JP7058509B2 - 車両管理サーバおよびコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
その予約制度は、コールセンターに電話を入れて会話によって予約をする場合と、データ通信によって所定事項を送信するとともに予約した内容にてサービスが受けられるか否かを受信する場合とがある。
後者は、パーソナルコンピュータにて通信する場合のほか、携帯情報端末(いわゆるスマートフォンなど)のメール機能やウェブ閲覧機能にて通信する場合がある。
そのような事態においては、利用開始時と同じように予約が必要(正確には「利用時間の延長」)となる。利用者が自ら定めた利用終了時刻を守れないと、複数の利用者が一台の乗用車をシェアするという「カーシェアリング本来の趣旨」を逸脱してしまう。とはいえ、避けられない事態として、ある程度の頻度で発生してしまう。したがって、カーシェアリング事業者としては、そのような事態へ対応できるシステムを提供しなければならない。
検索式=[有料道路/AC]*[分散/TX]*[渋滞/AC]
この検索式で20件の特許出願がヒットし、その20件から特許文献2,3,4を抽出して検討した。
しかし、その会員ユーザが使用中の車両について、次の時間帯に別の会員ユーザによる予約が入っている場合には、特許文献1に開示された技術ではカーシェアリング事業者にとって根本的な解決には繋がらない。その会員ユーザが返却時刻を延長して得られる利益よりも、次の予約をしている会員ユーザに対する処理費用(代車の手配や事業者都合による返金などの諸費用)の方がコスト高であることが多く、好ましくないからである。
前述した先行技術および解決すべき課題については、カーシェアリング事業を例にして説明したが、レンタカー事業など車両貸し出しサービスにおいては、同様の問題がある。
第一の発明は、車両共有サービスにおいて用いるサービス対象車両を管理する車両管理サーバに係る(図11参照)。
この車両管理サーバは、貸し出し中のサービス対象車両の現在位置データを受信する現在位置データ受信手段と、
前記の現在位置データに係るサービス対象車両に関する返却地データ、返却予定時刻、および次の貸し出し予約である次予約データを含む車両管理データを格納している車両管理データベースと、
前記の現在位置データおよび前記の返却地データに関わる渋滞データを取得する渋滞データ取得手段と、
前記の現在位置データおよび前記の返却地データを用いて返却地までのルートを検索するルート演算手段と、
そのルート演算手段が検索したルートを前記の貸し出し中のサービス対象車両へ送信するルート選択肢出力手段と、
を備える。
そして、前記のルート演算手段は、検索したルート毎に返却予想時刻を演算することとし、
前記のルート選択肢出力手段は、前記の渋滞データおよび車両管理データを用いて返却予想時刻が前記の返却予定時刻よりも早くなるルートに係る時刻厳守ルートデータ、および/または返却予想時刻が返却予定時刻よりも遅い場合に最も早いルートに係る最速ルートデータを送信することとする。
「車両共有サービス」とは、カーシェアリングを管理運営するサービス、およびカーレンタルサービスの両方を指すものとする。
「サービス対象車両」とは、カーシェアリングであれば「シェアカー」、カーレンタルサービスであれば「レンタルされる車両(レンタカー)」を指すものとする。
「ルート選択肢出力手段」が送信する「貸し出し中のサービス対象車両」とは、当該サービス対象車両である場合の他、当該サービス対象車両のユーザに係る携帯情報端末(たとえばスマートフォン)であってもよい。
貸し出し中のサービス対象車両の現在位置データを、現在位置データ受信手段が受信する。
受信した現在位置データに係るサービス対象車両に関する返却地データ、返却予定時刻、および次の貸し出し予約である次予約データを含む車両管理データを、車両管理データベースが格納している。前記の現在位置データおよび前記の返却地データに関わる渋滞データを、渋滞データ取得手段が取得する。
前記の現在位置データおよび前記の返却地データを用いて、ルート演算手段が返却地までのルートを検索する。ルート演算手段は、検索したルート毎に返却予想時刻を演算する。
次予約データにおける貸し出し予約時刻までに返却が可能であれば、以後のステップを終了しても良い(図13における「終了」)。ただし、実施レベルであれば、複数のルートは、安い順、返却時刻の早い順、など任意のソート順でルート選択肢出力手段が送信することとなる。
その時刻厳守ルートデータが存在しない場合、すなわち、最も早くなるルートを使っても時間厳守が困難である場合には、最速ルートを優先して表示することとなる(図13におけるS27)。
第一の発明は、以下のように形成すると、より好ましい。
すなわち、前記のルート選択肢出力手段は、前記のルート演算手段が検索したルートに有料道路が含まれている場合には、当該ルートに料金データを紐付けてサービス対象車両へ送信することとするのである(図6参照)。
車両共有サービスは、車両を使用した時間に応じた利用料金をユーザがサービス提供者に対して支払う、というビジネスモデルである。したがって、有料道路を通ることによって支払うこととなる料金と、利用時間が短縮された車両の利用料金とを合算して出力されると、ユーザにとってはトータルの料金が分かりやすい。
第一の発明における前記のバリエーション1は、以下のように形成すると、より好ましい。
すなわち、前記の車両共有サービスが提供するサービス対象車両を利用できる会員に関する利用履歴データを予め格納している会員データベースを備える。
そして、前記のルート選択肢出力手段は、前記のルート演算手段が検索したルートに有料道路が含まれている場合には、当該ルートの料金データを、前記の利用履歴データに基づいて割り引いた割引料金データ(優待プランデータ)としてサービス対象車両へ送信するのである(図11参照)。
利用履歴データに基づいて、所定のユーザを「ヘヴィーユーザ」として、たとえば有料道路の料金を限度とした共有車両の利用料金を割り引く割引料金データ(優待プラン)を作成する。そして、その割引料金データを採用できる会員ユーザが運転するサービス対象車両へ、割引料金データ(またはルート選択肢などのデータへ組み込んで)送信する。
ヘヴィーユーザである会員ユーザは、有料道路を利用することに対する抵抗感を低め、渋滞の軽減にも寄与する。
第一の発明は、以下のように形成してもよい。
すなわち、渋滞緩和策を受信する渋滞緩和策受信手段を備え、
前記のルート演算手段は、前記の渋滞緩和策をも用いて返却地までのルートを検索することとしてもよい(図15参照)。
第二の発明は、第一の発明に係る車両管理サーバを制御するコンピュータプログラムに係る。
すなわち、貸し出し中のサービス対象車両の現在位置データを受信する現在位置データ受信手順と、
前記の現在位置データに係るサービス対象車両に関する返却地データ、返却予定時刻、および次の貸し出し予約である次予約データを含む車両管理データを車両管理データベースへ格納する車両管理データ格納手順と、
前記の現在位置データおよび前記の返却地データに関わる渋滞データを取得する渋滞データ取得手順と、
前記の現在位置データおよび前記の返却地データを用いて返却地までのルートを検索するルート演算手順と、
そのルート演算手段が検索したルートを前記の貸し出し中のサービス対象車両へ送信するルート選択肢出力手順と、
を前記の車両管理サーバに実行させる。
前記のルート演算手順は、検索したルート毎に返却予想時刻を演算することとし、
前記のルート選択肢出力手順は、前記の渋滞データおよび車両管理データを用いて返却予想時刻が前記の返却予定時刻よりも早くなるルートに係る時刻厳守ルートデータ、および/または返却予想時刻が返却予定時刻よりも遅い場合に最も早いルートに係る最速ルートデータを送信することとする。
第二の発明における前記のルート選択肢出力手順においては、前記のルート演算手段が検索したルートに有料道路が含まれている場合には、当該ルートに料金データを紐付けてサービス対象車両へ送信することとすると、より好ましい。
前記のバリエーション1は、以下のようにすることもできる。
すなわち、前記の車両管理サーバには、前記の車両共有サービスが提供するサービス対象車両を利用できる会員に関する利用履歴データを予め格納している会員データベースを備える。 そして、前記のルート選択肢出力手順においては、前記のルート演算手段が検索したルートに有料道路が含まれている場合には、当該ルートの料金データを、前記の利用履歴データに基づいて割り引いた割引料金データとしてサービス対象車両へ送信することとしてもよい。
第二の発明は、以下のように形成してもよい。
すなわち、 渋滞緩和策を受信する渋滞緩和策受信手順を備え、 前記のルート演算手順においては、前記の渋滞緩和策をも用いて返却地までのルートを検索することとしてもよい。
第二の発明によれば、返却予定時刻を守れるようなナビゲーション情報を車両共有サービスのユーザへ提供可能な車両管理サーバを制御可能なコンピュータプログラムを提供することができた。
図5は、カーシェアリング事業におけるサービス対象車両(シェアカー)や予め会員登録を済ませた会員(カーシェアユーザ)の管理を実行するカーシェア管理サーバ、有料道路の料金に関する有料道路管理データベース(図中では「DB」と略記)を保有する有料道路管理サーバ、前記のシェアカー、および各種の道路渋滞データを随時更新している渋滞データベースの関係を示した第一の実施形態である。
シェアカーの目的地データを車両管理データベースへ蓄積したり、シェアカーの現在位置データを現在位置データ受信手段で取得したりしている。そして、現在位置データ、目的地データ、返却地データ、返却予定時刻などに基づいて、ルート演算手段が現在位置データ(またはシェアカーの貸し出し位置データなど)と返却地データとを結ぶルートを算出する。
最短時間ルートに有料道路が含まれている場合には、その有料道路料金データを加え、ルート&料金の選択肢演算手段がルート選択肢、返却予定時刻、ルート別料金などを演算して、多機能カーナビへ送信する。
図6では、ルート選択肢の抽出例と、多機能カーナビの画面を介してカーシェアユーザへ提示される様子を、概念的に示している。
多機能カーナビの画面の一部へ地図と、シェアカーの現在位置(または出発地)および返却地(または目的地)と、その両社を結ぶルートA,B,Cが表示される。
そして、算出したルートA,B,Cのそれぞれに対して、返却時刻が厳守できる可能性、利用予定の有料道路料金、カーシェアリングの利用料金、有料道路とカーシェアリングの料金を合算したトータル料金が演算される。
この場合、ルートBを選択しないように、多機能カーナビへの出力順位を最下位とする。
まず、カーシェアリングの事業者としては、あるシェアカーが使われている場合に、そのシェアカーを使う別のユーザによる予約が入っている場合に、返却予定時刻までに返却を促すような情報をユーザへ提供することができる。それによって、ユーザが返却予定時刻までに返却する確率を上昇させることに寄与する。
その結果、返却予定時刻までの返却を遵守できるだけでなく、利用料金の節約や、自らの予定の繰り上げなどに寄与する情報を得られる。
ルートBを選択しないように、警告を表示する、ルート案内の画面へ移動しない、など、ソフトウェア上の工夫をすることによって、返却時刻を早められるルートを選択するように、ユーザへ示しても良い。
図7を用いて、第二の実施形態を説明する。
図7では、図5に示した第一の実施形態と異なり、カーシェア管理サーバにおいて、目的地データ受信手段を備える。そして、ユーザがシェアカーを運転を開始(または再開)する前に多機能カーナビへ入力した目的地データを用いて、すぐにルート演算を実行することとしている点が、異なってくる。
図8を用いて、第三の実施形態を説明する。
図8では、有料道路の閑散期において、時間限定での値下げが実行された場合を示している。
有料道路の管理運営者が利益の最大化を図るため、たとえば時間限定で値下げ(タイムサービス)をするような運用があり得る。このような場合に、カーシェアリングを利用している会員ユーザに向けて、そのタイムサービスの情報を伝達すれば、告知方法としての効率が良いのである。
一方、カーシェア管理サーバにおいては、カーシェアリングサービスを利用中のユーザが運転するシェアカーからは、現在位置データを取得したり、目的地データなどを用いてルート演算手段がルートを演算し、渋滞データを取得しながら最短時間ルート演算手段が最短時間となるルートを演算したりしている。
場合によっては(図8に図示した例では)、前記のタイムサービスデータに関わるシェアカーの多機能カーナビに対しては、値下げされた有料道路を用いるルートを最優先で表示させるようにしても良い。
また、道路資源の有効活用にも寄与することが期待できる。
同様に、事故などの原因で緊急に当該有料道路を時間限定で閉鎖する、といった情報の拡散手法としても、用いることができる。
図9を用いて、第四の実施形態を説明する。
図9は、図8に示した第三の実施形態のバリエーションであり、有料道路の閑散期において、時間限定での値下げが実行された場合を示している。
図8に示した実施形態との相違点は、図8においては「最短時間ルート演算手段」を備えることとしていたところ、図9に示した実施形態では、「最短時間ルート演算手段」を省略し、渋滞データベースから渋滞データを取得することも省略している点である。
図10は、前記した第三または第四の実施形態において採用されるカーシェア管理サーバにおける手順をフローチャートにて示したものである。
まず、有料道路データベースから時間限定の値下げデータを取得する(S1)。
一方、使用中のシェアカーの現在位置データを取得する(S2)。なお、図8や図9においては、図示の都合でシェアカーは1台としてしか表現していないが、カーシェア管理サーバは管理対象となっているシェアカー全てから現在位置データを随時取得している。
値下げ対象となった有料道路を使う可能性のあるシェアカーである場合には、現在位置から目的地または返却地までのルートを演算し、そのルート別の料金も演算する(S5)。そしてその演算結果を、値下げ対象となった有料道路を使う可能性のあるシェアカーの多機能カーナビへ、値下げする有料道路を最優先でルート表示する(S6)。
図11を用いて、第五の実施形態を説明する。
図11では、図5に示した第一の実施形態(における説明)と異なり、車両管理データベースから、当該車両に関する次予約データを取得していることとして説明している(図5に示した実施形態においては、次予約データが存在しなかったとして説明したのみであり、発明の構成要件として異なるということではない)。
カーシェア管理サーバの作動について、図12を参照させながら説明する。
図12では、使用されているシェアカーの現在位置データを取得する(S11)。次に、車両管理データベースへ蓄積されている、現在使用中のシェアカーの返却地データを取得する(S12)。そして、シェアカーが現在選択しているルートを推測するとともに、そのまま走り続けた場合の到着予定時刻を演算する(S13)。このフローチャートでは示していないが、渋滞データを取得する場合もある。
そして、該当するシェアカーの多機能カーナビへ、返却予定時刻での返却が可能なルートを優先して表示させる(S16)。具体的には、「現在のルートでは返却予定時刻での返却が困難です。ルート変更をお願いします。」といった表示や音声を多機能カーナビから出力させる。
なお、は返却予定時刻までに返却ができない可能性が高まった場合において、次予約データに係るユーザに対しては、図20および図21に示すような対策を講じることとしている。
カーシェア管理サーバの作動についてのバリエーションを示す図13を用いて、前述した図12との相違点を説明する。
図13では、S21~S25までは、図12のS11~S15までと同じである。異なるのは、「演算した別ルートによって返却時刻内の返却が可能かどうか」を判断するステップ(S26)を含んでいる点である。
なお、演算した別ルートによって返却時刻内の返却が可能であるとしても、時間厳守が可能なルートを優先して表示させる(S28)。
カーシェア管理サーバの作動についての別のバリエーションを示す図14を用いて、前述した図12との相違点を説明する。
図14では、S31~S35までは、図12のS11~S15までと同じである。異なるのは、「当該シェアカーを運転する会員ユーザが優待会員か否か」」を判断するステップ(S36)を含んでいる点である。
なお、会員ユーザが優待会員ではない場合であっても、返却予定時刻での返却が可能なルートを優先して表示させる(S38)。
図15は、道路全般の管理を司る道路全般管理サーバを中心として、大都市での交通規制や渋滞緩和を図る対策として、大都市圏で開催されるイベント前に渋滞シミュレーションを実行するとともに、当日のナビゲーションデータを送信するサービスを実現するための第六の実施形態である。
そのイベントに対する渋滞緩和策を立案するのが道路全般管理サーバであり、渋滞緩和策の立案のために寄与するのが渋滞データ管理サーバであり、渋滞緩和策を実行するのがカーシェア管理サーバおよびそのカーシェア管理サーバの管理対象となっているシェアカーである。
渋滞緩和策シミュレーション演算手段は、渋滞管理サーバにおける渋滞データベースから過去の渋滞データを受信し、演算に用いる。
図16に示す実施形態は、図15に示した実施形態のバリエーションである。図15がイベント当日の渋滞緩和を実行するものであったが、図16は、イベント開催前に渋滞シミュレーションを演算するとともに、イベント当日前に予約されたシェアカーに対して、渋滞緩和のための情報を予めインストールしておくものである。
道路全般管理サーバは、図15に示した実施形態と構成要件は同じである。渋滞シミュレーションを実行するために取得する渋滞データや、その渋滞データを用いて演算される渋滞緩和策などが異なることはあり得る。
道路全般管理サーバの運営主体としても、渋滞緩和をイベントの事前や当日に、円滑に実行することができる。
図17に示す実施形態は、図15や図16に示した実施形態のバリエーションである。
この実施形態においては、道路全般管理サーバにおいて演算した渋滞緩和策を、有料道路管理サーバが受け取ることとしている(カーシェア管理サーバが受信することを排除する意図ではない)。
図18に示す第七の実施形態は、図15に示した実施形態における渋滞緩和策の実行を、カーシェアリングサービスではなく、渋滞緩和のためのデータサービスを受けられる「ナビ会員」を介して実行する場合を示している。
図19に示す実施形態は、図18に示した実施形態のバリエーションである。
この実施形態においては、図17と同様、道路全般管理サーバにおいて演算した渋滞緩和策を、有料道路管理サーバが受け取ることとしている。
図20は、シェアカーの返却が次の予約時刻を超過するおそれがある場合、次予約に係る駐車場の周辺(たとえば半径数百メートル圏内)において、シェアカーまたはレンタカーの代車にて予約振替を手配するアルゴリズムを実行するためのハードウェアを含めたブロック図である。
シェアカーに搭載された多機能カーナビゲーション装置から、そのシェアカーにてカーシェアリングを利用していた会員ユーザAから、図11,12などで示した到着予定時刻が早いルートを選択しても、予約に係る返却予定時刻を超過するおそれが生じた旨の緊急連絡を、カーシェアリング管理サーバが受信する。
代車が検索できた場合には、その代車を次の予約に係る会員ユーザBが希望する駐車場へ配車が可能であるか否かを検証する。
この図では、『予約いただいていたシェアカーですが、前のお客様の事故により予約遂行ができなくなりました。代車の手配も適いません。申し訳ありません。』という連絡をした場合について、図示している。
図21は、カーシェアリングのへヴィーユーザや高額な基本料金を支払っている特別な会員ユーザ(以下「優待会員」と称する。「優待会員」か否かは、ユーザの利用履歴データに基づいて所定条件を定めることで決定する。優待プランデータを提示されるべき会員ともなる。)に対してのみ提供するカーシェアリングサービスの概要を示す実施形態に係るフローチャートである。
会員ユーザから送信されてきた予約データを遂行できるシェアカーが存在しない場合、まず、カーシェアリング管理サーバは、会員データベースを参照して、その予約データに係る会員ユーザがプレミア会員か否かを判断する(S41)。
S41からS43までがいずれも「Yes」であれば、予約ユーザへは代車である旨を連絡せずに、予約処理を完了する。
配車可能な代車がない場合(S42が「No」の場合)、およびユーザがプレミア会員ではない場合(S41が「No」の場合)については、予約ができない旨のお詫び連絡をカーシェアリング管理サーバが返信する(S44)。
図21では図示していないか、追加料金が発生するのであれば代車の予約は不要である、という会員ユーザ(次ユーザ)が選択できるようにしてもよい。
Claims (8)
- 車両共有サービスにおいて用いるサービス対象車両を管理する車両管理サーバであって、
貸し出し中のサービス対象車両の現在位置データを受信する現在位置データ受信手段と、
前記の現在位置データに係るサービス対象車両に関する返却地データ、返却予定時刻、および次の貸し出し予約である次予約データを含む車両管理データを格納している車両管理データベースと、
前記の現在位置データおよび前記の返却地データに関わる渋滞データを取得する渋滞データ取得手段と、
前記の現在位置データおよび前記の返却地データを用いて返却地までのルートを検索するルート演算手段と、
そのルート演算手段が検索したルートを前記の貸し出し中のサービス対象車両へ送信するルート選択肢出力手段と、
を備え、
前記のルート演算手段は、検索したルート毎に返却予想時刻を演算することとし、
前記のルート選択肢出力手段は、前記の渋滞データおよび車両管理データを用いて返却予想時刻が前記の返却予定時刻よりも早くなるルートに係る時刻厳守ルートデータ、および/または返却予想時刻が返却予定時刻よりも遅い場合に最も早いルートに係る最速ルートデータを送信することとし、
且つ前記のサービス対象車両に対する別のユーザが使用することとして予約が入っている場合には、その別のユーザによる使用予定時刻よりも遅くなると予想されるルートは前記のサービス対象車両において出力順位を最下位とするように送信するとともに、
別のユーザによる使用予定時刻よりも遅くなると予想されるルートを選択しないように警告を表示するおよび/またはルート案内の画面へ移動しないようにした
車両管理サーバ。 - 前記のルート選択肢出力手段は、前記のルート演算手段が検索したルートに有料道路が含まれている場合には、当該ルートに料金データを紐付けてサービス対象車両へ送信することとした
請求項1に記載の車両管理サーバ。 - 前記の車両共有サービスが提供するサービス対象車両を利用できる会員に関する利用履歴データを予め格納している会員データベースと、
前記のルート選択肢出力手段は、前記のルート演算手段が検索したルートに有料道路が含まれている場合には、当該ルートの料金データを、前記の利用履歴データに基づいて割り引いた割引料金データとしてサービス対象車両へ送信することとした
請求項2に記載の車両管理サーバ。 - 渋滞緩和策を受信する渋滞緩和策受信手段を備え、
前記のルート演算手段は、前記の渋滞緩和策をも用いて返却地までのルートを検索することとした
請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両管理サーバ。 - 車両共有サービスにおいて用いるサービス対象車両を管理する車両管理サーバを制御するコンピュータプログラムであって、
貸し出し中のサービス対象車両の現在位置データを受信する現在位置データ受信手順と、
前記の現在位置データに係るサービス対象車両に関する返却地データ、返却予定時刻、
および次の貸し出し予約である次予約データを含む車両管理データを車両管理データベースへ格納する車両管理データ格納手順と、
前記の現在位置データおよび前記の返却地データに関わる渋滞データを取得する渋滞データ取得手順と、
前記の現在位置データおよび前記の返却地データを用いて返却地までのルートを検索するルート演算手順と、
そのルート演算手順が検索したルートを前記の貸し出し中のサービス対象車両へ送信するルート選択肢出力手順と、
を前記の車両管理サーバに実行させるものであり、
前記のルート演算手順は、検索したルート毎に返却予想時刻を演算することとし、
前記のルート選択肢出力手順は、前記の渋滞データおよび車両管理データを用いて返却予想時刻が前記の返却予定時刻よりも早くなるルートに係る時刻厳守ルートデータ、および/または返却予想時刻が返却予定時刻よりも遅い場合に最も早いルートに係る最速ルートデータを送信することし、
且つ前記のサービス対象車両に対する別のユーザが使用することとして予約が入っている場合には、その別のユーザによる使用予定時刻よりも遅くなると予想されるルートは前記のサービス対象車両において出力順位を最下位とするように送信することとするとともに、
別のユーザによる使用予定時刻よりも遅くなると予想されるルートを選択しないように警告を表示するおよび/またはルート案内の画面へ移動しないようにした
コンピュータプログラム。 - 前記のルート選択肢出力手順においては、前記のルート演算手順にて検索したルートに有
料道路が含まれている場合には、当該ルートに料金データを紐付けてサービス対象車両へ送信することとした
請求項5に記載のコンピュータプログラム。 - 前記の車両管理サーバには、前記の車両共有サービスが提供するサービス対象車両を利用できる会員に関する利用履歴データを予め格納している会員データベースを備えており、
前記のルート選択肢出力手順においては、前記のルート演算手順にて検索したルートに有料道路が含まれている場合には、当該ルートの料金データを、前記の利用履歴データに基づいて割り引いた割引料金データとしてサービス対象車両へ送信することとした
請求項6に記載のコンピュータプログラム。 - 渋滞緩和策を受信する渋滞緩和策受信手順を備え、
前記のルート演算手順においては、前記の渋滞緩和策をも用いて返却地までのルートを検索することとした
請求項5から請求項7のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
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