JP2016022379A - 開端スライドファスナーのためのシーリング - Google Patents

Abstract

【課題】防水かつ／または気密の開端スライドファスナーを提供する。【解決手段】スライドファスナーは、スライドファスナーと統合されるとともに、テープ１０、１１側縁を圧迫し防水および気密シールを創出するべく構成された箱体３０・蝶棒機構を含み、従ってスライドファスナーが製造された後に別個の構成要素を装着する必要をなくす。【選択図】図１

Description

防水かつ／または気密の開端スライドファスナー。

スライドファスナーは、２片の布地、又はその他の柔軟材料を固着するために使用される。スライドファスナーは、スライドファスナーを開閉するために、２つのテープの各々に配置されたエレメントと係合するスライダーを含む。スライダーをテープに沿って一方向に動かすと、スライダーの内部に形成された概ねＹ字形の溝が、各テープの対向するエレメント列を一体に噛み合わせてスライドファスナーを閉じる。スライダーを一方向とは反対の反対方向に動かすと、概ねＹ字形の溝は対向するエレメント列を引き離してスライドファスナーを開く。

開端スライドファスナーはたいてい、スライドファスナーが正しく開閉できるよう、スライダーを２つのテープのエレメントに関して正しく整列させるために、箱体・蝶棒機構をテープの一端に含む。テープの反対端は止具を含んでよい。止具は、スライドファスナーが完全に閉ざされた閉鎖位置にある時に、スライダーと接触し、スライダーがテープの反対端から脱落するのを防ぐ。

既存の開端スライドファスナーは、特許文献１に開示されたように、別個の箱体構成要素をテープに追加し、ねじその他の機械的締結機構といった付加的な構成要素を用いて、別個の箱体構成要素を止着することによって防水および気密にされる。別個の箱体構成要素は、スライドファスナーが製造された後に、複雑で労働集約的なねじ付け作業によって装着される。さらに、別個の構成要素が損失または損傷し得る可能性もある。スライドファスナーが衣服に取付けられる時に、別個の構成要素は転じてコーキングその他の適切な方法によって衣服に取付けられる必要があり、それもまた複雑で労働集約的である。

欧州特許第１４８１６０１号明細書

この特許において使用される用語「発明」、「該発明」、「この発明」および「本発明」は、この特許の対象および以下の特許クレームの全部を広範に指すべく意図されている。これらの用語を含む論述は、本書に記述された対象を限定しない、または以下の特許クレームの意味または範囲を限定しないと理解しなければならない。この特許によって包括される発明の実施形態は、この概要ではなく以下のクレームによって定義される。この概要は、発明の種々の態様の高水準の概説であって、以下の詳細な説明の節でさらに述べる概念の一部を紹介する。この概要は、クレームする対象の重要または本質的な特徴を識別するように意図しておらず、クレームする対象の範囲を決定するために切り離して使用するように意図してもいない。対象は、この特許の明細書全体の適切な部分、図面および各クレームの一部または全部の参照によって理解しなければならない。

防水かつ／または気密である開端スライドファスナーを開示する。スライドファスナーは、スライドファスナーと統合されるとともに、テープ側縁を圧迫し、防水および気密シールを創出するべく構成された箱体・蝶棒機構を含む。従って、スライドファスナーは、スライドファスナーが製造された後に、別個の構成要素を装着する必要をなくす。

本発明の例示的な実施形態を以下の図面に関して以下に詳述する。

閉鎖位置で示した一実施形態に従ったスライドファスナーの斜視図である。 一実施形態に従ったスライダーの正面図である。 スライダーの平面図である。 スライダーの側面図である。 スライダーの底面図である。 スライダーの背面図である。 閉鎖位置で示したスライドファスナーの一部の正面図である。 開放位置で示したスライドファスナーの一部の正面図である。 スライドファスナーのテープの第１のものの一部の断面図である。 スライドファスナーのテープの第２のものの一部の断面図である。 スライドファスナーの箱体要素の斜視図である。 スライドファスナーの箱体要素の斜視図である。 箱体要素の側面図である。 スライドファスナーの蝶棒要素の斜視図である。 箱体要素と蝶棒要素との初期係合を個別に例示している。 箱体要素と蝶棒要素との係合を個別に例示している。 スライダーがエレメントと整列する際の箱体要素に対する蝶棒要素を例示している。 スライダーがテープの第１の端にある状態で箱体要素と蝶棒要素との係合を例示している。 スライダーがテープの第２の端にあり止具め内部に受入れられた状態で箱体要素と蝶棒要素との係合を例示している。 スライドファスナーの係合したエレメントの一部の正面図である。 図１９の線Ａ−Ａに沿って得られるエレメントの一部の断面図である。 蝶棒の２個の突起の先端間の寸法を説明する蝶棒の一部の断面図である。

テープを製造した後に付加的な別個の部品の装着を要することなく、防水かつ／または気密であるべく構成された開端スライドファスナーを開示する。詳しくは、図１に図示のスライドファスナー組立体８などの開示された開端スライドファスナーは、防水かつ／または気密シールを形成するべく構成された一体型の止具および箱体・蝶棒組立体を含む。組立体は、それぞれのエレメントが係合していない時に、２つのテープが互いに分離している開端構成に適する。そして組立体は、防水および気密シールを形成することが望ましい場合に特に良好に適する。

図１に示す通り、スライドファスナー組立体８は、第１物品に止着され得る第１テープ１０および、第２物品または第１物品の別の部分に止着され得る第２テープ１１を含む。第１および第２テープ１０、１１は、上面と、下面と、互いに対向する側縁と、各側縁に取り付けられ、各テープの長さ方向に所定のピッチ毎に配置された複数のエレメント１４の列を含む。一部の実施形態において、各テープ１０、１１はポリウレタンその他の適切な材料で被覆されている。第１テープ１０と第２テープ１１のエレメント１４が係合していない時に、各テープ１０、１１は互いに分離している（すなわちそれらは開端スライドファスナーの一部である）ので、それらはジャケットおよびパンツを有する防水および気密スーツといった互いに分離している衣料品での使用に特に良好に適する。スライドファスナー組立体の一部の非限定的用途は、カヤックスーツ、レインスーツ、ウェットスーツ、ドライスーツ、非常用防護服等を含む。

図１に示す通り、スライドファスナー組立体８は、第１テープ１０の長さ方向の一端と、一端と反対側の他端とを結合してループを形成するとともに、第２テープ１１の長さ方向の一端と、一端と反対側の他端とを結合してループを形成してもよいが、必ずしもそうする必要はない。一部の実施形態において、各テープ１０、１１の２端は拡張部を射出成形によって止着されている。拡張部は、第１テープ１０に止着された第１拡張部２０と、第２テープ１１に止着された第２拡張部２４を有する。これにより、第１テープ１０の２端は第１拡張部２０と接続している。第２テープ１１の２端は第２拡張部２４と接続している。各テープ１０、１１のエレメント１４が結合された（すなわちスライドファスナー組立体８が閉鎖位置にある）時に、スライドファスナー組立体８もまた図１に示す通りループを形成し得る。

スライドファスナー組立体８を開閉するために、スライダー１２が、第１および第２テープ１０、１１に配置されたエレメント１４と協働する。スライダー１２は一般に、スライダー胴体６０および、既知の様態でスライダー胴体に付属する引手（図示せず）を含む。スライダー胴体６０は従来の作りとすることができ、それゆえ上翼片および下翼片は形状および大きさが概ね同じであるが、必ずしもそうである必要はない。図２〜図６に示す通り、スライダー胴体６０は上翼片６６および下翼片６８を含む。上翼片６６と下翼片６８は上下方向に互いに離隔され、スライダー胴体６０の前部７０で首部７２（時にダイヤモンドとも呼ばれる）によって連結されている。また、上翼片６６と下翼片６８の左右両側縁には、一方の翼片から他方の翼片に向けて突出するフランジ７６を有する。これにより、上翼片６６と下翼片６８の間に、エレメント１４が通過可能な概ねＹ字形のガイド溝６４が形成されている。また、上翼片６６のフランジ７６と下翼片６８のフランジ７６の間には第１および第２テープ１０、１１が通過可能な隙間７８が形成されている。首部７２は前端部７４を含む。引手がその周りで旋回できる柱６２は上翼片６６から延出する。引手が柱６２に沿って一方向に動かされた時に、概ねＹ字形のガイド溝６４はテープの対向するエレメント列を一体に噛み合わせる。引手が一方向と反対の他方向に動かされた時に、概ねＹ字形のガイド溝６４は対向するエレメント列を引き離す。

図８に示す通り、第１テープ１０の２端を結合する第１拡張部２０は、第１テープ１０に関係する第１止具１６から側方に拡張し得る。同様に、第２テープ１１の２端を結合する第２拡張部２４は、第２テープ１１に関係する第２止具１８から側方に拡張し得る。図１７に示す通り、第１止具１６の側縁２７、２３が第２止具１８の側縁２９、２５と当接した時に、第１止具１６および第２止具１８は、スライダー１２の首部７２を受入れるべく構成された空洞２８を形成する。すなわち、第１止具１６は、側縁２７と側縁２３の間において、第１テープ１０の左右方向に窪んだ形状を有する。また、第２止具１８は、側縁２９と側縁２５の間において、第２テープ１１の左右方向に窪んだ形状を有する。このようにして、第１止具１６および第２止具１８は、図１〜図６に示したスライダー１２といったスライダーと協働して、各テープ１０、１１に沿ったスライダーの移動を制限する。加えて、第１および第２止具１６、１８は、各止具１６、１８とスライダー１２との間に隙間がまったく存在しないようにスライダー１２と係合して、水および／または空気がスライドファスナー組立体８を透通するのを防ぐように構成されている。詳しくは、第１および第２止具１６、１８は互いに対し、そしてスライダー１２と圧迫されて、スライドファスナー組立体８の防水および気密特性を維持する。

第１および第２テープ１０、１１が各々ループ状に形成された場合、第１止具１６はテープ１０の蝶棒３８に関して位置決めされ、第２止具１８はテープ１１の箱体３０に関して位置決めされる。以下でさらに詳細に検討する通り、スライドファスナー組立体８は、蝶棒３８を箱体３０と係合させ、スライダー１２を分離した２つのテープ１０、１１に関して正しく整列させることにより正しく開閉できる。箱体３０および蝶棒３８は任意の適切な柔軟材料で形成できる。それは例えば、ナイロン（登録商標）のような任意の適切なポリマー、熱可塑性エラストマーといったエラストマーまたは任意の他の適切な材料を含む。一部の実施形態において、箱体３０および蝶棒３８は、エレメント１４および／または各止具１６、１８と同じ材料で形成できるが、必ずしもそうする必要はない。

図１１〜図１３に示す通り、箱体３０は第２テープ１１と一体であるとともに、第２テープ１１の両面に関係する２つの部分３１を含む。すなわち、箱体３０は、第２テープの上面に第１部分３１ａを備え、第２テープ１１の下面に第２部分３１ｂを備える。各部分３１ａ、３１ｂの内面は空洞３３によって互いに分離されている。他の実施形態では、１つの部分３１だけが存在する。一方または両方の部分３１は、空洞３３に突出する腕部３２を含む。腕部３２はヒンジ機構と同様に動作するべく柔軟または変形可能である。箱体３０は、各々の部分３１ａ、３１ｂがカットアウトを有して概ね開放構成を有するように図示されているが、他の実施形態において部分３１は固体またはほぼ固体であってもよい。２個の腕部３２を使用する場合、第１腕部３２ａが第１部分３１ａから空洞３３に突出し、第２腕部３２ｂが第２部分３１ｂから空洞３３に突出している。そして、各腕部３２ａ、３２ｂは、図１３に示す通り、上下方向に寸法５２だけ互いに分離され得る。図１２および図１５Ａに示す通り、ガイドエレメント３４が箱体３０から延出している。ガイドエレメント３４は、第２テープ１１のエレメントの列の末端部に配置されたエレメント１４に隣接する。ガイドエレメント３４は、ガイドエレメント３４の外面に対して陥凹した空洞３６を含む。空洞３６は、ガイドエレメント３４の上面と下面の少なくとも一方に備わっていれば良い。

箱体３０は、図１４に個別に示した蝶棒３８を箱体３０に対して、初めに初期係合位置に、次いで収容位置に受入れるべく構成されている。図９に示す通り、蝶棒３８は、第１テープ１０の両面に関係する２つの部分４１を含む。すなわち、蝶棒３８は、第１テープ１０の上面側に配置された第１部分４１ａと、第１テープ１０の下面側に配置された第２部分４１ｂを有する。他の実施形態では１つの部分だけを使用する。図９および図１４に関して、第１および第２部分４１ａ、４１ｂの各々は外面４３および、各部分４１ａ、４１ｂの外面４３に対して陥凹した挿入区域４０を含む。突起４２が各挿入区域４０の各々の末端部から突出する。各突起４２は、挿入区域４０の周縁の一部を構成している。各突起４２の先端は挿入区域４０の底から外方へ離れた位置に配置されている。突起４２の各々は、蝶棒３８が初期係合位置から収容位置へ移動する際に箱体３０の１個以上の腕部３２の各個と協働するべく構成されている。第１および第２腕部３２ａ、３２ｂの内面間の寸法５２は、２個の突起４２の先端間の寸法５３（図２１参照）よりも小さい。これにより、挿入区域４０は腕部３２を受入れるのに必要な寸法にされている。

動作時、図１６に示す通り、スライダー１２は、蝶棒３８がスライダー１２の側から箱体３０に挿入される際に蝶棒３８と係合する。具体的には、スライダー１２のフランジ７６が蝶棒３８の側縁４６および側縁４４に沿って乗る。側縁４４、４６の角度および構成は、スライダー１２が第１および第２テープ１０、１１と係合し、蝶棒３８が箱体３０に挿入される際にテープ１０、１１のエレメント１４を正しく整列して保つのを助ける。具体的には、図１５Ａに示す通り、蝶棒３８が初期係合位置へ位置すべく箱体３０の空洞３３に挿入されると、突起４２は箱体３０の腕部３２を初期位置から離して屈曲位置に強制的に変形させる。蝶棒３８が箱体３０に対して初期係合位置（図１５Ａ）から収容位置（図１５Ｂ）に移動する際に、腕部３２は突起４２を通り過ぎる。これにより、腕部３２の各々はその初期位置へ跳ね戻り、陥凹挿入区域４０（図１５Ｂ）の１個の内部に受入れられる。腕部３２がそれぞれの初期位置へ跳ね戻る時、それらはクリック感覚や可聴スナップ音といった触覚型応答を生じ、蝶棒３８が箱体３０で収容位置にあること、そして防水かつ／または気密シールが形成されたことを示す。このようにして、腕部３２は挿入スパン機構として機能する。図７および図１７は、蝶棒３８が箱体３０に完全に受入れられ、それゆえ収容位置にあり、防水かつ／または気密シールが形成された後のスライドファスナー組立体８を図示している。この時、スライダー１２はテープ１０、１１に関して正しく位置決めされているのでスライドファスナー組立体８を開閉できる。

図１４に戻って、半エレメント４８が蝶棒３８の各部分４１ａ、４１ｂから拡張している。半エレメント４８は第１テープ１０の上面側および下面側に配置されている。半エレメントは、各部分４１ａ、４１ｂの少なくとも一方に備わっていれば良い。半エレメント４８は、蝶棒３８が箱体３０と完全に係合して収容位置にある時に、箱体３０のガイドエレメント３４の空洞３６内部に受入れられる形状と大きさを有するとともに、蝶棒３８が箱体３０と完全に係合して収容位置にある時にガイドエレメント３４に隣接するエレメント１４と協働するように設定されている。蝶棒３８は、蝶棒３８が箱体３０に対して初期係合位置へ移動する際に、スライダー１２を第１および第２テープ１０、１１に関して整列させるように、スライダー１２のフランジ７６を案内するべく構成された少なくとも１つの側縁４４、４６を有する。半エレメント４８の各々は第１側縁４４を含み、蝶棒３８の各部分４１ａ、４１ｂは第２側縁４６を含む。各側縁４４、４６は第１テープ１０の上面および下面と平行な方向に対向して配置されている。図１６に示す通り、側縁４６は、蝶棒３８が箱体３０に挿入される時に、スライダー１２を第１および第２テープ１０、１１に関して正しい位置に案内するべく、スライダー１２のフランジ７６と係合するのに必要な寸法にされている。

図９〜図１０に示す通り、第１テープ１０の側縁５４は、第１止具１６の側縁２７、２３から露出する。側縁２７と側縁２３は第１テープ１０の長さ方向に離隔して配置されている。また、第２テープ１１の側縁５６は、第２止具１８の側縁２９、２５から露出する。側縁２９と側縁２５は第２テープ１１の長さ方向に離隔して配置されている。そうしたものとして、スライダー１２が第１および第２止具１６、１８と相互作用した時に、各止具１６、１８は各テープ１０、１１の側縁５４、５６を圧迫して圧着によって防水かつ／または気密シールをもたらす。詳しくは、図１７に示すように、スライダー１２が空洞２８内部に受入れられた時に、第１止具１６の側縁２７と第２止具１８の側縁２３は互いに対し圧迫するとともに、第１止具１６の側縁２３と第２止具１８の側縁２５は互いに対し圧迫する。第１および第２止具１６、１８の圧迫は転じて、箱体３０および蝶棒３８の圧迫によりテープ側縁の圧着を支援する。

同様に、やはり図９〜図１０に示す通り、第１および第２テープ１０、１１の側縁５４、５６は箱体３０および蝶棒３８から露出する。そうしたものとして、蝶棒３８が箱体３０に対して収容位置にある時、蝶棒３８は腕部３２によって箱体３０に対し圧迫される。転じて、箱体３０に沿った第１テープ１０の側縁５４と蝶棒３８に沿った第２テープ１１の側縁５６は圧迫され、防水かつ／または気密シールをもたらす。上述の通り、スライダー１２が第１および第２止具１６、１８によって形成される空洞２８内部に受入れられた時の各止具１６、１８の圧迫もまた、箱体３０および蝶棒３８に隣接するテープ側縁５４、５６の圧迫を助ける。さらに、（図８に例示した）箱体３０のガイドエレメント３４のすぐ上の第１のエレメント１４と蝶棒３８の半エレメント４８の係合は、テープ側縁５４、５６を圧迫し、テープ側縁の圧着および防水かつ／または気密シールの形成を促す。図２０は、防水かつ／または気密シールを形成する第１テープ１０の側縁５４と第２テープ１１の側縁５６の圧迫を図示している断面図である。

図面に図示または上述した構成要素の異なる構成が、図示せぬ、または述べていない構成要素およびステップと同様に可能である。同様に、一部の特徴および部分的組合せが有用であり、他の特徴および部分的組合せに関係なく使用できる。本発明の実施形態は制限的でなく例証的目的で記載されており、代替的実施形態はこの特許の読者には明らかであろう。従って、本発明は上述または図面に示した実施形態に限定されておらず、以下のクレームの範囲を逸脱しなければ種々の実施形態および修正が可能である。

８ スライドファスナー組立体
１０ 第１テープ
１１ 第２テープ
１２ スライダー
１４ エレメント
１６ 第１止具
１８ 第２止具
２０ 第１拡張部
２４ 第２拡張部
２７ 側縁
２８ 空洞
２９ 側縁
３０ 箱体
３１ 部分
３２ 腕部
３３ 空洞
３４ ガイドエレメント
３６ 空洞
３８ 蝶棒
４０ 挿入区域
４１ 部分
４２ 突起
４３ 外面
４４、４６ 側縁
４８ 半エレメント
５２ 寸法
５４、５６ 側縁
６０ スライダー胴体
６４ ガイド溝
６６ 上翼片
６８ 下翼片
７０ 前部
７２ 首部
７４ 前端部
７６ フランジ

Claims (22)

1. スライドファスナー組立体であって、
   （ａ）上面、下面、側縁および複数のエレメントを備える第１テープと、
   （ｂ）上面、下面、側縁および複数のエレメントを備える第２テープと、
   （ｃ）第１テープの上面に第１部分および第１テープの下面に第２部分を備える蝶棒と、第１および第２部分の各々は、
   外面、
   外面に対して陥凹した挿入区域および、
   挿入区域から突出する突起を備えており、
   （ｄ）第２テープと一体であるとともに、第２テープの上面に第１部分および第２テープの下面に第２部分を備える箱体とを含んでおり、空洞が第１部分の内面を第２部分の内面から分離するとともに、第１腕部が第１部分から空洞に突出し第２腕部が第２部分から空洞に突出しており、
   第１および第２腕部の内面間の寸法は２個の突起の先端間の寸法よりも小さい、スライドファスナー組立体。
2. 箱体の空洞は、蝶棒が箱体に対して初期係合位置にある時に、突起が第１および第２腕部を初期位置から離して屈曲位置に変形させるように蝶棒を受入れるべく構成されている、請求項１に記載のスライドファスナー組立体。
3. 第１および第２腕部は、蝶棒が箱体に対して初期係合位置から収容位置へ移動する際に屈曲位置から初期位置へ音を立てて跳ね戻るべく構成されており、第１および第２腕部は収容位置で挿入区域の内部に受入れられる、請求項２に記載のスライドファスナー組立体。
4. 蝶棒が箱体に対して収容位置にある時に、第１および第２テープの側縁は互いに対し圧迫されて防水および気密シールを形成する、請求項１に記載のスライドファスナー組立体。
5. 蝶棒は、蝶棒が箱体に対して収容位置にある時に、箱体のガイドエレメントの空洞に受入れられる半エレメントをさらに備える、請求項１に記載のスライドファスナー組立体。
6. 蝶棒は、蝶棒が箱体に対して初期係合位置へ移動する際に、スライダーを第１および第２テープに関して整列させるように、スライダーのフランジを案内するべく構成された少なくとも１つの側縁をさらに備える、請求項２に記載のスライドファスナー組立体。
7. 第１テープに配置された第１止具および第２テープに配置された第２止具をさらに備えており、第１止具の側縁は、スライダーが第１止具および第２止具によって形成される空洞内部に受入れられた時に、防水および気密シールの形成を促すために第２止具の側縁に対し圧迫する、請求項１に記載のスライドファスナー組立体。
8. 第１テープの２端は一体に止着されて第１テープがループを形成し、
   第２テープの２端は一体に止着されて第２テープがループを形成し、
   第１テープおよび第２テープは第１および第２テープのエレメントが係合していない時に互いに分離しており、それによりスライドファスナー組立体が開端スライドファスナーとなる、請求項１に記載のスライドファスナー組立体。
9. 第１テープの端および第２テープの端は射出成形によって一体に固着される、請求項８に記載のスライドファスナー組立体。
10. 開端スライドファスナー組立体であって、
    （ａ）上面、下面、側縁および複数のエレメントを備える第１テープと、
    （ｂ）上面、下面、側縁および複数のエレメントを備える第２テープと、第１テープおよび第２テープは第１および第２テープのエレメントが係合していない時に互いに分離しており、
    （ｃ）第１テープの上面または下面に関係する少なくとも１つの部分を備える蝶棒と、蝶棒の少なくとも１つの部分は、
    外面、
    外面に対して陥凹した挿入区域および、
    挿入区域から突出する突起を備えており、
    （ｄ）第２テープに関係するとともに、第２テープの上面または下面に備えられた少なくとも１つの部分を備える、箱体とを含んでおり、変形可能な腕部が箱体の少なくとも１つの部分から箱体の空洞に突出しており、
    箱体の空洞は、突起が腕部を初期位置から屈曲位置に変形させるように、蝶棒を初期係合位置で受入れるべく構成されており、
    腕部は、蝶棒が箱体に対して初期係合位置から収容位置に移動する際に、屈曲位置から初期位置へ音を立てて跳ね戻るべく構成されており、腕部は蝶棒が収容位置にある時に挿入区域の内部に受入れられ、
    蝶棒が収容位置にある時に第１および第２テープの側縁は互いに対し圧迫されて防水および気密シールを形成する、開端スライドファスナー組立体。
11. 腕部は柔軟材料で作られる、請求項１０に記載の開端スライドファスナー組立体。
12. 蝶棒は半エレメントをさらに備えており、半エレメントは蝶棒が収容位置にある時に箱体のガイドエレメントの空洞に受入れられるとともに、第１および第２テープの側縁をさらに圧迫することによって防水および気密シールを強化する、請求項１０に記載の開端スライドファスナー組立体。
13. 蝶棒は、蝶棒が初期係合位置へ移動する際にスライダーを第１および第２テープに関して整列させるように、スライダーの少なくとも１つのフランジを案内するべく構成された少なくとも１つの側縁をさらに備える、請求項１０に記載の開端スライドファスナー組立体。
14. 第１テープに配置された第１止具および第２テープに配置された第２止具をさらに備えており、第１止具の側縁はスライダーが第１止具および第２止具によって形成される空洞内部に受入れられた時に、防水および気密シールの形成を促すために第２止具の側縁に対し圧迫する、請求項１０に記載の開端スライドファスナー組立体。
15. 第１テープの端は一体に止着されて第１テープがループを形成し、
    第２テープの端は一体に止着されて第２テープがループを形成する、請求項１０に記載の開端スライドファスナー組立体。
16. 第１テープの端および第２テープの端は射出成形によって一体に固着される、請求項１５に記載の開端スライドファスナー組立体。
17. 開端スライドファスナー組立体であって、
    （ａ）上面、下面、側縁および複数のエレメントを備える第１テープと、
    （ｂ）上面、下面、側縁および複数のエレメントを備える第２テープと、第１テープおよび第２テープは第１および第２テープのエレメントが係合していない時に互いに分離しており、
    （ｃ）第１テープに関係する蝶棒と、
    （ｄ）第２テープに関係する箱体を含んでおり、箱体は第１および第２テープの側縁が互いに対し圧迫されて防水および気密シールを形成するように蝶棒を受入れるべく構成されている、開端スライドファスナー組立体。
18. 蝶棒は第１テープの上面に関係する第１部分および第１テープの下面に関係する第２部分を備えており、第１および第２部分の各々は、
    外面と、
    外面に対して陥凹した挿入区域と、
    挿入区域から突出する突起とを備えており、
    箱体は第２テープの上面に関係する第１部分および第２テープの下面に関係する第２部分を備えており、空洞が第１部分の内面を第２部分の内面から分離しており、第１腕部が第１部分から空洞に突出し、第２腕部が第２部分から空洞に突出する、請求項１７に記載の開端スライドファスナー組立体。
19. 箱体の空洞は、突起の各々が第１および第２腕部の１個を初期位置から離して屈曲位置に変形させるように、蝶棒を箱体に対して初期係合位置で受入れるべく構成されており、
    第１および第２腕部は、蝶棒が初期係合位置から収容位置に移動する際に、屈曲位置から初期位置へ音を立てて跳ね戻るべく構成されており、第１および第２腕部は各々、蝶棒が収容位置にある時に挿入区域の１個の内部に受入れられる、請求項１８に記載の開端スライドファスナー組立体。
20. 蝶棒は半エレメントをさらに備えており、半エレメントは蝶棒が収容位置にある時に箱体のガイドエレメントの空洞に受入れられるとともに、第１および第２テープの側縁をさらに一体に圧迫することによって防水および気密シールの形成を促す、請求項１９に記載の開端スライドファスナー組立体。
21. 蝶棒は、蝶棒が初期係合位置へ移動する際に、スライダーを第１および第２テープに関して整列させるようにスライダーの少なくとも１つのフランジを案内するべく構成された少なくとも１つの側縁をさらに備える、請求項１９に記載の開端スライドファスナー組立体。
22. 第１テープの端は一体に止着されて第１テープがループを形成し、
    第２テープの端は一体に止着されて第２テープがループを形成する、請求項１７に記載の開端スライドファスナー組立体。

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