JP7111315B2 - 歪みセンサ構造 - Google Patents

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Description

本発明は歪みセンサ構造に関し、特に、コイルのインピーダンスの変化から、回転軸の歪みを検出する歪みセンサ構造に関する。
車両の操舵装置等の機器に搭載される従来の歪みセンサの構造としては、例えば以下の特許文献1に記載された歪みセンサが知られている。すなわち、図4に示す従来の歪みセンサ1では、回転軸2の外周面に環状に異方性付与部材である第1磁歪材部2a及び第2磁歪材部2bが設けられ、前記第1磁歪材部2aに対向するように第1輪状検出コイル3a及び第2輪状検出コイル3bが前記回転軸2の軸方向に互いにずらされた状態で設けられており、前記第2磁歪材部2bに対向するように第3輪状検出コイル3c及び第4輪状検出コイル3dが前記回転軸2の軸方向に互いにずらされた状態で設けられている。前記第2磁歪材部2bは、前記第1磁歪材部2aの磁気異方性に対して90度位相が異なるように設けられている。
前記回転軸2に力が加えられると、前記回転軸2に歪みが生じることで前記第1磁歪材部2a及び前記第2磁歪材部2bに歪みが生じて、ビラリ効果により前記第1磁歪材部2a及び前記第2磁歪材部2bは磁区が回転及び整列して透磁率が変化し、それにより磁束が変化する。そして、前記第1輪状検出コイル3a及び前記第2輪状検出コイル3bと、前記第3輪状検出コイル3c及び前記第4輪状検出コイル3dとのインピーダンスが変化し、インピーダンスの変化に対応して前記第1,第2,第3,第4輪状検出コイル3a,3b,3c,3dの検出電圧が変化する。したがって、前記第1,第2,第3,第4輪状検出コイル3a,3b,3c,3dの検出電圧を測定することで、前記第1磁歪材部2a及び前記第2磁歪材部2bの透磁率の変化を算出して、前記回転軸2の歪みを検出することができる。
特開2006-64445号公報
上記のような従来の前記歪みセンサ1では、予め前記第1磁歪材部2a及び前記第2磁歪材部2bに例えば高周波加熱による熱処理を行うことにより、又は前記第1磁歪材部2a及び前記第2磁歪材部2bの表面に溝加工処理を行い、そのとき前記第1磁歪材部2a及び前記第2磁歪材部2bの溝加工方向を変えること等により、磁気異方性が付与されていた。そのため、加工により前記歪みセンサ1の製造コスト及び製造工数が増加するという問題点があった。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、磁歪材部に異方性を付与するための加工を行う必要がなく、製造コスト及び製造工数を低減することができる歪みセンサを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明に係る歪みセンサ構造は、回転軸と、前記回転軸に設けられた磁歪材部と、前記回転軸の外周側に設けられた輪状コイルと、前記磁歪材部と前記輪状コイルとの間に設けられ、磁束を遮断する磁気シールド部材とを備え、前記輪状コイルは、輪状検出コイルを有し、前記輪状コイルの中心軸が前記回転軸の軸方向に対して斜め方向となるように設けられ、前記磁気シールド部材は、前記回転軸の周方向の一部に設けられ、前記輪状コイルは、前記回転軸の一方の端部に最も近い第1位置と、前記回転軸の他方の端部に最も近い第2位置とを有し、前記磁気シールド部材は、前記回転軸の前記軸方向から見たときに、前記回転軸の周方向において前記第1位置に最も近い位置から前記第2位置に最も近い位置までの間に設けられている。
また、前記輪状コイルは、前記回転軸の一方の端部に最も近い第1位置と、前記回転軸の他方の端部に最も近い第2位置とを有し、前記磁気シールド部材は、前記回転軸の前記軸方向から見たときに、前記回転軸の周方向において前記第1位置に最も近い位置から前記第2位置に最も近い位置までの間に設けられてもよい。
また、前記輪状コイルは、前記回転軸に力を加えた場合に前記回転軸に生じる歪みにより前記磁歪材部の磁区回転方向又は磁区整列方向と、前記輪状検出コイルに鎖交する検出磁束の向きとが、一致又は直交するように設けられてもよい。
また、前記輪状コイルは、前記回転軸に力を加えたときに前記回転軸に発生する歪みによる前記磁歪材部の磁区回転方向と、前記輪状検出コイルに鎖交する検出磁束の向きとが、一致又は直交するように設けられてもよい。
また、前記輪状コイルは、前記回転軸に力を加えたときに前記回転軸に発生する歪みによる前記磁歪材部の磁区整列方向と、前記輪状検出コイルに鎖交する検出磁束の向きとが、一致又は直交するように設けられてもよい。
また、前記磁歪材部は、前記回転軸と異なる材質であってもよい。
本発明に係る歪みセンサ構造によれば、前記磁歪材部と前記輪状コイルとの間に磁束を遮断する前記磁気シールド部材を備え、前記磁気シールド部材は、前記回転軸の周方向の一部に設けられているため、前記磁歪材部に異方性を付与するための加工を行う必要がなく、歪みセンサの製造コスト及び製造工数の増加を防止することができる。
本発明の実施の形態に係る歪みセンサの正面図である。 図1に記載の歪みセンサの左側面図である。 図1に記載の歪みセンサの平面図である。 従来の歪みセンサの概略図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面の図1~図3に基づいて説明する。なお、従来例と同一又は同等部分には同一符号を付して説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係る歪みセンサ10の正面図である。前記歪みセンサ10には、外部から力が加えられる回転軸20が設けられている。前記回転軸20には、磁歪材部21が設けられている。前記磁歪材部21は、前記回転軸20とは異なる材質であって、前記回転軸20に力が加えられることにより生じる歪みに応じて透磁率が変化する磁歪材料によって形成される。前記磁歪材部21に用いる材質は透磁率の大きいものが望ましく、例えばNi-Fe系の合金又はFe-Co系合金等の任意の磁歪材料が用いられる。なお、前記回転軸20及び前記磁歪材部21は、同じ材質から形成されていてもよい。また、図1以下の図面においては、歪みセンサの軸受、固定部材及び配線等の一部の構成の記載を省略している。
前記回転軸20の外周側には、ボビンコイルである輪状コイル30が設けられている。前記輪状コイル30は、例えば樹脂等の絶縁体により形成された空芯のボビンに、輪状励磁コイル31及び輪状検出コイル32が巻回され一体に形成されて構成されており、空芯部分において前記回転軸20が回転自在となるように形成されている。前記輪状励磁コイル31は、図示しない電源に接続され励磁されることにより励磁磁束を生じる。前記輪状検出コイル32は、検出磁束を検出し検出電圧として出力する。また、前記輪状検出コイル32は図示しない検出回路に接続されており、検出回路は検出磁束の変化により生じる検出電圧の変化を検出する。前記磁歪材部21と前記輪状コイル30との間には、間隙40が形成されている。前記間隙40には前記磁歪材部21と前記輪状コイル30との間の磁束を遮断するために、鉄等の強磁性体により形成された磁気シールド部材50が設けられている。この前記磁気シールド部材50は、前記輪状コイル30に対して固定されるように取り付けられているため、前記磁気シールド部材50は前記回転軸20とともに回転することはない。なお、前記磁気シールド部材50は、磁束を遮断できる材料で形成されればよく、例えば鉄以外にパーマロイ等を用いて形成されてもよい。
図2は、図1に記載の前記歪みセンサ10の左側面図である。図2に示すように、前記輪状コイル30は、その中心軸Aが前記回転軸20の軸方向Bに対して斜方向を向くように配置されている。すなわち、前記輪状コイルの前記中心軸Aは前記回転軸20の前記軸方向Bに対して、平行にも垂直にもならないように配置されている。前記輪状コイル30の前記中心軸Aの、前記回転軸20の前記軸方向Bに対する角度は、後述するこの実施の形態の前記歪みセンサ10の動作において示すように、前記回転軸20に外部から力を加えたときの前記磁歪材部21におけるビラリ効果による磁区回転方向C又は磁区整列方向Dと、前記輪状励磁コイル31に鎖交する前記励磁磁束E及び前記輪状検出コイル32に鎖交する前記検出磁束Fの向きとが、平行又は垂直となるように前記輪状コイル30は配置されている。
図3は、図1に記載の前記歪みセンサ10の平面図である。図1~図3に示すように、前記磁気シールド部材50は、前記回転軸20の周方向においてその全周のうちの一部に形成されている。より具体的に説明すると、前記回転軸20は図1における上側に位置する一方の端部と下側に位置する他方の端部とを有しており、前記輪状コイル30は一方の端部に最も近い第1位置30aと、他方の端部に最も近い第2位置30bとを有している。そして前記磁気シールド部材50は図3に示すように、前記軸方向Bから前記磁歪材部21と前記輪状コイル30との間の前記間隙40を見たときに、前記回転軸20の周方向において前記第1位置30aに最も近い位置から前記第2位置30bに最も近い位置の間のうち、右側の領域Gに設けられている。したがって、図1~図3に示すように、前記磁気シールド部材50は前記回転軸20と前記輪状コイル30との間に、前記歪みセンサ10の前記回転軸20の半周分の領域において磁束を遮蔽するように設けられている。一方、前記回転軸20の周方向において前記間隙40の前記第1位置30aに最も近い位置から前記第2位置30bに最も近い位置の間のうち、左側の領域Hには前記磁気シールド部材50が設けられていないため磁束は遮蔽されない。
次に、この実施の形態における前記歪みセンサ10の動作について説明する。
前記歪みセンサ10により歪みを測定するときには、前記輪状励磁コイル31に交流電流が加えられ、前記輪状励磁コイル31に鎖交する前記励磁磁束Eが生じる。この前記励磁磁束Eは前記磁気シールド部材50により前記励磁磁束Eが遮断されない前記領域Hにおいては前記磁歪材部21を透過し、前記磁歪材部21には磁気的な異方性が付与される。したがって、前記磁気シールド部材により前記励磁磁束Eが遮断されない前記領域Hにおける、前記磁歪材部21は異方性付与部材を構成する。
このとき、仮に前記歪みセンサ10に前記磁気シールド部材50が設けられていなければ、前記領域Gにおいて前記磁歪材部21に前記領域Hとは逆向きの異方性が付与され、前記輪状検出コイル32の前記検出磁束Fの値が前記領域Hとは逆になる。そのため、前記領域Gと前記領域Hとの前記検出磁束Fが全体としては0となり、前記磁歪材部21の歪みを検出することができない。しかしながら、この前記歪みセンサ10には前記磁気シールド部材50が設けられているため、前記領域Gにおいては前記磁歪材部21と前記輪状コイル30との間の前記励磁磁束Eが遮断され、前記磁歪材部21には磁気的な異方性が付与されない。したがって、前記磁気シールド部材50により前記励磁磁束Eが遮断されている前記領域Gにおける、前記磁歪材部21は異方性付与部材を構成しない。さらに、前記領域Gにおいては、前記輪状検出コイル32による前記検出磁束Fも遮断されるため検出されることがない。
前記回転軸20に外部から力が加えられていない場合には、前記磁気シールド部材50が設けられていない前記領域Hにおいて、前記輪状励磁コイル31によって生じた前記励磁磁束Eが前記磁歪材部21を透過して前記輪状検出コイル32に前記検出磁束Fとして検出される。また、前記磁気シールド部材が設けられている前記領域Gにおいては、前記輪状励磁コイル31によって生じた前記励磁磁束Eが前記検出磁束Fとして前記輪状検出コイル32に検出されない。そのため、前記輪状検出コイル32に接続された検出回路は、前記領域Hにおける前記検出磁束Fにより前記輪状検出コイル32に生じる電圧のみを検出する。
次に、前記回転軸20に外部から左回りに力が加えられた場合、前記回転軸20に歪みが発生することにより前記磁歪材部21に歪みが発生する。すると、図2に示すように歪みによりビラリ効果が発生し、前記磁歪材部21の磁区が磁区整列方向Dの方向へ整列する。これにより、前記磁歪材部21の透磁率は、前記回転軸20に力が加えられていない場合に対して変化する。この透磁率の変化により、前記検出磁束Fが変化し、これにより前記輪状検出コイル32のインピーダンスが変化する。このインピーダンスの変化により、前記輪状検出コイル32の出力信号電圧が変化し、検出回路に変化後の出力信号電圧が検出される。前記回転軸20に外部から力を加えていない場合の前記出力信号電圧の値と、前記回転軸20に外部から左回りに力を加えた場合の前記出力信号電圧の値との変化を測定することにより、検出回路は前記磁歪材部21及び前記回転軸20に生じた歪みの向きと大きさを検出することができる。
このとき、前記磁区整列方向Dと、前記励磁磁束E及び前記検出磁束Fの向きとが平行である。そのため前記領域Hにおいては、前記磁区整列方向Dと、前記励磁磁束E及び前記検出磁束Fの向きとが平行でない場合と比べて、前記磁歪材部21の透磁率の変化に基づく、前記検出磁束Fの変化が前記輪状検出コイル32のインピーダンスの変化として、より高感度且つ高精度に検出される。
一方、前記回転軸20に外部から右回りに力が加えられた場合、前記回転軸20に歪みが発生することにより前記磁歪材部21に歪みが発生する。そして、図2に示すように歪みによりビラリ効果が発生し、前記磁歪材部21の磁区が磁区回転方向Cの方向へ回転する。これにより、前記磁歪材部21の透磁率は、前記回転軸20に力が加えられていない場合に対して変化する。この透磁率の変化により、前記検出磁束Fが変化し、これにより前記輪状検出コイル32のインピーダンスが変化する。このインピーダンスの変化により、前記輪状検出コイル32の出力信号電圧が変化し、検出回路に変化後の出力信号電圧が検出される。前記回転軸20に外部から力を加えていない場合の前記出力信号電圧の値と、前記回転軸20に外部から右回りに力を加えた場合の前記出力信号電圧の値との変化により、前記磁歪材部21及び前記回転軸20に生じた歪みの向きと大きさを検出することができる。
このとき、前記磁区回転方向Cと、前記励磁磁束E及び前記検出磁束Fの向きは垂直である。そのため前記領域Hにおいては、前記磁区整列方向Dと、前記励磁磁束E及び前記検出磁束Fの向きとが垂直でない場合と比べて、前記磁歪材部21の透磁率の変化に基づく、前記検出磁束Fの変化が前記輪状検出コイル32のインピーダンスの変化として、より高感度且つ高精度に検出される。
このように、前記回転軸20と、前記回転軸20に設けられた前記磁歪材部21と、前記回転軸20の外周側に設けられた前記輪状コイル30と、前記磁歪材部21と前記輪状コイル30との間に設けられ、磁束を遮断する前記磁気シールド部材50とを備え、前記輪状コイル30は、前記輪状検出コイル32を有し、前記輪状コイル30の前記中心軸Aが前記回転軸20の前記軸方向Bに対して斜め方向となるように設けられ、前記磁気シールド部材50は、前記回転軸20の周方向の一部に設けられているため、前記磁歪材部21に異方性を付与するための加工を行う必要がなく、前記歪みセンサ10の製造コスト及び製造工数を低減することができる。
また、前記回転軸20の前記磁歪材部21を加工等して異方性を付与しないため、前記磁歪材部21にあらかじめ異方性を付与する場合と比較して、前記磁歪材部21が歪んだときの磁歪による透磁率の変化を大きくすることができ、前記歪みセンサ10の感度及び精度が向上する。
また、前記輪状コイル30は、前記回転軸20の一方の端部に最も近い前記第1位置30aと、前記回転軸20の他方の端部に最も近い前記第2位置30bとを有し、前記磁気シールド部材50は、前記回転軸20の前記軸方向Bから見たときに、前記回転軸20の周方向において前記第1位置30aに最も近い位置から前記第2位置30bに最も近い位置までの間である前記領域Gに設けられているため、前記領域Gにおいて前記領域Hとは逆向きの異方性が前記磁歪材部21に付与されることを防止して、前記領域Hにおける前記検出磁束Fを測定して前記磁歪材部21の歪みを検出することができる。これにより、異方性の異なる磁歪材部を複数設けることなく前記磁歪材部21の歪みを検出することができるため、前記歪みセンサ10を省スペースにし又低コストにすることができる。
また、前記回転軸20に力を加えたときに前記回転軸20に発生する歪みによる前記磁歪材部21の前記磁区回転方向Cと、前記輪状検出コイル32に鎖交する前記検出磁束Fの向きとが、一致又は直交するように設けられており、また、前記輪状コイル30は、前記回転軸20に力を加えたときに前記回転軸20に発生する歪みによる前記磁歪材部21の前記磁区整列方向Dと、前記輪状検出コイル32に鎖交する前記検出磁束Fの向きとが、一致又は直交するように設けられているため、前記歪みセンサ10の感度及び精度を向上させることができる。
また、前記磁歪材部21は、前記回転軸20と異なる材質であるため、前記回転軸20に合成の高い材質を用いて強度を確保しつつ、透磁率の変化の大きい磁歪材部21を使用することが可能であるため、前記歪みセンサ10の感度及び精度を向上させることができる。
なお、この実施の形態においては前記輪状コイル30は前記輪状励磁コイル31と前記輪状検出コイル32とを有し、前記輪状励磁コイル31は前記励磁磁束Eを発生し前記輪状検出コイル32は前記検出磁束Fを検出していたが、前記輪状コイル30は前記輪状検出コイル32のみを有していてもよい。この場合は、前記輪状検出コイル32は図示しない電源に接続され励磁され、前記磁歪材部21の透磁率の変化により前記検出磁束Fが変化し、これにより前記輪状検出コイル32のインピーダンスが変化する。そして、このインピーダンスの変化により前記輪状検出コイル32の出力信号電圧が変化し、さらに検出回路が出力信号電圧の変化を検出することにより、実施の形態と同じように検出回路が前記磁歪材部21及び前記回転軸20に生じた歪みの向きと大きさを検出することができる。
なお、この実施の形態においては前記回転軸20に外部から左回りに力が加えられた場合は前記磁区整列方向Dと前記励磁磁束E及び前記検出磁束Fの向きとが平行となり、前記回転軸20に外部から右回りに力が加えられた場合は前記磁区回転方向Cと前記励磁磁束E及び前記検出磁束Fの向きとが垂直となっていたが、前記回転軸20に外部から左回りに力が加えられた場合は前記磁区整列方向Dと前記励磁磁束E及び前記検出磁束Fの向きとが垂直となり、前記回転軸20に外部から右回りに力が加えられた場合は前記磁区回転方向Cと前記励磁磁束E及び前記検出磁束Fの向きとが平行となってもよい。
また、前記回転軸20に外部から左回りに力が加えられた場合は前記磁区回転方向Cと前記励磁磁束E及び前記検出磁束Fの向きとが平行となり、前記回転軸20に外部から右回りに力が加えられた場合は前記磁区整列方向Dと前記励磁磁束E及び前記検出磁束Fの向きとが垂直となってもよい。
さらに、前記回転軸20に外部から左回りに力が加えられた場合は前記磁区回転方向Cと前記励磁磁束E及び前記検出磁束Fの向きとが垂直となり、前記回転軸20に外部から右回りに力が加えられた場合は前記磁区整列方向Dと前記励磁磁束E及び前記検出磁束Fの向きとが平行となってもよい。
また、前記回転軸20に外部から力が加えられた場合に前記磁区整列方向Dと前記励磁磁束E及び前記検出磁束Fの向きとが完全に平行又は垂直にならなくともよく、前記回転軸20に外部から力が加えられた場合に前記磁区回転方向Cと前記励磁磁束E及び前記検出磁束Fの向きとが完全に平行又は垂直にならなくともよい。少なくとも前記励磁磁束E及び前記検出磁束Fの向きが、前記回転軸20の軸方向Bに対して完全に平行又は垂直でなければよい。
また、この実施の形態においては前記磁気シールド部材50を、前記歪みセンサ10の前記回転軸20の半周に相当する前記領域Gの全範囲に設けていたが、前記領域Gの一部に設けてもよい。また、この実施の形態においては前記磁気シールド部材50を前記領域Gに設け、前記輪状検出コイル32が前記領域Hにおいて前記検出磁束Fを検出していたが、前記磁気シールド部材50を前記領域Hに設け、前記輪状検出コイル32が前記領域Gにおいて前記検出磁束Fを検出してもよい。また、前記磁気シールド部材50を前記領域Gの全範囲及び前記領域Hの一部に設けてもよいし、前記領域Hの全範囲及び前記領域Gの一部の範囲に設けてもよい。
なお、本発明による歪みセンサ構造は、以下の通りである。すなわち前記回転軸20と、前記回転軸20に設けられた前記磁歪材部21と、前記回転軸20の外周側に設けられた前記輪状コイル30と、前記磁歪材部21と前記輪状コイル30との間に設けられ、磁束を遮断する前記磁気シールド部材50とを備え、前記輪状コイル30は、前記輪状検出コイル32を有し、前記輪状コイル30の前記中心軸Aが前記回転軸20の前記軸方向Bに対して斜め方向となるように設けられ、前記磁気シールド部材50は、前記回転軸20の周方向の一部に設けられている構成であり、また、前記輪状コイル30は、前記回転軸20の一方の端部に最も近い前記第1位置30aと、前記回転軸20の他方の端部に最も近い前記第2位置30bとを有し、前記磁気シールド部材50は、前記回転軸20の前記軸方向Bから見たときに、前記回転軸20の周方向において前記第1位置30aに最も近い位置から前記第2位置30bに最も近い位置までの間に設けられている構成であり、また、前記輪状コイル30は、前記回転軸20に力を加えたときに前記回転軸20に発生する歪みによる前記磁歪材部21の前記磁区回転方向Cと、前記輪状検出コイル32に鎖交する前記検出磁束Fの向きとが、一致又は直交するように設けられている構成であり、また、前記輪状コイル30は、前記回転軸20に力を加えたときに前記回転軸20に発生する歪みによる前記磁歪材部21の前記磁区整列方向Dと、前記輪状検出コイル32に鎖交する前記検出磁束Fの向きとが、一致又は直交するように設けられている構成であり、また、前記磁歪材部21は、前記回転軸20と異なる材質により構成されている。
本発明による歪みセンサ構造は、回転軸と、回転軸に設けられた磁歪材部と、回転軸の外周側に設けられた輪状コイルと、磁歪材部と輪状コイルとの間に設けられ、磁束を遮断する磁気シールド部材とを備え、輪状コイルは、輪状検出コイルを有し、輪状コイルの中心軸が回転軸の軸方向に対して斜め方向となるように設けられ、磁気シールド部材は、回転軸の周方向の一部に設けられているため、前記歪みセンサの製造コスト及び製造工数を低減することができる。
20 回転軸
30 輪状コイル
30a 第1位置
30b 第2位置
32 輪状検出コイル
50 磁気シールド部材
A 中心軸
B 軸方向
C 磁区回転方向
D 磁区整列方向
F 検出磁束

Claims (4)

  1. 回転軸(20)と、
    前記回転軸(20)に設けられた磁歪材部(21)と、
    前記回転軸(20)の外周側に設けられた輪状コイル(30)と、
    前記磁歪材部(21)と前記輪状コイル(30)との間に設けられ、磁束を遮断する磁気シールド部材(50)と
    を備え、
    前記輪状コイル(30)は、
    輪状検出コイル(32)を有し、
    前記輪状コイル(30)の中心軸(A)が前記回転軸(20)の軸方向(B)に対して斜め方向となるように設けられ、
    前記磁気シールド部材(50)は、前記回転軸(20)の周方向の一部に設けられ
    前記輪状コイル(30)は、前記回転軸(20)の一方の端部に最も近い第1位置(30a)と、前記回転軸(20)の他方の端部に最も近い第2位置(30b)とを有し、
    前記磁気シールド部材(50)は、前記回転軸(20)の前記軸方向(B)から見たときに、前記回転軸(20)の周方向において前記第1位置(30a)に最も近い位置から前記第2位置(30b)に最も近い位置までの間に設けられていることを特徴とする歪みセンサ構造。
  2. 前記輪状コイル(30)は、
    前記回転軸(20)に力を加えたときに前記回転軸(20)に発生する歪みによる前記磁歪材部(21)の磁区回転方向(C)と、前記輪状検出コイル(32)に鎖交する検出磁束(F)の向きとが、一致又は直交するように設けられていることを特徴とする請求項に記載の歪みセンサ構造。
  3. 前記輪状コイル(30)は、
    前記回転軸(20)に力を加えたときに前記回転軸(20)に発生する歪みによる前記磁歪材部(21)の磁区整列方向(D)と、前記輪状検出コイル(32)に鎖交する検出磁束(F)の向きとが、一致又は直交するように設けられていることを特徴とする請求項に記載の歪みセンサ構造。
  4. 前記磁歪材部(21)は、前記回転軸(20)と異なる材質であることを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の歪みセンサ構造。
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