JP6972460B1 - 既設杭切断除去装置 - Google Patents
既設杭切断除去装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6972460B1 JP6972460B1 JP2020147139A JP2020147139A JP6972460B1 JP 6972460 B1 JP6972460 B1 JP 6972460B1 JP 2020147139 A JP2020147139 A JP 2020147139A JP 2020147139 A JP2020147139 A JP 2020147139A JP 6972460 B1 JP6972460 B1 JP 6972460B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting
- casing
- bit
- existing pile
- rocking body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)
Abstract
Description
本願の第1の発明に係る既設杭切断除去装置によれば、上記揺動体を上記駆動機構によって上記ケーシングの中心方向へ揺動進出させて上記第1ビット及び第2ビットを上記既設杭の外周面に押し付けながら、上記ケーシングを上記オーガによって回転させることで、該既設杭は、これがPC杭である場合には、その外周側からコンクリート部分が次第に切削され、さらに鉄筋部分及び内周寄りのコンクリート部分が順次切削されて切断される。
本願の第2の発明に係る既設杭切断除去装置によれば、上記(a)に記載の効果に加えて、以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記揺動体が、上記第1ビットが上記ケーシングの内周寄りに後退して該内周面と上記既設杭の外周面との隙間部分にて待機する非作動時位置と、上記第1ビットが上記ケーシングの中心寄りに延出する作動時位置の間で揺動進退するとともに、該作動時位置においては上記揺動体と上記第1ビットによって上記既設杭の切断された部分をその下側から支持し得るように構成されていることから、上記揺動体を作動時位置に設定して上記既設杭の切断作業を行って、この切断部から上側部分(以下においては「切除杭」という)を、それより下側の埋設残存部分(以下においては「残存杭」という)と切り離した後は、上記ケーシングを引き上げることで、上記揺動体及び上記第1ビットによってその下側から支持されている切除杭は、該ケーシングと一体に引き上げて除去されることになる。即ち、この発明の切断除去装置においては、既設杭の切断から切除杭の除去に至るまでの一連の作業を、同じ装置を用いて、しかも作業途中での段取り替え等を行うこともなく、連続的に且つ的確に行うことができ、延いては杭切断除去作業における施工コストのさらなる低減が可能となる。
本願の第3の発明に係る既設杭切断除去装置によれば、上記(a)または(b)に記載の効果に加えて、以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記第2ビットを、上記揺動体の内面上に着脱自在に取り付けているので、例えば、既設杭が鋼管杭である場合のように、上記第1ビットの杭表面からの必要食込み量が少ない場合には、上記第2ビットを取り外すことで該第2ビットによる不必要な切断作業を回避することができる。
本願の第4の発明に係る既設杭切断除去装置によれば、上記(a)、(b)または(c)に記載の効果に加えて、以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記切断機構を、上記ケーシングの周方向に複数個配置したことから、既設杭の切断時における該既設杭に対する押圧力がその全周において可及的に均等化され、切断作業に伴う上記ケーシングの横揺れ振動が抑えられ、切断作業の静粛化が促進され、特に市街地での作業においては極めて有効である。
本願の第5の発明に係る既設杭切断除去装置によれば、上記(a)、(b)または(c)に記載の効果に加えて、以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記駆動機構が、上記ケーシングの上部に配置された油圧シリンダと、該油圧シリンダと上記揺動レバーを連結するロッドを備えた機械的な構成であることから、作動上の信頼性が高く、耐久性に優れた装置を提供できる。
図1には、本願発明の実施形態に係る既設杭の切断除去装置Zを示している。この切断除去装置Zは、リーダ等の支持基台に吊下支持されるオーガ3の下側にスイベルジョイント2を介してケーシング1を連結して構成される。
上記切断機構30は、図4〜図7に示すように、上記下部ケーシング13の下端近傍の内周面に取り付けられた揺動体44と、該揺動体44の外周中央に連結された揺動レバー41と、該揺動レバー41と係合可能に上記下部ケーシング13に設けられたカム体33とを備えて構成される。なお、この実施形態では、上記切断機構30を、上記下部ケーシング13の軸心を挟んで対向する二位置にそれぞれ配置している。
上記駆動機構19は、図1及び図2に示すように、上記ケーシング1の上部ケーシング11の上端側に取り付けられた油圧シリンダ20と、該油圧シリンダ20と上記切断機構30側の上記揺動レバー41を連結するロッド21を備えて構成される。また、上記ロッド21は、丸棒で構成される上部ロッド22と角棒で構成される下部ロッド23の2分割構造とされ、該下部ロッド23の下端が上記揺動レバー41に連結されている。
ここで上記切断除去装置Zによる既設杭4の切断及び除去に関する作動状態を説明する。
まず、上記切断除去装置Zをリーダ等の支持基台に吊下支持し、作業対象とする既設杭4の直上に位置決め配置する。そして、上記駆動機構19の上記油圧シリンダ20を縮小させて、上記切断機構30の上記揺動体44を「非作動時位置」に設定する。なお、ここでは、上記既設杭4として、中空円筒状のPC杭またはPHC杭を想定している。
次に、上記オーガ3を駆動して上記ケーシング1を回転させながら、該ケーシング1を降下させ、該ケーシング1の内側に内包状態で位置する既設杭4の周囲を掘削しながら降下させる。そして、上記切断機構30が目的とする上記既設杭4の切断位置に達した時点で上記ケーシング1の降下を停止させる。この時点では、上記左右一対の切断機構30は、図4に示す「非作動時位置」に位置決めされており、該揺動体44の上記第1ビット51及び第2ビット52は共に上記既設杭4の外周面に対して非接触状態を維持している。
次に、上記ケーシング1を回転させながら、上記駆動機構19の上記油圧シリンダ20を伸長させ、上記揺動レバー41を介して上記揺動体44を「非作動時位置」から「作動時位置」側へ変化させ、上記第1ビット51及び第2ビット52を上記既設杭4の外周面に押圧付勢させる。すると、上記第1ビット51によって上記既設杭4はその外周面から軸心方向に向かって切削され、該既設杭4の外周に沿って周回する切削溝が形成され、上記第1ビット51は切削の進行とともに該切削溝内に没入していく(図8の切削面Pb参照)。この第1ビット51の切削溝内への没入量が所定量に達すると、上記第2ビット52が上記切削溝の上側部分に押圧され、該第2ビット52によって該切削溝の上側部分が上向き傾斜状に切削され(図8の切削面Pa参照)、上記第1ビット51の切込みスペースが確保され、該第1ビット51による切削作業の継続が可能となる。
上記既設杭4が所定位置で切断され、上記残存杭4Aと切除杭4Bに分断されると、上記ケーシング1の回転を停止させる一方、上記切断機構30の上記揺動体44は「作動時位置」のまま保持する。この状態においては、上記切除杭4Bは、上記揺動体44そのもの、及びこれに取り付けられた上記第1ビット51によって、その下側から支持された状態で保持されている。したがって、このまま上記ケーシング1を引き上げると、上記切除杭4Bは該ケーシング1と一体的に掘削穴から除去されることになる。
この場合も、既設杭4の切断作業と切除杭4Bの除去作業は、上記既設杭4が中空のPC杭、PHC杭である場合と基本的には同じであって、該PC杭、PHC杭に対する切断作業が杭軸心近くまで継続されるに過ぎず、また縦筋、横筋に対する切断についても同様である。即ち、図9に示すように、上記切除杭4Bにおいては切断部分に大きな略円錐台部分(切削面Pa参照)凹状部が形成され、また残存杭4Aにおいてはその切断部分に凹状部(切削面Pb参照)が形成される。したがって、上記切除杭4Bの除去についても何ら問題なく上記切断除去装置Zによって行うことができる。
上記既設杭4が鋼管杭である場合の切断及び除去作業
この場合も、基本的には、既設杭4の切断作業と切除杭4Bの除去作業は、上記既設杭4が中空のPC杭、PHC杭である場合とか、場所打ち杭である場合と、同じであるが、鋼管杭の場合は切削切込み量が、PC杭、PHC杭とか、場所打ち杭の場合に比べて小さいことから、特有の対応が必要となる。
(1)上記実施形態では、上記切断除去装置Zが左右一対の切断機構30を備えたものを示したが、本願発明は係る構成に限定されるものではなく、例えば、上記切断機構30を一個だけ備えたもの、及び三個以上備えたものにも適用できるものである。
2 ・・スイベルジョイント
3 ・・オーガ
4 ・・既設杭
5 ・・縦筋
6 ・・横筋
14 ・・先端掘削刃
15 ・・外側掘削刃
17 ・・スパイラル羽根
18 ・・開口
19 ・・駆動機構
20 ・・油圧シリンダ
21 ・・ロッド
30 ・・切断機構
32 ・・枢支ピン
33 ・・カム体
34 ・・ガイドケース
41 ・・揺動レバー
42 ・・連結ピン
43 ・・枢支軸
44 ・・揺動体
51 ・・第1ビット
52 ・・第2ビット
4A ・・残存杭
4B ・・切除杭
Z ・・切断除去装置
Claims (5)
- 既設杭より大きい内径を有し且つオーガを介して吊下支持されるケーシングの下端部に、掘削刃と切断機構を備えるとともに、該ケーシングの上端部には上記切断機構を駆動する駆動機構が備えられた既設杭の切断除去装置であって、
上記切断機構が、
上記ケーシングの内側に配置される揺動体であって、所定幅の板材を略半円状に成形されるとともに、その周方向の両端部が上記ケーシングの弦方向の同軸上位置に設けた枢支軸により枢支されて該枢支軸回りに上記ケーシングの軸心に接離する方向へ上記駆動機構によって揺動駆動される揺動体と、
上記揺動体の上記ケーシングの軸心寄りの端縁に、該端縁から揺動方向前方側へ延出した状態で着脱自在に取り付けられた第1ビットと、
上記揺動体の内面上に該揺動体の幅方向に延出状態で取り付けられた第2ビットと、
を備えて構成されていることを特徴とする既設杭切断除去装置。 - 請求項1において、
上記揺動体は、上記第1ビットが上記ケーシングの内周寄りに後退して該内周面と上記既設杭の外周面との隙間部分にて待機する非作動時位置と、上記第1ビットが上記ケーシングの中心寄りに延出する作動時位置の間で揺動進退するとともに、該作動時位置においては上記揺動体と上記第1ビットによって上記既設杭の切断された部分をその下側から支持し得るように構成されていることを特徴とする既設杭切断除去装置。 - 請求項1または2において、
上記第2ビットが、上記揺動体の内面上に着脱自在に取り付けられたていることを特徴とする既設杭切断除去装置。 - 請求項1、2または3において、
上記切断機構が、上記ケーシングの周方向に複数個配置されていることを特徴とする既設杭切断除去装置。 - 請求項1、2または3において、
上記駆動機構が、上記ケーシングの上部に配置された油圧シリンダと、該油圧シリンダと上記揺動レバーを連結するロッドを備えた構成であることを特徴とする既設杭切断除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020147139A JP6972460B1 (ja) | 2020-08-12 | 2020-08-12 | 既設杭切断除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020147139A JP6972460B1 (ja) | 2020-08-12 | 2020-08-12 | 既設杭切断除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP6972460B1 true JP6972460B1 (ja) | 2021-11-24 |
JP2022032896A JP2022032896A (ja) | 2022-02-25 |
Family
ID=78605651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020147139A Active JP6972460B1 (ja) | 2020-08-12 | 2020-08-12 | 既設杭切断除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6972460B1 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010133862A2 (en) * | 2009-05-19 | 2010-11-25 | Michael John Williams | Pile cropping apparatus |
JP5265642B2 (ja) * | 2010-11-01 | 2013-08-14 | 株式会社大枝建機工業 | 埋設物撤去装置 |
JP6016998B1 (ja) * | 2015-09-11 | 2016-10-26 | 株式会社大枝建機工業 | 既設杭撤去装置 |
JP2018111984A (ja) * | 2017-01-11 | 2018-07-19 | 植田基工株式会社 | 杭抜き装置 |
JP2019015076A (ja) * | 2017-07-06 | 2019-01-31 | 株式会社徳永組 | 杭切断装置、及び杭切断装置を用いた杭抜き工法 |
JP6504306B1 (ja) * | 2018-04-27 | 2019-04-24 | 有限会社マンダイクレーン | 既設杭の引抜装置 |
-
2020
- 2020-08-12 JP JP2020147139A patent/JP6972460B1/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2022032896A (ja) | 2022-02-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101342134B1 (ko) | 고강도 강관을 이용한 선단확장형 중굴 공법에 사용되는 굴착 장비 | |
JP4811654B2 (ja) | オールケーシング工法における拡大根造成方法及び拡大掘削装置 | |
JP5835628B2 (ja) | 新設杭造成工法用カッターバケット。 | |
JP6972460B1 (ja) | 既設杭切断除去装置 | |
JP5380064B2 (ja) | 杭穴掘削方法及び杭穴掘削ヘッド | |
JP2006028878A (ja) | 既設杭撤去方法及びその装置 | |
JP6894068B1 (ja) | 既設杭切断除去装置 | |
EP2581498B1 (en) | Method of making large diameter piles in a ground and tool for carrying out said operation | |
JP6864802B1 (ja) | 切断ビット | |
JP4106374B2 (ja) | 既存杭の破壊工法 | |
JP5303352B2 (ja) | 既設コンクリート杭の撤去方法 | |
JP4642367B2 (ja) | 岩盤の深礎掘削機及びそれを用いた深礎工法 | |
JP7104571B2 (ja) | 地中障害物撤去装置 | |
JP5183510B2 (ja) | 破砕装置 | |
JP7112775B1 (ja) | 同調リンク機構を有するカッター刃駆動装置及び地中障害物撤去用アタッチメント | |
JP2001271350A (ja) | 既存杭切削撤去方法及びその装置 | |
JP2005314871A (ja) | 地中障害物の除去装置、および地中障害物の除去方法 | |
JPH09273373A (ja) | アースドリル用掘削装置 | |
JPH086864Y2 (ja) | 拡底工法用の掘削装置 | |
JP2954856B2 (ja) | 掘削ビット | |
JP3187326B2 (ja) | 縦穴掘削機 | |
JP3245984U (ja) | 掘削機用カットバケット | |
US2986008A (en) | Apparatus for forming concrete piles | |
JP6982553B2 (ja) | 高炉の銑鉄切断方法 | |
JPH0344612B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20200812 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210124 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200812 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210525 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210528 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210805 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211005 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211007 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6972460 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |