JP6972588B2 - シート製造装置、及びシート製造システム - Google Patents
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Description
また、排出部等の収容部に収容されたシートを繰り出す装置が知られている(例えば特許文献2参照)。特許文献2には、シート上に形成された画像を消去する再生処理手段と、再生処理済みシートを貯蔵部(以下、収容部と言う)から画像形成部に給送して画像を形成する画像形成システムが開示される。
仮に、シート製造装置に、特許文献2記載の収容部を適用した場合、製造したシートを収容部へ供給中に、収容部からのシート排出が発生すると、搬送エラーが生じ、シートの製造等に影響するおそれが生じる。このため、収容部からシートを排出中に収容部内のシートが不足すると、印刷が途中で終了し、印刷の待ち時間が長くなる事態が生じる。
本発明によれば、利用側に合わせてシートを迅速に製造し、シートを排出可能になる。
本発明によれば、利用対象のシートを容易に特定でき、利用されるシートを優先的に製造できる。
本発明によれば、利用量を容易に特定でき、利用量に応じた量のシートを優先的に製造できる。
本発明によれば、印刷要求に合わせてシートを迅速に製造し、排出可能になる。例えば、シート製造部に、シートを短時間で製造可能な構成を適用することにより、オンデマンドでシートを製造し、印刷部に供給可能になる。
本発明によれば、印刷対象のシートを容易に特定でき、利用されるシートを優先的に製造できる。
本発明によれば、印刷量を容易に特定でき、印刷量に応じた量のシートを優先的に製造できる。
本発明によれば、印刷対象のシート又は印刷量を正確に特定可能である。
図1は第1実施形態に係るシート製造システム1を示す図である。
シート製造システム1は、シートを製造するシート製造装置100と、シート製造装置100によって製造されたシートに画像を印刷(記録)する印刷装置105とを備えている。
シート製造装置100は、原料としての機密紙等の使用済みの古紙(シート)を乾式で解繊して繊維化した後、加圧、加熱、切断することによって、新しい紙(以下、シート)を製造するのに好適な装置である。繊維化された原料に、さまざまな添加物を混合することによって、用途に合わせて、紙製品の結合強度や白色度を向上したり、色、香り、難燃等の機能を付加したりしてもよい。また、紙の密度(坪量)、厚さ、形状、及び紙に含有する着色剤(色材)をコントロールして成形することによって、坪量、サイズ及び色の少なくともいずれかが異なる複数種類の紙を、用途に合わせて製造可能である。
シート製造部101は、供給部10、粗砕部12、解繊部20、選別部40、第1ウェブ形成部45、回転体49、混合部50、堆積部60、第2ウェブ形成部70、搬送部79、シート形成部80、及び切断部90を備える。
ドラム部41は、モーターによって回転駆動される円筒の篩である。ドラム部41は、網(フィルター、スクリーン)を有し、篩(ふるい)として機能する。この網の目により、ドラム部41は、網の目開き(開口)の大きさより小さい第1選別物と、網の目開きより大きい第2選別物とを選別する。ドラム部41の網としては、例えば、金網、切れ目が入った金属板を引き延ばしたエキスパンドメタル、金属板にプレス機等で穴を形成したパンチングメタルを用いることができる。
管8は、ドラム部41の内部と管2とを連結する。管8を通って流される第2選別物は、粗砕部12により粗砕された粗砕片とともに管2を流れ、解繊部20の導入口22に導かれる。これにより、第2選別物は解繊部20に戻されて、解繊処理される。
従って、解繊部20で解繊処理された解繊物は、選別部40で第1選別物と第2選別物とに選別され、第2選別物が解繊部20に戻される。また、第1選別物から、第1ウェブ形成部45によって除去物が除かれる。第1選別物から除去物を除いた残りは、シートの製造に適した材料であり、この材料はメッシュベルト46に堆積して第1ウェブW1を形成する。
なお、回転体49は、回転体49の羽根がメッシュベルト46に衝突しない位置に設置されることが好ましい。例えば、回転体49の羽根の先端とメッシュベルト46との間隔を、0.05mm以上0.5mm以下とすることができ、この場合、回転体49によって、メッシュベルト46に損傷を与えることなく第1ウェブW1を効率よく分断できる。
また、回転体49を含む空間には、加湿部206により加湿空気が供給される。これにより、管7の内部や、回転体49の羽根に対し、静電気により繊維が吸着する現象を抑制できる。また、管7を通って、湿度の高い空気が混合部50に供給されるので、混合部50においても静電気による影響を抑制できる。
細分体Pは、上記したように選別部40を通過した第1選別物から除去物を除去した繊維である。混合部50は、細分体Pを構成する繊維に、樹脂を含む添加物を混合する。
添加物に含まれる樹脂は、加熱により溶融して複数の繊維を互いに結着させる。従って、樹脂を繊維と混合させた状態で、樹脂が溶融する温度まで加熱されていない状態では、繊維同士は結着されない。
サクション機構76は、メッシュベルト72の下方(堆積部60側とは反対側)に設けられる。サクション機構76は、サクションブロアー77を備え、サクションブロアー77の吸引力によって、サクション機構76に下方に向く気流(堆積部60からメッシュベルト72に向く気流)を発生させることができる。
サクションブロアー77(堆積吸引部)は、サクション機構76から吸引した空気を、図示しない捕集フィルターを通じて、シート製造装置100の外に排出してもよい。或いは、サクションブロアー77が吸引した空気を集塵部27に送り込み、サクション機構76が吸引した空気に含まれる除去物を捕集してもよい。
加圧部82は、一対のカレンダーローラー85で構成され、第2ウェブW2を所定のニップ圧で挟んで加圧する。第2ウェブW2は、加圧されることによりその厚さが小さくなり、第2ウェブW2の密度が高められる。一対のカレンダーローラー85の一方は、加圧部駆動モーター(図示略)により駆動される駆動ローラーであり、他方は従動ローラーである。カレンダーローラー85は、加圧により高密度になった第2ウェブW2を、加熱部84に向けて搬送する。
このように、堆積部60で形成された第2ウェブW2は、シート形成部80で加圧及び加熱されて、シートSとなる。
なお、加圧部82が備えるカレンダーローラー85の数、及び加熱部84が備える加熱ローラー86の数は、特に限定されない。
上記構成では、最初に粗砕部12が原料を粗砕し、粗砕された原料からシートSを製造するものとしたが、例えば、原料として繊維を用いてシートSを製造する構成とすることも可能である。
例えば、解繊部20が解繊処理した解繊物と同等の繊維を原料として、ドラム部41に投入可能な構成であってもよい。また、解繊物から分離された第1選別物と同等の繊維を原料として、管54に投入可能な構成とすればよい。この場合、古紙やパルプ等を加工した繊維をシート製造装置100に供給することで、シートSを製造できる。
シート繰出部103Mは、ピックアップローラー103Nと、ピックアップローラー103Nの下流側(印刷装置105側)に配置される一対の搬送ローラー103P、103Qとを含む自動送り機構である。
なお、製造されたシートSが収容部本体103H内へ供給される際、ピックアップローラー103Nは付勢力に抗して上方に待避し、収容部本体103Hへのシート供給を妨げない。
繰り出されたシートS’は、収容部102と印刷装置105との間に設けられた搬送路(図示略)を通って印刷装置105に供給される。これによって、シート繰出部103Mは、収容部102内のシートS(S’)を印刷装置105に供給する。すなわち、シート繰出部103Mは、いわゆるFILO(First In Last Out(先入れ後出し))でシートSを排出する。
シート製造装置100は、シート製造装置100の各部を制御するメインプロセッサー111を有する制御装置110を備える。
制御装置110は、メインプロセッサー111、ROM(Read Only Memory)112、及びRAM(Random Access Memory)113を備える。メインプロセッサー111は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置であり、ROM112が記憶する基本制御プログラムを実行することにより、シート製造装置100の各部を制御する。メインプロセッサー111は、ROM112、RAM113等の周辺回路や他のIPコアを含むシステムチップとして構成されてもよい。
また、設定データ121は、収容部102の最低残量を規定する設定残量の情報も含む。この設定残量の値は、例えば、シート製造装置100を操作する操作者が設定する情報である。この設定残量の値は、後述の図5に示す「シートの自動補充制御」で使用される情報である。
古紙残量センサー301は、シートSの原料となる古紙の残量を検出する。古紙残量センサー301は、検出した古紙の残量が設定値を下回った場合に、古紙の不足を報知する。収容部残量センサー303は、収容部102に収容されたシートSの残量を検出する。
駆動部I/F115には、制御装置110の制御対象として、供給部10、粗砕部12、解繊部20、添加物供給部52、ブロアー315、加湿部316、ドラム駆動部317、ベルト駆動部318、及び分断部319が接続される。
供給部10は、供給部10が備えるローラー(図示略)を回転させるモーター等の駆動部を含む。解繊部20は、解繊部20が備えるローター(図示略)を回転させるモーター等の駆動部を含む。添加物供給部52は、排出部52aにおいて添加物を送り出すスクリューフィーダーを駆動するモーター、排出部52aを開閉するモーターやアクチュエーター等の駆動部を含む。ブロアー315は、解繊部ブロアー26、捕集ブロアー28、混合ブロアー56、サクションブロアー77等を含む。これらの各ブロアーは個別に駆動部I/F115に接続されてもよい。加湿部316は、加湿部202、204、206、208、210、212等を含む。
分断部319は、回転体49を回転させるモーター等の駆動部を含む。また、駆動部I/F115には、加熱ローラー86を加熱するヒーター、気化式加湿器、ミスト式加湿器等を接続してもよい。また、各加湿器に水を供給する給水ポンプを、駆動部I/F115に接続してもよい。
制御装置110は、シート製造装置100の電源がオンにされ、起動シーケンスを実行した後、図4に示す動作を開始可能になる。図4に示すように、制御装置110は、製造指示が入力されると、又は、予め設定された製造開始日時に至ると(ステップS1A;YES)、シートSの製造を開始する(ステップS2A)。
また、制御装置110は、製造指示が入力されない場合、又は製造開始日時に至らない場合(ステップS1A;NO)、図4に示す処理を一旦終了し、時間間隔を空けてステップS1Aの処理を実行する。あるいは、製造指示の入力をトリガーとして、ステップS2A以降の処理を実行するよう構成してもよい。
図5はシートの自動補充制御を示すフローチャートである。
制御装置110は、シート製造装置100の電源がオンにされ、起動シーケンスを実行した後、図5に示す動作を開始可能になる。図5に示すように、制御装置110は、収容部残量センサー303が検出する残量に基づいて、収容部102の残量が予め設定された設定残量未満か否かを判定する(ステップS1B)。
この場合のシートSの種類の特定とは、シートSの製造条件のうち、製造量以外を除く情報を特定することであり、例えば、設定データ121に基づき製作対象のシートSの密度、形状及び色等を特定することである。また、シートSの製造量の特定とは、収容部102の残量を設定残量を超える残量にする値を特定することであり、例えば、収容部残量センサー303によって検出される残量に基づき、設定残量を満足する値(枚数)に設定される。このようにして、製作対象のシートSの製造条件が設定される。
続いて、制御装置110は、シートSの製造を終了するか否かを判定し(ステップS4B)、製造を終了する場合はシート製造部101の各部の動作を停止させる(ステップS5B)。製造を終了する場合は、シートSの製造量が目標量に到達した場合である。以上により、収容部102の残量が設定残量未満になると、その収容部102に収容するシートSが自動的に製造され、収容部102に収容される。以上がシートの自動補充制御である。
印刷装置105の制御部105Aは、印刷装置105の電源がオンにされ、起動シーケンスを実行した後、図6に示す動作を開始可能になる。
制御部105Aは、印刷データを入力(受信)すると、印刷対象のシートの供給先が、シート製造装置100(収容部102)か手差し収容部104か否かを判定する(ステップS2C)。
また、ステップS1Cにおいて、制御装置110は、印刷データを入力しない場合(ステップS1C;NO)、図6に示す処理を終了し、時間間隔を空けてステップS1Cの処理を実行する。あるいは、印刷データの入力をトリガーとして、ステップS2C以降の処理を実行するよう構成してもよい。
そこで、本構成では、制御装置110は、収容部102の給紙制御として、収容部102へのシート供給中は収容部102からシートを排出しない「製造優先制御」と、印刷動作中は収容部102へシートを供給しない「印刷優先制御」とを実行可能である。
印刷装置105から給紙要求(シート排出要求、シートSの利用要求)があった場合、制御装置110は、シートSを製造中で、且つ収容部102へシートSを供給中か否かを判定する(ステップS1F)。ステップS1Fの判定が否定結果の場合(ステップS1F;NO)、制御装置110は、印刷装置105の制御部105Aに対し、給紙を許可し(ステップS2F)、シート繰出部103MによってシートS(S’)を印刷装置105に供給する(ステップS3F)。
制御装置110は、シートSの製造が停止し、又は、収容部102へシートSを供給していない状態になると(ステップS4F;YES)、ステップS2Fの処理に移行する。これにより、シートSの製造(収容部102へのシート供給を含む)を優先しつつ、収容部102へのシート供給と、収容部102からのシート排出とがずらしたタイミングに制御される。
印刷装置105から給紙要求(シート排出要求、シートSの利用要求)があった場合、制御装置110は、シートSを製造中で、且つ収容部102へシートSを供給中か否かを判定する(ステップS1F)。ステップS1Fの判定が否定結果の場合(ステップS1F;NO)、制御装置110は、印刷装置105の制御部105Aに対し、給紙を許可する(ステップS2F)。その後、制御装置110は、収容部102に収容されたシートS(S’)を印刷装置105に向けて繰り出し、印刷装置105に給紙する(ステップS3F)。
この印刷優先制御によって、図4又は図5に示すフローに従ってシートSを製造している場合であっても、収容部102へのシート供給を中断させて印刷装置105に給紙できる。また、印刷装置105への給紙が完了すると、収容部102へのシート供給が再開されるので、予め設定された量のシートSが製造されるまで製造が継続される。
図9に示すように、制御装置110は、印刷対象情報(シート排出要求、シートSの利用要求)を入力(受信)すると(ステップS1D;YES)、印刷対象情報によって特定される印刷対象のシートS及び印刷量に基づき、シートSの製造が必要か否かを判定する(ステップS2D)。
例えば、制御装置110は、収容部102に収容されるシートSが印刷量以上の場合、シートSの製造が不要と判定する(ステップS2D;NO)。この場合、制御装置110は、収容部102に収容される印刷対象のシートSを、印刷装置105に給紙する制御を開始する(ステップS3D)。
次に、制御装置110は、給紙を終了するか否かを判定する(ステップS4D)。制御装置110は、印刷対象のシートSを印刷量だけ印刷装置105に供給すると、給紙を終了すると判定し(ステップS4D;YES)、給紙を停止する(ステップS5D)。
次いで、制御装置110は、製造対象のシートSの製造を開始する(ステップS7D)。
続いて、制御装置110は、製造されたシートSを収容部102を経由して印刷装置105に給紙する制御を開始する(ステップS10D)。また、制御装置110は、シートSの給紙を終了するか否かを判定し(ステップS11D)、給紙を終了する場合、シート繰出部103Mの動作を停止させ、給紙を停止させる(ステップS12D)。給紙を終了する場合とは、印刷量に相当する枚数のシートSを印刷装置105に供給した場合である。以上により、印刷対象のシートSが不足する場合、不足するシートSが製造され、印刷装置105に給紙することができる。
このシート製造装置100は、シートSの原料に好適な古紙が発生し、且つ、シートSが利用されるオフィス等に設置することが好ましい。これにより、リサイクル対応型の印刷や、オフィスでの紙再生が可能になる。
また、収容部102がいわゆるFILOでシートSを排出する構成であるので、印刷に使用するシートSを直前に製造しておくことで、適切なシートSを印刷装置105に供給できる。しかも、収容部102へのシート供給と収容部102からのシート排出とが同時にならず、搬送エラーが発生したり、シートS、S’に皺等が発生したりする不具合を抑制できる。
つまり、シートSを製造中であっても、収容部102へシートSを供給中でない場合、及びシートSを製造中でない場合のいずれの場合でも、シート繰出部103Mによるシート排出が許可される。これにより、収容部102内のシートSを迅速に印刷装置105(利用側)に供給できる。従って、印刷装置105からの給紙要求(シートSの利用要求)に応じて迅速にシートSを排出可能である。
なお、製造の中断によりシートSの状態が変化した場合には、その変化箇所に相当する箇所を切断部90によって切断し、収容部102外に排出することが好ましい。
さらに、制御装置110は、印刷要求(給紙要求、又はシートSの利用要求)に応じて印刷対象(利用対象)のシートSを製造させ、シート繰出部103MによりシートSを印刷装置105に供給させる。この構成によれば、印刷装置105(利用側)からの要求に応じたシートSをオンデマンドで製造し、できるだけ速やかに必要なシートSを供給できる。従って、印刷が途中で終了したり、印刷の待ち時間が長くなったりする事態が抑制され、印刷等の利用を迅速に完了し易くなる。
ここで、本構成の収容部102は、FILOでシートSを排出するので、後に製造したシートS、つまり、製造対象のシートSを印刷装置105に供給から順に供給できる。このため、印刷対象でないシートSが収容部102に残留した状態であっても、印刷対象のシートSを新たに製造することによって適切なシートSを印刷装置105に供給できる。
また、印刷対象情報は、印刷装置105への印刷データに含まれる情報であるので、印刷対象のシートS及び印刷量等を正確に特定可能である。
また、シートSの原料は製造可能な範囲で特に限定しなくてもよい。さらに、シート製造部101が原料の異なるシートSを製造できるように、供給部10が様々な原料を供給可能な構成を有してもよい。これによって、シートSを利用する側の要望に合う原料(素材)でシートSを製造できる。
図10は第2実施形態に係るシート製造システム1を示す図である。なお、以下の説明において、第1実施形態と同様の部分は同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分を説明する。
このシート製造システム1は、シート製造部101で製造されたシートSを一時的に格納するバッファー501を有する。
バッファー501は、シートSの製造工程における収容部102の上流側に設けられ、より具体的には、加熱部84と切断部90の間に設けられる。このバッファー501は、加熱部84を含むシート形成部80によって形成されたシートSを巻き取る機構等を有し、シートSを一時的に巻き取ることによって、シートSを切断部90へ移動させないことが可能である。このバッファー501は、制御装置110によって制御される。
ステップS4Gの処理として、制御装置110は、シートSの製造を継続させつつ、シートSをバッファー501に格納させて収容部102へのシート供給を中断させる。
また、ステップS8Gの処置として、制御装置110は、バッファー501に格納されたシートSを切断部90を経由して収容部102に供給させ、収容部102へのシート供給を再開する。
図11は第3実施形態に係るシート製造システム1を示す図である。
第3実施形態は、シート製造部101が静電式であり、且つ、収容部102を備えない点が第1実施形態と異なる。
図12はシート製造部101の要部を示す模式図である。
シート製造部101は、原料としての繊維含有材料を搬送ベルト401(被転写体)に静電転写し、繊維含有材料にインク受容層を適切に形成するように表面性状を整える後処理を行うことによって、シートSを製造する。
このシート製造部101は、繊維含有材料を供給する供給部410、供給された繊維含有材料を担持する担持体420(第2担持体)、担持された繊維含有材料が静電転写される搬送ベルト401、及び後処理を行う後処理部430を有する。
セルロース繊維は、古紙等のセルロース製品由来のものでも、バージンパルプ由来のものでもよいし、セルロースを含む繊維を広く適用可能である。例えば、古紙を解繊処理して得られるセルロース繊維を利用することができる。
また、疎水性材料は、所望の帯電特性を得るための帯電制御剤(電荷制御剤)、又はシートSの色を調整するための着色剤を含んでもよい。
貯留部412は、、セルロース繊維と熱可塑性樹脂とを含む繊維含有材料を貯留する。攪拌機413は、貯留部412内で繊維含有材料を攪拌し、攪拌時の摩擦によって繊維含有材料を帯電させる。この繊維含有材料は、ローラー414の回転により第1担持体415に供給される。第1担持体415は、ローラー414との間に電位差を有し、繊維含有材料が静電付着する。ブレード416は、第1担持体415に付着した繊維含有材料の厚さ(付着量)を調整して所定厚のシート状に調整(薄膜化)するとともに、摩擦によって繊維含有材料を帯電させる。
担持体420の周囲には、担持体420の外周面421を帯電させる帯電部422、及び外周面421の電位を調整する露光部423が設けられる。さらに、担持体420の周囲には、担持体420との間の電位差で生じる静電気力によって、繊維含有材料を搬送ベルト401に転写させる転写部424が設けられる。
搬送ベルト401は、無端形状のベルトで構成され、複数のローラー402によって搬送される。搬送ベルト401は、繊維含有材料が転写される面が中・高抵抗(体積抵抗率107〜1011Ω・cm)を有する樹脂で構成されているのが好ましい。このような構成材料としては、特に限定されず、例えば、フッ素系樹脂にカーボンブラックが混練されたものを用いることができる。これにより、繊維含有材料の粉体が電位差で搬送ベルト401に転写され、さらに搬送ベルト401上で静電保持し易くなる。
後処理部430の下流には、シートSの搬送ベルト401からの剥離を促進する送風ファン(図示略)、及び切断部90(図示略)等が設けられる。
例えば、図9に示す制御を実行した場合、つまり、印刷装置105(利用側)からの印刷対象情報(給紙要求、又はシートSの利用要求)の場合、ステップS7Dの製造開始からステップS9Dの製造停止までの時間が短時間となる。このため、収容部102を有しない構成の下、オンデマンドでシートSを製造し、印刷装置105に迅速に供給可能である。従って、印刷装置105からの要求に対し、オンデマンドでシートSを製造し、略オンタイムで印刷装置105に供給し易くなる。また、収容部102を有しないことで、その分、シート製造装置100を小型化及び省スペース化し易くなる。
複数の収容部102が接続される場合、製造されたシートSを、種類毎又は印刷順等の様々な基準で複数の収容部102に振り分けて収容可能になり、印刷前に様々なシートSを製造しておくことができる。また、制御装置110は、各収容部102について、上記の各実施形態と同様に、シート製造部101から収容部102へのシート供給とシート繰出部103Mによるシート排出とをずらしたタイミングに制御することで、搬送エラー等の不具合を抑制できる。
例えば、シート製造システム1をオフィスに設置した場合、シート製造システム1から離れた位置にも印刷装置が存在する。取出用収容部を設けることにより、様々なユーザーが、リサイクルされたシートSを、離れた位置に存在する印刷装置で利用でき、シートSの利用促進を図ることができる。
また、シート製造装置100で製造されたシートSを利用する利用側装置は、印刷装置105に限定されず、シートSを利用可能な装置を広く適用可能である。
Claims (9)
- 単票紙であるシートを製造するシート製造部と、
前記シート製造部により製造されたシートを前記シートの利用側装置に繰り出すシート
繰出部と、
前記利用側装置からの要求に応じて前記シート製造部に前記シートを製造させ、前記シ
ート繰出部により前記シートを前記利用側装置に供給させる制御部と、
を有するシート製造装置。 - 前記制御部は、利用対象のシートに関する利用対象情報を前記利用側装置から取得し、
前記利用対象情報に基づいて利用対象のシートを特定し、前記利用対象のシートを、前記
シート製造部に製造させる請求項1記載のシート製造装置。 - 前記制御部は、利用対象のシートに関する利用対象情報を前記利用側装置から取得し、
前記利用対象情報に基づいて利用量を特定し、前記利用量に基づいて、前記シート製造部
の製造量を制御する請求項1又は2記載のシート製造装置。 - 前記シート製造部により製造されたシートを積み上げて収容する収容部をさらに有し、
前記シート繰出部は、前記収容部に収容されたシートを前記シートの利用側装置に繰り
出す、請求項1〜3のいずれか一項に記載のシート製造装置。 - 単票紙であるシートを製造するシート製造部と、
前記シート製造部により製造されたシートを繰り出す供給部と、
前記供給部が繰り出したシートに印刷を行う印刷部と、
印刷要求に応じて前記シート製造部に印刷対象のシートを製造させ、前記供給部により
前記印刷部に供給させる制御部と、
を有するシート製造システム。 - 前記制御部は、印刷対象のシートに関する印刷対象情報を取得し、前記印刷対象情報に
基づいて印刷対象のシートを特定し、前記印刷対象のシートを、前記シート製造部に製造
させる請求項5記載のシート製造システム。 - 前記制御部は、印刷対象のシートに関する印刷対象情報を取得し、前記印刷対象情報に
基づいて印刷量を特定し、前記印刷量に基づいて、前記シート製造部の製造量を制御する
請求項5又は6記載のシート製造システム。 - 前記印刷対象情報は、前記印刷部への印刷データに含まれる情報であることを特徴とす
る請求項6又は7記載のシート製造システム。 - 前記シート製造部により製造されたシートを積み上げて収容する収容部をさらに有し、
前記供給部は、前記収容部に収容されたシートを繰り出す、請求項5〜8のいずれか一
項に記載のシート製造システム。
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