JP6962568B2 - 伸縮順序機構付きスライドレール - Google Patents

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本発明は、インナーレール、中間レール、アウターレールを備えたスリーレール型のスライドレールに関するものである。
インナーレール、中間レール、アウターレールを備えるスリーレール型のスライドレールは、インナーレールと中間レール、中間レールとアウターレールをそれぞれ、ボールを回転自在に保持するボールリテーナーを介して摺動自在とされる。
そして、インナーレール、あるいは、アウターレールを固定側レールとし、固定側レールの他方側のインナーレール、あるいは、アウターレールを移動側レールとし、移動側レールの移動に合わせて、前記ボールの作用により、中間レールが移動するものである。一般的にはインナーレールが移動側として使用されることが多い。
このようなスライドレールは、移動側レールの摺動に追従して中間レールも摺動移動する。そのため、スライドレールの最縮小時に中間レールとインナーレールがアウターレールの摺動方向長さ内に納まる長さに設定され、さらにインナーレールが中間レールより短長に設定されたスライドレールで、インナーレールを移動側レールとした場合、縮められた状態のスライドレールから、インナーレールを伸長方向に移動させると、中間レールがボールを介してインナーレールの動きに追従するため、中間レールの移動側端がインナーレールより先にアウターレール(固定側レール)から飛び出すこととなる。
他方、スライドレールに加わる荷重や移動速度によって、中間レールは、移動側レールの摺動に合わせて常に一定の動きとはならないことがある。
このような問題を解決するため、先行技術文献1(特許文献1)に示すように、中間レールに回動自在に軸支される制御板の回動によって、最収縮時のスライドレールが伸長するときには、インナーレールと中間レールをロックし、先に中間レールを伸長状態とし、かつ、伸長状態でロックした後、インナーレールと中間レールのロックを解除し、インナーレールが伸長させ、最伸長時のスライドレールが収縮するときには、アウターレールと中間レールのロック状態を維持した状態で、先にインナーレールを中間レールに対して収縮状態とすると同時にアウターレールと中間レールのロックを解除し、次にインナーレールと中間レールのロックを復旧させることにより、スライドレールの中間レールの移動を制御するものがある。
具体的には、スライドレールの伸長時には、中間レール側の制御板110の係合当接片142にインナーレール側の係合凸部42が当接することにより、中間レールとインナーレールはロック状態を維持し中間レールはインナーレールとともに伸長し、そして、中間レールが最大伸長すると、中間レール側の当接脚124がアウターレールの当接突起24に当接し、制御板110が回動し、中間レールとインナーレールのロック状態が解除され、インナーレールは単独で伸長する。
そして、スライドレールの伸長状態からインナーレールを収縮方向に押し込むと、中間レール側の係止脚122がアウターレール側の当接部22aに当接することにより中間レールが伸長した状態でロック維持され、インナーレールが収縮していくと、制御板110の係合当接片142にインナーレール側の係合凸部42が当接することにより、制御板110が回動し、係止脚122が当接部22aを乗り越え、中間レールのロックが解除される。最後に、係合当接片142が係合凸部42を伸長側に乗り越え、中間レールとインナーレールのロック状態が復旧する。
しかしながら、このような一つの制御板で、インナーレールと中間レールのロックと、中間レールとアウターレールのロックを行うものは、スライドレールの収縮過程において、中間レールの伸長状態のロックが解除された後に、インナーレールと中間レールがロックされる構成であるため、中間レールのロックが解除された瞬間では、アウターレールと中間レールとインナーレールは、それぞれロックが掛かっていない不安定な状態となっていた。また、一つの制御板の回動で賄うため、制御板の回動範囲が大きく、小さいインナーレールタイプのスライドレールには採用できなかった。
特許5636029号公報
本発明は、スリーレール型のスライドレールにおいて、インナーレールと中間レールの移動を一時的に規制させる伸縮順序機構付きスライドレール、より具体的には、スライドレールの伸長時には、インナーレールが中間レール内に収まった状態で、中間レールが所定の長さまで伸長し、該所定の長さまで到達するとインナーレールが伸長し始め、スライドレールの収縮時には、中間レールが伸長した状態で、インナーレールが中間レール内に納まる状態まで収縮し、インナーレールが中間レール内に納まると中間レールが収縮し始める伸縮順序機構付きスライドレールの提供を課題とするものである。
上記課題を解決する為、本発明が第1の手段として構成したところは、少なくともインナーレール、中間レール、アウターレールを備えたスリーレール型のスライドレールにおいて、スライドレールの伸長時に、中間レールにインナーレールが収納された状態で、インナーレールが中間レールと共に伸長方向にスライド可能に中間レールに対するインナーレールの伸長側への移動を一時的に規制するインナーレールロック装置と、中間レールを伸長状態から収縮方向への移動を一時的に規制する中間レールロック装置とを備え、インナーレールロック装置のインナーレールと中間レールを固定するロック動作部と該固定を解除するロック解除部は、中間レールロック装置の、中間レールを伸長状態で固定するロック動作部と該固定を解除するロック解除部より伸長側に配置されるとともに、インナーレールロック装置と中間レールロック装置はそれぞれが別に作動可能とされるものである。
上記課題を解決する為、本発明が第2の手段として構成したところは、第1の手段として構成したところに加え、インナーレールロック装置は、アウターレールに設けられる当接片と、中間レールに回動自在とされるインナーロック体と、インナーレールに設けられる係合片で構成され、インナーロック体に係合片が接触することにより、中間レールに対するインナーレールの伸長側への移動が規制され、インナーロック体と当接片が押接することにより、インナーレールと中間レールの該規制が解除されるもので、中間レールロック装置は、アウターレールに設けられる係合体と、中間レールに回動自在とされる中間ロック体と、インナーレールに設けられる案内片とで構成され、係合体に中間ロック体が接触することにより、中間レールの伸長状態から収縮方向への移動が規制され、案内片で中間ロック体が制御されることにより、中間レールの伸長状態から収縮方向への移動の規制が解除されるもので、インナーロック体は、中間ロック体より伸長側に配置され、係合片は、案内片より伸長側に配置されるものである。
上記課題を解決する為、本発明が第3の手段として構成したところは、第2の手段として構成したところに加え、インナーロック体は、水平状態でロック状態となり、水平状態から回動することによりロック解除状態となるもので、付勢手段にて水平状態が維持され、ロック解除状態、ロック状態のいずれにおいてもインナーレールの上下折曲縁間に納まる基体と基体に設けられる係止片を備え、係止片に係合片が当接することにより、中間レールに対するインナーレールの伸長側への移動が規制されるもので、中間ロック体は、水平状態でロック解除となり、水平状態から回動することによりロック状態となるものであり、ロック解除、ロック状態のいずれにおいてもインナーレールの上下折曲縁間に納まる基体と基体に設けられる案内溝を備え、案内溝に案内片が挿入することにより、中間ロック体が水平状態となるものである。
本発明の第1の手段として構成したところによると、インナーレールロック装置のインナーレールの中間レールに対する移動を規制するロック動作部と該規制を解除するロック解除部は、中間レールロック装置の中間レールを伸長状態で規制するロック動作部と該規制を解除するロック解除部より伸長側に配置されるとともに、インナーレールロック装置と中間レールロック装置はそれぞれが別に作動可能とされるから、スライドレールの伸長時には、先に中間レールロック装置によって、中間レールの伸長状態で、収縮側への移動を一時的に規制でき、該規制後に中間レールにインナーレールが収納された状態のインナーレールの中間レールに対する伸長側への移動の一時的な規制を解除させることができる。
また、スライドレールの収縮時には、先に中間レールにインナーレールが収納された状態での中間レール対するインナーレールの伸長側の移動を規制でき、該規制後に中間レールロック装置の中間レールを伸長状態で一時的な規制を解除させることができる。
したがって、スライドレールの伸長時、収縮時のいずれにおいても、中間レールの伸長状態での収縮側への移動規制、あるいは、インナーレールが収納された状態でのインナーレールの伸長側への移動の規制が成されるため、インナーレール、中間レールのいずれにもロックが掛かっていない不安定な状態とはならない。
本発明の第2の手段として構成したところによると、第1の手段として構成したところの効果に加え、インナーロック体と中間ロック体をそれぞれ個別に作動させることができるから、インナーロック体と中間ロック体の互いの回動動作が干渉することがなく、インナーレールのロックと解除と、中間レールのロックと解除を個別に制御できるため、中間レールロック装置の作動位置やインナーレールロック装置の作動位置の設定がし易い。
本発明の第3の手段として構成したところによると、インナーロック体、中間ロック体は、それぞれが別個に回動可能で、インナーレールの上下折曲縁間での水平状態と回動状態への変化によって、回動範囲をロック解除、ロック状態とさせるだけとすることができるから、必要以上に回動することがなく、インナーレールの高さが低いものでも利用可能である。
伸縮順序機構付きスライドレールの最伸長時の正面側斜視図 伸縮順序機構付きスライドレールの最収縮時の正面側斜視図 スライドレールの基本断面図 伸縮順序機構付きスライドレールの正面側分解斜視図 伸縮順序機構付きスライドレールの背面側分解斜視図 伸縮順序機構付きスライドレールの伸長動作の説明図 伸縮順序機構付きスライドレールの収縮動作の説明図
本発明は、少なくともインナーレール、中間レール、アウターレールを備えたスリーレール型のスライドレールにおいて、スライドレールの伸長時に、中間レールにインナーレールが収納された状態で、インナーレールが中間レールと共に伸長方向にスライド可能に中間レールに対するインナーレールの伸長側への移動を一時的に規制するインナーレールロック装置と、中間レールを伸長状態から収縮方向への移動を一時的に規制する中間レールロック装置とを備え、インナーレールロック装置は、アウターレールに設けられる当接片と、中間レールに回動自在とされるインナーロック体と、インナーレールに設けられる係合片で構成され、インナーロック体は、水平状態でロック状態となり、水平状態から回動することによりロック解除状態となるもので、付勢手段にて水平状態が維持され、ロック解除状態、ロック状態のいずれにおいてもインナーレールの上下折曲縁間に納まる基体と基体に設けられる係止片を備え、係止片に係合片が当接することにより、中間レールに対するインナーレールの伸長側への移動が規制されるもので、中間レールロック装置は、アウターレールに設けられる係合体と、中間レールに回動自在とされる中間ロック体と、インナーレールに設けられる案内片とで構成され、係合体に中間ロック体が接触することにより中間レールの伸長状態から収縮方向への移動が規制され、水平状態でロック解除となり、水平状態から回動することによりロック状態となるものであり、ロック解除、ロック状態のいずれにおいてもインナーレールの上下折曲縁間に納まる基体と基体に設けられる案内溝を備え、案内溝に案内片が挿入することにより、中間ロック体が水平状態となるもので、インナーロック体は、中間ロック体より伸長側に配置され、係合片は、案内片より伸長側に配置され、インナーレールロック装置と中間レールロック装置はそれぞれが別に作動可能とされるものである。
以下、実施例を添付図面に基づいて詳述する。
尚、図1における右側斜め下方向を伸長側、あるいは前側、引き出し側、左側斜め上方向を収縮側、あるいは後側、引き込み側とし、伸長側、収縮側の両方向をスライド方向、あるいは前後方向として説明する。また、図3における上下方向を上下方向として説明する。
図1〜図3において、符号1はアウターレールを示し、符号2はインナーレールを示し、符号3は中間レールを示し、符号4はアウターレール1のボール保持板を示し、符号5はインナーレール2のボール保持板を示し、アウターレール1、インナーレール2、中間レール3、ボール保持板4、ボール保持板5と、ボール保持板4、ボール保持板5に回転自在に保持されたボール400・・・、500・・・にて、スライドレール10が構成されている。
アウターレール1は、金属製の細長条板の短手両端部を内向き円弧状に折り曲げた内面長手方向にボール案内溝を有する上下折曲縁11、11と、家具等の本体側(固定体)と連結される基板12より略チャンネル型に形成されている。
そして、アウターレール1の基板12の伸長側端部をインナーレール2方向に折り曲げてボール保持板4の伸長側端部が当接する固定側移動時ストッパー(図示せず。)が形成される。
中間レール3は、アウターレール1に挿入可能な大きさで、アウターレール1より中間ロック体81の突出分短い長さで、コ字形基板30と、コ字形基板30の上下両端部よりL字状に突出する上下折曲縁31、31よりアウターレール1と同方向の略チャンネル型に形成され、上下折曲縁31、31の外面に、摺動方向に渡って前記ボール400・・・が転動する外面側ボール摺動溝を有し、上下折曲縁31、31の内面に、摺動方向に渡ってボール500・・・が転動する内面側ボール摺動溝を有している。
そして、コ字形基板30の収縮側の上下端部には、中間レール3の最大引出し時に、前記アウターレール1のリテーナー前ストッパー(図示せず。)に伸長側端部が当接したボール保持板4の収縮側端部に当接して、中間レール3の最大引き出し量を規制するボール保持板後ストッパー片32が形成され、コ字形基板30の伸長側端部内面に、インナーレール2が最大伸長状態となった時、ボール保持板5の伸長側端部が当接するとともに、インナーレール2が引き込まれ最短収縮状態となった時、インナーレール2の伸長側端部に形成されたインナーレール前端ストッパー(図示せず。)が当接する前ストッパー部材(図示せず。)が着脱自在に設けられている。
複数個のボール400・・・は、合成樹脂材から成形された長尺平板状のボール保持板4に回転自在に保持され、ボール保持板4はアウターレール1のほぼ5分の3程度の長さに形成されている。
インナーレール2は、アウターレール1とほぼ同長に形成され、ボール保持板5に保持されたボール500・・・を介して中間レール3にスライド自在な大きさで、金属製の細条板の短手両端部を外向き円弧状に折り曲げて形成され、外面長手方向にボール500・・・のボ−ル摺動溝を有する上下折曲縁21、21と基板20より断面略C字型に形成されている。
そして、基板20には、インナーレール2の最大伸長時に、前記中間レール3の前ストッパー部材に当接して、インナーレール2の最大伸長量を規制する後ストッパー部材(図示せず。)が設けられている。
ボール保持板5は、帯状金属板にて中間レール3の5分の2程度の長さとし、前記中間レール3とインナーレール2のコ字形基板30、20間に挿入可能な大きさのコ字形基板50と、コ字形基板50の上下両端部よりL字形に突出し、中間レール3とインナーレール2の各上下折曲縁31、31、21、21間に位置する上下突出縁51、51より断面略コ字形に形成され、上下突出縁51、51の摺動方向に複数個のボール500・・・を回転自在に保持している。
スライドレール10は、上記の如く構成され、アウターレール1に対する中間レール3の引き出し(伸長)方向への摺動、中間レール3に対するインナーレール2の引き出し(伸長)方向への摺動は次のようになる。
中間レール3がアウターレール1に対し引き出し方向に摺動すると、同時に、ボール保持板4も中間レール3の移動量の半分の移動量をもって伸長側に移動し、やがて、ボール保持板4の伸長側端部はアウターレール1のリテーナー前ストッパー(図示せず。)に当接して停止し、同時に、中間レール3のボール保持板後端ストッパー32がボール保持板前ストッパー(図示せず。)に当接したボール保持板4の収縮側端部に当接して停止する。
そして、中間レール3に対しインナーレール2が引き出し方向に摺動すると、ボール保持板5もインナーレール2の移動量の半分の移動量をもって引き出し方向に移動し、やがて、ボール保持板5の伸長側端部が中間レール3の前ストッパー部材の収縮側端部に当接して停止し、同時にボール保持板5の収縮側端部に、インナーレール2の後ストッパー部材が当接してインナーレール2が停止する。
一方、アウターレール1に対する中間レール3の引き込み(収縮)方向への摺動、中間レール3に対するインナーレール2の引き込み(収縮)方向への摺動は次のようになる。中間レール3がアウターレール1に対し収縮方向に摺動すると、同時に固定側ボールリテーナー3も中間レール3の移動量の半分の移動量をもって収縮方向に移動し、やがて、中間レール3の収縮側端部が、アウターレール1の収縮側端部に設けられたストッパー部に衝突し、中間レール3の摺動が停止する。
中間レール3に対しインナーレール2が収縮側に摺動すると、ボール保持板5もインナーレール2の移動量の半分の移動量をもって収縮方向に移動し、やがて、インナーレール2のインナーレール2が、アウターレール1の収縮側端部に設けられたストッパー部に衝突し、インナーレール2の摺動が停止し、スライドレール10の最短引き込み(収縮)状態となる。
そして、このような基本形態を成すスライドレール10にインナーレールロック装置7、中間レールロック装置8が装備され、さらには引き込み装置90が装備され伸縮順序機構付きスライドレール100が構成される。
中間レールロック装置8は、図4、5に示すように、中間レール3のコ字形基板30の収縮側端部に設けられる中間ロック体81と、アウターレール1の基板11の最大伸長した中間レール3の収縮側端から中間ロック体81の突出分離れた位置に設けられる係合体82と、インナーレール2の基板20の収縮側端部側に設けられる案内片83で構成される。
インナーレールロック装置7は、図4、5に示すように、中間レール3の収縮側端部寄りで中間ロック体8より伸長側に設けられるインナーロック体70と、アウターレール1の基板11の係合体82より伸長側の位置に設けられる当接片72と、インナーレール2の基板20の案内片83より伸長側に設けられる係合片73で構成される。
中間ロック体81は、回転軸81aが挿通可能な軸孔811aを有する中間ロック基体811と、中間ロック基体811の頂き部に設けられる案内溝812と、中間ロック基体811より上下方向に突出する中間ロック片813、813を有し、合成樹脂にて一体的に上下対称に形成されている。
そして、中間ロック体81は、中間ロック片813、813部が中間レール3の収縮側端より収縮側突出して中間レール3のコ字形基板30に回転軸81aにて軸支されており、回転軸81aを軸として、上下方向に回動可能で、通常は、中間ロック体81の自重により下側に回動した状態で中間ロック片813の伸長側の面が中間レールの収縮側端面に当接することにより回動が停止し、中間ロック体81は傾いた姿勢で停止している。
中間ロック基体811は、インナーレール2の上下折曲縁21、21間に納まる高さに設定され、前記の傾いた姿勢においても上下折曲縁21、21間に納まるように、収縮側に向かって細くなるように形成されている。そして、厚み方向(図3における左右方向)は、中間レールの基材30とインナーレール2の基材20に収まる厚みに形成され、基材20に面する頂き部に凹状の案内溝812が形成されている。
案内溝812は、中間ロック基体811の外縁に沿うように収縮側に向かって細くなっていく形状で、伸長側が開放されている。
中間ロック片813は、中間ロック基体811の中間レール3の基板30側の面に連設しアウターレール1の基板12側に形成され、上下方向に中間ロック片813の上下端よりそれぞれ突出形成される羽根部813a、813aと、羽根部813aのそれぞれの突出端からアウターレール1の基板12側に向かって突出形成される脚部813b、813bでコ字状に形成されている。
コ字状の凹部の通過部813cは、中間ロック体81が水平状態の時に係合体82が通過可能な大きさに設定されている。
そして、中間ロック片813は、中間ロック基体811の中間レール3のコ字形基板30側の面にアウターレール1の基板12側に形成されているから、インナーレール2のスライド軌跡上には干渉しない。脚部813bは、アウターレール1の基板12に近接し、中間ロック体81がアウターレール1の基板12側に必要以上変形しないようにする役割も有している。
このように、中間ロック体81は、中間ロック基体811がインナーレール2と干渉しないように形成されている。
係合体82は、アウターレール1の基板12をプレス加工することによって中間レール3のコ字形基板30側に向かって凸状に形成されるものであって、凸高さは、コ字形基板30に干渉しない高さに設定される。
そして、前後方向に長い長方形を基本形として、係合体82の上下高さは、前述の中間ロック体81の通過部813cを通過できる高さに設定され、収縮側に向かって細くなる傾斜面821、821が形成され、伸長側に細長の振れ止め片822が形成され、ほぼ矢印形状に形成されている。
案内片83は、ロック部材6に係合片73とともに形成されているものであって、ロック部材6は前後方向に長く、後端が円弧状とされる細長板状の本体60と、本体60に形成される取り付け孔60a、60aと、本体60の伸長側寄りの一方側の平面より上方に突出する支持片61と、支持片61の突出の上部側から該突出方向と直行する方向に突出形成される係合片73と、収縮側の円弧状側に支持片61と同じ方向に突出形成される補強片83aが合成樹脂にて一体的に形成されるものである。そして、収縮側の円弧状側が案内片83として設定される。
係合片73は、支持片61に本体60から離間した位置に突設され、図6で示されるように、収縮側に傾斜する案内面731を本体60の側面に面する側に備え、伸長側が係合部732として設定され、案内面731との対向面側が上下折曲縁21の内面に当接する当接面733として形成されている。
尚、本体60は、コ字形基板50に干渉しない高さ(厚み)に設定され、係合片73も同じ高さ(厚み)に設定され、支持片61は、本体60より薄く設定され、本体60と支持片61と係合片73でコ字状溝62が形成されている。
ロック部材6は、インナーレール2の収縮端近傍の基板20に中間レール3側の面に取り付け孔60a、60aを利用してリベットなどによって、案内片83側を収縮側、係合片73側を伸長側として、本体60が基材20の収縮側で基材20の上下方向の中心部に装着される。
尚、インナーレール2の基板20には、リベット孔に加え、補強片83a、支持片61が挿入される挿入孔が設けられている。
補強片83a、支持片61が挿入孔に挿入されることにより、ロック部材6に負荷がかかった時の変形をインナーレール2の剛性によって抑えることができる。
したがって、案内片83と係合片73は、インナーレール2の基板20から、中間レール3のコ字形基板30側に向かって突出し、支持片61は、インナーレール2の上下折曲縁21に向かって突出し、かつ、係合片73の当接面733が上下折曲縁21の内面に当接して、ロック部材6が装着されていることとなる。
インナーロック体71は、回転軸71aが挿通可能な軸孔711aを有する方形板状のインナーロック基体711と、インナーロック基体711の板状平面部の一角部で、インナーロック基体711の板状の平面部と直行する方向の一方向に突出する係止片712と、係止片712より上部で、係止片712の突出方向の対向方向に突出する押接片713と、インナーロック基体711の一側面からヘの字形状に延伸する弾性体714と、弾性体714の延伸端に連接する規制片715が合成樹脂で一体的に形成されたものである。
そして、インナーロック体71は、係止片712と押接片713の突出体が収縮側でかつ図4、5における上方に位置し、弾性体714が伸長側に延伸する状態で、中間ロック体81より伸長側で中間レール3のコ字形基板30に回転軸71aにて軸支されており、規制片715が、中間レール3の規制孔301に挿入されている。
また、係止片712は、インナーレール2の基板20に向かって突出し、押接片713は、中間レール3のコ字形基板30に設けられた開口部302を貫通してアウターレール1の基板12に向かって突出している。
インナーロック基体711は、インナーレール2の上下折曲縁21、21間に納まる高さに設定され、厚み方向(図3における左右方向)は、中間レールの基材30とインナーレール2の基材20に収まる厚みに形成されている。
係止片712は、図6で示されるように、インナーロック基体711の平面上の角部で、伸長側に傾斜する回動案内面712aをインナーレール2の上下折曲縁21に面する側に備えた三角形状に突出形成されたもので、収縮側が被係合部712bとして設定されている。
押接片713は、図4、5で示されるように、係止片712の対向側のインナーロック基体711から、一旦アウターレール1の基板12側に向かって突出し、該突出先から上方かつアウターレール1の基板12側に向かって膨出形成されている。
このように、一旦アウターレール1の基板12に向かって突出した後に上方に膨出形成されているから、押接片713は、インナーレール2の上下折曲縁21との干渉を避けることができる。
インナーロック体71は、回転軸71aを回転軸として回動可能であるが、規制片715が、規制孔301に挿入されて回転方向の動きを規制しているので、通常は回動しないが、係止片712あるいは押接片713に後述する前後方向の力が加わると、インナーロック体71は弾性体714を弾性変形させながら回動する。そして係止片712あるいは押接片713への前後方向の力が無くなると、弾性体714の弾性力によって、インナーロック体71は元の状態に復旧する。
当接片72は、アウターレール1の基板12をプレス加工することによって中間レール3のコ字形基板30側に向かって凸状に形成されるものであって、凸高さは、コ字形基板30に干渉しない高さに設定される。
そして、当接片72は、係合体82より伸長側に形成され、後述する中間ロック装置8がロック状態となる箇所より、やや伸長側で、インナーロック体71の係止片712と当接する位置に設定される。
尚、当接片72の位置によってインナーレール2と中間レール3のロックが解除される位置が決まるものであり、当接片72は、係合体82より伸長側であれば設計に応じて位置を決定することができる。
引き込み装置90は、ぜんまいばねを内封する本体ケース91と、ぜんまいばねによって本体ケース91内に巻き取られるワイヤー93で構成され、ワイヤー93は、本体ケース91から引き出し自在で、ぜんまいばねの付勢力により、引き出されたワイヤー93が本体ケース91内に巻き取られるものである。
本体ケース91には、アウターレール1の上下折曲縁11,11、基板12に沿うようにコ字状の取付片911が形成され、取付片911には基板12側に突出する係合突起912、912が形成される。
そして、引き込み装置90は、取付片911をアウターレール1の収縮側端面から差し込み、基板12に設けられた係合穴12a、12aに係合突起912、912が係合することにより、アウターレール1に取り付けられる。
ワイヤー93の引き出し側端の連結部931は、輪状に形成されており、中間レール3の収縮側に形成されるボール保持板後ストッパー片32に引っ掛けられる。したがって、中間レール3には、引き込み装置90によって常に収縮側に引き込まれる付勢力が働いている。
このように、スライドレール10にインナーレールロック装置7、中間レールロック装置8、引き込み装置90が装着された伸縮順序機構付きスライドレール100は、次のように、伸長、収縮が行われる。
伸長動作について図6を用いて説明する。尚、図6は伸長動作を示す図であって、図6(a)が伸縮順序機構付きスライドレール100最収縮状態で、(a)〜(g)の順に伸長過程を示しており、図6(g)の状態が最伸長状態である。
まず、最収縮状態の伸縮順序機構付きスライドレール100(図6の(a)の状態)のインナーレール2が伸長側に引き出されると、インナーレール2が中間レール3に対して、若干伸長側に移動し、後述する中間ロック体81の案内溝812とロック部材6の案内片83の係合が外れ、中間ロック体81が自重により下側に回動した状態となる。
さらに、インナーレール2が伸長側に引き出されると、インナーレール2の係合片73の係合部732が、中間レール3の係止片712の被係合部712bに当接する(図6の(b)の状態)。そして、そのままインナーレール2が引き出されると係合部732が被係合部712bを押圧するため、中間レール3もインナーレール2と同じスライド量でワイヤー93を引き出しながら伸長側に引き出されていく。
そして、中間レール3がアウターレール1に対して最大伸長付近に達すると、自重により下側に回動した状態の中間ロック体81の上部側の脚部813bの下面が、アウターレール1の係合体82の上部側の傾斜面821に接触する。
次に、そのまま中間レール3がインナーレール2によって引き出されると、脚部813bの下面が傾斜面821に沿って移動するので、中間ロック体81は回転軸81aを軸芯として上方に回動し略水平状態となり、水平状態となった脚部813b、813b間の通過部813cは係合体82が通過可能なので、中間レール3は、係合体82に邪魔されることなく伸長側に移動していく(図6の(c)の状態)。
脚部813bが係合体82を通過すると中間ロック体81は再度自重により下側に回動した状態となる(図6の(d)の状態)。
尚、この状態で、中間レール3を収縮側に引き込むと、中間ロック体81の上部側の脚部813bの収縮側端面に係合体82の伸長側の端面が接触するので、中間レール3は収縮側に移動できない。この中間レール3の収縮側の移動を規制した状態が中間レールのロック状態である。
次に、そのまま中間レール3がインナーレール2によって引き出されると中間レール3の押接片713が、アウターレール1の当接片72に当接する。当接片72は固定されているので、さらにインナーレール1を引き出すと、押接片713が当接片72によって収縮側に押される状態となりインナーロック体71が回転軸71aを軸芯として収縮側に回動する。
インナーロック体71が回動すると、被係合部712bも回動することになるので、被係合部712bが下方に移動し係合部732との当接が外れ、インナーレール1のロックが解除される(図6の(e)の状態)。
インナーレール1のロックが解除されると、インナーロック体71は、弾性体714の弾性力の作用によって回動状態から、中間レール3を若干収縮側に押し戻し、押接片713と当接片72との押圧の解除しながら復旧する(図6の(f)の状態)。
本実施例の場合、引き込み装置90によって、中間レール3は、収縮側に付勢されているので、弾性体714の弾性力の作用に頼らずとも、収縮側に戻るが、引き込み装置90は必ずしも装備されるものではないので、弾性体714の弾性力の作用にて中間レール3が若干収縮側に押し戻されるように構成するほうがよい。
そして、中間レール3は、前述の通り、中間レール3のボール保持板後端ストッパー32がボール保持板前ストッパーに当接したボール保持板4の収縮側端部に当接して停止する。
被係合部712bと係合部732の当接が外れるとインナーレール1は、中間レール3とは別にそのまま最大伸長まで引き出されることとなる(図6の(g)の状態)。
このように、中間レールロック装置8とインナーレールロック装置7が個別に設置され、かつ、中間レールロック装置8より伸長側にインナーレールロック装置7を設置しているから、中間レールロック装置8が先に作動し中間レール3がロック状態となった後に、インナーレールロック装置7を解除させることができる。
本実施例のように、中間ロック体81を自重により回動させ、かつ、上下対象に形成することにより、伸縮順序機構付きスライドレール100は上下反転させることにより右用、左用で兼用させることができる。
尚、中間ロック体81は自重により回動するが、別途合成樹脂の弾性力を利用した付勢装置や、バネなどの付勢装置を設けて、強制的に回動させてもよく、この場合、伸縮順序機構付きスライドレール100は図3における垂直方向を水平方向とする水平使いとした場合でも中間レールロック装置を作動させることができる。
特に、本実施例における中間レール3は、引き込み装置90のワイヤー93を引き出しながら伸長しているので、中間レール3は、ぜんまいばねの付勢力によって、常に収縮側に引っ張られている。しかしながら、前記のように中間レールのロック状態の場合では、中間レール3は収縮側に引っ張られているが、中間ロック体81の上部側の脚部813bの収縮側端面に係合体82の伸長側の端面が接触した状態となるので、中間レール3が収縮側に引き込まれることがない。
また、伸長状態のインナーレール1が収縮側に移動すると、引き込み装置90が装備されていない場合は、中間レール3は、ボール式スライドレールの特性によって、引き込み側に移動しようとするが、前記のとおり中間レール3はロック状態であるので、移動することはない。
次に最大伸長となった伸縮順序機構付きスライドレール100の収縮(引き込み)動作について図7を用いて説明する。尚、図7は収縮動作を示す図であって、図7(a)が伸縮順序機構付きスライドレール100最伸長状態で、(a)〜(g)の順に収縮過程を示しており、図7(g)の状態が最収縮状態である。
まず、伸縮順序機構付きスライドレール100の最伸長状態(図7(a)の状態)からインナーレール1が収縮側に移動すると、中間レール3は前述のとおりロック状態にあるから、インナーレール1のみが収縮側に移動する。そして、中間レール3に対して、最収縮状態の近傍で、インナーレール1の係合片73の案内面731が、中間レール3の係止片712の回動案内面712aに接触する(図7(b)の状態)。
案内面731と回動案内面712aは互いに傾斜面であるから、インナーレール1が収縮側への移動に合わせて、固定されている案内面731に回動案内面712aが押圧されるかたちで、インナーロック体71は、回転軸71aを軸芯として収縮側に回動する(図7(c)の状態)ので、案内面731が回動案内面712aに沿って収縮側に移動できる。
そして、案内面731が回動案内面712aを通過、すなわち、係合片73が係止片712を乗り越え、インナーロック体71は、弾性体714の弾性力の作用によって回動状態から復旧する。
尚、インナーロック体71が回動状態から復旧した状態で、インナーレール1を伸長させると、インナーレール2の係合片73の係合部732が、中間レール3の係止片712の被係合部712bに当接し、移動が規制されるので、インナーレール1は中間レール3から引き出されることはない。この中間レール3からインナーレール1が引き出し側への移動を規制された状態がインナーレールのロック状態である。
そして、インナーレールのロック後、さらにインナーレールを収縮側に移動させると、インナーレール1の案内片83が、中間レール3の中間レールロック状態の中間ロック体81の案内溝812に入ってゆき(図7(d)の状態)、案内溝812は、収縮側に向かって細くなっていく形状なので、案内溝812を形成する上部側の外縁812aに案内片83が接触する。
案内片83は直線的に収縮側に移動するので、案内片83によって外縁812aが上方に押し上げられるかたちで中間ロック体81が上方に回動する。
そして、案内溝812の収縮端に案内片83が接触し、該状態で、案内片83によって、中間ロック体81は水平状態とされ、通過部813cが係合体82を通過できるようになる(図7(e)の状態)。すなわち、中間レールのロックが解除された状態である。
中間レールが解除されると、中間レール3が引き込み装置90の作用によって、収縮側に引き込まれる。この時、インナーレール1は中間レール3に対してロック状態であるから、インナーレール1も中間レール3とともに引き込まれていく(図7(f)の状態)。
そして、中間レール3が最収縮状態まで引き込まれると、ストッパーにより中間レール3は停止し、インナーレール1は中間レール3に引き込まれた状態であるから、伸縮順序機構付きスライドレール100は最収縮状態となる(図7(g)の状態)。
尚、引き込み装置90が装着されていない場合は、中間レールが解除されるとインナーレール1の収縮移動に合わせて、インナーレール1に押されるかたちで中間レール3は最収縮状態まで移動する。中間レール3を引き込み装置90で引き込む場合は、図7(g)に示すように、インナーレールのロック位置と中間レールのロック位置間の間隔分、インナーレール2が伸長側に飛び出すが、引き込み装置90が装着されていない場合はインナーレール2にて中間レールが押されるので、インナーレール2が伸長側に飛び出さない。
引き込み装置90でも、手動でインナーレール2を収縮側に押せば移動するので、インナーレールのロック位置と中間レールのロック位置間の間隔分の飛び出しは出ない。
このように、中間レールロック装置8とインナーレールロック装置7が個別に設置され、かつ、中間レールロック装置8より伸長側にインナーレールロック装置7を設置しているから、インナーレールロック装置7が先に作動しインナーレール1がロック状態となった後に、中間レールロック装置8を解除させることができる。
特に、引き込み装置90が装備される場合、インナーレール1がロック状態となるより先に中間レールロック装置が解除されると、中間レール3が引き込み装置90の作用によって引き込まれ、インナーレール1より先に収縮されることになり、インナーレール1は未だロックされていないから、中間レール3に対して相対的に引き出された状態となってしまい、スライドレールの各レール作動順位が制御できない。
したがって、インナーレール1がロック状態となった後に中間レールロック装置8を解除させることができる本件実施例の方法であれば、中間レールの引き込み装置90を装備することが可能である。
また、中間レールロック装置8とインナーレールロック装置7が個別に設置されているから、中間レールロック装置8とインナーレールロック装置7の距離を近づけたり、離したりすることで、中間レールのロック時に対するインナーレールのロック解除のタイミング、あるいは、インナーレールのロック時に対する中間レールのロック解除のタイミングを変化させることができる。
以上のように、インナーレールロック装置7、中間レールロック装置8を装備した本件実施例の伸縮順序機構付きスライドレール100は、最収縮時には、インナーレール1が中間レール3に対して伸長しないようにロックされ、伸長時には中間レール3が伸長側で収縮しないようにロックされた後、インナーレールの前記ロックが解除され、収縮時には、インナーレールの中間レール3に対する前記ロックが成された後で、中間レール3の前記ロックが解除されるものである。
本発明のスライドレールは、引き出し式の収納家具に限らず、調理台におけるグリル器や、複写機の用紙トレーや、自動車用コンソールなど広範囲に利用可能である。
100 伸縮順序機構付きスライドレール
10 スライドレール
1 アウターレール
12 基板
2 インナーレール
20 基板
21 上下折曲縁
3 中間レール
30 コ字形基板
301 規制孔
302 開口部
31 上下折曲縁
32 ボール保持板後ストッパー片
4 ボール保持板
5 ボール保持板
6 ロック部材
60 本体
61 支持片
7 インナーレールロック装置
71 インナーロック体
71a 回転軸
711 インナーロック基体
712 係止片
712a 回動案内面
712b 被係合部
713 押接片
714 弾性体
72 当接片
73 係合片
731 案内面
732 係合部
733 当接面
8 中間レールロック装置
81 中間ロック体
81a 回転軸
811 中間ロック基体
812 案内溝
813 中間ロック片
813b 脚部
82 係合体
83 案内片
90 引き込み装置
93 ワイヤー

Claims (3)

  1. 少なくともインナーレール、中間レール、アウターレールを備えたスリーレール型のスライドレールにおいて、スライドレールの伸長時に、中間レールにインナーレールが収納された状態で、インナーレールが中間レールと共に伸長方向にスライド可能に中間レールに対するインナーレールの伸長側への移動を一時的に規制するインナーレールロック装置と、中間レールを伸長状態から収縮方向への移動を一時的に規制する中間レールロック装置とを備え、インナーレールロック装置のインナーレールと中間レールを固定するロック動作部と該固定を解除するロック解除部は、中間レールロック装置の、中間レールを伸長状態で固定するロック動作部と該固定を解除するロック解除部より伸長側に配置されるとともに、インナーレールロック装置と中間レールロック装置はそれぞれが別に作動可能とされる伸縮順序機構付きスライドレール。
  2. インナーレールロック装置は、アウターレールに設けられる当接片と、中間レールに回動自在とされるインナーロック体と、インナーレールに設けられる係合片で構成され、インナーロック体に係合片が接触することにより、中間レールに対するインナーレールの伸長側への移動が規制され、インナーロック体と当接片が押接することにより、インナーレールと中間レールの該規制が解除されるもので、中間レールロック装置は、アウターレールに設けられる係合体と、中間レールに回動自在とされる中間ロック体と、インナーレールに設けられる案内片とで構成され、係合体に中間ロック体が接触することにより、中間レールの伸長状態から収縮方向への移動が規制され、案内片で中間ロック体が制御されることにより、中間レールの伸長状態から収縮方向への移動の規制が解除されるもので、インナーロック体は、中間ロック体より伸長側に配置され、係合片は、案内片より伸長側に配置される請求項1に記載の伸縮順序機構付きスライドレール。
  3. インナーロック体は、水平状態でロック状態となり、水平状態から回動することによりロック解除状態となるもので、付勢手段にて水平状態が維持され、ロック解除状態、ロック状態のいずれにおいてもインナーレールの上下折曲縁間に納まる基体と基体に設けられる係止片を備え、係止片に係合片が当接することにより、中間レールに対するインナーレールの伸長側への移動が規制されるもので、中間ロック体は、水平状態でロック解除となり、水平状態から回動することによりロック状態となるものであり、ロック解除、ロック状態のいずれにおいてもインナーレールの上下折曲縁間に納まる基体と基体に設けられる案内溝を備え、案内溝に案内片が挿入することにより、中間ロック体が水平状態となる請求項2に記載の伸縮順序機構付きスライドレール。
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