JP6965700B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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開示の技術は、画像形成装置に関する。
特許文献1には、用紙の搬送タイミングを制御するためのレジストローラと、像保持体上のトナー像を用紙に転写する転写手段と、転写されたトナー像を用紙上に定着するための定着装置との間で搬送される用紙の搬送を制御するための画像形成装置の用紙搬送制御装置であって、前記転写手段と前記定着装置との間で用紙に撓みが形成されるように用紙を搬送する撓み形成手段と、用紙の後端が前記レジストローラを離れる前に、前記転写手段と前記定着装置との間に位置する用紙の撓みが前記撓み形成手段で形成された用紙の撓みより少なくなるように用紙の搬送速度を少なくとも一度切替制御する搬送速度制御手段と、を備えた画像形成装置の用紙搬送制御装置が開示されている。
特開2006−201720号公報
画像形成装置は、搬送部から、搬送部の下流に位置する転写部に記録媒体を搬送し、転写部により保持されているトナー像を記録媒体に転写して、記録媒体上に画像を形成する。
画像形成装置においては、搬送部の方が転写部よりも記録媒体の搬送速度が速く設定されている。このため、搬送部および転写部間では記録媒体の撓みが形成される。撓みによって、転写部には記録媒体の押し込み力が発生する。
しかし、記録媒体の後端が搬送部を通過すると、記録媒体の撓みがなくなり、転写部への押し込み力もなくなり、転写部が記録媒体を搬送する搬送速度、すなわち、転写部が回転する回転速度に影響を与える。転写部の搬送速度の変動は、形成画像の品質を低下させる。
本発明は、搬送部および転写部の搬送速度の関係が固定されている場合と比較して、記録媒体の後端が搬送部を通過したときの形成画像の品質の低下を低減できる画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、トナー像を保持する像保持体、および、前記像保持体に保持されたトナー像を記録媒体に転写する転写体を備え、前記像保持体と前記転写体との間の挟持部に前記記録媒体を挟持して搬送しつつ、前記トナー像を前記記録媒体に転写する転写部と、前記転写部の前記挟持部より前記記録媒体の搬送方向の上流側に設けられ、前記挟持部に向けて、前記転写部による搬送速度よりも速い搬送速度により前記記録媒体を搬送する搬送部と、前記記録媒体の後端が前記搬送部を通過する前に、前記搬送部による前記記録媒体の搬送速度を、一時的に前記転写部による前記記録媒体の搬送速度よりも遅くする一時遅延制御を行なう制御部と、を有する画像形成装置である。
請求項2記載の発明において、前記制御部は、前記搬送部より前記記録媒体の搬送方向の上流側に設けられた上流搬送部を前記記録媒体の後端が通過した後に、前記一時遅延制御を行なう。
請求項3記載の発明において、前記制御部は、前記一時遅延制御を行なう際、前記搬送速度を段階的に遅くする制御を行なう。
請求項4記載の発明において、前記制御部は、前記記録媒体の搬送方向の長さが長くなるに従って、早いタイミングにより前記一時遅延制御を開始する。
請求項5記載の発明において、前記制御部は、前記記録媒体の搬送方向の長さが予め定められた長さ未満の場合、前記一時遅延制御を中止する
請求項6記載の発明において、前記制御部は、前記一時遅延制御を行なった後、後続の記録媒体の先端が前記搬送部に到達する前に、前記搬送部による搬送速度を前記一時遅延制御の前の搬送速度に復帰させる制御を行なう。
請求項7記載の発明は、前記搬送部より前記記録媒体の搬送方向の上流側に位置する前記記録媒体の先端を検知するセンサをさらに有し、前記制御部は、前記後続の記録媒体の先端を前記センサが検知する前に、前記搬送部による搬送速度を前記一時遅延制御前の搬送速度に復帰させる制御を行なう。
請求項記載の発明において、前記制御部は、前記定着部による搬送速度を一時的に速める制御を行なった後、後続の記録媒体の先端が前記搬送部に到達する前に、前記定着部による搬送速度を一時的に速める前の搬送速度に復帰させる制御を行なう。
請求項1記載の発明によれば、搬送部および転写部の搬送速度の関係が固定されている場合と比較して、記録媒体の後端が搬送部を通過したときの形成画像の品質の低下を低減でき、一時遅延制御による記録媒体の搬送の遅延を取り戻すように、記録媒体の排紙時間を早められる。
請求項2記載の発明によれば、上流搬送部の影響を受けずに一時遅延制御を行なえる。
請求項3記載の発明によれば、急激な搬送速度の変化によって転写像の疎密発生による形成画像の品質が低下することを防止できる。
請求項4記載の発明によれば、記録媒体の搬送方向の長さに合わせて、搬送部および転写部間の記録媒体の撓みを低減できる。
請求項5記載の発明によれば、記録媒体の撓みが形成画像の品質の低下に影響しない場合に、一時遅延制御を中止し、制御を簡易化できる。
請求項6記載の発明によれば、後続の記録媒体のために、搬送部による搬送速度を一時遅延制御前に復帰できる。
請求項7記載の発明によれば、余裕を持って、搬送部による搬送速度を一時遅延制御前に復帰できる。
請求項記載の発明によれば、後続の記録媒体のために、定着部による搬送速度を元に復帰できる。
開示の技術の実施形態に係る画像形成装置の内部の概略構成を示す図である。 制御部のハードウェア構成を示すブロック図である。 転写部および搬送部間の記録媒体の様子を示す図である。 画像形成装置による一時遅延処理の流れを示すフローチャートである。 搬送部および転写部による記録媒体の搬送速度の関係を示す図である。 搬送部および転写部による記録媒体の搬送速度の関係を示す図である。 搬送部および転写部による記録媒体の搬送速度の関係と、定着部および転写部による記録媒体の搬送速度の関係とを示す図である。 変形例3に係る一時遅延制御の流れを示すフローチャートである。 搬送部および転写部を示す拡大図である。
以下、開示の技術の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一または等価な構成要素および部分には同一の参照符号を付与している。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、開示の技術の実施形態に係る画像形成装置の内部の概略構成を示す図である。
画像形成装置は、印刷ジョブが入力されると、印刷ジョブに含まれる原画像のデータに基づいて、記録媒体上に画像を形成する。記録媒体は、例えばA4等の予め定めた大きさに既に裁断されているカット紙である。
図1に示すように、画像形成装置は、転写部10、搬送部20、定着部30、上流搬送部40、センサ50および制御部60を有する。
転写部10は、像保持体12および転写体14を有する。像保持体12は、表面にトナー像を保持する。転写体14は、像保持体12に保持されたトナー像を記録媒体に転写する。転写部10は、像保持体12および転写体14間の挟持部16に記録媒体を挟持して搬送しながら、トナー画像を記録媒体に転写する。像保持体12および転写体14は、一対のローラとして機能し、回転することにより記録媒体を搬送する。
像保持体12は、たとえば、感光体である。感光体である場合、像保持体12は、図示しない帯電部により表面が帯電される。像保持体12は、図示しない露光部により原画像のデータ値に応じて変調された光が照射され、表面に静電潜像が形成される。形成された静電潜像に、現像剤のトナーが図示しないトナータンクから供給されることにより、トナー像が現像される。あるいは、像保持体12は、感光体からトナー像を受け取る中間転写ベルトであってもよい。
搬送部20は、転写部10の挟持部16よりも記録媒体の搬送方向の上流側に設けられる。搬送部20は、挟持部16に向けて、転写部10による搬送速度よりも速い搬送速度により記録媒体を搬送する。搬送部20は、一対のローラとして形成されており、回転駆動することにより、記録媒体を挟持しつつ搬送する。
定着部30は、転写部10の挟持部16より記録媒体の搬送方向の下流側に設けられる。定着部30は、転写部10における搬送速度よりも遅い搬送速度により記録媒体を搬送しつつ、転写部10によって記録媒体に転写されたトナー像を記録媒体に定着させる。転写部10は、一対のローラとして形成されており、少なくとも一方のローラが回転駆動することにより、記録媒体を挟持しつつ搬送する。定着部30の一方のローラには加熱手段が含まれ、トナー像を加熱しつつ押圧することにより、画像を記録媒体に定着させる。画像が定着された記録媒体は、下流側のローラにより搬送され、排紙トレイに排紙される。あるいは、両面印刷の場合は、紙面が反転され、再度搬送部20に搬送される。
上流搬送部40は、搬送部20が記録媒体を挟持する位置より記録媒体の搬送方向の上流側に設けられる。上流搬送部40は、搬送部20よりも速い搬送速度により記録媒体を搬送する。上流搬送部40の上流は分岐しており、給紙トレイおよび手差しトレイが配置されている。給紙トレイまたは手差しトレイにセットされた記録媒体が上流搬送部40に供給されることにより、記録媒体に対して、一連の画像形成の処理が施される。
センサ50は、搬送部20より記録媒体の搬送方向の上流側でかつ、上流搬送部40より記録媒体の搬送方向の下流側において、搬送される記録媒体の存在を検知する。すなわち、センサ50は、センサ50の検知範囲に記録媒体の先端が入った時から記録媒体の存在を検知し、検知範囲から記録媒体の後端が抜けた時に記録媒体の存在を検知しなくなる。センサ50は、記録媒体を検知している間は、ON信号を制御部60に送信する。センサ50は、たとえば、発光素子および受光素子を備え、発光素子からの光が記録媒体により遮断され受光素子に受光されないときに、記録媒体が存在することを検知する。
転写部10、搬送部20、定着部30および上流搬送部40は、図示されないモータにより回転駆動される。各構成は、それぞれ別個のモータにより駆動されても良いし、共通のモータにより駆動されても良い。ただし、上述の通り、上流搬送部40、搬送部20、転写部10および定着部30は、搬送方向の上流において記録媒体を搬送する構成ほど、搬送速度が早く設定されている。このため、共通のモータが複数の構成を駆動する場合は、ギアを用いて、搬送速度の大小関係が調整される。
制御部60は、画像形成装置の各構成を制御する。特に、制御部60は、記録媒体の後端が搬送部20を通過する前に、搬送部20による記録媒体の搬送速度を、一時的に転写部10による記録媒体の搬送速度よりも遅くする一時遅延制御を行なう。制御部60のハードウェア構成について説明する。
図2は、制御部のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示すように、制御部60は、CPU(Central Processing Unit)61、ROM(Read Only Memory)62、RAM(Random Access Memory)63、ストレージ64およびI/O65を有する。各構成は、バス66を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU61は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU61は、ROM62またはストレージ64からプログラムを読み出し、RAM63を作業領域としてプログラムを実行する。CPU61は、ROM62またはストレージ64に記録されているプログラムにしたがって、上記各構成の制御および各種の演算処理を行う。本実施形態では、ROM62またはストレージ64には、一時的に搬送部20の搬送速度を遅延させる一時遅延制御を実行するための一時遅延プログラムが格納されている。
ROM62は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM63は、作業領域として一時的にプログラムまたはデータを記憶する。ストレージ64は、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、および各種データを格納する。I/O65は、CPU61を各構成と接続する。
次に、本実施形態において前提となる画像形成装置における現象について説明する。
図3は、転写部および搬送部間の記録媒体の様子を示す図である。
上述のように、搬送部20は転写部10よりも記録媒体Pの搬送速度が速い。このため、記録媒体Pが搬送部20および転写部10の両方により搬送される間、記録媒体Pに撓み(ループ)が形成され、搬送時間が長いほど(記録媒体の搬送方向の長さが長い程)撓みが大きくなる。そして、記録媒体Pの後端が、上流搬送部40を通過した後は、上流搬送部40の作用が無くなり、記録媒体Pの撓みは、記録媒体Pを転写部10に押し込む押込力として作用する。押込力は、転写部10の像保持体12および転写体14の回転を補助する。
一方、記録媒体Pの後端が搬送部20を抜けると、押込力が転写部10に作用しなくなる。押込力が急に作用しなくなると、回転の補助がなくなり、像保持体12および転写体14の回転速度が一瞬低減する。像保持体12の回転速度が一瞬遅くなると、像保持体12に対する露光位置がずれて、形成される潜像に疎密が生じ、結果として、形成されるトナー像にも疎密が生じる。したがって、形成画像の品質の低下につながってしまう。
本実施形態では、上記のような前提の現象を考慮し、形成画像の品質の低下を低減する。
次に、画像形成装置の作用について説明する。
図4は、画像形成装置による一時遅延処理の流れを示すフローチャートである。CPU61がROM62またはストレージ64から一時遅延プログラムを読み出して実行することにより、一時遅延処理が行なわれる。
CPU61は、印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブに基づいて画像の形成を開始する(ステップS101)。
CPU61は、記録媒体の搬送方向の長さが予め定められた長さ未満か否かを判断する(ステップS102)。本実施形態では、予め定められた長さは、A4サイズの用紙の長辺(縦)の長さ未満である場合について説明する。長さがA4縦未満の場合(ステップS102:YES)、CPU61は、一時遅延処理を中止する。長さがA4縦未満でない場合(ステップS102:NO)、CPU61は、センサ50の検出結果を監視し、センサ50が記録媒体を検知したか否か、すなわち、センサ50の検出範囲を記録媒体の先端が通過したか否かを判断する(ステップS103)。センサ50が記録媒体を検知しない(ステップS103:NO)間、CPU61は、センサ50の検出結果の監視を続ける。
センサ50が記録媒体を検知すると(ステップS103:YES)、CPU61は、記録媒体を検知したタイミングT1から時間P1が経過したか否か判断する(ステップS104)。時間P1が経過しない場合(ステップS104:NO)、CPU61は、時間P1が経過するまで待機する。時間P1については、後述する。
時間P1が経過した場合(ステップS104:YES)、CPU61は、搬送部20の搬送速度を転写部10よりも低減する(ステップS105)。
CPU61は、センサ50が記録媒体を検知しなくなったか否か、すなわち、センサ50の検出範囲を記録媒体の後端が通過したか否かを判断する(ステップS106)。センサ50が記録媒体を検知している間(ステップS106:NO)、CPU61は、センサ50の検出結果の監視を続ける。
センサ50が記録媒体を検知しなくなると(ステップS106:YES)、CPU61は、記録媒体を検知しなくなったタイミングT2から時間P2が経過したか否か判断する(ステップS107)。時間P2が経過しない場合(ステップS107:NO)、CPU61は、時間P2が経過するまで待機する。時間P2については、後述する。
時間P2が経過した場合(ステップS107:YES)、CPU61は、搬送部20の搬送速度をステップS105の低減前に復帰する(ステップS108)。
CPU61は、印刷ジョブにより処理すべき後続の記録媒体があるか否か判断する(ステップS109)。後続の記録媒体がある場合(ステップS109:YES)、CPU61は、ステップS102からの処理を繰り返す。後続の記録媒体がない場合(ステップS109:NO)、CPU61は、一時遅延処理を終了する。
上記の実施形態においては、予め定められた長さとして、記録媒体の搬送方向の長さがA4サイズの用紙の長辺(縦)の長さ未満である場合、一時遅延処理を中止している。しかし、予め定められた長さは、A4サイズの用紙の長辺(縦)の長さに限定されない。記録媒体の搬送方向の長さが長い程、図3を参照して説明した記録媒体の撓みが大きくなり、押込力も大きくなる。一方で、記録媒体の搬送方向の長さが短ければ、撓みおよび押込力も小さく、記録媒体の後端が搬送部20を通過しても、形成画像の品質低下が許容範囲内となる。したがって、形成画像の品質低下の許容範囲に応じて、一時遅延処理を中止してもよい記録媒体の搬送方向の長さ、すなわち、予め定められた長さを決定可能である。
次に、上述の一時遅延処理を開始および終了するタイミングについて説明する。
図5は、搬送部および転写部による記録媒体の搬送速度の関係を示す図である。
図5においては、縦軸に搬送部20による記録媒体の搬送速度を示し、横軸に時間を示す。また、点線により転写部10による記録媒体の搬送速度を参考として示している。
タイミングT1は、上述のように、センサ50が記録媒体を検出し始めたタイミングである。時間P1は、タイミングT1を基準に計測される時間である。タイミングT1から時間P1が経過した時が、搬送部20の搬送速度を遅くするタイミングT3となる。タイミングT3は、次の条件を満たす。すなわち、タイミングT3は、記録媒体の後端が搬送部20を通過する前である。さらに、タイミングT3は、記録媒体の後端が上流搬送部40を通過した後である。このようなタイミングT3の条件を満たすように、時間P1が設定される。タイミングT3以降は、搬送部20の搬送速度は、転写部10の搬送速度よりも遅く制御される。搬送部20の搬送速度が転写部10を下回るので、タイミングT3以降は、記録媒体の撓みが低減する。
タイミングT2は、上述のように、センサ50が記録媒体を検出しなくなったタイミングである。時間P2は、タイミングT2を基準に計測される時間である。タイミングT2から時間P2が経過した時が、搬送部20の搬送速度を元に復帰するタイミングT4となる。タイミングT4は、次の条件を満たす。すなわち、タイミングT4は、後続の記録媒体の先端が搬送部20を通過するタイミングT5よりも前である。このようなタイミングT4の条件を満たすように、時間P2が設定される。タイミングT4以降は、一時遅延制御を行なう前のように、搬送部20の搬送速度は、転写部10の搬送速度よりも速く制御される。タイミングT5は、余裕を持って、後続の記録媒体の先端がセンサ50により検知される前であってもよい。
なお、時間P2はタイミングT2を基準に計測されているが、タイミングT1を基準に計測されてもよい。この場合、図4ステップS106を省略できる。
次に、実施形態の変形例について説明する。
(変形例1)
図6は、搬送部および転写部による記録媒体の搬送速度の関係を示す図である。
図6に示す搬送速度の関係は、図5に示す搬送速度の関係と類似している。しかし、図6では、タイミングT3において、一時遅延制御を行なう際、CPU61は、搬送速度を段階的に遅くする制御を行なう。CPU61は、搬送部20の回転速度の目標値を段階的に下げることにより、搬送速度を段階的に遅くする制御を実現する。また、タイミングT4において、一時遅延制御前の搬送速度に復帰させる際、CPU61は、搬送速度を段階的に速くする制御を行なう。CPU61は、搬送部20の回転速度の目標値を段階的に上げることにより、搬送速度を段階的に速くする制御を実現する。この場合、搬送部20の搬送速度が最終的な搬送速度に到達するのは、タイミングT5よりも先である。
図6では、タイミングT3から段階的に速度を下げているが、タイミングT3において、最終的な搬送速度となるように逆算して、タイミングT3前から段階的に搬送速度を下げてもよい。また、図6では、タイミングT4から段階的に速度を上げているが、タイミングT4において、最終的な搬送速度となるように逆算して、タイミングT4前から段階的に搬送速度を上げてもよい。
(変形例2)
図7は、搬送部および転写部による記録媒体の搬送速度の関係と、定着部および転写部による記録媒体の搬送速度の関係とを示す図である。
図7の上側に示す、搬送部および転写部による記録媒体の搬送速度の関係は図5と同様である。図7の下側に示す、定着部および転写部による記録媒体の搬送速度の関係では、縦軸に定着部30の搬送速度を示し、横軸に時間を示す。点線により転写部10による記録媒体の搬送速度を参考として示している。
図7の下側に示す時間P3は、タイミングT2を基準に計測される時間である。タイミングT2から時間P3が経過した時が、タイミングT6となる。タイミングT6では、制御部60は、定着部30による記録媒体の搬送速度を一時的に速める制御を行なう。タイミングT6は、記録媒体の後端が転写部10を通過した後である。このようなタイミングT6の条件を満たすように、時間P3が設定される。
図7に示す時間P4は、タイミングT2を基準に計測される時間である。タイミングT2から時間P4が経過した時がタイミングT7となる。タイミングT7では、制御部60は、定着部30による記録媒体の搬送速度を、一時的に速める制御を行なう前に復帰する制御を行なう。タイミングT7は、余裕を持って、後続の記録媒体の先端が搬送部20を通過するタイミングT5の前である。このようなタイミングT7の条件を満たすように、時間P4が設定される。あるいは、タイミングT7は、後続の記録媒体の先端が転写部10を通過するタイミングの前であってもよい。
このように、記録媒体の後端が転写部10を通過した後に一時的に転写部10の速度を高めることによって、搬送部20を一時遅延制御により遅めたことによる記録媒体の搬送の遅延を取り戻し、記録媒体を排紙する。
(変形例3)
上記実施形態では、一時遅延制御を開始するタイミングT3を、タイミングT1から一定の時間P1を経過した後に設定している。変形例3では、タイミングT3を条件に従って変更する。
記録媒体の搬送方向の長さが長い程、記録媒体Pが搬送部20および転写部10の両方に跨がって搬送される時間が長くなる。記録媒体Pが搬送部20および転写部10の両方に跨がって搬送される時間が長い程、図3に示すように、搬送部20と転写部10の搬送速度差により撓みが大きくなる。撓みが大きくなれば、撓みによる押込み力も強くなり、記録媒体の後端が搬送部20を通過した時の画像品質の低下も大きくなる。これに鑑みて、変形例3では、記録媒体の搬送方向の長さが長くなるに従って、記録媒体の後端から一時遅延制御を開始する媒体上の位置までの距離が長くなるように早いタイミングにより一時遅延制御を開始する。すなわち、制御部60は、記録媒体の搬送方向の長さが長くなるに従って、図5に示す時間P5が長くなるように、タイミングT3を早める。
図8は、変形例3に係る一時遅延制御の流れを示すフローチャートである。図8においては、ステップS201が追加された点以外は、図4に示すフローチャートと同様である。したがって、ステップS201について説明する。
CPU61は、記録媒体の搬送方向の長さに応じて、時間P1を決定する(ステップS201)。そして、CPU61は、決定した時間P1が経過したか否かを判断する(ステップS104)。以降の処理は、図4と同様である。CPU61は、時間P1を決定する際、記録媒体の搬送方向の長さに反比例して、時間P1を短くする。あるいは、記録媒体の搬送方向の長さと、長さに応じて短く設定される時間P1との対応テーブルをROM62またはストレージ64に記憶しておき、CPU61は、対応テーブルを参照して時間P1を決定する。
(変形例4)
変形例3においては、記録媒体の搬送方向の長さが、搬送部20および転写部10に形成される記録媒体の撓みの大きさと相関することを考慮し、記録媒体の長さが長くなるに従って、時間P5が長くなるようにタイミングT3を設定した。すなわち、変形例3では、記録媒体の長さから間接的に記録媒体の撓みの大きさを考慮していた。変形例4では、直接的に記録媒体の撓みの大きさを考慮する。
図9は、搬送部および転写部を示す拡大図である。図9に示すように、変形例4においては、記録媒体Pの撓みの大きさを計測するプローブ70が設けられる。プローブ70は、記録媒体Pの表面に接触し、記録媒体Pの表面の高さを測定することにより、撓みの大きさを計測する。ここで、プローブ70は記録媒体Pの表面高さを測定できるのであれば、非接触の光学的プローブなどでも良い。
そして、制御部60は、プローブ70により測定した撓みの大きさが所定の大きさ以上になると、一時遅延制御を開始する。したがって、変形例4においては、図5に示すようにタイミングT1から時間P1を計測するのではなく、プローブ70の計測結果に従って、一時遅延制御を開始するタイミングT3を決定する。
上記の一時遅延処理は、専用のハードウェア回路によっても実現することもできる。この場合には、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
また、画像形成装置を動作させる一時遅延プログラムは、USB(Universal Serial Bus)メモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された一時遅延プログラムは、通常、メモリまたはストレージ等に転送され記憶される。また、このプログラムは、たとえば、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、画像形成装置の一機能としてその各装置のソフトウェアに組み込んでもよい。
10 転写部
12 像保持体
14 転写体
16 挟持部
20 搬送部
30 定着部
40 上流搬送部
50 センサ
60 制御部
61 CPU
62 ROM
63 RAM
64 ストレージ
65 I/O
66 バス
70 プローブ
P1〜P4 時間
T1〜T7 タイミング

Claims (8)

  1. トナー像を保持する像保持体、および、前記像保持体に保持されたトナー像を記録媒体に転写する転写体を備え、前記像保持体と前記転写体との間の挟持部に前記記録媒体を挟持して搬送しつつ、前記トナー像を前記記録媒体に転写する転写部と、
    前記転写部の前記挟持部より前記記録媒体の搬送方向の上流側に設けられ、前記挟持部に向けて、前記転写部による搬送速度よりも速い搬送速度により前記記録媒体を搬送する搬送部と、
    前記記録媒体の後端が前記搬送部を通過する前に、前記搬送部による前記記録媒体の搬送速度を、一時的に前記転写部による前記記録媒体の搬送速度よりも遅くする一時遅延制御を行なう制御部と、
    前記転写部の前記挟持部より前記記録媒体の搬送方向の下流側に設けられ、前記転写部における搬送速度よりも遅い搬送速度により前記記録媒体を搬送しつつ、前記転写部によって前記記録媒体に転写されたトナー像を前記記録媒体に定着させる定着部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記記録媒体の後端が前記挟持部を通過した後、前記定着部による前記記録媒体の搬送速度を一時的に速める制御を行なう画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記搬送部より前記記録媒体の搬送方向の上流側に設けられた上流搬送部を前記記録媒体の後端が通過した後に、前記一時遅延制御を行なう請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記一時遅延制御を行なう際、前記搬送速度を段階的に遅くする制御を行なう請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記記録媒体の搬送方向の長さが長くなるに従って、早いタイミングにより前記一時遅延制御を開始する請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記記録媒体の搬送方向の長さが予め定められた長さ未満の場合、前記一時遅延制御を中止する請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記一時遅延制御を行なった後、後続の記録媒体の先端が前記搬送部に到達する前に、前記搬送部による搬送速度を前記一時遅延制御の前の搬送速度に復帰させる制御を行なう請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記搬送部より前記記録媒体の搬送方向の上流側に位置する前記記録媒体の先端を検知するセンサをさらに有し、
    前記制御部は、前記後続の記録媒体の先端を前記センサが検知する前に、前記搬送部による搬送速度を前記一時遅延制御前の搬送速度に復帰させる制御を行なう請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記定着部による搬送速度を一時的に速める制御を行なった後、後続の記録媒体の先端が前記搬送部に到達する前に、前記定着部による搬送速度を一時的に速める前の搬送速度に復帰させる制御を行なう請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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