JP6956399B2 - 海苔網の酸処理装置及び酸処理船 - Google Patents

海苔網の酸処理装置及び酸処理船 Download PDF

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Description

この発明は、海苔網の酸処理装置及び酸処理船に関する。
海苔の養殖において、海苔網や海苔網に繁殖している海苔に付着する珪藻や汚れを除去するために海苔網を酸処理する作業が行われている。
海苔網を酸処理する方法として例えば、特許文献1、2に提案されている方法が知られている。
特許文献1には、船上に酸処理槽からなる酸処理機構を設置し、海中に展張されている海苔網を一旦船上に引き揚げて、酸処理槽中を通過させながら所定時間浸漬させ、再び海面部に展張する方法が開示されている。
特許文献2には、海苔作業船を海苔網の下に潜るようにして進行させて海苔網を掬い上げ、船上に設置されている海苔網薬剤処理装置の薬剤処理槽内を通過させながら所定時間浸漬させ、再び海面部に展張する方法が開示されている。
これらの酸処理に用いられる海苔の活性処理剤は所定のpHとなるように制御される。
特開平5−23066号公報 特開平8−140511号公報
海苔網に繁殖している海苔の状態や品質によって、海苔網を酸処理する際の海苔の活性処理剤の酸の倍率やpHは異なる。
上述した従来の酸処理方法において、酸処理を行う前では海苔網に付着している海水によって処理槽内の海苔の活性処理剤が希釈され、酸処理を行った後では、海苔網に海苔の活性処理剤が付着するので処理槽内の海苔の活性処理剤の量が減少する。
そのため、従来の酸処理方法では、海苔の活性処理剤の酸の倍率やpHを所定値に保つため、及び処理槽内の海苔の活性処理剤の量を所定量に保つため、海苔の活性剤の使用量が増加することとなっていた。
この発明は、海苔網を酸処理する際の活性処理剤の使用量が増加することを抑制できる海苔網の酸処理装置及び酸処理船を提供することを目的とする。
[1]
海苔網を収容し、収容した前記海苔網を酸液で酸処理する海苔網収容槽と、
前記海苔網収容槽の長手方向における一方の端部の上端及び他方の端部の上端にそれぞれ前記長手方向に直交して回転自在に配備されていて、前記海苔網が含んでいる水分を前記海苔網から吸い取る第一吸液ローラ及び第二吸液ローラと、
前記第一吸液ローラ及び第二吸液ローラの下側で、周面をそれぞれ前記第一吸液ローラ及び第二吸液ローラの周面に当接させて回転自在に配備されている第一絞りローラ及び第二絞りローラと、
前記海苔網収容槽内の下側で、前記長手方向において前記一方の端部に近い側に前記長手方向に直交して回転自在に配備されている第一海苔網巻取ローラと、
前記海苔網収容槽内の下側で、前記長手方向において前記他方の端部に近い側に前記長手方向に直交して回転自在に配備されている第二海苔網巻取ローラと、
前記海苔網収容槽の前記長手方向における前記第一海苔網巻取ローラが配備されている位置と前記第二海苔網巻取ローラが配備されている位置との中間で、前記海苔網収容槽の上部側に前記長手方向に直交して回転自在に配備されている第三吸液ローラと
を備える海苔網の酸処理装置。
[2]
前記第一吸液ローラ、前記第二吸液ローラ、前記第三吸液ローラは、多孔質素材からなる[1]の海苔網の酸処理装置。
[3]
海苔網が海中に展張されている海を移動しながら前記海苔網を掬い上げ、掬い上げた前記海苔網を船上に配備されている酸処理装置で酸処理する海苔網の酸処理船であって、
前記酸処理装置が[1]又は[2]の海苔網の酸処理装置である
海苔網酸処理船。
[4]
海中に展張されている海苔網の長手方向に進行し、前記海苔網を掬い上げ、前記掬い上げた海苔網を船上に配備されている酸処理装置で酸処理する海苔網の酸処理船であって、
前記酸処理装置は、前記海苔網を収容し、収容した前記海苔網を酸液で酸処理する海苔網収容槽を備えており、
前記酸処理船が進行する方向において前記海苔網収容槽の前方側に配備されている、前記海苔網から前記海苔網が含んでいる水分を除去する第一水分除去手段と、
前記酸処理船が進行する方向において前記海苔網収容槽の後方側に配備されている、前記海苔網から前記海苔網が含んでいる水分を除去する第二水分除去手段と
の中のいずれか一方または双方を備えている
海苔網酸処理船。
[5]
前記第一水分除去手段と、前記第二水分除去手段とは、
前記酸処理船が進行する方向に直交して前記酸処理船の上部に回転自在に配備されていて、前記海苔網が含んでいる水分を前記海苔網から吸い取る吸液ローラと、当該吸液ローラの下側で、周面を当該吸液ローラの周面に当接させて回転自在に配備されている絞りローラとを備えている水分除去手段、または、
前記酸処理船の上部に配備されていて前記海苔網に向けて空気を吹き付けて前記海苔網が含んでいる水分を除去する空気噴出装置からなる水分除去手段、
のいずれか、あるいは、これらの中のいずれかの組み合わせからなる
[4]の海苔網酸処理船。
[6]
前記吸液ローラは多孔質素材からなる[5]の海苔網酸処理船。
この発明によれば、海苔網を酸処理する際の活性処理剤の使用量が増加することを抑制できる海苔網の酸処理装置及び酸処理船を提供することができる。
本発明の海苔網酸処理装置の概略構成を表す斜視図。 本発明の海苔網酸処理装置の概略構成を表す側面断面図。 (a)本発明の海苔網酸処理装置によって海苔網の酸処理を行うにあたり、酸処理を受ける海苔網が海苔網収容槽内に巻き取られる状態の一例を説明する一部を省略した側面断面図、(b)酸処理を受けた海苔網が海苔網収容槽から引き出されていく状態の一例を説明する一部を省略した側面断面図。 (a)本発明の海苔網酸処理船の一例の概略構成を表す側面図、(b)海苔網を酸処理している状態の一例を説明する図。 本発明の海苔網酸処理船の他の例の概略構成を表す側面図。 本発明の海苔網酸処理船の他の例の概略構成を表す側面図。 (a)本発明の海苔網酸処理船の他の例の概略構成を表す側面図、(b)海苔網を酸処理している状態の一例を説明する図。 (a)本発明の海苔網酸処理船の他の例の概略構成を表す側面図、(b)海苔網を酸処理している状態の一例を説明する図。 本発明の海苔網酸処理船の他の例の概略構成を表す側面図。 本発明の海苔網酸処理船の他の例の概略構成を表す側面図。
この実施形態の海苔網酸処理装置は、
海苔網を収容し、収容した海苔網を酸液で酸処理する海苔網収容槽の一方の側の上部に、前記海苔網収容槽内に向かって移動している前記海苔網から前記海苔網が含んでいる水分(海水)を除去し、除去した前記水分(海水)が前記海苔網収容槽内に入らないようにする水分除去手段が配備されている、あるいは、
海苔網を収容し、収容した海苔網を酸液で酸処理する海苔網収容槽の他方の側の上部に、前記海苔網収容槽から出てきた前記酸処理を受けた前記海苔網から前記海苔網が含んでいる水分(酸液)を除去し、除去した前記水分(酸液)を前記海苔網収容槽内に戻すようにする水分除去手段が配備されている、あるいは、
これら双方の水分除去手段が配備されている構成からなり、これによって、海苔網を酸処理する際の活性処理剤の使用量が増加することを抑制するものである。
また、前記海苔網酸処理装置を備えている酸処理船としたものである。
以下、添付図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。
[海苔網の酸処理装置]
本発明の海苔網酸処理装置の実施形態の一例を図1〜図3を参照して説明する。
本実施形態の海苔網酸処理装置1は、海苔網収容槽2と、第一吸液ローラ3と、第二吸液ローラ4と、第一絞りローラ5と、第二絞りローラ6と、第一海苔網巻取ローラ7と、第二海苔網巻取ローラ8と第三吸液ローラ9とを備えている。
海苔網収容槽2は図1図示のように上側が開口している箱型である。海苔網を酸処理する作業を行う際には、活性処理剤が溶解されている酸液がこの海苔網収容槽2に投入される。海苔網を酸処理する作業を行う際に、海中に展張されていた海苔網14が引き揚げられて海苔網収容槽2に収容され(図3)、海苔網収容槽2内において海苔網14を酸液で酸処理する。
第一吸液ローラ3は、海苔網収容槽2の長手方向における一方の端部2a(図2の右側の端部)の上端に、前記長手方向に直交して、図2に矢印15で示す方向及びその反対方向に回転自在に配備されている。
第一絞りローラ5は、図1、図2図示のように、第一吸液ローラ3の下側で、周面を第一吸液ローラ3の周面に当接させて、図2に矢印16で示す方向及びその反対方向に回転自在に配備されている。
第二吸液ローラ4は、海苔網収容槽2の長手方向における他方の端部2b(図2の左側の端部)の上端に、前記長手方向に直交して、図2に矢印21で示す方向及びその反対方向に回転自在に配備されている。
第二絞りローラ6は、図1、図2図示のように、第二吸液ローラ4の下側で、周面を第二吸液ローラ4の周面に当接させて、図2に矢印20で示す方向及びその反対方向に回転自在に配備されている。
第一海苔網巻取ローラ7は、図1、図2図示のように、海苔網収容槽2内の下側で、前記長手方向における一方の端部2aに近い側に、前記長手方向に直交して、図2に矢印18a、18bで示す方向に回転自在に配備されている。
第二海苔網巻取ローラ8は、図1、図2図示のように、海苔網収容槽2内の下側で、前記長手方向における他方の端部2bに近い側に、前記長手方向に直交して、図2に19a、19bで示す方向に回転自在に配備されている。
第三吸液ローラ9は、海苔網収容槽2の前記長手方向における第一海苔網巻取ローラ7が配備されている位置と第二海苔網巻取ローラ8が配備されている位置との中間で、海苔網収容槽2の上部側に、前記長手方向に直交して、図2の矢印22a、22bの方向に回転自在に配備されている。
第一吸液ローラ3、第二吸液ローラ4、第三吸液ローラ9は、いずれも、海苔網14が含んでいる水分を海苔網14から給水する(=吸い取る)ためのものである。そこで、第一吸液ローラ3、第二吸液ローラ4、第三吸液ローラ9は、いずれも、多孔質素材で構成することが好ましい。
例えば、図示の形態では、第一吸液ローラ3、第二吸液ローラ4、第三吸液ローラ9は、いずれも、スポンジ素材で構成している。
ここで、海苔網14が含んでいる水分は、海中から引き揚げられてきた海苔網14が図3(a)図示のように、海苔網収容槽2内に巻き取られる際には海水である。一方、海苔網14を海中に展張するべく、海苔網14が、図3(b)図示のように、海苔網収容槽2から巻き出されていく際には、海苔網収容槽2内に収容されている酸液13になる。
図示の実施形態では、第一絞りローラ5と、海苔網収容槽2内に配備されている第一ローラ10とがベルト12によって連結されており、第一ローラ10の矢印16方向への回転に伴って第一絞りローラ5が矢印16の方向へ回転する。
同じく、図示の実施形態では、第二絞りローラ6と、海苔網収容槽2内に配備されている第二ローラ11とがベルト12によって連結されており、第二ローラ11の矢印20方向への回転に伴って第二絞りローラ6が矢印20の方向へ回転する。
第一絞りローラ5と第二絞りローラ6は、それぞれ、その周面を、第一吸液ローラ3の周面、第二吸液ローラ4の周面に当接させて回転することで、第一吸液ローラ3、第二吸液ローラ4が海苔網14(図3)から吸い取った海苔網14が含んでいる水分を、第一吸液ローラ3、第二吸液ローラ4から搾り取る。
第一海苔網巻取ローラ7、第二海苔網巻取ローラ8は、海中から引き揚げられた海苔網14を巻き取って、海苔網14を海苔網収容槽2の内部に充填されている酸液13内に浸漬させる。
図示の形態では、海中に展張されている海苔網14を引き揚げる際に、例えば、海苔網14の端部を第一海苔網巻取ローラ7に係止し、不図示の駆動機構によって、第一海苔網巻取ローラ7、第一ローラ10を図2に矢印18a、16で示す方向に回転させる。これに応じて、第一絞りローラ5も図2に矢印16で示す方向に回転する。海苔網14は、図3(a)に矢印17で示したように、海中から引き揚げられてきて第一海苔網巻取ローラ7に巻き取られていくが、この際、第一吸液ローラ3を図3(a)に矢印15で示す方向に回転させつつ第一吸液ローラ3の周面に強く当接する。
そこで、海苔網14に含まれている水分(海水)が第一吸液ローラ3に吸い取られる。
第一吸液ローラ3が吸い取った水分(海水)は、第一吸液ローラ3の下側で第一吸液ローラ3の周面に周面を当接させている第一絞りローラ5の存在によって、第一吸液ローラ3から搾り取られる。
こうして搾り取られた水分(海水)は、第一吸液ローラ3、第一絞りローラ5が、海苔網収容槽2の端部2aの上端に配備されていることから、海苔網収容槽2の端部2aの外側に落ちていく。そこで、海中から掬い上げられてきた海苔網14に含まれていて、第一吸液ローラ3に吸い取られた水分(海水)が、海苔網収容槽2内に落ち込んで、海苔網収容槽2内に収容されている酸液を希釈するおそれを抑制することができる。
海苔網収容槽2内で酸処理を施した海苔網14を海中に戻して展張する際には、酸処理後の海苔網14を第一海苔網巻取ローラ7から引き出して、第三吸液ローラ9、第二吸液ローラ4に図3(b)図示のように展張した上で、例えば、海苔網14の端部を海中に設置されている掛止棒に係止し、海苔網酸処理装置1を当該掛止棒から離れる方向に移動させる。こうして、酸処理後の海苔網14は、第一海苔網巻取ローラ7から、図3(b)に、矢印23で示したように巻き戻され、引き出されていく。
この際、海苔網14は、第三吸液ローラ9を図3(b)を矢印22aで示す方向に回転させつつ第三吸液ローラ9の周面に強く当接する。また、第二吸液ローラ4を図3(b)に矢印19で示す方向に回転させつつ第二吸液ローラ4の周面に強く当接する。
そこで、海苔網14に含まれている水分(酸液)が第三吸液ローラ9、第二吸液ローラ4に吸い取られる。
第三吸液ローラ9に吸い取られた水分(酸液)は、海苔網収容槽2内の酸液13に向けて滴下していく。
第三吸液ローラ9で吸い取りきれなかった水分(酸液)は、第二吸液ローラ4に吸い取られる。
第二吸液ローラ4が吸い取った水分(酸液)は、第二吸液ローラ4の下側で第二吸液ローラ4の周面に周面を当接させている第二絞りローラ6の存在によって、第二吸液ローラ4から搾り取られる。
こうして搾り取られた水分(酸液)は、第二吸液ローラ4、第二絞りローラ6が、海苔網収容槽2の端部2bの上端に配備されていることから、海苔網収容槽2の端部2bの内側に落ちていく。
そこで、酸処理後の海苔網14に含まれていて、第三吸液ローラ9、第二吸液ローラ4に吸い取られた水分(酸液)が、海苔網収容槽2の外に出て行ってしまうおそれを抑制することができる。
この結果、海苔網14に対して酸処理を行う前に、所定量の活性処理剤を溶解することで調製していた酸液13の量や、その濃度、pHなどが、酸処理の途中で大きく変動することを防止することができる。酸処理を行っている途中で、酸液13が希釈化されたり、量が減少したり、その濃度、pHに変動が生じたりすると、追加で活性処理剤を投入、溶解する、等の対応が必要になるので、活性処理剤の使用量が増えてしまう。
この実施形態によれば、上述したようにして、海苔網収容槽2内に準備していた酸液13が海苔網に含まれている海水によって希釈化されたり、活性処理後の海苔網に含まれて出て行ってしまうことでその量が減少してしまうことを効果的に防止できる。
そこで、活性処理剤の使用量が増えてしまうこと効果的に防止できる。
上述した実施形態では、第一海苔網巻取ローラ7に海苔網14を巻き取って酸処理し、酸処理後に、第一海苔網巻取ローラ7から巻き戻し、引き出して海中に展張する例で説明を行った。
上述した実施形態と同様にして、海中から引き揚げてきた海苔網14から第二吸液ローラ4によって水分(海水)を吸い取りながら第二海苔網巻取ローラ8に海苔網14を巻き取って酸処理し、酸処理後に、第二海苔網巻取ローラ8から巻き戻し、引き出して、第三吸液ローラ9、第一吸液ローラ3によって、酸処理後の海苔網14から水分(酸液)を吸い取って、海中に海苔網14を展張するようにすることができる。
また、海中から引き揚げてきた海苔網から第一吸液ローラ3によって水分(海水)を吸い取りながら第一海苔網巻取ローラ7に海苔網を巻き取り、引き続き、海中から引き揚げてきた海苔網から第二吸液ローラ4によって水分(海水)を吸い取りながら第二海苔網巻取ローラ8に海苔網を巻き取り、第一海苔網巻取ローラ7、第二海苔網巻取ローラ8にそれぞれ海苔網が巻き付けられている状態で酸液13によって酸処理を行う。その後、上述したようにして、第一海苔網巻取ローラ7から海苔網を巻き戻し、引き出して、第三吸液ローラ9、第二吸液ローラ4によって、酸処理後の海苔網から水分(酸液)を吸い取って、海中に海苔網を展張する、あるいは、第二海苔網巻取ローラ8から海苔網を巻き戻し、引き出して第三吸液ローラ9、第一吸液ローラ3によって、酸処理後の海苔網から水分(酸液)を吸い取って、海中に海苔網を展張する、等することもできる。
[海苔網酸処理船の実施形態1]
海苔網酸処理船の一実施形態は、海苔網が海中に展張されている海を移動しながら前記海苔網を掬い上げ、掬い上げた前記海苔網を船上に配備されている酸処理装置で酸処理する海苔網の酸処理船である。
例えば、海中に展張されている海苔網の長手方向に進行し、海苔網を掬い上げ、掬い上げた海苔網を船上に配備されている酸処理装置で酸処理する海苔網の酸処理船である。
ここで、前記酸処理装置として、図1〜図3を用いて上述した実施の形態からなる海苔網酸処理装置1が採用されているものである。
この実施形態では、第一海苔網巻取ローラ7、第二海苔網巻取ローラ8に海中から引き揚げてきた海苔網を巻き取る際及び、酸処理後の海苔網を第一海苔網巻取ローラ7、第二海苔網巻取ローラ8から巻き戻し、引き出して海中に展張する際に、巻き取り、巻き戻しに好適な方向へ海苔網酸処理船を適宜に移動させる、等して、海苔網が海中に展張されている海を海苔網酸処理船が移動する。
図1〜図3を用いて上述した実施の形態からなる海苔網酸処理装置1が海苔網酸処理船に採用されていることにより、海苔網収容槽2内に準備していた酸液13が海苔網に含まれている海水によって希釈化されたり、活性処理後の海苔網に含まれて出て行ってしまうことでその量が減少してしまうことを効果的に防止でき、活性処理剤の使用量が増えてしまうこと効果的に防止できる。
[海苔網酸処理船の実施形態2]
海苔網酸処理船の他の実施形態は、海中に展張されている海苔網の長手方向に進行し、海苔網を掬い上げ、掬い上げた海苔網を船上に配備されている酸処理装置で酸処理する海苔網の酸処理船である。
ここで、前記酸処理装置は、上述した海苔網酸処理装置の実施形態で説明した、海苔網を収容し、収容した海苔網を酸液で酸処理する海苔網収容槽を備えている。
そして、この海苔網酸処理船の実施形態2の海苔網酸処理船は、次のような第一水分除去手段、第二水分除去手段の中のいずれか一方または双方を備えている。
第一水分除去手段は、前記酸処理船が進行する方向において前記海苔網収容槽の前方側に配備されていて、前記海苔網から前記海苔網が含んでいる水分を除去する働きをするものである。
第二水分除去手段は、前記酸処理船が進行する方向において前記海苔網収容槽の後方側に配備されていて、前記海苔網から前記海苔網が含んでいる水分を除去する働きをするものである。
この実施形態では、海苔網酸処理船は、海中に展張されている海苔網の長手方向に進行し、海苔網を掬い上げ、掬い上げた海苔網を船上に配備されている酸処理装置で酸処理する。
そこで、酸処理船が進行する方向において海苔網収容槽の前方側に配備されている第一水分除去手段が、海苔網が含んでいる水分(すなわち、海水)を海苔網から除去することにより、海中から掬い上げられてきた海苔網に含まれている水分(すなわち、海水)が、海苔網収容槽内に落ち込んで、海苔網収容槽内に収容されている酸液を希釈するおそれを抑制することができる。
また、酸処理船が進行する方向において海苔網収容槽の後方側に配備されている第二水分除去手段が、海苔網が含んでいる水分(すなわち、酸液)を海苔網から除去する、より好ましくは、除去して、海苔網収容槽内に戻すことにより、海苔網の酸処理を行っている海苔網収容槽に収容されている酸液が酸処理後の海苔網に含まれた状態で海苔網収容槽から出ていくおそれを抑制することができる。
この結果、海苔網に対して酸処理を行う前に、所定量の活性処理剤を溶解することで調製していた酸液の量や、その濃度、pHなどが、酸処理の途中で大きく変動することを防止することができる。
酸処理を行っている途中で、酸液が希釈化されたり、量が減少したり、その濃度、pHに変動が生じたりすると、追加で活性処理剤を投入、溶解する、等の対応が必要になるので、活性処理剤の使用量が増えてしまう。
この実施形態によれば、上述したようにして、海苔網収容槽内に準備していた酸液が海苔網に含まれている海水によって希釈化されたり、活性処理後の海苔網に含まれて出て行ってしまうことでその量が減少してしまうことを効果的に防止でき、活性処理剤の使用量が増えてしまうこと効果的に防止できる。
上述した第一の水分除去手段としては、海中から引き揚げてきた海苔網に対して、例えば、圧縮空気のような空気などを強制的に吹き付けて、海苔網が含んでいる水分(すなわち、海水)を海苔網から除去する機構を採用することができる。
また、上述した海苔網の酸処理装置の実施形態で説明した、スポンジなどの多孔質体からなり、海中から引き揚げてきた海苔網が海苔網収容槽に向かって移動する方向に直交して回転自在に配備されている吸液ローラと、当該吸液ローラの下側で周面を吸液ローラの周面に当接させて回転する絞りローラとで上述した第一の水分除去手段を構成することもできる。
なお、第一水分除去手段は、海苔網酸処理船が進行する方向において海苔網収容槽の前方側に配備されるものであるが、第一水分除去手段の働きによって除去された水分(海水)が海苔網収容槽内に入ってしまうことがないような位置に配備されることが望ましい。
そこで、例えば、海苔網酸処理船が進行する方向で海苔網収容槽が配置されている位置よりも前方に位置している甲板室(操舵室)の後方側の上端に第一水分除去手段を配備する、等の形態にすることができる。
上述した第二の水分除去手段としては、海苔網収容槽において酸処理を受けた後の海苔網に対して、例えば、圧縮空気のような空気などを強制的に吹き付けて、海苔網が含んでいる水分(すなわち、酸液)を海苔網から除去する機構を採用することができる。
また、上述した海苔網の酸処理装置の実施形態で説明した、スポンジなどの多孔質体からなり、海苔網収容槽から海苔網酸処理船の後方側に向かって酸処理後の海苔網が移動する方向に直交して回転自在に配備されている吸液ローラと、当該吸液ローラの下側で周面を吸液ローラの周面に当接させて回転する絞りローラとで上述した第二の水分除去手段を構成することもできる。
なお、第二水分除去手段は、海苔網酸処理船が進行する方向において海苔網収容槽の後方側に配備されるものであるが、海苔網の酸処理を行っている海苔網収容槽に収容されている酸液が酸処理後の海苔網に含まれた状態で海苔網収容槽から出ていくおそれを抑制する観点から、第二水分除去手段の働きによって除去された水分(酸液)が、海苔網収容槽内に戻ることができる位置に第二水分除去手段を配備することが望ましい。
そこで、例えば、海苔網酸処理船が進行する方向における海苔網収容槽の後方側の上端に第二水分除去手段を配備し、圧縮空気のような空気などが強制的に吹き付けられることで海苔網から除去される水分(すなわち、酸液)が、直接、海苔網収容槽に戻る、あるいは、吸液ローラによって海苔網から吸い取られることで除去される水分(すなわち、酸液)が、引き続き、絞りローラによって吸液ローラから搾り取られて、直接、海苔網収容槽に戻ることができる位置に第二水分除去手段を配備することが望ましい。
以下、海苔網酸処理船の実施形態2に含まれるいくつかの実施形態について添付図面を参照して説明する。いずれも、海中に展張されている海苔網の長手方向に進行し、海苔網を掬い上げ、掬い上げた海苔網を船上に配備されている酸処理装置(海苔網酸処理装置)で酸処理する海苔網酸処理船の実施形態であり、上述した海苔網酸処理装置1の構成と共通する構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
(海苔網酸処理船の実施形態2−(1))
図4(a)図示の海苔網酸処理船23aは、海苔網酸処理装置を構成する海苔網収容槽2と、第一水分除去手段25と、海苔網案内部材26と、を備えている。
海苔網酸処理装置を構成する海苔網収容槽2は、海苔網酸処理船23aの船体24上に配備されている。
第一水分除去手段25は、海苔網酸処理船23aが進行する方向において海苔網収容槽2の前方側に配備されている。図示の実施形態では、海苔網酸処理船23aが進行する方向で海苔網酸処理船23aが配置されている位置よりも前方に位置している甲板室(操舵室)の後方側の上端に第一水分除去手段25が配備されている。
第一水分除去手段26は、海苔網が含んでいる水分を除去するためのものである。
海苔網案内部材26は、船体24の前方(図4の左側)から海面に向けて湾曲しながら伸びている。海中に展張されている海苔網の長手方向に海苔網酸処理船23aが進行するにつれて、海苔網は、海苔網案内部材26によって案内されて船体24掬い上げられ、第一水分除去手段25が配備されている位置を経由して、海苔網酸処理装置を構成する海苔網収容槽2にまで移送される。
図示の形態では、第一水分除去手段25は、海苔網酸処理船23aが進行する方向において海苔網収容槽2の前方側である甲板室(操舵室)の後方側の上端に配備されている空気噴出装置、例えば、圧縮空気噴出装置になっている。
海苔網酸処理船23aが、海中に展張されている海苔網の長手方向に進行し、海苔網を掬い上げ、掬い上げた海苔網を海苔網収容槽2に収容して酸処理を行う前に、海苔網収容槽2へ送られる海苔網に向けて空気、例えば、圧縮空気を吹き付けて、海苔網が含んでいる海水を海苔網から除去するものである。
海苔網酸処理船23aが海中に展張されている海苔網14の長手方向(矢印27の方向)へ進行し、海苔網案内部材26によって海苔網14が掬い上げられる(図4(b))。
海苔網処理船23aが海苔網14を掬い上げながら矢印27の方向へ進行すると、海苔網14は海苔網酸処理船23aの進行方向とは反対方向(矢印28の方向)へ相対的に移動して海苔網収容槽2へ収容される。
海苔網14が海苔網収容槽2へ収容される前に、空気、例えば、圧縮空気を噴出する第一水分除去手段26から圧縮空気が、海苔網収容槽2へ送られる海苔網14に向けて吹き付けられる。これによって海苔網14が含んでいる水分(すなわち、海水)が海苔網14から除去される。
そこで、海苔網14に含まれている水分(海水)が、海苔網収容槽2の内部に充填されている酸液13内に混入して酸液13の濃度が希釈化され、pHが変化することなどを防ぐことができる。
海苔網収容槽2へ収容された海苔網14は、海苔網収容槽2の内部に存在している酸液13に浸漬され、海苔網14の酸処理が行われる。
酸処理が完了した海苔網14は引き続き海苔網酸処理船23aの進行方向(矢印27の方向)とは反対方向(矢印28の方向)へ相対的に移動して再び海中に展張される。
(海苔網酸処理船の実施形態2−(2))
図5図示の海苔網酸処理船23bは、図4に図示し、上述した海苔網酸処理船の構成に追加して、海苔網酸処理船が進行する方向において海苔網収容槽2の後方側である海苔網収容槽2の後方側の上端に第二水分除去手段29が配備されているものである。
第二水分除去手段29としては、図4に図示し、上述した海苔網酸処理船23aに採用されていたものと同様に、圧縮空気噴出装置が採用されている。
海苔網収容槽2において酸液で酸処理された海苔網が海苔網収容槽2から出て海苔網酸処理船23aの後方側に向かって移動しているときに、海苔網収容槽2の後方側の上端に配備されている圧縮空気噴出装置からなる第二水分除去手段29が圧縮空気を吹き付け、酸処理後の海苔網に含まれている水分(酸液)を除去する。除去された水分(酸液)は、直ちに、海苔網収容槽2に戻ることになる。
図5図示の実施形態によれば、図4図示の実施形態のようにして、海中から掬い上げてきた海苔網14に含まれている水分(海水)が、海苔網収容槽2の内部に充填されている酸液内に混入して酸液の濃度が希釈化され、pHが変化することなどを防止できることに追加して、海苔網収容槽2から出ていく酸処理後の海苔網に酸液が含まれて海苔網収容槽2から出ていくことを防止できる。
そこで、海苔網収容槽内に準備していた酸液が海苔網に含まれている海水によって希釈化されたり、活性処理後の海苔網に含まれて出て行ってしまうことでその量が減少してしまうことを効果的に防止でき、活性処理剤の使用量が増えてしまうこと効果的に防止できる。
(海苔網酸処理船の実施形態2−(3))
図6図示の海苔網酸処理船23cは、図5の実施形態で説明した、海苔網酸処理船が進行する方向において海苔網収容槽2の後方側である海苔網収容槽2の後方側の上端に第二水分除去手段が配備されているもので、図4図示の実施形態で説明した、海苔網酸処理船が進行する方向において海苔網収容槽2の前方側に配備されていた第一水分除去手段25が配備されていない構成のものである。
海苔網収容槽2から出ていく酸処理後の海苔網に酸液が含まれて海苔網収容槽2から出ていくことの防止に主眼を置き、海苔網収容槽内に準備していた酸液が活性処理後の海苔網に含まれて出て行ってしまうことでその量が減少してしまうことを防止することを目的にしている。
(海苔網酸処理船の実施形態2−(4))
図7(a)図示の海苔網酸処理船23dは、海苔網収容槽2と、第一水分除去手段25と、海苔網案内部材26と、第二水分除去手段29を備えている。
第二水分除去手段29は、海苔網酸処理船23dが進行する方向において海苔網収容槽2の後方側に配備されている。
第二水分除去手段29は、前記海苔網が含んでいる前記水分を除去するためのものであり、吸液ローラ30と、絞りローラ31と、を備えている。
吸液ローラ30は、海苔網酸処理船23dの船体24の上部に海苔網酸処理船23dが進行する方向に直交する位置で回転自在に配備されている。
吸液ローラ30は、海苔網が含んでいる水分を海苔網から吸い取るためのものである。そのため、吸液ローラ30は多孔質素材で構成することが好ましい。
図示の形態では、吸液ローラ30はスポンジ素材からなり、酸処理後の海苔網を再び海中に展張する際に、スポンジ素材からなる吸液ローラ30で海苔網が含んでいる水分(酸液)を海苔網から吸い取る構成となっている。
絞りローラ31は、吸液ローラ30の下側で、周面を吸液ローラ30の周面に当接させて回転自在に配備されている。
絞りローラ31は、吸液ローラ30が吸い取った海苔網が含んでいる水分(酸液)を絞るためのものである。
図示の形態では、酸処理後の海苔網を再び海中に展張する際に、吸液ローラ30が吸い取った海苔網が含んでいる水分(酸液)を、絞りローラ31が吸液ローラ30から絞りとる構成となっている。
海苔網酸処理船23bが海中に展張されている海苔網14の長手方向(矢印27の方向)へ進行し、海苔網案内部材26によって海苔網14が掬い上げられる(図7(b))。
海苔網処理船23bが海苔網14を掬い上げながら矢印27の方向へ進行すると、海苔網14は海苔網酸処理船23bの進行方向とは反対方向(矢印28の方向)へ相対的に移動して海苔網収容槽2へ収容される。
海苔網14が海苔網収容槽2へ収容される前に、空気、例えば圧縮空気を噴出する空気噴出装置からなる第一水分除去手段25から圧縮空気が海苔網収容槽2へ送られる海苔網14に向けて吹き付けられ、海苔網14が含んでいる水分(海水)が海苔網14から除去される。
そこで、海苔網14に付着している水分(海水)が海苔網収容槽2の内部に充填されている酸液13内に混入して酸液13の濃度が希釈し、pHが変化することを防ぐことができる。
海苔網収容槽2へ収容された海苔網14は、海苔網収容槽2の内部に充填されている酸液13に浸漬され、酸処理される。
酸処理が完了した海苔網14は引き続き海苔網酸処理船23bの進行方向(矢印27の方向)とは反対方向(矢印28の方向)へ相対的に移動して再び海中に展張される。
この際、吸液ローラ30の周面に接触している海苔網14に付着している水分(酸液)が吸液ローラ30に吸い取られる。
吸液ローラ30は海苔網14の矢印28への移動に伴って矢印32の方向へ回転し、吸液ローラ30の周面に当接している絞りローラ31は回転しながら、吸液ローラ30が吸い取った海苔網14に付着している水分(酸液)を絞りとる。
こうして搾り取られた水分(酸液)は再び海苔網収容槽2に戻る。
そこで、海苔網収容槽2から出ていく酸処理後の海苔網に酸液が含まれて海苔網収容槽2から出ていくことを防止できる。
これによって、海苔網収容槽内に準備していた酸液が海苔網に含まれている海水によって希釈化されたり、活性処理後の海苔網に含まれて出て行ってしまうことでその量が減少してしまうことを効果的に防止でき、活性処理剤の使用量が増えてしまうこと効果的に防止できる。
(海苔網酸処理船の実施形態2−(5))
図8(a)、(b)図示の海苔網酸処理船23eは、第一水分除去手段25と、第二水分除去手段29のいずれとも、吸液ローラ30と、絞りローラ31とから構成される構造にしたものである。
それぞれの機能は上述したものと同一であり、海苔網収容槽内に準備していた酸液が海苔網に含まれている海水によって希釈化されたり、活性処理後の海苔網に含まれて出て行ってしまうことでその量が減少してしまうことを効果的に防止でき、活性処理剤の使用量が増えてしまうこと効果的に防止できるものである。
(海苔網酸処理船の実施形態2−(6))
図9図示の海苔網酸処理船23fは、図8図示の実施形態において、第二水分除去手段29を、図4図示の実施形態における第一水分除去手段25と同じく、圧縮空気を吹き付けて海苔網から水分を除去する機構にしたものである。
それぞれの機能は上述したものと同一であり、海苔網収容槽内に準備していた酸液が海苔網に含まれている海水によって希釈化されたり、活性処理後の海苔網に含まれて出て行ってしまうことでその量が減少してしまうことを効果的に防止でき、活性処理剤の使用量が増えてしまうこと効果的に防止できるものである。
(海苔網酸処理船の実施形態2−(7))
図10図示の海苔網酸処理船23gは、図8図示の実施形態において、第二水分除去手段29を採用していない構成にしたものである。
吸液ローラ30と、絞りローラ31とから構成される第一水分除去手段25によって、海中から掬い上げられてきた海苔網から水分(海水)を除去し、海苔網収容槽内に準備していた酸液が海苔網に含まれている海水によって希釈化されることを防止する点に主眼を置いたものである。
以上、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を参照したが、本発明は上述した実施形態に限られず、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々に変更可能である。
例えば、海苔網酸処理船の実施形態2において採用されている第一水分除去手段、第二水分除去手段は、上述したように、水分除去処理を施す海苔網に対して圧縮空気のようなものを吹き付けることで海苔網に含まれている水分を除去する機構、吸液ローラと絞りローラとで構成して吸液ローラで水分除去処理を施す海苔網から水分吸収して水分除去し、吸液ローラに吸い取られた水分を絞りローラで搾り取る機構に限られない。
海中から引き揚げてきた海苔網に含まれている水分(海水)を海苔網から除去して、その除去した水分(海水)が、海苔網酸処理を行っている海苔網収容槽内に入らないようにする、酸処理を受けて海苔網収容槽から引き出されてきた海苔網含まれている水分(酸液)を海苔網から除去して、その除去した水分(酸液)を、海苔網酸処理を行っている海苔網収容槽内に戻すようにすることを実現できる機構であれば、種々のものを採用することができる。
1 海苔網酸処理装置
2 海苔網収容槽
3 第一吸液ローラ
4 第二吸液ローラ
5 第一絞りローラ
6 第二絞りローラ
7 第一海苔網巻取ローラ
8 第二海苔網巻取ローラ
9 第三吸液ローラ
10 第一ローラ
11 第二ローラ
12 ベルト
13 酸液
14 海苔網
23a、〜、23g 海苔網の酸処理船
24 船体
25 第一水分除去手段
26 海苔網案内部材
29 第二水分除去手段
30 吸液ローラ
31 絞りローラ

Claims (3)

  1. 海苔網を収容し、収容した前記海苔網を酸液で酸処理する海苔網収容槽と、
    前記海苔網収容槽の長手方向における一方の端部の上端及び他方の端部の上端にそれぞれ前記長手方向に直交して回転自在に配備されていて、前記海苔網が含んでいる水分を前記海苔網から吸い取る第一吸液ローラ及び第二吸液ローラと、
    前記第一吸液ローラ及び第二吸液ローラの下側で、周面をそれぞれ前記第一吸液ローラ及び第二吸液ローラの周面に当接させて回転自在に配備されている第一絞りローラ及び第二絞りローラと、
    前記海苔網収容槽内の下側で、前記長手方向において前記一方の端部に近い側に前記長手方向に直交して回転自在に配備されている第一海苔網巻取ローラと、
    前記海苔網収容槽内の下側で、前記長手方向において前記他方の端部に近い側に前記長手方向に直交して回転自在に配備されている第二海苔網巻取ローラと、
    前記海苔網収容槽の前記長手方向における前記第一海苔網巻取ローラが配備されている位置と前記第二海苔網巻取ローラが配備されている位置との中間で、前記海苔網収容槽の上部側に前記長手方向に直交して回転自在に配備されている第三吸液ローラと
    を備える海苔網の酸処理装置。
  2. 前記第一吸液ローラ、前記第二吸液ローラ、前記第三吸液ローラは、多孔質素材からなる請求項1記載の海苔網の酸処理装置。
  3. 海苔網が海中に展張されている海を移動しながら前記海苔網を掬い上げ、掬い上げた前記海苔網を船上に配備されている酸処理装置で酸処理する海苔網の酸処理船であって、
    前記酸処理装置が請求項1又は2記載の海苔網の酸処理装置である
    海苔網酸処理船。
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