JP6071460B2 - 磁場感知コイルにスイッチング機能を適用して磁気ノイズを検出するためのシステムおよび方法 - Google Patents

磁場感知コイルにスイッチング機能を適用して磁気ノイズを検出するためのシステムおよび方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6071460B2
JP6071460B2 JP2012253944A JP2012253944A JP6071460B2 JP 6071460 B2 JP6071460 B2 JP 6071460B2 JP 2012253944 A JP2012253944 A JP 2012253944A JP 2012253944 A JP2012253944 A JP 2012253944A JP 6071460 B2 JP6071460 B2 JP 6071460B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
sensing device
torque
field sensors
torque sensing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012253944A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013137302A (ja
Inventor
イグナツィオ・バラコ
クリストファー・リストン
Original Assignee
メソード・エレクトロニクス・インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by メソード・エレクトロニクス・インコーポレーテッド filed Critical メソード・エレクトロニクス・インコーポレーテッド
Publication of JP2013137302A publication Critical patent/JP2013137302A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6071460B2 publication Critical patent/JP6071460B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L3/00Measuring torque, work, mechanical power, or mechanical efficiency, in general
    • G01L3/02Rotary-transmission dynamometers
    • G01L3/04Rotary-transmission dynamometers wherein the torque-transmitting element comprises a torsionally-flexible shaft
    • G01L3/10Rotary-transmission dynamometers wherein the torque-transmitting element comprises a torsionally-flexible shaft involving electric or magnetic means for indicating
    • G01L3/101Rotary-transmission dynamometers wherein the torque-transmitting element comprises a torsionally-flexible shaft involving electric or magnetic means for indicating involving magnetic or electromagnetic means
    • G01L3/102Rotary-transmission dynamometers wherein the torque-transmitting element comprises a torsionally-flexible shaft involving electric or magnetic means for indicating involving magnetic or electromagnetic means involving magnetostrictive means

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Measuring Magnetic Variables (AREA)

Description

本発明は一般に、磁場センサの使用を含むシステムおよび方法に関する。特に、本発明は、トルクにより誘発された磁場および磁場ノイズの測定を提供するセンサおよび回路を含む、システム、方法、および装置に関する。
回転駆動シャフトを有するシステムの制御では、トルクおよび速度は、興味のある基本的なパラメータである。従って、正確で、信頼でき、かつ安価な方法でのトルクの感知および測定は長い間、そのような制御システム設計の主目的だった。
従来、トルク測定は、シャフトに直接取り付けられた接触タイプのセンサを使用して達成された。1つのそのようなセンサは、“歪みゲージ”タイプのトルク検出装置であり、1つまたは複数の歪みゲージは、シャフトの外側周囲面に直接取り付けられ、トルクにより誘発された歪みがもたらす抵抗変化は、ブリッジ回路または他の周知手段により測定される。しかし、接触タイプのセンサは、回転シャフトへの直接的な接触により、比較的不安定であり、信頼性が低い。また、それらは、高価であり、故にトルクセンサが求められる自動車のステアリングまたはトランスミッションシステム等の多数の用途で競合して使用するのに、商業上実用的ではない。
続いて、磁歪タイプの非接触トルクセンサは、回転シャフトで使用するために開発された。例えば、GarshelisのUS特許4896544は、参照により本明細書中に組み込まれ、適当な強磁性体および磁歪表面を備えたトルク伝達部材と、各々対称で、らせん状に方向付けされた残留応力により誘発された磁気異方性を備える部材内の、2つの軸方向に区別された円周上のバンドと、トルク伝達部材に加えられる力に対する2つのバンドの応答における差を、トルクが加えられた部材に接触することなく検出するための磁気弁別装置とを含むセンサを開示する。トルクは、2つのバンドの外部磁束からの異なる信号を測定するために、一対の反対に接続された感知コイルを使用して感知される。あいにく、必要な励磁のための十分な空間と、センサが使用される装置の上および周りに感知コイルとを提供すると、空間が貴重な用途で実用的な問題をもたらすことがある。また、そのようなセンサは、自動車の用途等、コスト面で激しく競合する装置に使用するのに高価であり、実用的ではないことがある。
初期の円周上の残留磁化に対するトルクにより誘発された傾斜から発生するフィールドの測定に基づくトルク変換器が開発され、それは、フィールド生成要素の機能を果たす薄壁リング(環“collar”)を好ましく利用する。例えば、GarshelisのUS特許5351555および5520059を見ると、参照により本明細書中に組み込まれる。リングにおける張力の“フープ(hoop)”応力は、測定されているトルクを伝えるシャフトへの取り付け手段に関連付けられ、支配的で円周方向に向けられた、一軸性の異方性を確立する。シャフトへねじり応力を適用する際、磁化は、再配向し、ねじり応力が増えるにつれて、次第にらせん状になる。歪みによるらせん状の磁化は、半径成分および軸成分の両方を有し、軸成分の大きさは、歪みの程度に全体的に依存する。1つまたは複数の磁場ベクトルセンサを使用して、シャフト上の磁気的に調整された領域より上の空間で、加えられたトルクの結果として発生するフィールドの大きさおよび極性を感知し、トルクの大きさおよび方向を反映する信号出力を提供しうる。リングセンサのピーク許容トルクは、リング/シャフトの接合部分で滑ることにより制限されるので、トルクの過負荷状況の下で、リング/シャフトの接合部分で滑ることから発生する歪みに関する問題があった。これは、寄生フィールドの悪影響を最小化するための異なる材料の複数部分の必要性と共に、代替構成の研究を促した。
磁気弾性トルク変換器が開発され、活性トルク感知領域は、シャフトに添えられる必要がある別の強磁性体要素ではなく、シャフト自身の上に直接形成される。例えば、GarshelisのUS特許6047605を見ると、参照により本明細書中に組み込まれる。これらいわゆる“環なし(collarless)”変換器の1形式では、磁気弾性活性領域は、単一の円周方向に分極され、加えたトルクが0に低減される時、単一の円周方向に対して、部材へトルクを加えた後、その領域の磁化を戻すのに十分な磁気異方性を有する。トルクが加えられるシャフトは、多結晶材料で形成され、局所磁化の分散の少なくとも50%は、磁気分極の方向周りで対象に配置される90度の四分円内にあり、変換領域フィールドが、磁場センサにより確認される正味の磁場の、トルク感知目的のための有用性を損なうのに十分な強度のシャフトの隣接領域に寄生磁場を生まないように、十分高い保磁力を有するのが望ましい。そのような変換器の特に好ましい形式では、シャフトは、立法的対称性を有する不規則に配向された多結晶材料で形成され、飽和保磁力は、15エールステッド(Oe)より大きく、好ましくは20Oeより大きく、好ましくは、35Oeより大きい。それらの特徴は、シャフトおよび活性領域に対して適当な強磁性体材料を選択することにより大部分が達成されうる。
磁場は、その測定値に関して代替可能なので、上記により教示されたセンサおよび他の従来技術は、外部起源の他の磁場に敏感なことがある。外部起源の磁場は、磁気ノイズとして言及される。特に、地球の磁場は、測定されたフィールドが、トルクにより誘発された磁場と地球の磁場との合計である、“コンパシング(compassing)”として知られる現象をもたらす。この開示との関連において、用語“コンパシング”は、地球の磁場による任意のエラーを説明するために使用されうる。
外部起源の磁場は、遠距離場および近距離場のソースの両方から発しうる。遠距離場のソース、例えば磁場を備えた地球は、多数の磁場センサを有するトルク感知装置の各磁場センサ上に同じ効果を通常有する。近距離場のソース、例えば永久磁石、磁化レンチ、モータ、ソレノイド等は、顕著な局所勾配を有する磁場を生むことがあり、故に多数の磁場センサを有するトルク感知装置の各種磁場センサ上で顕著に異なる効果を有する。また、強磁性体構造の近隣の存在は、地球の磁場の形および方向を歪めて、磁束が望ましくない方向に集中する局所エリアを生むことがある。これら例の各々は、発散磁場をもたらし、即ち磁場の強度およびフラックスの方向の両方で顕著な局所勾配がある。
GarshelisのUS特許5520059は、遠距離場のソースに関するコンパシング問題に取り組む。その特許では、シャフトは、2つの軸方向に別々の、磁気的に調整された領域を有し、反対の円周方向で等しく分極されることが開示される。この配置は、2つのトルク依存する磁場を生み、領域の従属的な磁化(acquiescent magnetization)が反対方向であることにより、トルク依存する磁場は、等しいが、反対の磁気極性である。‘059特許で開示される2つの領域に対応するものとして、2つの磁場センサがあり、各々は、一方に対して反対の軸極性を備える(しかし、対応する磁気的に調整された領域の各々に関して同じ極性を備える)。故に、周囲の磁気の遠距離場は、等しいが反対の方法で磁場センサの各々に影響する。従って、磁場センサの出力を合計することにより、全ての共通モード外部磁場、即ち遠距離場からの測定値は、取り消される。そのような手法を採用する用途では、反対に分極されたセンサは、共通モード阻止スキームの効果を保つために、できるだけ互いに近接して設置される必要がある。互いに間隔を置くセンサは、地球の磁場がトルクセンサ内およびその周りの強磁性体部分の周りで顕著に歪められることがあるので、低減された共通モード阻止効果を示す。
‘059特許の教示は、遠距離場を扱う時に効果があるが、発散近距離場は、明らかに異なるフィールド強度および方向に2つの磁場センサの各々を曝しうる。この場面では、2つの磁場センサ出力は、互いを取り消す、等しいが反対のエラー成分を反映せず、むしろ測定値にエラーを導入する不均一で反対の成分を反映する。実際、‘059特許で開示される発明の設定は、2つの磁場センサが異なる大きさの発散磁場を受けるので、局所的な発散磁場の存在下で、エラーを起こしやすいことがある。近距離場ソースから起こる2つの磁場センサ間の磁場の差は、トルクにより誘発された磁場に不規則に結合し、誤ったトルク値をもたらす。故に、この近距離場の効果を消去することが重要である。
近距離場ソースまたは浮遊磁場の効果を取り消すための多数の方法がある。これらは、遮蔽(shielding)を採用すること、およびフラックス導波器(flux director)を使用することを含む。これらのタイプの各構造は、高い透磁率を有する材料から作成され、それは例えば、空気よりもかなり低い、磁場に対する抵抗を示すことを意味する。実際に遮蔽は、無限長の管(tube)の形式でもよいが、比較的短い有限長が適切に機能しうる。遮蔽の外側から起こる磁場は、フィールドセンサを横切らないように、高い透過性の遮蔽材料を介して効果的に押しのけられる。
上記説明した遮蔽方法は、管の形式で遮蔽の軸方向に対して垂直な外部磁場に効果的な場合がある一方、この遮蔽は、両端部で開いている管の軸方向の外部磁場にとても弱い。任意の外部磁場は、開いている遮蔽の側面を介して遮蔽内のフィールドセンサに伝わることがある。
異なる手法を使用して、フラックス導波器は、ほとんどのトルク依存する磁場を“収集”し、磁場センサにそれを導く。この手法により、フラックス導波器は、興味のあるトルク依存する磁場を収集する有効性が、無関係でエラーの誘導磁場を収集する有効性よりもかなり高くなるようにする形状であり、故に磁場センサの効果を高め、かつその信号対ノイズ比を高める。
フラックス導波器の構造は通常、トルク依存する磁場の半径方向のフラックス成分を収集することにより動作し、従って外部起源の軸方向に導かれたフラックスを阻止するのに適しているが、フラックス導波器は、シャフトの軸に垂直な外部フィールドに弱い傾向がある。
管状の遮蔽およびフラックス導波器の結合は、フィールド感知装置上に直接作用する外部起源の軸方向および半径方向に導かれたフィールドの両方を効果的に軽減することにより称賛の方法で機能を果たす。しかし、そのような組み合わせは、設計におけるコストおよびパッケージ化を含む多数の用途で、その望ましさを制限するという他の欠点を有する。
外部磁場ソースが、電気パワーステアリングシステムのコラムの端部等、シャフトの端部に直接接触する場合、強い外部近距離場は、シャフトにおける直径の差異、または例えばベアリングまたは取り付けフランジのような近接して磁気的に結合された構造が原因で、シャフトを介してフィールドセンサに伝わることがある。また、コラムまたはシャフトに対する通常の製造過程は、コラム表面上の欠陥を視覚化するために欠陥部位に磁気粒子を導くための磁化過程と、検査終了後の消磁過程とを含む磁粉探傷検査(MPI)過程を含む。しばしば、消磁は、完全ではなく、MPI過程後にコラムまたはシャフトに残留磁場が残る。残留磁場の通常の値は、10および100ガウスの間である。この比較的大きな外部磁場は、遮蔽内のフィールドセンサに直接伝えられることがあり、トルクにより誘発された磁場と不均一に合計されることがあり、トルク測定に間違いを起こす。これは、現在の技術でシャフトを介して伝わる外部磁場を保護または遮蔽するための全体として効果的な方法がないことを意味する。
遮蔽方法のもう1つの不都合な点として、機械的衝撃または外部温度の変化がもたらす遮蔽装置の任意の変形は、フィールドセンサおよび遮蔽の相対的位置に影響することがあり、反対に配向された一対で作動する2つのセンサフィールド間の遠距離場の値に対する不均衡をもたらすことがある。これは、コンパシングによる不具合をもたらす。
また、ほとんどのトルクセンサの用途では、パッケージング空間が制限され、多くの場合、遮蔽またはフラックス導波器のためのスペースがない。また、それらの構成要素に対する追加の金銭コストは、高い透過性を備えた材料が価格の変動しやすいニッケルを高い確率で有する傾向があるので、重要でないとはいえない。
LeeのUS特許出願公開2009/0230953は、参照により本明細書中に組み込まれ、トルクにより誘発された磁場を取り消すことなく、外部ソースからの近距離場の磁気ノイズを取り消すように設計されたトルク感知装置を開示する。その参照では、シャフト上で磁気的に調整された領域に隣接して円周方向に間隔を置く、2つの一様で、軸方向に分極された一次磁場センサを有するシャフトを含むトルク感知装置であって、磁気的に調整された領域が円周方向に分極されることを開示する。トルク感知装置はまた、2つの二次磁場センサを含み、二次センサの各々は、シャフトに隣接して、反対の軸方向で一次センサから均一に間隔を置き、また磁気的に調整された領域から軸方向に間隔を置き、それにより二次センサは、トルクにより誘発された磁場の影響を受けない。二次センサは、一次センサの分極の方向とは反対の方向で分極される。近距離場のノイズソースは、ソースに最も近い二次センサ上でその最も高い効果を有し、ソースから最も遠い二次センサに対して最も低い効果を有することが推定される。また、一次センサの各々に対するノイズセンサの効果は、二次センサの各々に対するソースの効果の平均に等しいことが推定される。故に、2つの一次および二次磁場センサの出力を合計することにより、近距離場ノイズソースの効果が取り消され、結果としての合成信号は、トルクにより誘発された磁場のみを示す。
‘953公開で開示される本発明の設定は、その有効性が、ノイズソースからの距離が長くなるにつれ、ノイズにより誘発された磁場が線形的に減少するという推定に基づく点で、エラーの傾向がありうる。しかし実際、ノイズにより誘発された磁場勾配は通常、非線形である。また、‘953公開で開示されるトルク感知装置の設計は、一次センサが円周方向に間隔を置くことを要求するので、その公開で開示される一次および二次センサは、軸方向に整列していない。磁場センサの軸方向での整列は、そのような整列がトルク感知装置の有効性を高めるので好ましい。
従って、必要とされることは、非線形な磁気ノイズフィールドの勾配がある回転シャフトに加えられるトルクの問題に取り組むトルク感知装置であって、その装置が追加の磁気遮蔽要素を必要としないことである。さらに必要とされることは、トルクがシャフトに加えられる時に、トルクにより誘発された磁場とノイズにより誘発された磁場との両方を測定するように特に設計された装置である。
本発明は、個々の磁場センサを多数使用できるようにするスイッチング機能を組込むシステム、方法、および装置を提供することにより、上記説明した必要性に取り組み、即ち同じセンサが使用され、ノイズおよびトルクにより誘発された信号を検出し、故に、トルクを正確に測定するのに必要な磁場センサの全数を低減する一方、異なる機能を備えた多数のセンサと同じ不可欠な機能を提供する。
故に、本発明の主目的は、非線形な勾配の磁気ノイズフィールドの存在下で回転するシャフトに加えられたトルクを、磁気遮蔽要素を必要とせずに正確に測定するトルク感知装置を提供することである。
本発明のもう1つの目的は、トルク感知装置に影響する磁気ノイズフィールドを測定するために、トルクにより誘発された測定値を効果的に取り消すトルク感知装置を提供することである。
また、本発明のもう1つの目的は、トルク感知装置の作動において多数の機能を果たす磁場センサの機能により、磁場センサに必要な、低減されたスペース量を有するトルク感知装置を提供することである。
簡潔に説明すると、本発明のそれらおよび他の目的および特徴は、トルク感知装置であって:第1の磁気的に調整された領域と、第2の、反対に分極された、磁気的に調整された領域とを有する磁気弾性トルク感知磁場変換器と;第1の磁気的に調整された領域に隣接して位置決めされた第1の磁場感知装置と;第2の磁気的に調整された領域に隣接して位置決めされた第2の磁場感知装置と;第1の接続状態および第2の接続状態の間のスイッチングのための手段と;を具備し、第1の接続状態では、第1の磁場感知装置および第2の磁場感知装置は、反対に分極され、第2の接続状態では、第1の磁場感知装置および第2の磁場感知装置は、同じ方向で分極されることを特徴とするトルク感知装置により、ここに具現化され、十分に説明されている通りに達成される。
本発明の上記目的および特徴は、トルク感知装置に加えられるトルクの量を決定するための方法であって:第1の磁気的に調整された領域、および第2の、反対に分極された、磁気的に調整された領域を有する磁気弾性トルク‐磁場変換器を提供するステップと;第1の磁気的に調整された領域に隣接して位置決めされた第1の磁場センサを提供するステップであって、第1の磁場センサは、感知方向を有する、ステップと;第2の磁気的に調整された領域に隣接して位置決めされた第2の磁場センサを提供するステップであって、第2の磁場センサは、感知方向を有する、ステップと;第1および第2の磁場センサの感知方向が互いに反対である第1の接続状態で、第1および第2の磁場センサを設定するステップと;第1の接続状態で第1および第2の磁場センサの各々から第1の出力信号を得るステップと;第1および第2の磁場センサの感知方向が一様である第2の接続状態で、第1および第2の磁場センサをスイッチング機能に再設定させるステップと;第2の接続状態で第1および第2の磁場センサの各々から第2の出力信号を得るステップと;第1および第2の出力信号に基づき、トルク感知装置に加えられるトルクを計算するステップと;を具備することを特徴とする方法により、ここに具現化され、十分に説明されている通りに達成される。
図1は、本発明の実施形態によるトルク感知装置の側面図であり、トルク感知装置は、休止状態にある。 図2は、本発明の実施形態によるトルク感知装置の側面図であり、トルク感知装置は、加えられたトルクを受ける。 図3は、本発明の実施形態による磁場センサに関する共通モード設定を例示する図である。 図4は、本発明の実施形態による磁場センサに関する差動モード設定を例示する図である。 図5は、本発明の実施形態の作動を示すブロック図である。 図6は、本発明のもう1つの実施形態によるトルク感知装置の側面図であり、トルク感知装置は、休止状態にある。 図7は、本発明のもう1つの実施形態によるトルク感知装置の側面図であり、トルク感知装置は、加えられたトルクを受ける。 図8は、本発明のもう1つの実施形態による磁場センサに関する共通モード設定を例示する図である。 図9は、本発明のもう1つの実施形態による磁場センサに関する差動モード設定を例示する図である。 図10は、本発明のもう1つの実施形態の作動を示すブロック図である。
本発明のいくつかの好ましい実施形態は、例示目的で説明され、本発明は、図に特に示されない他の形式で具現されうることが分かる。図は、本発明の1つまたは複数の目的を達成するために、システム構造およびシステムを使用するための方法に関して説明される。
図1を先ず見ると、ここで示されるのは、本発明のトルク感知装置100の“デュアルバンド(dual-band)”実施形態に従う、円筒シャフト110の側面図である。シャフト110は、その中央縦軸に対して回転可能でもよく、または固定されてもよい。シャフト110の一部に加えられるトルクは故に、シャフト110の別の部分に伝えられ、トルクを加えることにより、いくつかの役立つ作業を実行することになる。シャフト110の動作、即ち加えられるトルク110は、シャフト110の端部を見て、時計回りかまたは反時計回りの方向でもよく、シャフト110を組込む機械の種類に依存して、何れか一方かまたは両方の方向でもよい。
シャフト110は、完全に中身が詰まっていてもよく、または部分的に中空でもよい。シャフト110は、均質材料で形成されてもよく、または材料の混合で形成されてもよい。シャフト110は、磁気弾性活性領域140であるか、または少なくとも含み、それによりシャフトは、磁気弾性トルク‐磁場変換器の機能を果たすことができる。磁気弾性活性領域140は、シャフト110の全体に均質な部分でもよく、またはシャフト110に堅固に取り付けられたリング若しくは環に含まれてもよい。Garshelis’605特許は、本発明に適用可能な、磁気弾性活性領域140をシャフトに提供する方法を開示する。
磁気弾性活性領域140を形成するために選択される材料は、磁気弾性活性領域140に残留磁化を少なくとも形成するための磁区の存在を保証するために、少なくとも強磁性体でなければならず、また磁気弾性活性領域140での磁力線の配向が、加えられたトルクに関連付けられる応力によって変化しうるように、磁気制限的(magnetorestictive)でなければならない。
磁気弾性活性領域140は、少なくとも2つの軸方向で区別される、反対方向に分極された、磁気的に調整された領域142、144を含み、トルク感知装置100の磁気弾性活性領域140を定義する。磁気的に調整された領域142、144は、任意の効果的方法によって反対の円周方向で磁気的に分極され、その方法のいくつかは、Garshelis’059特許で開示される。好ましくは、磁気的に調整された領域142、144の円周上の分極により、シャフト110に加えられるトルクが無い場合(休止状態)、磁気的に調整された領域142、144は、軸方向または半径方向に正味の磁化成分を有さない。図1の矢印A、Bは、トルク感知装置100が休止状態の時、磁気的に調整された領域142、144の分極の例示的な方向を示す。
図2は、トルクがシャフト110に加えられている状態における、トルク感知装置100を示す。トルク感知装置100の構成および処理(process)により、特に磁気弾性活性領域140の磁気弾性的性質により、シャフト110に対してねじり応力を加えることで、磁気弾性活性領域140は、磁気的に調整された領域142、144で分極された磁化の再配向をもたらし、それにより磁区は、主応力軸に整列する。即ち、トルクがシャフト110に加えられる時、磁気的に調整された領域142、144は、半径方向または軸方向または両方でトルクにより誘発された磁化成分を示しうる。特に重要な点として、半径および軸の成分の両方の大きさは、シャフト110に加えられたトルクに完全に依存し、一方で半径および軸成分の両方のフラックス方向、即ち極性は、トルクがシャフト110に加えられる方向に依存する。磁気的に調整された領域142、144の各々から発する、トルクにより誘発された磁場は、等しい大きさであるが互いに反対の極性であるように、磁気弾性活性領域140が構成および処理される。図2の矢印A、Bは、トルクがシャフト110に加えられる時、磁気的に調整された領域142、144における磁化の再配向を示す。図2はまた、シャフト110に加えられたトルクがもたらす外部磁束を示し、外部磁束は、半径成分206および軸成分208に関して説明されうる。
図1および2を続けて参照すると、磁場センサ152、154は、軸方向に整列し、磁気的に調整された領域142、144に各々隣接して位置付けられる。各個々の磁場センサ152、154は、個々の磁気的に調整された領域142、144に対応する。磁場センサ152、154は、休止時の円周方向から通常のらせん方向への分極された磁化の再配向の結果として、磁気的に調整された領域142、144周りの空間で発生する軸および/または半径のフィールド成分の大きさおよび極性を感知するように配向される。磁場センサ152、154は、シャフト110に加えられたトルクの大きさを反映する信号出力を提供する。磁場センサは好ましくは、ホール効果、磁気抵抗、磁気トランジスタ(magnistor)、磁気ダイオード、またはMAGFET(磁場効果トランジスタ)フィールドセンサ等、1つまたは複数の固体感知装置を含む。他の可能なフィールドセンサは、H(磁化力として定義される)によって異なる磁気的性質を有する非線形コア、磁気計、およびフラックスゲート磁気計、およびコイル(取り囲むかまたは隣接して、フラックスを遮断し、dΦ/dtに比例して誘発したEMFを有し、時間の変化と共に磁束が変化する)を含む。1つまたは複数の導体は、直流または交流電流源若しくは励磁信号のソースに各磁場センサ152、154を接続し、シャフト110を組込む機械またはシステムのための制御または監視回路等、受信装置に磁場センサ152、154の信号出力を伝える。磁場センサ152、154が出力した代表的信号は、シャフト110に加えられたトルクの変動に対して線形的に変化するように、磁場センサ152、154が好ましく設定される。
各磁場センサ152、154は、アモルファス心線を有するように設定されうる。アモルファス心線は、磁場により完全に飽和した時、透磁率が1まで下降する性質を有する。磁場は、コイル巻線の励磁によって生成されたフィールドと、地球の磁場またはモータや通電導体のような近隣のソース等、外部ソースから起こる任意の磁場との合計である。興味のある用途では、磁場はまた、シャフト110に加えられたトルク量に比例する磁気弾性的に調整された領域140から起こる成分を有する。各磁場センサ152、154のアモルファスコアが飽和する時、結果としての透磁率における急峻な下降は、磁場センサ152、154のインダクタンスにおいて対応する変化をもたらす。磁場センサ152、154は各々、磁場センサ152、154を励磁するための、およびそのインダクタンスが励磁信号に関して変化する時を検出するための、2つの機能を果たす回路に接続される。磁場センサ152、154に接続される追加の回路は、感知された磁場の強度および極性を示すDC電圧信号を出力できる。
図1および2は各々、1対の磁場センサ152、154のみを有するトルク感知装置100を示す。しかし、トルク感知装置100は、シャフト110周りの円周上で間隔を置き、磁気弾性活性領域140に隣接する、複数の磁場センサ対を含んでもよい。複数の磁場センサ対の使用により、多数の同時トルク測定値を分析できるようになり、いくつかある利点の中で、トルク感知装置100の全体的な精度を上げることができる。
本発明は、共通モード(信号検出モード)および差動モード(ノイズ検出モード)の2つの接続状態の各々で作動する、磁場センサ152、154の性能によって特徴付けられる。本発明は、磁場センサの作動が共通モードから差動モードに切り替えられ、その逆も行われるスイッチング回路を含む。共通モードの接続状態では、磁場センサ152、154は、直列/並列設定で接続されるので、磁場センサ152、154の各々を通る同じ励磁正弦波は、反対に分極された磁場に一致する。差動モードの接続状態では、磁場センサ152、154は、直列/並列設定で接続されるので、磁場センサ152、154の各々を通る同じ励磁正弦波は、一様に分極された磁場に一致する。
図3を見ると、ここに示されるのは、上記共通モード状態で作動する本発明の磁場センサ152、154の図である。その状態では、磁場センサ152、154は、各々コイルAおよびコイルBとして言及される。NおよびNは、各々コイルAおよびコイルBによって感知された磁気ノイズフィールドを示す。SおよびSは、各々コイルAおよびコイルBによって感知されたトルクにより誘発された磁場を示す。磁気弾性活性領域140の構成および処理により、SおよびSは、等しい大きさで反対の方向である。矢印mおよびmは、各々コイルAおよびコイルBの感知方向、即ちフィールド測定の正方向を示す。共通モードでの作動時、磁場センサ152、154は、mおよびmが互いに反対になるように配向される。図3に示す通り、共通モードでの作動時、コイルAは、S+Nに等しい信号を感知し、コイルBは、S−Nに等しい信号を感知する。
磁気ノイズフィールド(magnetic noise field)は、遠距離場ノイズソース、近距離場ノイズソース、または両方によってもたらされることがある。磁気ノイズフィールドが専ら遠距離場ノイズソースの結果であり、磁気ノイズフィールドの歪みが生じない時、NおよびNは、等しい大きさおよび方向である。そのような例では、トルク感知装置100上の磁気ノイズの効果は、共通モードにおけるコイルAおよびコイルBから得られた出力信号を合計することによって取り消される。結果としての合成出力信号は、S+N+S−N=S+S=2S=2Sによって示される。合成出力信号は、完全にトルクにより誘発されるので、合成出力信号に基づきシャフト110に加えられたトルクの大きさを容易に判断できる。この技法は、上記説明の通り、共通モード阻止として通常言及される。
しかし、通常の実施では、近距離場ノイズソースの存在、遠距離場ソースがもたらすノイズフィールドの歪み、コイルAおよびコイルBが同じ物理空間を占めることができないこと、コイルAおよびコイルBの軸方向不整列の可能性、およびコイルAおよびコイルBの物的製造および部品の許容値により、コイルAおよびコイルBが感知する磁気ノイズフィールドは、等しい大きさではない。即ち、通常N≠Nである。そのような場合では、共通モードにおけるコイルAおよびコイルBの個々の出力信号の合計で得た合成出力信号は、S+N+S−N=2S+N−N=2S+N−Nに等しい。この場合では、磁場ノイズの効果が取り消されず、共通モード阻止の技法は、シャフト110に加えられたトルクの大きさを正確に反映する信号を得るのに不十分である。即ち、共通モード接続状態では、感知されたフィールド出力は、トルクにより誘発された磁場の合計から、共通モードの外部ノイズフィールドを引いた値に、磁場センサ152、154の1つまたは両方に局所的な外部ノイズフィールドを足す。これは、従来の作動モードであり、全ての共通モードの外部磁気ノイズフィールドを効果的に差し引くという利点があり、磁場センサ152、154の1つまたは両方に局所的な外部磁気ノイズフィールドを差し引くことができない不都合がある。
図4を見ると、差動モードで作動する本発明の磁場センサ152、154の図が示される。磁場センサ152、154は、各々コイルAおよびコイルBとして再び言及される。NおよびNは、各々コイルAおよびコイルBによって感知された磁気ノイズフィールドを示す。SおよびSは、各々コイルAおよびコイルBによって感知されたトルクにより誘発された磁場を示す。磁気弾性活性領域140の構成および処理により、SおよびSは、等しい大きさであって、反対の方向である。矢印mおよびmは、各々コイルAおよびコイルBの感知方向、即ちフィールド測定の正方向を示す。差動モードでの作動時、磁場センサ152、154は、mおよびmが一様になるように配向される。図4に示す通り、差動モードでの作動時、コイルAは、S+Nに等しい信号を感知し、コイルBは、−S+Nに等しい信号を感知する。
≠Nである通常の状況では、トルク感知装置100上のトルクにより誘発された磁場の効果は、差動モードにおけるコイルAおよびコイルBから得られた出力信号を合計することによって取り消される。結果としての合成出力信号は、S+N−S+N=N+Nに等しい。感知されたフィールド出力は、他の磁気的に調整された領域142、144からのトルクにより誘発された磁場から差し引かれ、磁場センサ152、154の両方で感知された外部磁気ノイズフィールドの合計を足した、磁気的に調整された領域144、142の1つからのトルクにより誘発された磁場に等しい。従って、差動モードでの作動時、本発明は、磁場センサ152、154対に影響する望ましくない磁場ノイズを測定できる。
図5を見ると、本発明の作動を示すブロック図が示される。ブロック11に言及すると、フィールドセンサ152のコイルAおよびフィールドセンサ154のコイルBは、軸方向に整列して示され、導体166に直列接続される。ブロック11は、共通モード(信号検出モード)で設定されたコイルAおよびコイルBを示し、それらの感知方向mおよびmは、互いに反対である。コイルAおよびコイルBは、共通モードでブロック13により示される、フィールドコイル回路に出力信号を提供し、磁場センサ152、154から得られた出力信号を処理する。コイルAおよびコイルBから得られた個々の出力信号が合計され、ブロック15により示される合成共通モード出力信号をもたらす。本発明は、共通モードの作動中に得られた出力信号の各々を格納するためのメモリまたは他の格納装置(図示せず)を含む。
続けて図5を参照すると、ブロック12は、差動モード(ノイズ検出モード)で設定されたコイルAおよびコイルBを示す。コイルAおよびコイルBは、軸方向に整列して示され、上記説明した共通モードと同様に、導体166によって直列接続される。しかし、共通モードと異なり、差動モードでは、コイルAおよびコイルBの感知方向mおよびmは、一様(identical)である。コイルAおよびコイルBは、差動モードでブロック14により示される、フィールドコイル回路に出力信号を提供し、磁場センサ152、154から得られた出力信号を処理する。コイルAおよびコイルBから得られた個々の出力信号が合計され、ブロック16により示される合成差動モード出力信号をもたらす。本発明は、差動モードの作動中に得られた出力信号の各々を格納するためのメモリまたは他の格納装置(図示せず)を含む。
共通モードから差動モードへの推移は、共通モードから差動モードの配向へのコイルBの感知方向mを切り替えることによって達成される。切り替えは、任意の適当な電気または機械手段によって実行されうる。図5では、共通モードから差動モードへの推移は、スイッチ168によって容易にされ、活性化される時、コイルBの感知方向mを効果的に反転する。トルク感知装置100の適切な機能性を保証するために、磁場センサ152、154を組込む回路の切り替え頻度は、回路帯域幅より大きいことが必要である。
続けて図5を参照すると、合成差動モード出力信号(ブロック16)は、ブロック17によって示される積を得るために、残留ノイズ比率(RNR)に掛け合わされる。その積(ブロック17)は、減算回路(ブロック18)を介して処理されるので、合成共通モード出力信号(ブロック15)から差し引かれる。結果としての差(ブロック19)は、トルクにより誘発された磁場の測定値であり、全てのノイズにより誘発された磁場の効果が除去される。本発明の作動のために要求される数学演算は、個別部品、マイクロコントローラ、または従来技術である状態マシンを含む任意の適当な手段によって実行されてもよい。
残留ノイズ比率は、以下の手順によって決定されてもよい。最初の試作品の開発および評価の過程の一部として、本発明の各例のために以下の手順を一度だけ実行するのが必要なだけである。残留ノイズ比率の決定では、制御された発散磁場ソースが使用される。
1)制御された発散磁場ソースがOFFになると、トルク感知装置100に定常状態のトルクを加え、
a. 共通モードでは、基準共通モード出力信号測定値を得る:(S+S+N−Noff
b. 差動モードでは、基準差動モード出力信号測定値を得る:(S−S+N+Noff
2)制御された発散磁場ソースがONになると、ステップ1からの定常状態のトルクを加え続け、
a. 共通モードでは、第2共通モード出力信号測定値を得る:(S+S+N−Non
b. 共通モード出力信号で示される任意の反復波形の頂点間振幅を測定する。
c. 差動モードでは、第2差動モード出力信号測定値を得る:(S−S+N+Non
d. 差動モード出力信号で示される任意の反復波形の頂点間振幅を測定する。
3)ステップ2(a)および1(a)で得られた共通モード値の間の差を計算する:[(S+S+N−Non−(S+S+N−Noff]=Δ(N−N)。
4)ステップ2(c)および1(b)で得られた差動モード値の間の差を計算する:[(S−S+N+Non−(S−S+N+Noff]=Δ(N+N)。
5)ステップ4で得られた測定値で割ったステップ3で得られた測定値;およびステップ2(d)で得られた測定値で割ったステップ2(b)で得られた測定値:よりも大きい残留ノイズ比率を決定する。残留ノイズ比率は、(N−N)/(N+N)として表すことができる。
図6を見ると、ここに示されるのは、本発明のトルク感知装置100の“トリバンド(tri-band)”実施形態に従う、円筒シャフト110の側面図である。図6が図1と異なる点として、図6は、3つの軸方向に区別される、磁気的に調整された領域142、144、146によって定義される磁気弾性活性領域140を有するシャフト110を示す。最外部の磁気的に調整された領域142、146は、実質的に円周方向で一様に、磁気的に分極される。中央の磁気的に調整された領域144は、最外部の磁気的に調整された領域142、146のそれとは反対の実質的に円周方向で磁気的に分極される。好ましくは、磁気的に調整された領域142、144、146の円周上の分極により、休止状態では、磁気的に調整された領域142、144、146は、軸方向または半径方向に正味の磁化を有していない。図6の矢印A、B、Cは、トルク感知装置100が休止状態の時、磁気的に調整された領域142、144、146の分極の例示的方向を示す。
図7は、図6のトルク感知装置100を示し、トルクがシャフト100に加えられている状態にある。図2に関して上記説明した通り、シャフト110にトルクを加えると、磁気的に調整された領域142、144、146の分極された磁化の再配向をもたらすので、磁気的に調整された領域142,144、146は、半径方向および軸方向でトルクにより誘発された磁化成分を示す。最外部の磁気的に調整された領域142、146の各々から発するトルクにより誘発された磁場は、互いに大きさおよび極性が等しく、中央の磁気的に調整された領域144から発するトルクに誘発された磁場に対して、大きさは同じであるが、反対の極性である。図7では、矢印A、B、Cは、トルクがシャフトに加えられる時、磁気的に調整された領域142、144、146の磁化の再配向を示す。図7はまた、シャフト110に加えられたトルクがもたらす外部磁束を示し、外部磁束は、半径成分706および軸成分708に関して説明されうる。
続けて図6および図7を参照すると、磁場センサ152、154,156は、軸方向に整列し、各々磁気的に調整された領域142、144、146に隣接して位置決めされる。各個々の磁場センサ152、154、156は、個々の磁気的に調整された領域142、144、146に対応する。磁場センサ152、154、156は、休止時の円周方向から通常のらせん方向への分極された磁化の再配向の結果として、磁気的に調整された領域142、144、146周りの空間で発生する軸および/または半径成分の大きさおよび極性を感知するように配向される。磁場センサ152,154、156は、シャフト110に加えられたトルクの大きさを反映する信号出力を提供する。
図6および図7は各々、3つの磁場センサ152、154、156の1組のみを有するトルク感知装置100を示すが、トルク感知装置は、トルク感知装置100全体の精度を上げるために、シャフト110周りの円周上に間隔を置き、磁気弾性活性領域140に隣接する、3つの磁場センサの複数組を含んでもよい。
図8を見ると、ここに示されるのは、共通モードで作動する本発明のトリバンド実施形態の磁場センサ152、154、156の図である。磁場センサ152、154、156は、各々コイルA、コイルBおよびコイルCを含む。N、NおよびNは、各々コイルA、コイルBおよびコイルCにより感知される磁気ノイズフィールドを示す。S、SおよびSは、各々コイルA、コイルBおよびコイルCにより感知されるトルクにより誘発された磁場を示す。磁気弾性活性領域140の構成および処理により、S、SおよびSは、同じ大きさであり、SおよびSは、反対の方向であり、SおよびSは、反対の方向であり、SおよびSは、同じ方向である。矢印m、mおよびmは、各々コイルA,コイルBおよびコイルCの感知方向、即ちフィールド測定の正方向を示す。共通モードでの作動時、磁場センサ152、154、156は、mおよびmが互いに一様であり、mが反対であるように配向される。図8に示す通り、共通モードでの作動時、コイルAは、S+Nに等しい信号を感知し、コイルBは、S−Nに等しい信号を感知し、コイルCは、S+Nに等しい信号を感知する。
、NおよびNが等しい大きさおよび方向である例では、トルク感知装置100上の磁気ノイズの効果は、共通モードでコイルA、コイルBおよびコイルCから得た出力信号を合計することにより取り消され、コイルBから得た出力が2度使用される。結果としての合成出力信号は、S+N+2S−2N+S+N=S+2S+S=4S=4S=4Sに等しい。合成出力信号は、全体的にトルクにより誘発されるので、合成出力信号に基づきシャフト110に加えられたトルクの大きさを容易に決定できる。
、NおよびNが等しい大きさおよび方向ではない例では、共通モードでコイルA、コイルBおよびコイルCの個々の出力信号を合計することにより得られた合成出力信号は、S+N+2S−2N+S+N=4S+N−2N+N=4S+N−2N+N=4S+N−2N+Nに等しく、コイルBから得た出力が2度使用される。
図9は、差動モードで作動する本発明のトリバンド実施形態の磁場センサ152、154、156の図を示す。磁場センサ152、154、156は、各々コイルA、コイルBおよびコイルCを含む。N、NおよびNは、各々コイルA、コイルBおよびコイルCにより感知される磁気ノイズフィールドを示す。S、SおよびSは、各々コイルA,コイルBおよびコイルCにより感知されるトルクにより誘発された磁場を示す。磁気弾性活性領域140の構成および処理により、S、SおよびSは、等しい大きさであり、SおよびSは、反対方向であり、SおよびSは、反対方向であり、SおよびSは、同じ方向である。矢印m、mおよびmは、各々コイルA、コイルBおよびコイルCの感知方向、即ちフィールド測定の正方向を示す。差動モードでの作動時、磁場センサ152、154、156は、m、mおよびmが一様であるように配向される。図9に示す通り、差動モードでの作動時、コイルAは、S+Nに等しい信号を感知し、コイルBは、−S+Nに等しい信号を感知し、コイルCは、S+Nに等しい信号を感知する。
、NおよびNが等しい大きさおよび方向ではない例では、合成出力信号は、差動モードでコイルA、コイルBおよびコイルCの個々の出力信号を合計することにより得られ、コイルBから得た出力信号は、2度使用される。合成出力信号は、S+N−2S+2N+S+N=N+2N+Nに等しい。従って、差動モードでの作動時、本発明は、磁場センサ152、154、156の組に影響する好ましくない磁場ノイズを測定できる。
図10は、本発明のトリバンド実施形態の作動を示すブロック図である。ブロック21を参照すると、コイルA、コイルBおよびコイルCは、軸方向に整列して示され、導体166により直列接続される。ブロック21は、共通モード(信号検出モード)で設定されたコイルA、コイルBおよびコイルCを示し、コイルAおよびコイルCの感知方向m、mは、互いに一様であり、コイルBの感知方向mと反対である。コイルA、コイルBおよびコイルCは、共通モードでブロック23により示されるフィールドコイル回路に出力信号を提供し、磁場センサ152、154、156から得た出力信号を処理する。コイルA、コイルBおよびコイルCから得た個々の出力信号が合計され、コイルBから得た出力は、2度使用され、ブロック25により示される合成共通モード出力信号をもたらす。本発明は、共通モードの作動中に得られた出力信号の各々を格納する手段を含む。
続けて図10を参照すると、ブロック22は、差動モード(ノイズ検出モード)で設定されたコイルA、コイルBおよびコイルCを示す。コイルA,コイルBおよびコイルCは、軸方向に整列して示され、共通モードと同様に、導体166により直列接続される。共通モードと異なり、差動モードでは、コイルA,コイルBおよびコイルCの感知方向m、mおよびmは、一様である。コイルA,コイルBおよびコイルCは、差動モードでブロック24により示されるフィールドコイル回路に出力信号を提供し、磁場センサ152、154、156から得た出力信号を処理する。コイルA、コイルBおよびコイルCから得た個々の出力信号は、合計されてもよく、コイルBから得た出力は、2度使用され、ブロック26により示される合成差動モード出力信号をもたらす。本発明は、差動モードでの作動中に得た出力信号の各々を格納するための手段を含む。例えば、合成差動モード出力信号の成分は、別に格納されてもよく、1つの成分は、S+N−S+N=N+Nに等しく、もう1つの成分は、S+N−S+N=N+Nに等しい。
共通モードから差動モードへの推移は、共通モードから差動モードの配向にコイルBの感知方向mを切り替えることにより達成される。切り替えは、任意の適当な電気または機械手段により実行されうる。図5では、共通モードから差動モードへの推移は、スイッチ168により容易にされ、活性化される時、コイルBの感知方向mを効果的に反転する。トルク感知装置100の適切な機能性を保証するために、磁場センサ152、154、156を組込む回路の切り替え頻度は、回路帯域幅より大きいことが必要である。
続けて図10を参照すると、合成差動モード出力信号(ブロック26)の成分は、ブロック27および28により示される積を得るためにその各残留ノイズ比率に掛け合わされる。特に、N+Nを示す成分は、RNRABに掛け合わされ、N+Nを示す成分は、RNRCBに掛け合わされる。結果としての積(ブロック27および28)は、合計され(ブロック29)、合計の結果は、減算回路(ブロック30)を介して処理されるので、合成共通モード出力信号(ブロック25)から差し引かれる。結果としての差(ブロック31)は、トルクにより誘発された磁場の測定値であり、全てのノイズにより誘発された磁場の効果が除去される。本発明の作動に必要な数学演算は、個別部品、マイクロコントローラ、または状態マシンを含む任意の適当な手段により実行されてもよい。
トリバンド設定に関する残留ノイズ比率は、デュアルバンド設定における残留ノイズ比率を決定するために上記説明した同じ手順により決定されてもよい。トリバンド設定に関して、先に、コイルAおよびコイルBからの出力に基づきRNRABを決定する手順のステップが実行される。次に、コイルCおよびコイルBからの出力に基づきRNRCBを決定するステップが実行される。最初の試作品の開発および評価の過程の一部として、本発明の各例のために単にRNRABおよびRNRCBを決定するのが必要なだけである。RNRABは、(N−N)/(N+N)として表され、RNRCBは、(N−N)/(N+N)として表すことができる。
‘953公開明細書に記載の通り、トリバンド設定を使用する従来の方法は、中央の位置(コイルBの位置)に2つの物理的な磁場センサ154を使用し、全部で4つの磁場センサ152、154、156をもたらす。2つの中央磁場センサ154は、シャフト110周りに同じ物理空間を占めることができず、磁場勾配で同じ軸方向のフィールドも測定できない。これは、Sを示す測定値を得るために使用される2つの磁場センサ154がある一方で、それら2つの磁場センサ154が一様な磁場を測定しないという事実に起因して、数学的な磁場ノイズ取り消しエラーをもたらす。従って、従来の方法は、磁場ノイズが軸方向で全ての磁場センサ152、154、156を介して直線的な傾斜を有する時でさえ、磁場ノイズを完全に取り消すことができない。
本発明のトリバンド設定は、中央の位置(コイルBの位置)で単一の磁場センサ154を採用することにより、従来の方法で不可能だったことを解決する。単一の中央磁場センサ154からの出力は、合成共通モード出力信号を得る際に2度使用され、合成差動モード出力信号を得る際に2度使用される。本発明は、この機能を達成するために追加のマルチプレクサ(図示せず)を含んでもよい。4つではなく3つの磁場センサ152、154、156のみを採用することにより、本発明は、背景技術で説明された従来の方法よりも一層効果的にノイズを取り消す。
従来の4つの検出器の実装と比較して、本発明のトリバンドトポロジーは、不都合な外部磁場ノイズがトルク感知装置100の環境に存在する時、信号出力に現れる残留ノイズ(N−2N+N)の改善を示す。この改善は、多数の中央磁場センサ154の間の物理的な差が除去されること、コイルBの空間上の磁場ノイズ測定値が両方の対(コイルAおよびB、またコイルBおよびC)に関して一様であって、それが線形磁場勾配を消去するのに重要であること、および非線形磁場ノイズ環境で線形磁場ノイズ勾配を近似するために軸方向の測定距離が顕著に低減されることにより達成される。しかし、3つの磁場センサ152、154、156により測定された非線形磁場勾配の重大性に依存して、信号の残留ノイズは、重要なままである。従って、トリバンド設定のための残留ノイズ比率は、測定される必要がある。
本発明のもう1つのトリバンド実施形態が存在し、図6〜10で中央の磁気的に調整された領域144は、磁気的に調整されない領域によって置換される。この実施形態は、図6〜10に関して説明されたものと同様に作動するが、コイルBは、任意のトルクにより誘発された磁場を感知しない点で異なる。この実施形態により、互いに近接して位置決めされた一層小さな磁場センサ152、154,156の使用が可能になり、最外部の磁気的に調整された領域142、146を互いに近接して位置決め可能になり、故にトルク感知装置の有効性を改善する。
本発明のいくつかの直接的な産業上の用途は、トランスミッション上の入力および出力トルクの測定、パワーアシストステアリング、自転車のパワーアシストペダル、農業用コンバイン(切断されている材料の剛性を感知する)、トラックの動力取出装置(tracker PTO)、織機、パイロン訓練(pylon drilling)等を含むが、それに限定されない。
開示された本発明の特定の現在の好ましい実施形態がここに特に説明されたが、当業者であれば、本発明は、ここに示され説明された各種実施形態の変形および修正が本発明の精神および範囲から逸脱しないで行えることに関連することが分かる。従って、本発明は、添付の請求の範囲および適用可能な法律により要求される内容のみに限定されることが意図される。
11 共通モード
12 差動モード
13 フィールドコイル回路

Claims (20)

  1. トルク感知装置であって:
    第1の磁気的に調整された領域と、第2の、反対に分極された、磁気的に調整された領域とを有する磁気弾性トルク磁場変換器と;
    第1の磁気的に調整された領域に隣接して位置決めされ、感知方向を有する第1の磁場センサと;
    第2の磁気的に調整された領域に隣接して位置決めされ、感知方向を有する第2の磁場センサと;
    第1の接続状態および第2の接続状態の間のスイッチングのための手段と;
    を具備し、
    第1の接続状態では、第1および第2の磁場センサの感知方向はおおよそ互いに反対であり、第2の接続状態では、第1および第2の磁場センサの感知方向はおおよそ同じであることを特徴とするトルク感知装置。
  2. 円筒シャフトをさらに具備し、その上に、またはその中に、第1および第2の磁気的に調整された領域が配置されることを特徴とする請求項1に記載のトルク感知装置。
  3. トルク感知装置が休止状態の時、第1および第2の磁気的に調整された領域は、反対の円周方向で磁気的に分極されることを特徴とする請求項1に記載のトルク感知装置。
  4. 第1および第2の磁場センサは、軸方向に整列し、磁場センサ対を定義することを特徴とする請求項1に記載のトルク感知装置。
  5. 複数の円周上に間隔を置く磁場センサ対をさらに具備することを特徴とする請求項4に記載のトルク感知装置。
  6. 第1および第2の接続状態の各々では、第1および第2の磁場センサは、第1および第2の磁場センサにより感知された磁場を示す出力信号を提供することを特徴とする請求項1に記載のトルク感知装置。
  7. 第1および第2の磁場センサにより提供される出力信号を格納するための手段をさらに具備することを特徴とする請求項6に記載のトルク感知装置。
  8. 第1および第2の磁場センサにより提供される出力信号を合計するための回路手段をさらに具備することを特徴とする請求項6に記載のトルク感知装置。
  9. 第1の接続状態で第1および第2の磁場センサにより提供される出力信号と、第2の接続状態で第1および第2の磁場センサにより提供される出力信号とに基づき、トルク感知装置に加えられるトルクの値を計算するための回路手段をさらに具備することを特徴とする請求項6に記載のトルク感知装置。
  10. トルク感知装置に加えられるトルクの値を計算するための回路手段は、磁場ノイズの効果を取り消すように設定されることを特徴とする請求項9に記載のトルク感知装置。
  11. 第2の磁気的に調整された領域が第1の磁気的に調整された領域および第3の磁気的に調整された領域の間にあるように配置される、第3の磁気的に調整された領域と;
    第3の磁気的に調整された領域に隣接して位置決めされ、感知方向を有する第3の磁場センサと;
    をさらに具備し、
    第1および第3の磁場センサの感知方向はおおよそ同じであることを特徴とする請求項1に記載のトルク感知装置。
  12. 円筒シャフト上に配置された第1、第2および第3の磁気的に調整された領域を有する円筒シャフトをさらに具備することを特徴とする請求項11に記載のトルク感知装置。
  13. トルク感知装置が休止状態の時、第1および第2の磁気的に調整された領域は、反対の円周方向で磁気的に分極され、トルク感知装置が休止状態の時、第1および第3の磁気的に調整された領域は、同じ円周方向で磁気的に分極されることを特徴とする請求項11に記載のトルク感知装置。
  14. 第1、第2および第3の磁場センサは、軸方向に整列し、磁場センサユニットを定義することを特徴とする請求項11に記載のトルク感知装置。
  15. 複数の円周上に間隔を置く磁場センサユニットをさらに具備することを特徴とする請求項14に記載のトルク感知装置。
  16. 第1および第2の接続状態の各々では、第1、第2および第3の磁場センサは、第1、第2および第3の磁場センサにより感知される磁場を示す出力信号を提供することを特徴とする請求項11に記載のトルク感知装置。
  17. 第1、第2および第3の磁場センサにより提供される出力信号を格納するための手段をさらに具備することを特徴とする請求項16に記載のトルク感知装置。
  18. 第1、第2および第3の磁場センサにより提供される出力信号を合計するための回路手段をさらに具備することを特徴とする請求項16に記載のトルク感知装置。
  19. 第1の接続状態で第1、第2および第3の磁場センサにより提供される出力信号と、第2の接続状態で第1、第2および第3の磁場センサにより提供される出力信号とに基づき、トルク感知装置に加えられるトルクの値を計算するための回路手段をさらに具備することを特徴とする請求項16に記載のトルク感知装置。
  20. トルク感知装置に加えられるトルクの量を決定するための方法であって:
    第1の磁気的に調整された領域、および第2の、反対に分極された、磁気的に調整された領域を有する磁気弾性トルク磁場変換器を提供するステップと;
    第1の磁気的に調整された領域に隣接して位置決めされた第1の磁場センサを提供するステップであって、第1の磁場センサは、感知方向を有する、ステップと;
    第2の磁気的に調整された領域に隣接して位置決めされた第2の磁場センサを提供するステップであって、第2の磁場センサは、感知方向を有する、ステップと;
    第1および第2の磁場センサの感知方向がおおよそ互いに反対である第1の接続状態で、第1および第2の磁場センサを設定するステップと;
    第1の接続状態で第1および第2の磁場センサの各々から第1の出力信号を得るステップと;
    第1および第2の磁場センサの感知方向がおおよそ同じである第2の接続状態で、第1および第2の磁場センサをスイッチング機能に再設定させるステップと;
    第2の接続状態で第1および第2の磁場センサの各々から第2の出力信号を得るステップと;
    第1および第2の出力信号に基づき、トルク感知装置に加えられるトルクを計算するステップと;
    を具備することを特徴とする方法。
JP2012253944A 2011-11-21 2012-11-20 磁場感知コイルにスイッチング機能を適用して磁気ノイズを検出するためのシステムおよび方法 Active JP6071460B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13/301,356 US8893562B2 (en) 2011-11-21 2011-11-21 System and method for detecting magnetic noise by applying a switching function to magnetic field sensing coils
US13/301,356 2011-11-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013137302A JP2013137302A (ja) 2013-07-11
JP6071460B2 true JP6071460B2 (ja) 2017-02-01

Family

ID=47263120

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012253944A Active JP6071460B2 (ja) 2011-11-21 2012-11-20 磁場感知コイルにスイッチング機能を適用して磁気ノイズを検出するためのシステムおよび方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8893562B2 (ja)
EP (1) EP2607873B1 (ja)
JP (1) JP6071460B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11486776B2 (en) * 2016-12-12 2022-11-01 Kongsberg Inc. Dual-band magnetoelastic torque sensor
US12025521B2 (en) 2021-10-15 2024-07-02 Brp Megatech Industries Inc. Magnetoelastic torque sensor with local measurement of ambient magnetic field

Families Citing this family (51)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9448087B2 (en) 2011-10-10 2016-09-20 Methode Electronics, Inc. Contactless magnetic linear position sensor
EP2793009B1 (en) * 2013-04-15 2021-03-17 Methode Electronics Malta Ltd. Magneto-elastic sensor, load pin, ball-joint and tow coupling comprising this sensor, method of determining a direction of a load vector
DE102013211000A1 (de) * 2013-06-13 2014-12-18 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Anordnungen und Verfahren zum Messen einer Kraft oder eines Momentes an einem Maschinenelement
US10240989B2 (en) 2013-12-30 2019-03-26 Method Electronic, Inc. Magnetoelastic sensor using strain-induced magnetic anisotropy to measure the tension or compression present in a plate
US10254181B2 (en) 2014-03-26 2019-04-09 Methode Electronics, Inc. Systems and methods for reducing rotation noise in a magnetoelastic device and measuring torque, speed, and orientation
US10060881B2 (en) * 2014-04-16 2018-08-28 Texas Instruments Incorporated Surface sensing method for corrosion sensing via magnetic modulation
DE102014219336B3 (de) * 2014-09-24 2016-01-21 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Verfahren und Anordnung zur Messung einer Kraft oder eines Momentes mit mehreren Magnetfeldsensoren
DE102015202239B3 (de) 2015-02-09 2016-02-25 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Anordnung zur Messung einer Kraft oder eines Momentes mit mindestens vier Magnetfeldsensoren
DE102015202240B3 (de) 2015-02-09 2016-02-25 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Anordnung zur Messung einer Kraft oder eines Momentes mit mindestens drei Magnetfeldsensoren
DE202015105090U1 (de) * 2015-02-18 2015-11-23 Methode Electronics Malta Ltd. Redundanter Drehmomentsensor - Multiple Bandanordnung
DE102015102337B4 (de) * 2015-02-18 2016-11-17 Methode Electronics Malta Ltd. Redundanter Drehmomentsensor - Multiple Bandanordnung
DE102015209286A1 (de) 2015-05-21 2016-11-24 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Anordnung und Verfahren zum Messen einer Kraft oder eines Momentes mit mindestens zwei beabstandeten Magnetfeldsensoren
US10459040B2 (en) * 2015-05-27 2019-10-29 Texas Instruments Incorporated Integrated fluxgate magnetic gradient sensor
EP3112830B1 (en) 2015-07-01 2018-08-22 Sensata Technologies, Inc. Temperature sensor and method for the production of a temperature sensor
US9739673B2 (en) * 2015-08-05 2017-08-22 Sensata Technologies, Inc. Sensor substrate
US9958295B2 (en) * 2015-09-25 2018-05-01 Methode Electronics Malta Ltd. Device for compensating external magnetic stray fields or for compensating the influence of a magnetic field gradient on a magnetic field sensor
DE102015122154B4 (de) 2015-12-17 2018-09-27 Methode Electronics Malta Ltd. Vorrichtung zur Feststellung externer magnetischer Streufelder auf einen Magnetfeldsensor
DE102015122179A1 (de) * 2015-12-18 2017-06-22 Valeo Schalter Und Sensoren Gmbh Drehmomentsensorvorrichtung und Kraftfahrzeug mit einer solchen Drehmomentsensorvorrichtung
CN105890831B (zh) * 2016-03-30 2018-08-31 哈尔滨工业大学 高精度控制力矩陀螺力矩输出的测量装置及其测量方法
EP3458805B1 (en) 2016-05-17 2020-09-23 Kongsberg Inc. System, method and object for high accuracy magnetic position sensing
CA3026779A1 (en) * 2016-06-08 2017-12-14 Methode Electronic, Inc. Torque sensor component pairing and assembly
US10428716B2 (en) 2016-12-20 2019-10-01 Sensata Technologies, Inc. High-temperature exhaust sensor
EP3379222B1 (en) 2017-03-22 2020-12-30 Methode Electronics Malta Ltd. Magnetoelastic based sensor assembly
DE102017109535B4 (de) 2017-05-04 2019-12-12 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Verfahren zum Messen eines Biegemomentes an einem Maschinenelement
DE102017109532A1 (de) * 2017-05-04 2018-11-08 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Anordnung und Verfahren zum Messen eines Drehmomentes an einem Maschinenelement mit zwei Magnetfeldsensoren
US10502641B2 (en) 2017-05-18 2019-12-10 Sensata Technologies, Inc. Floating conductor housing
DE102017117881A1 (de) 2017-08-07 2019-02-07 Methode Electronics Malta Ltd. Magnetoelastischer Scherkraftsensor mit Störfeldkompensation und Verfahren
EP3457154B1 (en) * 2017-09-13 2020-04-08 Melexis Technologies SA Stray field rejection in magnetic sensors
US11221262B2 (en) 2018-02-27 2022-01-11 Methode Electronics, Inc. Towing systems and methods using magnetic field sensing
US11084342B2 (en) 2018-02-27 2021-08-10 Methode Electronics, Inc. Towing systems and methods using magnetic field sensing
US11014417B2 (en) 2018-02-27 2021-05-25 Methode Electronics, Inc. Towing systems and methods using magnetic field sensing
EP3758959A4 (en) 2018-02-27 2022-03-09 Methode Electronics, Inc. TOWING SYSTEMS AND METHODS USING MAGNETIC SENSING
US11491832B2 (en) 2018-02-27 2022-11-08 Methode Electronics, Inc. Towing systems and methods using magnetic field sensing
US11135882B2 (en) 2018-02-27 2021-10-05 Methode Electronics, Inc. Towing systems and methods using magnetic field sensing
DE102018107570B4 (de) 2018-03-29 2019-10-31 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Anordnung zum Messen einer Kraft oder eines Momentes an einem Maschinenelement und Verfahren zum Prüfen der Anordnung
DE102018107571A1 (de) 2018-03-29 2019-10-02 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Magnetfeldsensoranordnung und Anordnung zum Messen eines Drehmomentes sowie Verfahren zum Herstellen der Magnetfeldsensoranordnung
DE102018116595A1 (de) * 2018-07-09 2020-01-09 Methode Electronics Malta Ltd. Mehrpunkt-Magnetometer mit symmetrischer Ausgestaltung
KR102451512B1 (ko) * 2018-07-19 2022-10-06 키스틀러 홀딩 아게 신호를 등록하고 처리하기 위한 측정 회로, 및 상기 측정 회로를 사용하기 위한 측정 장치
DE102018118175A1 (de) 2018-07-27 2020-01-30 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Verfahren zum Messen eines Torsionsmomentes an einem sich in einer Achse erstreckenden Maschinenelement
US10983019B2 (en) 2019-01-10 2021-04-20 Ka Group Ag Magnetoelastic type torque sensor with temperature dependent error compensation
DE102019109970A1 (de) * 2019-04-16 2020-10-22 Knorr-Bremse Systeme für Nutzfahrzeuge GmbH Sensorvorrichtung für ein Fahrzeug, Verfahren zum Herstellen einer Sensorvorrichtung für ein Fahrzeug, Verfahren zum Betreiben einer Sensorvorrichtung für ein Fahrzeug und Sensorsystem für ein Fahrzeug
DE102019112155A1 (de) 2019-05-09 2020-11-12 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Anordnung zum Messen eines auf eine Lenkwelle eines Kraftfahrzeuges wirkenden Momentes und Verfahren zum Prüfen der Anordnung
EP3854613A1 (en) 2019-08-19 2021-07-28 Methode Electronics, Inc. Towing systems and methods using magnetic field sensing
DE102019005859A1 (de) * 2019-08-20 2021-02-25 Methode Electronics Malta Ltd. Verfahren zur Messung eines auf einen magnetoelastischen Körper aufgebrachten Drehmoments
MX2022002951A (es) * 2019-09-13 2022-05-10 Ka Group Ag Ensamble de sensor magnetoelástico de par torsiónal para reducir el error magnético debido a armónicos.
DE21154402T1 (de) 2020-01-31 2021-10-21 Methode Electronics, Inc. Schleppsysteme und -verfahren mit verwendung von magnetfeldmessung
EP3858646A1 (en) 2020-01-31 2021-08-04 Methode Electronics, Inc. Towing systems and methods using magnetic field sensing
EP3900960B1 (en) 2020-01-31 2023-10-11 Methode Electronics, Inc. Towing systems and methods using magnetic field sensing
DE102020107889A1 (de) 2020-03-23 2021-09-23 Methode Electronics Malta Ltd. Verfahren zum Erfassen von Gleichtakt- und anderen störenden Magnetfeldern
DE102020203914A1 (de) 2020-03-26 2021-09-30 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung System zur Drehmomentmessung sowie Verfahren
DE102020213669A1 (de) * 2020-10-30 2022-05-05 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Magnetoelastischer Drehmomentsensor mit erweiterter Störfeldkompensation

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4100794A (en) * 1976-12-06 1978-07-18 Borg-Warner Corporation System for measuring torque and speed of rotating shaft
US4896544A (en) * 1986-12-05 1990-01-30 Mag Dev Inc. Magnetoelastic torque transducer
US5591925A (en) * 1991-07-29 1997-01-07 Garshelis; Ivan J. Circularly magnetized non-contact power sensor and method for measuring torque and power using same
US5351555A (en) * 1991-07-29 1994-10-04 Magnetoelastic Devices, Inc. Circularly magnetized non-contact torque sensor and method for measuring torque using same
US5520059A (en) * 1991-07-29 1996-05-28 Magnetoelastic Devices, Inc. Circularly magnetized non-contact torque sensor and method for measuring torque using same
US6047605A (en) * 1997-10-21 2000-04-11 Magna-Lastic Devices, Inc. Collarless circularly magnetized torque transducer having two phase shaft and method for measuring torque using same
US20020124663A1 (en) * 1999-04-07 2002-09-12 Yoshitomo Tokumoto Rotational angle detecting device, torque detecting device and steering apparatus
JP3611523B2 (ja) * 1999-04-16 2005-01-19 マグナ−ラスティック ディヴァイシーズ、 インコーポレイテッド 環状に磁化されたディスク型トランスデューサとそのトルク測定方法
US6341534B1 (en) * 2000-03-03 2002-01-29 Ford Motor Company Integrated two-channel torque sensor
JP2002090234A (ja) * 2000-09-14 2002-03-27 Koyo Electronics Ind Co Ltd トルク検出装置
EP1779080A1 (en) * 2004-08-02 2007-05-02 NCTEngineering GmbH Sensor device capable of identifying any components of a mechanical force applied to a movable object
WO2006053244A2 (en) * 2004-11-12 2006-05-18 Stoneridge Control Devices, Inc. Torque sensor assembly
JP5009092B2 (ja) * 2007-08-24 2012-08-22 本田技研工業株式会社 磁歪式トルクセンサ
KR101643182B1 (ko) * 2008-03-14 2016-07-27 마그나-라스틱 디바이시스, 인코포레이티드 주위 자기장 차단 자기탄성 토크 센서
US20100301846A1 (en) * 2009-06-01 2010-12-02 Magna-Lastic Devices, Inc. Magnetic speed sensor and method of making the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11486776B2 (en) * 2016-12-12 2022-11-01 Kongsberg Inc. Dual-band magnetoelastic torque sensor
US12025521B2 (en) 2021-10-15 2024-07-02 Brp Megatech Industries Inc. Magnetoelastic torque sensor with local measurement of ambient magnetic field

Also Published As

Publication number Publication date
EP2607873A3 (en) 2016-06-29
US20130125669A1 (en) 2013-05-23
EP2607873A2 (en) 2013-06-26
EP2607873B1 (en) 2020-11-11
US8893562B2 (en) 2014-11-25
JP2013137302A (ja) 2013-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6071460B2 (ja) 磁場感知コイルにスイッチング機能を適用して磁気ノイズを検出するためのシステムおよび方法
EP2260278B1 (en) Magnetoelastic torque sensor with ambient field rejection
US6581480B1 (en) Magnetising arrangements for torque/force sensor
JP6034825B2 (ja) 磁気弾性トルクセンサおよび方法
EP0525551B1 (en) Circularly magnetized non-contact torque sensor,method, and transducer ring
US5708216A (en) Circularly magnetized non-contact torque sensor and method for measuring torque using same
CA2792312C (en) Magnetic torque sensor for transmission converter drive plate
EP2378306B1 (en) Multi-axis fluxgate magnetic sensor
US7584672B2 (en) Magnetostrictive torque sensor
JP5684442B2 (ja) 磁気センサ装置
CA2804701C (en) Magnetic torque sensor for transmission converter drive plate
JP4305271B2 (ja) 磁歪式トルクセンサ
Garshelis et al. A torque transducer utilizing two oppositely polarized rings
JP5081353B2 (ja) トルク変換器
JP7111315B2 (ja) 歪みセンサ構造
US7055399B2 (en) Unshunted collarless torsion shaft for electronic power-assisted steering systems
JP2020020786A (ja) 多点平衡構成の磁気計

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160816

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160822

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6071460

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250