JP6960631B2 - ミシン針 - Google Patents

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Description

この発明は、ミシン縫製に用いられるミシン針に関する。
従来、上糸と布との摩擦抵抗を軽減するための長溝を備えたミシン針が実用に供されている。こうしたミシン針を使用すると、ミシン針が縫製対象の生地を貫通したときに、糸穴に通された上糸が長溝に沿って案内され、生地の下方へと引き込まれるようになっている。生地の下方へと引き込まれた上糸は、ミシン針が上動するときにループを形成する。このループがミシン針の裏側において剣先に捕捉され、縫い目が形成される。
しかしながら、上糸で形成されるループの大きさや形状が適切でないと、ループを剣先でうまく捕捉できず、目飛びなどの問題が発生する可能性がある。例えば、ループが大きすぎると、ループが倒れてしまい剣先でうまく捕捉できない場合がある。また、ループが小さすぎると、剣先がループの内側に入り込めず、上糸の捕捉に失敗する場合がある。
こうした問題を解決するために、例えば特許文献1や特許文献2には、長溝の幅または深さを2段階に設定することで上糸の動きを抑制する発明が開示されている。具体的には、柄側の長溝の幅を狭く形成することで上糸の動きを抑制し、安定してループを形成するようにしている。
実公昭60−10542号公報 実公平7−63554号公報
しかしながら、上記した特許文献1または特許文献2記載の構成では、幅を狭くまたは浅く形成した長溝および生地の間に上糸を挟み込んだ摩擦によって上糸を保持する構成であるため、上糸の広い範囲において長溝や生地と摩擦が大きくなり、上糸のダメージが大きくなる可能性があった。また、上糸が幅の狭い長溝に入り込むときにも大きな摩擦が生じるため、このときにも上糸の広い範囲がダメージを受ける可能性があった。
また、上記した特許文献1または特許文献2記載の構成では、長溝の形状を全体的に変更しなければならない。すなわち、加工範囲が広くなるため、製作工程や品質管理が複雑になるという問題があった。例えば、細くて深い溝を切らなければならないため加工が困難であるという問題や、溝を2回に分けて加工する場合につなぎ部の精度が求められるという問題があった。
そこで、本発明は、安定したループを形成することができるとともに、上糸へのダメージが少なく、製造も容易なミシン針を提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
請求項1記載の発明は、ミシンに取り付けられる柄部と、前記柄部よりも先端側に設けられた針幹部と、を備えたミシン針であって、前記針幹部には、糸穴が貫通形成されるとともに、前記糸穴位置から前記柄部の方向へ糸を案内する長溝が形成されており、前記長溝は、糸の動きを抑制するための抑制部と、前記抑制部を挟んで両側に同じ深さかつ同じ幅で形成された平行部と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、前記抑制部は、前記ミシン針をミシンに取り付けて使用したときに、その全体が縫製対象の生地よりも下方まで移動することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、ミシンに取り付けられる柄部と、前記柄部よりも先端側に設けられた針幹部と、を備えたミシン針であって、前記針幹部には、糸穴が貫通形成されるとともに、前記糸穴の位置から前記柄部の方向へ糸を案内する長溝が形成されており、前記長溝の中途部に、糸の動きを抑制するための抑制部が設けられており、前記抑制部は、前記ミシン針をミシンに取り付けて使用したときに、その全体が縫製対象の生地よりも下方まで移動することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3に記載の発明の特徴点に加え、前記抑制部は、前記長溝の開口縁を狭めた蟻溝状であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明は上記の通りであり、針幹部には、糸穴が貫通形成されるとともに、糸穴の位置から柄部の方向へ糸を案内する長溝が形成されており、前記長溝は、糸の動きを抑制するための抑制部と、前記抑制部を挟んで両側に同じ深さかつ同じ幅で形成された平行部と、を備える。このような構成によれば、抑制部によって上糸の動きを抑制することで、安定したループ形成を実現できる。
しかも、抑制部は長溝の中途部に局所的に設けられているため、上糸に負荷がかかる範囲が狭くなっており、上糸に与えるダメージを最小限とすることができる。また、抑制部の範囲が狭いので、抑制部に入り込むときに摩擦が生じる範囲も狭くなっており、上糸のダメージを最小限とすることができる。
また、抑制部を形成するときの加工範囲が狭いため、長溝の形状を全体的に変更する必要がなく、製造も容易である。
また、請求項に記載の発明は上記の通りであり、抑制部は、長溝の開口縁を狭めた蟻溝状である。このような構成によれば、抑制部から上糸が外れにくいので、上糸を確実に保持することができる。また、抑制部に保持された上糸が生地に当たりにくくなるので、生地と上糸との摩擦が生じにくくなる。すなわち、上糸が受けるダメージを抑制することができる。
また、請求項2および3に記載の発明は上記の通りであり、抑制部は、ミシン針をミシンに取り付けて使用したときに、その全体が縫製対象の生地よりも下方まで移動する。このような構成によれば、糸穴の近くで上糸を保持できるので、抑制部側にループが形成されることを抑制し、裏側に安定してループが形成されるようにすることができる。
また、ミシン針が生地を通過するときに、生地によって上糸が抑制部に押しこまれるので、上糸を抑制部で確実に保持することができる。
ミシン針の(a)正面図、(b)背面図である。 ミシン針の(a)A−A断面図、(b)B−B断面図、(c)C−C断面図である。 ミシン針をミシンに取り付けて使用したときの様子を説明する図であって、(a)ミシン針が生地上面に位置する図、(b)ミシン針が下死点に位置する図、(c)剣先が上糸を捕捉するときの図である。 抑制部におけるミシン針の断面図であって、(a)第1実施形態に係る図、(b)変形例1に係る図、(c)変形例2に係る図、(d)変形例3に係る図である。 変形例4に係るミシン針の(a)針先付近を拡大した背面図、(b)D−D断面図である。 変形例5に係るミシン針の(a)針先付近を拡大した背面図、(b)E−E断面図である。 変形例6に係るミシン針の(a)針先付近を拡大した背面図、(b)F−F断面図である。 変形例7に係るミシン針の(a)針先付近を拡大した背面図、(b)G−G断面図である。 従来のミシン針をミシンに取り付けて使用したときの様子を説明する図であって、(a)ミシン針が生地上面に位置する図、(b)ミシン針が下死点に位置する図、(c)上糸のループが大きすぎて倒れたため剣先で捕捉できなった状態の図である。 従来のミシン針をミシンに取り付けて使用したときの様子を説明する図であって、上糸のループが小さすぎて剣先で捕捉できなった状態の図である。
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。
本実施形態に係るミシン針10は、ミシンに取り付けられる柄部11と、柄部11よりも先端側に設けられた針幹部12と、を備える。
針幹部12は、縫製対象の生地20を貫通可能な部位である。この針幹部12の先端は尖った形状となっており、針先を形成している。この針幹部12の先端付近には、上糸21を通すための糸穴13が貫通形成されている。
この針幹部12の表側には、図1(a)に示すように、糸穴13の位置から柄部11の方向へ上糸21を案内する長溝14が形成されている。
また、この針幹部12の裏側には、図1(b)に示すように、糸穴13の位置から柄部11の方向へ抉り部17が形成されている。抉り部17は、平坦に形成された表面を備え、その表面が糸穴13の貫通方向に対して垂直な面を形成している。本実施形態に係る抉り部17の最大幅は、長溝14の最大幅よりも大きく、針幹部12の幅とほぼ同じ幅となっている。
上記した長溝14は、平行部15と、抑制部16と、を備える。
平行部15は、図2(b)に示すように、断面コ字形の溝であり、側面15aが互いに平行に形成されている。この平行部15は、ミシン針10の長手方向に沿って、同じ深さかつ同じ幅で、直線的に形成されている。
抑制部16は、長溝14の中途部に局所的に設けられている。この抑制部16は、上糸21の動きを抑制するためのものであり、平行部15よりも溝の断面積が小さくなるように形成されている。これにより、溝の内面と上糸21との接触抵抗により、糸の移動を抑制するようになっている。
本実施形態に係る抑制部16は、図2(c)に示すように、溝の底面の幅が平行部15と同じであるが、両側の側面16aが開口縁16bの方向に行くに従って次第に接近するように傾斜している。このため、抑制部16は、長溝14の開口縁16bを狭めた蟻溝状となっている。この形状により、抑制部16の内側に入り込んだ上糸21を確実に保持できるようになっている。
また、本実施形態に係る抑制部16は、図1(a)に示すように、ミシン針10の長手方向に見たときに、抑制部16の中央に行くに従って開口縁16bが徐々に接近するように形成されている。言い換えると、抑制部16の中央において最も開口が狭くなるように形成されている。更に具体的には、両側の開口縁16bが、互いに対向する凸曲面を形成している。この形状により、上糸21にできるだけ負荷をかけずに上糸21を抑制部16の内側に入り込ませることができるとともに、抑制部16の内側に入り込ませた上糸21を確実に保持できるようになっている。
上記した平行部15と抑制部16とによって長溝14が形成されており、抑制部16を挟んで両側に平行部15が設けられている。なお、長溝14のうちで抑制部16が設けられる範囲はごく狭い範囲である。抑制部16が設けられる範囲は、少なくとも、長溝14全体の1/5以下であり、更に望ましくは1/10以下である。
このような形状とすることで、上糸21の動きが抑制部16によって抑制され、上糸21によって安定したループ22が形成されるようになっている。
すなわち、従来のミシン針10では、図9(a)に示すように、糸穴13に通された上糸21が長溝14に沿って対向している。この状態からミシン針10が縫製対象の生地20を貫通すると、図9(b)に示すように、上糸21が長溝14に沿って生地20の下方へと引き込まれる。そして、ミシン針10が下死点から上昇するときに、上糸21のループ22が形成されるので、剣先25はこのループ22を捕捉しようとする。
しかしながら、図9(c)に示すように、滑りの良い上糸21(フィラメント糸など)や復元力の強い上糸21(太番手の糸など)を使用していると、ミシン針10が下死点に到達したときに、慣性や復元力によって上糸21が過剰に供給され、ループ22が大きくなりすぎる場合がある。ループ22が大きすぎると、ループ22が倒れてしまい、剣先25でループ22をうまく捕捉できない場合がある。
また、図10に示すように、上糸21が長溝14から外れると、上糸21のループ22が表側(剣先25とは反対側)に膨らんでしまい、剣先25側に十分なループ22が形成されない場合がある。剣先25側に十分なループ22が形成されない場合、剣先25がループ22の内側に入り込めず、ループ22の捕捉に失敗する。
このように従来のミシン針10では、剣先25が上糸21の捕捉に失敗し、目飛びなどの問題が発生することがあった。なお、針幹部12の抉り部17を深くすれば、針幹部12とループ22との間に大きな間隙を設けることができるので、剣先25でループ22を捕捉しやすくすることができる。しかしながら、抉り部17を深くするとミシン針10の強度が低下するため、耐久性を犠牲にしなければならない。
この点、本実施形態に係るミシン針10によれば、抉り部17を深くしなくても、剣先25でループ22を捕捉しやすくすることができる。
すなわち、本実施形態に係るミシン針10は、図3(a)に示すように、糸穴13に通された上糸21が長溝14に沿って対向している点は従来と同様である。この状態からミシン針10が縫製対象の生地20を貫通すると、図3(b)に示すように、上糸21が長溝14に入り込むとともに、上糸21が抑制部16に保持される。上糸21が抑制部16に保持されることで、針幹部12の表側の上糸21の移動が抑制される。
このため、ミシン針10が下死点に到達したときに、上糸21に慣性や復元力が働いても、上糸21が抑制部16に保持されているため、上糸21が過剰に供給されることはない。また、上糸21は表側(剣先25とは反対側)において抑制部16に保持されているため、ミシン針10が上昇に転じたときに上糸21のループ22が表側に膨らまない。言い換えると、ミシン針10の裏側にループ22が形成されやすくなっており、剣先25側に適度な大きさのループ22を形成することができる。このように長溝14の裏側にちょうど良い大きさのループ22が形成されるので、図3(c)に示すように、剣先25はこのループ22を確実に捕捉することができる。
なお、図3(b)に示すように、抑制部16は、ミシン針10をミシンに取り付けて使用したときに、その全体が縫製対象の生地20よりも下方まで移動するようになっている。このように構成することで、ミシン針10が生地20を通過するときに、生地20によって上糸21を抑制部16の内側に押しこむことができる。すなわち、上糸21が抑制部16から外れても、ミシン針10の往復動により自動的に上糸21が抑制部16に保持されるので、ミシン等に特別な機構を設けなくても上糸21に抑制部16を作用させることができる。
また、抑制部16は開口縁16bを狭めた形状であるため、抑制部16の内側に押しこまれた上糸21が開口縁16bによって両側から覆われるようになっている。このため、上糸21が開口縁16bによって蓋をされるような形となり、抑制部16から外れにくくなっている。また、上糸21が開口縁16bに蓋をされて抑制部16から飛び出ないので、上糸21が生地20に当たりにくく、摩擦が生じにくくなっている。
以上説明したように、本実施形態によれば、針幹部12には、糸穴13が貫通形成されるとともに、糸穴13の位置から柄部11の方向へ上糸21を案内する長溝14が形成されており、長溝14の中途部に、上糸21の動きを抑制するための抑制部16が設けられている。このような構成によれば、抑制部16によって上糸21の動きを抑制することで、安定したループ22の形成を実現できる。
しかも、抑制部16は長溝14の中途部に局所的に設けられているため、上糸21に負荷がかかる範囲が狭くなっており、上糸21に与えるダメージを最小限とすることができる。また、抑制部16の範囲が狭いので、抑制部16に入り込むときに摩擦が生じる範囲も狭くなっており、上糸21のダメージを最小限とすることができる。
また、抑制部16を形成するときの加工範囲が狭いため、長溝14の形状を全体的に変更する必要がなく、製造も容易である。
また、抑制部16は、長溝14の開口縁16bを狭めた蟻溝状である。このような構成によれば、抑制部16から上糸21が外れにくいので、上糸21を確実に保持することができる。また、抑制部16に保持された上糸21が生地20に当たりにくくなるので、生地20と上糸21との摩擦が生じにくくなる。すなわち、上糸21が受けるダメージを抑制することができる。
また、抑制部16は、ミシン針10をミシンに取り付けて使用したときに、その全体が縫製対象の生地20よりも下方まで移動する。このような構成によれば、糸穴13の近くで上糸21を保持できるので、抑制部16側にループ22が形成されることを抑制し、裏側に安定してループ22が形成されるようにすることができる。
また、ミシン針10が生地20を通過するときに、生地20によって上糸21が抑制部16に押しこまれるので、上糸21を抑制部16で確実に保持することができる。
なお、抑制部16の位置は、生地20よりも下方まで移動する箇所に自由に設定することができる。例えば、使用する糸の種類に対応させて、抑制部16の位置を変えた複数種類のミシン針10を製造してもよい。また、このような複数種類のミシン針10を製造するときに、抑制部16をプレス加工で形成してもよい。すなわち、まず、抑制部16を備えない平行な長溝14を形成したミシン針10を製作する。その後、長溝14の中途部をプレス加工して抑制部16を形成する。このようにすれば、プレス加工の工程のみを変えるだけで、抑制部16の位置が異なる複数種類のミシン針10を製造することができる。
なお、上記した実施形態に係る抑制部16は、図4(a)に示すように、内側の側面16aが直線的に次第に傾斜するように形成したが、これに限らない。
例えば、図4(b)に示すように、抑制部16の内側の側面16aの傾斜角度を段階的に変更し、開口縁16bを狭めた形状としてもよい。具体的には、抑制部16の内側の側面16aよりも急激に開口を狭める突出部16cを設け、抑制部16の内側の側面16aが次第に傾斜するとともに、開口縁16bにおいて急激に内側に接近するようにしてもよい。
また、図4(c)に示すように、抑制部16の内側の側面16aが曲線的に次第に傾斜するように形成してもよい。具体的には、抑制部16の内側の側面16aが、外側に曲線的に膨らむようにし、この側面16aによって、長溝14の開口縁16bを狭めた蟻溝状を形成してもよい。
また、図4(d)に示すように、抑制部16の内側の側面16aを互いに平行に設けてもよい。ただし、この抑制部16の幅(対向する側面16aの距離)は、平行部15の幅(対向する側面15aの距離)よりも小さく設定されている。これにより、抑制部16の溝の断面積が、平行部15の溝の断面積よりも小さく形成されている。
なお、上記した実施形態においては、針幹部12の裏側に比較的深い抉り部17を設けている。しかしながら、本実施形態に係るミシン針10によれば、抉り部17を深くしなくても剣先25でループ22を捕捉しやすいため、図5〜7に示すような形態も可能である。
すなわち、図5に示す例では、ごく浅い抉り部17を設けている。この抉り部17は、糸穴13の幅よりも狭く形成されている。このような浅い抉り部17を設けた場合でも、ループ22が確実に形成されるので、剣先25でループ22を捕捉可能とすることができる。そして、抉り部17を浅くすることでミシン針10の強度を向上させることができる。
また、図6に示す例では、抉り部17を設けていない。このように抉り部17を設けなくても、ループ22が確実に形成されるので、剣先25でループ22を捕捉可能とすることができる。抉り部17を設けないことで、ミシン針10の強度を向上させることができる。
また、図7に示す例では、抉り部17の代わりに裏溝18を設けている。裏溝18は、針幹部12の裏側をくぼませて形成されており、糸穴13の幅よりも狭く形成されている。このように、裏溝18を設けた場合でも、ループ22が確実に形成されるので、剣先25でループ22を捕捉可能とすることができる。また、裏溝18の幅が狭いので、ミシン針10の強度を向上させることができる。
また、上糸21の流入量の調整やダメージ低減のために、図8に示すように、裏溝18に抑制部19を設けてもよい。この裏溝18の抑制部19は、上記した他の実施形態に係る抑制部16と同様に構成すればよい。なお、図8に示す例では、糸穴13と裏溝18との間に抉り部17を設けている。このように裏溝18に抑制部19を設けることで、前の縫目からの糸を引き込みやすくなるので、糸締り効果を発揮することができる。
10 ミシン針
11 柄部
12 針幹部
13 糸穴
14 長溝
15 平行部
15a 側面
16 抑制部
16a 側面
16b 開口縁
16c 突出部
17 抉り部
18 裏溝
19 抑制部
20 生地
21 上糸
22 ループ
25 剣先

Claims (4)

  1. ミシンに取り付けられる柄部と、前記柄部よりも先端側に設けられた針幹部と、を備えたミシン針であって、
    前記針幹部には、糸穴が貫通形成されるとともに、前記糸穴の位置から前記柄部の方向へ糸を案内する長溝が形成されており、
    前記長溝は、糸の動きを抑制するための抑制部と、前記抑制部を挟んで両側に同じ深さかつ同じ幅で形成された平行部と、を備えることを特徴とする、ミシン針。
  2. 前記抑制部は、前記ミシン針をミシンに取り付けて使用したときに、その全体が縫製対象の生地よりも下方まで移動することを特徴とする、請求項記載のミシン針。
  3. ミシンに取り付けられる柄部と、前記柄部よりも先端側に設けられた針幹部と、を備えたミシン針であって、
    前記針幹部には、糸穴が貫通形成されるとともに、前記糸穴の位置から前記柄部の方向へ糸を案内する長溝が形成されており、
    前記長溝の中途部に、糸の動きを抑制するための抑制部が設けられており、
    前記抑制部は、前記ミシン針をミシンに取り付けて使用したときに、その全体が縫製対象の生地よりも下方まで移動することを特徴とする、ミシン針。
  4. 前記抑制部は、前記長溝の開口縁を狭めた蟻溝状であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のミシン針。
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