JP6798344B2 - 歩行訓練システム - Google Patents

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本発明は、歩行訓練システムに関するものである。
訓練者が歩行訓練を行うために用いられる歩行訓練システムが知られている。特許文献1には、訓練者の歩行を補助する歩行補助装置と、訓練者が歩行するためのベルトコンベアとベルトコンベアの両側に位置し補助者が両足の各々を乗せる一対の足置部とを有するトレッドミルと、足置部に配置され、足置部における足の存在を検出するセンサと、訓練者が歩行に失敗してベルトコンベアから足がはみだした異常状態を判定する制御装置と、を備える歩行訓練システムが記載されている。特許文献1にはさらに、制御装置が、センサからの情報に基づいて足置部において3つ以上の足が存在するか否かを判定し、3つ以上の足が存在すると判定した場合には異常状態であると判定し、歩行補助装置の動作の停止、ベルトコンベアの停止、訓練者及び補助者に対して警報を通知する等の制御のうち、少なくとも1つを実施することが記載されている。
特開2016−106951号公報
しかしながら、特許文献1に記載の歩行訓練システムは、訓練者が歩行に失敗してトレッドミルのベルトコンベアから外れてしまった状況、すなわち、訓練時における異常状態を判定するものであり、訓練者がベルトコンベアから外れてしまうのを抑制し、安全な位置で訓練を継続させるものではなかった。歩行訓練が途中で中断されることが多くなると、訓練者の意欲が失われ、十分なリハビリ効果が得られないという問題がある。
本発明は、訓練者がトレッドミルのベルトコンベアから外れてしまうのを抑制し、安全な位置で訓練を継続することができる歩行訓練システムを提供することを目的とする。
本発明は、訓練者が歩行するための回転可能なベルトコンベアを有し、設定速度で前記ベルトコンベアを回転させるトレッドミルと、前記訓練者の上方かつ進行方向の前方に設けられ、前記訓練者の歩行補助装置を装着した脚部を、第1ワイヤケーブルを介して上方かつ前方に引張する第1引張部と、前記訓練者の上方かつ進行方向の後方に設けられ、前記脚部を、第2ワイヤケーブルを介して上方かつ後方に引張する第2引張部と、前記第1ワイヤケーブルの長さを検出する第1ワイヤケーブル長検出部と、前記第2ワイヤケーブルの長さを検出する第2ワイヤケーブル長検出部と、前記ベルトコンベアの設定速度を補正する制御部と、を備え、前記第1ワイヤケーブルおよび前記第2ワイヤケーブルそれぞれにおける、前記脚部への直接的または間接的な取り付け位置から、前記ベルトコンベアの床面からの所定高さまで、の間隔である第1間隔および第2間隔が、前記訓練者の歩行に応じて変化するように構成された歩行訓練システムにおいて、前記第1ワイヤケーブル及び前記第2ワイヤケーブルの位置または変位を検出する検出手段を更に備え、前記制御部は、前記第2ワイヤケーブル長検出部により検出された前記第2ワイヤケーブルの長さに対する、前記第1ワイヤケーブル長検出部により検出された前記第1ワイヤケーブルの長さ前記検出手段によって検出された前記位置または変位から求まる前記第1間隔および前記第2間隔の比の値に応じて前記ベルトコンベアの設定速度を補正するものである。
本発明によれば、訓練者がトレッドミルのベルトコンベアから外れてしまうのを抑制し、安全な位置で訓練を継続することができる。
本実施形態にかかる歩行訓練システムの概略構成を示す斜視図である。 本実施形態にかかる歩行訓練システムにおける歩行補助装置の概略構成を示す斜視図である。 本実施形態にかかる歩行訓練システムにおいて、訓練者の位置が基準位置にある状態を示す模式図である。 本実施形態にかかる歩行訓練システムにおいて、訓練者の位置が基準位置よりも進行方向後方にある状態を示す模式図である。 本実施形態にかかる歩行訓練システムにおいて、訓練者の位置が基準位置よりも進行方向前方にある状態を示す模式図である。 訓練における、本実施形態にかかる歩行訓練システムの処理の流れを示すフローチャートである。 第2ワイヤケーブルの長さの平均値に対する第1ワイヤケーブルの長さの平均値の比の値k1を含む係数k2と、補正速度Vcとの関係の一例を示すグラフである。 第2ワイヤケーブルの長さの平均値に対する第1ワイヤケーブルの長さの平均値の比の値k1を含む係数k2と、補正速度Vcとの関係の別の例を示すグラフである。 第2ワイヤケーブルの長さの平均値に対する第1ワイヤケーブルの長さの平均値の比の値k1を含む係数k2と、補正速度Vcとの関係のさらに別の例を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る歩行訓練システムの概略構成を示す斜視図である。本実施形態に係る歩行訓練システム1は、例えば、脳卒中片麻痺患者などの訓練者Uの歩行訓練を行うためのシステムである。図1に示すように、歩行訓練システム1は、訓練者Uの脚部に装着された歩行補助装置2と、訓練者Uの歩行訓練を行う訓練装置3と、を備えている。
歩行補助装置2は、例えば、歩行訓練を行う訓練者Uの患脚に装着され、訓練者Uの歩行を補助する。図2は、歩行補助装置2の概略構成を示す斜視図である。図2に示すように、歩行補助装置2は、上腿フレーム21と、上腿フレーム21に膝関節部22を介して連結された下腿フレーム23と、下腿フレーム23に足首関節部24を介して連結された足平フレーム25と、膝関節部22を回転駆動するモータユニット26と、足首関節部24の可動範囲を調整する調整機構27と、を有している。
上腿フレーム21は、訓練者Uの脚部の上腿部に取り付けられ、下腿フレーム23は訓練者Uの脚部の下腿部に取り付けられる。上腿フレーム21には、例えば、上腿部を固定するための上腿装具212が設けられている。上腿装具212は、例えば、固定バンドなどを用いて、上腿部に固定される。これにより、歩行補助装置2が訓練者Uの脚部から左右方向あるいは上下方向にずれるのを防止できる。
上腿フレーム21には、後述の第1引張部33の第1ワイヤケーブル36を接続するための、左右方向に延在する横長の第1フレーム211が設けられている。また、下腿フレーム23には、後述の第2引張部34の第2ワイヤケーブル37を接続するための、左右方向に延在する横長の第2フレーム231が設けられている。
モータユニット26は、訓練者Uの歩行動作に応じて膝関節部22を回転駆動することで訓練者Uの歩行を補助する。足首関節部24においても膝関節部22と同様に、足首関節部24を回転駆動するモータユニットが設けられていてもよい。
なお、上述した歩行補助装置2の構成は一例であり、これに限られない。訓練者Uの脚部に装着され、その歩行を補助できる任意の歩行補助装置が適用可能である。
再び図1を参照し、訓練装置3は、トレッドミル31と、フレーム本体32と、第1引張部33および第2引張部34と、検出手段としての第1ワイヤケーブル長検出部41および第2ワイヤケーブル長検出部42と、制御装置35と、を有している。トレッドミル31は、訓練者Uが歩行するための回転可能なリング状のベルトコンベア311を有し、設定速度Vsでベルトコンベア311を回転させる。訓練者Uは、ベルトコンベア311上に乗り、ベルトコンベア311の移動に応じて歩行を行う。
フレーム本体32は、トレッドミル31上に立設された2対の柱フレーム321と、各柱フレーム321に接続され前後方向に延在する一対の前後フレーム322と、各前後フレーム322に接続され左右方向に延在する前方左右フレーム323および後方左右フレーム324と、を有している。なお、フレーム本体32の構成は、これに限られない。フレーム本体32は、第1引張部33および第2引張部34を適切に固定することができれば、任意のフレーム構成であってもよい。
第1引張部33は、訓練者Uの上方かつ進行方向の前方に設けられている。例えば、第1引張部33は、訓練者Uの上方かつ進行方向前方にある前方左右フレーム323に設けられている。第1引張部33は、訓練者Uにおける歩行補助装置2を装着した脚部を、第1ワイヤケーブル36を介して上方かつ前方に引張する。第1引張部33は、例えば、第1ワイヤケーブル36を巻取り及び巻き戻すドラム等の巻取り機構、該巻取り機構を駆動するモータ、などから構成されている。
第1ワイヤケーブル36の一端は、第1引張部33から垂れ下がっており、訓練者Uの脚部に直接的または間接的に取り付けられる。例えば、第1ワイヤケーブル36の一端は、訓練者Uの脚部に装着された歩行補助装置2に取付けられている。第1ワイヤケーブル36の他端は、第1引張部33に支持され、巻取り機構に巻きつけられている。モータが巻取り機構を回転駆動させることにより、第1ワイヤケーブル36の巻き取り又は送り出しが行われる。これにより、第1間隔としての第1ワイヤケーブル36の長さを調節することができる。ここで、第1間隔としての第1ワイヤケーブル36の長さは、第1ワイヤケーブル36における、訓練者Uの脚部への直接的または間接的な取り付け位置から、ベルトコンベア311の床面からの所定高さまでの間隔である。第1引張部33は、配線などを介して後述する制御装置35に接続されている。
第2引張部34は、訓練者Uの上方かつ進行方向の後方に設けられている。例えば、訓練者Uの上方かつ進行方向後方にある後方左右フレーム324に設けられている。第2引張部34は、訓練者Uにおける歩行補助装置2を装着した脚部を、第2ワイヤケーブル37を介して上方かつ後方に引張する。第2引張部34は、例えば、第2ワイヤケーブル37を巻取り及び巻き戻すドラム等の巻取り機構、該巻取り機構を駆動するモータ、などから構成されている。
第2ワイヤケーブル37の一端は、第2引張部34から垂れ下がっており、訓練者Uの脚部に直接的または間接的に取り付けられる。例えば、第2ワイヤケーブル37の一端は、訓練者Uの脚部に装着された歩行補助装置2に取付けられている。第2ワイヤケーブル37の他端は、第2引張部34に支持され、巻取り機構に巻きつけられている。モータが巻取り機構を回転駆動させることにより、第2ワイヤケーブル37の巻き取り又は送り出しが行われる。これにより、第2間隔としての第2ワイヤケーブル37の長さを調節することができる。ここで、第2間隔としての第2ワイヤケーブル37の長さは、第2ワイヤケーブル37における、訓練者Uの脚部への直接的または間接的な取り付け位置から、ベルトコンベア311の床面からの所定高さまでの間隔である。第2引張部34は、配線などを介して後述する制御装置35に接続されている。歩行訓練システム1において、第1間隔としての第1ワイヤケーブル36の長さおよび第2間隔としての第2ワイヤケーブル37の長さは、訓練者Uの歩行に応じて変化するように構成されている。
第1引張部33による引張力の鉛直上方成分、および、第2引張部34による引張力の鉛直上方成分により、歩行補助装置2の重さを支える。第1引張部33による引張力の水平前方成分により、訓練者Uにおける歩行補助装置2を装着した脚部の進行方向前方への振出しを補助する。第2引張部34による引張力の水平後方成分により、訓練者Uにおける歩行補助装置2を装着した脚部の進行方向後方への振出しを補助する。これにより、歩行訓練時における訓練者Uの歩行負荷を軽減できる。
検出手段は、第1ワイヤケーブル36および第2ワイヤケーブル37の位置または変位を検出する。第1間隔としての第1ワイヤケーブル36の長さおよび第2間隔としての第2ワイヤケーブル37の長さは、検出手段によって検出された位置または変位から求めることができる。例えば、検出手段は、第1ワイヤケーブル長検出部41および第2ワイヤケーブル長検出部42から構成される。第1ワイヤケーブル長検出部41は、例えば、第1引張部33の巻取機構の巻回軸に設けられ巻回軸の回転角(変位)を検出するロータリエンコーダなどのセンサである。第1ワイヤケーブル長検出部41の検出信号から、巻取機構が第1ワイヤケーブル36を巻き取った長さ(巻取量)を算出し、既知である第1ワイヤケーブル36の全長から当該巻取量を引くことにより、第1ワイヤケーブル36の長さを検出する。第1ワイヤケーブル長検出部41は、配線などを介して後述する制御装置35に接続されている。
第2ワイヤケーブル長検出部42は、例えば、第2引張部34の巻取機構の巻回軸に設けられ巻回軸の回転角(変位)を検出するロータリエンコーダなどのセンサである。第2ワイヤケーブル長検出部42の検出信号から、巻取機構が第2ワイヤケーブル37を巻き取った長さ(巻取量)を算出し、既知である第2ワイヤケーブル37の全長から当該巻取量を引くことにより、第2ワイヤケーブル37の長さを検出する。第2ワイヤケーブル長検出部42は、配線などを介して後述する制御装置35に接続されている。なお、上記検出手段は、第1ワイヤケーブル長検出部41および第2ワイヤケーブル長検出部42から構成されるものに限られない。第1ワイヤケーブル36および第2ワイヤケーブル37の位置または変位を検出することができるものであれば、どのようなものであってもよい。例えば、ワイヤケーブルの外観情報(位置)を検出するカメラ等の撮像手段であってもよい。
制御部としての制御装置35は、トレッドミル31の駆動と、第1引張部33および第2引張部34の動作と、歩行補助装置2の動作と、をそれぞれ制御する。制御装置35は、第1引張部33における第1ワイヤケーブル36の長さ、および、第2引張部34における第2ワイヤケーブル37の長さが訓練者Uの位置に応じて適宜変わるように制御する。制御装置35は、トレッドミル31の駆動の制御において、ベルトコンベアの設定速度を補正する。制御装置35は、例えば、演算処理、制御処理等と行うCPU(Central Processing Unit)、CPUによって実行される演算プログラム、制御プログラム等が記憶されたROM(Read Only Memory)、各種のデータなどを記憶するRAM(Random Access Memory)、外部と信号の入出力を行うインターフェイス部(I/F)、などからなるマイクロコンピュータを中心にして、ハードウェア構成されている。CPU、ROM、RAM及びインターフェイス部は、データバスなどを介して相互に接続されている。制御装置35による、ベルトコンベアの設定速度を補正する方法の詳細について後述する。
次に、第1ワイヤケーブル36の長さと第2ワイヤケーブル37の長さによって進行方向における訓練者Uの位置を把握する方法について説明する。
図3は、歩行訓練システム1において、訓練者Uの位置が基準位置にある状態を示す模式図である。図3に示すように、訓練者Uの位置が基準位置Prにある場合、第1ワイヤケーブル36の長さLfと第2ワイヤケーブル37の長さLbは等しくなる(Lf=Lb)。すなわち、第2ワイヤケーブルの長さLbに対する第1ワイヤケーブルの長さLfの比の値は1である(Lf/Lb=1)。上述したように、第1間隔としての第1ワイヤケーブル36の長さLfは、第1ワイヤケーブル36における、訓練者Uの脚部への直接的または間接的な取り付け位置から、ベルトコンベア311の床面からの所定高さまでの間隔である。また、第2間隔としての第2ワイヤケーブル37の長さLbは、第2ワイヤケーブル37における、訓練者Uの脚部への直接的または間接的な取り付け位置から、ベルトコンベア311の床面からの所定高さまでの間隔である。なお、本実施の形態にかかる歩行訓練システム1では、所定高さを、例えば、ベルトコンベア311の床面(歩行面)から第1引張部33または第2引張部34までの高さHhとしている。
図4は、歩行訓練システム1において、訓練者Uの位置が基準位置よりも進行方向後方にある状態を示す模式図である。図4において、訓練者Uの位置が基準位置Prにある状態を仮想線(二点鎖線)で示す。図4に示すように、訓練者Uの位置が基準位置Prよりも進行方向後方(後方位置Pb)にある場合、第1ワイヤケーブル36の長さLfの方が、第2ワイヤケーブル37の長さLbよりも長くなる(Lf>Lb)。すなわち、第2ワイヤケーブルの長さLbに対する第1ワイヤケーブルの長さLfの比の値が1より大きければ(Lf/Lb>1)、訓練者Uの位置が基準位置Prよりも進行方向後方にあると判断することができる。
図5は、歩行訓練システム1において、訓練者Uの位置が基準位置よりも進行方向前方にある状態を示す模式図である。図5において、訓練者Uの位置が基準位置Prにある状態を仮想線(二点鎖線)で示す。図5に示すように、訓練者Uの位置が基準位置Prよりも進行方向前方(前方位置Pf)にある場合、第1ワイヤケーブル36の長さLfの方が、第2ワイヤケーブル37の長さLbよりも短くなる(Lf<Lb)。すなわち、第2ワイヤケーブルの長さLbに対する第1ワイヤケーブルの長さLfの比の値が1より小さければ(Lf/Lb<1)、訓練者Uの位置が基準位置Prよりも進行方向前方にあると判断することができる。
進行方向における訓練者Uの位置によって、第2ワイヤケーブルの長さLbに対する第1ワイヤケーブルの長さLfの比の値(Lf/Lb)が変わる。すなわち、訓練者Uの位置の基準位置Prからのずれが進行方向後方に大きくなればなるほど、Lf/Lbは大きくなり、訓練者Uの位置の基準位置Prからのずれが進行方向前方に大きくなればなるほど、Lf/Lbは小さくなる。このため、第2ワイヤケーブル長検出部42により検出された第2ワイヤケーブルの長さLbに対する第1ワイヤケーブル長検出部41により検出された第1ワイヤケーブルの長さLfの比の値(Lf/Lb)によって、進行方向における訓練者Uの位置の基準位置Prからのずれの程度を把握することができる。
なお、進行方向における訓練者Uの位置の基準位置Prからのずれの程度をより精度良く把握するためには、第1ワイヤケーブルの長さLfおよび第2ワイヤケーブルの長さLbについて、一定の期間の平均値を算出するのが好ましい。すなわち、第2ワイヤケーブルの長さLbの平均値Lbaveに対する第1ワイヤケーブルの長さLfの平均値Lfaveの比の値k1(=Lfave/Lbave)により進行方向における訓練者Uの位置の基準位置Prからのずれの程度を把握するのが好ましい。ここで、第1ワイヤケーブルの長さLfの平均値Lfaveは、現時点より所定時間Tだけ前の時点から現時点までの期間において第1ワイヤケーブル長検出部41(図3参照)により検出された第1ワイヤケーブルの長さLfである。第2ワイヤケーブルの長さLbの平均値Lbaveは、現時点より所定時間Tだけ前の時点から現時点までの期間において第2ワイヤケーブル長検出部42(図3参照)により検出された、第2ワイヤケーブルの長さLbの平均値である。
次に、制御装置35による、ベルトコンベア311の設定速度を補正する方法について説明する。なお、以下の説明では図3を適宜参照する。上述したように、第2ワイヤケーブルの長さLbに対する第1ワイヤケーブルの長さLfの比の値(Lf/Lb)によって、進行方向における訓練者Uの位置の基準位置Prからのずれの程度を把握することができる。よって、第2ワイヤケーブル長検出部42により検出された第2ワイヤケーブル37の長さLbに対する、第1ワイヤケーブル長検出部41により検出された第1ワイヤケーブル36の長さLfの比の値(Lf/Lb)に応じてベルトコンベアの設定速度を補正する。好ましくは、第2ワイヤケーブル長検出部42により検出された第2ワイヤケーブル37の長さLbの平均値Lbaveに対する、第1ワイヤケーブル長検出部41により検出された第1ワイヤケーブル36の長さLfの平均値Lfaveの比の値(Lfave/Lbave)に応じてベルトコンベアの設定速度を補正する。
図6は、訓練における、歩行訓練システム1の処理の流れを示すフローチャートである。図6に示すように、まず、補正速度の最大値Vcmaxを決定する(ステップS1)。補正速度の最大値Vcmaxは、訓練者Uの過去の訓練状況に関するデータ等から制御装置35が決定するようにしてもよいし、訓練者Uなどが制御装置35に対して入力するようにしてもよい。次に、設定速度Vsにてベルトコンベア311を回転させ、第1ワイヤケーブル36の長さLfおよび第2ワイヤケーブル37の長さの検出を開始する(ステップS2)。すなわち、トレッドミル31は、制御装置35からの指令を受けて設定速度Vsにてベルトコンベア311を回転させる。また、制御装置35からの指令を受けて、第1ワイヤケーブル長検出部41が第1ワイヤケーブル36の長さLfの検出を開始し、第2ワイヤケーブル長検出部42が第2ワイヤケーブル37の長さLbの検出を開始する。
ステップS2に続いて、制御装置35が、現時点より所定時間Tだけ前の時点から現時点までの期間における、第1ワイヤケーブル36の長さLfの平均値Lfave、および、第2ワイヤケーブル37の長さLbの平均値Lbaveを算出する(ステップS3)。ここで、所定の時間Tは、訓練者Uが数歩(例えば3、4歩)歩くのに要する時間としてもよい。続いて、制御装置35が、Lbaveに対するLfaveの比の値k1(=Lfave/Lbave)を算出する(ステップS4)。Lfave/Lbave=1の場合には、訓練者Uの位置が基準位置にある。Lfave/Lbave>1の場合には、訓練者Uの位置が基準位置よりも進行方向後方にある。Lfave/Lbave<1の場合には、訓練者Uの位置が基準位置よりも進行方向前方にある。
ステップS4に続いて、第2ワイヤケーブル37の長さLbの平均値Lbaveに対する第1ワイヤケーブル36の長さLfの平均値Lfaveの比の値k1に基づいて補正速度Vcを算出する(ステップS5)。補正速度Vcは、具体的には、k2=k1/(1+k1)−0.5、Vc=Vcmax×k2、を算出する。
図7は、第2ワイヤケーブル37の長さLbの平均値Lbaveに対する第1ワイヤケーブル36の長さLfの平均値Lfaveの比の値k1を含む係数k2と、補正速度Vcとの関係の一例を示すグラフである。図7に示すように、係数k2が正(k2>0)、すなわち、Lfave>Lbave(k1>1)の場合には、補正速度Vcは正(Vc>0)になる。また、係数k2が負(k2<0)、すなわち、Lfave<Lbave(k1<1)の場合にはVcは負(Vc<0)になる。つまり、設定速度Vsは、Lfave>Lbaveの場合には速くなるように補正され、Lfave<Lbaveの場合には遅くなるように補正される。Lfave=Lbaveの場合には、設定速度Vsは補正されない。
再び図6を参照し、ステップS5に続いて、訓練が終了したか否かを判断する(ステップS6)。ステップS6において、訓練が終了したと判断された場合(YESの場合)は処理を終了する。ステップS6において、訓練が終了していないと判断された場合(NOの場合)は処理をステップS3に戻す。
以上より、制御装置35は、Lfave>Lbaveの場合、すなわち、訓練者Uの位置が基準位置よりも進行方向後方にある場合には、トレッドミル31のベルトコンベア311の速度が速くなるように設定速度Vsを補正する。Lfave<Lbaveの場合、すなわち、訓練者Uの位置が基準位置よりも進行方向前方にある場合には、トレッドミル31のベルトコンベア311の速度が遅くなるように設定速度Vsを補正する。このようにすることで、訓練中に、訓練者Uの位置が基準位置よりも進行方向後方または前方にずれた場合にも、訓練者の位置を基準位置に戻すことができる。これにより、訓練者Uがトレッドミル31のベルトコンベア311からから外れてしまうのを抑制し、安全な位置で訓練を継続することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、第2ワイヤケーブル37の長さLbの平均値Lbaveに対する第1ワイヤケーブル36の長さLfの平均値Lfaveの比の値k1を含む係数k2と、補正速度Vcとの関係は、図7に示すものに限られない。
図8は、第2ワイヤケーブル37の長さLbの平均値Lbaveに対する第1ワイヤケーブル36の長さLfの平均値Lfaveの比の値k1を含む係数k2と、補正速度Vcとの関係の別の例を示すグラフである。図8に示すように、|k2|≦Ltである場合は、補正速度Vcはゼロ(Vc=0)である。すなわち、|k2|≦Ltである場合は設定速度Vsの補正は行わないようにしてもよい。k2>Ltである場合、補正速度Vcを線形的に増加させる。k2<−Ltである場合、補正速度Vcを線形的に減少させる。
図9は、第2ワイヤケーブル37の長さLbの平均値Lbaveに対する第1ワイヤケーブル36の長さLfの平均値Lfaveの比の値k1を含む係数k2と、補正速度Vcとの関係のさらに別の例を示すグラフである。図9に示すように、|k2|≦Ltである場合は、補正速度Vcはゼロ(Vc=0)である。k2>Ltである場合、補正速度Vcを2次関数的に増加させる。k2<−Ltである場合、補正速度Vcを2次関数的に減少させる。
上記実施の形態にかかる歩行訓練システム1では、訓練者Uの位置が基準位置であるときに、第1ワイヤケーブル36の長さLfと第2ワイヤケーブル37の長さLbが等しくなる(Lf=Lb)としたが、これに限るものではない。訓練者Uの位置が基準位置であるときにLf≠Lbであっても、訓練者Uの位置が基準位置であるときのLf/Lbが予め得られていれば、第2ワイヤケーブルの長さに対する第1ワイヤケーブルの長さの比の値に応じてベルトコンベアの設定速度を補正することができる。
1 歩行訓練システム
2 歩行補助装置
3 訓練装置
21 上腿フレーム
22 膝関節部
23 下腿フレーム
24 足首関節部
25 足平フレーム
26 モータユニット
27 調整機構
31 トレッドミル
32 フレーム本体
33 第1引張部
34 第2引張部
35 制御装置
36 第1ワイヤケーブル
37 第2ワイヤケーブル
41 第1ワイヤケーブル長検出部
42 第2ワイヤケーブル長検出部
211 第1フレーム
212 上腿装具
231 第2フレーム
311 ベルトコンベア
321 柱フレーム
322 前後フレーム
323 前方左右フレーム
324 後方左右フレーム
U 訓練者

Claims (1)

  1. 訓練者が歩行するための回転可能なベルトコンベアを有し、設定速度で前記ベルトコンベアを回転させるトレッドミルと、
    前記訓練者の上方かつ進行方向の前方に設けられ、前記訓練者の歩行補助装置を装着した脚部を、第1ワイヤケーブルを介して上方かつ前方に引張する第1引張部と、
    前記訓練者の上方かつ進行方向の後方に設けられ、前記脚部を、第2ワイヤケーブルを介して上方かつ後方に引張する第2引張部と、
    前記ベルトコンベアの設定速度を補正する制御部と、を備え、
    前記第1ワイヤケーブルにおける前記脚部への直接的または間接的な取り付け位置から前記第1ワイヤケーブルにおける前記ベルトコンベアの床面からの所定高さまでの前記第1ワイヤケーブルに沿った方向の間隔である第1間隔および前記第2ワイヤケーブルにおける前記脚部への直接的または間接的な取り付け位置から前記第2ワイヤケーブルにおける前記ベルトコンベアの床面からの所定高さまでの前記第2ワイヤケーブルに沿った方向の間隔である第2間隔が、前記訓練者の歩行に応じて変化するように構成された歩行訓練システムにおいて、
    前記第1ワイヤケーブルおよび前記第2ワイヤケーブルの位置または変位を検出する検出手段を更に備え、
    前記制御部は、前記検出手段によって検出された前記位置または変位から求まる前記第1間隔および前記第2間隔の比の値に応じて前記ベルトコンベアの設定速度を補正する、歩行訓練システム。
JP2017025170A 2017-02-14 2017-02-14 歩行訓練システム Active JP6798344B2 (ja)

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