JP6199750B2 - 紐留め具 - Google Patents

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Description

この発明は、紐留め具に関し、雄部材の操作性を向上することができるようにしたものである。
従来、本体と操作体との両側に2個の紐通し穴をそれぞれ設け、2個の紐通し穴の間に、圧縮スプリング等の弾性体を設けた紐通し具が知られている(特許文献1の段落番号「0011」〜「0013」及び図4参照)。
実公平07-000971号公報
しかし、上記した従来の紐通し具は、2個の紐通し穴の位置と弾性体との位置を異ならせていたので、操作体の操作方向の厚みを比較的薄くできる利点はあった。しかし、従来の紐通し具において、紐通し穴の個数を仮に1個に減らすと、操作体がその操作方向に対して傾き易くなり、操作体の操作性が悪化してしまうという問題点があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、紐通し部に挿通された紐類の挿通方向に沿う、雌部材と雄部材との対向面には少なくとも線接触可能な直線部分を設けることで、雄部材の操作方向に対するガイド機能を持たせることができ、これにより雄部材の押圧位置にかかわらず、雄部材の操作性を向上することができるようにしたものである。
また、請求項1に記載の発明によれば、付勢手段のレイアウトを、紐通し部の下側から横側に変更することで、紐類のリリース時に、紐通し具をはさみ持っている指と指との間で紐通し具が傾き、いわゆる「転び」を防止することができる。これに加え、請求項1に記載の発明によれば、上記直線部分を設けることで、雌部材の外面を直線部分を基調としたデザインとすることででき、当該外面が指のガイド機能を持ち、紐類のリリース時のいわゆる「転び」を低減することができる。
一方、請求項1に記載の発明によれば、上記レイアウトの変更により、雄部材の操作面積を拡大できることから、紐類のリリース時に、操作面積が小さく、指が痛くなることを防止することができる。また、請求項1に記載の発明によれば、上記レイアウトの変更により、雄部材の操作方向の厚みの薄型化を実現することができる。
これに加え、請求項1に記載の発明は、雌部材の開口に対向する底部に、雄部材の周壁の少なくとも一部が通過可能な貫通部を設けることで、雄部材の押し込み時に雌部材とのラップ部分を持たせることが可能となり、これにより雄部材の押し込み方向の厚みの薄型化を実現することができるようにしたものである。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、雄部材の第2紐通し部と付勢手段との間に隔壁を設けることで、当該隔壁が紐類を通す際のガイドとして機能し、紐類の挿入性を向上することができるようにしたものである。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項3に記載の発明は、隔壁のコイルスプリングとラップする領域を部分的に切除することで、当該隔壁で仕切られた幅方向の長さを短くでき、小型化を実現することができるようにしたものである。
(請求項4)
請求項45に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項4に記載の発明は、雌部材にバンド等の帯状材を挿通可能な孔部を設けることで、当該孔部に挿通したバンド等の帯状材により、紐留め具を袋物や衣服等に取り付けることができるようにしたものである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を特徴とする。
第1に、紐留め具(1)は、例えば図1に示すように、次の構成からなる。
(1)雌部材(30)
雌部材(30)は、例えば図1、図13及び図14に示すように、紐類(20)を挿通可能な第1紐通し部(33)を有し、少なくとも一方に開口(31)を有する筒状のものである。
「紐類(20)」は、丸紐、平紐、テープ、バンド、コード等を含むものである。
また、「第1紐通し部(33)」は、穴、スリットを含むものである。
(2)雄部材(40)
雄部材(40)は、例えば図1、図13及び図14に示すように、雌部材(30)の開口(31)から出入り可能に支持され、第1紐通し部(33)と連通可能であり、第1紐通し部(33)に挿通された紐類(20)が挿通可能な第2紐通し部(44)を有するものである。
「第2紐通し部(44)」は、穴、スリットを含むものである。
(3)付勢手段(例えばコイルスプリング50)
付勢手段(例えばコイルスプリング50)は、例えば図1及び図12に示すように、雌部材(30)と雄部材(40)との間に設けられ、雌部材(30)の開口(31)から雄部材(40)が突出する方向に付勢力を与えるものである。
第2に、雄部材(40)の第2紐通し部(44)と付勢手段(例えばコイルスプリング50)とは、例えば図15に示すように、互いに隣接している。
第3に、雌部材(30)の第1紐通し部(33)に挿通された紐類(20)の挿通方向に沿う、雌部材(30)と雄部材(40)との対向面には、例えば図1及び図13に示すように、少なくとも線接触可能な直線部分(38,39,48,49)が設けられている。
第4に、雌部材(30)の開口(31)に対向する底部には、例えば図2及び図14に示すように、雄部材(40)の周壁の少なくとも一部が通過可能な貫通部(36)が設けられている。
第5に、第1紐通し部(33)は、例えば図4に示すように、対向して一対形成されている。
第6に、貫通部(36)は、例えば図5に示すように、各第1紐通し部(33)の内側に一対形成されている。
第7に、雄部材(40)には、例えば図9及び図14に示すように、一対位置し、雄部材(40)の押圧方向における、雌部材(30)とのラップ部分であり、貫通部(36)にはまり込む突縁部(47)を設けている。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、雄部材(40)の第2紐通し部(44)と付勢手段(例えばコイルスプリング50)との間には、例えば図1及び図15に示すように、隔壁(46)が設けられている。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
第1に、付勢手段は、例えば図1に示すように、コイルスプリング(50)である。
第2に、隔壁(46)は、例えば図11、図12及び図15に示すように、コイルスプリング(50)とラップする領域が部分的に切除されている(切除部46a参照)。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、雌部材(30)には、例えば図1及び図2に示すように、バンド等の帯状材(図示せず)を挿通可能な孔部(37)が設けられている。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1に記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、紐通し部に挿通された紐類の挿通方向に沿う、雌部材と雄部材との対向面には少なくとも線接触可能な直線部分を設けることで、雄部材の操作方向に対するガイド機能を持たせることができ、これにより雄部材の押圧位置にかかわらず、雄部材の操作性を向上することができる。
これに加え、請求項1に記載の発明によれば、雌部材の開口に対向する底部に、雄部材の周壁の少なくとも一部が通過可能な貫通部を設けることで、雄部材の押し込み時に雌部材とのラップ部分を持たせることが可能となり、これにより雄部材の押し込み方向の厚みの薄型化を実現することができる。
(請求項2)
請求項2に記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2に記載の発明によれば、雄部材の第2紐通し部と付勢手段との間に隔壁を設けることで、当該隔壁が紐類を通す際のガイドとして機能し、紐類の挿入性を向上することができる。
(請求項3)
請求項3に記載の発明によれば、上記した請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3に記載の発明によれば、隔壁のコイルスプリングとラップする領域を部分的に切除することで、当該隔壁で仕切られた幅方向の長さを短くでき、小型化を実現することができる。
(請求項4)
請求項4に記載の発明によれば、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4に記載の発明によれば、雌部材にバンド等の帯状材を挿通可能な孔部を設けることで、当該孔部に挿通したバンド等の帯状材により、紐留め具を袋物や衣服等に取り付けることができる。
紐留め具の分解断面図である。 雌部材の平面図である。 雌部材の正面図である。 雌部材の側面図である。 雌部材の底面図である。 雌部材の断面図である。 雄部材の平面図である。 雄部材の側面図である。 雄部材の底面図である。 雄部材の正面図である。 雄部材を底面側から見た斜視図である。 組み立て状態の紐留め具の断面図である。 紐類を挿通した紐留め具の斜視図である。 図13に対応し、底面側から見た斜視図である。 図11に対応し、コイルスプリングを装着し、紐類を挿通した雄部材の斜視図である。 図12に対応し、紐類を挿通した紐留め具の断面図である。
(紐留め具10)
図1中、10は紐留め具を示し、フード付きのジャケット等の衣類等のフードや裾等に通した紐類20を挿通し、当該紐類20の長さ調整に使用されるものである。
紐類20としては、丸紐、平紐、テープ、バンド、コード等を含むものである。
なお、紐留め具10を衣類等の紐類20に使用したが、これに限定されず、鞄、リックサック、小物袋、靴或いはハーネス等に使用してもよい。
紐留め具10は、図1に示すように、大別すると、次のパーツから構成されている。
なお、次の(1)〜(3)については後述する。
(1)雌部材30
(2)雄部材40
(3)コイルスプリング50(付勢手段)
なお、紐留め具10のパーツは、上記した(1)〜(3)に限定されず、雌部材30の後述する孔部37に挿入するバンド等の帯状材(図示せず)を含めてもよい。
(雌部材30)
雌部材30は、図1、図13及び図14に示すように、紐類20を挿通可能な第1紐通し部33を有し、少なくとも一方に開口31を有する筒状のものである。
雌部材30は、適度な剛性を有する熱可塑性の樹脂、例えばPOM(ポリアセタールまたはポリオキシメチレン)により一体成形されている。
なお、雌部材30の材質として、POMを例示したが、これに限定されず、他の樹脂材料を用いてもよいし、或いは金属製としてもよい。
雌部材30は、図2に示すように、全体が正六角形に形成され、正六角形の一辺を切断した六角形の筒形に形成されている。上記切断部分には、バンド等の帯状材(図示せず)を挿通可能な孔部37が設けられている。
孔部37は、図2及び図4〜6に示すように、上下に貫通するとともに、図2において上下に長い長円形に形成されている。
なお、孔部37を長円形に形成したが、これに限定されず、方形、円形、或いは楕円形等に形成してもよい。
雌部材30は、図6に示すように、六角形の筒形の上面が開放され、開口31となり、底面が塞がれ、内部には中空部32が形成されている。中空部32には、図1及び図12に示すように、後述する雄部材40が開口31から出入り可能に支持される。
雌部材30は、図2〜6に示すように、次の各部を備える。
なお、次の(1)〜(5)については後述する。
(1)第1紐通し部33
(2)スライド溝34
(3)スプリング受部35
(4)貫通部36
(5)内側直線部38,39
なお、雌部材30の各部は、上記した(1)〜(5)に限定されない。
(雄部材40)
雄部材40は、図1、図13及び図14に示すように、雌部材30の開口31から出入り可能に支持され、第1紐通し部33と連通可能であり、第1紐通し部33に挿通された紐類20が挿通可能な第2紐通し部44を有するものである。
雄部材40は、雌部材30と同様に、適度な剛性に加え、弾性を有する熱可塑性の樹脂、例えばPOM(ポリアセタールまたはポリオキシメチレン)により一体成形されている。
なお、雄部材40の材質として、POMを例示したが、これに限定されず、他の樹脂材料を用いてもよいし、或いは金属製としてもよい。
雄部材40は、図12〜14に示すように、雌部材30の中空部32内にはまり込むものであり、図7、図11に示すように、雌部材30の開口31の平面形状に略等しい外形を有し、六角形の筒形に形成されている。
雄部材40は、図12に示すように、六角形の筒形の上面が塞がれ、塞がれた上面が雄部材40を雌部材30に向かって押圧する際の押圧部41となっている。また、雄部材40は、図12に示すように、六角形の筒形の下面が開放され、内部には中空部42を形成されている。
雄部材40は、図7〜11に示すように、次の各部を備える。
なお、次の(1)〜(5)については後述する。
(1)第2紐通り部44
(2)スライド突起45
(3)隔壁46
(4)突縁部47
(5)外側直線部48,49
なお、雄部材40の各部は、上記した(1)〜(5)に限定されない。
(コイルスプリング50(付勢手段))
コイルスプリング50は、図1及び図12に示すように、雌部材30と雄部材40との間に設けられ、雌部材30の開口31から雄部材40が突出する方向に付勢力を与えるものであり、付勢手段を構成する。
コイルスプリング50は、図15に示すように、雄部材40の後述する第2紐通し部44と、互いに隣接して配置されている。
コイルスプリング50は、図12に示すように、一端部が雌部材30の後述する凹状のスプリング受部35にはまり込み、他端部が雄部材40の後述するスプリング室43aにはまり込み、雌部材30の中空部32の閉塞された底面と、雄部材40の閉塞された中空部32の上面とにより圧縮される。
(雌部材30の第1紐通し部33)
第1紐通し部33は、図1、図13、図14及び図16に示すように、紐類20を挿通可能なものである。第1紐通し部33は、対向して一対形成され、図1に示すように、側壁を貫通する穴状に形成され、方形をなし、4つの角を円弧状に湾曲させている。
なお、第1紐通し部33を、方形の穴状に形成したが、これに限定されず、方形のほか円形、楕円形、長円形に形成してもよいし、又、穴状にも限定されず、スリット状に形成しても良い。
(スライド溝34)
スライド溝34は、図12に示すように、中空部32内に対向して一対形成され、中空部32にはめ込まれた雄部材40の後述するスライド突起45と係合し、雄部材40が中空部32内において上下動可能に支持するためのものである。また、スライド溝34は、上下方向に延び、上端部が行き止まり、当該行き止まりの上端部にスライド突起45が当接した位置で雄部材40の最上昇位置を規制している。
なお、雌部材30にスライド溝34を、雄部材40にスライド突起45をそれぞれ形成したが、これに限定されず、図示しないが、雌部材30にスライド突起を形成し、雄部材40にスライド溝を形成してもよい。
(スプリング受部35)
スプリング受部35は、図1及び図2に示すように、中空部32の底に凹状に形成され、コイルスプリング50の外周より一回り大きい、平面が円形に形成されている。
スプリング受部35には、図12に示すように、コイルスプリング50の下端部がはまり込む。
(貫通部36)
貫通部36は、図2及び図14に示すように、雌部材30の開口31に対向する底部、すなわち中空部32の底壁に貫通状に形成され、雄部材40の周壁の少なくとも一部、すなわち後述するが突縁部47が通過可能なものである。
貫通部36は、中空部32の底壁に平面が略V字形をなすように、一対形成され、略V字形の尖った先端部が外側を向くように配置されている。
(内側直線部38,39)
内側直線部38,39は、図1及び図13に示すように、雌部材30の第1紐通し部33に挿通された紐類20の挿通方向に沿う、すなわち挿通方向と平行に延び、雄部材40側の対向面と対向する雌部材30側の対向面に設けられ、雄部材40側の後述する外側直線部48,49と少なくとも線接触可能なものである。
内側直線部38,39は、中空部32内の内側面に位置し、六角形の対向する2辺を利用して一対形成している。内側直線部38,39は、図12及び図16に示すように、雌部材30の中空部32にはめ込まれた雄部材40の外側直線部48,49と面接触する。
なお、内側直線部38,39を対向させて一対形成したが、これに限定されず、単数、或いは3個以上設けてもよい。また、内側直線部38,39を、雄部材40の外側直線部48,49と面接触させたが、少なくとも線接触可能なものであればよい。
(雄部材40の第2紐通り部44)
第2紐通り部44は、図12及び図16に示すように、雌部材30の中空部32にはめ込まれた状態において、雌部材30の第1紐通し部33と連通可能であり、第1紐通し部33に挿通された紐類20が挿通可能なものである。第2紐通り部44は、図11に示すように、対向して一対形成され、側壁を貫通する穴状に形成され、方形をなし、4つの角を円弧状に湾曲させている。
なお、第2紐通り部44を、方形の穴状に形成したが、これに限定されず、方形のほか円形、楕円形、長円形に形成してもよいし、又、穴状にも限定されず、スリット状に形成しても良い。
(スライド突起45)
スライド突起45は、図12に示すように、雌部材30が中空部32にはめ込まれた状態で、雌部材30のスライド溝34にはまり込むものである。スライド突起45は、図1に示すように、下端部から背向して外向きに爪状に一対突出している。
スライド突起45は、雌部材30のスライド溝34に押されて弾性的にたわみ込み、スライド溝34を通過後、復元し、スライド溝34にはまり込む。
(隔壁46)
隔壁46は、図11及び図15に示すように、第2紐通し部44とコイルスプリング50との間に位置し、雄部材40の中空部42内をスプリング室43aと紐室43bとに仕切るものである。
隔壁46は、図1に示すように、中空部42の内側の上面から下方に向かって延び、その下端部を第2紐通り部44の高さの途中、すなわち略1/2の高さに位置させている。
隔壁46は、図11、図12及び図15に示すように、コイルスプリング50とラップする領域が部分的に切除され、すなわち切除部46aを形成している。
切除部46aは、図9に示すように、隔壁46の長さの略中央に位置し、切除部46aをはさんで対向する隔壁46の切断端面を、コイルスプリング50の外周に合わせて斜めに傾斜させている。なお、切除部46aは、成形時に形成され、成形後に切除しているという意味ではない。
(突縁部47)
突縁部47は、図1及び図14に示すように、雄部材40の周壁の少なくとも一部に位置し、雌部材30の貫通部36を通過可能なものである。
突縁部47は、第2紐通り部44の下側に一対位置し、図9に示すように、底面から見ると、雌部材30の貫通部36に適合した略V字形に折れ曲がっている。突縁部47は、雄部材40の押圧方向における、雌部材30とのラップ部分であり、貫通部36にはまり込むことで、紐留め具10の厚みを減少できる。
(外側直線部48,49)
外側直線部48,49は、雌部材30側の内側直線部38,39と同様に、図1及び図13に示すように、雌部材30の第1紐通し部33に挿通された紐類20の挿通方向に沿う、すなわち挿通方向と平行に延び、雌部材30側の対向面と対向する雄部材40側の対向面に設けられ、雌部材30側の内側直線部38,39と少なくとも線接触可能なものである。
外側直線部48,49は、雄部材40の外側面に位置し、六角形の対向する2辺を利用して一対形成している。外側直線部48,49は、図12及び図16に示すように、雌部材30中空部32にはめ込まれた際に、その内側直線部38,39と面接触する。
なお、外側直線部48,49を対向させて一対形成していたが、これに限定されず、単数、或いは3個以上設けてもよい。また、外側直線部48,49を、雌部材30の内側直線部38,39と面接触させたが、少なくとも線接触可能なものであればよい。
(紐留め具10の使用方法)
つぎに上記した構成を有する組み立て状態の紐留め具10の使用方法について説明する。
まず、紐留め具10に紐類20を挿通する。
すなわち、雄部材40の押圧部41を押圧することで、コイルスプリング50の付勢力に抗して、雌部材30の中空部32内に押し込む。これにより、雄部材40の第2紐通り部44が下降し、雌部材30の第1紐通し部33と整合する。紐類20を、第1紐通し部33から第2紐通り部44に通して、雄部材40の中空部42内に入れ、更に第2紐通り部44から第1紐通し部33に通して外に引き出す。
その後、押圧部41を押圧する力を解放すると、コイルスプリング50の圧縮復元力により、第2紐通り部44が上昇し、第1紐通し部33の上辺と第2紐通り部44の下辺とで紐類20をはさみ持つことで、紐類20の移動を阻止する。
一方、紐類20の長さを調整する際には、再度、押圧部41を押圧することで、紐留め具10に対する紐類20の長さ方向の移動が可能となる。長さ調整後、押圧部41を押圧する力を解放すると、当該位置で紐類20の長さ方向の移動が阻止される。なお、もちろん、紐類20の長さ方向に紐留め具10を移動させるようにしてもよい。
10 紐留め具 20 紐類
30 雌部材 31 開口
32 中空部 33 第1紐通し部
34 スライド溝 35 スプリング受部
36 貫通部 37 孔部
38 第1内側直線部 39 第2内側直線部
40 雄部材 41 押圧部
42 開口 43 中空部
43a スプリング室 43b 紐室
44 第2紐通り部 45 スライド突起
46 隔壁 46a 切除部
47 突縁部
48 第1外側直線部 49 第2外側直線部
50 コイルスプリング(付勢手段)

Claims (4)

  1. 紐類を挿通可能な第1紐通し部を有し、少なくとも一方に開口を有する筒状の雌部材と、
    前記雌部材の前記開口から出入り可能に支持され、前記第1紐通し部と連通可能であり、前記第1紐通し部に挿通された紐類が挿通可能な第2紐通し部を有する雄部材と、
    前記雌部材と雄部材との間に設けられ、前記雌部材の前記開口から前記雄部材が突出する方向に付勢力を与える付勢手段とからなる紐留め具にあって、
    前記雄部材の前記第2紐通し部と前記付勢手段とは、互いに隣接しており、
    前記雌部材の前記第1紐通し部に挿通された紐類の挿通方向に沿う、前記雌部材と前記雄部材との対向面には、少なくとも線接触可能な直線部分が設けられ、
    前記雌部材の前記開口に対向する底部には、
    前記雄部材の周壁の少なくとも一部が通過可能な貫通部が設けられ、
    前記第1紐通し部は、
    対向して一対形成され、
    前記貫通部は、
    各第1紐通し部の内側に一対形成され、
    前記雄部材には、
    一対位置し、前記雄部材の押圧方向における、前記雌部材とのラップ部分であり、前記貫通部にはまり込む突縁部を設けている、
    ことを特徴とする紐留め具。
  2. 前記雄部材の前記第2紐通し部と前記付勢手段との間には、
    隔壁が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の紐留め具。
  3. 前記付勢手段は、
    コイルスプリングであって、
    前記隔壁は、
    前記コイルスプリングとラップする領域が部分的に切除されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の紐留め具。
  4. 前記雌部材には、
    バンド等の帯状材を挿通可能な孔部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の紐留め具。
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