JP6967924B2 - 結像レンズおよび光学装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車載カメラやデジタルカメラ等に好適な結像レンズ、およびこの結像レンズを備えた光学装置に関するものである。
デジタルカメラ等の光学装置に好適な結像レンズとしては、例えば下記特許文献1に記載のものが知られている。
特開平08−297244号公報
高精細な結像レンズを実現するためには、色収差を抑えることが重要で、色収差の2次スペクトルを補正するには異常分散性の大きい材料が有効である。異常分散性の大きい材料は温度に対する屈折率変化が大きいことから、この材料を使用して色収差とともに温度変化によるピントのずれの補正を図った結像レンズが提案されている。特許文献1では、異常分散性の大きい材料を使い温度によるピントのずれの補正を図っているものの、この材料は高価であるため、昨今の結像レンズに求められる低廉化の要求に応えることができない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、安価で、かつ色収差と温度変化によるピントのずれを良好に補正した結像レンズ、およびこの結像レンズを備えた光学装置を提供することを目的とするものである。
本発明の結像レンズは、複数枚のレンズを組み合わせてなる結像レンズであって、結像レンズに含まれる正レンズのd線における屈折率をnP、正レンズのd線におけるアッベ数をνP、正レンズの25℃での温度変化に対するd線における屈折率変化率をdnP/dtとした場合、条件式(1)〜(3)を満足する正レンズを少なくとも1枚有し、結像レンズに含まれるレンズのd線におけるアッベ数をνd、結像レンズに含まれるレンズの部分分散比をθgFとした場合、条件式(4)を満足するレンズを有する場合、条件式(4)を満足するレンズは、条件式(5)を満足する。
1.65<nP<1.75 …(1)
45<νP<55 …(2)
dnP/dt<0×10−6/℃ …(3)
60<νd …(4)
0.6<θgF+0.001618×νd<0.644 …(5)
なお、条件式(1)〜(3)を満足する正レンズは、条件式(1−1)、(2−1)、(3−1)の少なくとも1つをさらに満足することが好ましい。
1.69<nP<1.71 …(1−1)
50<νP<52 …(2−1)
−2×10−6/℃<dnP/dt<−1×10−6/℃ …(3−1)
また、条件式(4)の代わりに条件式(4−1)を満足してもよい。
60<νd<75 …(4−1)
本発明の結像レンズにおいては、条件式(1)〜(3)を満足する正レンズは、正レンズの焦点距離をfP、無限遠物体合焦時の全系の焦点距離をfとした場合、条件式(6)を満足することが好ましく、条件式(6−1)を満足することがより好ましい。なお、正レンズが接合されている場合には、正レンズの前後を空気として計算するものとする。
1<fP/f<15 …(6)
1.2<fP/f<12 …(6−1)
また、結像レンズに含まれる負レンズのd線における屈折率をnN、負レンズのd線におけるアッベ数をνN、負レンズの25℃での温度変化に対するd線における屈折率変化率をdnN/dtとした場合、条件式(7)〜(9)を満足する負レンズを少なくとも1枚有することが好ましい。
1.6<nN<1.85 …(7)
40<νN<60 …(8)
6×10−6/℃<dnN/dt …(9)
ここで、条件式(7)〜(9)を満足する負レンズは、条件式(7−1)、(8−1)、(9−1)の少なくとも1つをさらに満足することが好ましい。
1.65<nN<1.8 …(7−1)
42<νN<57 …(8−1)
6.5×10−6/℃<dnN/dt<11×10−6/℃ …(9−1)
また、条件式(7)〜(9)を満足する負レンズは、負レンズの焦点距離をfN、無限遠物体合焦時の全系の焦点距離をfとした場合、条件式(10)を満足することが好ましく、条件式(10−1)を満足することがより好ましい。なお、負レンズが接合されている場合には、負レンズの前後を空気として計算するものとする。
−10<fN/f<−0.5 …(10)
−7<fN/f<−1 …(10−1)
また、条件式(1)〜(3)を満足する正レンズの各レンズ面における近軸軸上光線の高さの最大値をHP、結像レンズに含まれる全レンズの各レンズ面における近軸軸上光線の高さの最大値をHmaxとした場合、条件式(11)を満足することが好ましく、条件式(11−1)を満足することがより好ましい。
0.5<|HP/Hmax| …(11)
0.65<|Hp/Hmax|≦1 …(11−1)
本発明の光学装置は、上記記載の本発明の結像レンズを備えたものである。
なお、上記「〜からなる」とは、構成要素として挙げたもの以外に、実質的に屈折力を有さないレンズ、絞りやマスクやカバーガラスやフィルタ等のレンズ以外の光学要素、レンズフランジ、レンズバレル、撮像素子、手ぶれ補正機構等の機構部分、等を含んでもよいことを意図するものである。
また、上記のレンズの面形状、屈折力の符号、および曲率半径は、非球面が含まれている場合は近軸領域で考えるものとする。
また、部分分散比θgFは、g線(波長435.8nm)に対する屈折率をng、F線(波長486.1nm)に対する屈折率をnF、C線(波長656.3nm)に対する屈折率をnCとした場合、下記式で表されるものである。
θgF=(ng−nF)/(nF−nC)
また、近軸軸上光線の高さについては「光学技術シリーズ1 レンズ設計法」(松居吉哉著、共立出版)のpp.19、(2.10)〜(2.12)式による近軸光線追跡における定義に準ずる。
本発明の結像レンズは、複数枚のレンズを組み合わせてなる結像レンズであって、結像レンズに含まれる正レンズのd線における屈折率をnP、正レンズのd線におけるアッベ数をνP、正レンズの25℃での温度変化に対するd線における屈折率変化率をdnP/dtとした場合、条件式(1)〜(3)を満足する正レンズを少なくとも1枚有し、結像レンズに含まれるレンズのd線におけるアッベ数をνd、結像レンズに含まれるレンズの部分分散比をθgFとした場合、条件式(4)を満足するレンズを有する場合、条件式(4)を満足するレンズは、条件式(5)を満足するようにしたので、安価で、かつ色収差と温度変化によるピントのずれを良好に補正した結像レンズ、およびこの結像レンズを備えた光学装置を提供することができる。
1.65<nP<1.75 …(1)
45<νP<55 …(2)
dnP/dt<0×10−6/℃ …(3)
60<νd …(4)
0.6<θgF+0.001618×νd<0.644 …(5)
本発明の一実施形態にかかる結像レンズ(実施例1と共通)のレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例2の結像レンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例3の結像レンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例4の結像レンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例5の結像レンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例6の結像レンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例1の結像レンズの各収差図 本発明の実施例2の結像レンズの各収差図 本発明の実施例3の結像レンズの各収差図 本発明の実施例4の結像レンズの各収差図 本発明の実施例5の結像レンズの各収差図 本発明の実施例6の結像レンズの各収差図 本発明の一実施形態にかかる光学装置の概略構成図 本発明のその他の実施形態による光学装置の前面側を示す斜視図 図14の光学装置の背面側を示す斜視図
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態にかかる結像レンズのレンズ構成を示す断面図である。図1に示す構成例は、後述の実施例1の結像レンズの構成と共通である。図1においては、左側が物体側、右側が像側であり、図示されている開口絞りStは必ずしも大きさや形状を表すものではなく、光軸Z上の位置を示すものである。また、図1は、無限遠物体に合焦した状態を示しており、軸上光束aおよび最大画角の光束bを併せて記入している。
なお、結像レンズが光学装置に搭載される際には、光学装置の仕様に応じた各種フィルタおよび/または保護用のカバーガラスを備えることが好ましいため、図1ではこれらを想定した平行平面板状の光学部材PPをレンズ系と像面Simとの間に配置した例を示している。しかし、光学部材PPの位置は図1に示すものに限定されないし、光学部材PPを省略した構成も可能である。
本実施形態の結像レンズは、複数枚のレンズを組み合わせてなる結像レンズであって、結像レンズに含まれる正レンズのd線における屈折率をnP、正レンズのd線におけるアッベ数をνP、正レンズの25℃での温度変化に対するd線における屈折率変化率をdnP/dtとした場合、条件式(1)〜(3)を満足する正レンズを少なくとも1枚有し、結像レンズに含まれるレンズのd線におけるアッベ数をνd、結像レンズに含まれるレンズの部分分散比をθgFとした場合、条件式(4)を満足するレンズを有する場合、条件式(4)を満足するレンズは、条件式(5)を満足するように構成されている。
1.65<nP<1.75 …(1)
45<νP<55 …(2)
dnP/dt<0×10−6/℃ …(3)
60<νd …(4)
0.6<θgF+0.001618×νd<0.644 …(5)
一般的に低分散で異常分散性の大きい材料は、温度変化に対する屈折率変化が負の大きな値であるため、それらを多く用いると温度変化によるピントのずれが大きくなる。特に正レンズに異常分散性の大きい材料を多く用いると、温度変化に対する補正が過剰(プラス)になる傾向にある。反対に異常分散性の小さい材料のみで構成したレンズ系の場合、温度変化に対する補正が不足(マイナス)になる傾向にある。補正不足のレンズ系の正レンズに異常分散性の大きい材料を使うことによって温度補正は可能であるが、低廉化という意味で好ましくない。
そこで、本実施形態の結像レンズにおいては、条件式(1)〜(3)を満足する正レンズを少なくとも1枚配置している。条件式(1)〜(3)を満足する正レンズとは、すなわち、負の屈折率変化率を有しながら比較的低分散かつ高屈折率である正レンズであるが、多くの光学材料は正の屈折率変化率を有しているため、条件式(1)〜(3)を満足する正レンズと、他の一般的な光学材料からなるレンズを組み合わせることによって、色収差と温度変化によるピントのずれを良好に補正することが可能となる。
また、条件式(4)を満足するレンズを有する場合、条件式(4)を満足するレンズは、条件式(5)を満足するものとしている。これは、低分散でかつ異常分散性の大きい高価な光学材料を使用していないことを意味しており、これによって安価な結像レンズとすることが可能となる。
条件式(1)の下限以下とならないようにすることによって、屈折率が弱くなり過ぎるのを防ぎ、温度補正効果を得るための充分な屈折力を確保することができる。条件式(1)の上限以上とならないようにすることによって、屈折率が大きくなり過ぎるのを防ぎ、色収差補正に必要なアッベ数を確保することができる。なお、条件式(1−1)を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
1.69<nP<1.71 …(1−1)
条件式(2)の下限以下とならないようにすることによって、倍率色収差および軸上色収差の補正に有利となる。条件式(2)の上限以上とならないようにすることによって、色収差補正と屈折率との両立に有利となる。なお、条件式(2−1)を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
50<νP<52 …(2−1)
条件式(3)の下限以下とならないようにすることによって、温度変化に対する屈折率変化が大きくなり過ぎるのを防ぎ、ピントのずれが補正過剰になるのを防ぐことができる。条件式(3)の上限以上とならないようにすることによって、屈折率変化率を負の状態に維持できるため、一般的な光学材料からなるレンズと組み合わせることによって、温度変化によるピントのずれを補正することが可能となる。なお、条件式(3−1)を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
−2×10−6/℃<dnP/dt<−1×10−6/℃ …(3−1)
条件式(4)は、低分散材料であることを意味する。なお、条件式(4)の代わりに条件式(4−1)を満足してもよい。条件式(4)の上限以上とならないようにすることによって、高価な材料を使用する必要がなくなるため、低廉化に有利となる。
60<νd<75 …(4−1)
条件式(4)を満足するレンズについて、条件式(5)の下限以下とならないようにすることによって異常分散性が小さくなりなり過ぎるのを防ぐことができるため、2次スペクトルの補正が容易となる。条件式(5)の上限以上とならないようにすることによって、異常分散性が大きくなり過ぎるのを防ぐことができ、高価な光学材料を使用する必要がなくなるため、低廉化に有利となる。
本実施形態の結像レンズにおいては、条件式(1)〜(3)を満足する正レンズは、正レンズの焦点距離をfP、無限遠物体合焦時の全系の焦点距離をfとした場合、条件式(6)を満足することが好ましい。条件式(6)の下限以下とならないようにすることによって、正レンズの屈折力が強くなり過ぎるのを防ぐことができるため、温度補正効果が大きくなり過ぎるのを防ぐことができる。条件式(6)の上限以上とならないようにすることによって、正レンズの屈折力が弱くなり過ぎるのを防ぐことができるため、温度補正効果が小さくなり過ぎるのを防ぐことができる。なお、条件式(6−1)を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
1<fP/f<15 …(6)
1.2<fP/f<12 …(6−1)
また、結像レンズに含まれる負レンズのd線における屈折率をnN、負レンズのd線におけるアッベ数をνN、負レンズの25℃での温度変化に対するd線における屈折率変化率をdnN/dtとした場合、条件式(7)〜(9)を満足する負レンズを少なくとも1枚有することが好ましい。条件式(7)〜(9)を満足する負レンズとは、すなわち、色収差の補正に適しておりかつ正の屈折率変化率を有する負レンズである。上記の通り、本実施形態の結像レンズにおいては、条件式(1)〜(3)を満足する正レンズ、すなわち、負の屈折率変化率を有する正レンズを有しているため、条件式(7)〜(9)を満足する負レンズを組み合わせることによって、色収差と温度変化によるピントのずれを良好に補正することが可能となる。
1.6<nN<1.85 …(7)
40<νN<60 …(8)
6×10−6/℃<dnN/dt …(9)
条件式(7)の下限以下とならないようにすることによって、屈折率が小さくなり過ぎるのを防ぐことができるため、温度補正効果を得るための屈折力を確保することができる。条件式(7)の上限以上とならないようにすることによって、屈折率が大きくなり過ぎるのを防ぐことができるため、色収差補正に必要なアッベ数を確保することができる。なお、条件式(7−1)を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
1.65<nN<1.8 …(7−1)
条件式(8)の下限以下とならないようにすることによって、倍率色収差および軸上色収差の補正に有利となる。条件式(8)の上限以上とならないようにすることによって、色収差補正と屈折率との両立に有利となる。なお、条件式(8−1)を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
42<νN<57 …(8−1)
条件式(9)の下限以下とならないようにすることによって、温度変化に対する屈折率変化が小さくなり過ぎるのを防ぐことができるため、ピントのずれが補正不足になるのを防ぐことができる。条件式(9)の上限以上とならないようにすることによって、温度変化に対する屈折率変化が大きくなり過ぎるのを防ぐことができるため、ピントのずれが補正過剰になるのを防ぐことができる。なお、条件式(9−1)を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
6.5×10−6/℃<dnN/dt<11×10−6/℃ …(9−1)
また、条件式(7)〜(9)を満足する負レンズは、負レンズの焦点距離をfN、無限遠物体合焦時の全系の焦点距離をfとした場合、条件式(10)を満足することが好ましい。条件式(10)の下限以下とならないようにすることによって、条件式(7)〜(9)を満足する負レンズの屈折力が弱くなり過ぎるのを防ぐことができるため、温度補正効果が小さくなり過ぎるのを防ぐことができる。条件式(10)の上限以上とならないようにすることによって、条件式(7)〜(9)を満足する負レンズの屈折力が強くなり過ぎるのを防ぐことができるため、温度補正効果が大きくなり過ぎるのを防ぐことができる。なお、条件式(10−1)を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
−10<fN/f<−0.5 …(10)
−7<fN/f<−1 …(10−1)
また、条件式(1)〜(3)を満足する正レンズの各レンズ面における近軸軸上光線の高さの最大値をHP、結像レンズに含まれる全レンズの各レンズ面における近軸軸上光線の高さの最大値をHmaxとした場合、条件式(11)を満足することが好ましい。条件式(11)の下限以下とならないようにすることによって、条件式(1)〜(3)を満足する正レンズの近軸軸上光線の高さが低くなり過ぎるのを防ぐことができるため、温度変化に対する補正効果が弱くなり過ぎるのを防ぐことができる。なお、条件式(11−1)を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
0.5<|HP/Hmax| …(11)
0.65<|Hp/Hmax|≦1 …(11−1)
また、図1に示す例では、レンズ系と像面Simとの間に光学部材PPを配置した例を示したが、ローパスフィルタや特定の波長域をカットするような各種フィルタ等をレンズ系と像面Simとの間に配置する代わりに、各レンズの間にこれらの各種フィルタを配置してもよく、あるいは、いずれかのレンズのレンズ面に、各種フィルタと同様の作用を有するコートを施してもよい。
次に、本発明の結像レンズの数値実施例について説明する。まず、実施例1の結像レンズについて説明する。実施例1の結像レンズのレンズ構成を示す断面図を図1に示す。図1および後述の実施例2〜6に対応した図2〜6においては、左側が物体側、右側が像側であり、図示されている開口絞りStは必ずしも大きさや形状を表すものではなく、光軸Z上の位置を示すものである。また、図1〜6は、無限遠物体に合焦した状態を示している。また、図1のみ軸上光束aおよび最大画角の光束bを併せて記入している。
実施例1の結像レンズは、物体側から順に、レンズL1〜レンズL6の6枚のレンズから構成されている。実施例1の結像レンズにおいては、レンズL6(材料は、株式会社オハラ製:S−LAL20とする。)が条件式(1)〜(3)を満足する正レンズであり、レンズL1(材料は、株式会社オハラ製:S−LAL54Qとする。)が条件式(7)〜(9)を満足する負レンズである。
実施例1の結像レンズの基本レンズデータを表1に、諸元に関するデータを表2に示す。以下では、表中の記号の意味について、実施例1のものを例にとり説明するが、実施例2〜6についても基本的に同様である。
表1のレンズデータにおいて、面番号の欄には最も物体側の構成要素の面を1番目として像面側に向かうに従い順次増加する面番号を示し、曲率半径の欄には各面の曲率半径を示し、面間隔の欄には各面とその次の面との光軸Z上の間隔を示す。また、nの欄には各光学要素のd線(波長587.6nm(ナノメートル))における屈折率を示し、νの欄には各光学要素のd線(波長587.6nm(ナノメートル))におけるアッベ数を示し、dn/dtの欄には各光学要素の25℃での温度変化に対するd線(波長587.6nm(ナノメートル))における屈折率変化率を示し、θgFの欄には各光学要素の部分分散比を示し、条件式(5)の欄には各光学要素の条件式(5)の値を示す。なお、表1中において、dn/dtの値については「×10−6/℃」が省略されている。
また、曲率半径の符号は、面形状が物体側に凸の場合を正、像面側に凸の場合を負としている。基本レンズデータには、開口絞りSt、光学部材PPも含めて示している。開口絞りStに相当する面の面番号の欄には面番号とともに(絞り)という語句を記載している。
表2の諸元に関するデータに、焦点距離f、バックフォーカスBf、FナンバーFNo.、全画角2ω[°]の値を示す。
基本レンズデータおよび諸元に関するデータにおいて、角度の単位としては°を用い、長さの単位としてはmm(ミリメートル)を用いているが、光学系は比例拡大又は比例縮小しても使用可能なため他の適当な単位を用いることもできる。
Figure 0006967924
Figure 0006967924
実施例1の結像レンズの各収差図を図7に示す。なお、図7中の左側から順に球面収差、非点収差、歪曲収差、および倍率色収差を示す。球面収差、非点収差、および歪曲収差を表す各収差図には、d線(波長587.6nm(ナノメートル))を基準波長とした収差を示す。球面収差図にはd線(波長587.6nm(ナノメートル))、C線(波長656.3nm(ナノメートル))およびF線(波長486.1nm(ナノメートル))についての収差をそれぞれ実線、長破線、および短破線で示す。非点収差図にはサジタル方向およびタンジェンシャル方向の収差をそれぞれ実線および短破線で示す。倍率色収差図にはC線(波長656.3nm(ナノメートル))およびF線(波長486.1nm(ナノメートル))についての収差をそれぞれ長破線および短破線で示す。なお、球面収差図のFNo.はFナンバー、その他の収差図のωは半画角を意味する。
次に、実施例2の結像レンズについて説明する。実施例2の結像レンズのレンズ構成を示す断面図を図2に示す。実施例2の結像レンズは、物体側から順に、レンズL1〜レンズL6の6枚のレンズから構成されている。実施例2の結像レンズにおいては、レンズL4(材料は、株式会社オハラ製:S−LAL20とする。)が条件式(1)〜(3)を満足する正レンズであり、レンズL1(材料は、株式会社オハラ製:S−LAL54Qとする。)が条件式(7)〜(9)を満足する負レンズである。また、実施例2の結像レンズの基本レンズデータを表3に、諸元に関するデータを表4に、非球面係数に関するデータを表5に、各収差図を図8に示す。
表3のレンズデータでは、非球面の面番号に*印を付しており、非球面の曲率半径として近軸の曲率半径の数値を示している。表5の非球面係数に関するデータには、非球面の面番号と、これら非球面に関する非球面係数を示す。表5の非球面係数の数値の「E±n」(n:整数)は「×10±n」を意味する。非球面係数は、下記式で表される非球面式における各係数KA、Amの値である。なお、非球面係数に関するデータ中の記号の意味について、実施例2のものを例にとり説明するが、実施例3〜6についても基本的に同様である。
Zd=C・h/{1+(1−KA・C・h1/2}+ΣAm・h
ただし、
Zd:非球面深さ(高さhの非球面上の点から、非球面頂点が接する光軸に垂直な平面に下ろした垂線の長さ)
h:高さ(光軸からの距離)
C:近軸曲率半径の逆数
KA、Am:非球面係数
であり、非球面深さZdにおけるΣはmに関する総和を意味する。
Figure 0006967924
Figure 0006967924
Figure 0006967924
次に、実施例3の結像レンズについて説明する。実施例3の結像レンズのレンズ構成を示す断面図を図3に示す。実施例3の結像レンズは、物体側から順に、レンズL1〜レンズL5の5枚のレンズから構成されている。実施例3の結像レンズにおいては、レンズL5(材料は、株式会社オハラ製:S−LAL20とする。)が条件式(1)〜(3)を満足する正レンズであり、レンズL1(材料は、株式会社オハラ製:S−LAL54Qとする。)が条件式(7)〜(9)を満足する負レンズである。また、実施例3の結像レンズの基本レンズデータを表6に、諸元に関するデータを表7に、非球面係数に関するデータを表8に、各収差図を図9に示す。
Figure 0006967924
Figure 0006967924
Figure 0006967924
次に、実施例4の結像レンズについて説明する。実施例4の結像レンズのレンズ構成を示す断面図を図4に示す。実施例4の結像レンズは、物体側から順に、レンズL1〜レンズL6の6枚のレンズから構成されている。実施例4の結像レンズにおいては、レンズL5(材料は、株式会社オハラ製:S−LAL20とする。)が条件式(1)〜(3)を満足する正レンズであり、レンズL1(材料は、株式会社オハラ製:S−LAL54Qとする。)が条件式(7)〜(9)を満足する負レンズである。また、実施例4の結像レンズの基本レンズデータを表9に、諸元に関するデータを表10に、非球面係数に関するデータを表11に、各収差図を図10に示す。
Figure 0006967924
Figure 0006967924
Figure 0006967924
次に、実施例5の結像レンズについて説明する。実施例5の結像レンズのレンズ構成を示す断面図を図5に示す。実施例5の結像レンズは、物体側から順に、レンズL1〜レンズL9の9枚のレンズから構成されている。実施例5の結像レンズにおいては、レンズL5(材料は、株式会社オハラ製:S−LAL20とする。)が条件式(1)〜(3)を満足する正レンズであり、レンズL8(材料は、株式会社オハラ製:S−LAH52Qとする。)が条件式(7)〜(9)を満足する負レンズである。また、実施例5の結像レンズの基本レンズデータを表12に、諸元に関するデータを表13に、非球面係数に関するデータを表14に、各収差図を図11に示す。
Figure 0006967924
Figure 0006967924
Figure 0006967924
次に、実施例6の結像レンズについて説明する。実施例6の結像レンズのレンズ構成を示す断面図を図6に示す。実施例6の結像レンズは、物体側から順に、レンズL1〜レンズL14の14枚のレンズから構成されている。実施例6の結像レンズにおいては、レンズL8(材料は、株式会社オハラ製:S−LAL20とする。)が条件式(1)〜(3)を満足する正レンズであり、レンズL6(材料は、株式会社オハラ製:S−LAL54Qとする。)およびレンズL12(材料は、株式会社オハラ製:S−LAH52Qとする。)が条件式(7)〜(9)を満足する負レンズである。また、実施例6の結像レンズの基本レンズデータを表15に、諸元に関するデータを表16に、非球面係数に関するデータを表17に、各収差図を図12に示す。
Figure 0006967924
Figure 0006967924
Figure 0006967924
実施例1〜6の結像レンズの条件式(1)〜(11)に対応する値を表18に示す。なお、全実施例ともd線を基準波長としており、下記の表18に示す値はこの基準波長におけるものである。
Figure 0006967924
以上のデータから、実施例1〜6の結像レンズは全て、条件式(1)〜(3)、(6)〜(11)を満足し、かつ条件式(4)を満足するレンズを有する場合には、条件式(4)を満足するレンズは条件式(5)を満足しており、安価で、かつ色収差と温度変化によるピントのずれを良好に補正した結像レンズであることが分かる。
次に、本発明の実施形態にかかる光学装置について説明する。ここでは、本発明の光学装置の一実施形態として車載カメラに適用した場合の例について説明する。図13に自動車に車載カメラを搭載した様子を示す。
図13において、自動車100は、その助手席側の側面の死角範囲を撮像するための車外カメラ101と、自動車100の後側の死角範囲を撮像するための車外カメラ102と、ルームミラーの背面に取り付けられ、ドライバーと同じ視野範囲を撮影するための車内カメラ103とを備えている。車外カメラ101と車外カメラ102と車内カメラ103とは、光学装置であり、本発明の実施の形態による結像レンズと、結像レンズにより形成される光学像を電気信号に変換する撮像素子とを備えている。本実施形態の車載カメラ(車外カメラ101、102および車内カメラ103)は本発明の結像レンズを備えているため、安価に構成できるとともに、良好な画像を取得することができる。
次に、図14および図15を参照して本発明のその他の実施形態にかかる光学装置について説明する。図14、図15にそれぞれ前面側、背面側の斜視形状を示すカメラ200は、交換レンズ208が取り外し自在に装着される、レフレックスファインダーを持たない一眼形式のデジタルカメラである。交換レンズ208は、本発明の実施形態にかかる光学系である結像レンズ209を鏡筒内に収納したものである。
このカメラ200はカメラボディ201を備え、カメラボディ201の上面にはシャッターボタン202と電源ボタン203とが設けられている。またカメラボディ201の背面には、操作部204、205と表示部206とが設けられている。表示部206は、撮像された画像や、撮像される前の画角内にある画像を表示するためのものである。
カメラボディ201の前面中央部には、撮影対象からの光が入射する撮影開口が設けられ、その撮影開口に対応する位置にマウント207が設けられ、マウント207を介して交換レンズ208がカメラボディ201に装着されるようになっている。
カメラボディ201内には、交換レンズ208によって形成された被写体像に応じた撮像信号を出力するCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子(図示せず)、その撮像素子から出力された撮像信号を処理して画像を生成する信号処理回路、およびその生成された画像を記録するための記録媒体などが設けられている。このカメラ200では、シャッターボタン202を押すことにより静止画または動画の撮影が可能であり、この撮影で得られた画像データが上記記録媒体に記録される。
以上、実施形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズの曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数等の値は、上記各実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。
また、光学装置の実施形態では、車載カメラおよびノンレフレックス方式のデジタルカメラを例に挙げ図を示して説明したが、本発明の光学装置はこれに限定されるものではなく、例えば、ビデオカメラ、ノンレフレックス方式以外のデジタルカメラ、映画撮影用カメラ、放送用カメラ等の光学装置に本発明を適用することも可能である。さらに、本発明の結像レンズを備えた光学装置としては、上記のようなカメラに限らず、プロジェクター等、どのような装置に適用してもよい。
100 自動車
101、102 車外カメラ
103 車内カメラ
200 カメラ
201 カメラボディ
202 シャッターボタン
203 電源ボタン
204、205 操作部
206 表示部
207 マウント
208 交換レンズ
209 結像レンズ
L1〜L14 レンズ
PP 光学部材
Sim 像面
St 開口絞り
a 軸上光束
b 最大画角の光束
Z 光軸

Claims (15)

  1. 複数枚のレンズを組み合わせてなる結像レンズであって、
    該結像レンズに含まれる正レンズのd線における屈折率をnP、
    該正レンズのd線におけるアッベ数をνP、
    該正レンズの25℃での温度変化に対するd線における屈折率変化率をdnP/dtとした場合、
    1.65<nP<1.75 …(1)
    45<νP<55 …(2)
    dnP/dt<0×10 −6 /℃ …(3)
    で表される条件式(1)〜(3)を満足する正レンズを少なくとも1枚有し、
    前記結像レンズに含まれるレンズのd線におけるアッベ数をνd、
    前記結像レンズに含まれるレンズの部分分散比をθgFとした場合、
    60<νd …(4)
    で表される条件式(4)を満足するレンズを有する場合、該条件式(4)を満足するレンズは、
    0.6<θgF+0.001618×νd<0.644 …(5)
    で表される条件式(5)を満足する
    前記結像レンズに含まれる負レンズのd線における屈折率をnN、
    該負レンズのd線におけるアッベ数をνN、
    該負レンズの25℃での温度変化に対するd線における屈折率変化率をdnN/dtとした場合、
    1.6<nN<1.85 …(7)
    40<νN<60 …(8)
    6×10 −6 /℃<dnN/dt …(9)
    で表される条件式(7)〜(9)を満足する負レンズを少なくとも1枚有する結像レンズ。
  2. 条件式(1)〜(3)を満足する正レンズは、
    該正レンズの焦点距離をfP、
    無限遠物体合焦時の全系の焦点距離をfとした場合、
    1<fP/f<15 …(6)
    で表される条件式(6)を満足する
    請求項1記載の結像レンズ。
  3. 条件式(7)〜(9)を満足する負レンズは、
    該負レンズの焦点距離をfN、
    無限遠物体合焦時の全系の焦点距離をfとした場合、
    −10<fN/f<−0.5 …(10)
    で表される条件式(10)を満足する
    請求項1または2記載の結像レンズ。
  4. 条件式(1)〜(3)を満足する正レンズの各レンズ面における近軸軸上光線の高さの最大値をHP、
    前記結像レンズに含まれる全レンズの各レンズ面における近軸軸上光線の高さの最大値をHmaxとした場合、
    0.5<|HP/Hmax| …(11)
    で表される条件式(11)を満足する
    請求項1からのいずれか1項記載の結像レンズ。
  5. 複数枚のレンズを組み合わせてなる結像レンズであって、
    該結像レンズに含まれる正レンズのd線における屈折率をnP、
    該正レンズのd線におけるアッベ数をνP、
    該正レンズの25℃での温度変化に対するd線における屈折率変化率をdnP/dtとした場合、
    1.65<nP<1.75 …(1)
    45<νP<55 …(2)
    dnP/dt<0×10 −6 /℃ …(3)
    で表される条件式(1)〜(3)を満足する正レンズを少なくとも1枚有し、
    前記結像レンズに含まれるレンズのd線におけるアッベ数をνd、
    前記結像レンズに含まれるレンズの部分分散比をθgFとした場合、
    60<νd …(4)
    で表される条件式(4)を満足するレンズを有する場合、該条件式(4)を満足するレンズは、
    0.6<θgF+0.001618×νd<0.644 …(5)
    で表される条件式(5)を満足する、
    条件式(1)〜(3)を満足する正レンズは、
    1.69<nP<1.71 …(1−1)
    で表される条件式(1−1)を満足する結像レンズ。
  6. 複数枚のレンズを組み合わせてなる結像レンズであって、
    該結像レンズに含まれる正レンズのd線における屈折率をnP、
    該正レンズのd線におけるアッベ数をνP、
    該正レンズの25℃での温度変化に対するd線における屈折率変化率をdnP/dtとした場合、
    1.65<nP<1.75 …(1)
    45<νP<55 …(2)
    dnP/dt<0×10 −6 /℃ …(3)
    で表される条件式(1)〜(3)を満足する正レンズを少なくとも1枚有し、
    前記結像レンズに含まれるレンズのd線におけるアッベ数をνd、
    前記結像レンズに含まれるレンズの部分分散比をθgFとした場合、
    60<νd …(4)
    で表される条件式(4)を満足するレンズを有する場合、該条件式(4)を満足するレンズは、
    0.6<θgF+0.001618×νd<0.644 …(5)
    で表される条件式(5)を満足する、
    条件式(1)〜(3)を満足する正レンズは、
    50<νP<52 …(2−1)
    で表される条件式(2−1)を満足する結像レンズ。
  7. 複数枚のレンズを組み合わせてなる結像レンズであって、
    該結像レンズに含まれる正レンズのd線における屈折率をnP、
    該正レンズのd線におけるアッベ数をνP、
    該正レンズの25℃での温度変化に対するd線における屈折率変化率をdnP/dtとした場合、
    1.65<nP<1.75 …(1)
    45<νP<55 …(2)
    dnP/dt<0×10 −6 /℃ …(3)
    で表される条件式(1)〜(3)を満足する正レンズを少なくとも1枚有し、
    前記結像レンズに含まれるレンズのd線におけるアッベ数をνd、
    前記結像レンズに含まれるレンズの部分分散比をθgFとした場合、
    60<νd …(4)
    で表される条件式(4)を満足するレンズを有する場合、該条件式(4)を満足するレンズは、
    0.6<θgF+0.001618×νd<0.644 …(5)
    で表される条件式(5)を満足する、
    条件式(1)〜(3)を満足する正レンズは、
    −2×10 −6 /℃<dnP/dt<−1×10 −6 /℃ …(3−1)
    で表される条件式(3−1)を満足する結像レンズ。
  8. 60<νd<75 …(4−1)
    で表される条件式(4−1)を満足するレンズを有する場合、該条件式(4−1)を満足するレンズは、前記条件式(5)を満足する
    請求項1記載の結像レンズ。
  9. 条件式(1)〜(3)を満足する正レンズは、
    1.2<fP/f<12 …(6−1)
    で表される条件式(6−1)を満足する
    請求項2記載の結像レンズ。
  10. 条件式(7)〜(9)を満足する負レンズは、
    1.65<nN<1.8 …(7−1)
    で表される条件式(7−1)を満足する
    請求項2記載の結像レンズ。
  11. 条件式(7)〜(9)を満足する負レンズは、
    42<νN<57 …(8−1)
    で表される条件式(8−1)を満足する
    請求項1または2記載の結像レンズ。
  12. 条件式(7)〜(9)を満足する負レンズは、
    6.5×10 −6 /℃<dnN/dt<11×10 −6 /℃ …(9−1)
    で表される条件式(9−1)を満足する
    請求項1または2記載の結像レンズ。
  13. 条件式(7)〜(9)を満足する負レンズは、
    −7<fN/f<−1 …(10−1)
    で表される条件式(10−1)を満足する
    請求項記載の結像レンズ。
  14. 0.65<|Hp/Hmax|≦1 …(11−1)
    で表される条件式(11−1)を満足する
    請求項記載の結像レンズ。
  15. 請求項1から14のいずれか1項記載の結像レンズを備えた光学装置。
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