JP5303352B2 - 既設コンクリート杭の撤去方法 - Google Patents

既設コンクリート杭の撤去方法

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本発明は、都市部の再開発や橋の架け替えなどの工事等において、旧建造物を解体してその跡地に新たな建造物を築造するような場合に、地中に埋設されている円柱状の既設コンクリート杭を撤去する方法に関するものである。
既設杭の撤去手段として、一般的には、既設杭を囲繞するようにケーシングを建て込んで周囲の地盤を保護した上で、クレーンに吊持したチゼル(重鎮)をケーシングの内側に落下させて既設杭を上端部側から破砕し、その破砕物をハンマーグラブによって地上へ引き上げる操作を繰り返す方法が行われている。
しかしながら、上記のような撤去手段では、チゼル落下時の衝撃に伴って発生する大きな振動や騒音が問題になると共に、チゼルとハンマーグラブを頻繁に交換する必要があって作業能率が悪い上に、既設杭の内部に埋設されている鉄筋がチゼルやハンマーグラブに絡まって引き上げが困難になることもあった。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたもので、振動や騒音が少なく、地盤中に埋設されている円柱状の既設コンクリート杭を容易に撤去できる既設コンクリート杭の撤去方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明の既設コンクリート杭の撤去方法は、円柱状の既設コンクリート杭1を、鉄筋2が埋設されている外周部を残して内側を掘削する掘削手段3によって掘削し、その掘削屑を地上へ排出した後、残った円筒状コンクリート杭1abの鉄筋2を含む内周側壁部1bを杭内周部破砕手段4により破砕し、その破砕屑を地上へ排出した後、更に残った円筒状コンクリート杭1abの外周側壁部1aを囲繞するように周囲地盤崩壊防止用のケーシング12を地盤G中に貫入し、このケーシング12で周囲を囲繞された円筒状コンクリート杭1abの外周側壁部1aを杭外周部破砕手段14によって破砕し、その破砕屑を地上へ排出するようにしたことを特徴とする。
請求項2に係る発明の既設コンクリート杭の撤去方法は、円柱状の既設コンクリート杭1を、鉄筋2が埋設されている外周部を残して内側を掘削する掘削手段3によって掘削し、その掘削屑を地上へ排出した後、鉄筋2が埋設されている外周部が残った円筒状コンクリート杭1abを、杭円筒部破砕手段34によって杭下端部から杭上端部まで所要ピッチずつ順次切断破砕し、その切断破砕屑を順次ハンマーグラブ11により地上へ排出するようにした既設コンクリート杭の撤去方法であって、前記杭円筒部破砕手段34は、回転圧入手段10によって駆動される回転駆動用ケーシング9の下端部に連結されて、鉄筋2が埋設されている外周部が残った円筒状コンクリート杭1ab内に挿入される円筒状の破砕機本体24と、この破砕機本体24内に設けられ、この破砕機本体24の複数の窓32から外向き半径方向へ突出す鉄筋2が埋設されている外周部が残った円筒状コンクリート杭1abる作用位置と破砕機本体24内に退入する退避位置とに出入自在な複数のカッター31とからなり、各カッター31を作用位置に突出させて、回転圧入手段10により回転駆動用ケーシング9を介して破砕機本体24を回転させながら上昇させ、前記円筒状コンクリート杭1abを、その下端部から上端部まで所要ピッチずつ順次切断破砕するようになっていることを特徴とする。
請求項3は、請求項2に係記載の既設コンクリート杭の撤去方法において、前記杭円筒部破砕手段34によって円筒状コンクリート杭1abを切断破砕した後に、周囲地盤崩壊防止用のケーシング12を周囲地盤中に貫入するようにしたことを特徴とする。
請求項4は、請求項1〜3の何れかに記載の既設コンクリート杭の撤去方法において、前記掘削手段3はオーガスクリューからなるもので、掘削しつつ、その掘削屑を排出するようになっていることを特徴とする。
請求項5は、請求項1又は4に記載の既設コンクリート杭の撤去方法において、前記杭内周部破砕手段4は、回転圧入手段10によって駆動される回転駆動用ケーシング9の下端部に連結された基筒5と、基筒長さ方向中間部に基筒を囲繞するように配置されたリング体6と、基筒5とリング体6の間に周方向所要間隔おきに介設された連結部片7と、基筒5、リング体6及び連結部片7の夫々下端周縁部に取り付けられた切削ビット8とからからなるもので、回転圧入手段10により回転駆動用ケーシング9を介して基筒5を回転させながら、基筒5、リング体6及び連結部片7の切削ビット8によって鉄筋2及びコンクリートを破砕するようになっていることを特徴とする。
請求項6は、請求項1,4,5の何れかに記載の既設コンクリート杭の撤去方法において、杭内周部破砕手段4によって破砕した破砕屑は、ハンマーグラブ11によって地上へ排出するようにしたことを特徴とする。
請求項7は、請求項1,3〜6の何れかに記載の既設コンクリート杭の撤去方法において、前記周囲地盤崩壊防止用ケーシング12は、下端部に切削ビット13を備えていて、回転しながら地盤中に貫入するようになっていることを特徴とする。
請求項8は、請求項1,4〜7の何れかに記載の既設コンクリート杭の撤去方法において、前記杭外周部破砕手段14は、円筒状コンクリートの外周側壁部1a内に挿入される破砕機本体16を有し、この破砕機本体16の複数の窓32から半径方向に進退駆動するプッシャー19によって、前記円筒状コンクリート杭1abの外周側壁部7aを押し割って破砕するようになっていることを特徴とする。
請求項9は、請求項1,4〜8の何れかに記載の既設コンクリート杭の撤去方法において、前記杭外周部破砕手段14によって破砕した破砕屑は、ハンマーグラブ11又は回転バケット15で地上へ排出するようにしたことを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明は、円柱状の既設コンクリート杭1を、鉄筋2が埋設されている外周部を残して内側を掘削する掘削手段3で掘削し、その掘削屑を地上へ排出した後、残った円筒状コンクリート杭1abの鉄筋2を含む内周側壁部1bを杭内周部破砕手段4にて破砕し、その破砕屑を地上へ排出した後、更に残った円筒状コンクリート杭1abの外周側壁部1aを囲繞するように周囲地盤崩壊防止用のケーシング12を地盤G中に貫入し、円筒状コンクリート杭1abの外周側壁部1aを杭外周部破砕手段14にて破砕し、その破砕屑を地上へ排出するようにしたから、振動や騒音の発生が少なく、地盤G中に埋設されている円柱状の既設コンクリート杭1を容易に且つ確実に撤去することができる。特に、この方法では、円筒状コンクリート杭1abの外周側壁部1aを杭外周部破砕手段14で破砕する前に、外周側壁部1aを囲繞するように周囲地盤崩壊防止用のケーシング12を地盤中に貫入するから、周囲地盤の崩壊を防ぎ、破砕作業の安全性及び適正化を図ることができる。
請求項2に係る発明の方法は、円柱状の既設コンクリート杭1を、鉄筋2が埋設されている外周部を残して内側を掘削する掘削手段3で掘削し、その掘削屑を地上へ排出した後、鉄筋2が埋設されている外周部が残った円筒状コンクリート杭1abを、杭円筒部破砕手段34によって杭下端部から上方へ所要ピッチずつ切断破砕し、その切断破砕屑を順次ハンマーグラブ11により地上へ排出するようにしたもので、請求項1に係る発明よりも工数が少ないため、施工が簡単となって、作業能率が著しく向上する。そして、杭円筒部破砕手段34は、鉄筋2が埋設されている外周部が残った円筒状コンクリート杭1ab内に挿入される円筒状の破砕機本体24と、この破砕機本体24内に設けられ、この破砕機本体24の複数の窓18から外向き半径方向へ突出する作用位置と破砕機本体24内に退入する退避位置とに出入自在な複数のカッター31とからなるもので、各カッター31を作用位置に突出させて、回転圧入手段10により回転駆動用ケーシング9を介して破砕機本体24を回転させながら適宜に上昇させることにより、円筒状コンクリート杭1abを下端部から上端部に至るまで有効に破砕することができる。
請求項3に記載のように、杭円筒部破砕手段34によって円筒状コンクリート杭1abを切断破砕した後に、周囲地盤崩壊防止用のケーシング12を周囲地盤中に貫入すれば、ハンマーグラブ11によって切断破砕屑の排出作業を行う際に、周囲地盤の崩壊を防ぎ、その排出作業を効率良く的確に行うことができる。
請求項4に記載のように、掘削手段3としてオーガスクリューを使用することにより、円柱状既設コンクリート杭1の掘削作業を行いつつ、その掘削屑を排出することができ、作業能率を向上できる。
請求項5に記載のように、杭内周部破砕手段4として、基筒5と、リング体6と、連結部片7と、これらの夫々下端周縁部に取り付けられた切削ビット8とからからなるも使用すれば、円筒状コンクリート杭1abの鉄筋2を含む内周側壁部1bを容易に破砕することができる。
請求項6に記載のように、杭内周部破砕手段4で破砕した鉄筋2及びコンクリートの破砕屑をハンマーグラブ11によって地上へ排出するようにすれば、その排出作業を比較的短時間で有効に行うことができる。
請求項7に記載のように、周囲地盤崩壊防止用ケーシング12の端部に切削ビット13を設けて、回転しながら地盤G中に貫入するようにすれば、この周囲地盤崩壊防止用ケーシング12の貫入が容易となる。
請求項8に記載のように、杭外周部破砕手段14は、円筒状コンクリート杭1abの外周側壁部1a内に垂下挿入される破砕機本体16を有し、この破砕機本体16のケーシング17の周壁部17aに設けた複数の窓18からプッシャー19を半径方向に進退駆動することにより、円筒状コンクリート外周側壁部7aを有効に破砕することができる。
請求項9に記載のように、杭外周部破砕手段14によって破砕した破砕屑をハンマーグラブ11又は回転バケット15で地上へ排出するようにすれば、その排出作業を比較的短時間で有効に行うことができる。
(a) は地中に埋設されている既設コンクリート杭を示す縦断面図、(b) はその横断面図である。 (a) は本発明に係る撤去方法の第1段階を示す既設コンクリート杭を示す縦断面図、(b) はその横断面である。 (a) は本発明方法の次の段階を示す縦断面図、(b) はその段階での既設コンクリート杭の横断面図である。 周囲地盤崩壊防止用のケーシングを貫入した状態の縦断面図、(b) はその状態での横断面図である。 (a) は本発明方法の更に次の段階を示す縦断面図、(b) はその段階での既設コンクリート杭の横断面図である。 (a) は破砕屑をハンマーグラブで排出する状態を示す断面図、(b) は破砕屑を回転バケットで排出する状態を示す断面図である。 (a) は杭内周部破砕手段を示す正面図、(b) はその底面図である。 (a) は杭外周部破砕手段の一実施態様を示す正面図、(b) は(a) のX−X線断面図で ある。 (a) は杭円筒部破砕手段の実施態様を示す断面図、(b) は(a) のY−Y線断面図である。 (a) は図9の(a) のV−V線断面図、(b) は図9の(a) のW−W線断面図である。 (a) は杭円筒部破砕手段の他の実施態様を示す縦断面図、(b) はその横断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る既設コンクリート杭の撤去方法の実施形態を説明する。図1の(a) 及び(b) に示すように、地盤G中に埋設された場所打ち杭である円柱状の既設コンクリート杭1には、その外周部に縦筋2aと横筋2b(フープ筋)からなる補強用の鉄筋2が埋設されている。
この既設コンクリート杭1を撤去するには、先ず、この円柱状コンクリート杭1の、鉄筋2が埋設されている外周部1aを残して内側を掘削するオーガスクリュー(掘削手段)3によって、図2の(a) ,(b) に示すように掘削する。この掘削手段としてのオーガスクリュー3は、アースオーガの一部を構成するもので、同図に示すように、回転軸3aの先端部側に杭1の直径より小さい所定の直径を有するスクリュー3bを設けると共に、スクリュー3bの先端部に複数の掘削ビット3cを設けたもので、図示しないリーダに沿って昇降するオーガ駆動装置で回転軸3aを回転させて、先端部の掘削ビット3cにより既設コンクリート杭1を上端から下端部まで掘孔するようになっている。
オーガスクリュー3によって掘削されたコンクリート杭1の掘削屑は、スクリュー3b部分を適宜に引き上げることにより地上に排出させることができる。このように掘削手段としてオーガスクリュー3を使用すれば、円柱状既設コンクリート杭1を掘削しながら、その掘削屑を排出することができ、作業能率を向上できる。尚、掘削屑は、掘削終了後にオーガスクリュー3を引き抜いた後に、ハンマーグラブ等により排出させるようにしてもよい。図2の(b) は鉄筋2が埋設されている外周部が残った円筒状コンクリート杭1abの横断面形状を示す。
こうしてオーガスクリュー3により掘削したコンクリート杭1の掘削屑を排出した後、図3の(a) ,(b) に示すように残った円筒状コンクリート杭1abの鉄筋2を含む内周側壁部1bを杭内周部破砕手段4によって上端から下端部まで破砕していく。
杭内周部破砕手段4は、図7に示すように、基筒5と、この基筒5の長さ方向中間部で基筒5を囲繞するように配置されたリング体6と、このリング体6と前記基筒5とを連結するように周方向に間隔をおいて両者間に介設された連結部片7と、これら基筒5、リング体6及び連結部片7の夫々下端周縁部に取り付けられた多数の切削ビット8とからからなるもので、この杭内周部破砕手段4の使用にあたっては、図3の(a) に示すように、回転駆動用ケーシング9の下端部に基筒5を連結し、このケーシング9を、オールケーシング工法に使用される全周回転圧入装置からなる回転圧入手段10で回転圧入することによリ基筒5を回転させながら、基筒5、リング体6及び連結部片7の切削ビット8により鉄筋2及びコンクリート杭1abの内周側壁部1bをその上端部から下端部まで破砕してゆく。回転駆動用ケーシング9は、破砕作業の進行に従い順次継ぎ足していく。
この場合、杭内周部破砕手段4によって破砕した鉄筋2及びコンクリートの破砕屑は、図3の(a) に示すように、逐次、ハンマーグラブ11により地上へ排出する。即ち、杭内周部破砕手段4による破砕作業とハンマーグラブ11による排出作業とを交互に行いながら、円筒状コンクリート杭1abの鉄筋2を含む内周側壁部1bを全て除去して排出する。このように、杭内周部破砕手段4で破砕した鉄筋2及びコンクリートの破砕屑をハンマーグラブ11によって排出するようにすれば、その排出作業を比較的短時間で有効に行うことができる。
尚、図7の(a) に示すように、杭内周部破砕手段4の基筒5の外径D1は、円筒状コンクリート杭1abの内径D2より僅かに小径とされ、リング体6の外径D3は、円筒状コンクリート杭1abの外径D4よりは小径で、円筒状コンクリート杭1abの鉄筋2を含む内周側壁部1bの外径D5とほぼ同径か、その外径D5より僅かに径大とされる。
また、回転圧入手段10は、一般的なオールケーシング工法に使用される全周回転圧入装置からなるもので、概略図示するように、ベースフレームaの四隅に設けた昇降シリンダbに連結された昇降フレームcを備え、この昇降フレームcにはケーシング9が挿通されるテーパ孔(図示省略)を有する回転フレーム(図示省略)が回転可能に支持されていて、昇降フレームcに連結されたチャックシリンダ(図示省略)によってケーシング9とテーパ孔との間に楔部材を挿入して、回転フレームとケーシング9とを締結するようになっており、ケーシング9の建て込み時は、ケーシング9を回転フレームに把持した状態で回転フレームをモータ(図示省略)によって回転駆動させると共に、昇降シリンダbを下降させることにより、ケーシング1を回転させながら地盤G中に押し込んでゆく。
上記のようにして破砕屑を全て地上へ排出した後、図4の(a) ,(b) に示すように、更に残った円筒状コンクリート杭1abの外周側壁部1aを囲繞するように周囲地盤崩壊防止用のケーシング12を地盤G中に貫入する。このケーシング12は、図示のように下端部に切削ビット13を備えており、そして全周回転圧入装置からなる前記回転圧入手段10により回転圧入されて地盤G中に嵌入するようになっている。
周囲地盤崩壊防止用ケーシング12を地盤G中に貫入したならば、図5の(a) に示すように、このケーシング12で周囲を囲繞された円筒状コンクリート杭1abの外周側壁部1aを、図8の(a) ,(b) に示すような杭外周部破砕手段14のプッシャー19によって押し割って破砕する。このコンクリート外周側壁部1aを破砕するにあたり、杭外周部破砕手段14を図5の(a) に示すようにコンクリート外周側壁部1a内の下端部まで垂下挿入し、コンクリート外周側壁部1aの下端部より破砕作業を開始して、そして杭外周部破砕手段14を漸次引き上げながら破砕作業をコンクリート外周側壁部1aの上端部へと進行させて、最終的にコンクリート外周側壁部1aを杭全長にわたって破砕する。
杭外周部破砕手段14によるコンクリート外周側壁部1aの破砕時には、コンクリート外周側壁部1aを囲繞するように周囲地盤崩壊防止用ケーシング12を地盤G中に貫入しているから、周囲地盤の崩壊を防ぎ、破砕作業の安全性及び適正化を図ることができる。また、このコンクリート外周側壁部1aの破砕時には、周囲地盤崩壊防止用ケーシング12とコンクリート外周側壁部1aとの間に介在する土壌gも破砕されて、その破砕土壌gとコンクリート破砕片とが混在することになる。
上記のように円筒状コンクリート杭1abの外周側壁部1aを杭外周部破砕手段14によって破砕したならば、その破砕屑は、図6の(a) に示すようにハンマーグラブ11により、又は同図の(b) に示すよに回転バケット15により地上へ排出させる。図5の(b) は、周囲地盤崩壊防止用ケーシング12の内側にあった土壌g(図5の(a) 参照)及びコンクリート外周側壁部1aが除去排出された状態を示す。このように、杭外周部破砕手段14によって破砕した破砕屑をハンマーグラブ11又は回転バケット15にて地上へ排出するようにすれば、その排出作業を比較的短時間で有効に行うことができる。
尚、図5の(a) から分かるように、円筒状コンクリート杭1abの外周側壁部1aの下端部分は破砕手段14で破砕できずにそのまま残存しており、またその下端部分にはコンクリート杭1の底部がオーガスクリュー3(掘削手段)で掘削しえずに残存しているが、このように残存したコンクリート杭1の底部及びコンクリート外周側壁部1aの下端部分は、ハンマーグラブ11や回転バケット15によって除去・排出されることになり、図6の(a) ,(b) はそのように残存物も全て除去・排出された状態を示している。
上述したような撤去方法によれば、従来方法のように大きな振動や騒音を発生することがなく、地盤G中に埋設されている円柱状の既設コンクリート杭1を容易且つ確実に撤去することができる。特に、この撤去方法においては、円筒状コンクリート杭1abの外周側壁部1aを破砕手段14によって破砕する際に、その外周側壁部1aを囲繞するように周囲地盤崩壊防止用のケーシング12を地盤G中に貫入するから、周囲地盤Gの崩壊を防ぐことができ、破砕作業の安全性及び適正化を図ることができる。尚、この周囲地盤崩壊防止用のケーシング12は、既設コンクリート杭1の撤去作業が終われば、回転圧入手段10によって地上へ引き上げるようになっている。
図8の(a) は図5の(a) に示す破砕手段14の拡大図、(b) は(a) のX−X線断面図である。この破砕手段14は、周囲地盤崩壊防止用ケーシング12で周囲を囲繞された円筒状コンクリート杭1abの外周側壁部1a内に中空状の昇降ロッド21を介して垂下挿入される上下両端が閉塞された短円筒状の破砕機本体16を有し、この破砕機本体16は、周壁部17に周方向90°の間隔おきに設けた4つの窓18・・・から夫々半径方向に進退出没する4つのプッシャー19・・・と、これらのプッシャー19・・・を夫々駆動する4つの油圧シリンダ20・・・とを具備してなるもので、各プッシャー19を連続的に進退駆動させることにより、周囲地盤崩壊防止用ケーシング12で周囲を囲繞された円筒状コンクリート杭1abの外周側壁部1aを押し割って破砕するようになっている。図8の(a) ,(b) において、22は4つの油圧シリンダ20・・・に対する圧油の給排を行う給排油設備を示し、この給排油管設備22は、中空状の昇降ロッド21内に通された給排油管(図示せず)に接続されている。また23は破砕機本体16を吊持するワイヤーを示す。
以上説明した既設コンクリート杭1の撤去方法は、円柱状の既設コンクリート杭1を、鉄筋2が埋設されている外周部を残して内側を掘削する掘削手段3で掘削し、その掘削屑の排出後、残った円筒状コンクリート杭1abの鉄筋2を含む内周側壁部1bを杭内周部破砕手段4により破砕し、その破砕屑の排出後、更に残った円筒状コンクリート杭1abの外周側壁部1aを囲繞するように周囲地盤崩壊防止用のケーシング12を地盤G中に貫入し、円筒状コンクリート杭1abの外周側壁部1aを杭外周部破砕手段14で破砕し、その破砕屑を地上へ排出する方法であるが、本発明の他の撤去方法を以下に説明する。
即ち、他の撤去方法は、図1、図2に示すように、円柱状の既設コンクリート杭1を、鉄筋2が埋設されている外周部を残して内側を掘削する掘削手段3によって掘削し、その掘削屑を地上へ排出した後、鉄筋2が埋設されている外周部が残った円筒状コンクリート杭1abを、図9に示すような杭円筒部破砕手段34によって、杭下端部から杭上端部まで所要ピッチ、例えば1メートルずつ順次切断破砕し、その切断破砕屑をハンマーグラブ11により地上へ排出するようにしたものである。この撤去方法によれば、円柱状コンクリート杭1の内部を掘削手段3で掘削して掘削屑を排出した後、鉄筋2の埋設された円筒状円筒状コンクリート杭1abを直接、杭円筒部破砕手段34によって切断破砕するから、前述の方法よりも工数が少なく、施工が簡単となって、作業能率が一層向上する。
この方法においては、円筒状コンクリート杭1abを下端部から上方へ所要ピッチずつ切断破砕した後、ハンマーグラブ11を投入して切断破砕屑を排出する際に、周囲地盤Gが崩れるおそれがあるため、円筒状コンクリート杭1abの周囲に周囲地盤崩壊防止用のケーシング12を貫入する。このケーシング12の貫入は、杭円筒部破砕手段34により円筒状コンクリート杭1abを切断破砕した後、ハンマーグラブ11を投入する前に行う。このように周囲地盤崩壊防止用のケーシング12を周囲地盤中に貫入すれば、ハンマーグラブ11によって切断破砕屑の排出作業を行う際に、周囲地盤の崩壊を防ぎ、その排出作業を効率良く的確に行うことができる。
図9に示す杭円筒部破砕手段34は、図3の(a) に示す杭内周部破砕手段4の場合と同様に全周回転圧入装置からなる回転圧入手段10によって駆動される回転駆動用ケーシング9の下端部に連結されて、鉄筋2が埋設されている外周部が残った円筒状コンクリート杭1ab内に挿入される円筒状の破砕機本体24と、この破砕機本体24内に設けられ、この破砕機本体24の4つの窓32・・・から外向き半径方向へ突出する作用位置と破砕機本体24内に退入する退避位置とに出入自在な4つのカッター31・・・とからなり、各カッター31を作用位置に突出させて、回転圧入手段10により回転駆動用ケーシング9を介して破砕機本体24を回転させながら上昇させることにより、円筒状コンクリート杭1abを、その下端部より上端部まで所要ピッチ、例えば1メートルずつ切断破砕するようになっている。この場合、円筒状コンクリート杭1abを下端部より所要ピッチずつ切断破砕していくのは、図3に示すように複数本互いに接続されている回転駆動用ケーシング9(1本の長さは例えば1メートルである)を1本ずつ地上で取り外していくため、その取り外し時は切断破砕作業を中断するからである。
円筒状の破砕機本体24内には、1つの油圧シリンダ25によって4つのカッター31・・・を同時に作用位置及び退避位置に進退駆動するための駆動リンク機構26が設けられ、また円筒状破砕機本体24の下端部には切削ビット28が突設されている。駆動リンク機構26は、取付フレーム27の中央部に垂設された駆動用油圧シリンダ25と、このシリンダ25の駆動ロッド25aと4つのカッター31・・・との間に介装されていて、4つのカッター31・・・を円筒状破砕機本体24に設けられた4つの窓32・・・から同時に進退出没させるようになっている。従って、この杭円筒部破砕手段34は、各カッター31を作用位置に突出させて、回転圧入手段10により回転駆動用ケーシング9を介して破砕機本体24を回転させながら上昇させることにより、前記円筒状コンクリート杭1abを、その下端部より上方へ所要ピッチずつ切断破砕するようになっている。
図9の(a) において、駆動リンク機構26の左側半分はカッター31が破砕機本体24内に退入した状態を示し、右側半分はカッター31が窓32から外へ突出して作用位置にある状態を示しているが、実際には各カッター31は同時に進退するようになっている。また図10の(a)は図9の(a)のVーV線に沿った断面図で、各カッター31が破砕機本体24内に退入した状態を示し、(b)は同図のWーWに沿った断面図で、各カッター31が窓32から外へ進出した状態を示す。この図10の(a)、(b)では駆動リンク機構26は概略図示している。また図9及び図10において、29は破砕機本体24の下部に取り付けられた十字状の支持フレームで、駆動リンク機構26を支持している。
図9及び図10に示す杭円筒部破砕手段34のように、破砕機本体24の各窓32からカッター31を作用位置に突出させて、回転圧入手段10により回転駆動用ケーシング9を介して破砕機本体24を回転させながら上昇させて、円筒状コンクリート杭1abを、その下端部より上方へ順次切断破砕することにより、円筒状コンクリート外周側壁部1aをより効果的に確実に破砕することができる。
図11の(a) ,(b) は図8に示す杭円筒部破砕手段34の他の実施形態を示す。この杭円筒部破砕手段34は、図3の(a) に示す杭内周部破砕手段4の場合と同じく回転圧入手段10で駆動される回転駆動用ケーシング9の下端部に連結された円筒状破砕機本体24内に、2つのカッター31,31及び2つの駆動用油圧シリンダ30,30を設けると共に、破砕機本体24の略直径方向両側2箇所に窓32,32を設け、一方の油圧シリンダ30により1つのカッター31を一方の窓32から進退駆動させ、他方の油圧シリンダ30でもう1つのカッター31を他方の窓32から進退駆動させるようにしたものである。この場合、両カッター31,31を図示のように窓32から交互に突出させてもよいし、両カッター31,31を同時に窓32,32から突出させるようにしてもよい。
1 円柱状の既設コンクリート杭
1ab 円筒状コンクリート杭
1a 円筒状コンクリート杭の外周側壁部
1b 円筒状コンクリート杭の内周側壁部
2 鉄筋
3 掘削手段
4 杭内周部破砕手段
5 基筒
6 リング体
7 連結部片
8 切削ビット
12 周囲地盤崩壊防止用のケーシング
14 杭外周部破砕手段
18 窓
19 プッシャー
24 破砕機本体
31 カッター
32 窓
34 杭円筒部破砕手段

Claims (9)

  1. 円柱状の既設コンクリート杭を、鉄筋が埋設されている外周部を残して内側を掘削する掘削手段によって掘削し、その掘削屑を地上へ排出した後、残った円筒状コンクリート杭の鉄筋を含む内周側壁部を杭内周部破砕手段により破砕し、その破砕屑を地上へ排出した後、更に残った円筒状コンクリート杭の外周側壁部を囲繞するように周囲地盤崩壊防止用のケーシングを地盤中に貫入し、このケーシングで周囲を囲繞された円筒状コンクリート杭の外周側壁部を杭外周部破砕手段によって破砕し、その破砕屑を地上へ排出するようにした既設コンクリート杭の撤去方法。
  2. 円柱状の既設コンクリート杭を、鉄筋が埋設されている外周部を残して内側を掘削する掘削手段によって掘削し、その掘削屑を地上へ排出した後、鉄筋が埋設されている外周部が残った円筒状コンクリート杭を、杭円筒部破砕手段によって杭下端部から杭上端部まで所要ピッチずつ順次切断破砕し、その切断破砕屑をハンマーグラブにより地上へ排出するようにした既設コンクリート杭の撤去方法であって、前記杭円筒部破砕手段は、回転圧入手段によって駆動される回転駆動用ケーシングの下端部に連結されて、鉄筋が埋設されている外周部が残った円筒状コンクリート杭内に挿入される円筒状の破砕機本体と、この破砕機本体内に設けられ、この破砕機本体の複数の窓から外向き半径方向へ突出する作用位置と破砕機本体内に退入する退避位置とに出入自在な複数のカッターとからなり、各カッターを作用位置に突出させて、回転圧入手段により回転駆動用ケーシングを介して破砕機本体を回転させながら上昇させ、前記円筒状コンクリート杭を、その下端部から上端部まで所要ピッチずつ順次切断破砕するようになっている既設コンクリート杭の撤去方法。
  3. 前記杭円筒部破砕手段によって円筒状コンクリート杭を切断破砕した後に、周囲地盤崩壊防止用のケーシングを周囲地盤中に貫入するようにした請求項2に記載の既設コンクリート杭の撤去方法。
  4. 前記掘削手段はオーガスクリューからなるもので、掘削しつつ、その掘削屑を排出するようになっている請求項1〜3の何れかに記載の既設コンクリート杭の撤去方法。
  5. 前記杭内周部破砕手段は、回転圧入手段により駆動される回転駆動用ケーシングの下端部に連結された基筒と、基筒長さ方向中間部に基筒を囲繞するように配置されたリング体と、基筒とリング体の間に周方向所要間隔おきに介設された連結部片と、基筒、リング体及び連結部片の夫々下端周縁部に取り付けられた切削ビットとからからなるもので、回転圧入手段により回転駆動用ケーシングを介して基筒を回転させながら、基筒、リング体及び連結部片の切削ビットによって鉄筋及びコンクリートを破砕するようになっている請求項1又は4に記載の既設コンクリート杭の撤去方法。
  6. 前記杭内周部破砕手段によって破砕した破砕屑は、ハンマーグラブによって地上へ排出するようにした請求項1,4,5の何れかに記載の既設コンクリート杭の撤去方法。
  7. 前記周囲地盤崩壊防止用ケーシングは、下端部に切削ビットを備えていて、回転しながら地盤中に貫入するようになっている請求項1,3〜6の何れかに記載の既設コンクリート杭の撤去方法。
  8. 前記杭外周部破砕手段は、円筒状コンクリートの外周側壁部内に挿入される破砕機本体を有し、この破砕機本体に設けた複数の窓から半径方向に進退駆動するプッシャーによって、前記円筒状コンクリート杭の外周側壁部を押し割って破砕するようになっている請求項1,4〜7の何れかに記載の既設コンクリート杭の撤去方法。
  9. 前記杭外周部破砕手段によって破砕した破砕屑は、ハンマーグラブ又は回転バケットで地上へ排出するようにした請求項1,4〜8の何れかに記載の既設コンクリート杭の撤去方法。
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