JP4811654B2 - オールケーシング工法における拡大根造成方法及び拡大掘削装置 - Google Patents

オールケーシング工法における拡大根造成方法及び拡大掘削装置 Download PDF

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Description

本願発明は、下端に掘削爪を形成されたケーシングを地上に設置された全周旋回圧入装置により回転させて地中に圧入すると共に、ケーシング内部の土砂を排土した後ケーシング内にコンクリートを打設して場所打ち杭を築造するオールケーシング工法において、上記杭下端部に拡大根を同時に造成する拡大根造成方法及びそれに使用される拡大掘削装置に関する。
従来、この種のオールケーシング工法における拡大根造成方法として、円筒状バケットの周壁の一部を外方へ拡開自在の掘削刃つき拡開扉に形成されたドリリングバケットを使用し、ケーシングを回転させて地中に圧入しつつ、上記ドリリングバケットをケリーバーにより回転させて上記ケーシング内に挿入してケーシング内土砂を掘削排土し、所定深さにケーシングを圧入したら上記ドリリングバケットを上記ケーシング下端から下方へ突出させた状態で上記拡開扉をケーシング外径よりも外方へ開き、この開いた拡開扉によりケーシング下位の地盤を拡大掘削し、拡大掘削土砂は拡開扉によりバケット内にかき取り、ついで拡開扉を閉じてドリリングバケットを引き上げ、ついで上記ケーシング内及び拡大孔にコンクリートを打設した後ケーシングを引き抜き、それにより拡大根を下端部に有する場所打ち杭を築造する方法が知られている。(特許文献1)
又、ケーシング下端部の周壁の一部を外方へ拡開自在の掘削刃つき拡開翼に形成されたケーシングを使用し、ケーシングを回転させて地中に圧入しつつハンマーグラブによりケーシング内土砂を掘削排土し、所定深さにケーシングを圧入したら、上記拡開翼を外方へ開いてケーシング下端部周辺地盤を拡大掘削し、拡大掘削土砂は拡開翼によりケーシング内にかき取った後、再びハンマーグラブにより排土し、ついで拡開翼を閉じた後ケーシングを引き抜き、コンクリート打設を行うものも知られている(特許文献2)。
しかし、前者は、ドリリングバケットを昇降回転させるため大型のケリーバー式回転駆動機が別途必要となる不便があり、又後者は、ケーシング下端部の強度が著しく低下し、硬質地盤におけるケーシング自身の回転圧入及び拡開翼の拡大掘削時に各部に変形や損傷が生じ、所期の拡大掘削孔が得られない場合があった。
これを改善するため、ケーシング内に掘削バケットをスプラインを介して回転伝達可能に挿入し、上記バケットに、先端に掘削刃を有する拡大アームを該バケット周壁から放射方向へ進退自在に支持させると共に、上記拡大アームを進退させる油圧シリンダをバケット内に取りつけた掘削バケットを使用し、又他の例として、バケットの上部外周面に、ケーシング内周面に圧接させて回転伝達可能にする複数の摩擦グリップ板を進退自在に設け、上記バケットの周壁の一部を外方へ拡開自在の拡大翼に形成すると共に、上記拡大翼を拡縮させる油圧シリンダをバケット内に取りつけた掘削バケットを使用し、ケーシングを回転させて地中に圧入しつつ掘削バケットによりケーシング内土砂を掘削排土し、所定深さにケーシングを圧入したら、上記拡大アーム又は拡大翼を外方へ押し出して拡大掘削を行い、拡大掘削土砂は拡大アーム又は拡大翼によりバケット内にかき取った後拡大アーム又は拡大翼を閉じて掘削バケットを引き上げ、ついでケーシング内及び拡大掘削穴内にコンクリートを打設するものが提案された(特許文献3)。
しかし、上記の提案方法では、拡大アーム又は拡大翼を開閉させる油圧シリンダが掘削バケット内に取りつけられているため、油圧シリンダの周囲に土砂が圧蜜したり、岩石が食いこむ等により油圧シリンダの進退駆動が不能に至ることがしばしばある。
特開平10−184257号 特開平9−228769号 特開2005−61205
上記いずれの従来例においても、拡大掘削穴底面とバケット等の内底面とがほぼ同一高さにあるため、拡大掘削穴の底面に堆積する土砂を拡開扉、拡開翼等の回転によりバケット等内にかき取る場合、すき取られた土砂はバケット内のかき取り口近辺に堆積し、これが後続の土砂のバケット内への導入を妨げる傾向があり、その結果拡大掘削穴底面に土砂が残留し、これがコンクリート打設時に拡大根と原地盤との結合を弱めたり、拡大根の品質を低下させる等の不都合があった。
そこで、本願は、拡大掘削穴の掘削を工夫し、掘削土砂を所定位置に回収できるようにしたものである。
上記課題解決の手段として、本願第1発明は、圧入機(R)によりケーシング(C)を圧入しつつ該ケーシング(C)内の土砂をハンマーグラブ(G)により排出して拡大掘削アーム(6)により掘削する拡大掘削穴(E)の底面(Eb)より深い地中所定深さにまで圧入し、
次に、上記ケーシング(C)を圧入機(R)により所要長引き上げ、その引き上げの後に、周辺地盤を拡大掘削して上記拡大掘削穴(E)を形成する上部縦孔(P )と、その下に連続して土砂溜め穴(S)となるべき下部縦孔(P )との連続縦孔を形成し、
次に、上記ケーシング(C)内に、該ケーシング(C)内周面に圧接すべき複数の摩擦グリップ板(5)と、上記ケーシング(C)の外径より外方への進出と上記ケーシング(C)の内径よりも内方へ後退とを行う拡大掘削アーム(6)と、該拡大掘削アーム(6)の後側に位置して共に回転する土砂案内ブレード(16)とを有する拡大掘削装置(1)を挿入降下させ、
次に、上記拡大掘削アーム(6)を圧入機(R)によりケーシング(C)と共に回転させつつ上記上部縦孔(P )内に降下させながら上記ケーシング(C)の外径より外方へ進出させて、上記上部縦孔(P )の周辺地盤を段階的に拡大掘削して拡大掘削穴(E)を形成しつつ、上記回転する拡大掘削アーム(6)の後側に位置して共に回転する土砂案内ブレード(16)により、上記拡大掘削穴(E)の底面(Eb)に堆積する拡大掘削土砂を、上記上部縦孔(P )の下に連続する土砂溜め穴(S)内に落下させ、
次に、上記拡大掘削装置(1)の引き上げ後、再び上記ハンマーグラブ(G)をケーシング(C)内に通して土砂溜め穴(S)内の拡大掘削土砂をかき取り排土し
次に、上記ケーシング(C)内と拡大掘削穴(E)内及び土砂溜め穴(S)内にコンクリートを打設する、
オールケーシング工法における拡大根造成方法を提案する。
本願第2発明は、圧入機(R)により地中所定深さに圧入されるケーシング(C)内周面に流体圧シリンダ(10)により放射方向に進退自在に圧接すべき複数の摩擦グリップ板(5)と、上記ケーシング(C)の外径より外方へ段階的に進出させて行う拡開と上記ケーシング(C)の内径よりも内方へ後退とを行う拡大掘削アーム(6)と、該拡大掘削アーム(6)の後側に位置して該拡大掘削アーム(6)と共に回転する土砂案内ブレード(16)とを有して上記ケーシング(C)内に挿入するボディー(2)を設け、
前記拡大掘削アーム(6)の先端部分に掘削ビット(9)を突設し、前記拡大掘削アーム(6)は流体圧シリンダ(10)により径方向に進退させて予めハンマーグラブ(G)により土砂を掘削排出した上部縦孔(P )に上記ケーシング(C)の軸心方向に内径の相違する拡大掘削穴(E)を形成する構成とし、
上記土砂案内ブレード(16)は、上記拡大掘削アーム(6)の進出時に該土砂案内ブレード(16)の下辺が上記拡大掘削アーム(6)が掘削した拡大掘削穴(E)の底面(Eb)に接して上記上部縦孔(P )の下方に予めハンマーグラブ(G)により掘削してある上記ケーシング(C)と略同径の土砂溜め穴(S)に残留土砂を誘導する構成とした、
拡大掘削装置を提案し、
本願第3発明は、上記土砂案内ブレード(16)は、上記拡大掘削アーム(6)の進出時に、上記土砂案内ブレード(16)の外側先端を上記拡大掘削アーム(6)の先端の回転軌道近傍に位置させ、かつ、該土砂案内ブレード(16)のブレード面を回転方向に対し斜めに向けて上記拡大掘削穴(E)の下方に予め形成したケーシング(C)と略同径の土砂溜め穴(S)に残留土砂を誘導する構成とした
請求項2に記載の拡大掘削装置を提案する。
本願第4発明は、上記摩擦グリップ板(5)及び拡大掘削アーム(6)の各流体圧シリンダに圧力流体を給排するため、一端を地上の油圧装置に、他端を上記各流体圧シリンダにそれぞれ接続された流体圧ホース(22)の適所に該流体圧ホースの繰り出し長を検出する計測器(26)を配置してなる深度計測装置を備えた、
請求項2または請求項3のいずれかに記載の拡大掘削装置を提案する。
本願第1発明のオールケーシング工法における拡大根造成方法によれば、回転する拡大掘削アーム(6)による拡大掘削する拡大掘削穴(E)の底面は、土砂溜め穴(S)の底面より高い位置にあるから、上記拡大掘削穴(E)の底面上に堆積する掘削土砂を土砂案内ブレード(16)によりかき取って中央の土砂溜め穴(S)内に落下させ、その際落下した土砂が後続の土砂の土砂溜め穴Sへの落下を妨げることがなく、拡大掘削穴(E)の底面に堆積する土砂を土砂溜め穴(S)に回収でき、良質の拡大根を造成することができるのである。
本願第2発明の拡大掘削装置によれば、第1発明の拡大根造成方法を有効に実施することができるものであり、特に、従来装置のように掘削バケットやケーシングに拡大掘削翼を装備する必要がなく、拡大掘削専用機として構成したから、所期の拡大掘削を確実に行うことができる
本願第3発明の拡大掘削装置によれば、拡大掘削アーム(6)と土砂案内ブレード(16)によって拡大掘削穴底面に堆積する掘削土砂を十分にかき寄せて中央の土砂溜め穴(S)に投入することができるようになるのである。
本願第4発明の拡大掘削装置によれば、流体圧ホースの適所に、該ホースの繰り出し長を検出する計測器を設けた簡単な装置によって、拡大掘削アームをケーシング下端から露出させるための拡大掘削装置の降下距離精度を向上させ、設計通りの拡大根造成を行うことができる。
拡大掘削装置
便宜上、初めに第2発明の拡大掘削装置の実施例について図面を参照して説明する。
図1において、クレーンワイヤ(W)により吊支した拡大掘削装置(1)をケーシング(C)内に昇降自在に挿入してあり、上記拡大掘削装置(1)は、円筒状のボディー(2)に、外周面に開口する4個の四角穴(3)…を等角度間隔をあけて放射状に開設し、各穴(3)…の底部に油圧シリンダ(4)…を設置すると共に、各シリンダ(4)…のピストンロッド先端に摩擦グリップ板(5)…をそれぞれ固定し、該シリンダ(4)…の進退駆動により摩擦グリップ板(5)…をボディー(2)外周面から進退させてケーシング(C)内周面に接離できるようにしてあり、このボディー(2)の下面に、掘削ビットを有する2本の拡大掘削アーム(6)、(6)を取りつけてある。
上記拡大掘削アーム(6)、(6)は、四角筒の内筒(7)に、本例では先端面及び先端部下面に掘削ビット(9)…を突設した外筒(8)を摺動自在に被嵌したもので、この内、外筒(7)、(8)を伸縮カバーとして、該カバー内に油圧シリンダ(10)を内装し、該シリンダ(10)の基端を内筒(7)の閉止端に固定すると共に、ピストンロッド(11)の先端を外筒(8)の閉止端に固定してある。
上記拡大掘削アーム(6)、(6)の取付け構造は次のようである。上記ボディー(2)の底板(12)下面における直径線上に、図4に示すような支持板(13)を垂直に突設し、該支持板(13)の両側面に、上記内筒(7)の長さのほぼ2分の1の長さのステイバー(14)、(14)を水平に固定し、これらステイバー(14)、(14)の側面に、上記内筒(7)、(7)の各側面を、互に内筒の開放端を反対方向に向けて、それぞれ水平に固定し、それにより各内筒(7)、(7)が支持板(13)に対し小間隔をあけてそれぞれ固定される。
一方、外筒(8)、(8)は、図3に示すように、一側壁に、開放端からほぼ中間まで切りこまれた溝(15)を形成してあり、この外筒(8)、(8)を上記内筒(7)、(7)を被嵌すると共に、上記(15)、(15)を上記ステイバー(14)、(14)にそれぞれ係合させて伸縮自在にしてある。
上記拡大掘削アーム(6)、(6)には、該アーム(6)、(6)の掘削ビット(9)…、(9)…による拡大掘削土砂を中心がわへ案内する土砂案内ブレード(16)、(16)を備えている。図2、3に示すように、上記外筒(8)、(8)の後端部外側面にアーム(17)の基端部を固定し、該アーム(17)の先端部を、該外筒(8)先端面の掘削ビット(9)…の回転方向(図2の矢印方向)の反対のがわへ延長し、延長端に適宜上下幅の広いブレード(16)を固定してある。
上記ブレード(16)、(16)は、その外側先端を、上記外筒(8)先端面の掘削ビット(9)…の回転軌道近くまで突出させた状態で、ブレード(16)面を上記外筒(8)の回転方向に対し斜めに向け、又ブレード(16)下辺を、図4に示すように外筒(8)先端部下面の掘削ビット(9)…と同一高さ位置においている。
(18)、(18)は上記拡大掘削アーム(6)、(6)を囲むスカートで、外筒(8)、(8)及び土砂案内ブレード(16)、(16)の出入口を有する。
上記拡大掘削装置(1)をケーシング(C)内に挿入する場合、ケーシング(C)の上端に支持テーブル(19)を着脱自在に載置し、該支持テーブル(19)上に、旋回ベアリング(20)を介してブラケット(21)を設置し、該ブラケット(21)に、油圧ホース(22)、(22)を案内するガイドプーリー(23)、(23)を軸支している。
上記油圧ホース(22)、(22)は、その一端を地上に設置された油圧装置に連結され、その他端を拡大掘削装置(1)上端の回転ブロック(24)にクレーンワイヤ(W)とともに連結し、該回転ブロック(24)からスイベル継手(25)を介して上記油圧ホース(22)、(22)を上記摩擦グリップ板の油圧シリンダ(4)…及び拡大掘削アームの油圧シリンダ(10)…に油圧供給路を経て接続してある。
一例として、上記拡大掘削装置(1)のケーシング(C)内における深さ位置を検出する計測器として、ロータリーエンコダー(26)を、図1に示すように油圧ホースガイドプーリー(23)、(23)の軸に連結し、該油圧ホース(22)、(22)の繰り出し長を検出して拡大掘削装置(1)の深さ位置を検出するようにしてある。
拡大根造成方法
上例の拡大掘削装置(1)を使用した拡大根造成方法の実施例について説明する。
地上に設置された全周旋回圧入機(R)に、下端に掘削爪を付与されたケーシング(C)を把持させ、該ケーシング(C)を全周旋回させつつ一定長づつ間欠的に地中に圧入すると共に、その一定長圧入ごとに、図5(イ)のようにハンマーグラブ(G)をクレーンワイヤ(W)により吊ってケーシング(C)内に挿入し、ケーシング内土砂を掘削し、排土する。この圧入と排土を繰り返してケーシング(C)を所定深さまで圧入したら、ハンマーグラブ(G)を引き上げる。
次に、同図(ロ)のようにケーシング(C)を全周旋回装置(R)の駆動により所要長引き上げ、その引き上げ位置は、周辺地盤に点線で示す予定拡大掘削穴(E)を施すべき上部縦孔(P1)と、その下に連続して土砂溜め穴(S)となるべき下部縦孔(P2)との連続縦孔の上端である。本例で予定される拡大掘削穴は切頭円錐状である。
ついで、クレーンワイヤ(W)で吊った拡大掘削装置(1)をケーシング(C)内に挿入し、そしてケーシング(C)上端にブラケット(21)つき支持テーブル(19)を取りつけ、該ブラケット(21)に支持されたガイドプーリー(23)、(23)に、油圧ホース(22)、(22)を掛ける。
ここで、クレーンワイヤ(W)及び油圧ホース(22)、(22)を繰り出して拡大掘削装置(1)をケーシング(C)内に降下させ、その拡大掘削アーム(6)、(6)がケーシング(C)下端から下方へ露出した位置で降下を停止させる。この場合、ケーシング(C)の全長及びプーリー(22)から拡大掘削アーム(6)までの距離を予め測定しておけば、ロータリーエンコーダー(26)に表示される油圧ホース(22)の繰り出し長を検知して上記拡大掘削アーム(6)の降下位置を正確に決めることができる。
上記降下停止後、上記油圧ホース(22)を経て圧力油を各油圧シリンダ(4)…に送って進出駆動させ、各摩擦グリップ板(5)…をケーシング(C)の内周面に圧接させて拡大掘削装置(1)全体をケーシング(C)に固定し、該ケーシング(C)の回転及び昇降と従動可動におく。
次に、全周旋回圧入装置(R)の駆動によりケーシング(C)を回転させ、その回転を摩擦グリップ板(5)…を介して拡大掘削装置(1)に伝達し、そこでまず油圧ホース(22)を経て圧力油を各油圧シリンダ(10)、(10)に少量づつ送って各拡大掘削アーム(6)、(6)を徐々に進出させると同時に、上記圧入装置(R)の駆動によりケーシング(C)を徐々に圧入していき、それにより同図(ハ)のように下方へ末広がりの切頭円錐状の拡大掘削を開始する。
上記拡大掘削において、拡大掘削穴(Ea)の底面(Eb)上に拡大掘削土砂が堆積し、これを回転する拡大掘削アームの外筒(8)、(8)によりかき集めつつ中央の土砂溜め穴(S)内に落下させるが、かき取り不能の土砂がわずかながら底面(Eb)上に残留する。これら残留土砂は、土砂案内ブレード(16)、(16)により誘導されて溜め穴(S)に落下される。
上記土砂かき取りにおいて、底面(Eb)上でかき取られた土砂が、該底面(Eb)より低い溜め穴(S)内にかき落されるから、後続のかき取り土砂の溜め穴(S)への落下に邪魔になることはない。
図6(ニ)のように予定の拡大掘削を完了したら、油圧シリンダ(10)、(10)の後退駆動により拡大掘削アーム(6)、(6)を縮小し、ついで油圧シリンダ(4)…の後退駆動により摩擦グリップ板(5)…をケーシング(C)内周面との圧接から後退させ、さらに支持テーブル(19)をケーシング(C)上端から外し、その状態でクレーンワイヤ(W)により拡大掘削装置(1)をケーシング(C)内を通して上方へ引き上げる。
上記拡大掘削装置(1)による予定拡大掘削の完了は、拡大掘削開始時からのケーシング(C)の圧入降下長が、上記図5(ロ)における縦孔(P)の長さと一致したときである。
拡大掘削装置(1)の引き上げ後、再びハンマーグラブ(G)をケーシング(C)内に通して土砂溜め穴(S)内に降下させ、該溜め穴(S)内に回収されている拡大掘削土砂をかき取り排土する。
次に、同図(ホ)のように掘削土砂を除かれたケーシング(C)内及び土砂溜め穴(S)内に鉄筋かごを挿入し、トレミー管を介してコンクリート(T)を打設する。
コンクリートの硬化前に、ケーシング(C)を引き抜けば、同図(ヘ)に示すように下端に拡大根(D)を有するコンクリート杭(P)が築造される。
拡大掘削装置をケーシング内に挿入した状態の一部省略縦断正面図である。 拡大掘削アームを伸張した状態の図1のA−A線断面図である。 外筒の斜面図である。 図2のB−B線断面図である。 (イ)オールケーシング工法による拡大根造成方法におけるケーシング回転圧入工程の略線縦断面図である。(ロ)拡大掘削準備完了状態の略線縦断面図である。 (ハ)拡大掘削工程の略線縦断面図である。 (ニ)拡大完了状態の略線縦断面図である。(ホ)コンクリート打設工程の略線縦断面図である。(ヘ)拡大根つきコンクリート杭築造状態の略線縦断面図である。
1… 拡大掘削装置
2 …ボディー
4 …油圧シリンダ
5 …摩擦グリップ板
6 …拡大掘削アーム
7 …内筒
8 …外筒
9 …掘削ビット
10 …油圧シリンダ
16 …土砂案内ブレート
…上部縦孔
…下部縦孔
S …土砂溜め穴
C …ケーシング
Ea… 拡大掘削穴
Eb …拡大掘削穴底面
D …拡大根
P …コンクリート杭

Claims (4)

  1. 圧入機(R)によりケーシング(C)を圧入しつつ該ケーシング(C)内の土砂をハンマーグラブ(G)により排出して拡大掘削アーム(6)により掘削する拡大掘削穴(E)の底面(Eb)より深い地中所定深さにまで圧入し、
    次に、上記ケーシング(C)を圧入機(R)により所要長引き上げ、その引き上げの後に、周辺地盤を拡大掘削して上記拡大掘削穴(E)を形成する上部縦孔(P )と、その下に連続して土砂溜め穴(S)となるべき下部縦孔(P )との連続縦孔を形成し、
    次に、上記ケーシング(C)内に、該ケーシング(C)内周面に圧接すべき複数の摩擦グリップ板(5)と、上記ケーシング(C)の外径より外方への進出と上記ケーシング(C)の内径よりも内方へ後退とを行う拡大掘削アーム(6)と、該拡大掘削アーム(6)の後側に位置して共に回転する土砂案内ブレード(16)とを有する拡大掘削装置(1)を挿入降下させ、
    次に、上記拡大掘削アーム(6)を圧入機(R)によりケーシング(C)と共に回転させつつ上記上部縦孔(P )内に降下させながら上記ケーシング(C)の外径より外方へ進出させて、上記上部縦孔(P )の周辺地盤を段階的に拡大掘削して拡大掘削穴(E)を形成しつつ、上記回転する拡大掘削アーム(6)の後側に位置して共に回転する土砂案内ブレード(16)により、上記拡大掘削穴(E)の底面(Eb)に堆積する拡大掘削土砂を、上記上部縦孔(P )の下に連続する土砂溜め穴(S)内に落下させ、
    次に、上記拡大掘削装置(1)の引き上げ後、再び上記ハンマーグラブ(G)をケーシング(C)内に通して土砂溜め穴(S)内の拡大掘削土砂をかき取り排土し
    次に、上記ケーシング(C)内と拡大掘削穴(E)内及び土砂溜め穴(S)内にコンクリートを打設する、
    オールケーシング工法における拡大根造成方法。
  2. 圧入機(R)により地中所定深さに圧入されるケーシング(C)内周面に流体圧シリンダ(10)により放射方向に進退自在に圧接すべき複数の摩擦グリップ板(5)と、上記ケーシング(C)の外径より外方へ段階的に進出させて行う拡開と上記ケーシング(C)の内径よりも内方へ後退とを行う拡大掘削アーム(6)と、該拡大掘削アーム(6)の後側に位置して該拡大掘削アーム(6)と共に回転する土砂案内ブレード(16)とを有して上記ケーシング(C)内に挿入するボディー(2)を設け、
    前記拡大掘削アーム(6)の先端部分に掘削ビット(9)を突設し、前記拡大掘削アーム(6)は流体圧シリンダ(10)により径方向に進退させて予めハンマーグラブ(G)により土砂を掘削排出した上部縦孔(P )に上記ケーシング(C)の軸心方向に内径の相違する拡大掘削穴(E)を形成する構成とし、
    上記土砂案内ブレード(16)は、上記拡大掘削アーム(6)の進出時に該土砂案内ブレード(16)の下辺が上記拡大掘削アーム(6)が掘削した拡大掘削穴(E)の底面(Eb)に接して上記上部縦孔(P )の下方に予めハンマーグラブ(G)により掘削してある上記ケーシング(C)と略同径の土砂溜め穴(S)に残留土砂を誘導する構成とした、
    拡大掘削装置。
  3. 上記土砂案内ブレード(16)は、上記拡大掘削アーム(6)の進出時に、上記土砂案内ブレード(16)の外側先端を上記拡大掘削アーム(6)の先端の回転軌道近傍に位置させ、かつ、該土砂案内ブレード(16)のブレード面を回転方向に対し斜めに向けて上記拡大掘削穴(E)の下方に予め形成したケーシング(C)と略同径の土砂溜め穴(S)に残留土砂を誘導する構成とした
    請求項2に記載の拡大掘削装置。
  4. 上記摩擦グリップ板(5)及び拡大掘削アーム(6)の各流体圧シリンダに圧力流体を給排するため、一端を地上の油圧装置に、他端を上記各流体圧シリンダにそれぞれ接続された流体圧ホース(22)の適所に該流体圧ホースの繰り出し長を検出する計測器(26)を配置してなる深度計測装置を備えた、
    請求項2または請求項3のいずれかに記載の拡大掘削装置。
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