JPH10234431A - 紐止め具 - Google Patents

紐止め具

Info

Publication number
JPH10234431A
JPH10234431A JP4202797A JP4202797A JPH10234431A JP H10234431 A JPH10234431 A JP H10234431A JP 4202797 A JP4202797 A JP 4202797A JP 4202797 A JP4202797 A JP 4202797A JP H10234431 A JPH10234431 A JP H10234431A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
string
cord
hole
operating body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4202797A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Miyanaga
憲一 宮永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OSAKA BIJIYOU KOGYO KK
Original Assignee
OSAKA BIJIYOU KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OSAKA BIJIYOU KOGYO KK filed Critical OSAKA BIJIYOU KOGYO KK
Priority to JP4202797A priority Critical patent/JPH10234431A/ja
Publication of JPH10234431A publication Critical patent/JPH10234431A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Buckles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣服等に取り付けた締め付け用の紐の長さや
締め付け状態を調節するのに用いる紐止め具に於いて、
紐を簡単且つ容易に通すことができる共に、紐を通した
後には紐が外れないようにする。 【解決手段】 少なくとも枠部1aを備えた枠体1と;
前後方向へ貫通して側方へ開放された紐通し穴2aを有
し、該紐通し穴2aが枠体1の枠部1aの両側位置へ臨
めるように枠部1a内へ移動自在に挿入された操作体2
と;操作体2の紐通し穴2aの両端開口に合致可能で且
つ枠部1aとの間で紐通し穴3eを形成する切欠3dを
有し、枠体1に紐通し穴2aの側方へ開放された部分を
覆うように嵌合されたカバー体3と;枠体1と操作体2
との間若しくは操作体2とカバー体3との間に介設さ
れ、操作体2の紐通し穴2aが枠部1aとカバー体3の
切欠3dとの間に形成された紐通し穴3eと齟齬状態に
なるように操作体2を枠体1から抜ける方向へ附勢する
弾性体4とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウインドブレーカ
ー等の衣服やヘルメット・帽子等に取り付けられる締め
付け用の紐、リュックサックやナップサック等の袋物に
取り付けられる締め付け用の紐、或いは紐ネクタイ等の
装身用の紐等に装着され、紐の長さや締め付け状態を調
節するのに用いる紐止め具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ウインドブレーカーやパーカー
等の衣服に取り付けられる締め付け用の紐やリュックサ
ック等の袋物に取り付けられる締め付け用の紐には、紐
の長さや締め付け状態を調節できるように紐止め具が装
着されている。
【0003】従来、この種の紐止め具としては、例えば
実公平7−971号公報に開示された構造のものが知ら
れている。
【0004】即ち、前記紐止め具は、図21乃至図23
に示す如く、略矩形状の底壁6aと、底壁6aの外周縁
部に連設された略四角筒状の周壁6bと、周壁6bの前
後左右位置に対向状に形成された複数の紐通し穴6c
と、周壁6bに形成され、前後に対向する紐通し穴6c
同士を連通状態にする紐挿入用のスリット6dとを有す
る本体6と;本体6の各紐通し穴6cに夫々合致可能な
紐通し穴7aと、この紐通し穴7aに連通して本体6の
スリット6dに合致可能な紐挿入用のスリット7bとを
有し、本体6の周壁6b内にスライド自在に嵌合されて
本体6から抜け止めされた略直方体状の操作体7と;本
体6と操作体7との間に介設され、本体6の紐通し穴6
cと操作体7の紐通し穴7aとが、又、本体6のスリッ
ト6dと操作体7のスリット7bとが夫々齟齬状態にな
るように本体6と操作体7とを離間する方向へ附勢する
弾性体8とから構成されている。
【0005】又、この紐止め具は、指により操作体7を
弾性体8の附勢力に抗して本体6内へ押し込み、本体6
の紐通し穴6cと操作体7の紐通し穴7aとを、又、本
体6のスリット6dと操作体7のスリット7bとを夫々
合致させ、この状態で紐9の一部分を各スリット6d,
7bから本体6及び操作体7の各紐通し穴6c,7aへ
挿入することによって、紐9へ装着することができるよ
うになっている。
【0006】而して、前記紐止め具は、操作体7の押し
込みを解除すると、操作体7が弾性体8の附勢力により
本体6から離間する方向へ移動し、本体6及び操作体7
の各紐通し穴6c,7aが齟齬状態になって各紐通し穴
6c,7aの角部で紐9を挾持し、紐9に対して相対的
に移動不能となる(図23参照)。
【0007】又、この紐止め具は、操作体7を本体6内
へ押し込んで本体6の紐通し穴6cと操作体7の紐通し
穴7aとを、又、本体6のスリット6dと操作体7のス
リット7bとを夫々合致させ、この状態で紐9を引っ張
るか、若しくは紐止め具を紐9に沿って移動させること
によって、紐9の締め付け状態や長さ等を自由に調節す
ることができる。
【0008】このように、上記構成の紐止め具は、本体
6及び操作体7に紐通し穴6c,7a及びスリット6
d,7bを夫々形成し、該スリット6d,7bから紐通
し穴6c,7aへ紐9を挿入できる構成としている為、
紐通し穴6c,7aへの紐9の挿入を簡単且つ容易に行
えるうえ、紐通し穴6c,7aへ紐9を先端部以外から
挿入できると云う利点がある。その結果、紐9の両端を
衣服等の縫製品へ固着するような場合でも、予め紐止め
具を紐9に装着しておく必要もなく、縫製後に紐止め具
を装着することができて至極便利である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、前記紐止め
具は、紐通し穴6c,7aへ紐9を通し易くなっている
反面、本体6に形成したスリット6dが常時側方へ開放
された状態となっている為、各紐通し穴6c,7aへ挿
通されている紐9にスリット6d,7b方向(図22の
左右方向)への外力が作用した際に、紐9が紐通し穴6
c,7aからスリット6d,7bを経て簡単に抜け出る
と云う問題が屡々発生している。特に、紐止め具を比較
的外径の大きい紐9へ装着した場合には、本体6のスリ
ット6dと操作体7のスリット7bとが齟齬状態になり
難く、両スリット6d,7bが連通状態となる為、前記
問題がより助長されることになる。
【0010】本発明は、上記の問題点を解消する為に創
作されたものであり、その目的は紐を簡単且つ容易に通
すことができる共に、紐を通した後には紐が外れないよ
うにした紐止め具を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の請求項1に記載の紐止め具は、少なくとも
枠部を備えた枠体と;前後方向へ貫通して側方へ開放さ
れた紐通し穴を有し、該紐通し穴が枠体の枠部の両側位
置へ臨めるように枠部内へ移動自在に挿入された操作体
と;操作体の紐通し穴の両端開口に合致可能で且つ枠部
との間で紐通し穴を形成する切欠を有し、枠体に紐通し
穴の側方へ開放された部分を覆うように嵌合されたカバ
ー体と;枠体と操作体との間若しくは操作体とカバー体
との間に介設され、操作体の紐通し穴が枠部とカバー体
の切欠との間に形成された紐通し穴と齟齬状態になるよ
うに操作体を枠体から抜ける方向へ附勢する弾性体とか
ら構成したものである。
【0012】又、本発明の請求項2に記載の紐止め具
は、操作体に紐通し穴を左右対称状に形成すると共に、
カバー体に前記紐通し穴の両端開口に合致可能な切欠を
左右対称状に形成したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1乃至図6は本発明に係
る紐止め具の一例を示し、当該紐止め具は、ウインドブ
レーカー等の衣服やリュックサック等の袋物に取り付け
られた締め付け用の紐5に装着されるものであり、枠体
1と、操作体2と、カバー体3と、弾性体4とから構成
されている。
【0014】前記枠体1は、図7乃至図10に示す如
く、ナイロン等のプラスチック材により一体的に形成さ
れて居り、枠部1aと、枠部1aの下面に対向状に連設
され、枠部1aの下面方向へ突出する一対の支持片1b
と、両支持片1bの下端に連設され、枠部1aに対して
平行な底壁1cとを備えている。
【0015】具体的には、前記枠部1aは、環状に形成
されて居り、締め付け用の紐5の外周面に沿う円弧状の
凹部1dと、カバー体3の一部分が挿入されるガイド溝
1eとを備えている。即ち、凹部1dは、枠部1aの下
面で且つ各支持片1bの両側位置に左右対称状で且つ前
後に対向する状態で形成され、又、ガイド溝1eは、枠
部1aの外周面で且つ両支持片1bが連設された部分に
対向状に形成されている。
【0016】更に、前記両支持片1bは、枠体1の幅よ
りも薄肉で且つ横断面形状が円弧状の板状に形成されて
居り、その内側面及び外側面が枠部1aの内周面及びガ
イド溝1e面と夫々面一になるように、枠部1aの下面
に内方へ偏倚した状態で連設されている。この両支持片
1bとガイド溝1eの境界部分には、カバー体3に係止
される係止突起1fが夫々形成されて居り、該係止突起
1fは、カバー体3に形成した係止孔3cへ簡単且つ容
易に挿入係止されるように下半分が傾斜状にカットされ
た状態となっている。
【0017】そして、前記底壁1cは、枠部1aの内径
よりも若干小さめの円板状に形成されて居り、その上面
中央位置には弾性体4を支持する為の支持突起1gが形
成されている。
【0018】前記操作体2は、図11乃至図13に示す
如く、ナイロン等のプラスチック材により略円柱状に形
成され、枠体1の枠部1a内に上下方向(図1及び図5
の上下方向)へ移動自在に挿入されて居り、締め付け用
の紐5が挿入される紐通し穴2aと、操作体2を枠部1
aから抜け止めする抜け止め突起2bと、弾性体4の一
部分を収納保持する保持穴2cとを備えている。
【0019】具体的には、前記紐通し穴2aは、操作体
2の外周縁部に前後方向へ貫通し且つ側方へ大きく開放
した状態で左右対称状に形成されて居り、操作体2を枠
部1a内で上下動させたときに枠部1aの両側位置(枠
部1aの上方位置及び下方位置)へ臨めるようになって
いる。
【0020】又、抜け止め突起2bは、操作体2の下面
周縁部に等角度毎(90°毎)に形成されて居り、図1
に示すように枠部1aの内周縁部(凹部1dの内側縁
部)に係止されるようになっている。この抜け止め突起
2bの突出長さ、幅及び形状等は、操作体2を枠部1a
内へ挿入するときに抜け止め突起2bが弾性変形して枠
部1a内をスムースに通過でき、且つ操作体2が枠部1
a内へ完全に挿入されたときには係止突起1fが枠部1
aの内周縁部へ係止されるように夫々選定されている。
【0021】更に、保持穴2cは、操作体2の下面中央
位置に形成されて居り、弾性体4の一部分を収納保持す
ると共に枠体1の支持突起1gが挿入されるようになっ
ている。
【0022】前記カバー体3は、図14乃至図16に示
す如く、ナイロン等のプラスチック材により略有底筒状
に形成され、枠体1に嵌合されて操作体2の紐通し穴2
aの側方へ開放された部分を覆うものであり、枠体1の
底壁1cを覆う円板状の外壁3aと、外壁3aの外周縁
部に上方へ向って連設され、枠体1の支持片1b及び枠
部1aと底壁1cとの間の間隙を覆う円筒状の周壁3b
とを備えている。
【0023】前記周壁3bの支持片1bを覆う部分3
b′は、周壁3bの他の部分よりも薄肉に形成されて支
持片1bが周壁3b内へ挿入されるようになって居り、
その上端部側は周壁3bの他の部分よりも若干上方へ突
出して枠体1のガイド溝1eへ挿入されるようになって
いる。又、周壁3bのガイド溝1eへ挿入される部分3
b′には、支持片1bの係止突起1fに嵌合係止される
係止孔3cが穿設されている。
【0024】更に、周壁3bの上端部には、操作体2の
紐通し穴2aの両端開口に合致可能で且つ枠部1aの各
凹部1dに対向する複数の半円状の切欠3dが夫々形成
されて居り、該切欠3dは枠体1の凹部1dとの間で略
円形の紐通し穴3eを形成する為のものである。
【0025】而して、前記カバー体3を枠体1へ嵌合し
たときには、枠体1の底壁1c、支持片1b及び枠部1
aと底壁1cとの間の間隙を夫々覆うと共に、枠部1a
の凹部1dとカバー体3の切欠3dとの間に操作体2の
紐通し穴2aへ合致可能な略円形の紐通し穴3eが形成
されるようになっている(図1、図3及び図5参照)。
又、この紐通し穴3eは、操作体2を枠体1内へ押し込
んだときに操作体2の紐通し穴2aの両端開口へ合致す
るようになっている(図6参照)。
【0026】尚、各切欠3dの内側縁部には、操作体2
を枠体1内へ押し込んだときに操作体2の抜け止め突起
2bが挿入される窪み3fが形成されている。この窪み
3fに抜け止め突起2bが挿入されることによって、操
作体2の紐通し穴2aと凹部1d及び切欠3d間に形成
された紐通し穴3eとは、完全に合致することになる。
【0027】前記弾性体4は、枠体1の支持突起1gと
操作体2の保持穴2cとの介設されて居り、操作体2の
紐通し穴2aが枠部1aの凹部1dとカバー体3の切欠
3dとの間に形成された紐通し穴3eと齟齬状態になる
ように、操作体2を枠体1から抜ける方向へ附勢するも
のである。この弾性体4には、コイルスプリングが使用
されている。
【0028】尚、前記紐止め具に於いて、枠体1の枠部
1aと底壁1cとの間隔、操作体2の厚み等は、操作体
2を枠体1内に押し込んで操作体2の下面を枠体1の底
壁1cへ当接させたときに、紐通し穴2a全体が枠体1
の枠部1aと底壁1cとの間の間隙へ臨むように夫々選
定されている。又、紐通し穴2aの側方へ開放された部
分の間隔は、紐5の外径よりも若干小さめで且つこの部
分から紐通し穴2aへ紐5を簡単且つ容易に挿入できる
ように選定されている。更に、カバー体3の周壁3bの
内径及び高さ等は、周壁3b内に枠体1の底壁1c及び
支持片1bを挿入でき、カバー体3を枠体1へ嵌合した
ときには周壁3bの上端が枠体1の枠部1aの下端面に
当接すると共に、周壁3bの一部分が枠体1のガイド溝
1eに挿入されて枠体1の係止突起1fと周壁3bの係
止孔3cとが嵌合係止されるように夫々選定されてい
る。
【0029】而して、前記紐止め具を組み立てる場合に
は、先ず、操作体2の保持穴2cへ弾性体4の一端部を
挿入した後、弾性体4の他端部を枠体1の支持突起1g
へ嵌め込むと共に、操作体2をその下面側から枠体1の
枠部1a内へ押し込んで行く。このとき、操作体2の紐
通し穴2aの向きは、その両端開口が枠体1の支持片1
bの両側に配置されるようにする。
【0030】操作体2を枠体1の枠部1a内へ挿入し行
くと、操作体2の抜け止め突起2bが弾性変形して枠部
1a内を通過し、該操作体2は弾性体4を圧縮しつつ枠
部1a内へ挿入される。その結果、操作体2は、弾性体
4の弾性力により枠体1から抜ける方向へ附勢されると
共に、抜け止め突起2bが枠部1aの内周縁部(凹部1
d内)に係止されて枠体1から抜け止めされることにな
る。
【0031】その後、枠体1の各凹部1dとカバー体3
の各切欠3dとを夫々対向させ、この状態で枠体1の底
壁1c及び支持片1bをカバー体3内へ挿入して行く。
そうすると、周壁3bの支持片1bに対向する部分3
b′が、枠体1の係止突起1fに押されて外方へ弾性変
形しつつガイド溝1eへ挿入されて行く。このとき、周
壁3bの支持片1bに対向する部分3b′は、薄肉に形
成されている為、容易に弾性変形しつつガイド溝1e内
へ挿入されて行く。然も、枠体1の係止突起1fの一部
分を斜めにカットしている為、周壁3bの支持片1bに
対向する部分3b′はガイド溝1eへより一層容易に挿
入されて行く。
【0032】そして、周壁3bの薄肉部分3b′がガイ
ド溝1eへ挿入されて枠体1の係止突起1fとカバー体
3の係止孔3cが対向した時点で両者が嵌合係止される
ことになる。その結果、カバー体3は、枠体1から抜け
止めされると共に、枠体1の底壁1c、支持片1b、枠
部1aと底壁1cとの間の間隙及び操作体2の紐通し穴
2aの側方へ開放された部分を夫々覆う状態で枠体1へ
嵌合されることになる。このようにして、前記紐止め具
は組み立てられる。
【0033】次に、両端部が予め衣服等の縫製品に固着
されている締め付け用の紐5へ前記紐止め具を装着する
場合について説明する。
【0034】先ず、枠体1と、操作体2と、弾性体4と
を上記と同様にして組み立てた後(図17参照)、操作
体2を弾性体4の附勢力に抗して枠体1内へ押し込み、
操作体2の下面側を枠体1の底壁1cへ当接させる。
【0035】そうすると、操作体2の紐通し穴2a全体
が枠体1の枠部1aと底壁1cとの間の間隙へ臨むこと
になる。この状態で各紐通し穴2aに紐5の一部分を沿
わせ、該紐5を紐通し穴2aへ挿入する(図18参
照)。このとき、紐通し穴2aの側方が大きく開放され
た状態となっている為、紐通し穴2aへ紐5を極めて通
し易くなるうえ、紐5の先端部以外でも通すことができ
る。
【0036】そして、操作体2の紐通し穴2aへ紐5を
通したら、操作体2の押し込みを解除する。これによっ
て、操作体2が弾性体4の附勢力により枠体1から抜け
る方向へ移動し、紐通し穴2aの角部と枠体1の凹部1
dとの間で紐5を挾持することになる。その結果、紐5
は、操作体2の紐通し穴2aから抜け止めされることに
なる。
【0037】その後、上記と同様にして枠体1とカバー
体3とを組み立てる(図19及び図20参照)。このと
き、紐5が紐通し穴2aの角部と枠体1の凹部1dとの
間で挾持されている為、枠体1をカバー体3内へ挿入す
る際に、紐5を指で保持しておく必要もなく、枠体1の
カバー体3内への挿入を簡単且つ容易に行える。このよ
うにして、紐止め具を締め付け用の紐5へ装着すること
ができる。
【0038】本発明の紐止め具は、締め付け用の紐5へ
装着したときには、操作体2の紐通し穴2aの側方へ開
放された部分及び枠体1の枠部1aと底壁1cとの間隙
が、カバー体3によって夫々覆われた格好になる為、締
め付け用の紐5に横方向(図19の左右方向)の外力が
作用しても、紐5が紐止め具から抜け出ると云うことが
皆無となる。
【0039】そして、締め付け用の紐5に紐止め具を装
着した後、操作体2を操作しない状態に於いては、操作
体2が常時弾性体4の弾性力によって枠体1から抜ける
方向へ附勢されている為、操作体2の紐通し穴2aと、
枠体1の凹部1dとカバー体3の切欠3dとの間に形成
された紐通し穴3eとが齟齬状態になり、各紐通し穴2
a,3eの角部で紐5を挾持することになる(図20参
照)。その結果、紐止め具及び紐5は相対的に移動不能
になる。
【0040】又、紐5を挾持した状態に於いて、操作体
2を枠体1内に押し込むと、操作体2の紐通し穴2a
と、枠体1の凹部1dとカバー体3の切欠3dとの間に
形成された紐通し穴3eとが合致して紐5の挾持状態が
解除され、紐止め具及び紐5は相対的に移動可能にな
る。この状態で紐5を引っ張るか、若しくは紐止め具を
紐5に沿って移動させることによって、紐5の締め付け
状態や長さ等を自由に調節することができる。
【0041】上記例に於いては、紐止め具を平面視に於
いて円形状に形成したが、他の例に於いては、紐止め具
を平面視に於いて、略長方形、正方形状、楕円形状等に
形成しても良い。
【0042】上記例に於いては、操作体2に一対の紐通
し穴2aを、又、枠部1aとカバー体3との間に一対の
紐通し穴3eを夫々形成するようにしたが、他の例に於
いては、図示していないが、操作体2に紐通し穴2aを
一つだけ形成し、又、枠部1aとカバー体3との間に操
作体2の紐通し穴2aへ合致可能な紐通し穴3eを一つ
だけ形成しても良い。
【0043】上記例に於いては、枠体1と操作体2とカ
バー体3とをプラスチック材により形成したが、他の例
に於いては、これらの部品を全て金属材により形成して
も良く、或いは一部の部品を金属材より形成して残りの
部品をプラスチック材により形成するようにしても良
い。
【0044】上記例に於いては、枠体1を枠部1aと一
対の支持片1bと底壁1cとから構成したが、他の例に
於いては、図示していないが、枠体1を枠部1aのみで
構成するようにしても良く、或いは枠体1を枠部1aと
一対の支持片1bとで構成するようにしても良い。この
場合、弾性体4は、操作体2とカバー体3の外壁3aと
の間に介設する。又、枠部1aにガイド溝1e及び係止
突起1fを設けることは勿論である。
【0045】上記例に於いては、操作体2の紐通し穴2
aと枠部1a及びカバー体3間に形成された紐通し穴3
eとに締め付け用の紐5を一本宛挿通したが、他の例に
於いては、各紐通し穴2a,3eへ紐5を複数本通すよ
うにしても良い。
【0046】
【発明の効果】上述の通り、本発明の紐止め具は、枠体
の枠部内に、前後方向へ貫通し且つ側方へ開放された紐
通し穴を有する操作体を上下方向へ移動自在に挿入し、
前記枠体にカバー体を嵌合して操作体の紐通し穴の側方
へ開放された部分を覆うようにしている。その結果、カ
バー体で覆う前に操作体の紐通し穴へ紐を通す場合に
は、紐通し穴の側方が開放された状態となっている為、
紐通し穴に紐を極めて通し易くなるうえ、紐の先端部以
外でも通すことができる。又、紐止め具を締め付け用の
紐へ装着したときには、操作体の紐通し穴の側方へ開放
された部分がカバー体によって覆われた格好になる為、
紐に横方向の外力が作用しても、紐が紐止め具から抜け
出ると云うことが皆無となる。更に、紐の先端部以外で
も紐通し穴に通すことができる為、紐の両端を衣服等の
縫製品に固定するような場合でも、予め紐止め具を紐に
装着しておく必要もなく、縫製後に紐止め具を装着する
ことができ、至極便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紐止め具の拡大正面図である。
【図2】紐止め具の拡大平面図である。
【図3】紐止め具の拡大側面図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】図2のB−B線断面図である。
【図6】操作体を枠体及びカバー体内へ押し込んで紐通
し穴同士を合致させた状態の紐止め具の断面図である。
【図7】紐止め具の枠体の拡大正面図である。
【図8】枠体の拡大平面図である。
【図9】枠体の拡大側面図である。
【図10】図7のC−C線断面図である。
【図11】紐止め具の操作体の拡大平面図である。
【図12】操作体の拡大側面図である。
【図13】図11のD−D線断面図である。
【図14】紐止め具のカバー体の拡大正面図である。
【図15】カバー体の拡大平面図である。
【図16】図14のE−E線断面図である。
【図17】枠体と操作体と弾性体とを組み立てた状態の
拡大断面図である。
【図18】操作体の紐通し穴に紐を通した状態の拡大断
面図である。
【図19】紐止め具を組み立てて紐へ装着した状態の拡
大断面図である。
【図20】紐を挾持した状態の紐止め具の拡大断面図で
ある。
【図21】従来の紐止め具の拡大平面図である。
【図22】図21のF−F線断面図である。
【図23】紐を挾持した状態の従来の紐止め具の拡大断
面図である。
【符号の説明】
1は枠体、1aは枠部、2は操作体、2aは紐通し穴、
3はカバー体、3dは切欠、3eは紐通し穴、4は弾性
体。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも枠部(1a)を備えた枠体
    (1)と;前後方向へ貫通して側方へ開放された紐通し
    穴(2a)を有し、該紐通し穴(2a)が枠体(1)の
    枠部(1a)の両側位置へ臨めるように枠部(1a)内
    へ移動自在に挿入された操作体(2)と;操作体(2)
    の紐通し穴(2a)の両端開口に合致可能で且つ枠部
    (1a)との間で紐通し穴(3e)を形成する切欠(3
    d)を有し、枠体(1)に紐通し穴(2a)の側方へ開
    放された部分を覆うように嵌合されたカバー体(3)
    と;枠体(1)と操作体(2)との間若しくは操作体
    (2)とカバー体(3)との間に介設され、操作体
    (2)の紐通し穴(2a)が枠部(1a)とカバー体
    (3)の切欠(3d)との間に形成された紐通し穴(3
    e)と齟齬状態になるように操作体(2)を枠体(1)
    から抜ける方向へ附勢する弾性体(4)とから構成した
    ことを特徴とする紐止め具。
  2. 【請求項2】 操作体(2)に紐通し穴(2a)を左右
    対称状に形成すると共に、カバー体(3)に前記紐通し
    穴(2a)の両端開口に合致可能な切欠(3d)を左右
    対称状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の紐
    止め具。
JP4202797A 1997-02-26 1997-02-26 紐止め具 Pending JPH10234431A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4202797A JPH10234431A (ja) 1997-02-26 1997-02-26 紐止め具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4202797A JPH10234431A (ja) 1997-02-26 1997-02-26 紐止め具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10234431A true JPH10234431A (ja) 1998-09-08

Family

ID=12624694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4202797A Pending JPH10234431A (ja) 1997-02-26 1997-02-26 紐止め具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10234431A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015134052A (ja) * 2014-01-17 2015-07-27 株式会社ニフコ 紐留め具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015134052A (ja) * 2014-01-17 2015-07-27 株式会社ニフコ 紐留め具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3900923A (en) Combination strap and buckle
JP3152269B2 (ja) 紐締具
US5345657A (en) Cord stopper
US3844000A (en) Clasp
JPH0719286Y2 (ja) バックル
JP2729568B2 (ja) 立体的ファッションベルト
JP2006122233A (ja) 保持具
JPH0622606U (ja) 家具等における部材の連結装置
JP2001218606A (ja) バックル
JP2006527001A (ja) 靴紐結束装置
US20040158958A1 (en) Structure of a buckle to fasten shoelaces
JPH0852012A (ja) 紐固定具
JPH0626168Y2 (ja) バックル
JPH10234431A (ja) 紐止め具
US4564983A (en) Device for fastening a belt or the like
JP2986777B1 (ja) 衣類用ベルトセットとそれに使用されるバックル及びベルト
JPH0638818A (ja) 留め具
JPH07246106A (ja) ベルト用バックル
JPH1170008A (ja) スライドファスナーの開離嵌挿具
TWM578529U (zh) Rope buckle
US20030106191A1 (en) Buckle for an infant carrying band
JPH10179215A (ja) ベルト調節具
WO2023017566A1 (ja) コードストッパー
JPH09224717A (ja) 紐留め具
JPS6239691Y2 (ja)