JP2020020786A - 多点平衡構成の磁気計 - Google Patents

多点平衡構成の磁気計 Download PDF

Info

Publication number
JP2020020786A
JP2020020786A JP2019126643A JP2019126643A JP2020020786A JP 2020020786 A JP2020020786 A JP 2020020786A JP 2019126643 A JP2019126643 A JP 2019126643A JP 2019126643 A JP2019126643 A JP 2019126643A JP 2020020786 A JP2020020786 A JP 2020020786A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
magnetic
field sensor
channel
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019126643A
Other languages
English (en)
Inventor
アスト・ミール
Mir Assed
イグナツィオ・バラッコ
Barraco Ignazio
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Methode Electronics Malta Ltd
Original Assignee
Methode Electronics Malta Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Methode Electronics Malta Ltd filed Critical Methode Electronics Malta Ltd
Publication of JP2020020786A publication Critical patent/JP2020020786A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/12Measuring magnetic properties of articles or specimens of solids or fluids
    • G01R33/18Measuring magnetostrictive properties
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L1/00Measuring force or stress, in general
    • G01L1/12Measuring force or stress, in general by measuring variations in the magnetic properties of materials resulting from the application of stress
    • G01L1/125Measuring force or stress, in general by measuring variations in the magnetic properties of materials resulting from the application of stress by using magnetostrictive means
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/0017Means for compensating offset magnetic fields or the magnetic flux to be measured; Means for generating calibration magnetic fields
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/04Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using the flux-gate principle
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/06Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using galvano-magnetic devices
    • G01R33/07Hall effect devices

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Measuring Magnetic Variables (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

【課題】磁気弾性センサ装置のノイズ電界効果を排除する。【解決手段】強磁性部材1は、軸方向に配置され反対方向の磁化を持つ複数の磁気トラック155、156を含む。複数の磁気トラック155、156には、少なくとも1つのコイルを含む第1の磁場センサ153、154および第2の磁場センサ157、163が強磁性部材1に関して径方向に配置され、周囲環境から、及び/又は、強磁性部材1からの磁気情報を検出して信号を発信する。磁気トラック155、156に関連付けられた磁場センサ153、154,157、163によって生成された信号は、信号チャンネルCh1、Ch2を形成する。信号チャンネルCh1、Ch2を形成するために、第1の磁場センサ153、154及び第2の磁場センサ157、163は、割り当てられた磁気トラックの磁化の方向に沿って組み合わされる。【選択図】図1

Description

本発明は、製品の誤差、干渉作用、又は、他の影響による磁気的影響を判定するための磁気弾性センサ装置に関する。磁気弾性センサ装置は、少なくとも部分的に強磁性物質から成る部材、具体的には、外部の磁気の影響を判定するための2つ以上のセンサを含む装置を備える。
このような装置は、特に、少なくとも1つの磁気弾性センサを含む。磁気弾性センサの一例は、US 9,347,845 B2に開示されている。
磁気弾性センサは、長手方向に延びるシャフト状部材を有しており、この部材は、負荷を受ける。磁気弾性活性領域が、当該部材の一部に直接的又は間接的に取り付けられるか、又は、当該部材の一部を形成することにより、機械的応力がこの活性領域に伝達されるようになっている。この活性領域の磁気的に偏極した領域は、加えられる応力が大きくなる程、らせん状になる。磁気弾性活性領域に近接して、この磁気的に偏極した領域から発生する応力誘導磁束に対応する信号を出力する磁場センサが配置されている。この磁気センサは、せん断応力及び圧縮応力のうちの1つを測定する。この磁気センサは、上記部材に対する所定かつ固定の空間整合性を有するように配置された、少なくとも1つの方向感受性磁場センサを含んでいてよい。
US 2016/0238472 A1によれば、外部の磁気の影響を判定する装置は、少なくとも部分的に強磁性物質から成る部材を含む。これは、磁化可能領域が、少なくとも3つの磁気トラックを含むことをさらに示している。これらのうちの隣接する磁気トラックは、それぞれ、互いに逆方向に磁化されている。少なくとも3つの磁気トラックは、この部材に関して軸方向に配置されている。
上記部材の径方向に配置された信号発信用の第1の磁場センサの少なくとも1つのコイルは、第1の外部磁気トラックと少なくとも1つの中央磁気トラックとに割り当てられることが可能である。前記部材に関して径方向に配置された信号発信用の第2の磁場センサの少なくとも1つのコイルは、少なくとも1つの中央磁気トラックと第2の外部磁気トラックとに割り当てられることが可能である。
第1のセンサの信号は、第2のセンサの信号に関連付けて設定される。
磁気トラックA及び磁気トラックBにわたる磁場、並びに、磁気トラックB及び磁気トラックCにわたる磁場の量、又は、磁場間の差分に関する情報が得られる。
各測定が、チャンネルを個別に接続することにより行われるため、当該チャンネルにより出力される信号を、必要に応じて生成可能である。
[従来技術の欠点]
現在の磁場センサの多くでは、満足する状態で並行して測定される2つ以上の部材の製造公差を除去することは困難である。
最新の磁場センサの多くは、測定素子の公差又は部材の形状のいずれかにより生成された誤差を抽出しない。
多くの場合、電流検知素子が、複数の磁気バンドを十分にカバーする並列チャンネルを使いこなすことは難しい。
不要なノイズを除去するために情報を収集することと、警告の目的で情報を収集することとを同時に行うことは、難しいことが分かっている。
公知の磁場センサは、近接場の量、又は、幾つかの磁気トラックにわたる磁場間の差分といった他の情報を提供しない。
現在の磁場センサが行う測定は、ノイズや、周囲環境におけるいかなる磁場変化も抽出しない。
本願は、磁束ゲート、ホール効果センサ、磁気抵抗センサ等の何等かの技術に基づき得る磁場センサに関する。以下では、本願は、磁場センサとしてのセンサに関する。
US 9,347,845 B2 US 2016/0238472 A1
US 2016/0238472は、出願人の従来発明を保護するものであり、極めて多数の技術的応用において満足する結果を提供するものである。
しかしながら、実務では、近接場ノイズ及びコモンモードフィールドの較正が、あらゆる応用の要件を満たしている訳ではない。
まだ、実施には、多くの改善点及びさらなる作用があり、これが、以下に記載する本発明の目的に繋がる。
本発明の一目的は、複数のチャンネルが厳密に一致するように、各チャンネルを個別に較正可能な磁気弾性センサ装置を提供することにある。したがって、本発明の一目的は、近接場ノイズ、コモンモードフィールド、及び、他の不要なノイズ信号を較正することにある。
他の一態様は、悪影響を個別に除去することである。
本発明の他の目的は、磁気弾性センサ装置のチャンネル信号を効果的かつ信頼性を有して組み合わせて、ノイズ電界効果を排除することにある。このノイズ電界効果は、コモンモードノイズフィールドから生じ得る。
いうまでもないが、ノイズの発生源は、コモンモードノイズフィールド以外のノイズフィールドであってもよい。
また、磁気弾性センサ装置は、既知の近接場を排除するために較正可能なチャンネルを提供するはずである。
本発明の他の目的は、磁気弾性センサ装置のコイルを分割して別々のチャンネルを形成させるように構成され得る、磁気弾性センサ装置を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、さらにセンサを分割して別々のチャンネルを形成させる、磁気弾性センサ装置を生成することにある。
また、磁気弾性センサ装置は、一方では、トライバンド用途又はそれ以上の数のバンド用途、及び/又は、2つの磁気バンドを用いた用途で、機能可能となるはずである。磁気弾性センサ装置は、他方では、単一の磁気バンドを用いて使用されるはずである。
したがって、磁気弾性センサ装置は、任意の数の磁気トラック、及び、任意の数の磁場センサ、及び/又は、少なくとも1つの関連付けられたコイルを用いて測定可能であるはずである。
本発明の他の目的は、センサの機能を変化させることを可能にすることにある。
これに関して、本発明のさらなる目的は、不要な悪影響を自動的に除去することが可能な信号を提供するセンサを生成することにある。
本発明の他の目的によれば、測定対象の部材の製造公差とは無関係に、センサ信号のコモンモードの取り消しが可能になるはずである。
本発明のさらなる目的は、コモンモードフィールドの磁場強度と、センサに存在する近接場の磁場強度とを、同時に測定するセンサを提供することにある。
他の実施形態は、任意の数の磁気バンド、センサ、及び/又は、コイルを含む装置を対象とし得る。
本発明の他の目的によれば、センサは、センサに存在する不要なノイズを除去するための情報と、警告の目的用の情報とを、同時に収集することを提供する。
上述の課題は、請求項1、及び、対応する従属請求項に記載の好ましい実施形態によって解決される。
[最も近い従来技術の機能]
最も近い従来技術は、本発明の発明者によるUS 2016/0238472である。
図4は、最も近い従来技術の一例である。図4は、3つの磁気トラック155、156、及び、161を有するトライバンド構成の強磁性部材1を示している。これらの磁気トラック155、156、及び、161は、互いに隣接して配置されている。磁気トラック155、156、及び、161は、中央磁気トラック156を含む。この中央磁気トラック156の各側面に隣接して、少なくとも1つの外側磁気トラック155、161が配置されている。
各磁気トラック155、156、及び、161は、反対の磁化を有している。
各磁気トラック155、156、及び、161は、磁場センサ153、154、157、163、158、159、160、及び、164のうちの少なくとも1つと通信する。
各チャンネルは、少なくとも2つのコイル(図示しない)を有している。
磁場センサ153、154、157、163、158、159、160、及び、164は、強磁性部材1の外周に配置されており、磁気トラック155、156、及び、161である磁気弾性活性領域に対して径方向に位置している。
磁場センサ153、154、157、163、158、159、160、及び、164は、当該部材に存在するせん断応力を測定する。
図4には、磁場センサ153、154、157、163、158、159、160、及び、164のうちの少なくとも2つ、及び/又は、対応する磁場センサ153、154、157、163、158、159、160、及び、164のコイルが、互いに軸方向に接続されて、デュアルデュアル構成のチャンネルCh1、Ch2を形成している。
この磁場センサ153、154、157、163、158、159、160、及び、164のうちの少なくとも2つは、互いに、強磁性部材1に対して軸方向に接続されている。
例を挙げると、図4では、センサ153、158、154、159は、チャンネルCh1を形成するだろう。他方、センサ160、157及び164、163は、互いに接続されて第2のチャンネルCh2を形成するだろう。
図4に示される最も近い従来技術では、標準的な示差測定法を用いて、チャンネルCh1及びCh2の個別センサを形成している。
図4では、チャンネルCh1は、磁場センサ153、158、154、及び、159から成り、チャンネルCh2は、磁場センサ160、157、164、及び、163から成り、チャンネルCh1及びCh2は、デュアルデュアルバンド構成により組み合わされている。これらは共に、チャンネルCh1及びCh2の磁場センサを、強磁性部材1に対して軸方向において連結している。
図4の従来技術のトライバンド測定は、磁場センサ153、154、158、159を組み合わせた楕円168を用いて形成されている。楕円169は、磁場センサ160、164、157、及び、163を組み合わせている。
図4(従来技術)は、磁場センサ153、158、154、及び、159を組み合わせたもの(楕円168)と、磁場センサ160、164、157、及び、163を組み合わせたもの(楕円169)が、磁気トラック155、156、161のデュアルデュアル構成の一部であることを示している。
磁場センサ153、158、154、及び、159(楕円168)は、チャンネルCh1と通信し、他方、磁場センサ160、164、157、及び、163(楕円169)は、チャンネルCh2と通信する。
チャンネルCh1及びCh2をそれぞれ形成するために、楕円168(チャンネルCh1)及び楕円169(チャンネルCh2)の両方において、磁場センサ153、154、157、163、及び、158、159、160、164は、互いに、強磁性部材1に対して軸方向に結び付けられている。
図4に示される磁気トラック155、156、161のデュアルデュアルバンド構成において、中央磁気トラック156は、チャンネルCh1及びチャンネルCh2の両方に関連している。
換言すれば、図4のデュアルデュアル構成では、磁気トラック156は、チャンネルCh1に関連する磁場センサ158及び159と通信する。しかしながら、磁気トラック156は、チャンネルCh2に関連する磁場センサ160及び164とも通信する。
図4に示すデュアルデュアル構成は、2つのチャンネルCh1及びCh2を有しており、これらは、磁場センサ153、154、158、159(チャンネルCh1)及び磁場センサ160、164、157、163を備えている。2つの個別チャンネルCh1及びCh2に関連する磁場センサ160、158、159、164は、いずれも、同じ磁気トラック156と通信する。
組み合わされた楕円168及び楕円169は、それぞれ、個別のCh1(楕円168)及びCh2(楕円169)を表している。
したがって、図4は、2つの個別の楕円168及び169を有している。各楕円168、169は、それぞれ、個別チャンネルCh1及びCh2によって示される個々の測定を表している。測定結果は、1つのチャンネルの1つの信号として出力されることになる。
楕円168及び楕円169であるデュアルデュアルオプションの組み合わされた信号が加算されると、この出力は、図5の楕円170の出力と全く同じになる。
図5は、最も近い従来技術の別の例の図である。図5は、トライバンド構成の3つの磁気トラック155、156、及び、161を有する強磁性部材1を示している。この磁気トラック155、156、及び、161は、互いに隣接して配置されている。磁気トラック155、156、及び、161は、中央磁気トラック156を含む。中央磁気トラック156の各側面に隣接して、少なくとも1つの外側磁気トラック155、161が配置されている。
各磁気トラック155、156、及び、161は、反対の磁化を有している。
各磁気トラック155、156、及び、161は、磁場センサ153、154、157、163、158、159、160、及び、164のうちの少なくとも1つと通信する。
各チャンネルは、少なくとも2つのコイル(図示しない)を有している。
磁場センサ153、154、157、163、158、159、160、及び、164は、強磁性部材1の外周に配置されており、磁気トラック155、156、及び、161である磁気弾性活性領域に対して径方向に位置している。
磁場センサ153、154、157、163、158、159、160、及び、164は、当該部材に存在するせん断応力を測定する。
図4と異なり、図5には、磁場センサ153、154、157、163、158、159、160、及び、164、及び/又は、磁場センサ153、154、157、163、158、159、160、及び、164の対応するコイルが、互いに、強磁性部材に関して軸方向に接続されており、単一のチャンネルCh1を形成している。
この図5に示される最も近い従来技術は、標準的な示差測定法を用いて、チャンネルCh1の、個々の磁場センサ153、154、157、163、158、159、160、及び、164、及び/又は、磁場センサ153、154、157、163、158、159、160、及び、164の対応するコイルを個別に形成する。
図5に示される対応するコイルを含むこれらの8つの磁場センサ153、154、157、163、及び、158、159、160、164は、楕円170の一部であり、磁気トラック155、156、161のトライバンド構成を構成する。
しかしながら、楕円170では、対応するコイルを含む磁場センサ153、154、157、163及び158、159、160、164は、1回の測定でカバーされる。測定結果は、1つのチャンネルの1つの信号として出力されることになる。
対応するコイルを含む磁場センサ153、154、157、163及び158、159、160、164は、単一のチャンネルCh1を表している。しかしながら、チャンネルCh1の磁場センサ153、154、157、163及び158、159、160、164は、2つの磁場センサの群に分割されている。したがって、チャンネルCh1の磁場センサ153、154、157、163及び158、159、160、164の各群は、個別の磁気トラック155、156、及び、161に関連する。
個別の磁気トラック155は、磁場センサ153及び154に関連付けられており、他方、個別の磁気トラック161は、磁場センサ157及び163に関連付けられている。中央磁気トラック156は、2つの群の磁場センサ158、159及び160、164に関連する。
しかしながら、本発明は、上記で説明した従来技術とは、個別磁気トラックに関する測定を提供する点において区別される。磁気トラックは、磁化可能トラック又は磁気バンドと呼ばれることも可能である。以下の3つのオプションは、センサを複数の単一検知要素に分解可能な、複数の別の態様の例である。
以下では、用語「検知要素」とは、磁場センサ及び関連付けられた「コイル」といった「センサ」を指す。
[第1のオプション]
第1のオプションは、図1に示される2つのチャンネルCh1、Ch2を指す。第1のチャンネルCh1は、1つの磁気トラック155に関連し、第2のチャンネルCh2は、磁気トラック156に関連する。
[第2のオプション]
第2のオプションは、3つのチャンネルCh1、Ch2、Ch3を有する図2を指す。第1のチャンネルCh1は、磁気トラック155に結び付けられており、他方、第2のチャンネルCh2は、磁気トラック156に結び付けられている。チャンネルCh3は、磁気トラック161と通信する。
[第3のオプション]
第3のオプションは、個別チャンネルである、同様に偏極された磁気トラックを組み合わせることを示している。例えば図3では、検知要素は、153、157、154、及び、163であり、1つのチャンネルを磁気トラック155及び161上に含み、第2のチャンネルは、160、158、159、及び、164を磁気トラック156の上に含む。
本発明の概要を、以下に説明する。
[磁気弾性センサ装置]
本発明によれば、磁気弾性センサ装置は、少なくとも2つの個別チャンネルを含む。これらの各チャンネルは、少なくとも1つの磁場センサを含む。
具体的には、磁気弾性センサ装置は、「2チャンネル2点デュアルバンド平衡センサ」を含む第1の実施形態を示し、第2の実施形態は、「3チャンネル2点トライバンド平衡センサ」を含む。第3の実施形態は、「2チャンネル2点トライバンド平衡センサ」を含む。しかしながら、磁気弾性センサ装置はこれらの実施形態に限定されないことは明らかである。US 2016/0238472の図面の一部が、本発明の図面と視覚的に類似しているので、本発明は、この最も近い従来技術との違いを強調することで、より詳細に説明可能である。したがって、この最も近い従来技術を、まず図4を参照しながら説明する。
[磁気弾性センサ装置は以下の要素を提供する]
磁気弾性センサ装置は、強磁性部材上に配置された少なくとも1つの個別磁気トラックを示す。トラックの同義語は、バンドという語であり、本明細書でも使用される。
強磁性部材は、長手方向に延びるシャフト状部材である。強磁性部材は、当該部材に機械的応力を導入する負荷を受ける。
少なくとも1つの磁気弾性活性領域が、当該部材の一部に直接的又は間接的に接続されるか、又は、当該部材の一部を形成する。これにより、機械的応力は、磁気弾性センサ装置の磁気弾性活性領域に伝達される。
好ましくは、この活性領域は、少なくとも1つの磁気的に偏極した領域を含む。この領域は、印加される応力が増大するほど、極性が活性化するような領域である。
少なくとも1つの磁場センサが、少なくとも1つの磁気弾性活性領域に近接して配置されている。この磁場センサは、磁気的に偏極した領域から生じる応力誘導型磁束に対応する信号を出力する。
磁場センサは、方向感受性磁場センサを含む。この磁場センサは、せん断応力、及び/又は、圧縮応力の少なくとも1つを測定するように構成されている。
また、磁場センサは、強磁性部材である部材に対して、所定かつ固定の空間整合性を有するように配置されている。
この強磁性部材は、好ましくは、少なくとも部分的に中空シャフトであり、機能性は、強磁性部材から離間され、かつ、径方向円周に配置された磁気弾性センサ装置の多数の磁場センサに関連している。
本発明の機能、及び、最も近い従来技術との相違点を図示し、図1〜図3及び図6を参照して説明する。
信号チャンネルを形成するために、第1の磁場センサ及び第2の磁場センサは、割り当てられた磁気トラックの磁化の方向に沿って、軸方向に互いに組み合わされている。
また、信号チャンネルを形成するために、第1の磁場センサ及び第2の磁場センサの対応するコイル同士は、割り当てられた磁気トラックの磁化の方向に沿って、軸方向に互いに組み合わされている。
また、信号チャンネルを形成するために、磁場センサ、及び/又は、対応するコイルを含む任意の検知要素が、割り当てられた磁気トラックの磁化の方向に沿って、軸方向に互いに組み合わされている。
各個別信号チャンネルの磁場センサ、及び/又は、対応するコイルは、部材に関して径方向に位置している。
各個別信号チャンネルの磁場センサ、及び/又は、対応するコイルは、部材に近接して位置している。
チャンネルCh1、Ch2、Ch3は、少なくとも1つの磁場センサ153、154、157、158、159、160、163、164を含み、磁場センサ153、154、157、158、159、160、163、164は、少なくとも1つのコイルを含む。
信号を生成するために、磁場センサ153、154、157、158、159、160、163、164、及び/又は、磁場センサ153、154、157、158、159、160、163、164のコイルは、少なくとも1つの磁気トラック155、156、161と通信する。
チャンネルCh1、Ch2、Ch3を形成するために、磁場センサ153、154、157、158、159、160、163、164、及び/又は、そのコイルは、磁気トラック155、156、161と通信する。これらの磁気トラックに対して、磁場センサ153、154、157、158、159、160、163、164、及び/又は、コイルは、径方向に配置されている。
図1では、チャンネルCh1は、磁場センサ153及び磁場センサ154を含む。チャンネルCh1はまた、磁場センサ153、154の少なくとも1つのコイルを含む。
したがって、チャンネルCh1は、磁場センサ153、154に関連する。
チャンネルCh1は、磁気トラック155に関連する。チャンネルCh1と通信する磁場センサ153、154は、同じくチャンネルCh1に関連する磁気トラック155に対して径方向に配置されている。
第2のチャンネルCh2は、磁気トラック156に関連する。チャンネルCh2と通信する磁場センサ157、163は、同じくチャンネルCh2が関連する磁気トラック156に対して径方向に配置されている。
図2は、強磁性部材1がさらなる磁気トラック161を有する点において、図1と異なる構成を示す図である。したがって、図2には、3つの磁気トラック155、156、161が強磁性部材1上で互いに隣接しあって配置されている。
図2では、図1の構成に対して、さらなるチャンネルCh3が加えられている。図2の第3のチャンネルCh3は、磁気トラック161に関連する。
第3のチャンネルCh3は、磁気トラック161に関連する。チャンネルCh3と通信する磁場センサ158、159は、同じくチャンネルCh3に関連する磁気トラック161に対して径方向に配置されている。
図3は、トライバンド構成を組み合わせて、2つのチャンネルCh1及びCh2にする方法の一例を示す図である。Ch1は、同様に偏極された磁気トラック161、155に対応する検知要素153、154、157、及び、163から成る。Ch2は、磁気検知要素160、158、159、及び、164を含む。
各磁場センサ153、154、163、157、158、159は、各磁気トラック155、156、161に関連し、これらに対して、それぞれ、磁場センサ153、154、163、157、158、159が、強磁性部材1の径方向に配置されている。
これに応じて、磁場センサ153、154、157、163、158、159、160、164に関連するチャンネルCh1、Ch2は、磁場センサ153、154、157、163、158、159、160、164のコイルとそれぞれ通信する。
既に示したように、本発明は、少なくとも以下に示すような実施形態を含む。
各実施形態では、各磁場センサは、少なくとも1つのコイルを含む。
特定の磁場センサの上記コイルは、それぞれ、特定の磁場センサが関連する各磁気トラックに対応している。
本発明の実施形態の全てにおいて、チャンネルは、少なくとも1つの磁場センサを含み、磁場センサは、少なくとも1つのコイルを含む。
信号を生成するために、磁場センサ、及び/又は、磁場センサのコイルは、少なくとも1つの磁気トラックと通信する。
チャンネルを形成するために、磁場センサ及び/又はそのコイルは、磁場センサ及び/又はそのコイルがその径方向に配置されている磁気トラックと通信する。
[第1の実施形態]
磁気弾性センサ装置は、長手方向に延びるシャフト状部材を含む。この部材の上に、異なる極性の2つの磁気トラックが適用される。この部材は、強磁性部材と呼ばれる。
第1の実施形態では、強磁性部材に関連して2つのチャンネルが設けられる。
各チャンネルは、1つの磁場センサが磁気トラックのうちの1つと相互作用することにより生成される。
各磁場センサは、2つのコイルを有している。
第1の実施形態では、対応するチャンネルを形成するように接続されたコイルは、磁場センサに対応する磁気トラックに対して径方向に配置されている。
センサは、長手方向に延びるシャフト状部材に印加された応力、及び、磁化トラックの磁化に与える、広く知られた原理による影響から生じた情報を受信する。
第1の実施形態では、各チャンネルは信号を出力する。この信号は、磁気トラックに対して径方向に配置されて、対応するチャンネルの中心を形成する磁場センサのコイル対によって生成される。
各チャンネルの個々の信号は、各磁気トラックに関する情報を生成する。個々のチャンネルによって受信された情報は、各チャンネルの個々のコイルの構成に依存する。
第1の実施形態では、コイルの構成は、1つのセンサに関連する磁気トラックごとに2つのコイルを示している。
当該1つのセンサのこれら2つのコイルは、対応する各磁気トラックに対して径方向に隣接して配置される。
第1の実施形態では、個々のチャンネルによって生成された各信号間の差分が、それぞれ特定される。
個々のチャンネルによって生成された信号は、個々の磁気トラック、及び、当該磁気トラックに対して径方向に配置された磁場センサのコイルに関連する。
両チャンネルによる測定の後、測定結果が関連付けられ、チャンネルに存在する信号間の差分が調整される。チャンネルの差分の調整した後、チャンネルの信号は、一致することになる。
第1の実施形態では、チャンネルによって受信される情報は、個々のチャンネルの個々のセンサの個々のコイルの構成に依存している。それゆえ、情報は、センサのコイルが径方向に配置されている個々の磁気トラックに関するものである。
第1の実施形態は、最も近い従来技術と、個別チャンネルが、磁気トラック、及び、互いに径方向に配置された対応するセンサに関連する点において異なる。このように、チャンネルは、当該チャンネルと通信する磁気トラックに対して径方向に離間して配置された少なくとも1つのセンサと通信する。
[第2の実施形態]
本実施形態も、長手方向に延びるシャフト状部材を備える。これも、強磁性部材と呼ばれる。第2の実施形態は、互いに隣接して配置された3つの磁気トラックを有する強磁性部材を示しており、各磁気トラックは、その隣接するトラックとは異なる極性を有している。
磁気トラックは、トライバンド配置で配置されている。トライバンド配置は、2つの外側磁気トラックを含む。これらの2つの外側磁気トラックは、1つの中央磁気トラックの各側面に位置している。
第2の実施形態では、3つのチャンネルが設けられている。各チャンネルは、少なくとも1つの磁場センサを含む。
トライバンド配置の個別チャンネルの各磁場センサは、少なくとも1つのセンサから成る。第2の実施形態では、3つの磁気トラックは、それぞれに割り当てられた1つのチャンネルを有している。
中央磁気トラックは、これに径方向に配置された少なくとも1つの磁場センサを有している。
隣接する外側磁気トラックはいずれも、各磁気トラックに対して径方向に配置された少なくとも1つの磁場センサを有している。
トライバンド配置の各トラックに対して径方向に配置された各磁場センサは、少なくとも2つのコイルを有している。
したがって、少なくとも1つのセンサ、及び、当該センサの対応する少なくとも2つのコイルは、トライバンド構造の対応する磁気トラックに対して径方向に配置されている。
センサは、長手方向に延びるシャフト状部材に印加された応力、及び、磁化トラックの磁化に与える、広く知られた原理による影響から生じた情報を受信する。
第1の実施形態と同様に、トライバンド配置の各チャンネルは、受信した個々の信号を出力する。
中央磁気トラックに関連するチャンネルの信号は、中央磁気トラックに対して径方向に配置されたセンサのコイルによって生成される。
また、各外側磁気トラックの信号は、各外側磁気トラックに対して径方向に配置された少なくとも1つのセンサ、及び、その少なくとも2つのコイルによって生成される。
トライバンド配置の3つの磁気トラックの個別チャンネルによって生成された信号は、第1の実施形態に記載されたように、互いに比較される。
トライバンド構造の個々のチャンネルによって受信された情報は、第1の実施形態と同様に扱われる。
従来技術とは異なり、第2の実施形態は、少なくとも2つのセンサを強磁性部材に関して軸方向に接続しない。したがって、2つのセンサに含まれるコイルは、強磁性部材に関して軸方向に互いに結び付けられていない。
最も近い従来技術とは異なり、1つのセンサの少なくとも2つのコイル、及び、センサ自体は、センサ及びコイルが強磁性部材に関して軸方向に配置された磁気トラックに関連する。これは、強磁性部材に配置された磁気トラックの数に関わらず同様である。
[第3の実施形態]
本実施形態も、長手方向に延びるシャフト状部材を備える。
第3の実施形態は、互いに隣接して配置された3つの磁気トラックを有する強磁性部材を示している。
第2の実施形態に沿って、強磁性部材は、互いに隣接して配置された3つの磁気トラックを示しており、各磁気トラックは、その隣接するトラックとは異なる極性を有している。
他方、磁気トラックは、第2の実施形態とは異なり、少なくとも2つの磁気トラックが1つの共通のチャンネルの基礎を形成するトライバンド配置で配置されている。
以下では、2つの外側磁気トラックが、1つの共通のチャンネルの基礎を形成するものとする。
したがって、中央磁気トラックは、第2のチャンネルの基礎となる。
第2の実施形態に沿って、個々のチャンネルは、それぞれ、少なくとも2つのセンサを有する。これらのセンサはそれぞれ、少なくとも2つのコイルを含む。
第3の実施形態に示されるトライバンド配置の磁気トラックは、少なくとも4つの磁場センサを含む。これらの4つの磁場センサは、それぞれ、任意の数の磁気トラック及び磁場検知要素を有していてよい。任意の数の検知要素を用いて、1つの稼働センサシステム又は個々のチャンネルを規定することが可能である。
両方の外側磁気トラックに対して径方向に配置された、第3の実施形態のセンサおよび関連付けされたコイルを組み合わせて、1つの共通のチャンネルを形成する。
センサは、長手方向に延びるシャフト状部材に印加された応力、及び、磁化トラックの磁化に与える、広く知られた原理による影響から生じた情報を受信する。中央磁気トラックに関連するチャンネルは、2つの外側磁気トラックに関連する共通のチャンネルと同じ数のセンサ、及び、同じ数の関連付けられたコイルを含む。
第1及び第2の実施形態と同様に、第3の実施形態の少なくとも2つのチャンネルは、それぞれ、個別の信号を生成する。
しかしながら、第1のチャンネルの信号は、第1及び第2の外側磁気トラックの両方に関連付けられたセンサのコイルにより生成される。
第2の信号は、中央磁気トラックに対して径方向に配置された、共通のチャンネルの全ての数のセンサ及び全ての数のコイルによって生成される。
第3の実施形態の、外側磁気トラックに関連する第1のチャンネルの信号は、中央磁気トラックによって生成された信号と比較される。
第3の実施形態では、両方のチャンネルは、同じ数のセンサおよび同じ数のコイルに関連する。
第3の実施形態の配置は、第1の及び第2の実施形態とは、中央磁気トラックのセンサの数、及び、対応するコイルの数が、第2のチャンネルを形成する個々のチャンネルに対応する、センサの数、及び、対応するコイルの数に相当している点において異なる。
第3の実施形態では、中央磁気トラックに対応するチャンネルを形成する、当該数のセンサ及び対応するコイルは、2つの外側磁気トラックに亘って分散されている。
したがって、第1のチャンネルに繋がる当該数のセンサ及び対応するコイルは、第1及び第2の外側磁気トラック中に広がっている。第3の実施形態の各チャンネルは、個別信号を出力する。個々のチャンネルを測定することによって生成される信号間の差分を、調整可能である。
この信号の算出は、第1及び第2の実施形態と同様に、数学的に、又は、他の何らかの手段によって行うことが可能である。
対応するチャンネルの信号を算出した後は、各実施形態でのチャンネルの信号は、一致する。
個々のチャンネルによって行われる測定によって受信される情報は、対応する磁場に対して径方向に配置された、対応する磁場センサの個々のコイルの配置に依存する。
チャンネルの一部を構成する当該数のコイルは、個別に、構成及び組み合わされている。
これらのセンサのコイルは、個々のコイルの集合に分割される。いうまでもないが、コイルの数は、偶数であってもよいし奇数であってもよい。
従来技術において少なくとも2つのチャンネルの信号を生成するために、1つ以上の同じ磁気トラックの情報が必要であるならば、2つの個別チャンネルのセンサを強磁性部材に関して軸方向に組み合わせることになろう。
2つの個別チャンネルの2つの個別センサは、各チャンネルの少なくとも1つのセンサが同じ磁気トラックと通信するように、互いに接続される。
少なくとも2つのチャンネルの信号を生成するために、1つ以上の同じ磁気トラックの情報が必要であるならば、本発明の開示によれば、1つの特定の磁気トラックに対して径方向に離間された少なくとも1つのセンサによって形成される2つの個別チャンネルを組み合わせて、1つの共通のチャンネルを形成する。
個別チャンネル(簡略化のために「チャンネル」とも呼ぶ)を、互いに結び付けて、共通のチャンネルを形成するものとする。個別チャンネルは、強磁性部材上に並べて配置可能である。いうまでもないが、互いに結び付けて共通のチャンネルを形成する少なくとも2つの個別チャンネルは、少なくとも1つの他のチャンネルによって離間されていてもよい。
[第4及び他の実施形態]
第4及び他の実施形態では、単一又は複数の磁化トラックを、部分的に磁化されていない強磁性部材上に配置することが可能である。
さらなる手順は、上述の第1〜第3の実施形態を参照した説明に対応する。
[磁気弾性センサ装置の部材の詳細な説明]
[強磁性部材]
磁気弾性センサ装置は、長手方向に延びるシャフト状部材を含む。
典型的には、この部材は、少なくとも部分的に強磁性かつ磁気弾性の好適な材料から成る。
本発明によれば、この部材は、好ましくは細長いボディ、例えば、円筒ボディ、円錐形の先細ボディ、又は、波状ボディを示している。この部材は、必要な応力を測定するために、階段状の構成、又は、他の好適な構成を有していてもよい。
いずれの場合も、このボディは、少なくとも部分的に、強磁性物質を有していてもよいし、強磁性物質から構成されていてもよい。このような強磁性物質としては、ニッケル(Ni)又はクロム(Cr)を含有する硬化鋼が、特に好適である。しかし、他の強磁性物質も同様に用いてよいことは、理解されよう。
この部材は、好ましくは、シャフト、具体的には、ドライブシャフトの形に構成されていてよい。
好ましくは、この部材は、任意の装置又は機体、例えば、飛行機、陸上船、又は、船に配置される。また、この部材は、例えば、産業設備又は家庭用器具に使用することも可能である。
この部材は、磁化可能領域を有している。
[磁気トラック]
本発明は、単一の磁気トラックで機能し、他の全てのトラックは、磁化されていてもよいし、されていなくてもよい。本発明によれば、磁化が生じた場合、この部材は、好ましくは、対向し合う2つ又は3つ又はそれ以上の磁気トラックを含む領域を有している。これは、簡略化するために以下では、例えば、「デュアルバンド磁化」、「トライバンド磁化」、又は、「マルチバンド磁化」とも呼ぶ。
この対向し合う3つの磁気トラックの配置は、2つのデュアルバンド磁気トラックの有効な組み合わせを示すものである。これら2つのデュアルバンド磁気トラックの組み合わせは、デュアルバンドアレイを反映すること、及び、中央トラックを一緒に使用することにより、実現される。これは、内側のトラックが同じ陽極又は陰極を有しているという効果を示している。
これは、1つの磁気トラックを省くことができるという利点を有しており、これによって、磁気トラックの空間的結合が提供され、このようにして、測定結果のより均一なマッピングが可能であり、必要な軸方向の取り付け空間は、少なくて済む。
この部材は、互いに反対の磁化を有する少なくとも3つの円周磁気トラック(トライバンド)を有している。
トライバンド磁化の場合、空間的に左側に配置された磁気トラックは、例えば、陽極に磁化されており、中央の磁気トラックは、陰極であり、右側の磁気トラックは再び陽極に磁化されている。その逆もまた有効である。
しかしながら、隣接する磁気トラックと反対の磁化を有する磁気トラックの数を増やしてもよい。
個々の磁気トラックの磁化は、同時に、又は、遅延して行ってもよい。
[磁場センサ]
磁場センサは、極めて小さい磁場を検出する高感度測定装置である。
磁場センサは、好ましくは、磁束ゲートに基づいて作動する。この磁束ゲートセンサは、極めて小さい磁場を検出する高感度測定装置である。
例えば、ホールセンサを、本発明の意味するところの磁場センサとして使用してもよい。
なお、しかしながら、他の好適な種類の磁場センサを本発明に従い用いてもよい。
本発明の枠組みにおいて、コイルに言及があれば、これは、好ましくは、測定コイルとして使用される、アモルファスコアを有するワイヤ巻線を指す。したがって、コイルは、好ましくは、応力の印加により生成される製品に関連した磁場と、干渉作用により生成され得る外部磁場との両方を検出可能なように、磁場センサ内で軸方向に(平行に)、また、強磁性部材の磁気トラックに対して径方向に配置されている。
しかしながら、磁場センサは、異なる磁場を互いに区別可能なように構成されていることが可能である。
磁場センサは、コイルによる少なくとも1つの信号を受信して、これを評価し、場合によっては別の表示部に送信する。
本発明によれば、磁場センサ及び対応するコイルは、対応する磁気トラックに対して径方向に接続されている。
[コイル]
磁場センサは、少なくとも2つのコイルを含む。全てのコイルは、個々の磁場センサに関連する。1つの特定の磁気トラックに対して径方向に配置された磁場センサとコイルの両方が、当該磁気トラックに関連するチャンネルの一部を構成している。
各磁場センサのコイルは、個々の磁場センサが径方向に関連する磁気トラックに対応する。
磁場センサ及び磁気コイルは、強磁性部材に対して径方向に距離を置いて配置されている。
チャンネルが行う測定により受信されるどの情報も、個々のチャンネルを形成する個々のコイルの配置に依存する。
コイルの構成によっては、個々のチャンネルは、異なる情報を生成する。コイルの数は、偶数であってもよいし、奇数であってもよい。
これらのコイルは、強磁性部材上に配置された磁気トラックに対して径方向に接続されている。
1つのチャンネルを形成するために接続されたコイルは、磁場センサに対応する磁気トラックに対して径方向に配置されている。
コイルは、トライバンド構成、及び/又は、デュアルデュアルバンド構成のセンサを形成する。
コイルを、少なくとも2つの個々のコイルの集合に分割してもよい。いうまでもないが、1つのコイルは、4つ又は他の任意の数から構成されてもよい。
コイルは、可能な任意の形状、任意の関係、及び、任意の構成で互いに連結されて、チャンネルを形成する。
一対のコイルは、差分バランスをもたらす。このバランスは、当該コイルの個々の測定の結果の合計である。少なくとも2つの磁気コイルが、1つの(第1及び第2の)磁場センサに割り当てられる(デュアルデュアルバンド磁化)。
(第1及び第2の)磁場センサのコイルは、所定の磁化の方向を有している。少なくとも1つの(第1又は第2の)磁場センサのコイルを、反転させて、これによって、当該(第1及び第2の)磁場センサの個々のコイルのそれぞれについて、磁化の方向を逆転させることが可能である。
[チャンネル、及び、チャンネルによって生成される信号]
各チャンネルの構造は、それぞれ、少なくとも1つの磁場センサを含む。チャンネルは、チャンネルの磁場センサに関連付けられた少なくとも2つのコイルに結び付けられている。チャンネルは、それぞれ、少なくとも1つの磁場センサに対応する。
また、チャンネルは、磁場センサを含む。チャンネルは、各磁場センサのコイルに結び付けられている。
磁場センサは、特定の1つの磁化トラックに径方向に関連付けられている。磁場センサを含むチャンネルは、磁場センサに径方向に関連付けられた磁気トラックに径方向に関連付けられている。
したがって、上述の3つの全ての実施形態では、各磁場センサは、強磁性部材の1つの個別磁気トラックに関連する。
これに応じて、特定の数の磁場センサに関連するチャンネルは、磁場センサに関連付けられたコイルと通信する。
したがって、各チャンネルは、2つの磁気トラックに亘って形成されるのではなく、磁気トラックごとに形成される。個々のチャンネルは、配線により、互いに接続される。
チャンネルは、信号を出力する。
チャンネルを生成するために、少なくとも1つの磁場センサを少なくとも2つのコイルと組み合わせることが可能である。
1つのチャンネルにより測定された信号と、別のチャンネルにより測定された信号との差分が、数学的に調整される。
これらの両チャンネルによって測定が行われた後、これら2つのチャンネル間に生じた差分信号を調整可能である。この調整の後は、これら両チャンネルの信号は一致する。
チャンネルが、少なくとも2つのコイルをそれぞれ有する少なくとも2つのセンサから成ることは、デュアルバンド、又は、トライバンド磁気トラック用途に適用可能である。
単一のバンド用途に適用して、強磁性部材に印加された磁気応力を測定することも可能である。
本発明の他の態様によれば、共通のチャンネルは、少なくとも2つの個別チャンネルにより形成される。この個別チャンネルは、請求項1に記載のチャンネルである。
共通のチャンネルに関連する磁場センサは、少なくとも2つの個別チャンネルの磁場センサを含む。
本発明のさらなる態様は、この磁気弾性センサ装置を用いて、外部の磁気の影響を判定する方法である。
外部の磁気の影響を判定する方法は、
少なくとも1つの強磁性物質を含む部材を磁化するステップと、
前記部材上に、所定の磁化の方向を有する少なくとも1つの磁化可能トラックを生成するステップと、を含む。1つの個別チャンネルを形成するための、少なくとも1つの磁場センサ、及び、少なくとも1つの対応するコイルが、設けられている。
少なくとも1つの磁場センサ、及び、各磁場センサの少なくとも1つの対応するコイルを、割り当てられた磁化可能トラックの磁化の方向に沿って、軸方向に互いに関連させて設定する。
部材の少なくとも1つの磁化可能トラックを、各個別チャンネルごとに、少なくとも1つのセンサ、及び/又は、少なくとも1つの対応するコイルにより測定する。
個別チャンネルの測定による信号が、生成される。
個別チャンネルによって生じた信号における磁気ノイズの存在を判定する。
少なくとも1つの個別チャンネルを平衡化して、信号中に存在するノイズを除去する。
本発明のさらに他の態様は、外部の磁気の影響を判定する装置の使用である。当該装置は、部材を含む。この部材は、少なくとも部分的に強磁性物質から成る。磁化可能領域が、少なくとも3つの対向する磁気トラックを含む。これらの少なくとも3つの磁気トラックは、上記部材に関して軸方向に配置される。少なくとも2つのコイルを備える信号発信用の第1の磁場センサは、上記部材の径方向に配置され、これら2つの磁化可能トラックのそれぞれに割り当て可能である。
上記では磁場センサと呼ばれる磁気弾性センサ装置について、以下の例を挙げて、さらに説明する。この磁気弾性センサ装置は、トルク、力、又は、他の負荷センサであり、非中空の、又は、中空の、若しくは、他の磁歪形状を有するシャフトを、載荷部品として用いたセンサである。
しかしながら、本発明は、この構成例に限定されない。
載荷部品は、通常、軸方向において1つ又は複数の位置で反対の方向に磁化されているが、本発明は、1つの磁化バンドでも作動する。
各磁気バンドに近接して、1つ以上の磁場センサが配置されている。
図1に示されるように、磁場センサ対は、互いに隣接して配置されているか、又は、離間されて正反対の位置に配置されている。
各バンド上の磁場センサは、周囲環境から磁束を検出する。この磁束は、磁気弾性効果によってシャフトから生成されるものである。
磁気センサの向きは、これらが、磁束が存在する場合に、共通信号又は差分信号を生成可能なようになっている。
各磁気バンドに関連付けられたセンサによって生成される信号が、図1にチャンネルCh1及びチャンネルCh2として示される個々の信号チャンネルを形成する。
各チャンネルCh1、Ch2の検知要素は、従来技術のような軸方向ではなく、径方向に配置される。これについては図1に示されており、ここで、チャンネルCh1は、磁気トラック155、及び、磁場センサ153、154によって形成される。同様に、チャンネルCh2は、磁気トラック156、及び、磁場センサ157、163によって形成される。
このように構成されたセンサチャンネルCh1、Ch2を用いて、磁気弾性効果、コモンモードフィールド、及び、近接場効果から生じる磁束を測定する。
チャンネルCh1、Ch2が厳密に一致するように、各チャンネルCh1、Ch2を個別に較正する。
例を挙げると、変換伝達関数ChxmV/Nmが、センサ出力電圧を、トルクに応じて規定する。較正によって、各バンド測定に関連付けられた伝達関数は、厳密に一致する。したがって、この方法は、従来技術に対して優位な性能を提供する。
Vn1が、組み合わされた検知要素からのコモンモードノイズフィールド寄与であり、Vn2が、検知要素に設定されている場合、ΔVn1−n2=Vn1−Vn2となる。
しかし、従来技術では、組み合わされた磁気トラックは、ΔVn1−n2を相殺しない。なぜなら、これらの従来から公知の方法は、軸方向に分離された、2つ以上の磁気トラックにわたる検知要素を使用するからである。
検知要素、及び、検知要素の最終測定に悪影響する全ての製造及び組立公差を含む全ての完全組立変数が完全に一致しない限り、ノイズ排除性は改善しない。
したがって、コモンモードフィールドが存在する場合に、Vs1値及びVs2値が完全に一致すれば、ΔVn1−n2はゼロとなる。
このため、比較的大きな雑音電界が存在する弱い信号磁場を測定する時に重要なノイズ比に、高信号が与えられる。
チャンネルを較正して、測定点の周りの磁気的に不平衡の形状による不平衡コモンモードフィールド、又は、知られている近接場といった、発散場を除去する。
以下のように仮定する。
信号Vch1及びVch2は、Vn1及びVn2が雑音電界であり、Vs1及びVs2が信号電界であることを示唆する。同じことが、信号Vch3と、Vn3及びVs3との関係にも当てはまる。したがって、以下が当てはまる。
ch1=Vs1+Vn1
ch2=Vs2−Vn2
ゼロ信号が存在する場合に、補正因子は、K=Vch1/Vch2として計算される。
したがって、この補正因子をVch2に適用すると、以下の通りである。
out=Vs1+Vn1+K s2−Vn1
out=Vs1+K s2
上記の方程式は、信号が存在すること、及び、雑音電界誤差が存在しないことを示している。
測定である率Kは、全ての公差が除去されている事実に繋がる。
図3は、トライバンド構成を用いたマルチモード検知の例を示している。
図3は、チャンネルCh1が、4つの検知要素153、157、154、163を含み、チャンネルCh2が、検知要素160、158、159、164から成ることを示している。
多様なセンサ構成が、コモンモード及び近接場の両方についての極めて高いS/N比を、同時に除去する機会を提供する。
チャンネルCh1、Ch2、及び、Ch3による3つのチャンネル構成を用いた図2の場合には、信号を組み合わせて、コモンモードフィールド及び近接場の応力に対処する場合と同じ成果を得ることが可能である。
図2は、検知要素に関連するノイズ勾配についてのさらなる情報を提供している。このさらなる情報は、潜在的な非線形近接場障害のより正確な予測を収集するために重要である。
(図2に示される)トライバンド構成を用いたマルチモード検知の場合、チャンネルChaが、検知要素153、154を含み、別のチャンネルChbが、検知要素157、163に関連する。第3のチャンネルChcは、検知要素158、159に関連する。
類似の構成では、チャンネルCh1が(Cha+Chc)/2を含み、Ch2がChbであることが示されている。
このセンサの接続形態は、独立して、コモンモードフィールドの極めて高いS/N比を除去する。
3つのチャンネルCh1、CH2、及び、CH3を示す構成では、信号が組み合わされて、コモンモードフィールド及び近接場の両方を除去する。さらに、各検知要素に関連するノイズ勾配についての情報を得ることができる。このさらなる情報は、潜在的な非線形近接場障害のより正確な予測を提供する。
上記の仮定によれば、次のことが分かる。
磁気トラック155は、Vs1及びVn1を測定する。
磁気トラック156は、Vs2及びVn2を測定する。
磁気トラック161は、Vs3及びVn3を測定する。
Vch1=Vs1+Vn1
Vch2=Vs2−Vn2
Vch3=Vs3+Vn3
補正因子は、
Kn1=Vch2/Vch1
Kn3=Vch2/Vch3
Vout=(Kn1*Ch1+Ch2)/2+(Ch2+Kn3*Ch3)/2
Vn1、Vn2、及び、Vn3は、信号の内容だけを残して、取り消される。
加えて、システムの検知領域を通るノイズ勾配及び方向は、次のように仮定される。
VΔn=(Kn1*VCh1−Kn3 Vch3)/2.
本発明のさらなる態様及び特徴は、以下の、図1〜図6に係る本発明の好ましい実施形態の説明から明らかである。
2つの個別磁場センサを示す概略的な図であり、各磁場センサは、強磁性部材の1つの個別磁気トラックに対応している。 図1の構成を示す図であるが、2つの磁気トラックではなく、3つの磁気トラックを示している。 磁場センサの配置が異る、図2の構成を示す図である。 最も近い従来技術の一態様を示す図である。 最も近い従来技術の別の一態様を示す図である。 図3に類似した構成であって、磁場センサの異なる配置を有する構成を示す図である。
図1〜図3及び図6は、本発明と、図4及び図5に示される最も近い従来技術との違いを示している。
図1では、チャンネルCh1は、磁場センサ153及び磁場センサ154を含む。チャンネルCh1はまた、磁場センサ153、154の少なくとも1つのコイルを含む。磁場センサ153、154の各コイルは、図1には示されていない。
こうして、磁場センサ153、154に関連するチャンネルCh1は、磁場センサ153、154のコイルと通信する。
チャンネルCh1は、磁気トラック155に関連する。チャンネルCh1と通信する磁場センサ153、154は、同じくチャンネルCh1に関連する磁気トラック155に対して径方向に配置されている。
第2のチャンネルCh2は、磁気トラック156に関連する。チャンネルCh2と通信する磁場センサ157、163は、同じくチャンネルCh2に関連する磁気トラック156に対して径方向に配置されている。
図2は、強磁性部材1がさらなる磁気トラック161を有する点において、図1と異なる構成を示している。したがって、図2には、3つの磁気トラック155、156、161が強磁性部材1上に並んで配置されている。
図2では、図1の構成に対して、さらなるチャンネルCh3が加えられている。図2の第3のチャンネルCh3は、磁気トラック161に関連している。
チャンネルCh3と通信する磁場センサ158、159は、同じくチャンネルCh3に関連する磁気トラック161に対して径方向に配置されている。
図3は、3つのチャンネルCh1、Ch2、Ch3を示す構成を示している。図3では、各チャンネルCh1、Ch2、Ch3は、それぞれ、磁場センサ153、154、157、163、158、159、160、164のうちの少なくとも2つに対応する。
チャンネルCh1は、磁場センサ153、154に関連付けられており、第3のチャンネルCh3は、磁場センサ157、163に関連付けられている。
チャンネルCh2は、磁場センサ158、159、160、及び、164に関連付けられている。
したがって、チャンネルCh2は、2つのさらなる磁場センサ160及び164を有する。したがって、チャンネルCh2は、磁場センサ158及び159だけでなく、さらなる磁場センサ160及び164にも関連する。
各磁場センサ153、154、157、163、158、159、160、164、及び、対応するチャンネルCh1、Ch2、Ch3に関連付けられた関連するコイルは、関連するチャンネルCh1、Ch2、Ch3が対応する、強磁性部材1の磁気トラック155、156、161に関連する。
換言すると、チャンネルCh1は、磁場センサ153、154に関連付けられており、磁気トラック155に関連する。チャンネルCh2は、磁場センサ158、159、160、及び、164に関連付けられており、磁気トラック156に関連する。チャンネルCh3は、磁場センサ157、163に関連付けられており、磁気トラック161に関連する。
図3では、2つの外側チャンネルCh1及びCh3が、1つの共通のチャンネルCh4を形成している。共通のチャンネルCh4は、磁気トラック155、161に関連する。
したがって、共通のチャンネルCh4は、磁気トラック155、161に関連する個々の磁場センサ153、154、163、157に関連している。チャンネルCh1、Ch2、Ch3のうちの任意の2つ以上を組み合わせて、共通のチャンネルCh4を形成することが可能である。また、2つ以上の任意の磁場センサ153、154、157、163、158、159、160、164と、当該センサの対応するコイルとから、共通のチャンネルを形成することが可能である。
換言すると、共通のチャンネルCh4は、磁気トラック155及び161の両方に対して径方向に配置された個々の磁場センサ153、154、163、157に関連する。
共通のチャンネルCh4によって生成された信号を、4つの磁場センサ158、159、160、及び、164と通信する中央磁気トラック156に関連するチャンネルCh2によって生成された信号と比較する。
図3では、個々の磁場センサ153、154、163、157のコイルの数も、共通のチャンネルCh4によって関連付けられる。
図3では、楕円171は、チャンネルCh2を示す。楕円172は、チャンネルCh4を示す。チャンネルCh4は、磁場センサ153、154、157、163、158、159、160、164と、個々のチャンネルCh1及びCh3の対応するコイルとを含む。
図6は、3つのチャンネルCh1、Ch2、Ch3を示す構成を示す図である。図6では、各チャンネルCh1、Ch2、Ch3は、それぞれ、磁場センサ153、154、157、163、158、159、160、164のうちの少なくとも2つに対応する。
チャンネルCh1は、磁場センサ153、154に関連付けられており、第3のチャンネルCh3は、磁場センサ157、163に関連付けられている。
チャンネルCh2は、磁場センサ158、159、160、及び、164に関連付けられている。
したがって、チャンネルCh2は、2つのさらなる磁場センサ160及び164を有する。したがって、チャンネルCh2は、磁場センサ158及び159だけでなく、さらなる磁場センサ160及び164にも関連する。
各磁場センサ153、154、157、163、158、159、160、164、及び、対応するチャンネルCh1、Ch2、Ch3に関連付けられた関連するコイルは、関連するチャンネルCh1、Ch2、Ch3が対応する、強磁性部材1の磁気トラック155、156、161に関連する。
換言すると、チャンネルCh1は、磁場センサ153、154に関連付けられており、磁気トラック155に関連する。チャンネルCh2は、磁場センサ158、159、160、及び、164に関連付けられており、磁気トラック156に関連する。チャンネルCh3は、磁場センサ157、163に関連付けられており、磁気トラック161に関連する。
図6では、楕円173は、チャンネルCh1を示す。他方、楕円171はチャンネルCh2を示し、楕円174は、チャンネルCh3を示す。
図6は、3つの個々のチャンネルCh1、Ch2、及び、Ch3を示している。これらの個々のチャンネルCh1、Ch2、及び、Ch3によって生成された信号が、互いに比較される。
1 強磁性部材
Ch1 チャンネルA
Ch2 チャンネルB
153 磁場センサA1
154 磁場センサA2
155 磁気トラックA
156 磁気トラックB
157 磁場センサA3
158 磁場センサB1
159 磁場センサB2
160 磁場センサB3
161 磁気トラックC
Ch3 チャンネルC
163 磁場センサA4
164 磁場センサB4
Ch4 共通のチャンネル
168 楕円
169 楕円
170 楕円
171 楕円
172 楕円
173 楕円
174 楕円

Claims (13)

  1. 少なくとも部分的に強磁性の物質を有する部材であって、磁化可能領域が、互いに隣接して配置された1つ又は複数の磁化可能トラックを含み、前記磁化可能トラックは、反対方向の磁化を持ち、前記1つ又は複数の磁化可能トラックは、前記部材に関して軸方向に配置されている部材と、
    少なくとも1つのコイルを含む第1の磁場センサであって、前記部材に関して径方向に配置され、周囲環境から及び/又は前記部材からの磁気情報を検出して信号を発信し、少なくとも2つの磁化可能トラックのそれぞれに割り当て可能である、第1の磁場センサと、
    少なくとも1つのコイルを含む第2の磁場センサであって、前記部材に関して径方向に配置され、周囲環境から及び/又は前記部材からの磁気情報を検出して信号を発信し、少なくとも2つの磁化可能トラックのそれぞれに割り当て可能である、第2の磁場センサと、又は、
    それぞれ、少なくとも1つのコイルを含む1つ又は複数のさらなる磁場センサであって、前記部材に関して径方向に配置され、周囲環境からの磁気情報を検出し、及び/又は、信号を発信し、1つ又は複数のさらなる磁化可能トラックに割り当て可能である、1つ又は複数のさらなる磁場センサと、を備える、外部の磁気の影響を判定する磁場センサ装置であって、
    各前記磁場センサの信号は、少なくとも1つの別の磁場センサの信号に関連して設定され、
    各磁気トラックに関連付けられた前記磁場センサによって生成された信号は、少なくとも1つの個別信号チャンネルを形成し、
    前記信号チャンネルを形成するために、第1の磁場センサ及び第2の磁場センサは、割り当てられた磁気トラックの磁化の方向に沿って、軸方向に互いに組み合わされる、磁場センサ装置。
  2. 各前記個別信号チャンネルの磁場センサ、及び/又は、対応するコイルは、前記部材に関して径方向に位置していることを特徴とする、請求項1に記載の磁場センサ装置。
  3. 各前記個別信号チャンネルの磁場センサ、及び/又は、対応するコイルは、前記部材に近接して位置していることを特徴とする、請求項1に記載の磁場センサ装置。
  4. 前記少なくとも1つの磁場センサは、磁束の差分信号の共通信号を生成することが可能であることを特徴とする、請求項1に記載の磁場センサ装置。
  5. 少なくとも2つの個別チャンネルにより、1つの共通のチャンネルが形成されることを特徴とする、請求項1に記載の磁場センサ装置。
  6. 各チャンネルは、個別に較正可能であることを特徴とする、請求項1に記載の磁場センサ装置。
  7. 各個別チャンネルは、磁気弾性効果、及び/又は、コモンモードフィールド、及び/又は、近接場効果に起因する磁束を測定可能であることを特徴とする、請求項1に記載の磁場センサ装置。
  8. 前記個別信号チャンネルが組み合わされて、コモンモードフィールドを排除可能なように、配置されていることを特徴とする、先行する請求項の1項以上に記載の磁場センサ装置。
  9. 前記個別の信号チャンネルが較正されて、発散場又は不平衡コモンモードフィールドを排除可能なように、配置されていることを特徴とする、先行する請求項の1項以上に記載の磁場センサ装置。
  10. 先行する請求項の1項以上に記載の、外部の磁気の影響を判定する方法であって、
    少なくとも1つの強磁性物質を含む部材を磁化するステップと、
    前記部材上に、所定の磁化の方向を有する少なくとも1つの磁化可能トラックを生成するステップと、
    少なくとも1つの磁場センサ、及び、少なくとも1つの対応するコイルを準備して、1つの個別チャンネルを形成するステップと、
    互いに関連付けて設定された前記少なくとも1つの磁場センサ、及び、各磁場センサの少なくとも1つの対応するコイルを、割り当てられた磁化可能トラックの磁化の方向に沿って、軸方向に配置するステップと、
    個別チャンネルごとに、少なくとも1つのセンサ、及び/又は、少なくとも1つの対応するコイルにより、前記部材の少なくとも1つの磁化可能トラックを測定するステップと、
    前記個別チャンネルの測定による信号を生成するステップと、
    前記個別チャンネルによって生じた信号における磁気ノイズの存在を判定するステップと、
    少なくとも1つの前記個別チャンネルを平衡化して、前記信号中に存在するノイズを除去するステップと、を含む方法。
  11. デュアルデュアルバンド構成に適用可能であることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  12. トライバンド構成に適用可能であることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  13. 外部の磁気の影響を判定する装置の使用であって、前記装置は、
    少なくとも部分的に強磁性の物質を有する部材であって、磁化可能領域が、1つ又は複数の相反する磁気トラックを有し、少なくとも3つの磁気トラックが、前記部材に関して軸方向に配置された、部材と、
    信号を発信する第1の磁場センサであって、少なくとも2つのコイルを有し、前記部材に関して径方向に配置され、第1の磁気トラック、及び、中央の磁気トラックに割り当て可能である第1の磁場センサと、
    信号を発信する第2の磁場センサであって、少なくとも2つのコイルを有し、前記部材に関して径方向に配置され、前記中央の磁気トラック、及び、第3の磁気トラックに割り当て可能である第2の磁場センサと、を備え、
    前記第1のセンサの信号は、前記第2のセンサの信号に関連して設定可能である装置の使用。
JP2019126643A 2018-07-09 2019-07-08 多点平衡構成の磁気計 Pending JP2020020786A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102018116595.1 2018-07-09
DE102018116595.1A DE102018116595A1 (de) 2018-07-09 2018-07-09 Mehrpunkt-Magnetometer mit symmetrischer Ausgestaltung

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020020786A true JP2020020786A (ja) 2020-02-06

Family

ID=68943622

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019126643A Pending JP2020020786A (ja) 2018-07-09 2019-07-08 多点平衡構成の磁気計

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20200011747A1 (ja)
JP (1) JP2020020786A (ja)
DE (1) DE102018116595A1 (ja)
FR (1) FR3083611B1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6341534B1 (en) * 2000-03-03 2002-01-29 Ford Motor Company Integrated two-channel torque sensor
JP2008241589A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Aisin Seiki Co Ltd トルクセンサ装置
JP2011514530A (ja) * 2008-03-14 2011-05-06 マグナ−ラスティック ディヴァイシーズ、インコーポレイテッド 周囲磁場除去を有する磁気弾性トルクセンサ
JP2016176928A (ja) * 2015-02-18 2016-10-06 メソッド・エレクトロニクス・マルタ・リミテッド 冗長トルクセンサ−多重バンドアレイ

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8893562B2 (en) * 2011-11-21 2014-11-25 Methode Electronics, Inc. System and method for detecting magnetic noise by applying a switching function to magnetic field sensing coils
EP2793009B1 (en) 2013-04-15 2021-03-17 Methode Electronics Malta Ltd. Magneto-elastic sensor, load pin, ball-joint and tow coupling comprising this sensor, method of determining a direction of a load vector
DE102013219761B3 (de) * 2013-09-30 2015-01-15 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Anordnung und Verfahren zum Messen eines Drehmomentes an einem Maschinenelement sowie Wankstabilisator
DE102015202240B3 (de) * 2015-02-09 2016-02-25 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Anordnung zur Messung einer Kraft oder eines Momentes mit mindestens drei Magnetfeldsensoren

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6341534B1 (en) * 2000-03-03 2002-01-29 Ford Motor Company Integrated two-channel torque sensor
JP2008241589A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Aisin Seiki Co Ltd トルクセンサ装置
JP2011514530A (ja) * 2008-03-14 2011-05-06 マグナ−ラスティック ディヴァイシーズ、インコーポレイテッド 周囲磁場除去を有する磁気弾性トルクセンサ
JP2016176928A (ja) * 2015-02-18 2016-10-06 メソッド・エレクトロニクス・マルタ・リミテッド 冗長トルクセンサ−多重バンドアレイ

Also Published As

Publication number Publication date
DE102018116595A1 (de) 2020-01-09
FR3083611B1 (fr) 2022-08-19
US20200011747A1 (en) 2020-01-09
FR3083611A1 (fr) 2020-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6071460B2 (ja) 磁場感知コイルにスイッチング機能を適用して磁気ノイズを検出するためのシステムおよび方法
US10613120B2 (en) Current measurement device
US10393775B2 (en) Current-measuring device and method for determining an electric current
US11585708B2 (en) Load measuring method, load measuring device and load measuring arrangement
EP2378306A1 (en) Multi-axis fluxgate magnetic sensor
EP2260278B1 (en) Magnetoelastic torque sensor with ambient field rejection
KR102027607B1 (ko) 자기 탄성식 힘센서 및 상기 유형의 센서의 측정 신호 내의 거리 종속성을 보상하기 위한 방법
US11199593B2 (en) Magnetic sensor
CN107683404B (zh) 用于借助至少两个间隔开的磁场传感器测量力或力矩的方法和装置
US20170276556A1 (en) Method and arrangement for measuring a force or a moment, using multiple mangetic sensors
CN109212439B (zh) 磁场传感器
US20140232389A1 (en) Measurement head for a magnetoelastic sensor
US20160146679A1 (en) Arrangements and method for measuring a force or a torque on a machine element
JP2018508775A (ja) 少なくとも3つの磁界センサを用いて力またはモーメントを測定するシステム
CA2792312A1 (en) Magnetic torque sensor for transmission converter drive plate
CN101271130A (zh) 点阵式霍尔电流传感器
JP2007052017A (ja) ヒステリシス補正を含む自動較正アルゴリズム
US20110162464A1 (en) Reduced Ambient Fields Error In A Magnetoelastic Torque Sensor System
CN107110722A (zh) 用于借助至少四个磁场传感器测量力或力矩的装置
JP2021032895A (ja) 磁気弾性体に加えられるトルクを測定する方法
JP2020020786A (ja) 多点平衡構成の磁気計
US20110133727A1 (en) Inductive Position Sensor
JP6618618B2 (ja) 磁気検出装置
JP7281492B2 (ja) 磁気センサの設計方法
JP2001336998A (ja) 磁歪式応力検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230411

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20230707

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20230710

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230711

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231011

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240313

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20240322

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20240412