JP6841472B2 - 磁歪式トルクセンサ - Google Patents

磁歪式トルクセンサ Download PDF

Info

Publication number
JP6841472B2
JP6841472B2 JP2017001033A JP2017001033A JP6841472B2 JP 6841472 B2 JP6841472 B2 JP 6841472B2 JP 2017001033 A JP2017001033 A JP 2017001033A JP 2017001033 A JP2017001033 A JP 2017001033A JP 6841472 B2 JP6841472 B2 JP 6841472B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection coil
teeth
ring
stator core
rotating shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017001033A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018109595A (ja
Inventor
雅宏 酒井
雅宏 酒井
和之 石橋
和之 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tamagawa Seiki Co Ltd
Original Assignee
Tamagawa Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tamagawa Seiki Co Ltd filed Critical Tamagawa Seiki Co Ltd
Priority to JP2017001033A priority Critical patent/JP6841472B2/ja
Publication of JP2018109595A publication Critical patent/JP2018109595A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6841472B2 publication Critical patent/JP6841472B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は磁歪式トルクセンサに関し、特に、コイルのインピーダンスの変化から、回転軸の歪みを検出する磁歪式トルクセンサに関する。
例えば車両の操舵装置等の機器に搭載される従来の磁歪式トルクセンサの構造としては、例えば以下の特許文献1に記載された内容を図7として挙げることができる。すなわち、従来の磁歪式トルクセンサ1では、回転軸2の外周面に環状に異方性付与部材である第1合金膜31及び第2合金膜32が設けられ、前記第1合金膜31に対向するように第1輪状検出コイル41及び第2輪状検出コイル42が前記回転軸2の軸方向に互いにずらされた状態で設けられており、前記第2合金膜32に対向するように第3輪状検出コイル43及び第4輪状検出コイル44が前記回転軸2の軸方向に互いにずらされた状態で設けられている。前記第2合金膜32は、前記第1合金膜31の磁気異方性に対して90度位相が異なるように設けられている。
前記回転軸2にトルクが作用した状態では、前記回転軸2に歪みが生じることで前記第1合金膜31及び前記第2合金膜32に歪みが生じて、ビラリ効果により前記第1合金膜31及び前記第2合金膜32の透磁率が変化する。それにより、前記第1輪状検出コイル41及び前記第2輪状検出コイル42と、前記第3輪状検出コイル43及び前記第4輪状検出コイル44とのインピーダンスが変化し、インピーダンスの変化に対応して前記第1,第2,第3,第4輪状検出コイル41,42,43,44の検出電圧が変化する。したがって、第1,第2,第3,第4輪状検出コイル41,42,43,44の検出電圧を測定することで、前記第1合金膜31及び前記第2合金膜32の透磁率の変化を算出して、前記回転軸2の歪みを検出することができる。そして、前記回転軸2の歪みから、前記回転軸2にかかるトルクを算出することができる。
特開2006−64445号公報
上記のような従来の前記磁歪式トルクセンサ1では、検出精度や感度の向上及び故障検知のために、前記第1,第2,第3,第4輪状検出コイル41,42,43,44の4つの検出コイルが設けられている。そして、前記磁歪式トルクセンサ1にさらに二重冗長性を持たせたい場合には、さらに4つの検出コイルを追加して合計8つの検出コイルを前記回転軸2に設ける必要がある。
しかし、8つの検出コイルを前記回転軸2に設けると、前記磁歪式トルクセンサ1の軸方向の長さが長大になるので、前記磁歪式トルクセンサ1の機器への搭載が難しくなり、また、周囲の温度変化により前記磁歪式トルクセンサ1の両端に温度差が生じて温度勾配が発生した場合には、検出コイルの配置位置により各検出コイルのインピーダンス特性が変化し、前記磁歪式トルクセンサ1の歪み検出精度に悪影響を及ぼすという問題点があった。また、前記第1,第2,第3,第4輪状検出コイル41,42,43,44の発生させる磁束と、前記回転軸2が同方向になるので、前記回転軸2の磁化等で前記回転軸2を貫通する方向に生じた磁気ノイズが前記第1,第2,第3,第4輪状検出コイル41,42,43,44の中心を貫いてインダクタンスが大きく変化し、歪み検出精度が悪化するという問題点があった。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、特に、軸方向の長さを短くし、耐温度変化、回転軸の磁化及び磁気ノイズに対する特性を、強くした磁歪式トルクセンサを提供することを目的とする。
この発明に係る磁歪式トルクセンサは、回転方向が反転することで磁歪特性が反転するようにその軸方向に沿って二分されて異方性付与部材となる第1,第2合金膜が表面に設けられた回転軸と、回転軸と同軸に設けられた第1ステータコア及び第2ステータコアが一体に形成された輪状ステータと、第1ステータコアに設けられ、回転軸に向かって突出した複数の第1ティースと、第2ステータコアに設けられ、輪状ステータの周方向において第1ティースに対して異なった位置から回転軸に向かって突出した複数の第2ティースとを備え、各第1ティースのうち奇数個目には第1検出コイルが巻回され、各第1ティースのうち偶数個目には第2検出コイルが巻回され、各第2ティースのうち奇数個目には第1検出コイルと同じ巻回方向に第3検出コイルが巻回され、各第2ティースのうち偶数個目には第2検出コイルと同じ巻回方向に第4検出コイルが巻回され、第1検出コイルの出力と、第2検出コイルの出力と、第3検出コイルの出力と、第4検出コイルの出力とに基づいて、回転軸に発生するトルク及び各検出コイルの故障を検出し、また、第2ティースは、輪状ステータの周方向において、隣接する第1ティース同士が輪状ステータの中心に対してなす中心角の半分の角度だけ、第1ティースに対して異なった位置から回転軸に向かって突出する。
この発明の磁歪式トルクセンサによれば、回転軸と同軸に設けられた第1ステータコア及び第2ステータコアが一体に形成された輪状ステータと、第1ステータコアに設けられ、回転軸に向かって突出した複数の第1ティースと、第2ステータコアに設けられ、輪状ステータの周方向において第1ティースに対して異なった位置から回転軸に向かって突出した複数の第2ティースとを備え、第2ティースは、輪状ステータの周方向において、隣接する第1ティース同士が輪状ステータの中心に対してなす中心角の半分の角度だけ、第1ティースに対して異なった位置から回転軸に向かって突出し、第1ステータコアに第1検出コイル及び第2検出コイルが巻回され、第2ステータコアに第3検出コイル及び第4検出コイルが巻回され、第1検出コイルの出力と、第2検出コイルの出力と、第3検出コイルの出力と、第4検出コイルの出力とに基づいて、回転軸に発生するトルク及び各検出コイルの故障を検出するので、軸方向の長さを短くし、耐温度変化、回転軸の磁化及び磁気ノイズに対する特性を強くすることができる。
この発明の実施の形態に係る磁歪式トルクセンサの断面概略図である。 図1に示す磁歪式トルクセンサの輪状ステータの平面図である。 図1に示す磁歪式トルクセンサの輪状ステータの斜視図である。 図1に示す磁歪式トルクセンサのA−A線における断面概略図である。 図1に示す磁歪式トルクセンサのB−B線における断面概略図である。 図1に示す磁歪式トルクセンサの回転軸への入力トルクと検出コイルの出力信号電圧との関係を示す概略のグラフである。 従来の磁歪式トルクセンサの概略図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面の図1〜図6に基づいて説明する。なお、従来例と同一又は同等部分には同一符号を付して説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係る磁歪式トルクセンサ10の断面概略図である。前記磁歪式トルクセンサ10には、回転軸2が設けられている。前記回転軸2には、径方向の外周面にめっき処理による第1合金膜31と第2合金膜32とが前記回転軸2の長手方向に直列状に、すなわち前記回転軸2の軸方向に沿って二分されて設けられている。
前記第1合金膜31は、前記回転軸2に右回りのトルクがかかった場合と、左回りのトルクがかかった場合とで、磁歪特性が反転するようにめっき処理がなされて形成されている。前記第2合金膜32も、前記回転軸2に右回りのトルクがかかった場合と、左回りのトルクがかかった場合とで、磁歪特性が反転するようにめっき処理がなされて形成されている。そして、前記第2合金膜32の磁歪特性は、前記第1合金膜31の磁歪特性に対して逆向きになるように形成されている。
すなわち、前記第1合金膜31及び前記第2合金膜32にはめっき処理によって磁気異方性が付与されており、前記第2合金膜32には前記第1合金膜31に対して90度異なる位相の磁気異方性が付与されている。また、前記第1合金膜31及び前記第2合金膜32は、異方性付与部材を構成している。
前記回転軸2の外側には、これと同軸状に輪状ステータ4が設けられている。前記輪状ステータ4は、前記第1合金膜31に対向している第1ステータコア45と、前記第2合金膜32に対向している第2ステータコア46とを備えている。前記輪状ステータ4及び前記回転軸2は、ハウジング5に収容されている。
図2は前記輪状ステータ4の平面図であり、図3は前記輪状ステータ4の斜視図である。図2及び図3に示すように、前記輪状ステータ4は電磁鋼板を積層することで、前記第1ステータコア45と、前記第2ステータコア46とが一体に形成されて構成されている。
前記第1ステータコア45には、前記回転軸2に向かって突出された複数の第1ティース450が設けられている。また、前記第2ステータコア46には前記回転軸2に向かって突出された複数の第2ティース460が設けられている。そして、前記第2ステータコア46は、隣接する前記第1ティース450同士が前記輪状ステータ4の中心に対してなす中心角の半分の角度だけ、前記第1ステータコア45に対して前記輪状ステータ4の周方向に回転させたように形成されている。すなわち、前記第2ティース460は、前記第2ステータコア46に設けられており、前記輪状ステータ4の周方向において、隣接する前記第1ティース450同士が前記輪状ステータ4の中心に対してなす中心角の半分の角度だけ、前記第1ティース450に対して異なった位置から前記回転軸2に向かって突出している。
図4は、図1のA−A線に沿う断面として前記磁歪式トルクセンサ10を見た時の平面断面概略図である。前記各第1ティース450のうち奇数個目の前記各第1ティース450に、第1検出コイル451が巻回されている。また、前記各第1ティース450のうち偶数個目の前記各第1ティース450に、第2検出コイル452が、前記第1検出コイル451とは逆の巻回方向に巻回されている。すなわち、前記第1ステータコア45には、前記第1検出コイル451及び前記第2検出コイル452の2つの系統分のコイルが設けられている。前記第1検出コイル451と、前記第2検出コイル452とは、図示しない信号検出部に接続されている。
図5は、図1のB−B線において切断して前記磁歪式トルクセンサ10を見た時の平面断面概略図である。前記各第2ティース460のうち奇数個目の前記各第2ティース460に、第3検出コイル461が前記第1検出コイル451(図4参照)と同じ巻回方向に巻回されている。また、前記各第2ティース460のうち偶数個目の前記各第2ティース460に、第4検出コイル462が、前記第2検出コイル452と同じ巻回方向(前記第3検出コイル461とは逆の巻回方向)に巻回されている。すなわち、前記第2ステータコア46には、前記第3検出コイル461及び前記第4検出コイル462の2つの系統分のコイルが設けられている。前記第3検出コイル461と、前記第4検出コイル462とは、前記図示しない信号検出部に接続されている。前記図示しない信号検出部には、図示しない増幅回路及び図示しない差動回路等が設けられている。
次に、実施の形態に係る前記磁歪式トルクセンサ10の動作を説明する。
図1に示すように、前記回転軸2にトルクが入力された状態では、前記回転軸2に歪みが発生することにより、前記第1合金膜31及び前記第2合金膜32に歪みが発生して透磁率が変化する。すると、前記回転軸2に入力されたトルクに応じて、図4,図5に示す、前記第1,第2,第3,第4検出コイル451,452,461,462のインピーダンスが変化する。
次に、前記第1,第2,第3,第4検出コイル451,452,461,462のインピーダンス変化に応じて、各検出コイルの出力信号電圧の変化が信号検出部に入力される。
信号検出部では、増幅回路により各検出コイルの信号電圧が増幅され、続いて、差動回路により、前記第1検出コイル451と、前記第3検出コイル461との作動電圧VT1と、前記第2検出コイル452と前記第4検出コイル462との作動電圧VT2とが算出される。
ここで、前記第1検出コイル451と前記第2検出コイル452とは互いに巻回方向が反対となっており、また、前記第3検出コイル461と前記第4検出コイル462とでは、互いに巻回方向が反対となっているので、図6に示す通り、前記回転軸2(図1参照)へ入力された入力トルクの大きさに対して発生する信号電圧の関係をグラフに示すと、前記第1検出コイル451及び前記第3検出コイル461は、前記第2検出コイル452及び前記第4検出コイル462に対して、グラフの傾きが逆になるような関係になっている。すなわち、前記回転軸2にCW方向のトルクが入力された時には前記第2検出コイル452及び前記第4検出コイル462の出力電圧が高くなるとともに前記第1検出コイル451及び前記第3検出コイル461の出力電圧が低くなる。また、前記回転軸2にCCW方向のトルクが入力された時には前記第2検出コイル452及び前記第4検出コイル462の出力電圧が低くなるとともに前記第1検出コイル451及び前記第3検出コイル461の出力電圧が高くなる。
したがって、作動電圧VT1又は作動電圧VT2のいずれか一方の値より、前記第1検出コイル451と、前記第3検出コイル461とのインピーダンスの変化、又は前記第2検出コイル452と、前記第4検出コイル462とのインピーダンスの変化が分かり、第1,第2,第3,第4検出コイルの451,452,461,462のインピーダンスの変化により、前記回転軸2に入力されたトルクを算出することができる。
次に、前記磁歪式トルクセンサ10の故障を検出する場合について説明する。
前記磁歪式トルクセンサ10の動作中には、前記信号検出部により、前記第1検出コイル451と、前記第2検出コイル452との作動電圧VTF1と、前記第3検出コイル461と、前記第4検出コイル462との作動電圧VTF2とが算出されている。そして、VTF1又はVTF2との少なくともいずれか一方が、所定の閾値の範囲外になったときに、前記磁歪式トルクセンサ10が故障したものと判断される。これにより、作動電圧VTF1又はVTF2から、前記磁歪式トルクセンサ10の故障を検出することができる。
このように、回転方向が反転することで磁歪特性が反転する前記第1合金膜31及び前記第2合金膜32が表面に設けられた前記回転軸2と、前記回転軸2と同軸に設けられた前記第1ステータコア45及び前記第2ステータコア46が一体に形成された前記輪状ステータ4と、前記第1ステータコア45に設けられ、前記回転軸2に向かって突出した複数の前記第1ティース450と、前記第2ステータコア46に設けられ、前記輪状ステータ4の周方向において前記第1ティース450に対して異なった位置から前記回転軸2に向かって突出した複数の第2ティース460と、を備え、前記各第1ティース450のうち奇数個目には前記第1検出コイル451が巻回され、前記各第1ティース450のうち偶数個目には前記第2検出コイル452が巻回され、前記各第2ティース460のうち奇数個目には前記第1検出コイル451と同じ巻回方向に前記第3検出コイル461が巻回され、前記各第2ティース460のうち偶数個目には前記第2検出コイル452と同じ巻回方向に前記第4検出コイル462が巻回され、前記第1検出コイル451の出力と、前記第2検出コイル452の出力と、前記第3検出コイル461の出力と、前記第4検出コイル462の出力とに基づいて、前記回転軸2に発生するトルク及び前記第1,第2,第3,第4検出コイル451,452,461,462の故障を検出するので、前記第1ステータコア45及び前記第2ステータコア46にそれぞれ2つの系統分の検出コイルが設けられているために、前記輪状ステータ4の軸方向の長さが短くなり、前記磁歪式トルクセンサ10の軸方向の長さを短くすることができ、耐温度変化を強くすることができる。
また、前記第2ティース460は、前記輪状ステータ4の周方向において、隣接する前記第1ティース450同士が前記輪状ステータ4の中心に対してなす中心角の半分の角度だけ、前記第1ティース450に対して異なった位置から前記回転軸2に向かって突出するので、前記輪状ステータ4の軸方向の長さを短くした場合に前記第1ティース450と前記第2ティース460とが干渉することがない。
また、前記第1,第2,第3,第4検出コイル451,452,461,462の発生させる磁束が前記回転軸2と直角方向となるために、前記回転軸2の磁化により前記回転軸2を貫通する方向に生じた磁気ノイズの影響を受けにくくなり、さらに、前記第1ステータコア45及び前記第2ステータコア46のバックヨークが前記回転軸2に対して直交する方向からの磁気ノイズに対してシールドの役目を果たすので、前記磁歪式トルクセンサ10を前記回転軸2の磁化及び磁気ノイズに対する耐性を強くすることができる。
なお、この実施の形態では、図1に示す前記第1合金膜31及び前記第2合金膜32はめっき処理により、前記回転軸2に右回りのトルクがかかった場合と、左回りのトルクがかかった場合とで、磁歪特性が反転するように形成されて磁気異方性が付与されていたが、他の方法により磁気異方性が付与されていてもよい。例えば、前記第1合金膜31及び前記第2合金膜32の表面に溝加工を施すことや、前記第1合金膜31及び前記第2合金膜32の表面に溶射による加工を施すことで前記第1合金膜31及び前記第2合金膜32に磁気異方性が付与されていてもよい。
また、この実施の形態では、前記輪状ステータ4は1つ設けられていたが、これ以上の数の輪状ステータが設けられていてもよい。例えば、前記第1ステータコア及び前記第2ステータコアとが一体に形成されている前記輪状ステータ4に代えて、前記第1ステータコア及び前記第2ステータコアと、前記第1ステータコア及び前記第2ステータコアと同じ構成である第3ステータコア及び第4ステータコアとが一体に形成されている第2輪状ステータを設けてもよい。これにより、ステータコアが4つとなり検出コイルの数が合計8つになるので、前記磁歪式トルクセンサ10にさらに冗長性を持たせることができる。
また、この実施の形態では、前記第2検出コイル452は前記第1検出コイル451と逆の巻回方向に巻回され、前記第4検出コイル462は前記第3検出コイル461と逆の巻回方向に巻回されていたが、前記第1検出コイル451と前記第2検出コイル452とが同じ方向に巻回され、前記第3検出コイル461と前記第4検出コイル462とが同じ方向に巻回されていてもよい。
また、この実施の形態では、前記第2ティース460は、前記輪状ステータ4の周方向において、隣接する前記第1ティース450同士が前記輪状ステータ4の中心に対してなす中心角の半分の角度だけ、前記第1ティース450に対して異なった位置から前記回転軸2に向かって突出していたが、前記第2ティース460の位置は必ずしもこの位置に限定されず、前記第1ティース450と干渉しない範囲で前記第1ティース450に対して適宜異なった位置から突出するように設けられていてもよい。
なお、本発明による磁歪式トルクセンサの要旨としては、以下の通りである。すなわち、回転方向が反転することで磁歪特性が反転するようにその軸方向に沿って二分されて異方性付与部材となる前記第1合金膜31及び前記第2合金膜32が表面に設けられた前記回転軸2と、前記回転軸2と同軸に設けられた前記第1ステータコア45及び前記第2ステータコア46が一体に形成された前記輪状ステータ4と、前記第1ステータコア45に設けられ、前記回転軸2に向かって突出した複数の前記第1ティース450と、前記第2ステータコア46に設けられ、前記輪状ステータ4の周方向において前記第1ティース450に対して異なった位置から前記回転軸2に向かって突出した複数の前記第2ティース460とを備え、前記各第1ティース450のうち奇数個目には前記第1検出コイル451が巻回され、前記各第1ティース450のうち偶数個目には前記第2検出コイル452が巻回され、前記各第2ティース460のうち奇数個目には前記第1検出コイル451と同じ巻回方向に前記第3検出コイル461が巻回され、前記各第2ティース460のうち偶数個目には前記第2検出コイル452と同じ巻回方向に前記第4検出コイル462が巻回され、前記第1検出コイル451の出力と、前記第2検出コイル452の出力と、前記第3検出コイル461の出力と、前記第4検出コイル462の出力とに基づいて、前記回転軸2に発生するトルク及び各検出コイル451,452,461,462の故障を検出するように構成されている。
本発明による磁歪式トルクセンサは、回転方向が反転することで磁歪特性が反転するようにその軸方向に沿って二分されて異方性付与部材となる第1合金膜31及び第2合金膜32が表面に設けられた回転軸2と、回転軸2と同軸に設けられた第1ステータコア45及び第2ステータコア46が一体に形成された輪状ステータ4と、第1ステータコア45に設けられ、回転軸2に向かって突出した複数の第1ティース450と、第2ステータコア46に設けられ、輪状ステータ4の周方向において第1ティース450に対して異なった位置から回転軸2に向かって突出した複数の第2ティース460とを用い、回転軸に発生するトルク及び各検出コイルの故障を検出するので、軸方向の長さを短くし、温度変化、回転軸の磁化及び磁気ノイズに強くすることができる。
2 回転軸
4 輪状ステータ
10 磁歪式トルクセンサ
31 第1合金膜
32 第2合金膜
45 第1ステータコア
46 第2ステータコア
450 第1ティース
451 第1検出コイル
452 第2検出コイル
460 第2ティース
461 第3検出コイル
462 第4検出コイル

Claims (2)

  1. 回転方向が反転することで磁歪特性が反転するように、その軸方向に沿って二分されて異方性付与部材となる第1,第2合金膜(31,32)が表面に設けられた回転軸(2)と、
    前記回転軸(2)と同軸に設けられた第1ステータコア(45)及び第2ステータコア(46)が一体に形成された輪状ステータ(4)と、
    前記第1ステータコア(45)に設けられ、前記回転軸(2)に向かって突出した複数の第1ティース(450)と、
    前記第2ステータコア(46)に設けられ、前記輪状ステータ(4)の周方向において前記第1ティース(450)に対して異なった位置から前記回転軸(2)に向かって突出した複数の第2ティース(460)と、
    を備え、
    前記各第1ティース(450)のうち奇数個目には第1検出コイル(451)が巻回され、前記各第1ティース(450)のうち偶数個目には第2検出コイル(452)が巻回され、前記各第2ティース(460)のうち奇数個目には前記第1検出コイル(451)と同じ巻回方向に第3検出コイル(461)が巻回され、前記各第2ティース(460)のうち偶数個目には前記第2検出コイル(452)と同じ巻回方向に第4検出コイル(462)が巻回され、
    前記第1検出コイル(451)の出力と、前記第2検出コイル(452)の出力と、前記第3検出コイル(461)の出力と、前記第4検出コイル(462)の出力とに基づいて、前記回転軸(2)に発生するトルク及び前記各検出コイル(451,452,461,462)の故障を検出する
    ことを特徴とする磁歪式トルクセンサ。
  2. 前記第2ティース(460)は、前記輪状ステータ(4)の周方向において、隣接する前記第1ティース450同士が前記輪状ステータ(4)の中心に対してなす中心角の半分の角度だけ、前記第1ティース(450)に対して異なった位置から前記回転軸(2)に向かって突出することを特徴とする請求項1に記載の磁歪式トルクセンサ。
JP2017001033A 2017-01-06 2017-01-06 磁歪式トルクセンサ Active JP6841472B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017001033A JP6841472B2 (ja) 2017-01-06 2017-01-06 磁歪式トルクセンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017001033A JP6841472B2 (ja) 2017-01-06 2017-01-06 磁歪式トルクセンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018109595A JP2018109595A (ja) 2018-07-12
JP6841472B2 true JP6841472B2 (ja) 2021-03-10

Family

ID=62844992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017001033A Active JP6841472B2 (ja) 2017-01-06 2017-01-06 磁歪式トルクセンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6841472B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2939566A1 (de) * 1979-09-29 1981-04-09 Zahnradfabrik Friedrichshafen Ag, 7990 Friedrichshafen Magnetostriktives messverfahren, insbesondere zur drehmomentmessung an wellen
JP4158858B2 (ja) * 2003-12-04 2008-10-01 多摩川精機株式会社 回転角度検出器
JP2012220406A (ja) * 2011-04-12 2012-11-12 Minebea Co Ltd 角度検出装置
JP2013247828A (ja) * 2012-05-29 2013-12-09 Tamagawa Seiki Co Ltd 冗長系レゾルバ巻線構造
GB201412473D0 (en) * 2014-07-14 2014-08-27 Rolls Royce Plc Shaft stiffness

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018109595A (ja) 2018-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7099699B2 (ja) 透磁率の変化を検出するためのコア構造体および歪み検出装置
JP4292967B2 (ja) 磁歪式トルクセンサ
JP7076781B2 (ja) 透磁率の変化を検出するためのコアおよび歪み検出装置
JP7076780B2 (ja) 透磁率の変化を検出するためのコア構造体および歪み検出装置
JP5818104B2 (ja) 回転角度検出装置
JP2007198843A (ja) 磁気検出装置
US20220018723A1 (en) Torque detection sensor
US20220003617A1 (en) Torque detection sensor
JP6675570B2 (ja) 磁歪式トルクセンサ
US10677613B2 (en) Resolver
JP6841472B2 (ja) 磁歪式トルクセンサ
US11092502B2 (en) Torque sensor
JP5138039B2 (ja) 磁気式位置センサ
JP6961222B2 (ja) 歪みセンサのステータ構造
JP4305271B2 (ja) 磁歪式トルクセンサ
JP6883843B2 (ja) トルク検出装置
JP2008286219A (ja) 軸受装置および軸受予圧検出装置
JP4704018B2 (ja) トルクセンサ
JP6762537B2 (ja) 冗長系歪みセンサ
JP6989114B2 (ja) トルク検出装置
JP6942319B2 (ja) 並列巻線レゾルバ
JP2019215175A (ja) 歪みセンサのステータ構造
JP7111315B2 (ja) 歪みセンサ構造
JP2019211335A (ja) 回転角検出機能を備える磁歪式トルクセンサ
JP7110960B2 (ja) トルクセンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6841472

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250