JP6965636B2 - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バルブタイミング調整装置に関する。
従来、内燃機関の駆動軸とともに回転するハウジングと、従動軸に接続されるカムプレートと、を相対回転させる部材としてオルダム継手を用いたバルブタイミング調整装置が知られている。例えば特許文献1のバルブタイミング調整装置では、カムプレート、偏心部材およびオルダム継手が、この順で軸方向に並ぶよう筒状のハウジングの内側に設けられている。
特開2016−44627号公報
特許文献1のバルブタイミング調整装置では、オルダム継手は、作動時、他部材と摺動する。そのため、オルダム継手に対し潤滑オイルを供給するのが望ましい。特許文献1のバルブタイミング調整装置では、オルダム継手は、ハウジングの従動軸とは反対側の端部に設けられている。また、オルダム継手の摺動部の径方向外側に、外部に連通する穴が形成されている。そのため、潤滑オイルをオルダム継手に供給しても、潤滑オイルが当該穴を経由して外部に流出し、潤滑オイルをオルダム継手の摺動部に留めておくのが困難になるおそれがある。そのため、オルダム継手と他部材とのクリアランス間の衝突エネルギーが騒音および振動へ変換されるおそれがある。また、摺動部の摩耗も懸念される。
本発明の目的は、作動時の騒音、振動および摩耗を抑制可能なバルブタイミング調整装置を提供することにある。
本発明は、内燃機関の駆動軸からのトルク伝達により回転する従動軸により開閉するバルブのバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置であって、ハウジングとカムプレートと偏心部材とオルダム継手とを備えている。
ハウジングは、筒状に形成され、駆動軸または従動軸の一方とともに回転可能である。
カムプレートは、駆動軸または従動軸の他方に接続され、ハウジングに対し相対回転可能である。
偏心部材は、自転しつつハウジングに対し公転可能なよう、ハウジングおよびカムプレートに対し偏心して設けられている。
オルダム継手は、カムプレートおよび偏心部材に対し相対移動可能かつ摺動可能に設けられ、偏心部材の自転成分をカムプレートに伝達し、ハウジングとカムプレートとを相対回転させることが可能である。
オルダム継手は、ハウジングの内側において、カムプレートと偏心部材との間に設けられている。つまり、オルダム継手は、摺動可能なカムプレートと偏心部材とに挟まれた状態で、外縁部がハウジングの内周壁により囲まれている。そのため、オルダム継手に潤滑オイルを供給した場合、潤滑オイルをオルダム継手の摺動部に留めておくことができる。これにより、オルダム継手と他部材とのクリアランス間の衝突エネルギーが騒音および振動へ変換されるのを抑制することができる。また、摺動部の摩耗も抑制することができる。
本発明では、カムプレートは、オルダム継手の一部を収容可能に形成されたカムプレート側溝部を有している。
第1実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す断面図。 図1のII−II線断面図。 図1のIII−III線断面図。 第1実施形態によるバルブタイミング調整装置のオルダム突出部の近傍を示す断面図。 第1実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す断面斜視図。 第2実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す断面図。
以下、本発明の複数の実施形態によるバルブタイミング調整装置を図面に基づき説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。また、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位は、同一または同様の作用効果を奏する。
(第1実施形態)
第1実施形態によるバルブタイミング調整装置およびその一部を図1〜5に示す。バルブタイミング調整装置10は、内燃機関としてのエンジン1のクランク軸2に対するカム軸3の回転位相を変化させることによって、カム軸3が開閉駆動する吸気弁4または排気弁5のうち吸気弁4のバルブタイミングを調整するものである。バルブタイミング調整装置10は、クランク軸2からカム軸3までの動力伝達経路に設けられる。クランク軸2は、「駆動軸」に対応する。カム軸3は、「従動軸」に対応する。吸気弁4、排気弁5は、「バルブ」に対応する。つまり、バルブタイミング調整装置10は、エンジン1のクランク軸2からのトルク伝達により回転するカム軸3により開閉する吸気弁4のバルブタイミングを調整する。
バルブタイミング調整装置10は、ハウジング20、カムプレート30、偏心部材40、オルダム継手50、入力部材60等を備えている。
ハウジング20は、例えば金属により形成され、ハウジング筒部21、ハウジング底部22、スプロケット23等を有している。
ハウジング筒部21は、略円筒状に形成されている。ハウジング底部22は、ハウジング筒部21の一方の端部の開口部を塞ぐよう、ハウジング筒部21と一体に形成されている。このように、ハウジング20は、有底筒状に形成されている。
スプロケット23は、ハウジング筒部21のハウジング底部22側の端部の外周壁から径方向外側へ環状に延びるようにしてハウジング筒部21と一体に形成されている。スプロケット23の外周部には、外歯231が形成されている。
ハウジング底部22の中央には、ハウジング穴部24が形成されている。ハウジング穴部24には、カム軸3の端部が挿通される。カム軸3は、ハウジング20を回転可能に支持可能である。
クランク軸2とスプロケット23の外歯231とには、チェーン6が巻き掛けられる。これにより、ハウジング20は、クランク軸2と連動して回転する。
ハウジング筒部21のハウジング底部22とは反対側の端部には、開口部としての端部開口部25が形成されている。
ハウジング20は、リングギア27を有している。リングギア27は、略円環状に形成され、内周部に内歯271が形成されている。リングギア27は、ハウジング筒部21のハウジング底部22とは反対側の端部の内側において、ハウジング筒部21と一体に形成されている。すなわち、ハウジング筒部21の内周部には、内歯271が形成されている。
ハウジング20は、ストッパ26を有している。ストッパ26は、ハウジング筒部21のハウジング底部22側の端部の内周部においてハウジング筒部21およびハウジング底部22と一体に形成されている。
カムプレート30は、例えば金属により形成され、カムプレート筒部31、カムプレート底部32、カムプレート板部33等を有している。
カムプレート筒部31は、略円筒状に形成されている。カムプレート底部32は、カムプレート筒部31の一方の端部の開口部を塞ぐよう、カムプレート筒部31と一体に形成されている。このように、カムプレート30は、有底筒状に形成されている。
カムプレート板部33は、カムプレート筒部31のカムプレート底部32とは反対側の端部の外周壁から径方向外側へ環状の板状に延びるよう、カムプレート筒部31と一体に形成されている。
カムプレート30は、カムプレート筒部31がストッパ26に対し径方向内側に位置し、カムプレート板部33がストッパ26に対しハウジング底部22とは反対側に位置するよう、ハウジング20の内側に設けられている。
カムプレート30は、ハウジング20に対し相対回転可能である。
カムプレート底部32の中央には、カムプレート穴部34が形成されている。カムプレート穴部34には、締結部材14が挿通される。締結部材14は、軸部141、頭部142を有している。軸部141の一端の外周壁には、ねじ山が形成されている。頭部142は、軸部141の他端に形成されている。
バルブタイミング調整装置10は、カムプレート30がカム軸3の端部に接続するようにしてカム軸3に取り付けられる。締結部材14の軸部141をカムプレート穴部34に挿通し、カム軸3の端部の軸穴部100に形成されたねじ溝にねじ込むことにより、カムプレート底部32は、カム軸3の端部と締結部材14の頭部142とにより挟まれた状態となる。これにより、カムプレート30は、カム軸3に接続および固定される。
カム軸3の端部には、外周壁から径方向外側に環状に延びる規制部101が形成されている。バルブタイミング調整装置10がカム軸3に取り付けられたとき、ハウジング底部22のハウジング穴部24の周囲は、カムプレート底部32と規制部101との間に位置する。規制部101は、ハウジング20がカムプレート30から離間する方向へ移動するのを規制可能である。
本実施形態では、ハウジング穴部24とカム軸3の端部の外周壁との間には、クリアランスが設定されている。ハウジング20は、ハウジング筒部21の内周壁がカムプレート板部33の外縁部により軸受けされている。換言すると、カムプレート30は、カムプレート板部33の外縁部がハウジング筒部21の内周壁により軸受けされている。
カムプレート底部32には、延伸穴部35、油路溝36が形成されている。延伸穴部35は、カムプレート穴部34から径方向外側へ延びるよう形成されている。油路溝36は、カムプレート底部32のカム軸3側の端面からカムプレート筒部31側へ凹むよう環状に形成されている。カム軸3の端部には、外周壁と端面とを接続する油路102が形成されている。油路102の一端には、オイルポンプ8が接続される。油路102の他端は、油路溝36に対応する位置に形成されている。オイルパン7に貯留された潤滑オイルは、オイルポンプ8により汲み上げられ、油路102に供給される。ここで、潤滑オイルは、「流体」に対応している。油路102に供給された潤滑オイルは、油路溝36、延伸穴部35を経由してカムプレート底部32に対しカムプレート筒部31側へ流れることができる。
偏心部材40は、例えば金属により略円環状に形成されている。偏心部材40は、外歯41を有している。外歯41は、偏心部材40の外周部に形成されている。偏心部材40は、カムプレート30に対しカム軸3とは反対側、かつ、リングギア27の内歯271の径方向内側に位置するよう、ハウジング20の内側に設けられている。
偏心部材40の外径、すなわち、外歯41の歯先径は、リングギア27の内径、すなわち、内歯271の歯先径より小さく設定されている。また、偏心部材40の外歯41の歯数は、リングギア27の内歯271の歯数よりも少なく設定されている。偏心部材40は、外歯41がリングギア27の内歯271に噛み合うよう、ハウジング20およびカムプレート30に対し偏心して設けられている。偏心部材40は、外歯41がリングギア27の内歯271に噛み合いながら、リングギア27の内側を回転可能である。このとき、偏心部材40は、自転しつつハウジング20に対し公転する。
オルダム継手50は、例えば金属により略円環状に形成されている。オルダム継手50は、ハウジング20の内側において、カムプレート30と偏心部材40との間に設けられている(図1〜3、5参照)。
オルダム継手50は、カムプレート30および偏心部材40に対し径方向に相対移動可能かつ摺動可能に設けられている。オルダム継手50は、偏心部材40がリングギア27の内側で自転しつつ公転するとき、偏心部材40の自転成分をカムプレート30に伝達する。これにより、オルダム継手50は、ハウジング20とカムプレート30とを相対回転させることが可能である。
入力部材60は、例えば金属により形成されている。入力部材60は、入力筒部61、入力板部63等を有している。
入力筒部61は、同心筒部611、偏心筒部612を有している。同心筒部611は、略円筒状に形成されている。偏心筒部612は、一端が同心筒部611の端部に接続するよう同心筒部611と一体に形成されている。ここで、偏心筒部612の外周壁は、同心筒部611の外周壁に対し偏心するよう形成されている。また、偏心筒部612の外径は、同心筒部611の外径より大きい。一方、同心筒部611の内周壁と偏心筒部612の内周壁とは、同心かつ同径に設定されている。
入力筒部61には、入力溝部62が形成されている。入力溝部62は、偏心筒部612の内周壁から径方向外側へ凹みつつ、偏心筒部612の同心筒部611とは反対側の端部から同心筒部611まで軸方向に延びるよう形成されている。本実施形態では、入力溝部62は、偏心筒部612の周方向に等間隔で2つ、すなわち、互いに対向するよう形成されている。
入力板部63は、偏心筒部612の同心筒部611とは反対側の端部の外周壁から径方向外側へ板状に延びるよう、入力筒部61と一体に形成されている。
入力部材60は、同心筒部611がカムプレート筒部31の内側に位置し、偏心筒部612が偏心部材40の内側に位置するよう、ハウジング20の内側に設けられている。
本実施形態では、入力板部63は略円板状に形成されている。入力板部63の外径は、偏心部材40の内径より大きく、偏心部材40の外径より小さく設定されている。そのため、偏心部材40のカムプレート30とは反対側の端面は、入力板部63の径方向外側において端部開口部25を経由してハウジング20の外部に露出している。
カムプレート筒部31の内周壁と同心筒部611の外周壁との間には、ベアリング11が設けられている。また、偏心部材40の内周壁と偏心筒部612の外周壁との間には、ベアリング12が設けられている。ベアリング11、12は、例えばボールベアリングである。
ベアリング11は、外輪がカムプレート筒部31の内周壁に嵌合し、内輪が同心筒部611の外周壁に嵌合している。ベアリング12は、外輪が偏心部材40の内周壁に嵌合し、内輪が偏心筒部612の外周壁に嵌合している。
ここで、同心筒部611および偏心筒部612の内周壁ならびに同心筒部611の外周壁は、ハウジング筒部21およびカムプレート筒部31に対し同心であり、偏心筒部612の外周壁は、ハウジング筒部21およびカムプレート筒部31に対し偏心している。
このように、カムプレート30は、ベアリング11を介して入力部材60を軸受けしている。
入力部材60は、ハウジング20に対し相対回転可能である。
偏心筒部612の偏心方向の部位には、スプリング13が設けられている。スプリング13は、ベアリング12を偏心方向に付勢している。これにより、偏心部材40の外歯41がリングギア27の内歯271に押し付けられ、外歯41と内歯271との噛み合い状態が良好に維持される。
本実施形態では、バルブタイミング調整装置10の内蔵部品を駆動するアクチュエータとしてモータ80が設けられている。
モータ80は、ケース81、モータ軸85、ジョイント851等を有している。
ケース81は、例えば金属により形成され、内側に空間を形成している。ケース81は、例えば図示しないステー等を介してエンジン1に固定される。
ケース81の内側には、図示しないステータ、コイル、ロータ等が収容されている。ステータは、環状に形成され、ケース81の内側に固定されている。コイルは、ステータに形成された複数のティース部に巻き回されている。ロータは、ステータの内側において回転可能に設けられている。
モータ軸85は、ロータの中心を貫くようロータと一体に設けられている。モータ軸85およびロータは、ケース81により回転可能に支持されている。コイルに通電されると、ステータに回転磁界が生じ、ロータおよびモータ軸85が回転する。
ジョイント851は、モータ軸85の先端部に取り付けられている。モータ80は、ジョイント851が入力部材60の入力溝部62に嵌合するようエンジン1に取り付けられる。そのため、モータ80の回転は、入力部材60に入力される。
モータ80のコイルに通電すると、モータ軸85が回転する。入力部材60は、モータ80から回転が入力されると、ハウジング20に対し相対回転する。入力部材60がハウジング20に対し相対回転すると、偏心筒部612の外周壁が同心筒部611の外周壁に対し偏心した状態で回転する。これにより、偏心部材40は、外歯41がリングギア27の内歯271に噛み合いながら、リングギア27の内側を回転する。このとき、偏心部材40は、自転しつつハウジング20に対し公転する。また、このとき、偏心部材40は、オルダム継手50と摺動しつつ、オルダム継手50に対しxy方向に相対的に往復移動する(図3参照)。また、このとき、オルダム継手50は、カムプレート30と摺動しつつ、カムプレート30に対しab方向に相対的に往復移動する(図2参照)。ここで、ab方向およびxy方向は、ハウジング20の軸に直交する仮想平面上の方向であり、xy方向とab方向とは、直交している。なお、ab方向は、同心筒部611に対する偏心筒部612の偏心方向、つまり、ハウジング20およびカムプレート30に対する偏心部材40の偏心方向に対し平行である。
入力部材60に回転が入力され、偏心部材40およびオルダム継手50が上述のように作動することにより、偏心部材40の自転成分がカムプレート30に伝達される。これにより、ハウジング20とカムプレート30とが相対回転する。ここで、ストッパ26は、カムプレート30の所定の部位に当接することで、ハウジング20に対するカムプレート30の相対回転可能範囲を所定の範囲に規制可能である。
偏心部材40およびオルダム継手50は、モータ80から入力部材60に入力された回転をカムプレート30に伝達し、ハウジング20とカムプレート30とを相対回転させることが可能である。
このように、モータ80は、入力部材60を回転させることにより、ハウジング20とカムプレート30との相対位相を変化させる。これにより、クランク軸2とカム軸3との相対位相が変化し、吸気弁4のバルブタイミングが変化する。
モータ80のコイルへの通電は、図示しない制御部により制御される。制御部は、モータ80のコイルへの通電を制御し、モータ80の回転を制御することにより、カムプレート30をハウジング20に対し進角方向または遅角方向に相対回転させることができる。これにより、制御部は、エンジン1の運転状態に応じて、吸気弁4のバルブタイミングを調整することができる。
次に、カムプレート30、偏心部材40、オルダム継手50の構成について詳細に説明する。
図2に示すように、カムプレート30は、カムプレート側溝部37を有している。カムプレート側溝部37は、カムプレート板部33の偏心部材40側の端面からカム軸3側へ凹むようにして形成されている。カムプレート側溝部37は、筒状壁面370、延伸溝部371、372、カムプレート側突出部373、折れ曲がり部374等を有している。
筒状壁面370は、カムプレート30の軸を中心とする円筒面状に形成されている。
延伸溝部371は、筒状壁面370から径方向外側へ延びてカムプレート板部33の外周壁に接続するよう形成されている。延伸溝部371は、カムプレート板部33の周方向に等間隔で2つ形成されている。2つの延伸溝部371は、カムプレート30の軸に直交しab方向に延びる直線上において、カムプレート30の軸を挟んで対向するよう形成されている(図2参照)。各延伸溝部371には、平面状の2つの摺動面375が形成されている。2つの摺動面375は、ab方向に対し平行であり、互いに対向するよう形成されている。
延伸溝部372は、筒状壁面370から径方向外側へ延びるようにして形成されている。なお、延伸溝部372は、カムプレート板部33の外周壁に接続していない。延伸溝部372は、カムプレート板部33の周方向に等間隔で2つ形成されている。2つの延伸溝部372は、カムプレート30の軸に直交しxy方向に延びる直線上において、カムプレート30の軸を挟んで対向するよう形成されている(図2参照)。
カムプレート側突出部373は、筒状壁面370の延伸溝部371、372の周方向の両側の部位から径方向内側へ突出するよう形成されている。そのため、カムプレート側突出部373は、カムプレート30に計8つ形成されている。
折れ曲がり部374は、カムプレート側突出部373と筒状壁面370との接続部に形成されている。折れ曲がり部374は、カムプレート30の軸方向から見て、略直角に折れ曲がるようにして形成されている。ここで、折れ曲がり部374は、「阻害部」に対応している。
図3に示すように、偏心部材40は、偏心部材側溝部42を有している。偏心部材側溝部42は、偏心部材40のカムプレート30側の端面からカム軸3とは反対側へ凹むようにして形成されている。偏心部材側溝部42は、筒状壁面420、延伸溝部421、422、偏心部材側突出部423、折れ曲がり部424等を有している。
筒状壁面420は、偏心部材40の軸を中心とする円筒面状に形成されている。
延伸溝部421は、筒状壁面420から径方向外側へ延びるようにして形成されている。延伸溝部421は、偏心部材40の周方向に等間隔で2つ形成されている。2つの延伸溝部421は、偏心部材40の軸に直交しab方向に延びる直線上において、偏心部材40の軸を挟んで対向するよう形成されている(図3参照)。各延伸溝部421には、平面状の1つの摺動面425が形成されている。各延伸溝部421に形成された計2つの摺動面425は、xy方向に対し平行であり、互いに対向するよう形成されている。
各延伸溝部421の位置は、カムプレート30の各延伸溝部371の位置に対応している(図2、3参照)。
延伸溝部422は、筒状壁面420から径方向外側へ延びるようにして形成されている。延伸溝部422は、偏心部材40の周方向に等間隔で2つ形成されている。2つの延伸溝部422は、偏心部材40の軸に直交しxy方向に延びる直線上において、偏心部材40の軸を挟んで対向するよう形成されている(図3参照)。各延伸溝部422には、平面状の2つの摺動面426が形成されている。2つの摺動面426は、xy方向に対し平行であり、互いに対向するよう形成されている。
各延伸溝部422の位置は、カムプレート30の各延伸溝部372の位置に対応している(図2、3参照)。
偏心部材側突出部423は、筒状壁面420の延伸溝部421、422の周方向の両側の部位から径方向内側へ突出するよう形成されている。そのため、偏心部材側突出部423は、偏心部材40に計8つ形成されている。
各偏心部材側突出部423の位置は、カムプレート30の各カムプレート側突出部373の位置に対応している(図2、3参照)。
折れ曲がり部424は、偏心部材側突出部423と筒状壁面420との接続部に形成されている。折れ曲がり部424は、偏心部材40の軸方向から見て、略直角に折れ曲がるようにして形成されている。ここで、折れ曲がり部424は、「阻害部」に対応している。
図2、3に示すように、オルダム継手50は、オルダム本体51、オルダム突出部521、522、オルダム凹部53等を有している。
オルダム本体51は、略円筒状に形成されている。
オルダム突出部521は、オルダム本体51の外周壁から径方向外側へ矩形柱状に突出するよう形成されている。オルダム突出部521は、オルダム本体51の周方向に等間隔で2つ形成されている。2つのオルダム突出部521は、オルダム本体51の軸に直交しab方向に延びる直線上において、オルダム本体51の軸を挟んで対向するよう形成されている(図2、3参照)。
オルダム突出部522は、オルダム本体51の外周壁から径方向外側へ矩形柱状に突出するよう形成されている。オルダム突出部522は、オルダム本体51の周方向に等間隔で2つ形成されている。2つのオルダム突出部522は、オルダム本体51の軸に直交しxy方向に延びる直線上において、オルダム本体51の軸を挟んで対向するよう形成されている(図2、3参照)。
オルダム突出部521、522は、それぞれ、オルダム本体51の軸方向の両端面を含む2つの仮想平面の間に形成されている。また、オルダム突出部521、522は、それぞれ、5つの平面状の外壁を有している。オルダム突出部521、522の5つの平面状の外壁のうち2つは、オルダム本体51の周方向の端面であり、互いに平行である。この端面を周方向端面523とする。
オルダム突出部521、522の5つの平面状の外壁のうち1つは、オルダム突出部521の先端に形成された端面であり、周方向端面523に対し直交している。この端面を先端面524とする。
オルダム凹部53は、オルダム本体51の外周壁のオルダム突出部521、522の周方向の両側の部位から径方向内側へ凹むよう形成されている。そのため、オルダム凹部53は、オルダム継手50に計8つ形成されている。
オルダム継手50は、各オルダム突出部521のカムプレート30側の部位の一部が各延伸溝部371内に位置し、各オルダム突出部521の偏心部材40側の部位の一部が各延伸溝部421内に位置し、各オルダム突出部522のカムプレート30側の部位の一部が各延伸溝部372内に位置し、各オルダム突出部522の偏心部材40側の部位の一部が各延伸溝部422内に位置するようカムプレート30と偏心部材40との間に設けられている。
オルダム継手50の軸方向の一方の端面は、カムプレート側溝部37の底面と当接および摺動可能である。オルダム継手50の軸方向の他方の端面は、偏心部材側溝部42の底面と当接および摺動可能である。
ここで、カムプレート板部33のカムプレート側溝部37が形成された面と、偏心部材40の偏心部材側溝部42が形成された面とは、互いに対向しているものの、当接はしていない。
オルダム本体51の周方向におけるオルダム突出部521、522の幅、すなわち、各オルダム突出部521、522の2つの周方向端面523間の距離は、いずれも同じに設定されている。
カムプレート30の延伸溝部371において周方向で対向する2つの摺動面375間の距離は、オルダム突出部521の2つの周方向端面523間の距離より僅かに大きく設定されている。また、カムプレート30の延伸溝部372において周方向で対向する2つの壁面間の距離は、オルダム突出部522の2つの周方向端面523間の距離より大きく設定されている。そのため、オルダム継手50は、各オルダム突出部521の2つの周方向端面523が摺動面375と摺動し、カムプレート30側の端面がカムプレート側溝部37の底面と摺動しつつ、カムプレート30に対しab方向に相対的に往復移動可能である。また、オルダム継手50がカムプレート30に対し相対的に往復移動するとき、カムプレート側突出部373は、オルダム凹部53に入り込み可能である。
偏心部材40の延伸溝部422において周方向で対向する2つの摺動面426間の距離は、オルダム突出部522の2つの周方向端面523間の距離より僅かに大きく設定されている。また、偏心部材40の延伸溝部421において周方向で対向する2つの壁面間の距離は、オルダム突出部521の2つの周方向端面523間の距離より大きく設定されている。さらに、偏心部材40の延伸溝部421においてab方向で対向する2つの摺動面425間の距離は、オルダム突出部521の2つの先端面524間の距離より僅かに大きく設定されている。そのため、オルダム継手50は、各オルダム突出部522の2つの周方向端面523が摺動面426と摺動し、各オルダム突出部521の先端面524が摺動面425と摺動し、偏心部材40側の端面が偏心部材側溝部42の底面と摺動しつつ、偏心部材40に対しxy方向に相対的に往復移動可能である。また、オルダム継手50が偏心部材40に対し相対的に往復移動するとき、偏心部材側突出部423は、オルダム凹部53に入り込み可能である。
このように、入力部材60に回転が入力され、偏心部材40が自転しつつハウジング20に対し公転するとき、オルダム継手50は、各部位がカムプレート30、偏心部材40の各部位と摺動しながら、カムプレート30および偏心部材40に対しab方向またはxy方向に相対移動する。
図1に示すように、本実施形態では、油路102、油路溝36、延伸穴部35を経由してカムプレート筒部31の内側に供給された潤滑オイルは、ベアリング11、カムプレート板部33と偏心部材40との間を経由してオルダム継手50の周囲に流れる。そのため、オルダム継手50と他部材との摺動箇所である周方向端面523と摺動面375、周方向端面523と摺動面426、先端面524と摺動面425、オルダム継手50の軸方向の端面とカムプレート側溝部37の底面または偏心部材側溝部42の底面が潤滑オイルにより潤滑される。これにより、各摺動箇所の摩耗を抑制することができる。
図4に示すように、オルダム凹部53には壁面55が形成されている。壁面55は、オルダム凹部53の側面であり、折れ曲がり部54とオルダム本体51の外周壁とを接続している。ここで、壁面55は、オルダム凹部53における潤滑オイルの流れを阻害可能である。
また、オルダム継手50の折れ曲がり部54、カムプレート30の折れ曲がり部374、偏心部材40の折れ曲がり部424は、オルダム継手50とカムプレート30または偏心部材40との間の潤滑オイルの流れを阻害可能である。そのため、オルダム継手50がカムプレート30および偏心部材40に対し相対的に往復移動するとき、オルダム凹部53とカムプレート側突出部373および偏心部材側突出部423との間に潤滑オイルによるダンパ効果が生じる。これにより、オルダム継手50とカムプレート30および偏心部材40とのクリアランス間の衝突エネルギーが騒音および振動へ変換されるのを抑制することができる。
本実施形態では、オルダム継手50の周囲の潤滑オイルは、カムプレート板部33と偏心部材40との間の隙間、および、延伸溝部371を経由してカムプレート板部33の外縁部および偏心部材40の外縁部とハウジング筒部21の内周壁との間に流れることができる。そのため、カムプレート板部33の外縁部を軸受けするハウジング筒部21の内周壁、ならびに、偏心部材40の外歯41およびリングギア27の内歯271が潤滑オイルにより潤滑される。これにより、カムプレート30の軸受け箇所、および、偏心部材40とリングギア27との噛み合い箇所の摩耗を抑制することができる。
カムプレート板部33の外縁部および偏心部材40の外縁部とハウジング筒部21の内周壁との間に流れた潤滑オイルは、ハウジング20の端部開口部25を経由してハウジング20の外部に流出し、オイルパン7に戻される。
また、油路102、油路溝36、延伸穴部35を経由してカムプレート筒部31の内側に供給された潤滑オイルは、入力部材60の入力筒部61の内側を経由してオイルパン7に戻ることも可能である。
なお、ハウジング筒部21には、内周壁と外周壁とを接続するような穴は形成されていない。そのため、潤滑オイルを、ハウジング筒部21の内側に長く留めておくことができる。
以上説明したように、(1)本実施形態は、エンジン1のクランク軸2からのトルク伝達により回転するカム軸3により開閉する吸気弁4または排気弁5のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置10であって、ハウジング20とカムプレート30と偏心部材40とオルダム継手50とを備えている。
ハウジング20は、筒状に形成され、クランク軸2とともに回転可能である。
カムプレート30は、カム軸3に接続され、ハウジング20に対し相対回転可能である。
偏心部材40は、自転しつつハウジング20に対し公転可能なよう、ハウジング20およびカムプレート30に対し偏心して設けられている。
オルダム継手50は、カムプレート30および偏心部材40に対し相対移動可能かつ摺動可能に設けられ、偏心部材40の自転成分をカムプレート30に伝達し、ハウジング20とカムプレート30とを相対回転させることが可能である。
オルダム継手50は、ハウジング20の内側において、カムプレート30と偏心部材40との間に設けられている。つまり、オルダム継手50は、摺動可能なカムプレート30と偏心部材40とに挟まれた状態で、外縁部がハウジング20の内周壁により囲まれている。そのため、オルダム継手50に潤滑オイルを供給した場合、潤滑オイルをオルダム継手50の摺動部に留めておくことができる。これにより、オルダム継手50と他部材とのクリアランス間の衝突エネルギーが騒音および振動へ変換されるのを抑制することができる。また、摺動部の摩耗も抑制することができる。
なお、ハウジング20の内側においてオルダム継手50をカムプレート30と偏心部材40との間に設けることにより、オルダム継手50をハウジング20の端部開口部25に対しカム軸3側へ離れた位置に配置することができる。そのため、オルダム継手50の周囲の潤滑オイルが端部開口部25を経由してハウジング20の外部へ流出するのを抑制することができる。
また、(2)本実施形態は、阻害部をさらに備えている。阻害部は、少なくとも1つの折れ曲がり部54、374、424を有し、オルダム継手50とカムプレート30または偏心部材40との間の流体の流れを阻害可能である。そのため、オルダム継手50とカムプレート30または偏心部材40との間に潤滑オイルを供給した場合、オルダム継手50と他部材との間の潤滑オイルに圧損およびダンパ効果を生じさせることができる。これにより、オルダム継手50と他部材とのクリアランス間の衝突エネルギーが騒音および振動へ変換されるのをより効果的に抑制することができる。
また、阻害部が少なくとも1つの折れ曲がり部54、374、424を有するため、部材の強度と体格を最適化することができる。
また、(3)本実施形態では、オルダム継手50は、環状のオルダム本体51、および、オルダム本体51から径方向外側へ突出するオルダム突出部521を有している。そのため、オルダム継手50を比較的簡単な形状で形成することができる。
また、(4)本実施形態では、オルダム継手50は、オルダム本体51の外縁部から径方向内側に凹むオルダム凹部53を有している。オルダム凹部53は、オルダム本体51の外縁部と接続する壁面55により、オルダム凹部53における流体の流れを阻害可能である。そのため、オルダム凹部53に潤滑オイルを供給した場合、オルダム継手50と他部材との間の潤滑オイルに圧損およびダンパ効果を生じさせることができる。これにより、オルダム継手50と他部材とのクリアランス間の衝突エネルギーが騒音および振動へ変換されるのをより効果的に抑制することができる。
また、(5)本実施形態では、カムプレート30は、オルダム凹部53に入り込むことが可能なカムプレート側突出部373を有している。そのため、オルダム凹部53に潤滑オイルを供給した場合、オルダム凹部53とカムプレート側突出部373との間の潤滑オイルにダンパ効果を生じさせることができる。これにより、オルダム継手50とカムプレート30とのクリアランス間の衝突エネルギーが騒音および振動へ変換されるのを効果的に抑制することができる。
また、(6)本実施形態では、偏心部材40は、オルダム凹部53に入り込むことが可能な偏心部材側突出部423を有している。そのため、オルダム凹部53に潤滑オイルを供給した場合、オルダム凹部53と偏心部材側突出部423との間の潤滑オイルにダンパ効果を生じさせることができる。これにより、オルダム継手50と偏心部材40とのクリアランス間の衝突エネルギーが騒音および振動へ変換されるのを効果的に抑制することができる。
また、(7)本実施形態では、ハウジング20は、内歯271が形成されたリングギア27を有している。偏心部材40は、リングギア27の内歯271と噛合う外歯41を有している。これにより、ハウジング20に、クランク軸2からの回転を入力する機能と、入力部材60に入力された回転を減速する機能とを統合し、部品点数を低減することができる。
また、(8)本実施形態は、入力部材60を備えている。入力部材60は、外部から入力された回転を偏心部材40に伝達可能である。カムプレート30は、入力部材60を軸受けしている。そのため、バルブタイミング調整装置10を小型化しつつ、部品点数を低減することができる。
また、(9)本実施形態では、カムプレート30は、オルダム継手50の一部を収容可能に形成されたカムプレート側溝部37を有している。そのため、カムプレート側溝部37に潤滑オイルを供給した場合、オルダム継手50とカムプレート側溝部37との間に潤滑オイルを留めておくことができる。これにより、オルダム継手50とカムプレート30とのクリアランス間の衝突エネルギーが騒音および振動へ変換されること、および、オルダム継手50とカムプレート30との摺動箇所の摩耗を抑制することができる。
また、(10)本実施形態では、カムプレート30は、外縁部がハウジング20の内周壁により軸受けされている。カムプレート側溝部37は、一部がカムプレート30の外縁部まで延びるよう形成されている。そのため、カムプレート側溝部37に潤滑オイルを供給した場合、カムプレート30の外縁部への潤滑オイルの供給量を増大させることができる。これにより、ハウジング20の内周壁により軸受けされるカムプレート30の外縁部を効果的に潤滑することができる。その結果、ハウジング20とカムプレート30との摺動性および耐摩耗性を向上することができる。
また、(11)本実施形態では、偏心部材40は、オルダム継手50の一部を収容可能に形成された偏心部材側溝部42を有している。そのため、偏心部材側溝部42に潤滑オイルを供給した場合、オルダム継手50と偏心部材側溝部42との間に潤滑オイルを留めておくことができる。これにより、オルダム継手50と偏心部材40とのクリアランス間の衝突エネルギーが騒音および振動へ変換されること、および、オルダム継手50と偏心部材40との摺動箇所の摩耗を抑制することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態によるバルブタイミング調整装置の一部を図6に示す。第2実施形態は、カムプレート30の構成が第1実施形態と異なる。
第2実施形態では、カムプレート30の延伸溝部371は、筒状壁面370から径方向外側へ延びるようにして形成されている。ここで、延伸溝部371は、カムプレート板部33の外周壁に接続していない。
第2実施形態は、上述した点以外の構成は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
上述したように、本実施形態では、延伸溝部371は、カムプレート板部33の外周壁に接続していない。また、延伸溝部372も、カムプレート板部33の外周壁に接続していない。そのため、カムプレート側溝部37に潤滑オイルを供給した場合、カムプレート側溝部37に潤滑オイルを留めておくことができる。
(他の実施形態)
本発明の他の実施形態では、カムプレート30、偏心部材40、オルダム継手50は、それぞれ、阻害部としての折れ曲がり部374、424、54を有していなくてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、オルダム継手50は、オルダム凹部53を有していなくてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、カムプレート30は、カムプレート側突出部373を有していなくてもよい。また、偏心部材40は、偏心部材側突出部423を有していなくてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、チェーン6に代えて、例えばベルト等の伝達部材によりハウジング20とクランク軸2とが連結されていてもよい。
また、上述の実施形態では、カムプレート30がカム軸3の端部に固定され、ハウジング20がクランク軸2に連動して回転する例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、カムプレート30がクランク軸2の端部に固定され、ハウジング20がカム軸3に連動して回転することとしてもよい。
本発明のバルブタイミング調整装置10は、エンジン1の排気弁5のバルブタイミングを調整することとしてもよい。
このように、本開示は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1 エンジン(内燃機関)、2 クランク軸(駆動軸)、3 カム軸(従動軸)、4 吸気弁(バルブ)、5 排気弁(バルブ)、10 バルブタイミング調整装置、20 ハウジング、30 カムプレート、40 偏心部材、50 オルダム継手

Claims (10)

  1. 内燃機関(1)の駆動軸(2)からのトルク伝達により回転する従動軸(3)により開閉するバルブ(4、5)のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置(10)であって、
    前記駆動軸または前記従動軸の一方とともに回転可能な筒状のハウジング(20)と、
    前記駆動軸または前記従動軸の他方に接続され、前記ハウジングに対し相対回転可能なカムプレート(30)と、
    自転しつつ前記ハウジングに対し公転可能なよう、前記ハウジングおよび前記カムプレートに対し偏心して設けられた偏心部材(40)と、
    前記カムプレートおよび前記偏心部材に対し相対移動可能かつ摺動可能に設けられ、前記偏心部材の自転成分を前記カムプレートに伝達し、前記ハウジングと前記カムプレートとを相対回転させることが可能なオルダム継手(50)と、を備え、
    前記オルダム継手は、前記ハウジングの内側において、前記カムプレートと前記偏心部材との間に設けられており、
    前記カムプレートは、前記オルダム継手の一部を収容可能に形成されたカムプレート側溝部(37)を有しているバルブタイミング調整装置。
  2. 前記カムプレートは、外縁部が前記ハウジングの内周壁により軸受けされ、
    前記カムプレート側溝部は、一部が前記カムプレートの外縁部まで延びるよう形成されている請求項に記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記カムプレートの軸方向から見て折れ曲がるよう、前記カムプレート、前記偏心部材または前記オルダム継手に形成された折れ曲がり部(374、424、54)を有し、前記折れ曲がり部により前記オルダム継手と前記カムプレートまたは前記偏心部材との間の流体の流れを阻害可能な阻害部をさらに備える請求項1または2に記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記オルダム継手は、環状のオルダム本体(51)、および、前記オルダム本体から径方向外側へ突出するオルダム突出部(521、522)を有している請求項1〜3のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  5. 前記オルダム継手は、前記オルダム本体の外縁部から径方向内側に凹むオルダム凹部(53)を有し、
    前記オルダム凹部は、前記オルダム本体の外縁部と接続する壁面(55)により、前記オルダム凹部における流体の流れを阻害可能である請求項に記載のバルブタイミング調整装置。
  6. 前記カムプレートは、前記オルダム凹部に入り込むことが可能なカムプレート側突出部(373)を有している請求項に記載のバルブタイミング調整装置。
  7. 前記偏心部材は、前記オルダム凹部に入り込むことが可能な偏心部材側突出部(423)を有している請求項またはに記載のバルブタイミング調整装置。
  8. 前記ハウジングは、内歯(271)が形成されたリングギア(27)を有し、
    前記偏心部材は、前記リングギアの前記内歯と噛合う外歯(41)を有している請求項1〜のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  9. 外部から入力された回転を前記偏心部材に伝達可能な入力部材(60)をさらに備え、
    前記カムプレートは、前記入力部材を軸受けしている請求項1〜のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  10. 前記偏心部材は、前記オルダム継手の一部を収容可能に形成された偏心部材側溝部(42)を有している請求項1〜のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
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