JP6789898B2 - 撮像レンズおよび撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、特にデジタルカメラ、レンズ交換式デジタルカメラ、映画撮影用カメラ等の撮像装置に好適な撮像レンズおよびこの撮像レンズを備えた撮像装置に関するものである。
デジタルカメラ、レンズ交換式デジタルカメラ、映画撮影用カメラ等の撮像装置に用いられる撮像レンズにおいて、小型で高速なフォーカシングに有利なインナーフォーカス式の撮像レンズが提案されてきた(例えば、特許文献1、2)。
特開2012−226309号公報 特開2013−37080号公報
特許文献1、2では、フォーカスレンズ群を1枚のレンズのみで構成した、高速フォーカシングに有利な撮像レンズが開示されている。
しかしながら、特許文献1の実施例1,2の撮像レンズは、広角タイプの撮像レンズとしては画角が十分ではない。特許文献1の実施例3,4の撮像レンズは、広角タイプの撮像レンズとして十分な画角をもっているが、光学全長が大きくレンズ系の小型化が十分ではない。
また、特許文献2に記載の撮像レンズは、小型ではあるが、構成上、諸収差を抑制しつつ十分な画角を確保するのが難しい。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、インナーフォーカス式の撮像レンズにおいて、小型で広画角の撮像レンズ、およびこの撮像レンズを備えた撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、絞りと、屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、第1レンズ群は、最も物体側から順に連続して、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けたレンズと、物体側に凹面を向けたレンズとを有し、第3レンズ群は、負レンズからなり、無限遠物体から最至近距離物体への合焦時に、第3レンズ群のみが光軸に沿って像側へ移動し、第1レンズ群の焦点距離をf1、第1レンズ群における最も像側のレンズの像側面の曲率半径をRa1、第1レンズ群の最も物体側のレンズの物体側面から絞りまでの光軸上の距離をGS1、絞りから第2レンズ群の最も像側のレンズの像側面までの距離をGS2とした場合、条件式(1)および(2)を満足する。
−9<f1/Ra1<−0.2 …(1)
0.8<GS1/GS2<2.1 …(2)
本発明の第2の撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、絞りと、屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、第1レンズ群は、最も物体側から順に連続して、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けたレンズと、物体側に凹面を向けたレンズとを有し、第2レンズ群は、最も物体側に、物体側に凹面を向けたレンズを有し、第3レンズ群は、負レンズからなり、無限遠物体から最至近距離物体への合焦時に、第3レンズ群のみが光軸に沿って像側へ移動し、第1レンズ群の焦点距離をf1、第1レンズ群における最も像側のレンズの像側面の曲率半径をRa1とした場合、条件式(1)を満足する。
−9<f1/Ra1<−0.2 …(1)
本発明の第3の撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、絞りと、屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、第1レンズ群は、最も物体側から順に連続して、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けたレンズと、物体側に凹面を向けたレンズとを有し、第2レンズ群は、正レンズと負レンズが少なくとも1枚ずつ接合された接合レンズを有し、第3レンズ群は、負レンズからなり、無限遠物体から最至近距離物体への合焦時に、第3レンズ群のみが光軸に沿って像側へ移動し、第1レンズ群の焦点距離をf1、第1レンズ群における最も像側のレンズの像側面の曲率半径をRa1とした場合、条件式(1)を満足する。
−9<f1/Ra1<−0.2 …(1)
本発明の第4の撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、絞りと、屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、第1レンズ群は、最も物体側から順に連続して、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けたレンズと、物体側に凹面を向けたレンズとを有し、第3レンズ群は、負レンズからなり、無限遠物体から最至近距離物体への合焦時に、第3レンズ群のみが光軸に沿って像側へ移動し、第1レンズ群の焦点距離をf1、第1レンズ群における最も像側のレンズの像側面の曲率半径をRa1、無限遠物体合焦時の全系の焦点距離をf、第1レンズ群と第2レンズ群の合成焦点距離をf12とした場合、条件式(1)および(8)を満足する。
−9<f1/Ra1<−0.2 …(1)
1<f/f12<2.5 …(8)
本発明の第5の撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、絞りと、屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、第1レンズ群は、最も物体側から順に連続して、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けたレンズと、物体側に凹面を向けたレンズとを有し、第2レンズ群は、物体側から順に、非球面レンズと、3枚のレンズが接合された3枚接合レンズとを有し、この3枚接合レンズは、2枚の正レンズと、1枚の負レンズとからなり、第3レンズ群は、負レンズからなり、無限遠物体から最至近距離物体への合焦時に、第3レンズ群のみが光軸に沿って像側へ移動し、第1レンズ群の焦点距離をf1、第1レンズ群における最も像側のレンズの像側面の曲率半径をRa1とした場合、条件式(1)を満足する。
−9<f1/Ra1<−0.2 …(1)
本発明の第6の撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、絞りと、屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、第1レンズ群は、最も物体側から順に連続して、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けたレンズと、物体側に凹面を向けたレンズとを有し、第3レンズ群は、負レンズからなり、第4レンズ群は、正レンズからなり、無限遠物体から最至近距離物体への合焦時に、第3レンズ群のみが光軸に沿って像側へ移動し、第1レンズ群の焦点距離をf1、第1レンズ群における最も像側のレンズの像側面の曲率半径をRa1とした場合、条件式(1)を満足する。
−9<f1/Ra1<−0.2 …(1)
なお、条件式(1−1)を満足することが好ましい。
−5<f1/Ra1<−0.5 …(1−1)
本発明の第1の撮像レンズにおいては、条件式(2−1)を満足することが好ましい
<GS1/GS2<1.9 …(2−1)
また、第1レンズ群は、物体側から順に負レンズと正レンズが接合された接合レンズを有することが好ましい。
また、無限遠物体合焦時の全系の焦点距離をf、第4レンズ群の焦点距離をf4とした場合、条件式(3)を満足することが好ましい。
0.05<f/f4<0.7 …(3)
また、第2レンズ群は、正レンズと負レンズが少なくとも1枚ずつ接合された接合レンズを有し、この接合レンズを構成する正レンズのうちアッベ数が最大のものと、この接合レンズを構成する負レンズのうちアッベ数が最小のものとの、アッベ数の差をνdiff2とした場合、条件式(4)を満足することが好ましい。なお、第2レンズ群において、正レンズと負レンズが少なくとも1枚ずつ接合された接合レンズが複数ある場合は、条件式(4)を満足する接合レンズが少なくとも1つあればよい。
10<νdiff2 …(4)
また、第2レンズ群の焦点距離をf2、第2レンズ群における最も像側のレンズの像側面の曲率半径をRa2とした場合、条件式(5)を満足することが好ましく、条件式(5−1)を満足することがより好ましい。
−4<f2/Ra2<−0.5 …(5)
−2.5<f2/Ra2<−0.8 …(5−1)
また、無限遠物体合焦時の全系の焦点距離をf、第1レンズ群の焦点距離をf1とした場合、条件式(6)を満足することが好ましく、条件式(6−1)を満足することがより好ましい。
0.05<f/f1<0.7 …(6)
0.1<f/f1<0.6 …(6−1)
また、無限遠物体合焦時の全系の焦点距離をf、第3レンズ群の焦点距離をf3とした場合、条件式(7)を満足することが好ましく、条件式(7−1)を満足することがより好ましい。
−1.5<f/f3<−0.1 …(7)
−1.3<f/f3<−0.2 …(7−1)
また、空気換算長によるバックフォーカスをBf、無限遠物体合焦時の全系の焦点距離をfとした場合、条件式(9)を満足することが好ましい。
0.5<Bf/f<1.1 …(9)
本発明の撮像装置は、上記記載の本発明の撮像レンズを備えたものである。
なお、上記「〜からなる」とは、構成要素として挙げたもの以外に、実質的にパワーを有さないレンズ、絞りやマスクやカバーガラスやフィルタ等のレンズ以外の光学要素、レンズフランジ、レンズバレル、撮像素子、手ぶれ補正機構等の機構部分、等を含んでもよいことを意図するものである。
また、各条件式における屈折率およびアッベ数は、d線を基準波長とする。
また、上記のレンズの面形状、屈折力の符号、および曲率半径は、非球面が含まれている場合は近軸領域で考えるものとする。
本発明の撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、絞りと、屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、第1レンズ群は、最も物体側から順に連続して、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けたレンズと、物体側に凹面を向けたレンズとを有し、第3レンズ群は、負レンズからなり、無限遠物体から最至近距離物体への合焦時に、第3レンズ群のみが光軸に沿って像側へ移動し、第1レンズ群の焦点距離と第1レンズ群における最も像側のレンズの像側面の曲率半径に関する所定の条件式を満足するようにしたので、小型で広画角の撮像レンズ、およびこの撮像レンズを備えた撮像装置を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる撮像レンズ(実施例1と共通)のレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例2の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例3の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例4の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例5の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例6の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例7の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例8の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例1の撮像レンズの各収差図 本発明の実施例2の撮像レンズの各収差図 本発明の実施例3の撮像レンズの各収差図 本発明の実施例4の撮像レンズの各収差図 本発明の実施例5の撮像レンズの各収差図 本発明の実施例6の撮像レンズの各収差図 本発明の実施例7の撮像レンズの各収差図 本発明の実施例8の撮像レンズの各収差図 本発明の一実施形態による撮像装置の前面側を示す斜視図 図17の撮像装置の背面側を示す斜視図
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態にかかる撮像レンズのレンズ構成を示す断面図である。図1に示す構成例は、後述の実施例1の撮像レンズの構成と共通である。図1においては、左側が物体側、右側が像側であり、図示されている開口絞りStは必ずしも大きさや形状を表すものではなく、光軸Z上の位置を示すものである。また、図1は、無限遠物体に合焦した状態を示しており、軸上光束aおよび最大画角の光束bを併せて記入している。
なお、撮像レンズが撮像装置に搭載される際には、撮像装置の仕様に応じた各種フィルタおよび/または保護用のカバーガラスを備えることが好ましいため、図1ではこれらを想定した平行平面板状の光学部材PPをレンズ系と像面Simとの間に配置した例を示している。しかし、光学部材PPの位置は図1に示すものに限定されないし、光学部材PPを省略した構成も可能である。
本実施形態の撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、開口絞りStと、屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とからなり、第1レンズ群G1は、最も物体側から順に連続して、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けたレンズと、物体側に凹面を向けたレンズとを有し、第3レンズ群G3は、負レンズL3aからなり、無限遠物体から最至近距離物体への合焦時に、第3レンズ群G3のみが光軸Zに沿って像側へ移動するように構成されている。
第1レンズ群G1に正の屈折力を持たすことによって、軸上光線の高さを抑制し、開口絞りStおよび第2レンズ群G2の径の大きさを抑えることができる。また、第1レンズ群G1において、最も物体側から順に連続して、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けたレンズと、物体側に凹面を向けたレンズとを持たすことによって、歪曲収差および非点収差を補正しながら、画角を確保することができる。
開口絞りStを、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間に配置することによって、開口絞りStに対する光学系の対称性がよくなり、特に倍率色収差の良好な補正に有利となる。
フォーカス群である第3レンズ群G3を負レンズL3aのみで構成することによって、フォーカス群を軽量化できるため、オートフォーカスの高速化に寄与する。また、無限遠物体から最至近距離物体への合焦時に、第3レンズ群G3のみが光軸Zに沿って像側へ移動するように構成することによって、第3レンズ群G3の負の屈折力を抑えて諸収差の発生を抑えることができるとともに、第3レンズ群G3の径の大きさを抑えることができる。
第4レンズ群G4に正の屈折力を持たすことによって、像面Simへの光線入射角を小さく抑えることができる。
また、第1レンズ群G1の焦点距離をf1、第1レンズ群G1における最も像側のレンズの像側面の曲率半径をRa1とした場合、条件式(1)を満足するように構成されている。条件式(1)の下限以下とならないようにすることによって、球面収差の抑制に有利となる。条件式(1)の上限以上とならないようにすることによって、光学全長の短縮化を行いつつ画角を確保するのに有利となる。なお、条件式(1−1)を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
−9<f1/Ra1<−0.2 …(1)
−5<f1/Ra1<−0.5 …(1−1)
本実施形態の撮像レンズにおいては、第1レンズ群G1の最も物体側のレンズの物体側面から開口絞りStまでの光軸Z上の距離をGS1、開口絞りStから第2レンズ群G2の最も像側のレンズの像側面までの距離をGS2とした場合、条件式(2)を満足することが好ましい。条件式(2)の下限以下とならないようにすることによって、諸収差を抑制しつつ画角を確保するのに有利となる。条件式(2)の上限以上とならないようにすることによって、光学全長の短縮化に有利となる。なお、条件式(2−1)を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
0.8<GS1/GS2<2.1 …(2)
1<GS1/GS2<1.9 …(2−1)
また、第1レンズ群G1は、物体側から順に負レンズと正レンズが接合された接合レンズを有することが好ましい。このような構成とすることによって、軸上色収差および倍率色収差の補正に有利となる。
また、第2レンズ群G2は、最も物体側に、物体側に凹面を向けたレンズを有することが好ましい。このような構成とすることによって、非点収差の発生を抑えられ、画角を確保するのに有利となる。
また、第2レンズ群G2は、正レンズと負レンズが少なくとも1枚ずつ接合された接合レンズを有することが好ましい。このような構成とすることによって、軸上色収差および倍率色収差の補正に有利となる。
また、無限遠物体合焦時の全系の焦点距離をf、第4レンズ群G4の焦点距離をf4とした場合、条件式(3)を満足することが好ましい。条件式(3)の下限以下とならないようにすることによって、像面Simへの光線入射角を小さく抑えるのに有利となる。条件式(3)の上限以上とならないようにすることによって、ペッツバール和を抑え、像面湾曲の抑制に有利となる。なお、条件式(3−1)を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
0.05<f/f4<0.7 …(3)
0.07<f/f4<0.6 …(3−1)
また、第2レンズ群G2は、正レンズと負レンズが少なくとも1枚ずつ接合された接合レンズを有し、この接合レンズを構成する正レンズのうちアッベ数が最大のものと、この接合レンズを構成する負レンズのうちアッベ数が最小のものとの、アッベ数の差をνdiff2とした場合、条件式(4)を満足することが好ましい。条件式(4)の下限以下とならないようにすることによって、軸上色収差および倍率色収差の補正が不足することを防ぎ、適切な補正が可能になる。なお、条件式(4−1)を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。条件式(4−1)の上限以上とならないようにすることによって、軸上色収差および倍率色収差の補正が過剰となることを防ぎ、適切な補正が可能になる。
10<νdiff2 …(4)
10<νdiff2<50 …(4−1)
また、第2レンズ群G2の焦点距離をf2、第2レンズ群G2における最も像側のレンズの像側面の曲率半径をRa2とした場合、条件式(5)を満足することが好ましい。条件式(5)の下限以下とならないようにすることによって、球面収差が補正不足になり過ぎるのを抑えることができる。条件式(5)の上限以上とならないようにすることによって、球面収差が補正過剰になり過ぎるのを抑えることができる。なお、条件式(5−1)を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
−4<f2/Ra2<−0.5 …(5)
−2.5<f2/Ra2<−0.8 …(5−1)
また、無限遠物体合焦時の全系の焦点距離をf、第1レンズ群G1の焦点距離をf1とした場合、条件式(6)を満足することが好ましい。条件式(6)の下限以下とならないようにすることによって、軸上光線の高さを抑制し、開口絞りStおよび第2レンズ群G2の径の大きさを抑えるのに有利となる。条件式(6)の上限以上とならないようにすることによって、球面収差および非点収差を抑えるのに有利となる。なお、条件式(6−1)を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
0.05<f/f1<0.7 …(6)
0.1<f/f1<0.6 …(6−1)
また、無限遠物体合焦時の全系の焦点距離をf、第3レンズ群G3の焦点距離をf3とした場合、条件式(7)を満足することが好ましい。条件式(7)の下限以下とならないようにすることによって、合焦時の第3レンズ群G3の移動量が大きくなり過ぎるのを抑え、オートフォーカスの高速化に有利となる。また、第2レンズ群G2の像側および第4レンズ群G4の物体側に機構部品を配置するための空間を確保するのに有利となる。条件式(7)の上限以上とならないようにすることによって、第3レンズ群G3の屈折力が強くなり過ぎるのを抑えることができるため、合焦時の球面収差、非点収差、および色収差の変動を抑え、近接側で良好な光学性能を得ることができる。なお、条件式(7−1)を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
−1.5<f/f3<−0.1 …(7)
−1.3<f/f3<−0.2 …(7−1)
また、無限遠物体合焦時の全系の焦点距離をf、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の合成焦点距離をf12とした場合、条件式(8)を満足することが好ましい。条件式(8)の下限以下とならないようにすることによって、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の正の屈折力が弱くなり過ぎるのを抑えることができるため、光学全長を抑えることができる。条件式(8)の上限以上とならないようにすることによって、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の正の屈折力が強くなり過ぎるのを抑えることができるため、球面収差および非点収差を抑えるのに有利となる。なお、条件式(8−1)を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
1<f/f12<2.5 …(8)
1.2<f/f12<2.1 …(8−1)
また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、非球面レンズと、3枚のレンズが接合された3枚接合レンズとを有し、3枚接合レンズは、2枚の正レンズと、1枚の負レンズとからなることが好ましい。このような構成とすることによって、軸上色収差および倍率色収差の補正に有利となる。
また、第4レンズ群G4は、正レンズからなることが好ましい。このような構成とすることによって、レンズ全長の短縮およびレンズ系の軽量化に寄与する。
また、空気換算長によるバックフォーカスをBf、無限遠物体合焦時の全系の焦点距離をfとした場合、条件式(9)を満足することが好ましい。条件式(9)の下限以下とならないようにすることによって、交換レンズに必要な十分なバックフォーカスを得ることができる。条件式(9)の上限以上とならないようにすることによって、レンズ全長の短縮に有利となる。
0.5<Bf/f<1.1 …(9)
また、図1に示す例では、レンズ系と像面Simとの間に光学部材PPを配置した例を示したが、ローパスフィルタや特定の波長域をカットするような各種フィルタ等をレンズ系と像面Simとの間に配置する代わりに、各レンズの間にこれらの各種フィルタを配置してもよく、あるいは、いずれかのレンズのレンズ面に、各種フィルタと同様の作用を有するコートを施してもよい。
次に、本発明の撮像レンズの数値実施例について説明する。まず、実施例1の撮像レンズについて説明する。実施例1の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図を図1に示す。図1および後述の実施例2〜8に対応した図2〜8においては、左側が物体側、右側が像側であり、図示されている開口絞りStは必ずしも大きさや形状を表すものではなく、光軸Z上の位置を示すものである。また、図1〜8は、無限遠物体に合焦した状態を示している。また、図1のみ軸上光束aおよび最大画角の光束bを併せて記入している。
実施例1の撮像レンズは、物体側から順に、レンズL1a〜レンズL1dの4枚のレンズから構成される第1レンズ群G1と、開口絞りStと、レンズL2a〜レンズL2dの4枚のレンズから構成される第2レンズ群G2と、レンズL3aのみの1枚のレンズから構成される第3レンズ群G3と、レンズL4aのみの1枚のレンズから構成される第4レンズ群G4とから構成されている。
実施例1の撮像レンズの基本レンズデータを表1に、諸元に関するデータを表2に、非球面係数に関するデータを表3に示す。以下では、表中の記号の意味について、実施例1のものを例にとり説明するが、実施例2〜8についても基本的に同様である。
表1のレンズデータにおいて、面番号の欄には最も物体側の構成要素の面を1番目として像面側に向かうに従い順次増加する面番号を示し、曲率半径の欄には各面の曲率半径を示し、面間隔の欄には各面とその次の面との光軸Z上の間隔を示す。また、nの欄には各光学要素のd線(波長587.6nm(ナノメートル))における屈折率を示し、νの欄には各光学要素のd線(波長587.6nm(ナノメートル))におけるアッベ数を示す。
また、曲率半径の符号は、面形状が物体側に凸の場合を正、像面側に凸の場合を負としている。基本レンズデータには、開口絞りSt、光学部材PPも含めて示している。開口絞りStに相当する面の面番号の欄には面番号とともに(絞り)という語句を記載している。
表2の諸元に関するデータに、焦点距離f、バックフォーカスBf、FナンバーFNo.、全画角2ω(°)の値を示す。
表1のレンズデータでは、非球面の面番号に*印を付しており、非球面の曲率半径として近軸の曲率半径の数値を示している。表3の非球面係数に関するデータには、非球面の面番号と、これら非球面に関する非球面係数を示す。表3の非球面係数の数値の「E±n」(n:整数)は「×10±n」を意味する。非球面係数は、下記式で表される非球面式における各係数KA、Amの値である。
Zd=C・h/{1+(1−KA・C・h1/2}+ΣAm・h
ただし、
Zd:非球面深さ(高さhの非球面上の点から、非球面頂点が接する光軸に垂直な平面に下ろした垂線の長さ)
h:高さ(光軸からの距離)
C:近軸曲率半径の逆数
KA、Am:非球面係数
であり、非球面深さZdにおけるΣはmに関する総和を意味する。
基本レンズデータ、諸元に関するデータ、および変化する面間隔に関するデータにおいて、角度の単位としては度を用い、長さの単位としてはmm(ミリメートル)を用いているが、光学系は比例拡大又は比例縮小しても使用可能なため他の適当な単位を用いることもできる。
実施例1の撮像レンズの各収差図を図9に示す。なお、図9中の左側から順に球面収差、非点収差、歪曲収差、および倍率色収差を示す。球面収差、非点収差、および歪曲収差を表す各収差図には、d線(波長587.6nm(ナノメートル))を基準波長とした収差を示す。球面収差図にはd線(波長587.6nm(ナノメートル))、C線(波長656.3nm(ナノメートル))、F線(波長486.1nm(ナノメートル))、およびg線(波長435.8nm(ナノメートル))についての収差をそれぞれ実線、長破線、短破線、および灰色の実線で示す。非点収差図にはサジタル方向およびタンジェンシャル方向の収差をそれぞれ実線および短破線で示す。倍率色収差図にはC線(波長656.3nm(ナノメートル))、F線(波長486.1nm(ナノメートル))、およびg線(波長435.8nm(ナノメートル))についての収差をそれぞれ長破線、短破線、および灰色の実線で示す。なお、球面収差図のFNo.はFナンバー、その他の収差図のωは半画角を意味する。
次に、実施例2の撮像レンズについて説明する。実施例2の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図を図2に示す。実施例2の撮像レンズの群構成は、実施例1の撮像レンズと同じである。また、実施例2の撮像レンズの基本レンズデータを表4に、諸元に関するデータを表5に、非球面係数に関するデータを表6に、各収差図を図10に示す。
次に、実施例3の撮像レンズについて説明する。実施例3の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図を図3に示す。実施例3の撮像レンズの群構成は、実施例1の撮像レンズと同じである。また、実施例3の撮像レンズの基本レンズデータを表7に、諸元に関するデータを表8に、非球面係数に関するデータを表9に、各収差図を図11に示す。
次に、実施例4の撮像レンズについて説明する。実施例4の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図を図4に示す。実施例4の撮像レンズの群構成は、実施例1の撮像レンズと同じである。また、実施例4の撮像レンズの基本レンズデータを表10に、諸元に関するデータを表11に、非球面係数に関するデータを表12に、各収差図を図12に示す。
次に、実施例5の撮像レンズについて説明する。実施例5の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図を図5に示す。実施例5の撮像レンズの群構成は、実施例1の撮像レンズと同じである。また、実施例5の撮像レンズの基本レンズデータを表13に、諸元に関するデータを表14に、非球面係数に関するデータを表15に、各収差図を図13に示す。
次に、実施例6の撮像レンズについて説明する。実施例6の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図を図6に示す。実施例6の撮像レンズの群構成は、実施例1の撮像レンズと同じである。また、実施例6の撮像レンズの基本レンズデータを表16に、諸元に関するデータを表17に、非球面係数に関するデータを表18に、各収差図を図14に示す。
次に、実施例7の撮像レンズについて説明する。実施例7の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図を図7に示す。実施例7の撮像レンズの群構成は、実施例1の撮像レンズと同じである。また、実施例7の撮像レンズの基本レンズデータを表19に、諸元に関するデータを表20に、非球面係数に関するデータを表21に、各収差図を図15に示す。
次に、実施例8の撮像レンズについて説明する。実施例8の撮像レンズのレンズ構成を示す断面図を図8に示す。実施例8の撮像レンズの群構成は、実施例1の撮像レンズと同じである。また、実施例8の撮像レンズの基本レンズデータを表22に、諸元に関するデータを表23に、非球面係数に関するデータを表24に、各収差図を図16に示す。
実施例1〜8の撮像レンズの条件式(1)〜(9)に対応する値を表25に示す。なお、全実施例ともd線を基準波長としており、下記の表25に示す値はこの基準波長におけるものである。
以上のデータから、実施例1〜8の撮像レンズは全て、条件式(1)〜(9)を満たしており、小型で、かつ全画角が70°以上と広画角の撮像レンズであることが分かる。
次に、図17および図18を参照して本発明に係る撮像装置の一実施形態について説明する。図17、図18にそれぞれ前面側、背面側の斜視形状を示すカメラ30は、本発明の実施形態による撮像レンズ1を鏡筒内に収納した交換レンズ20が取り外し自在に装着される、ノンレフレックス(いわゆるミラーレス)方式のデジタルカメラである。
このカメラ30はカメラボディ31を備え、その上面にはシャッターボタン32と電源ボタン33とが設けられている。またカメラボディ31の背面には、操作部34、35と表示部36とが設けられている。表示部36は、撮像された画像や、撮像される前の画角内にある画像を表示するためのものである。
カメラボディ31の前面中央部には、撮影対象からの光が入射する撮影開口が設けられ、その撮影開口に対応する位置にマウント37が設けられ、このマウント37を介して交換レンズ20がカメラボディ31に装着されるようになっている。
そしてカメラボディ31内には、交換レンズ20によって形成された被写体像を受け、それに応じた撮像信号を出力するCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子(不図示)、その撮像素子から出力された撮像信号を処理して画像を生成する信号処理回路、およびその生成された画像を記録するための記録媒体等が設けられている。このカメラ30では、シャッターボタン32を押すことにより静止画または動画の撮影が可能であり、この撮影で得られた画像データが上記記録媒体に記録される。
以上、実施形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズの曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数等の値は、上記各実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。
また、撮像装置の実施形態では、ノンレフレックス方式のデジタルカメラを例に挙げ図を示して説明したが、本発明の撮像装置はこれに限定されるものではなく、例えば、ビデオカメラ、ノンレフレックス方式以外のデジタルカメラ、映画撮影用カメラ、放送用カメラ等の撮像装置に本発明を適用することも可能である。
1 撮像レンズ
20 交換レンズ
30 カメラ
31 カメラボディ
32 シャッターボタン
33 電源ボタン
34、35 操作部
36 表示部
37 マウント
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
L1a〜L4a レンズ
PP 光学部材
Sim 像面
St 開口絞り
a 軸上光束
b 最大画角の光束
Z 光軸

Claims (19)

  1. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、絞りと、屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、
    前記第1レンズ群は、最も物体側から順に連続して、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けたレンズと、物体側に凹面を向けたレンズとを有し、
    前記第3レンズ群は、負レンズからなり、
    無限遠物体から最至近距離物体への合焦時に、前記第3レンズ群のみが光軸に沿って像側へ移動し、
    前記第1レンズ群の焦点距離をf1、
    前記第1レンズ群における最も像側のレンズの像側面の曲率半径をRa1
    前記第1レンズ群の最も物体側のレンズの物体側面から前記絞りまでの光軸上の距離をGS1、
    前記絞りから前記第2レンズ群の最も像側のレンズの像側面までの距離をGS2とした場合、
    −9<f1/Ra1<−0.2 …(1)
    0.8<GS1/GS2<2.1 …(2)
    で表される条件式(1)および(2)を満足する撮像レンズ。
  2. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、絞りと、屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、
    前記第1レンズ群は、最も物体側から順に連続して、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けたレンズと、物体側に凹面を向けたレンズとを有し、
    前記第2レンズ群は、最も物体側に、物体側に凹面を向けたレンズを有し、
    前記第3レンズ群は、負レンズからなり、
    無限遠物体から最至近距離物体への合焦時に、前記第3レンズ群のみが光軸に沿って像側へ移動し、
    前記第1レンズ群の焦点距離をf1、
    前記第1レンズ群における最も像側のレンズの像側面の曲率半径をRa1とした場合、
    −9<f1/Ra1<−0.2 …(1)
    で表される条件式(1)を満足する撮像レンズ。
  3. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、絞りと、屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、
    前記第1レンズ群は、最も物体側から順に連続して、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けたレンズと、物体側に凹面を向けたレンズとを有し、
    前記第2レンズ群は、正レンズと負レンズが少なくとも1枚ずつ接合された接合レンズを有し、
    前記第3レンズ群は、負レンズからなり、
    無限遠物体から最至近距離物体への合焦時に、前記第3レンズ群のみが光軸に沿って像側へ移動し、
    前記第1レンズ群の焦点距離をf1、
    前記第1レンズ群における最も像側のレンズの像側面の曲率半径をRa1とした場合、
    −9<f1/Ra1<−0.2 …(1)
    で表される条件式(1)を満足する撮像レンズ。
  4. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、絞りと、屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、
    前記第1レンズ群は、最も物体側から順に連続して、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けたレンズと、物体側に凹面を向けたレンズとを有し、
    前記第3レンズ群は、負レンズからなり、
    無限遠物体から最至近距離物体への合焦時に、前記第3レンズ群のみが光軸に沿って像側へ移動し、
    前記第1レンズ群の焦点距離をf1、
    前記第1レンズ群における最も像側のレンズの像側面の曲率半径をRa1
    無限遠物体合焦時の全系の焦点距離をf、
    前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の合成焦点距離をf12とした場合、
    −9<f1/Ra1<−0.2 …(1)
    1<f/f12<2.5 …(8)
    で表される条件式(1)および(8)を満足する撮像レンズ。
  5. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、絞りと、屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、
    前記第1レンズ群は、最も物体側から順に連続して、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けたレンズと、物体側に凹面を向けたレンズとを有し、
    前記第2レンズ群は、物体側から順に、非球面レンズと、3枚のレンズが接合された3枚接合レンズとを有し、
    該3枚接合レンズは、2枚の正レンズと、1枚の負レンズとからなり、
    前記第3レンズ群は、負レンズからなり、
    無限遠物体から最至近距離物体への合焦時に、前記第3レンズ群のみが光軸に沿って像側へ移動し、
    前記第1レンズ群の焦点距離をf1、
    前記第1レンズ群における最も像側のレンズの像側面の曲率半径をRa1とした場合、
    −9<f1/Ra1<−0.2 …(1)
    で表される条件式(1)を満足する撮像レンズ。
  6. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、絞りと、屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、
    前記第1レンズ群は、最も物体側から順に連続して、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けたレンズと、物体側に凹面を向けたレンズとを有し、
    前記第3レンズ群は、負レンズからなり、
    前記第4レンズ群は、正レンズからなり、
    無限遠物体から最至近距離物体への合焦時に、前記第3レンズ群のみが光軸に沿って像側へ移動し、
    前記第1レンズ群の焦点距離をf1、
    前記第1レンズ群における最も像側のレンズの像側面の曲率半径をRa1とした場合、
    −9<f1/Ra1<−0.2 …(1)
    で表される条件式(1)を満足する撮像レンズ。
  7. 前記第1レンズ群は、物体側から順に負レンズと正レンズが接合された接合レンズを有する
    請求項1から6のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  8. 無限遠物体合焦時の全系の焦点距離をf、
    前記第4レンズ群の焦点距離をf4とした場合、
    0.05<f/f4<0.7 …(3)
    で表される条件式(3)を満足する
    請求項1からのいずれか1項記載の撮像レンズ。
  9. 前記第2レンズ群は、正レンズと負レンズが少なくとも1枚ずつ接合された接合レンズを有し、
    該接合レンズを構成する正レンズのうちアッベ数が最大のものと、該接合レンズを構成する負レンズのうちアッベ数が最小のものとの、アッベ数の差をνdiff2とした場合、
    10<νdiff2 …(4)
    で表される条件式(4)を満足する
    請求項1からのいずれか1項記載の撮像レンズ。
  10. 前記第2レンズ群の焦点距離をf2、
    前記第2レンズ群における最も像側のレンズの像側面の曲率半径をRa2とした場合、
    −4<f2/Ra2<−0.5 …(5)
    で表される条件式(5)を満足する
    請求項1からのいずれか1項記載の撮像レンズ。
  11. 無限遠物体合焦時の全系の焦点距離をfとした場合、
    0.05<f/f1<0.7 …(6)
    で表される条件式(6)を満足する
    請求項1から10のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  12. 無限遠物体合焦時の全系の焦点距離をf、
    前記第3レンズ群の焦点距離をf3とした場合、
    −1.5<f/f3<−0.1 …(7)
    で表される条件式(7)を満足する
    請求項1から11のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  13. 空気換算長によるバックフォーカスをBf、
    無限遠物体合焦時の全系の焦点距離をfとした場合、
    0.5<Bf/f<1.1 …(9)
    で表される条件式(9)を満足する
    請求項1から12のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  14. −5<f1/Ra1<−0.5 …(1−1)
    で表される条件式(1−1)を満足する
    請求項1から13のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  15. 1<GS1/GS2<1.9 …(2−1)
    で表される条件式(2−1)を満足する
    請求項記載の撮像レンズ。
  16. −2.5<f2/Ra2<−0.8 …(5−1)
    で表される条件式(5−1)を満足する
    請求項10記載の撮像レンズ。
  17. 0.1<f/f1<0.6 …(6−1)
    で表される条件式(6−1)を満足する
    請求項11記載の撮像レンズ。
  18. −1.3<f/f3<−0.2 …(7−1)
    で表される条件式(7−1)を満足する
    請求項12記載の撮像レンズ。
  19. 請求項1から18のいずれか1項記載の撮像レンズを備えた撮像装置。
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