JP6969524B2 - パワーウィンドウ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パワーウィンドウ制御装置に関する。
乗用自動車等の車両の窓ガラスを開閉するパワーウィンドウ装置は、雨水又は海水等の導電性の液体に浸漬された状態でも、窓ガラスの開閉が可能であることが求められる。導電性の液体に浸漬されると、パワーウィンドウスイッチ(以下、「P/Wスイッチ」と称する)からの窓ガラスを上昇させて閉じるためのUP信号及び窓ガラスを下降させて開くためのDOWN信号の電流がリークされ、UP信号及びDOWN信号の電圧低下が生じる。その結果、P/Wスイッチを操作してもパワーウィンドウ装置が作動しない場合があった。
特許文献1には、P/Wスイッチの電圧を昇圧することにより、パワーウィンドウ装置が導電性液体に浸漬された状態でも、窓ガラスの開閉が可能なパワーウィンドウ装置の発明が開示されている。
図6は、P/Wスイッチ14の電圧をバッテリ80の電力を用いて昇圧する場合の回路構成の一例を示した説明図である。パワーウィンドウ装置が導電性液体に浸漬されると、前述のUP信号を出力するUPスイッチ14Aとパワーウィンドウ制御装置100との間には電流を接地領域にリークさせる抵抗素子として機能する短絡路60Aが生じ得る。同様に、前述のDOWN信号を出力するDOWNスイッチ14Bとパワーウィンドウ制御装置100との間には電流を接地領域にリークさせる抵抗素子として機能する短絡路60Bが生じ得る。
短絡路60A、60BによりUP信号及びDOWN信号の各々の電圧は低下するので、図6では、インバーテッドダーリントン接続されたトランジスタDTをオンにすることにより、バッテリ80から電流EC01をP/Wスイッチ14に導入する。電流EC01は、ダイオード14D及び一例としてDOWNスイッチ14Bを介して電流EC2としてP/Wスイッチ14とパワーウィンドウ制御装置100とを接続する回路に流れ、P/Wスイッチ14から出力される信号の電圧を昇圧する。
特開2004−339708号公報
しかしながら、導電性の液体に浸漬した状態でP/Wスイッチ14への電流EC2の供給を継続すると、P/Wスイッチ14の電気接点で導電性液体の電気分解が生じ、電気接点に絶縁物が堆積する、又は電気接点が侵食される等のおそれがあった。
また、P/Wスイッチの電圧を昇圧するには、トランジスタDTのようなスイッチを別途備える必要があり、製品の製造コストが嵩むおそれがあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、導電性液体への浸漬時の動作で電気接点の侵食が抑制される簡素な構成のパワーウィンドウ制御装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のパワーウィンドウ制御装置は、電源から供給された電圧を操作に応じて変化させ、窓ガラスを昇降させる信号を出力する操作スイッチと、前記操作スイッチに設けられ、前記電源から供給された電圧による通電に応じて発光する発光部と、前記窓ガラスを昇降させるモータを駆動する駆動回路と、前記操作スイッチから出力された信号に応じて前記駆動回路を制御すると共に、導電性液体の浸漬による漏電で前記発光部への通電が過電流になった場合に、前記発光部及び前記操作スイッチへの通電を停止し、該通電の停止から所定時間経過後に該所定時間よりも短時間の間、前記発光部及び前記操作スイッチに周期的に通電すると共に、前記操作スイッチから出力された信号を前記短時間の間に検出して前記モータを駆動させるように前記駆動回路を制御する制御部と、を含んでいる。
このパワーウィンドウ制御装置によれば、導電性液体への浸漬時に、短時間、操作スイッチに電圧を印加することにより、漏電による操作スイッチの電圧低下を一時的に補填してモータを作動させることができる。操作スイッチへの電圧の印加に際して、別部品の実装は不要なので、装置の構成を簡素にでき、操作スイッチへの電圧の印加は一時的なので、操作スイッチ等の電気接点の侵食が抑制される。
請求項2に記載のパワーウィンドウ制御装置は、請求項1に記載のパワーウィンドウ制御装置において、前記短時間は、前記発光部が発光しない程度の時間である。
このパワーウィンドウ制御装置によれば、操作スイッチへの電圧印加の時間、すなわち発光部に通電される時間は、当該発光部が発光しない程度の瞬間なので、制御部であるマイコンへの通電時間も短い。そのため、マイコンに長い時間過電流が流れることを防止でき、マイコン自身の発熱による損傷から回路を保護することができる。
請求項3に記載のパワーウィンドウ制御装置は、請求項1又は2に記載のパワーウィンドウ制御装置において、前記発光部は、アノードが前記電源に接続されると共にカソードが接地された発光ダイオードであり、前記操作スイッチは、前記発光部と並列に接続される。
このパワーウィンドウ制御装置によれば、操作スイッチを発光部と並列に接続することにより、発光部に供給する電力を操作スイッチに供給することができる。
請求項4に記載のパワーウィンドウ制御装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のパワーウィンドウ制御装置において、前記操作スイッチは、オン操作されると、出力端の電圧がハイレベルからローレベルに変化する。
このパワーウィンドウ制御装置によれば、スイッチ操作に伴うハイレベルからローレベルの電圧変化に基づいて、モータの回転を制御することができる。
請求項5に記載のパワーウィンドウ制御装置は、請求項4に記載のパワーウィンドウ制御装置において、前記操作スイッチは、互いに並列に構成された第1スイッチと第2スイッチと、を含み、前記制御部は、前記第1スイッチの出力端の電圧がハイレベルでかつ前記第2スイッチの出力端の電圧がローレベルの場合に前記窓ガラスを上昇させ、前記第1スイッチの出力端の電圧がローレベルでかつ前記第2スイッチの出力端の電圧がハイレベルの場合に前記窓ガラスを下降させるように、前記駆動回路を制御する。
このパワーウィンドウ制御装置によれば、互いに平行に構成した2つのスイッチの電圧の高低に応じてモータの回転を制御することができる。
本発明の実施の形態に係るパワーウィンドウ制御装置を用いたパワーウィンドウ装置の一例を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係るパワーウィンドウ制御装置の構成の一例を示したブロック図である。 UP_SW信号及びDOWN_SW信号と、パワーウィンドウモータの作動の態様を示した表である。 液体浸漬によるLED電流、LEDドライバの出力状態、UP_SW信号、DOWN_SW信号及びモータドライバの出力状態の各々の変化の一例を示したタイムチャートである。 本発明の実施の形態に係るパワーウィンドウ制御装置の制御の一例を示したフローチャートである。 P/Wスイッチの電圧をバッテリの電力を用いて昇圧する場合の回路構成の一例を示した説明図である。
図1は、本実施の形態に係るパワーウィンドウ制御装置10を用いたパワーウィンドウ装置20の一例を示す概略図である。パワーウィンドウ装置20は、車両用ドア12に設けられており、パワーウィンドウ制御装置10と、P/Wスイッチ14と、パワーウィンドウモータ30と、昇降機構40と、窓ガラス54とを含んで構成されている。
P/Wスイッチ14は、車両用ドア12の室内側に設けられたスイッチであり、窓ガラス54を上昇又は下降させるための操作に基づく指令をパワーウィンドウ制御装置10に入力する。パワーウィンドウ制御装置10は、P/Wスイッチ14等からの指令に基づいてパワーウィンドウモータ30の回転を制御する制御装置であり、パワーウィンドウモータ30は、例えばブラシ付き直流モータであるモータ本体32と減速機構34と出力軸36とを含んでいる。モータ本体32は、ブラシ付き直流モータ以外にもDCブラシレスモータでもよい。
減速機構34は、主にウォームギアで構成されており、モータ本体32の回転速度を窓ガラス54の昇降に適した回転速度まで減速させると共に、出力軸36のトルクを増大させる。
出力軸36にはピニオンギア38Aが取り付けられており、ピニオンギア38Aには昇降機構のリンクアーム44Aの一端に設けられたラックレール38Bが嵌合している。出力軸36の回転は、ピニオンギア38Aとラックレール38Bを介してリンクアーム44Aに伝達される。
リンクアーム44Aは、他端に窓ガラス54の下部を補強する金属部材である窓ガラス支持部56に設けられた溝部50Bに嵌合した上部ピボット50Aを有し、上部ピボット50Aは溝部50Bに対して摺動自在に取り付けられている。
昇降機構40は、一端に下部ピボット46Aを他端に上部ピボット48Aを備え、中央ピボット42でリンクアーム44Aと交差したリンクアーム44Bを有している。リンクアーム44Aとリンクアーム44Bとは、中央ピボット42で互いに回転可能な状態で取り付けられている。
また、リンクアーム44Bの下部ピボット46Aは車両用ドア12に設けられた溝部46Bに、リンクアーム44Bの上部ピボット48Aは窓ガラス支持部56に設けられた溝部48Bに各々嵌合し、下部ピボット46A及び上部ピボット48Aは、溝部46B及び溝部48B対して各々摺動自在に取り付けられている。
本実施の形態に係るパワーウィンドウ装置20は、パワーウィンドウモータ30の出力軸36が回転すると、出力軸36の回転力がピニオンギア38A及びラックレール38Bを介してリンクアーム44Aに伝達され、リンクアーム44Aは、伝達された力を、中央ピボット42をてこの支点とし、上部ピボット50Aをてこの作用点として窓ガラス支持部56の溝部50Bに作用させる。
また、リンクアーム44Bは、中央ピボット42を介してリンクアーム44Aの動作に随伴して動き、出力軸36の回転力に基づく力を窓ガラス支持部56の溝部48Bに作用させ、その結果、窓ガラス54が昇降する。
図2は、本実施の形態に係るパワーウィンドウ制御装置10の構成の一例を示したブロック図である。図2に示したように、本実施の形態に係るパワーウィンドウ制御装置10は、パワーウィンドウモータ30に供給する電圧を生成するモータ駆動素子10Bと、モータ駆動素子10Bを制御する汎用マイコン10Aとを含む。
モータ駆動素子10Bは、例えば、FET(電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子であり、当該スイッチング素子が、一例として、Hブリッジ回路を構成する。Hブリッジ回路のスイッチング素子をオンオフさせることにより、パワーウィンドウモータ30に印加する電圧を変化させ、パワーウィンドウモータ30の回転方向及び回転速度を変更する。Hブリッジ回路の構成、及びHブリッジ回路に含まれるスイッチング素子の各々の作動の機序は公知の技術なので詳細な説明は省略する。モータ駆動素子10Bは、一対のリレーを用いて回路を構成してもよい。かかる場合、リレーの一方をオンさせることで、パワーウィンドウモータ30に電力を供給し、当該一方のリレーをオフにして他方のリレーをオンさせることで回転方向を切り替えることができる。
図2において、パワーウィンドウモータ30の巻線の各端子は抵抗R4とコンデンサC3とで短絡されている。抵抗R4とコンデンサC3とによって、モータ駆動素子10Bが出力した電圧の変動を接地領域側に逃がすことにより、パワーウィンドウモータ30へ印加する電圧を平滑化する。
また、パワーウィンドウモータ30又はモータ駆動素子10Bの近傍には温度検出用のサーミスタRTが実装される。汎用マイコン10Aは、サーミスタRTで検出した温度が所定の閾値温度以上の場合には、モータ駆動素子10Bによるパワーウィンドウモータ30への電圧供給を停止して、パワーウィンドウモータ30又はモータ駆動素子10Bが過熱状態になることを防止する。
汎用マイコン10Aには、バッテリ80の電力がダイオードD2と抵抗R3とを介して供給される。抵抗R3の一端と汎用マイコン10Aとの間には、電圧を平滑化するために、一端が抵抗R3の一端と汎用マイコン10Aとの間に接続されると共に他端が接地されたコンデンサC1が実装されている。
汎用マイコン10Aは、モータ駆動素子10Bを制御するための制御IC10APと、後述するLED(発光ダイオード)14Cを発光させる電力を供給するLEDドライバ10ADとを含む。制御IC10APには、P/Wスイッチ14に含まれるUPスイッチ14Aの一端及び同DOWNスイッチ14Bの一端が、パワーウィンドウ制御装置10のUP端子及びDOWN端子を介して各々接続されている。
UPスイッチ14A及びDOWNスイッチ14Bは、互いに並列に構成されている。後述するように、本実施の形態では、UPスイッチ14A及びDOWNスイッチ14Bのオンオフの態様に応じて、パワーウィンドウモータ30を作動させる。
制御IC10APとUPスイッチ14Aの一端との間にはダイオードD1及び抵抗R1を介して、制御IC10APとDOWNスイッチ14Bの一端との間にはダイオードD1及び抵抗R2を介して、バッテリ80由来の一定電圧が各々印加される。UPスイッチ14Aの他端及びDOWNスイッチ14Bの他端は、各々接地されている。従って、UPスイッチ14A及びDOWNスイッチ14Bが各々オンになると、制御IC10APが検出するUPスイッチ14Aの一端の電圧及びDOWNスイッチ14Bの一端の電圧の各々が低下する。制御IC10APは、当該電圧の変化をUP_SW信号及びDOWN_SW信号として検出する。
図3は、UP_SW信号及びDOWN_SW信号と、パワーウィンドウモータ30の作動の態様を示した表である。図3に示したように、UP_SW信号及びDOWN_SW信号が共にHiレベルの場合は、UPスイッチ14A及びDOWNスイッチ14Bのいずれもがオフの場合なので、制御IC10APはパワーウィンドウモータ30の回転を停止させる。
UP_SW信号がHiレベルでDOWN_SW信号がLoレベルの場合は、DOWNスイッチ14Bがオンになっているので、制御IC10APは、パワーウィンドウモータ30を例えば時計回りに回転させるCW作動をさせ、窓ガラス54を下降させる。
UP_SW信号がLoレベルでDOWN_SW信号がHiレベルの場合は、UPスイッチ14Aがオンになっているので、制御IC10APは、パワーウィンドウモータ30を例えば反時計回りに回転させるCCW作動をさせ、窓ガラス54を上昇させる。
UP_SW信号及びDOWN_SW信号は共にLoレベルの場合は、UPスイッチ14A及びDOWNスイッチ14Bのいずれもがオンの場合である。かかる場合に制御IC10APはパワーウィンドウモータ30の回転を停止させる。
上述のように、CW作動で窓ガラス54を下降させ、CCW作動で窓ガラス54を上昇させるのは、パワーウィンドウ制御装置10の動作の一例である。従って、CW作動で窓ガラス54を上昇させ、CCW作動で窓ガラス54を下降させてもよい。パワーウィンドウモータ30の回転方向は、ホールIC10Cによって検出され、ホールIC10Cが出力したパワーウィンドウモータ30の回転方向に係る信号は、汎用マイコン10Aの制御IC10APに入力される。
P/Wスイッチ14には、UPスイッチ14A及びDOWNスイッチ14Bの照明としてLED14Cが実装されている。LED14Cは、アノードが抵抗14Rを介してLEDドライバ10ADに接続されると共にカソードが接地され、LEDドライバ10ADからLED端子及び抵抗14Rを介して供給される電圧によって発光する。図2に示したように、UPスイッチ14A及びDOWNスイッチ14Bの各々の一端は、ダイオード14Dを介してLEDドライバ10ADに接続され、他端は接地されているので、UPスイッチ14A及びDOWNスイッチ14Bは、LED14Cと並列に実装されている。また、LED端子とLEDドライバ10ADとの間には、電圧を平滑化するために、一端がLED端子とLEDドライバ10ADとの間に接続されると共に他端が接地されたコンデンサC2が実装されている。
LEDドライバ10ADからLED14Cに供給された電圧の一部は、アノードがLED14Cのアノード側に接続されたダイオード14Dを介してUPスイッチ14Aの一端及びDOWNスイッチ14Bの一端に各々供給される。ダイオード14Dを介してUPスイッチ14Aの一端及びDOWNスイッチ14Bの一端に各々供給される電圧は、ダイオードD1及び抵抗R1を介して制御IC10APとUPスイッチ14Aの一端との間に印加される電圧、及びダイオードD1及び抵抗R2を介して制御IC10APとDOWNスイッチ14Bの一端との間に印加される電圧よりも低い。換言すれば、図3に示したUP_SW信号及びDOWN_SW信号におけるHiレベルよりも低いので、制御IC10APによるUP_SW信号及びDOWN_SW信号の判定には影響しない。また、ダイオード14Dは、アノードがLEDドライバ10AD側に接続されると共に、カソードがUPスイッチ14Aの一端及びDOWNスイッチ14Bの一端に接続されているので、UPスイッチ14Aの一端及びDOWNスイッチ14Bの一端の電流がLED14Cに流れることを防止している。
パワーウィンドウ制御装置10が水等の導電性液体に浸漬されると、短絡路60A、60Bが生じてUP_SW信号及びDOWN_SW信号の各々の電圧が低下する。図4は、液体浸漬によるLED電流、LEDドライバ10ADの出力状態、UP_SW信号、DOWN_SW信号及びモータドライバの出力状態の各々の変化の一例を示したタイムチャートである。
図4に示したように、通常作動70していたパワーウィンドウ制御装置が時間t0で液体に浸漬されると、LEDドライバ10ADから出力されるLED電流が導電性の液体による短絡で過電流となる。汎用マイコン10Aは、過電流を検出すると、ただちに時間t1においてLEDドライバ10ADの作動を停止させ、以降、液体浸漬時の制御に移行する。過電流の検出によりLEDドライバ10ADの作動を停止させるには、LED電流の過電流検出によってLEDドライバ10ADを停止させるように汎用マイコン10Aのプログラムを設定することによって実現してもよいし、汎用マイコン10AがLED電流の過電流検出時に回路保護のためにLEDドライバを停止するハードウェアの仕様によってもよい。
時間t1以後は、前述の短絡路60A、60BによりUP_SW信号及びDOWN_SW信号の各々の電圧が低下し、時間t2に至る前にUP_SW信号及びDOWN_SW信号の各々の電圧は閾値以下となる。かかる状態では、P/Wスイッチ14が操作されても、制御IC10APは、UP_SW信号及びDOWN_SW信号がHiレベル又はLoレベルになったことを検出することが困難になる。
本実施の形態では、図4に示したように時間t0でパワーウィンドウ制御装置10が液体に浸漬された場合、所定周期であるスイッチ信号の読込周期74でLEDドライバ10ADを作動させてLED電流を出力し、UP_SW信号及びDOWN_SW信号の電圧を補填する。読込周期74は、汎用マイコン10Aの仕様によって異なるが、一例として数m秒程度である。
電流供給の概略は、図2において、電流EC1として示したように、ダイオードD2及び抵抗R3を介して汎用マイコン10Aに供給された電流EC1の一部をLED電流として出力する。LED電流は、通常作動70の際には連続して出力されるが、浸漬時72では、短絡路60A、60Bによる漏電で過電流が生じるので、前述のようにLEDドライバ10ADの作動が短時間で停止され、結果として、図4に示したようにパルス状の電流である電流EC2(図2)としてUPスイッチ14A及びDOWNスイッチ14Bに供給される。電流EC2は、一部が短絡路60A、60Bに流れるが、UP_SW信号及びDOWN_SW信号の電圧補填に寄与し、時間t2と時間t3との間で、Hiレベルのパルスを生成する。
時間t2と時間t3との間で示された時間は、LED14Cが点灯しない程度の数十μ秒程度の短時間である。前述のように、パワーウィンドウ制御装置10が導電性の液体に浸漬された状態でLED電流を流すと、漏電により過電流となるので、LED電流が流れる時間をLED14Cが点灯しない程度の短時間にすることにより、過電流によるLED14C及び汎用マイコン10Aの損傷を防止する。
時間t0以降のLEDドライバ10ADの作動は、スイッチ信号の読込周期74毎に行われ、図4の時間t4〜t5のようにUP_SW信号がHiレベルでDOWN_SW信号がLoレベルの場合、図3に示した態様に従って、パワーウィンドウモータ30がCW作動する。なお、時間t4〜t5において、UP_SW信号がLoレベルでDOWN_SW信号がHiレベルの場合、図3に示した態様に従って、パワーウィンドウモータ30がCCW作動する。
図5は、本実施の形態に係るパワーウィンドウ制御装置10の制御の一例を示したフローチャートである。ステップ501では、図4の時間t0におけるような過電流が検出されたか否かを判定する。
ステップ501で過電流が検出された場合、ステップ502では、LEDドライバ10ADを作動させてLED電流を出力する。
ステップ504では、UP_SW信号がHiレベルか否かを判定し、UP_SW信号がHiレベルの場合は、ステップ506でDOWN_SW信号がHiレベルか否かを判定する。
ステップ506でDOWN_SW信号がHiレベルの場合は、ステップ508でパワーウィンドウモータ30の作動を停止して、手順をステップ510に移行する。ステップ506でDOWN_SW信号がLoレベルの場合は、ステップ512でパワーウィンドウモータ30をCW作動させて、手順をステップ510に移行する。
前述のステップ504でUP_SW信号がLoレベルの場合は、ステップ514でDOWN_SW信号がHiレベルか否かを判定する。
ステップ514でDOWN_SW信号がHiレベルの場合は、ステップ516でパワーウィンドウモータ30をCCW作動させて、手順をステップ510に移行する。ステップ514でDOWN_SW信号がLoレベルの場合は、ステップ518でパワーウィンドウモータ30の作動を停止して、手順をステップ510に移行する。
ステップ510では、LEDドライバ10ADの作動を停止させてLED電流の出力を停止し、手順をステップ501に移行する。
ステップ501で過電流を検出しなかった場合は、ステップ520でUP_SW信号がHiレベルか否かを判定し、UP_SW信号がHiレベルの場合は、ステップ522でDOWN_SW信号がHiレベルか否かを判定する。
ステップ522でDOWN_SW信号がHiレベルの場合は、ステップ524でパワーウィンドウモータ30の作動を停止して、手順をステップ501に移行する。ステップ522でDOWN_SW信号がLoレベルの場合は、ステップ526でパワーウィンドウモータ30をCW作動させて、手順をステップ501に移行する。
前述のステップ520でUP_SW信号がLoレベルの場合は、ステップ528でDOWN_SW信号がHiレベルか否かを判定する。
ステップ528でDOWN_SW信号がHiレベルの場合は、ステップ530でパワーウィンドウモータ30をCCW作動させて、手順をステップ501に移行する。ステップ528でDOWN_SW信号がLoレベルの場合は、ステップ532でパワーウィンドウモータ30の作動を停止して、手順をステップ501に移行する。
ステップ501からステップ510までの処理、及びステップ501からステップ524(又は526、530、532)までの処理は、図4にスイッチ信号の読込周期74として示した制御周期毎に反復される。
以上説明したように、本実施の形態のパワーウィンドウ制御装置10は、LED14Cに供給するLED電流が過電流となったことで、導電性の液体に浸漬された状態であることを検出し、迅速にLED電流の出力を停止することにより、回路の損傷を防止する。
液体の浸漬により、UP_SW信号及びDOWN_SW信号の各々の電圧は閾値以下に低下するが、スイッチ信号の読込周期74毎に短時間でLED電流をパルス状に出力することによりUP_SW信号及びDOWN_SW信号の電圧を閾値以上に昇圧する。その結果、制御IC10APは、UP_SW信号及びDOWN_SW信号の変化を検出でき、パワーウィンドウモータ30の作動を制御することが可能となる。
LED電流の出力は、通常作動70の際にも行われるものなので、UP_SW信号及びDOWN_SW信号を昇圧するために、別部品を実装することを要しない。従って、パワーウィンドウ制御装置10の構成を簡素にでき、製品製造のコストを抑制することができる。
また、前述のように、LED電流は短時間だけ出力されるので、汎用マイコン10Aへの通電時間も短い。そのため、汎用マイコン10Aに長い時間過電流が流れることを防止でき、汎用マイコン10A自身の発熱による損傷から回路を保護することができる。また、LED電流が短時間だけ出力されることにより、電気接点での電気分解が抑制され、電気接点に絶縁物が堆積する、又は電気接点が侵食される等の問題を回避できる。
従って、本実施の形態に係るパワーウィンドウ制御装置10によれば、導電性液体への浸漬時の動作で電気接点の侵食が抑制される簡素な構成のパワーウィンドウ制御装置を提供することができる。
10…パワーウィンドウ制御装置、10A…汎用マイコン、10AD…LEDドライバ、10AP…制御IC、10B…モータ駆動素子、10C…ホールIC、12…車両用ドア、14…P/Wスイッチ、14A…UPスイッチ、14B…DOWNスイッチ、14C…LED、14D…ダイオード、14R…抵抗、20…パワーウィンドウ装置、30…パワーウィンドウモータ、32…モータ本体、34…減速機構、36…出力軸、38A…ピニオンギア、38B…ラックレール、40…昇降機構、42…中央ピボット、44A…リンクアーム、44B…リンクアーム、46A…下部ピボット、46B…溝部、48A…上部ピボット、48B…溝部、50A…上部ピボット、50B…溝部、54…窓ガラス、56…窓ガラス支持部、60A…短絡路、60B…短絡路、70…通常作動、72…浸漬時、74…読込周期、80…バッテリ、C1,C2,C3…コンデンサ、D1,D2…ダイオード、DT…トランジスタ、EC1,EC2,EC01…電流、R1,R2,R3,R4…抵抗、RT…サーミスタ、t0,t1,t2,t3,t4…時間

Claims (5)

  1. 電源から供給された電圧を操作に応じて変化させ、窓ガラスを昇降させる信号を出力する操作スイッチと、
    前記操作スイッチに設けられ、前記電源から供給された電圧による通電に応じて発光する発光部と、
    前記窓ガラスを昇降させるモータを駆動する駆動回路と、
    前記操作スイッチから出力された信号に応じて前記駆動回路を制御すると共に、導電性液体の浸漬による漏電で前記発光部への通電が過電流になった場合に、前記発光部及び前記操作スイッチへの通電を停止し、該通電の停止から所定時間経過後に該所定時間よりも短時間の間、前記発光部及び前記操作スイッチに周期的に通電すると共に、前記操作スイッチから出力された信号を前記短時間の間に検出して前記モータを駆動させるように前記駆動回路を制御する制御部と、
    を含むパワーウィンドウ制御装置。
  2. 前記短時間は、前記発光部が発光しない程度の時間である請求項1に記載のパワーウィンドウ制御装置。
  3. 前記発光部は、アノードが前記電源に接続されると共にカソードが接地された発光ダイオードであり、
    前記操作スイッチは、前記発光部と並列に接続される請求項1又は2に記載のパワーウィンドウ制御装置。
  4. 前記操作スイッチは、オン操作されると、出力端の電圧がハイレベルからローレベルに変化する請求項3に記載のパワーウィンドウ制御装置。
  5. 前記操作スイッチは、互いに並列に構成された第1スイッチと第2スイッチと、を含み、
    前記制御部は、前記第1スイッチの出力端の電圧がハイレベルでかつ前記第2スイッチの出力端の電圧がローレベルの場合に前記窓ガラスを上昇させ、前記第1スイッチの出力端の電圧がローレベルでかつ前記第2スイッチの出力端の電圧がハイレベルの場合に前記窓ガラスを下降させるように、前記駆動回路を制御する請求項4に記載のパワーウィンドウ制御装置。
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