JP6967485B2 - 有機着色剤、着色組成物、及びインクジェットインク - Google Patents

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Description

本発明は、特定の構造を有する化合物に由来する優れた銀色光沢を有する画像を形成することができる有機着色剤、着色組成物、及びインクジェットインクに関する。
金属光沢を有するものは人々にきらびやかな印象を与えるため日常生活のあらゆる場面で目にする機会が多い。金属そのものを用いてその意匠性を付与する場合もあるが、基材に金属光沢を有する着色組成物をコートすることにより意匠性を付与することが多い。
前記コートする方法としては、光輝性を有する顔料を含む印刷インキを用いて各種印刷方式で印刷する方法や、接着剤や熱融着により転写箔する方法が用いられてきた。
金属光沢の中でも、とりわけ金色は富の象徴であり、太古の昔から人々に好まれてきており、正月などのおめでたい行事には欠かせない色である。一方、銀色も落ち着いた風合いで人気が高く、様々な場面で見かけることが多い。また、銀色は金色と異なり、その他の色の着色組成物と混合することにより、金色を含む様々な金属光沢色を表現することができるため、金色よりも汎用性が高く、産業上利用価値が高い。
従来、銀色の金属光沢を有する着色組成物に用いられる顔料としてはアルミニウム微粒子や銀粉があるが、コストの問題からアルミニウム微粒子が広く使用されている。しかし、アルミニウム微粒子は、比重が重いため着色組成物中に安定に存在し難く、経時で沈降し、場合によっては固着してしまい、ハードケーキを形成してしまうという課題がある。
また、環境負荷の低減のため、印刷インキなどの着色組成物は、有機溶剤を極力使用しない水系のものに次々と置き換わっているが、アルミニウム微粒子は、水と反応して水素ガスを発生する上に、アルミニウムからアルミナに変化してしまうため、金属光沢も失われてしまうという課題があった。
また、インクジェット印刷技術の発展により、インクジェット印刷でも金属光沢を有する印刷物を得たいという要望が高まってきており、例えば、市販の鱗片状アルミニウム顔料や酸化チタン被覆マイカ顔料などを光輝顔料としてインクジェットインクに利用することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、鱗片状アルミニウム顔料にインク中で容易に沈降しない処理を施すことが提案されている(例えば、特許文献2参照)。更に、耐水化アルミニウム顔料を使用することにより、アルミニウム粒子と水とが反応し水素ガスの発生を抑制することが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
近年では、金属光沢を有する有機色素材料の開発が幅広く行われている(例えば、特許文献4〜6参照)。前記有機色素材料は、金属と比べて比重が非常に軽いため、適切に分散させることができれば、着色組成物中で沈降する危険性を大きく軽減できる。また、有機色素材料の構造を適切に設計することにより水系でも安定に存在させることが可能である。
本発明は、銀色光沢を有する画像を形成することができる有機着色剤の提供を目的とする。
前記課題を解決するための手段としての本発明の有機着色剤は、下記一般式(1)で表される。
一般式(1)
Figure 0006967485
ただし、前記一般式(1)中、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数が1〜20のアルキル基、炭素数が1〜20のアルケニル基、フェニル基、ナフチル基、及び−(CH−COO−R、−(CH−R、−(CH−CONH−R、−CR−COO−R、又は−(CH−OCOCHで表される基のいずれかを表し、Rは、水素原子、又は炭素数が1〜2のアルキル基を表し、Rは、ヒドロキシ基、炭素数が1〜2のアルコキシ基、炭素数が2〜5のアルケニルオキシ基、SONa基、OSONa基、フェニル基、フェニルアルキル基(アルキル部分の炭素数が1〜3)、ナフチル基、又はナフチルアルキル基(アルキル部分の炭素数が1〜3)を表し、Rは、炭素数が1〜20のアルキル基、炭素数が1〜20のアルケニル基、又は炭素数が1〜12のヒドロキシアルキル基を表し、Rは、水素原子、又はメチル基を表し、Rは、炭素数が1〜4のアルキル基を表し、Rは、炭素数が1〜5のアルキル基を表し、nは1〜12の整数を表す。
本発明によれば、銀色光沢を有する画像を形成することができる有機着色剤を提供することができる。
(有機着色剤)
本発明の有機着色剤は、下記一般式(1)で表される。
一般式(1)
Figure 0006967485
ただし、前記一般式(1)中、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数が1〜20のアルキル基、炭素数が1〜20のアルケニル基、フェニル基、ナフチル基、及び−(CH−COO−R、−(CH−R、−(CH−CONH−R、−CR−COO−R、又は−(CH−OCOCHで表される基のいずれかを表し、Rは、水素原子、又は炭素数が1〜2のアルキル基を表し、Rは、ヒドロキシ基、炭素数が1〜2のアルコキシ基、炭素数が2〜5のアルケニルオキシ基、SONa基、OSONa基、フェニル基、フェニルアルキル基(アルキル部分の炭素数が1〜3)、ナフチル基、又はナフチルアルキル基(アルキル部分の炭素数が1〜3)を表し、Rは、炭素数が1〜20のアルキル基、炭素数が1〜20のアルケニル基、又は炭素数が1〜12のヒドロキシアルキル基を表し、Rは、水素原子、又はメチル基を表し、Rは、炭素数が1〜4のアルキル基を表し、Rは、炭素数が1〜5のアルキル基を表し、nは1〜12の整数を表す。
本発明の有機着色剤は、従来の金属粒子などを含むインクでは、インク中の粒子の顔料が大きいためノズル詰まりや光輝顔料が沈降してしまうという問題があるという知見に基づくものである。また、本発明の有機着色剤は、従来の有機色素材料では、最も汎用性が高い銀色光沢を有する有機色素材料は提案されておらず、銀色光沢に優れるインクは未だ開発されていないという問題があるという知見に基づくものである。
一般に金属光沢とは、金属特有のツヤ感や光沢感等のことをいい、例えば、光輝性の低いツヤ消しの金属光沢も含む。具体的には、正反射率を測定して金属光沢の有無を判断し、正反射率が10%以上であれば金属光沢があると判断する。正反射率が10%未満では、マットな色調の方が強くなり、金属光沢とは言いがたくなる場合がある。
一方、本発明における銀色光沢とは、正反射率が10%以上あり、かつ、色彩値(a値、b値)におけるa値、b値がいずれも−3.5以上3.5以下である場合をいう。この範囲を外れると、黄味がかったり、青みがかったりするため銀色とは言いがたくなる。なお、銀色の折り紙の正反射率は38%で、a値は−1.2、b値は−3.2である。
<化合物>
前記一般式(1)で表される化合物が銀色光沢を発現するためには、R及びR以外の基本骨格が重要である。一方、R及びRについては、基本骨格が有する特性に悪影響を与えない範囲で種々選択することができる。
また、銀色光沢の発現のためにはトランス体であることが重要であり、純粋なシス体は銀色光沢を発現しない。したがって、前記一般式(1)としてトランス体を示したが、シス体が多少混入しても銀色光沢に大きな影響は及ぼさないから、銀色光沢に影響を与えない限りシス体が混入しても構わない。
前記一般式(1)中のR及びRは、それぞれ独立に、炭素数が1〜20のアルキル基、炭素数が1〜20のアルケニル基、フェニル基、ナフチル基、及びその他の基で表されるいずれかを表す。
前記一般式(1)中のR及びRにおける炭素数が1〜20のアルキル基としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、tert−オクチル基、シクロヘキシル基などが挙げられる。前記アルキル基の炭素数としては、1〜20であり、2〜20が好ましく、3〜20がより好ましく、3〜11が更に好ましく、4(ブチル基)が特に好ましい。アルキル基の炭素数の下限は、2以上が好ましく、3以上がより好ましく、4以上が更に好ましく、11以上が特に好ましい。
炭素数が1〜20であると化合物の結晶性を向上でき、銀色光沢が発現しやすくなる。また、直鎖状のアルキル基であると、光沢度の観点で好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記一般式(1)中のR及びRにおける炭素数が1〜20のアルケニル基としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、構造中に複数の炭素−炭素二重結合を有していてもよく、例えば、ビニル基、1−プロペニル基、アリル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、イソプロペニル基、イソブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、4−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、1,3−ブタジエニル基、シクロヘキサジエニル基、シクロペンタジエニル基などが挙げられる。炭素数が1〜20であると化合物の結晶性を向上でき、銀色光沢が発現しやすくなる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記一般式(1)中のR及びRにおけるフェニル基としては、銀色光沢の発現などに悪影響を与えない範囲で置換基を有してもよい。前記置換基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、シアノ基、シアノアルキル基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、アミノ基などが挙げられる。前記置換基中のアルキル部分の炭素数は1〜6が好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記一般式(1)中のR及びRにおけるナフチル基としては、銀色光沢の発現などに悪影響を与えない範囲で置換基を有してもよい。前記置換基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、シアノ基、シアノアルキル基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、アミノ基などが挙げられる。前記置換基中のアルキル部分の炭素数は1〜6が好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記一般式(1)中のR及びRにおけるその他の基としては、例えば、−(CH−COO−R、−(CH−R、−(CH−CONH−R、−CR−COO−R、及び−(CH−OCOCHのいずれかで表される基が挙げられる。
前記Rは、水素原子、又は炭素数が1〜2のアルキル基を表す。
前記Rは、ヒドロキシ基、炭素数が1〜2のアルコキシ基、炭素数が2〜5のアルケニルオキシ基、SONa基、OSONa基、フェニル基、フェニルアルキル基(アルキル部分の炭素数が1〜3)、ナフチル基、又はナフチルアルキル基(アルキル部分の炭素数が1〜3)を表す。
前記Rは、炭素数が1〜20のアルキル基、炭素数が1〜20のアルケニル基、又は炭素数が1〜12のヒドロキシアルキル基を表す。
前記Rは、水素原子、又はメチル基を表す。
前記Rは、炭素数が1〜4のアルキル基を表す。
前記Rは、炭素数が1〜5のアルキル基を表す。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい
前記一般式(1)中のRにおける炭素数が1〜2のアルキル基としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メチル基、エチル基などが挙げられる。
前記一般式(1)中のRにおける炭素数が1〜2のアルコキシ基としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メトキシ基、エトキシ基などが挙げられる。
前記一般式(1)中のRにおける炭素数が2〜5のアルケニルオキシ基としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ビニル基、メチルビニルエーテル基、エチルビニルエーテル基などが挙げられる。
前記一般式(1)中のRにおけるフェニル基、及びアルキル部分の炭素数が1〜3のフェニルアルキル基としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、銀色光沢の発現などに悪影響を与えない範囲でフェニル基の部分に置換基を有してもよい。前記置換基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、シアノ基、シアノアルキル基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、アミノ基などが挙げられる。前記置換基中のアルキル基部分の炭素数は1〜6が好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種を併用してもよい。
前記一般式(1)中のRにおけるナフチル基、及びアルキル部分の炭素数が1〜3のナフチルアルキル基としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、銀色光沢の発現などに悪影響を与えない範囲でナフチル基の部分に置換基を有してもよい。前記置換基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、シアノ基、シアノアルキル基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、アミノ基などが挙げられる。前記置換基中のアルキル基部分の炭素数は1〜6が好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種を併用してもよい。
前記一般式(1)中のRの炭素数が1〜20のアルキル基としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、オクタデシル基、トリフルオロメチル基、イソプロピル基、イソブチル基、イソペンチル基、2−エチルヘキシル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、sec−ペンチル基、tert−ペンチル基、tert−オクチル基、ネオペンチル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられる。炭素数が1〜20であると化合物の結晶性を向上でき、銀色光沢が発現しやすくなる。
前記一般式(1)中のRの炭素数が1〜20のアルケニル基としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、構造中に複数の炭素−炭素二重結合を有していてもよい。前記アルケニル基としては、例えば、ビニル基、1−プロペニル基、アリル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、イソプロペニル基、イソブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、4−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、1,3−ブタジエニル基、シクロヘキサジエニル基、シクロペンタジエニル基などが挙げられる。炭素数が1〜20であると化合物の結晶性を向上でき、銀色光沢が発現しやすくなる。
前記一般式(1)中のRの炭素数が1〜12のヒドロキシアルキル基としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、−(CH−OH、−(CH12−OHなどが挙げられる。
前記一般式(1)中のRとしては、例えば、水素原子、メチル基などが挙げられる。
前記一般式(1)中のRの炭素数が1〜4のアルキル基としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基などが挙げられる。
前記一般式(1)中のRの炭素数が1〜5のアルキル基としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソペンチル基、neo−ペンチル基、tert−ペンチル基などが挙げられる。
前記一般式(1)中のR及びRにおける、nは、1〜12の整数である。前記nが、1〜12であると、化合物の結晶性を向上でき、銀色光沢を発現しやすくなる。
本発明の化合物の具体例としては、以下のものが挙げられるが、これらに限定されるわけではない。これらは、いずれも銀色光沢を有する。
<<化合物群a>>
Figure 0006967485
<<化合物群b>>
Figure 0006967485
<<化合物群c>>
Figure 0006967485
Figure 0006967485
<<化合物群d>>
Figure 0006967485
Figure 0006967485
<<化合物群e>>
Figure 0006967485
<<化合物群f>>
Figure 0006967485

Figure 0006967485
Figure 0006967485
<<化合物群g>>
Figure 0006967485
Figure 0006967485
<<化合物群h>>
Figure 0006967485
<<化合物群i>>
Figure 0006967485
<<化合物群j>>
Figure 0006967485
Figure 0006967485
(着色組成物)
本発明の着色組成物は、本発明の前記有機着色剤を含み、更に必要に応じて、有機溶剤、水、樹脂、界面活性剤、及びその他の成分を含む。
<有機溶剤>
前記有機溶媒としては、通常のインクに用いられる有機溶媒を使用することができる。
前記有機溶媒としては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、トリデシルアルコール、シクロヘキシルアルコール、2−メチルシクロヘキシルアルコール等のアルコール類;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン等のグリコール類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルアセテート、エチレングリコールモノエチルアセテート、エチレングリコールモノブチルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルアセテート、トリエチレングリコールモノブチルエーテル等のグリコールエーテル類;酢酸エチル、酢酸イソプロピレン、酢酸n−ブチル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル等のエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン、ジアセトンアルコール等のケトン類;テトラヒドロフラン(THF);その他の有機溶剤としてヘキサン、トルエン、キシレン、アセトニトリル、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトンなどが挙げられる。これらは、印刷時のヘッドノズルの特性への適合性、安全性、乾燥性の観点から種々の溶剤が選択され、必要に応じて複数の溶剤を混合して用いることができる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、前記有機溶媒としては、通常のインクに用いられる水溶性有機溶媒を使用することができる。
水溶性有機溶剤としては、例えば、多価アルコール類、多価アルコールアリールエーテル類などのエーテル類、含窒素複素環化合物、アミド類、アミン類、含硫黄化合物類が挙げられる。
水溶性有機溶剤の具体例としては、例えば、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、ポリプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,3−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、エチル−1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ペトリオール等の多価アルコール類;エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ε−カプロラクタム等の含窒素複素環化合物;ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、3−メトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−ブトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド等のアミド類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエチルアミン等のアミン類;ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物;プロピレンカーボネート、炭酸エチレンなどが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記有機溶剤の含有量としては、前記着色組成物の保湿性維持、前記有機着色剤の溶解性、分散性向上、及び着色組成物の記録媒体への効果的な浸透などの点から、着色組成物全量に対して、1質量%以上95質量%以下が好ましく、30質量%以上90質量%以下がより好ましい。
なお、着色組成物は、着色剤及び添加剤(界面活性剤や分散剤)以外のすべての成分が有機溶剤であってもよく、水を添加せずに用いてもよい。この場合であっても、除けない、混入している水は含んでいてもよい。
<水>
前記水としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、超純水などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
銀色光沢を有する着色剤である前記有機着色剤を媒体に溶解あるいは分散させることにより、いずれも着色組成物として用いることができる。使用する媒体は、水、水と水溶性有機溶剤との混合溶媒、あるいは有機溶媒であることが好ましい。使用する有機溶媒としては、着色組成物の乾燥防止効果を有するものが特に好ましく、また、水は、種々のイオンを含有する一般の水ではなく、イオン交換水を使用することが好ましい。
水の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、有機着色剤の着色組成物中における溶解性、着色組成物の吐出安定性、及びノズル先端における目詰り防止の点から、着色組成物全量に対して、1質量%以上70質量%以下が好ましく、3質量%以上50質量%以下がより好ましい。
<樹脂>
前記樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリルスチレン系樹脂、アクリルシリコーン系樹脂などが挙げられる。
また、樹脂粒子を、水を分散媒として分散した樹脂エマルジョンの状態で、色材や有機溶剤などの材料と混合して着色組成物を得ることが可能である。前記樹脂粒子としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。また、これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記樹脂エマルジョンとしては、市販品を用いることができ、例えば、アクリットWEM−321U(アクリルウレタン水系エマルジョン、大成化工株式会社製)などが挙げられる。
<分散剤>
本発明の有機着色剤を水性媒体に分散させるために、分散剤を用いてもよい。前記分散剤としては、イオン性界面活性剤や非イオン性界面活性剤のような化学合成された界面活性剤を用いることができる。その他、天然物由来及びこれを酵素等により改質したものも用いることができる。
前記分散剤としては、市販品を用いることができ、前記市販品としては、例えば、DISPERBYK−190(ビックケミー社製)などが挙げられる。
前記分散剤の含有量としては、前記有機着色剤の分散安定性を良好に保つ目的から、着色組成物全量に対して、0.5質量%以上20質量%以下が好ましい。
<界面活性剤>
界面活性剤としては、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤のいずれも使用可能である。
前記フッ素系界面活性剤としては、ポリフォックスPF−156A(オムノバ社製)などが挙げられる。
<その他の成分>
本発明の着色組成物は、前記の成分の他に、所望の物性値を持つインクとするために、本発明の効果を阻害しない範囲内において、必要に応じて、pH調整剤、防腐剤、防黴剤等、種々の添加剤を含有させてもよい。
<pH調整剤>
pH調整剤としては、pHを7以上に調整することが可能であれば、特に制限はなく、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミンなどが挙げられる。
<防腐防黴剤>
防腐防黴剤としては、特に制限はなく、例えば、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンなどが挙げられる。
前記着色組成物の用途としては、例えば、塗料、印刷インク、プラスチック用着色剤、カラートナーなどが挙げられる。前記印刷インクとしては、例えば、オフセット印刷用インク、グラビア印刷用インク、フレキソ印刷用インク、インクジェットインクなどが挙げられる。
前記着色組成物は、分散媒等と共に公知の分散機で分散させて製造することができる。ここでいう分散媒とは、分散機で分散処理している最中の水や溶媒のことである。即ち、混合時と同じ水や溶媒でも、分散処理時には、便宜上「分散媒」と称した。
また、必要に応じて、分散湿潤剤、皮張り防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の各種助材や安定剤を用いてもよい。
前記オフセット印刷用インクに使用するワニスは、高分子樹脂成分として、例えば、ロジン変性フェノール樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂、又はこれらの乾性油変性樹脂等の樹脂と、必要に応じて、アマニ油、桐油、大豆油等の植物油と、n−パラフィン、イソパラフィン、アロマテック、ナフテン、α−オレフィン等の溶剤からなり、前記樹脂、前記植物油、及び前記溶剤の含有量は、質量比で、樹脂:植物油:溶剤=20〜50:0〜30:10〜60が好ましい。また、前記ワニスは、前記樹脂として、アクリル酸エステルを含有してもよい。前記オフセット印刷用インクは、前記有機着色剤、及び前記ワニスに加えて、更に必要に応じて、前記有機溶剤、ドライヤー、レベリング改良剤、増粘剤等の公知の添加剤を適宜含有してもよい。
前記グラビア印刷用インク、及び前記フレキソ印刷用インクに使用するビヒクルとは、樹脂、溶媒、可塑剤等の添加剤を複数含有するものを意味する。
前記樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、ニトロセルロ−ス系樹脂、ポリアミド系樹脂、ウレタン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ロジン系樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
また、前記溶媒としては、例えば、芳香族炭化水素、エステル、ケトン、アルコールなどが挙げられる。具体的には、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルブチルケトン、メチルエチルケトン、イソプロピルアルコール、メタノール、エタノールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記塗料に使用するビヒクルとは、溶剤、樹脂、添加剤などを複数含有するものを意味する。
前記樹脂としては、硬化性の有無や1液型/2液型を問わずに例示すると、アルキッド樹脂、変性アルキッド樹脂、アクリル樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、アクリル−メラミン樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂などが挙げられる。
また、前記溶媒としては、例えば、芳香族炭化水素、エステル、ケトン、アルコールなどが挙げられる。具体的には、水、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルブチルケトン、メチルエチルケトン、イソブチルアルコ−ル、ノルマルブタノール、シクロヘキサノンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記プラスチック用着色剤に使用する樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリ(メタ)アクリレート、ポリスチレン、ABS樹脂、AS樹脂、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、PETやPBT等のポリエステル、変性ポリフェニレンエーテル等の熱可塑性樹脂などが挙げられる。
前記カラートナーに使用する樹脂としては、例えば、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、アミノスチレン等のスチレン及びその誘導体;メタクリル酸、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート等のメタクリル酸エステル類;アクリル酸、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート等のアクリル酸エステル類;ブタジエン、イソプレン等のジエン類;アクリロニトリル類;マレイン酸、無水マレイン酸、マレイン酸エステル類;ビニルエーテル、酢酸ビニル等のビニル化合物類;エチレン、プロピレン等のオレフィン類の単独重合体や共重合体、及びポリエステル類、ポリアミド類、ポリウレタン類などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。また、必要に応じて、サリチル酸金属塩、含金属アゾ化合物、ニグリシン、四級アンモニウム塩などの電荷制御剤や、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、ワックス等のオフセット防止剤などの公知の材料を添加してもよい。
前記有機着色剤の含有量としては、着色組成物全量に対し、70.0質量%以下が好ましく、0.01質量%以上50.0質量%以下がより好ましく、0.5質量%以上15質量%以下が更に好ましい。なお、残部は分散媒であることが好ましい。
分散条件としては、分散媒及び分散機によって異なるため、分散温度や分散時間は特定できないが、分散温度としては、室温〜240℃が好ましく、室温〜150℃がより好ましく、分散時間としては、120時間以内が好ましく、5時間以内がより好ましい。
前記着色組成物は、必要に応じて他の添加剤、顔料、染料等と混合し、最終的な塗料、印刷インク、プラスチック用着色剤、カラートナー、インクジェットインクなどとして使用することができる。
顔料分散体を製造する際に顔料を分散する分散機としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の分散機を適宜選択することができ、例えば、ディスパー、ホモミキサー、ビーズミル、ボールミル、二本ロール、三本ロール、加圧ニーダー、超音波分散機などが挙げられる。
(インクジェットインク)
本発明のインクジェットインクは、本発明の前記有機着色剤を含み、更に必要に応じて、有機溶剤、水、樹脂、界面活性剤、及びその他の成分を含む。
前記有機着色剤の含有量としては、インクジェットインク全量に対して、1.0質量%以上30.0質量%以下が好ましく、5.0質量%以上25.0質量%以下がより好ましい。前記含有量が、1.0質量%以上30.0質量%以下であると、銀色光沢に優れる画像を得ることができる。
前記インクジェットインクにおける、有機溶剤、水、樹脂、界面活性剤、及びその他の成分としては、前記着色組成物において説明した事項を適宜採用することができる。
以下、実施例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例により制限されるものではない。
[実施例1(化合物a1の合成)]
(反応式1)
Figure 0006967485
Figure 0006967485
窒素雰囲気下にて、二口ナスフラスコにp−アミノフェノール(2.19g、20.1mmol)、4−ヒドロキシ安息香酸(2.77g、20.1mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC)(3.75g、24.2mmol)を入れた後、アセトン(脱水)50mLを加え、12時間加熱還流した。その後、溶媒を減圧除去し、残渣を酢酸エチル40mLで一回洗浄、希塩酸40mLで一回洗浄し吸引濾過によって、化合物a1の中間体を得た。収率は72%であった。
化合物a1の中間体のNMRの測定値の結果は次のとおりである。
H NMR(400MHz;CHOD):δ 7.79(doublet(d),4H),7.40(d,4H),6.85(d,4H),6.77(d,4H)
次に、二口ナスフラスコに、合成した化合物a1の中間体(3.30g、14.4mmol)、1−ブロモブタン(19.74g、144.1mmol)、炭酸カリウム(13.9g、100.9mmol)を入れた後、アセトン300mLを加え、72時間加熱還流した。その後、溶媒を減圧除去し、残渣をヘキサン100mLで2回洗浄(100mL×2回)した。更に、ヘキサンで洗浄後の残渣をアセトンで再結晶し、目的物である化合物a1を得た。収率は55%であった。
化合物a1のNMRの測定値は次のとおりである。
H NMR(400MHz;CDCl3):δ 7.82(d,4H) ,7.60(singlet(s),1H),7.97(d,4H),7.91(d,4H),4.03(triplet(t),2H),3.97(t,2H),1.80(multilet(m),4H),1.50(m,4H),0.99(m,6H)
次に、30mLのサンプル瓶に化合物a1を2.0gとメタノール1,200mLを加え、この混合液を80℃まで加熱することで固体を完全に溶解させた。その後、溶液を24時間室温下で静置した。析出した結晶を吸引濾過により、円形の濾紙上(直径21mm)に積層させ、化合物a1の銀色光沢結晶薄膜体を得た。
[実施例2(化合物a2の合成)]
(反応式2)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンを1−ブロモウンデカン33.89g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物a2の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物a2が得られたことを同定した。
[実施例3(化合物a3の合成)]
(反応式3)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンを1−ブロモオクタデカン48.04g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物a3の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物a3が得られたことを同定した。
[実施例4(化合物a4の合成)]
(反応式4)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンを1−ブロモ−3,7−ジメチルオクタン31.87g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物a4の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物a4が得られたことを同定した。
[実施例5(化合物a8の合成)]
(反応式5)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンを1−ブロモ−4−メチルペンタン23.79g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物a8の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物a8が得られたことを同定した。
[実施例6(化合物b2の合成)]
(反応式6)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンを1−ブロモ−3−メチル−2−ブテン21.47g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物b2の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物b2が得られたことを同定した。
[実施例7(化合物b3の合成)]
(反応式7)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンを18−ブロモ−1−オクタデセン47.75g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物b3の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物b3が得られたことを同定した。
[実施例8(化合物c1の合成)]
(反応式8)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンをブロモベンゼン22.62g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物c1の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物c1が得られたことを同定した。
[実施例9(化合物c3の合成)]
(反応式9)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンを4−ブロモ安息香酸28.97g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物c3の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物c3が得られたことを同定した。
[実施例10(化合物d1の合成)]
(反応式10)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンを2−ブロモナフタレン29.84g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物(d1)の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物d1が得られたことを同定した。
[実施例11(化合物d7の合成)]
(反応式11)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンを6−ブロモ−2−ナフトエ酸36.18g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物d7の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物d7が得られたことを同定した。
[実施例12(化合物e1の合成)]
(反応式12)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンを3−ブロモプロピオン酸22.04g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物e1の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物e1が得られたことを同定した。
[実施例13(化合物e2の合成)]
(反応式13)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンを3−ブロモプロピオン酸メチル24.07g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物e2の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物e2が得られたことを同定した。
[実施例14(化合物e3の合成)]
(反応式14)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンを3−ブロモプロピオン酸エチル26.08g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物e3の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物e3が得られたことを同定した。
[実施例15(化合物e5の合成)]
(反応式15)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンを11−ブロモウンデカン酸38.21g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物e5の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物e5が得られたことを同定した。
[実施例16(化合物f1の合成)]
(反応式16)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンを2−ブロモエタノール18.01g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物f1の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物f1が得られたことを同定した。
[実施例17(化合物f2の合成)]
(反応式17)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンを2−ブロモエチルメチルエーテル20.03g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物f2の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物f2が得られたことを同定した。
[実施例18(化合物f4の合成)]
(反応式18)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンを2−ブロモエチルエチルエーテル22.05g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物f4の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物f4が得られたことを同定した。
[実施例19(化合物f5の合成)]
(反応式19)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンを2−ブロモエタンスルホン酸ナトリウム30.41g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物f5の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物f5が得られたことを同定した。
[実施例20(化合物f6の合成)]
(反応式20)
Figure 0006967485
前記化合物f1(2.04g、7mmol)、三酸化硫黄/ピリジン錯体(2.38g、15.0mmol)、及びピリジン20mLの反応混合物を50℃で24時間撹拌した後、水酸化ナトリウム(1.2g、30mmol)を含む水溶液10mLを加えて10分間撹拌した。ピリジンと水を減圧除去した後、残渣にメタノールを加えて生成物をメタノール抽出した。次いで、メタノールにヘキサンを加えて生成物の結晶を析出させ、この結晶を吸引濾過して円形の濾紙上(直径21mm)に積層させ、化合物f6の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物f6が得られたことを同定した。
[実施例21(化合物f8の合成)]
(反応式21)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンをベンジルブロミド24.65g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物f8の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物f8が得られたことを同定した。
[実施例22(化合物f9の合成)]
(反応式22)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンを4−メチルベンジルブロミド26.67g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物f9の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物f9が得られたことを同定した。
[実施例23(化合物f12の合成)]
(反応式23)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンを1−(ブロモメチル)ナフタレン31.86g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物f12の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物f12が得られたことを同定した。
[実施例24(化合物f14の合成)]
(反応式24)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンを12−ブロモ−1−ドデカノール38.19g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物f14の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物f14が得られたことを同定した。
[実施例25(化合物f15の合成)]
(反応式25)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンを3−ブロモプロパノール20.00g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物f1の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物f15が得られたことを同定した。
[実施例26(化合物g1の合成)]
(反応式26)
Figure 0006967485
窒素雰囲気下にて、二口ナスフラスコに化合物a1の中間体(0.233g、0.8mmol)と炭酸カリウム(0.17g、1.2mmol)を入れた後、アセトン10mLを加えた。得られた溶液を室温で30分間撹拌し、ブロモ酢酸エチル(0.14g、0.8mmol)を滴下した。反応系を4時間還流させた後、吸引濾過して炭酸カリウムを除去した。ろ液から溶媒を減圧留去し、残渣を水で洗浄した。最後にカラムクロマトグラフィにより精製して、生成物(化合物g1の中間体1)を得た。
次に、前記化合物g1の中間体1(1.049g、2.60mmol)と脱水THF(30mL)を二口ナスフラスコに入れ、70℃で還流させ始めたところで、0.5質量%水酸化ナトリウム水溶液を50mL加えた。反応系を2時間還流させた後、減圧留去により溶媒を除去し、残渣に水を100mL加えた。吸引濾過により水不要物を除去した後、ろ液が酸性になるまで希塩酸を滴下し粗生成物を析出させた。粗生成物をアセトン30mLで洗浄し、化合物g1の中間体2を得た。
次に、窒素雰囲気下、前記化合物g1の中間体2(0.528g、1.52mmol)を入れた二口ナスフラスコに塩化チオニルを8mL加えた。反応系を80℃で5時間還流させた後、未反応の塩化チオニルを減圧除去し、化合物g1の中間体3を得た。
次に、前記化合物g1の中間体3にクロロホルムを10mL加え、氷浴で0℃まで冷却した後、0℃の2.4質量%水酸化ナトリウム水溶液5mLとイソプロピルアミン(0.89g、15.1mmol)を加えた。得られた溶液を90分間撹拌した後、吸引濾過して円形の濾紙上(直径21mm)に積層させ、最後にメタノール30mLで洗浄し、化合物g1の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物g1が得られたことを同定した。
[実施例27(化合物g2の合成)]
(反応式27)
Figure 0006967485
実施例26で得られた化合物g1の中間体3(2.97g、7.5mmol)にクロロホルムを10mL加え、氷浴で0℃まで冷却した後、0℃の2.4質量%水酸化ナトリウム水溶液5mLとヘプタデシルアミン(3.83g、15.0mmol)を加えた。得られた溶液を90分間撹拌した後、吸引濾過して円形の濾紙上(直径21mm)に積層させ、最後にメタノール30mLで洗浄し、化合物g2の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物g2が得られたことを同定した。
[実施例28(化合物g3の合成)]
(反応式28)
Figure 0006967485
実施例26で得られた化合物g1の中間体3(2.97g、7.5mmol)にクロロホルムを10mL加え、氷浴で0℃まで冷却した後、0℃の2.4質量%水酸化ナトリウム水溶液5mLとオレイルアミン(4.01g、15.0mmol)を加えた。得られた溶液を90分間撹拌した後、吸引濾過して円形の濾紙上(直径21mm)に積層させ、最後にメタノール30mLで洗浄し、化合物g3の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物g3が得られたことを同定した。
[実施例29(化合物g4の合成)]
(反応式29)
Figure 0006967485
実施例26で得られた化合物g1の中間体3(2.97g、7.5mmol)にクロロホルムを10mL加え、氷浴で0℃まで冷却した後、0℃の2.4質量%水酸化ナトリウム水溶液5mLと2−アミノエタノール(0.92g、15.0mmol)を加えた。得られた溶液を90分間撹拌した後、吸引濾過して円形の濾紙上(直径21mm)に積層させ、最後にメタノール30mLで洗浄し、化合物g4の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物g4が得られたことを同定した。
[実施例30(化合物g6の合成)]
(反応式30)
Figure 0006967485
実施例26で得られた化合物g1の中間体3(2.97g、7.5mmol)にクロロホルムを10mL加え、氷浴で0℃まで冷却した後、0℃の2.4質量%水酸化ナトリウム水溶液5mLと12−アミノ−1−ドデカノール(3.02g、15.0mmol)を加えた。得られた溶液を90分間撹拌した後、吸引濾過して円形の濾紙上(直径21mm)に積層させ、最後にメタノール30mLで洗浄し、化合物g6の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物g6が得られたことを同定した。
[実施例31(化合物g7の合成)]
(反応式31)
Figure 0006967485
実施例26で得られた化合物g1の中間体3(2.97g、7.5mmol)にクロロホルムを10mL加え、氷浴で0℃まで冷却した後、0℃の2.4質量%水酸化ナトリウム水溶液5mLと3−アミノプロピレン(0.86g、15.0mmol)を加えた。得られた溶液を90分間撹拌した後、吸引濾過して円形の濾紙上(直径21mm)に積層させ、最後にメタノール30mLで洗浄し、化合物g7の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物g7が得られたことを同定した。
[実施例32(化合物h2の合成)]
(反応式32)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンを2−ブロモプロピオン酸エチル26.09g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物h2の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物h2が得られたことを同定した。
[実施例33(化合物i1の合成)]
(反応式33)
Figure 0006967485
実施例1において、1−ブロモブタンを酢酸−2−ブロモエチル26.09g(144.1mmol)に変えた以外は、実施例1と同様にして化合物i1の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物i1が得られたことを同定した。
[実施例34(化合物j2の合成)]
(反応式34)
Figure 0006967485
窒素雰囲気下にて、二口ナスフラスコに、4−ヒドロキシ安息香酸(3.98g、28.8mmol)、2−ブロモエチルメチルエーテル(40.06g、288.2mmol)、炭酸カリウム(27.9g、201.8mmol)を入れた後、アセトン300mLを加え、72時間加熱還流した。その後、溶媒を減圧除去し、残渣をヘキサン100mLで2回洗浄(200mL×2回)し、化合物j2の中間体1を得た。
次に、窒素雰囲気下にて、二口ナスフラスコにp−アミノフェノール(2.19g、20.1mmol)、化合物j2の中間体1(5.82g、20.1mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC)(3.75g、24.2mmol)を入れたのち、アセトン(脱水)50mLを加え、12時間加熱還流した。その後、溶媒を減圧除去し、残渣を酢酸エチル40mLで一回洗浄、希塩酸40mLで一回洗浄し吸引濾過によって、化合物j2の中間体2を得た。
次に、二口ナスフラスコに、化合物j2の中間体2(2.92g、10.1mmol),ブロモ酢酸エチル(1.69g、10.1mmol)、炭酸カリウム(13.9g、100.9mmol)を入れた後、アセトン300mLを加え、72時間加熱還流した。その後、溶媒を減圧除去し、残渣をヘキサン100mLで2回洗浄(100mL×2回)し、更に、ヘキサンで洗浄後の残渣をアセトンで再結晶し、目的物である化合物j2を得た。
次に、30mLのサンプル瓶に化合物j2を2.0gとメタノール1,200mLを加え、この混合液を80℃まで加熱することで固体を完全に溶解させた。その後、溶液を24時間室温下で静置した。析出した結晶を吸引濾過により、円形の濾紙上(直径21mm)に積層させ、化合物j2の銀色光沢結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物j2が得られたことを同定した。
[比較例1(化合物k1の合成)]
(反応式35)
Figure 0006967485
窒素雰囲気下にて、二口ナスフラスコにp−アミノフェノール(2.19g、20.1mmol)、4−ヒドロキシ−3,5−ジメチル安息香酸(3.34g、20.1mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC)(3.75g、24.2mmol)を入れた後、アセトン(脱水)50mLを加え、12時間加熱還流した。その後、溶媒を減圧除去し、残渣を酢酸エチル40mLで一回洗浄、希塩酸40mLで一回洗浄し吸引濾過によって、化合物k1の中間体を得た。
次に、窒素雰囲気下にて、二口ナスフラスコに、合成した化合物k1の中間体(3.73g、14.4mmol)、1−ブロモブタン(19.74g、144.1mmol)、炭酸カリウム(13.9g、100.9mmol)を入れた後、アセトン300mLを加え、72時間加熱還流した。その後、溶媒を減圧除去し、残渣をヘキサン100mLで2回洗浄(100mL×2回)した。更に、ヘキサンで洗浄後の残渣をアセトンで再結晶し、目的物である化合物k1を得た。
次に、30mLのサンプル瓶に化合物k1を2.0gとメタノール1,200mLを加え、この混合液を80℃まで加熱することで固体を完全に溶解させた。その後、溶液を24時間室温下で静置した。析出した結晶を吸引濾過により、円形の濾紙上(直径21mm)に積層させ、化合物k1の結晶薄膜体を得た。実施例1と同様に、NMRにより測定し、化合物k1が得られたことを同定した。
<化合物の銀色光沢度評価>
合成した各化合物について、正反射率及び色彩値を測定し、銀色光沢度を評価した。
即ち、紫外可視分光光度計(JASCO V−570 UV/VIS/NIR Spectrophotometer、JASCO社製)に、大型積分球装置(JASCO ILN−472型の大型積分球装置カラー診断プログラム、JASCO社製)を取り付け、光トラップ反射板を外した状態で、試料用ホルダにセットした各化合物の結晶について拡散反射率を測定した。次に光トラップ反射板を挿入して全反射率を測定し、「正反射率=全反射率−拡散反射率」の式により正反射率を算出した。また、全反射率の測定結果から各色彩値を算出した。
得られた正反射率と色彩値について、下記の基準で判定した結果を表1〜表4に示す。
なお、正反射率と色彩値(a値、b値)がいずれもランク1以上であれば、実用可能な銀色光沢を有する有機着色剤といえる。
[正反射率:評価基準]
ランク3:20%≦正反射率
ランク2:15%≦正反射率<20%
ランク1:10%≦正反射率<15%
ランク0:正反射率<10%
[色彩値(a値):評価基準]
ランク3:−1.5≦a≦1.5
ランク2:−2.5≦a<−1.5 又は 1.5<a≦2.5
ランク1:−3.5≦a<−2.5 又は 2.5<a≦3.5
[色彩値(b値):評価基準]
ランク3:−1.5≦b≦1.5
ランク2:−2.5≦b<−1.5 又は 1.5<b≦2.5
ランク1:−3.5≦b<−2.5 又は 2.5<b≦3.5
Figure 0006967485
Figure 0006967485
Figure 0006967485
Figure 0006967485
なお、前記表1〜4中に記載の*印は、R及びRが結合する前記一般式(1)中の酸素原子との結合位置を表す。ただし、化合物k1は、前記一般式(1)において2つのメチル基を更に有する。
表1〜4の結果から、本発明に係る化合物は、いずれも、実用可能な銀色光沢を有する有機着色剤であることがわかる。また、表4の結果から、前記一般式(1)の基本骨格に置換基を付した比較例1の化合物k1においては、正反射率が10%未満であり、銀色光沢を発現せず、実用に適さないことがわかる。
(実施例35)
−着色組成物1の調製−
バイアル瓶を用いて、下記処方の材料を均一になるように混合し、常温で1時間超音波を照射(600W)した後、平均孔径が5.0μmのフィルタで濾過して着色組成物1を得た。
・化合物a1の銀色光沢結晶薄膜体 5.0質量部
・イオン交換水 5.0質量部
・脱水THF 89.8質量部
・分散剤(DISPERBYK−190、ビックケミー社製) 0.2質量部
(実施例36〜68、及び比較例2)
−着色組成物2〜35の調製−
実施例35において、実施例1の化合物a1を、下記表5〜8に示す化合物に変えた以外は、実施例35と同様にして、実施例36〜68の着色組成物2〜34、及び比較例2の着色組成物35を得た。
<着色組成物の銀色光沢度評価>
得られた着色組成物1〜35を、下記のようにしてガラス媒体、及びカラーペーパーに塗り、その印刷物の銀色光沢度を測定し評価した。結果を表5〜8に示す。ここで、正反射率と色彩値(a値、b値)がいずれもランク1以上であれば、実用可能な銀色光沢を有する着色組成物といえる。
<<ガラス媒体>>
各着色組成物を、バーコーター(No.22、第一理化株式会社製)を用いて、板厚1.0mmの25mm×75mmサイズのガラス基板に、平均厚み50μmになるように塗工して印刷物を得た。次いで、印刷物の銀色光沢度を、実施例1における<化合物の銀色光沢度評価>と同様にして評価した。
<<カラーペーパー>>
各着色組成物を、バーコーター(No.22、第一理化株式会社製)を用いて、カラーペーパー(カラーペーパーA4 中厚口、株式会社長門屋商店製)に、平均厚み50μmになるように塗工して印刷物を得た。次いで、印刷物の銀色光沢度を、実施例1における<化合物の銀色光沢度評価>と同様にして評価した。
Figure 0006967485
Figure 0006967485
Figure 0006967485
Figure 0006967485
なお、前記表5〜8中に記載の*印は、R及びRが結合する前記一般式(1)中の酸素原子との結合位置を表す。ただし、化合物k1は、前記一般式(1)において2つのメチル基を更に有する。
表5〜8の結果から、本発明の着色組成物1〜34を用いると、いずれも実用可能な銀色光沢を有する印刷物が得られることがわかる。また、表8の結果から、前記一般式(1)の基本骨格に置換基を付した比較例2の化合物k1においては、正反射率が10%未満であり、銀色光沢を発現せず、実用に適さないことがわかる。
(実施例69)
−インクジェットインク1の調製−
バイアル瓶(製品名:SV−50A、日電理化硝子株式会社製)に、下記の混合物を均一になるように混合した後、化合物a1の銀色光沢結晶薄膜体を6質量部加え、超音波ホモジナイザー(装置名:US−300T:チップ直径7mm、株式会社日本精機製作所製)を用い、常温で1分間、超音波を照射(120μA)した後、平均孔径が5.0μmのフィルタ(商品名:ミニザルト 17594−K、ザルトリウス・ステディム・ジャパン社製)で濾過し分散体を作製した。
・イオン交換水 11.4質量部
・3−メチル−1,3−ブタンジオール 12.0質量部
・分散剤(DISPERBYK−190、ビックケミー社製) 0.6質量部
一方、下記に示す原材料を混合し、ビヒクルを作製した。
・アクリットWEM−321U 12.3質量部
(アクリルウレタン水系エマルジョン、大成化工株式会社製)
・グリセリン 11.7質量部
・1,3−ブタンジオール 35.2質量部
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 6.3質量部
・ポリフォックスPF−156A 5.2質量部
(アニオン系フッ素系界面活性剤、OMMNOVA SOLUTIONS社製)
・Proxel LV 0.3質量部
(防腐防黴剤、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、アビシア社製)
・トリエタノールアミン 0.2質量部
・イオン交換水 28.9質量部
前記で調製した分散体とビヒクルとを、バイアル瓶中でそれぞれ等量ずつ混合し、インクジェットインク1を得た。
(実施例70〜102及び比較例3)
−インクジェットインク2〜35の調製−
実施例69において、化合物a1を、下記表9〜12に示す化合物に変えた以外は、実施例69と同様にして、実施例70〜102のインクジェットインク2〜34、及び比較例3のインクジェットインク35を得た。
<記録物の形成方法>
得られた化合物を含むインクジェットインクをインクカートリッジに充填し、インクジェットプリンター(装置名:IPSiO GX3000、株式会社リコー製)を用いて、全ノズルにインクが充填され異常画像が出ないことを確認し、記録媒体(商品名:カラーペーパーA4 中厚口、株式会社長門屋商店製)上へのインク付着量が100g/mとなるように吐出量を調整した後、50mm×50mmのベタ画像を得た。次いで、得られたベタ画像の銀色光沢度を、実施例1における<化合物の銀色光沢度評価>と同様にして評価した。
Figure 0006967485
Figure 0006967485
Figure 0006967485
Figure 0006967485
なお、前記表9〜12中に記載の*印は、R及びRが結合する前記一般式(1)中の酸素原子との結合位置を表す。ただし、化合物k1は、前記一般式(1)において2つのメチル基を更に有する。
表9〜12の結果から、本発明に係る化合物を含むインクジェットインク1〜34を用いることにより、いずれも実用可能な銀色光沢を有する画像が得られることがわかる。また、表12の結果から、前記一般式(1)の基本骨格に置換基を付した比較例3の化合物k1においては、正反射率が10%未満であり、銀色光沢を発現せず、実用に適さないことがわかる。
本発明の態様としては、以下のとおりである。
<1> 下記一般式(1)で表される有機着色剤である。
一般式(1)
Figure 0006967485
ただし、前記一般式(1)中、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数が1〜20のアルキル基、炭素数が1〜20のアルケニル基、フェニル基、ナフチル基、及び−(CH−COO−R、−(CH−R、−(CH−CONH−R、−CR−COO−R、又は−(CH−OCOCHで表される基のいずれかを表し、Rは、水素原子、又は炭素数が1〜2のアルキル基を表し、Rは、ヒドロキシ基、炭素数が1〜2のアルコキシ基、炭素数が2〜5のアルケニルオキシ基、SONa基、OSONa基、フェニル基、フェニルアルキル基(アルキル部分の炭素数が1〜3)、ナフチル基、又はナフチルアルキル基(アルキル部分の炭素数が1〜3)を表し、Rは、炭素数が1〜20のアルキル基、炭素数が1〜20のアルケニル基、又は炭素数が1〜12のヒドロキシアルキル基を表し、Rは、水素原子、又はメチル基を表し、Rは、炭素数が1〜4のアルキル基を表し、Rは、炭素数が1〜5のアルキル基を表し、nは1〜12の整数を表す。
<2> 前記R及び前記Rの前記フェニル基、及び前記ナフチル基、並びに前記Rのフェニルアルキル基、及び前記ナフチルアルキル基が、置換基を有し、
前記置換基が、アルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、シアノ基、シアノアルキル基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、及びアミノ基から選択される少なくとも1種である前記<1>に記載の有機着色剤である。
<3> 前記R及び前記Rが、それぞれ独立に、炭素数が1〜20の直鎖アルキル基、炭素数が1〜20の直鎖アルケニル基で表される基のいずれかである前記<1>に記載の有機着色剤である。
<4> 前記R及び前記Rが、−(CH−OHである前記<1>に記載の有機着色剤である。
<5> 前記R及び前記Rが、エチルスルホン酸ナトリウムである前記<1>から<4>のいずれかに記載の有機着色剤である。
<6> 前記R及び前記Rが、エチルエーテルスルホン酸ナトリウムである前記<1>から<4>のいずれかに記載の有機着色剤である。
<7> 前記R及び前記Rが、2―メチルブタンである前記<1>から<4>のいずれかに記載の有機着色剤である。
<8> 前記R及び前記Rが、プロピオン酸である前記<1>から<4>のいずれかに記載の有機着色剤である。
<9> 前記R及び前記Rが、プロピオン酸メチルである前記<1>から<4>のいずれかに記載の有機着色剤である。
<10> 前記R及び前記Rが、プロピオン酸エチルである前記<1>から<4>のいずれかに記載の有機着色剤である。
<11> 前記<1>から<10>のいずれかに記載の有機着色剤を含むことを特徴とする着色組成物である。
<12> 有機溶剤を更に含む前記<11>に記載の着色組成物である。
<13> 水を更に含む前記<11>から<12>のいずれかに記載の着色組成物である。
<14> 樹脂を更に含む前記<11>から<13>のいずれかに記載の着色組成物である。
<15> 界面活性剤を更に含む前記<11>から<14>のいずれかに記載の着色組成物である。
<16> 前記有機着色剤の含有量が、0.01質量%〜50.0質量%である前記<11>から<15>のいずれかに記載の着色組成物である。
<17> 前記<1>から<10>のいずれかに記載の有機着色剤を含むことを特徴とするインクジェットインクである。
<18> 有機溶剤を更に含む前記<17>に記載のインクジェットインクである。
<19> 水を更に含む前記<17>から<18>のいずれかに記載のインクジェットインクである。
<20> 樹脂を更に含む前記<17>から<19>のいずれかに記載のインクジェットインクである。
<21> 界面活性剤を更に含む前記<17>から<20>のいずれかに記載のインクジェットインクである。
<22> 前記有機着色剤の含有量が、0.1質量%〜30.0質量%である前記<17>から<21>のいずれかに記載のインクジェットインクである。
前記<1>から<10>のいずれかに記載の有機着色剤、前記<11>から<16>のいずれかに記載の着色組成物、及び前記<17>から<22>のいずれかに記載のインクジェットインクによると、従来における前記諸問題を解決し、前記本発明の目的を達成することができる。
特開2005−036079号公報 特開2011−52041号公報 特開2014−074127号公報 特開2013−203785号公報 特開2009−1332641号公報 国際公開第2014/021405号パンフレット

Claims (6)

  1. 下記一般式(1)で表される有機着色剤。
    一般式(1)
    Figure 0006967485
    ただし、前記一般式(1)中、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数が1〜20のアルキル基、炭素数が1〜20のアルケニル基、フェニル基、ナフチル基、及び−(CH−COO−R、−(CH−R、−(CH−CONH−R、−CR−COO−R、又は−(CH−OCOCHで表される基のいずれかを表し、Rは、水素原子、又は炭素数が1〜2のアルキル基を表し、Rは、ヒドロキシ基、炭素数が1〜2のアルコキシ基、炭素数が2〜5のアルケニルオキシ基、SONa基、OSONa基、フェニル基、フェニルアルキル基(アルキル部分の炭素数が1〜3)、ナフチル基、又はナフチルアルキル基(アルキル部分の炭素数が1〜3)を表し、Rは、炭素数が1〜20のアルキル基、炭素数が1〜20のアルケニル基、又は炭素数が1〜12のヒドロキシアルキル基を表し、Rは、水素原子、又はメチル基を表し、Rは、炭素数が1〜4のアルキル基を表し、Rは、炭素数が1〜5のアルキル基を表し、nは1〜12の整数を表す。
  2. 前記R及び前記Rの前記フェニル基、及び前記ナフチル基、並びに前記Rのフェニルアルキル基、及び前記ナフチルアルキル基が、置換基を有し、
    前記置換基が、アルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、シアノ基、シアノアルキル基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、及びアミノ基から選択される少なくとも1種である請求項1に記載の有機着色剤。
  3. 前記R及び前記Rが、それぞれ独立に、炭素数が1〜20の直鎖アルキル基、炭素数が1〜20の直鎖アルケニル基で表される基のいずれかである請求項1に記載の有機着色剤。
  4. 前記R及び前記Rが、−(CH−OHである請求項1に記載の有機着色剤。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の有機着色剤を含むことを特徴とする着色組成物。
  6. 請求項1から4のいずれかに記載の有機着色剤を含むことを特徴とするインクジェットインク。
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