JP2018131139A - 乗物用テーブル - Google Patents

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修平 近藤
純也 藤木
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Abstract

【課題】乗物用テーブルのスライド用レールに対する組み付け構造の合理化を図ること。
【解決手段】テーブル本体10とこれを前後スライド可能に支持するレール20とを有するテーブル1である。テーブル本体10がレール20に対してスライド方向に差し込まれて移動可能に支持されている。レール20には、テーブル本体10のスライダ12に対して、幅方向の弾性的なガタ抑え力を作用させる板バネ40が取り付けられている。板バネ40は、テーブル本体10がレール20に差し込まれる際にテーブル本体10のスライダ12に形成された係止突起12Cと当たって同係止突起12Cとの当たりを撓みによって逃がす部分と、テーブル本体10がレール20から引き抜かれる方向に動かされた際に係止突起12Cに突き当てられてテーブル本体10のレール20に対する引き抜き方向の移動を規制する部分とを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、乗物用テーブルに関する。詳しくは、テーブル本体と、テーブル本体をテーブル面の面内方向における特定のスライド方向に移動可能に支持するレールと、を有する乗物用テーブルに関する。
従来、乗物用シートに設定されたテーブルとして、支持部材となるアームに対してスライド可能に連結された構成が知られている(特許文献1)。具体的には、上記テーブルがアームに対してスライド方向に差し込まれて装着されており、同差し込み後に更にテーブルがアームから抜けないようにテーブルの最大スライド位置を規制する規制部材が取り付けられている。また、上記テーブルとアームとの間には、テーブルのアームに対するガタ付きを抑止するための隙詰め部材が取り付けられている。
実開平6−41557号公報
しかし、上記従来技術では、テーブルの最大スライド位置を規制する規制部材とテーブルのガタ付きを防止する隙詰め部材とが別部材で構成されており、部品点数が多く組み付けに工数のかかる構成となっている。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、乗物用テーブルのスライド用レールに対する組み付け構造の合理化を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用テーブルは次の手段をとる。
第1の発明は、テーブル本体と、テーブル本体をテーブル面の面内方向における特定のスライド方向に移動可能に支持するレールと、を有する乗物用テーブルである。テーブル本体がレールに対して特定のスライド方向に差し込まれて移動可能に支持されている。テーブル本体とレールとのうちの一方には、他方に対して、テーブル面の面内方向における特定のスライド方向とは交差する方向の弾性的なガタ抑え力を作用させるバネが取り付けられている。上記一方に取り付けられたバネは、テーブル本体がレールに差し込まれる際に他方に形成された係止突起と当たって係止突起との当たりを撓みによって逃がす逃がし当部と、テーブル本体がレールから引き抜かれる方向に動かされた際に係止突起に突き当てられてテーブル本体のレールに対する引き抜き方向の移動を規制する規制当部と、を有する。
この第1の発明によれば、テーブル本体とレールとのうちの一方に取り付けられたバネにより、テーブル本体のレールに対するガタ抑えと引き抜き方向の最大スライド位置の規制とを行うことができる。そして、上記のような合理的な構成を持つバネを、テーブル本体のレールへの単純な差し込みによって、係止突起に引掛けることなく簡便に組み付けることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。更に、係止突起の形成された他方に対して、バネの規制当部を係止突起に突き当てさせる前に弾性的に乗り越えさせて係止突起との間に挟み込む小突起が形成されている。
この第2の発明によれば、係止突起に突き当てさせたバネの規制当部を小突起との間に挟み込ませて弾性的に位置保持した状態とすることができる。したがって、上記規制位置からテーブル本体を差し込み方向に動かす際に、バネが小突起を乗り越えようとすることに伴う弾性的な節度感を使用者に与えることができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。バネの取り付けられる一方が金属製であり、係止突起の形成される他方が樹脂製である。
この第3の発明によれば、テーブル本体のスライド時にバネを樹脂製の他方に対して円滑に擦らせて異音を生じさせないようにすることができる。また、係止突起が形成される他方が樹脂製であることから、他方に別部材を取り付けることなく係止突起等の様々な機能部を簡便に形成することができる。
実施例1の乗物用テーブルの概略構成を表した斜視図である。 図1の側面図である。 図2のIII-III線断面図である。 テーブル本体がレールに対して後側の最大位置まで引き込まれた状態を表した側面図である。 図4のV-V線断面図である。 テーブル本体がレールに差し込まれる前の状態を表した側面図である。 図6のVII-VII線断面図である。 テーブル本体がレールに途中位置まで差し込まれた状態を表した側面図である。 図8のIX-IX線断面図である。 図9の要部拡大図である。 板バネをレールから外した状態を表した分解斜視図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のテーブル1(乗物用テーブル)の構成について、図1〜図11を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。本実施例のテーブル1は、図1に示すように、航空機用シートSのシートバックSBの背裏部に展開格納可能に設けられた構成となっている。具体的には、上述したテーブル1は、略平板状の横長なテーブル面10Aを有するテーブル本体10と、テーブル本体10の左右両サイド部を前後スライド可能な状態に支持する左右一対の金属製のレール20と、各レール20の前端部を上述した航空機用シートSに対して展開格納可能な状態に連結する左右一対の金属製のリンク30と、を有した構成とされている。
上述した各リンク30は、それぞれ、高さ方向に長尺状に延びるアーム形状に形成されている。上述した各リンク30は、それらの下端部が、上述した航空機用シートSの図示しないシートクッションの左右両サイドの後端部に、幅方向に延びるヒンジ軸31によって回転可能にピン連結されている。上記連結により、各リンク30は、上述したヒンジ軸31を中心とした回転により、後述する各レール20を介して組み付けられたテーブル本体10を、シートバックSBの背面部に向けて前側に起こし上げた状態とする起こし上げ位置(図1の仮想線で示された状態位置)と、不図示の後部側座席に向けて後倒し状に倒し込んだ状態とする後傾位置(図1の実線で示された状態位置)と、の間で前後方向に傾動することができるようになっている。
上述した各リンク30は、上述した図1の実線で示される後倒しされた後傾位置にて、航空機用シートSとの間に設けられた図示しないストッパの当接構造によって後倒し方向の回転が係止された状態として保持されるようになっている。
各レール20は、それぞれ、図1の実線で示される状態(使用状態)において前後方向に長尺状に延びる形となるアーム形状に形成されており、それらの前側の端部が上述した各リンク30の上端部に対して、幅方向に延びるヒンジ軸21により回転可能にピン連結されている。上記連結により、各レール20は、上述したヒンジ軸21を中心とした回転により、これらに組み付けられたテーブル本体10を上述した各リンク30に対して前側に向けて起立状に起こし上げた状態とする起こし上げ位置(図1の仮想線で示された状態位置)と、各リンク30に対して後倒し状に倒し込んだ状態とする後倒し位置(図1の実線で示された状態位置)と、の間で前後方向に起倒回転することができるようになっている。
上述した各レール20は、上述した各リンク30に対して、図1の仮想線で示される起こし上げ位置と実線で示される後倒し位置との間でのみ起倒回転することができるように、各レール20との間に設けられた図示しないストッパの当接構造によって前後方向の可動範囲が規制されるようになっている。
テーブル本体10は、その外観意匠面を構成する樹脂製中空板状の表皮パネル11の内部に強度部材となる不図示の金属パネルが組み込まれた構成とされている。上述したテーブル本体10は、その内部の左右2箇所に組み込まれた樹脂製の各スライダ12に対して、上述した各レール20がそれぞれ図1の実線で示される状態(使用状態)においてテーブル面10Aの面内方向となる前側から差し込まれた状態とされて、各レール20に対して前後方向にスライド可能な状態に組み付けられた構成とされている。上記組み付けにより、テーブル本体10は、各レール20に対して、図1の実線で示される前側の最大スライド位置と、図1の仮想線で示される後側の最大スライド位置と、の間で前後方向の使用位置を調節することができるようになっている。
上記のように構成されたテーブル1は、上述したテーブル本体10を次のようにシートバックSBの背面部に向けて後側から起こし上げて重ね合わせた状態に格納したり、シートバックSBの背面部から後側に倒し込んで略水平状の形に展開したりすることができるようになっている。すなわち、上述したテーブル1は、上述したテーブル本体10が例えばシートバックSBの背面部から後側に倒されて略水平状の形に展開された状態(使用状態)から、不図示の後部側座席に座る着座者等の使用者がテーブル本体10を前側に持ち上げるように操作することにより、上述したテーブル本体10が、先ず、各レール20と共に、各リンク30とのヒンジ連結点であるヒンジ軸21の回りに前側に起こし上げられる。
そして、上記テーブル本体10の持ち上げにより、各レール20の各リンク30に対する前側への回転が上述した可動範囲における規制位置に達すると、そこから先は、テーブル本体10の持ち上げに伴って、テーブル本体10が各レール20及び各リンク30と一体的となって各リンク30の下端側のヒンジ軸31の回りに前側に起こし上げられる。そして、上記起こし上げにより、テーブル本体10がシートバックSBの背面部に形成された凹部SU内に収まる形に格納される。そして、上記格納により、上述したテーブル本体10とシートバックSBの背面部との間に設けられた不図示のロック爪構造が弾性的に爪をロックさせる形に押し動かされて、テーブル本体10が上述した格納位置にロックされた状態となる。
なお、上述したテーブル1は、上述したテーブル本体10が各レール20に対して前側の最大スライド位置に動かされた状態において上記の格納操作が行われることにより、テーブル本体10がシートバックSBの背面部に形成された凹部SU内に収められる形に格納されるようになっている。すなわち、上述したテーブル1は、上述したテーブル本体10が上述した各レール20に対して前側の最大スライド位置から後側に動かされた状態で格納操作された場合には、テーブル本体10が上述した凹部SU内には収まらず上側に張り出して格納できない状態をとるようになっている。このような構成とされていることにより、テーブル本体10がシートバックSBの背面側の凹部SUに対して常に一定の状態でしか格納されないようになるため、テーブル本体10を常に見栄え良く凹部SU内に格納することができる。
また、上述したテーブル1は、上記のようにテーブル本体10がシートバックSBの背面側の凹部SU内に格納された状態から、使用者が上述した不図示のロック爪構造のロック状態をレバー操作により解除して、テーブル本体10を後側に引き込むように操作することにより、上述したテーブル本体10が、上述した格納動作時とは逆に、先ず、各レール20及び各リンク30と一体的となって各リンク30の下端側のヒンジ軸31の回りに後側に倒し込まれる。
そして、上記テーブル本体10の倒し込みにより、各リンク30の後倒し方向の回転が係止される位置に達すると、そこから先は、テーブル本体10が各レール20と共に各リンク30とのヒンジ連結点であるヒンジ軸21の回りに後側に倒し込まれる。そして、上記倒し込みにより、各レール20の各リンク30に対する後側への回転が上述した可動範囲における規制位置に達することで、上述したテーブル本体10が略水平状の形に展開された状態(使用状態)となる。
上記展開により、テーブル1は、そのテーブル本体10の上側を向くテーブル面10A上に小物を置くことができる使用状態となる。また、上記テーブル1は、上記の使用状態から、更に、使用者がテーブル本体10を後側に引くように操作することにより、テーブル本体10を各レール20に対して後側にスライドさせて、テーブル面10Aの使用位置を後側に引き下げることができるようになっている。上述したテーブル本体10が各レール20に対して前側の最大スライド位置へと動かされた状態は、図2〜図3に示されている。また、上述したテーブル本体10が各レール20に対して後側の最大スライド位置へと動かされた状態は、図4〜図5に示されている。
ところで、上述したテーブル本体10は、図6〜図7に示すように、次のように、各レール20に対してこれらの延びる先端側からテーブル面10Aの面内方向(使用状態における前後方向)に差し込まれて同方向にスライド可能かつ取り外しも可能に組み付けられた状態とされている。なお、以下の説明では、各レール20がテーブル本体10を使用状態に展開させた時の状態と同じように後倒しされた各リンク30の上端から後側へ真っ直ぐ延びる形に倒された状態から、テーブル本体10を各レール20に対して後側から差し込んで取り付ける方法を例にして説明する。
ここで、上述したテーブル本体10には、その左右2箇所の前面部に、各レール20を前側から差し込むことのできる差込口10Bが開口して形成されている。上述したテーブル本体10は、図8〜図11に示すように、その各差込口10B内に上述した各レール20を差し込むことにより、各レール20のガイド部22をこれらの差し込まれた先の箇所に設けられた対応する各スライダ12の前後方向に筋状に延びるガイド溝12A内にそれぞれ挿通させて、各スライダ12を各レール20の形状に沿って前後方向に摺動させる形で、各レール20に対して前後方向にスライド可能にガイドされた状態に組み付けられるようになっている。
上述した各レール20には、図10〜図11に示すように、上述した各スライダ12に対して組み付けられた際に、これらスライダ12に対して幅方向の弾発力を及ぼして幅方向のガタ抑えをすることのできる板バネ40が取り付けられている。ここで、上述した各板バネ40がそれぞれ本発明の「バネ」に相当する。これら板バネ40は、図4〜図5に示すように、上述したテーブル本体10が各レール20に組み付けられた後、テーブル本体10を各レール20から後側へ引き抜くように後側の最大スライド位置まで動かした際に、各スライダ12の側面部に突出して形成された各係止突起12Cと当たって、テーブル本体10が各レール20から後側へ引き抜かれないように抜け止めするようにも機能するようになっている。
また、その際に、各板バネ40は、上述したテーブル本体10が後側の最大スライド位置まで動かされるのに伴って、各スライダ12の側面部に突出して形成された小突起12Dの山を僅かに前側に乗り越えて、テーブル本体10がその位置(後側の最大スライド位置)から前側に押される移動に対して弾性的な節度感(抵抗感)を付与するようにも機能するようになっている。また、各板バネ40は、図2〜図3に示すように、上述したテーブル本体10が前側の最大スライド位置まで動かされるのに伴って、各スライダ12の側面部に突出して形成された小突起12Eの山を僅かに後側に乗り越えて、テーブル本体10がその位置(前側の最大スライド位置)から後側に押される移動に対して弾性的な節度感(抵抗感)を付与するようにも機能するようになっている。
以下、上述したテーブル本体10内に組み込まれた各スライダ12、各レール20及びこれらに取り付けられた各板バネ40の具体的な構成について説明する。各スライダ12は、図11に示すように、略ブロック状に成形された樹脂部材によって形成されている。上述した各スライダ12の幅方向の外側となるサイド部の上下箇所には、前後方向に筋状に延びる形となって凹んだガイド溝12Aが形成されている。上記ガイド溝12Aは、各スライダ12の前端側に開口する溝形状とされて、各スライダ12の後端より僅かに手前側の位置まで前後方向に一直線状に延びる形に形成されている。上記ガイド溝12Aの後端部には、同後端部を後側から塞ぐ立壁状の係止部12Bが形成されている。
また、上述した各スライダ12の外側の側面部には、その前端箇所に、外側に向かって爪状に突出する係止突起12Cが形成されている。上記係止突起12Cは、図10に示すように、その外側へ立ち上がる部分の前側の面が外向きに傾斜した傾斜面12C1となっており、後側の面が後側に真っ直ぐ向いた係止面12C2となっている。上記係止突起12Cは、図9〜図10に示すように、上述した各レール20が各スライダ12に前側から差し込まれていく際に、各レール20に取り付けられた各板バネ40の後述するストッパ片42の傾斜部分が前側から当てられるが、これらストッパ片42の傾斜部分を上述した前側の傾斜面12C1に当てさせることで各ストッパ片42を各係止突起12Cとの干渉を逃がす形に内側に押し撓ませて、各ストッパ片42が各係止突起12Cを乗り越える位置まで各レール20を各スライダ12に差し込めるようにする構成となっている。
また、上記係止突起12Cは、上述した各レール20が各スライダ12に前側から差し込まれて組み付けられた後、図5に示すように、テーブル本体10を各レール20から後側へ引き抜くように後側の最大スライド位置まで動かした際に、各レール20に取り付けられた各板バネ40の後述するストッパ片42の段差部分が後側から当てられるが、これらストッパ片42の段差部分を上述した後側の係止面12C2に当てさせることで各ストッパ片42をその位置に突き当てた状態に係止させて、テーブル本体10が各レール20から後側へ引き抜かれないように規制する構成となっている。
また、上述した各スライダ12の外側の側面部には、その前部箇所と前後方向の中間箇所とに、外側に向かって山状に小さく突出する小突起12D,12Eがそれぞれ形成されている。これら小突起12D,12Eは、図3及び図5で前述したように、テーブル本体10が前側の最大スライド位置(図3の位置)又は後側の最大スライド位置(図5の位置)まで動かされた際に、各板バネ40をその動かされたスライド方向に僅かに乗り越えさせて、テーブル本体10を各板バネ40の弾発力の作用によってその位置に弾性的に位置保持するように機能するものとなっている。
各レール20は、図11に示すように、略中空角棒状の形に成形された金属部材によって形成されている。上述した各レール20は、それらの各ヒンジ軸21の連結される前端部から後側へ延び出る部分が、幅方向の内側に開口した略C字状の横断面形状を持つガイド部22として形成されている。これらガイド部22は、幅方向の外側の立壁部を成す外壁部22Aと、外壁部22Aの上下側の各縁部から幅方向の内側に張り出して互いの間の開口を狭める形に折れ曲がった形状を持つガイド片22Bと、を有した横断面略C字状の形に形成されている。
上述した各ガイド部22は、それぞれ、それらの後端側の開口から上述した各スライダ12の外側部分が前方向に差し込まれることにより、それらの上下側のガイド片22Bの開口を狭める形に折り曲げられた部分が各スライダ12のガイド溝12A内にそれぞれ差し通されて、各スライダ12を各ガイド溝12Aの形状に沿った前後方向にスライドさせられる状態にガイドした形となって各スライダ12に組み付けられるようになっている(図3及び図5参照)。
各板バネ40は、図11に示すように、それぞれ、1枚の金属板が略V字状に折り曲げられた形となって形成されている。具体的には、各板バネ40は、前後方向に長尺状に延びるベース片41と、ベース片41の後端部から幅方向の内前側に折り返されて更にその折り返された先で外側に真っ直ぐ延びる形に折り曲げられた形状を持つストッパ片42と、ストッパ片42の上記折り曲げられた先から前側に真っ直ぐ延びる形に折り曲げられた形を持つツマミ片43と、を有した形に形成されている。
上述した各板バネ40は、それらのベース片41が上述した各レール20の外壁部22Aに内側から面当接した状態にセットされて、各ベース片41の前端部がネジ40Aにより各レール20の外壁部22Aに締結されることにより、これら外壁部22Aに一体的に組み付けられた状態とされている。上記組み付けにより、各板バネ40は、それらのストッパ片42を各レール20の外壁部22Aから後内側に斜めに面を向けた状態に張り出させた状態として、各レール20の略C字状の横断面形状内に収められた形に組み付けられた状態とされている。
上述した各板バネ40は、図8〜図10に示すように、上述した各レール20のガイド部22内に各スライダ12の外側部分が後側から差し込まれることにより、それらの各レール20の外壁部22Aから後内側に斜めに面を向けた形となって張り出すストッパ片42が、各スライダ12の係止突起12Cの前側の傾斜面12C1に押し当てられる。これにより、各板バネ40は、それらのストッパ片42を各係止突起12Cの傾斜面12C1から受ける押圧反力の作用によってベース片41との繋がり部分を基点に外側に押し撓まされる形に変形する。上記変形により、各板バネ40は、各係止突起12Cとの干渉を逃がしながら各係止突起12Cをスライド方向に乗り越えることができるようになっている。
そして、上記各板バネ40は、各係止突起12Cを乗り越えることで、それらのストッパ片42の押し撓まされていた状態を復元させて、それらのストッパ片42を各スライダ12の外側の側面部に僅かに弾性的に押し付けた状態となる(図3及び図5参照)。上記押し付けにより、各板バネ40は、各レール20に対する各スライダ12の幅方向のガタ付きを弾性的に抑えた状態として保持するようになっている。
そして、上述した各板バネ40は、図3に示すように、各スライダ12が各レール20に対して前側の最大スライド位置まで押し動かされて各レール20のガイド片22Bが各スライダ12のガイド溝12Aの後端側の係止部12Bに当たって係止されることにより、上述した各ストッパ片42が各スライダ12の外側の側面部に形成された小突起12Eの山を僅かに後側に弾性的に乗り越えて、各小突起12Eの山の後側の斜面上に前側の角部を乗り上げさせた状態となる。これにより、各板バネ40は、各スライダ12の上記位置からの後方移動を、各ストッパ片42が各小突起12Eを再び前側に乗り上がるために必要となる弾発力による抵抗作用によって節度感を付与する程度に抑止するようになっている。
また、上述した各板バネ40は、図5に示すように、各スライダ12が各レール20に対して後側の最大スライド位置まで押し動かされることにより、それらのストッパ片42の前側に真っ直ぐ面を向ける段差部分が、各スライダ12の係止突起12Cの後側に真っ直ぐ面を向ける係止面12C2に当たって係止される。上記係止により、各板バネ40は、各スライダ12のそれ以上の各レール20に対する後方移動を係止した状態として保持するようになっている。
また、併せて、上述した各板バネ40は、上記各スライダ12が上記後側の最大スライド位置まで押し動かされることにより、上述した各ストッパ片42が各スライダ12の外側の側面部に形成された小突起12Dの山を僅かに前側に弾性的に乗り越えて、各小突起12Dの山の前側の斜面上に前側の角部を乗り上げさせた状態となる。これにより、各板バネ40は、各スライダ12の上記位置からの前方移動を、各ストッパ片42が各小突起12Dを再び後側に乗り上がるために必要となる弾発力による抵抗作用によって節度感を付与する程度に抑止するようになっている。
上述した各板バネ40は、図5に示すように、上述した各スライダ12が後側の最大スライド位置まで押し動かされた状態から、各板バネ40のツマミ片43を外側に押し撓ませるように外部から力を加えることにより、各ストッパ片42が外側に押し撓まされてこれらの段差部分が各係止突起12Cの係止面12C2との当たりを外側に外した状態となる。したがって、その状態でテーブル本体10(各スライダ12)を後側に引くように操作することにより、図7に示す状態と同じように各スライダ12を各レール20から後側に引き抜くことができる。
詳しくは、上述した各板バネ40は、図5に示すように、上述した各スライダ12が後側の最大スライド位置まで押し動かされた状態では、それらのツマミ片43がテーブル本体10の各差込口10Bに臨む状態に位置付けられるようになっている。したがって、これらツマミ片43に各レール20のガイド部22の内側の開口から簡単に指又は工具を差し入れて外側へ押し撓ませる力を掛けることができる。
以上をまとめると、本実施例のテーブルは次のような構成となっている。すなわち、テーブル本体(テーブル本体10)と、テーブル本体(テーブル本体10)をテーブル面(テーブル面10A)の面内方向における特定のスライド方向(前後方向)に移動可能に支持するレール(レール20)と、を有する乗物用テーブル(テーブル1)である。テーブル本体(テーブル本体10)がレール(レール20)に対して特定のスライド方向(前後方向)に差し込まれて移動可能に支持されている。テーブル本体(テーブル本体10)とレール(レール20)とのうちの一方(レール20)には、他方(テーブル本体10のスライダ12)に対して、テーブル面(テーブル面10A)の面内方向における特定のスライド方向(前後方向)とは交差する方向(幅方向)の弾性的なガタ抑え力を作用させるバネ(板バネ40)が取り付けられている。
上記一方(レール20)に取り付けられたバネ(板バネ40)は、テーブル本体(テーブル本体10)がレール(レール20)に差し込まれる際に他方(テーブル本体10のスライダ12)に形成された係止突起(係止突起12C)と当たって係止突起(係止突起12C)との当たりを撓みによって逃がす逃がし当部(ストッパ片42の傾斜部分)と、テーブル本体(テーブル本体10)がレール(レール20)から引き抜かれる方向に動かされた際に係止突起(係止突起12C)に突き当てられてテーブル本体(テーブル本体10)のレール(レール20)に対する引き抜き方向の移動を規制する規制当部(ストッパ片42の段差部分)と、を有する。
このような構成とされていることにより、テーブル本体(テーブル本体10)とレール(レール20)とのうちの一方(レール20)に取り付けられたバネ(板バネ40)により、テーブル本体(テーブル本体10)のレール(レール20)に対するガタ抑えと引き抜き方向の最大スライド位置の規制とを行うことができる。そして、上記のような合理的な構成を持つバネ(板バネ40)を、テーブル本体(テーブル本体10)のレール(レール20)への単純な差し込みによって、係止突起(係止突起12C)に引掛けることなく簡便に組み付けることができる。
更に、係止突起(係止突起12C)の形成された他方(テーブル本体10のスライダ12)に対して、バネ(板バネ40)の規制当部(ストッパ片42の段差部分)を係止突起(係止突起12C)に突き当てさせる前に弾性的に乗り越えさせて係止突起(係止突起12C)との間に挟み込む小突起(小突起12D)が形成されている。
このような構成とされていることにより、係止突起(係止突起12C)に突き当てさせたバネ(板バネ40)の規制当部(ストッパ片42の段差部分)を小突起(小突起12D)との間に挟み込ませて弾性的に位置保持した状態とすることができる。したがって、上記規制位置からテーブル本体(テーブル本体10)を差し込み方向に動かす際に、バネ(板バネ40)が小突起(小突起12D)を乗り越えようとすることに伴う弾性的な節度感を使用者に与えることができる。
また、バネ(板バネ40)の取り付けられる一方(レール20)が金属製であり、係止突起(係止突起12C)の形成される他方(テーブル本体10のスライダ12)が樹脂製である。
このような構成とされていることにより、テーブル本体(テーブル本体10)のスライド時にバネ(板バネ40)を樹脂製の他方(テーブル本体10のスライダ12)に対して円滑に擦らせて異音を生じさせないようにすることができる。また、係止突起(係止突起12C)が形成される他方(テーブル本体10のスライダ12)が樹脂製であることから、他方(テーブル本体10のスライダ12)に別部材を取り付けることなく係止突起(係止突起12C)等の様々な機能部を簡便に形成することができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の乗物用テーブルは、航空機の他、自動車や鉄道等の車両や船舶等の様々な乗物用に供することができるものである。また、乗物用テーブルは、乗物内のシートに取り付けられるものの他、乗物の側壁等のボデーに取り付けられて設けられるものであってもよい。
また、レールは、テーブル本体を前後方向ではなく幅方向(テーブル面の面内方向における特定のスライド方向)に移動可能に支持するものであってもよい。また、バネは、レール側にではなくテーブル本体側に取り付けられていてもよい。また、バネは、板バネの他、係止突起への当たり方向によって撓み方を異ならせる別のバネ部材から成るものであってもよい。また、係止突起は、テーブル本体がレールに差し込まれる際にはバネを押し撓ませるように当て、テーブル本体がレールから引き抜かれる際にはバネを突き当てさせることのできる突起形状とされたものであればよく、レールに部分的な凹部が形成されることでその部分にバネを入り込ませて引き抜き方向に突き当てさせるような凹部の壁として形成されるものであってもよい。
1 テーブル(乗物用テーブル)
10 テーブル本体
10A テーブル面
10B 差込口
11 表皮パネル
12 スライダ
12A ガイド溝
12B 係止部
12C 係止突起
12C1 傾斜面
12C2 係止面
12D 小突起
12E 小突起
20 レール
21 ヒンジ軸
22 ガイド部
22A 外壁部
22B ガイド片
30 リンク
31 ヒンジ軸
40 板バネ(バネ)
40A ネジ
41 ベース片
42 ストッパ片
43 ツマミ片
S シート
SB シートバック
SU 凹部

Claims (3)

  1. テーブル本体と、該テーブル本体をテーブル面の面内方向における特定のスライド方向に移動可能に支持するレールと、を有する乗物用テーブルであって、
    前記テーブル本体が前記レールに対して前記特定のスライド方向に差し込まれて移動可能に支持されており、
    前記テーブル本体と前記レールとのうちの一方には他方に対して前記テーブル面の面内方向における前記特定のスライド方向とは交差する方向の弾性的なガタ抑え力を作用させるバネが取り付けられ、
    前記一方に取り付けられた前記バネは、前記テーブル本体が前記レールに差し込まれる際に前記他方に形成された係止突起と当たって該係止突起との当たりを撓みによって逃がす逃がし当部と、前記テーブル本体が前記レールから引き抜かれる方向に動かされた際に前記係止突起に突き当てられて前記テーブル本体の前記レールに対する引き抜き方向の移動を規制する規制当部と、を有する乗物用テーブル。
  2. 請求項1に記載の乗物用テーブルであって、
    更に、前記係止突起の形成された前記他方に対して、前記バネの前記規制当部を前記係止突起に突き当てさせる前に弾性的に乗り越えさせて前記係止突起との間に挟み込む小突起が形成されている乗物用テーブル。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用テーブルであって、
    前記バネの取り付けられる前記一方が金属製であり、前記係止突起の形成される前記他方が樹脂製である乗物用テーブル。
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KR102320919B1 (ko) * 2021-03-15 2021-11-02 최현식 가동형 관람석의 거더 지지구조

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