JP6967697B2 - 浴室送風装置 - Google Patents

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Description

本発明は、浴室の天井裏等に設置され、浴槽内の入浴中の使用者に向かって送風する浴室送風装置に関するものである。
従来、この種の浴室送風装置としては、浴室の天井裏に設置され、入浴中の使用者の頭部や顔面付近に向けて送風するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。以下、その浴室送風装置について図4を用いて説明する。
図4に示す浴室送風装置101は浴室の天井裏に設置され、入浴中の使用者104の顔面に向かって送風することができ、使用者の体感温度を下げ、爽快感を与えることができる。
実開平7−10264号公報
このような従来の浴室送風装置においては、浴槽内の入浴中の使用者に向かって送風することにより使用者に爽快感を提供することができる。しかし浴室内の空気を吸って再び浴室内部に吹出す循環空気の場合、入浴中の使用者に当たる空気は浴室内部の比較的高温高湿の空気であり、体が温まってのぼせてきたときには気流の冷却効果が十分に期待できない。
一方浴室外部の空気を吸って浴室内部に吹出す外部空気の場合、入浴中の使用者に当たる空気は浴室外部の比較的低温低湿の空気であり、体が十分温まっていない場合、寒くなってしまう可能性がある。
そこで本発明は、上記の課題を解決するものであり、入浴中の使用者が寒さやのぼせを感じることなく、入浴中快適な爽快感を感じてリラックスした状態を保つことができる浴室送風装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明に係る浴室送風装置は、浴槽に向けて送風する吹出し口と、浴室の空気を吸い込む循環用吸込み口と、循環用吸込み口の開閉を行う循環用ダンパーと、浴室外の空気を吸気する吸気用吸込み口と、吸気吸込み口に連通するダクトの開閉を行う吸気用ダンパーと、送風を制御する制御装置と、を備える。そして、この浴室送風装置において、制御装置は、循環用吸込み口から吸気して吹出し口から送風する循環モードの後に、吸気用吸込み口から吸気して吹出し口から送風する吸気モードへと切替える制御を行うことを特徴とする。これにより所期の目的を達成するものである。
本発明の構成により、入浴開始時には、使用者の体が十分に温まっていないため、循環モードで使用者に向かって比較的温湿度の高い気流を送風することで、比較的寒さを感じさせずに穏やかな気流感のみを感じさせることができる。その後使用者の体が入浴によって十分に温まった段階では吸気モードで使用者に向かって比較的温湿度の低い気流を送風することで、爽快な気流感と涼感を感じさせることができる。
従って本発明によって、入浴中の使用者が寒さやのぼせを感じることなく、入浴中快適な爽快感を感じてリラックスした状態を保つことができるという効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1の浴室送風装置1の循環モードにおける構成を示す概略図 本発明の実施の形態1の浴室送風装置1の吸気モードにおける構成を示す概略図 浴室送風装置1の動作を示すフロー図 浴室送風装置101の構成を示す概略図
本発明に係る浴室送風装置は、浴槽に向けて送風する吹出し口と、浴室の空気を吸い込む循環用吸込み口と、循環用吸込み口の開閉を行う循環用ダンパーと、浴室外の空気を吸気する吸気用吸込み口と、吸気吸込み口に連通するダクトの開閉を行う吸気用ダンパーと、送風を制御する制御装置と、を備えた浴室送風装置において、制御装置は、循環用吸込み口から吸気して吹出し口から送風する循環モードの後に、吸気用吸込み口から吸気して吹出し口から送風する吸気モードへと切替える制御を行う
これにより、入浴開始直後など、使用者の体が十分に温まっていない段階では循環モードで使用者に向かって比較的温湿度の高い気流を送風することで、比較的寒さを感じさせずに穏やかな気流感のみを感じさせることができる。その後、使用者の体が十分に温まった段階では吸気モードで使用者に向かって比較的温湿度の低い気流を送風することで、爽快な気流感と涼感を感じさせることができる。
従って本発明によって、入浴中の使用者が寒さやのぼせを感じることなく、入浴中、快適な爽快感を感じてリラックスした状態を保つことができるという効果を得ることができる。
また、制御装置は、浴室の温度を検知する温度センサーによって検知した温度に基づいて、循環モードと吸気モードとを切替える構成にしてもよい。
これにより、浴室内部の温度が所定温度よりも低い場合には、循環モードを選択し、浴室内部の温度が所定温度よりも高い場合には、吸気モードを選択することで送風モードを自動で切替えることができ、入浴中にモードの切替えを使用者が自ら行う煩雑さがなく、使用者が入浴中快適な爽快感を感じてリラックスした状態を保つことができるという効果を高めることができる。
また、制御装置は、循環モードと前記吸気モードとを切替える指示を行う操作パネルからの指令によって、前記循環モードと前記吸気モードとを切替える構成にしてもよい。
これにより、使用者が操作パネルより自らの特性や状態に合わせたモードで送風することができ、使用者が入浴中快適な爽快感を感じてリラックスした状態を保つことができるという効果を高めることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、全図面を通して、同一の部位については同一の符号を付して説明を省略している。さらに、本発明に直接には関係しない各部の詳細については重複を避けるために、図面ごとの説明は省略している。
以下、本発明の一実施形態を説明する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
はじめに浴室送風装置1の構成について、図1を用いて説明する。図1は浴室送風装置1の構成を示す概略図である。図1に示すように、浴室送風装置1は浴室の天井裏に設置され、送風部2、制御装置12、筐体10、パネル11、操作パネル14、浴室温度センサー13を備えている。また、浴室送風装置1は、浴槽15の使用者16に向けて、送風する風の供給源を選択できる2つの送風モードを備えている。各送風モードについては、以下で説明を行う。
送風部2は、循環用吸込み口3、循環用ダンパー4、吸気用吸込み口5、吸気用ダンパー6、吹出し口7、循環用吸込み口3および吸気用吸込み口5と吹出し口7をつなぐ風路8、風路の中にあるファン9、ファンを動かすモーター(モーターは図示せず)を備えている。送風部2全体としては循環モードでは浴室内部の空気を循環用吸込み口3から吸って、吹出し口7から再度浴室内部に吹出す仕組みになっており、吸気モードでは浴室外部の空気を吸気用吸込み口5から吸って、吹出し口7から浴室内部に吹出す仕組みになっている。
送風部2の送風モードは切替えできるように構成されている。具体的な送風モードの切替え手段は、循環用吸込み口3に備えた循環用ダンパー4および吸気用吸込み口5と筐体10をつなぐダクトに備えた吸気用ダンパー6があり、循環モードでは循環用ダンパー4が開き吸気用ダンパー6は閉じている。一方、吸気モードでは、吸気用ダンパー6が開き循環用ダンパー4が閉じることである。図1は、循環モードの状態であり、循環用ダンパー4は開いており、吸気用ダンパー6は閉じた状態を示している。また、図2は、吸気モードの状態であり、循環用ダンパー4は閉じており、吸気用ダンパー6は開いた状態を示している。
また、図1に示すように、吹出し口7から吹出した風は、浴槽15内の使用者16の頭部に向けて送風されるようにルーバー等によって風向が調整されている。
制御装置12は操作パネル14で入力された指示をもとに、各送風モードの選択を行う。このとき、循環モードを選択した場合、制御装置12は、循環用ダンパー4に開状態となる信号を送信し、吸気用ダンパー6には閉状態となる信号を送信する。また、吸気モードを選択した場合、制御装置12は、循環用ダンパー4に閉状態となる信号を送信し、吸気用ダンパー6には開状態となる信号を送信する。したがって、各ダンパーに送風モードに応じた指令を出して各ダンパーを制御する。
操作パネル14は、使用者が送風開始と送風終了および送風モードの切替えを指示するためのスイッチである。一般的に、使用者16が洗い場で体を洗った後に浴槽15に入った状態で送風開始を指示するという使用形態が想定されるため、操作パネル14は浴室内の特に浴槽15から手が届く範囲に配置することが望ましい。
浴室温度センサー13は浴室の温度を検知して、制御装置12に温度情報を送るものである。本実施例では、浴室温度センサー13にはサーミスタ等の一般的な温度センサーを使用するが、それ以外の素子であっても良い。
次に浴室送風装置1の動作について、図3を用いて説明する。図3は浴室送風装置1の動作を示すフロー図である。
図3に示すように、はじめに使用者が操作パネル14で送風開始を指示すると(S1)、次に制御装置12は循環モードで動作するよう指令を出す(S2)。
制御装置12は所定の時間ごとに浴室温度センサー13の温度を検知し、最適な送風モードを判断する(S3)。制御装置12は浴室温度センサー13の温度が所定の温度、例えば25℃未満の場合はそのまま循環モードで動作すると判断し、所定の温度以上の場合は吸気モードで動作すると判断する(S4)。
上記のように、制御装置12が浴室温度で最適な送風モードを判断するので、使用者16が毎回送風モードを指定する必要がなく、使用者16の利便性が増す。
最後に使用者16が操作パネル14で送風終了を指示すると、制御装置12は送風を終了する(S5)。本実施例では使用者16が操作パネル14で送風終了を指示しているが、これ以外の手段として、送風開始から所定時間後に自動的に送風を終了するようにしても良い。
なお、本実施例では制御装置12が判断した送風モードを動作する構成にしたが、使用者16が送風モードを選択できるように構成してもよい。その場合、操作パネル14に送風モード選択ボタンが搭載されており、使用者16は送風開始前に送風モード選択ボタンを操作して循環モードと吸気モードのいずれか一つを選択する。
上記のように使用者16が送風モードを選択できるようにすると、使用者16の特性や状態に合わせた送風モードで送風することができ、使用者16が入浴中快適な爽快感を感じてリラックスした状態を保つことができるという効果を高めることができる。
本発明に係る浴室送風装置は、入浴中の使用者が寒さやのぼせを感じることなく、入浴中快適な爽快感を感じてリラックスした状態を保つことができるものであるので、浴室の天井裏等に設置され、入浴中の使用者に向かって送風する浴室送風装置等として有用である。
1 浴室送風装置
2 送風部
3 循環用吸込み口
4 循環用ダンパー
5 吸気用吸込み口
6 吸気用ダンパー
7 吹出し口
8 風路
9 ファン
10 筐体
11 パネル
12 制御装置
13 浴室温度センサー
14 操作パネル
15 浴槽
16 使用者
17 脱衣室
101 浴室送風装置
102 換気装置
103 浴槽
104 使用者

Claims (2)

  1. 浴槽に向けて送風する吹出し口と、浴室の空気を吸い込む循環用吸込み口と、前記循環用吸込み口の開閉を行う循環用ダンパーと、浴室外の空気を吸気する吸気用吸込み口と、前記吸気吸込み口に連通するダクトの開閉を行う吸気用ダンパーと、送風を制御する制御装置と、を備えた浴室送風装置において、
    前記制御装置は、前記循環用吸込み口から吸気して前記吹出し口から送風する循環モードの後に、前記吸気用吸込み口から吸気して前記吹出し口から送風する吸気モードへと切替える制御を行うことを特徴とする浴室送風装置。
  2. 前記制御装置は、浴室の温度を検知する温度センサーによって検知した温度に基づいて、前記循環モードから前記吸気モード切替えることを特徴とする請求項1に記載の浴室送風装置。
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