JP6963892B2 - 中央装置、施設サーバ、サービス連携システム、サービス提供方法及びプログラム - Google Patents

中央装置、施設サーバ、サービス連携システム、サービス提供方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、中央装置、施設サーバ、サービス連携システム、サービス提供方法及びプログラムに関する。
有料道路を運営する道路事業者は、車両から有料道路の利用料金を収受するシステムとして、車両に搭載された車載器と、有料道路の料金所に設置された路側装置との間で無線通信を行うことにより、当該車両が利用した有料道路の利用料金を収受する自動料金収受システムを有している。
このような車載器は駐車場等の施設の利用料金を収受するシステムにおいても利用されている。例えば、駐車場等の施設を運営する民間のサービス事業者は、車載器と駐車場の出入口に設置された路側装置との間で無線通信を行うことにより、当該車両が利用した駐車場の利用料金を収受する駐車料金決済システムを有している(特許文献1、特許文献2)。
特開2015−35106号公報 特開2015−35108号公報
しかしながら、有料道路を運営する道路事業者と、駐車場等の施設を運営する民間のサービス事業者とは、異なる事業者である。このため、従来のシステムにおいては、例えば、ある施設を利用した車両に対しては有料道路の利用料金を割引く等の、異なる事業者同士で提携して相互利用サービスを提供することが困難であった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものあって、有料道路及び施設を運営する事業者がそれぞれ異なっている場合であっても、有料道路及び施設の双方を利用した車両に対し、相互利用サービスを提供することができる中央装置、施設サーバ、サービス連携システム、サービス提供方法及びプログラムを提供する。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用している。
本発明の第一の態様によれば、中央装置(300)は、有料道路を利用する車両を特定可能な車両情報と、当該車両に対する有料道路の課金額とを含む有料道路利用情報を記憶する有料道路利用情報記憶部(340)と、前記有料道路と提携する施設の利用に関する情報であって、前記施設を利用した車両の車両情報を含む施設利用情報を蓄積する施設サーバ(200)から、前記有料道路利用情報に含まれる前記車両情報と関連する施設利用情報を取得する施設利用情報取得部(312)と、前記施設利用情報に基づいて前記課金額を修正する課金額修正部(313)と、を備える。
このような構成を有することにより、課金額修正部は、施設利用情報に基づいて、有料道路と提携する施設を利用した車両に対する有料道路の課金額を割引く等の修正を行うことができる。これにより、中央装置は、有料道路及び施設を運営する事業者がそれぞれ異なっている場合であっても、有料道路及び施設の双方を利用した車両に対し、相互利用サービスを提供することができる。
本発明の第二の態様によれば、上述の態様の中央装置は、前記施設サーバからの要求に基づいて、前記施設サーバが指定する車両情報と関連する前記有料道路利用情報を前記施設サーバへ送信する有料道路利用情報送信部(315)を更に備える。
このような構成を有することにより、有料道路利用情報送信部は、有料道路と提携する施設へ有料道路利用情報を送信して、当該提携施設が有料道路を利用した車両に対して相互利用サービスを提供できるようにする。
本発明の第三の態様によれば、施設サーバ(200)は、有料道路を利用する車両を特定可能な車両情報と、当該車両に対する有料道路の課金額とを含む有料道路利用情報を蓄積する中央装置(300)から、施設を利用する車両の車両情報と関連する有料道路利用情報を取得する有料道路利用情報取得部(215)と、前記有料道路利用情報に基づいて、前記車両による前記施設の利用に関連するサービスを提供する施設利用処理部(213)と、を備える。
このような構成を有することにより、施設利用処理部は、有料道路利用情報に基づいて、有料道路を利用した車両に対し、当該車両の施設の利用に関連するサービスを提供することができる。これにより、施設サーバは、有料道路及び施設を運営する事業者がそれぞれ異なっている場合であっても、有料道路及び施設の双方を利用した車両に対し、相互利用サービスを提供することができる。
本発明の第四の態様によれば、上述の態様の施設サーバは、前記施設を利用する前記車両の車両情報と、当該車両に対する施設の利用料金とを含む施設利用情報を記憶する施設利用情報記憶部(230)を更に備える。前記有料道路利用情報取得部は、前記施設利用情報に含まれる前記車両情報を指定して、前記車両情報と関連する前記有料道路利用情報を前記中央装置から取得する。前記施設利用処理部は、前記有料道路利用情報に基づいて、前記利用料金に対して割引を適用する割引適用部(213B)を有する。
このような構成を有することにより、割引適用部は、当該車両が有料道路を利用したか否かに応じて、施設の利用料金に対して割引を適用することができる。
本発明の第五の態様によれば、上述の態様の施設サーバは、前記施設の利用を希望する前記車両の前記車両情報を記憶するユーザ情報記憶部(240)を更に備える。前記有料道路利用情報取得部は、前記ユーザ情報記憶部に記憶されている前記車両情報のうち少なくとも一つの車両情報を指定して、指定した車両情報に関連する前記有料道路利用情報を前記中央装置から取得する。前記施設利用処理部は、複数の前記有料道路利用情報に基づいて、前記施設を利用する車両による前記有料道路の利用に関する統計情報を生成する統計情報生成部(213C)を更に有する。前記割引適用部は、前記統計情報に基づいて、前記利用料金に対して割引を適用する。
このような構成を有することにより、割引適用部は、有料道路の統計情報に基づいて、有料道路を利用する車両の多寡等に応じて利用料金に対する割引の適用の有無、割引額等を変更して、施設の利用の促進を図ることができる。
本発明の第六の態様によれば、上述の態様の施設サーバにおいて、前記施設利用処理部は、前記車両の前記車両情報を指定して前記施設の予約が行われた場合、当該車両情報を含む予約情報を入力する予約情報入力部(213D)と、前記有料道路利用情報に基づいて、前記予約情報を更新する予約情報更新部(213E)と、を更に有する。前記有料道路利用情報取得部は、前記予約情報に含まれる前記車両情報を指定して、指定した車両情報に関連する前記有料道路利用情報を前記中央装置から取得する。
このような構成を有することにより、予約情報更新部は、有料道路利用情報に基づいて、施設を予約した車両が当該施設に向かって移動しているか否かを予測して、予約情報を更新することができる。これにより、施設サーバは、施設を予約した車両が実際には施設を訪れなかった場合、当該車両の予約分を確保するために他の車両が施設を利用できなくなる可能性を低減させることができる。
本発明の第七の態様によれば、上述の態様の施設サーバにおいて、前記施設利用処理部は、前記車両の前記車両情報を指定して当該車両による前記施設への配送予定が入力された場合、前記車両情報を含む配送情報を入力する配送情報入力部(213F)と、前記配送情報と、前記有料道路利用情報とに基づいて、前記車両の到着時刻を予測する到着予測部(213G)と、を更に有する。前記有料道路利用情報取得部は、前記配送情報に含まれる前記車両情報を指定して、指定した車両情報に関連する前記有料道路利用情報を前記中央装置から取得する。
このような構成を有することにより、到着予測部は、有料道路利用情報に基づいて、施設への配送を予定する車両が、いつ当該施設へ到着するかを予測することが可能となる。これにより、施設の管理者等は、到着予測部による予測結果に基づいて、当該車両による配送を受け入れる準備等を事前に行うことができる。
本発明の第八の態様によれば、サービス連携システムは、上述の何れか一の態様に記載の中央装置と、上述の何れか一の態様に記載の施設サーバと、を備える。
これにより、サービス連携システムは、異なる事業者により運用されている有料道路と、提携施設との双方を利用した車両に対し、相互利用サービスを提供することができる。
本発明の第九の態様によれば、サービス提供方法は、有料道路を利用する車両を特定可能な車両情報と、当該車両に対する有料道路の課金額とを含む有料道路利用情報を記憶する有料道路利用情報記憶ステップと、前記有料道路と提携する施設の利用に関する情報であって、前記施設を利用した車両の車両情報を含む施設利用情報を蓄積する施設サーバから、前記有料道路利用情報に含まれる前記車両情報と関連する施設利用情報を取得する施設利用情報取得ステップと、前記施設利用情報に基づいて前記課金額を修正する課金額修正ステップと、を有する。
本発明の第十の態様によれば、サービス提供方法は、有料道路を利用する車両を特定可能な車両情報と、当該車両に対する有料道路の課金額とを含む有料道路利用情報を蓄積する中央装置から、前記有料道路と提携する施設を利用する車両の車両情報と関連する有料道路利用情報を取得する有料道路利用情報取得ステップと、前記有料道路利用情報に基づいて、前記車両による前記施設の利用に関連するサービスを提供する施設利用処理ステップと、を有する。
本発明の第十一の態様によれば、プログラムは、中央装置のコンピュータを、有料道路を利用する車両を特定可能な車両情報と、当該車両に対する有料道路の課金額とを含む有料道路利用情報を記憶する有料道路利用情報記憶部、前記有料道路と提携する施設の利用に関する情報であって、前記施設を利用した車両の車両情報を含む施設利用情報を蓄積する施設サーバから、前記有料道路利用情報に含まれる前記車両情報と関連する施設利用情報を取得する施設利用情報取得部、前記施設利用情報に基づいて前記課金額を修正する課金額修正部、として機能させる。
本発明の第十二の態様によれば、プログラムは、施設サーバのコンピュータを、有料道路を利用する車両を特定可能な車両情報と、当該車両に対する有料道路の課金額とを含む有料道路利用情報を蓄積する中央装置から、前記有料道路と提携する施設を利用する車両の車両情報と関連する有料道路利用情報を取得する有料道路利用情報取得部、前記有料道路利用情報に基づいて、前記車両による前記施設の利用に関する処理を行う施設利用処理部、として機能させる。
上述の中央装置、施設サーバ、サービス連携システム、サービス提供方法及びプログラムによれば、有料道路及び施設を運営する事業者がそれぞれ異なっている場合であっても、有料道路及び施設の双方を利用した車両に対し、相互利用サービスを提供することができる。
第1の実施形態に係るサービス連携システムの全体構成を示す図である。 第1の実施形態に係る施設利用システム及び道路課金システムの機能構成を示す図である。 第1の実施形態に係る施設利用情報の例を示す図である。 第1の実施形態に係る有料道路利用情報の例を示す図である。 第1の実施形態に係る中央装置の処理フローを示す図である。 第1の実施形態に係る施設サーバ及び中央装置のハードウェア構成を示す図である。 第1の実施形態の変形例に係る施設利用システム及び道路課金システムの機能構成を示す図である。 第1の実施形態の変形例に係る施設サーバの処理フローを示す図である。 第2の実施形態に係る施設利用システム及び道路課金システムの機能構成を示す図である。 第2の実施形態に係る中央装置の処理フローを示す図である。 第3の実施形態に係る施設利用システム及び道路課金システムの機能構成を示す図である。 第3の実施形態に係る施設サーバの処理フローを示す第1の図である。 第3の実施形態に係る統計情報の例を示す図である。 第3の実施形態に係る施設サーバの処理フローを示す第2の図である。 第3の実施形態に係る中央装置の処理フローを示す図である。 第4の実施形態に係る施設利用システム及び道路課金システムの機能構成を示す図である。 第4の実施形態に係る施設サーバの処理フローを示す第1の図である。 第4の実施形態に係る施設サーバの処理フローを示す第2の図である。 第5の実施形態に係る施設利用システム及び道路課金システムの機能構成を示す図である。 第5の実施形態に係る施設サーバの処理フローを示す図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態に係るサービス連携システム1について、図1〜6を参照しながら説明する。
(全体構成)
図1は、第1の実施形態に係るサービス連携システムの全体構成を示す図である。
図1に示すように、サービス連携システム1は、民間のサービス事業者が運営する施設を訪れる車両に対し、施設別に設定されたサービスの提供を行うための施設利用システム2と、道路事業者が運営する有料道路を利用した車両に対し、有料道路の利用料金を課金する道路課金システム3と、を備えている。
民間のサービス事業者が運営する施設とは、例えば駐車場、ショッピングセンター、ガソリンスタンド等の施設であり、これらの施設を訪れた車両に対し、駐車スペースの貸与、商品の販売等のサービスを提供する。
なお、本実施形態では、各施設が大型ショッピングセンター等に設けられた駐車場である態様を例として説明する。各施設(駐車場)が車両に提供するサービスとは、駐車時間に応じて予め定められた利用料金(駐車料金)を対価として、車両に対し駐車スペースを貸与するサービスである。
また、サービス連携システム1では、施設利用システム2と道路課金システム3とを連携させることにより、施設及び有料道路の双方を利用する車両に対し、相互利用サービスを提供する。なお、本実施形態に係るサービス連携システム1は、有料道路と、当該有料道路と提携する施設との双方を利用した車両に対し、有料道路の利用に係る課金額を割引く相互利用サービスを提供する。
施設利用システム2は、図1に示すように、複数の施設(駐車場)のそれぞれに設けられた施設利用処理装置20と、施設利用処理装置20と専用ネットワークにより通信可能に接続された施設サーバ200と、を有している。
施設利用処理装置20は、施設を利用する車両に搭載された車載器10との間で、無線通信を介して施設の利用に関する情報の送受信を行う。
施設サーバ200は、施設利用処理装置20を介して車両による施設の利用に関する情報を収集して、当該情報に基づく各種処理を行う。また、施設サーバ200は、有線通信を介して外部のサーバ(例えば、クレジットカード会社が有するクレジットカード決済サーバ40等)と接続される。
施設利用処理装置20及び施設サーバ200の詳細については後述する。
道路課金システム3は、図1に示すように、複数の入口料金所のそれぞれに設けられた入口処理装置31と、複数の出口料金所のそれぞれに設けられた課金処理装置32と、入口処理装置31及び課金処理装置32と専用ネットワークにより通信可能に接続された中央装置300と、を有している。
本実施形態では、入口処理装置31及び課金処理装置32は、車両に搭載された車載器10と無線通信を介して接続され、有料道路の区間別に予め定められた課金額を収受する課金処理を行う。なお、他の実施形態においては、課金処理装置32は、車両が利用した区間に関わらず、車両から一定の課金額を収受してもよい。この場合、入口処理装置31を省略し、入口料金所または出口料金所に課金処理装置32のみを設けるようにしてもよい。
中央装置300は、入口処理装置31及び課金処理装置32を介して車両による有料道路の利用に関する情報を収集して、当該情報に基づく各種処理を行う。また、中央装置300は、有線通信を介して外部のサーバ(例えば、クレジットカード会社が有するクレジットカード決済サーバ40等)と接続される。
入口処理装置31、課金処理装置32、及び中央装置300の詳細については後述する。
(施設利用システムの機能構成)
以下、施設利用システム2の機能構成について、図2〜図3を参照しながら説明する。
図2は、第1の実施形態に係る施設利用システム及び道路課金システムの機能構成を示す図である。
図2に示すように、本実施形態における施設利用処理装置20は、駐車場の入口に設けられた入場処理装置21、及び、駐車場の出口に設けられた駐車料金収受装置22である。
入場処理装置21は、車載器10と無線通信を行う入口側無線通信装置21Aを有している。入口側無線通信装置21Aは、車両が駐車場へ入場して所定の通信可能領域に進入すると、当該車両に搭載された車載器10との間で無線通信を確立する。入口側無線通信装置21Aは、車載器10との通信が確立すると、車両が駐車場へ入場した日時(例えば無線通信が確立した日時)を「利用開始日時」として記憶するように車載器10へ要求する。
駐車料金収受装置22は、車載器10と無線通信を行う出口側無線通信装置22Aと、車両に対する利用料金(駐車料金)を算出する利用料金算出部22Bとを有している。
出口側無線通信装置22Aは、車両が駐車場から退場する際に所定の通信可能領域に進入すると、当該車両に搭載された車載器10との間で無線通信を確立する。そして、出口側無線通信装置22Aは、車載器10との無線通信が確立すると、車載器10から駐車料金の算出に用いられる各種情報を取得する。具体的には、出口側無線通信装置22Aは、車載器10から、車両を特定可能な「車両情報」と、車載器10に挿入されたクレジットカード等のICカードの「カード情報」と、車載器10に記憶されている「利用開始日時」と、を取得する。また、出口側無線通信装置22Aは、車載器10との無線通信が確立した日時を、車両が駐車場の利用を終了した「利用終了日時」として設定する。
本実施形態では、「車両情報」とは、車両に搭載された車載器10を特定可能な車載器固有情報(Wireless Call Number)である。また、「カード情報」とは、クレジットカード番号、有効期限等を含む情報である。
なお、「車両情報」は、車両を特定できる情報であればどのような情報であってもよく、車載器10に予め登録された車両登録番号、ナンバープレート番号、ユーザID等であってもよい。また、駐車料金収受装置22は、車両のナンバープレートを撮影し、撮影した画像に基づいてナンバープレート番号を読み取るナンバープレート読取装置(不図示)を有していてもよい。この場合、駐車料金収受装置22は、ナンバープレート読取装置により「車両情報(ナンバープレート番号)」を取得するとともに、出口側無線通信装置22Aにより車載器10から「カード情報」及び「利用開始日時」を取得する。
そして、出口側無線通信装置22Aは、「車両情報」、「カード情報」、「利用開始日時」、及び「利用終了日時」を利用料金算出部22Bへ出力する。
利用料金算出部22Bは、出口側無線通信装置22Aから取得した「利用開始日時」及び「利用開始日時」に基づいて、駐車時間に応じて予め定められた「利用料金(駐車料金)」を算出する。
また、利用料金算出部22Bは、「車両情報」、「カード情報」、「利用開始日時」、「利用終了日時」、及び「利用料金」を関連付けた施設利用情報(後述)を、有線通信を介して施設サーバ200へ送信する。
施設サーバ200は、図2に示すように、CPU210と、利用明細記憶部220と、施設利用情報記憶部230と、を有している。
CPU210は、施設サーバ200における各種処理を行うプロセッサである。CPU210が有する機能構成については後述する。
利用明細記憶部220には、後述の利用明細が記憶されている。
施設利用情報記憶部230には、駐車料金収受装置22から取得した、各車両による駐車場の利用に関する情報(利用履歴)である施設利用情報が記憶されている。
図3は、第1の実施形態に係る施設利用情報の例を示す図である。
図3に示すように、施設利用情報は、駐車場を利用した車両の「車両情報」と、当該車両が駐車場の利用を開始した「利用開始日時」と、当該車両が駐車場の利用を終了した「利用終了日時」と、当該車両に対する駐車場の「利用料金」とが関連付けられた情報である。
CPU210は、図2に示すように、施設利用情報送信部212と、施設利用処理部213と、を有している。
施設利用情報送信部212は、施設利用情報記憶部230に記憶された施設利用情報のうち、中央装置300から要求された「車両情報」と関連する施設利用情報を抽出して、中央装置300へ送信する。なお、施設利用情報送信部212は、中央装置300から要求された「車両情報」と関連する施設利用情報が施設利用情報記憶部230に記憶されていない場合、該当する施設利用情報が存在しない旨を中央装置300へ通知する。
施設利用処理部213は、車両による施設の利用に関する処理を行う。本実施形態において、施設利用処理部213は、利用明細生成部213Aを有している。
利用明細生成部213Aは、施設利用情報記憶部230に記憶された施設利用情報に基づいて、「カード情報」及び「利用料金」を含むクレジットカード決済用の利用明細を生成して、利用明細記憶部220に記憶する。また、利用明細生成部213Aは、「利用開始日時」、「利用終了日時」等、他の情報を利用明細に含めてもよい。
また、利用明細生成部213Aは、所定の期間(例えば1日)に蓄積された複数の利用明細を利用明細記憶部320から読み出して、クレジットカード会社が有するクレジットカード決済サーバ40へ有線通信を介して送信する。これにより、クレジットカード決済サーバ40において利用明細に基づいて決済が行われ、各車両の利用料金が施設を運営するサービス事業者へ支払われる。
(道路課金システムの機能構成)
以下、道路課金システム3の機能構成について、図2を参照しながら説明する。
図2に示すように、入口処理装置31は、車載器10と無線通信を行う入口側無線通信装置31Aを有している。
入口側無線通信装置31Aは、車両が入口料金所を通過する(有料道路へ進入する)際に、所定の通信可能領域に進入すると、当該車両に搭載された車載器10との間で無線通信を確立する。入口側無線通信装置31Aは、車載器10との無線通信が確立すると、車両が通過した入口料金所を特定可能な進入位置(例えば料金所番号)と、入口料金所を通過した日時(例えば無線通信が確立した日時)を示す進入日時とを含む「入口情報」を記憶するように車載器10へ要求する。
課金処理装置32は、車載器10と無線通信を行う出口側無線通信装置32Aと、車両に対する課金額を算出する課金額算出部32Bとを有している。
出口側無線通信装置32Aは、車両が出口料金所を通過する(有料道路から退出する)際に所定の通信可能領域に進入すると、当該車両に搭載された車載器10との間で無線通信を確立する。そして、出口側無線通信装置32Aは、車載器10との無線通信が確立すると、車載器10から課金処理に用いられる各種情報を取得する。具体的には、出口側無線通信装置32Aは、車載器10から、車両を特定可能な「車両情報」と、車載器10に挿入されたクレジットカード等のICカードの「カード情報(クレジットカード番号、有効期限等)」と、車載器10に記憶されている「入口情報」と、を取得する。また、出口側無線通信装置32Aは、車両が通過する出口料金所を特定可能な料金所番号(退出位置)及び出口料金所を通過した日時(車載器10との無線通信が確立した日時)を示す退出日時を含む「出口情報」を生成する。
なお、課金処理装置32が取得する「車両情報」は、駐車料金収受装置22が取得する「車両情報」と共通の情報である。即ち、本実施形態では、「車両情報」は車載器固有情報であるが、車両を特定できる情報であればどのような情報であってもよく、車載器10に予め登録された車両登録番号、ナンバープレート番号、ユーザID等であってもよいし、ナンバープレート読取装置(不図示)が取得したナンバープレート番号であってもよい。
また、出口側無線通信装置32Aは、車載器10に予め登録された「車両種別情報(普通車、大型車等の区別)」等を更に取得してもよい。
そして、出口側無線通信装置32Aは、「車両情報」、「入口情報」、「カード情報」、及び「出口情報」を課金額算出部32Bへ出力する。
課金額算出部32Bは、出口側無線通信装置32Aから取得した「入口情報」及び「出口情報」に基づいて、車両が利用した有料道路の区間に応じた課金額を算出する。なお、課金額算出部32Bは、出口側無線通信装置32Aが取得した「車両種別情報」に応じて課金額を変更してもよい。
また、課金額算出部32Bは、算出した「課金額」と、出口側無線通信装置32Aから取得した「車両情報」、「入口情報」、「出口情報」、及び「カード情報」とを関連付けた有料道路利用情報(後述)を、有線通信を介して中央装置300へ送信する。
中央装置300は、図2に示すように、CPU310と、利用明細記憶部320と、登録情報記憶部330と、有料道路利用情報記憶部340と、を有している。
CPU310は、中央装置における各種処理を行うプロセッサである。CPU310が有する機能構成については後述する。
利用明細記憶部320には、後述の利用明細が記憶されている。
登録情報記憶部330には、サービス連携システム1が提供する相互利用サービスを受けることを希望する車両を特定可能な「車両情報」を含む登録情報が予め記憶されている。本実施形態では、相互利用サービスを受ける車両の「車両情報」は、中央装置300と有線通信を介して接続されているサービス登録サーバ50から予め登録され、登録情報記憶部330に記憶される。なお、登録情報は、「車両情報」以外の他の情報を含んでいてもよく、例えば、車両の所有者の氏名、住所等が含まれていてもよい。
有料道路利用情報記憶部340には、課金処理装置32から送信された、各車両による有料道路の利用履歴である有料道路利用情報が記憶されている。
図4は、第1の実施形態に係る有料道路利用情報の例を示す図である。
有料道路利用情報は、図4に示すように、有料道路を利用した車両を特定可能な「車両情報」と、当該車両が有料道路に進入した位置及び日時を示す「入口情報」と、当該車両が有料道路から退出した位置及び日時を示す「出口情報」と、当該車両に対する「課金額」とが関連付けられた情報である。
CPU310は、図2に示すように、車両情報取得部311と、施設利用情報取得部312と、課金額修正部313と、利用明細生成部314と、を有している。
車両情報取得部311は、有料道路利用情報記憶部340に有料道路利用情報が追加されて記憶される度に、追加された有料道路利用情報に含まれる「車両情報」を取得する。
施設利用情報取得部312は、車両情報取得部311が取得した「車両情報」と関連する施設利用情報の送信を、施設サーバ200へ要求する。
課金額修正部313は、施設利用情報取得部312が取得した施設利用情報に基づいて、有料道路利用情報に含まれる「課金額」を修正する。具体的には、課金額修正部313は、車両が有料道路と提携する施設を利用している場合、サービス連携システム1における相互利用サービスとして、当該車両に対する課金額の割引を行う。
また、課金額修正部313は、「課金額」を修正した場合、有料道路利用情報の「課金額」を「修正後の課金額」に上書きする。
利用明細生成部314は、有料道路利用情報の「課金額」と「カード情報」とに基づいて、クレジットカード決済用の利用明細を生成して、利用明細記憶部320に記憶する。なお、利用明細生成部314は、利用明細に「車両情報」、「入口情報」、「出口情報」等他の情報を含めてもよい。
また、利用明細生成部314は、所定の期間(例えば1日)に蓄積された複数の利用明細を利用明細記憶部320から読み出して、クレジットカード会社が有するクレジットカード決済サーバ40へ有線通信を介して送信する。これにより、クレジットカード決済サーバ40において利用明細に基づいて決済が行われ、各車両に対する課金額が有料道路を運営する道路事業者へ支払われる。
(中央装置の処理フロー)
以下、中央装置300における相互利用サービスの処理フローについて、図5を参照しながら説明する。
図5は、第1の実施形態に係る中央装置の処理フローを示す図である。
まず、課金処理装置32から送信された「車両情報」、「入口情報」、「出口情報」、「カード情報」、及び「課金額」が関連付けられた有料道路利用情報(図4)が有料道路利用情報記憶部340に記憶される(ステップS101)。
次に、車両情報取得部311は、新たに記憶された有料道路利用情報に基づいて、当該有料道路利用情報に関連する車両の「車両情報」を取得する(ステップS102)。
次に、課金額修正部313は、車両情報取得部311が取得した「車両情報」を含む登録情報が、登録情報記憶部330に記憶されているか否かを確認する(ステップS103)。
課金額修正部313は、「車両情報」を含む登録情報が登録情報記憶部330に記憶されている場合(ステップS103:YES)、当該「車両情報」により特定される車両は、サービス連携システム1が提供する相互利用サービスを受けることを希望する車両であると判断する。この場合、課金額修正部313は、当該車両が有料道路と提携する施設(駐車場)を利用したか否かを確認するために、施設利用情報の取得を施設利用情報取得部312へ指示する。施設利用情報取得部312は、当該指示に基づき、「車両情報」と関連する施設利用情報の送信を施設サーバ200へ要求する(ステップS104)。
一方、課金額修正部313は、「車両情報」を含む登録情報が、登録情報記憶部330に記憶されていない場合(ステップS103:NO)、当該「車両情報」により特定される車両は、サービス連携システム1が提供する相互利用サービスを受けることを希望する車両ではないと判断する。この場合、課金額修正部313における処理を終了して、ステップS107へ進む。
次に、課金額修正部313は、施設利用情報の送信要求に対する施設サーバ200からの応答に基づいて、車両が有料道路と提携する施設を利用したか否かを判断する(ステップS105)。
課金額修正部313は、施設サーバ200より、要求した「車両情報」と関連する施設利用情報が存在しないとの通知を含む応答を受信した場合、当該「車両情報」により特定される車両は、有料道路と提携する施設を利用していないと判断する(ステップS105:NO)。この場合、課金額修正部313は、当該車両は相互利用サービスの適用対象外であると判断して、ステップS107へ進む。
また、課金額修正部313は、施設サーバ200より、要求した「車両情報」と関連する施設利用情報を含む応答を受信した場合、当該施設利用情報に基づいて、車両が施設を利用した日時(施設利用情報に含まれる「利用終了日時」)から、有料道路に進入した日時(有料道路利用情報の「入口情報」に含まれる進入日時)までの時間が、予め定められた有効時間(例えば8時間)以内であるか否かを確認する。課金額修正部313は、車両が施設を利用した日時から有料道路に進入した日時までの時間が、有効時間を超えている場合、当該車両は有料道路と提携する施設を利用していないと判断する(ステップS105:NO)。この場合、課金額修正部313は、当該車両は相互利用サービスの適用対象外であると判断して、ステップS107へ進む。
一方、課金額修正部313は、車両が施設を利用した日時から有料道路に進入した日時までの時間が、有効時間を超えていない場合、当該車両は有料道路と提携する施設を利用したと判断する(ステップS105:YES)。この場合、課金額修正部313は、当該車両は相互利用サービスの適用対象であると判断して、ステップS106へ進む。
次に、課金額修正部313は、車両が有料道路と提携する施設を利用したと判断した場合(ステップS105:YES)、当該車両に対する課金額に割引を適用して、課金額を修正する(ステップS106)。そして、課金額修正部313は、修正した課金額を有料道路利用情報の「課金額」として上書きする。
なお、課金額修正部313は、有料道路と提携する施設を利用した車両に対して、一定の金額を減じてもよいし、課金額から一定の割合を減じてもよい。また、課金額修正部313は、施設の利用時間(施設利用情報に含まれる「利用開始日時」から「利用終了日時」までの時間)、利用料金に応じて割引額を変更してもよい。
次に、利用明細生成部314は、有料道路利用情報の「課金額」と「カード情報」とに基づいて、クレジットカード決済用の利用明細を生成し(ステップS107)、利用明細記憶部320に記憶する。
このとき、課金額修正部313が「課金額」の修正を行った場合、課金額修正部313により「課金額」が上書きされた有料道路利用情報に基づいて利用明細が生成されるため、利用明細に含まれる「課金額」は「修正後の課金額」となる。このため、クレジットカード決済サーバ40において決済される金額は、相互利用サービスが適用された後の「修正後の課金額」である。
中央装置300は、有料道路利用情報記憶部340に新たな有料道路利用情報が記憶される度に、上述の処理を繰り返し実行する。
(施設サーバ及び中央装置のハードウェア構成)
図6は、第1の実施形態に係る施設サーバ及び中央装置のハードウェア構成を示す図である
以下、図6を参照して、施設サーバ200及び中央装置300のハードウェア構成について説明する。
コンピュータ900は、CPU901、主記憶装置902、補助記憶装置903、入出力インタフェース904、通信インタフェース905を備える。
上述の施設サーバ200及び中央装置300は、それぞれ異なるコンピュータ900に実装される。そして、上述した施設サーバ200及び中央装置300の各処理部の動作は、プログラムの形式でそれぞれのコンピュータ900が有する補助記憶装置903に記憶されている。CPU901(施設サーバ200のCPU210、及び、中央装置300のCPU310)は、プログラムを補助記憶装置903から読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU901は、プログラムに従って、施設サーバ200の各記憶部(利用明細記憶部220、施設利用情報記憶部230)、及び中央装置の各記憶部(利用明細記憶部220、登録情報記憶部330、有料道路利用情報記憶部340)に対応する記憶領域を主記憶装置902に確保する。また、CPU901は、プログラムに従って、処理中のデータを記憶する記憶領域を補助記憶装置903に確保する。
なお、コンピュータ900は、入出力インタフェース904を介して、外部記憶装置910と接続されており、施設サーバ200の各記憶部及び中央装置の各記憶部に対応する記憶領域は、それぞれ外部記憶装置910に確保されてもよい。また、コンピュータ900は、通信インタフェース905を介して、外部記憶装置920と接続されており、施設サーバ200の各記憶部及び中央装置の各記憶部に対応する記憶領域は、それぞれ外部記憶装置920に確保されてもよい。
なお、少なくとも一つの実施形態において、補助記憶装置903は、一時的でない有形の媒体の一例である。一時的でない有形の媒体の他の例としては、入出力インタフェース904を介して接続される磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等が挙げられる。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ900に配信される場合、配信を受けたコンピュータ900が当該プログラムを主記憶装置902に展開し、上記処理を実行しても良い。
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置903に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
(作用効果)
以上のように、本実施形態に係る中央装置300は、有料道路を利用する車両を特定可能な「車両情報」と、当該車両に対する有料道路の課金額とを含む有料道路利用情報を記憶する有料道路利用情報記憶部340と、有料道路と提携する施設の利用に関する情報であって、施設を利用した車両の「車両情報」を含む施設利用情報を蓄積する施設サーバ200から、有料道路利用情報に含まれる「車両情報」と関連する施設利用情報を取得する施設利用情報取得部312と、施設利用情報に基づいて課金額を修正する課金額修正部313と、を備える。
このような構成を有することにより、課金額修正部313は、施設利用情報に基づいて、有料道路と提携する施設を利用した車両に対する有料道路の課金額を割引く等の修正を行うことができる。これにより、中央装置300は、有料道路及び施設を運営する事業者がそれぞれ異なっている場合であっても、有料道路及び施設の双方を利用した車両に対して相互利用サービスを提供することができる。
また、課金額修正部313は、施設利用情報に基づいて、車両が施設を利用した日時(施設利用情報に含まれる「利用終了日時」)から、有料道路に進入した日時(有料道路利用情報の「入口情報」に含まれる進入日時)までの時間が、予め定められた有効時間以内である場合のみ、当該車両に対する課金額の修正を行う。
これにより、車両が有料道路と施設とを同じ日に利用した場合など、有料道路の課金額を適切に修正することができる。
なお、上述の実施形態では、各施設が大型ショッピングセンター等に設けられた駐車場である態様について説明したが、これに限られることはない。たとえば、各施設はショッピングセンター内の店舗、映画館、飲食店等の商業施設であってもよい。この場合、施設利用情報に記憶される「利用料金」は、商業施設で利用した金額(商品、サービスの購入額等)であってもよい。このとき、各商業施設に設置された端末等を介して、施設サーバ200の施設利用情報記憶部230に、商業施設で利用した「利用料金」を含む施設利用情報が記憶されてもよい。
このようにすることで、中央装置300は、施設の利用形態に応じて、有料道路の課金額を割引く相互提供サービスを提供することが可能である。
<第1の実施形態の変形例>
次に、本発明の第1の実施形態の変形例に係るサービス連携システム1について、図7〜図8を参照して説明する。
第1の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
なお、本変形例に係るサービス連携システム1は、有料道路と、当該有料道路を提携する施設(駐車場)との双方を利用した車両に対し、施設の利用料金(駐車料金)を割引く相互利用サービスを提供する。
(施設利用システムの機能構成)
以下、本変形例に係る施設利用システム2の機能構成について、図7を参照しながら説明する。
図7は、第1の実施形態の変形例に係る施設利用システム及び道路課金システムの機能構成を示す図である。
図7に示すように、本変形例に係る入場処理装置21及び駐車料金収受装置22の機能構成は、第1の実施形態と同様である。
本変形例に係る施設サーバ200は、ユーザ情報記憶部240を更に有している。また、CPU210は車両情報取得部211と、有料道路利用情報取得部215とを更に有し、施設利用処理部213は割引適用部213Bを更に有している。本変形例に係る施設サーバ200の他の機能構成は第1の実施形態と同様であるが、施設利用情報送信部212は省略してもよい。
車両情報取得部211は、施設利用情報記憶部230に施設利用情報が追加されて記憶される度に、追加された施設利用情報に含まれる「車両情報」を取得する。
有料道路利用情報取得部215は、車両情報取得部211が取得した「車両情報」と関連する有料道路利用情報を送信するように、中央装置300へ要求する。
割引適用部213Bは、有料道路利用情報取得部215が取得した有料道路利用情報に基づいて、施設利用情報に含まれる「利用料金(駐車料金)」に対して割引を適用する。具体的には、割引適用部213Bは、車両が施設と提携する有料道路を利用している場合、サービス連携システム1における相互利用サービスとして、当該車両に対する利用料金の割引を行う。
ユーザ情報記憶部240には、車両を特定可能な「車両情報」を含むユーザ情報が、施設別に記憶されている。
本実施形態では、施設を利用する車両がサービス連携システム1における相互利用サービスを受けることを希望する場合、予め当該車両の「車両情報」を含むユーザ情報を登録しておく必要がある。また、施設が複数ある場合は、施設別に異なるユーザ情報が登録されていてもよい。また、ユーザ情報には「車両情報」以外の他の情報が含まれていてもよく、例えば、車両の所有者の氏名、住所、ユーザID、パスワード等が含まれていてもよい。
ユーザ情報記憶部240に記憶される「車両情報」は、駐車料金収受装置22が取得する「車両情報」と共通の情報である。即ち、本実施形態では、「車両情報」は車載器固有情報であるが、車両を特定できる情報であればどのような情報であってもよく、車両登録番号、ナンバープレート番号、ユーザID等であってもよい。ユーザ情報を登録する際には、施設に用意されているユーザ情報登録端末(不図示)で車載器10から「車両情報」を読み取る。そしてユーザ情報東特端末を介して入力された他の情報(氏名、住所、ユーザID、パスワード等)と、「車両情報」とを関連付けたユーザ情報を生成して、ユーザ情報記憶部240に記憶する。
(道路課金システムの機能構成)
以下、本変形例に係る道路課金システム3の機能構成について、図7を参照しながら説明する。
図7に示すように、本変形例に係る入口処理装置31及び課金処理装置32の機能構成は第1の実施形態と同様である。
本変形例に係る中央装置300のCPU310は、有料道路利用情報送信部315を更に有している。なお、中央装置300の他の機能構成は第1の実施形態と同様であるが、施設利用情報取得部312及び課金額修正部313は省略してもよい。
有料道路利用情報送信部315は、有料道路利用情報記憶部340に記憶された有料道路利用情報のうち、施設サーバ200から要求された「車両情報」と関連する有料道路利用情報を抽出して、施設サーバ200へ送信する。なお、有料道路利用情報送信部315は、施設サーバ200から要求された「車両情報」と関連する有料道路利用情報が有料道路利用情報記憶部340に記憶されていない場合、該当する有料道路利用情報が存在しない旨を施設サーバ200へ通知する。
(施設サーバの処理フロー)
以下、施設サーバ200における相互利用サービスの処理フローについて、図8を参照しながら説明する。
図8は、第1の実施形態の変形例に係る施設サーバの処理フローを示す図である。
まず、駐車料金収受装置22から送信された「車両情報」、「利用開始日時」、「利用終了日時」、及び「カード情報」が関連付けられた施設利用情報(図3)が施設利用情報記憶部230に記憶される(ステップS111)。
次に、車両情報取得部211は、新たに記憶された施設利用情報に基づいて、当該施設利用情報に関連する車両の「車両情報」を取得する(ステップS112)。
次に、有料道路利用情報取得部215は、車両情報取得部211が取得した「車両情報」を含むユーザ情報が、ユーザ情報記憶部240に記憶されているか否かを確認する(ステップS113)。
有料道路利用情報取得部215は、「車両情報」を含むユーザ情報がユーザ情報記憶部240に記憶されている場合(ステップS113:YES)、当該「車両情報」により特定される車両は、サービス連携システム1が提供する相互利用サービスを受けることを希望する車両であると判断する。この場合、有料道路利用情報取得部215は、当該車両が施設と提携する有料道路を利用したか否かを確認するために、当該「車両情報」と関連する有料道路利用情報の送信を中央装置300へ要求する(ステップS114)。
一方、有料道路利用情報取得部215は、「車両情報」を含むユーザ情報が、ユーザ情報記憶部240に記憶されていない場合(ステップS113:NO)、当該「車両情報」により特定される車両は、サービス連携システム1が提供する相互利用サービスを受けることを希望する車両ではないと判断する。この場合、有料道路利用情報取得部215は、ステップS117へ進む。
次に、割引適用部213Bは、中央装置300へ有料道路利用情報の送信を要求した後、当該要求に対する中央装置300からの応答に基づいて、車両が施設と提携する有料道路を利用したか否かを判断する(ステップS115)。
割引適用部213Bは、中央装置300より、要求した「車両情報」と関連する有料道路利用情報が存在しないとの通知を含む応答を受信した場合、当該「車両情報」により特定される車両は、施設と提携する有料道路を利用していないと判断する(ステップS115:NO)。この場合、割引適用部213Bは、当該車両は相互利用サービスの適用対象外であると判断して、ステップS117へ進む。
また、割引適用部213Bは、中央装置300より、要求した「車両情報」と関連する有料道路利用情報を含む応答を受信した場合、当該有料道路利用情報に基づいて、車両が有料道路を利用した日時(有料道路利用情報の「出口情報」に含まれる退出日時)から、施設の利用を開始した日時(施設利用情報の「利用開始日時」)までの時間が、予め定められた有効時間(例えば8時間)以内であるか否かを確認する。割引適用部213Bは、車両が有料道路を利用した日時から施設の利用を開始した日時までの時間が、有効時間を超えている場合、当該車両は施設と提携する有料道路を利用していないと判断する(ステップS115:NO)。この場合、割引適用部213Bは、当該車両は相互利用サービスの適用対象外であると判断して、ステップS117へ進む。
一方、割引適用部213Bは、車両が有料道路を利用した日時から施設の利用を開始した日時までの時間が、有効時間を超えていない場合、当該車両は施設と提携する有料道路を利用したと判断する(ステップS115:YES)。この場合、割引適用部213Bは、当該車両は相互利用サービスの適用対象であると判断して、ステップS116へ進む。
次に、割引適用部213Bは、車両が施設と提携する有料道路を利用したと判断した場合(ステップS115:YES)、当該車両の利用料金に対する割引処理を行う(ステップS116)。そして、割引適用部213Bは、割引後の金額を施設利用情報の「利用料金」として上書きする。
なお、割引適用部213Bは、割引処理として、一定の金額を減じてもよいし、一定の割合を減じてもよい。また、割引適用部213Bは、有料道路利用情報の「課金額」に応じて割引の金額、割合を変更してもよい。
次に、利用明細生成部213Aは、施設利用情報の「利用料金」と「カード情報」とに基づいて、クレジットカード決済用の利用明細を生成する(ステップS117)。
施設サーバ200は、施設利用情報記憶部230に新たな施設利用情報が記憶される度に、上述の処理を繰り返し実行する。
なお、本変形例では、有料道路と、当該有料道路と提携する施設との双方を利用した車両に対し、施設サーバ200において施設の利用料金に割引く相互利用サービスを提供する態様について説明したが、これに限られることはない。例えば、第1の実施形態と同様に、施設サーバ200のCPU210が施設利用情報送信部212を有し、中央装置300のCPU310が施設利用情報取得部312及び課金額修正部313を有する構成であってもよい。この場合、有料道路と、当該有料道路と提携する施設との双方を利用した車両に対し、施設サーバ200において施設の利用料金に割引を適用するとともに、中央装置300において有料道路の課金額に割引を適用するようにしてもよい。
(作用効果)
以上のように、本変形例に係る中央装置は、中央装置300は、有料道路と提携する施設と接続された施設サーバ200からの要求に基づいて、施設サーバ200が指定する「車両情報」と関連する有料道路利用情報を施設サーバへ送信する有料道路利用情報送信部315を更に備える。
このような構成を有することにより、有料道路利用情報送信部315は、有料道路と提携する施設と接続された施設サーバへ有料道路利用情報を送信して、当該提携施設が有料道路を利用した車両に対して相互利用サービスを提供できるようにする。
また、本変形例に係る施設サーバ200は、施設を利用する車両の「車両情報」と、当該車両に対する施設の「利用料金」とを含む施設利用情報を記憶する施設利用情報記憶部230と、有料道路を利用する車両を特定可能な「車両情報」と、当該車両に対する有料道路の「課金額」とを含む有料道路利用情報を蓄積する中央装置300から、施設利用情報に含まれる「車両情報」と関連する有料道路利用情報を取得する有料道路利用情報取得部215と、有料道路利用情報に基づいて、当該車両に対する施設の「利用料金」に割引を適用する割引適用部213Bと、を備える。
このような構成を有することにより、割引適用部213Bは、有料道路利用情報に基づいて、有料道路を利用した車両に対して「利用料金」の割引を行うことができる。これにより、施設サーバ200は、有料道路及び施設を運営する事業者がそれぞれ異なっている場合であっても、有料道路及び施設の双方を利用した車両に対し、相互利用サービスを提供することができる。
なお、有料道路の利用履歴は、車載器(または車載器に挿入されたICカード)にも記憶されている。例えば、駐車料金収受装置が、出口側無線通信装置を介して、車載器から有料道路の利用履歴を取得すること可能である。しかしながら、車載器には、直前に利用した有料道路に関する利用履歴のみが記憶されている。このため、車両が、施設と提携する有料道路を利用した後であって、当該施設を訪れる前に、当該施設と提携していない有料道路を更に利用した場合、車載器には二つ前の利用履歴である施設と提携する有料道路の利用履歴が残されていない。この場合、駐車料金収受装置は、施設と提携する有料道路の利用履歴を取得できないため、当該車両に対して正しく割引を適用することができない。
しかしながら、本変形例に係る施設サーバ200は、有料道路利用情報取得部215が中央装置300から有料道路利用情報を取得することにより、施設と提携する有料道路と、施設と提携していない有料道路の両方を利用して施設を訪れた場合であっても、施設と提携する有料道路を利用したことを示す有料道路利用情報を取得することができる。これにより、割引適用部213Bは、車両がどのような経路で施設を訪れた場合であっても、「利用料金」に対して正しく割引を適用することができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態に係るサービス連携システム1について、図9〜図10を参照して説明する。
第1の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
なお、本実施形態では、各施設がガソリンスタンドである態様を例として説明する。各施設(ガソリンスタンド)が車両に提供するサービスとは、車両に給油される燃料等を販売するサービスである。
また、本実施形態に係るサービス連携システム1は、有料道路と提携する施設を利用するために車両が当該有料道路を一時的に退出して、再び当該有料道路に進入した場合、当該車両が有料道路を一時的に退出しなかった場合の課金額よりも高額とならないように、課金額を修正する相互利用サービスを提供する。
(施設利用システムの機能構成)
以下、第2の実施形態に係る施設利用システム2の機能構成について、図9を参照しながら説明する。
図9は、第2の実施形態に係る施設利用システム及び道路課金システムの機能構成を示す図である。
図9に示すように、本実施形態に係る施設利用システム2の施設利用処理装置20は、ガソリンスタンドに設けられた給油装置23である。
給油装置23は、車載器10と無線通信を行う無線通信装置23Aと、給油量に応じた利用料金を算出する利用料金算出部23Bとを有している。無線通信装置23Aは、車両に対して給油を行う際に、当該車両に搭載された車載器10との間で無線通信を確立する。無線通信装置23Aは、車載器10との通信が確立すると、当該車載器10から車両を特定可能な「車両情報」と、車載器10に挿入されたクレジットカード等のICカードの「カード情報」とを取得する。
なお、給油装置23は、第1の実施形態に係る駐車料金収受装置22と同様に、「車両情報」として車載器固有情報を取得するが、車載器10に予め登録された車両登録番号、ナンバープレート番号、ユーザID等を無線通信装置23Aを介して車載器10から取得してもよいし、不図示のナンバープレート読取装置によりナンバープレート番号を取得してもよい。
利用料金算出部23Bは、給油装置23を介して車両に給油した給油量と、給油装置23に予め設定された燃料単価とに基づいて、利用料金(給油金額)を算出する。
また、利用料金算出部23Bは、「車両情報」、「カード情報」、「利用開始日時(給油開始時日)」、「利用終了日時(給油終了日時)」、及び「利用料金」を関連付けた施設利用情報を、有線通信を介して施設サーバ200へ送信する。
なお、本実施形態に係る施設サーバ200の機能構成は、第1の実施形態と同様である。
(道路課金システムの機能構成)
以下、第2の実施形態に係る道路課金システム3の機能構成について、図9を参照しながら説明する。
図9に示すように、本実施形態に係る入口処理装置31、課金処理装置32、及び中央装置300の機能構成は第1の実施形態と同様である。しかしながら、本実施形態に係る中央装置300では、CPU310が有する課金額修正部313における処理の内容が第1の実施形態と異なっている。また、本実施形態では、中央装置300の登録情報記憶部330は省略してもよい。
中央装置300の課金額修正部313は、施設利用情報取得部312が取得した施設利用情報と、有料道路利用情報とに基づいて、有料道路を一時的に退出した車両に対する課金額を修正する。
有料道路の同一区間を利用する場合、有料道路を降りずに走行したときの課金額は、一時退出と再進入を行って走行したときの課金額よりも安くなる可能性がある。しかしながら、例えば有料道路上にガソリンスタンドが設けられていない場合、車両は給油を行うために有料道路を一時退出し、給油後に有料道路へ再進入しなければならない可能性がある。
本実施形態に係る課金額修正部313は、相互利用サービスとして、このように有料道路と提携する施設(ガソリンスタンド)を利用するために有料道路を一時退出した車両に対し、一時退出せずに走行したときの課金額よりも高額にならないように、課金額を修正する処理を行う。
(中央装置の処理フロー)
以下、中央装置300における相互利用サービスの処理フローについて、図10を参照しながら説明する。
図10は、第2の実施形態に係る中央装置の処理フローを示す図である。
まず、課金処理装置32から送信された「車両情報」、「入口情報」、「出口情報」、「カード情報」、及び「課金額」が関連付けられた有料道路利用情報(図4、以下「今回有料道路利用情報」と記載)が有料道路利用情報記憶部340に記憶される(ステップS201)。
次に、車両情報取得部311は、新たに記憶された今回有料道路利用情報に基づいて、当該今回有料道路利用情報に関連する車両の「車両情報」を取得する(ステップS202)。
次に、課金額修正部313は、車両情報取得部311が取得した「車両情報」により特定される車両が、有料道路を一時退出したか否かを判断する(ステップS203)。
具体的には、課金額修正部313は、有料道路利用情報記憶部340から、車両情報取得部311が取得した「車両情報」を含む有料道路利用情報(以下、「前回有料道路利用情報))を抽出する。
課金額修正部313は、有料道路利用情報記憶部340に前回有料道路利用情報が記憶されていない場合、この車両は有料道路を一時退出していないと判断する(ステップS203:NO)。この場合、課金額修正部313は、当該車両は相互利用サービスの適用対象外であると判断して、ステップS207へ進む。
また、課金額修正部313は、有料道路利用情報記憶部340に前回有料道路利用情報が記憶されている場合、当該前回有料道路利用情報を抽出する。そして、課金額修正部313は、前回有料道路利用情報の「入口情報」及び「出口情報」と、今回有料道路利用情報の「入口情報」及び「出口情報」とに基づいて、この車両が前回利用した有料道路と今回利用した有料道路が同じ有料道路ではない、または、前回利用した有料道路を降りてから、今回利用した有料道路に再進入するまでの時間が有効時間(例えば8時間)を超えている場合は、この車両は有料道路を一時退出していないと判断する(ステップS203:NO)。この場合、課金額修正部313は、当該車両は相互利用サービスの適用対象外であると判断して、ステップS207へ進む。
一方、課金額修正部313は、この車両が前回利用した有料道路と今回利用した有料道路が同じ有料道路であり、且つ、前回利用した有料道路を降りてから、今回利用した有料道路に再進入するまでの時間が有効時間以内である場合は、この車両は有料道路を一時退出したと判断する(ステップS203:YES)。この場合、課金額修正部313は、当該車両が有料道路と提携する施設(ガソリンスタンド)を利用したか否かを確認するために、施設利用情報の取得を施設利用情報取得部312へ指示する。
次に、施設利用情報取得部312は、課金額修正部313の指示に基づき、車両情報取得部311が取得した「車両情報」と関連する施設利用情報の送信を施設サーバ200へ要求する(ステップS204)。
次に、課金額修正部313は、施設利用情報の送信要求に対する施設サーバ200からの応答に基づいて、車両が有料道路と提携する施設(ガソリンスタンド)を利用したか否かを判断する(ステップS205)。
課金額修正部313は、施設サーバ200より、要求した「車両情報」と関連する施設利用情報が存在しないとの通知を含む応答を受信した場合、当該「車両情報」により特定される車両は、有料道路と提携する施設を利用していないと判断する(ステップS205:NO)。この場合、課金額修正部313は、当該車両は相互利用サービスの適用対象外であると判断して、ステップS207へ進む。
また、課金額修正部313は、施設サーバ200より、要求した「車両情報」と関連する施設利用情報を含む応答を受信した場合、当該施設利用情報に基づいて、車両が施設を利用した日時(施設利用情報に含まれる「利用終了日時」)から、有料道路に再進入した日時(今回有料道路利用情報の「入口情報」に含まれる進入日時)までの時間が、予め定められた有効時間(例えば3時間)以内であるか否かを確認する。課金額修正部313は、車両が施設を利用した日時から有料道路に再進入した日時までの期間が、有効時間を超えている場合、当該車両は有料道路と提携する施設を利用していないと判断する(ステップS205:NO)。この場合、課金額修正部313は、当該車両は相互利用サービスの適用対象外であると判断して、ステップS207へ進む。
一方、課金額修正部313は、車両が施設を利用した日時から有料道路に進入した日時までの時間が、有効時間を超えていない場合、当該車両は有料道路と提携する施設を利用したと判断する(ステップS205:YES)。この場合、課金額修正部313は、当該車両は相互利用サービスの適用対象であると判断して、次のステップS206へ進む。
次に、課金額修正部313は、今回有料道路利用情報と前回有料道路利用情報とに基づいて、今回及び前回の有料道路の利用に対する課金額を修正する(ステップS206)。
具体的には、課金額修正部313は、今回有料道路利用情報の「課金額」と前回有料道路利用情報の「課金額」とを加算して、有料道路を一時退出した前後の区間を別々に課金した場合の課金額を算出する。また、課金額修正部313は、前回有料道路利用情報の「入口情報」と今回有料道路利用情報の「出口情報」とに基づいて、車両が有料道路を一時退出しなかった場合の課金額を算出する。一時退出した前後の区間を別々に課金した場合の課金額が、一時退出しなかった場合の課金額よりも安い場合、課金額修正部313は、前回有料道路利用情報及び今回有料道路利用情報を修正しない。
一方、一時退出した前後の区間を別々に課金した場合の課金額が、一時退出しなかった場合の課金額よりも高い場合、課金額修正部313は、この車両に対して実際に課金される金額が一時退出しなかった場合の課金額となるように、前回有料道路利用情報及び今回有料道路利用情報を修正する。例えば、課金額修正部313は、前回有料道路利用情報を削除するとともに、今回有料道路利用情報の「入口情報」を前回有料道路利用情報の「入口情報」の内容に置き換え、今回有料道路利用情報の「課金額」を一時退出しなかった場合の課金額に置き換える。
次に、利用明細生成部314は、有料道路利用情報の「課金額」と「カード情報」とに基づいて、クレジットカード決済用の利用明細を生成する(ステップS207)。
このとき、課金額修正部313が有料道路利用情報の修正を行った場合、課金額修正部313により「課金額」が上書きされた有料道路利用情報(今回有料道路情報)に基づいて利用明細が生成されるため、利用明細に含まれる「課金額」は「修正後の課金額」となる。このため、クレジットカード決済サーバ40において決済される金額は、相互利用サービスが適用された後の「修正後の課金額」である。
中央装置300は、有料道路利用情報記憶部340に新たな有料道路利用情報が記憶される度に、上述の処理を繰り返し実行する。
なお、本実施形態では、中央装置300の有料道路利用情報記憶部340に新たな有料道路利用情報が記憶される度に、施設利用情報取得部312が施設サーバ200へ施設利用情報の送信を要求する態様について説明したが、これに限られることはない。
例えば、給油装置23の無線通信装置23Aが、車載器10に記憶されている前回有料道路を利用したときの「出口情報」を取得して、施設サーバ200へ送信するようにしてもよい。そして、施設サーバ200は、当該「出口情報」に含まれる退出位置がガソリンスタンド近傍の有料道路の出口料金所である場合、施設利用情報を中央装置300へ送信するようにしてもよい。
また、本実施形態では、有料道路と、当該有料道路と提携する施設との双方を利用した車両に対し、中央装置300において有料道路の課金額を割引く相互利用サービスを提供する態様について説明したが、これに限られることはない。例えば、第1の実施形態の変形例と同様に、施設サーバ200のCPU210が車両情報取得部211、有料道路利用情報取得部215、及び割引適用部213Bを有し、中央装置300のCPU310が有料道路利用情報送信部315を有する構成であってもよい。この場合、有料道路と、当該有料道路と提携する施設との双方を利用した車両に対し、施設サーバ200において施設の利用料金に割引を適用するとともに、中央装置300において有料道路の課金額に割引を適用するようにしてもよい。
(作用効果)
以上のように、本実施形態に係る中央装置300は、課金額修正部313において、施設利用情報及び有料道路利用情報に基づいて車両に対する有料道路の「課金額」を修正する。
有料道路を走行中の車両が有料道路を一時退出した場合、従来の課金処理では、有料道路に最初に進入してから一時退出するまでの区間と、有料道路に再進入してから最終的に退出するまでの区間とを、別々に課金していた。この場合、有料道路を一時退出せずに走行した場合の課金額の方が、一時退出した場合の課金額よりも安い可能性がある。このため、有料道路上にガソリンスタンドが設けられていない場合、車両は有料道路を一時退出してガソリンスタンドに立ち寄る必要があるため、一時退出しない場合よりも高い課金額が課金されていた。
しかしながら、本実施形態に係る課金額修正部313は、施設サーバ200から取得した施設利用情報と、有料道路利用情報記憶部340に記憶された有料道路利用情報とに基づいて、車両が施設を利用するために有料道路を一時退出したか否かを判断する。これにより、車両が施設(ガソリンスタンド)を利用するために有料道路を一時退出した場合は、当該車両に対して一時退出しなかった場合の「課金額」よりも高額にならないように、「課金額」を修正することができる。これにより、有料道路と有料道路の外に位置する施設(ガソリンスタンド)との双方を利用する車両に対し、有料道路の「課金額」が高額となってしまう不利益を抑制することができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態に係るサービス連携システム1について、図11〜図15を参照して説明する。
上述の各実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
なお、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、各施設が大型ショッピングセンター等に設けられた駐車場である態様を例として説明する。
また、本実施形態に係るサービス連携システム1は、第1の実施形態及び第1の実施形態の変形例と同様に、有料道路と、当該有料道路と提携する施設(駐車場)との双方を利用した車両に対し、有料道路の課金額を割引く相互利用サービス、及び、施設の利用料金(駐車料金)を割引く相互利用サービスの少なくとも一方を提供する。
(施設利用システムの機能構成)
以下、第3の実施形態に係る施設利用システム2の機能構成について、図11を参照しながら説明する。
図11は、第3の実施形態に係る施設利用システム及び道路課金システムの機能構成を示す図である。
図11に示すように、本実施形態に係る入場処理装置21及び駐車料金収受装置22の機能構成は、第1の実施形態及び第1の実施形態の変形例と同様である。
本実施形態に係る施設サーバ200は、統計情報記憶部250を更に有している。また、施設サーバ200の施設利用処理部213は、統計情報生成部213Cを更に有している。また、本実施形態に係る施設サーバ200の他の機能構成は、第1の実施形態及び第1の実施形態の変形例と同様である。しかしながら、有料道路利用情報取得部215、及び施設利用処理部213の割引適用部213Bにおける処理の内容が第1の実施形態及び第1の実施形態の変形例と異なっている。
有料道路利用情報取得部215は、ユーザ情報記憶部240に記憶されているユーザ情報の「車両情報」を全て抽出し、抽出した「車両情報」のそれぞれと関連する有料道路利用情報を逐次送信するように、中央装置300へ要求する。有料道路利用情報取得部215は、中央装置300から送信された有料道路利用情報を、統計情報記憶部250に記憶して蓄積する。
割引適用部213Bは、統計情報記憶部250に記憶された統計情報(後述)に基づいて、施設の利用料金(駐車料金)に対する割引額を定めた割引テーブルを生成し、統計情報記憶部250に記憶する。
なお、割引適用部213Bは、統計情報に基づいて、有料道路の課金額を割引く処理を行うことを中央装置300へ要求するようにしてもよい。この時、割引適用部213Bは、割引対象である有料道路の入口料金所、出口料金所を示す情報を含む割引情報を中央装置300へ送信する。なお、割引情報には、割引の対象の入口料金所、出口料金所別に設定された割引額が含まれていてもよい。
また、割引適用部213Bは、統計情報記憶部250に蓄積された有料道路利用情報と、割引テーブルとに基づいて、施設利用情報に含まれる「利用料金(駐車料金)」に対して割引を適用する。
統計情報生成部213Cは、統計情報記憶部250に蓄積された有料道路利用情報に基づいて、ユーザ情報記憶部240に記憶されている「車両情報」により特定される車両がどの有料道路のどの入口料金所及び出口料金所を利用しているかを分析した統計情報を生成して、統計情報記憶部250に記憶する。
統計情報記憶部250には、有料道路利用情報取得部215が収集した有料道路利用情報と、統計情報生成部213Cが生成した統計情報と、割引適用部213Bが生成した割引テーブルとが記憶されている。
(道路課金システムの機能構成)
以下、第3の実施形態に係る道路課金システム3の機能構成について、図11を参照しながら説明する。
図11に示すように、本実施形態に係る入口処理装置31及び課金処理装置32の機能構成は、第1の実施形態及び第1の実施形態の変形例と同様である。
本実施形態に係る中央装置300は、割引情報記憶部350を更に有している。また、本実施形態に係る中央装置300の他の機能構成は、第1の実施形態及び第1の実施形態の変形例と同様である。しかしながら、本実施形態に係る中央装置300では、CPU310が有する課金額修正部313及び有料道路利用情報送信部315における処理の内容が第1の実施形態と異なっている。
有料道路利用情報送信部315は、施設サーバ200からの有料道路利用情報の送信要求とともに取得した「車両情報」を登録情報記憶部330に記憶する。なお、第1の実施形態では、登録情報記憶部330には、サービス登録サーバ50から登録された登録情報が記憶されていた。しかしながら、本実施形態では、登録情報記憶部330には、有料道路利用情報送信部315が施設サーバ200から取得した「車両情報」が、登録情報として記憶される。
そして、有料道路利用情報送信部315は、登録情報記憶部330に記憶されている「車両情報」と関連する有料道路利用情報が有料道路利用情報記憶部340に新たな記憶される度に、当該新たな有料道路利用情報を施設サーバ200へ送信する。
課金額修正部313は、施設サーバ200から割引情報を取得した場合、当該割引情報を割引情報記憶部350に記憶する。
そして、課金額修正部313は、施設利用情報取得部312が取得した施設利用情報と、割引情報記憶部350に記憶されている割引情報に基づいて、有料道路利用情報に含まれる「課金額」を修正する。
また、課金額修正部313は、「課金額」を修正した場合、有料道路利用情報の「課金額」を「修正後の課金額」に上書きする。
割引情報記憶部350には、施設サーバ200から取得した有料道路の課金額に対する割引情報が記憶される。
(施設サーバの処理フロー)
以下、施設サーバ200における相互利用サービスの処理フローについて、図12〜図14を参照しながら説明する。
図12は、第3の実施形態に係る施設サーバの処理フローを示す第1の図である。
まず、施設サーバ200において、有料道路利用情報に基づいて統計情報及び割引テーブルの生成を行う処理について説明する。
有料道路利用情報取得部215は、ユーザ情報記憶部240から、ユーザ情報のそれぞれに含まれる「車両情報」を全て抽出する。そして、有料道路利用情報取得部215は、抽出した「車両情報」のそれぞれと関連する有料道路利用情報を逐次送信するように、中央装置300へ要求する(ステップS301)。
次に、有料道路利用情報取得部215は、中央装置300から逐次送信される有料道路利用情報を統計情報記憶部250に記憶して蓄積する(ステップS302)。
図13は、第3の実施形態に係る統計情報の例を示す図である。
次に、統計情報生成部213Cは、図13に示すように、統計情報記憶部250に蓄積された有料道路利用情報に基づいて、ユーザ登録されている車両が施設に訪れる際に利用する有料道路の入口料金所及び出口料金所の利用割合等を含む統計情報を生成する(ステップS303)。
具体的には、統計情報生成部213Cは、所定の統計期間(一日、一月、一年等)に蓄積された有料道路利用情報の「入口情報」に基づいて、車両がどの入口料金所どの程度の割合で利用したかを示す「入口料金所利用割合(図13)」を算出する。同様に、統計情報生成部213Cは、有料道路利用情報の「出口情報」に基づいて、車両がどの出口料金所どの程度の割合で利用したかを示す「出口料金所利用割合(図13)」を算出する。なお、統計情報生成部213Cは、施設の周辺に位置する少なくとも一つの出口料金所を統計対象の出口料金所として設定し、統計対象の出口料金所と同じ有料道路に位置する入口料金所を統計対象の入口料金所として設定してもよい。そして、統計情報生成部213Cは、有料道路利用情報から統計対象の入口料金所及び出口料金所の利用割合のみを算出するようにしてもよい。
また、統計情報生成部213Cは、所定の統計期間(一日、一月、一年等)に蓄積された有料道路利用情報の「入口情報」(または「出口情報」)に基づいて、ある入口料金所(または出口料金所)を利用したことを示す有料道路利用情報のみを抽出する。そして、統計情報生成部213Cは、抽出した有料道路利用情報に基づいて、当該入口料金所(または出口料金所)の時間別(または曜日別、月別)の利用割合を示す「時間別(または曜日別、月別)利用割合(図13)」を算出するようにしてもよい。
統計情報生成部213Cは、算出した各利用割合を含む統計情報を、統計情報記憶部250に記憶する。
次に、割引適用部213Bは、統計情報に基づいて、施設の利用料金(駐車料金)に対する割引額を定めた割引テーブルを生成する(ステップS304)。
例えば、割引適用部213Bは、統計情報に含まれる出口料金所A4の「時間別利用割合(図13)」に基づいて、出口料金所A4の利用割合が高い時間帯、及び低い時間帯を特定する。割引適用部213Bは、有料道路または施設の混雑緩和、利用割合の低い時間帯における顧客誘致等を目的として、当該出口料金所A4を利用した時間に応じて、施設の利用料金の割引額を変更した割引テーブルを生成する。具体的には、利用割合が所定の基準値(例えば20%)未満となる時間に出口料金所A4を利用した車両に対する割引額は、利用割合が所定の基準値以上となる時間に出口料金所A4を利用した車両に対する割引額よりも高くなるように設定した割引テーブルを生成する。なお、割引額は、利用料金から減じる金額(例えば「10円」)を示してもよいし、利用料金から減じる金額の割合(例えば「3%」)を示してもよい。
また、割引適用部213Bは、統計情報に含まれる「入口料金所利用割合(図13)」に基づいて、利用割合が所定の基準値(例えば15%)未満である入口料金所を利用した車両に対する割引額は、利用割合が所定の基準値以上である入口料金所を利用した車両に対する割引額よりも高くなるように設定した割引テーブルを生成してもよい。
更に、割引適用部213Bは、利用割合の基準値を複数設定し、利用割合が第一基準値(例えば5%)未満であれば第一割引額を適用し、利用割合が第一基準値以上、第二基準値(例えば20%)未満であれば第二割引額を適用し、利用割合が第二基準値以上であれば第三割引額を適用するように、複数の割引額が設定された割引テーブルを生成してもよい。
このように、割引適用部213Bは、統計情報に基づいて、入口料金所別、出口料金所別、時間別、曜日別、月別に異なる割引額が設定された割引テーブルを生成して、統計情報記憶部250に記憶する。
次に、割引適用部213Bは、統計情報に基づいて、有料道路の課金額の割引処理を中央装置300へ要求する(ステップS305)。
例えば、割引適用部213Bは、上述の割引テーブルを生成する処理と同様に、統計情報に含まれる「入口料金所利用割合(図13)」に基づいて、利用割合が所定の基準値(例えば15%)未満である入口料金所を利用した車両に対する課金額を、利用割合が所定の基準値以上である入口料金所を利用した車両に対する課金額よりも安くする割引処理を行うように、中央装置300へ要求する。このとき、割引適用部213Bは、割引対象である有料道路の入口料金所及び出口料金所の少なくとも一方を示す情報を含む割引情報を中央装置300へ送信する。
なお、割引適用部213Bは、割引の対象の入口料金所、出口料金所別に異なる割引額を設定して、当該割引額を割引情報に含めてもよい。
施設サーバ200は、所定の統計期間ごとに、上述の処理を繰り返し実行する。
図14は、第3の実施形態に係る施設サーバの処理フローを示す第2の図である。
以下、施設サーバ200における相互利用サービスの処理フローについて説明する。
まず、駐車料金収受装置22から送信された「車両情報」、「利用開始日時」、「利用終了日時」、及び「カード情報」が関連付けられた施設利用情報(図3)が施設利用情報記憶部230に記憶される(ステップS311)。
次に、車両情報取得部211は、新たに記憶された施設利用情報に基づいて、当該施設利用情報に関連する車両の「車両情報」を取得する(ステップS312)。
次に、有料道路利用情報取得部215は、車両情報取得部211が取得した「車両情報」を含むユーザ情報が、ユーザ情報記憶部240に記憶されているか否かを確認する(ステップS313)。
有料道路利用情報取得部215は、「車両情報」を含むユーザ情報がユーザ情報記憶部240に記憶されている場合(ステップS313:YES)、統計情報記憶部250から当該「車両情報」と関連する有料道路利用情報を検索する。なお、有料道路利用情報取得部215は、当該「車両情報」と関連する有料道路利用情報を統計情報記憶部250から検索するのではなく、中央装置300から取得するようにしてもよい。
一方、有料道路利用情報取得部215は、「車両情報」を含むユーザ情報が、ユーザ情報記憶部240に記憶されていない場合(ステップS313:NO)、ステップS316へ進む。
次に、割引適用部213Bは、有料道路利用情報取得部215が取得した有料道路利用情報に基づいて、車両が施設と提携する有料道路を利用したか否かを判断する(ステップS314)。
割引適用部213Bは、有料道路利用情報取得部215が、車両情報取得部211が取得した「車両情報」と関連する有料道路利用情報を取得できなかった場合、当該「車両情報」により特定される車両は、施設と提携する有料道路を利用していないと判断して(ステップS314:NO)、ステップS316へ進む。
また、割引適用部213Bは、有料道路利用情報取得部215が、車両情報取得部211が取得した「車両情報」と関連する有料道路利用情報を取得した場合、車両が有料道路を利用した日時(有料道路利用情報の「出口情報」に含まれる退出日時)から、施設の利用を開始した日時(施設利用情報の「利用開始日時」)までの時間が、予め定められた有効時間(例えば8時間)以内であるか否かを確認する。
割引適用部213Bは、車両が有料道路を利用した日時から施設の利用を開始した日時の時間が有効時間を超える場合、当該車両は施設と提携する有料道路を利用していないと判断して(ステップS314:NO)、ステップS316へ進む。
一方、割引適用部213Bは、車両が有料道路を利用した日時から施設の利用を開始した日時までの時間が有効時間を超えていない場合、当該車両は施設と提携する有料道路を利用したと判断して(ステップS314:YES)、ステップS315へ進む。
次に、割引適用部213Bは、車両が施設と提携する有料道路を利用したと判断した場合(ステップS314:YES)、当該車両の利用料金に対する割引処理を行う(ステップS315)。
具体的には、割引適用部213Bは、有料道路利用情報の「入口情報」及び「出口情報」と、統計情報記憶部250に記憶された割引テーブルとに基づいて、当該車両に対する割引額を決定する。例えば、割引テーブルにおいて、入口料金所別に異なる割引額が設定されている場合、割引適用部213Bは、割引テーブルから有料道路利用情報の「入口情報」が示す入口料金所と関連付けられた割引額を検索して、施設利用情報の「利用料金」から当該割引額に応じた金額を減じる割引処理を行う。
そして、割引適用部213Bは、割引後の金額を施設利用情報の「利用料金」として上書きする。
次に、利用明細生成部213Aは、施設利用情報の「利用料金」と「カード情報」とに基づいて、クレジットカード決済用の利用明細を生成する(ステップS316)。
施設サーバ200は、施設利用情報記憶部230に新たな施設利用情報が記憶される度に、上述の処理を繰り返し実行する。
(中央装置の処理フロー)
以下、中央装置300における相互利用サービスの処理フローについて、図15を参照しながら説明する。
図15は、第3の実施形態に係る中央装置の処理フローを示す図である。
以下の処理フローでは、施設サーバ200の要求に基づいて、「車両情報」が登録情報記憶部330に記憶され、「割引情報」が割引情報記憶部350に記憶されているものとする。
まず、課金処理装置32から送信された「車両情報」、「入口情報」、「出口情報」、「カード情報」、及び「課金額」が関連付けられた有料道路利用情報(図4)が有料道路利用情報記憶部340に記憶される(ステップS321)。
次に、車両情報取得部311は、新たに記憶された有料道路利用情報に基づいて、当該有料道路利用情報に関連する車両の「車両情報」を取得する(ステップS322)。
次に、課金額修正部313は、車両情報取得部311が取得した「車両情報」を含む登録情報が、登録情報記憶部330に記憶されているか否かを確認する(ステップS323)。
課金額修正部313は、「車両情報」を含む登録情報が登録情報記憶部330に記憶されている場合(ステップS323:YES)、施設利用情報の取得を施設利用情報取得部312へ指示する。施設利用情報取得部312は、当該指示に基づき、「車両情報」と関連する施設利用情報の送信を施設サーバ200へ要求する(ステップS324)。
一方、課金額修正部313は、「車両情報」を含む登録情報が、登録情報記憶部330に記憶されていない場合(ステップS323:NO)、ステップS328へ進む。
次に、課金額修正部313は、車両が有料道路と提携する施設を利用したか否かを判断する(ステップS325)。
課金額修正部313は、施設利用情報取得部312が車両情報取得部311が取得した「車両情報」と関連する施設利用情報を取得できなかった場合、当該「車両情報」により特定される車両は、有料道路と提携する施設を利用していないと判断して(ステップS325:NO)、ステップS327へ進む。
また、課金額修正部313は、施設利用情報取得部312が車両情報取得部311が取得した「車両情報」と関連する施設利用情報を取得した場合、車両が施設を利用した日時(施設利用情報に含まれる「利用終了日時」)から、有料道路に進入した日時(有料道路利用情報の「入口情報」に含まれる進入日時)までの時間が、予め定められた有効時間(例えば8時間)以内であるか否かを確認する。
課金額修正部313は、車両が施設を利用した日時から有料道路に進入した日時までの時間が有効時間を超えている場合、当該車両は有料道路と提携する施設を利用していないと判断して(ステップS325:NO)、ステップS327へ進む。
一方、課金額修正部313は、車両が施設を利用した日時から有料道路に進入した日時までの時間が有効時間を超えていない場合、当該車両は有料道路と提携する施設を利用したと判断して(ステップS325:YES)、ステップS326へ進む。
次に、課金額修正部313は、車両が有料道路と提携する施設を利用したと判断した場合(ステップS325:YES)、当該車両に対する課金額に割引を適用して、課金額を修正する(ステップS326)。
具体的には、課金額修正部313は、有料道路利用情報の「入口情報」及び「出口情報」と、割引情報記憶部350に記憶された割引情報とに基づいて、当該車両に対する割引額を決定する。例えば、割引情報において、入口料金所別に異なる割引額が設定されている場合、課金額修正部313は、割引情報から有料道路利用情報の「入口情報」が示す入口料金所と関連付けられた割引額を検索して、有料道路利用情報の「課金額」から当該割引額に応じた金額を減じて、課金額の修正を行う。
そして、課金額修正部313は、修正した課金額を有料道路利用情報の「課金額」として上書きする。
次に、有料道路利用情報送信部315は、有料道路利用情報を施設サーバ200へ送信する(ステップS327)。
次に、利用明細生成部314は、有料道路利用情報の「課金額」と「カード情報」とに基づいて、クレジットカード決済用の利用明細を生成し(ステップS328)、利用明細記憶部320に記憶する。
中央装置300は、有料道路利用情報記憶部340に新たな有料道路利用情報が記憶される度に、上述の処理を繰り返し実行する。
(作用効果)
以上のように、本実施形態に係る施設サーバ200は、施設の利用を希望する車両の車両情報を記憶するユーザ情報記憶部240を更に備える。有料道路利用情報取得部215は、ユーザ情報記憶部240に記憶されている「車両情報」のうち少なくとも一つの「車両情報」を指定して、指定した「車両情報」に関連する有料道路利用情報を中央装置300から取得する。施設利用処理部213は、複数の有料道路利用情報に基づいて、施設を利用する車両による有料道路の利用に関する統計情報を生成する統計情報生成部213Cを有する。割引適用部213Bは、統計情報に基づいて、利用料金に対して割引を適用する。
このような構成を有することにより、割引適用部213Bは、有料道路の統計情報に基づいて、有料道路を利用する車両の多寡等に応じて利用料金に対する割引の適用の有無、割引額等を変更して、施設及び有料道路の利用促進を図ることができる。
例えば、割引適用部213Bは、有料道路または施設の混雑緩和、利用割合の低い時間帯における顧客誘致等を目的として、利用割合の低い入口料金所または出口料金所を利用した車両、利用割合の低い時間帯に有料道路を利用した車両に対する割引額が、利用割合の高い入口料金所または出口料金所を利用した車両、利用割合の高い時間帯に有料道路を利用した車両に対する割引額よりも高くなるように設定した割引テーブルを生成する。そして、割引適用部213Bは、割引処理を行う際に割引テーブルを参照することにより、車両が利用した入口料金所及び出口料金所に応じて、異なる割引額を適用することができる。
このように、割引適用部213Bは、車両の利用を促進したい時間帯または料金所については割引額を高く設定することにより、車両が利用する有料道路の経路、車両が施設を利用する時間帯等を調整することができる。
また、割引適用部213Bは、有料道路の統計情報に基づいて、有料道路の課金額の割引処理を中央装置300へ要求する。
これによっても、割引適用部213Bは、車両の利用を促進したい時間帯または料金所については、中央装置300に課金額を割引くように要求することにより、車両が利用する有料道路の経路、車両が施設を利用する時間帯等を調整することができる。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態に係るサービス連携システム1について、図16〜図18を参照して説明する。
上述の各実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
なお、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、各施設が大型ショッピングセンター等に設けられた駐車場である態様を例として説明する。また、本実施形態では、駐車場は、ユーザ情報が登録されている車両に対し、希望の日時に駐車場を予約して、当該車両を駐車するスペースを確保するサービスを提供する。
また、本実施形態に係るサービス連携システム1は、駐車場を予約した車両が有料道路の利用を開始したか否かに応じて、駐車スペースを確保する相互利用サービスを提供する。
(施設利用システムの機能構成)
以下、第4の実施形態に係る施設利用システム2の機能構成について、図16を参照しながら説明する。
図16は、第4の実施形態に係る施設利用システム及び道路課金システムの機能構成を示す図である。
図16に示すように、本実施形態に係る駐車料金収受装置22の機能構成は、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様である。
本実施形態に係る入場処理装置21は、入場規制部21Bと、満空状態表示部21Cと、予約確認部21Dとを更に有している点において、第1の実施形態及び第1の実施形態の変形例と異なっている。
また、本実施形態に係る施設サーバ200は予約情報記憶部260を更に有し、施設利用処理部213は予約情報入力部213Dと、予約情報更新部213Eとを更に有している。なお、本実施形態に係る施設サーバ200の他の機能構成は、第1の実施形態の変形例と共通である。しかしながら、有料道路利用情報取得部215における処理の内容が第1の実施形態の変形例と異なっている。また、施設利用処理部213の割引適用部213Bは省略してもよい。
本実施形態に係る入場処理装置21の入口側無線通信装置21Aは、駐車場へ入場しようとする車両に搭載された車載器10との無線通信が確立すると、車載器10から、車両を特定可能な「車両情報」を取得する。
入場規制部21Bは、車両が駐車場へ入場することを規制または許可する。
本実施形態では、入場規制部21Bは、駐車場に車両が駐車可能な空きスペースがない場合、駐車場の利用予約をしていない車両の入場を規制する。
満空状態表示部21Cは、駐車場に車両が駐車可能な空きスペースがあるか否かの状態を表示する。
満空状態表示部21Cは、駐車場の空きスペースの数が駐車場の利用予約をしている車両の台数よりも少ない場合、空きスペースが無いことを示す「満車」表示を行う。また、満空状態表示部21Cは、駐車場の空きスペースの数が駐車場の利用予約をしている車両の台数よりも多い場合、空きスペースがあることを示す「空車」表示を行う。
予約確認部21Dは、駐車場へ入場しようとする車両が、駐車場の予約を行った車両であるか否かを確認する。
予約情報入力部213Dは、施設サーバ200と有線通信を介して接続されている予約受付サーバ60からの要求に基づいて駐車場の予約を受け付ける。
なお、本実施形態では、ユーザ情報が登録されている車両のみが駐車場の予約を行うことが可能である。予約受付サーバ60は、施設サーバのユーザ情報記憶部240に記憶されているユーザ情報と同じ情報を有しており、ユーザ情報に含まれる情報(例えばユーザID及びパスワード)に基づいてユーザ認証を行う。ユーザ認証が成功すると、予約受付サーバ60は、ユーザ情報に含まれる「車両情報」を抽出する。そして、車両の運転者等が予約受付サーバ60において駐車場を利用する日時を示す「予約日時」を入力すると、予約受付サーバ60は、駐車場の予約を希望する車両の「車両情報」と「予約日時」とを施設サーバ200へ送信して駐車場の予約を要求する。
予約情報入力部213Dは、予約受付サーバ60から要求された「予約日時」に駐車場の駐車スペースを確保できる場合、当該予約を「仮予約」として受け付ける。そして、予約情報入力部213Dは、予約受付サーバ60から取得した「車両情報」と、「予約日時」と、当該予約が「仮予約」であるか「本予約」であるかを示す「予約状態」とを関連付けた予約情報を生成して、予約情報記憶部260に記憶する。予約情報入力部213Dが予約情報を生成した時点では、「予約状態」の内容には「仮予約」が設定されている。
なお、予約情報入力部213Dは、予約受付サーバ60を介して車両が進入予定の「入口料金所」及び「出口料金所」を取得して、予約情報に含めるようにしてもよい。
予約情報更新部213Eは、予約情報記憶部260に記憶された予約情報の「車両情報」と関連する有料道路利用情報を有料道路利用情報取得部215が取得した場合、当該「車両情報」から特定される車両が駐車場へ向かって移動しており、当該車両が駐車場を利用する可能性が高いと判断する。このため、予約情報更新部213Eは、当該予約情報の「予約状態」の内容を「本予約」に設定する。
有料道路利用情報取得部215は、予約情報記憶部260に予約情報が記憶される度に、新たな予約情報の「車両情報」と関連する有料道路利用情報を逐次送信するように、中央装置300へ要求する。
なお、予約情報が削除された場合、有料道路利用情報取得部215は、当該予約情報の「車両情報」と関連する有料道路利用情報の送信を解除するように中央装置300へ要求してもよい。
予約情報記憶部260には、予約情報入力部213Dが入力した予約情報が記憶されている。
(道路課金システムの機能構成)
以下、道路課金システム3の機能構成について、図16を参照しながら説明する。
図16に示すように、本実施形態に係る入口処理装置31、課金処理装置32、及び中央装置300の機能構成は、第1の実施形態と同様である。しかしながら、本実施形態に係る入口処理装置31の処理が第1の実施形態と異なっている。
具体的には、本実施形態に係る入口処理装置31の入口側無線通信装置31Aは、車載器10との間で無線通信が確立すると、車載器10から車両を特定可能な「車両情報」を取得する。そして、入口処理装置31は、「車両情報」と「入口情報」とを関連付けた有料道路利用情報を中央装置300へ送信する。
中央装置300の有料道路利用情報記憶部340には、入口処理装置31から送信された有料道路利用情報が記憶される。なお、課金処理装置32から有料道路利用情報が送信された場合、当該有料道路利用情報の「車両情報」及び「入口情報」と一致する有料道路利用情報が有料道路利用情報記憶部340から抽出され、抽出した有料道路利用情報に課金処理装置32から取得した有料道路利用情報が上書きされるようにしてもよい。
本実施形態では、このように、入口料金所及び出口料金所の双方において、有料道路利用情報が有料道路利用情報記憶部340に記憶される。このため、本実施形態に係る有料道路利用情報送信部315は、登録情報記憶部330に記憶された「車両情報」により特定される車両が有料道路に進入したとき(入口料金所を通過したとき)と、有料道路から退出したとき(出口料金所を通過したとき)との両時点において、有料道路利用情報を施設サーバ200へ送信する。
(施設サーバの処理フロー)
以下、施設サーバ200における相互利用サービスの処理フローについて、図17〜図18を参照しながら説明する。
図17は、第4の実施形態に係る施設サーバの処理フローを示す第1の図である。
まず、施設サーバ200において予約情報の記憶及び更新を行う処理について説明する。
予約情報入力部213Dは、予約受付サーバ60から駐車場の予約を希望する車両(以下、予約車両)の「車両情報」と「予約日時」とを取得する。予約情報入力部213Dは、予約受付サーバ60から要求された「予約日時」に駐車場の駐車スペースを確保できる場合、当該予約を「仮予約」として受け付ける。そして、予約情報入力部213Dは、予約車両の「車両情報」と、「予約日時」と、「予約状態(仮予約)」とを関連付けた予約情報を予約情報記憶部260に記憶する(ステップS401)。
次に、有料道路利用情報取得部215は、予約情報記憶部260に新たな予約情報が記憶されると、当該新たな予約情報の「車両情報」と関連する有料道路利用情報を逐次送信するように、中央装置300へ要求する(ステップS402)。
次に、予約情報更新部213Eは、予約車両が有料道路に進入したか否かを判断する(ステップS403)。
予約車両が有料道路に進入して中央装置300の有料道路利用情報記憶部340に有料道路利用情報が記憶されると、当該有料道路利用情報が施設サーバ200へ送信される。予約情報更新部213Eは、予約情報の「車両情報」と同一の「車両情報」を含む有料道路利用情報を取得した場合、予約車両が有料道路に進入したと判断する(ステップS403:YES)。この場合、予約情報更新部213Eは、予約車両が駐車場へ向かって移動しており、当該車両が駐車場を利用する可能性が高いと判断して、次のステップS404へ進む。
一方、予約情報更新部213Eは、予約情報の「車両情報」と同一の「車両情報」を含む有料道路利用情報を取得していない場合、予約車両は有料道路に進入していないと判断する(ステップS403:NO)。この場合、予約情報更新部213Eは、新たな有料道路利用情報を取得するまで待機する。
なお、予約情報更新部213Eは、予約情報に「入口料金所」及び「出口料金所」が含まれている場合、取得した有料道路利用情報の「入口情報」及び「出口情報」の少なくとも一方が、予約情報に含まれる「入口料金所」及び「出口料金所」と異なっている場合、予約車両は有料道路に進入していないと判断するようにしてもよい。
また、予約情報更新部213Eは、予約受付サーバ60を介して駐車場の予約がキャンセルされた場合、「予約日時」から所定の遅延時間(例えば30分)を経過した場合は、予約情報記憶部260から予約情報を削除するようにしてもよい。また、「予約日時」から所定の移動時間(例えば予約日時から30分前)になっても予約車両が有料道路に進入していないと判断した場合、当該予約車両の予約情報を削除するようにしてもよい。予約情報に「入口料金所」及び「出口料金所」が含まれている場合、予約情報更新部213Eは、「入口料金所」から「出口料金所」までの距離等に応じて、所定の移動時間を変更してもよい。
次に、予約情報更新部213Eは、予約車両が有料道路に進入したと判断した場合(ステップS403:YES)、当該予約車両と関連付けられた予約情報の「予約状態」を「本予約」に設定して、予約情報を更新する(ステップS404)。
施設サーバ200は、予約情報記憶部260に新たな予約情報が記憶される度に、上述の処理を繰り返し実行する。
図18は、第4の実施形態に係る施設サーバの処理フローを示す第2の図である。
次に、入場処理装置21の処理について説明する。
入場処理装置21の満空状態表示部21Cは、施設サーバ200から現時点における駐車場の利用予約をしている車両の台数(予約台数)を取得する。なお、予約台数とは、予約情報記憶部260に記憶されている予約情報のうち、「予約状態」が「本予約」となっている予約情報の件数を示す。
そして、満空状態表示部21Cは、予約車両の台数と、現在の駐車場の空きスペースの数とを比較する(ステップS411)。
満空状態表示部21Cは、予約車両の台数が現在の駐車場の空きスペースの数よりも多い場合(ステップS411:YES)、空きスペースが無いことを示す「満車」表示を行う。即ち、満空状態表示部21Cは、駐車場に空きスペースがある場合であっても、予約情報の「予約状態」が「本予約」となっている車両のための空きスペースを確保するために、「満車」表示を行って予約を行っていない車両が駐車場へ入場しようとすることを抑制する。
一方、満空状態表示部21Cは、予約車両の台数が現在の駐車場の空きスペースの数よりも少ない場合(ステップS411:NO)、空きスペースがあることを示す「空車」表示を行う(ステップS416)。
次に、満空状態表示部21Cが「満車」表示を行っているときに駐車場に車両が進入しようとした場合の処理を説明する。入場規制部21Bは、入口側無線通信装置21Aを介して当該車両に搭載された車載器10から「車両情報」を取得する(ステップS413)。
そして、予約確認部21Dは、取得した「車両情報」に基づいて、当該車両が予約車両であるか否かを判断する(ステップS414)。
予約確認部21Dは、取得した「車両情報」と関連する予約情報の送信を施設サーバ200へ要求する。予約確認部21Dは、施設サーバ200から「車両情報」と関連する予約情報を取得すると、予約情報の「予約日時」と現在の日時とが一致しているか確認する。なお、このとき、予約確認部21Dは、「予約日時」と現在の日時との時間差が許容範囲(例えば±30分)以内である場合、「予約日時」と現在の日時とが一致していると判断する。予約確認部21Dは、「予約日時」と現在の日時とが一致している場合、当該車両は予約車両であると判断する(ステップS414:YES)。この場合、入場規制部21Bは、予約車両が駐車場へ入場できるように、入場規制を解除する(ステップS415)。
一方、予約確認部21Dは、施設サーバ200から「車両情報」と関連する予約情報を取得できなかった場合、または、施設サーバから取得した予約情報の「予約日時」と現在の日時とが一致しない場合、当該車両は予約車両ではないと判断する(ステップS414:NO)。この場合、入場規制部21Bは、予約車両ではない車両が駐車場へ入場しないように、入場規制の解除を行わない。
次に、満空状態表示部21Cが「空車」表示を行っているときに駐車場に車両が進入しようとした場合の処理を説明する。入場規制部21Bは、入口側無線通信装置21Aを介して当該車両に搭載された車載器10から「車両情報」を取得する(ステップS417)。
入場規制部21Bは、駐車場に進入しようとする車両の「車両情報」を取得すると、当該車両が駐車場へ入場できるように、入場規制を解除する(ステップS418)。
入場処理装置21は、駐車場の空きスペースの台数が変化する度に、上述の処理を繰り返し実行する。
(作用効果)
以上のように、本実施形態に係る施設サーバ200において、施設利用処理部213は、車両の「車両情報」を指定して施設の予約が行われた場合、「車両情報」を含む予約情報を入力する予約情報入力部213Dと、有料道路利用情報に基づいて、予約情報を更新する予約情報更新部213Eと、を更に有する。有料道路利用情報取得部215は、予約情報に含まれる「車両情報」を指定して、指定した「車両情報」に関連する有料道路利用情報を前記中央装置300から取得する。
このような構成を有することにより、予約情報更新部213Eは、有料道路利用情報に基づいて、施設を予約した車両が当該施設に向かって移動しているか否かを予測して、予約情報を更新することができる。これにより、施設サーバは、施設を予約した車両が実際には施設を訪れなかった場合、当該車両の予約分を確保するために他の車両が施設を利用できなくなる可能性を低減させることができる。
<第5の実施形態>
次に、本発明の第5の実施形態に係るサービス連携システム1について、図19〜図20を参照して説明する。
上述の各実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
なお、本実施形態では、各施設が大型ショッピングセンター等に設けられた配送センターである態様を例として説明する。また、本実施形態に係る車両は、配送センターへ商品等を配送する配送車両である。
また、本実施形態に係るサービス連携システム1は、配送センターへ配送を予約した車両が、当該施設と提携する有料道路を利用した際に、当該施設への到着時刻を予測する相互利用サービスを提供する。
(施設利用システムの機能構成)
以下、第5の実施形態に係る施設利用システム2の機能構成について、図19を参照しながら説明する。
図19は、第5の実施形態に係る施設利用システム及び道路課金システムの機能構成を示す図である。
図19に示すように、本実施形態に係る施設利用処理装置20は、配送センターの入口に設けられた入場処理装置21と、配送監視装置24である。本実施形態に係る入場処理装置21は第4の実施形態の入場処理装置21と共通であるが、満空状態表示部21C及び予約確認部21Dに代えて、配送情報確認部21Eを有している。また、入場規制部21Bにおける処理も第4の実施形態とは異なっている。
また、本実施形態に係る施設サーバ200は配送情報記憶部270を更に有し、施設サーバ200の施設利用処理部213は配送情報入力部213Fと、到着予測部213Gとを更に有している。本実施形態に係る施設サーバ200の他の機能構成は第4の実施形態と共通であるが、施設サーバ200の駐車料金収受装置22、利用明細記憶部220、施設利用情報記憶部230は省略してもよい。
本実施形態に係る入場規制部26は、配送を予約した車両以外が配送センターに入場することを規制する。
配送情報確認部21Eは、配送センターへ入場しようとする車両が、配送の予約を行った車両であるか否かを確認する。
配送監視装置24は、配送センターへ配送を予定している車両の到着を監視する装置であり、報知部24Aを有している。
報知部24Aは、施設サーバ200から取得した到着予測情報(後述)に基づいて、車両がいつ配送センターに到着する見込みであるかを音声または表示で配送センターの管理者等へ通知する。
また、報知部24Aは、配送を予約した車両が、予約日時から所定時間(例えば1時間)を過ぎても到着しない場合、配送会社に車両の遅延を通知するようにしてもよい。
配送情報入力部213Fは、施設サーバ200と有線通信を介して接続されている配送受付サーバ70からの要求に基づいて配送の予約を受け付ける。
なお、配送情報入力部213Fは、ユーザ情報が登録されている車両のみ、配送の予約を許可するようにしてもよい。この場合、第4の実施形態と同様に、配送受付サーバ70においてユーザ認証が行われる。また、配送受付サーバ70において配送センターへ配送する日時を示す「配送日時」が入力されると、ユーザ情報の「車両情報」と、入力された「配送日時」とを施設サーバ200へ送信して配送の予約を要求する。
配送情報入力部213Fは、配送受付サーバ70から取得した「車両情報」と「配送日時」とを関連付けた配送情報を配送情報記憶部270に記憶する。なお、配送情報入力部213Fは、配送受付サーバ70を介して車両が進入予定の「入口料金所」及び「出口料金所」を取得して、配送情報に含めるようにしてもよい。
到着予測部213Gは、配送情報記憶部270に記憶された配送情報の「車両情報」と関連する有料道路利用情報を有料道路利用情報取得部215が取得した場合、当該「車両情報」から特定される車両が配送センターへ到着する日時を予測する。
また、到着予測部213Gは、「車両情報」と、車両が配送センターへ到着する日時とを含む到着予測情報を生成して、配送監視装置24へ送信する。
(施設サーバの処理フロー)
以下、施設サーバ200における相互利用サービスの処理フローについて、図20を参照しながら説明する。
図20は、第5の実施形態に係る施設サーバの処理フローを示す図である。
まず、配送情報入力部213Fは、配送受付サーバ70から配送の予約を希望する車両(以下、配送車両)の「車両情報」と「配送日時」とを取得する。そして、配送情報入力部213Fは、配送車両の「車両情報」と「配送日時」とを関連付けた配送情報を配送情報記憶部270に記憶する(ステップS501)。
次に、有料道路利用情報取得部215は、配送情報記憶部270に新たな配送情報が記憶されると、当該新たな配送情報の「車両情報」と関連する有料道路利用情報を逐次送信するように、中央装置300へ要求する(ステップS502)。
なお、本実施形態では、第4の実施形態と同様に、配送車両が有料道路に進入したとき、及び、有料道路から退出したときの両時点において、当該配送車両の有料道路利用情報が送信されることとなる。
次に、到着予測部213Gは、配送車両が有料道路に進入したか否かを判断する(ステップS503)。
配送車両が有料道路に進入して中央装置300の有料道路利用情報記憶部340に有料道路利用情報が記憶されると、当該有料道路利用情報が施設サーバ200へ送信される。到着予測部213Gは、配送情報の「車両情報」と同一の「車両情報」を含む有料道路利用情報を取得した場合、配送車両が有料道路に進入したと判断する(ステップS503:YES)。この場合、到着予測部213Gは、配送車両が配送センターへ向かって移動していると判断して、次のステップS504へ進む。
一方、到着予測部213Gは、配送情報の「車両情報」と同一の「車両情報」を含む有料道路利用情報を取得していない場合、配送車両は有料道路に進入していないと判断する(ステップS503:NO)。この場合、到着予測部213Gは、新たな有料道路利用情報を取得するまで待機する。
なお、到着予測部213Gは、配送情報に「入口料金所」及び「出口料金所」が含まれている場合、取得した有料道路利用情報の「入口情報」及び「出口情報」の少なくとも一方が、配送情報に含まれる「入口料金所」及び「出口料金所」と異なっている場合、配送車両は有料道路に進入していないと判断するようにしてもよい。
また、到着予測部213Gは、配送受付サーバ70を介して配送の予約がキャンセルされた場合、予約情報記憶部260から予約情報を削除するようにしてもよい。
次に、到着予測部213Gは、配送車両が有料道路に進入したと判断した場合(ステップS503:YES)、有料道路利用情報の「入口情報」に基づいて、当該配送車両が配送センターに到着する日時を予測する(ステップS504)。
到着予測部213Gは、例えば、複数の入口料金所のそれぞれから配送センターまでの走行時間が規定された走行時間テーブルを予め有している。到着予測部213Gは、走行時間テーブルを参照することにより、配送車両が有料道路利用情報の「入口情報」が示す入口料金所からどのくらいの時間で配送センターに到着するか予測する。
また、到着予測部213Gは、配送車両が有料道路から退出したときに送信される有料道路利用情報の「出口情報」に基づいて、当該配送車両が配送センターに到着する日時をの予測を更新してもよい。この場合、複数の出口料金所のそれぞれから配送センターまでの走行時間が規定された走行時間テーブルを参照することにより、配送車両が有料道路利用情報の「出口情報」が示す出口料金所からどのくらいの時間で配送センターに到着するか予測する。
施設サーバ200は、配送情報記憶部270に新たな配送情報が記憶される度に、上述の処理を繰り返し実行する。
(作用効果)
以上のように、本実施形態に係る施設サーバ200において、施設利用処理部213は、車両の「車両情報」を指定して当該車両による施設への配送予定が入力された場合、「車両情報」を含む配送情報を入力する配送情報入力部213Fと、配送情報と、有料道路利用情報とに基づいて、車両の到着時刻を予測する到着予測部213Gと、を更に有する。有料道路利用情報取得部215は、配送情報に含まれる「車両情報」を指定して、指定した「車両情報」に関連する有料道路利用情報を中央装置300から取得する。
このような構成を有することにより、到着予測部213Gは、有料道路利用情報に基づいて、施設への配送を予定する車両が、いつ当該施設へ到着するかを予測することが可能となる。これにより、施設の管理者等は、到着予測部による予測結果に基づいて、当該車両による配送を受け入れる準備等を事前に行うことができる。
また、到着予測部213Gは、施設(配送センター)に設けられた配送監視装置24に「車両情報」と、車両が配送センターへ到着する日時とを含む到着予測情報を送信する。
これにより、配送監視装置の24は、報知部24Aは、施設サーバ200から取得した到着予測情報に基づいて、車両がいつ配送センターに到着する見込みであるかを音声または表示で配送センターの管理者等へ通知することができる。このため、配送センターの管理者等は、車両の到着予測を容易に知ることができる。
また、報知部24Aは、配送を予約した車両が、予約日時から所定時間(例えば1時間)を過ぎても到着しない場合、配送会社に車両の遅延を通知するようにしてもよい。このようにすることで、配送会社側において車両の遅延状況を蓄積して、今後の配送計画等にフィードバックすることが可能である。
なお、上述の実施形態では、中央装置300の有料道路利用情報送信部315は、車両が有料道路に進入したときと、有料道路から退出したときの両時点において、有料道路利用情報を施設サーバ200へ送信する態様について説明したが、これに限られることはない。例えば、有料道路の入口料金所及び出口料金所以外にも無線通信装置を設置しておき、車両が当該無線通信装置の近傍を走行した際に、当該車両の「車両情報」と、走行位置(無線通信装置が設置された位置を示す情報)とを含む有料道路利用情報を生成して、施設サーバ200へ送信するようにしてもよい。
このようにすることで、施設サーバ200の到着予測部213Gは、車両の走行位置に応じて、到着日時の予測を更新することができる。これにより、到着予測部213Gによる予測の精度を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない限り、これらに限定されることはなく、多少の設計変更等も可能である。
1 サービス連携システム
2 施設利用システム
3 道路課金システム
10 車載器
20 施設利用処理装置
21 入場処理装置
21A 入口側無線通信装置
21B 入場規制部
21C 満空状態表示部
21D 予約確認部
21E 配送情報確認部
22 駐車料金収受装置
22A 出口側無線通信装置
22B 利用料金算出部
23 給油装置
23A 無線通信装置
23B 利用料金算出部
24 配送監視装置
24A 報知部
26 入場規制部
31 入口処理装置
31A 入口側無線通信装置
32 課金処理装置
32A 出口側無線通信装置
32B 課金額算出部
200 施設サーバ
211 車両情報取得部
212 施設利用情報送信部
213 施設利用処理部
213A 利用明細生成部
213B 割引適用部
213C 統計情報生成部
213D 予約情報入力部
213E 予約情報更新部
213F 配送情報入力部
213G 到着予測部
215 有料道路利用情報取得部
220 利用明細記憶部
230 施設利用情報記憶部
240 ユーザ情報記憶部
250 統計情報記憶部
260 予約情報記憶部
270 配送情報記憶部
300 中央装置
311 車両情報取得部
312 施設利用情報取得部
313 課金額修正部
314 利用明細生成部
315 有料道路利用情報送信部
320 利用明細記憶部
330 登録情報記憶部
340 有料道路利用情報記憶部
350 割引情報記憶部

Claims (10)

  1. 有料道路と、当該有料道路と提携する施設の双方を利用する車両に対する相互利用サービスを受ける対象である車両を特定可能な車両情報を含む登録情報を記憶する登録情報記憶部と、
    前記相互利用サービスの対象となる有料道路を利用する車両を特定可能な車両情報と、当該車両に対する有料道路の課金額とを含む有料道路利用情報を記憶する有料道路利用情報記憶部と、
    前記有料道路利用情報に含まれる前記車両情報が、前記登録情報に含まれる車両情報と一致する場合に、前記有料道路と提携する施設の利用に関する情報であって、前記施設を利用した車両の車両情報を含む施設利用情報を蓄積する施設サーバから、前記有料道路利用情報に含まれる前記車両情報と関連する施設利用情報を取得する施設利用情報取得部と、
    前記施設利用情報に基づいて前記課金額を修正する課金額修正部と、
    を備え
    前記課金額修正部は、前記施設サーバから前記有料道路の統計情報に基づく割引要求を受信した場合に、前記施設サーバから指定された時間帯に前記有料道路を利用した車両、又は、前記施設サーバから指定された料金所を利用した車両の前記課金額を更に修正する、
    中央装置。
  2. 前記施設サーバからの要求に基づいて、前記施設サーバが指定する車両情報と関連する前記有料道路利用情報を前記施設サーバへ送信する有料道路利用情報送信部を更に備える、
    請求項1に記載の中央装置。
  3. 有料道路と、当該有料道路と提携する施設の双方を利用する車両に対する相互利用サービスを受ける対象である車両を特定可能な車両情報を含むユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部と、
    前記相互利用サービスの対象となる施設を利用する前記車両の車両情報と、当該車両に対する施設の利用料金とを含む施設利用情報を記憶する施設利用情報記憶部と、
    前記施設利用情報に含まれる前記車両情報が、前記ユーザ情報に含まれる車両情報と一致する場合に、前記施設と提携する有料道路を利用する車両を特定可能な車両情報と、当該車両に対する有料道路の課金額とを含む有料道路利用情報を蓄積する中央装置から、施設を利用する車両の車両情報と関連する有料道路利用情報を取得する有料道路利用情報取得部と、
    前記有料道路利用情報に基づいて、前記車両による前記施設の利用に関連するサービスを提供する施設利用処理部と、
    を備え
    前記有料道路利用情報取得部は、前記ユーザ情報記憶部に記憶されている前記車両情報のうち少なくとも一つの車両情報を指定して、指定した車両情報に関連する前記有料道路利用情報を前記中央装置から取得し、
    前記施設利用処理部は、
    複数の前記有料道路利用情報に基づいて、前記施設を利用する車両による前記有料道路の利用に関する統計情報を生成する統計情報生成部と、
    前記有料道路利用情報と、前記統計情報とに基づいて、前記利用料金に対して割引を適用する割引適用部と、を有する、
    施設サーバ。
  4. 前記施設利用処理部は、
    前記車両の前記車両情報を指定して前記施設の予約が行われた場合、当該車両情報を含む予約情報を入力する予約情報入力部と、
    前記有料道路利用情報に基づいて、前記予約情報を更新する予約情報更新部と、
    を更に有し、
    前記有料道路利用情報取得部は、前記予約情報に含まれる前記車両情報を指定して、指定した車両情報に関連する前記有料道路利用情報を前記中央装置から取得する、
    請求項3に記載の施設サーバ。
  5. 前記施設利用処理部は、
    前記車両の前記車両情報を指定して当該車両による前記施設への配送予定が入力された場合、前記車両情報を含む配送情報を入力する配送情報入力部と、
    前記配送情報と、前記有料道路利用情報とに基づいて、前記車両の到着時刻を予測する到着予測部と、
    を更に有し、
    前記有料道路利用情報取得部は、前記配送情報に含まれる前記車両情報を指定して、指定した車両情報に関連する前記有料道路利用情報を前記中央装置から取得する、
    請求項3に記載の施設サーバ。
  6. 請求項1または2に記載の中央装置と、
    請求項3からのいずれか一項に記載の施設サーバと、
    を備えるサービス連携システム。
  7. 有料道路と、当該有料道路と提携する施設の双方を利用する車両に対する相互利用サービスを受ける対象である車両を特定可能な車両情報を含む登録情報を記憶する登録情報記憶ステップと、
    前記相互利用サービスの対象となる有料道路を利用する車両を特定可能な車両情報と、当該車両に対する有料道路の課金額とを含む有料道路利用情報を記憶する有料道路利用情報記憶ステップと、
    前記有料道路利用情報に含まれる前記車両情報が、前記登録情報に含まれる車両情報と一致する場合に、前記有料道路と提携する施設の利用に関する情報であって、前記施設を利用した車両の車両情報を含む施設利用情報を蓄積する施設サーバから、前記有料道路利用情報に含まれる前記車両情報と関連する施設利用情報を取得する施設利用情報取得ステップと、
    前記施設利用情報に基づいて前記課金額を修正する課金額修正ステップと、
    を有し、
    前記課金額修正ステップは、前記施設サーバから前記有料道路の統計情報に基づく割引要求を受信した場合に、前記施設サーバから指定された時間帯に前記有料道路を利用した車両、又は、前記施設サーバから指定された料金所を利用した車両の前記課金額を更に修正する、
    サービス提供方法。
  8. 有料道路と、当該有料道路と提携する施設の双方を利用する車両に対する相互利用サービスを受ける対象である車両を特定可能な車両情報を含むユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶ステップと、
    前記相互利用サービスの対象となる施設を利用する前記車両の車両情報と、当該車両に対する施設の利用料金とを含む施設利用情報を記憶する施設利用情報記憶ステップと、
    前記施設利用情報に含まれる前記車両情報が、前記ユーザ情報に含まれる車両情報と一致する場合に、前記施設と提携する有料道路を利用する車両を特定可能な車両情報と、当該車両に対する有料道路の課金額とを含む有料道路利用情報を蓄積する中央装置から、前記有料道路と提携する施設を利用する車両の車両情報と関連する有料道路利用情報を取得する有料道路利用情報取得ステップと、
    前記有料道路利用情報に基づいて、前記車両による前記施設の利用に関連するサービスを提供する施設利用処理ステップと、
    を有し、
    前記有料道路利用情報取得ステップは、前記ユーザ情報記憶ステップにおいて記憶した前記車両情報のうち少なくとも一つの車両情報を指定して、指定した車両情報に関連する前記有料道路利用情報を前記中央装置から取得し、
    前記施設利用処理ステップは、
    複数の前記有料道路利用情報に基づいて、前記施設を利用する車両による前記有料道路の利用に関する統計情報を生成する統計情報生成ステップと、
    前記有料道路利用情報と、前記統計情報とに基づいて、前記利用料金に対して割引を適用する割引適用ステップと、を有する、
    サービス提供方法。
  9. 中央装置のコンピュータを、
    有料道路と、当該有料道路と提携する施設の双方を利用する車両に対する相互利用サービスを受ける対象である車両を特定可能な車両情報を含む登録情報を記憶する登録情報記憶部、
    前記相互利用サービスの対象となる有料道路を利用する車両を特定可能な車両情報と、当該車両に対する有料道路の課金額とを含む有料道路利用情報を記憶する有料道路利用情報記憶部、
    前記有料道路利用情報に含まれる前記車両情報が、前記登録情報に含まれる車両情報と一致する場合に、前記有料道路と提携する施設の利用に関する情報であって、前記施設を利用した車両の車両情報を含む施設利用情報を蓄積する施設サーバから、前記有料道路利用情報に含まれる前記車両情報と関連する施設利用情報を取得する施設利用情報取得部、 前記施設利用情報に基づいて前記課金額を修正する課金額修正部、
    として機能させ
    前記課金額修正部は、前記施設サーバから前記有料道路の統計情報に基づく割引要求を受信した場合に、前記施設サーバから指定された時間帯に前記有料道路を利用した車両、又は、前記施設サーバから指定された料金所を利用した車両の前記課金額を更に修正する、
    プログラム。
  10. 施設サーバのコンピュータを、
    有料道路と、当該有料道路と提携する施設の双方を利用する車両に対する相互利用サービスを受ける対象である車両を特定可能な車両情報を含むユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部、
    前記相互利用サービスの対象となる施設を利用する前記車両の車両情報と、当該車両に対する施設の利用料金とを含む施設利用情報を記憶する施設利用情報記憶部、
    前記施設利用情報に含まれる前記車両情報が、前記ユーザ情報に含まれる車両情報と一致する場合に、前記施設と提携する有料道路を利用する車両を特定可能な車両情報と、当該車両に対する有料道路の課金額とを含む有料道路利用情報を蓄積する中央装置から、前記有料道路と提携する施設を利用する車両の車両情報と関連する有料道路利用情報を取得する有料道路利用情報取得部、
    前記有料道路利用情報に基づいて、前記車両による前記施設の利用に関連するサービスを提供する施設利用処理部、
    として機能させ
    前記有料道路利用情報取得部は、前記ユーザ情報記憶部に記憶されている前記車両情報のうち少なくとも一つの車両情報を指定して、指定した車両情報に関連する前記有料道路利用情報を前記中央装置から取得し、
    前記施設利用処理部は、
    複数の前記有料道路利用情報に基づいて、前記施設を利用する車両による前記有料道路の利用に関する統計情報を生成する統計情報生成部と、
    前記有料道路利用情報と、前記統計情報とに基づいて、前記利用料金に対して割引を適用する割引適用部と、を有する、
    プログラム。
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