JP5257338B2 - セキュリティ用封筒、セキュリティ用封筒の使用方法 - Google Patents
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Description
ただし、セキュリティ用途の封筒は、当然コストよりもセキュリティ性が重視されるべきであるために、高価であっても、専用伝票を使用する場合が一般的であった。
前記発側控え片に記載した情報を、前記着側控え片及び前記上側封筒片に選択的に複写する複写構造と、前記上側封筒片又は前記下側封筒片の少なくとも一端辺に設けられ、一方側が他方側よりも長く形成されたフラップ部と、前記フラップ部で封緘する封緘構造と、
前記上側封筒片に形成され、前記着側控え片の大部分を包含する位置や形状の開封用ミシン目とを備え、前記着側控え片は、前記上側封筒片の1辺側に、前記発側控え片と前記着側控え片と共に該1辺側を一体に揃える綴じ部に、前記上側封筒片から分離可能に綴じられており、前記開封用ミシン目は、前記綴じ部側に設けられ、開封者が指を引っ掛ける指掛け部は、前記開封用ミシン目に沿って、前記着側控え片に覆われて備えられ、前記下側封筒片の上面に形成され、封入物の抜き忘れを防止する暗色の着色層を備え、前記上側封筒片の被複写領域は、前記開封用ミシン目で囲まれた領域内部に含まれており、前記上側封筒片から切り離し可能であること、を特徴とするセキュリティ用封筒である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のセキュリティ用封筒の使用方法であり、発側から最終受取人までの間に介在する配送介在者が、前記セキュリティ用封筒を前記発側から受け取って、前記最終受取人に受け渡すものであり、 前記発側が前記発側控片に必要事項を記入し、前記配送介在者が、前記発側控え片にサインを記入し、前記着側控え片及び前記上側封筒片に複写する発側控え片記入工程と、 前記発側が前記発側控片を剥がして保管する発側控え片剥がし工程と、 前記配送介在者が前記発側控え片を剥がした後のこのセキュリティ用封筒を、前記最終受取人に受け渡す受け渡し工程と、
前記最終受取人が前記着側控え片にサインを記入して、前記上側封筒片に複写する着側控え片記入工程と、前記配送介在者が前記着側控え片を剥がして、前記指掛け部を視認可能にすると共に該着側控え片を保管する着側控え片剥がし工程と、 前記最終受取人がこのセキュリティ用封筒を開封して内容物を取り出す内容物取り出し工程とを備えること、 を特徴とするセキュリティ用封筒の使用方法である。
(第1実施形態)
図1は、本発明によるセキュリティ用封筒の第1実施形態を示す図である。
第1実施形態のセキュリティ用封筒10は、上側封筒片11と、下側封筒片12と、発側控え片13と、着側控え片14と、裏カーボン(複写構造)15と、フラップ部16と、封緘構造17と、着側開封用ミシン目18と、着色層19などとを備えている。
この実施形態では、上側封筒片11と下側封筒片12との間の封筒部に、セキュリティ性の高い封入物20、例えば、請求書、手形、小切手等の金券又はそれに類する貴重品を挿入するようにしてある。
発側控え片13及び着側控え片14は、ライン糊bによって、左辺が綴られたており、ミシン目c,dで抜き取り可能になっている。
発側控え片13、着側控え片14及び上側封筒片11の片には、裏カーボン15により、配送管理に使用する共通した識別番号(又は識別記号)となるクラッシュ番号eが形成されている。
フラップ部16は、上側封筒片11の右辺に、下側封筒片12よりも長く形成されたふた状の部分である。
封緘構造17は、フラップ部16で封筒部を封緘するための構造であり、例えば、両面粘着テープ、再湿糊又はコールドシール等が用いられている。
この開封用ミシン目18については、開封するまでの間は封入物20をキチンと保護しつつ、開封時にはスムーズに開封できる、という矛盾した機能を両立させる必要があるために、基材(上側封筒片11)に合わせて、適宜ミシンのカット比や形状を設定する必要がある。また、必要に応じて、安全確実な開封方法を誘導するような注意文言を加えるとよい。
また、下側封筒片12の上面には、暗色の着色層19が形成されている。着色層19は、開封時に、金券などの封入物20の抜き忘れを防止するためのものであり、金券としてほとんど存在しない墨系インキでベタ印刷を施しておくことにより、目視によって簡単に、封入物20の取り忘れ事故の防止を図ることができる。
(1)発側で、発側控え片13に必要事項を記入して、全枚目(着側控え片14、上側封筒片11)に複写する。
(2)発側控え片13に、配送担当者(例えば、ドライバー)のサインをもらい、このサインも全枚目に複写される。
(3)発側で発側控え片13を剥がして保管する。
(4)配送担当者が配送する。
(5)配送担当者が着側A(着側受付人)に、セキュリティ封筒10を渡し、着側控え片14に目前で受領のサインを行い、このサインも次枚目(上側封筒片11)に複写される。
(6)着側Aが着側B(着側最終受取人)に渡し、受領のサインをもらう。
(7)サイン後の着側控え片14を、着側Aが剥がして保管する。
(8)着側Bでセキュリティ封筒10を開封し、内容物20と同封された控え片を取り出す。
(1)セキュリティ性
開封方法の工夫により、封入物の取り忘れ事故を防止することができる。
複写化により、発−着のアンマッチング事故を防止することができる。
(2)複写可能
全枚目に共通の目視ナンバーを付すことが可能である。
着側の控え、封筒部自体への控えが簡単に設けられる。
(3)安定・低コスト
配送伝票で確立された技術を応用しており、製造が安定的である。
新たな設備投資も不要で、低コストで供給可能である。
(4)サイズ
封入物の大きさや量、紛失防止の観点からサイズを選択することができる。
A4サイズより一回り小さくすれば、金券等の定形封入物が収納しやすく、また、封筒自体も机の中等に収納しやすい。
図2は、本発明によるセキュリティ用封筒の第2実施形態を示す図である。
なお、前述した第1実施形態と同様な機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に統一した符号を付して、重複する説明や図面を適宜省略する。
第2実施形態のセキュリティ用封筒10−2では、着側控え片14ー2は、上側封筒片11の下側に綴じ合わされている。
この実施形態では、着側控え片14−2と下側封筒片12との間に、封入物20を配置するようにしてある。
そして、開封用ミシン目18は、上側封筒片11に着側控え片14−2の大部分を包含する位置や形状に形成されている。
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
例えば、識別番号は、クラッシュ番号の例で説明したが、バーコードなどの識別記号を印刷してもよい。
また、フラップ部は、下側封筒片12側に設けてもよい。
16,16−2 フラップ部、17 封緘構造、18 着側開封用ミシン目、19 着色層、20 封入物
Claims (2)
- 少なくとも2辺が綴じ合わせられて筒形状の封筒部となる上側及び下側封筒片と、
前記上側封筒片の上側に配置され発側の控えとなる発側控え片と、
前記上側封筒片の上側に配置され着側の控えとなる着側控え片と、
前記発側控え片に記載した情報を、前記着側控え片及び前記上側封筒片に選択的に複写する複写構造と、
前記上側封筒片又は前記下側封筒片の少なくとも一端辺に設けられ、一方側が他方側よりも長く形成されたフラップ部と、
前記フラップ部で封緘する封緘構造と、
前記上側封筒片に形成され、前記着側控え片の大部分を包含する位置や形状の開封用ミシン目とを備え、
前記着側控え片は、前記上側封筒片の1辺側に、前記発側控え片と前記着側控え片と共に該1辺側を一体に揃える綴じ部に、前記上側封筒片から分離可能に綴じられており、
前記開封用ミシン目は、前記綴じ部側に設けられ、開封者が指を引っ掛ける指掛け部は、前記開封用ミシン目に沿って、前記着側控え片に覆われて備えられ、
前記下側封筒片の上面に形成され、封入物の抜き忘れを防止する暗色の着色層を備え、
前記上側封筒片の被複写領域は、前記開封用ミシン目で囲まれた領域内部に含まれており、前記上側封筒片から切り離し可能であること、
を特徴とするセキュリティ用封筒。 - 請求項1に記載のセキュリティ用封筒の使用方法であり、発側から最終受取人までの間に介在する配送介在者が、前記セキュリティ用封筒を前記発側から受け取って、前記最終受取人に受け渡すものであり、
前記発側が前記発側控片に必要事項を記入し、前記配送介在者が、前記発側控え片にサインを記入し、前記着側控え片及び前記上側封筒片に複写する発側控え片記入工程と、
前記発側が前記発側控片を剥がして保管する発側控え片剥がし工程と、
前記配送介在者が前記発側控え片を剥がした後のこのセキュリティ用封筒を、前記最終受取人に受け渡す受け渡し工程と、
前記最終受取人が前記着側控え片にサインを記入して、前記上側封筒片に複写する着側控え片記入工程と、
前記配送介在者が前記着側控え片を剥がして、前記指掛け部を視認可能にすると共に該着側控え片を保管する着側控え片剥がし工程と、
前記最終受取人がこのセキュリティ用封筒を開封して内容物を取り出す内容物取り出し工程とを備えること、
を特徴とするセキュリティ用封筒の使用方法。
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