JP6953977B2 - 歩行訓練システム - Google Patents

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Description

本発明は、歩行訓練者の歩行訓練を行う歩行訓練システムに関する。
歩行訓練者が装着する脚装具の動作に合わせてトレッドミルの速度を調整する歩行訓練システムが知られている(特許文献1参照)。また、歩行訓練者の足部の動作に合わせてトレッドミルの速度を調整する歩行訓練システムが知られている(特許文献2参照)。
特開2012−095793号公報 特開2010−240126号公報
例えば、トレッドミルが定速である場合、歩行訓練者がトレッドミルの基準位置から大きく後退することもある。この場合、歩行訓練者の訓練継続が困難となるため、その継続性が低下する。上記歩行訓練システムにおいては、トレッドミルの速度を調整して、訓練を継続することも可能である。しかし、歩行訓練者がトレッドミルの速度調整に頼り過ぎることもあり、訓練効果が低下するという背反が生じ得る。さらに、歩行訓練者の歩行レベルが様々であることも、上記事情を複雑にしている。したがって、歩行訓練の継続性と訓練効果の低下抑制とを、各歩行訓練者の歩行レベルに合わせて、両立したいという要望がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、歩行訓練の継続性と訓練効果の低下抑制とを、各歩行訓練者の歩行レベルに合わせて、両立できる歩行訓練システムを提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、
歩行訓練者が歩行を行うトレッドミルと、
前記トレッドミルの速度及び傾斜のうちの少なくとも一方を制御する制御手段と、
を備える歩行訓練システムであって、
前記制御手段は、
前記歩行訓練者が前記トレッドミル上を歩行している間、該歩行訓練者が前記トレッドミルの基準位置から歩行前後方向に所定距離以上離れた場合、該歩行訓練者を前記基準位置に近付けるように、前記トレッドミルの速度及び傾斜のうちの少なくとも一方を制御し、
前記歩行訓練者の歩行訓練量、前記歩行訓練システムに設定される前記歩行訓練者の歩行訓練レベル、及び前記トレッドミルの速度、のうちの少なくとも1つの量が、所定量よりも大きい場合、前記所定距離を増加させる、
歩行訓練システム
である。
本発明によれば、歩行訓練の継続性と訓練効果の低下抑制とを、各歩行訓練者の歩行レベルに合わせて、両立できる歩行訓練システムを提供することができる。
本発明の実施形態1に係る歩行訓練システムの概略的な構成を示す図である。 トレッドミルの基準位置を示す図である。 所定距離を上方から見た図である。 本発明の実施形態1に係る歩行訓練システムの制御方法を示すフローチャートである。 前方側の第1所定距離を、後方側の第2所定距離より大きく設定した一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る歩行訓練システムの概略的な構成を示す図である。
本実施形態1に係る歩行訓練システム1は、歩行訓練者が歩行を行うトレッドミル2と、フレーム本体3と、歩行訓練者の脚部に装着される歩行補助装置4と、歩行補助装置4を上方に引張する第1及び第2引張装置5、6と、トレッドミル2、第1引張装置5および第2引張装置6を制御する制御装置7と、を備えている。
トレッドミル2は、リング状のベルト21をモータなどにより回転させる。ユーザは、ベルト21上に乗り該ベルト21の移動に応じて歩行を行い、その歩行訓練を行う。トレッドミル2は、歩行訓練者の歩行負荷を調整するために、ベルト21を上り傾斜状態及び下り傾斜状態にする傾斜機構を有していてもよい。
フレーム本体3は、トレッドミル2上に立設されている。歩行補助装置4は、例えば、歩行訓練者の患脚に装着され、歩行訓練者の歩行を補助する。歩行補助装置4は、例えば、上腿フレームと、上腿フレームに膝関節部を介して連結された下腿フレームと、下腿フレームに足首関節部を介して連結された足平フレームと、膝関節部を回転駆動するモータユニットと、で構成されている。
第1引張装置5は、フレーム本体3の上辺前方に設けられている。ワイヤー51の一端は、歩行訓練者の脚部の歩行補助装置4に接続されている。第1引張装置5は、ワイヤー51を介して、歩行補助装置4を上方かつ前方に引張する。
第2引張装置6は、フレーム本体3の上辺後方に設けられている。ワイヤー61の一端は、歩行訓練者の脚部の歩行補助装置4に接続されている。第2引張装置6は、ワイヤー61を介して、歩行補助装置4を上方かつ後方に引張する。
第1及び第2引張装置5、6は、例えば、ワイヤー51、61を巻取り及び巻き戻す機構、該機構を駆動するモータ、などから構成されている。巻取り及び巻き戻す機構には、ワイヤー51、61を巻取り及び巻き戻し時の回転量を検出する回転センサが設けられている。
第1及び第2引張装置5、6は、ワイヤー51、61を介して歩行訓練者の脚部に装着された歩行補助装置4を上方にそれぞれ引張することで、歩行補助装置4の重量を支持し、歩行訓練者の脚部にかかる重量負荷を軽減する。
制御装置7は、制御手段の一具体例である。制御装置7は、第1及び第2引張装置5、6の引張力と、トレッドミル2の駆動と、を夫々制御する。制御装置7は、例えば、歩行補助装置4の重量を支持するように、第1及び第2引張装置5、6の引張力を制御する。制御装置7は、例えば、トレッドミル2のベルト21の速度、べルト21の傾斜角度などを制御する。
制御装置7は、例えば、演算処理、制御処理等と行うCPU(Central Processing Unit)71、CPU71によって実行される演算プログラム、制御プログラム等や、各種のデータなどを記憶するメモリ72、外部と信号の入出力を行うインターフェイス部(I/F)73、などからなるマイクロコンピュータを中心にして、ハードウェア構成されている。CPU71、メモリ72及びインターフェイス部73は、データバスなどを介して相互に接続されている。
フレーム本体3には、訓練指示、訓練メニュー、歩行訓練情報(歩行訓練量など)、歩行訓練者の歩行訓練レベル、トレッドミル2の速度、生体情報等)などの情報を表示する表示部8が設けられている。表示部8は、例えば、タッチパネルとして構成されており、歩行訓練者、訓練指導者などは表示部8を介して各種の情報を入力できる。例えば、歩行訓練者は、表示部8を介して制御装置7に、例えば、歩行訓練量、歩行訓練レベル、などを入力する。
ところで、例えば、トレッドミルが定速である場合、歩行訓練者がトレッドミルの基準位置から大きく後退することもある。この場合、歩行訓練者の訓練継続が困難となるため、その継続性が低下する。従来の歩行訓練システムにおいては、トレッドミルの速度を調整して、訓練を継続することも可能である。しかし、歩行訓練者がトレッドミルの速度調整に頼り過ぎることもあり、訓練効果が低下するという背反が生じ得る。さらに、歩行訓練者の歩行レベルが様々であることも、上記事情を複雑にしている。したがって、歩行訓練の継続性と訓練効果の低下抑制とを、各歩行訓練者の歩行レベルに合わせて、両立したいという要望がある。
これに対し、本実施形態1に係る歩行訓練システム1において、制御装置7は、歩行訓練者がトレッドミル2上を歩行している間、歩行訓練者がトレッドミル2の基準位置から歩行前後方向に所定距離以上離れた場合、歩行訓練者を基準位置に近付けるように、トレッドミル2の速度を制御する。制御装置7は、歩行訓練者の歩行訓練量、歩行訓練システム1に設定される歩行訓練者の歩行訓練レベル、及びトレッドミル2の速度、のうちの少なくとも1つの量が、所定量よりも大きい場合、所定距離を増加させる。
本実施形態1に係る歩行訓練システム1によれば、歩行訓練者がトレッドミル2の基準位置から歩行前後方向に所定距離以上離れた場合、歩行訓練者を基準位置に近付けるように、トレッドミル2の速度を制御する。これにより、歩行訓練者は、基準位置に近付き易くなり、歩行訓練の継続性が維持される。
また、歩行訓練者がトレッドミル2の基準位置から所定距離以上離れていない場合、トレッドミル2の速度を制御しない。これにより、基準位置から所定距離以内では、歩行訓練者は、トレッドミル2の速度調整に頼ることなく、自力で歩行を行う。したがって、その歩行の訓練効果が維持できる。
さらに、歩行訓練者の歩行訓練量、歩行訓練システム1に設定される歩行訓練者の歩行訓練レベル、及びトレッドミル2の速度、のうちの少なくとも1つの量が、所定量よりも大きい場合、所定距離を増加させる。これにより、歩行訓練者の歩行訓練量、歩行訓練レベル、及びトレッドミル2の速度、のうちの少なくとも1つの量が大きい場合、所定距離を増加させることで、歩行訓練者がトレッドミル2上の基準位置に復帰し難くなる。このため、歩行訓練者の歩行レベルに合わせて、上記歩行訓練の継続性と訓練効果との維持の両立を実現できる。すなわち、歩行訓練の継続性と訓練効果の低下抑制とを、各歩行訓練者の歩行レベルに合わせて、両立できる。
図2は、トレッドミルの基準位置を示す図である。
トレッドミル2の基準位置Sとは、例えば、歩行訓練者が、トレッドミル2上で、安全に歩行を行う位置であり、トレッドミル2の前後方向の略中央位置である。トレッドミル2の基準位置Sは、例えば、第1及び第2引張装置5、6の中心位置Sから鉛直下方向へ伸ばした直線とトレッドミル2とが交わる点となっている。トレッドミル2の基準位置Sは、例えば、予めメモリ72などに設定され、歩行訓練者、訓練指導者などが任意に設定変更できる。
制御装置7は、回転量センサにより検出された回転量に基づいて第1及び第2引張装置5、6のワイヤー51、61の巻取量を算出する。制御装置7は、算出した第1及び第2引張装置5、6のワイヤー51、61の巻取量と、ワイヤー51、61の全長と、に基づいて、第1及び第2引張装置5、6の位置S、Sから歩行補助装置4の位置までのワイヤー51、61の長さLa、Lbをそれぞれ算出する。上記ワイヤー51、61の全長は、例えば、予めメモリ72などに設定されている。
制御装置7は、算出した第1及び第2引張装置5、6の位置から歩行補助装置4の位置までのワイヤー51、61の長さLa、Lbと、フレーム本体3上辺から歩行補助装置4までの距離hと、に基づいて、歩行訓練者(例えば、歩行補助装置4の中心)の位置とトレッドミル2の基準位置Sとの距離R(以下、歩行訓練者距離Rと称す)を算出する。なお、フレーム本体3上辺から歩行補助装置4までの距離hは、例えば、予めメモリ72に設定されている。
制御装置7は、歩行訓練者がトレッドミル2上を歩行している間、算出した歩行訓練者距離Rが歩行前後方向に所定距離Rs以上になったと判断した場合、歩行訓練者を基準位置Sに近付けるように、トレッドミル2の速度を制御する。なお、所定距離Rsは、例えば、例えば、予めメモリ72などに設定され、歩行訓練者、訓練指導者などが任意に設定変更できる。
例えば、制御装置7は、算出した歩行訓練者距離Rが歩行前方向に所定距離Rs以上になったと判断した場合、トレッドミル2の速度を増加させる増速制御を実行する。これにより、歩行訓練者を後退させ基準位置Sに近付けることができる。
一方、制御装置7は、算出した歩行訓練者距離Rが歩行後方向に所定距離Rs以上になったと判断した場合、トレッドミル2の速度を減少させる減速制御を実行する。これにより、歩行訓練者を前進させ基準位置Sに近付けることができる。
制御装置7は、上述の如く、歩行訓練者の歩行訓練量、歩行訓練システム1に設定される歩行訓練者の歩行訓練レベル、及びトレッドミル2の速度、のうちの少なくとも1つの量が、所定量よりも大きい場合、所定距離Rsを増加させる。
制御装置7は、歩行訓練者の歩行訓練量が、所定量よりも大きい場合、メモリ72に設定された所定距離Rsを増加させる。歩行訓練量とは、例えば、歩行訓練者が歩行訓練システム1を用いて歩行訓練を行った歩行訓練時間や歩行訓練回数などである。上記歩行訓練量は、例えば、表示部8などを介して制御装置7に入力されてもよく、制御装置7が自動的に歩行訓練者の歩行訓練量(歩行訓練時間など)を計測し、メモリ72などに記憶していてもよい。
上記所定量は、例えば、症状の重い人や歩行訓練未経験者を基準にして、基準位置Sからずれを検出後、トレッドミル2の速度を増減することで歩行訓練者のトレッドミル2から転落やフレーム本体3への衝突を防止できる範囲で、実験的に設定される。上記所定量は、例えば、予めメモリ72に設定されており、歩行訓練者、訓練指導者などが任意に設定変更できる。
制御装置7は、歩行訓練者の歩行訓練量が、所定量よりも大きい場合、例えば、メモリ72に設定された所定距離Rsに所定係数を乗算することで、所定距離Rsを増加させる。所定係数は、予めメモリ72に設定され、歩行訓練者や訓練指導者などが任意に設定できる。
図3は、所定距離を上方から見た図である。制御装置7は、歩行訓練者の歩行訓練量が、所定量よりも大きい場合、所定距離Rsを増加させ、所定距離Rs1(Rs1>Rs)に設定変更する。
制御装置7は、歩行訓練者の歩行訓練レベルが、所定量よりも大きい場合、メモリ72に設定された所定距離Rsを増加させてもよい。歩行訓練者の歩行訓練レベルは、例えば、歩行訓練者による歩行訓練システム1の習熟度を示すもので、L1〜L10などで示される。歩行訓練者の歩行訓練レベルは、例えば、メモリ72になどに予め設定されている。
制御装置7は、トレッドミル2の速度が、所定量よりも大きい場合、メモリ72に設定された所定距離Rsを増加させてもよい。制御装置7は、例えば、トレッドミル2のモータの回転を検出するセンサの値に基づいて、トレッドミル2のベルト21の速度を算出する。
さらに、制御装置7は、歩行訓練者の歩行訓練量、歩行訓練レベル、又は、トレッドミル2の速度、が大きくなるに従がって、メモリ72に設定された所定距離Rsを増加させてもよい。
図4は、本実施形態1に係る歩行訓練システムの制御方法を示すフローチャートである。
所定距離Rsが、メモリ72に設定される(ステップS101)。
制御装置7は、メモリ72に記憶された歩行訓練者の歩行訓練時間Tを読み出す(ステップS102)。
制御装置7は、歩行訓練時間Tに補正係数Rhを乗算することで位置補正値RTを算出する(ステップS103)。
位置補正値RT=歩行訓練時間T×補正係数Rh
補正係数Rhは、例えば、予めメモリ72などに設定されている。
歩行訓練者の歩行訓練レベルLが制御装置7に設定される(ステップS104)。
制御装置7は、所定距離Rsに算出した位置補正値RTを加算することで、増加させた所定距離Rs1を算出する(ステップS105)。
所定距離Rs1=所定距離Rs+位置補正値RT
制御装置7は、歩行訓練レベルLに補正係数Rlを乗算することで位置補正値RLを算出する(ステップS106)。
位置補正値RL=歩行訓練レベルL×補正係数Rl
補正係数Rlは、例えば、予めメモリ72などに設定されている。
制御装置7は、上記(ステップS104)で算出した所定距離Rs1に、上記位置補正値RLを加算することで、増加させた所定距離Rs2を算出する(ステップS107)。
所定距離Rs2=所定距離Rs1+位置補正値RL
制御装置7は、トレッドミル2を駆動させ、歩行訓練を開始する(ステップS108)。制御装置7は、歩行訓練者距離Rが所定距離Rs2以上であるか否かを判断する(ステップS109)。
制御装置7は、歩行訓練者距離Rが所定距離Rs2以上であると判断した場合(ステップS109のYES)、歩行訓練者を基準位置Sに近付けるように、トレッドミル2の速度を制御する(ステップS110)。なお、制御装置7は、適宜、歩行訓練者距離Rが所定距離Rs1以上であるか否かを判断し、上記トレッドミル2の速度制御を実行してもよい。
以上、本実施形態1に係る歩行訓練システム1において、歩行訓練者がトレッドミル2上を歩行している間、歩行訓練者がトレッドミル2の基準位置から歩行前後方向に所定距離以上離れた場合、歩行訓練者を基準位置に近付けるように、トレッドミル2の速度を制御し、歩行訓練者の歩行訓練量、歩行訓練システム1に設定される歩行訓練者の歩行訓練レベル、及びトレッドミル2の速度、のうちの少なくとも1つの量が、所定量よりも大きい場合、所定距離を増加させる。これにより、歩行訓練の継続性と訓練効果の低下抑制とを、各歩行訓練者の歩行レベルに合わせて、両立できる。
実施形態2
本発明の実施形態2において、制御装置7は、算出した歩行訓練者距離Rが歩行前方向に第1所定距離以上になる場合、または、算出した歩行訓練者距離Rが歩行後方向に第2所定距離以上になる場合、歩行訓練者を基準位置Sに近付けるように、トレッドミル2の速度を制御する。前方側の第1所定距離は、後方側の第2所定距離より大きく設定されている。
例えば、歩行訓練者の症状が重篤である場合に、歩行訓練者は、トレッドミル2に速度に付いていくことができないため、前方よりも後方に流されることが多い。そのため、上述のトレッドミル2の速度制御を行わない不感領域を後方に対して前方を大きく設定するのが好ましい。したがって、上述の如く、第1所定距離は、第2所定距離より大きく設定される。これにより、より最適な不感領域を設定でき、歩行訓練の継続性と訓練効果の低下抑制とをより最適に両立できる。
次に、本実施形態2に係る歩行訓練システムの制御方法を詳細に説明する。図5は、前方側の第1所定距離を、後方側の第2所定距離より大きく設定した一例を示す図である。
(歩行訓練者距離が歩行前方向に第1所定距離以上になる場合)
制御装置7は、歩行訓練時間Tに補正係数Rh及び前後補正係数khを乗算することで位置補正値RTfを算出する。
位置補正値RTf=歩行訓練時間T×補正係数Rh×前後補正係数kh
例えば、前後補正係数kh(kh>1)は、予めメモリ72に設定されている。
制御装置7は、所定距離Rsに、算出した位置補正値RTfを加算することで、増加させた所定距離Rsf1を算出する。
所定距離Rsf1=所定距離Rs+位置補正値RTf
制御装置7は、歩行訓練レベルLに補正係数Rl及び前後補正係数klを乗算することで位置補正値RLfを算出する。
位置補正値RLf=歩行訓練レベルL×補正係数Rl×前後補正係数kl
例えば、前後補正係数kl(kl>1)は、予めメモリ72に設定されている。
制御装置7は、算出した所定距離Rsf1に、上記位置補正値RLfを加算することで、増加させた第1所定距離Rsf2を算出する。
第1所定距離Rsf2=所定距離Rsf1+位置補正値RLf
制御装置7は、算出した歩行訓練者距離Rが歩行前方向に第1所定距離Rsf2以上になる場合、歩行訓練者を基準位置Sに近付けるように、トレッドミル2の増速制御を実行する。
(歩行訓練者距離が歩行後方向に第2所定距離以上になる場合)
制御装置7は、歩行訓練時間Tに補正係数Rhを乗算することで位置補正値RTbを算出する。
位置補正値RTb=歩行訓練時間T×補正係数Rh
制御装置7は、所定距離Rsに算出した位置補正値RTbを加算することで、増加させた所定距離Rsb1を算出する。
所定距離Rsb1=所定距離Rs+位置補正値RTb
制御装置7は、歩行訓練レベルLに補正係数Rlを乗算することで位置補正値RLbを算出する。
位置補正値RLb=歩行訓練レベルL×補正係数Rl
制御装置7は、算出した所定距離Rsb1に、上記位置補正値RLbを加算することで、増加させた第2所定距離Rsb2を算出する。
第2所定距離Rsb2=所定距離Rsb1+位置補正値RLb
制御装置7は、算出した歩行訓練者距離Rが歩行後方向に第2所定距離Rsb2以上になる場合、歩行訓練者を基準位置Sに近付けるように、トレッドミル2の減速制御を実行する。
なお、本実施形態2において、他の構成は上記実施形態1と略同一であるため、同一部分には同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
実施形態3
本発明の実施形態3において、制御装置7は、歩行訓練者がトレッドミル2上を歩行している間、歩行訓練者がトレッドミル2の基準位置Sから歩行前後方向に所定距離Rs以上離れた場合、歩行訓練者を基準位置Sに近付けるように、トレッドミル2の傾斜を制御する。
例えば、制御装置7は、算出した歩行訓練者距離Rが歩行前方向に所定距離Rs以上になったと判断した場合、トレッドミル2のベルト21を上り傾斜状態に制御する。これにより、歩行訓練者を後退させ基準位置Sに近付けることができる。
一方、制御装置7は、算出した歩行訓練者距離Rが歩行後方向に所定距離Rs以上になったと判断した場合、トレッドミル2のベルト21を下り傾斜状態に制御する。これにより、歩行訓練者を前進させ基準位置Sに近付けることができる。
なお、本実施形態3において、他の構成は上記実施形態1と略同一であるため、同一部分には同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上記実施形態において、制御装置7は、歩行訓練者距離Rと所定距離Rsとを比較することで、歩行訓練者を基準位置Sに近付けるようにトレッドミル2の速度を制御しているがこれに限定されない。例えば、制御装置7は、歩行補助装置4が基準位置Sから歩行前方へ所定距離Rsの位置にあるときの第1及び第2引張装置5、6のワイヤー51、61の長さの比Lpfと、歩行補助装置4が基準位置Sから歩行後方へ所定距離Rsの位置にあるときの第1及び第2引張装置5、6のワイヤー51、61の長さの比Lpbと、現在の第1及び第2引張装置5、6のワイヤー51、61の長さの比Lp(例えば、Lp=Lb/La)と、を比較することで、歩行訓練者を基準位置Sに近付けるようにトレッドミル2の速度を制御してもよい。
制御装置7は、現在の第1及び第2引張装置5、6のワイヤー51、61の長さの比Lpが、歩行補助装置4が基準位置Sから歩行前方へ所定距離Rsの位置にあるときの第1及び第2引張装置5、6のワイヤー51、61の長さの比Lpfよりも大きいと判断した場合(Lp>Lpf)、トレッドミル2の増速制御を行う。一方、制御装置7は、現在の第1及び第2引張装置5、6のワイヤー51、61の長さの比Lpが、歩行補助装置4が基準位置Sから歩行後方へ所定距離Rsの位置にあるときの第1及び第2引張装置5、6のワイヤー51、61の長さの比Lpbよりも小さいと判断した場合(Lp<Lpb)、トレッドミル2の減速制御を行う。
上記実施形態において、制御装置7は、第1及び第2引張装置5、6のワイヤー51、61の巻取量に基づいて歩行訓練者距離Rを算出しているが、これに限定されない。
例えば、制御装置7は、トレッドミル2に設けられた荷重センサの荷重値に基づいて距離Rを算出してもよい。トレッドミル2には、複数の荷重センサが設けられている。制御装置7は、各荷重センサにより検出された荷重値に基づいて、トレッドミル2上の歩行訓練者の位置を算出する。制御装置7は、算出した歩行訓練者の位置と、トレッドミル2の基準位置Sと、に基づいて、歩行訓練者距離Rを算出する。
制御装置7は、カメラにより撮影されたトレッドミル2上を歩行する歩行訓練者の画像に基づいて、所定距離Rsを算出してもよい。制御装置7は、カメラにより撮影されたトレッドミル2上を歩行する歩行訓練者の画像に対して画像処理を行って、歩行訓練者の位置と、トレッドミル2の基準位置Sと、を特定し、その間の歩行訓練者距離Rを算出する。
上記実施形態において、歩行訓練者は、歩行補助装置4を装着しているが、歩行補助装置4を装着していなくてもよい。
上記実施形態において、第1及び第2引張装置5、6が、歩行訓練者の歩行補助装置4を上方に引張する構成であるが、これに限定されない。単一の引張装置5がフレーム本体3の上部中間付近に設けられ、この引張装置5によって、歩行訓練者の装具を上方に引張する構成であってもよい。
さらに、上記実施形態の構成を任意に組み合わせてもよい。
1 歩行訓練システム、2 トレッドミル、3 フレーム本体、4 歩行補助装置、5 第1引張装置、6 第2引張装置、7 制御装置、8 表示部、21 ベルト、51 ワイヤー、61 ワイヤー

Claims (1)

  1. 歩行訓練者が歩行を行うトレッドミルと、
    前記トレッドミルの速度及び傾斜のうちの少なくとも一方を制御する制御手段と、
    を備える歩行訓練システムであって、
    前記制御手段は、
    前記歩行訓練者が前記トレッドミル上を歩行している間、該歩行訓練者が前記トレッドミルの基準位置から歩行前方向に第1所定距離以上離れた場合、又は、該歩行訓練者が前記トレッドミルの基準位置から歩行後方向に第2所定距離以上離れた場合、
    該歩行訓練者を前記基準位置に近付けるように、前記トレッドミルの速度及び傾斜のうちの少なくとも一方を制御し、
    前記歩行訓練者の歩行訓練量、及び、前記歩行訓練システムに設定される前記歩行訓練者の歩行訓練レベル、のうちの少なくとも1つの量が、所定量よりも大きい場合、前記第1及び第2所定距離を増加させ、
    前記第1所定距離は、前記第2所定距離より大きく設定されている、
    歩行訓練システム。
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