JP2016141894A - シート製造装置、シート製造方法及びシュリンクシート - Google Patents
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Abstract
【課題】加熱するとシュリンクするシートを製造するシート製造装置100を提供する。【解決手段】本発明に係るシート製造装置100は、解繊部と、混合部と、堆積部60と、第1加熱部82と、延伸部160と、を有する。解繊部は、繊維を含む材料を大気中で解繊する。混合部は、解繊部で解繊された解繊物と、樹脂とを、混合する。堆積部60は、混合部で混合された混合物を堆積させる。第1加熱部82は、堆積部60で堆積された堆積物を第1温度で加熱してウェブWを形成する。延伸部160は、ウェブWを第1温度よりも高い第2温度で加熱し延伸させてシートSを形成する。【選択図】図2
Description
本発明は、シート製造装置、シート製造方法及びシュリンクシートに関する。
従来、シュリンクフィルムは、加熱すると収縮(シュリンク)するフィルムであって、食品や生活雑貨を初め数多くの商品に内容物の表示手段として用いられている。特に一般的なものとして、飲料用ボトルに用いられているPET製のシュリンクラベルがある。
このようなPET製のシュリンクラベルは、フィルムへの印刷を考慮して、基本的に大ロット生産向けで用いられている。一方、小ロット生産向けにインクジェット方式で印刷できるシュリンクフィルム(非特許文献1)が販売されているが、シュリンクフィルムにインク受容層を設けた特殊なフィルムであり、比較的高価であるという課題がある。
有限会社ピクア、「ピクア「お手軽・シュリンクラベル」新発売」、[平成27年1月7日検索]、インターネット〈URL:http://members.jcom.home.ne.jp/piqua-1/OtegaruPress.html〉
本発明の幾つかの態様に係る目的の1つは、加熱するとシュリンクするシートを製造するシート製造装置及びシート製造方法を提供することにある。また、本発明の幾つかの態様に係る目的の1つは、インクジェットプリンターで印刷可能なシュリンクシートを提供することにある。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
本発明に係るシート製造装置の一態様は、
繊維を含む材料を大気中で解繊する解繊部と、
前記解繊部で解繊された解繊物と、樹脂とを、混合する混合部と、
前記混合部で混合された混合物を堆積させる堆積部と、
前記堆積部で堆積された堆積物を第1温度で加熱してウェブを形成する第1加熱部と、
前記ウェブを第1温度よりも高い第2温度で加熱し延伸させてシートを形成する延伸部と、
を有することを特徴とする。
繊維を含む材料を大気中で解繊する解繊部と、
前記解繊部で解繊された解繊物と、樹脂とを、混合する混合部と、
前記混合部で混合された混合物を堆積させる堆積部と、
前記堆積部で堆積された堆積物を第1温度で加熱してウェブを形成する第1加熱部と、
前記ウェブを第1温度よりも高い第2温度で加熱し延伸させてシートを形成する延伸部と、
を有することを特徴とする。
このようなシート製造装置では、繊維と樹脂とが混合されたウェブを延伸させることで、加熱によりシュリンク可能なシートを製造することができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記樹脂は、前記解繊物に対して前記シートにおける10質量%以上添加されてもよい。
前記樹脂は、前記解繊物に対して前記シートにおける10質量%以上添加されてもよい。
このようなシート製造装置では、樹脂を10質量%以上添加することにより、ウェブを
延伸することができると共に、シートを加熱によりシュリンクさせることができる。
延伸することができると共に、シートを加熱によりシュリンクさせることができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記延伸部は、
前記ウェブに張力を付与するテンション機構と、
前記ウェブの前記テンション機構により張力が付与された部分を前記第2温度で加熱する第2加熱部と、
を含んでもよい。
前記延伸部は、
前記ウェブに張力を付与するテンション機構と、
前記ウェブの前記テンション機構により張力が付与された部分を前記第2温度で加熱する第2加熱部と、
を含んでもよい。
このようなシート製造装置では、繊維と樹脂とが混合されたウェブを延伸させることで、加熱によりシュリンク可能なシートを製造することができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記延伸部を複数有してもよい。
前記延伸部を複数有してもよい。
このようなシート製造装置では、延伸部を複数設けてより大きく延伸させることで、シートを加熱した際の収縮率を高めることができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記延伸させたシートをロール状に巻き取る巻取部を有してもよい。
前記延伸させたシートをロール状に巻き取る巻取部を有してもよい。
このようなシート製造装置では、シュリンク可能なシートをロール状に巻き取ることで、後工程で使用する装置(例えば印刷装置等)へのセットが容易となる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記延伸させたシートに印刷を行う印刷部を有してもよい。
前記延伸させたシートに印刷を行う印刷部を有してもよい。
このようなシート製造装置では、所望の印刷を施したシュリンク可能なシートを製造することができる。
本発明に係るシート製造方法の一態様は、
繊維を含む材料を大気中で解繊し、
解繊された解繊物と、樹脂とを、混合し、
混合された混合物を堆積し、
堆積された堆積物を第1温度で加熱してウェブを形成し、
前記ウェブを第1温度よりも高い第2温度で加熱し延伸させてシートを形成することを特徴とする。
繊維を含む材料を大気中で解繊し、
解繊された解繊物と、樹脂とを、混合し、
混合された混合物を堆積し、
堆積された堆積物を第1温度で加熱してウェブを形成し、
前記ウェブを第1温度よりも高い第2温度で加熱し延伸させてシートを形成することを特徴とする。
このようなシート製造方法では、繊維と樹脂とが混合されたウェブを延伸させることで、加熱によりシュリンク可能なシートを製造することができる。
本発明に係るシュリンクシートの一態様は、
セルロース繊維と、セルロース繊維を結着する樹脂と、を含み、
前記樹脂が一方向に延伸されていることを特徴とする。
セルロース繊維と、セルロース繊維を結着する樹脂と、を含み、
前記樹脂が一方向に延伸されていることを特徴とする。
このようなシュリンクシートでは、加熱によりシュリンク可能なシートでありながら、セルロース繊維を含むことによりインクジェットプリンター等で印刷することができる。
本発明に係るシュリンクシートにおいて、
前記樹脂は、前記シュリンクシートにおける10質量%以上添加されてもよい。
前記樹脂は、前記シュリンクシートにおける10質量%以上添加されてもよい。
このようなシュリンクシートでは、樹脂を10質量%以上添加することにより、加熱により収縮させることができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
本実施形態に係るシート製造装置は、繊維を含む材料を大気中で解繊する解繊部と、前記解繊部で解繊された解繊物と、樹脂とを、混合する混合部と、前記混合部で混合された混合物を堆積させる堆積部と、前記堆積部で堆積された堆積物を第1温度で加熱してウェブを形成する第1加熱部と、前記ウェブを第1温度よりも高い第2温度で加熱し延伸させてシートを形成する延伸部と、を有することを特徴とする。
1. シート製造装置
1.1. 構成
まず、本実施形態に係るシート製造装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るシート製造装置100を模式的に示す図である。
1.1. 構成
まず、本実施形態に係るシート製造装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るシート製造装置100を模式的に示す図である。
シート製造装置100は、図1に示すように、供給部10と、製造部102と、制御部140と、を備える。製造部102は、シートを製造する。製造部102は、粗砕部12と、解繊部20と、分級部30と、選別部40と、混合部50と、堆積部60と、ウェブ形成部70と、シート形成部80と、切断部90と、を有している。
供給部10は、粗砕部12に原料を供給する。供給部10は、例えば、粗砕部12に原料を連続的に投入するための自動投入部である。
粗砕部12は、供給部10によって供給された原料を、空気中で裁断して細片にする。細片の形状や大きさは、例えば、数cm角の細片である。図示の例では、粗砕部12は、粗砕刃14を有し、粗砕刃14によって、投入された原料を裁断することができる。粗砕部12としては、例えば、シュレッダーを用いる。粗砕部12によって裁断された原料は、ホッパー1で受けてから管2を介して、解繊部20に移送(搬送)される。
解繊部20は、粗砕部12によって裁断された原料を解繊する。ここで、「解繊する」とは、複数の繊維が結着されてなる原料(被解繊物)を、繊維1本1本に解きほぐすことをいう。解繊部20は、原料に付着した樹脂粒やインク、トナー、にじみ防止剤等の物質を、繊維から分離させる機能をも有する。
解繊部20を通過したものを「解繊物」という。「解繊物」には、解きほぐされた解繊物繊維の他に、繊維を解きほぐす際に繊維から分離した樹脂(複数の繊維同士を結着させ
るための樹脂)粒や、インク、トナーなどの色剤や、にじみ防止材、紙力増強剤等の添加剤を含んでいる場合もある。解きほぐされた解繊物の形状は、ひも(string)状や平ひも(ribbon)状である。解きほぐされた解繊物は、他の解きほぐされた繊維と絡み合っていない状態(独立した状態)で存在してもよいし、他の解きほぐされた解繊物と絡み合って塊状となった状態(いわゆる「ダマ」を形成している状態)で存在してもよい。
るための樹脂)粒や、インク、トナーなどの色剤や、にじみ防止材、紙力増強剤等の添加剤を含んでいる場合もある。解きほぐされた解繊物の形状は、ひも(string)状や平ひも(ribbon)状である。解きほぐされた解繊物は、他の解きほぐされた繊維と絡み合っていない状態(独立した状態)で存在してもよいし、他の解きほぐされた解繊物と絡み合って塊状となった状態(いわゆる「ダマ」を形成している状態)で存在してもよい。
解繊部20は、大気中(空気中)において乾式で解繊を行う。具体的には、解繊部20としては、インペラーミルを用いる。解繊部20は、原料を吸引し、解繊物を排出するような気流を発生させる機能を有している。これにより、解繊部20は、自ら発生する気流によって、導入口22から、原料を気流と共に吸引し、解繊処理して、排出口24へと搬送することができる。解繊部20を通過した解繊物は、管3を介して、分級部30に移送される。
分級部30は、解繊部20を通過した解繊物を分級する。具体的には、分級部30は、解繊物の中で比較的小さいものや密度の低いもの(樹脂粒や色剤や添加剤など)を分離して除去する。これにより、解繊物の中で比較的大きいもしくは密度の高いものである繊維の占める割合を高めることができる。
分級部30としては、気流式分級機を用いる。気流式分級機は、旋回気流を発生させ、分級されるもののサイズと密度とにより受ける遠心力の差によって分離するものであり、気流の速度および遠心力の調整によって、分級点を調整することができる。具体的には、分級部30としては、サイクロン、エルボージェット、エディクラシファイヤーなどを用いる。特に図示のようなサイクロンは、構造が簡便であるため、分級部30として好適に用いることができる。
分級部30は、例えば、導入口31と、導入口31が接続された円筒部32と、円筒部32の下方に位置し円筒部32と連続している逆円錐部33と、逆円錐部33の下部中央に設けられている下部排出口34と、円筒部32上部中央に設けられている上部排出口35と、を有している。
分級部30において、導入口31から導入された解繊物をのせた気流は、円筒部32で円周運動に変わる。これにより、導入された解繊物には遠心力がかかり、分級部30は、解繊物のうちで樹脂粒やインク粒よりも大きく密度の高い繊維(第1分級物)と、解繊物のうちで繊維よりも小さく密度の低い樹脂粒や色剤や添加剤など(第2分級物)と、に分離することができる。第1分級物は、下部排出口34から排出され、管4を介して、選別部40に導入される。一方、第2分級物は、上部排出口35から管5を介して受け部36に排出される。
選別部40は、分級部30を通過した第1分級物を導入口42から導入し、繊維の長さによって選別する。選別部40としては、例えば、篩(ふるい)を用いる。選別部40は、網(フィルター、スクリーン)を有し、第1分級物に含まれる、網の目開きの大きさより小さい繊維または粒子(網を通過するもの、第1選別物)と、網の目開きの大きさより大きい繊維や未解繊片やダマ(網を通過しないもの、第2選別物)と、を分けることができる。例えば、第1選別物は、ホッパー6で受けてから管7を介して、混合部50に移送される。第2選別物は、排出口44から管8を介して、解繊部20に戻される。具体的には、選別部40は、モーターによって回転することができる円筒の篩である。選別部40の網は、例えば、金網、切れ目が入った金属板を引き延ばしたエキスパンドメタル、金属板にプレス機等で穴を形成したパンチングメタルを用いる。
混合部50は、選別部40を通過した第1選別物と、樹脂を含む添加物と、を混合する。混合部50は、添加物を供給する添加物供給部52と、選別物と添加物とを搬送する管54と、ブロアー56と、を有している。図示の例では、添加物は、添加物供給部52からホッパー9を介して管54に供給される。管54は、管7と連続している。
混合部50では、ブロアー56によって気流を発生させ、管54中において、第1選別物と添加物とを混合させながら、搬送することができる。なお、第1選別物と添加物とを混合させる機構は、特に限定されず、高速回転する羽根により攪拌するものであってもよいし、V型ミキサーのように容器の回転を利用するものであってもよい。
添加物供給部52としては、図1に示すようなスクリューフィーダーや、図示せぬディスクフィーダーなどを用いる。添加物供給部52から供給される添加物は、複数の繊維を結着させるための樹脂を含む。樹脂が供給された時点では、複数の繊維は結着されていない。樹脂は、シート形成部80を通過する際に溶融して、複数の繊維を結着させる。
添加物供給部52から供給される樹脂は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂であり、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、などである。これらの樹脂は、単独または適宜混合して用いてもよい。添加物供給部52から供給される添加物は、繊維状であってもよく、粉末状であってもよい。
なお、添加物供給部52から供給される添加物には、繊維を結着させる樹脂の他、製造されるシートの種類に応じて、繊維を着色するための着色剤や、繊維の凝集を防止するための凝集防止材、繊維等が燃えにくくするための難燃剤が含まれていてもよい。混合部50を通過した混合物(第1分級物と添加物との混合物)は、管54を介して、堆積部60に移送される。
堆積部60は、混合部50を通過した混合物を導入口62から導入し、絡み合った解繊物(繊維)をほぐして、空気中で分散させながら降らせる。さらに、堆積部60は、添加物供給部52から供給される添加物の樹脂が繊維状である場合、絡み合った樹脂をほぐす。これにより、堆積部60は、ウェブ形成部70に、混合物を均一性よく堆積させることができる。
堆積部60としては、回転する円筒の篩を用いる。堆積部60は、網を有し、混合部50を通過した混合物に含まれる、網の目開きの大きさより小さい繊維または粒子(網を通過するもの)を降らせる。堆積部60の構成は、例えば、選別部40の構成と同じである。
なお、堆積部60の「篩」は、特定の対象物を選別する機能を有していなくてもよい。すなわち、堆積部60として用いられる「篩」とは、網を備えたもの、という意味であり、堆積部60は、堆積部60に導入された混合物の全てを降らしてもよい。
ウェブ形成部70は、堆積部60を通過した通過物を堆積して、ウェブWを形成する。ウェブ形成部70は、例えば、メッシュベルト72と、張架ローラー74と、サクション機構76と、を有している。
メッシュベルト72は、移動しながら、堆積部60の開口(網の開口)を通過した通過物を堆積する。メッシュベルト72は、張架ローラー74によって張架され、通過物を通
しにくく空気を通す構成となっている。メッシュベルト72は、張架ローラー74が自転することによって移動する。メッシュベルト72が連続的に移動しながら、堆積部60を通過した通過物が連続的に降り積もることにより、メッシュベルト72上にウェブWが形成される。メッシュベルト72は、例えば、金属製、樹脂製、布製、あるいは不織布等である。
しにくく空気を通す構成となっている。メッシュベルト72は、張架ローラー74が自転することによって移動する。メッシュベルト72が連続的に移動しながら、堆積部60を通過した通過物が連続的に降り積もることにより、メッシュベルト72上にウェブWが形成される。メッシュベルト72は、例えば、金属製、樹脂製、布製、あるいは不織布等である。
サクション機構76は、メッシュベルト72の下方(堆積部60側とは反対側)に設けられている。サクション機構76は、下方に向く気流(堆積部60からメッシュベルト72に向く気流)を発生させることができる。サクション機構76によって、堆積部60により空気中に分散された混合物をメッシュベルト72上に吸引することができる。これにより、堆積部60からの排出速度を大きくすることができる。さらに、サクション機構76によって、混合物の落下経路にダウンフローを形成することができ、落下中に解繊物や添加物が絡み合うことを防ぐことができる。
以上のように、堆積部60およびウェブ形成部70(ウェブ形成工程)を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態のウェブWが形成される。メッシュベルト72に堆積されたウェブWは、シート形成部80へと搬送される。
なお、図示の例では、ウェブWを調湿する調湿部78が設けられている。調湿部78は、ウェブWに対して水や水蒸気を添加して、ウェブWと水との量比を調節することができる。
シート形成部80は、メッシュベルト72に堆積したウェブWを加圧加熱してシートSを成形する。シート形成部80では、ウェブWにおいて混ぜ合された解繊物および添加物の混合物に、熱を加えることにより、混合物中の複数の繊維を、互いに添加物(樹脂)を介して結着することができる。
シート形成部80としては、例えば、加熱ローラー(ヒーターローラー)、熱プレス成形機、ホットプレート、温風ブロワー、赤外線加熱器、フラッシュ定着器を用いる。図示の例では、シート形成部80は、第1結着部82と第2結着部84とを備え、結着部82,84がそれぞれ一対の加熱ローラー86を備えている。結着部82,84を加熱ローラー86として構成したことにより、結着部82,84を板状のプレス装置(平板プレス装置)として構成した場合に比べて、ウェブWを連続的に搬送しながらシートSを成形することができる。なお、加熱ローラー86の数は、特に限定されない。
切断部90は、シート形成部80によって成形されたシートSを切断する。図示の例では、切断部90は、シートSの搬送方向と交差する方向にシートSを切断する第1切断部92と、搬送方向に平行な方向にシートSを切断する第2切断部94と、を有している。第2切断部94は、例えば、第1切断部92を通過したシートSを切断する。
以上により、所定のサイズの単票のシートSが成形される。切断された単票のシートSは、排出部96へと排出される。
1.2. シート形成部
図2を用いて、シート形成部80について説明する。図2は、本実施形態に係るシート製造装置100のシート形成部80を模式的に示す側面図である。図2では堆積部60より上流側の構成は省略し、図1に示した第2結着部84、切断部90及び排出部96を延伸部160及び巻取部97とした例について示す。
図2を用いて、シート形成部80について説明する。図2は、本実施形態に係るシート製造装置100のシート形成部80を模式的に示す側面図である。図2では堆積部60より上流側の構成は省略し、図1に示した第2結着部84、切断部90及び排出部96を延伸部160及び巻取部97とした例について示す。
図2に示すように、シート形成部80は、堆積部60で堆積された堆積物を第1温度で
加熱してウェブWを形成する第1加熱部である第1結着部82と、ウェブWを第1温度よりも高い第2温度で加熱し延伸させてシートSを形成する延伸部160と、を有する。なお、第1結着部82と第2結着部84(図1)とを第1加熱部としてもよい。
加熱してウェブWを形成する第1加熱部である第1結着部82と、ウェブWを第1温度よりも高い第2温度で加熱し延伸させてシートSを形成する延伸部160と、を有する。なお、第1結着部82と第2結着部84(図1)とを第1加熱部としてもよい。
第1結着部82は、搬送方向Mに沿って移動する堆積した堆積物を挟んで対向して配置する1対の加熱ローラー86を含む。加熱ローラー86は、ローラーの表面を所定の温度に加熱することができる。加熱ローラー86の表面を加熱する手段としては、公知の加熱手段を採用することができ、非接触式の加熱装置または接触式の加熱装置を採用することができる。
第1温度は堆積物中の樹脂を軟化させる温度であり、延伸部160での延伸工程で破れない程度に第1温度の加熱ローラー86によって繊維同士を仮固定する。第1温度は、後述する第2温度より低い温度であり、樹脂の融点よりも低い温度である。第1温度は、例えば、添加する樹脂のガラス転移点(Tg)〜ガラス転移点より20℃高い温度(Tg+20℃)の範囲であることができる。樹脂がポリエチレンテレフタレートである場合には、第1温度は、例えば、70℃〜80℃とすることができる。樹脂が溶けて繊維を完全に固定すると、延伸できなくなるためである。
加熱ローラー86の内部に配置することができる非接触式の加熱装置としては、例えば、電熱ヒーター、ハロゲンヒーター等の輻射熱による加熱、マイクロ波加熱、IH加熱、温風加熱等が挙げられる。図2では加熱ローラー86の内部にハロゲンヒーターを配置した例を示す。
接触式の加熱装置としては、例えば、加熱ローラー86の表面に接触して伝熱する他のローラーやベルト等を採用することができる。他のローラーやベルトは、電熱ヒーターを備え、加熱ローラー86の表面に接触しながら加熱する。加熱ローラー86に直接電熱ヒーターを埋込み、ローラーの表面を加熱してもよい。
加熱ローラー86は、堆積物を挟持しながら回転する。一対の加熱ローラー86は、ニップで堆積物を所定の圧力で加圧することができるように設定されている。加熱ローラー86によって堆積物を加圧する圧力は、第1温度で軟化した樹脂をつぶして繊維同士の間に広げるための圧力であり、延伸工程で破れない程度に繊維同士を仮固定する。樹脂による仮固定は、シートSにおける繊維同士の結合力よりも弱い力で繊維同士を結合する。加熱ローラー86で加圧されて得られたウェブWは、堆積物の1/20〜1/30の厚さに減少する。
したがって、加熱ローラー86のニップに搬送された堆積物は、第1温度で加熱されると共に圧縮されてウェブWに形成される。加熱ローラー86の下流側には、一対の冷却ローラー87aが配置され、第1温度のウェブWをニップで挟み込みながら冷却する。冷却ローラー87aは、ウェブW中の軟化した樹脂を例えばガラス転移点Tgより低い温度まで冷却する。ウェブWが延伸部160側へ引っ張られた際に、冷却ローラー87aのニップでウェブWが破断しないようにウェブWに所定の強度を付与するためである。冷却ローラー87aは、冷媒等により所定温度に設定されてもよいし、比較的大きな容積を有していれば放冷により第1温度よりも低い温度になるため、冷媒等により積極的に冷却しなくてもよい。
延伸部160は、ウェブWに張力を付与するテンション機構162と、ウェブWのテンション機構162により張力が付与された部分を第2温度で加熱する第2加熱部166と、を含む。延伸部160は、繊維と樹脂とが混合されたウェブWを延伸させることができる。
テンション機構162は、ウェブWを少なくとも1方向に張力を付与する。テンション機構162は、回転する延伸ローラー163を有する。延伸ローラー163は、搬送方向Mの上流側に配置された冷却ローラー87aと下流側に配置された冷却ローラー87bとの間に配置される。延伸ローラー163は、鉛直方向に移動可能であって、ウェブWに対し一定の荷重を与えることができる。延伸ローラー163による荷重は、制御部140によって常時管理され、所定の荷重で維持することができる。
冷却ローラー87bは、延伸ローラー163より巻取部97側にあって、第2温度に加熱されて延伸されたウェブW(シートS)を樹脂のガラス転移点Tgより低い温度まで冷却する。ウェブW(シートS)中の樹脂を固化して、シートSとしての形状に固定するためである。冷却ローラー87bは、冷媒等により所定温度に設定されてもよいし、比較的大きな容積を有していれば放冷により第2温度よりも低い温度になるため、冷媒等により積極的に冷却しなくてもよい。また、冷却ローラー87bを用いず、放冷や冷却風による空冷などによってシートSを冷却してもよい。
第2加熱部166は、ウェブWを第2温度で加熱する。第2加熱部166は、延伸ローラー163の上流側に配置された加熱ヒーター167と下流側に配置された加熱ヒーター168とを含む。加熱ヒーター167,168は、ウェブWに沿って配置された非接触式の加熱装置であり、輻射熱を利用したハロゲンヒーターである。非接触式の加熱装置としては、電熱ヒーター、ハロゲンヒーター等の輻射熱による加熱、マイクロ波加熱、IH加熱、温風加熱等の公知の装置を採用することができる。
第2温度は、第1温度よりも高い温度である。第2温度は、樹脂が軟化する温度であって、樹脂の融点より低い温度である。第2温度は、樹脂の種類によって適宜選択でき、樹脂を延伸可能な温度である。第2温度は、例えば、添加する樹脂のガラス転移点より10℃高い温度(Tg+10℃)〜融点より30℃低い温度(Tm−30℃)の範囲であることができる。樹脂がポリエチレンテレフタレートである場合には、第2温度は、例えば、80℃〜200℃とすることができる。第2温度が融点より30℃低い温度(Tm−30℃)を超えると、セルロース繊維の黄変や焦げが発生し、白色度が低下する。
樹脂は、上記1.1で説明したものを採用することができるが、特に、延伸することでシュリンク性が得られる樹脂であればよい。例えば、樹脂は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などを採用することができる。
樹脂は、解繊物に対してシートSにおける10質量%以上添加されてもよい。樹脂を10質量%以上添加することにより、ウェブWを延伸加工することができると共に、シートSを加熱により収縮させることができる。シートSにおける樹脂の添加量は、10質量%〜50質量%であることができる。樹脂の添加量が50質量%を超えると、ウェブWを延伸させにくくなり、加工性が低下する。また、繊維としてセルロース繊維を用いた場合には、樹脂の添加量が50質量%を超えると、後述するインクジェットプリンターによる印字性が低下する。
延伸部160の作用について説明する。上流側と下流側を冷却ローラー87a,87bに接触して冷却されているウェブWの部分はテンション機構162により延伸しない。第2加熱部166により第2温度に加熱されているウェブWの一部が、テンション機構162の張力により延伸する。図2におけるテンション機構162は、延伸ローラー163が矢印の方向(図の下方)へ一定の荷重をウェブWに与えることで、加熱ヒーター167によって第2温度に加熱された部分が引き延ばされる。また、巻取部97がシートSを一定
のトルクで巻き取るため、より安定してテンションを付与することができる。
のトルクで巻き取るため、より安定してテンションを付与することができる。
冷却ローラー87bによって固定されたシートSは、搬送方向Mに沿って延伸され、分子配向を有するため、加熱するとシュリンク可能なシュリンクシートである。
冷却ローラー87bと巻取部97との間に、延伸させたシートSに印刷を行う印刷部98を設けてもよい。印刷部98を設けることにより、所望の印刷を施したシュリンク可能なシートSを製造することができる。印刷部98は、公知の印刷装置(印刷ヘッドを含む印刷機構)を採用することができ、例えばインクジェットプリンターであってもよい。
巻取部97は、延伸させたシートSをロール状に巻き取る。巻取部97がシュリンク可能なシートSをロール状に巻き取ることで、後工程で使用する装置(例えば印刷装置等)へのセットが容易となる。
なお、図1のシート製造装置100のように、切断部90を設ける場合には、巻取部97の代わりに排出部96を設けてもよい。また、その場合には、延伸部160を切断部90の上流側に配置し、第2結着部84を省略してもよい。印刷部98は、切断部90の上流側に配置しても下流側に配置してもよい。そのようにして得られるシートSは、所定サイズに裁断された単票のシュリンクシートである。
2. シート製造方法
本実施形態に係るシート製造方法は、繊維を含む材料を大気中で解繊し、解繊された解繊物と、樹脂とを、混合し、混合された混合物を堆積し、堆積された堆積物を第1温度で加熱してウェブを形成し、前記ウェブを第1温度よりも高い第2温度で加熱し延伸させてシートを形成することを特徴とする。
本実施形態に係るシート製造方法は、繊維を含む材料を大気中で解繊し、解繊された解繊物と、樹脂とを、混合し、混合された混合物を堆積し、堆積された堆積物を第1温度で加熱してウェブを形成し、前記ウェブを第1温度よりも高い第2温度で加熱し延伸させてシートを形成することを特徴とする。
シート製造方法は、図1及び図2に示すシート製造装置100によって実施することができる。以下、図1及び図2を用いて具体的な例について説明するが、これに限られるものでは無い。例えば、下記工程(A)〜(D)と工程(E)とを別の装置で実施してもよい。
まず、ユーザーが制御部140の図示しない操作部を介して、シートSを製造するための処理を要求すると、制御部140は各処理部の処理を開始する。
(A)繊維含む原料が供給部10から投入されると、解繊部20において、大気中で解繊物に解繊する。
(B)混合部50において、解繊部20で解繊された解繊物と、添加物供給部52から投入された樹脂とを、混合して混合物を得る。
(C)堆積部60において、繊維と樹脂とが混合された混合物をメッシュベルト72上に堆積し、堆積物を得る。
(D)第1結着部(加熱部)82において、堆積された堆積物を搬送方向Mに沿って搬送しながら、第1温度で加熱してウェブWを形成する。
(E)延伸部160において、ウェブWを第1温度よりも高い第2温度で加熱し延伸させてシートSを形成する。
このように、繊維と樹脂とが混合されたウェブWを延伸させることで、加熱によりシュ
リンク可能なシートSを製造することができる。
リンク可能なシートSを製造することができる。
上記工程(D)について詳述する。第1結着部82では、1対の加熱ローラー86が堆積物を挟み込みながら回転し、搬送方向Mの上流側から下流側へ堆積物を送り出す。加熱ローラー86による加熱によって堆積物中の樹脂は軟化し、1対の加熱ローラー86のニップで加圧されることで樹脂は堆積物中に押延ばされる。ウェブWは冷却ローラー87aに接触することで冷やされて、ウェブW中の樹脂は繊維同士を仮固定する。
上記工程(E)について詳述する。延伸部160では、ウェブWは上流側と下流側を冷却ローラー87a,87bによって延伸されないように保持された状態で、冷却ローラー87a,87b間にあるウェブWがテンション機構162によって延伸される。ウェブWは、冷却ローラー87a,87bと延伸ローラー163との間で第2加熱部166によって加熱される。第2温度に加熱されたウェブW中の樹脂は軟化し、延伸ローラー163の鉛直方向への荷重により、延伸する。延伸されたウェブWは、冷却ローラー87bに接触することで冷やされ、シートSの形状に固定される。
巻取部97に巻き取られたシートSは、少なくとも一方向に延伸されており、シートS中の樹脂は分子配向されているため、例えば第2温度より高い温度に加熱されると延伸と逆方向にシュリンクする。
3. シュリンクシート
図3〜図5を用いてシュリンクシートS1について説明する。図3は、本実施形態に係るシュリンクシートS1を模式的に示す平面図であり、図4及び図5は、そのシュリンクシートS1の使用態様であるシュリンクラベルS2を模式的に示す斜視図である。
図3〜図5を用いてシュリンクシートS1について説明する。図3は、本実施形態に係るシュリンクシートS1を模式的に示す平面図であり、図4及び図5は、そのシュリンクシートS1の使用態様であるシュリンクラベルS2を模式的に示す斜視図である。
本実施形態に係るシュリンクシートS1は、セルロース繊維と、セルロース繊維を結着する樹脂と、を含み、前記樹脂が一方向に延伸されていることを特徴とする。
図3に示すように、シュリンクシートS1は、長方形の外形を有する単票シートであり、矢印で示す方向に延伸されている。すなわち、この延伸方向が図2における搬送方向Mと一致する。
シュリンクシートS1の一方の短辺と破線とで示した領域Tは、他方の短辺側に接着される領域である。
シュリンクシートS1の表面には文字が印字されている。このような印字は、図2における印刷部98によって行うことができる。シュリンクシートS1の原料がセルロース繊維を含むことで、例えば水系インクを用いるインクジェットプリンターによって容易に印刷を行うことができる。
図4に示すように、シュリンクシートS1を領域Tで両短辺を接着、例えば、熱圧着することによって、円筒状のシュリンクラベルS2が得られる。シュリンクラベルS2の形態としては、円筒状に限らず、容器に合わせて、例えば、筒状または袋状であってもよい。
図5に示すように、シュリンクラベルS2を例えば飲料用のPETボトルBに挿通し、ヒーターHにより、シュリンクラベルS2を第2温度以上に加熱することで、シュリンクし、PETボトルBの胴部表面に密着する。なお、図5において斜線で示した部分は両短辺が熱圧着によって接着した領域Tである。
ヒーターHは、非接触式の加熱装置であり、例えば、電熱ヒーター、ハロゲンヒーター等の輻射熱による加熱、マイクロ波加熱、IH加熱、温風加熱等の公知の装置を採用することができる。
シュリンクシートS1は、その原料中の繊維がセルロース繊維であるため、加熱によりシュリンク可能なシートでありながら、インクジェットプリンター等で印刷することができる。セルロース繊維を原料とするためには、上述したシート製造装置100の供給部10から投入する原料にセルロース繊維で形成された紙や不織布を用いることができる。紙としては、古紙や再生紙を用いることができる。原料の再利用を促進することができる。
シュリンクシートS1に用いられる樹脂は、シュリンクシートS1に対して10質量%以上添加されている。このようなシュリンクシートS1では、樹脂を10質量%以上添加することにより、加熱により収縮させることができる。シュリンクシートS1における樹脂の添加量は、例えば、10質量%〜50質量%であることができる。樹脂の添加量が50質量%を超えると、インクジェットプリンターによる印字性が低下する。
4. 変形例
図6を用いて、シート製造装置100の変形例について説明する。図6は、変形例に係るシート製造装置100のシート形成部80を模式的に示す側面図である。
図6を用いて、シート製造装置100の変形例について説明する。図6は、変形例に係るシート製造装置100のシート形成部80を模式的に示す側面図である。
図6に示すように、シート形成部80は、延伸部160a,160bを複数有する。延伸部160a,160bのそれぞれの構成は、図2に示した延伸部160の構成と基本的に同じであるので、重複する説明は省略する。搬送方向Mの上流側にある延伸部160aは、下流側にある延伸部160bよりもウェブWの延伸量が小さい。すなわち、延伸部160aの延伸ローラー163による荷重は、延伸部160bの延伸ローラー163による荷重よりも小さい。
したがって、ウェブWは、複数回、この場合には2段階で徐々に延伸されることで、より大きな延伸量を得ることができる。そのため、延伸部160a,160bを複数設けてウェブWをより大きく延伸させることで、シートSを加熱した際の収縮率を高めることができる。
なお、上記の例では、乾式の態様であったが、本発明に係るシート製造装置は、湿式の態様であってもよい。例えば、解繊部20の代わりに離解部(パルパー)を、分級部30の代わりに脱墨具を、シート形成部80の代わりに抄紙部を用いてもよい。
また、図2及び図6における延伸部160,160a,160bは、ウェブWの搬送方向Mに沿った方向に延伸するものであったが、これに限らず、搬送方向Mに直交する方向にウェブWを延伸してもよいし、両方すなわち2軸延伸してもよい。また、シート製造装置100は、シート形成部80でシートSを形成したが、これに限らず、例えば延伸部160を設けず、別の装置で延伸工程を実施してもよい。その場合には、ウェブWは第1結着部82及び冷却ローラー87aで仮固定された状態で巻き取られてシート製造装置100から取り出され、延伸部160を有する別の装置へ移すことで実施できる。
本明細書における紙は、パルプや古紙を原料とし薄いシート状に成形した態様などを含み、筆記や印刷を目的とした記録紙や、壁紙、包装紙、色紙、画用紙、ケント紙などを含む。本明細書における不織布は紙より厚いものや低強度のもので、一般的な不織布、繊維ボード、ティッシュペーパー(清掃用ティッシュペーパー)、キッチンペーパー、クリーナー、フィルター、液体(廃インクや油)吸収材、吸音材、断熱材、緩衝材、マットなどを含む。なお、原料としてはセルロースなどの植物繊維やPET(ポリエチレンテレフタ
レート)、ポリエステルなどの化学繊維や羊毛、絹などの動物繊維であってもよい。
レート)、ポリエステルなどの化学繊維や羊毛、絹などの動物繊維であってもよい。
本発明は、本願に記載の特徴や効果を有する範囲で一部の構成を省略したり、各実施形態や変形例を組み合わせたりしてもよい。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…管、2…ホッパー、3,4,5…管、6…ホッパー、7,8…管、9…ホッパー、10…供給部、12…粗砕部、14…粗砕刃、20…解繊部、22…導入口、24…排出口、30…分級部、31…導入口、32…円筒部、33…逆円錐部、34…下部排出口、35…上部排出口、36…受け部、40…選別部、42…導入口、44…排出口、50…混合部、52…添加物供給部、54…管、56…ブロアー、60…堆積部、62…導入口、70…ウェブ形成部、72…メッシュベルト、74…張架ローラー、76…サクション機構、78…調湿部、80…シート形成部、82…第1結着部、84…第2結着部、86…加熱ローラー、87a,87b…冷却ローラー、90…切断部、92…第1切断部、94…第2切断部、96…排出部、97…巻取部、98…印刷部、100…シート製造装置、102…製造部、140…制御部、160…延伸部、160a…延伸部、160b…延伸部、162…テンション機構、163…延伸ローラー、166…第2加熱部、167,168…加熱ヒーター、B…容器、H…ヒーター、M…搬送方向、S…シート、S1…シュリンクシート、S2…シュリンクラベル、T…接着領域、W…ウェブ
Claims (9)
- 繊維を含む材料を大気中で解繊する解繊部と、
前記解繊部で解繊された解繊物と、樹脂とを、混合する混合部と、
前記混合部で混合された混合物を堆積させる堆積部と、
前記堆積部で堆積された堆積物を第1温度で加熱してウェブを形成する第1加熱部と、
前記ウェブを第1温度よりも高い第2温度で加熱し延伸させてシートを形成する延伸部と、
を有することを特徴とする、シート製造装置。 - 前記樹脂は、前記解繊物に対して前記シートにおける10質量%以上添加されることを特徴とする、請求項1に記載のシート製造装置。
- 前記延伸部は、
前記ウェブに張力を付与するテンション機構と、
前記ウェブの前記テンション機構により張力が付与された部分を前記第2温度で加熱する第2加熱部と、
を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のシート製造装置。 - 前記延伸部を複数有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート製造装置。
- 前記延伸させたシートをロール状に巻き取る巻取部を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のシート製造装置。
- 前記延伸させたシートに印刷を行う印刷部を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート製造装置。
- 繊維を含む材料を大気中で解繊し、
解繊された解繊物と、樹脂とを、混合し、
混合された混合物を堆積し、
堆積された堆積物を第1温度で加熱してウェブを形成し、
前記ウェブを第1温度よりも高い第2温度で加熱し延伸させてシートを形成することを特徴とする、シート製造方法。 - セルロース繊維と、セルロース繊維を結着する樹脂と、を含み、
前記樹脂が一方向に延伸されていることを特徴とする、シュリンクシート。 - 前記樹脂は、前記シュリンクシートに対して10質量%以上添加されることを特徴とする、請求項8に記載のシュリンクシート。
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WO2018163743A1 (ja) * | 2017-03-10 | 2018-09-13 | セイコーエプソン株式会社 | シート製造装置、及びシート製造システム |
CN112878078A (zh) * | 2019-11-29 | 2021-06-01 | 精工爱普生株式会社 | 纤维体成形方法、纤维体成形装置及薄片 |
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2015
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