のレーンの近傍に払出表示部が配置されている。複数の払出表示部は、全体で幅方向に沿って延びる帯状をなしている。各払出表示部は、キャビネットの天面に設置される液晶表示器や有機EL表示器、セグメント表示器等によって構成される。
この発明の一実施形態では、前記賞品払出装置が、前記収納ユニットが収納される装置本体をさらに含む。そして、前記表示面は、前記装置本体の天面に設けられている。そして、前記払出口は、前記天面に設けられている。
この発明の一実施形態では、前記塗装膜の色は、明度の高い色である。
前記賞品払出装置が、前記収納ユニットが収納される装置本体の天面をなす上面を有し、前記上面に前記払出口が形成された天板をさらに含んでいてもよい。前記払出表示部の前記表示面が、前記天板の前記上面に設けられていてもよい。前記払出口が、前記天板の前記上面に設けられていてもよい。
前記表示面が、前記天板の前記上面において前記複数の払出口の近傍の表示領域に設定されていてもよい。前記透明板が、前記天板の少なくとも前記表示領域を構成してもよい。前記透明板の上面に前記表示面が設定されていてもよい。前記発光部が、前記透明板の下方に配置されていてもよい。前記塗装膜が、前記透明板の上面または下面において前記表示領域の全域に配置されていてもよい。前記発光部が、文字、数字および記号の少なくとも一つを個別に表示可能な個別表示器であって、前記複数の前記払出口のそれぞれに対応して、前記透明板の下方において当該透明板の前記下面に対向配置された複数の個別表示器を含んでいてもよい。前記天板の少なくとも前記表示領域を構成する前記透明板が、前記複数の個別表示器に上方から共通に対向していてもよい。前記個別表示器から発せられる光が、前記塗装膜および前記透明板を介して前記表示面に達することで前記表示面が発光し、この発光によって、前記個別表示器に対応する前記払出口から払い出される賞品の個数および種別の少なくとも一方を含む情報であって当該払出口から払い出される賞品に関する情報が表示されてもよい。
この発明の一実施形態によれば、塗装膜が、表示面ではなく反対面に設けられている。そのため、表示面を滑らかに設けることができる。
ところで、装置本体の天面では、払い出された賞品を取り扱う作業が行われる。特許文献1の手法では、非表示時においても払出表示部が視認可能に設けられているために、使用者が払出表示部(すなわち、発光部による発光箇所)を意識してしまい、その結果、払出表示部の上に物(たとえば賞品を含む)を載置し難い等、使用者が心理的に作業のしづらさを感じてしまい、使用者が、装置本体の天面を広く使用して作業できないという問題があった。
この発明の一実施形態によれば、塗装膜の色の明度が比較的高いので、透明板に入ってきた光を良好に反射させることができる。これにより、透明板を塗装膜の色に、良好に見せることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る賞品払出装置4が含まれる賞品取扱システム1の模式的な斜視図である。賞品取扱システム1は、たとえば遊技施設に設置されて特殊賞品(賞品)Pを取り扱う物品取扱システムである。賞品取扱システム1は、賞品管理装置3と、賞品払出装置4とを含む。賞品管理装置3は、カード状の賞品である特殊賞品Pや、菓子等の一般賞品の在庫等を管理するPOS端末であって、遊技施設における受付カウンターC上に設置される。
客側表示部54Bは、たとえばタッチパネルによって構成され、受付カウンターCに遊技媒体との交換のために来た遊技客側に臨んでいる。客側表示部54Bは、外付けの表示器であり、装置本体51に着脱可能に接続されている。客側表示部54Bは段部51Cに載置される。
引出し44の最大引出し量は、たとえば約19センチメートルである。引出し44の深さは、約2センチメートルである。引出し44には、備品(輪ゴムやビニール袋、事務用品等)や、遊技施設内に設置される遊技機の取扱説明書、保証書、オペレータガイド等が収納される。引出し44は、補助テーブル43から独立して引き出し可能である。
また、賞品払出装置4の状態を、遊技施設の営業態様に応じて第1の態様〜第3の態様に選択的に変更することが可能であるので、遊技施設の受付カウンターCにおいて業務の改善および利便性の向上を図ることができる。
また、複数に分割された補助テーブル43を例に挙げて説明したが、補助テーブル43の個数は1つであってもよい。また、補助テーブル43は、賞品払出装置4の左右方向の全域ではなく、左右方向の一部に設けられていてもよい。
図4に示すように、1つの払出口51Dには、後述する5つの個別払出口26が上下方向Zに対向している。各シャッタ53の開状態で払出口51Dが開放する。払出口51Dの開放状態では、払出口51Dは、後述する繰出払出部16の本体25の上面25Z、および上面25Zに形成された個別払出口26を上側Z1に露出させている。払出口51Dの開放状態では、個別払出口26は、後述する払出部38によって閉塞されている。したがって、払出口51Dの開放状態では、本体25の上面25Zおよび払出部38の上面が払出口51Dを介して露出する。
特殊賞品Pの払い出し時には、シャッタ53が開放する。シャッタ53の開放に伴って、図4に示すように、払出口51Dの内部上面が露出する(図4では3つのシャッタ53の全てが開放する状態を示している)。払出口51Dの内部上面の色の明度が低いので、払出口51Dの内部上面の形状や凹凸を目立たせなくすることができる。
図5は、払出表示部35の表示の一例を説明するための平面図である。
払出表示部35は、表示面57aを有する透明板57と、透明板57において表示面57aと反対側の反対面57bに配置された塗装膜58と、前記透明板に対し反対面57b側(下側Z2)に配置されたセグメント表示器(発光部)59とを含む。
塗装膜58は、透光性を有する不透明な膜であって、塗装膜58は、明度の高い色(たとえば白色)である。塗装膜58は反対面57bの全域に配置されている。塗装膜58は、スクリーン印刷を用いて形成されている(♯200〜♯300)。塗装膜58は、スクリーン印刷に限られず、その他の手法によって設けることが可能である。
以上により、この実施形態によれば、セグメント表示器59の発光状態(LED62の点灯状態)では、天板41の上面における表示領域55(すなわち表示面57a)に表示が浮かび上がる。また、セグメント表示器59を非発光状態(LED62の消灯状態)にすることにより、それまで払出面51Bに浮かび上がっていた表示が消える。これにより、セグメント表示器59の非発光状態において、払出表示部35を使用者に意識させないようにすることができる。したがって、払出表示部35の非表示時において、使用者は、払出表示部35を意識することなく天板41の上面(払出面51B)上で作業を行うことができる。これにより、払出面51B上において使用者が広く作業することができる。ゆえに、使用者の作業性を向上させることができる。
仮に、セグメントカバー63の外表面を、明度の高い色(たとえば白色)とすると、払出表示部35の非表示状態において、使用者が上方からの表示領域55(表示面57a)をのぞき込んだ場合に、セグメントカバー63をうっすら視認できる。この場合、セグメントカバー63を隠すことができない。したがって、払出表示部35の非表示状態において、使用者が払出表示部35の存在を意識するようになる。
また、各払出口51Dの全てに対応して払出表示部35を設ける構成を例に挙げて説明したが、一部の払出口51Dにのみ対応して払出表示部35を設けるようにしてもよい。
また、透明板57が、アクリル以外の他の樹脂材料を用いて形成されていてもよい。さらに、透明板57が、ガラス材料を用いて形成されていてもよい。
払出表示部35は、保持機構71を介して、装置本体51の所定箇所に固定された、たとえば板金製の台座72に支持されている。装置本体51の組み立て時には、払出表示部35を台座72に支持させた後、払出表示部35の上方に天板41を配置する。装置本体51の組み立て状態において、表示面57aにおけるセグメント表示を良好に保つ(各セグメント65の明るさが均一でかつ各セグメント65の輪郭が明瞭になる)には、天板41の下面とセグメントカバー63の上面63aとが互いに並行で、かつ両面の隙間を0.5ミリメートル未満に保つ必要がある。しかしながら、アクリル製の天板41のたわみ等により天板41の下面が湾曲したり、組み立て誤差により天板41の下面が水平面に対して傾斜したりすることがある。この場合、各セグメント65からの表示を良好に保つことができない。
図10は、この実施形態で用いられる通い箱7の斜視図である。通い箱7は、所定方向(図10では左右方向)に長手のボックス状に形成されていて、たとえば樹脂製である。通い箱7は、対向配置された一対の側壁8と、一対の側壁8間に架設された少なくとも2つ(図10では6つ)の区画壁9と、通い箱7の底をなす1つの閉塞壁10とを一体的に含む。
各区画壁9は、長手方向Lに一致した板厚方向を有する略矩形の板状に形成されている。区画壁9は、一対の側壁8において長手方向Lにおける一端縁間と他端縁間とに1つずつ架設され、残りの区画壁9は、長手方向Lに等間隔で並んだ状態で一対の側壁8の途中部間に架設されている。そのため、通い箱7には、大きさの等しい略直方体状の5つの収容空間11が、長手方向Lに等間隔で並んで形成されている。
収納ユニット52は、前後方向Yに並ぶ2つの収納部15と、これらの収納部15の間に配置された繰出払出部16とを含む。
各セット部19は、左右方向Xに長手のトレイ状に形成されている。各セット部19の内部空間は、左右方向Xに長手となった通い箱7をちょうど収容できる大きさを有する。
上向き姿勢のセット部19には、その上面を全域に亘って開放した出入口19Aと、各側壁に形成されたスリット状の開口部(図示しない)とが形成されている。この開口部は、各側壁において、通い箱7の各側壁における開口部13(図10参照)に合致する位置に同数形成され、左右方向Xに並んで配置されている。この実施形態では、1つの通い箱7に収容される複数の特殊賞品Pは、単一種類の特殊賞品である。
繰出部30は、左右方向Xから見て支持部29側へ突出した略三角形の環状をなす無端状の繰出ベルト31と、繰出ベルト31の内側において略三角形の各頂点部分に1つずつ配置されたローラ32と、たとえばウレタンで構成された外周面を有する繰出ローラ33と、繰出ベルト31の外周面に設けられた繰出部材34とを含む。繰出ベルト31は、少なくもいずれかのローラ32がモータ等の駆動部(図示しない)により駆動回転されることによって、周回移動する。繰出部材34は、繰出ベルト31の外周面から突出した爪状に形成され、各繰出ベルト31において、複数の繰出部材34が繰出ベルト31の周回方向に沿って等間隔で設けられている。
まず、繰出処理について説明する。前側Y1の収納部15では搬送体18を右側面視において時計回りに周回移動させ、後側Y2の収納部15では搬送体18を右側面視において反時計回りに周回移動させる。各収納部15では、繰出処理の対象となるセット部19が払出ユニット28の払出部38に接近すると、当該セット部19を、第1の姿勢変更機構(図示しない)を用いて、図13に示すように、出入口19Aが横を向いた横向き姿勢に傾倒させる。前側Y1の収納部15では、後側上端にあるセット部19が横向き姿勢にあって、このセット部19の出入口19Aが後側Y2を向いている。また、このセット部19にセットされた通い箱7も、出入口12が後側Y2を向いた横向き姿勢にあって、通い箱7内の特殊賞品Pは、上下方向Zに積層された状態で、出入口12から後側Y2へはみ出していて、当該特殊賞品Pの後端面が繰出払出部16側を向いている。後側Y2の収納部15では、前側上端にあるセット部19が横向き姿勢にあって、このセット部19の出入口19Aが前側Y1を向いている。また、このセット部19にセットされた通い箱7も、出入口12が前側Y1を向いた横向き姿勢にあって、通い箱7内の特殊賞品Pは、上下方向Zに積層された状態で、出入口12から前側Y1へはみ出していて、当該特殊賞品Pの前端面が繰出払出部16側を向いている。
搬送体18の周回移動が停止した後に、繰出姿勢の後側Y2の繰出ユニット27では、各繰出部30が、前側Y1の収納部15の本体17の内部空間に後側Y2から進入し、横向き姿勢のセット部19にセットされた通い箱7の真下に配置される。繰出姿勢の繰出ユニット27Bでは、各繰出部30が、後側Y2の収納部15の本体17の内部空間に前側Y1から進入し、横向き姿勢のセット部19にセットされた通い箱7の真下に配置される。
以上の繰出処理が完了すると、払出処理が開始される。具体的には、払出処理の対象となる収納ユニット52の真上のシャッタ53が開位置までスライドさせられて、装置本体51の、対応する個別払出口26が開放される。そして、全ての払出部38が破線で示す払出位置まで上昇させられる。これにより、各払出部38上に繰り出された特殊賞品Pが、個別払出口26から上側Z1に露出されることによって機外へ払い出されるので、使用者は、払出部38上の特殊賞品Pを受け取ることができる。
次に、識別計数処理について説明する。
賞品払出装置4が賞品管理装置3からの賞品の払出指示を待つ待機状態にあるとき、制御部80は、前回取引数表示画面(図示しない)と、図16に示すケース別(通い箱別)在庫画面101と、図17に示す賞品別在庫画面102とを選択的に表示する。なお、この実施形態において、「ケース」とは通い箱7を指す。また、「レーン」とは、収納ユニット52を指す。すなわち、図16の「レーン左」とは、賞品払出装置4において左右方向Xに3つ並んだ収納ユニット52のうち左側の収納ユニット52を指す。また、図16の「レーン中」とは、賞品払出装置4において左右方向Xに3つ並んだ収納ユニット52のうち真ん中の収納ユニット52を指す。さらに、図16の「レーン右」とは、賞品払出装置4において左右方向Xに3つ並んだ収納ユニット52のうち右側の収納ユニット52を指す。
エンプティ表示111は、エンプティである旨を表す「補充」という表示と、補充が必要になる通い箱7の個数とを文字および数字で表示している。エンプティ表示111の背景色は、補充が必要になる特殊賞品Pの種類を、特殊賞品Pの種類を示す色で表示している。これにより、補充が必要になる特殊賞品Pの種類および通い箱7の個数を、エンプティ表示111によって表示することができる。このような直感的なエンプティ表示111により、補充が必要な特殊賞品Pの種類および通い箱7の個数を、使用者は一目で把握することができる。
識別計数処理中には、制御部80は、図18に示すように、店側表示部54Aに計数中画面121を表示する。図18に示すように、計数中画面121では、「(特殊賞品Pを)計数しています」というメッセージ12が表示
される。この表示は、全ての収納ユニット52において識別計数処理が終了するまで続行される。
次に、特殊賞品Pの払い出しについて説明する。図20は、店側表示部54Aにおいて表示される払出し中画面を示す図である。図21および図22は、繰出払出処理に関する払出表示部35の表示内容を示す図である。図21(a)には、払出処理の開始前の表示内容を示し、図21(b)には、払出処理の開始から払出処理中における表示内容を示す。図22(a)には、払出処理の終了後の表示内容を示し、図22(b)には、払出処理において払出対象の種類の特殊賞品Pにニアエンプティが発生している場合における表示内容を示す。
具体的には、個別払出口26A(図5参照)に対応する個別払出表示部56(左側の払出表示部35Lの左端の個別払出表示部56)には、赤色で「5」の数字が点滅表示され、個別払出口26J(図5参照)に対応する個別払出表示部56(中央の払出表示部35Cの右端の個別払出表示部56)には、青色で「2」の数字が点滅表示され、個別払出口26N(図5参照)に対応する個別払出表示部56および個別払出口26O(図5参照)に対応する個別払出表示部56(右側の払出表示部35Rの右から2番目の個別払出表示部56および右端の個別払出表示部56)には、それぞれ、緑色で「3」および「15」の数字が点滅表示される。これにより、個別払出口26Aにおいて赤色の特殊賞品Pがこれから5枚払い出されるということと、個別払出口26Jにおいて青色の特殊賞品Pがこれから2枚払い出されるということと、個別払出口26Nおよび個別払出口26Oにおいて緑色の特殊賞品Pがこれからそれぞれ3枚および15枚払い出されるということとを、使用者は瞬時に把握することができる。
また、払出処理中および払出終了後において、払出対象の種類の特殊賞品Pにニアエンプティが生じている場合には、制御部80は、図22(b)に示すように、ニアエンプティが発生している特殊賞品Pを払い出している個別払出口26に対応する個別払出表示部56(に表示されている数字)においてアンダーバーを点灯表示させる。このような表示により、アンダーバーで示された種類の特殊賞品Pにニアエンプティが発生していることを、使用者にダイレクトに報知することができる。これにより、店側表示部54Aだけでなく、払出表示部35においても、ニアエンプティの発生を使用者に対して報知できる。
払出処理または識別計数処理以外の状態においても、払出表示部35を用いて種々の情報を使用者に報知できる。
賞品払出装置4の待機状態においてニアエンプティが発生している場合には、制御部80は、図23(a)に示すように、全ての個別払出表示部56(全ての払出表示部35に含まれる全ての個別払出表示部56)においてアンダーバーを点灯表示させる。この表示は、ニアエンプティが発生している特殊賞品Pに付されている色で表示される。なお、ニアエンプティの表示(アンダーバーの表示)は、全ての払出表示部35でなく、ニアエンプティが生じている通い箱7を収容している収納ユニット52に対応する払出表示部35のみで行うようにしてもよい。
そして、収納ユニット52の引き出し動作および押し込み動作によって、収納ユニット52に特殊賞品Pが補充された場合には、押し込み動作の終了後に、図25(a)に示すように、補充対象の収納ユニット52に対応する払出表示部35において「OOOOO」の文字が、補充された特殊賞品Pに付されている色で点灯表示または点滅表示される。
エラーが発生したときには、図25(b)に示すように、エラーが発生した収納ユニット52に対応する払出表示部35において「ERROR」の文字が赤色で点灯表示される。また、エラーの発生時には、店側表示部54Aにおいてもエラーの旨の表示が表示される。
ところで、前述のように、店側表示部54Aは、外付けの表示器であり、装置本体51に着脱可能に接続されている。また、客側表示部54Bは、外付けの表示器であり、装置本体51に着脱可能に接続されている。そのため、賞品払出装置4の設置時(すなわち、初期設定時)に、店側表示部54Aおよび客側表示部54Bが装置本体51に接続されていない場合には、店側表示部54Aおよび客側表示部54Bが付いていない状態で賞品払出装置4が使用される。
識別計数処理中には、制御部80は、店側表示部54Aおよび客側表示部54Bが接続されている状態と同様、図19(a)に示すような表示を行う。すなわち、識別計数処理が終了すると、制御部80は、図26に示すように、左側の払出表示部35Lに、特大賞品の計数結果を表示し、中央部の払出表示部35Cに、大賞品の計数結果を表示し、かつ右側の払出表示部35Rに、中賞品の計数結果を表示する。
繰出払出処理中には、制御部80は、店側表示部54Aおよび客側表示部54Bが接続されている状態と同様、図21および図22に示すような表示を行う。払出処理が正常に終了すると、制御部80は、実際に払い出された特殊賞品Pの各種類の個数を、払出表示部35に表示する。具体的には、制御部80は、図27に示すように、左側の払出表示部35Lに、特大賞品の払い出し個数を表示し、中央部の払出表示部35Cに、大賞品の払い出し個数を表示し、かつ右側の払出表示部35Rに、中賞品の払い出し個数を表示する。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、本発明は他の形態で実施することもできる。たとえば、図16に二点鎖線で示すように、予め定める表示開始時刻になると、表示されるショートカットボタン200が設けられるようになっている。また、ショートカットボタン200は、予め定める表示終了時刻を過ぎると画面(たとえばケース別在庫画面101(図16参照)や賞品別在庫画面102(図17参照))から消去される。このようなショートカットボタン200として、ボタン設定画面(図示しない)を用いて使用者が設定可能に設けられていてもよい。また、ショートカットボタン200は1つだけでなく、複数個、画面上に表示されるようになっていてもよい。このようなショートカットボタン200として、閉店時の締め操作用ボタンを、たとえば、遊技施設の閉店時間の周辺のみ表示することを例示することができる。
また、店側表示部54Aにおいて、制御部80が、記憶部81に記憶されている表示履歴に基づいて、使用者の選択により遷移する一連の画面遷移において、選択されない中間の画面を省略するようにしてもよい。具体的には、識別計数処理中には、計数中画面121(図18参照)が表示され、その後計数終了画面(図示しない)が表示される。その後は、使用者の操作により、計数結果を表示する計数結果表示画面(図示しない)や、ケース別在庫画面101(図16参照)、賞品別在庫画面102(図17参照)が選択的に店側表示部54Aに表示される。
また、前述の実施形態では、払出表示部35が、透明板57と、透明板57の反対面57bに配置された塗装膜58とを含む場合を例に挙げて説明したが、払出表示部35は、これらを備えない構成であってもよい。払出表示部35を構成する板状体が板全体として見たときに不透明であるが、その板状体が、併せて透光性も有していてもよい。この場合、反対面57b側(下側Z2)には、前述した構成と同様に、セグメント表示器59が配置される。セグメント表示器59のLED62から発せられる光が、払出表示部35の板状体を透過し、表示面57aに達する。これにより、セグメント表示器59に表示される数字、文字、記号(たとえば下線)等が、表示面57aに表示される。
また、賞品払出装置4として、特殊賞品Pを通い箱7に収容した状態のまま収納ユニット52に収納するタイプの装置を例に挙げて説明したが、特殊賞品Pを通い箱7から取り出した状態で収納ユニット52に収納するタイプの装置にも本発明を適用できる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能で
ある。
26 :個別払出口
35 :払出表示部
51 :装置本体
51B :払出面(天面)
52 :収納ユニット
52D :払出口
56 :個別払出表示部
57 :反対面
57a :表示面
57b :反対面
58 :塗装膜
59 :セグメント表示器(発光部)
62 :LED
63 :セグメントカバー(カバー体)
P :特殊賞品
Claims (4)
- 遊技媒体との間で交換処理が行われる賞品を払い出す賞品払出装置であって、
賞品が収納される収納ユニットと、
前記収納ユニットが収納される装置本体の天面をなす上面を有する天板と、
前記天板の前記上面に形成された払出口であって、前記収納ユニットに収納されている賞品が払い出される複数の払出口と、
前記天板の前記上面において前記複数の払出口の近傍の表示領域に設定された表示面を有し、賞品の払い出しに関する情報を表示する払出表示部とを含み、
前記払出表示部が、
前記天板の少なくとも前記表示領域を構成する透明板であって、上面に前記表示面が形成された透明板と、
前記透明板の下方に配置された発光部とを含み、
前記透明板の前記上面または下面において前記表示領域の全域に配置され、透光性を有する不透明な塗装膜とを含み、
前記発光部が、文字、数字および記号の少なくとも一つを個別に表示可能な個別表示器であって、前記複数の前記払出口のそれぞれに対応して、前記透明板の下方において当該透明板の前記下面に対向配置された複数の個別表示器を含み、
前記天板の少なくとも前記表示領域を構成する前記透明板が、前記複数の個別表示器に上方から共通に対向しており、
前記個別表示器から発せられる光が、前記塗装膜および前記透明板を介して前記表示面に達することで前記表示面が発光し、この発光によって、前記個別表示器に対応する前記払出口から払い出される賞品の個数および種別の少なくとも一方を含む情報であって当該払出口から払い出される賞品に関する情報が表示されることを特徴とする賞品払出装置。 - 前記塗装膜は、前記下面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の賞品払出装置。
- 前記透明板と前記個別表示器との間に配置されるカバー体をさらに含み、
前記カバー体の外表面の色は、明度の低い色であることを特徴とする請求項1または2に記載の賞品払出装置。 - 前記塗装膜の色は、明度の高い色であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の賞品払出装置。
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