JP6953318B2 - 液体保持容器および液体吐出装置 - Google Patents

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本発明は、液体保持容器および液体吐出装置に関する。
従来から、印刷量が多い業務用インクジェットプリンタや、ポスターなどの大型の印刷物を印刷する大判インクジェットプリンタには、不要となったインク(廃インク)を収容して保持する着脱式の液体保持容器を備えたものがある。廃インクは、記録ヘッドの吐出不良を抑制するために行われるクリーニング動作などで発生するが、印刷稼働時間に伴う廃インク量の増加に対応するために、液体保持容器の内部には、廃インクを吸収して保持するフェルトなどの吸収体が設けられている。
廃インクは、プリンタの排出部から液体保持容器の廃インク導入口を通じて容器内部に排出されるが、液体保持容器をプリンタから取り外す際に、排出部から滴状のインクが容器上面に垂れてしまうことがある。そこで、特許文献1には、容器上面に付着したインクを吸収して保持することにより、液体保持容器の他の部分にインクが付着することを抑制する方法が記載されている。この方法では、容器上面のうち、液体保持容器の着脱時に排出部に対向する領域に、付着したインクを廃インク導入口に案内するための凹部が形成され、この凹部に隣接して容器側面に吸収体が設置されている。この吸収体により、容器上面の凹部に付着したインクが廃インク導入口とは反対側に流れた場合にそれを吸収して保持することができ、液体保持容器の側面や底面にインクが回り込むことを抑制することができる。
特開2005−131945号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、吸収体に吸収されるインク量に限度があるため、数滴程度のインクであれば吸収して保持することはできるが、一度に大量のインクが付着した場合には対応することができない。例えば、クリーニング動作中には排出部から大量の廃インクが排出されているため、このとき誤って液体保持容器を取り外してしまうと、大量のインクが液体保持容器の上面に付着することになるが、それだけのインクを吸収して保持することは困難である。そのため、吸収体で吸収しきれないインクが液体保持容器の側面や底面に回り込んでしまう。その結果、液体保持容器に設けられた電気接点がインクで汚れたり、液体保持容器を取り外す際にユーザの手がインクで汚れたり、取り外した液体保持容器を机などに置いた際にその場所がインクで汚れたりすることがある。
そこで、本発明の目的は、液体保持容器の上面に液体が付着した場合にも、それらが側面や底面に回り込むことを抑制することである。
上記した目的を達成するために、本発明の液体保持容器は、上方が開口し、液体を内部に収容可能な箱状の容器部と、容器部の開口を覆うように取り付けられた蓋部とを有し、液体を吐出する液体吐出装置に対して着脱可能な液体保持容器であって、蓋部は、容器部の開口を覆い、容器部の内部に液体を導入するための開口部を備えた蓋上面部と、液体保持容器の装着方向における蓋上面部の下流端で蓋上面部に接続し、下方に突出する蓋側面部とを有し、蓋上面部は、装着方向と交差する方向における開口部の両端からそれぞれ蓋側面部との接続部まで装着方向に延びるとともに、蓋上面部の表面に対して突出または没入するように形成された一対の第1の壁部を有し、蓋側面部は、蓋側面部の他の領域よりも下方に突出し、容器部から離間して設けられた先端凸部と、蓋上面部との接続部から先端凸部の下端までそれぞれ下方に延びるとともに、蓋側面部の表面に対して突出または没入するように形成された一対の第2の壁部とを有し、一対の第2の壁部は、装着方向と交差する方向において、一対の第1の壁部と同じ位置または外側の位置にあることを特徴とする。
また、本発明の液体吐出装置は、液体を吐出する液体吐出ヘッドと、上記に記載の液体保持容器と、を備え、液体保持容器を着脱可能に支持する液体吐出装置であって、液体保持容器が装着されたときに先端凸部に対向する領域には、液体を吸収可能な吸収体が配置されていることを特徴とする。
このような液体保持容器および液体吐出装置によれば、液体保持容器の蓋上面部に液体が付着した場合でも、第1の壁部、第2の壁部、および先端凸部により、そのような液体を液体保持容器の外部の所定の場所に導くことができる。その結果、液体が容器部の側面や底面に回り込むことを抑制して、ユーザの手や電気接点が汚れることを抑制することができる。
本発明によれば、液体保持容器の上面に液体が付着した場合にも、それらが側面や底面に回り込むことを抑制することができる。
第1の実施形態に係るインクジェット記録装置を示す概略斜視図である。 第1の実施形態に係る廃液保持容器を示す斜視図である。 第1の実施形態に係るフレームを示す斜視図である。 第1の実施形態に係る廃液保持容器の着脱時の状態を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る廃液保持容器が装着された状態を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る蓋側面部を拡大して示す斜視図である。 第1の実施形態に係る蓋側面部を示す概略上面図である。 図2のC−C線に沿った概略断面図である。 第2の実施形態に係る廃液保持容器を拡大して示す斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面を通して、同一または対応する部分には同一の符号が付されている。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るインクジェット記録装置(液体吐出装置)の構成を示す概略斜視図である。
インクジェット記録装置(以下、「記録装置」ともいう)20は、ガイドレール1と、ガイドレール1に平行に設けられたサブレール2と、ガイドレール1に搭載されたキャリッジ3とを有している。キャリッジ3には、液体としてのインクを吐出する記録ヘッド(液体吐出ヘッド)4が設けられ、記録ヘッド4は、液体供給チューブ5を介して、記録ヘッド4に供給されるインクを収容するインクタンク6に接続されている。搬送方向Aに搬送される記録シートSに対して、キャリッジ3が、ガイドレール1とサブレール2に案内されて矢印B方向に移動し、記録ヘッド4が異なる色のインクを吐出することで、画像が記録される。
記録装置20では、液体の吐出を繰り返すことで発生する熱により、記録ヘッド4内のインクには吐出不良の原因となる気泡が発生するため、その気泡を取り除くなどの理由から回復動作が行われる。記録装置20は、記録ヘッド4の回復動作を行う回復ユニット7と、回復動作によって記録ヘッド4から回収されて不要になったインク(廃インク)を収容可能な廃液保持容器(液体保持容器)9とを備えている。また、記録装置20は、廃液保持容器9を着脱可能に支持するフレーム21と、廃インクチューブ28を介して回復ユニット7に接続され、廃液保持容器9の内部に廃インクを排出する排出部14とを有している。廃液保持容器9は、フレーム21に対して横方向に着脱可能であり、矢印Y1方向に移動してフレーム21から離脱し、矢印Y2方向に移動してフレーム21に装着される。
記録ヘッド4の回復動作時、キャリッジ3は回復動作位置Hに移動し、回復ユニット7は、キャップ8が記録ヘッド4に圧接し、その状態で、例えばチューブポンプなどのポンプ機構(図示せず)で吸引動作を行うことで、記録ヘッド4内のインクを吸引する。吸引されたインク(廃インク)は、廃インクチューブ28から排出部14を通り、排出部14の直下に設置された廃液保持容器9に排出され、廃液保持容器9の内部に収容された吸収体に吸収されて保持される。廃液保持容器9には廃インクが溜り続け、記録装置20の廃インクカウンタ(図示せず)により計測された積算量が所定量を超えると、廃液保持容器9の交換がユーザに報知される。ユーザは、後述する手順で、廃インクで一杯になった廃液保持容器9をフレーム21から取り外し、代わりに新品の廃液保持容器を装着する。
次に、図2および図3を参照して、本実施形態の廃液保持容器およびフレームの構成について説明する。図2および図3はそれぞれ、本実施形態の廃液保持容器およびフレームの斜視図である。
廃液保持容器9は、上方が開口し、液体を吸収可能な吸収体(図示せず)を内部に収容する矩形箱状の容器部11と、容器部11の開口を覆うように取り付けられた蓋部10とを有している。蓋部10は、容器部11の開口を覆う蓋上面部15と、廃液保持容器9の装着方向Y2における蓋上面部15の下流端で蓋上面部15に接続し、下方に突出する蓋側面部16とを有している。すなわち蓋側面部16は、容器部11よりも装着方向Y2の下流に向けて突出している。蓋上面部15は、容器部11の内部に液体を導入するための廃インク導入口(開口部)12を備え、蓋上面部15の表面には、廃液保持容器9の着脱時にユーザが接触可能な領域を示す操作部39a〜39cが設けられている。また、容器部11の装着方向Y2下流側の側面には、廃液保持容器9の使用状況を判断するためのデータを記憶するROMホルダ19が設けられている。
フレーム21には、廃液保持容器9がフレーム21に装着されたときにROMホルダ19に電気的に接続されるソケットホルダ45が設けられている。また、上述したように、フレーム21の上方には、廃液保持容器9がフレーム21に装着されたときに廃インク導入口12に対向する位置に、廃インクチューブ28を介して回復ユニット7に接続された排出部14が設けられている。
次に、図4および図5を参照して、廃液保持容器の着脱方法について説明する。図4は、本実施形態の廃液保持容器の着脱時の状態を示す斜視図であり、図5は、フレームに装着された状態を示す斜視図である。
図4に示すように、ユーザは、操作部39aおよび把手部56を把持し、廃液保持容器9をフレーム21に向けて矢印Y2方向に挿入する。廃液保持容器9がフレーム21に装着されると、図5に示すように、廃液保持容器9の廃インク導入口12と排出部14とが対向し、廃液保持容器9の内部に廃インクを受け入れることが可能になる。また、ROMホルダ19とソケットホルダ45とが電気的に接続され、上述したように、記録装置20の廃インクカウンタによる廃液保持容器9内のインク量の計測が可能になる。その後、回復動作により廃液保持容器9の内部にインクが導入され、廃液保持容器9が満タンになり、廃液保持容器9の交換が報知されると、ユーザは、把手部56を把持して廃液保持容器9を矢印Y1方向に引き出す。このとき、満タンになった廃液保持容器9はかなりの重量であるため、ユーザは、図4に示す位置まで引き出した後、左右の操作部39b,36cおよび容器部11の底面を両手で把持してから廃液保持容器9をフレーム21から取り外すことができる。
ところで、回復動作中には排出部14から廃インク導入口12に向けて大量の廃インクが排出されている。そのため、回復動作中に誤って廃液保持容器9を取り外してしまうと、廃液保持容器9の上面のうち廃インク導入口12以外の領域に大量のインクが排出されてしまう。そのインクが操作部39に伝わると、ユーザの手を汚してしまい、容器部11の側面に回り込むと、ROMホルダ19の電気接点を汚してしまう。さらに、このインクが容器部11の底面にまで回り込むと、ユーザが廃液保持容器9の底面を持って取り外す際に手を汚したり、取り出した廃液保持容器9を机などに置いた際にその場所を汚したりする可能性がある。
ただし、図4および図5に示すように、廃液保持容器9の着脱方向は矢印Y1および矢印Y2の方向である。このため、インクが付着する可能性のある領域は、廃液保持容器9の着脱中に排出部14に対向する領域、すなわち、廃インク導入口12から装着方向Y2の下流側の廃液保持容器9の側面までの領域である。
そこで、本実施形態では、図2に示すように、蓋上面部15に一対の第1の壁部17が形成されている。第1の壁部17は、装着方向Y2に交差する幅方向Xにおける廃インク導入口12の両端からそれぞれ蓋側面部16との接続部13まで装着方向Y2に延びるとともに、蓋上面部15の表面から容器部11へ向けて没入するように形成されている。すなわち、第1の壁部17の間には、第1の壁部17が側面を構成する凹部が形成されている。これにより、廃液保持容器9をフレーム21に装着する際に排出部14から排出されたインクが蓋部10に付着した場合でも、第1の壁部17で挟まれた領域(凹部)に受け入れられ、それ以外の領域にインクが付着することが抑制される。また、操作部39は第1の壁部17から離れて設けられているため、凹部内に付着したインクをユーザが触れることも抑制される。
これに加えて、本実施形態では、図2に示すように、蓋側面部16に一対の第2の壁部18と先端凸部38が形成されている。第2の壁部18は、蓋上面部15との接続部13から先端凸部38の下端部までそれぞれ下方に延びるとともに、蓋側面部16の表面に対して没入するように形成されている。また、第2の壁部18は、蓋上面部15との接続部13において、第1の壁部17とそれぞれ同じ位置にある。本実施形態では、第2の壁部18は、後述するように微小溝部からなる。先端凸部38は、蓋側面部16の他の領域よりも下方に突出し、後述するように容器部11から離間して設けられている。
ここで、図6〜図8を参照して、第2の壁部18および先端凸部38の詳細な構成および機能について説明する。図6は、蓋側面部16を拡大して示す斜視図であり、図7は蓋側面部16を示す概略上面図である。図8は、図2のC−C線に沿った概略断面図である。
第1の壁部17により構成された凹部内に付着したインクは、第1の壁部17を伝わって廃インク導入口12に到達するか、あるいは第1の壁部17の装着方向Y2の下流端まで到達する。第1の壁部17の下流端に到達したインクは、そのまま蓋側面部16に回り込み、幅方向Xに伝わろうとし、ROMホルダ19の電気接点を汚す可能性がある。そのために、本実施形態の蓋側面部16には、上述した一対の第2の壁部18が設けられている。第2の壁部18は、図6に示すように、第1の壁部17に連続して形成された微小溝部37a,37cからなる。一例として、微小溝部37a〜37cの深さは0.3mm、幅は0.6mmである。なお、本実施形態では、第1の壁部17が、互い平行に配置され、所定の間隔W1を有しているのに対し、第2の壁部18も、互いに平行に配置され、間隔W1と等しい間隔W2を有している。また、微小溝部37a,37cの間には、もう1つの微小溝部37bが微小溝部37a,37cと平行に形成されている。
第1の壁部17の下流端から蓋側面部16に伝わったインクは、毛管作用により、微小溝部37a,37cに誘導されて下方に流れ落ちるため、第2の壁部18を越えて幅方向Xの外側にインクが伝わることが抑制される。また、微小溝部37bは、第2の壁部18を構成する微小溝部37a,37cの幅方向Xにおける中点に設けられており、廃液保持容器9の着脱時に排出部14の直下を通過する位置にある。このため、排出部14の直下に垂れたインクは、微小溝部37bに誘導されて下方に流れ落ちることとなる。
こうして下方に流れ落ちたインクは、蓋側面部16の先端(下端)まで到達する。このとき、インクは表面張力によって先端に留まりつつ、幅方向Xに伝わろうとする。また、先端にたまったインクは重力によって最終的に下方に落下するが、その際に容器部11に付着すると容器部11の側面や底面に回り込む可能性がある。そのために、本実施形態の蓋側面部16には、上述した先端凸部38が設けられている。先端凸部38は、蓋側面部16の他の領域よりも重力方向の位置が低く、第2の壁部18の間隔W2よりも広い幅W3を有しており、ROMホルダ19とは幅方向Xにおいて十分に離れている。また、図8に示すように、先端凸部38は、容器部11から離間しており、先端凸部38に付着したインクが容器部11に伝わらないようになっている。
これにより、第2の壁部18に誘導されて流れ落ちるインクは、X方向における移動が抑制されるため、先端凸部38の領域に留められる。また、先端凸部38とROMホルダ19とが幅方向Xにおいて離れているため(図2参照)、先端凸部38から下方に落下するインクがROMホルダ19に付着して電気接点を汚すことは抑制される。さらに、先端凸部38が容器部11と離間しているため、インクが容器部11には伝わらず、その結果、容器部11の側面や底面に回り込むことも防止される。なお、図3および図8に示すように、フレーム21の底面のうち先端凸部38に対向する領域には、インクを吸収するフレーム吸収体22が設けられている。そのため、先端凸部38から下方に落下するインクはフレーム吸収体22に吸収されるため、記録装置20の内部に広がることを防止できる。
一方で、図8に示すように、第1の壁部17により構成された凹部内には、廃インク導入口12(装着方向Y2の上流)に向けて下方に傾斜する傾斜面23が設けられている。これにより、廃インク導入口12以外の領域に排出されたインクのうち傾斜面23に排出された分は、傾斜面23に案内されて廃インク導入口12から廃液保持容器9に回収されるため、装着方向Y2に向けて流れるインク量を減らすことができる。また、傾斜面23の装着方向Y2の下流側には、インクを吸収する吸収体24と、吸収体24の設置面に対して上方に突出する段差部54が設けられている。これにより、廃インク導入口12以外の領域に排出されたインクのうち、傾斜面23よりも廃インク導入口12が上方になるように廃液保持容器9が傾けられた場合に装着方向Y2に向けて流れ出した分を吸収して保持することができる。その結果、装着方向Y2に流れるインク量をより減らすことができる。
また、フレーム吸収体22は、図3にも示すように、フレーム21の底面のうち排出部14に対向する領域にも存在する。そのため、排出部14からインクが排出されている最中に廃液保持容器9を離脱方向Y1に完全に引き抜いた場合でも、排出されたインクはフレーム吸収体22で吸収されるため、記録装置20の内部を汚すことを防止できる。さらに、フレーム吸収体22は、フレーム21の底面のうちフレームリブ47で分割された領域に配置されているが、この領域の外側には、フレームリブ47によって一部が規定された底面凹部46が設けられている。また、フレームリブ47には、フレームリブ47の他の部分よりも高さが低いフレームリブ凹部48が設けられている。したがって、万が一、フレーム吸収体22で吸収しきれない量のインクが排出された場合にも、フレームリブ凹部48を通じてインクが底面凹部46に流れ込むため、記録装置20の内部が汚れるのを抑制することができる。
上述したように、本実施形態の構成によれば、廃液保持容器の蓋上面部にインクが付着した場合でも、第1の壁部、第2の壁部、および先端凸部により、そのようなインクを廃液保持容器の外部の所定の場所に導くことができる。その結果、インクが容器部の側面や底面に回り込むことを抑制して、ユーザの手や電気接点が汚れることを抑制することができる。
なお、本実施形態では、第1の壁部は、それらに挟まれた領域に凹部が形成されるように、蓋上面部の表面に対して没入するように形成されているが、蓋上面部の表面から突出するリブによって第1の壁部が構成されていてもよい。また、本実施形態では、第2の壁部が微小溝部から構成されているが、第1の壁部と同様に、それらの間に凹部が形成されるような構成であってもよく、あるいは、リブによって構成されていてもよい。
(第2の実施形態)
図9を参照して、本発明の第2の実施形態に係る廃液保持容器について説明する。図9(a)および図9(b)は、本実施形態の廃液保持容器の2つの構成例をそれぞれ拡大して示す斜視図であり、蓋側面部付近を拡大して示す図である。以下では、第1の実施形態と異なる構成を中心に説明し、同じ内容については説明を省略する。
本実施形態は、ROMセンサ19の位置が第1の実施形態と異なっており、それに伴い、先端凸部38の形状も第1の実施形態と異なっている。具体的には、ROMセンサ19は、ROM本体サイズ等の制約から、廃液保持容器9の着脱時に排出部14の直下を通過する位置、すなわち、先端凸部38の下方に設けられている。これに伴い、先端凸部38は、幅方向Xの第1端が第2端より下方に突出しており、具体的には、幅方向Xの第1端に、重力方向の位置が最も低い部分(最下部)55を有している。この最下部55は、幅方向XにおいてROMセンサ19と異なる位置にあり、換言すると、先端凸部38は、幅方向Xにおいて、第1端とROMセンサ19との距離が、第2端とROMセンサ19との距離より大きい。したがって、第2の壁部18に誘導されて先端凸部38に到達したインクは、表面張力と重力によって最下部55に集められるため、最下部55からインクが落下しても、ROMセンサ19にインクが付着してROMセンサ19が汚れるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、先端凸部38付近において、第2の壁部18の間隔W2は第1の壁部17の間隔W1よりも広くなっている。この場合、接続部13における第2の壁部18の位置は、図9(a)に示すように、幅方向Xにおいて第1の壁部17よりもそれぞれ外側であってもよく、図9(b)に示すように、幅方向Xにおいて第1の壁部17とそれぞれ同じであってもよい。いずれの構成でも、第1の壁部17によって蓋側面部16まで導かれたインクは第2の壁部18の間に収まり、先端凸部38の領域内に導かれるため、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
上述したように、本実施形態では、幅方向において先端凸部の重力方向の位置が異なることで、インクをより狭い領域に導くことができ、ROMセンサ等の配置の自由度を増加させることができる。そのため、記録装置のサイズ等の制約で廃液保持容器の幅方向のサイズに制約があっても、ROMセンサ等へのインクの汚れを抑制することが可能である。
9 液体保持容器
10 蓋部
11 容器部
15 蓋上面部
16 蓋側面部
17 第1の壁部
18 第2の壁部
38 先端凸部

Claims (9)

  1. 上方が開口し、液体を内部に収容可能な箱状の容器部と、前記容器部の開口を覆うように取り付けられた蓋部とを有し、液体を吐出する液体吐出装置に対して着脱可能な液体保持容器であって、
    前記蓋部は、前記容器部の開口を覆い、前記容器部の内部に液体を導入するための開口部を備えた蓋上面部と、前記液体保持容器の装着方向における前記蓋上面部の下流端で前記蓋上面部に接続し、下方に突出する蓋側面部とを有し、
    前記蓋上面部は、前記装着方向と交差する方向における前記開口部の両端からそれぞれ前記蓋側面部との接続部まで前記装着方向に延びるとともに、前記蓋上面部の表面に対して突出または没入するように形成された一対の第1の壁部を有し、
    前記蓋側面部は、前記蓋側面部の他の領域よりも下方に突出し、前記容器部から離間して設けられた先端凸部と、前記蓋上面部との前記接続部から前記先端凸部の下端までそれぞれ下方に延びるとともに、前記蓋側面部の表面に対して突出または没入するように形成された一対の第2の壁部とを有し、
    前記一対の第2の壁部は、前記装着方向と交差する方向において、前記一対の第1の壁部と同じ位置または外側の位置にあることを特徴とする液体保持容器。
  2. 前記先端凸部は、前記装着方向と交差する方向における第1端が第2端より下方に突出している、請求項1に記載の液体保持容器。
  3. 前記先端凸部の前記第1端は、前記装着方向と交差する方向において、前記容器部に設けられ前記液体吐出装置と電気的に接続するための電気接点との距離が、前記第2端と前記電気接点との距離より大きい、請求項2に記載の液体保持容器。
  4. 前記一対の第2の壁部は、それぞれ前記蓋側面部の表面に対して没入する溝部からなる、請求項1から3のいずれか1項に記載の液体保持容器。
  5. 一対の前記溝部の間に、前記蓋上面部との前記接続部から前記先端凸部の下端まで延びる別の溝部が形成されている、請求項4に記載の液体保持容器。
  6. 前記一対の第1の壁部で挟まれた領域には、前記装着方向の上流に向けて下方に傾斜する傾斜面が設けられている、請求項1から5のいずれか1項に記載の液体保持容器。
  7. 前記一対の第1の壁部で挟まれた領域には、液体を吸収可能な吸収体が配置されている、請求項1から6のいずれか1項に記載の液体保持容器。
  8. 液体を吐出する液体吐出ヘッドと、請求項1から7のいずれか1項に記載の液体保持容器と、を備え、前記液体保持容器を着脱可能に支持する液体吐出装置であって、
    前記液体保持容器が装着されたときに前記先端凸部に対向する領域には、液体を吸収可能な吸収体が配置されていることを特徴とする液体吐出装置。
  9. 前記液体保持容器が装着されたときに前記開口部に対向する位置に配置され、前記液体保持容器の内部に液体を排出する排出部を有し、
    前記吸収体は、前記排出部に対向する領域にも配置されている、請求項8に記載の液体吐出装置。
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