JP6961222B2 - 歪みセンサのステータ構造 - Google Patents

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Description

本発明は歪みセンサのステータ構造に関し、特に、コイルのインピーダンスの変化から、回転軸の歪みを検出する歪みセンサに関する。
車両の操舵装置等の機器に搭載される従来の歪みセンサの構造としては、例えば以下の特許文献1に記載された歪みセンサが知られている。すなわち、図3に示す従来の歪みセンサ1では、回転軸2の外周面に環状に異方性付与部材である第1合金膜31及び第2合金膜32が設けられ、前記第1合金膜31に対向するように第1輪状検出コイル41及び第2輪状検出コイル42が前記回転軸2の軸方向に互いにずらされた状態で設けられており、前記第2合金膜32に対向するように第3輪状検出コイル43及び第4輪状検出コイル44が前記回転軸2の軸方向に互いにずらされた状態で設けられている。前記第2合金膜32は、前記第1合金膜31の磁気異方性に対して90度位相が異なるように設けられている。
前記回転軸2にトルクが印加されると、前記回転軸2に歪みが生じることで前記第1合金膜31及び前記第2合金膜32に歪みが生じて、ビラリ効果により前記第1合金膜31及び前記第2合金膜32は磁区が回転及び整列して透磁率が変化し、それにより磁束密度が変化する。そして、前記第1輪状検出コイル41及び前記第2輪状検出コイル42と、前記第3輪状検出コイル43及び前記第4輪状検出コイル44とのインピーダンスが変化し、インピーダンスの変化に対応して前記第1,第2,第3,第4輪状検出コイル41,42,43,44の検出電圧が変化する。したがって、第1,第2,第3,第4輪状検出コイル41,42,43,44の検出電圧を測定することで、前記第1合金膜31及び前記第2合金膜32の透磁率の変化を算出して、前記回転軸2の歪みを検出することができる。そして、前記回転軸2の歪みから、前記回転軸2に印加されたトルクを算出することができる。
特開2006−64445号公報
上記のような従来の前記歪みセンサ1では、前記回転軸2にトルクが印加された場合に前記第1合金膜31の磁区が回転及び整列する方向と前記第1輪状検出コイル41及び前記第2輪状検出コイル42の検出する磁束の向きとが一致しない。また、前記回転軸2にトルクが印加された場合に前記第2合金膜32の磁区が回転及び整列する方向と前記第3輪状検出コイル43及び前記第2輪状検出コイル42の検出する磁束の向きとが一致しない。このため、前記第1,第2,第3,第4輪状検出コイル41,42,43,44における、ビラリ効果による前記回転軸2の磁束密度の変化の検出効率が低下し、前記歪みセンサ1の検出感度及び検出精度が低下するという問題点があった。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、検出コイルにおける、ビラリ効果による回転軸の磁束密度の変化の検出効率を向上し、歪みセンサの検出感度及び検出精度の検出効率を向上する歪みセンサのステータ構造を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明に係る歪みセンサのステータ構造は、回転方向が反転することで磁歪特性が反転するように、その軸方向に沿って第1異方性付与部材が表面に設けられた回転軸と、回転軸と同軸に設けられた第1ステータコアが一体に形成された輪状ステータと、第1ステータコアに設けられ、回転軸に向かって突出した複数の第1ティースと、各第1ティースの間に形成された、複数の第1スロットと、各第1スロットに挿入された第1検出コイルとを備え、第1スロットは、回転軸にトルクを印加した場合に第1異方性付与部材の磁区が回転及び整列する方向と、第1検出コイルの検出する磁束の向きとが、一致又は直交するように形成されるように構成され、また、第1異方性付与部材は、異方性を付与された第1合金膜であるように構成され、また、回転軸は、回転方向が反転することで磁歪特性が反転するように、その軸方向に沿って第1異方性付与部材と二分された第2異方性付与部材を表面にさらに有し、回転軸と同軸にさらに第2ステータコアが一体に形成された輪状ステータと、第2ステータコアに設けられ、回転軸に向かって突出した複数の第2ティースと、各第2ティースの間に形成された、複数の第2スロットと、各第2スロットに挿入された第2検出コイルとをさらに有し、第2スロットは、回転軸にトルクを印加した場合に第2異方性付与部材の磁区が回転及び整列する方向と、第2検出コイルの検出する磁束の向きとが、一致又は直交するように形成されるように構成され、また、第2異方性付与部材は、異方性を付与された第2合金膜であるように構成される。
本発明に係る歪みセンサのステータ構造によれば、第1スロットは、回転軸にトルクを印加した場合に第1異方性付与部材の磁区が回転及び整列する方向と、第1検出コイルの検出する磁束の向きとが、一致又は直交するように形成されるので、歪みセンサ1の検出感度及び検出精度の検出効率が向上する。
本発明の実施の形態に係る歪みセンサの断面概略図である。 図1に記載の第1ティース及び第2ティースと第1合金膜及び第2合金膜との概略図である。 従来の歪みセンサの概略図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面の図1〜図3に基づいて説明する。なお、従来例と同一又は同等部分には同一符号を付して説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係る歪みセンサ10の断面概略図である。前記歪みセンサ10には、回転軸2が設けられている。前記回転軸2には、径方向の外周面にめっき処理による第1合金膜31と第2合金膜32とが前記回転軸2の長手方向に直列状に、すなわち前記回転軸2の軸方向Aに沿って二分されて設けられている。前記第1合金膜31は第1異方性付与部材を構成し、前記第2合金膜32は第2異方性付与部材を構成する。
前記第1合金膜31は、前記回転軸2に右回りのトルクがかかった場合と、左回りのトルクがかかった場合とで、磁歪特性が反転するようにめっき処理がなされて形成されている。前記第2合金膜32も、前記回転軸2に右回りのトルクがかかった場合と、左回りのトルクがかかった場合とで、磁歪特性が反転するようにめっき処理がなされて形成されている。そして、前記第2合金膜32の磁歪特性は、前記第1合金膜31の磁歪特性に対して逆向きになるように形成されている。
すなわち、前記第1合金膜31及び前記第2合金膜32にはめっき処理によって磁気異方性が付与されており、前記第2合金膜32には前記第1合金膜31に対して90度異なる位相の磁気異方性が付与されている。また、前記第1合金膜31及び前記第2合金膜32は、異方性付与部材を構成している。
なお、前記第1異方性付与部材及び前記第2異方性付与部材として利用できるのは、前記第1合金膜31及び前記第2合金膜32のような異方性が付与された合金膜に限定されず、歪みにより透磁率が変化する磁性体であればよい。
(※弊所コメント:段落[0030]も含めて異方性付与部材は合金膜以外でも利用できることを追記しました。なお、合金膜以外の部材を使った構成の歪みセンサについて、権利取得を希望される場合又は権利範囲に含める可能性がある場合は、その構成の具体例を記載する必要がありますのでお知らせください。)
前記回転軸2の外側には、これと同軸状に輪状ステータ4が設けられている。前記輪状ステータ4は、前記第1合金膜31に対向している第1ステータコア45と、前記第2合金膜32に対向している第2ステータコア46とを備えている。前記輪状ステータ4及び前記回転軸2は、ハウジング5に収容されている。
図2に、前記第1ステータコア45及び前記第2ステータコア46を模式的に示す。
輪状の前記第1ステータコア45には、前記回転軸2に向かって突出された複数の第1ティース450が設けられている。また、輪状の前記第2ステータコア46には前記回転軸2に向かって突出された複数の第2ティース460が設けられている。なお、図2においては、前記第1ティース450が直線上に並ぶように前記第1ステータコア45を展開して図示し、前記第2ティース460が直線上に並ぶように前記第2ステータコア46を展開して図示している。また、前記第1ティース450及び第2ティース460は3個ずつ図示されているが、前記第1ティース450及び第2ティース460の数は3個ずつに限定されるものではなく、任意の複数の数だけ設けられていればよい。
前記各第1ティース450の間には、第1スロット452がそれぞれ構成されている。また、前記各第2ティース460の間には、第2スロット462がそれぞれ構成されている。前記各第1スロット452は前記回転軸2の軸方向Aに対して斜め方向の溝、すなわちスキューとして構成されている。また、前記各第2スロット462は前記回転軸2の軸方向Aに対して斜め方向であり且つ前記各第1スロット452とは逆の斜め方向の溝、すなわちスキューとして構成されている。
前記各第1ティース450に、第1検出コイル451が巻回されている。また、前記各第2ティース460に、第2検出コイル461が巻回されている。すなわち、前記各第1検出コイル451は前記各第1スロット452に挿入され、前記各第2検出コイル461は前記各第2スロット462に挿入されている。前記第1検出コイル451と、前記第2検出コイル461とは、図示しない信号検出部に接続されている。そして、前記第1検出コイル451と前記第2検出コイル461との検出した磁束の変化を電気信号として前記信号検出部へ送信する。前記信号検出部は前記第1検出コイル451の検出した磁束の変化と前記第2検出コイル461の検出した磁束の変化との差分を計算し、前記回転軸2の歪みの検出信号とする。
前記各第1スロット452がスキューとして構成されていることにより、前記第1検出コイル451に鎖交する磁束の方向B1が前記回転軸2の軸方向Aに対して斜め方向となる。また、前記回転軸2にトルクが印加されると、前記第1合金膜31にトルクの印加方向に応じてB2又はB3方向に磁区の回転及び整列が生じる。このため、前記第1検出コイル451に鎖交する磁束の方向B1と、前記回転軸2にトルクが印加された時の磁区の回転及び整列の方向B2又はB3とが、一致又は直交する。
同様に、前記各第2スロット462がスキューとして構成されていることにより、前記第2検出コイル461に鎖交する磁束の方向C1が前記回転軸2の軸方向Aに対して斜め方向となる。また、前記回転軸2にトルクが印加されると、前記第2合金膜32にトルクの印加方向に応じてC2又はC3方向に磁区の回転及び整列が生じる。このため、前記第2検出コイル461に鎖交する磁束の方向C1と、前記回転軸2にトルクが印加された時の磁区の回転及び整列の方向C2又はC3とが、一致又は直交する。
一方、特許文献1に記載されているような、ステータコアのスロットが前記回転軸2の軸方向Aに沿って設けられ、スキューとして構成されていない歪みセンサでは、コイルに鎖交する磁束の方向が軸方向Aに対して一致し、前記回転軸2にトルクが印加された時の磁区の回転及び整列の方向とは一致又は直交しない。
このため、この実施の形態のように前記各第1スロット452及び前記各第2スロット462がスキューとして構成されている前記歪みセンサ10は、スロットがスキューとして構成されていない歪みセンサよりも、検出感度及び検出精度が向上する。
また、ステータコアのスロットが前記回転軸2の軸方向Aに沿って設けられ、スキューとして構成されていない歪みセンサでは、コイルに鎖交する磁束の方向が前記回転軸2の軸方向Aに対して一致するので、前記回転軸2を伝わって貫通する磁気ノイズによって検出感度及び検出精度が悪化しやすい。これに対して、この実施の形態の前記歪みセンサ10は、前記第1検出コイル451及び前記第2検出コイル461の磁束の方向が軸方向Aに対して一致していないので、前記回転軸2を伝わって貫通する磁気ノイズによる検出感度及び検出精度の悪化が起こりにくくなり、軸方向Aの磁気ノイズに対するロバスト性が向上する。
また、前記各第1スロット452及び前記各第2スロット462がスキューとして構成されているので、スロットがスキューとして構成されていない歪みセンサよりも、前記第1検出コイル451及び前記第2検出コイル461の磁束が発生する部分の面積が増加する。これにより、検出感度及び検出精度が向上する。
このように、回転方向が反転することで磁歪特性が反転するように、その軸方向に沿って前記第1異方性付与部材が表面に設けられた前記回転軸2と、前記回転軸2と同軸に設けられた前記第1ステータコア45が一体に形成された前記輪状ステータ4と、前記第1ステータコア45に設けられ、前記回転軸2に向かって突出した複数の前記第1ティース450と、前記各第1ティース450の間に形成された、複数の前記第1スロット452と、前記各第1スロット452に挿入された前記第1検出コイル451とを備え、前記第1スロット452は、前記回転軸2にトルクを印加した場合に前記第1異方性付与部材31の磁区が回転及び整列する方向と、前記第1検出コイル451の検出する磁束の向きとが、一致又は直交するように形成されるので、検出感度及び検出精度が向上する。
また、前記第1異方性付与部材は、異方性を付与された前記第1合金膜31であるので、簡単な構成で前記回転軸2の表面に異方性付与部材を設けることができる。
また、前記回転軸2は、回転方向が反転することで磁歪特性が反転するように、その軸方向に沿って前記第1異方性付与部材と二分された前記第2異方性付与部材を表面にさらに有し、前記回転軸2と同軸にさらに第2ステータコア46が一体に形成された前記輪状ステータ4と、前記第2ステータコア46に設けられ、前記回転軸2に向かって突出した複数の前記第2ティース460と、前記各第2ティース460の間に形成された、複数の前記第2スロット462と、前記各第2スロット462に挿入された前記第2検出コイル461とをさらに有し、前記第2スロット462は、前記回転軸2にトルクを印加した場合に前記第2異方性付与部材32の磁区が回転及び整列する方向と、前記第2検出コイル461の検出する磁束の向きとが、一致又は直交するように形成されるので、前記第1異方性付与部材と前記各第1ティース450と前記第1検出コイル451と前記第1スロット452とをのみを備える場合に比べて、前記第1検出コイル451の検出する磁束の変化と、前記第2検出コイル461との磁束の変化との差分を前記回転軸2に入力された歪みの検出信号とすることができ、前記歪みセンサ10の検出感度及び検出精度が向上する。
また、前記第2異方性付与部材32は、異方性を付与された前記第2合金膜32であるので、簡単な構成で前記回転軸2の表面に異方性付与部材を設けることができる。
なお、この実施の形態では、図2に示すように前記第1検出コイル451に鎖交する磁束の方向B1と、前記回転軸2にトルクが印加された時の磁区の回転及び整列の方向B2又はB3とが、一致又は直交していたが、磁束の方向B1と磁区の回転及び整列の方向B2又はB3とは完全に一致又は直交していなくともよく、一致又は直交に近い位置関係であってもよい。また、前記第2検出コイル461に鎖交する磁束の方向C1と、前記回転軸2にトルクが印加された時の磁区の回転及び整列の方向C2又はC3とが、一致又は直交するが、磁束の方向C1と磁区の回転及び整列の方向C2又はC3とは完全に一致又は直交していなくともよく、一致又は直交に近い位置関係であってもよい。各磁束の方向と軸の回転及び整列の方向が一致又は直交に近い位置関係であれば、スロットがスキューとして構成されてない歪みセンサよりも、検出感度及び検出精度が向上し、また軸方向Aの磁気ノイズに対するロバスト性が向上する。
また、この実施の形態では、前記歪みセンサ10においては、前記回転軸2に前記第1合金膜31と前記第2合金膜32とが設けられ、前記輪状ステータ4には、前記第1合金膜31に対向している前記第1ステータコア45と、前記第2合金膜32に対向している第2ステータコア46とが設けられていたが、前記歪みセンサ10において前記第1合金膜31と前記第1ステータコア45とが設けられ、前記第2合金膜32と前記第2ステータコア46とが設けられていない構成であっても歪みセンサとして機能する。
また、この実施の形態では前記第1異方性付与部材として前記第1合金膜31を設け、前記第2異方性付与部材として前記第2合金膜32を設けていたが、前記第1異方性付与部材及び前記第2異方性付与部材は前記第1合金膜31及び前記第2合金膜32のような異方性が付与された合金膜に限定されず、歪みにより透磁率が変化する磁性体であればよい。
なお、本発明による歪みセンサのステータ構造は、以下の通りである。すなわち回転方向が反転することで磁歪特性が反転するように、その軸方向に沿って前記第1異方性付与部材31が表面に設けられた前記回転軸2と、前記回転軸2と同軸に設けられた前記第1ステータコア45が一体に形成された前記輪状ステータ4と、前記第1ステータコア45に設けられ、前記回転軸2に向かって突出した複数の前記第1ティース450と、前記各第1ティース450の間に形成された、複数の前記第1スロット452と、前記各第1スロット452に挿入された前記第1検出コイル451とを備え、前記第1スロット452は、前記回転軸2にトルクを印加した場合に前記第1異方性付与部材31の磁区が回転及び整列する方向と、前記第1検出コイル451の検出する磁束の向きとが、一致又は直交するように形成される構成であり、また、前記第1異方性付与部材31は、異方性を付与された前記第1合金膜31である構成であり、また、前記回転軸2は、回転方向が反転することで磁歪特性が反転するように、その軸方向に沿って前記第1異方性付与部材と二分された前記第2異方性付与部材を表面にさらに有し、前記回転軸2と同軸にさらに前記第2ステータコア46が一体に形成された前記輪状ステータ4と、前記第2ステータコア46に設けられ、前記回転軸2に向かって突出した複数の前記第2ティース460と、前記各第2ティース460の間に形成された、複数の前記第2スロット462と、前記各第2スロット462に挿入された前記第2検出コイル461とをさらに有し、前記第2スロット462は、前記回転軸2にトルクを印加した場合に前記第2異方性付与部材32の磁区が回転及び整列する方向と、前記第2検出コイル461の検出する磁束の向きとが、一致又は直交するように形成される構成であり、また、前記第2異方性付与部材32は、異方性を付与された前記第2合金膜32である構成である。
本発明による歪みセンサのステータ構造は、回転方向が反転することで磁歪特性が反転するように、その軸方向に沿って第1異方性付与部材が表面に設けられた回転軸と、回転軸と同軸に設けられた第1ステータコアが一体に形成された輪状ステータと、第1ステータコアに設けられ、回転軸に向かって突出した複数の第1ティースと、各第1ティースの間に形成された、複数の第1スロットと、各第1スロットに挿入された第1検出コイルとを備え、第1スロットは、回転軸にトルクを印加した場合に第1異方性付与部材の磁区が回転及び整列する方向と、第1検出コイルの検出する磁束の向きとが、一致又は直交するように形成されるので、検出感度及び検出精度が向上する。
2 回転軸
4 輪状ステータ
10 歪みセンサ
31 第1合金膜(第1異方性付与部材)
32 第2合金膜(第2異方性付与部材)
45 第1ステータコア
46 第2ステータコア
450 第1ティース
451 第1検出コイル
452 第1スロット
460 第2ティース
461 第2検出コイル
462 第2スロット

Claims (4)

  1. 回転方向が反転することで磁歪特性が反転するように、その軸方向に沿って第1異方性付与部材(31)が表面に設けられた回転軸(2)と、
    前記回転軸(2)と同軸に設けられた第1ステータコア(45)が一体に形成された輪状ステータ(4)と、
    前記第1ステータコア(45)に設けられ、前記回転軸(2)に向かって突出した複数の第1ティース(450)と、
    前記各第1ティース(450)の間に形成された、複数の第1スロット(452)と、
    前記各第1スロット(452)に挿入された第1検出コイル(451)と
    を備え、
    前記第1スロット(452)は、前記回転軸(2)にトルクを印加した場合に前記第1異方性付与部材(31)の磁区が回転及び整列する方向と、前記第1検出コイル(451)の検出する磁束の向きとが、一致又は直交するように形成されることを特徴とする歪みセンサのステータ構造。
  2. 前記第1異方性付与部材(31)は、異方性を付与された第1合金膜(31)であることを特徴とする請求項1に記載の歪みセンサのステータ構造。
  3. 前記回転軸(2)は、回転方向が反転することで磁歪特性が反転するように、その軸方向に沿って前記第1異方性付与部材(31)と二分された第2異方性付与部材(32)を表面にさらに有し、
    前記回転軸2と同軸にさらに第2ステータコア(46)が一体に形成された前記輪状ステータ(4)と、
    前記第2ステータコア(46)に設けられ、前記回転軸(2)に向かって突出した複数の第2ティース(460)と、
    前記各第2ティース(460)の間に形成された、複数の第2スロット(462)と、
    前記各第2スロット(462)に挿入された第2検出コイル(461)と
    をさらに有し、
    前記第2スロット(462)は、前記回転軸(2)にトルクを印加した場合に前記第2異方性付与部材(32)の磁区が回転及び整列する方向と、前記第2検出コイル(461)の検出する磁束の向きとが、一致又は直交するように形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の歪みセンサのステータ構造。
  4. 前記第2異方性付与部材(32)は、異方性を付与された第2合金膜(32)であることを特徴とする請求項3に記載の歪みセンサのステータ構造。
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