JP6959091B2 - 業務マニュアルの管理システム、管理プログラム、管理装置および管理方法 - Google Patents
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Description
このような店舗などの管理に関し、作業者の携帯端末が発する位置情報、作業者が発する音を認識して生成した作業情報、時刻情報に基づき、作業者の携帯端末に次の作業の指示情報を提供する管理方法、管理プログラムおよび管理システムが知られている(たとえば、特許文献1)。
電子マニュアルの作成および閲覧に関し、ひな型要求取得部がマニュアル作成者からひな型の選択要求に対し、ひな型格納領域にあるひな型データからひな型データを取得し、ひな型画面表示部がひな型画面を表示し、完成マニュアル格納部がマニュアル作成者により作成されたマニュアルページ情報と取得したひな型データに含まれる画面表示設定情報とを対応付けて完成マニュアルデータとして格納することが知られている(たとえば、特許文献2)。
このような電子マニュアルの配信・進捗の管理に関し、予め選択された特定のユーザーに対して電子マニュアルのステップ単位の閲覧と作業の進捗状況を義務づけるタスクを発行することが知られている(たとえば、特許文献3)。
しかしながら、業務の内容は業態、規模、商品などによって異なり、画一化された業務マニュアルでは業務内容を充実化することは困難であるという課題がある。飲食店などの比較的小規模な店舗では自店に適合した業務マニュアルを作成することは困難であり、実行性のある業務マニュアルを実現できないという課題がある。
そこで、本発明の目的は上記課題に鑑み、飲食店など各種店舗で用いられる業務マニュアルの作成または閲覧の容易化や迅速化を図り、店舗などの遂行業務の効率改善に寄与することにある。
上記業務マニュアル管理システムにおいて、さらに、前記記憶部は、前記ユーザーが選択する前記業務マニュアルサンプルで特定される業務情報項目毎に必要な業務情報を格納する第3のデータベースを格納してよい。
上記業務マニュアル管理システムにおいて、前記業務情報は、前記ユーザーの業務を表す動画または静止画を含む画像情報、前記業務を説明するドキュメント情報、顧客の応対を含む応対情報、前記業務に用いる機器の操作情報、メンテナンス情報または設定情報、前記業務における省エネルギー化を含む省エネルギー化情報、食材の在庫管理または発注支援を含む管理情報の何れかまたは2以上を含んでよい。
上記業務マニュアル管理システムにおいて、前記処理部は、前記業務マニュアルサンプルの改定または前記業務情報の更新により前記業務マニュアルを更新してよい。
上記業務マニュアル管理システムにおいて、さらに、前記処理部と無線または有線により接続されて前記業務情報またはユーザー情報を入力し、前記処理部から送出された前記業務マニュアルを提示する情報端末を備えてよい。
上記業務マニュアル管理システムにおいて、前記業務マニュアルの変更を含む操作が可能な第1のアクセス権限と、前記業務マニュアルの閲覧操作のみが可能な第2のアクセス権限を設定し、管理者に前記第1のアクセス権限および前記第2のアクセス権限を付与し、前記管理者に属する従業者に前記第2のアクセス権限のみを付与し、前記従業者からの前記第1のアクセス権限に属する操作を無効化してよい。
上記業務マニュアル管理プログラムにおいて、さらに、前記業務マニュアルの変更を含む操作が可能な第1のアクセス権限と、前記業務マニュアルの閲覧操作のみが可能な第2のアクセス権限を設定する機能と、管理者に前記第1のアクセス権限および前記第2のアクセス権限を付与し、前記管理者に属する従業者に前記第2のアクセス権限のみを付与する機能と、前記従業者からの前記第1のアクセス権限に属する操作を無効化する機能を前記コンピュータにより実現させてよい。
(1) 店舗の業務内容やニーズに則した業務マニュアルを容易にまたは迅速に作成して提供でき、従業者が必要に応じて閲覧し、業務マニュアルに則した業務を遂行できる。
(2) 業務マニュアルの作成には、複数の業務マニュアルサンプルから店舗やそのニーズに適する業務マニュアルサンプルの選択、ユーザーから業務情報をシステムに提供すれば、その業務情報と業務マニュアルサンプルを用いて業務マニュアルが作成されて提供を受けることができ、店舗の業務に適した業務マニュアルを得ることができる。
(4) 提供される業務マニュアルは、スマートフォンやタブレット端末などの身近な情報処理端末で容易に閲覧でき、画一的な業務案内、均一で質の高い業務管理ができ、接客や商品提供のサービスを向上させることができる。
管理システム2には図1に示すように、業務マニュアルの作成および格納を行うサーバー装置4が備えられる。このサーバー装置4にはユーザー側の単一または複数の情報端末6が公衆回線網としてたとえば、インターネット8を介して接続されている。
処理部10はプロセッサなどを含む情報処理手段である。情報端末6は、単一または複数のユーザーの一例であり、通信、表示、情報処理などの機能を備えた情報処理端末であり、たとえば、スマートフォン、通信機能を備えるタブレット端末などでよい。この情報端末6は複数のユーザーに属する情報端末6−1、6−2・・・6−Nを含む情報端末群であるが、単一のタブレットやスマートフォンなどでもよい。以下、情報端末6−1、6−2、6−3・・・6−Nから特定の情報端末を指定しない場合には単に情報端末6と称する。
マニュアルサンプルDB14には複数の業務マニュアルサンプル20−1、20−2・・・20−Nが格納される。業務マニュアルDB16にはサーバー装置4で作成された複数の業務マニュアル22−1、22−2・・・22−Nがユーザーごとに格納される。つまり、業務マニュアル22−1、22−2・・・22−Nはユーザー情報に関係付けられ、ユーザーのみに公開、閲覧が可能である。業務情報DB18にはユーザーから取得した複数の業務情報24−1、24−2・・・24−Nがユーザー情報に関係付けられて格納される。
処理部10の情報処理には、
a.マニュアルサンプルDB14、業務マニュアルDB16および業務情報DB18の構築、格納および更新
b.業務マニュアルサンプル20−1、20−2・・・20−Nの提供
c.業務マニュアルサンプル20−1、20−2・・・20−Nからユーザーが情報端末6から要求する業務マニュアルサンプル20xの選択
d.ユーザーの情報端末6に要求し、ユーザーから取得した業務情報24−1、24−2・・・24−Nの記憶
e.ユーザー情報に関係付けられた業務マニュアル22−1、22−2・・・22−Nの作成
f.業務マニュアル22−1、22−2・・・22−Nの記憶
g.閲覧要求に対する特定の業務マニュアル22xの送出
h.その他の付随的な処理など
が含まれる。
図2は、この管理システム2の処理シーケンスの一例を示している。この処理シーケンスは、処理部10と情報端末6の間で情報授受などの処理が実行されるとともに、処理部10と記憶部12との間で情報の読み込みおよびその読出しが実行される。
情報端末6からサーバー装置4に対し、マニュアルサンプルの要求があると(S101)、処理部10は、
b−1)マニュアルサンプルDB14から業務マニュアルサンプル20−1、20−2・・・20−Nを読み出し(S102)
b−2)業務マニュアルサンプル20−1、20−2・・・20−Nを要求元の情報端末6へ提示(S103)
を実行する。
処理部10は業務マニュアルサンプル20xを選択したユーザーの情報端末6に対し、業務マニュアルサンプル20xの選択を契機として、
をする(S107)。つまり、処理部10がユーザーに要求する業務情報は、ユーザーが選択した業務マニュアルサンプル20xから編集すべき業務マニュアルに必要な業務上の情報である。
ユーザーは該要求に応じ、情報端末6から処理部10に業務情報を通知する(S108)。
d−2)情報端末6から通知された業務情報をユーザー情報に関係付けて業務情報DB18へ格納(S109)
e)提供された業務情報とユーザーが選択した業務マニュアルサンプル20xを用いて業務マニュアルサンプル20xを編集し、ユーザーの業務情報を反映し業務マニュアル22xの作成(S110)
f)作成された業務マニュアル22xは業務マニュアルDB16に格納(S111)
g−1)業務マニュアル22xを作成した旨の報告を情報端末6へ通知(S112)
が含まれる。
g−2)業務マニュアルDB16からユーザーに関係付けられている業務マニュアル22xの読み出し(S114)
g−3)閲覧要求が発せられた情報端末6に対し、業務マニュアル22xを含む情報の送出(S115)
が行われる。
これにより、ユーザーは情報端末6を以て、該ユーザーに特定された業務マニュアル22xを閲覧することができる(S116)。
一実施の形態によれば次の効果が得られる。
(1) スマートフォン、タブレット端末などの情報端末6を用いた業務マニュアルの作成要求により、ユーザーが選択する業務マニュアルサンプルと、ユーザーが提供する業務情報を用いて業務マニュアルを作成できる。ユーザーの業務に適した業務マニュアルを得ることができる。
(3) ユーザーに特化された業務マニュアルを多くの従業者が身近に携帯するスマートフォン、タブレット端末などの情報端末6を用いて容易に閲覧でき、業務マニュアルに提示された情報を以て画一的な業務案内や、均一で質の高い業務管理ができ、接客や商品提供のサービスを向上させることができる。
ア)業務マニュアル22の作成
イ)業務マニュアル22の保存
ウ)情報端末6に業務マニュアル22の閲覧アプリの提供
エ)業務マニュアル22の閲覧許可
オ)業務マニュアル22の分析、その課題の抽出
カ)業務マニュアル22に関連する情報の提供などのオプションサービス
キ)閲覧用ID(IDentification)の発行
ク)業務マニュアルの作成
などが含まれる。
情報端末6の情報処理には管理センター30側の処理部10(図1)と連係して業務マニュアルの作成およびその支援などが含まれる。
閲覧用IDはユーザーである管理者34または従業者36のいずれかであるかの識別に用いられる。
図4は、業務マニュアルの作成および閲覧の工程を示している。業務マニュアル22の作成には、業務マニュアルサンプル20からの選択工程(S201)、情報端末6からサーバー装置4へ業務情報24の提供工程(S202)、業務マニュアル22の作成および保存工程(S203)、業務マニュアル22の閲覧工程(S204)が含まれる。
業務マニュアルサンプル20からの選択工程(S201)では、サーバー装置4側で用意された多様な業務マニュアルサンプル20から所望の業務マニュアルサンプル20xを選択すればよい。たとえば、ユーザーが希望する業務マニュアルサンプル20からたとえば、ホール業務、厨房業務、機器設定・機器メンテ、省エネなどのマニュアルサンプルを選択すればよい。
業務マニュアル22の作成および保存工程(S203)では、ユーザーが選択した業務マニュアルサンプル20xにユーザーから提供された業務情報24を嵌め込むなどの編集処理が行われ、これにより、業務マニュアル22xが作成される。この業務マニュアル22xは業務マニュアルDB16にユーザーと関係付けられ、つまり、ユーザーIDと関係付けられて格納される。ユーザーIDがなければ、閲覧することができない状態で、業務マニュアル22xが業務マニュアルDB16に保存される。
管理者34または従業者36は情報端末6を用いていつでも業務マニュアル22を閲覧できるが、閲覧時の操作方法は、画面上の接触入力の他、音声やジェスチャーなどの非接触入力のいずれでもよい。非接触入力は、調理者などの衛生管理に有益である。
既述のオプションサービスには業務マニュアル22に含まれる情報としてたとえば、
カ−1)従業者のシフト作成やその提供
カ−2)食材の発注などの支援情報の提供
カ−3)ユーザーに属する保存情報、業務マニュアル22の分析
カ−4)食材などの在庫管理
カ−5)食材の管理または出荷の予測やオペレーション指示
カ−6)エネルギー管理
が含まれる。
これらオプションサービスにおいて、カ−1)やカ−2)では、入力情報をFaxデータに変換した後、サーバー装置4に送信するなどの送信形態をとればよい。カ−4)では、発注支援のデータとキーボードなどの人的操作入力による管理が含まれる。
図5は、実施例1に係る管理システム2のハードウェアの一例を示している。サーバー装置4にはサーバーコンピュータ40および記憶装置42が備えられる。
サーバーコンピュータ40は記憶装置42にあるプログラムを実行し、たとえば、インターネット8により情報端末6−1、6−2、6−3・・・6−Nと接続される通信機能を備える。情報端末6−1、6−2、6−3・・・6−Nは、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンなど、サーバーコンピュータ40と通信機能や情報処理機能を持つコンピュータであればよい。
サーバーコンピュータ40にはたとえば、図6のAに示すように、プロセッサ44、記憶部46、入出力部48、通信部50などの機能部が備えられる。プロセッサ44は、記憶部46にあるOS(Operating System)や業務マニュアル管理プログラムなど、各種のプログラムを実行する。記憶部46は、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory )などの記憶素子が備えられる。ROMにはOSや業務マニュアル管理プログラムなどの各種のプログラムが格納される。RAMは、業務マニュアル管理プログラムを実行するワークエリアを構成する。入出力部48には図示しないディスプレィなどの情報提示装置、キーボード、タッチパネルなどの情報入力機器が接続される。
記憶装置42はハードディスク装置など、サーバーコンピュータ40の外部記憶手段であり、主としてマニュアルサンプルDB14、業務マニュアルDB16、業務情報DB18など、各種のDBが格納される。この記憶装置42は、サーバーコンピュータ40の内部に設置されてもよい。
情報端末6にはたとえば、図6のBに示すように、プロセッサ52、記憶部54、表示部56、タッチパネル部58および通信部60が備えられる。
プロセッサ52は、記憶部54にあるOSや業務マニュアル管理プログラムなどの各種のプログラムを実行し、サーバー装置4側のプロセッサ44と連繋し、業務マニュアルサンプル20xの選択、業務情報24の提供、業務マニュアル22の閲覧などの情報処理を行う。記憶部54はプロセッサ52の制御により、データの書込みおよび読出しが可能な記憶手段で構成される。この記憶部54にはROM、RAM、EEPROMなどの記憶素子を備えればよい。
タッチパネル部58は入力手段の一例であり、表示部56のたとえば、画面上に設置され、表示部56の表示情報に対する応答情報をタッチにより入力することが可能である。たとえば、情報端末6−1、6−2(図5)のようにキーボードや、図示しないマウスなどの入力機器を含むユーザーインターフェイスを備えてもよく、このユーザーインターフェイスを用いて情報の入力操作や出力操作を行ってもよい。
通信部60には、公衆回線網との通信機能や、Bluetooth などの通信機能など、各種の通信機能を備える。公衆回線網を利用すれば、情報端末6とサーバー装置4との通信接続が容易に行える。
図7は、マニュアルサンプルDB14の一例を示している。このマニュアルサンプルDB14には図7に示すように、複数の業務マニュアルサンプル20−1、20−2・・・・20−Nが含まれる。業務マニュアルサンプル20−1、20−2・・・・20−Nは、店舗が属する業種、扱う商品、規模などによりカテゴリーに分け、グループ化されてよい。
業務マニュアルサンプル20−1には一例として、ホール業務マニュアルサンプル2011、厨房業務マニュアルサンプル2012、機器設定・機器メンテナンスマニュアルサンプル2013、省エネルギー化・エコロジー対策マニュアルサンプル2014、管理マニュアルサンプル2015が含まれる。管理マニュアルサンプル2015には複数の管理マニュアルサンプル1、管理マニュアルサンプル2・・・管理マニュアルサンプルnが含まれる。
図8は、業務情報DB18の一例を示している。この業務情報DB18には項目62、マニュアル・カテゴリー64および設定情報66が含まれる。項目62には、ユーザー、ホール業務、厨房業務、機器設定・機器メンテナンス、省エネルギー化を含むエコロジー対策、業務管理、トラブル対策、ヘルプ情報などが含まれる。
マニュアル・カテゴリー64には、ユーザーに対してユーザーマニュアル、ホール業務に対してホール業務マニュアル、厨房業務に対して厨房業務マニュアル、機器設定・機器メンテナンスに対して機器設定・機器メンテマニュアル、省エネルギー化を含むエコロジー対策に対して省エネ・エコ対策マニュアル、業務管理に対して業務管理マニュアル、トラブル対策に対してトラブル対策マニュアル、ヘルプ情報に対してヘルプマニュアルが分類されている。
ホール業務マニュアルには、環境、接客・案内、会計などが格納され、環境には設定情報66として店内照明、空調、清掃が含まれる。接客・案内には設定情報66として応対、配膳の形態、その手順、食器の片付けなどが含まれる。このホール業務マニュアルには、設定情報66として解決手法、連絡先などを含んでよい。
機器設定・機器メンテマニュアルには、調理機器、空調機器、照明機器、会計機器、管理機器などが含まれる。
省エネ・エコ対策マニュアルにはガス使用量、電気使用量、水道使用量などが含まれる。
業務管理について、マニュアル・カテゴリー64には来店者およびその分布、調理品メニュー、オーダー、売上およびコスト、食材の仕入れおよび在庫、廃棄物、人材および勤務状況などが含まれる。
トラブル対策について、マニュアル・カテゴリー64には事象など、設定情報66には解決手法、連絡先などが含まれる。
ヘルプ情報について、マニュアル・カテゴリー64にはヘルプマニュアルの使用方法やその改定履歴などが含まれる。
図9は、業務マニュアルDB16の一例を示している。この業務マニュアルDB16には図9に示すように、複数の業務マニュアル22−1、22−2・・・・22−Nが含まれる。業務マニュアル22−1、22−2・・・・22−Nは、業務マニュアルサンプル20−1、20−2・・・・20−Nと同様に、店舗が属する業種、扱う商品、規模などによりカテゴリーに分け、グループ化されてよい。
業務マニュアル22−1には業務マニュアルサンプル20−1と同様に、ホール業務マニュアル2211、厨房業務マニュアル2212、機器設定・機器メンテナンスマニュアル2213、省エネルギー化・エコロジー対策マニュアル2214、管理マニュアル2215が含まれる。管理マニュアル2215にはマニュアルサンプルDB14に対応する複数の管理マニュアル1、管理マニュアル2・・・管理マニュアルnが含まれる。
この実施例1によれば、次の効果が得られる。
(1) この実施例1によれば、飲食店などの店舗側にあるスマートフォンやタブレットなどの情報端末6を用いて、サーバー装置4側に用意された業務マニュアルサンプル20からユーザー側の業務情報24を反映させた業務マニュアル22を容易かつ迅速に作成できる。管理者34または従業者36は、自己の情報端末6を用いてユーザーIDに関係付けられた業務マニュアルを閲覧でき、その編集を行うことができる。
(2) ユーザーIDを用いるので、他店に情報の漏洩を防止できる。
(3) 業務マニュアルの閲覧は、業務遂行時のみならず、休憩時にも利用でき、調理時には調理中の調理の方法を確認できるし、トラブル時には必要なマニュアルを閲覧してトラブルを容易に解決でき、業務の信頼性を高めることができる。
(5) サーバー装置4は業務マニュアル22の作成および閲覧のアプリケーションプログラムを提供するので、情報端末6側の処理は極めて簡単であり、小規模な店舗から大規模な店舗に至るまで、幅広く活用することができる。
(6) 飲食店などの厨房で不可欠なホール業務、厨房業務、機器設定・メンテナンス、省エネルギー化などの多様な業務マニュアルサンプル20がサーバー装置4に用意されているので、サーバー装置4に無線または有線で接続した情報端末6から所望のサンプルを抽出し、その店舗に適合した業務マニュアル22を容易かつ迅速に作成でき、その店舗に属する管理者34や従業者36が容易に閲覧し、業務に利用することができる。
(8) 調理の盛り付け方法や接客方法では、動画を多用して店舗が必要とする技能の習得を容易に行うことができる。盛り付け方法や接客方法の従業者36の個性を排し、均一な盛りつけや接客を実現できる。
(10) 調理者は情報端末6の情報処理における音声やジェスチャーによる操作を以て、情報端末6に触れることなく、調理や盛り付けに必要な情報を容易に確認できる。
既述の厨房業務マニュアルにはたとえば、調理品および盛り付け方法を示す盛り付けマニュアルが含まれる。
<調理品>
図10のAは、調理品の一例であるビーフステーキを示している。このビーフステーキ68では、ステーキ皿70に木製プレート72とともに鉄板74が備えられる。鉄板74には中央部にステーキ肉76が配置され、このステーキ肉76の上縁側に付け合わせA、B、Cとしてジャガイモ78、インゲン79および人参80が配置されている。この例では、ジャガイモ78、インゲン79および人参80に対して、これらの一部を覆うようにステーキ肉76が重ねられている。
図10のBは、調理品:ビーフステーキに係る盛り付けマニュアルサンプル82の一例を示している。この盛り付けマニュアルサンプル82では、タイトル欄84−1、調理品名欄86−1、盛り付け順欄88−1、備考欄90−1、調理品イメージ表示欄92−1、部材名表示欄94−1および部材イメージ表示欄96−1などが備えられる。各欄84−1〜96−1にはユーザーが提供する任意の情報を記入することができるが、調理品イメージ表示欄92−1および部材イメージ表示欄96−1には画像を提供することが求められる。
タイトル欄84−1にはサンプルを特定する名称「盛り付けマニュアルサンプル」が明示されている。これにより、ユーザーはタイトル欄84−1から「盛り付けマニュアルサンプル」を認識できる。
調理品名欄86−1には調理品がたとえば、ビーフステーキであれば、「ビーフステーキ」と明示される。
盛り付け順欄88−1には、調理品名欄86−1に対応して盛り付けの順番を表す「盛り付け順」が明示され、調理品イメージ表示欄92−1にあるビーフステーキに対し、「完成品」と明示され、各部材については盛り付け順を表す番号が付されている。
備考欄90−1には、調理品や各部材についての留意事項などが明示され、このビーフステーキでは、ステーキ肉について、顧客が要望する焼き加減を確認することが明示される。この場合、焼き加減としてレア、ミディアムレア、ミディアム、ウェルダンなどの具体的な段階を明示し、マニュアルユーザーに対する啓蒙情報を提供することは有益である。
この例では、図10のBに示すように、盛り付けマニュアルサンプル82中の破線で示す調理品イメージ表示欄92−1および部材イメージ表示欄96−1に表示すべき画像の提供が必要である。
図11は、情報端末6を用いた業務情報の取得ないしイメージ表示の生成工程を示している。画像の提供には、図11に示すように、ユーザーが提供する調理品の一例であるビーフステーキ68やその部材を情報端末6の撮像機能を利用して撮像し、その画像情報をサーバー装置4に提供すればよい。この画像情報には静止画のほか動画を用いてもよい。
図13のAは、ステーキ肉76の写真画像104を示している。図13のBは、ジャガイモ78の写真画像106を示している。図13のCは、インゲン79の写真画像108を示している。図13のDは、人参80の写真画像110を示している。
これら写真画像98〜110は、情報端末6からサーバー装置4に編集情報として提供される。
図14は、調理品:ビーフステーキに係る盛り付けマニュアル112の一例を示している。この盛り付けマニュアル112は、サーバー装置4によって実行される編集機能により、盛り付けマニュアルサンプル82(図10のB)と業務情報(図12のA〜Cおよび図13のA〜D)を用いて編集される。
この盛り付けマニュアル112(図14)の参照により、従業者36は顧客からビーフステーキ68のオーダーを受けた際、必要とするビーフステーキ68の形態、必要とする部材、盛り付け手順などを容易に確認することができる。
なお、ステーキ肉76(ビーフステーキ68)の焼き加減について、その状況を画像で示すことも可能であり、調理者は焼き具合の程度を色調などから確認できるように設定してもよい。
図15は、情報端末6側の処理手順の一例を示している。この処理手順は、既述のビーフステーキ68の盛り付けマニュアル112の生成過程を示している。
この処理手順の便益を受ける対象者は管理センター30に登録されているユーザーに限定される。つまり、ユーザーは特定のユーザーに属する管理者34または従業者36であり、ユーザーIDの発行を受けることが必要である。
情報端末6の起動の後、情報端末6は管理センター30のサーバー装置4に接続することが前提条件であり、サーバー装置4に管理システム2の起動を要請する。この要請を受けたサーバー装置4は、管理システム2の起動により、情報端末6に対し業務マニュアルサンプル20の提示を行う。
この盛り付けマニュアルサンプル82の選択を契機にサーバー装置4からの指示に従い、情報端末6から業務情報の提供を行う(S302)。この業務情報はたとえば、既述の写真画像98〜110をサーバー装置4に提供する。この場合、説明などの文字情報を含んでもよい。
サーバー装置4に対し、情報端末6からユーザーIDを入力し、業務マニュアル22xの閲覧要求を出力すれば(S306)、ユーザーIDの認証を経て閲覧要求に係る業務マニュアル22xを情報端末6の表示画面に表示させることができる。
管理者34または従業者36は、この業務マニュアル例であるビーフステーキ68の盛り付けマニュアル112を参照することにより、均一な調理品を提供できる。
図16は、サーバー装置4側の処理手順の一例を示している。この処理手順は、既述のビーフステーキ68の盛り付けマニュアル112の生成過程を示している。
情報端末6から管理システム2の起動要請を受けたサーバー装置4は、管理システム2の起動により、情報端末6に対し業務マニュアルサンプル20を提示する(S401)。 情報端末6の指示により、サーバー装置4は業務マニュアルサンプル20から業務マニュアルサンプル20xを選択する(S402)。この例では、ユーザーが求めるビーフステーキ68の業務マニュアルの作成であるから、業務マニュアルサンプル20からビーフステーキ68の盛り付けマニュアルサンプル82が選択される。
サーバー装置4は業務情報を受領し(S404)、ユーザーが選択している盛り付けマニュアルサンプル82を編集し、業務マニュアル22xとして盛り付けマニュアル112を作成する(S405)。サーバー装置4は、情報端末6に対し、作成途上または作成結果である業務マニュアル22xを提示し(S406)、情報端末6に対し、サーバー装置4からその了承を求める。その結果、サーバー装置4は情報端末6から業務マニュアルの了承を受領すれば(S407)、その業務マニュアルを業務マニュアルDB16に格納する(S408)。
実施例2によれば、次の効果が得られる。
(1) 特定の店舗で提供される実際の調理を業務マニュアル22に反映でき、従業者36はそのマニュアルと同一の調理を顧客に提供することができる。
(2) 一例としてビーフステーキを例示しているが、同様に厨房業務やホール業務などの業務マニュアル22を作成すれば、必要な業務を選択し、閲覧することができる。厨房業務やホール業務など、作業者の動作を伴う場合には静止画に限定することなく、その動作を表す動画を反映させることにより、その業務内容を詳細に提示、閲覧させることができる。
この処理手順では、情報端末6とサーバー装置4の接続を契機とし(S501)、サーバー装置4からユーザーIDを情報端末6に要求し(S502)、情報端末6側のアクセス権限の確認を行う(S503)。
基本的にユーザーIDがあれば、管理者34および従業者36は業務マニュアル22の閲覧が可能であるので、業務マニュアルの閲覧要求かを確認する(S504)。業務マニュアルの閲覧要求であれば(S504のYES)、その閲覧要求に応じた業務マニュアル22の提示を行う(S505)。
業務マニュアル22の変更であれば(S506のYES)、アクセス権限が付与された管理者34であるかを確認する(S507)。この確認処理は、ユーザーIDから自動的に確認すればよく、閲覧者に対してダイヤログによる要求事項を提示する必要はない。
管理者34であれば(S507のYES)、アクセス許可を出力し(S508)、業務マニュアルの編集処理に移行し(S509)、編集処理の後、この処理を終了する。これに対し、S507において、管理者34でなければ(S507のNO)、アクセス不可を発し(S510)、編集処理に移行することなくこの処理を終了し、業務マニュアルの改ざんを防止する。
実施例3によれば、次の効果が得られる。
(1) 業務マニュアル22の変更に一定の権限を付与することができ、業務マニュアル22に開示された情報を保全でき、業務の安定化を図ることできる。
(2) 従業者36を管理する管理マニュアルの変更や閲覧に一定の権限を付与することで、店舗内の秩序を維持することができる。
(1) 上記実施の形態において、管理センター30におけるサーバー装置4にマニュアルの分析やマニュアルの課題の抽出などを行う機能を持たせ、業務マニュアル22のサンプル作成や分析支援などを行ってもよい。この場合、既述のオプションサービスには、
a シフト作成、提供
b 発注支援:入力内容をFAXデータに変換し送信
c 保存された業務マニュアルの分析
d 在庫管理:発注支援のデータ+手入力による管理
e ICタグを用いた食材管理・出荷予測・オペレーション指示
f エネルギー管理
などの機能を追加し、店舗業務の総合的なマニュアルを構築してもよい。
(2) 上記実施の形態や実施例では店舗内の業務マニュアルサンプル20や業務マニュアル22を明示したが、本発明は調理の教育実習などの教育実習マニュアルに利用してもよい。
(3) 上記実施の形態に示した業務マニュアルでは各種の業務情報を用いることができる。この業務情報には、ユーザーの業務を表す動画または静止画を含む画像情報、業務を説明するドキュメント情報、顧客の応対を含む応対情報、業務に用いる機器の操作情報、メンテナンス情報または設定情報、業務における省エネルギー化を含む省エネルギー化情報、食材の在庫管理または発注支援を含む管理情報の何れかまたは2以上を含んでよい。
4 サーバー装置
6、6−1、6−2・・・6−N 情報端末
8 インターネット
10 処理部
12 記憶部
14 マニュアルサンプルDB
16 業務マニュアルDB
18 業務情報DB
20、20−1、20−2・・・20−N 業務マニュアルサンプル
22、22−1、22−2・・・22−N 業務マニュアル
24、24−1、24−2・・・24−N 業務情報
30 管理センター
32 店舗
34 管理者
36 従業者
40 サーバーコンピュータ
42 記憶装置
44 プロセッサ
46 記憶部
48 入出力部
50 通信部
52 プロセッサ
54 記憶部
56 表示部
58 タッチパネル部
60 通信部
62 項目
64 マニュアル・カテゴリー
66 設定情報
68 ビーフステーキ
70 ステーキ皿
72 木製プレート
74 鉄板
76 ステーキ肉
78 ジャガイモ
79 インゲン
80 人参
82 盛り付けマニュアルサンプル
84−1、84−2 タイトル欄
86−1、86−2 調理品名欄
88−1、88−2 盛り付け順欄
90−1、90−2 備考欄
92−1、92−2 調理品イメージ表示欄
94−1、94−2 部材名表示欄
96−1、96−2 部材イメージ表示欄
98、100、102、104、106、108、110 写真画像
112 盛り付けマニュアル
Claims (10)
- 業務マニュアルサンプルを格納する第1のデータベースと、ユーザーの業務マニュアルを格納する第2のデータベースを記憶する記憶部と、
前記第1のデータベースからユーザーの端末装置に提示された業務マニュアルサンプルに対して前記端末装置から受けた選択要求を契機に、該業務マニュアルサンプルの編集に必要な業務情報を前記端末装置に要求し、前記端末装置を通じて取得した該業務情報と前記業務マニュアルサンプルを用いて前記ユーザーの業務マニュアルを作成して前記第2のデータベースに格納し、ユーザーの要求により前記第2のデータベースから前記ユーザーに特定された前記業務マニュアルを送出する処理部と、
を備えることを特徴とする業務マニュアル管理システム。 - さらに、前記記憶部は、前記ユーザーが選択する前記業務マニュアルサンプルで特定される業務情報項目毎に必要な業務情報を格納する第3のデータベースを記憶することを特徴とする請求項1に記載の業務マニュアル管理システム。
- 前記業務情報は、前記ユーザーの業務を表す動画または静止画を含む画像情報、前記業務を説明するドキュメント情報、顧客の応対を含む応対情報、前記業務に用いる機器の操作情報、メンテナンス情報または設定情報、前記業務における省エネルギー化を含む省エネルギー化情報、食材の在庫管理または発注支援を含む管理情報の何れかまたは2以上を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の業務マニュアル管理システム。
- 前記処理部は、前記業務マニュアルサンプルの改定または前記業務情報の更新により前記業務マニュアルを更新することを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかの請求項に記載の業務マニュアル管理システム。
- さらに、前記処理部と無線または有線により接続されて前記業務情報またはユーザー情報を入力し、前記処理部から送出された前記業務マニュアルを提示する情報端末と、
を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかの請求項に記載の業務マニュアル管理システム。 - さらに、前記業務マニュアルの変更を含む操作が可能な第1のアクセス権限と、前記業務マニュアルの閲覧操作のみが可能な第2のアクセス権限を設定し、管理者に前記第1のアクセス権限および前記第2のアクセス権限を付与し、前記管理者に属する従業者に前記第2のアクセス権限のみを付与し、前記従業者からの前記第1のアクセス権限に属する操作を無効化することを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかの請求項に記載の業務マニュアル管理システム。
- 業務マニュアル管理システムをコンピュータにより実現させる業務マニュアル管理プログラムであって、
業務マニュアルサンプルを格納する第1のデータベースと、ユーザーの業務マニュアルを格納する第2のデータベースを記憶する記憶機能と、
前記第1のデータベースからユーザーの端末装置に提示された業務マニュアルサンプルに対して前記端末装置から受けた選択要求を契機に、該業務マニュアルサンプルの編集に必要な業務情報を前記端末装置に要求し、前記端末装置を通じて取得した該業務情報と前記業務マニュアルサンプルを用いて前記ユーザーの業務マニュアルを作成して前記第2のデータベースに格納し、ユーザーの要求により前記第2のデータベースから前記ユーザーに特定された前記業務マニュアルを送出する処理機能と、
を前記コンピュータにより実現させるための業務マニュアル管理プログラム。 - さらに、前記業務マニュアルの変更を含む操作が可能な第1のアクセス権限と、前記業務マニュアルの閲覧操作のみが可能な第2のアクセス権限を設定する機能と、
管理者に前記第1のアクセス権限および前記第2のアクセス権限を付与し、前記管理者に属する従業者に前記第2のアクセス権限のみを付与する機能と、
前記従業者からの前記第1のアクセス権限に属する操作を無効化する機能と、
を前記コンピュータにより実現させる請求項7に記載の業務マニュアル管理プログラム。 - 業務マニュアル管理システムをコンピュータにより実現する業務マニュアル管理装置であって、
業務マニュアルサンプルを格納する第1のデータベースと、ユーザーの業務マニュアルを格納する第2のデータベースを記憶する記憶部とともに、前記第1のデータベースからユーザーの端末装置に提示された業務マニュアルサンプルに対して前記端末装置から受けた選択要求を契機に、該業務マニュアルサンプルの編集に必要な業務情報を前記端末装置に要求し、前記端末装置を通じて取得した該業務情報と前記業務マニュアルサンプルを用いて前記ユーザーの業務マニュアルを作成して前記第2のデータベースに格納し、前記ユーザーの要求により前記第2のデータベースから前記ユーザーに特定された前記業務マニュアルを送出する処理部を備えるサーバーと有線または無線で接続される通信部を備え、
前記サーバーに提供する業務マニュアル選択情報、前記業務情報またはユーザー情報を入力する入力手段と、
前記サーバーから提供される前記業務マニュアルを提示する情報提示手段と、
を備えることを特徴とする業務マニュアル管理装置。 - 業務マニュアル管理システムをコンピュータに実行させる業務マニュアル管理方法であって、
記憶部に格納されている第1のデータベースからユーザーの端末装置に提示した業務マニュアルサンプルの選択要求を行う工程と、
前記端末装置から受けた前記選択要求を契機に、処理部から前記端末装置に対して該業務マニュアルサンプルの編集に必要な業務情報を要求する工程と、
前記処理部が前記端末装置を通じて取得した前記業務情報と前記業務マニュアルサンプルを用いてユーザーの業務マニュアルを作成し、該業務マニュアルを前記ユーザーに関係付けて第2のデータベースに格納する工程と、
ユーザーの要求により前記第2のデータベースから前記業務マニュアルを送出する工程と、
を含むことを特徴とする業務マニュアル管理方法。
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