JP6795957B2 - 浴用ミスト装置 - Google Patents

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本発明は、浴用ミスト装置に関し、詳しくは、ミスト噴霧が開始が指令されると、給湯手段から供給されるミスト用湯水が、ミスト噴出手段からミスト状に噴霧されるように構成された浴用ミスト装置に関する。
近年、浴室でミストを噴霧することによりサウナ効果を得ることができるようにした浴用ミスト装置が普及するに至っている。
そのような浴用ミスト装置のひとつとして、特許文献1には、熱源手段から熱媒循環路を通して供給される熱媒により、給水路を通して供給される水を加熱する液々熱交換器を備え、該液々熱交換器において加熱された湯水をミスト噴出手段に供給するように構成された浴用ミスト装置が開示されている。
この浴用ミスト装置を用いることにより、液々熱交換器において適切な温度に加熱された湯水を、ミスト噴出手段からミスト状に噴出させて、手軽にミスト浴を楽しむことが可能になり、有意義である。
また、特許文献1の浴用ミスト装置は、熱源手段から熱媒循環路を経て供給される熱媒により、浴室から吸い込んだ空気を加熱し、加熱された空気を浴室に吹き出して浴室を暖房する暖房機能を備えている。したがって、特許文献1の浴用ミスト装置を備えている場合、ミスト浴を楽しむとともに、快適な入浴を行うことが可能になる。
特開2003−334230号公報
しかしながら、特許文献1の浴用ミスト装置においては、上述のように、液々熱交換器において適切な温度に加熱された湯水をミスト噴出部からミスト状に噴出させることで、ミスト噴出部から冷たい水が噴出され、使用者に不快感を与えることがないように構成されているが、給水路を通流する水を加熱するための液々熱交換器が必要であることから、製造コストの増大、構造の複雑化を招くという問題点がある。
本発明は、上記の課題を解決するものであり、液々熱交換器を必要とせず、製造コストを低減することが可能で、しかも、ミスト噴出部からの冷たい水の噴出により使用者に不快感を与えることのない浴用ミスト装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の浴用ミスト装置は、
ミスト噴霧の開始を指令するミスト噴霧開始指令手段と、
ミスト用湯水をミスト状に噴出するミスト噴出手段と、
所定の温度に設定されたミスト用湯水を、ミスト用給湯管路を経由して前記ミスト噴出手段に供給する給湯手段と、
前記ミスト噴霧開始指令手段の操作によって、前記ミスト用湯水を前記ミスト噴出手段からミスト状に噴出するミスト運転を実行する制御部と
を備えた浴用ミスト装置であって、
前記給湯手段が、前記給湯手段から供給される前記ミスト用湯水の温度を設定する温度設定用操作器を備え、
前記給湯手段と前記温度設定用操作器とが通信を行うことにより、前記ミスト用湯水の温度が設定され、
前記制御部は、前記給湯手段と前記温度設定用操作器との通信に係る通信データを受信することができるように構成され、
(a)前記ミスト運転の実行前に、前記制御部が、所定温度範囲外の前記ミスト用湯水の温度に相当する通信データを受信したときには、前記ミスト噴霧開始指令手段が操作されても、前記制御部は前記ミスト運転を実行せず、
(b)前記ミスト運転の実行中に、前記制御部が、所定温度範囲外の前記ミスト用湯水の温度に相当する通信データを受信したときには、前記制御部は前記ミスト運転の実行を停止するように構成されていること
を特徴としている。
本発明の浴用ミスト装置は、上述のように、所定の温度に設定されたミスト用湯水が、給湯手段からミスト用給湯管路を経由してミスト噴出手段に供給されるように構成されており、液々熱交換器を必要としないので、部品点数を減らし、構成を簡潔にして、製造コストを低減することができる。
さらに、本発明の浴用ミスト装置は、上述のように構成されており、ミスト用湯水の温度が上記所定の温度範囲外の温度になることを事前に認識することができるので、ミスト噴出部から冷たい水や熱い湯が噴出されることにより使用者に不快感を与えることを確実に回避することができる。
すなわち、給湯手段が温度設定用操作器を備え、給湯手段と温度設定用操作器とが通信を行うことによりミスト用湯水の温度が設定され、制御部は、給湯手段と温度設定用操作器との通信に係る通信データを受信することができるように構成され、(a)ミスト運転の実行前に、制御部が、所定温度範囲外のミスト用湯水の温度に相当する通信データを受信したときには、ミスト噴霧開始指令手段が操作されても、制御部はミスト運転を実行せず、(b)ミスト運転の実行中に、制御部が、所定温度範囲外のミスト用湯水の温度に相当する通信データを受信したときには、制御部はミスト運転の実行を停止するように構成されているので、ミスト用湯水の温度を検出するための検出手段によるミスト用温水の温度の検出結果を待つことなく、ミスト用湯水の温度が上記所定の温度範囲外の温度になることを事前に認識することができ、ミスト噴出部から冷たい水や熱い湯が噴出されることを確実に回避することができる。
本発明の一実施形態にかかる浴用ミスト装置の構成を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態にかかる浴用ミスト装置の内部の配管を説明する管路図である。 本発明の一実施形態にかかる浴用ミスト装置を浴室に設置した状態の斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる浴用ミスト装置の制御部のブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる浴用ミスト装置が備える脱衣所用の操作器の正面図である。 本発明の一実施形態にかかる浴用ミスト装置が備える浴室内用の操作器の正面図である。 本発明の一実施形態にかかる浴室乾燥機の制御部と操作器(温度設定用操作器)との通信線の接続を示す概念図である。
以下、本発明の実施形態を示して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
[実施形態]
この実施形態にかかる浴用ミスト装置は、図1〜3に示すように、ユニットバスなどの浴室2に設置されるミスト機能付浴室暖房乾燥機(以下、単に「浴室暖房乾燥機A」という)として構成されている。
この浴室暖房乾燥機Aは、浴室2(図3)内の暖房、浴室2内の換気、浴室2内の乾燥、浴室2内に干した洗濯物の乾燥、浴室2内への涼風の送風、浴室2内に温水のミストを噴霧するミスト浴、浴室2内に温水のミストを噴霧するとともに温風を吹き出すミストサウナ浴を実行する機能を備えている。
また、この浴室暖房乾燥機Aを浴室2に設置するにあたっては、例えば、図3に示すように、浴槽7の上方の、浴室2の天井8に設置される。
浴室暖房乾燥機Aの本体(浴室暖房乾燥機本体)9は天井裏に配置されている。具体的には、例えば、吊り金具10により天井スラブなどに吊り支持し、浴室暖房乾燥機本体9の下面を浴室2の天井8の開口部11に臨ませている。また、天井8の下面には開口部11を覆うグリル板12(図1)が配置されており、グリル板12が浴室暖房乾燥機本体9の下面側に取り付けられている。
また、図1および図2に示すように、浴室暖房乾燥機本体9内には、温風用熱交換器13および送風機14(14a,14b)が内装されている。
この温風用熱交換器13は、内部に温水を通すことで外部を流れる空気、つまり浴室2内に送り込まれる空気と温水とを熱交換して、空気を加熱するように構成されている。この温風用熱交換器13は浴室暖房乾燥機本体9に配管した暖房用温水管路15の途中に配置されており、暖房用温水管路15には給湯暖房機などの熱源機16(図3)から温水が供給されるように構成されている。
なお、上述の熱源機(暖房用温水供給用熱源機)16は、本発明の浴用ミスト装置における給湯手段を兼ねるように構成されている。
また、図1および図2に示すように、暖房用温水管路15には温風用熱交換器13への温水の供給を開閉する熱動弁(本発明の浴用ミスト装置における暖房用温水通流制御部)(暖房用開閉弁)17が設けられており、暖房用温水管路15にはこの管路を流れる温水の温度を検出する暖房温水サーミスタTH2が配設されている。
なお、熱源機16で加熱された温水は、往き配管51を経由して浴室暖房乾燥機Aの往き配管接続部52(図1)から浴室暖房乾燥機Aに送り込まれ、浴室暖房乾燥機Aの温風用熱交換器13で放熱した後、浴室暖房乾燥機Aが備える戻り配管接続部62(図1)から戻り配管61を経由して熱源機16へ戻るように、往き配管51と戻り配管61とが配設されている。
図1に示すように、この実施形態にかかる浴室暖房乾燥機Aにおいて、送風機14は、浴室内空気を循環させる循環ファン14aと、浴室内空気を外部へ排出する換気ファン14bとを備えた構成とされている。また、屋外への排気口の手前には、逆流を防止するための逆風止め50を備えている。
さらに、浴室暖房乾燥機本体9の下面側には循環ファン14aで送風される空気を浴室2内に吹き出す吹き出し口3が設けられている。この吹き出し口3には可動ルーバー18が回動可能に装着されており、可動ルーバー18を回動することにより吹き出し口3の開閉、および、吹き出し口3から吹き出す風向の変更を行うことができるように構成されている。グリル板12には浴室2内の空気を吸い込む吸い込み口1が設けられており、この吸い込み口1の近傍には、浴室温度サーミスタTH3が配設されている。
また、この浴室暖房乾燥機Aは、ミスト浴の機能を具備するためにミスト発生部19が組み込まれている。ミスト発生部19のミストノズル(ミスト噴出手段)4は、グリル板12の一部に配置されており、ミスト用給湯管路20がミストノズル4に連通している。
図2に示すように、ミストノズル4として、3.0リットル/min程度の流量で温水のミストを噴霧する2個のミストノズル(ミスト噴出手段)4a,4bが配設されており、ミストノズル4a,4bの手前には電磁弁などで構成されるミスト開閉弁21a,21bが設けられている。このミスト開閉弁21a,21bを開閉することにより、ミストノズル4aやミストノズル4bから選択的に温水がミスト状に噴霧される。
そして、2つのミストノズル4(4a,4b)の両方から温水のミストを噴霧すると、ミスト用給湯管路20に6.0リットル/minの温水が通流し「強」に相当するミスト量でミストが噴霧され、脱衣所用の操作器5に備える強LED34a、および、浴室2内に設けた操作器30に備える強LED134aが点灯し、2つのミストノズル4a,4bの一方から温水のミストを噴霧すると、ミスト用給湯管路20に3.0リットル/minの温水が通流し「弱」に相当するミスト量でミストが噴霧され、脱衣所用の操作器5に備える弱LED34b、および、浴室2内に設けた操作器30に備える弱LED134bが点灯するように構成されている。
この実施形態の、浴用ミスト装置を備えた浴室暖房乾燥機Aにおいては、ミスト発生部19が浴室暖房乾燥機本体9の上に搭載されているが、ミスト発生部19を浴室暖房乾燥機本体9の中に収納するようにしてもよい。
ミスト用給湯管路20には、本発明における給湯手段としても機能する熱源機16から温水が供給されるように構成されており、入口側から順にストレーナ22、給湯電磁弁(給水開閉弁)23が設けられている(図1、図2)。ただし、図3においては、給湯配管の図示は省略している。
なお、ミスト用湯水を、熱源機16とは別に配設された給湯手段から供給するように構成することも可能である。
また、この実施形態にかかる浴室暖房乾燥機Aの取扱説明書には、浴室暖房を行う場合に、浴室2の温度が、給湯手段(熱源機)16が備える、後述のミスト用湯水温度設定部における設定温度に維持される旨(つまり、給湯手段を兼ねる熱源機16の出湯設定温度を所定の範囲(この実施形態では40℃から48℃の範囲)に設定することで、浴室暖房を行う場合における希望温度(暖房設定温度)が設定されることになる旨)が記載されている。
そのため、使用者は、熱源機16で設定された温度が暖房設定温度となることを認識した上で、熱源機16における給湯温度を設定することとなり、その温度で温水の供給が行われ、浴室の暖房が行われることになるため、使用者が驚いたり、不快に感じたりすることが抑制、防止される。
このように、浴室暖房を行う場合は、浴室暖房についての希望暖房温度(暖房設定温度)となるように、給湯手段(熱源機16)の出湯設定温度を設定することになるため、浴室内用の操作器30には、浴室暖房時において浴室内の温度を設定するスイッチは設けられていない(図6参照)。
なお、浴室暖房を実行したとき、この浴室暖房によって浴室2内の温度が、給湯手段(熱源機16)から供給されるミスト用湯水の温度に制御される点については後述する。
ミスト用給湯管路20におけるミスト開閉弁21a,21bの上流側には、ミスト用給湯管路20を流れる温水の温度を検出するミスト温度サーミスタTH1が配設されている。
また、浴室暖房乾燥機Aは、図3に示すように、浴室2外の脱衣所に設けた操作器(浴室外用の操作器)5や浴室2内に設けた操作器(浴室内用の操作器)30にてリモコン操作されるように構成されている。
図5に示すように、浴室外用(脱衣所用)の操作器5には、タイマー表示部31、タイマー設定スイッチ32、風向スイッチ33、ミストサウナスイッチ(第1のミストサウナスイッチ)34、乾燥スイッチ6、暖房スイッチ36、涼風スイッチ37、換気スイッチ38、停止スイッチ39が設けられている。
また、図6に示すように、浴室内用の操作器30には、状態表示部40、浴室内ミストサウナスイッチ(第2のミストサウナスイッチ)134、浴室内暖房スイッチ136、浴室内涼風スイッチ137、浴室内風向スイッチ133、ミスト入浴時間計測用のストップウォッチのスタート/ストップスイッチ143、リセットスイッチ145、浴室内停止スイッチ139が設けられている。
また、この実施形態にかかる浴室暖房乾燥機Aにおいては、グリル板12の吸い込み口1近傍に、吸気の湿度を検知する湿度検出手段(湿度センサ)27(図1、図2)が配設されている。
湿度検出手段27としては、例えば、NTCサーミスタなどの感温素子で構成された湿度センサを用いることができる。
また、図4は、浴用ミスト装置(を備えた浴室暖房乾燥機A)の制御部Bの一例を示す図である。制御部Bには、メモリ28、演算回路29などが内蔵され、上記浴室外用の操作器5や浴室内用の操作器30をリモコン操作することで制御部Bにて、以下に説明するような制御が行われるように構成されている。
次に、この実施形態にかかるミスト機能付浴室乾燥機(浴室暖房乾燥機)Aにおいて、浴室暖房を実行したとき、浴室暖房によって浴室2内の温度が、本発明における給湯手段を兼ねる熱源機16から供給されるミスト用湯水の温度に制御される点について説明する。
この実施形態の浴室暖房乾燥機Aにおいては、上述のように、給湯手段(熱源機)16が、供給する温水の温度、すなわち、ミスト用湯水の温度を設定するミスト用湯水温度設定部(図示せず)を備えている。
制御部Bは、浴室温度サーミスタTH3による検出温度(浴室から吸い込んだ空気の温度)が、ミスト温度サーミスタ(ミスト用湯水温度検出手段)TH1で検出される温度より高いとき、熱動弁17を制御して暖房用温水管路15を通流する暖房用温水の通流を遮断する。
また、制御部Bは、浴室温度サーミスタTH3による検出温度(浴室から吸い込んだ空気の温度)が、ミスト温度サーミスタ(ミスト用湯水温度検出手段)TH1で検出される温度より低いとき、熱動弁17を制御して暖房用温水管路15を通流する暖房用温水の通流を維持する。
暖房用温水管路15を通流する温水の温度は、通常、70℃から80℃程度に設定されているので、制御部Bが熱動弁17を制御して暖房用温水管路15を通流する暖房用温水の通流を維持したときには、浴室2から吸い込まれた空気が温風用熱交換器13によって加熱され、浴室2から吸い込まれた空気の温度が上昇して浴室2内に戻される。
また、制御部Bが熱動弁17を制御して暖房用温水管路15を通流する暖房用温水の通流を遮断したときには、浴室2から吸い込まれた空気は、温風用熱交換器13によって加熱されず、浴室2から吸い込まれた空気の温度が上昇せず浴室2内に戻される。
なお、浴室2から吸い込まれた空気が温風用熱交換器13によって加熱されず、そのまま(温度が上昇することなく)、浴室2内に戻された場合は、浴室2における室外への放熱などによって、浴室2内の温度は低下していくことになる。
したがって、浴室暖房を実行したとき、浴室温度サーミスタTH3による検出温度(浴室から吸い込んだ空気の温度)が、ミスト温度サーミスタ(ミスト用湯水温度検出手段)TH1で検出される温度より高いとき、制御部Bが、熱動弁17を制御して暖房用温水管路15を通流する暖房用温水の通流を遮断し、また、浴室温度サーミスタTH3による検出温度(浴室から吸い込んだ空気の温度)が、ミスト温度サーミスタTH1(ミスト用湯水温度検出手段)で検出される温度より低いとき、制御部Bが、熱動弁17を制御して暖房用温水管路15を通流する暖房用温水の通流を維持することによって、浴室2内の温度は、給湯手段(熱源機)16から供給されるミスト用湯水の温度に制御されることになる。
上述のように構成されたこの実施形態にかかる浴室暖房乾燥機Aは、液々熱交換器を必要としないので、製造コストを低減することが可能で、しかも、複雑な制御を必要とせず、簡単に浴室の温度を制御することができる。
つまり、給湯手段(熱源機)16から供給されるミスト用湯水の温度は、ミスト用湯水温度設定部(図示せず)による設定温度に設定され、かつ、浴室から吸い込んだ空気の温度がミスト用湯水の温度となるように暖房用温水の通流が制御されるので、浴室の温度が、給湯手段(熱源機)16が本来的に備えるミスト用湯水温度設定部による設定温度となるように簡単に制御することが可能で、別途浴室温度を設定するための浴室温度設定部を必要とすることなく、簡素な構成の浴用ミスト装置(を備えた浴室暖房乾燥機)を提供することが可能になる。
また、上述のように、取扱説明書に、「浴室の温度が、給湯手段が備えるミスト用湯水温度設定部における設定温度に維持される旨」、すなわち、「浴室暖房を行う場合において、浴室暖房についての希望暖房温度(暖房設定温度)を、給湯手段(熱源機)16の出湯設定温度として指定することができる旨」が記載されているので、使用者は、給湯手段を兼ねる熱源機16で設定された温度が、暖房設定温度となることを認識した上で、熱源機16における給湯温度を設定することとなるため、構成が簡潔で、使い勝手のよい浴用ミスト装置(を備えた浴室暖房乾燥機)を実現することができる。
<特徴的構成>
この実施形態にかかる、浴用ミスト装置(を備えた浴室暖房乾燥機A)は、上述のように構成されているばかりでなく、以下に説明するような特徴的な構成を備えている。
まず、この実施形態にかかる浴用ミスト装置は、給湯手段(熱源機)16から供給され、ミスト用給湯管路20を通流するミスト用湯水の温度を検出するミスト用湯水温度検出手段TH1を備えている。
また、この浴室暖房乾燥機Aにおいては、図7に示すように、給湯手段(熱源機)16と、給湯手段16から供給されるミスト用湯水の温度を設定する操作器(温度設定用操作器)110とが第1の通信線101により接続されている。
さらに、この浴室暖房乾燥機Aにおいては、第1の通信線101と、制御部Bとが、第2の通信線102により接続されている。
そして、浴室暖房乾燥機Aが備える制御部B(図4、図7)が、給湯手段(熱源機)16と給湯手段16の操作器(温度設定用操作器)110との間で行われる通信データを、上記第1の通信線101から第2の通信線102を経て、受信することができるように構成されている。
そして、制御部Bは、上記通信データに含まれる、給湯手段(熱源機)16の出湯設定温度に関するデータ(出湯設定温度データ)を監視するように構成されている。
すなわち、この浴室暖房乾燥機Aでは、上述のように、浴室暖房乾燥機Aの取扱説明書に、浴室暖房を行う場合は、浴室暖房についての希望暖房温度(暖房設定温度)に、給湯手段を兼ねる熱源機16の出湯設定温度を設定する(この実施形態では、40℃から48℃の範囲に設定する)ように記載されており、浴室暖房乾燥機Aが備える制御部Bは、第1の通信線から、第2の通信線102を経て、給湯手段(熱源機)16と、給湯手段16の操作器(温度設定用操作器)110との間で行われる通信データを受信できるように構成されており、制御部Bは、給湯手段(熱源機)16の出湯設定温度データを監視するように構成されている。
そして、ミスト運転が開始されていない状態で、浴室外用(脱衣所用)の操作器5のミスト噴霧開始指令手段であるミストサウナスイッチ(第1のミストサウナスイッチ)34、あるいは、浴室内用の操作器30のミスト噴霧開始指令手段である浴室内ミストサウナスイッチ(第2のミストサウナスイッチ)134の操作によって、ミスト噴霧開始指令が発令された場合、出湯設定温度データが上記所定の温度範囲(この実施形態では、40℃から48℃)外の温度に相当するデータである場合には、ミスト開閉弁21a,21bのいずれをも開弁せず、ミストの噴霧を開始しないように構成されている。
また、ミストの噴霧中(ミスト運転の実行中)において、出湯設定温度データが所定の温度範囲(40℃から48℃)外に相当するデータである場合、ミスト開閉弁21a,21bを閉弁して、ミストの噴霧を停止するように構成されている。
したがって、給湯手段(熱源機)16の操作器(温度設定用操作器)110によって給湯手段(熱源機)16の出湯設定温度が所定の温度範囲(40℃から48℃)外の温度に設定された場合において、ミスト噴出手段(ミストノズル)4(4a,4b)から冷たい水や熱い湯が噴出されることを防止することができる.その結果、使用者に対して、冷たい水や熱い湯を浴びることによる不快感を与えることのない浴用ミスト装置を提供することが可能になる。
つまり、給湯手段を兼ねる熱源機16からの湯水は、本来、ミスト用湯水として使用されるのではなく、台所や洗面所において用いられるものであることから、ミストの使用者以外の者が、台所や洗面所において出湯設定温度を所定の温度範囲(この実施形態では40℃から48℃)外の温度に設定することが十分考えられるが、この実施形態にかかる浴室暖房乾燥機(浴用ミスト装置)の場合、ミスト温度サーミスタTH1による検出温度が上記所定の温度範囲(40℃から48℃)外であることを検出するよりも早く、操作器(温度設定用操作器)110において、給湯手段を兼ねる熱源機16の出湯設定温度が上記所定の温度範囲(40℃から48℃)外の温度に設定されたという情報を認識することで、ミスト噴出部から冷たい水や熱い湯が噴出されることにより使用者に不快感を与えることを確実に回避することが可能になる。
なお、制御部Bは、図7に示す、給湯手段(この実施形態では、給湯手段を兼ねる熱源機)16と給湯手段16の操作器(温度設定用操作器)110とを接続する第1の通信線101から、第2の通信線102を経て、給湯手段(熱源機)16と操作器(温度設定用操作器)110との間で行われる通信データを受信できるように構成されているが、制御部Bは、上記の通信データを受信するのみで、給湯手段(熱源機)16または操作器(温度設定用操作器)110に対してデータの送信は行わないように構成されている。
このように、制御部Bが、給湯手段(この実施形態では、給湯手段を兼ねる熱源機)16と操作器(温度設定用操作器)110との間で行われる通信データを受信するのみで、給湯手段16と給湯手段16の操作器110に対してデータの送信は行わないように構成されているので、製造コストの低減を図ることが可能になるとともに、給湯手段(熱源機)16と操作器110との間で行われる通信において無用な通信エラーが発生することを防止することができる。
なお、給湯手段(この実施形態では、給湯手段を兼ねる熱源機)16と操作器110との間の通信を無線により行うように構成することも可能であり、その場合には、制御部Bが、給湯手段16と操作器110との間で行われる通信用無線を受信することができるように構成されることになる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の範囲内において種々の応用、変形を加えることが可能である。
1 吸い込み口
2 浴室
3 吹き出し口
4(4a,4b) ミスト噴出手段(ミストノズル)
5 浴室外用(脱衣所用)の操作器
9 浴室暖房乾燥機本体
12 グリル板
13 温風用熱交換器
14 送風機
14a 循環ファン
14b 換気ファン
16 給湯手段を兼ねる熱源機(暖房用温水供給用熱源機)
17 熱動弁(暖房用温水通流制御部)
18 可動ルーバー
19 ミスト発生部
20 ミスト用給湯管路
21a ミスト開閉弁
21b ミスト開閉弁
22 ストレーナ
23 給湯電磁弁
27 湿度検出手段(湿度センサ)
28 メモリ
29 演算回路
30 浴室内用の操作器
31 浴室外用の操作器のタイマー表示部(時間表示部)
34 浴室外用の操作器のミスト噴霧開始指令手段(第1のミストサウナスイッチ)
34a 強ランプ
34b 弱ランプ
38 浴室外用の操作部の換気スイッチ
40 浴室内用の操作器の状態表示部
50 逆風止め
51 往き配管
52 往き配管接続部
61 戻り配管
62 戻り配管接続部
101 給湯手段と操作器(給湯手段操作器)とを接続する第1の通信線
102 第1の通信線と、制御部とを接続する第2の通信線
110 操作器(給湯手段操作器)
134 浴室内用の操作器のミスト噴霧開始指令手段(第2のミストサウナスイッチ)
134a 強ランプ
134b 弱ランプ
A 浴室暖房乾燥機
B 制御部
TH1 ミスト用湯水温度検出手段(ミスト温度サーミスタ)
TH2 暖房温水サーミスタ
TH3 浴室温度サーミスタ

Claims (1)

  1. ミスト噴霧の開始を指令するミスト噴霧開始指令手段と、
    ミスト用湯水をミスト状に噴出するミスト噴出手段と、
    所定の温度に設定されたミスト用湯水を、ミスト用給湯管路を経由して前記ミスト噴出手段に供給する給湯手段と、
    前記ミスト噴霧開始指令手段の操作によって、前記ミスト用湯水を前記ミスト噴出手段からミスト状に噴出するミスト運転を実行する制御部と
    を備えた浴用ミスト装置であって、
    前記給湯手段が、前記給湯手段から供給される前記ミスト用湯水の温度を設定する温度設定用操作器を備え、
    前記給湯手段と前記温度設定用操作器とが通信を行うことにより、前記ミスト用湯水の温度が設定され、
    前記制御部は、前記給湯手段と前記温度設定用操作器との通信に係る通信データを受信することができるように構成され、
    (a)前記ミスト運転の実行前に、前記制御部が、所定温度範囲外の前記ミスト用湯水の温度に相当する通信データを受信したときには、前記ミスト噴霧開始指令手段が操作されても、前記制御部は前記ミスト運転を実行せず、
    (b)前記ミスト運転の実行中に、前記制御部が、所定温度範囲外の前記ミスト用湯水の温度に相当する通信データを受信したときには、前記制御部は前記ミスト運転の実行を停止するように構成されていること
    を特徴とする浴用ミスト装置。
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