JP2009011516A - 密封用チャックの開閉機構、密封用チャック、スライダー、密封袋 - Google Patents

密封用チャックの開閉機構、密封用チャック、スライダー、密封袋 Download PDF

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Abstract

【課題】完全密閉可能な開閉機構、密封用チャック、スライダー、この開閉機構を備えた密封袋を提供する。
【解決手段】密封用チャックCの各ベース部11,21における、凸条12あるいは凹条22の設けられた内側面とは反対側である外側面にテープ側係合部13,23が形成されており、スライダー3が、上記密封用チャックCの長手方向に沿って移動可能とされており、上記の各テープ側係合部13,23と係合する係合爪33,33を備えており、この係合爪33,33間の距離が、スライダー3の、上記密封用チャックCの長手方向を基準とした一端側である幅広側で相対的に大きく、他端側である幅狭側で相対的に小さく形成されたものとする。
【選択図】図5

Description

本願発明は、軟質樹脂製の袋に取り付けられて用いられる密封用チャック、及びこれと共に用いられるスライダー、及びこれらが組み合わされた開閉機構、この開閉機構を備えた密封袋に関するものである。
特開2002−58509号公報
従来から、軟質樹脂製の袋に取り付けられて用いられる密封用チャックとスライダーとが組み合わされた開閉機構が周知である。
この開閉機構の一例として、特許文献1に係る発明が存在する。これは、図8に示すように、袋の開口部に凹条101aと凸条101bとが対向したチャック101が設けられており、このチャック101に沿ってスライド可能にスライダー102が設けられたものである。
このスライダー102によってチャック101を開閉可能とするため、図示のように、閉鎖の際には、スライダー102の内面102aにてチャック101を押さえることが必要である。そして開放の際には、上記の凹条101aと凸条101bとを引き離すことができるように、凹条101aと凸条101bとの間にスライダー102の中子102bを介在させている。
ところが、この中子102bが存在している部分においては凹条101aと凸条101bとを嵌合させることができないため、チャック101を完全密閉することができなかった。
本願発明はこのことに鑑み、チャックを開閉可能なスライダーを備えたものでありながら、完全密閉可能な開閉機構、その開閉機構のための密封用チャック及びスライダー、そして、この開閉機構を備えた密封袋を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に係る発明は、開閉自在な密封用チャックCと、この密封用チャックCを開閉させるために、密封用チャックCにスライド可能に取り付けられたスライダー3とが組み合わされた密封用チャックの開閉機構において、上記の密封用チャックCが、樹脂製の一方側テープ1と他方側テープ2とが一組とされたものであって、上記の一方側テープ1には、帯状体であるベース部11の内側面に、このベース部11の長手方向に沿うようにして凸条12が少なくとも1本形成されており、上記の他方側テープ2には、同じく帯状体であるベース部21の内側面に、このベース部21の長手方向に沿うようにして凹条22が少なくとも1本形成されており、上記の凸条12と凹条22とが嵌合することにより、上記の一方側テープ1と他方側テープ2との間を閉鎖できるものであり、上記各ベース部11,21における、凸条12あるいは凹条22の設けられた内側面とは反対側である外側面にテープ側係合部13,23が形成されており、上記のスライダー3が、上記密封用チャックCの長手方向に沿って移動可能とされており、上記の各テープ側係合部13,23と係合する係合爪33,33を備えており、この係合爪33,33間の距離が、スライダー3の、上記密封用チャックCの長手方向を基準とした一端側である幅広側3aで相対的に大きく、他端側である幅狭側3bで相対的に小さく形成されており、上記の幅広側3aにより、上記各ベース部11,21の内側面からの上記凸条12及び凹条22の突出寸法H12,H22の和よりも、上記各ベース部11,21の内側面間の寸法Wの方が大きくなるように、各ベース部11,21が離されるものであり、上記の幅狭側3bにより、上記各ベース部11,21の内側面からの上記凸条12及び凹条22の突出寸法H12,H22の和よりも、上記各ベース部11,21の内側面間の寸法Wの方が小さく、かつ、上記凸条12と凹条22とが嵌合するように、各ベース部11,21が接近させられるものであることを特徴とする密封用チャックの開閉機構を提供する。
また、本願の請求項2に係る発明は、上記のテープ側係合部13,23が、上記各ベース部11,21の外側面から突出した突起であり、上記各ベース部11,21に連続する基部13a,23aと、この基部13a,23aに連続する先端部13b,23bとを備えており、上記のスライダー3は、少なくとも、密封用チャックCを開放させるために密封用チャックCの長手方向に沿ってスライドする際に、係合爪33,33が上記先端部13b,23bに当接しつつ外側方向へと押圧するものであることを特徴とする、請求項1に記載の密封用チャックの開閉機構を提供する。
また、本願の請求項3に係る発明は、上記係合爪33,33の、密封用チャックCが開放される際に上記のテープ側係合部13,23に当接する部分33a,33aのうちで、下側部分よりも上側部分の方が外側寄りに位置していることを特徴とする、請求項1または2に記載の密封用チャックの開閉機構を提供する。
また、本願の請求項4に係る発明は、樹脂製シートB1,B2から構成され、気密状態にて密封可能とされた袋の開口部に取り付けられて用いられる密封用チャックCであり、樹脂製の一方側テープ1と他方側テープ2とが一組とされたものであって、上記の一方側テープ1には、帯状体であるベース部11の内側面に、このベース部11の長手方向に沿うようにして凸条12が少なくとも1本形成されており、上記の他方側テープ2には、同じく帯状体であるベース部21の内側面に、このベース部21の長手方向に沿うようにして凹条22が少なくとも1本形成されており、上記の凸条12と凹条22とが嵌合することにより、上記の一方側テープ1と他方側テープ2との間を閉鎖できるものであり、上記各ベース部11,21における、凸条12あるいは凹条22の設けられた内側面とは反対側である外側面にテープ側係合部13,23が形成されており、上記のテープ側係合部13,23は、外力を受けることにより、上記閉鎖の際には各ベース部11,21を内側方向に移動させ、開放の際には各ベース部11,21を外側方向に移動させるための部分であり、上記の移動は、上記凸条12と凹条22とが嵌合及び嵌合解除させられる距離を移動するようになされることを特徴とする密封用チャックを提供する。
また、本願の請求項5に係る発明は、樹脂製シートB1,B2から構成され、気密状態にて密封可能とされた袋の開口部に取り付けられた密封用チャックCを開閉するために、密封用チャックCに取り付けられて用いられるスライダー3であり、上記の密封用チャックCが、樹脂製の一方側テープ1と他方側テープ2とが一組とされたものであって、上記の各テープ1,2の内側面が対向する関係とされており、上記のスライダー3が、上記各テープ1,2の外側の一部と係合が可能な係合爪33,33を備えており、この係合爪33,33間の距離が、スライダー3における、上記密封用チャックCの長手方向を基準とした一端側である幅広側3aで相対的に大きく、他端側である幅狭側3bで相対的に小さく形成されたことを特徴とするスライダーを提供する。
また、本願の請求項6に係る発明は、上記スライダー3が二つ以上の構成部材から構成されたものであり、そのうち二つの構成部材の一方側と他方側とに上記の係合爪33,33が各々形成されたことを特徴とする、請求項5に記載のスライダーを提供する。
また、本願の請求項7に係る発明は、樹脂製シートB1,B2が少なくとも2枚重ねられ、接着されて形成された密封袋であって、上記のシートB1,B2が接着されない部分である開口部が設けられており、その開口部に、請求項1〜4のいずれかに記載の密封用チャックCが取り付けられており、この密封用チャックCの上端が、上記各シートB1,B2の上端よりも上方に取り付けられており、上記密封用チャックCに、請求項1〜3、5、6のいずれかに記載のスライダー3が取り付けられたことを特徴とする密封袋を提供する。
本願の請求項1及び2に係る発明は、密封用チャックCの各ベース部11,21における、凸条12あるいは凹条22の設けられた内側面とは反対側である外側面にテープ側係合部13,23が形成されており、スライダー3が、上記密封用チャックCの長手方向に沿って移動可能とされており、上記の各テープ側係合部13,23と係合する係合爪33,33を備えており、この係合爪33,33間の距離が、スライダー3の、上記密封用チャックCの長手方向を基準とした一端側である幅広側3aで相対的に大きく、他端側である幅狭側3bで相対的に小さく形成されたことから、凸条12と凹条22との間に何も介在させることがなく、チャックを開閉可能なスライダーを備えたものでありながら完全密閉が可能な開閉機構を提供できたものである。
また、本願の請求項3に係る発明は、上記の効果に加えて、係合爪33,33の、密封用チャックCが開放される際に上記のテープ側係合部13,23に当接する部分33a,33aのうちで、下側部分よりも上側部分の方が外側寄りに位置していることから、密封用チャックCを開放する際に、各ベース部11,21の下側部分よりも上側部分の方をより大きく引き離すことができ、開閉機構の操作をより容易にできる開閉機構を提供できたものである。
また、本願の請求項4に係る発明は、チャックCの各ベース部11,21における、凸条12あるいは凹条22の設けられた内側面とは反対側である外側面にテープ側係合部13,23が形成されており、このテープ側係合部13,23が、外力を受けることにより、チャックCの閉鎖の際には各ベース部11,21を内側方向に移動させ、開放の際には各ベース部11,21を外側方向に移動させるための部分であることから、凸条12と凹条22との間に何も介在させることなしに開閉可能であって、完全密閉が可能な密封用チャックを提供できたものである。
また、本願の請求項5に係る発明は、スライダー3が、上記各テープ1,2の外側の一部と係合が可能な係合爪33,33を備えており、この係合爪33,33間の距離が、スライダー3における、上記密封用チャックCの長手方向を基準とした一端側である幅広側3aで相対的に大きく、他端側である幅狭側3bで相対的に小さく形成されたことから、密封用チャックCの凸条12と凹条22との間に何も介在させることがなく、完全密閉が可能なスライダーを提供できたものである。
また、本願の請求項6に係る発明は、上記請求項5に係る発明の効果に加え、スライダー3が二つ以上の構成部材から構成されたことから、密封用チャックCへの取り付けが容易なスライダーを提供できたものである。
また、本願の請求項7に係る発明は、上記請求項1〜4のいずれかに記載の密封用チャックCが取り付けられ、この密封用チャックCに、請求項1〜3、5、6のいずれかに記載のスライダー3が取り付けられたことから、チャックを開閉可能なスライダーを備えたものでありながら完全密閉が可能な密封袋を提供できたものである。
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態の一例をとりあげて説明する。図1は本願発明に係る開閉機構を取り付けた密封袋の例を示す。図2はチャックの形状の例を示す。図4はスライダーの例を示す。図5はチャック開放時のチャックとスライダーとの関係を示す。図6はチャック閉鎖時のチャックとスライダーとの関係を示す。
本願発明に係る開閉機構は、開閉自在な密封用チャックCと、この密封用チャックCを開閉させるために、密封用チャックCにスライド可能に取り付けられたスライダー3とが組み合わされたものであって、通常は、図1に示すように密閉可能な袋の開口部に取り付けて用いられる。
密封用チャックCは、図2に示すように、樹脂製の一方側テープ1と他方側テープ2とが一組とされたものである。この一組のテープ1,2の内側面は対向している。一方側テープ1には、帯状体であるベース部11の内側面に、ベース部11の長手方向に沿うようにして凸条12が少なくとも1本形成されており、他方側テープ2には、同じく帯状体であるベース部21の内側面に、ベース部21の長手方向に沿うようにして凹条22が少なくとも1本形成されている。この凸条12と凹条22とが嵌合することにより、上記の一方側テープ1と他方側テープ2との間を閉鎖できる。本例では凸条12と凹条22が各1本ずつ形成されている。なお、凸条12と凹条22とが複数本形成された場合にあっては、各テープ1,2の一方に凸条12のみが、他方に凹条22のみがまとめて設けられていても良いし、各テープ1,2に凸条12と凹条22とが混在して設けられていても良い。
本例の凸条12は、図2(B)に示すように、基端側であり、一方側テープ1のベース部11に連続する首部12aと、この首部12aの先端側に連続する頭部12bとを有している。凸条12の縦断面形状はキノコ状であり、上下方向寸法に関して、首部12aは相対的に小さく、頭部12bは相対的に大きく形成されている。
一方、本例の凹条22も、図2(B)に示すように、他方側テープ2のベース部21に連続する挟持部22aと、この挟持部22aの先端側に連続する爪部22bとを有している。この挟持部22aと爪部22bとの組は、一方の組と他方の組とが図示上下方向に対称に設けられている。そして凸条12と凹条22とが図6に示すように嵌合された際には、図2(B)に示す、凸条12の頭部12bが、凹条22の挟持部22aと爪部22bとの各組間の空間部24に配位される。この状態で凸条12の頭部12bと凹条22の爪部22bとが噛み合うことになるため、後述のようにスライダー3による操作がなされない限りは凸条12と凹条22との嵌合が維持され、密封袋Bにこの開閉機構が取り付けられた場合であっても密封が不意に破られることがない。
なお本例のチャックCでは、図2に示すように、一方側テープ1において上記凸条12の上方に副凸条14が設けられている。そして、他方側テープ2において上記凹条22の上方に副凹条24が設けられている。上記の凸条12と凹条22の組み合わせと同時に、図6に示すように、この副凸条14と副凹条24も嵌合がなされる。
しかし、この副凸条14は上記の凸条12とは異なり、図示上下方向寸法が一定であり、先端部が丸められた形状とされている。副凹条24もまた、上記の凹条22とは異なり、爪部22bに相当する部分が存在していない。これにより、凸条12の頭部12bが凹条22の爪部22bを押し広げて嵌合に至るのに比べ、副凸条14は抵抗なく副凹条24に嵌合させることができる。
この副凸条14と副凹条24の組み合わせは、上記凸条12と凹条22の組み合わせによるチャックCの閉鎖を補助し、より確実に密閉させるために設けられている。
上記に説明した凸条12、凹条22、副凸条14、副凹条24の形状は一例を示したものであり、互いに嵌合可能な形状であれば、その他種々の形状で実施し得る。また、副凸条14と副凹条24は本願発明において必須のものではないため、設けなくても良い。
上記各ベース部11,21における、凸条12あるいは凹条22の設けられた内側面とは反対側である外側面に、図2(A)に示すようにテープ側係合部13,23が形成されている。このテープ側係合部13,23は、各ベース部11,21の外側面から突出した突起であって、スライダー3などによる外力を受けることにより、チャックCの閉鎖の際には各ベース部11,21を内側方向に移動させ、開放の際には各ベース部11,21を外側方向に移動させるための部分である。この各移動は、上記の凸条12と凹条22とが嵌合及び嵌合解除させられる距離を移動するようになされる。
このテープ側係合部13,23は、上記各ベース部11,21に連続して外側方向に延びる基部13a,23aと、この基部13a,23aに連続して設けられ、図示上方に延びる先端部13b,23bとを備えている。先端部13b,23bは、後述するスライダー3の係合爪33,33に引っ掛けられる部分である。
テープ側係合部13,23の断面形状は、図2(A)に示すように、基部13a,23aを基準として上側に先端部13b,23bが形成されたものに限らず、図3(A)に示すように基部13a,23aの上下両側に先端部13b,23bが形成されたものや、図3(B)に示すように基部13a,23aの下側に先端部13b,23bが形成されたものであっても良い。また、これら例示した形状に限らず、外力を受けることにより、各ベース部11,21を移動させることができるものであれば、種々の形状で実施が可能である。また、図2や図3に例示したテープ側係合部13,23は、各ベース部11,21と一体に押出成型されてなるものであるが、別々に形成され、嵌合などによって一体とされたものであっても良い。
スライダー3は、図1に矢印で示したように、上記密封用チャックCの長手方向に沿って移動可能とされたものである。このスライダー3は、図4〜図6に示すように、上記一方側テープ1と他方側テープ2の上側に位置させられる上方部31を有している。そして、この上方部31に連続して形成されたものであって、上記一方側テープ1と他方側テープ2の各々外側に位置させられる側方部32,32を有している。そして、上記の各テープ側係合部13,23と係合する係合爪33,33を備えている。
この係合爪33,33間の距離は、図4(A)(C)に示すように、スライダー3の、上記密封用チャックCの長手方向を基準とした一端側である幅広側3aで相対的に大きく、他端側である幅狭側3bで相対的に小さく形成されている。
このことから、上記の幅広側3aにより、図2(A)に示す、上記各ベース部11,21の内側面からの凸条12及び凹条22の突出寸法H12,H22の和よりも、上記各ベース部11,21の内側面間の寸法Wの方が大きくなるように、各ベース部11,21が離される。そして、上記の幅狭側3bにより、上記各ベース部11,21の内側面からの上記凸条12及び凹条22の突出寸法H12,H22の和よりも、上記各ベース部11,21の内側面間の寸法Wの方が小さく、かつ、上記凸条12と凹条22とが嵌合するように、各ベース部11,21が接近させられる。そして本例においては、嵌合が完了した時点で、上記凸条12及び凹条22の突出寸法H12,H22の和から凹条22の空間部24の奥行寸法H24を引いた寸法と各ベース部11,21の内側面間の寸法Wとが一致することとなる。なお、上記空間部24の奥行寸法H24は、凹条22の先端位置と空間部24の底部との間の、図示左右方向の寸法である。
この係合爪33,33は、スライダー3が、少なくとも、密封用チャックCを開放させるために密封用チャックCの長手方向に沿ってスライドする際に、テープ側係合部13,23の先端部13b,23bに当接しつつ外側方向へと押圧するものである。
本例の場合、密封用チャックCを開放する際には、図5に示すように、この係合爪33,33の各外側面33aが上記先端部13b,23bの各内側面13b1,23b1を押圧する。一方、密封用チャックCを閉鎖する際には、図6に示すように、側方部32,32の各内側面32aが上記先端部13b,23bの各外側面13b2,23b2及び上記各ベース部11,21の各外側面11a,21aを押圧する。なお、側方部32,32によるものではなく、係合爪33,33の各内側面33bが各ベース部11,21の各外側面11a,21aを押圧するものであっても良い。
既に説明したように係合爪33,33間の距離は幅広側3aで相対的に大きく、幅狭側3bで相対的に小さく形成されている。これは側方部32,32についても同様である(図4参照)。このことから、密封用チャックCを開放する際には、上記の幅広側3aから幅狭側3bへ向かう方向にスライダー3をスライドさせてやることで、凸条12と凹条22との間を離すことができる。逆に、密封用チャックCを閉鎖する際には、上記の幅狭側3bから幅広側3aへ向かう方向にスライダー3をスライドさせてやることで、凸条12と凹条22との間を近づけ、両者を嵌合させることができる。
上記のように、本願発明の開閉機構においては、従来の中子(図8上の102b)のように、密封用チャックCの各ベース部11,21の間にスライダー3の一部が挟まれることがない。そのため、密封用チャックCを完全に閉鎖することができる。
ここで、上記係合爪33,33のうち、特に密封用チャックCが開放される際に上記のテープ側係合部13,23に当接する面である外側面33aを、図7に示すように、下側部分よりも上側部分の方が外側寄りになるようにしても良い。こうすることにより、密封用チャックCを開放する際に、各ベース部11,21の下側部分よりも上側部分の方をより大きく引き離すことができ、開閉機構の操作をより容易にできる。この係合爪33,33の形状は、密封用チャックCを開放する際のスライダー3の移動方向における後端部となる幅広側3aに施すことが望ましい。
また、スライダー3が二つ以上の結合可能な構成部材から構成されたものであり、そのうち二つの構成部材における一方側と他方側とに上記の係合爪33,33が各々形成されたものであっても良い。これにより、例えば密閉用チャックCを挟むように各構成部材を配位し、その後、各構成部材を結合することによりスライダー3を密封用チャックCへ取り付けるということができ、取り付け作業が容易となる。
次に、上記の開閉機構を備えた密封袋の一例について説明する。これは、図1に示すように、樹脂製のシートB1,B2が少なくとも2枚重ねられ、気密状態にて密封可能なように、接着されて形成された密封袋Bであって、上記のシートB1,B2が接着されない部分である開口部が設けられている。その開口部に上記の密封用チャックCが取り付けられている。
なお、上記のように、テープ側係合部13,23が上記各ベース部11,21の外側面から突出していることから、この密封袋Bにおける密封用チャックCの取り付けは、図5及び図6に示すように、この密封用チャックCの上端が、上記各シートB1,B2の上端よりも上方に突出するように取り付けられた、いわゆる「天チャック」構造とされている。
また、密封用チャックCの両端部については、スライダー3が脱落しないように、テープ側係合部13,23が熱プレスにより潰されている。
このようにして形成された密封袋Bは、完全密封が可能なため、衣類や布団の圧縮保存袋、食品保存袋など、多種多様な用途で便利に使用することができる。
本願発明に係る開閉機構を取り付けた密封袋の一例を示す正面図である。 (A)はチャックの形状の一例を示す縦端面図であり、(B)は同例に係る凸条と凹条を示す要部拡大縦端面図である。 (A)(B)とも、チャックの他の形状の例を示す縦端面図である。 スライダーの一例を略示したものであり、(A)は左側面図、(B)は正面図、(C)は右側面図、(D)は底面図である。 チャック開放時のチャックとスライダーとの関係を示す縦端面図である。 チャック閉鎖時のチャックとスライダーとの関係を示す縦端面図である。 スライダーの他の一例を示す側面図である。 従来のチャックとスライダーの例を示す縦端面図である。
符号の説明
1 一方側テープ
11 ベース部
12 凸条
13 テープ側係合部
13a 基部
13b 先端部
2 他方側テープ
21 ベース部
22 凹条
23 テープ側係合部
23a 基部
23b 先端部
3 スライダー
3a 幅広側
3b 幅狭側
33 係合爪
33a 係合爪の外側面
B1,B2 シート
C 密封用チャック
H12 凸条の突出寸法
H22 凹条の突出寸法
W 各ベース部の内側面間の寸法

Claims (7)

  1. 開閉自在な密封用チャック(C)と、この密封用チャック(C)を開閉させるために、密封用チャック(C)にスライド可能に取り付けられたスライダー(3)とが組み合わされた密封用チャックの開閉機構において、
    上記の密封用チャック(C)が、樹脂製の一方側テープ(1)と他方側テープ(2)とが一組とされたものであって、
    上記の一方側テープ(1)には、帯状体であるベース部(11)の内側面に、このベース部(11)の長手方向に沿うようにして凸条(12)が少なくとも1本形成されており、
    上記の他方側テープ(2)には、同じく帯状体であるベース部(21)の内側面に、このベース部(21)の長手方向に沿うようにして凹条(22)が少なくとも1本形成されており、
    上記の凸条(12)と凹条(22)とが嵌合することにより、上記の一方側テープ(1)と他方側テープ(2)との間を閉鎖できるものであり、
    上記各ベース部(11,21)における、凸条(12)あるいは凹条(22)の設けられた内側面とは反対側である外側面にテープ側係合部(13,23)が形成されており、
    上記のスライダー(3)が、上記密封用チャック(C)の長手方向に沿って移動可能とされており、
    上記の各テープ側係合部(13,23)と係合する係合爪(33,33)を備えており、
    この係合爪(33,33)間の距離が、スライダー(3)の、上記密封用チャック(C)の長手方向を基準とした一端側である幅広側(3a)で相対的に大きく、他端側である幅狭側(3b)で相対的に小さく形成されており、
    上記の幅広側(3a)により、上記各ベース部(11,21)の内側面からの上記凸条(12)及び凹条(22)の突出寸法(H12,H22)の和よりも、上記各ベース部(11,21)の内側面間の寸法(W)の方が大きくなるように、各ベース部(11,21)が離されるものであり、
    上記の幅狭側(3b)により、上記各ベース部(11,21)の内側面からの上記凸条(12)及び凹条(22)の突出寸法(H12,H22)の和よりも、上記各ベース部(11,21)の内側面間の寸法(W)の方が小さく、かつ、上記凸条(12)と凹条(22)とが嵌合するように、各ベース部(11,21)が接近させられるものであることを特徴とする密封用チャックの開閉機構。
  2. 上記のテープ側係合部(13,23)が、上記各ベース部(11,21)の外側面から突出した突起であり、
    上記各ベース部(11,21)に連続する基部(13a,23a)と、この基部(13a,23a)に連続する先端部(13b,23b)とを備えており、
    上記のスライダー(3)は、少なくとも、密封用チャック(C)を開放させるために密封用チャック(C)の長手方向に沿ってスライドする際に、
    係合爪(33,33)が上記先端部(13b,23b)に当接しつつ外側方向へと押圧するものであることを特徴とする、請求項1に記載の密封用チャックの開閉機構。
  3. 上記係合爪(33,33)の、密封用チャック(C)が開放される際に上記のテープ側係合部(13,23)に当接する部分(33a,33a)のうちで、下側部分よりも上側部分の方が外側寄りに位置していることを特徴とする、請求項1または2に記載の密封用チャックの開閉機構。
  4. 樹脂製シート(B1,B2)から構成され、気密状態にて密封可能とされた袋の開口部に取り付けられて用いられる密封用チャック(C)であり、
    樹脂製の一方側テープ(1)と他方側テープ(2)とが一組とされたものであって、
    上記の一方側テープ(1)には、帯状体であるベース部(11)の内側面に、このベース部(11)の長手方向に沿うようにして凸条(12)が少なくとも1本形成されており、
    上記の他方側テープ(2)には、同じく帯状体であるベース部(21)の内側面に、このベース部(21)の長手方向に沿うようにして凹条(22)が少なくとも1本形成されており、
    上記の凸条(12)と凹条(22)とが嵌合することにより、上記の一方側テープ(1)と他方側テープ(2)との間を閉鎖できるものであり、
    上記各ベース部(11,21)における、凸条(12)あるいは凹条(22)の設けられた内側面とは反対側である外側面にテープ側係合部(13,23)が形成されており、
    上記のテープ側係合部(13,23)は、外力を受けることにより、上記閉鎖の際には各ベース部(11,21)を内側方向に移動させ、開放の際には各ベース部(11,21)を外側方向に移動させるための部分であり、
    上記の移動は、上記凸条(12)と凹条(22)とが嵌合及び嵌合解除させられる距離を移動するようになされることを特徴とする密封用チャック。
  5. 樹脂製シート(B1,B2)から構成され、気密状態にて密封可能とされた袋の開口部に取り付けられた密封用チャック(C)を開閉するために、密封用チャック(C)に取り付けられて用いられるスライダー(3)であり、
    上記の密封用チャック(C)が、樹脂製の一方側テープ(1)と他方側テープ(2)とが一組とされたものであって、
    上記の各テープ(1,2)の内側面が対向する関係とされており、
    上記のスライダー(3)が、上記各テープ(1,2)の外側の一部と係合が可能な係合爪(33,33)を備えており、
    この係合爪(33,33)間の距離が、スライダー(3)における、上記密封用チャック(C)の長手方向を基準とした一端側である幅広側(3a)で相対的に大きく、他端側である幅狭側(3b)で相対的に小さく形成されたことを特徴とするスライダー。
  6. 上記スライダー(3)が二つ以上の構成部材から構成されたものであり、
    そのうち二つの構成部材の一方側と他方側とに上記の係合爪(33,33)が各々形成されたことを特徴とする、請求項5に記載のスライダー。
  7. 樹脂製シート(B1,B2)が少なくとも2枚重ねられ、接着されて形成された密封袋であって、
    上記のシート(B1,B2)が接着されない部分である開口部が設けられており、その開口部に、請求項1〜4のいずれかに記載の密封用チャック(C)が取り付けられており、
    この密封用チャック(C)の上端が、上記各シート(B1,B2)の上端よりも上方に取り付けられており、
    上記密封用チャック(C)に、請求項1〜3、5、6のいずれかに記載のスライダー(3)が取り付けられたことを特徴とする密封袋。
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