JP6965503B2 - 圧着はがき - Google Patents

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Description

本発明は、圧着はがきに関するものである。
従来、公共料金等の代理収納の分野では、非特許文献1のようなガイドラインが設けられている。このガイドラインの5ページの図3の下側には、代理収納に用いる帳票として、両面開きタイプの圧着はがきの例が示されている。
ここで、代理収納の処理後には、店控、本部控は、店舗側で保管される。そのため、当該控の反対面に個人の宛先や支払い内容に関する情報が記載されていると、店舗の店員等が個人の情報を取得できてしまい、安全性に欠ける。
また、上記圧着はがきのような形態で、店控、本部控と反対面に個人に係る情報を避けるように構成すると、個人情報を記載可能な面が、宛名片の裏面、お客様控えの表面に限られてしまい、個人へ提供する情報が制限されてしまう。
"GS1−128による標準料金代理収納ガイドライン"、[online]、[平成28年9月5日検索]、インターネット<http://www.dsri.jp/standard/barcode/pdf/guideline201404.pdf#search=%27%EF%BC%A7%EF%BC%B31128+%E6%A8%99%E6%BA%96%E6%96%99%E9%87%91%E4%BB%A3%E7%90%86+%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%27>
本発明の課題は、個人を特定可能な情報の印刷面を大きくできる圧着はがきを提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
・第1の発明は、第1片(10)と、前記第1片に第1分離部(41)で分離可能に接続された第2片(20)と、前記第2片に第2分離部(42)で分離可能に接続された第3片(30)と、前記第1分離部、前記第2分離部でZ折りに折り畳んだ状態で、各片の層間を剥離可能に接着する感圧接着層(45,46)とを備える圧着はがきであって、前記第1片は、表側の面である表面に宛名印刷部(11)を備え、前記第2片は、個人情報印刷部(21,26,51,52,57)を備え、前記第3片は、前記第2片に前記第2分離部に接続された第1分離片(31)と、前記第1分離片に第3分離部(43)で分離可能に接続された第2分離片(32)とを備え、開状態の圧着はがきの表面を上下正配置で見た状態で、右側から左側に向けて、前記第1片、前記第2片、前記第3片が配置され、前記第1分離片、前記第2分離片が配置されていること、を特徴とする圧着はがきである。
・第2の発明は、第1の発明の圧着はがきにおいて、前記個人情報印刷部(21,26,51,52,57)は、前記第2片(20)の表面及び裏面に、それぞれ設けられていること、を特徴とする圧着はがきである。
・第3の発明は、第1又は第2の発明の圧着はがきにおいて、前記第2片(20)及び前記第3片(30)は、払込の帳票として利用するものであり、前記第2片は、払込人の控票であり、前記第3片(30)の前記第1分離片(31)及び前記第2分離片(32)の一方は、払込処理を行った店舗の控票であり、他方は、本部の控票であること、を特徴とする圧着はがきである。
・第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明の圧着はがきにおいて、前記第1片(10)は、穴部(15)を備え、前記第2片(20)の裏面には、この圧着はがきを折り畳んだ状態で前記穴部から露出し、はがきであることを示す文字情報(25)を備えること、を特徴とする圧着はがきである。
本発明によれば、個人を特定可能な情報の印刷面を大きくできる圧着はがきを提供できる。
実施形態のはがき1を開いた状態において、表面、裏面から見た図である。 実施形態の閉じた状態のはがき1を示す図、はがき1を開き方を説明する図である。 比較例のはがき101を示す図である。 実施形態のはがき1の使用方法を説明する図である。
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、実施形態のはがき1を開いた状態において、表面、裏面から見た図である。
図2は、実施形態の閉じた状態のはがき1を示す図、はがき1の開き方を説明する図である。
図2(A)は、はがき1を閉じた状態を、表面から見た図である。
図2(B)は、図2(A)のB−B部断面図である。
図2(C)は、はがき1の開き方を説明する図である。
実施形態、図面では、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系は、図1(A)の開状態かつ上下正配置の状態を基準に、左右方向X(左側X1、右側X2)、縦方向Y(下側Y1、上側Y2)、厚さ方向Z(下側Z1、上側Z2)を表す。
また、開状態とは、はがき1を開いた状態をいい、閉状態とは、はがき1を開く前の状態でありZ折りに折り畳んだ状態をいう。上下正配置とは、印刷された文字が縦方向Yにおいて適切な方向を向くように、はがき1を配置した状態をいう。はがき1の表面は、宛名印刷部11が設けられた側の面である。
はがき1(圧着はがき)は、例えば、このはがきの受取人が、はがき1を店舗に持ち込んで、保険料を保険会社に振り込むために用いるものである。
このため、はがき1の受取人は、保険料の払込人である。また、保険会社は、はがき1の送付元であり、かつ、保険料の払込先である。店舗は、例えば、コンビニエンスストア等の店舗であり、受取人の依頼に応じて保険料を保険会社の銀行口座に振り込む業務を行う。
図1に示すように、はがき1は、宛名片10(第1片)、払込人控票20(第2片)、払込処理者控片30(第3片)を備える。
はがき1の材料は、一般的な往復はがき等と同様な紙材であるが、これに限定されない。はがき1の材料は、例えば樹脂シート材等でもよい。
閉じた状態のはがき1の大きさは、日本郵便株式会社が発行の通常はがきの大きさと同じであり、左右(横)100mm、縦148mmであるが、これに限定されない。はがき1の大きさは、例えば私製はがきの大きさ、つまり左右90mm以上107mm以下、縦140mm以上154mm以下でもよい。
(開状態のはがき1を表面から見た状態のはがき1の形状)
図1に示すように、宛名片10、払込人控票20、払込処理者控片30の外形は、等しく、また、縦方向Yに細長い長方形である。
宛名片10の左辺部及び払込人控票20の右辺部は、第1分離部41で分離可能に接続されている。開状態では、宛名片10及び払込人控票20は、第1分離部41回りに開いた状態である。
払込人控票20の左辺部及び払込処理者控片30の右辺部は、第2分離部42で分離可能に接続されている。開状態では、払込人控票20及び払込処理者控片30は、第2分離部42回りに開いた状態である。
第1分離部41、第2分離部42は、例えば、ミシン目、押罫等を紙材に加工した部分である。
宛名片10は、5つの穴部15を備える。
5つの穴部15は、宛名片10の上側Y2に設けられており、左右方向Xに平行に一列に配置されている。
払込処理者控片30は、店舗控票31(第1分離片)、本部控票32(第2分離片)を備える。
店舗控票31は、払込人控票20に第2分離部42で接続されている。
店舗控票31の左辺部及び本部控票32の右辺部は、第3分離部43で分離可能に接続されている。第3分離部43は、第1分離部41、第2分離部42と同様に加工して形成できる。
図1(A)に示すように表面から見た状態では、右側X2から左側X1に向けて、宛名片10、払込人控票20、払込処理者控片30が配置されている。また、右側X2から左側X1に向けて、払込人控票20、店舗控票31、本部控票32が配置されている。
(宛名片10、払込人控票20、払込処理者控片30の外形)
左右方向X及び縦方向Yにおいて、宛名片10の長さと、閉状態のはがき1の長さとは、同じであり、左右100mm、縦148mmである。
左右方向Xにおいて、払込人控票20、店舗控票31、本部控票32の各長さは、前述した「標準料金代理収納ガイドライン」に適合している。
つまり、払込人控票20の長さは、100mm(上記ガイドラインでは30mm以上)である。
また、例えば、店舗控票31の長さは、30mm(同30mm以上)、本部控票32長さは、70mm(同68mm以上)である。なお、これらの長さは、これに限定されず、上記ガイドラインに適合するように、払込処理者控片30を適宜配分できる。
(閉状態のはがき1の層構成)
図2(A)、図2(B)に示すように、閉状態のはがき1は、宛名片10、払込人控票20は、第1分離部41回りに閉じた状態であり、払込人控票20、払込処理者控片30は、第2分離部42回りに閉じた状態である。宛名片10、払込人控票20、払込処理者控片30は、上側Z2から下側Z1に向けて、この順番で積層される。
各層間は、剥離可能に接着される。
すなわち、宛名片10の裏面(図2(B)では下面)及び払込人控票20の裏面(図2(B)では上面)の間には、剥離可能な感圧接着層45が設けられている。同様に、払込人控票20の表面(図2(B)では下面)及び払込処理者控片30の表面(図2(B)では上面)の間には、感圧接着層46が設けられている。
感圧接着層45,46は、感圧接着剤によって形成される。感圧接着剤は、圧力を加えることにより、接着力を発現する接着剤である。感圧接着剤は、公知の接着剤を用いることできる。感圧接着剤としては、例えば、(メタ)アクリル酸アルキル変性の天然ゴムラテックス、エチレン−酢酸ビニル樹脂エマルジョン、アクリル樹脂エマルジョン等の接着剤に適用可能な天然ゴム系の接着剤を、単独又は2種以上を同時に用いることができる。
図2(C)に示すように、閉状態から宛名片10及び払込人控票20間が剥離することにより、宛名片10は、払込人控票20に対して左側X1に開く。なお、このような、形態のはがき1を、左開きともいう。
また、閉状態から払込人控票20及び払込処理者控片30間が剥離することにより、払込処理者控片30は、払込人控票20に対して右側X2に開く。
なお、図2(A)に示すように、宛名片10の右下コーナ部45aの領域には、剥離のきっかけとするために、感圧接着層45を設けなくてもよい。
(はがき1の印刷内容)
(宛名片10)
図1に示すように、宛名片10の表面は、宛名印刷部11、差出人印刷部12を備える。
なお、図1には、各部の概念を説明するために、便宜上、印刷領域の外形を二点鎖線で示した。
宛名印刷部11は、はがき1の受取人(つまり払込人)の宛名(住所51、氏名52)等の情報が印刷された部分である。
差出人印刷部12は、差出人である会社名等が印刷されている。
宛名片10の裏面は、更新案内部16を備える。
更新案内部16は、払込人に対して、保険の更新を案内する情報が印刷されている。更新案内部16は、保険種類53、保険番号54を示す印刷を備える。
(払込人控票20)
払込人控票20の表面は、払込情報印刷部21、受領印欄22を備える。
払込情報印刷部21は、払込人控えとして必要な情報が印刷されている。払込情報印刷部21は、払込の金額55、払込先の保険会社名56、保険番号54、払込人の氏名52を示す印刷を備える。
受領印欄22は、振込処理をした店舗が、店舗名、日付情報を有する受領印2(図4(B)参照)を印刷する欄である。
払込人控票20の裏面は、郵便はがき文字印刷部25、契約内容印刷部26、払込店舗説明印刷部27を備える。
郵便はがき文字印刷部25は、「郵便はがき」という文字(はがきであることを示す文字情報)の印刷である。閉状態において、これらの文字は、宛名片10の穴から露出する位置に配置されている(図2(A)参照)。これにより、はがき1は、日本郵便株式会社の郵便物の規格に則する。
契約内容印刷部26は、更新後の契約内容を説明する印刷である。契約内容印刷部26は、保険番号54、被保険者の氏名52、被保険者の連絡先(住所51、電話番号57)、保険料の金額55を示す印刷を備える。
払込店舗説明印刷部27は、払込人に対して、保険料の払込が可能な店舗を説明する印刷である。
(払込処理者控片30)
払込処理者控片30の店舗控票31の表面は、払込情報印刷部31a、受領印欄31bを備える。
払込情報印刷部31aは、店舗の控えとして必要な情報の印刷である。払込情報印刷部31aは、払込先の保険会社名56、払込の金額55、保険番号54を示す印刷を備える。
受領印欄31bは、払込人控票20の受領印欄22と同様である。
払込処理者控片30の本部控票32の表面は、払込情報印刷部32a、受領印欄32bを備える。
払込情報印刷部32aは、複数の店舗を統括する本部の控えとして必要な情報の印刷である。払込情報印刷部32aの印刷内容は、店舗控票31の払込情報印刷部31aと同様である。
受領印欄32bは、払込人控票20の受領印欄22と同様である。
払込処理者控片30の裏面(つまり店舗控票31の裏面及び本部控票32の裏面)は、地紋36を備える。地紋36は、ベタ印刷に「△保険会社」という文字が抜きで設けられている。地紋36は、閉状態のはがき1の内部の印刷情報を透かして読み取り難くする。なお、図1(B)には、図示の便宜上、抜きの部分を黒文字で示した。
ここで、宛名片10の裏面、払込人控票20の表面、払込人控票20の裏面の大きさは、それぞれ、はがき1の大きさと同じであるので、左右100mmである。これにより、印刷面を大きくすることができるので、印刷(又は印字)可能な情報量を大きくすることができる。図1の例では、最も情報量が多い面は、例えば、払込人控票20の裏面であるが、宛名片10の裏面、払込人控票20の表面も、情報量を多くすることができる。
払込人控票20の表面、払込人控票20の裏面には、個人情報(払込者を特定可能であり、個人に関わる情報)を備える。つまり、これらの面には、払込人の住所51、氏名52、電話番号57等の情報を備える。
ここで、はがき1の製造時において、万が一印刷ずれ等が起こることにより、これらの個人情報又はその一部が他の紙片に印刷されてしまうことは、好ましくない。例えば、払込人控票20の表面の払込情報印刷部21が左側X1にずれてしまえば(図1(A)の矢印A21参照)、払込人の氏名52等が店舗控票31に印刷されてしまう可能性がある。
はがき1は、前述したように印刷面を大きくできるので、印刷面の外形から、文字までの長さを大きくすることができる。これにより、印刷ずれが起こった場合でも、これらの個人情報又はその一部が、他の片に印刷されてしまうことを抑制できるので、個人情報の安全性を向上できる。
なお、個人情報は、払込人控票20の表面及び裏面に加えて、宛名片10の裏面に印刷してもよい。このように、はがき1は、安全性が要求される個人情報の印刷部(以下、「個人情報印刷部」ともいう)を、最大3面設けることができる。これにより、はがき1は、個人情報印刷部の面積を大きくすることができる。
(比較例)
図3は、比較例のはがき101を示す図である。
実施形態のはがき1と、比較例のはがき101とを比較することにより、実施形態のはがき1が個人情報印刷部を大きくできること等について、詳細に説明する。
比較例のはがき101は、いわゆる右開きのタイプである。
つまり、図3に示すよう、はがき101を表面側からみると、表片110a(宛名片)、中央片120a、裏片130aが左側X1から右側X2に向けて配置されている。
また、上記ガイドラインに則するために、払込人控票120、店舗控票131、本部控票132は、右側X2から左側X1に向けて、この順番で配置される。
払込人控票120、店舗控票131は、裏片130aに配置される。本部控票132は、中央片120aの全体の領域である。
ここで、本部控票132は、個人情報を印刷することは好ましくない。本部控票132は、店舗での払込処理後において、店舗及び本部の従業者が払込人の個人情報を確認できてしまうためである。
このため、比較例のはがき101は、個人情報を印刷可能な面を1面のみ、つまり、表片110aの裏面のみにしか設けることができない。この1面のみでは、実施形態の2面分(宛名片10の裏面及び払込人控票20の裏面)の個人情報を含む情報の全てを、印刷することができない。図3には、契約内容印刷部126の一部と、払込店舗説明印刷部127とが、表片110aの裏面の外形からはみ出した例を図示した。
また、比較例のはがき101は、上記ガイドラインに則するためには、左右方向Xにおいて、店舗控票31の長さを最低30mm確保する必要がある。このため、払込人控票20の長さは、最大で70mmである。
このため、比較例の払込人控票120の表面に、実施形態の払込人控票20の表面と同じ情報を印刷しようとすると、払込人控票120の外形と文字の外形との長さが小さくなってしまう。このため、印刷ずれ等が起これば、氏名等の一部が店舗控票131に印刷されてしまい(図3(A)に示す矢印A121参照)、また、その可能性は、実施形態よりも格段に大きい。さらに、比較例の本部控票132の表面は、実施形態の払込人控票20の表面よりも面積が小さいので、情報量が多くなる程、このような状態になりやすい。
これに対して、実施形態のはがき1は、前述したように、個人情報の安全性を向上できる。
(製造方法)
はがき1の製造方法を説明する。
はがき1は、例えば、以下の工程に従って製造できる。
(1)印刷会社は、共通情報を、感圧接着層45,46を形成する接着剤が塗付された上質紙に対して、オフセット印刷装置等によって印刷する。共通情報とは、全ての受取人で共通の情報であり、例えば、払込店舗説明印刷部27、受領印欄22,31b,32b、地紋36等の印刷である。
(2)印刷会社は、オフセット印刷後の上質紙に、第1分離部41、第2分離部42、第3分離部43を、ミシン目加工等することにより形成する。
(3)印刷会社は、ミシン目加工後の上質紙に、可変情報を、レーザビーム印刷装置、インクジェット印刷装置等によって印刷する。可変情報は、はがき1の受取人毎に異なる情報であり、例えば、受取人の氏名52、保険料の金額55等の情報である。
(4)印刷会社は、可変情報を印刷後の上質紙に対して、メールシーラ等によって、折り畳み加工及び加圧加工することにより、各層間を接着する。
以上によって、はがき1を製造することができる。なお、上記工程の順序は、適宜変更してもよく、また、連続したものではなくてもよい。例えば、(2)の第1分離部41、第2分離部42、第3分離部43を形成した状態の上質をストックしておき、保険会社からの発注に応じて、(3)以降の加工を行ってもよい。
保険会社は、印刷会社から納入されたはがき1を、郵送する。なお、印刷会社は、製造後のはがき1を、直接郵送してもよい。
(使用方法)
図4は、実施形態のはがき1の使用方法を説明する図である。
払込人は、郵送されたはがき1を、以下のように使用する。
(1)払込人は、閉状態のはがき1を開いて(図2(C)参照)、開状態に変形する。
(2)図4(A)に示すように、払込人は、はがき1を第1分離部41で分離する。これにより、はがき1は、宛名片10と、払込人控票20及び払込処理者控片30とに分離する。
以降の使用方法では、一体の払込人控票20及び払込処理者控片30は、帳票として利用される。
(3)払込人は、一体の払込人控票20及び払込処理者控片30を店舗に持ち込んで、店舗に払込を依頼する。
(4)店舗の従業者(以下「店員」という)は、POSレジスタ等を操作して、払込処理する。
(5)図4(B)に示すように、店員は、払込処理が終了すると、受領印2を、受領印欄22,31b,32bに押印する。
(6)店員は、第2分離部42で、払込人控票20、払込処理者控片30を分離する。店員は、払込人控票20を、払込人に渡す。
(7)店員は、払込処理者控片30を、第3分離部43で、店舗控票31、本部控票32に分離する。店員は、店舗控票31を控えとして店舗で保管し、本部控票32を本部に送付する。
(8)本部の従業者は、本部控票32を控えとして本部で保管する。
以上説明したように、本実施形態のはがき1は、ガイドラインに則しながら、個人情報印刷部の面積を大きくすることができ、また、個人情報の安全性を向上できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、後述する変形形態等のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
実施形態において、個人情報印刷部は、払込人控票の両面に設けられた例を示したが、これに限定されない。個人情報印刷部は、払込人控票の一方の面のみに設けてもよい。この場合でも、個人情報印刷部は、左右方向において、はがきと同じ長さだけ確保できる。
1…はがき 10…宛名片 11…宛名印刷部 15…穴部 20…払込人控票 21…払込情報印刷部 25…はがき文字印刷部 26…契約内容印刷部 27…払込店舗説明印刷部 30…払込処理者控片 31…店舗控票 31a…払込情報印刷部 32…本部控票 32a…払込情報印刷部 41…第1分離部 42…第2分離部 43…第3分離部 45,46…感圧接着層 51…住所 52…氏名 57…電話番号

Claims (2)

  1. 第1片と、
    前記第1片に第1分離部で分離可能に接続された第2片と、
    前記第2片に第2分離部で分離可能に接続された第3片と、
    を備え、
    前記第3片は、
    前記第2片に前記第2分離部に接続された第1分離片と、
    前記第1分離片に第3分離部で分離可能に接続された第2分離片とを備え、
    開状態の圧着はがきの表面を上下正配置で見た状態で、右側から左側に向けて、
    前記第1片、前記第2片、前記第3片が配置され、
    前記第1分離片、前記第2分離片が配置されており、
    前記第1分離部、前記第2分離部でZ折りに折り畳んだ状態で、各片の層間を剥離可能に接着する感圧接着層とを備える圧着はがきであって、
    前記第1片は、表側の面である表面に宛名印刷部を備え、
    前記第2片は、払込人の控票であり、個人を特定可能な情報を含む個人情報印刷部を備え、
    前記個人情報印刷部は、前記第2片の表面及び裏面に、それぞれ設けられており、払込情報印刷部と、契約内容印刷部とを含み、
    さらに、払込店舗説明印刷部とを備え、
    前記個人を特定可能な情報は、表面及び裏面の双方に、少なくとも一部が同一の情報を含み、
    前記第3片の前記第1分離片及び前記第2分離片の一方は、払込処理を行った店舗の控票であり、他方は、本部の控票であり、
    前記第2片及び前記第3片は、払込の帳票として利用するものであり、
    前記第2片及び前記第3片の前記第1分離片及び前記第2分離片のそれぞれの同一の面に、受領印欄が設けられていること、
    を特徴とする圧着はがき。
  2. 請求項1に記載の圧着はがきにおいて、
    前記第1片は、穴部を備え、
    前記第2片の裏面には、この圧着はがきを折り畳んだ状態で前記穴部から露出し、はがきであることを示す文字情報を備えること、
    を特徴とする圧着はがき。
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