JP7024260B2 - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バルブタイミング調整装置に関する。
従来、内燃機関の駆動軸とともに回転するハウジングの軸方向の端部に開口を有するバルブタイミング調整装置が知られている。例えば特許文献1のバルブタイミング調整装置では、筒状のハウジングの従動軸とは反対側の端部に開口が形成されている。そのため、ハウジングの内側のギア等は、開口を経由して外部に露出している。
特表2016-528413号公報
特許文献1のバルブタイミング調整装置では、ハウジングの開口に弾性カップリング要素が取り付けられている。しかしながら、弾性カップリング要素は、その機能上、周方向に弾性変形可能に形成されている必要があり、ハウジングの開口を十分に覆うことはできない。そのため、特許文献1のバルブタイミング調整装置では、製品として出荷してから内燃機関に取り付けるまでの間に、異物がハウジング内部に混入し、ギア等に付着するおそれがある。異物がギア等に付着すると、バルブタイミング調整装置の作動不良を招くおそれがある。
また、製品として出荷してから内燃機関に取り付けるまでの間の異物混入を抑制する目的で、ハウジングの開口を覆うカバーを設ける場合、内燃機関への取り付け時にカバーを取り外す工程が必要になり、取り付け工数の増大が懸念される。
本発明の目的は、内燃機関への取り付け前における異物の混入を抑制しつつ内燃機関への取り付けが容易なバルブタイミング調整装置を提供することにある。
本発明は、内燃機関の駆動軸からのトルク伝達により回転する従動軸により開閉するバルブのバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置であって、ハウジングとカムプレートと入力部材と伝達部と保護部材とを備えている。
ハウジングは、筒状に形成され、駆動軸または従動軸の一方とともに回転可能である。
カムプレートは、少なくとも一部がハウジングの内側に設けられ、駆動軸または従動軸の他方に接続され、ハウジングに対し相対回転可能である。
入力部材は、少なくとも一部がハウジングの内側に設けられ、外部から回転が入力される。
伝達部は、少なくとも一部がハウジングの内側に設けられ、入力部材に入力された回転をカムプレートに伝達し、ハウジングとカムプレートとを相対回転させることが可能である。
保護部材は、ハウジングの軸方向の端部のうち駆動軸または従動軸の他方とは反対側の端部の開口部である端部開口部の少なくとも一部を覆うよう設けられている。そのため、バルブタイミング調整装置の内燃機関への取り付け前において、異物がハウジングの端部開口部を経由してハウジングの内側に混入するのを抑制することができる。これにより、異物がハウジング内部の伝達部等に付着するのを抑制し、バルブタイミング調整装置の作動不良を抑制することができる。
保護部材は、バルブタイミング調整装置を内燃機関に取り付けるときに、少なくとも一部が離脱可能となるよう入力部材、ハウジングまたは伝達部に取り付けられている。そのため、バルブタイミング調整装置を内燃機関に取り付けるとき、保護部材の少なくとも一部を取り外す工程を削減または短縮できる。
保護部材は、バルブタイミング調整装置を内燃機関に取り付ける前の状態では、外部から伝達部を目視不能な程度に端部開口部の少なくとも一部を覆っている。伝達部は、バルブタイミング調整装置を内燃機関に取り付けた後の状態では、端部開口部を経由して外部に露出している。
第1実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す断面図。 図1のII-II線断面図。 図1のIII-III線断面図。 第1実施形態によるバルブタイミング調整装置の保護部材を示す断面図。 第1実施形態によるバルブタイミング調整装置の内燃機関への取り付け前の状態を示す断面図。 第1実施形態によるバルブタイミング調整装置の内燃機関への取り付けを説明するための断面図。 第1実施形態によるバルブタイミング調整装置の内燃機関への取り付けを説明するための断面図。 第2実施形態によるバルブタイミング調整装置の内燃機関への取り付けを説明するための断面図。 第2実施形態によるバルブタイミング調整装置の内燃機関への取り付けを説明するための平面図。 第3実施形態によるバルブタイミング調整装置の内燃機関への取り付けを説明するための断面図。 第4実施形態によるバルブタイミング調整装置の内燃機関への取り付けを説明するための断面図。 第4実施形態によるバルブタイミング調整装置の保護部材を示す概観図。 第5実施形態によるバルブタイミング調整装置の内燃機関への取り付けを説明するための断面図。
以下、本発明の複数の実施形態によるバルブタイミング調整装置を図面に基づき説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。また、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位は、同一または同様の作用効果を奏する。
(第1実施形態)
第1実施形態によるバルブタイミング調整装置およびその一部を図1~7に示す。バルブタイミング調整装置10は、内燃機関としてのエンジン1のクランク軸2に対するカム軸3の回転位相を変化させることによって、カム軸3が開閉駆動する吸気弁4または排気弁5のうち吸気弁4のバルブタイミングを調整するものである。バルブタイミング調整装置10は、クランク軸2からカム軸3までの動力伝達経路に設けられる。クランク軸2は、「駆動軸」に対応する。カム軸3は、「従動軸」に対応する。吸気弁4、排気弁5は、「バルブ」に対応する。つまり、バルブタイミング調整装置10は、エンジン1のクランク軸2からのトルク伝達により回転するカム軸3により開閉する吸気弁4のバルブタイミングを調整する。
なお、図1はバルブタイミング調整装置10をエンジン1に取り付けた後の状態を示し、図5はバルブタイミング調整装置10をエンジン1に取り付ける前の状態を示している。
バルブタイミング調整装置10は、ハウジング20、カムプレート30、偏心部材40、オルダム継手50、入力部材60、保護部材90等を備えている。
まず、エンジン1に取り付けた後のバルブタイミング調整装置10について、図1~3に基づき説明する。
ハウジング20は、例えば金属により形成され、ハウジング筒部21、ハウジング底部22、スプロケット23等を有している。
ハウジング筒部21は、略円筒状に形成されている。ハウジング底部22は、ハウジング筒部21の一方の端部の開口部を塞ぐよう、ハウジング筒部21と一体に形成されている。このように、ハウジング20は、有底筒状に形成されている。
スプロケット23は、ハウジング筒部21のハウジング底部22側の端部の外周壁から径方向外側へ環状に延びるようにしてハウジング筒部21と一体に形成されている。スプロケット23の外周部には、外歯231が形成されている。
ハウジング底部22の中央には、ハウジング穴部24が形成されている。ハウジング穴部24には、カム軸3の端部が挿通される。カム軸3は、ハウジング20を回転可能に支持可能である。
クランク軸2とスプロケット23の外歯231とには、チェーン6が巻き掛けられる。これにより、ハウジング20は、クランク軸2と連動して回転する。
ハウジング筒部21のハウジング底部22とは反対側の端部には、開口部としての端部開口部25が形成されている。
ハウジング20は、リングギア27を有している。リングギア27は、略円環状に形成され、内周部に内歯271が形成されている。リングギア27は、ハウジング筒部21のハウジング底部22とは反対側の端部の内側において、ハウジング筒部21と一体に形成されている。すなわち、ハウジング筒部21の内周部には、内歯271が形成されている。
ハウジング20は、ストッパ26を有している。ストッパ26は、ハウジング筒部21のハウジング底部22側の端部の内周部においてハウジング筒部21およびハウジング底部22と一体に形成されている。
カムプレート30は、例えば金属により形成され、カムプレート筒部31、カムプレート底部32、カムプレート板部33等を有している。
カムプレート筒部31は、略円筒状に形成されている。カムプレート底部32は、カムプレート筒部31の一方の端部の開口部を塞ぐよう、カムプレート筒部31と一体に形成されている。このように、カムプレート30は、有底筒状に形成されている。
カムプレート板部33は、カムプレート筒部31のカムプレート底部32とは反対側の端部の外周壁から径方向外側へ環状の板状に延びるよう、カムプレート筒部31と一体に形成されている。
カムプレート30は、カムプレート筒部31がストッパ26に対し径方向内側に位置し、カムプレート板部33がストッパ26に対しハウジング底部22とは反対側に位置するよう、ハウジング20の内側に設けられている。
カムプレート30は、ハウジング20に対し相対回転可能である。
カムプレート底部32の中央には、カムプレート穴部34が形成されている。カムプレート穴部34には、締結部材14が挿通される。締結部材14は、軸部141、頭部142を有している。軸部141の一端の外周壁には、ねじ山が形成されている。頭部142は、軸部141の他端に形成されている。
バルブタイミング調整装置10は、カムプレート30がカム軸3の端部に接続するようにしてカム軸3に取り付けられる。締結部材14の軸部141をカムプレート穴部34に挿通し、カム軸3の端部の軸穴部100に形成されたねじ溝にねじ込むことにより、カムプレート底部32は、カム軸3の端部と締結部材14の頭部142とにより挟まれた状態となる。これにより、カムプレート30は、カム軸3に接続および固定される。
なお、本実施形態では、カムプレート底部32と締結部材14の頭部142との間に座金部923が設けられている。座金部923については、後に詳述する。
カム軸3の端部には、外周壁から径方向外側に環状に延びる規制部101が形成されている。バルブタイミング調整装置10がカム軸3に取り付けられたとき、ハウジング底部22のハウジング穴部24の周囲は、カムプレート底部32と規制部101との間に位置する。規制部101は、ハウジング20がカムプレート30から離間する方向へ移動するのを規制可能である。
本実施形態では、ハウジング穴部24とカム軸3の端部の外周壁との間には、クリアランスが設定されている。ハウジング20は、ハウジング筒部21の内周壁がカムプレート板部33の外縁部により軸受けされている。換言すると、カムプレート30は、カムプレート板部33の外縁部がハウジング筒部21の内周壁により軸受けされている。
カムプレート底部32には、延伸穴部35、油路溝36が形成されている。延伸穴部35は、カムプレート穴部34から径方向外側へ延びるよう形成されている。油路溝36は、カムプレート底部32のカム軸3側の端面からカムプレート筒部31側へ凹むよう環状に形成されている。カム軸3の端部には、外周壁と端面とを接続する油路102が形成されている。油路102の一端には、オイルポンプ8が接続される。油路102の他端は、油路溝36に対応する位置に形成されている。オイルパン7に貯留された潤滑オイルは、オイルポンプ8により汲み上げられ、油路102に供給される。ここで、潤滑オイルは、「流体」に対応している。油路102に供給された潤滑オイルは、油路溝36、延伸穴部35を経由してカムプレート底部32に対しカムプレート筒部31側へ流れることができる。
偏心部材40は、例えば金属により略円環状に形成されている。偏心部材40は、外歯41を有している。外歯41は、偏心部材40の外周部に形成されている。偏心部材40は、カムプレート30に対しカム軸3とは反対側、かつ、リングギア27の内歯271の径方向内側に位置するよう、ハウジング20の内側に設けられている。
偏心部材40の外径、すなわち、外歯41の歯先径は、リングギア27の内径、すなわち、内歯271の歯先径より小さく設定されている。また、偏心部材40の外歯41の歯数は、リングギア27の内歯271の歯数よりも少なく設定されている。偏心部材40は、外歯41がリングギア27の内歯271に噛み合うよう、ハウジング20およびカムプレート30に対し偏心して設けられている。偏心部材40は、外歯41がリングギア27の内歯271に噛み合いながら、リングギア27の内側を回転可能である。このとき、偏心部材40は、自転しつつハウジング20に対し公転する。
オルダム継手50は、例えば金属により略円環状に形成されている。オルダム継手50は、ハウジング20の内側において、カムプレート30と偏心部材40との間に設けられている(図1~3参照)。
オルダム継手50は、カムプレート30および偏心部材40に対し径方向に相対移動可能かつ摺動可能に設けられている。オルダム継手50は、偏心部材40がリングギア27の内側で自転しつつ公転するとき、偏心部材40の自転成分をカムプレート30に伝達する。これにより、オルダム継手50は、ハウジング20とカムプレート30とを相対回転させることが可能である。
入力部材60は、例えば金属により形成されている。入力部材60は、入力筒部61、入力板部63等を有している。
入力筒部61は、同心筒部611、偏心筒部612を有している。同心筒部611は、略円筒状に形成されている。偏心筒部612は、一端が同心筒部611の端部に接続するよう同心筒部611と一体に形成されている。ここで、偏心筒部612の外周壁は、同心筒部611の外周壁に対し偏心するよう形成されている。また、偏心筒部612の外径は、同心筒部611の外径より大きい。一方、同心筒部611の内周壁と偏心筒部612の内周壁とは、同心かつ同径に設定されている。
入力筒部61には、入力溝部62が形成されている。入力溝部62は、偏心筒部612の内周壁から径方向外側へ凹みつつ、偏心筒部612の同心筒部611とは反対側の端部から同心筒部611まで軸方向に延びるよう形成されている。本実施形態では、入力溝部62は、偏心筒部612の周方向に等間隔で2つ、すなわち、互いに対向するよう形成されている。
入力板部63は、偏心筒部612の同心筒部611とは反対側の端部の外周壁から径方向外側へ板状に延びるよう、入力筒部61と一体に形成されている。
入力部材60は、同心筒部611がカムプレート筒部31の内側に位置し、偏心筒部612が偏心部材40の内側に位置するよう、ハウジング20の内側に設けられている。
本実施形態では、入力板部63は略円板状に形成されている。入力板部63の外径は、偏心部材40の内径より大きく、偏心部材40の外径より小さく設定されている。そのため、偏心部材40のカムプレート30とは反対側の端面は、入力板部63の径方向外側において端部開口部25を経由してハウジング20の外部に露出している。
カムプレート筒部31の内周壁と同心筒部611の外周壁との間には、ベアリング11が設けられている。また、偏心部材40の内周壁と偏心筒部612の外周壁との間には、ベアリング12が設けられている。ベアリング11、12は、例えばボールベアリングである。
ベアリング11は、外輪がカムプレート筒部31の内周壁に嵌合し、内輪が同心筒部611の外周壁に嵌合している。ベアリング12は、外輪が偏心部材40の内周壁に嵌合し、内輪が偏心筒部612の外周壁に嵌合している。
ここで、同心筒部611および偏心筒部612の内周壁ならびに同心筒部611の外周壁は、ハウジング筒部21およびカムプレート筒部31に対し同心であり、偏心筒部612の外周壁は、ハウジング筒部21およびカムプレート筒部31に対し偏心している。
このように、カムプレート30は、ベアリング11を介して入力部材60を軸受けしている。
入力部材60は、ハウジング20に対し相対回転可能である。
偏心筒部612の偏心方向の部位には、スプリング13が設けられている。スプリング13は、ベアリング12を偏心方向に付勢している。これにより、偏心部材40の外歯41がリングギア27の内歯271に押し付けられ、外歯41と内歯271との噛み合い状態が良好に維持される。
本実施形態では、バルブタイミング調整装置10の内蔵部品を駆動するアクチュエータとしてモータ80が設けられている。
モータ80は、ケース81、モータ軸85、ジョイント851等を有している。
ケース81は、例えば金属により形成され、内側に空間を形成している。ケース81は、例えば図示しないステー等を介してエンジン1に固定される。
ケース81の内側には、図示しないステータ、コイル、ロータ等が収容されている。ステータは、環状に形成され、ケース81の内側に固定されている。コイルは、ステータに形成された複数のティース部に巻き回されている。ロータは、ステータの内側において回転可能に設けられている。
モータ軸85は、ロータの中心を貫くようロータと一体に設けられている。モータ軸85およびロータは、ケース81により回転可能に支持されている。コイルに通電されると、ステータに回転磁界が生じ、ロータおよびモータ軸85が回転する。
ジョイント851は、モータ軸85の先端部に取り付けられている。モータ80は、ジョイント851が入力部材60の入力溝部62に嵌合するようエンジン1に取り付けられる。そのため、モータ80の回転は、入力部材60に入力される。
モータ80のコイルに通電すると、モータ軸85が回転する。入力部材60は、モータ80から回転が入力されると、ハウジング20に対し相対回転する。入力部材60がハウジング20に対し相対回転すると、偏心筒部612の外周壁が同心筒部611の外周壁に対し偏心した状態で回転する。これにより、偏心部材40は、外歯41がリングギア27の内歯271に噛み合いながら、リングギア27の内側を回転する。このとき、偏心部材40は、自転しつつハウジング20に対し公転する。また、このとき、偏心部材40は、オルダム継手50と摺動しつつ、オルダム継手50に対しxy方向に相対的に往復移動する(図3参照)。また、このとき、オルダム継手50は、カムプレート30と摺動しつつ、カムプレート30に対しab方向に相対的に往復移動する(図2参照)。ここで、ab方向およびxy方向は、ハウジング20の軸に直交する仮想平面上の方向であり、xy方向とab方向とは、直交している。なお、ab方向は、同心筒部611に対する偏心筒部612の偏心方向、つまり、ハウジング20およびカムプレート30に対する偏心部材40の偏心方向に対し平行である。
入力部材60に回転が入力され、偏心部材40およびオルダム継手50が上述のように作動することにより、偏心部材40の自転成分がカムプレート30に伝達される。これにより、ハウジング20とカムプレート30とが相対回転する。ここで、ストッパ26は、カムプレート30の所定の部位に当接することで、ハウジング20に対するカムプレート30の相対回転可能範囲を所定の範囲に規制可能である。
偏心部材40およびオルダム継手50は、少なくとも一部がハウジング20の内側に設けられ、モータ80から入力部材60に入力された回転をカムプレート30に伝達し、ハウジング20とカムプレート30とを相対回転させることが可能である。ここで、偏心部材40およびオルダム継手50は、「伝達部」に対応している。
このように、モータ80は、入力部材60を回転させることにより、ハウジング20とカムプレート30との相対位相を変化させる。これにより、クランク軸2とカム軸3との相対位相が変化し、吸気弁4のバルブタイミングが変化する。
モータ80のコイルへの通電は、図示しない制御部により制御される。制御部は、モータ80のコイルへの通電を制御し、モータ80の回転を制御することにより、カムプレート30をハウジング20に対し進角方向または遅角方向に相対回転させることができる。これにより、制御部は、エンジン1の運転状態に応じて、吸気弁4のバルブタイミングを調整することができる。
次に、カムプレート30、偏心部材40、オルダム継手50の構成について詳細に説明する。
図2に示すように、カムプレート30は、カムプレート側溝部37を有している。カムプレート側溝部37は、カムプレート板部33の偏心部材40側の端面からカム軸3側へ凹むようにして形成されている。カムプレート側溝部37は、筒状壁面370、延伸溝部371、372、カムプレート側突出部373、折れ曲がり部374等を有している。
筒状壁面370は、カムプレート30の軸を中心とする円筒面状に形成されている。
延伸溝部371は、筒状壁面370から径方向外側へ延びてカムプレート板部33の外周壁に接続するよう形成されている。延伸溝部371は、カムプレート板部33の周方向に等間隔で2つ形成されている。2つの延伸溝部371は、カムプレート30の軸に直交しab方向に延びる直線上において、カムプレート30の軸を挟んで対向するよう形成されている(図2参照)。各延伸溝部371には、平面状の2つの摺動面375が形成されている。2つの摺動面375は、ab方向に対し平行であり、互いに対向するよう形成されている。
延伸溝部372は、筒状壁面370から径方向外側へ延びるようにして形成されている。なお、延伸溝部372は、カムプレート板部33の外周壁に接続していない。延伸溝部372は、カムプレート板部33の周方向に等間隔で2つ形成されている。2つの延伸溝部372は、カムプレート30の軸に直交しxy方向に延びる直線上において、カムプレート30の軸を挟んで対向するよう形成されている(図2参照)。
カムプレート側突出部373は、筒状壁面370の延伸溝部371、372の周方向の両側の部位から径方向内側へ突出するよう形成されている。そのため、カムプレート側突出部373は、カムプレート30に計8つ形成されている。
折れ曲がり部374は、カムプレート側突出部373と筒状壁面370との接続部に形成されている。折れ曲がり部374は、カムプレート30の軸方向から見て、略直角に折れ曲がるようにして形成されている。ここで、折れ曲がり部374は、「阻害部」に対応している。
図3に示すように、偏心部材40は、偏心部材側溝部42を有している。偏心部材側溝部42は、偏心部材40のカムプレート30側の端面からカム軸3とは反対側へ凹むようにして形成されている。偏心部材側溝部42は、筒状壁面420、延伸溝部421、422、偏心部材側突出部423、折れ曲がり部424等を有している。
筒状壁面420は、偏心部材40の軸を中心とする円筒面状に形成されている。
延伸溝部421は、筒状壁面420から径方向外側へ延びるようにして形成されている。延伸溝部421は、偏心部材40の周方向に等間隔で2つ形成されている。2つの延伸溝部421は、偏心部材40の軸に直交しab方向に延びる直線上において、偏心部材40の軸を挟んで対向するよう形成されている(図3参照)。各延伸溝部421には、平面状の1つの摺動面425が形成されている。各延伸溝部421に形成された計2つの摺動面425は、xy方向に対し平行であり、互いに対向するよう形成されている。
各延伸溝部421の位置は、カムプレート30の各延伸溝部371の位置に対応している(図2、3参照)。
延伸溝部422は、筒状壁面420から径方向外側へ延びるようにして形成されている。延伸溝部422は、偏心部材40の周方向に等間隔で2つ形成されている。2つの延伸溝部422は、偏心部材40の軸に直交しxy方向に延びる直線上において、偏心部材40の軸を挟んで対向するよう形成されている(図3参照)。各延伸溝部422には、平面状の2つの摺動面426が形成されている。2つの摺動面426は、xy方向に対し平行であり、互いに対向するよう形成されている。
各延伸溝部422の位置は、カムプレート30の各延伸溝部372の位置に対応している(図2、3参照)。
偏心部材側突出部423は、筒状壁面420の延伸溝部421、422の周方向の両側の部位から径方向内側へ突出するよう形成されている。そのため、偏心部材側突出部423は、偏心部材40に計8つ形成されている。
各偏心部材側突出部423の位置は、カムプレート30の各カムプレート側突出部373の位置に対応している(図2、3参照)。
折れ曲がり部424は、偏心部材側突出部423と筒状壁面420との接続部に形成されている。折れ曲がり部424は、偏心部材40の軸方向から見て、略直角に折れ曲がるようにして形成されている。ここで、折れ曲がり部424は、「阻害部」に対応している。
図2、3に示すように、オルダム継手50は、オルダム本体51、オルダム突出部521、522、オルダム凹部53等を有している。
オルダム本体51は、略円筒状に形成されている。
オルダム突出部521は、オルダム本体51の外周壁から径方向外側へ矩形柱状に突出するよう形成されている。オルダム突出部521は、オルダム本体51の周方向に等間隔で2つ形成されている。2つのオルダム突出部521は、オルダム本体51の軸に直交しab方向に延びる直線上において、オルダム本体51の軸を挟んで対向するよう形成されている(図2、3参照)。
オルダム突出部522は、オルダム本体51の外周壁から径方向外側へ矩形柱状に突出するよう形成されている。オルダム突出部522は、オルダム本体51の周方向に等間隔で2つ形成されている。2つのオルダム突出部522は、オルダム本体51の軸に直交しxy方向に延びる直線上において、オルダム本体51の軸を挟んで対向するよう形成されている(図2、3参照)。
オルダム突出部521、522は、それぞれ、オルダム本体51の軸方向の両端面を含む2つの仮想平面の間に形成されている。また、オルダム突出部521、522は、それぞれ、5つの平面状の外壁を有している。オルダム突出部521、522の5つの平面状の外壁のうち2つは、オルダム本体51の周方向の端面であり、互いに平行である。この端面を周方向端面523とする。
オルダム突出部521、522の5つの平面状の外壁のうち1つは、オルダム突出部521の先端に形成された端面であり、周方向端面523に対し直交している。この端面を先端面524とする。
オルダム凹部53は、オルダム本体51の外周壁のオルダム突出部521、522の周方向の両側の部位から径方向内側へ凹むよう形成されている。そのため、オルダム凹部53は、オルダム継手50に計8つ形成されている。
オルダム継手50は、各オルダム突出部521のカムプレート30側の部位の一部が各延伸溝部371内に位置し、各オルダム突出部521の偏心部材40側の部位の一部が各延伸溝部421内に位置し、各オルダム突出部522のカムプレート30側の部位の一部が各延伸溝部372内に位置し、各オルダム突出部522の偏心部材40側の部位の一部が各延伸溝部422内に位置するようカムプレート30と偏心部材40との間に設けられている。
オルダム継手50の軸方向の一方の端面は、カムプレート側溝部37の底面と当接および摺動可能である。オルダム継手50の軸方向の他方の端面は、偏心部材側溝部42の底面と当接および摺動可能である。
ここで、カムプレート板部33のカムプレート側溝部37が形成された面と、偏心部材40の偏心部材側溝部42が形成された面とは、互いに対向しているものの、当接はしていない。
オルダム本体51の周方向におけるオルダム突出部521、522の幅、すなわち、各オルダム突出部521、522の2つの周方向端面523間の距離は、いずれも同じに設定されている。
カムプレート30の延伸溝部371において周方向で対向する2つの摺動面375間の距離は、オルダム突出部521の2つの周方向端面523間の距離より僅かに大きく設定されている。また、カムプレート30の延伸溝部372において周方向で対向する2つの壁面間の距離は、オルダム突出部522の2つの周方向端面523間の距離より大きく設定されている。そのため、オルダム継手50は、各オルダム突出部521の2つの周方向端面523が摺動面375と摺動し、カムプレート30側の端面がカムプレート側溝部37の底面と摺動しつつ、カムプレート30に対しab方向に相対的に往復移動可能である。また、オルダム継手50がカムプレート30に対し相対的に往復移動するとき、カムプレート側突出部373は、オルダム凹部53に入り込み可能である。
偏心部材40の延伸溝部422において周方向で対向する2つの摺動面426間の距離は、オルダム突出部522の2つの周方向端面523間の距離より僅かに大きく設定されている。また、偏心部材40の延伸溝部421において周方向で対向する2つの壁面間の距離は、オルダム突出部521の2つの周方向端面523間の距離より大きく設定されている。さらに、偏心部材40の延伸溝部421においてab方向で対向する2つの摺動面425間の距離は、オルダム突出部521の2つの先端面524間の距離より僅かに大きく設定されている。そのため、オルダム継手50は、各オルダム突出部522の2つの周方向端面523が摺動面426と摺動し、各オルダム突出部521の先端面524が摺動面425と摺動し、偏心部材40側の端面が偏心部材側溝部42の底面と摺動しつつ、偏心部材40に対しxy方向に相対的に往復移動可能である。また、オルダム継手50が偏心部材40に対し相対的に往復移動するとき、偏心部材側突出部423は、オルダム凹部53に入り込み可能である。
このように、入力部材60に回転が入力され、偏心部材40が自転しつつハウジング20に対し公転するとき、オルダム継手50は、各部位がカムプレート30、偏心部材40の各部位と摺動しながら、カムプレート30および偏心部材40に対しab方向またはxy方向に相対移動する。
図1に示すように、本実施形態では、油路102、油路溝36、延伸穴部35を経由してカムプレート筒部31の内側に供給された潤滑オイルは、ベアリング11、カムプレート板部33と偏心部材40との間を経由してオルダム継手50の周囲に流れる。そのため、オルダム継手50と他部材との摺動箇所である周方向端面523と摺動面375、周方向端面523と摺動面426、先端面524と摺動面425、オルダム継手50の軸方向の端面とカムプレート側溝部37の底面または偏心部材側溝部42の底面が潤滑オイルにより潤滑される。これにより、各摺動箇所の摩耗を抑制することができる。
オルダム継手50の折れ曲がり部54、カムプレート30の折れ曲がり部374、偏心部材40の折れ曲がり部424は、オルダム継手50とカムプレート30または偏心部材40との間の潤滑オイルの流れを阻害可能である。そのため、オルダム継手50がカムプレート30および偏心部材40に対し相対的に往復移動するとき、オルダム凹部53とカムプレート側突出部373および偏心部材側突出部423との間に潤滑オイルによるダンパ効果が生じる。これにより、オルダム継手50とカムプレート30および偏心部材40とのクリアランス間の衝突エネルギーが騒音および振動へ変換されるのを抑制することができる。
本実施形態では、オルダム継手50の周囲の潤滑オイルは、カムプレート板部33と偏心部材40との間の隙間、および、延伸溝部371を経由してカムプレート板部33の外縁部および偏心部材40の外縁部とハウジング筒部21の内周壁との間に流れることができる。そのため、カムプレート板部33の外縁部を軸受けするハウジング筒部21の内周壁、ならびに、偏心部材40の外歯41およびリングギア27の内歯271が潤滑オイルにより潤滑される。これにより、カムプレート30の軸受け箇所、および、偏心部材40とリングギア27との噛み合い箇所の摩耗を抑制することができる。
カムプレート板部33の外縁部および偏心部材40の外縁部とハウジング筒部21の内周壁との間に流れた潤滑オイルは、ハウジング20の端部開口部25を経由してハウジング20の外部に流出し、オイルパン7に戻される。
また、油路102、油路溝36、延伸穴部35を経由してカムプレート筒部31の内側に供給された潤滑オイルは、入力部材60の入力筒部61の内側を経由してオイルパン7に戻ることも可能である。
なお、ハウジング筒部21には、内周壁と外周壁とを接続するような穴は形成されていない。そのため、潤滑オイルを、ハウジング筒部21の内側に長く留めておくことができる。
次に、エンジン1に取り付ける前のバルブタイミング調整装置10について、図4~7に基づき説明する。
図4に示すように、保護部材90は、保護部材本体91、被係止部92を有している。
保護部材本体91は、例えば樹脂により形成され、覆い部911、内側筒部912、外側筒部913を有している。
覆い部911は、円環の板状に形成されている。
内側筒部912は、覆い部911の内縁部から覆い部911の軸方向へ略円筒状に延びるよう覆い部911と一体に形成されている。ここで、内側筒部912の外径は、入力部材60の入力筒部61の内径、すなわち、偏心筒部612および同心筒部611の内径よりやや小さく設定されている。
外側筒部913は、覆い部911の外縁部から覆い部911の軸方向へ略円筒状に延びるよう覆い部911と一体に形成されている。ここで、外側筒部913の内径は、ハウジング筒部21の外径よりやや大きく設定されている。
被係止部92は、被係止筒部921、爪部922、座金部923を有している。
被係止筒部921は、例えば樹脂により略円筒状に形成されている。被係止筒部921は、一方の端部が保護部材本体91の内側筒部912の覆い部911とは反対側の端部に接続するよう内側筒部912と一体に形成されている。
爪部922は、例えば樹脂により形成されている。爪部922は、被係止筒部921の内側筒部912とは反対側の端部の外周壁から径方向外側へ突出するよう被係止筒部921と一体に形成されている。爪部922は、被係止筒部921の径方向外側において略円環状に形成されている。
座金部923は、例えば金属により略円環状に形成されている。座金部923は、被係止筒部921の内側筒部912とは反対側の端部の径方向内側に設けられている。座金部923は、例えばインサート成型により被係止筒部921と一体に設けられている。
本実施形態では、入力部材60は、係止部65をさらに有している。係止部65は、同心筒部611の偏心筒部612とは反対側の端部近傍の内周壁から径方向内側へ延びるよう同心筒部611と一体に形成されている。係止部65は、同心筒部611の径方向内側において略円環状に形成されている。
図5に示すように、バルブタイミング調整装置10をエンジン1に取り付ける前、保護部材90は、覆い部911がハウジング20の端部開口部25を覆い、被係止部92の爪部922が入力部材60の係止部65に係止された状態で入力部材60に取り付けられている。ここで、爪部922は、保護部材本体91側の面が、係止部65の偏心筒部612とは反対側の端面により係止されている。つまり、係止部65は、被係止部92を係止している。これにより、係止部65は、入力部材60からの保護部材90の離脱を規制可能である。
また、内側筒部912の被係止部92側の端部は、係止部65の偏心筒部612側の端面により係止されている。これにより、内側筒部912は、カムプレート底部32側への移動が規制されている。
また、外側筒部913の覆い部911とは反対側の端部の内周壁は、ハウジング筒部21のハウジング底部22とは反対側の端部の外周壁に当接している。
上記構成により、エンジン1に取り付ける前のバルブタイミング調整装置10では、ハウジング20の端部開口部25が、保護部材90の覆い部911および外側筒部913により覆われている。そのため、異物がハウジング20の端部開口部25を経由してハウジング20の内側に混入するのを抑制することができる。
爪部922の外周壁は、保護部材本体91側から保護部材本体91とは反対側へ向かうに従い爪部922の軸に近付くようテーパ状に形成されている。
次に、保護部材90の入力部材60への取り付けについて説明する。
保護部材90を入力部材60に取り付けるとき、作業者は、爪部922の外周壁が係止部65の内縁部と摺動するよう爪部922を係止部65のカムプレート底部32側へ押し込む。ここで、爪部922の外周壁はテーパ状に形成されているため、爪部922を係止部65のカムプレート底部32側へ容易に押し込むことができる。
爪部922が係止部65のカムプレート底部32側へ押し込まれると、爪部922が係止部65により係止された状態となる。これにより、保護部材90の入力部材60への取り付けが完了する。
次に、バルブタイミング調整装置10のエンジン1への取り付けについて説明する。
本実施形態では、バルブタイミング調整装置10をエンジン1に取り付けるときの工程は、下記の工程を含む。
(カム軸挿入工程)
図6に示すように、作業者は、カム軸3の端面がカムプレート底部32のカムプレート筒部31とは反対側の端面に当接するよう、カム軸3をハウジング穴部24に挿入させる。
(締結工程)
作業者は、締結部材14の軸部141をカムプレート穴部34およびカム軸3の軸穴部100に挿通させ、治具110の治具本体111により締結部材14を例えば時計回り方向に回転させる。なお、本実施形態では、治具110は、略円柱状の治具本体111のみからなる。ここで、締結部材14の頭部142の外径は、被係止筒部921の内径より小さく、座金部923の内径より大きく設定されている。そのため、締結部材14を回転させて、締結部材14によりカムプレート30をカム軸3に接続するとき、被係止部92は、締結部材14の頭部142によりカム軸3側に押される。内側筒部912の被係止部92側の端部は、係止部65によりカム軸3側への移動が規制されているため、被係止部92が締結部材14の頭部142によりカム軸3側に押されると、保護部材本体91と被係止部92の被係止筒部921とが破断し、保護部材本体91は、入力部材60から離脱可能となる。このように、本実施形態では、保護部材90は、バルブタイミング調整装置10をエンジン1に取り付けるときに、少なくとも一部(保護部材本体91)が離脱可能となるよう入力部材60に取り付けられている。
カム軸3と締結部材14の頭部142との間に所定値以上の軸力が発生するまで治具110を回転させると、締結工程が完了する。このとき、被係止部92の座金部923は、カムプレート底部32と頭部142とに挟み込まれた状態となり、締結部材14の座金として機能する。
(保護部材取り外し工程)
上記締結工程により、保護部材本体91は、入力部材60から離脱可能となっているため、作業者は、保護部材本体91を入力部材60から離脱させ、取り外す。これにより、バルブタイミング調整装置10のエンジン1への取り付けが完了する。
以上説明したように、(1)本実施形態は、エンジン1のクランク軸2からのトルク伝達により回転するカム軸3により開閉する吸気弁4または排気弁5のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置10であって、ハウジング20とカムプレート30と入力部材60と伝達部としての偏心部材40およびオルダム継手50と保護部材90とを備えている。
ハウジング20は、筒状に形成され、クランク軸2とともに回転可能である。
カムプレート30は、少なくとも一部がハウジング20の内側に設けられ、カム軸3に接続され、ハウジング20に対し相対回転可能である。
入力部材60は、少なくとも一部がハウジング20の内側に設けられ、外部から回転が入力される。
偏心部材40およびオルダム継手50は、少なくとも一部がハウジング20の内側に設けられ、入力部材60に入力された回転をカムプレート30に伝達し、ハウジング20とカムプレート30とを相対回転させることが可能である。
保護部材90は、ハウジング20の軸方向の端部のうちカム軸3とは反対側の端部の開口部である端部開口部25の少なくとも一部を覆うよう設けられている。そのため、バルブタイミング調整装置10のエンジン1への取り付け前において、異物がハウジング20の端部開口部25を経由してハウジング20の内側に混入するのを抑制することができる。これにより、異物がハウジング20内部の偏心部材40およびオルダム継手50等に付着するのを抑制し、バルブタイミング調整装置10の作動不良を抑制することができる。
保護部材90は、バルブタイミング調整装置10をエンジン1に取り付けるときに、少なくとも一部である保護部材本体91が離脱可能となるよう入力部材60に取り付けられている。そのため、バルブタイミング調整装置10をエンジン1に取り付けるとき、保護部材90の少なくとも一部を取り外す工程を削減または短縮できる。
また、(2)本実施形態では、保護部材90は、端部開口部25の少なくとも一部を覆う保護部材本体91、および、保護部材本体91に接続するよう保護部材本体91と一体に形成された被係止部92を有している。入力部材60は、被係止部92を係止し入力部材60からの保護部材90の離脱を規制可能な係止部65を有している。そのため、比較的簡単な構成で、バルブタイミング調整装置10のエンジン1への取り付け前において、保護部材90が入力部材60から離脱するのを抑制できる。
また、(3)本実施形態では、締結部材14によりカムプレート30をカム軸3に接続するとき、被係止部92が締結部材14の頭部142によりカム軸3側に押され、保護部材本体91と被係止部92の被係止筒部921とが破断し、保護部材本体91は、入力部材60から離脱可能となる。そのため、締結部材14によるカムプレート30とカム軸3との接続と同時に、保護部材90の少なくとも一部を入力部材60から離脱させ取り外すことができる。これにより、バルブタイミング調整装置10をエンジン1に取り付けるとき、保護部材90の少なくとも一部を取り外す工程を削減または短縮できる。
また、(4)本実施形態では、被係止部92は、締結部材14の頭部142とカムプレート底部32との間に挟まれ座金として機能する座金部923を有している。そのため、バルブタイミング調整装置10のエンジン1への取り付け前には、覆い部911によりハウジング20内側への異物の混入を抑制し、バルブタイミング調整装置10のエンジン1への取り付け後は、保護部材90の一部である座金部923により、カム軸3と締結部材14の頭部142との間の軸力を安定させることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態によるバルブタイミング調整装置を図8、9に示す。第2実施形態は、保護部材90等の構成が第1実施形態と異なる。
第2実施形態では、保護部材90は、例えば樹脂により形成され、覆い部93、筒部94、保護部材側ねじ部941等を有している。
覆い部93は、円環の板状に形成されている。ここで、覆い部93は、内径が入力筒部61の内径より大きく入力板部63の外径より小さく設定され、外径がハウジング筒部21の外径より大きく設定されている。
筒部94は、覆い部93の外縁部から覆い部93の軸方向へ略円筒状に延びるよう覆い部93と一体に形成されている。ここで、筒部94の内径は、ハウジング筒部21の外径よりやや大きく設定されている。
保護部材側ねじ部941は、筒部94の覆い部93とは反対側の端部の内周壁に形成されている。本実施形態では、保護部材側ねじ部941は、ねじ溝状に形成されている。
ハウジング20は、ハウジング側ねじ部211を有している。ハウジング側ねじ部211は、ハウジング筒部21の外周壁に形成されている。本実施形態では、ハウジング側ねじ部211は、保護部材90の保護部材側ねじ部941とねじ結合可能なよう、ねじ山状に形成されている。
ここで、保護部材側ねじ部941をハウジング側ねじ部211にねじ結合するときのハウジング20に対する保護部材90の回転方向は、締結部材14によりカムプレート30をカム軸3に接続するときのカムプレート30に対する締結部材14の回転方向と反対の方向、すなわち、反時計回り方向である。
図8、9に示すように、バルブタイミング調整装置10のエンジン1への取り付けが完了する前、保護部材90は、覆い部93が少なくともハウジング20の端部開口部25のうち入力板部63の径方向外側の部分を覆い、保護部材側ねじ部941がハウジング側ねじ部211にねじ結合した状態でハウジング20に取り付けられている。これにより、保護部材90は、ハウジング20からの離脱が規制されている。
保護部材90には、覆い部93の一方の面と他方の面とを接続する穴部931が形成されている。図9に示すように、穴部931は、覆い部93の周方向に等間隔で4つ円弧状に形成されている。4つの穴部931は、覆い部93の軸を中心とする1つの仮想円上に形成されている。当該仮想円の径は、覆い部93の内径より大きく入力板部63の外径より小さく設定されている。そのため、保護部材90がハウジング20に取り付けられた状態において、穴部931を経由して偏心部材40のカムプレート30とは反対側の端面を目視することはできない。
また、筒部94の覆い部93とは反対側の内周壁は、ハウジング筒部21のハウジング底部22とは反対側の端部の外周壁に当接している。
上記構成により、エンジン1への取り付けが完了する前のバルブタイミング調整装置10では、ハウジング20の端部開口部25のうち入力板部63で覆われていない部分が、保護部材90の覆い部93および筒部94により覆われている。そのため、異物がハウジング20の端部開口部25を経由してハウジング20の内側に混入するのを抑制することができる。
次に、保護部材90のハウジング20への取り付けについて説明する。
保護部材90をハウジング20に取り付けるとき、作業者は、筒部94の内側にハウジング筒部21の端部が位置するよう保護部材90をハウジング20に被せ、治具等により保護部材90をハウジング20に対し反時計回り方向に回転させる。これにより、保護部材側ねじ部941がハウジング側ねじ部211にねじ結合する。その結果、保護部材90のハウジング20への取り付けが完了する。
次に、バルブタイミング調整装置10のエンジン1への取り付けについて説明する。
本実施形態では、バルブタイミング調整装置10をエンジン1に取り付けるときの工程は、下記の工程を含む。
(カム軸挿入工程)
図8に示すように、作業者は、カム軸3の端面がカムプレート底部32のカムプレート筒部31とは反対側の端面に当接するよう、カム軸3をハウジング穴部24に挿入させる。
(締結工程)
作業者は、締結部材14の軸部141をカムプレート穴部34およびカム軸3の軸穴部100に挿通させ、治具110の治具本体111により締結部材14を例えば時計回り方向に回転させる。ここで、治具110は、治具腕部112、治具延伸部113をさらに有している。治具腕部112は、治具本体111の外周壁から径方向外側へ棒状に延びるよう形成されている。治具腕部112は、治具本体111の周方向に等間隔で4つ形成されている。治具延伸部113は、治具腕部112の治具本体111とは反対側の端部から治具本体111の軸方向へ略円柱状に延びるよう形成されている。治具延伸部113は、4つの治具腕部112のそれぞれに1つずつ、計4つ形成されている。
治具110の治具本体111により締結部材14を回転させるとき、治具延伸部113の先端部は、保護部材90の穴部931に入り込み可能である。そのため、治具110の治具本体111により締結部材14を時計回り方向に回転させると、各治具延伸部113は、各穴部931の端部を時計回り方向に押す。これにより、締結部材14がカムプレート30に対し時計回り方向に相対回転しカムプレート30をカム軸3に接続すると同時に、保護部材90がハウジング20に対し時計回り方向に相対回転し保護部材側ねじ部941とハウジング側ねじ部211とのねじ結合状態が解除される。その結果、保護部材90は、ハウジング20から離脱可能となる。このように、本実施形態では、保護部材90は、バルブタイミング調整装置10をエンジン1に取り付けるときに、全部が離脱可能となるようハウジング20に取り付けられている。
カム軸3と締結部材14の頭部142との間に所定値以上の軸力が発生するまで治具110を回転させると、締結工程が完了する。
なお、本実施形態では、保護部材側ねじ部941とハウジング側ねじ部211とのねじ結合状態を解除するのに必要な力は、締結部材14によりカムプレート30をカム軸3に接続するときに必要な力未満に設定されている。そのため、締結部材14によりカムプレート30とカム軸3とを接続しつつ、確実に保護部材90をハウジング20から離脱可能な状態とすることができる。
(保護部材取り外し工程)
上記締結工程により、保護部材90は、ハウジング20から離脱可能となっているため、作業者は、保護部材90をハウジング20から離脱させ、取り外す。これにより、バルブタイミング調整装置10のエンジン1への取り付けが完了する。
以上説明したように、(1)本実施形態では、保護部材90は、バルブタイミング調整装置10をエンジン1に取り付けるときに、保護部材90が離脱可能となるようハウジング20に取り付けられている。そのため、バルブタイミング調整装置10をエンジン1に取り付けるとき、保護部材90の少なくとも一部を取り外す工程を削減または短縮できる。
また、(5)本実施形態では、ハウジング20は、外周壁に形成されたハウジング側ねじ部211を有している。保護部材90は、ハウジング20の端部開口部25の少なくとも一部を覆う覆い部93、覆い部93の外縁部から筒状に延びる筒部94、および、筒部94の内周壁に形成されハウジング側ねじ部211にねじ結合可能な保護部材側ねじ部941を有している。そのため、バルブタイミング調整装置10をエンジン1に取り付けるとき、保護部材90をハウジング20から比較的容易に取り外すことができる。
また、(6)本実施形態では、保護部材側ねじ部941をハウジング側ねじ部211にねじ結合するときのハウジング20に対する保護部材90の回転方向は、締結部材14によりカムプレート30をカム軸3に接続するときのカムプレート30に対する締結部材14の回転方向と反対の方向である。そのため、バルブタイミング調整装置10をエンジン1に取り付けるとき、締結部材14によりカムプレート30をカム軸3に接続するのと同時に、保護部材側ねじ部941とハウジング側ねじ部211とのねじ結合を解除し、保護部材90をハウジング20から離脱可能な状態とすることができる。
また、(7)本実施形態では、保護部材側ねじ部941とハウジング側ねじ部211とのねじ結合状態を解除するのに必要な力は、締結部材14によりカムプレート30をカム軸3に接続するときに必要な力未満に設定されている。そのため、締結部材14によりカムプレート30とカム軸3とを接続しつつ、確実に保護部材90をハウジング20から離脱可能な状態とすることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態によるバルブタイミング調整装置を図10に示す。第3実施形態は、保護部材90等の構成が第2実施形態と異なる。
第3実施形態では、保護部材90は、例えば樹脂により形成され、覆い部93、嵌合部95を有している。
覆い部93は、第2実施形態と同様のため、説明を省略する。
嵌合部95は、覆い部93の外縁部から覆い部93の軸方向へ略円筒状に延びるよう覆い部93と一体に形成されている。嵌合部95は、覆い部93側から覆い部93とは反対側へ向かうに従い内周壁が嵌合部95の軸から離れるようテーパ状に形成されている。
ハウジング筒部21は、ハウジング底部22とは反対側の端部の外周壁が、ハウジング底部22側からハウジング底部22とは反対側へ向かうに従いハウジング筒部21の軸に近付くようテーパ状に形成されている。ここで、ハウジング筒部21のハウジング底部22とは反対側の端部の外周壁の縮径率は、嵌合部95の内周壁の縮径率と略同じに設定されている。
図10に示すように、バルブタイミング調整装置10のエンジン1への取り付けが完了する前、保護部材90は、覆い部93が少なくともハウジング20の端部開口部25のうち入力板部63の径方向外側の部分を覆い、嵌合部95のテーパ状の内周壁がハウジング筒部21のテーパ状の外周壁に嵌合した状態でハウジング20に取り付けられている。これにより、保護部材90は、ハウジング20からの離脱が規制されている。
上記構成により、エンジン1への取り付けが完了する前のバルブタイミング調整装置10では、ハウジング20の端部開口部25のうち入力板部63で覆われていない部分が、保護部材90の覆い部93および嵌合部95により覆われている。そのため、異物がハウジング20の端部開口部25を経由してハウジング20の内側に混入するのを抑制することができる。
次に、保護部材90のハウジング20への取り付けについて説明する。
保護部材90をハウジング20に取り付けるとき、作業者は、嵌合部95の内側にハウジング筒部21の端部が位置するよう保護部材90をハウジング20に被せ、治具等により保護部材90をハウジング20に対し相対回転させつつ、軸方向へ押し込む。これにより、嵌合部95の内周壁がハウジング筒部21の外周壁に嵌合する。その結果、保護部材90のハウジング20への取り付けが完了する。
次に、バルブタイミング調整装置10のエンジン1への取り付けについて説明する。
本実施形態では、バルブタイミング調整装置10をエンジン1に取り付けるときの工程は、下記の工程を含む。
(カム軸挿入工程)
図10に示すように、作業者は、カム軸3の端面がカムプレート底部32のカムプレート筒部31とは反対側の端面に当接するよう、カム軸3をハウジング穴部24に挿入させる。
(締結工程)
作業者は、締結部材14の軸部141をカムプレート穴部34およびカム軸3の軸穴部100に挿通させ、治具110の治具本体111により締結部材14を例えば時計回り方向に回転させる。
治具110の治具本体111により締結部材14を回転させるとき、治具延伸部113の先端部は、保護部材90の穴部931に入り込み可能である。そのため、治具110の治具本体111により締結部材14を時計回り方向に回転させると、各治具延伸部113は、各穴部931の端部を時計回り方向に押す。これにより、締結部材14がカムプレート30に対し時計回り方向に相対回転しカムプレート30をカム軸3に接続すると同時に、保護部材90がハウジング20に対し時計回り方向に相対回転し嵌合部95とハウジング筒部21との嵌合状態が解除される。その結果、保護部材90は、ハウジング20から離脱可能となる。このように、本実施形態では、保護部材90は、バルブタイミング調整装置10をエンジン1に取り付けるときに、全部が離脱可能となるようハウジング20に取り付けられている。
カム軸3と締結部材14の頭部142との間に所定値以上の軸力が発生するまで治具110を回転させると、締結工程が完了する。
なお、本実施形態では、嵌合部95とハウジング20との嵌合状態を解除するのに必要な力は、締結部材14によりカムプレート30をカム軸3に接続するときに必要な力未満に設定されている。そのため、締結部材14によりカムプレート30とカム軸3とを接続しつつ、確実に保護部材90をハウジング20から離脱可能な状態とすることができる。
(保護部材取り外し工程)
上記締結工程により、保護部材90は、ハウジング20から離脱可能となっているため、作業者は、保護部材90をハウジング20から離脱させ、取り外す。これにより、バルブタイミング調整装置10のエンジン1への取り付けが完了する。
以上説明したように、(8)本実施形態では、保護部材90は、ハウジング20の端部開口部25の少なくとも一部を覆う覆い部93、および、覆い部93の外縁部から筒状に延びるよう形成され内周壁にハウジング20のハウジング筒部21の外周壁が嵌合可能な嵌合部95を有している。そのため、バルブタイミング調整装置10をエンジン1に取り付けるとき、保護部材90をハウジング20から比較的容易に取り外すことができる。
また、(9)本実施形態では、嵌合部95とハウジング20との嵌合状態を解除するのに必要な力は、締結部材14によりカムプレート30をカム軸3に接続するときに必要な力未満に設定されている。そのため、締結部材14によりカムプレート30とカム軸3とを接続しつつ、確実に保護部材90をハウジング20から離脱可能な状態とすることができる。
また、(10)本実施形態では、嵌合部95は、覆い部93側から覆い部93とは反対側へ向かうに従い内周壁が嵌合部95の軸から離れるようテーパ状に形成されている。そのため、保護部材90をハウジング20に容易に取り付けることができるとともに、ハウジング20から保護部材90を容易に取り外すことができる。
(第4実施形態)
第4実施形態によるバルブタイミング調整装置およびその一部を図11、12に示す。第4実施形態は、保護部材90等の構成が第2実施形態と異なる。
第4実施形態では、保護部材90は、例えば樹脂により形成され、覆い部93、筒部94、接着部96等を有している。
覆い部93および筒部94は、第2実施形態と概ね同様のため、説明を省略する。
接着部96は、筒部94の覆い部93とは反対側に設けられている。本実施形態では、接着部96は、筒部94と同径の略円筒状に形成されている。
筒部94および接着部96の内径は、ハウジング筒部21の外径よりやや大きく設定されている。
保護部材90の筒部94と接着部96との間には、略円筒状の破断部97が筒部94および接着部96と一体に形成されている。図12に示すように、破断部97には、破断部97の周方向の全範囲においてミシン目が形成されている。そのため、破断部97は、破断強度が筒部94および接着部96の破断強度より低い。
図11に示すように、バルブタイミング調整装置10のエンジン1への取り付けが完了する前、保護部材90は、覆い部93が少なくともハウジング20の端部開口部25のうち入力板部63の径方向外側の部分を覆い、筒部94の接着部96側の端部および接着部96がハウジング筒部21の端部開口部25側の端部の径方向外側に位置するようハウジング20に取り付けられている。ここで、接着部96は、接着剤961によりハウジング筒部21の外周壁に接着されている。これにより、保護部材90は、ハウジング20からの離脱が規制されている。
上記構成により、エンジン1への取り付けが完了する前のバルブタイミング調整装置10では、ハウジング20の端部開口部25のうち入力板部63で覆われていない部分が、保護部材90の覆い部93および筒部94により覆われている。そのため、異物がハウジング20の端部開口部25を経由してハウジング20の内側に混入するのを抑制することができる。
次に、保護部材90のハウジング20への取り付けについて説明する。
保護部材90をハウジング20に取り付けるとき、作業者は、筒部94および接着部96の内側にハウジング筒部21の端部が位置するよう保護部材90をハウジング20に被せ、接着剤961により接着部96をハウジング筒部21の外周壁に接着する。これにより、保護部材90のハウジング20への取り付けが完了する。
次に、バルブタイミング調整装置10のエンジン1への取り付けについて説明する。
本実施形態では、バルブタイミング調整装置10をエンジン1に取り付けるときの工程は、下記の工程を含む。
(カム軸挿入工程)
図11に示すように、作業者は、カム軸3の端面がカムプレート底部32のカムプレート筒部31とは反対側の端面に当接するよう、カム軸3をハウジング穴部24に挿入させる。
(締結工程)
作業者は、締結部材14の軸部141をカムプレート穴部34およびカム軸3の軸穴部100に挿通させ、治具110の治具本体111により締結部材14を例えば時計回り方向に回転させる。
治具110の治具本体111により締結部材14を回転させるとき、治具延伸部113の先端部は、保護部材90の穴部931に入り込み可能である。そのため、治具110の治具本体111により締結部材14を時計回り方向に回転させると、各治具延伸部113は、各穴部931の端部を時計回り方向に押す。これにより、締結部材14がカムプレート30に対し時計回り方向に相対回転しカムプレート30をカム軸3に接続すると同時に、保護部材90の覆い部93および筒部94がハウジング20に対し時計回り方向に相対回転し破断部97が破断する。その結果、保護部材90のうち覆い部93および筒部94は、ハウジング20から離脱可能となる。このように、本実施形態では、保護部材90は、バルブタイミング調整装置10をエンジン1に取り付けるときに、少なくとも一部(覆い部93、筒部94)が離脱可能となるようハウジング20に取り付けられている。
カム軸3と締結部材14の頭部142との間に所定値以上の軸力が発生するまで治具110を回転させると、締結工程が完了する。
なお、本実施形態では、破断部97を破断するのに必要な力は、締結部材14によりカムプレート30をカム軸3に接続するときに必要な力未満に設定されている。そのため、締結部材14によりカムプレート30とカム軸3とを接続しつつ、確実に破断部97を破断し保護部材90の一部をハウジング20から離脱可能な状態とすることができる。
(保護部材取り外し工程)
上記締結工程により、保護部材90の一部(覆い部93、筒部94)は、ハウジング20から離脱可能となっているため、作業者は、保護部材90の一部(覆い部93、筒部94)をハウジング20から離脱させ、取り外す。これにより、バルブタイミング調整装置10のエンジン1への取り付けが完了する。
以上説明したように、(11)本実施形態では、保護部材90は、ハウジング20の端部開口部25の少なくとも一部を覆う覆い部93、覆い部93の外縁部から筒状に延びる筒部94、および、筒部94の覆い部93とは反対側に設けられハウジング20の外周壁に接着される接着部96を有している。そのため、比較的簡単に、保護部材90のハウジング20への取り付け状態を安定にすることができる。
また、(13)本実施形態では、保護部材90は、筒部94と接着部96との間に形成され破断強度が筒部94および接着部96の破断強度より低い破断部97を有している。そのため、破断部97を破断させることにより、保護部材90の一部である覆い部93および筒部94をハウジング20から離脱させることができる。
また、(14)本実施形態では、破断部97を破断するのに必要な力は、締結部材14によりカムプレート30をカム軸3に接続するときに必要な力未満に設定されている。そのため、締結部材14によりカムプレート30とカム軸3とを接続しつつ、確実に破断部97を破断し保護部材90の一部をハウジング20から離脱可能な状態とすることができる。
(第5実施形態)
第5実施形態によるバルブタイミング調整装置を図13に示す。第5実施形態は、保護部材90等の構成が第4実施形態と異なる。
第5実施形態では、保護部材90は、例えば樹脂により形成され、覆い部93、筒部94、接着部96等を有している。
覆い部93は、第4実施形態と概ね同様の構成であるが、外径が、ハウジング筒部21の端部開口部25側の端部の内径、すなわち、リングギア27の内歯271の歯先径より小さく設定されている。
筒部94は、覆い部93の外縁部から覆い部93の軸方向へ略円筒状に延びるよう覆い部93と一体に形成されている。
接着部96は、筒部94の覆い部93とは反対側に設けられている。本実施形態では、接着部96は、筒部94と同径の略円筒状に形成されている。筒部94と接着部96とは一体に形成されている。
図13に示すように、バルブタイミング調整装置10のエンジン1への取り付けが完了する前、保護部材90は、覆い部93が少なくともハウジング20の端部開口部25のうち入力板部63の径方向外側の一部を覆い、筒部94および接着部96が偏心部材40のカムプレート30とは反対側に位置するよう偏心部材40に取り付けられている。ここで、接着部96は、筒部94とは反対側の端部が、図示しない接着剤により偏心部材40のカムプレート30とは反対側の端面に接着されている。これにより、保護部材90は、偏心部材40からの離脱が規制されている。
上記構成により、エンジン1への取り付けが完了する前のバルブタイミング調整装置10では、ハウジング20の端部開口部25のうち入力板部63で覆われていない部分の一部が、保護部材90の覆い部93、筒部94および接着部96により覆われている。そのため、異物がハウジング20の端部開口部25を経由してハウジング20の内側に混入するのを抑制することができる。
次に、保護部材90の偏心部材40への取り付けについて説明する。
保護部材90を偏心部材40に取り付けるとき、作業者は、接着部96の筒部94とは反対側の端部が偏心部材40のカムプレート30とは反対側の端面に当接するよう保護部材90を偏心部材40に被せ、接着剤により接着部96を偏心部材40の端面に接着する。これにより、保護部材90の偏心部材40への取り付けが完了する。
次に、バルブタイミング調整装置10のエンジン1への取り付けについて説明する。
本実施形態では、バルブタイミング調整装置10をエンジン1に取り付けるときの工程は、下記の工程を含む。
(カム軸挿入工程)
図13に示すように、作業者は、カム軸3の端面がカムプレート底部32のカムプレート筒部31とは反対側の端面に当接するよう、カム軸3をハウジング穴部24に挿入させる。
(締結工程)
作業者は、締結部材14の軸部141をカムプレート穴部34およびカム軸3の軸穴部100に挿通させ、治具110の治具本体111により締結部材14を例えば時計回り方向に回転させる。
治具110の治具本体111により締結部材14を回転させるとき、治具延伸部113の先端部は、保護部材90の穴部931に入り込み可能である。そのため、治具110の治具本体111により締結部材14を時計回り方向に回転させると、各治具延伸部113は、各穴部931の端部を時計回り方向に押す。これにより、締結部材14がカムプレート30に対し時計回り方向に相対回転しカムプレート30をカム軸3に接続すると同時に、保護部材90の覆い部93、筒部94および接着部96が偏心部材40に対し時計回り方向に相対回転し接着部96と偏心部材40との接着状態が解除される。その結果、保護部材90は、ハウジング20から離脱可能となる。このように、本実施形態では、保護部材90は、バルブタイミング調整装置10をエンジン1に取り付けるときに、全部(覆い部93、筒部94、接着部96)が離脱可能となるよう偏心部材40に取り付けられている。
カム軸3と締結部材14の頭部142との間に所定値以上の軸力が発生するまで治具110を回転させると、締結工程が完了する。
なお、本実施形態では、接着部96と偏心部材40との接着状態を解除するのに必要な力は、締結部材14によりカムプレート30をカム軸3に接続するときに必要な力未満に設定されている。そのため、締結部材14によりカムプレート30とカム軸3とを接続しつつ、確実に保護部材90を偏心部材40から離脱可能な状態とすることができる。
(保護部材取り外し工程)
上記締結工程により、保護部材90は、偏心部材40から離脱可能となっているため、作業者は、保護部材90を偏心部材40から離脱させ、取り外す。これにより、バルブタイミング調整装置10のエンジン1への取り付けが完了する。
以上説明したように、(15)本実施形態では、保護部材90は、ハウジング20の端部開口部25の少なくとも一部を覆う覆い部93、覆い部93の外縁部から筒状に延びる筒部94、および、筒部94の覆い部93とは反対側に設けられ偏心部材40に接着される接着部96を有している。そのため、、比較的簡単に、保護部材90の偏心部材40への取り付け状態を安定にすることができる。
また、(16)本実施形態では、接着部96と偏心部材40との接着状態を解除するのに必要な力は、締結部材14によりカムプレート30をカム軸3に接続するときに必要な力未満に設定されている。そのため、締結部材14によりカムプレート30とカム軸3とを接続しつつ、確実に保護部材90を偏心部材40から離脱可能な状態とすることができる。
(他の実施形態)
上述の第1実施形態では、被係止部92の座金部923を金属により形成し、インサート成型により被係止筒部921と一体に形成する例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、座金部923を、樹脂を材料として被係止筒部921と一体に形成してもよい。
また、保護部材本体91の内側筒部912と被係止部92との間には、ミシン目が形成されていてもよい。
また、上述の第2実施形態では、保護部材側ねじ部941をねじ溝状に形成し、ハウジング側ねじ部211をねじ山状に形成する例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、保護部材側ねじ部941をねじ山状に形成し、ハウジング側ねじ部211をねじ溝状に形成することとしてもよい。
また、覆い部93に形成する穴部931は、どのような形状であってもよく、いくつ形成してもよい。また、治具とともに覆い部93を回転させることができるのであれば、覆い部93は穴部931を有していなくてもよい。
また、上述の第3実施形態では、嵌合部95の内周壁、および、ハウジング筒部21のハウジング底部22とは反対側の端部の外周壁がテーパ状に形成される例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、嵌合部95の内周壁、および、ハウジング筒部21のハウジング底部22とは反対側の端部の外周壁の少なくとも一方は、テーパ状に形成されていなくてもよい。
また、上述の第4実施形態では、筒部94と接着部96との間に破断部97を形成する例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、保護部材90は破断部97を有さず、筒部94と接着部96とが一体に形成されていてもよい。この場合、(12)接着部96とハウジング20との接着状態を解除するのに必要な力は、締結部材14によりカムプレート30をカム軸3に接続するときに必要な力未満に設定することが望ましい。このように設定すれば、締結部材14によりカムプレート30とカム軸3とを接続しつつ、確実に保護部材90をハウジング20から離脱可能な状態とすることができる。
また、接着部96の内周壁とハウジング筒部21の外周壁とを接着剤961により接着してもよい。
また、上述の第5実施形態では、筒部94と接着部96とが一体に形成される例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、第4実施形態のように、筒部94と接着部96との間に破断部97を形成することとしてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、入力部材60に入力された回転をカムプレート30に伝達し、ハウジング20とカムプレート30とを相対回転させることが可能であれば、例えば遊星歯車等により伝達部を構成してもよい。
また、本発明の他の実施形態では、チェーン6に代えて、例えばベルト等の伝達部材によりハウジング20とクランク軸2とが連結されていてもよい。
また、上述の実施形態では、カムプレート30がカム軸3の端部に固定され、ハウジング20がクランク軸2に連動して回転する例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、カムプレート30がクランク軸2の端部に固定され、ハウジング20がカム軸3に連動して回転することとしてもよい。
本発明のバルブタイミング調整装置10は、エンジン1の排気弁5のバルブタイミングを調整することとしてもよい。
このように、本開示は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1 エンジン(内燃機関)、2 クランク軸(駆動軸)、3 カム軸(従動軸)、4 吸気弁(バルブ)、5 排気弁(バルブ)、10 バルブタイミング調整装置(回転調整装置)、20 ハウジング、25 端部開口部、30 カムプレート、40 偏心部材(伝達部)、50 オルダム継手(伝達部)、60 入力部材、90 保護部材

Claims (16)

  1. 内燃機関(1)の駆動軸(2)からのトルク伝達により回転する従動軸(3)により開閉するバルブ(4、5)のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置(10)であって、
    前記駆動軸または前記従動軸の一方とともに回転可能な筒状のハウジング(20)と、
    少なくとも一部が前記ハウジングの内側に設けられ、前記駆動軸または前記従動軸の他方に接続され、前記ハウジングに対し相対回転可能なカムプレート(30)と、
    少なくとも一部が前記ハウジングの内側に設けられ、外部から回転が入力される入力部材(60)と、
    少なくとも一部が前記ハウジングの内側に設けられ、前記入力部材に入力された回転を前記カムプレートに伝達し、前記ハウジングと前記カムプレートとを相対回転させることが可能な伝達部(40、50)と、
    前記ハウジングの軸方向の端部のうち前記駆動軸または前記従動軸の他方とは反対側の端部の開口部である端部開口部(25)の少なくとも一部を覆うよう設けられた保護部材(90)と、を備え、
    前記保護部材は、前記バルブタイミング調整装置を前記内燃機関に取り付けるときに、少なくとも一部が離脱可能となるよう前記入力部材、前記ハウジングまたは前記伝達部に取り付けられており、
    前記保護部材は、前記バルブタイミング調整装置を前記内燃機関に取り付ける前の状態では、外部から前記伝達部を目視不能な程度に前記端部開口部の少なくとも一部を覆っており、
    前記伝達部は、前記バルブタイミング調整装置を前記内燃機関に取り付けた後の状態では、前記端部開口部を経由して外部に露出しているバルブタイミング調整装置。
  2. 前記保護部材は、前記端部開口部の少なくとも一部を覆う保護部材本体(91)、および、前記保護部材本体に接続するよう前記保護部材本体と一体に形成された被係止部(92)を有し、
    前記入力部材は、前記被係止部を係止し前記入力部材からの前記保護部材の離脱を規制可能な係止部(65)を有する請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 締結部材(14)により前記カムプレートを前記駆動軸または前記従動軸の他方に接続するとき、前記被係止部が前記締結部材により前記駆動軸または前記従動軸の他方側に押され、前記保護部材本体と前記被係止部とが破断し、前記保護部材本体は、前記入力部材から離脱可能となる請求項2に記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記被係止部は、前記締結部材と前記カムプレートとの間に挟まれ座金として機能する座金部(923)を有している請求項3に記載のバルブタイミング調整装置。
  5. 前記ハウジングは、外周壁に形成されたハウジング側ねじ部(211)を有し、
    前記保護部材は、前記端部開口部の少なくとも一部を覆う覆い部(93)、前記覆い部の外縁部から筒状に延びる筒部(94)、および、前記筒部の内周壁に形成され前記ハウジング側ねじ部にねじ結合可能な保護部材側ねじ部(941)を有している請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  6. 前記保護部材側ねじ部を前記ハウジング側ねじ部にねじ結合するときの前記ハウジングに対する前記保護部材の回転方向は、締結部材(14)により前記カムプレートを前記駆動軸または前記従動軸の他方に接続するときの前記カムプレートに対する前記締結部材の回転方向と反対の方向である請求項5に記載のバルブタイミング調整装置。
  7. 前記保護部材側ねじ部と前記ハウジング側ねじ部とのねじ結合状態を解除するのに必要な力は、前記締結部材により前記カムプレートを前記駆動軸または前記従動軸の他方に接続するときに必要な力未満に設定されている請求項6に記載のバルブタイミング調整装置。
  8. 前記保護部材は、前記端部開口部の少なくとも一部を覆う覆い部(93)、および、前記覆い部の外縁部から筒状に延びるよう形成され内周壁に前記ハウジングの外周壁が嵌合可能な嵌合部(95)を有している請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  9. 前記嵌合部と前記ハウジングとの嵌合状態を解除するのに必要な力は、締結部材(14)により前記カムプレートを前記駆動軸または前記従動軸の他方に接続するときに必要な力未満に設定されている請求項8に記載のバルブタイミング調整装置。
  10. 前記嵌合部は、前記覆い部側から前記覆い部とは反対側へ向かうに従い内周壁が前記嵌合部の軸から離れるようテーパ状に形成されている請求項8または9に記載のバルブタイミング調整装置。
  11. 前記保護部材は、前記端部開口部の少なくとも一部を覆う覆い部(93)、前記覆い部の外縁部から筒状に延びる筒部(94)、および、前記筒部の前記覆い部とは反対側に設けられ前記ハウジングの外周壁に接着される接着部(96)を有している請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  12. 前記接着部と前記ハウジングとの接着状態を解除するのに必要な力は、締結部材(14)により前記カムプレートを前記駆動軸または前記従動軸の他方に接続するときに必要な力未満に設定されている請求項11に記載のバルブタイミング調整装置。
  13. 前記保護部材は、前記筒部と前記接着部との間に形成され破断強度が前記筒部および前記接着部の破断強度より低い破断部(97)を有している請求項11または12に記載のバルブタイミング調整装置。
  14. 前記破断部を破断するのに必要な力は、締結部材(14)により前記カムプレートを前記駆動軸または前記従動軸の他方に接続するときに必要な力未満に設定されている請求項13に記載のバルブタイミング調整装置。
  15. 前記保護部材は、前記端部開口部の少なくとも一部を覆う覆い部(93)、前記覆い部の外縁部から筒状に延びる筒部(94)、および、前記筒部の前記覆い部とは反対側に設けられ前記伝達部に接着される接着部(96)を有している請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  16. 前記接着部と前記伝達部との接着状態を解除するのに必要な力は、締結部材(14)により前記カムプレートを前記駆動軸または前記従動軸の他方に接続するときに必要な力未満に設定されている請求項15に記載のバルブタイミング調整装置。
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