以下に、本願に係る制御プログラム、情報処理装置及び情報処理方法を実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る制御プログラム、情報処理装置及び情報処理方法が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
〔1.第1の実施形態〕
〔1−1.情報処理の一例〕
まず、図1を用いて、第1の実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、第1の実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。図1に示す情報処理は、端末装置10と店舗端末20と情報処理装置100とによって行われる。
端末装置10は、ユーザにより使用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、ユーザが携帯する端末装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートウォッチ、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)等により実現される。なお、以下では、端末装置10をユーザと同一視する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。
また、端末装置10には、第1の実施形態に係る制御プログラム(以下、適宜「アプリAP1」と記載する。)がインストールされている。端末装置10は、端末装置10にインストールされたアプリAP1を実行する。アプリAP1は、種々の機能を提供する。端具体的には、アプリAP1は、入金された企業通貨の金額を受け付ける機能を提供する。端末装置10は、端末装置10にインストールされたアプリAP1を実行することにより、入金された企業通貨の金額を受け付ける。ここで、企業通貨とは、ユーザが保有する電子マネーやポイント等を示す。また、アプリAP1は、支出の種類を示す支出カテゴリ毎に設定された支出に関する設定情報に応じて、入金された企業通貨の金額を各支出カテゴリに振り分ける機能を提供する。端末装置10は、端末装置10にインストールされたアプリAP1を実行することにより、支出の種類を示す支出カテゴリ毎に設定された支出に関する設定情報に応じて、入金された企業通貨の金額を各支出カテゴリに振り分ける。
また、アプリAP1は、二次元コード等の所定のコードを読み取る(検知する)機能を提供する。例えば、アプリAP1は、QRコード(登録商標)(Quick Response Code)を検知する機能を提供する。端末装置10は、端末装置10にインストールされたアプリAP1を実行することにより、二次元コード等の所定のコードを読み取る。また、アプリAP1は、所定のコードに基づく決済機能を提供する。例えば、アプリAP1は、QRコード(登録商標)決済機能を提供する。端末装置10は、端末装置10にインストールされたアプリAP1を実行することにより、QRコード(登録商標)決済を行う。また、アプリAP1は、決済時に支出カテゴリを選択して、選択した支出カテゴリに振り分けられた金額の中から支払いを行う決済サービスを提供する。端末装置10は、端末装置10にインストールされたアプリAP1を実行することにより、決済時にQRコード(登録商標)を読み取り、読み取ったQRコード(登録商標)に基づいて支出カテゴリを選択する。続いて、端末装置10は、選択した支出カテゴリに振り分けられた金額の中から支払いを行う。
また、以下では、ユーザID「U1」により特定されるユーザを「ユーザU1」とする場合がある。このように、以下では、「ユーザU*(*は任意の数値)」と記載した場合、そのユーザはユーザID「U*」により特定されるユーザであることを示す。例えば、「ユーザU2」と記載した場合、そのユーザはユーザID「U2」により特定されるユーザである。
また、以下では、端末装置10を利用するユーザに応じて、端末装置10を端末装置10−1、10−2として説明する。例えば、端末装置10−1は、ユーザU1により使用される端末装置10である。また、例えば、端末装置10−2は、ユーザU2により使用される端末装置10である。また、以下では、端末装置10−1、10−2について、特に区別なく説明する場合には、端末装置10と記載する。
店舗端末20は、店舗の管理者により使用される情報処理装置である。例えば、店舗端末20は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、携帯電話機や、PDA、店舗POS(Point of sale system)端末や、その他決済に利用できるデバイス等である。なお、以下では、店舗端末20を店舗の管理者と同一視する場合がある。また、以下では、店舗を店舗の管理者と同一視する場合がある。すなわち、以下では、店舗を店舗端末20と読み替えることもできる。
また、以下では、店舗ID「ST1−1」により特定される店舗を「店舗ST1−1」とする場合がある。また、管理者ID「A1−1」により特定される管理者を「管理者A1−1」とする場合がある。
また、以下では、店舗端末20を利用する店舗の管理者に応じて、店舗端末20を店舗端末20−1、20−2として説明する。例えば、店舗端末20−1は、店舗ST1−1の管理者A1−1により使用される店舗端末20である。また、例えば、店舗端末20−2は、店舗ST1−2の管理者A1−2により使用される店舗端末20である。また、以下では、店舗端末20−1、20−2について、特に区別なく説明する場合には、店舗端末20と記載する。
情報処理装置100は、ユーザが保有する企業通貨を管理するサーバ装置である。
ここから、図1を用いて、情報処理の流れについて説明する。図1では、端末装置10に表示される画面の例を用いて、情報処理の流れについて説明する。図1は、第1の実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。図1の上段では、端末装置10が、ユーザによってチャージされた電子マネーの金額を各支出カテゴリに振り分ける振り分け処理の流れについて説明する。なお、本願発明では、従来からある封筒貯金のイメージに倣い、予算の総額を振り分ける「支出カテゴリ」を「封筒」と表現する場合がある。ここで、封筒貯金とは、所定期間内の支出がある度に、支出用途に合致する封筒の中から、支出を行うという支出管理の方法である。具体的には、封筒貯金による支出管理では、所定期間毎(例えば、毎月の給料日)に、所定期間における予算総額(例えば、毎月の給料全額)の支出用途毎の予算を決定する。続いて、決定した予算に相当する現金を支出用途毎に作成した封筒に入れて管理する。続いて、所定期間内の支出がある度に、支出用途に合致する封筒の中から、支出を行う。
図1の上段に示す例では、端末装置10は、ユーザによってアプリAP1が立ち上げられると、操作ボタンの一覧を表示するコンテンツC11を端末装置10の画面に表示する(ステップS11)。具体的には、端末装置10は、「支払う」ボタンB11と「チャージ」ボタンB12と「封筒作成」ボタンB13と「残高確認」ボタンB14とが表示されるコンテンツC11を画面に表示する。ここで、各操作ボタンについて簡単に説明する。「支払う」ボタンB11は、アプリAP1にチャージされた電子マネーによる支払操作を行うトリガーボタンである。「チャージ」ボタンB12は、アプリAP1に電子マネーをチャージする操作を行うトリガーボタンである。「封筒作成」ボタンB13は、支出カテゴリを生成する操作を行うトリガーボタンである。「残高確認」ボタンB14は、支出カテゴリ毎の残高を確認する操作を行うトリガーボタンである。
続いて、端末装置10は、ユーザによって操作ボタンの一覧の中から「チャージ」ボタンB12が選択されると、選択された「チャージ」ボタンB12に対応するコンテンツ(以下、適宜「チャージコンテンツ」と記載する。)を端末装置10の画面に表示する。具体的には、端末装置10は、チャージコンテンツとして、アプリAP1にチャージする電子マネーの金額(予算総額)と期間を設定するためのコンテンツを画面に表示する。例えば、端末装置10は、アプリAP1にチャージする電子マネーの金額(予算総額)を入力する入力フィールドを含むチャージコンテンツを画面に表示する。また、端末装置10は、「1か月」、「2週間」、「1週間」といった予算の設定期間を入力する(又は選択する)入力フィールド(又はチェックボックス)を含むチャージコンテンツを画面に表示する。
続いて、端末装置10は、画面に表示されたチャージコンテンツに対するユーザの操作に従って、アプリAP1にチャージする電子マネーの金額(予算総額)と設定期間をユーザから受け付ける(ステップS12)。図1に示す例では、端末装置10は、アプリAP1にチャージする電子マネーの金額(予算総額)である「15,000(円)」と設定期間である「1か月」をユーザから受け付ける。続いて、端末装置10は、アプリAP1にチャージする電子マネーの金額(予算総額)を受け付けると、受け付けた金額に相当する電子マネーをアプリAP1にチャージする要求を情報処理装置100に送信する。
情報処理装置100は、端末装置10からチャージの要求を受信すると、端末装置10から受信した金額の電子マネーをアプリAP1にチャージする。例えば、情報処理装置100は、電子マネーの入金元として登録されたユーザのクレジットカード、銀行口座、プリペイドカード等から、ユーザから受け付けた金額の電子マネーをアプリAP1にチャージする。続いて、情報処理装置100は、電子マネーをアプリAP1にチャージすると、電子マネーのチャージが完了したことを端末装置10に通知する。端末装置10は、情報処理装置100からチャージの完了を受け付けると、ユーザに対して電子マネーのチャージが完了したことを通知するコンテンツC12を画面に表示する。
続いて、端末装置10は、設定に応じて、設定期間の予算総額を各支出カテゴリに振り分ける(ステップS13)。具体的には、端末装置10は、予算総額を各支出カテゴリに振り分ける方法として、支出カテゴリ毎に支出の割合を入力する方法が設定されている場合は、支出カテゴリ毎の支出の割合を入力する入力フィールドを含むコンテンツC13Aを画面に表示する。続いて、端末装置10は、コンテンツC13Aに対するユーザの操作に従って、ユーザによって入力された支出カテゴリ毎の支出の割合を受け付ける。例えば、端末装置10は、支出カテゴリ「コンビニ」に対応する支出の割合として「50%」、支出カテゴリ「カフェ」に対応する支出の割合として「15%」、支出カテゴリ「交通費」に対応する支出の割合として「10%」、支出カテゴリ「外食」に対応する支出の割合として「25%」を受け付ける。
続いて、端末装置10は、支出カテゴリ毎の支出の割合を受け付けると、受け付けた支出の割合に応じて、予算総額を各支出カテゴリに振り分ける。例えば、端末装置10は、支出カテゴリ「コンビニ」に対応する支出の割合である「50%」に応じて、支出カテゴリ「コンビニ」に予算総額の50%である「7,500円」を振り分ける。また、端末装置10は、支出カテゴリ「カフェ」に対応する支出の割合である「15%」に応じて、支出カテゴリ「カフェ」に予算総額の15%である「2,250円」を振り分ける。また、端末装置10は、支出カテゴリ「交通費」に対応する支出の割合である「10%」に応じて、支出カテゴリ「交通費」に予算総額の10%である「1,500円」を振り分ける。また、端末装置10は、支出カテゴリ「外食」に対応する支出の割合である「25%」に応じて、支出カテゴリ「外食」に予算総額の25%である「3,750円」を振り分ける。
一方、端末装置10は、予算総額を各支出カテゴリに振り分ける方法として、支出カテゴリ毎に支出金額を入力する方法が設定されている場合は、支出カテゴリ毎の支出金額を入力する入力フィールドを含むコンテンツC13Bを画面に表示する。続いて、端末装置10は、コンテンツC13Bに対するユーザの操作に従って、ユーザによって入力された支出カテゴリ毎の支出金額を受け付ける。例えば、端末装置10は、支出カテゴリ「コンビニ」に対応する支出金額として「7,500円」、支出カテゴリ「カフェ」に対応する支出金額として「2,250円」、支出カテゴリ「交通費」に対応する支出金額として「1,500円」、支出カテゴリ「外食」に対応する支出金額として「3,750円」を受け付ける。
続いて、端末装置10は、支出カテゴリ毎の支出金額を受け付けると、受け付けた支出金額に応じて、予算総額を各支出カテゴリに振り分ける。例えば、端末装置10は、支出カテゴリ「コンビニ」に「7,500円」を振り分ける。また、端末装置10は、支出カテゴリ「カフェ」に「2,250円」を振り分ける。また、端末装置10は、支出カテゴリ「交通費」に「1,500円」を振り分ける。また、端末装置10は、支出カテゴリ「外食」に「3,750円」を振り分ける。
なお、端末装置10は、支出カテゴリ毎の大体の支出金額を受け付けて、予算総額を振り分けてもよい。例えば、端末装置10は、支出カテゴリ「コンビニ」に対応する支出金額として「7,000円」、支出カテゴリ「カフェ」に対応する支出金額として「2,000円」、支出カテゴリ「交通費」に対応する支出金額として「1,000円」、支出カテゴリ「外食」に対応する支出金額として「4,000円」といった大体の支出金額を受け付ける。続いて、端末装置10は、支出カテゴリ毎の大体の支出金額を受け付けると、受け付けた大体の支出金額に応じて、予算総額を各支出カテゴリに振り分ける。例えば、端末装置10は、支出カテゴリ毎に受け付けた大体の支出金額と予算総額とに基づいて、予算総額を振り分ける。例えば、端末装置10は、支出カテゴリ毎に受け付けた大体の支出金額と予算総額とに基づいて、支出カテゴリ「コンビニ」に「7,500円」、支出カテゴリ「カフェ」に「2,250円」、支出カテゴリ「交通費」に「1,500円」、支出カテゴリ「外食」に「3,750円」を振り分ける。
続いて、端末装置10は、予算総額を各支出カテゴリに振り分けると、ユーザに対して残高状況を通知する(ステップS14)。例えば、端末装置10は、各支出カテゴリの残高状況を棒グラフの高さに置き換えて表現した図を含むコンテンツC14を画面に表示する。なお、端末装置10は、各支出カテゴリに振り分けられた予算に対する残高の割合が視認できる表現であれば、どのような表現を用いて各支出カテゴリの残高状況を表現してもよい。例えば、端末装置10は、各支出カテゴリの残高状況を円グラフ等の各種グラフによって表現したコンテンツを画面に表示してもよい。図1の上段に示す例では、端末装置10は、各支出カテゴリに振り分けられた予算を100%とする棒グラフの高さが100%であることを示す図によって、各支出カテゴリの残高が十分であることを示すコンテンツC14を画面に表示する。
続いて、図1の下段では、店舗での支払処理の流れについて説明する。図1の下段に示す例では、端末装置10は、ステップS11と同様に、端末装置10は、操作ボタンの一覧を表示するコンテンツC11を端末装置10の画面に表示する(ステップS15)。続いて、端末装置10は、ユーザによって操作ボタンの一覧の中から「支払う」ボタンB11が選択されると、選択された「支払う」ボタンB11に対応するコンテンツ(以下、適宜「支払コンテンツ」と記載する。)を端末装置10の画面に表示する。具体的には、端末装置10は、支払コンテンツとして、QRコード(登録商標)を検知して、アプリAP1による決済を行うためのコンテンツC21を配信する。例えば、端末装置10は、店舗に設置されたQRコード(登録商標)を読み取る読み取り画面が表示される支払コンテンツを画面に表示する。
続いて、端末装置10は、ユーザの操作に従って、店舗に設置されたQRコード(登録商標)を検知する。例えば、端末装置10は、ユーザの操作に従って店舗に設置されたQRコード(登録商標)の画像を読み取ることにより、QRコード(登録商標)を検知する。端末装置10は、QRコード(登録商標)を検知すると、検知したQRコード(登録商標)に基づく決済要求情報を取得する(ステップS16)。決済要求情報には、店舗に関する店舗情報が含まれる。すなわち、端末装置10は、決済要求情報を取得すると、決済要求情報に含まれる店舗情報を取得する。
続いて、端末装置10は、決済要求情報を取得すると、決済要求情報に含まれる店舗情報に基づいて、電子マネーを振り分けた支出カテゴリの中から、店舗におけるユーザの購買に関する決済の決済金額を支出する支出カテゴリを選択する(ステップS17)。図1の下段に示す例では、端末装置10は、店舗情報に基づいて、図1の上段に示すステップS13で電子マネーを振り分けた4つの支出カテゴリの中から、支出カテゴリ「コンビニ」を選択する。続いて、端末装置10は、支出カテゴリを選択すると、選択した支出カテゴリを表示するコンテンツC22を画面に表示する。
なお、支出カテゴリは、あらかじめ店舗側で決めておいてもよい。この場合、決済要求情報には、店舗情報に加えて、店舗側が決めた支出カテゴリ情報が含まれる。すなわち、端末装置10は、決済要求情報を取得すると、決済要求情報に含まれる店舗情報と支出カテゴリ情報を取得する。続いて、端末装置10は、決済要求情報を取得すると、決済要求情報に含まれる支出カテゴリ情報に基づいて、電子マネーを振り分けた支出カテゴリの中から、店舗におけるユーザの購買に関する決済の決済金額を支出する支出カテゴリを選択する。例えば、端末装置10は、決済要求情報に含まれる支出カテゴリ情報と合致する支出カテゴリを選択する。
続いて、端末装置10は、支出カテゴリを選択すると、選択した支出カテゴリから支払処理を行う(ステップS18)。図1の下段に示す例では、端末装置10は、選択した支出カテゴリである支出カテゴリ「コンビニ」に振り分けられた電子マネーから、店舗に対して「1,500(円)」を支払う支払処理を行う。
なお、決済方法は、QRコード(登録商標)決済に限られない。例えば、決済方法は、NFC(Near Field Communication)等を使ったその他のモバイル決済であってもよい。例えば、NFCに対応している端末装置10を店舗に設置された決済端末にかざすことにより、決済要求情報を取得する。続いて、端末装置10は、決済要求情報を取得すると、決済要求情報に含まれる店舗情報に基づいて、電子マネーを振り分けた支出カテゴリの中から、店舗におけるユーザの購買に関する決済の決済金額を支出する支出カテゴリである決済カテゴリを選択する。
続いて、端末装置10は、支払処理が完了すると、ユーザに対して決済完了を通知する(ステップS19)。例えば、端末装置10は、ユーザに対して決済完了を通知するコンテンツC24を画面に表示する。また、端末装置10は、支払処理が完了すると、店舗に対して決済完了を通知する。例えば、端末装置10は、店舗に対して決済完了を通知するコンテンツを店舗端末20に配信する。
続いて、端末装置10は、決済完了を通知すると、ユーザに対して残高状況を通知する(ステップS110)。図1の下段に示す例では、端末装置10は、各支出カテゴリの残高状況を棒グラフの高さに置き換えて表現した図を含むコンテンツC25を画面に表示する。例えば、端末装置10は、支出カテゴリ「コンビニ」に振り分けられた予算を100%とする棒グラフの高さが少し低くなったことを示す図によって、支出カテゴリ「コンビニ」の残高が少し減ったことを示すコンテンツC25を画面に表示する。また、端末装置10は、支出カテゴリ「カフェ」に振り分けられた予算を100%とする棒グラフの高さが100%であることを示す図によって、支出カテゴリ「カフェ」の残高が十分であることを示すコンテンツC25を画面に表示する。また、端末装置10は、支出カテゴリ「交通費」に振り分けられた予算を100%とする棒グラフの高さが0%に近いことを示す図によって、支出カテゴリ「交通費」の残高が残り少ないことを示すコンテンツC25を画面に表示する。また、端末装置10は、支出カテゴリ「外食」に振り分けられた予算を100%とする棒グラフの高さが30%程度であることを示す図によって、支出カテゴリ「外食」の残高が予算の3割程度しか残っていないことを示すコンテンツC25を画面に表示する。
次に、図2を用いて、第1の実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図2は、第1の実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。図2に示す情報処理は、端末装置10と店舗端末20と端末装置10とによって行われる。
図2の上段では、端末装置10が、残高に余裕のある支出カテゴリから残高が赤字になりそうな支出カテゴリへ電子マネーの金額を振り分ける振り分け処理の流れについて説明する。図2の上段に示す例では、端末装置10は、所定の支出カテゴリが赤字になりそうであると判定すると、ユーザに対して赤字を回避するための所定の処理を行うよう勧める通知を画面に表示する。具体的には、端末装置10は、ユーザによって設定された期間内に支出カテゴリに割り当てられた予算(以下、適宜「カテゴリ予算」と記載する。)が赤字となる確率が所定の閾値を超える支出カテゴリである赤字カテゴリが存在する場合には、所定の支出カテゴリが赤字になりそうであると判定する。図2では、端末装置10は、ユーザによって設定された期間内にカテゴリ予算が赤字となる確率が所定の閾値を超える支出カテゴリ「交通費」と支出カテゴリ「外食」が存在するので、所定の支出カテゴリが赤字になりそうであると判定する。続いて、端末装置10は、所定の支出カテゴリが赤字になりそうであると判定すると、赤字を回避するための所定の処理を行うための操作ボタンの一覧を表示するコンテンツC31を端末装置10の画面に表示する(ステップS21)。具体的には、端末装置10は、支出カテゴリの一覧と「やりくりモード」ボタンB31と「チャージ」ボタンB32の2つの操作ボタンを含むコンテンツC31を端末装置10の画面に表示する。ここで、各操作ボタンについて簡単に説明する。「やりくりモード」ボタンB31は、残高に余裕のある支出カテゴリから残高が赤字になりそうな支出カテゴリへ電子マネーの金額を振り分ける振り分け処理を行うトリガーボタンである。「チャージ」ボタンB32は、臨時の予算をチャージして、残高が赤字になりそうな支出カテゴリに振り分ける振り分け処理を行うトリガーボタンである。
続いて、端末装置10は、ユーザによって操作ボタンの一覧の中から「やりくりモード」ボタンB31が選択されると、赤字カテゴリ以外の支出カテゴリから赤字カテゴリへ電子マネーの金額を振り分ける(ステップS22)。具体的には、端末装置10は、ユーザによって操作ボタンの一覧の中から「やりくりモード」ボタンB31が選択されると、選択された「やりくりモード」ボタンB31に対応するコンテンツ(以下、適宜「やりくりコンテンツ」と記載する。)を画面に表示する。例えば、端末装置10は、赤字カテゴリの視認性を高めて表示するコンテンツC32を画面に表示する。例えば、端末装置10は、赤字カテゴリの残高の金額を赤字で表示することにより、赤字カテゴリの視認性を高めて表示するコンテンツC32を画面に表示する。図2では、端末装置10は、支出カテゴリ「交通費」と支出カテゴリ「外食」の残高の金額を赤字で表示することにより、ユーザに対する赤字カテゴリの視認性を高めて表示するコンテンツC32を画面に表示する。
続いて、端末装置10は、設定に応じて、赤字カテゴリ以外の支出カテゴリから赤字カテゴリへ電子マネーの金額を振り分ける。図2に示す例では、端末装置10は、ユーザによって設定された期間内にカテゴリ予算が赤字となる確率が所定の閾値以下である支出カテゴリ「コンビニ」と支出カテゴリ「カフェ」から、赤字カテゴリである支出カテゴリ「交通費」と支出カテゴリ「外食」へ電子マネーの金額を振り分ける。例えば、端末装置10は、ユーザから受け付けた支出割合(設定割合)に基づいて、赤字カテゴリ以外の支出カテゴリから赤字カテゴリへ電子マネーの金額を振り分ける。例えば、端末装置10は、振り分け後の各支出カテゴリの支出割合が設定割合に近づくように、赤字カテゴリ以外の支出カテゴリから赤字カテゴリへ電子マネーの金額を振り分ける。あるいは、端末装置10は、ユーザの支出履歴に関する支出情報に基づいて、設定期間の残りの日数の間に予想される各支出カテゴリの予想支出金額を算出する。そして、端末装置10は、振り分け後の各支出カテゴリの支出金額が算出した各支出カテゴリの予想支出金額に近づくように、赤字カテゴリ以外の支出カテゴリから赤字カテゴリへ電子マネーの金額を振り分ける。図2の上段に示す例では、端末装置10は、赤字カテゴリでない支出カテゴリ「コンビニ」から赤字カテゴリである支出カテゴリ「外食」へ電子マネーの金額「2,500円」を振り分ける。また、端末装置10は、赤字カテゴリでない支出カテゴリ「カフェ」から赤字カテゴリである支出カテゴリ「交通費」へ電子マネーの金額「1,500円」を振り分ける。
また、端末装置10は、赤字カテゴリ以外の支出カテゴリから赤字カテゴリへ電子マネーの金額を振り分けると、振り分け後の残高の内訳を通知するコンテンツC33を画面に表示する。図2の上段に示す例では、端末装置10は、振り分け後の残高内訳として、支出カテゴリ「コンビニ」の残高「2,500円」、支出カテゴリ「カフェ」の残高「750円」、支出カテゴリ「交通費」の残高「1,510円」、支出カテゴリ「外食」の残高「2,700円」が表示されるコンテンツC33を画面に表示する。
続いて、端末装置10は、振り分け後の残高の内訳を通知すると、ユーザに対して残高状況を通知する(ステップS23)。図2の上段に示す例では、端末装置10は、端末装置10は、各支出カテゴリの残高状況を棒グラフの高さに置き換えて表現した図を含むコンテンツC34を画面に表示する。例えば、端末装置10は、支出カテゴリ「コンビニ」に振り分けられた予算を100%とする棒グラフの高さが100%であることを示す図によって、各支出カテゴリの残高が十分であることを示すコンテンツC34を画面に表示する。
続いて、図2の下段では、端末装置10が、アプリにAP1に臨時の予算(臨時予算)をチャージして、チャージした臨時予算を残高が赤字になりそうな支出カテゴリに振り分ける振り分け処理の流れについて説明する。図2の下段に示す例では、端末装置10は、ステップS21と同様に、支出カテゴリの一覧と2つの操作ボタンとが表示されるコンテンツC31を画面に表示する(ステップS31)。続いて、端末装置10は、ユーザによって操作ボタンの一覧の中から「チャージ」ボタンB32が選択されると、選択された「チャージ」ボタンB32に対応するコンテンツ(以下、適宜「臨時チャージコンテンツ」と記載する。)を端末装置10の画面に表示する。具体的には、端末装置10は、臨時チャージコンテンツとして、アプリAP1にチャージする電子マネーの金額(臨時予算額)を設定するためのコンテンツを画面に表示する。例えば、端末装置10は、アプリAP1にチャージする電子マネーの金額(臨時予算額)を入力する入力フィールドを含む臨時チャージコンテンツを画面に表示する。あるいは、端末装置10は、「1,000円」、「2,000円」、「5,000円」といった臨時予算額を選択するチェックボックスを含む臨時チャージコンテンツを画面に表示する。
続いて、端末装置10は、臨時チャージコンテンツに対するユーザの操作に従って、アプリAP1にチャージする電子マネーの金額(臨時予算額)である「5,000(円)」をユーザから受け付ける(ステップS32)。続いて、端末装置10は、アプリAP1にチャージする電子マネーの金額(臨時予算額)を受け付けると、受け付けた臨時予算額に相当する電子マネーをアプリAP1にチャージする要求を情報処理装置100に送信する。
情報処理装置100は、端末装置10からチャージの要求を受信すると、図1のステップS12と同様に、端末装置10から受信した金額の電子マネーをアプリAP1にチャージする。続いて、情報処理装置100は、電子マネーをアプリAP1にチャージすると、電子マネーのチャージが完了したことを端末装置10に通知する。端末装置10は、情報処理装置100からチャージの完了を受け付けると、ユーザに対して臨時予算のチャージが完了したことを通知するコンテンツC41を画面に表示する。
続いて、端末装置10は、臨時予算のチャージが完了したことを通知すると、設定に応じて、臨時予算額を赤字カテゴリに振り分ける(ステップS33)。具体的には、端末装置10は、赤字カテゴリが一つしか存在しない場合は、チャージされた臨時予算を全額赤字カテゴリに振り分ける。一方、端末装置10は、赤字カテゴリが複数存在する場合は、設定に応じて、臨時予算額を複数の赤字カテゴリに振り分ける。例えば、端末装置10は、ユーザから受け付けた支出割合(設定割合)に基づいて、各々の赤字カテゴリに臨時予算を振り分ける。例えば、端末装置10は、振り分け後の赤字カテゴリの支出割合が設定割合に近づくように、各赤字カテゴリに臨時予算を振り分ける。あるいは、端末装置10は、ユーザの支出履歴に関する支出情報に基づいて、設定期間の残りの日数の間に予想される各支出カテゴリの予想支出金額を算出する。そして、端末装置10は、振り分け後の各支出カテゴリの支出金額が算出した各支出カテゴリの予想支出金額に近づくように、各赤字カテゴリに臨時予算を振り分けてもよい。図2の下段では、端末装置10は、赤字カテゴリである支出カテゴリ「交通費」に臨時予算である「5,000(円)」のうち「1,500(円)」を振り分ける。また、端末装置10は、赤字カテゴリである支出カテゴリ「外食」に臨時予算である「5,000(円)」のうち「3,500(円)」を振り分ける。
続いて、端末装置10は、臨時予算を赤字カテゴリに振り分けると、ユーザに対して残高状況を通知する(ステップS34)。図2の下段に示す例では、端末装置10は、各支出カテゴリの残高状況を棒グラフの高さに置き換えて表現した図を含むコンテンツC43を画面に表示する。例えば、端末装置10は、赤字カテゴリであった支出カテゴリ「交通費」に振り分けられた予算を100%とする棒グラフの高さが100%であることを示す図によって、赤字カテゴリであった支出カテゴリ「交通費」の残高不足が解消されたことを示すコンテンツC43を画面に表示する。また、端末装置10は、赤字カテゴリであった支出カテゴリ「外食」に振り分けられた予算を100%とする棒グラフの高さが100%であることを示す図によって、赤字カテゴリであった支出カテゴリ「外食」の残高不足が解消されたことを示すコンテンツC43を画面に表示する。
上述したように、第1の実施形態に係る端末装置10は、入金された企業通貨の金額を受け付ける。また、第1の実施形態に係る端末装置10は、支出の種類を示す支出カテゴリ毎に設定された支出に関する設定情報に応じて、受け付けた企業通貨の金額を各支出カテゴリに振り分ける。これにより、第1の実施形態に係る端末装置10は、ユーザが企業通貨を毎回チャージする(入金する)タイミングで、ユーザによってチャージされた(入金された)企業通貨の金額を、設定に応じて支出カテゴリ毎の予算に振り分けることができる。したがって、第1の実施形態に係る端末装置10は、支出管理におけるユーザビリティを向上させることができる。
〔1−2.初期設定〕
次に、図3と図4を用いて、第1の実施形態に係る初期設定の一例について説明する。初期設定には、図3と図4の二種類の設定モードが存在する。
まず、図3を用いて、一つ目の初期設定のモードについて説明する。図3は、第1の実施形態に係る初期設定の一例を示す図である。図3に示す例では、端末装置10は、ユーザによる利用頻度が高いと予想される支出カテゴリの一覧と操作ボタンである「つくる」ボタンB01とを含むコンテンツC001を画面に表示する。端末装置10は、ユーザによって支出カテゴリ一覧のなかから支出カテゴリ「コンビニ」に対応する見出しT11が選択されると、ユーザによって選択された見出しT11に対応する支出カテゴリ「コンビニ」を生成する(ステップS001)。また、端末装置10は、ユーザによって支出カテゴリ一覧のなかから支出カテゴリ「カフェ」に対応する見出しT12が選択されると、ユーザによって選択された見出しT12に対応する支出カテゴリ「カフェ」を生成する。また、端末装置10は、ユーザによって支出カテゴリ一覧のなかから支出カテゴリ「交通費」に対応する見出しT13が選択されると、ユーザによって選択された見出しT13に対応する支出カテゴリ「交通費」を生成する。また、端末装置10は、ユーザによって支出カテゴリ一覧のなかから支出カテゴリ「外食」に対応する見出しT14が選択されると、ユーザによって選択された見出しT14に対応する支出カテゴリ「外食」を生成する。なお、支出カテゴリは、ユーザが自分で自由に入力して作成してもよい。例えば、端末装置10は、ユーザによって「つくる」ボタンB01を選択する操作が行われると、支出カテゴリの名称を入力する入力フィールドを含むコンテンツを画面に表示する。続いて、端末装置10は、ユーザによって入力フィールドに支出カテゴリの名称を入力する操作が行われると、ユーザによって入力フィールドに入力された支出カテゴリの名称に対応する支出カテゴリを生成する。
続いて、端末装置10は、支出カテゴリを生成すると、「1か月」、「2週間」、「1週間」といった予算の設定期間の一覧と操作ボタンである「その他」ボタンB02とを含むコンテンツC002を画面に表示する。端末装置10は、ユーザによって設定期間の一覧の中から設定期間「1か月」に対応する見出しT21が選択されると、選択された見出しT21に対応する設定期間「1か月」を設定期間として受け付ける(ステップS002)。なお、設定期間は、ユーザが自分で自由に期間を入力して設定してもよい。例えば、端末装置10は、ユーザによって「その他」ボタンB02を選択する操作が行われると、期間を入力する入力フィールドを含むコンテンツを画面に表示する。続いて、端末装置10は、ユーザによって入力フィールドに期間を入力する操作が行われると、ユーザによって入力フィールドに入力された期間を設定期間として受け付ける。また、端末装置10は、設定期間の代わりに、チャージ頻度の設定を受け付けてもよい。例えば、端末装置10は、コンテンツC002の代わりに、チャージ頻度の一覧と操作ボタンである「決定」ボタンB4とを含むコンテンツC07(図4参照)を画面に表示する。続いて、端末装置10は、ユーザによってチャージ頻度の一覧の中から所定のチャージ頻度が選択される操作に続いて、決定ボタンB4が選択される操作が行われると、選択されたチャージ頻度に対応する期間を設定期間として受け付ける。
続いて、端末装置10は、設定期間を受け付けると、各支出カテゴリに予算を振り分ける方法の設定である設定方法の一覧を含むコンテンツC003を画面に表示する。コンテンツC003は、設定方法「%(自動)」に対応する見出しT31、設定方法「%(入力)」に対応する見出しT32、設定方法「金額(円)」に対応する見出しT33を含む。端末装置10は、ユーザによって設定方法の一覧の中から設定方法「%(自動)」に対応する見出しT31が選択されると、選択された見出しT31に対応する設定方法「%(自動)」を設定方法として受け付ける(ステップS003)。
ここで、設定方法「%(自動)」は、端末装置10が各支出カテゴリに対応する支出割合を算出し、端末装置10が算出した支出割合に基づいて、各支出カテゴリに予算を振り分ける設定方法である。例えば、端末装置10は、選択された見出しT31に対応する設定方法「%(自動)」を設定方法として受け付けると、ユーザの支出履歴に関する支出情報に基づいて、支出カテゴリ毎の支出割合を算出する。続いて、端末装置10は、支出カテゴリの一覧と算出した支出カテゴリ毎の支出割合と「修正」ボタンB03とを含むコンテンツC0041を画面に表示する。なお、端末装置10は、ユーザによって「修正」ボタンB03が選択されると、ユーザが支出割合を手入力によって修正するためのコンテンツを画面に表示する。一方、端末装置10は、ユーザによって「修正」ボタンB03が選択されない場合には、端末装置10が算出した支出割合に基づいて、各支出カテゴリに予算を振り分ける。例えば、端末装置10は、各支出カテゴリに対応する支出割合に予算総額を乗じることにより、各支出カテゴリに振り分けるカテゴリ予算の金額を算出する。続いて、端末装置10は、算出した金額を各支出カテゴリに振り分ける。
また、設定方法「%(入力)」は、ユーザが各支出カテゴリに対応する支出割合を手入力し、ユーザが入力した支出割合に基づいて、各支出カテゴリに予算を振り分ける設定方法である。例えば、端末装置10は、設定方法「%(入力)」に対応する見出しT32が選択されると、選択された見出しT32に対応する設定方法「%(入力)」を設定方法として受け付ける。続いて、端末装置10は、選択された見出しT32に対応する設定方法「%(入力)」による設定を行うためのコンテンツC0042を画面に表示する。具体的には、端末装置10は、支出カテゴリの一覧と支出割合の入力フィールドと「入力」ボタンB04と「修正」ボタンB05とを含むコンテンツC0042を画面に表示する。端末装置10は、ユーザによって「入力」ボタンB04が選択されるのに続いて、支出割合の入力フィールドに支出割合が入力されると、入力フィールドに入力された支出割合に基づいて、各支出カテゴリに予算を振り分ける。例えば、端末装置10は、各支出カテゴリに対応する支出割合に予算総額を乗じることにより、各支出カテゴリに振り分けるカテゴリ予算の金額を算出する。続いて、端末装置10は、算出した金額を各支出カテゴリに振り分ける。一方、端末装置10は、ユーザによって「修正」ボタンB05が選択されると、ユーザが支出割合を入力し直すためのコンテンツを画面に表示する。
また、設定方法「金額(円)」は、ユーザが各支出カテゴリに対応するカテゴリ予算の金額を手入力し、ユーザが入力したカテゴリ予算の金額に基づいて、各支出カテゴリに予算を振り分ける設定方法である。例えば、端末装置10は、設定方法「金額(円)」に対応する見出しT33が選択されると、選択された見出しT33に対応する設定方法「金額(円)」を設定方法として受け付ける。続いて、端末装置10は、選択された見出しT33に対応する設定方法「金額(円)」による設定を行うためのコンテンツC0043を画面に表示する。具体的には、端末装置10は、支出金額の入力フィールドと支出カテゴリの一覧と「入力」ボタンB06と「修正」ボタンB07とを含むコンテンツC0043を画面に表示する。端末装置10は、ユーザによって「入力」ボタンB06が選択されるのに続いて、支出金額の入力フィールドに支出金額が入力されると、入力フィールドに入力された支出金額に基づいて、各支出カテゴリに予算を振り分ける。例えば、端末装置10は、各支出カテゴリに対応する入力フィールドに入力された支出金額を各支出カテゴリに振り分ける。一方、端末装置10は、ユーザによって「修正」ボタンB07が選択されると、ユーザが支出金額を入力し直すためのコンテンツを画面に表示する。
次に、図4を用いて、二つ目の初期設定の方法について説明する。図3では、ユーザが手動で初期設定を行う方法について説明した。図4では、ユーザが手動で初期設定を行う手間を省き、初期設定を簡単にするための方法について説明する。図4は、第1の実施形態に係る初期設定の一例を示す図である。図4に示す例では、端末装置10は、ユーザによるアプリAP1のお試し期間(例えば、3日間)の予算(以下、適宜「お試し予算」と記載する。)を入力する入力フィールドを含むコンテンツC01を画面に表示する。端末装置10は、ユーザによって入力フィールドにお試し予算の金額「3,000(円)」が入力されると、お試し予算の金額として入力フィールドに入力された金額を受け付ける(ステップS01)。なお、お試し予算の金額をユーザが手入力する操作は必須ではない。例えば、お試し予算の金額としてデフォルトの金額が設定されていてもよい。例えば、端末装置10は、お試し予算の金額として「3,000(円)」をデフォルトの設定としてユーザに提案してもよい。
お試し期間の間、ユーザは、自由にアプリAP1を使う。具体的には、図1のステップS15〜ステップS16と同様に、端末装置10は、QRコード(登録商標)を検知すると、QRコード(登録商標)に基づく決済要求情報を取得する(ステップS02)。
続いて、端末装置10は、決済要求情報を取得すると、決済要求情報に含まれる店舗情報に基づいて、利用頻度の高い支出カテゴリとしてあらかじめ用意された支出カテゴリの中から、店舗におけるユーザの購買に関する決済の決済金額を支出する支出カテゴリを選択する(ステップS03)。図4に示す例では、端末装置10は、店舗情報に基づいて、あらかじめ用意された支出カテゴリの中から、支出カテゴリ「コンビニ」を選択する。
端末装置10は、支出カテゴリを選択すると、選択した支出カテゴリをユーザのアプリAP1に追加する(ステップS04)。言い換えると、端末装置10は、ユーザのアプリAP1に設定される支出カテゴリとして、選択した支出カテゴリを生成する。また、端末装置10は、決済要求情報に基づいて、お試し予算の中から支払い処理を行う。図4に示す例では、端末装置10は、決済要求情報に基づいて、お試し予算として設定された電子マネーの金額「3,000(円)」から、店舗に対して「100(円)」を支払う支払い処理を行う。
端末装置10は、お試し期間が終了する(又はお試し予算が消化される)と、支出カテゴリ毎の利用金額(支出金額)、お試し予算の残高、支出カテゴリ毎の使用割合(支出割合)を集計する(ステップS05)。図4に示す例では、端末装置10は、お試し期間(例えば、3日間)が終了した時点において、支出カテゴリ毎の利用金額(支出金額)として、支出カテゴリ「コンビニ」の利用金額が「100円」、支出カテゴリ「交通費」の利用金額が「720円」、支出カテゴリ「カフェ」の利用金額が「680円」と集計する。また、端末装置10は、お試し予算「3,000円」のうち利用金額は「1,500円」であったので、お試し予算の残高は「1,500円」であると算出する。また、端末装置10は、支出カテゴリ毎の利用金額とお試し予算の利用金額とに基づいて、支出カテゴリ毎の使用割合(支出割合)を算出する。図4に示す例では、端末装置10は、支出カテゴリ「コンビニ」の使用割合を「7%」、支出カテゴリ「交通費」の使用割合を「48%」、支出カテゴリ「カフェ」の使用割合を「45%」と算出する。続いて、端末装置10は、集計結果を算出すると、算出した集計結果を表示するコンテンツC04を画面に表示する。
また、端末装置10は、集計結果を算出すると、算出した集計結果に基づいて、設定期間の予算総額及び支出カテゴリ毎の予算を算出する(ステップS06)。具体的には、端末装置10は、お試し期間(例えば、3日間)のお試し予算の利用金額に基づいて、設定期間の予算総額を算出する。例えば、端末装置10は、設定期間「1か月」(30日間=3日×10)の予算総額として、お試し期間(例えば、3日間)のお試し予算の利用金額「1,500円」に「10」を乗じた金額である「15,000円」を算出する。また、端末装置10は、設定期間「1か月」(30日間=3日×10)の支出カテゴリ毎の予算として、お試し期間(例えば、3日間)の支出カテゴリ毎の利用金額に「10」を乗じた金額を算出する。続いて、端末装置10は、設定期間の予算総額及び支出カテゴリ毎の予算を算出すると、設定期間の予算総額及び支出カテゴリ毎の予算の一覧と「予算確定」ボタンB1と「編集する」ボタンB2とを含むコンテンツC05を画面に表示する。
端末装置10は、ユーザによって「予算確定」ボタンB1が選択されると、コンテンツC05に表示されたカテゴリ予算を各支出カテゴリの予算として確定する。一方、端末装置10は、ユーザによって「編集する」ボタンB2が選択されると、ユーザによる予算の修正を受け付ける(ステップS07)。具体的には、端末装置10は、ユーザによって「編集する」ボタンB2が選択されると、「編集する」ボタンB2に対応するコンテンツ(以下、適宜「編集コンテンツ」と記載する。)を画面に表示する。編集コンテンツC06は、支出カテゴリ毎の支出割合を入力する入力フィールドと「+封筒追加」と記載された見出しT3と「決定」ボタンB3とを含む。端末装置10は、ユーザによって支出割合の入力フィールドに支出割合の数字が入力されるのに続いて、「決定」ボタンB3が選択されると、入力フィールドに入力された支出割合に基づいて支出カテゴリ毎の予算を算出する。一方、端末装置10は、ユーザによって「+封筒追加」と記載された見出しT3が選択されると、新たな支出カテゴリを追加するためのコンテンツを画面に表示する。
端末装置10は、ユーザによる予算の修正を受け付けると、電子マネーのチャージ頻度の設定を受け付ける(ステップS08)。具体的には、端末装置10は、チャージ頻度を選択するチェックボックスの一覧と「決定」ボタンB4とを含むコンテンツC07を画面に表示する。端末装置10は、ユーザによって所定のチェックボックスが選択されるのに続いて、「決定」ボタンB4が選択されると、選択されたチェックボックスに対応するチャージ頻度で電子マネーをチャージするようアプリAP1を設定する。図4に示す例では、端末装置10は、月に1回の頻度で電子マネーをチャージする設定を受け付ける。言い換えると、端末装置10は、月に1回のチャージ頻度で電子マネーをチャージするようアプリAP1を設定する。例えば、端末装置10は、月に1回の頻度で電子マネーをチャージするタイミングをユーザに通知する通知を画面に表示する。
なお、図4の例では、端末装置10は、ユーザから受け付けたチャージ頻度の設定に基づいて、予算の期間設定を行ってもよい。具体的には、端末装置10は、ユーザから受け付けたチャージ頻度に対応する期間を設定期間として受け付ける。例えば、端末装置10は、ユーザから受け付けたチャージ頻度の設定が「月に1回」である場合には、チャージ頻度に対応する期間である「1か月」を予算の設定期間として受け付ける。
〔1−3.情報処理システムの構成〕
次に、図5を用いて、情報処理システム1の構成について説明する。図5は、第1の実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図5に示すように、情報処理システム1には、端末装置10と、店舗端末20と、情報処理装置100とが含まれる。
端末装置10は、店舗に関する店舗情報の送信要求を店舗端末20に送信する。端末装置10は、店舗情報を店舗端末20から取得する。また、端末装置10は、ユーザの操作に従って、店舗に設置されたQRコード(登録商標)を検知する。例えば、端末装置10は、ユーザの操作に従って店舗に設置されたQRコード(登録商標)の画像を読み取ることにより、QRコード(登録商標)を検知する。
また、端末装置10は、ユーザの操作に従って、アプリAP1への企業通貨のチャージ要求を情報処理装置100に送信する。
店舗端末20は、店舗に関する店舗情報を端末装置10に送信する。具体的には、店舗端末20は、アプリAP1を用いた決済を承諾(登録)する際に、店舗に関する店舗情報を含む登録情報を端末装置10に送信する。例えば、店舗端末20は、店舗を識別する店舗IDや店舗名といった店舗に関する店舗情報を端末装置10に送信する。また、店舗端末20は、QRコード(登録商標)の画像を店舗端末20の画面に表示する。
情報処理装置100は、端末装置10からアプリAP1への企業通貨のチャージ要求を受け付ける。情報処理装置100は、チャージ要求を受け付けると、アプリAP1に企業通貨をチャージする。
〔1−4.情報処理装置の構成〕
次に、図6を用いて、第1の実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図6は、第1の実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図6に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば、端末装置10と、店舗端末20との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、図6に示すように、企業通貨情報記憶部121を有する。
(企業通貨情報記憶部121)
企業通貨情報記憶部121は、電子マネーやポイントといった企業通貨に関する各種の情報を記憶する。図7に、第1の実施形態に係る企業通貨情報記憶部の一例を示す。図7に示す例では、企業通貨情報記憶部121は、「ユーザID」、「電子マネー残高(円)」、「ポイント残高(Pt)」、「クレジットカード情報」といった項目を有する。
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報を示す。「電子マネー残高(円)」は、ユーザが保有する電子マネーの残高を示す。「ポイント残高(Pt)」は、ユーザが保有するポイントの残高を示す。「クレジットカード情報」は、電子マネーの入金元として登録されたユーザのクレジットカード情報を示す。なお、企業通貨情報記憶部121には、「クレジットカード情報」の他に、電子マネーの入金元として登録されたユーザの銀行口座情報等が記憶されてもよい。
(制御部130)
図6の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(生成プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図6に示すように、制御部130は、取得部131と、受信部132と、送信部133とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
(取得部131)
取得部131は、ユーザが保有する企業通貨に関する企業通貨情報を取得する。具体的には、取得部131は、企業通貨情報として、電子マネーを管理する外部のサーバ装置からユーザが保有する電子マネーの残高に関する情報を取得する。また、取得部131は、企業通貨情報として、ポイントを管理する外部のサーバ装置からユーザが保有するポイントの残高に関する情報を取得する。また、取得部131は、企業通貨情報として、電子マネーの入金元として登録されたユーザのクレジットカード情報や銀行口座情報をユーザの端末装置10から取得する。取得部131は、企業通貨情報を取得すると、企業通貨情報とユーザIDとを対応付けて企業通貨情報記憶部121に格納する。
(受信部132)
受信部132は、端末装置10からチャージの要求を受信する。受信部132は、チャージの要求を受信すると、端末装置10から受信した金額の電子マネーをアプリAP1にチャージする。例えば、受信部132は、電子マネーの入金元として登録されたユーザのクレジットカード、銀行口座、プリペイドカード等から、ユーザから受け付けた金額の電子マネーをアプリAP1にチャージする。
(送信部133)
送信部133は、受信部132によって電子マネーがアプリAP1にチャージされると、電子マネーのチャージが完了したことを端末装置10に通知する。例えば、送信部133は、電子マネーのチャージが完了したことを通知するコンテンツを端末装置10に送信する。
〔1−5.端末装置の構成〕
次に、図8を用いて、第1の実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。図8は、第1の実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図8に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、表示部13と、撮像部14と、制御部15とを有する。
(通信部11)
通信部11は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部11は、図示しない所定の通信網を介して、有線又は無線で接続され、店舗端末20と、情報処理装置100との間で情報の送受信を行う。
(入力部12)
入力部12は、ユーザからの各種操作を受け付ける。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示面を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
(表示部13)
表示部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、表示部13は、コンテンツ情報記憶部164に格納されたコンテンツを表示する。
(撮像部14)
撮像部14は、QRコード(登録商標)などを撮像するカメラ機能を実現する。撮像部14は、レンズ等の光学系と、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の撮像素子と、を有する。かかる撮像部14は、入力部12を介してユーザから受け付けた操作に従って、店舗に設置されたQRコード(登録商標)を検知する。例えば、撮像部14は、ユーザの操作に従って店舗に設置されたQRコード(登録商標)の画像を読み取ることにより、QRコード(登録商標)を検知する。例えば、撮像部14は、店舗端末の画面に表示されたQRコード(登録商標)や実店舗内の所定の場所に貼り付けられたQRコード(登録商標)や商品に付されたバーコードを撮像する。また、撮像部14は、商品画像や商品価格を撮像する。
(制御部15)
制御部15は、例えば、コントローラであり、CPUやMPU等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、端末装置10にインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、第1の実施形態に係るアプリAP1のプログラムが含まれる。また、制御部15は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図8に示すように、制御部15は、送信部151と、受付部152と、振り分け部153と、選択部154と、決済処理部155と、通知部156と、管理部157とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
(送信部151)
送信部151は、店舗情報を店舗端末20から取得する。具体的には、送信部151は、店舗情報として、店舗ID、店舗名、業態コードといった情報を取得する。続いて、送信部151は、店舗情報を取得すると、取得した店舗情報に基づいて、店舗に対応する支出カテゴリを判定する。具体的には、送信部151は、店舗情報に含まれる店舗名や業態コードに基づいて、店舗に対応する支出カテゴリを判定する。続いて、送信部151は、店舗に対応する支出カテゴリを判定すると、店舗IDと店舗に対応する支出カテゴリとを対応付けて店舗情報記憶部161に格納する。なお、送信部151は、店舗情報として、店舗によって設定された支出カテゴリを店舗端末20から取得してもよい。
また、送信部151は、店舗におけるユーザの購買に関する決済(支払い)履歴に関する決済情報を取得する。具体的には、送信部151は、撮像部14によって検知されたQRコード(登録商標)に基づく決済要求情報に基づいて、決済要求情報の送信元であるユーザを特定する。また、送信部151は、決済要求情報に基づいて、決済の日付や決済金額や支払先となる店舗IDの情報を取得する。送信部151は、決済の日付や決済金額や支払先の店舗IDの情報を取得すると、ユーザIDと決済の日付や決済金額や支払先の店舗IDとを対応づけて支出履歴記憶部162に格納する。
また、送信部151は、入力部12を通じてユーザから設定情報を取得する。具体的には、送信部151は、設定情報として、チャージした電子マネーの金額(予算総額)、設定期間、チャージ頻度、支出カテゴリ、支出カテゴリ毎の支出割合(又は予算)といった情報を取得する。送信部151は、設定情報を取得すると、取得した設定情報を内訳情報記憶部163に格納する。
また、送信部151は、ユーザの支出履歴に関する支出情報を取得する。具体的には、送信部151は、支出履歴記憶部162を参照して、店舗におけるユーザの購買に関する決済(支払い)履歴に関する決済情報を取得する。続いて、送信部151は、決済情報を取得すると、決済情報に基づいて、支出情報を算出する。例えば、送信部151は、支出情報として、支出カテゴリ毎の支出金額、支出カテゴリ毎の支出割合、支出カテゴリ毎の残高を算出する。また、送信部151は、支出情報として、設定期間の残日数を算出する。また、送信部151は、支出情報として、ユーザによって設定された期間内に支出カテゴリが赤字となる確率が所定の閾値を超える残高の閾値である赤字閾値を支出カテゴリ毎に算出する。送信部151は、支出情報を算出すると、算出した支出情報を内訳情報記憶部163に格納する。
(受付部152)
受付部152は、入金された企業通貨の金額を受け付ける。具体的には、受付部152は、アプリAP1にチャージする予算総額と設定期間をユーザから受け付ける。受付部152は、アプリAP1にチャージする予算総額を受け付けると、受け付けた予算総額に相当する企業通貨をアプリAP1にチャージする要求を情報処理装置100に送信する。なお、受付部152は、他のユーザから送金された電子マネーの金額を受け付けてもよい。また、受付部152は、電子商取引サービスでの買い物時のキャッシュバック特典などによって受け取ったポイントの金額を受け付けてもよい。また、受付部132Aは、アプリAP1にチャージする予算総額をユーザから受け付けると、受け付けた予算総額を内訳情報記憶部163に格納する。
また、受付部152は、アプリAP1にチャージする臨時予算額をユーザから受け付ける。受付部152は、アプリAP1にチャージする臨時予算額を受け付けると、受け付けた臨時予算額に相当する企業通貨をアプリAP1にチャージする要求を情報処理装置100に送信する。
また、受付部152は、アプリAP1にチャージするお試し予算の金額をユーザから受け付ける。受付部152は、アプリAP1にチャージするお試し予算の金額を受け付けると、受け付けたお試し予算の金額に相当する企業通貨をアプリAP1にチャージする要求を情報処理装置100に送信する。
また、受付部152は、予算の設定期間をユーザから受け付ける。受付部152は、予算の設定期間を受け付けると、受け付けた設定期間をアプリAP1に設定する。具体的には、受付部152は、予算の設定期間を受け付けると、受け付けた設定期間を内訳情報記憶部163に格納する。
また、受付部152は、予算のチャージ頻度をユーザから受け付ける。受付部152は、予算の設定期間を受け付けると、受け付けた予算のチャージ頻度をアプリAP1に設定する。具体的には、受付部152は、予算のチャージ頻度を受け付けると、受け付けたチャージ頻度を内訳情報記憶部163に格納する。
また、受付部152は、受け付けた金額を各支出カテゴリに振り分ける振り分け方法をユーザから受け付ける。具体的には、受付部152は、振り分け方法として、支出カテゴリ毎に支出の割合を設定する方法を受け付ける。また、受付部152は、振り分け方法として、支出カテゴリ毎に支出の金額を設定する方法を受け付ける。続いて、受付部152は、振り分け方法を受け付けると、受け付けた振り分け方法をアプリAP1に設定する。
また、受付部152は、支出の種類を示す支出カテゴリ毎に設定された支出に関する設定情報を受け付ける。具体的には、受付部152は、設定情報として、支出カテゴリ毎の支出の割合を受け付ける。また、受付部152は、設定情報として、支出カテゴリ毎の支出金額を受け付ける。続いて、受付部152は、設定情報を受け付ける、受け付けた設定情報を内訳情報記憶部163に格納する。
(振り分け部153)
振り分け部153は、支出の種類を示す支出カテゴリ毎に設定された支出に関する設定情報に応じて、受付部152によって受け付けられた企業通貨の金額を各支出カテゴリに振り分ける。具体的には、振り分け部153は、各支出カテゴリに予算を振り分ける振り分け方法の設定に応じて、受付部152によって受け付けられた企業通貨の金額を各支出カテゴリに振り分ける。
振り分け部153は、振り分け方法として、支出カテゴリ毎に支出の割合を設定する方法がアプリAP1に設定されている場合は、設定情報である支出カテゴリ毎の支出割合に応じて、予算総額を各支出カテゴリに振り分ける。例えば、振り分け部153は、受付部152によって受け付けられた企業通貨の金額に支出カテゴリ毎の支出割合を乗じることにより、各支出カテゴリに振り分けるカテゴリ予算を算出する。続いて、振り分け部153は、算出したカテゴリ予算を各支出カテゴリに振り分ける。
また、振り分け部153は、振り分け方法として、支出カテゴリ毎に支出の金額を設定する方法がアプリAP1に設定されている場合は、設定情報である支出カテゴリ毎の支出金額に応じて、予算総額を各支出カテゴリに振り分ける。例えば、振り分け部153は、支出カテゴリ毎に設定された支出金額を各支出カテゴリに振り分ける。なお、振り分け部153は、支出カテゴリ毎の大体の支出金額を受け付けて、予算総額を振り分けてもよい。
振り分け部153は、ユーザによる支出カテゴリ毎の支出の履歴に関する支出情報に基づいて、受付部152によって受け付けられた企業通貨の金額を各支出カテゴリに振り分ける。また、振り分け部153は、支出情報に基づいて、各支出カテゴリに設定される支出に関する設定情報を決定する。具体的には、振り分け部153は、お試し期間が終了する(又はお試し予算が消化される)と、支出カテゴリ毎の利用金額(支出金額)、お試し予算の残高、支出カテゴリ毎の使用割合(支出割合)を集計する。続いて、振り分け部153は、支出カテゴリ毎の利用金額とお試し予算の利用金額とに基づいて、支出カテゴリ毎の使用割合(支出割合)を算出する。続いて、振り分け部153は、集計結果を算出すると、算出した集計結果に基づいて、設定期間の予算総額及び支出カテゴリ毎の予算を算出する。
また、振り分け部153は、お試し期間以外の所定期間におけるユーザの支出履歴に基づいて、所定期間における支出カテゴリ毎の平均支出金額を算出する。例えば、振り分け部153は、所定期間におけるユーザの支出履歴に基づいて、所定期間における支出カテゴリ毎の平均支出割合を算出する。続いて、振り分け部153は、第1の設定期間が終了して、第2の設定期間が始まる際に、第1の設定期間における支出情報に基づいて算出した平均支出割合に応じて、受け付けた予算総額を各支出カテゴリに振り分ける。
また、振り分け部153は、支出情報に基づいて、各支出カテゴリに設定される支出に関する設定情報を変更してもよい。例えば、振り分け部153は、第2の設定期間が終了して、第3の設定期間が始まる際に、第2の設定期間における支出情報に基づいて算出した平均支出割合が第1の設定期間における支出情報に基づいて算出した平均支出割合と相違する場合には、直近の支出を反映している第2の設定期間における支出情報に基づいて算出した平均支出割合に変更してもよい。
振り分け部153は、支出情報に基づいて、ユーザによって設定された期間内に支出カテゴリが赤字となる確率が所定の閾値を超える残高の閾値である赤字閾値を支出カテゴリ毎に算出する。具体的には、振り分け部153は、ユーザの支出情報に基づいて、ユーザによって設定された期間の残りの期間における支出カテゴリ毎の支出予想金額を赤字閾値として算出する。続いて、振り分け部153は、支出カテゴリの残高が赤字閾値を下回る支出カテゴリが存在するか否かを判定する。振り分け部153は、支出カテゴリの残高が赤字閾値を下回る支出カテゴリが存在する場合には、ユーザによって設定された期間内に支出カテゴリが赤字となる確率が所定の閾値を超えると推定する。続いて、振り分け部153は、支出カテゴリの残高が赤字閾値を下回る支出カテゴリである赤字カテゴリが存在する場合には、赤字カテゴリとは異なる他の支出カテゴリの企業通貨の金額を赤字カテゴリに振り分ける。例えば、振り分け部153は、残高に余裕のある支出カテゴリから残高が赤字になりそうな支出カテゴリへ電子マネーの金額を振り分ける。また、例えば、振り分け部153は、支出情報に基づいて、赤字カテゴリとは異なる他の支出カテゴリの企業通貨の金額を赤字カテゴリに振り分ける。
(選択部154)
選択部154は、店舗におけるユーザの購買に関する決済を要求する決済要求情報に基づいて、振り分け部153によって企業通貨の金額を振り分けられた支出カテゴリの中から、店舗におけるユーザの購買に関する決済の決済金額を支出する支出カテゴリを選択する。具体的には、選択部154は、撮像部14によって検知されたQRコード(登録商標)に基づく決済要求情報を取得する。なお、QRコード(登録商標)は、バーコード等その他の二次元コードを含む。続いて、選択部154は、決済要求情報に含まれる店舗に関する店舗情報に基づいて、振り分け部153によって企業通貨の金額を振り分けられた支出カテゴリの中から、店舗におけるユーザの購買に関する決済の決済金額を支出する支出カテゴリを選択する。例えば、選択部154は、決済要求情報に含まれる店舗情報を取得すると、店舗情報記憶部161を参照して、店舗情報に含まれる店舗IDに対応する支出カテゴリを特定する。続いて、選択部154は、振り分け部153によって企業通貨の金額を振り分けられた支出カテゴリの中から、決済金額を支出する支出カテゴリとして、特定した支出カテゴリと合致する支出カテゴリを選択する。
(決済処理部155)
決済処理部155は、決済処理を行う。具体的には、決済処理部155は、選択部154によって選択された支出カテゴリのカテゴリ予算から支払処理を行う。決済処理部155は、支払処理が完了すると、ユーザに対して決済完了を通知する。例えば、決済処理部155は、ユーザに対して決済完了を通知するコンテンツを画面に表示する。端末装置10Aは、コンテンツC24を受信すると、受信したコンテンツC24を画面に表示する。また、決済処理部155は、支払処理が完了すると、店舗に対して決済完了を通知する。例えば、決済処理部155は、店舗に対して決済完了を通知するコンテンツを店舗端末20に配信する。
(通知部156)
通知部156は、決済毎に、支出カテゴリ毎の残高状況に関する残高情報をユーザに対して通知する。具体的には、通知部156は、決済毎に、各支出カテゴリの残高状況を棒グラフの高さに置き換えて表現した図を含むコンテンツを画面に表示する。
(管理部157)
管理部157は、予算の設定期間が満了した時点で、各支出カテゴリの残高が黒字である場合には、黒字となった支出カテゴリの残高を貯蓄として管理する。具体的には、管理部157は、予算の使用期間毎の内訳情報の履歴を内訳情報記憶部163に記憶する。例えば、管理部157は、所定の設定期間における内訳情報の履歴として、黒字となった支出カテゴリの残高を記憶する。
また、管理部157は、ユーザによる支出カテゴリ毎の支出の履歴に関する支出情報をユーザに対して送信する。具体的には、管理部157は、支出履歴記憶部162を参照して、ユーザが指定した期間の支出履歴に含まれる店舗IDを取得する。続いて、管理部157は、店舗情報記憶部161を参照して、取得した店舗IDに対応する支出カテゴリを特定する。続いて、管理部157は、特定した支出カテゴリ毎に支出履歴のレコードを並べた情報をユーザに対して送信する。また、管理部157は、特定した支出カテゴリ毎の支出金額を算出して、ユーザに対して送信してもよい。
(記憶部16)
記憶部16は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部16は、図8に示すように、店舗情報記憶部161と、支出履歴記憶部162と、内訳情報記憶部163と、コンテンツ情報記憶部164とを有する。
(店舗情報記憶部161)
店舗情報記憶部161は、店舗に関する各種の情報を記憶する。図9に、実施形態に係る店舗情報記憶部の一例を示す。図9に示す例では、店舗情報記憶部161は、「店舗ID」、「店舗名」、「支出カテゴリID」、「支出カテゴリ名」といった項目を有する。
「店舗ID」は、店舗を識別する識別情報を示す。「店舗名」は、店舗の名称を示す。「支出カテゴリID」は、店舗に対応する支出カテゴリを識別する識別情報を示す。「支出カテゴリ名」は、店舗に対応する支出カテゴリの名称を示す。
(支出履歴記憶部162)
支出履歴記憶部162は、ユーザの支出に関する各種の情報を記憶する。図10に、実施形態に係る支出履歴記憶部の一例を示す。図10に示す例では、支出履歴記憶部162は、「ユーザID」、「日付」、「支払金額(円)」、「店舗ID」、「支出明細」といった項目を有する。
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報を示す。「日付」は、ユーザによる支出が生じた日付を示す。言い換えると、「日付」は、ユーザが店舗で決済を行った日付を示す。「支払金額(円)」は、支払い(決済)金額を示す。「店舗ID」は、支払先となる店舗を識別する識別情報を示す。「支出明細」は、支出の明細を示す。例えば、「支出明細」は、支出の対象となった商品毎の支払金額の明細を示す。
(内訳情報記憶部163)
内訳情報記憶部163は、予算総額の内訳に関する各種の情報を記憶する。図11に、実施形態に係る内訳情報記憶部の一例を示す。図11に示す例では、内訳情報記憶部163は、「ユーザID」、「設定情報」、「支出情報」といった項目を有する。「設定情報」は、「設定期間」、「チャージ頻度」、「開始日」、「終了日」、「支出カテゴリ名」、「支出カテゴリID」、「支出割合(%)」、「予算(円)」といった小項目を有する。また、「支出情報」は、「支出金額(円)」、「支出割合(%)」、「残日数(日)」、「残高(円)」、「赤字閾値(円)」といった小項目を有する。
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報を示す。「設定情報」は、ユーザによるアプリAP1の設定に関する情報を示す。「設定期間」は、ユーザによって設定されたアプリAP1の設定期間を示す。「チャージ頻度」は、アプリAP1に電子マネーをチャージする頻度を示す。「開始日」は、アプリAP1の設定開始日の日付を示す。「終了日」は、アプリAP1の設定終了日の日付を示す。「支出カテゴリ名」は、支出カテゴリの名称を示す。「支出カテゴリID」は、支出カテゴリを識別する識別情報を示す。「支出割合(%)」は、ユーザによって設定された支出カテゴリ毎の支出の割合を示す。「予算(円)」は、支出カテゴリ毎の予算の金額を示す。また、「支出情報」は、ユーザの支出の履歴に関する情報を示す。「支出金額(円)」は、ユーザの支出の実績に基づく支出カテゴリ毎の支出金額を示す。「支出割合(%)」は、ユーザの支出の実績に基づく支出カテゴリ毎の支出の割合を示す。「残日数(日)」は、設定期間の残りの日数を示す。「残高(円)」は、予算の残高の金額を示す。「赤字閾値(円)」は、ユーザによって設定された期間内に支出カテゴリが赤字となる確率が所定の閾値を超える残高の閾値を示す。
(コンテンツ情報記憶部164)
コンテンツ情報記憶部164は、種々のコンテンツを格納する。具体的には、コンテンツ情報記憶部164は、アプリAP1に関するコンテンツを格納する。例えば、コンテンツ情報記憶部164は、図1に示したコンテンツC11〜コンテンツC14、コンテンツC21〜コンテンツC25を格納する。また、コンテンツ情報記憶部164は、図2に示したコンテンツC31〜コンテンツC34、コンテンツC41〜コンテンツC43を格納する。また、コンテンツ情報記憶部164は、図4に示したコンテンツC000〜コンテンツC0043を格納する。また、コンテンツ情報記憶部164は、図4に示したコンテンツC01〜コンテンツC07を格納する。
〔1−6.情報処理のフロー〕
次に、図12を用いて、第1の実施形態に係る情報処理の手順について説明する。図12は、第1の実施形態に係る情報処理手順を示すフローチャートである。図12に示す例では、端末装置10は、入金された企業通貨の金額(設定期間の予算総額)を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。端末装置10は、入金された企業通貨の金額を受け付けていない場合(ステップS101;No)、入金された企業通貨の金額を受け付けるまで待機する。
一方、端末装置10は、入金された企業通貨の金額を受け付けた場合(ステップS101;Yes)、設定に応じて、受け付けた企業通貨の金額を各支出カテゴリに振り分ける(ステップS102)。
〔1−7.決済処理のフロー〕
次に、図13を用いて、第1の実施形態に係る決済処理の手順について説明する。図13は、第1の実施形態に係る決済処理手順を示すフローチャートである。図13に示す例では、端末装置10は、検知したQRコード(登録商標)に基づく決済要求情報を取得する(ステップS201)。
続いて、端末装置10は、決済要求情報に含まれる店舗情報に基づいて、支出カテゴリの中から決済金額を支出する支出カテゴリを選択する(ステップS202)。続いて、端末装置10は、支出カテゴリを選択すると、選択した支出カテゴリの予算の中から、決済金額を支払う(ステップS203)。続いて、端末装置10は、決済金額を支払うと、支出カテゴリ毎の残高情報をユーザに対して通知する(ステップS204)。
〔1−8.振り分け処理のフロー〕
次に、図14を用いて、第1の実施形態に係る振り分け処理の手順について説明する。図14は、第1の実施形態に係る振り分け処理手順を示すフローチャートである。図14に示す例では、端末装置10は、赤字カテゴリが存在するか否かを判定する(ステップS301)。端末装置10は、赤字カテゴリが存在しない場合(ステップS301;No)、赤字カテゴリが生じるまで待機する。
一方、端末装置10は、赤字カテゴリが存在する場合(ステップS301;Yes)、やりくりモードボタン及びチャージボタンを残高状況とともに表示する(ステップS302)。
続いて、端末装置10は、やりくりモードボタンが選択されたか否かを判定する(ステップS303)。端末装置10は、やりくりモードボタンが選択された場合(ステップS303;Yes)、赤字でない支出カテゴリの企業通貨の金額を赤字カテゴリに振り分ける(ステップS304)。続いて、端末装置10は、支出カテゴリ毎の残高状況に関する残高情報をユーザに対して通知する(ステップS305)。
一方、端末装置10は、やりくりモードボタンが選択されなかった場合(ステップS303;No)、チャージボタンが選択されたか否かを判定する(ステップS306)。端末装置10は、チャージボタンが選択されなかった場合(ステップS306;No)、処理を終了する。
一方、端末装置10は、チャージボタンが選択された場合(ステップS306;Yes)、受け付けた企業通貨の金額(臨時予算)を赤字カテゴリに振り分ける(ステップS307)。続いて、端末装置10は、支出カテゴリ毎の残高状況に関する残高情報をユーザに対して通知する(ステップS305)。
〔1−9.変形例〕
上述した実施形態に係る情報処理システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理システム1の他の実施形態について説明する。なお、実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図15は、変形例に係る情報処理の一例を示す図である。図15に示す例では、選択部154は、電子商取引サービスにおける決済画面に表示された商品に関する商品情報に基づいて、電子商取引サービスを提供している店舗におけるユーザの購買に関する決済の決済金額を支出する支出カテゴリを選択する。
図15に示す例では、端末装置10と端末装置10Aは、同一のユーザによって利用される情報処理装置である。図15では、端末装置10AがデスクトップPCである場合を示す。図15は、ユーザが端末装置10Aを利用して、電子商取引サービスを提供している店舗で買い物をして、決済画面に進んだところである。端末装置10Aは、電子商取引サービスの決済画面に対応するコンテンツC5を端末装置10Aの画面に表示する。
撮像部14は、端末装置10Aの画面に表示された電子商取引サービスの決済画面に含まれるQRコード(登録商標)の画像を読み込む(ステップS41)。また、撮像部14は、端末装置10Aの画面に表示された商品画像と商品価格を商品毎に取得する(ステップS42)。続いて、選択部154は、取得した商品画像と商品価格に基づいて、電子商取引サービスを提供している店舗におけるユーザの購買に関する決済の決済金額を支出する支出カテゴリを選択する(ステップS43)。
続いて、決済処理部155は、選択部154によって選択された支出カテゴリから支払処理を行う(ステップS44)。通知部156は、決済処理部155による支払処理が完了すると、ユーザに対して決済完了を通知する(ステップS45)。例えば、通知部156は、決済完了を通知するコンテンツを画面に表示する。
〔2.第2の実施形態〕
〔2−1.情報処理の一例〕
次に、第2の実施形態について説明する。上述してきた第1の実施形態では、端末装置による情報処理の一例を説明した。第2の実施形態では、情報処理装置100Aによる情報処理の例を示す。なお、第2の実施形態では、第1の実施形態と同様の構成について同一の符号を付して説明を省略する。
〔2−2.情報処理システムの構成〕
まず、第2の実施形態に係る情報処理システム1Aの構成について説明する。第2の実施形態に係る情報処理システム1Aは、図5に示す情報処理システムと同じ構成である。情報処理システム1Aには、端末装置10Aと、店舗端末20と、情報処理装置100Aとが含まれる。端末装置10Aと、店舗端末20と、情報処理装置100Aとは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、情報処理システム1Aには、任意の数の端末装置10Aと、任意の数の店舗端末20と、任意の数の情報処理装置100Aとが含まれてもよい。
端末装置10Aは、設定情報を情報処理装置100Aに送信する。具体的には、端末装置10Aは、設定情報として、チャージした電子マネーの金額(予算総額)、設定期間、チャージ頻度、支出カテゴリ、支出カテゴリ毎の支出割合(又は予算)といった情報を情報処理装置100Aに送信する。
また、端末装置10Aは、決済要求情報を送信することにより、店舗におけるユーザの購買に関する決済(支払い)に関する決済情報を情報処理装置100Aに送信する。
端末装置10Aは、店舗におけるユーザの購買に関する決済を要求する決済要求情報を情報処理装置100Aに送信する。また、端末装置10Aは、決済要求情報を送信することにより、店舗におけるユーザの購買に関する決済(支払い)に関する決済情報を情報処理装置100Aに送信する。
店舗端末20は、店舗に関する店舗情報を情報処理装置100Aに送信する。具体的には、店舗端末20は、アプリAP1を用いた決済を承諾(登録)する際に、店舗に関する店舗情報を含む登録情報を情報処理装置100Aに送信する。例えば、店舗端末20は、店舗を識別する店舗IDや店舗名といった店舗に関する店舗情報を情報処理装置100Aに送信する。
情報処理装置100Aは、店舗情報を店舗端末20から取得する。情報処理装置100Aは、店舗情報を取得すると、取得した店舗情報に基づいて、店舗に対応する支出カテゴリを判定する。具体的には、情報処理装置100Aは、店舗情報に含まれる店舗名や業態コードに基づいて、店舗に対応する支出カテゴリを判定する。続いて、情報処理装置100Aは、店舗に対応する支出カテゴリを判定すると、店舗と店舗に対応する支出カテゴリとを対応付けて店舗情報記憶部122Aに格納する。
また、情報処理装置100Aは、店舗におけるユーザの購買に関する決済(支払い)履歴に関する決済情報を端末装置10Aから取得する。具体的には、情報処理装置100Aは、決済要求情報に含まれるユーザIDに基づいて、決済要求情報の送信元であるユーザを特定する。また、情報処理装置100Aは、決済要求情報に含まれる決済情報に基づいて、決済の日付や決済金額や支払先となる店舗IDを取得する。情報処理装置100Aは、決済の日付や決済金額や支払先の店舗IDを取得すると、ユーザIDと決済の日付や決済金額や支払先の店舗IDとを対応づけて支出履歴記憶部123Aに格納する。
また、情報処理装置100Aは、設定情報を端末装置10Aから取得する。具体的には、情報処理装置100Aは、設定情報として、チャージした電子マネーの金額(予算総額)、設定期間、チャージ頻度、支出カテゴリ、支出カテゴリ毎の支出割合(又は予算)といった情報を取得する。情報処理装置100Aは、設定情報を取得すると、取得した設定情報を内訳情報記憶部124Aに格納する。
また、情報処理装置100Aは、ユーザの支出履歴に関する支出情報を取得する。具体的には、情報処理装置100Aは、支出履歴記憶部123Aを参照して、店舗におけるユーザの購買に関する決済(支払い)履歴に関する決済情報を取得する。続いて、情報処理装置100Aは、決済情報を取得すると、決済情報に基づいて、支出情報を算出する。例えば、情報処理装置100Aは、支出情報として、支出カテゴリ毎の支出金額、支出カテゴリ毎の支出割合、支出カテゴリ毎の残高を算出する。また、情報処理装置100Aは、支出情報として、設定期間の残日数を算出する。また、情報処理装置100Aは、支出情報として、ユーザによって設定された期間内に支出カテゴリが赤字となる確率が所定の閾値を超える残高の閾値である赤字閾値を支出カテゴリ毎に算出する。情報処理装置100Aは、支出情報を算出すると、算出した支出情報を内訳情報記憶部124Aに格納する。
〔2−3.情報処理装置の構成〕
次に、図16を用いて、第2の実施形態に係る情報処理装置100Aの構成について説明する。図16は、第2の実施形態に係る情報処理装置100Aの構成例を示す図である。図16に示すように、情報処理装置100Aは、通信部110と、記憶部120Aと、制御部130Aとを有する。なお、情報処理装置100Aは、情報処理装置100Aの管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば、端末装置10Aと、店舗端末20との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120A)
記憶部120Aは、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120Aは、図16に示すように、企業通貨情報記憶部121と、店舗情報記憶部122Aと、支出履歴記憶部123Aと、内訳情報記憶部124Aとを有する。
(企業通貨情報記憶部121)
企業通貨情報記憶部121は、第1の実施形態に係る企業通貨情報記憶部121と同じなので、説明を省略する。
(店舗情報記憶部122A)
店舗情報記憶部122Aは、第1の実施形態に係る店舗情報記憶部161と同じなので、説明を省略する。
(支出履歴記憶部123A)
支出履歴記憶部123Aは、ユーザの支出に関する各種の情報を記憶する。図17に、実施形態に係る支出情報記憶部の一例を示す。図17に示す例では、支出履歴記憶部123Aは、「ユーザID」、「日付」、「支払金額(円)」、「店舗ID」、「支出明細」といった項目を有する。
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報を示す。「日付」は、ユーザによる支出が生じた日付を示す。言い換えると、「日付」は、ユーザが店舗で決済を行った日付を示す。「支払金額(円)」は、支払い(決済)金額を示す。「店舗ID」は、支払先となる店舗を識別する識別情報を示す。「支出明細」は、支出の明細を示す。例えば、「支出明細」は、支出の対象となった商品毎の支払金額の明細を示す。
(内訳情報記憶部124A)
内訳情報記憶部124Aは、予算総額の内訳に関する各種の情報を記憶する。図18に、実施形態に係る内訳情報記憶部の一例を示す。図18に示す例では、内訳情報記憶部124Aは、「ユーザID」、「設定情報」、「支出情報」といった項目を有する。「設定情報」は、「設定期間」、「チャージ頻度」、「開始日」、「終了日」、「支出カテゴリ名」、「支出カテゴリID」、「支出割合(%)」、「予算(円)」といった小項目を有する。また、「支出情報」は、「支出金額(円)」、「支出割合(%)」、「残日数(日)」、「残高(円)」、「赤字閾値(円)」といった小項目を有する。
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報を示す。「設定情報」は、ユーザによるアプリAP1の設定に関する情報を示す。「設定期間」は、ユーザによって設定されたアプリAP1の設定期間を示す。「チャージ頻度」は、アプリAP1に電子マネーをチャージする頻度を示す。「開始日」は、アプリAP1の設定開始日の日付を示す。「終了日」は、アプリAP1の設定終了日の日付を示す。「支出カテゴリ名」は、支出カテゴリの名称を示す。「支出カテゴリID」は、支出カテゴリを識別する識別情報を示す。「支出割合(%)」は、ユーザによって設定された支出カテゴリ毎の支出の割合を示す。「予算(円)」は、支出カテゴリ毎の予算の金額を示す。また、「支出情報」は、ユーザの支出の履歴に関する情報を示す。「支出金額(円)」は、ユーザの支出の実績に基づく支出カテゴリ毎の支出金額を示す。「支出割合(%)」は、ユーザの支出の実績に基づく支出カテゴリ毎の支出の割合を示す。「残日数(日)」は、設定期間の残りの日数を示す。「残高(円)」は、予算の残高の金額を示す。「赤字閾値(円)」は、ユーザによって設定された期間内に支出カテゴリが赤字となる確率が所定の閾値を超える残高の閾値を示す。
(制御部130A)
図16の説明に戻って、制御部130Aは、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、情報処理装置100A内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(生成プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130Aは、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図16に示すように、制御部130Aは、取得部131Aと、受付部132Aと、振り分け部133Aと、選択部134Aと、通知部136Aと、決済処理部135Aと、管理部137Aとを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130Aの内部構成は、図16に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
(取得部131A)
取得部131Aは、各種情報を取得する。取得部131Aは、店舗情報を店舗端末20から取得する。取得部131Aは、店舗情報を取得すると、取得した店舗情報に基づいて、店舗に対応する支出カテゴリを判定する。具体的には、取得部131Aは、店舗情報に含まれる店舗名や業態コードに基づいて、店舗に対応する支出カテゴリを判定する。続いて、取得部131Aは、店舗に対応する支出カテゴリを判定すると、店舗と店舗に対応する支出カテゴリとを対応付けて店舗情報記憶部122Aに格納する。
また、取得部131Aは、店舗におけるユーザの購買に関する決済(支払い)履歴に関する決済情報を端末装置10Aから取得する。具体的には、取得部131Aは、決済要求情報に含まれるユーザIDに基づいて、決済要求情報の送信元であるユーザを特定する。また、取得部131Aは、決済要求情報に含まれる決済情報に基づいて、決済の日付や決済金額や支払先となる店舗IDを取得する。取得部131Aは、決済の日付や決済金額や支払先の店舗IDを取得すると、ユーザIDと決済の日付や決済金額や支払先の店舗IDとを対応づけて支出履歴記憶部123Aに格納する。
また、取得部131Aは、設定情報を端末装置10Aから取得する。具体的には、取得部131Aは、設定情報として、チャージした企業通貨の金額(予算総額)、設定期間、チャージ頻度、支出カテゴリ、支出カテゴリ毎の支出割合(又は予算)といった情報を取得する。取得部131Aは、設定情報を取得すると、取得した設定情報を内訳情報記憶部124Aに格納する。
また、取得部131Aは、ユーザの支出履歴に関する支出情報を取得する。具体的には、取得部131Aは、支出履歴記憶部123Aを参照して、店舗におけるユーザの購買に関する決済(支払い)履歴に関する決済情報を取得する。続いて、取得部131Aは、決済情報を取得すると、決済情報に基づいて、支出情報を算出する。例えば、取得部131Aは、支出情報として、支出カテゴリ毎の支出金額、支出カテゴリ毎の支出割合、支出カテゴリ毎の残高を算出する。また、取得部131Aは、支出情報として、設定期間の残日数を算出する。また、取得部131Aは、支出情報として、ユーザによって設定された期間内に支出カテゴリが赤字となる確率が所定の閾値を超える残高の閾値である赤字閾値を支出カテゴリ毎に算出する。取得部131Aは、支出情報を算出すると、算出した支出情報を内訳情報記憶部124Aに格納する。
(受付部132A)
受付部132Aは、入金された企業通貨の金額を受け付ける。具体的には、受付部132Aは、アプリAP1にチャージする予算総額と設定期間を端末装置10から受け付ける。受付部132Aは、アプリAP1にチャージする予算総額を受け付けると、受け付けた予算総額に相当する企業通貨をアプリAP1にチャージする。なお、受付部132Aは、他のユーザから送金された電子マネーの金額を受け付けてもよい。また、受付部132Aは、電子商取引サービスでの買い物時のキャッシュバック特典などによって受け取ったポイントの金額を受け付けてもよい。また、受付部132Aは、アプリAP1にチャージする予算総額を端末装置10から受け付けると、受け付けた予算総額を内訳情報記憶部124Aに格納する。
また、受付部132Aは、アプリAP1にチャージする臨時予算額をユーザから受け付ける。受付部132Aは、アプリAP1にチャージする臨時予算額を受け付けると、受け付けた臨時予算額に相当する企業通貨をアプリAP1にチャージする。
また、受付部132Aは、アプリAP1にチャージするお試し予算の金額をユーザから受け付ける。受付部132Aは、アプリAP1にチャージするお試し予算の金額を受け付けると、受け付けたお試し予算の金額に相当する企業通貨をアプリAP1にチャージする。
また、受付部132Aは、予算の設定期間をユーザから受け付ける。受付部132Aは、予算の設定期間を受け付けると、受け付けた設定期間をアプリAP1に設定する。具体的には、受付部132Aは、予算の設定期間を受け付けると、受け付けた設定期間を内訳情報記憶部124Aに格納する。
また、受付部132Aは、予算のチャージ頻度をユーザから受け付ける。受付部132Aは、予算の設定期間を受け付けると、受け付けた予算のチャージ頻度をアプリAP1に設定する。具体的には、受付部132Aは、予算のチャージ頻度を受け付けると、受け付けたチャージ頻度を内訳情報記憶部124Aに格納する。
また、受付部132Aは、受け付けた金額を各支出カテゴリに振り分ける振り分け方法をユーザから受け付ける。具体的には、受付部132Aは、振り分け方法として、支出カテゴリ毎に支出の割合を設定する方法を受け付ける。また、受付部132Aは、振り分け方法として、支出カテゴリ毎に支出の金額を設定する方法を受け付ける。続いて、受付部132Aは、振り分け方法を受け付けると、受け付けた振り分け方法をアプリAP1に設定する。
また、受付部132Aは、支出の種類を示す支出カテゴリ毎に設定された支出に関する設定情報を受け付ける。具体的には、受付部132Aは、設定情報として、支出カテゴリ毎の支出の割合を受け付ける。また、受付部132Aは、設定情報として、支出カテゴリ毎の支出金額を受け付ける。続いて、受付部132Aは、設定情報を受け付ける、受け付けた設定情報を内訳情報記憶部124Aに格納する。
(振り分け部133A)
振り分け部133Aは、支出の種類を示す支出カテゴリ毎に設定された支出に関する設定情報に応じて、受付部132Aによって受け付けられた企業通貨の金額を各支出カテゴリに振り分ける。具体的には、振り分け部133Aは、各支出カテゴリに予算を振り分ける振り分け方法の設定に応じて、受付部132Aによって受け付けられた企業通貨の金額を各支出カテゴリに振り分ける。
振り分け部133Aは、振り分け方法として、支出カテゴリ毎に支出の割合を設定する方法がアプリAP1に設定されている場合は、設定情報である支出カテゴリ毎の支出割合に応じて、予算総額を各支出カテゴリに振り分ける。例えば、振り分け部133Aは、受付部132Aによって受け付けられた企業通貨の金額に支出カテゴリ毎の支出割合を乗じることにより、各支出カテゴリに振り分けるカテゴリ予算を算出する。続いて、振り分け部133Aは、算出したカテゴリ予算を各支出カテゴリに振り分ける。
また、振り分け部133Aは、振り分け方法として、支出カテゴリ毎に支出の金額を設定する方法がアプリAP1に設定されている場合は、設定情報である支出カテゴリ毎の支出金額に応じて、予算総額を各支出カテゴリに振り分ける。例えば、振り分け部133Aは、支出カテゴリ毎に設定された支出金額を各支出カテゴリに振り分ける。なお、振り分け部133Aは、支出カテゴリ毎の大体の支出金額を受け付けて、予算総額を振り分けてもよい。
振り分け部133Aは、ユーザによる支出カテゴリ毎の支出の履歴に関する支出情報に基づいて、受付部132Aによって受け付けられた企業通貨の金額を各支出カテゴリに振り分ける。また、振り分け部133Aは、支出情報に基づいて、各支出カテゴリに設定される支出に関する設定情報を決定する。具体的には、振り分け部133Aは、お試し期間が終了する(又はお試し予算が消化される)と、支出カテゴリ毎の利用金額(支出金額)、お試し予算の残高、支出カテゴリ毎の使用割合(支出割合)を集計する。続いて、振り分け部133Aは、支出カテゴリ毎の利用金額とお試し予算の利用金額とに基づいて、支出カテゴリ毎の使用割合(支出割合)を算出する。続いて、振り分け部133Aは、集計結果を算出すると、算出した集計結果に基づいて、設定期間の予算総額及び支出カテゴリ毎の予算を算出する。
また、振り分け部133Aは、お試し期間以外の所定期間におけるユーザの支出履歴に基づいて、所定期間における支出カテゴリ毎の平均支出金額を算出する。例えば、振り分け部133Aは、所定期間におけるユーザの支出履歴に基づいて、所定期間における支出カテゴリ毎の平均支出割合を算出する。続いて、振り分け部133Aは、第1の設定期間が終了して、第2の設定期間が始まる際に、第1の設定期間における支出情報に基づいて算出した平均支出割合に応じて、受け付けた予算総額を各支出カテゴリに振り分ける。
また、振り分け部133Aは、支出情報に基づいて、各支出カテゴリに設定される支出に関する設定情報を変更してもよい。例えば、振り分け部133Aは、第2の設定期間が終了して、第3の設定期間が始まる際に、第2の設定期間における支出情報に基づいて算出した平均支出割合が第1の設定期間における支出情報に基づいて算出した平均支出割合と相違する場合には、直近の支出を反映している第2の設定期間における支出情報に基づいて算出した平均支出割合に変更してもよい。
振り分け部133Aは、支出情報に基づいて、ユーザによって設定された期間内に支出カテゴリが赤字となる確率が所定の閾値を超える残高の閾値である赤字閾値を支出カテゴリ毎に算出する。具体的には、振り分け部133Aは、ユーザの支出情報に基づいて、ユーザによって設定された期間の残りの期間における支出カテゴリ毎の支出予想金額を赤字閾値として算出する。続いて、振り分け部133Aは、支出カテゴリの残高が赤字閾値を下回る支出カテゴリが存在するか否かを判定する。振り分け部133Aは、支出カテゴリの残高が赤字閾値を下回る支出カテゴリが存在する場合には、ユーザによって設定された期間内に支出カテゴリが赤字となる確率が所定の閾値を超えると推定する。続いて、振り分け部133Aは、支出カテゴリの残高が赤字閾値を下回る支出カテゴリである赤字カテゴリが存在する場合には、赤字カテゴリとは異なる他の支出カテゴリの企業通貨の金額を赤字カテゴリに振り分ける。例えば、振り分け部133Aは、残高に余裕のある支出カテゴリから残高が赤字になりそうな支出カテゴリへ電子マネーの金額を振り分ける。また、例えば、振り分け部133Aは、支出情報に基づいて、赤字カテゴリとは異なる他の支出カテゴリの企業通貨の金額を赤字カテゴリに振り分ける。
(選択部134A)
選択部134Aは、店舗におけるユーザの購買に関する決済を要求する決済要求情報に基づいて、振り分け部153によって企業通貨の金額を振り分けられた支出カテゴリの中から、店舗におけるユーザの購買に関する決済の決済金額を支出する支出カテゴリを選択する。具体的には、選択部134Aは、撮像部14によって検知されたQRコード(登録商標)に基づく決済要求情報を取得する。なお、QRコード(登録商標)は、バーコード等その他の二次元コードを含む。続いて、選択部134Aは、決済要求情報に含まれる店舗に関する店舗情報に基づいて、振り分け部153によって企業通貨の金額を振り分けられた支出カテゴリの中から、店舗におけるユーザの購買に関する決済の決済金額を支出する支出カテゴリを選択する。例えば、選択部134Aは、決済要求情報に含まれる店舗情報を取得すると、店舗情報記憶部122Aを参照して、店舗情報に含まれる店舗IDに対応する支出カテゴリを特定する。続いて、選択部134Aは、振り分け部153によって企業通貨の金額を振り分けられた支出カテゴリの中から、決済金額を支出する支出カテゴリとして、特定した支出カテゴリと合致する支出カテゴリを選択する。
(決済処理部135A)
決済処理部135Aは、決済処理を行う。具体的には、決済処理部135Aは、選択部134Aによって選択された支出カテゴリのカテゴリ予算から支払処理を行う。決済処理部135Aは、支払処理が完了すると、ユーザに対して決済完了を通知する。例えば、決済処理部135Aは、ユーザに対して決済完了を通知するコンテンツを端末装置10の画面に表示する要求を端末装置10に送信する。また、決済処理部135Aは、支払処理が完了すると、店舗に対して決済完了を通知する。例えば、決済処理部135Aは、店舗に対して決済完了を通知するコンテンツを店舗端末20に配信する。
(通知部136A)
通知部136Aは、決済毎に、支出カテゴリ毎の残高状況に関する残高情報をユーザに対して通知する。具体的には、通知部136Aは、決済毎に、各支出カテゴリの残高状況を棒グラフの高さに置き換えて表現した図を含むコンテンツを端末装置10の画面に表示する要求を端末装置10に送信する。
(管理部137A)
管理部137Aは、予算の設定期間が満了した時点で、各支出カテゴリの残高が黒字である場合には、黒字となった支出カテゴリの残高を貯蓄として管理する。具体的には、管理部137Aは、予算の使用期間毎の内訳情報の履歴を内訳情報記憶部124Aに記憶する。例えば、管理部137Aは、所定の設定期間における内訳情報の履歴として、黒字となった支出カテゴリの残高を記憶する。
また、管理部137Aは、ユーザによる支出カテゴリ毎の支出の履歴に関する支出情報をユーザに対して送信する。具体的には、管理部137Aは、支出履歴記憶部123Aを参照して、ユーザが指定した期間の支出履歴に含まれる店舗IDを取得する。続いて、管理部137Aは、店舗情報記憶部122Aを参照して、取得した店舗IDに対応する支出カテゴリを特定する。続いて、管理部137Aは、特定した支出カテゴリ毎に支出履歴のレコードを並べた情報をユーザに対して送信する。また、管理部137Aは、特定した支出カテゴリ毎の支出金額を算出して、ユーザに対して送信してもよい。
〔2−4.端末装置の構成〕
次に、図19を用いて、第2の実施形態に係る端末装置10Aの構成について説明する。図19は、第2の実施形態に係る端末装置10Aの構成例を示す図である。図19に示すように、端末装置10Aは、通信部11と、入力部12と、表示部13と、撮像部14と、制御部15Aとを有する。
(通信部11)
通信部11は、第1の実施形態に係る通信部11と同じなので、説明を省略する。
(入力部12)
入力部12は、第1の実施形態に係る入力部12と同じなので、説明を省略する。
(表示部13)
表示部13は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、表示部13は、情報処理装置100から受信したコンテンツの表示要求に応じて、コンテンツ情報記憶部164に格納されたコンテンツを表示する。
(撮像部14)
撮像部14は、第1の実施形態に係る撮像部14と同じなので、説明を省略する。
(制御部15A)
制御部15Aは、例えば、コントローラであり、CPUやMPU等によって、端末装置10A内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、端末装置10Aにインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、第2の実施形態に係るアプリAP1のプログラムが含まれる。また、制御部15Aは、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図19に示すように、制御部15Aは、受信部151Aと、送信部152Aと、取得部153Aとを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
(受信部151A)
受信部151Aは、ユーザの操作に従って入力された種々の情報の取得要求を情報処理装置100Aから受信する。
(送信部152A)
送信部152Aは、情報処理装置100Aから受信した情報の取得要求に応じて、ユーザの操作に従って入力された種々の情報を情報処理装置100Aに対して送信する。
(取得部153A)
取得部153Aは、端末装置10Aの画面に表示されたコンテンツに対するユーザの操作に従って入力された種々の情報を取得する。
(記憶部16A)
記憶部16Aは、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部16Aは、図19に示すように、コンテンツ情報記憶部164を有する。
(コンテンツ情報記憶部164)
コンテンツ情報記憶部164は、第1の実施形態に係るコンテンツ情報記憶部164と同じなので、説明を省略する。
〔3.効果〕
上述してきたように、第1の実施形態に係る端末装置10は、受付部152と振り分け部153を備える。受付部152入金された企業通貨の金額を受け付ける。振り分け部153は、支出の種類を示す支出カテゴリ毎に設定された支出に関する設定情報に応じて、受付手順によって受け付けられた企業通貨の金額を各支出カテゴリに振り分ける。
これにより、第1の実施形態に係る端末装置10は、ユーザが企業通貨を毎回チャージする(入金する)タイミングで、ユーザによってチャージされた(入金された)企業通貨の金額を、設定に応じて支出カテゴリ毎の予算に振り分けることができる。したがって、第1の実施形態に係る端末装置10は、支出管理におけるユーザビリティを向上させることができる。
また、振り分け部153は、ユーザによる支出カテゴリ毎の支出の履歴に関する支出情報に基づいて、前記受付手順によって受け付けられた企業通貨の金額を各支出カテゴリに振り分ける。
これにより、情報処理装置100は、ユーザの支出傾向を踏まえて、ユーザに適した支出カテゴリにユーザに適した支出金額を振り分けることができる。したがって、情報処理装置100は、支出管理におけるユーザビリティを向上させることができる。
また、振り分け部153は、支出情報に基づいて、各支出カテゴリに設定される支出に関する設定情報を決定する。
これにより、情報処理装置100は、ユーザの支出傾向を踏まえて、ユーザに適した支出カテゴリにユーザに適した振り分け方法を決定することができる。
また、振り分け部153は、支出情報に基づいて、各支出カテゴリに設定される支出に関する設定情報を変更する。
これにより、情報処理装置100は、時間の経過につれてユーザの支出傾向が変わった場合であっても、支出に関する設定情報をユーザに適するように柔軟に変更することができる。
また、振り分け部153は、支出情報に基づいて、ユーザによって設定された期間内に支出カテゴリが赤字となる確率が所定の閾値を超える残高の閾値である赤字閾値を支出カテゴリ毎に算出する。
これにより、情報処理装置100は、支出カテゴリ毎の赤字閾値を下回る支出カテゴリが生じた場合に、ユーザに対して残高不足を解消するよう事前に通知することができる。すなわち、情報処理装置100は、決済の時点で赤字が判明して、決済不能となる事態をユーザに回避させることができる。
また、振り分け部153は、支出カテゴリの残高が赤字閾値を下回る支出カテゴリである赤字カテゴリが存在する場合には、赤字カテゴリとは異なる他の支出カテゴリの企業通貨の金額を赤字カテゴリに振り分ける。また、振り分け部153は、支出情報に基づいて、赤字カテゴリとは異なる他の支出カテゴリの企業通貨の金額を赤字カテゴリに振り分ける。
これにより、情報処理装置100は、予算の総額内で支出が収まるよう、支出カテゴリ間で柔軟にやりくりすることができる。
また、第1の実施形態に係る端末装置10は、選択部154をさらに備える。選択部154は、店舗におけるユーザの購買に関する決済を要求する決済要求情報に基づいて、振り分け部153によって企業通貨の金額を振り分けられた支出カテゴリの中から、店舗におけるユーザの購買に関する決済の決済金額を支出する支出カテゴリを選択する。
これにより、情報処理装置100は、支出カテゴリ毎の支出管理を助けることができる。
また、選択部154は、決済要求情報に含まれる店舗に関する店舗情報に基づいて、振り分け部153によって企業通貨の金額を振り分けられた支出カテゴリの中から、店舗におけるユーザの購買に関する決済の決済金額を支出する支出カテゴリを選択する。
これにより、情報処理装置100は、店舗情報に基づいて適切な支出カテゴリを選択することができる。
また、選択部154は、電子商取引サービスにおける決済画面に表示された商品に関する商品情報に基づいて、電子商取引サービスを提供している店舗におけるユーザの購買に関する決済の決済金額を支出する支出カテゴリを選択する。
これにより、情報処理装置100は、実店舗での支払に加えて、電子商取引での支払もアプリで一元管理することができる。
また、第1の実施形態に係る端末装置10は、通知部156をさらに備える。通知部156は、決済毎に、支出カテゴリ毎の残高状況に関する残高情報をユーザに対して通知する。
これにより、情報処理装置100は、ユーザが毎回残高状況を確認するのを助けることができる。
また、第1の実施形態に係る端末装置10は、管理部157をさらに備える。管理部157は、予算の使用期間が満了した時点で、各支出カテゴリの残高が黒字である場合には、黒字となった支出カテゴリの残高を貯蓄として管理する。
これにより、情報処理装置100は、ユーザに報酬を与えることにより、ユーザに対して支出管理を行う動機付けを与えることができる。
また、管理部157は、ユーザによる支出カテゴリ毎の支出の履歴に関する支出情報をユーザに対して送信する。
これにより、情報処理装置100は、家計簿のようにユーザが支出の明細を確認するのを助けることができる。
〔4.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置100、端末装置10、情報処理装置100Aおよび端末装置10Aは、例えば図20に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図20は、情報処理装置100、端末装置10、情報処理装置100Aおよび端末装置10Aの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を備える。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100、端末装置10、情報処理装置100Aおよび端末装置10Aとして機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
〔5.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、振り分け部は、振り分け手段や振り分け回路に読み替えることができる。