JP2006089731A - インク組成物及びインクジェット記録方法 - Google Patents

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学 小川
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Abstract

【課題】滲みやビーディングの無い高品質の画像の形成が可能で、かつ画像保存性、特に耐ガス性(耐オゾン性)に優れたインク組成物、特に好ましくはインクジェット記録用シアンインク及びインクジェット記録方法を提供すること。
【解決手段】少なくとも、酸化電位が1.0V(vs SCE)よりも貴である着色剤、水、グアニジン系化合物、及び防腐剤を含有することを特徴とするインク組成物。インクジェット記録に用いる上記インク組成物。上記インク組成物を用いるインクジェット記録方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、画像の保存耐久性、特に耐ガス性、及び吐出性に優れたインク組成物に関し、特にインクジェット記録用インク組成物に関する。
近年、コンピューターの普及に伴い、インクジェットプリンターがオフィスだけでなく家庭で紙、フィルム、布等に印字するために広く利用されている。
インクジェット記録方法には、ピエゾ素子により圧力を加えて液滴を吐出させる方式、熱によりインク中に気泡を発生させて液滴を吐出させる方式、超音波を用いた方式、あるいは静電力により液滴を吸引吐出させる方式がある。これらのインクジェット記録用インク組成物としては、水性インク、油性インク、あるいは固体(溶融型)インクが用いられる。これらのインクのうち、製造、取り扱い性・臭気・安全性等の点から水性インクが主流となっている。
これらのインクジェット記録用インクに用いられる着色剤に対しては、溶剤に対する溶解性が高いこと、高濃度記録が可能であること、色相が良好であること、光、熱、空気、水や薬品に対する堅牢性に優れていること、受像材料に対して定着性が良く滲みにくいこと、インクとしての保存性に優れていること、毒性がないこと、純度が高いこと、さらには、安価に入手できることが要求されている。しかしながら、これらの要求を高いレベルで満たす着色剤を捜し求めることは、極めて難しい。
既にインクジェット用として様々な染料や顔料が提案され、実際に使用されているが、未だに全ての要求を満足する着色剤は、発見されていないのが現状である。カラーインデックス(C.I.)番号が付与されているような、従来からよく知られている染料や顔料では、インクジェット記録用インクに要求される色相や堅牢性を両立させることは難しい。
特に、記録画像が長期にわたり空気中に曝された場合には、シアンインクの劣化が著しく、画像が赤みを帯びてくることもある。このシアンインクの劣化の原因は、空気中に存在するオゾン等に代表される各種の酸化性ガスの影響によるものと考えられる。
これら耐ガス性(耐オゾン性)を向上させる方法としては、例えば、特許文献1〜4中には、特定の化合物を添加することにより耐ガス性(耐オゾン性)を向上させる方法が示されているが、耐ガス性(耐オゾン性)は未だ不十分である。
特開2002-294117号公報 特開2002-356639号公報 特開2003-138184号公報 特開2003-138185号公報
本発明が解決しようとする課題は、滲みやビーディングの無い高品質の画像の形成が可能で、かつ画像保存性、特に耐ガス性(耐オゾン性)に優れると共に吐出性にも優れたインク組成物、特に好ましくはインクジェット記録用シアンインク及びインクジェット記録方法を提供することである。
本発明の上記目的は、下記の手段により達成することができる。
1)少なくとも、酸化電位が1.0V(vs SCE)よりも貴である着色剤、水、グアニジン系化合物、及び防腐剤を含有することを特徴とするインク組成物。
2)前記グアニジン系化合物の添加量が、インク組成物中0.1〜10質量%であることを特徴とする上記1)に記載のインク組成物。
3)前記グアニジン系化合物は、下記一般式(1)で表される化合物であることを特徴とする上記1)または2)に記載のインク組成物。
Figure 2006089731
(式中、R1、R2、R3、又はR4は、各々独立に水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロ環基、又はアミノ基を示す。R5は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、又はヘテロ環基を示す。これらのアルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロ環基、又はアミノ基は、置換されていても置換されていなくてもよい。)
4)前記防腐剤の添加量が、インク組成物中0.001〜0.2質量%であることを特徴とする上記1)〜3)の何れかに記載のインク組成物。
5)前記着色剤は、フタロシアニン染料であることを特徴とする上記1)〜4)の何れかに記載のインク組成物。
6)前記着色剤は、下記一般式(2)で表される染料であることを特徴とする上記1)〜5)の何れかに記載のインク組成物。
Figure 2006089731
(一般式(2)において、X11、X12、X13およびX14はそれぞれ独立に−SO−Z、−SO2−Z、−SO2NR1112、スルホ基、−CONR1112、または−CO211を表す。
Zはそれぞれ独立にアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基を表し、これらの基は更に置換基により置換されていてもよい。
11、R12はそれぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基を表し、これらの基は更に置換基により置換されていてもよい。
11、Y12、Y13、Y14、Y15、Y16、Y17、およびY18はそれぞれ独立に、水素原子または一価の置換基を表す。
11〜a14は、X11〜X14の置換基数を表し、それぞれ独立に1または2の整数を表す。
Mは水素原子、金属原子またはその酸化物、水酸化物もしくはハロゲン化物である。)
7)前記X11〜X14の少なくとも1つは水溶性基であり、かつ該X11〜X14の少なくとも1つは水素結合性基であることを特徴とする上記6)に記載のインク組成物。
8)前記水溶性基(x)/水素結合性基(y)(個数比)が、(0<x<3)/(1<y<4)であることを特徴とする上記7)に記載のインク組成物。
9)前記水溶性基が、−SO2(CH23SO3Liであり、水素結合性基が、−SO2(CH23SO2NHCH2CH(CH3)OHであることを特徴とする上記7)または8)に記載のインク組成物。
10)インクジェット記録に用いることを特徴とする上記1)〜9)の何れかに記載のインク組成物。
11)上記1)〜10)の何れかに記載のインク組成物を用いることを特徴とするインクジェット記録方法。
本発明は、耐ガス性(耐オゾン性)及び吐出性に優れ、しかも滲みやビーディングの無い高品質の画像の形成が可能なインク組成物、特にインクジェット記録用シアンインク及びインクジェット記録方法を提供することができる。
本発明は、グアニジン系化合物及び防腐剤を必須に含有するインク組成物としたことで、インク組成物の吐出性を安定させると共に着色剤の耐オゾン性を飛躍的に向上し得ることを見出したものである。また、着色剤の耐オゾン性の向上と共に滲みやビーディングの無い高画質も確保されるものである。
また、本発明は、着色剤として、特に一般式(2)で表される特定構造のシアン染料、グアニジン系化合物及び防腐剤の共存が上記効果を更に高めることを見出したものである。
特に、フタロシアニン染料の置換基の種類及び置換位置を特定すると上記耐オゾン性は更に向上し得ることを見出したものである。
即ち、一般式(2)で表される本発明のフタロシアニン染料は、置換基の位置を分子合成の際に制御することにより、フタロシアニン骨格のベンゼン環のβ位のみに置換基を有することが、大きな特徴となっている。
通常、フタロシアニン染料では、フタロシアニン骨格のベンゼン環のα位、及びβ位にランダムに水溶性基などの置換基を有している。
本発明のフタロシアニン染料は、上に述べたようにβ位のみに置換基を有し、これによりフタロシアニン染料分子の会合が起こり、このため優れた耐候性(耐光性、耐ガス性)を示すと考えられる
グアジニン系化合物の添加により、プリントされた画像の耐ガス性(耐オゾン性)は著しく向上するが、インクの吐出安定性の悪化が懸念される。
これはインク中に添加した化合物が析出する恐れがあるためである。化合物の析出を防止するには、インクへの防腐剤の添加が効果的である。
インク中で細菌が繁殖した場合、この細菌の死骸が核となって、添加した化合物の析出を促進させると考えられる。そのため、細菌の増殖を防ぐ効果のある防腐剤の添加が、化合物の析出を抑える効果を持つ。
以下、本発明の構成要素について詳述する。
(グアニジン系化合物)
本発明に用いられるグアニジン系化合物とは、N−C(=N)−N構造を有する化合物を意味する。
グアニジン系化合物としては、一般式(1)で表される化合物が好ましい。
Figure 2006089731

(式中、R1、R2、R3、又はR4は、各々独立に水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロ環基、又はアミノ基を示し、R5は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、又はヘテロ環基を示す。これらのアルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロ環基、又はアミノ基は、置換されていても置換されていなくてもよい。)
アルキル基としては、好ましくは炭素数1〜12個、特に好ましくは炭素数1〜6個のものが挙げられる。
アルコキシ基としては、好ましくは炭素数1〜12個、特に好ましくは炭素数1〜6個のものが挙げられる。
アリール基としては、好ましくは炭素数6〜18個、特に好ましくは炭素数6〜10個のものが挙げられる。
ヘテロ環基としては、フリル基、ピリジル基、ピリミジル基、ピロリル基、ピロリニル基、ピロリジル基、ジオキソリル基、ピラゾリル基、ピラゾリニル基、ピラゾリジル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、オキサジアゾリル基、トリアゾリル基、チアジアゾリル基、ピリル基、ピリジル基、ピぺリジル基、ジオキサニル基、モルホリル基、ピリダジル基、ピラジル基、ピペラジル基、トリアジル基、トリチアニル基等が挙げられる。
本願明細書において、アルキル基とは、直鎖状、分岐状、環状(単環でも多環でもよく、多環の場合は有橋でもスピロでもよい)あるいはこれらを組合せて得られる1価飽和炭化水素基を意味し、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基等を包含する概念であり、更に置換基により置換されていてもよい場合は、置換アルキル基を包含する。
本願明細書において、例えば、置換アルキル基とは、アルキル基の水素原子が他の置換基で置換されているアルキル基を意味し、該置換基は1種以上を各々1個以上置換し得る。他の置換アリール基等も上記と同様である。
1〜R5で示されるアルキル基、アルコキシ基、アリール基、またはヘテロ環基は、その水素原子が更に他の任意の置換基により置換されたものを包含する。そのような置換基としては、塩素などのハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、カルバモイル基、アミジノ基、グアニジノ基、アリールオキシ基(アリール部分は、ここで列記する置換基により更に置換されていてもよい)等が挙げられ、これら置換基は2種以上が同一分子に置換されていてもよい。また、上記アミノ基、カルバモイル基、アミジノ基、グアニジノ基は、その水素原子が上記R1〜R5で示されるアルキル基、アルコキシ基、アリール基、又はヘテロ環基で置換されていてもよい。
1〜R4で示されるアミノ基は、その水素原子が上記R1〜R5で示されるアルキル基、アルコキシ基、アリール基、又はヘテロ環基等で置換されていてもよい。
グアニジン系化合物は、塩または金属錯体の形態であってもよい。例えば、塩酸塩、硝酸塩、燐酸塩、スルファミン酸塩、炭酸塩、酢酸塩等が挙げられる。
グアニジン系化合物としては、以下のものが挙げられ、単独もしくは組み合わせて用いることができるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 2006089731
一般式(1)で表される化合物の合成方法としては、例えば、該当するイミノエーテルの塩酸塩にアンモニアを作用させる工程を少なくとも経ることにより得られる。
グアニジン系化合物は、N−C(=N)−N構造を有するポリマーであってもよい。このようなポリマーとしては、下記一般式(1−Aa)、一般式(1−Ab)、一般式(1−Ac)で表される繰り返し単位を含む化合物を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。なお、該繰り返し単位を含む化合物は、オリゴマーであってもよい。一般式(1−Ac)で表される繰り返し単位を含む化合物は、モノマーであってもよい。また、これら化合物は、酸との塩であることが好ましい。
Figure 2006089731
一般式(1−Aa)中、R5は前記と同義、R6は、R1、R2、R3、又はR4の何れかを示し、n個のR5及びR6は各々同一でも異なってもよい。nは2以上の整数であり、好ましくは2〜30であり、更に好ましくは2〜15である。一般式(1−Aa)で表される繰り返し単位を含む化合物は、単独重合体であっても、他の繰り返し単位、例えば、アゼチジニウム等との共重合体であってもよい。また、末端構造は適宜選定し得るが、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロ環基、又はアミノ基が好ましい。
Figure 2006089731
一般式(1−Ab)中、R5及びR6は前記と同義であり、l個のR5及びR6は各々同一でも異なってもよい。lは2以上の整数であり、好ましくは2〜10であり、更に好ましくは2〜5である。mは1以上の整数であり、好ましくは1〜6であり、更に好ましくは1〜3である。一般式(1−Ab)で表される繰り返し単位を含む化合物は、単独重合体であっても、他の繰り返し単位、例えば、アゼチジニウム等との共重合体であってもよい。また、末端構造は適宜選定し得るが、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロ環基、又はアミノ基が好ましい。
Figure 2006089731
一般式(1−Ac)中、R5は前記と同義であり、R7はR1又はR2と同義であり、R8はR4又はR5と同義であり、p個のR3、R7及びR8は各々同一でも異なってもよい。pは1以上の整数であり、好ましくは1〜10であり、更に好ましくは1〜5である。一般式(1−Ac)で表される繰り返し単位を含む化合物は、単独重合体であっても、他の繰り返し単位、例えば、アゼチジニウム等との共重合体であってもよい。また、末端構造は適宜選定し得るが、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロ環基、又はアミノ基が好ましい。
少なくとも1種のグアニジン系化合物の添加総量は、インク組成物中0.1〜10質量%であることが好ましい。
(防腐剤)
本発明のインク組成物は、防腐剤を含有する。本発明において、グアニジン系化合物は、耐オゾン性を改善する機能に加え、防腐剤としての機能を有していてもよく、グアニジン系化合物を防腐剤として用いてもよい。
本発明において、防腐剤とは微生物、特に細菌・真菌(カビ)の発生、発育を防止する機能を有するものを言う。
本発明に使用可能な防腐剤としては、種々のものが使用可能である。
重金属イオンを含有する無機物系の防腐剤(銀イオン含有物など)や塩類をまず挙げることができる。有機系の防腐剤としては、第4級アンモニウム塩(テトラブチルアンモニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロリド等)、フェノール類(例えばフェノール、チモール、クロロフェノール、ブロモフェノール、クロロブロモフェノール、クレゾール、グアヤコール、o−フェニルフェノール、キシレノール、フェノールスルホン酸、レゾルシン、ピロガロール、フェノキシエタノール、ビスフェノール等)、カルボン酸またはその塩、そのエステル類(例えば安息香酸、安息香酸ナトリウム、モノブロム酢酸エステル、p−ヒドロキシ安息香酸エステル、ソルビン酸、ソルビン酸エステル等)、アミン類(ヘキサメチレンテトラミン、アルキルグアニジン、ニトロメチルベンジルエチレンジアミン等)、ジスルフィド類(テトラメチルチウラムジスルフィド等)、含窒素複素環化合物〔2−メルカプトベンゾチアゾール、2−(4−チアゾリル)−ベンゾイミダゾール、2−メトキシ−カルボニルアミノベンゾイミダゾール、ナトリウムピリジンチオン−1−オキシド等であり、母核名で記すとピリジン系、ピリミジン系、ピラゾール系、オキサゾール系、オキサジン系、イミダゾール系、ベンズイミダゾール系、ジアジン系、1,3,5−トリアジン系、ヘキサヒドロトリアジン系、トリアゾール系、イソオキサゾール系、チアゾール系、チアジアジン系、ベンズチアゾール系、チアゾリン−2−オン系、イソチアゾリン−3−オン系、ベンゾイソチアゾリン−3−オン系、ベンゾチアゾリン−2−オン系、テトラヒドロチアジアジン−2−チオン系、モルホリン系〕〕、ピロール類、ピラン類(デヒドロ酢酸ナトリウム等)、有機水銀化合物(フェニル酢酸水銀、フェニルプロピオン酸水銀、フェニルオレイン酸水銀等)、抗生物質(ペニシリン、テトラサイクリン、ネオマイシン、カナマイシン、ストレプトマイシン、カナマイシン等)、アルコール類(エタノール、クロルブタノール、イソプロパノール等)、ブロム系防腐剤〔例えばNC-CH2-CBr2-CONH2, C6H5-CH=CBrNO2, CH3CONHBr, C6H5-CH2OCOCH2Br, C6H5-CH=CBrCHO, HOH2C-CBr(NO2)-CH2OH, CH2=CHCOOC2H4OCOCH2Br 等〕、第4アンモニウム塩類(塩化ベンザルコニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム等)、フェノキシアルコール類、アラルキルアルコール系化合物、フェノキシエーテル誘導体(フェノキシエタノール等)、酸アミド類、カルバミン酸、カルバメート類、アミジン類、チオ尿素類、チオセミカルバジド類、ジチオカルバメート類、スルフィド類、スルホキシド類、スルホン類、スルファミド類など種々のものが単独または組み合わせて使用可能である。また、防腐剤としては防菌防微ハンドブック(技報堂:1986)、防菌防黴剤事典(日本防菌防黴学会事典編集委員会編)等に記載のものも使用し得る。
これらの化合物は油溶性の構造、水溶性の構造のものなど種々のものが使用可能であるが、好ましくは水溶性の化合物である。
中でも本発明では、これらの防腐剤を2種以上併用して使用すると、インクの長期間の経時における吐出安定性が格段に向上し、本発明の効果がさらに良好に発揮される。2種以上組み合わせる場合、その防腐剤種は異なった化学構造の骨格を有するものであることが好ましい。また、2種以上の防腐剤を含有する場合には、少なくとも1種の防腐剤が、複素環化合物であることが好ましい。例えば、複素環化合物と抗生物質の組み合わせ、複素環化合物とフェノール誘導体との組み合わせ等が好ましく挙げられる。2種の防腐剤を組み合わせる場合の含有量比は、特に限定的ではないが、防腐剤A/防腐剤B=0.01〜100(質量比)の範囲が好ましい。
防腐剤の添加量(総量)は広い範囲で使用可能であるが、好ましくは、インク組成物において0.001〜0.2質量%、より好ましくは、0.001〜0.1質量%である。
本発明のインク組成物は、上記成分に加えて更に滲み防止剤、消泡剤、ブロンズ改良剤、耐オゾン性向上剤、キレート剤、乾燥防止剤(湿潤剤)、浸透促進剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、粘度調整剤、分散剤、防錆剤、及びpH調整剤からなる群から選択される添加剤の1種以上を含有することが好ましい。本発明のインク組成物は、これらを適宜選択して適量使用することができる。既述の成分及びこれら添加剤は一種の化合物で一つ又は二つ以上の機能を発揮し得るものも含む。従って、これらの添加剤の配合割合において、機能が重複する場合の添加剤成分の取り扱いは、その化合物を各機能性成分に独立に算入させるものとする。
[着色剤]
本発明において、着色剤とは、染料及び顔料を含む概念であり、本発明のインク組成物は、染料及び顔料の少なくとも何れかを含むことができ、染料または顔料を単独で用いても、染料と顔料を併用してもよい。
本発明のインク組成物に使用される染料としては、特に制限されるべきものではなく、種々のものが使用できる。当該分野で使用される染料としては、直接染料、間接染料、食品用染料、写真用染料など種々のものを使用することができる。以下にその具体例を列挙する。
本発明のインク組成物は、単色の画像形成のみならず、フルカラーの画像形成に用いることができる。フルカラー画像を形成するために、マゼンタ色調インク組成物、シアン色調インク組成物、及びイエロー色調インク組成物を用いることができる。また、ブラック色調インク組成物も用いることができる。これらインク組成物の少なくとも1つを本発明のインク組成物に用いたインクセット、好ましくは、インクジェット記録用インクセットとすることができる。
適用できるイエロー色素としては、任意のものを使用することができる。
例えばカップリング成分(以降カプラー成分と呼ぶ)としてフェノール類、ナフトール類、アニリン類、ピラゾロンやピリドン等のようなヘテロ環類、開鎖型活性メチレン化合物類などを有するアリールもしくはヘテリルアゾ色素;例えばカプラー成分として開鎖型活性メチレン化合物類などを有するアゾメチン色素;例えばベンジリデン色素やモノメチンオキソノール色素等のようなメチン色素;例えばナフトキノン色素、アントラキノン色素等のようなキノン系色素などがあり、これ以外の色素種としてはキノフタロン色素、ニトロ・ニトロソ色素、アクリジン色素、アクリジノン色素等を挙げることができる。
適用できるマゼンタ色素としては、任意のものを使用することができる。
例えばカップリング成分(以降カプラー成分と呼ぶ)としてフェノール類、ナフトール類、アニリン類、ピラジンのようなヘテロ環類、開鎖型活性メチレン化合物類などを有するアリールもしくはヘテリルアゾ色素;例えばカプラー成分として開鎖型活性メチレン化合物類などを有するアゾメチン色素;アントラピリドン色素をあげることができる。
適用できるシアン色素としては、任意のものを使用することができる。
例えばカプラー成分としてフェノール類、ナフトール類、アニリン類などを有するアリールもしくはヘテリルアゾ色素;例えばカプラー成分としてフェノール類、ナフトール類、ピロロトリアゾールのようなヘテロ環類などを有するアゾメチン色素;シアニン色素、オキソノール色素、メロシアニン色素などのようなポリメチン色素;ジフェニルメタン色素、トリフェニルメタン色素、キサンテン色素などのようなカルボニウム色素;フタロシアニン色素;アントラキノン色素;インジゴ・チオインジゴ色素などを挙げることができる。
適用できるブラック色素としては、任意のものを使用することができる。
例えばカプラー成分としてフェノール類、ナフトール類、アニリン類などを有するアリールもしくはヘテリルアゾ色素;例えばカプラー成分としてフェノール類、ナフトール類、ピロロトリアゾールのようなヘテロ環類などを有するアゾメチン色素;シアニン色素、オキソノール色素、メロシアニン色素などのようなポリメチン色素;ジフェニルメタン色素、トリフェニルメタン色素、キサンテン色素などのようなカルボニウム色素、これらが種々組み合わさったビスアゾ、トリスアゾ染料などのポリクロモフォア染料を挙げることができる。
これらの各色素は、クロモフォアの一部が解離して初めてイエロー、シアン等の各色を呈するものであってもよく、その場合のカウンターカチオンはアルカリ金属や、アンモニウムのような無機のカチオンであってもよいし、ピリジニウム、4級アンモニウム塩のような有機のカチオンであってもよく、さらにはそれらを部分構造に有するポリマーカチオンであってもよい。上記ポリマーカチオンは、本発明の重合体であっても別のものであってもよい。
本発明では特に、耐光褪色性に優れた、ヘテロ環を有する染料(ヘテロ環染料ともいう)を好ましく使用する。ヘテロ環染料としては、芳香族ヘテロ環基を少なくとも2つ以上有するものが好ましい。また、ヘテロ環染料としては、染料の発色をつかさどるπ電子系にヘテロ環が寄与する構造の染料が好ましい。中でも、π電子系に2つ以上のヘテロ環基が存在するタイプの染料が、最も好ましく使用できる。ヘテロ環染料としては、アゾ染料、フタロシアニン染料などが好ましい。
芳香族ヘテロ環基とは、芳香族性をもつ6π((4n+2)π)電子系中にヘテロ原子を含む環を意味し(nは1以上の整数)を意味し、その好ましい例を挙げると、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、トリアジン、ピラゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、トリアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、イソチアゾール、ベンズイソチアゾール、チアジアゾール等の基、またはそれらの誘導体の基が挙げられる。
また、本発明のインク組成物に用いる染料は、酸化電位が、1.0V(vs SCE)よりも貴である染料を含むことが好ましい。酸化電位は貴であるほど好ましく、酸化電位が1.10V(vs SCE)よりも貴であるものがより好ましく、1.15V(vs SCE)よりも貴であるものが、最も好ましい。インク組成物がこのような酸化電位を有する染料を本発明の重合体と併用することにより、経時褪色が更に低減されて、経時安定性、耐ガス性、耐光性、耐熱性、耐水性等の画像堅牢性が更に改善される。
本発明において使用する染料の酸化電位の値(Eox)は当業者が容易に測定することができる。この方法に関しては、例えばP.Delahay著「New Instrumental Methods in Electrochemistry」(1954年 Interscience Publishers社刊)やA.J.Bard他著「Electrochemical Methods」(1980年 John Wiley & Sons社刊)、藤嶋昭他著「電気化学測定法」(1984年 技報堂出版社刊)に記載されている。
具体的に酸化電位は、過塩素酸ナトリウムや過塩素酸テトラプロピルアンモニウムといった支持電解質を含むジメチルホルムアミドやアセトニトリルのような溶媒中に、被験試料を1×10-2〜1×10-6モル/リットル溶解して、サイクリックボルタンメトリー等を用いてSCE(標準飽和カロメル電極)に対する値として測定する。この値は、液間電位差や試料溶液の液抵抗などの影響で、数10ミルボルト程度偏位することがあるが、標準試料(例えばハイドロキノン)を入れて電位の再現性を保証することができる。
なお、電位を一義的に規定する為、本発明では、0.1モル/リットルの過塩素酸テトラプロピルアンモニウムを支持電解質として含むジメチルホルムアミド中(染料の濃度は0.001モル/リットル)で測定した値(vs SCE)を染料の酸化電位とする。
Eoxの値は試料から電極への電子の移りやすさを表わし、その値が大きい(酸化電位が貴である)ほど試料から電極への電子の移りにくい、言い換えれば、酸化されにくいことを表す。化合物の構造との関連では、電子求引性基を導入することにより酸化電位はより貴となり、電子供与性基を導入することにより酸化電位はより卑となる。本発明では、求電子剤であるオゾンとの反応性を下げるために、染料骨格に電子求引性基を導入して酸化電位をより貴とすることが望ましい。
本発明のインク組成物に用いられる耐光褪色性等の堅牢性に優れた染料の例としては、特開2004−83609号公報、特開2004−83610号公報に記載の染料を挙げることができる。
本発明に用いられる染料としては、特にフタロシアニン染料が好ましく、中でも一般式(2)で表される染料が更に好ましい。
(一般式(2)で表される染料)
一般式(2)において、X11、X12、X13およびX14はそれぞれ独立に−SO−Z、−SO2−Z、−SO2NR1112、スルホ基、−CONR1112、または−CO211を表す。これらの置換基の中でも、−SO−Z、−SO2−Z、−SO2NR1112、または−CONR1112が好ましく、特に−SO2−Z、または−SO2NR1112が好ましく、−SO2−Zが最も好ましい。ここで、複数のX11、X12、X13およびX14はそれぞれ同一でも異なっていても良く、それぞれ独立に上記のいずれかの基を表す。また、X11、X12、X13およびX14は、それぞれ全く同じ置換基であっても良く、あるいは例えばX11、X12、X13およびX14が全て−SO2−Zであるが各Zは異なるものを含む場合のように、同じ種類の置換基であるが部分的に互いに異なる置換基であっても良く、あるいは例えば−SO2−Zと−SO2NR1112が同時に置換した場合のように、互いに異なる置換基を含んでいても良い。
Zはそれぞれ独立にアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基を表し、これらの基は更に置換基により置換されていてもよい。Zは好ましくは、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基であり、その中でも置換アルキル基、置換アリール基、置換ヘテロ環基が最も好ましい。特に染料の溶解性やインク安定性を高めるという理由から、置換基中に不斉炭素を有する場合(ラセミ体での使用)が好ましい。また、会合性を高め堅牢性を向上させるという理由から、水酸基、エーテル基、エステル基、シアノ基、アミド基、スルホンアミド基が置換基中に有する場合が好ましい。
11、R12はそれぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基を表し、これらの基は更に置換基により置換されていてもよい。R11、R12は好ましくは水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基であり、その中でも水素原子、置換アルキル基、置換アリール基、置換ヘテロ環基が最も好ましい。但し、R11、R12がいずれも水素原子であることは好ましくない。特に染料の溶解性やインク安定性を高めるという理由から、置換基中に不斉炭素を有する場合(ラセミ体での使用)が好ましい。また、会合性を高め堅牢性を向上させるという理由から、水酸基、エーテル基、エステル基、シアノ基、アミド基、スルホンアミド基が置換基中に有する場合が好ましい。
本願明細書において、アルケニル基とは、直鎖状、分岐状、環状(単環でも多環でもよく、多環の場合は有橋でもスピロでもよい)あるいはこれらを組合せて得られる芳香族を除く炭素−炭素二重結合を1以上含む1価不飽和炭化水素基を意味する概念であり、更に置換基により置換されていてもよい場合は、置換アルケニル基を包含する。
11、R12およびZが表すアルキル基としては、炭素原子数が1〜30のアルキル基が好ましい。特に染料の溶解性やインク安定性を高めるという理由から、分岐のアルキル基が好ましく、特に不斉炭素を有する場合(ラセミ体での使用)が特に好ましい。置換基の例としては、後述のZ,R11,R12,Y11〜Y18が更に置換基を持つことが可能な場合の置換基と同じものが挙げられる。中でも水酸基、エーテル基、エステル基、シアノ基、アミド基、スルホンアミド基が染料の会合性を高め堅牢性を向上させるので特に好ましい。この他、ハロゲン原子やイオン性親水性基を有していても良い。
11、R12およびZが表すアルケニル基としては、炭素原子数が2〜30のアルケニル基が好ましい。特に染料の溶解性やインク安定性を高めるという理由から、分岐のアルケニル基が好ましく、特に不斉炭素を有する場合(ラセミ体での使用)が特に好ましい。置換基の例としては、後述のZ,R11,R12,Y11〜Y18が更に置換基を持つことが可能な場合の置換基と同じものが挙げられる。中でも水酸基、エーテル基、エステル基、シアノ基、アミド基、スルホンアミド基が染料の会合性を高め堅牢性を向上させるので特に好ましい。この他、ハロゲン原子やイオン性親水性基を有していても良い。
11、R12およびZが表すアラルキル基としては、炭素原子数が7〜30のアラルキル基が好ましい。特に染料の溶解性やインク安定性を高めるという理由から、分岐のアルキル基が好ましく、特に不斉炭素を有する場合(ラセミ体での使用)が特に好ましい。置換基の例としては、後述のZ,R11,R12,Y11〜Y18が更に置換基を持つことが可能な場合の置換基と同じものが挙げられる。中でも水酸基、エーテル基、エステル基、シアノ基、アミド基、スルホンアミド基が染料の会合性を高め堅牢性を向上させるので特に好ましい。この他、ハロゲン原子やイオン性親水性基を有していても良い。
11、R12およびZが表すアリール基としては、炭素原子数が6〜30のアリール基が好ましい。置換基の例としては、後述のZ,R11,R12,Y11〜Y18が更に置換基を持つことが可能な場合の置換基と同じものが挙げられる。中でも染料の酸化電位を貴とし堅牢性を向上させるので電子吸引性基が特に好ましい。電子吸引性基の具体例は、マゼンタ染料に関する説明で述べたものを挙げることが出来る。中でも、ハロゲン原子、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシル基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、スルファモイル基、カルバモイル基、スルホニル基、イミド基、アシル基、スルホ基、4級アンモニウム基好ましく、シアノ基、カルボキシル基、スルファモイル基、カルバモイル基、スルホニル基、イミド基、アシル基、スルホ基、4級アンモニウム基が更に好ましい。
11、R12およびZが表すヘテロ環基としては、5員または6員環のものが好ましく、それらは更に縮環していてもよい。また、芳香族ヘテロ環基であっても非芳香族ヘテロ環基であっても良い。以下にR11、R12およびZで表されるヘテロ環基を、置換位置を省略してヘテロ環の形で例示するが、置換位置は限定されるものではなく、例えばピリジンであれば、2位、3位、4位で置換することが可能である。ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、トリアジン、キノリン、イソキノリン、キナゾリン、シンノリン、フタラジン、キノキサリン、ピロール、インドール、フラン、ベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピラゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、トリアゾール、オキサゾール、ベンズオキサゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、イソチアゾール、ベンズイソチアゾール、チアジアゾール、イソオキサゾール、ベンズイソオキサゾール、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、イミダゾリジン、チアゾリンなどが挙げられる。中でも芳香族ヘテロ環基が好ましく、その好ましい例を先と同様に例示すると、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、トリアジン、ピラゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、トリアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、イソチアゾール、ベンズイソチアゾール、チアジアゾールが挙げられる。それらは置換基を有していても良く、置換基の例としては、後述のZ,R11,R12,Y11〜Y18が更に置換基を持つことが可能な場合の置換基と同じものが挙げられる。好ましい置換基は前記アリール基の置換基と、更に好ましい置換基は、前記アリール基の更に好ましい置換基とそれぞれ同じである。
11〜Y18はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルアミノ基、アリールアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホニル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環環オキシ基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、シリルオキシ基、アリールオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニルアミノ基、イミド基、ヘテロ環チオ基、ホスホリル基、アシル基、カルボキシル基、またはスルホ基を挙げる事ができ、各々はさらに置換基を有していてもよい。
中でも、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、シアノ基、アルコキシ基、アミド基、ウレイド基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、およびスルホ基が好ましく、特に水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、カルボキシル基、およびスルホ基が好ましく、水素原子が最も好ましい。
Z、R11、R12、Y11〜Y18が更に置換基を有することが可能な基であるときは、以下に挙げたような置換基を更に有してもよい。
炭素数1〜12の直鎖または分岐鎖アルキル基、炭素数7〜18の直鎖または分岐鎖アラルキル基、炭素数2〜12の直鎖または分岐鎖アルケニル基、炭素数2〜12の直鎖または分岐鎖アルキニル基、炭素数3〜12の直鎖または分岐鎖シクロアルキル基、炭素数3〜12の直鎖または分岐鎖シクロアルケニル基(以上の各基は分岐鎖を有するものが染料の溶解性およびインクの安定性を向上させる理由から好ましく、不斉炭素を有するものが特に好ましい。例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、sec−ブチル、t−ブチル、2−エチルヘキシル、2−メチルスルホニルエチル、3−フェノキシプロピル、トリフルオロメチル、シクロペンチル)、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子)、アリール基(例えば、フェニル、4−t−ブチルフェニル、2,4−ジ−t−アミルフェニル)、ヘテロ環基(例えば、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、2−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニル、2−ベンゾチアゾリル)、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノ基、アルキルオキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−メタンスルホニルエトキシ)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ、2−メチルフェノキシ、4−t−ブチルフェノキシ、3−ニトロフェノキシ、3−t−ブチルオキシカルバモイルフェノキシ、3−メトキシカルバモイル)、アシルアミノ基(例えば、アセトアミド、ベンズアミド、4−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)ブタンアミド)、アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、ブチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルブチルアミノ)、アニリノ基(例えば、フェニルアミノ、2−クロロアニリノ、ウレイド基(例えば、フェニルウレイド、メチルウレイド、N,N−ジブチルウレイド)、スルファモイルアミノ基(例えば、N,N−ジプロピルスルファモイルアミノ)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、オクチルチオ、2−フェノキシエチルチオ)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ、2−ブトキシ−5−t−オクチルフェニルチオ、2−カルボキシフェニルチオ)、アルキルオキシカルボニルアミノ基(例えば、メトキシカルボニルアミノ)、スルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、p−トルエンスルホンアミド)、カルバモイル基(例えば、N−エチルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイル)、スルファモイル基(例えば、N−エチルスルファモイル、N,N−ジプロピルスルファモイル、N−フェニルスルファモイル)、スルホニル基(例えば、メタンスルホニル、オクタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、トルエンスルホニル)、アルキルオキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、ブチルオキシカルボニル)、ヘテロ環オキシ基(例えば、1−フェニルテトラゾール−5−オキシ、2−テトラヒドロピラニルオキシ)、アゾ基(例えば、フェニルアゾ、4−メトキシフェニルアゾ、4−ピバロイルアミノフェニルアゾ、2−ヒドロキシ−4−プロパノイルフェニルアゾ)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ)、カルバモイルオキシ基(例えば、N−メチルカルバモイルオキシ、N−フェニルカルバモイルオキシ)、シリルオキシ基(例えば、トリメチルシリルオキシ、ジブチルメチルシリルオキシ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(例えば、フェノキシカルボニルアミノ)、イミド基(例えば、N−スクシンイミド、N−フタルイミド)、ヘテロ環チオ基(例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ、2,4−ジ−フェノキシ−1,3,5−トリアゾール−6−チオ、2−ピリジルチオ)、スルフィニル基(例えば、3−フェノキシプロピルスルフィニル)、ホスホニル基(例えば、フェノキシホスホニル、オクチルオキシホスホニル、フェニルホスホニル)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル)、アシル基(例えば、アセチル、3−フェニルプロパノイル、ベンゾイル)、イオン性親水性基(例えば、カルボキシル基、スルホ基、ホスホノ基および4級アンモニウム基)が挙げられる。
前記一般式(2)で表されるフタロシアニン染料が水溶性である場合には、水溶性基を有することが好ましい。
11〜a14は、X11〜X14の置換基数を表し、それぞれ独立に1または2の整数を表し、好ましくは4≦a11+a12+a13+a14≦6であり、特に好ましいのはa11=a12=a13=a14=1のときである。また、該置換基は、水溶性基と水素結合性基からなることが好ましい。
Mは、水素原子、金属元素またはその酸化物、水酸化物もしくはハロゲン化物を表す。
Mとして好ましい物は、水素原子、金属原子としては、Li、Na、K、Mg、Ti、Zr、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Hg、Al、Ga、In、Si、Ge、Sn、Pb、Sb、Bi等が挙げられる。酸化物としては、VO、GeO等が挙げられる。 また、水酸化物としては、Si(OH)2Cr(OH)2、Sn(OH)2等が挙げられる。さらに、ハロゲン化物としては、AlCl、SiCl2、VCl、VCl2、VOCl、FeCl、GaCl、ZrCl等が挙げられる。
なかでも特に、Cu、Ni、Zn、Al等が好ましく、Cuが最も好ましい。
また、L(2価の連結基)を介してPc(フタロシアニン環)が2量体(例えば、Pc−M−L-M−Pc)または3量体を形成してもよく、その時のMはそれぞれ同一であっても異なるものであってもよい。
Lで表される2価の連結基は、オキシ基(−O−)、チオ基(−S−)、カルボニル基(−CO−)、スルホニル基(−SO2−)、イミノ基(−NH−)、メチレン基(−CH2−)、およびこれらを組み合わせて形成される基が好ましい。
前記一般式(2)で表される化合物の好ましい置換基の組み合わせについては、種々の置換基の少なくとも1つが前記の好ましい基である化合物が好ましく、より多くの種々の置換基が前記好ましい基である化合物がより好ましく、全ての置換基が前記好ましい基である化合物が最も好ましい。
本発明のフタロシアニン染料の化学構造としては、スルフィニル基、スルホニル基、スルファモイル基のような電子吸引性基を、フタロシアニンの4つの各ベンゼン環に少なくとも一つずつ、フタロシアニン骨格全体の置換基のσp値の合計で1.6以上となるように導入することが好ましい。
ハメットの置換基定数σp値について若干説明する。ハメット則は、ベンゼン誘導体の反応又は平衡に及ぼす置換基の影響を定量的に論ずるために1935年L.P.Hammettにより提唱された経験則であるが、これは今日広く妥当性が認められている。ハメット則に求められた置換基定数にはσp値とσm値があり、これらの値は多くの一般的な成書に見出すことができるが、例えば、J.A.Dean編、「Lange's Handbook of Chemistry」第12版、1979年(McGraw−Hill)や「化学の領域」増刊、122号、96〜103頁、1979年(南光堂)に詳しい。
前記一般式(2)で表されるフタロシアニン誘導体は、その合成法によって不可避的に置換基Xn(n=11〜14)およびYm(m=11〜18)の導入位置および導入個数が異なる類縁体混合物である場合が一般的であり、従って一般式(2)はこれら類縁体混合物を統計的に平均化して表している。
本発明に用いられる一般式(2)で表されるフタロシアニン誘導体は、例えば白井−小林共著、(株)アイピーシー発行「フタロシアニン−化学と機能−」(P.1〜62)、C.C.Leznoff−A.B.P.Lever共著、VCH発行'Phthalocyanines−Properties and Applications'(P.1〜54)等に記載、引用もしくはこれらに類似の方法を組み合わせて合成することができる。
本発明の一般式(2)で表されるフタロシアニン化合物は、例えば下記式で表されるフタロニトリル誘導体(化合物P)の混合比および/またはジイミノイソインドリン誘導体(化合物Q)の混合比を各々調整して一般式(A)で表される金属誘導体と反応させるか、或いはそれらと下記式で表される4-スルホフタロニトリル誘導体(化合物R)と一般式(A)で表される金属誘導体の混合比を適宜調整したものを反応させて得られるスルホフタロシアニン化合物から誘導することができる。
Figure 2006089731
上記各式中、Xpは上記一般式(2)におけるX11、X12、X13またはX14に相当する。また、Yq,Yq'はそれぞれ上記一般式(2)におけるY11,Y12,Y13,Y14,Y15,Y16,Y17またはY18に相当する。化合物Rにおいて、M'はカチオンを表す。M'が表すカチオンとしては、Li、Na、Kなどのアルカリ金属イオン、またはトリエチルアンモニウムイオン、ピリジニウムイオンなどの有機カチオンなどが挙げられる。
一般式(A):M−(Y)d
一般式(A)中、Mは前記一般式(2)のMと同一であり、Yはハロゲン原子、酢酸陰イオン、アセチルアセトネート、酸素などの1価又は2価の配位子を示し、dは1〜4の整数である。
即ち、上記の合成法に従えば望みの置換基を特定の数だけ導入することができるのである。特に本発明のように水溶性基/水素結合性基(個数比)を得るため、酸化電位を貴とするために電子求引性基を数多く導入したい場合には、上記の合成法は極めて優れたものである。
かくして得られる前記一般式(2)で表されるフタロシアニン化合物は、通常、Xpの各置換位置における異性体である下記一般式(a)−1〜(a)−4で表される化合物の混合物、すなわちβ位置換型となっている。R1〜R4は、各々X11〜X14に対応する。
Figure 2006089731
Figure 2006089731
Figure 2006089731
Figure 2006089731
上記合成法において、Xpとして全て同一のものを使用すればX11、X12、X13およびX14が全く同じ置換基をβ位に有するβ位置換型フタロシアニン染料を得ることができる。一方、Xpとして異なるものを組み合わせて使用すれば、同じ種類の置換基であるが部分的に互いに異なる置換基をもつ染料や、あるいは、互いに異なる種類の置換基をもつ染料を合成することができる。一般式(2)で表される染料の中でも特定の水溶性基/水素結合性基(個数比)を持つ染料は、染料の溶解性、会合性、インクの経時安定性などを調整できる為、特に好ましい。
本発明のβ位置換型フタロシアニン染料は、原因は詳細には不明であるが、該Xpのα,β位混合置換型フタロシアニン染料(α位はY11〜Y18に対応する位置)よりは色相・光堅牢性・オゾンガス耐性等において明らかに優れている傾向にあり、特に本発明のβ位置換型フタロシアニン染料の中でも水溶性基/水素結合性基(個数比)が特定のものは、それ以外のものより上記諸特性に優れるものである。
また、一般式(2)で表されるフタロシアニン染料は、特開2001-226275号、同2001-96610号、同2001-47013号、同2001-193638号に記載の方法により合成することができる。また、出発物質、染料中間体及び合成ル−トについてはこれらにより限定されるものでない。
一般式(2)において、X11〜X14の少なくとも1つは水溶性基であり、かつ該X11〜X14の少なくとも1つは水素結合性基であることが好ましい。
水溶性基とは、一般式(2)で表される染料(染料(2)とも記す)の水溶解性に寄与する基であって、その構造中にイオン性親水性基を少なくとも1つ有する置換基である。水溶性基は、イオン性親水性基のみからなるものでもイオン性親水性基を有する基でもよい。
イオン性親水性基には、カルボキシル基、ヘテロ芳香環を含む芳香環上の水酸基、スルホ基、ホスホノ基、スルホンアミド基および4級アンモニウム基等が含まれる。前記イオン性親水性基としては、カルボキシル基、ヘテロ芳香環を含む芳香環上の水酸基、スルホ基、およびホスホノ基が好ましく、中でもカルボキシル基、ヘテロ芳香環を含む芳香環上の水酸基、スルホ基が好ましい。特に少なくとも1つはカルボキシル基である事が最も好ましい。また、ヘテロ芳香環を含む芳香環上の水酸基、もしくはスルホンアミド基は、インク中における染料の保存安定性を高める作用がある為、好ましい。
カルボキシル基、ヘテロ芳香環を含む芳香環上の水酸基、ホスホノ基、スルホンアミド基およびスルホ基は塩の状態であってもよく、塩を形成する対イオンの例には、アンモニウムイオン、アルカリ金属イオン(例、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン)および有機カチオン(例、テトラメチルアンモニウムイオン、テトラメチルグアニジニウムイオン、テトラメチルホスホニウムイオン)が含まれる。対イオンの中でもアルカリ金属塩が好ましい。
水素結合性基とは、前記水溶性基に該当せず、その基中に少なくとも染料(2)−染料(2)間で水素結合が可能な結合部位(あるいは官能基)を少なくとも有する基を意味する。該結合部位は、1基中に1以上含有することができる。結合部位としては、水酸基、アミノ基、アミド結合、オキシド結合等が挙げられ、同一種もしくは異種間で水素結合が形成される。
なお、水素結合性基は、染料(2)と後述の添加剤との間で水素結合が可能であってもよい。
染料(2)1分子において、水溶性基と水素結合性基が共存する場合、和が8個の条件で各々1〜7個が可能であるが、本発明では、水溶性基(x)/水素結合性基(y)(個数比)が、(0<x<3)/(1<y<4)であることが好ましく、(1<x<3)/(1<y<3)が更に好ましく、(x=2)/(y=2)が特に好ましい。この個数比の各値はそのまま染料(1)1分子中に占める個数であることが好ましい。
なお、上記個数比は、多数の染料(2)分子が統計的に平均化されたものであって、かりに個々の分子においてその個数比が下限または上限から外れたものが存在しても、全分子を平均化したものが上記範囲であれば、本発明では許容範囲である。この個数比は後述されるように染料(2)の合成原料の配合比を制御することにより調整可能である。この個数比は、染料(2)の水溶液中の吸収スペクトル特性(λmax,ε値、吸収波形)で管理することができる。
染料(2)の水溶性基と水素結合性基との具体例を以下に示す。
特に好ましい水溶性基、水素結合性基の具体例を以下に示すが、本発明に用いられる水溶性基、水素結合性基は、下記の例に限定されるものではない。
また、水溶性基に付いては遊離の形で以下に示すが、本発明に用いられる水溶性基は、塩の状態であってもよく、塩を形成する対イオンの例には、アンモニウムイオン、アルカリ金属イオン(例、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン)および有機カチオン(例、テトラメチルアンモニウムイオン、テトラメチルグアニジニウムイオン、テトラメチルホスホニウムイオン)が含まれる。対イオンの中でもアルカリ金属塩が好ましい。
水溶性基の例を以下に示す。
Figure 2006089731
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水素結合性基の例を以下に示す。
Figure 2006089731
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Figure 2006089731
上記した水溶性基及び水素結合性基は、染料(2)1分子中、各々1種以上を有することができ、また、染料(2)の共通構造を有した上で、その分子間で水溶性基および/または水素結合性基が互いに異なるものを配合することができるので、このように当該両基を選定することにより染料(2)、ひいてはインク組成物の各種特性(耐オゾン性、溶解性、色相等)の設計に寄与することができる。
染料(2)は単独で用いても、その他の染料、特にその他のフタロシアニン染料と併用して使用することができる。併用に際しては、本発明の染料にその他のフタロシアニン染料を混合して使用しても良いが、一般式(2)の染料の合成時に、フタロニトリル誘導体(化合物P),ジイミノイソインドリン誘導体(化合物Q)にたいして置換基Xpが本願と異なるか、あるいは有しない類縁化合物を混合してフタロシアニンを調製することで、合成時に混合体ができるように工夫して併用しても良い。
(顔料)
本発明に用いることのできる顔料としては、市販のものの他、各種文献に記載されている公知のものが利用できる。文献に関してはカラーインデックス(The Society of Dyers and Colourists編)、「改訂新版顔料便覧」日本顔料技術協会編(1989年刊)、「最新顔料応用技術」CMC出版(1986年刊)、「印刷インキ技術」CMC出版(1984年刊)、W.Herbst,K.Hunger共著によるIndustrial Organic Pigments(VCH Verlagsgesellschaft、1993年刊)等がある。具体的には、有機顔料ではアゾ顔料(アゾレーキ顔料、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料)、多環式顔料(フタロシアニン系顔料、アントラキノン系顔料、ペリレン及びペリノン系顔料、インジゴ系顔料、キナクリドン系顔料、ジオキサジン系顔料、イソインドリノン系顔料、キノフタロン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料等)、染付けレーキ顔料(酸性または塩基性染料のレーキ顔料)、アジン顔料等があり、無機顔料では、黄色顔料のC.I.Pigment Yellow 34,37,42,53など、赤系顔料のC.I.Pigment Red 101,108など、青系顔料のC.I.Pigment Blue 27,29,17:1など、ブラック系顔料のC.I.Pigment Black 7,マグネタイトなど、白系顔料のC.I.Pigment White 4,6,18,21などを挙げることができる。
画像形成用に好ましい色調を持つ顔料としては、青ないしシアン顔料ではフタロシアニン顔料、アントラキノン系のインダントロン顔料(たとえばC.I.Pigment Blue 60など)、染め付けレーキ顔料系のトリアリールカルボニウム顔料が好ましく、特にフタロシアニン顔料(好ましい例としては、C.I.Pigment Blue 15:1、同15:2、同15:3、同15:4、同15:6などの銅フタロシアニン、モノクロロないし低塩素化銅フタロシアニン、アルニウムフタロシアニンでは欧州特許860475号に記載の顔料、C.I.Pigment Blue 16である無金属フタロシアニン、中心金属がZn、Ni、Tiであるフタロシアニンなど、中でも好ましいものはC.I.Pigment Blue 15:3、同15:4、アルミニウムフタロシアニン)が最も好ましい。
赤ないし紫色の顔料では、アゾ顔料(好ましい例としては、C.I.Pigment Red 3、同5、同11、同22、同38、同48:1、同48:2、同48:3、同48:4、同49:1、同52:1、同53:1、同57:1、同63:2、同144、同146、同184)など、中でも好ましいものはC.I.Pigment Red 57:1、同146、同184)、キナクリドン系顔料(好ましい例としてはC.I.Pigment Red 122、同192、同202、同207、同209、C.I.Pigment Violet 19、同42、なかでも好ましいものはC.I.Pigment Red 122)、染め付けレーキ顔料系のトリアリールカルボニウム顔料(好ましい例としてはキサンテン系のC.I.Pigment Red 81:1、C.I.Pigment Violet 1、同2、同3、同27、同39)、ジオキサジン系顔料(例えばC.I.Pigment Violet 23、同37)、ジケトピロロピロール系顔料(例えばC.I.Pigment Red 254)、ペリレン顔料(例えばC.I.Pigment Violet 29)、アントラキノン系顔料(例えばC.I.Pigment Violet 5:1、同31、同33)、チオインジゴ系(例えばC.I.Pigment Red 38、同88)が好ましく用いられる。
黄色顔料としては、アゾ顔料(好ましい例としてはモノアゾ顔料系のC.I.Pigment Yellow 1,3,74,98、ジスアゾ顔料系のC.I.Pigment Yellow 12,13,14,16,17,83、総合アゾ系のC.I.Pigment Yellow 93,94,95,128,155、ベンズイミダゾロン系のC.I.Pigment Yellow 120,151,154,156,180など、なかでも好ましいものはベンジジン系化合物を原料に使用しなもの)、イソインドリン・イソインドリノン系顔料(好ましい例としてはC.I.Pigment Yellow 109,110,137,139など)、キノフタロン顔料(好ましい例としてはC.I.Pigment Yellow 138など)、フラパントロン顔料(例えばC.I.Pigment Yellow 24など)が好ましく用いられる。
ブラック顔料としては、無機顔料(好ましくは例としてはカーボンブラック、マグネタイト)やアニリンブラックを好ましいものとして挙げることができる。
この他、オレンジ顔料(C.I.Pigment Orange 13,16など)や緑顔料(C.I.Pigment Green 7など)を使用してもよい。
本発明のインク組成物に使用できる顔料は、上述の裸の顔料であってもよいし、表面処理を施された顔料でもよい。表面処理の方法には、樹脂やワックスを表面コートする方法、界面活性剤を付着させる方法、反応性物質(例えば、シランカップリング剤やエポキシ化合物、ポリイソシアネート、ジアゾニウム塩から生じるラジカルなど)を顔料表面に結合させる方法などが考えられ、次の文献や特許に記載されている。
(1)金属石鹸の性質と応用(幸書房)
(2)印刷インキ印刷(CMC出版 1984)
(3)最新顔料応用技術(CMC出版 1986)
(4)米国特許5,554,739号、同5,571,311号
(5)特開平9−151342号、同10−140065号、同10−292143号、同11−166145号
特に、上記(4)の米国特許に記載されたジアゾニウム塩をカーボンブラックに作用させて調製された自己分散性顔料や、上記(5)の日本特許に記載された方法で調製されたカプセル化顔料は、インク中に余分な分散剤を使用することなく分散安定性が得られるため特に有効である。
本発明のインク組成物においては、顔料はさらに分散剤を用いて分散されていてもよい。分散剤は、用いる顔料に合わせて公知の種々のもの、例えば界面活性剤型の低分子分散剤や高分子型分散剤を用いることができる。分散剤の例としては特開平3−69949号、欧州特許549486号等に記載のものを挙げることができる。また、分散剤を使用する際に分散剤の顔料への吸着を促進するためにシナジストと呼ばれる顔料誘導体を添加してもよい。
本発明に使用できる顔料の粒径は、分散後で0.01〜10μmの範囲であることが好ましく、0.05〜1μmであることが更に好ましい。
顔料を分散する方法としては、インク製造やトナー製造時に用いられる公知の分散技術が使用できる。分散機としては、縦型あるいは横型のアジテーターミル、アトライター、コロイドミル、ボールミル、3本ロールミル、パールミル、スーパーミル、インペラー、デスパーサー、KDミル、ダイナトロン、加圧ニーダー等が挙げられる。詳細は「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986)に記載がある。
本発明のインク組成物は、その画像耐久性の高さから、種々の画像記録に使用することが可能である。イメージング用の染料としては、例えば写真感光材料への利用、熱転写材料への利用、感熱・感圧記録材料への利用、インクジェット記録への利用など種々の利用、応用が可能であるが、中でも好ましくは、インクジェット記録用のインク組成物としての利用が適している。
インク組成物の調製方法については、先述の特許文献以外にも特開平5−295312号、同7−97541号、同7−82515号の各公報に詳細が記載されていて、本発明のインク組成物の調製にも利用できる。
[インクジェット記録方法]
本発明のインクジェット記録方法は、前記インクジェット記録用インクにエネルギーを供与して、公知の受像材料、即ち普通紙、樹脂コート紙、例えば特開平8−169172号公報、同8−27693号公報、同2−276670号公報、同7−276789号公報、同9−323475号公報、特開昭62−238783号公報、特開平10−153989号公報、同10−217473号公報、同10−235995号公報、同10−337947号公報、同10−217597号公報、同10−337947号公報等に記載されているインクジェット専用紙、フィルム、電子写真共用紙、布帛、ガラス、金属、陶磁器等に画像を形成する。受像材料としては支持体上に白色無機顔料粒子を含有するインク受容層を有する受像材料が好ましい。なお、本発明のインクジェット記録方法として特開2003−306623号公報の段落番号0093〜0105の記載が適用できる。
画像を形成する際に、光沢性や耐水性を与えたり耐候性を改善する目的からポリマーラテックス化合物を併用してもよい。ラテックス化合物を受像材料に付与する時期については、着色剤を付与する前であっても、後であっても、また同時であってもよく、したがって添加する場所も受像紙中であっても、インク中であってもよく、あるいはポリマーラテックス単独の液状物として使用しても良い。具体的には、特開2002−166638号、特開2002−121440号、特開2002−154201号、特開2002−144696号、特開2002−080759号、特願2000−299465号、特願2000−297365号に記載された方法を好ましく用いることができる。
インクジェット記録紙及び記録フィルムの構成層(バックコート層を含む)には、ポリマーラテックスを添加してもよい。ポリマーラテックスは、寸度安定化、カール防止、接着防止、膜のひび割れ防止のような膜物性改良の目的で使用される。ポリマーラテックスについては、特開昭62−245258号、同62−1316648号、同62−110066号の各公報に記載がある。ガラス転移温度が低い(40℃以下の)ポリマーラテックスを、媒染剤を含む層に添加すると、層のひび割れやカールを防止することができる。また、ガラス転移温度が高いポリマーラテックスをバックコート層に添加しても、カールを防止することができる。
本発明のインク組成物は、前述のようにカラー画像形成のためにそれを含むインクセットとしてもよい。本発明においては、インクジェットの記録方式に制限はなく、公知の方式、例えば静電誘引力を利用してインクを吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素子の振動圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式)、電気信号を音響ビームに変えインクに照射して、放射圧を利用してインクを吐出させる音響インクジェット方式、及びインクを加熱して気泡を形成し、生じた圧力を利用するサーマルインクジェット方式等に用いられる。
インクジェット記録方式には、フォトインクと称する濃度の低いインクを小さい体積で多数射出する方式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のインクを用いて画質を改良する方式や無色透明のインクを用いる方式が含まれる。
以下、本発明を実施例によって説明するが、これに限定されるものでは無い。
(インク組成物の調製)
表1に示す組成を有する各成分を30〜40℃で加熱しながら1時間撹拌溶解した。その後、平均孔径0.25μmのミクロフィルターで減圧濾過して、各インク組成物を得た。
Figure 2006089731
染料の構造を以下に示す。
Figure 2006089731
これらのインクの25℃における粘度を、振動式粘度計VM−100A−L型(山一電機株式会社)を用いて測定した。静的表面張力を自動表面張力計CBVP-A3型(協和界面科学株式会社)を用いて測定した。また、染料の酸化電位を測定した。測定結果を表2に示す。
Figure 2006089731
(インクジェット記録)
上記のインクLC−01〜04を、エプソン社製インクジェットプリンターPM−G800のライトシアンインクのカートリッジに装填し、同機にて富士写真フィルム(株)製インクジェットペーパーフォト光沢紙「画彩」に画像を印刷し、下記の評価を行った。評価結果を表3に示す。
(耐オゾン性評価)
シアン単色の階段パッチ画像を印字した。この階段パッチ画像の印字後24時間経過したところで、階段パッチ部分の各濃度域を、ステータスAフィルターが標準装備されたX−rite310濃度計を用いて反射濃度の測定を行った(Ci)。この試料を、常に5mg/Lのオゾンガス濃度となるように調節可能なオゾンガス褪色試験機中に保存することにより、褪色試験を行った。オゾナイザーには5kV交流電圧印加の高圧放電方式の市販装置を使用し、オゾンガス濃度は、APPLICS製オゾンガスモニター(モデル:OZG−EM−01)を用いて設定及び制御を行った。
1週間保存後、再び画像濃度測定を行い、保存後の濃度(Cf)を求め、色素残存率[%]=(Cf/Ci)×100を求め評価を行った。色素残存率としては反射濃度Ciが0.9〜1.1での値を採用した。
(耐光性評価)
耐オゾン性評価と同様にして印字及び画像濃度測定を行い、その後、試料をアトラス社製ウェザーメーターを用いて画像にキセノン光(8万5千ルクス)を2週間照射した後、再び画像濃度Dfを測定し、色素残存率[%]=(Df/Di)×100を求め評価とした。色素残存率については反射濃度Diが0.9〜1.1での値を採用した。
(インク液の吐出性)
吐出性については、カートリッジをプリンターにセットしライトシアンインクの全ノズルからのインクの吐出を確認した後機械を止め、15℃30%RHの環境、さらに35℃90%RHの環境にプリンターをそれぞれ150時間づつ放置し、その後A4画像100枚を出力して、以下の基準で評価した。
A:印刷開始から終了まで印字の乱れ無し。
B:印字の乱れのある出力が発生する。
C:印刷開始から終了まで印字の乱れあり。
Figure 2006089731
なお、LC-03、LC-04の比較例は、特開2003-138184号公報記載の組み合わせである。
表3の結果より、本発明によるインク組成物を用いた場合は、優れた耐オゾン性、耐光性、ならびにインクの吐出安定性を示すことが分かる。
耐オゾン性に注目すると、実用的な色素残存率は80%程度と想定し、上記の結果から、色素残存率が80%になるのに要する時間を求め、それを実際環境(オゾン濃度)での時間に換算すれば、LC−01は約15年であるのに対して、LC−02は約8年、LC−03、04は2年以下の寿命しか持たないと予想される。
なお、本発明において使用する受像紙をセイコーエプソン株式会社製の写真用紙、キャノン社製のPR101に変更した場合でも、上記結果と同様の効果が見られた。

Claims (11)

  1. 少なくとも、酸化電位が1.0V(vs SCE)よりも貴である着色剤、水、グアニジン系化合物、及び防腐剤を含有することを特徴とするインク組成物。
  2. 前記グアニジン系化合物の添加量が、インク組成物中0.1〜10質量%であることを特徴とする請求項1に記載のインク組成物。
  3. 前記グアニジン系化合物は、下記一般式(1)で表される化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載のインク組成物。
    Figure 2006089731
    (式中、R1、R2、R3、又はR4は、各々独立に水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロ環基、又はアミノ基を示す。R5は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、又はヘテロ環基を示す。これらのアルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロ環基、又はアミノ基は、置換されていても置換されていなくてもよい。)
  4. 前記防腐剤の添加量が、インク組成物0.001〜0.2質量%であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のインク組成物。
  5. 前記着色剤は、フタロシアニン染料であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のインク組成物。
  6. 前記着色剤は、下記一般式(2)で表される染料であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のインク組成物。
    Figure 2006089731
    (一般式(2)において、X11、X12、X13およびX14はそれぞれ独立に−SO−Z、−SO2−Z、−SO2NR1112、スルホ基、−CONR1112、または−CO211を表す。
    Zはそれぞれ独立にアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基を表し、これらの基は更に置換基により置換されていてもよい。
    11、R12はそれぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基を表し、これらの基は更に置換基により置換されていてもよい。
    11、Y12、Y13、Y14、Y15、Y16、Y17、およびY18はそれぞれ独立に、水素原子または一価の置換基を表す。
    11〜a14は、X11〜X14の置換基数を表し、それぞれ独立に1または2の整数を表す。
    Mは水素原子、金属原子またはその酸化物、水酸化物もしくはハロゲン化物である。)
  7. 前記X11〜X14の少なくとも1つは水溶性基であり、かつ該X11〜X14の少なくとも1つは水素結合性基であることを特徴とする請求項6に記載のインク組成物。
  8. 前記水溶性基(x)/水素結合性基(y)(個数比)が、(0<x<3)/(1<y<4)であることを特徴とする請求項7に記載のインク組成物。
  9. 前記水溶性基が、−SO2(CH23SO3Liであり、水素結合性基が、−SO2(CH23SO2NHCH2CH(CH3)OHであることを特徴とする請求項7または8に記載のインク組成物。
  10. インクジェット記録に用いることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載のインク組成物。
  11. 請求項1〜10の何れかに記載のインク組成物を用いることを特徴とするインクジェット記録方法。
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