JP2016215410A - 液体噴射装置及び廃液回収体 - Google Patents

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Abstract

【課題】廃液回収体からの廃液の漏出を抑制することができる液体噴射装置を提供する。【解決手段】液体噴射装置は、噴射ヘッドと、メンテナンス部と、メンテナンス動作に伴って噴射ヘッドから廃液として排出された液体を収容する廃液回収体35が装着される装着部34と、装着部34に装着された廃液回収体35に廃液を導入する廃液導入部42と、を備える。メンテナンス部は、ノズルに対する吸引により噴射ヘッドから排出された液体を廃液として回収するヘッド吸引流路107と、噴射ヘッドが廃液として噴射した液体を受容する廃液受容部108に対する吸引により廃液を回収する受容部吸引流路111と、を有する。廃液導入部42は、ヘッド吸引流路107を流れる廃液を廃液回収体35に導入する吸引液体導入部44と、受容部吸引流路111を流れる流体を廃液回収体35に導入する吸引流体導入部45と、を有する。【選択図】図12

Description

本発明は、プリンターなどの液体噴射装置及び同液体噴射装置において回収された廃液を収容する廃液回収体に関する。
インクジェット式のプリンターなどの液体噴射装置では、噴射ヘッドの噴射特性を良好に維持するために、液体をフラッシング受容部に向けて噴射するフラッシングや、ノズルを覆うキャップ部を通じて噴射ヘッドから液体を吸引排出させる吸引クリーニングなどのメンテナンス動作を行うことがある。また、こうした液体噴射装置には、メンテナンス動作に伴って廃液として排出された液体を回収容器に導入するための配管と、配管を通じてキャップ部及びフラッシング受容部を吸引するポンプとを備えるものがある(例えば、特許文献1)。
特開2012−81598号公報
ところで、吸引クリーニングでは噴射ヘッド内から液体を吸引するため、フラッシング受容部の吸引により回収される廃液の量よりも、吸引クリーニングにより回収される廃液の量の方が多い。また、フラッシングにより排出された廃液を回収する際には、大気に開放されたフラッシング受容部を吸引するため、廃液とともに空気を多く吸引することになる。
そのため、ポンプを駆動すると、キャップ部から吸引される多量の廃液と、フラッシング受容部から吸引される気体を多く含む流体とが配管内で混ざりながら回収容器に導入される。その結果、気体を含んだ廃液が泡立って嵩が増し、回収容器から溢れ出てしまう、という課題が生じることがある。
なお、このような課題は、インクを噴射して印刷を行うプリンターに限らず、吸引により回収した液体を廃液として回収する液体噴射装置や、こうした廃液を収容する廃液回収体においては、概ね共通したものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、廃液回収体からの廃液の漏出を抑制することができる液体噴射装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する液体噴射装置は、ターゲットに対して液体を噴射可能なノズルを有する噴射ヘッドと、前記噴射ヘッドに関するメンテナンス動作を行うメンテナンス部と、前記メンテナンス動作に伴って前記噴射ヘッドから廃液として排出された液体を収容する廃液回収体が装着される装着部と、前記装着部に装着された前記廃液回収体に前記廃液を導入する廃液導入部と、を備え、前記メンテナンス部は、前記ノズルに対する吸引により前記噴射ヘッドから排出された液体を廃液として回収するヘッド吸引流路と、前記噴射ヘッドが廃液として噴射した液体を受容する廃液受容部に対する吸引により廃液を回収する受容部吸引流路と、を有し、前記廃液導入部は、前記ヘッド吸引流路を流れる廃液を前記廃液回収体に導入する吸引液体導入部と、前記受容部吸引流路を流れる流体を前記廃液回収体に導入する吸引流体導入部と、を有する。
この構成によれば、ノズルに対する吸引により生じる多量の廃液と、廃液受容部に対する吸引により生じる気体を多く含む流体とは、それぞれ別個の流路であるヘッド吸引流路と受容部吸引流路とを通じて回収されるので、互いに混ざることがない。そして、廃液を廃液回収体に導入する廃液導入部は、ヘッド吸引流路が回収する廃液に対応する吸引液体導入部と、受容部吸引流路が回収する廃液に対応する吸引流体導入部とを別々に有するので、廃液回収体内において、量の多い廃液と気体を多く含む流体との混合が抑制される。これにより、廃液の泡立ちが抑制されるので、廃液回収体からの廃液の漏出を抑制することができる。
上記液体噴射装置は、前記噴射ヘッドが前記ターゲットに向けて液体を噴射したときに、前記ターゲットから外れた液体を廃液として受容する液体受容部と、前記液体受容部が受容した廃液が流下する流下流路と、を備え、前記廃液導入部は、前記流下流路を流下する廃液を前記廃液回収体に導入する流下液体導入部を有する。
液体受容部が受容した廃液が流下する流下流路は、吸引を伴わずに廃液を回収するので、廃液の流動速度がヘッド吸引流路及び受容部吸引流路よりも遅い。そのため、廃液の含有物が乾燥により固化するような場合には、流下流路を通じて導入された廃液の固化物が廃液回収体内で堆積しやすい。そして、このような固化物が廃液導入部付近で堆積すると、吸引により短時間に多量に発生する流体の導入が妨げられる虞がある。その点、上記構成によれば、廃液導入部は、流下流路の廃液を廃液回収体に導入する流下液体導入部を吸引液体導入部及び吸引流体導入部とは別に有するので、吸引により回収される廃液と流下により回収される廃液とを適切に廃液回収体に導入することができる。
上記液体噴射装置において、前記装着部は、前記廃液回収体が装着された場合に前記廃液回収体が有する回路基板と電気的に接続される電気接点部を有し、前記廃液導入部は、前記電気接点部よりも上方に配置され、前記流下液体導入部は、重力方向と交差する方向において前記吸引液体導入部及び前記吸引流体導入部よりも前記電気接点部に近い位置に配置される。
廃液回収体が装着部に装着された場合には、廃液回収体の回路基板が装着部の電気接点部と電気的に接続されることによって、廃液回収体と液体噴射装置の間で情報の授受を行うことができる。ここで、廃液導入部は電気接点部よりも上方に配置されるため、廃液導入部から廃液が飛散すると、飛散した廃液が電気接点部に付着する虞がある。その点、上記構成によれば、廃液の流速が遅い流下液体導入部を、廃液の流速が速い吸引液体導入部及び吸引流体導入部よりも電気接点部に近い位置に配置することにより、電気接点部に向けて飛び散る廃液を少なくすることができる。したがって、廃液の付着による回路基板の接続不良の発生を抑制することができる。
上記液体噴射装置において、前記装着部は、前記廃液回収体が装着された場合に前記廃液回収体が有する回路基板と電気的に接続される電気接点部を有し、前記廃液導入部は、前記電気接点部よりも上方に配置され、前記吸引液体導入部は、重力方向と交差する方向において前記吸引流体導入部よりも前記電気接点部から離れた位置に配置される。
廃液回収体が装着部に装着された場合には、廃液回収体の回路基板が装着部の電気接点部と電気的に接続されることによって、廃液回収体と液体噴射装置の間で情報の授受を行うことができる。ここで、廃液導入部は電気接点部よりも上方に配置されるため、廃液導入部から廃液が飛散すると、飛散した廃液が電気接点部に付着する虞がある。その点、上記構成によれば、廃液の量が多い吸引液体導入部を吸引流体導入部よりも電気接点部から離れた位置に配置することにより、吸引液体導入部から廃液が飛散した場合にも、飛散した廃液が電気接点部に付着しにくい。したがって、廃液の付着による回路基板の接続不良の発生を抑制することができる。
上記液体噴射装置において、前記装着部は、前記廃液回収体が着脱可能に装着される装着部であって、前記廃液回収体を収容する収容部と、前記収容部の開口に対する前記廃液回収体の挿入方向において前記収容部の内奧側に位置して、前記収容部に収容された前記廃液回収体が有する回路基板と電気的に接続される電気接点部と、を有し、前記吸引液体導入部及び前記吸引流体導入部は、前記挿入方向において前記電気接点部よりも前記収容部の開口に近い位置に配置されるとともに、前記挿入方向及び重力方向の双方と交差する方向において、前記電気接点部と異なる位置に配置される。
この構成によれば、装着部は、収容部の挿入方向における内奧側に電気接点部を有するので、廃液回収体を挿入する動作に伴って、廃液回収体の回路基板と電気接点部を電気的に接続させることができる。そして、廃液導入部は、挿入方向において電気接点部よりも収容部の開口に近い位置に配置されるので、廃液導入部から廃液が飛散した場合にも、飛散した廃液が電気接点部に付着しにくい。また、廃液導入部は、挿入方向及び重力方向の双方と交差する方向において、電気接点部と異なる位置に配置される。その結果、収容部に廃液回収体を挿入する際に、挿入方向及び重力方向の双方と交差する方向において、廃液導入部の回路基板は廃液導入部から離れた位置に配置される。そのため、廃液回収体を収容部に挿入する際に、廃液導入部に付着した廃液や廃液導入部から垂れ落ちた廃液が回路基板に付着しにくい。したがって、廃液の付着による回路基板の接続不良の発生を抑制することができる。
上記液体噴射装置において、前記装着部は、前記廃液回収体を収容する収容部と、前記収容部の内底部に配置された液体吸収部材と、を有する。
この構成によれば、装着部において、廃液回収体を収容する収容部の内底部には液体吸収部材が配置されるので、廃液回収体や廃液導入部から廃液が垂れ落ちた場合にも、その廃液を吸収して保持することができる。これにより、収容部から外部への廃液の漏出を抑制することができる。
上記課題を解決する廃液回収体は、上記液体噴射装置に装着される廃液回収体であって、前記液体噴射装置で回収された廃液を流入させるための流入部を備える。
この構成によれば、上記液体噴射装置と同様の作用効果を得ることができる。
上記廃液回収体は、前記液体噴射装置に対して着脱可能に装着される廃液回収体であって、収容空間を形成する容器部材と、前記液体噴射装置に装着された場合に前記装着部に設けられた電気接点部と電気的に接続される回路基板と、を備え、前記容器部材は、前記電気接点部の挿入を可能とする態様で前記液体噴射装置に対する挿入方向に向けて開口する挿入凹部を有し、前記回路基板は前記挿入凹部内に配置される。
この構成によれば、液体噴射装置に廃液回収体を装着すると、廃液回収体の回路基板が装着部の電気接点部と電気的に接続されることによって、廃液回収体と液体噴射装置の間で情報の授受を行うことができる。また、廃液回収体の回路基板は挿入凹部内に配置されるため、液体噴射装置に装着されていないときや、液体噴射装置への着脱時に、他の物と接触しにくく、また、廃液等の汚れが付着しにくい。したがって、廃液の付着等による回路基板の接続不良の発生を抑制することができる。
上記廃液回収体は、前記液体噴射装置に対して着脱可能に装着される廃液回収体であって、底部に液体吸収体を備える。
この構成によれば、液体噴射装置に対して着脱する際に、装着部に付着した廃液等を廃液回収体の底部に設けた液体吸収体によって払拭することができる。また、廃液回収体から漏出した廃液や廃液導入部から垂れ落ちた廃液などを廃液回収体の底部に備えられた液体吸収体で吸収することができるので、漏出した廃液や垂れ落ちた廃液の拡散を抑制することができる。
上記廃液回収体は、収容空間を形成する容器部材と、前記収容空間に収容される廃液吸収部材と、を備え、前記廃液吸収部材は、前記吸引液体導入部と前記吸引流体導入部に対応する位置にそれぞれ廃液導入穴を有する。
この構成によれば、容器部材に収容される廃液吸収部材は、吸引液体導入部と吸引流体導入部に対応する位置にそれぞれ廃液導入穴を有するので、吸引により短時間に多量に発生する廃液を廃液導入穴に導入することにより、廃液と廃液吸収部材との接触面積を広くして、効率よく廃液を吸収することができる。また、多量の廃液と気体を多く含む廃液とを別々の廃液導入穴に導入することにより、廃液と気体の混合による泡立ちを抑制することができる。
液体噴射装置の一実施形態を示す斜視図。 (a)は廃液回収体が装着された液体噴射装置の概略構成を示す断面図で、(b)は(a)の一部拡大図。 メンテナンス部の概略構成を示す平面図。 装着部に装着された廃液回収体を示す上面図。 廃液導入部の斜視図。 図4における6−6線矢視断面図。 装着部の分解斜視図。 装着部の一部を拡大して示す斜視図。 装着部の電気接点部付近を示す斜視図。 廃液回収体の分解斜視図。 廃液回収体の斜視図。 図4における12−12線矢視断面図。 図4における13−13線矢視断面図。 図13における14−14線矢視断面図。
以下、液体噴射装置の実施形態について、図を参照して説明する。液体噴射装置は、例えば、用紙などのターゲットに液体の一例であるインクを噴射することによって記録(印刷)を行うインクジェット式のプリンターである。
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置11は、脚台12と、脚台12に支持された略直方体形状の筐体部13と、筐体部13に向けてのターゲットSTを給送する給送部14とを備えている。給送部14は、ターゲットSTをロール状に巻き重ねたロール体RSの状態で回転可能に保持するとともに、保持したロール体RSを回転させることでターゲットSTを巻き解いて筐体部13内に給送する。
筐体部13は、背面側に位置する給送部14が給送したターゲットSTを支持する支持部15を備えるとともに、筐体部13の前面側には、ターゲットSTを筐体部13の外に排出するための排紙口13aが開口する。また、支持部15の上面側には、ターゲットSTを支える複数のリブ15aが走査方向Xに並ぶように複数突設される。
本実施形態では、筐体部13の長手方向に沿う一方向を走査方向X、支持部15上においてターゲットSTが搬送される方向を搬送方向Yとする。なお、走査方向Xと搬送方向Yは互いに交差(例えば、直交)する方向であって、走査方向Xと搬送方向Yはいずれも重力方向Zと交差(例えば、直交)する方向である。
筐体部13の走査方向Xにおける一端側には、液体の一例であるインクを収容した複数の液体収容体16が着脱可能に装着される収容体保持部17が設けられる。液体収容体16は、収容する液体の種類(色)毎に、複数設けられる。なお、収容体保持部17に収容される液体収容体16の数や大きさは、任意に変更することができる。また、液体収容体16に注入孔を設けて、液体を注入孔から注入することによって補給することができるようにしたり、その注入孔に接続した供給チューブを介して外部から液体を供給しつつ印刷を行うことができるようにしたりしてもよい。
なお、走査方向Xにおいて、筐体部13の収容体保持部17が設けられた側の端をホーム側の端、その反対側の端を反ホーム側の端、とした場合、本実施形態ではホーム側の端のみに収容体保持部17を設けているが、反ホーム側の端のみ、あるいは両方の端に収容体保持部17を設けるようにしてもよい。
図2(a)に示すように、液体噴射装置11は、筐体部13内に走査方向Xに延びるように架設されたガイド軸24と、ガイド軸24に保持されたキャリッジ25と、キャリッジ25に保持された噴射ヘッド26と、を備える。噴射ヘッド26は、ターゲットSTに対して液体を噴射可能な複数のノズル27を有する。
液体収容体16が収容体保持部17に装着されると、液体収容体16に収容された液体は、図示しない供給機構を介して噴射ヘッド26に供給される。そして、噴射ヘッド26がノズル27からターゲットSTに向けて液体を噴射することにより、印刷(記録)が行われる。
液体噴射装置11は、噴射ヘッド26に関するメンテナンス動作を行うメンテナンス部100と、メンテナンス動作に伴って噴射ヘッド26から廃液として排出された液体を収容する廃液回収体35が着脱可能に装着される装着部34と、装着部34に装着された廃液回収体35に廃液を導入する廃液導入部42と、を備える。本実施形態の装着部34は搬送方向Y下流及び上方に向けて開口する箱状をなし、廃液導入部42は箱状の装着部34の上側開口を覆う位置に配置される。また、廃液回収体35は、装着部34の搬送方向Y下流に向けて開口する開口部から装着部34内に挿入されることにより、装着部34に装着される。よって、搬送方向Y上流に向かう方向が廃液回収体35の装着部34に対する挿入方向となり、挿入方向の反対方向(搬送方向Y下流に向かう方向)が廃液回収体35の取出方向となる。
噴射ヘッド26の走査方向Xに沿う移動領域において、支持部15が設けられた領域を印刷領域PA、印刷領域PAの外側の領域を非印刷領域RA,LAとすると、装着部34は印刷領域PAと対応する位置に配置され、収容体保持部17及びメンテナンス部100は非印刷領域RAと対応する位置に配置される。
メンテナンス部100は、メンテナンス動作として、吸引クリーニング動作を行う吸引用キャップ101及び吸引ポンプ102と、ワイピング動作を行うワイピングユニット103と、フラッシングにより生じた廃液を受容するフラッシングユニット104と、キャッピングを行う保湿用キャップ105と、駆動源106と、を備える。なお、フラッシングとは、ノズル27の目詰まりを予防または解消する目的で、噴射ヘッド26がノズル27から印刷とは無関係の液滴を強制的に噴射(排出)するメンテナンス動作のことをいう。駆動源106は、例えば、メンテナンス部100の各構成部材を駆動させるための1つまたは複数のモーターである。
本実施形態の廃液回収体35は、メンテナンス動作のうち、吸引クリーニング動作及びフラッシング動作により生じた廃液に加えて、液体噴射装置11がターゲットSTの端に余白を残さないように印刷する縁なし印刷を行う場合に生じる廃液を収容することが好ましい。縁なし印刷の際には、ターゲットSTからはみ出た液体が支持部15のリブ15aがない部分である液体受容部15bで受容される。すなわち、液体受容部15bは、噴射ヘッド26がターゲットSTに向けて液体を噴射したときに、ターゲットSTから外れた液体を廃液として受容する。
液体噴射装置11は、液体受容部15bが受容した廃液の自然流下を促す傾斜部を有する漏斗状の流下流路18を備える。廃液導入部42及び装着部34は支持部15の鉛直下方であって、ターゲットSTの走査方向Xにおける端部が配置される位置に複数(例えば3つ)配置すると、流下流路18の長さを短くすることができるので、好ましい。
図2(b)に示すように、流下流路18は、流下流路18の下流端となる排出部18aを有する。また、廃液導入部42は、排出部18aの鉛直下方に位置する廃液受け部19を有する。
廃液受け部19は、互いに交差する2つの傾斜面20,21と、傾斜面20,21から上方に延びる側壁部19aと、を有する。傾斜面20,21には、それぞれ複数のリブ20a,21aが設けられる(図4を併せて参照)とともに、2つの傾斜面20,21が交差する部分は断面V字状の傾斜流路19bを形成する(図6を併せて参照)。排出部18aから廃液受け部19に滴下する液体は、リブ20a,21aの毛細管力により傾斜流路19bに導かれ、傾斜流路19bで合流しつつ流下する。
なお、排出部18aから滴下する廃液を受容する傾斜面20,21を広くしておくと、流下流路18や排出部18aの配置が変更されても、廃液受け部19の位置を変更することなく、廃液を受容することができるので、好ましい。すなわち、受容面積の広い廃液受け部19を設けることにより、液体受容部15bや流下流路18の設計の自由度を高めることが可能になる。
図2(a)に示すように、吸引用キャップ101及び保湿用キャップ105は噴射ヘッド26に対して相対移動可能に構成され、噴射ヘッド26に近づく方向に相対移動したときに、ノズル27が開口する閉空間を形成するキャッピングを行う。そして、保湿用キャップ105は、キャッピングを行うことによってノズル27の乾燥を抑制する。
液体噴射装置11が印刷を行わない時、噴射ヘッド26は保湿用キャップ105と対応する位置に移動して、保湿用キャップ105にキャッピングされた状態で待機する。そのため、走査方向Xにおいて保湿用キャップ105がある位置を噴射ヘッド26のホームポジションという。
吸引用キャップ101がキャッピングをした状態で吸引ポンプ102が駆動することにより、吸引用キャップ101が噴射ヘッド26との間に囲み形成する閉空間が負圧となり、その負圧によってノズル27から液体が吸引排出される吸引クリーニングが実行される。吸引クリーニングによってノズル27から排出された液体は、廃液として廃液回収体35に収容される。
メンテナンス部100は、ノズル27に対する吸引により噴射ヘッド26から排出された液体を廃液として回収するヘッド吸引流路107を有し、廃液導入部42は、ヘッド吸引流路107を流れる廃液を廃液回収体35に導入する吸引液体導入部44を有する。
図3に示すように、ヘッド吸引流路107は、例えば吸引用キャップ101に連通する弾性変形可能なチューブからなり、吸引ポンプ102は、例えばチューブであるヘッド吸引流路107の途中に設けられたチューブポンプである。なお、図3においては、吸引用キャップ101、吸引ポンプ102及びフラッシングユニット104に係る構成を明示するために、ワイピングユニット103及び保湿用キャップ105の図示を省略している。
噴射ヘッド26においては、搬送方向Yに所定の間隔で並ぶ複数のノズル27がノズル列NLを形成するように開口し、液体の色毎に、搬送方向Yにおける位置が異なる2つ(一対)のノズル列NLが並ぶ。
メンテナンス部100は、一色のインクに対応する一対のノズル列NL毎に吸引クリーニングを行うように、走査方向X及び搬送方向Yにおける位置が異なる2つの吸引用キャップ101を有する。また、2つの吸引用キャップ101は、その枠状の先端が噴射ヘッド26に接触することにより、ノズル27が開口する閉空間を形成する。
フラッシングユニット104は、フラッシングのために噴射ヘッド26が廃液として噴射した液体を受容する有底箱状の廃液受容部108と、廃液受容部108の開口を覆うための蓋部材109と、を備える。廃液受容部108は、一色のインクに対応する一対のノズル列NL毎に行われたフラッシングで排出された液滴を受容することができるように、一対のノズル列NLに対応する大きさに形成される。
蓋部材109は、図示しない駆動機構により廃液受容部108の開口を覆う閉位置と廃液受容部108の開口を露出させる開位置との間で移動する。フラッシングを行わない時には、蓋部材109が閉位置に移動することにより、廃液受容部108において、受容した廃液の乾燥や固化を抑制する。
メンテナンス部100は、噴射ヘッド26がフラッシングで廃液として噴射した液体を受容する廃液受容部108に対する吸引により廃液を回収する受容部吸引流路111を有する。受容部吸引流路111は、例えばチューブポンプである吸引ポンプ102から延びる弾性変形可能なチューブである。
図2に示すように、吸引ポンプ102が駆動すると、廃液受容部108が受容した液体が受容部吸引流路111を通じて廃液回収体35に収容される。すなわち、吸引ポンプ102が駆動すると、吸引クリーニングが実行されるのと同時に、廃液受容部108に対する吸引により廃液が回収される。廃液受容部108に対する吸引を行う際には、蓋部材109を開位置に配置して、廃液の流動を妨げないようにすることが好ましい。なお、図2においては、ヘッド吸引流路107及び受容部吸引流路111を流れる廃液は、何れも図2において最も右側に位置する1つの装着部34に装着された廃液回収体35に収容されているが、他の装着部34に装着された廃液回収体35に収容するようにしてもよい。
廃液回収体35には、記憶素子を含む回路基板36が取り付けられている。廃液回収体35に取り付けられた回路基板36の記憶素子には、廃液回収体35の容量等に関する各種の情報を記憶されている。
筐体部13内には、メンテナンス部100の動作等を制御するための制御装置37が収容されている。また、装着部34は、制御装置37と電気的に接続された電気接点部38を備えている。この電気接点部38は、廃液回収体35が装着部34に装着された場合に、廃液回収体35が備える回路基板36と電気的に接続される。
そして、回路基板36と電気接点部38とが電気的に接続されることにより、廃液回収体35の回路基板36と制御装置37との間で各種の情報(例えば、廃液回収体35の使用開始日や廃液の排出量積算値等)が授受される。なお、本実施形態の廃液導入部42は、電気接点部38よりも上方に配置されるが、その他の位置に廃液導入部42及び電気接点部38を配置することもできる。
図4に示すように、装着部34は、廃液回収体35が着脱可能に装着される装着部であって、廃液回収体35を収容する収容部40(図7を併せて参照)を備える。収容部40には、その上方に開口する開口を覆うように廃液導入部42が組み合わされる。そして、廃液回収体35は、収容部40の搬送方向Y下流に向けて開口する開口(挿入口)を通じて収容部40内に挿入される。
収容部40に収容された廃液回収体35が有する回路基板36と電気的に接続される電気接点部38は、挿入方向において収容部40の内奧側(以下、「挿入方向奥側」という。)に位置する。また、収容部40の挿入方向奥側には、装着される廃液回収体35を位置決めするための位置決め部材43が配置される。
次に、廃液導入部42の構成について詳述する。
廃液導入部42は、ヘッド吸引流路107を流れる廃液を廃液回収体35に導入する吸引液体導入部44と、受容部吸引流路111を流れる流体を廃液回収体35に導入する吸引流体導入部45と、流下流路18を流下する廃液を廃液回収体35に導入する流下液体導入部46と、を有する。
廃液導入部42には、導入部44,45,46の周囲を囲む閉塞部42aが設けられるとともに、閉塞部42aの周囲には複数の貫通孔42b(図2に網掛けで示す部分)が網目状に設けられる。なお、導入部44,45は、それぞれチューブである流路107,111を接続可能な態様で廃液導入部42の上面側に突出する管状をなす。また、廃液導入部42の下面側においては、導入部44,45よりも内径を段階的に拡大するように形成された円筒部44a,45aが下方に向けて突出する(図12を併せて参照)。
また、廃液導入部42の下面側において導入部44の下方には、円筒部44aよりも内径の大きい円筒状の円筒部44bが下方に向けて突出する(図12を併せて参照)。さらに、廃液導入部42の下面側には、流下液体導入部46を下方に延設する態様で設けられる断面半円弧状の部分と、その円弧部分の両端から円筒部45aを挟むように対をなして搬送方向Yに延びる側壁部分と、からなる底面視U字状の突部42cが突設される(図14を併せて参照)。
突部42cの搬送方向Y下流端は、搬送方向Yにおいて吸引液体導入部44と並ぶ位置にあることが好ましい(図14を併せて参照)。また、平面視U字状の突部42cの円弧部分から延びる一対の側壁部分に囲まれる吸引流体導入部45の周辺領域に閉塞部42aを設け、その外側の領域に貫通孔42bを設けることが好ましい。さらに、吸引液体導入部44の周辺領域には、平面視略円状をなすように閉塞部42aを広く設けることが好ましい。
導入部44,45,46は、廃液導入部42を走査方向Xにおいて二分する中心線上に、挿入方向に沿って並ぶように配置することが好ましい。導入部44,45,46は、挿入方向において電気接点部38よりも収容部40の開口(挿入口)に近い位置に配置されるとともに、挿入方向及び重力方向Zの双方と交差する走査方向Xにおいて、電気接点部38と異なる位置に配置されることが好ましい。例えば、電気接点部38は導入部44,45,46よりも反ホーム側(図4では左側)に寄った位置に配置される。
流下液体導入部46は、重力方向Zと交差する挿入方向において、導入部44,45よりも電気接点部38に近い位置に配置される。また、吸引液体導入部44は、重力方向Zと交差する挿入方向において、吸引流体導入部45及び流下液体導入部46よりも電気接点部38から離れた位置に配置される。
図5に示すように、導入部44,45において、それぞれチューブであるヘッド吸引流路107及び受容部吸引流路111が接続される管状部分の開口径(内径)は吸引流体導入部45よりも吸引液体導入部44の方が大きい。なお、吸引流体導入部45と吸引液体導入部44の内径に加えて、外径についても吸引流体導入部45と吸引液体導入部44とで異ならせておくと、チューブであるヘッド吸引流路107及び受容部吸引流路111の接続間違いが防げるため、好ましい。
流下液体導入部46は、廃液受け部19の傾斜流路19bから流れる液体を導入するための開口を形成するものであって、導入部44,45よりも開口径(内径)の大きい円筒状をなす。なお、廃液受け部19は、流下流路18の位置に応じて、その位置を任意に変更することができる。また、廃液受け部19及び流下流路18は廃液導入部42とは別体として形成することもできる。
図6に示すように、傾斜流路19bは、廃液受け部19から流下液体導入部46に向けて低くなるように傾斜する。傾斜流路19bの水平に対する傾斜角度は、6度以上とすることが好ましく、10度以上とすることがより好ましい。廃液受け部19の側壁部19aは傾斜流路19bに沿って立設されるとともに、平面視において流下液体導入部46の円筒内に突出するように延設される。また、傾斜流路19bの下流端は流下液体導入部46の開口の中央付近に配置され、傾斜流路19bの傾斜に沿って流れた廃液は、円筒状をなす流下液体導入部46の平面視における中央付近から下方に滴下する。
次に、装着部34の構成について詳述する。
図7に示すように、収容部40は挿入方向及び走査方向Xに延設される内底部40aを有している。内底部40aにおいて挿入方向奥側には、上側に向けて開口する平面視矩形状の凹部が形成されるとともに、内底部40aには凹部に収容される態様で、液体を吸収可能なシート状の液体吸収部材41が配置されることが好ましい。
内底部40aの挿入方向手前側の端部からは、係合部47が上側に向けて突設されている。また、挿入方向及び走査方向Xと交差(本実施形態では直交)する方向を重力方向Zとすると、収容部40は、重力方向Zに沿う一対の側壁48,49と、挿入方向奥側に位置して走査方向X及び重力方向Zに延設される後壁50と、を有している。側壁48,49は、それらの下端側が内底部40aに接続されるとともに、走査方向Xにおいて互いに対向するように挿入方向及び重力方向Zに延設されている。
後壁50には、対をなす第1挿通孔51が走査方向Xにおける両端側にそれぞれ形成されている。2つの第1挿通孔51を結ぶ直線上には、3つの第2挿通孔52が形成されている。なお、第2挿通孔52の周囲には、それぞれ正面視U字形状のばね係止部53が形成されている。
3つの第2挿通孔52のうち、取出方向から見た場合に真ん中に位置するものとその右側に位置するものとの間には、第3挿通孔54が形成されている。また、3つの第2挿通孔52のうち、取出方向から見た場合に真ん中に位置するものとその左側に位置するものとの間には、下側が矩形をなすとともにその上側がテーパー状に広がるように後壁50を切り欠いた切り欠き55が形成されている。
位置決め部材43は、後壁50よりも挿入方向奥側に配置されるとともに走査方向Xが長手方向となる板状の基盤部56を有している。基盤部56には、取出方向に突出するとともにその先端側が円錐状をなす一対の案内突起部57が長手方向における両端側から突設されている。また、基盤部56には、2つの案内突起部57を結ぶ直線上に、同じく取出方向に突出する円筒状の3つのばね掛け軸58が長手方向に並ぶように突設されている。
3つのばね掛け軸58のうち、取出方向から見た場合に真ん中に位置するものとその右側に位置するものとの間には、取出方向に突出する円柱形状の度当て突部59が突設されている。また、3つのばね掛け軸58のうち、取出方向から見た場合に真ん中に位置するものとその左側に位置するものとの間には、取出方向に突出する端子支持部60が突設されている。なお、ばね掛け軸58、度当て突部59及び端子支持部60の突出長さは、案内突起部57の突出長さよりも短くなっている。
端子支持部60は、互いに対向するように走査方向Xに並ぶとともに板状をなして重力方向Zに延びる一対の支持壁61を有している。なお、各支持壁61にはそれぞれ係止孔62が走査方向Xに貫通するように形成されている。また、端子支持部60は、電気接点部38が取着された接続部材63を支持する。
接続部材63は、電気接点部38を保持する本体部64と、本体部64から挿入方向に延設された一対の係止爪65とを有している。係止爪65は、屈曲された先端部分が支持壁61の係止孔62に係止される。
位置決め部材43は、案内突起部57が第1挿通孔51に、ばね掛け軸58が第2挿通孔52に、度当て突部59が第3挿通孔54に、接続部材63を支持する端子支持部60が切り欠き55にそれぞれ挿通された状態で後壁50に支持される。このとき、案内突起部57と第1挿通孔51との間、ばね掛け軸58と第2挿通孔52との間、度当て突部59と第3挿通孔54との間、端子支持部60と切り欠き55との間にはそれぞれ隙間が形成される。そのため、その隙間の範囲内で、位置決め部材43は後壁50に対して相対移動及び傾動が可能な状態で支持される態様となる。
また、収容部40において後壁50の内側には、位置決め部材43を取出方向に付勢する3つの付勢機構66が設けられる。各付勢機構66は、対応する第2挿通孔52に挿通されたばね掛け軸58の先端側にねじ67によってねじ止めされるばね掛け部材68と、ばね掛け軸58及びばね掛け部材68が貫装されるコイルばね69とを備えている。
ばね掛け部材68は有底円筒状をなしているとともに、その先細りとなった一端側(すなわち、底部)には、ねじ67を挿通するためのねじ孔70が形成されている。また、ばね掛け部材68の挿入方向手前側に配置される他端側(すなわち、開口側)の端部には、外向きフランジ状の突縁部71が形成されている。
図8に示すように、コイルばね69は何れも挿入方向奥側の端部が後壁50のばね係止部53に係止されるとともに、挿入方向手前側の端部がばね掛け部材68の突縁部71に係止される。そして、コイルばね69は収容部40の後壁50と突縁部71との間に、やや圧縮された状態で介装される。そのため、位置決め部材43はコイルばね69の復元力によって取出方向に付勢された状態で収容部40の後壁50に取り付けられる。このとき、位置決め部材43は、コイルばね69のさらなる圧縮に伴って挿入方向へ移動が可能な状態となっている。
3つの付勢機構66のうち、取出方向から見た場合に真ん中に位置する付勢機構66Aは、後壁50の走査方向Xにおける中心とほぼ一致する位置に配置されている。また、この付勢機構66Aとその左側に位置する付勢機構66Bとは、走査方向Xにおいて電気接点部38を挟んで対をなすように配置されている。さらに、残る1つの付勢機構66Cは、付勢機構66Aからの離間距離が付勢機構66Bとほぼ等しくなるように、取出方向から見た場合に真ん中に位置する付勢機構66Aの右側に配置されている。
図9に示すように、接続部材63の本体部64には、走査方向Xにおける両端面に対をなす被案内突部72が突設されている。各被案内突部72は、挿入方向手前側の端部に3つの斜面からなるテーパー部73が形成されているとともに、その上端面、下端面及び側端面が挿入方向に延びる被案内面74となっている。各被案内突部72の挿入方向奥側の端面は、対をなす支持壁61の前端側に形成された係合凹部61aと係合している。また、接続部材63の対をなす係止爪65は、挿入方向に沿う延設部分が2つの支持壁61の互いに対向する内面側に配置されている。
ここで、回路基板36に接続される電気接点部38は、収容部40の挿入方向奥側の内面(すなわち、後壁50)から取出方向に突出するように、接続部材63を介して位置決め部材43に支持される。そして、接続部材63は支持壁61に完全に固定されている訳ではなく、所定の隙間を有して係止爪65が係止孔62に係止されることで、支持壁61に対して相対移動及び傾動が可能な状態で保持されている。そのため、電気接点部38は位置決め部材43に対して相対移動及び傾動が可能な状態で支持されている。
なお、電気接点部38は、常時は本体部64から突出した状態とされる一方、接触圧に応じて弾性変形することで本体部64側に退避可能な複数の可動接触部38aを有している。そして、電気接点部38は各可動接触部38aが斜め下側を向くように挿入方向に対して傾斜した状態で接続部材63の本体部64に固定されている。
次に、液体噴射装置11に対して着脱可能に装着される廃液回収体35の構成について詳述する。
図10に示すように、廃液回収体35は収容空間120を形成する容器部材75を備えている。容器部材75は、廃液を収容可能な有底箱状をなす収容ケース76と、装着状態において上側に向けて開口する収容ケース76の開口部77を覆蓋可能な覆蓋フレーム78とを有する。なお、廃液回収体35については、液体噴射装置11に装着した状態を基準として、各方向や向きを説明する。
収容ケース76が形成する収容空間120内には、廃液を吸収して保持する多孔質材料からなる複数の板状をなす廃液吸収部材79が走査方向Xに積層される態様で収容される。また、収容ケース76の底部には、挿入方向奥側となる位置に、液体を吸収可能なシート状の液体吸収体121が取り付けられることが好ましい。
廃液吸収部材79のうち、取出方向から見た場合に走査方向Xの真ん中に配置される3つの廃液吸収部材79Aには、その両側の廃液吸収部材79Bに挟まれた場合に、廃液導入穴80(80A,80B,80C)を形成する切り欠きが長手方向となる挿入方向に並ぶように形成されている。
廃液導入穴80A,80B,80Cのうち、挿入方向における両側に位置する廃液導入穴80A,80Cは、上端面から下方に延びて収容ケース76への収容時に縦穴H1,H2を構成する部分と、縦穴H1,H2の底部分から搬送方向Y下流に延びて収容ケース76への収容時に横穴C1,C2を構成する部分とを有している。なお、挿入方向手前側に形成された廃液導入穴80Aは、挿入方向奥側に形成された廃液導入穴80Cよりも重力方向Zに延びる切り欠き部分が大きくなっている。すなわち、廃液吸収部材79において縦穴H1は縦穴H2よりも大きく形成される。また、廃液導入穴80A,80Cの間に位置する廃液導入穴80Bは、縦穴H1,H2よりも深さが浅く形成されるとともに、挿入方向奥側の端部が廃液導入穴80Cを構成する縦穴H1,H2と連通している。
廃液吸収部材79のうち、取出方向から見た場合に廃液吸収部材79Aの両側にそれぞれ3つずつ配置される6つの廃液吸収部材79Bには、収容ケース76への収容時にそれぞれ横穴C1,C2を構成する2つの貫通孔81が形成されている。なお、廃液吸収部材79のうち、取出方向から見た場合に走査方向Xの両端側に配置される2つの廃液吸収部材79Cには、切り欠き部や貫通孔は形成されない。
覆蓋フレーム78の上面側には、挿入方向手前側に凹凸形状からなる滑り止め部82が形成されているとともに、挿入方向奥側に走査方向Xが長手方向となる平面視矩形状の段差部83が凹設されている。段差部83には、液体を吸収可能なシート状の液体吸収材122が配置されることが好ましい。
覆蓋フレーム78において、挿入方向及び走査方向Xの中心付近には吸引液体導入部44を通じて導入される廃液を容器部材75内に流入させるための吸引液体流入部84が形成されている。また、覆蓋フレーム78において、段差部83と吸引液体流入部84との間には、流下液体導入部46を通じて導入される廃液を容器部材75内に流入させるための流下液体流入部86が形成されている。さらに、覆蓋フレーム78において、滑り止め部82と段差部83との間の部分には、平面視矩形状の貫通孔85が編み目状をなすように複数形成されている。そして、挿入方向において吸引液体流入部84と流下液体流入部86に位置する2つの貫通孔85のうち、吸引液体流入部84に近い方の貫通孔85は、廃液を導入するための吸引流体流入部85Aとして機能する。このように、廃液回収体35は、容器部材75の収容空間120に廃液を流入させるための流入部84,85A,86を備える。
覆蓋フレーム78において流下液体流入部86の段差部83側の一部を構成する部分には、流下液体流入部86に沿う平面視円弧形状の第1突部87が突設されている。また、この第1突部87の両端側には、段差部83の長手方向に沿って延びる第2突部88が接続されている。さらに、覆蓋フレーム78の上面側には、平面視U字状の第3突部89が突設されている。第3突部89は、流入部84,85A,86を挟んで対向するように挿入方向に延びるとともに後端側が第2突部88と交差する一対の側壁部分と、吸引液体流入部84に沿って湾曲する平面視円弧状の湾曲部分とを有している。
なお、第1突部87及び第2突部88は上端の位置が同じ高さになっているとともに、第3突部89は、第1突部87及び第2突部88よりも上端の位置が高くなっている。また、走査方向Xにおいて、段差部83は第3突部89よりも長くなっているとともに、第2突部88は段差部83よりも走査方向Xの外側まで延設されている。さらに、第1突部87、第2突部88及び第3突部89の周囲には貫通孔85が開口している。
収容ケース76の挿入方向手前側に位置する前壁76aからは、さらに手前側に向けて取手部90が突設されている。また、収容ケース76の挿入方向奥側に位置する後壁76bからは、さらに奥側に向けて接続部91が突設されている。そして、収容ケース76の接続部91には、挿入方向奥側の端部に走査方向X及び重力方向Zに延びる後壁部91aが形成されている。
覆蓋フレーム78が収容ケース76に取り付けられた場合には、覆蓋フレーム78の滑り止め部82が取手部90の上側に配置されるとともに、覆蓋フレーム78の段差部83が接続部91の上側に配置される。また、収容ケース76に収容された廃液吸収部材79の上側には、貫通孔85が配置される。そのため、容器部材75内に収容された廃液は、貫通孔85を通じて蒸発することが許容される。
図11に示すように、接続部91の後壁部91aは走査方向X及び重力方向Zに延びる第1端面92を有している。なお、第1端面92は、廃液回収体35及び容器部材75の挿入方向奥側の端面でもある。
後壁部91aには、対をなす2つの突起挿通孔94が走査方向Xにおける両端側に形成されている。また、第1端面92には、挿入方向に向けて開口する態様となる1つの挿入凹部95と3つの収容凹部96とが形成されている。なお、容器部材75において、廃液を流入させるための流入部84,85A,86は、挿入凹部95が開口する第1端面92と交差(本実施形態では直交)する第2端面78aとなる覆蓋フレーム78の上端面に形成されている。
挿入凹部95は、接続部91に形成された挿入方向及び上方向に向けて開口する凹部95aと、凹部95aの上側の開口を覆うように収容ケース76に取り付けられる覆蓋フレーム78とによって囲み形成される。また、凹部95a内には回路基板36が配置されている。
容器部材75の挿入凹部95及び収容凹部96が開口する第1端面92において、一対の突起挿通孔94は走査方向Xに並ぶように位置するとともに、収容凹部96及び回路基板36は一対の突起挿通孔94を結ぶ直線上に位置している。また、回路基板36は、その接触面36aが斜め上側を向くように挿入方向に対して傾斜した状態で容器部材75の挿入凹部95内に固定されている。
さらに、凹部95aの対向する2つの内側面には、走査方向Xにおいて回路基板36を挟んで対向するように対をなす案内部97が突設されている。この一対の案内部97には、それぞれ側方及び挿入方向奥側に向けて開口する凹部からなる案内溝98が挿入方向に延設されている。
なお、3つの収容凹部96のうち、挿入方向から見た場合に真ん中に位置する収容凹部96Aとその右側に位置する収容凹部96Bとは、走査方向Xにおいて挿入凹部95を挟んで対をなすように形成されている。また、残る1つの収容凹部96Cは、収容凹部96Aからの離間距離が収容凹部96Bとほぼ等しくなるように、挿入方向から見た場合に真ん中に位置する収容凹部96Aの左側に配置されている。
図12に示すように、廃液回収体35の装着部34に対する装着状態において、収容凹部96は装着部34に設けられた付勢機構66の取出方向への突出を許容する。また、収容ケース76の下端面には、挿入方向手前側に凹凸形状からなる滑り止め部99が形成されている。
廃液回収体35の装着状態において、吸引液体流入部84、吸引流体流入部85A及び流下液体流入部86は、廃液導入部42の吸引液体導入部44、吸引流体導入部45及び流下液体導入部46のそれぞれ鉛直下方に位置する。また、廃液吸収部材79に形成された廃液導入穴80A,80B,80Cは、それぞれ吸引液体導入部44、吸引流体導入部45及び流下液体導入部46に対応する位置に配置される。
また、廃液導入部42の下面側において吸引液体導入部44の下方にある円筒部44aの下端位置は、吸引液体導入部44の下方にある円筒部45aの下端位置よりも高く、吸引液体導入部44の下方にある円筒部44bの下端位置は、円筒部45aの下端位置よりも低い。また、廃液導入部42の平面視U字状の突部42cの下端位置は円筒部44bの下端位置とほぼ同じ高さである。
そして、吸引液体流入部84を囲むように形成された平面視U字状の第3突部89の上端位置は、円筒部44b及び突部42cの下端位置よりも高い。すなわち、重力方向Zにおいて、平面視U字状の第3突部89の上端部と平面視U字状の突部42cの下端部とは重なっている。なお、廃液回収体35の装着状態において、ともに平面視U字状をなす第3突部89と突部42cとは、各々の円弧状の内径部分が互いに向き合いつつ搬送方向Yにおいて異なる位置に配置されるとともに、第3突部89の対をなす側壁部分の内側に突部42cの対をなす側壁部分が配置されるので、互いに干渉することはない。
吸引液体流入部84の開口面積は、円筒部44bの下端側の開口面積よりも大きく、吸引流体流入部85A及び流下液体流入部86の開口面積は、それぞれ円筒部45a及び流下液体導入部46の下端側の開口面積とほぼ等しい。
次に、以上のように構成された廃液回収体35及び液体噴射装置11の作用について説明する。
図12に示すように、廃液回収体35の装着状態において、吸引液体流入部84、吸引流体流入部85A及び流下液体流入部86の下方には廃液吸収部材79に形成された廃液導入穴80A,80B,80Cがそれぞれ開口する。そして、吸引クリーニング、フラッシング及び縁なし印刷により生じた廃液は、それぞれヘッド吸引流路107、受容部吸引流路111及び排出部18aを通じて回収されて、それぞれ吸引液体流入部84、吸引流体流入部85A及び流下液体流入部86を通じて廃液回収体35内に収容される。
このとき、ヘッド吸引流路107、受容部吸引流路111及び排出部18aを流れる廃液は、それぞれ吸引液体流入部84、吸引流体流入部85A及び流下液体流入部86を通じて容器部材75内に導入された後、それぞれ廃液導入穴80A,80B,80C内に流れ込んで廃液吸収部材79に吸収される。
廃液導入穴80Cには、縁なし印刷の際に液体受容部15bで受容された液滴が排出部18a及び傾斜流路19bを伝って自然流下し、流下液体導入部46内に滴下する態様となるので、流下の過程で廃液が乾燥して増粘しやすい。そのため、廃液導入穴80Cには、廃液吸収部材79に吸収される前に乾燥した廃液の固化物が堆積しやすい。その点、廃液導入穴80Cは廃液導入穴80Bよりも深い縦穴H2を有するので、廃液の固化物が堆積しても、流下液体流入部86を超えて上方に突出することが抑制される。そのため、廃液回収体35を着脱する際に、廃液の固化物が廃液導入部42に付着しにくい。
また、傾斜流路19bの下流端からは廃液がゆっくりと滴下するため、流下液体導入部46の内側面や傾斜流路19bの下流端に付着した廃液が乾燥して氷柱のように垂れ下がることがある。このように垂れ下がった氷柱状の廃液は、廃液回収体35が収容部40内に挿入される際に、第1突部87及び第2突部88によって掻き取られる。なお、第1突部87及び第2突部88の周囲には貫通孔85が開口しているので、掻き取られた廃液は、貫通孔85を通じて容器部材75内に収容される。
さらに、覆蓋フレーム78の挿入方向奥側に位置する段差部83に液体吸収材122を配置しておくと、廃液回収体35が収容部40内に挿入される際に、流下液体導入部46や傾斜流路19bの下端に付着した廃液を液体吸収材122が吸収することによって、第1端面92への廃液の付着が抑制されるので、好ましい。
廃液導入穴80A,80Bには、吸引ポンプ102が駆動された際に、廃液受容部108に対する吸引により回収された廃液と、吸引用キャップ101を介した吸引により噴射ヘッド26から排出された廃液とが、それぞれ勢いよく流入する。このとき、吸引用キャップ101ではほぼ液体のみを吸引するのに対して、大気に開放された廃液受容部108では空気を多く吸引する。そのため、ヘッド吸引流路107には多量の廃液が流れるのに対して、受容部吸引流路111には気体を多く含む流体が流れる。
このように気体を多く含む流体が多量の廃液と混ざると、気体を含んだ廃液が泡立ち、嵩(表面積)が増すことによって廃液吸収部材79に吸収されにくくなり、廃液回収体35からあふれ出す虞がある。その点、本実施形態の液体噴射装置11では、吸引クリーニングで生じる廃液とフラッシングで生じる廃液とをそれぞれ異なる流路107,111で回収する。また、異なる流路107,111で回収された廃液は、それぞれ異なる導入部44,45を通じてそれぞれ流入部84,85Aから容器部材75に流入し、さらに開口が別々に設けられた廃液導入穴80A,80Bにそれぞれ導入されるため、混合が抑制される。その結果、廃液導入穴80に導入された廃液は泡立ちにより嵩を増すことなく、廃液吸収部材79に接触して速やかに吸収されるので、廃液の廃液回収体35からの漏出が抑制される。
なお、縦穴H1,H2の内底部には廃液に含有される顔料等に起因する堆積物が蓄積することがあるが、この場合にも、縦穴H1,H2にそれぞれ連通するように形成された横穴C1,C2を通じて廃液は廃液吸収部材79に吸収される。
受容部吸引流路111を流れる気体混じりの廃液は、吸引液体導入部44よりも内径の小さい吸引流体導入部45を通じて吸引流体流入部85Aから廃液導入穴80Bに流入する。このとき、廃液導入穴80Bは廃液の流入量が少ない廃液導入穴80Aと連通しているので、廃液導入穴80Bからあふれた廃液は廃液導入穴80Aに導入される。
吸引の勢いによって導入部44,45の下端から廃液が飛散したとしても、導入部44,45の周囲には閉塞部42aが設けられるので、装置内(上方)への廃液の飛散が抑制される。さらに、覆蓋フレーム78には複数の貫通孔85が編み目状をなすように複数形成されているので、導入部44,45の下端から下方に廃液が飛散したとしても、その廃液は貫通孔85を通じて容器部材75内に収容される。
また、ヘッド吸引流路107を流れる多量の廃液は、吸引流体導入部45よりも内径の大きい吸引液体導入部44を通じて吸引液体流入部84から廃液導入穴80Aに流入する。このとき、吸引液体導入部44の下方には、上側から下側に向けて段階的に内径が拡大されるように円筒部44a,44bが形成されているとともに、吸引液体流入部84の開口面積は吸引液体導入部44の下端側の開口面積よりも大きくなっているので、ヘッド吸引流路107を通じて流入する廃液の飛散が抑制される。
さらに、第3突部89の上端位置は吸引液体導入部44の下端位置よりも高くなっているので、吸引液体導入部44から下方に向けて廃液が勢いよく噴出した場合にも、第3突部89によって廃液回収体35の上面側における廃液の飛散が抑制される。そして、縦穴H1は縦穴H2よりも大きく形成されているので、多量に導入される廃液は速やかに廃液吸収部材79に吸収される。
ところで、吸引クリーニングの実行後には、吸引用キャップ101と噴射ヘッド26の間に囲み形成した閉空間を大気開放した上で、再度吸引ポンプ102を駆動することにより、吸引用キャップ101及びヘッド吸引流路107にある廃液を回収する空吸引を行うことがある。このときには、大気開放された吸引用キャップ101を吸引するので、ヘッド吸引流路107には気体を多く含む廃液が流れる。そのため、吸引液体導入部44及び吸引液体流入部84を通じて廃液導入穴80A内に流入する廃液が気体を含んで泡立ち、容器部材75からあふれ出す虞がある。
図13に二点鎖線の矢印で示すように、廃液導入穴80Aからあふれ出す泡は、覆蓋フレーム78と廃液導入部42との隙間を流れ、さらに収容ケース76と側壁48,49の隙間を流れて収容部40の内底部40aまで回り込み、収容部40の外や液体噴射装置11の外にまで漏れ出す虞がある。
その点、廃液回収体35の覆蓋フレーム78の上面側には、吸引液体流入部84の周囲を囲むように平面視U字状の第3突部89が突設するので、泡の流れが第3突部89に遮られる。また、第3突部89の周りには多数の貫通孔85が設けられているので、泡が吸引液体流入部84から外に流出したとしても、その流出した泡は貫通孔85から容器部材75内に戻される。
また、流れが第3突部89に遮られた廃液の泡が吸引液体流入部84から上方に盛り上がった場合には、廃液導入部42の下面側から下方に突設された円筒部44a,44bに泡が引っかかるので、吸引液体流入部84から溢れた泡が側壁48,49の方にまで回り込みにくい。なお、円筒部44a,44bは、段階的に高さが変化しているので、その内部に形成される空間に泡が収容される。そして、円筒部44a,44b内に収容された泡は、時間の経過とともに消泡して下方にある吸引液体流入部84に落ちる。
さらに、図14に示すように、円筒部44a,44bの外側には平面視U字状の突部42cが設けられているので、吸引液体流入部84から溢れた泡は突部42cに遮られ、側壁48,49の方への流出が抑制される。なお、図14に網掛けで示す部分は、貫通孔42bが設けられた部分を示す。
廃液導入部42の下面側において吸引液体導入部44の周囲には、平面視略円状をなすように閉塞部42aが広く設けられているので、泡が貫通孔42bから上方に漏出することが抑制される。また、平面視U字状の突部42cは、搬送方向Y上流側の半円弧状の部分が流下液体導入部46から下方に延びる態様で設けられているため、流下液体導入部46の搬送方向Y下流側の半円弧状の部分は、下端位置が突部42cよりも低い。そのため、搬送方向Y下流側からの流下液体導入部46への泡の進入が許容される。その結果、図13において二点鎖線の矢印で示すように吸引液体流入部84から溢れた泡は、図12及び図14に一点鎖線の矢印で示すように搬送方向Y上流に誘導され、その途中にある貫通孔85や流下液体流入部86を通じて廃液導入穴80B,80C内に収容される。これにより、吸引液体流入部84から溢れた泡が側壁48,49の方に回り込むことが抑制される。
なお、図4に示すように、廃液回収体35の容器部材75が有する挿入凹部95は、廃液回収体35が液体噴射装置11に装着される際に、装着部34に設けられた電気接点部38の挿入を可能とする態様で液体噴射装置11に対する挿入方向に向けて開口する。そして、廃液回収体35が液体噴射装置11の装着部34に装着された場合には、装着部34から突出するように設けられた電気接点部38が廃液回収体35の挿入凹部95に挿入されて、挿入凹部95内に配置された回路基板36が電気接点部38と電気的に接続される。
ここで、廃液回収体35の取り出し時には、導入部44,45,46から廃液が垂れ落ちて容器部材75に付着する虞があるが、着脱動作に伴う挿入凹部95の移動軌跡は導入部44,45,46と走査方向Xにおいてずれている。また、廃液回収体35の回路基板36は、図11に示すように第2端面78aと交差する第1端面92側の、さらに挿入凹部95に配置されている。そのため、廃液回収体35の着脱動作を行う際に、廃液回収体35より上方に配置された導入部44,45,46から廃液が垂れ落ちたとしても、その廃液が回路基板36に付着しにくい。
また、液体噴射装置11から取り外された廃液回収体35を持ち運ぶ場合などにユーザーの手に廃液等の汚れが付着していても、回路基板36は挿入凹部95内に保持されているので、汚れが付着しにくい。なお、廃液回収体35の使用後に限らず、使用前の廃液回収体35を保存したり持ち運んだりする場合にも、回路基板36は挿入凹部95内に保持されているので同様に汚染が抑制される。そして、回路基板36の汚染を抑制することで、廃液回収体35を装着部34に装着した場合に電気接点部38との接触不良が発生しにくくなり、電気接点部38と回路基板36との電気的な接続の信頼性が確保される。
その他、廃液回収体35を交換のために装着部34から取り外したときに、導入部44,45,46から廃液が垂れ落ちたとしても、図12に示すように収容部40の内底部40aにおいて導入部44,45,46の鉛直下方となる位置に液体吸収部材41を配置しておけば、垂れ落ちた廃液を液体吸収部材41によって吸収することができる。そのため、導入部44,45,46から垂れ落ちた廃液が収容部40の外や液体噴射装置11の外に漏れ出すことが抑制される。
また、廃液が収容部40の内底部40aに垂れ落ちたとしても、廃液回収体35の底部に液体吸収体121を取り付けておくと、廃液回収体35の着脱を行う際に、垂れ落ちた廃液を液体吸収体121で払拭することができるので、廃液による収容部40内の汚染を抑制することができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ノズル27に対する吸引により生じる多量の廃液と、廃液受容部108に対する吸引により生じる気体を多く含む流体とは、それぞれ別個の流路であるヘッド吸引流路107と受容部吸引流路111とを通じて回収されるので、互いに混ざることがない。そして、廃液を廃液回収体35に導入する廃液導入部42は、ヘッド吸引流路107が回収する廃液に対応する吸引液体導入部44と、受容部吸引流路111が回収する廃液に対応する吸引流体導入部45とを別々に有するので、廃液回収体35内において、量の多い廃液と気体を多く含む流体との混合が抑制される。これにより、廃液の泡立ちが抑制されるので、廃液回収体35からの廃液の漏出を抑制することができる。
(2)液体受容部15bが受容した廃液が流下する流下流路18は、吸引を伴わずに廃液を回収するので、廃液の流動速度がヘッド吸引流路107及び受容部吸引流路111よりも遅い。そのため、廃液の含有物が乾燥により固化するような場合には、流下流路18を通じて導入された廃液の固化物が廃液回収体35内で堆積しやすい。そして、このような固化物が廃液導入部42付近で堆積すると、吸引により短時間に多量に発生する流体の導入が妨げられる虞がある。その点、上記実施形態によれば、廃液導入部42は、流下流路18の廃液を廃液回収体35に導入する流下液体導入部46を吸引液体導入部44及び吸引流体導入部45とは別に有するので、吸引により回収される廃液と流下により回収される廃液とを適切に廃液回収体35に導入することができる。
(3)廃液回収体35が装着部34に装着された場合には、廃液回収体35の回路基板36が装着部34の電気接点部38と電気的に接続されることによって、廃液回収体35と液体噴射装置11の間で情報の授受を行うことができる。ここで、廃液導入部42は電気接点部38よりも上方に配置されるため、廃液導入部42から廃液が飛散すると、飛散した廃液が電気接点部38に付着する虞がある。その点、上記実施形態によれば、廃液の流速が遅い流下液体導入部46を、廃液の流速が速い吸引液体導入部44及び吸引流体導入部45よりも電気接点部38に近い位置に配置することにより、電気接点部38に向けて飛び散る廃液を少なくすることができる。したがって、廃液の付着による回路基板36の接続不良の発生を抑制することができる。
(4)廃液の流量が多い吸引液体導入部44を吸引流体導入部45及び流下液体導入部46よりも電気接点部38から離れた位置に配置することにより、吸引液体導入部44から廃液が飛散した場合にも、飛散した廃液が電気接点部38に付着しにくい。したがって、廃液の付着による回路基板36の接続不良の発生を抑制することができる。
(5)装着部34は、収容部40の挿入方向における内奧側に電気接点部38を有するので、廃液回収体35を挿入する動作に伴って、廃液回収体35の回路基板36と電気接点部38を電気的に接続させることができる。そして、廃液導入部42は、挿入方向において電気接点部38よりも収容部40の開口に近い位置に配置されるので、廃液導入部42から廃液が飛散した場合にも、飛散した廃液が電気接点部38に付着しにくい。また、廃液導入部42は、挿入方向及び重力方向Zの双方と交差する方向において、電気接点部38と異なる位置に配置される。その結果、収容部40に廃液回収体35を挿入する際に、挿入方向及び重力方向Zの双方と交差する方向において、廃液導入部42の回路基板36は廃液導入部42から離れた位置に配置される。そのため、廃液回収体35を収容部40に挿入する際に、廃液導入部42に付着した廃液や廃液導入部42から垂れ落ちた廃液が回路基板36に付着しにくい。したがって、廃液の付着による回路基板36の接続不良の発生を抑制することができる。
(6)装着部34において、廃液回収体35を収容する収容部40の内底部には液体吸収部材41が配置されるので、廃液回収体35や廃液導入部42から廃液が垂れ落ちた場合にも、その廃液を吸収して保持することができる。これにより、収容部40から外部への廃液の漏出を抑制することができる。
(7)液体噴射装置11に廃液回収体35を装着すると、廃液回収体35の回路基板36が装着部34の電気接点部38と電気的に接続されることによって、廃液回収体35と液体噴射装置11の間で情報の授受を行うことができる。また、廃液回収体35の回路基板36は挿入凹部95内に配置されるため、液体噴射装置11に装着されていないときや、液体噴射装置11への着脱時に、他の物と接触しにくく、また、廃液等の汚れが付着しにくい。したがって、廃液の付着等による回路基板36の接続不良の発生を抑制することができる。
(8)液体噴射装置11に対して着脱する際に、装着部34に付着した廃液等を廃液回収体35の底部に設けた液体吸収体121によって払拭することができる。また、廃液回収体35から漏出した廃液や廃液導入部42から垂れ落ちた廃液などを廃液回収体35の底部に備えられた液体吸収体121で吸収することができるので、漏出した廃液や垂れ落ちた廃液の拡散を抑制することができる。
(9)容器部材75に収容される廃液吸収部材79は、吸引液体導入部44と吸引流体導入部45に対応する位置にそれぞれ廃液導入穴80A,80Bを有するので、吸引により短時間に多量に発生する廃液を廃液導入穴80A,80Bに導入することにより、廃液と廃液吸収部材79との接触面積を広くして、効率よく廃液を吸収することができる。また、多量の廃液と気体を多く含む廃液とを別々の廃液導入穴80A,80Bに導入することにより、廃液と気体の混合による泡立ちを抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下に示す変更例のように変更してもよい。
・液体噴射装置11が縁なし印刷を行わない場合などには、流下流路18、廃液受け部19、流下液体導入部46及び流下液体流入部86を設けなくてもよい。
・流下流路18を通じて回収した廃液を収容する廃液回収体35と、ヘッド吸引流路107及び受容部吸引流路111を通じて回収した廃液を収容する廃液回収体35とを別にしてもよい。この場合には、ヘッド吸引流路107及び受容部吸引流路111を通じて回収した廃液を収容する廃液回収体35には流下液体流入部86を設けなくてもよいし、この廃液回収体35に廃液を導入する廃液導入部42には流下液体導入部46を設けなくてもよい。
・廃液吸収部材79に廃液導入穴80を設けなくてもよいし、廃液吸収部材79に設ける廃液導入穴80の位置や大きさを変更してもよい。例えば、フラッシングにより発生する廃液の量が少ない場合などには、廃液吸収部材79に廃液導入穴80Bを設けなくてもよい。また、フラッシングにより発生する廃液の量が多い場合などには、廃液導入穴80Bを廃液導入穴80Aと同じ形状にしてもよい。あるいは、廃液回収体35を装着部34に装着した場合に、導入部44,45,46の下方に配置される1つの大きな廃液導入穴80を廃液吸収部材79に設けてもよいし、廃液導入穴80Bを廃液導入穴80Aと連通させてもよい。
・廃液回収体35に廃液を流入させるための流入部を導入部44,45,46に対応して個別に設けなくてもよい。例えば、廃液回収体35を装着部34に装着した場合に導入部44,45,46の下方に配置される1つの大きな流入孔を設けてもよいし、網目状に設けた複数の貫通孔85を流入部として用いてもよい。あるいは、廃液回収体35が、導入部44,45,46のうちのいずれか2つに対応する1つ目の流入部と、残る1つの導入部に対応する2つ目の流入部とを備えるようにしてもよい。
・廃液回収体35を装着部34に対して装着した後、取り外せないようにねじ等によって固定するようにしてもよい。この場合には、例えば廃液回収体35の容器部材75内に廃液吸収部材79を収容する代わりに、容器部材75に排出チューブの上流端を接続して、その排出チューブを通じて、筐体部13の外に設けた外部タンクに廃液を収容するようにしてもよい。
・流入部84,85A,86の配置及び導入部44,45,46の配置は変更してもよい。例えば、流入部84,85Aが走査方向Xに並ぶとともに、導入部44,45が走査方向Xに並ぶようにしてもよい。
・廃液回収体35に廃液を流入させるための流入部85Aを、流入部84や流入部86と同じ形状にしてもよい。
・廃液回収体35に挿入凹部95を設けず、回路基板36を容器部材75の端面に設けるようにしてもよい。
・廃液回収体35が回路基板36を備えない場合には、装着部34に電気接点部38を設けなくてもよい。
・吸引ポンプ102またはその他の吸引機構を用いて、流下流路18を通じて液体受容部15bを吸引することによって、液体受容部15bが受容した廃液を回収するようにしてもよい。この場合には、ターゲットSTをリブ15aに対して吸着させるための吸引機構の吸引力を、廃液を回収するために用いることもできる。すなわち、流下流路18における廃液の流下は、自然流下のみによらなくてもよい。その他、噴射ヘッド26が液体受容部15bに対してフラッシングを行って、そのフラッシングにより生じた廃液を、流下流路18を通じて回収するようにしてもよい。
・吸引クリーニングを行う吸引ポンプ102とは別に、廃液受容部108に対する吸引を行うための吸引ポンプを設けてもよい。
・メンテナンス部100は液体噴射装置11に固定配置されるものに限らず、筐体部13に対して着脱可能に取り付けられるものであってもよい。
・メンテナンス部100の構成要素は上記実施形態に例示した組み合わせや配置に限らず、全てのノズル27を同時に吸引可能な吸引機構を備えるものであってもよい。あるいは、非印刷領域RAに吸引用キャップ101及び吸引ポンプ102を配置する一方で、非印刷領域LAにフラッシングユニット104を配置するようにしてもよい。
・液体収容体16は必ずしも筐体部13の中にその全体が収容される必要はなく、収容体保持部17に装着された液体収容体16の一部が筐体部13から突出してもよい。
・収容体保持部17の位置は変更することができる。例えば、収容体保持部17がキャリッジ25に設けられるいわゆるオンキャリッジタイプの液体噴射装置11に変更してもよい。
・液体噴射装置11は、キャリッジ25を備えず、媒体の幅全体と対応した長尺状の固定された液体噴射部を備える、いわゆるフルラインタイプの液体噴射装置に変更してもよい。この場合の液体噴射部は、ノズルが形成された複数の単位ヘッド部を並列配置することによって印刷範囲が媒体の幅全体に亘るようにしてもよいし、単一の長尺ヘッドに媒体の幅全体に亘るように多数のノズルを配置することによって、印刷範囲が媒体の幅全体に亘るようにしてもよい。
・液体噴射部が噴射する液体はインクに限らず、例えば機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体などであってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射して記録を行う構成にしてもよい。
・ターゲットは用紙に限らず、プラスチックフィルムや薄い板材などでもよいし、捺染装置などに用いられる布帛であってもよい。
11…液体噴射装置、15b…液体受容部、18…流下流路、26…噴射ヘッド、27…ノズル、34…装着部、35…廃液回収体、36…回路基板、38…電気接点部、40…収容部、40a…内底部、41…液体吸収部材、42…廃液導入部、44…吸引液体導入部、45…吸引流体導入部、46…流下液体導入部、75…容器部材、79,79A,79B,79C…廃液吸収部材、80,80A,80B,80C…廃液導入穴、84,85A,86…流入部、95…挿入凹部、100…メンテナンス部、107…ヘッド吸引流路、108…廃液受容部、111…受容部吸引流路、120…収容空間、121…液体吸収体、Z…重力方向、ST…ターゲット。

Claims (10)

  1. ターゲットに対して液体を噴射可能なノズルを有する噴射ヘッドと、
    前記噴射ヘッドに関するメンテナンス動作を行うメンテナンス部と、
    前記メンテナンス動作に伴って前記噴射ヘッドから廃液として排出された液体を収容する廃液回収体が装着される装着部と、
    前記装着部に装着された前記廃液回収体に前記廃液を導入する廃液導入部と、
    を備え、
    前記メンテナンス部は、前記ノズルに対する吸引により前記噴射ヘッドから排出された液体を廃液として回収するヘッド吸引流路と、前記噴射ヘッドが廃液として噴射した液体を受容する廃液受容部に対する吸引により廃液を回収する受容部吸引流路と、を有し、
    前記廃液導入部は、前記ヘッド吸引流路を流れる廃液を前記廃液回収体に導入する吸引液体導入部と、前記受容部吸引流路を流れる流体を前記廃液回収体に導入する吸引流体導入部と、を有することを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記噴射ヘッドが前記ターゲットに向けて液体を噴射したときに、前記ターゲットから外れた液体を廃液として受容する液体受容部と、
    前記液体受容部が受容した廃液が流下する流下流路と、を備え、
    前記廃液導入部は、前記流下流路を流下する廃液を前記廃液回収体に導入する流下液体導入部を有することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記装着部は、前記廃液回収体が装着された場合に前記廃液回収体が有する回路基板と電気的に接続される電気接点部を有し、
    前記廃液導入部は、前記電気接点部よりも上方に配置され、
    前記流下液体導入部は、重力方向と交差する方向において前記吸引液体導入部及び前記吸引流体導入部よりも前記電気接点部に近い位置に配置される
    ことを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記装着部は、前記廃液回収体が装着された場合に前記廃液回収体が有する回路基板と電気的に接続される電気接点部を有し、
    前記廃液導入部は、前記電気接点部よりも上方に配置され、
    前記吸引液体導入部は、重力方向と交差する方向において前記吸引流体導入部よりも前記電気接点部から離れた位置に配置される
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  5. 前記装着部は、前記廃液回収体が着脱可能に装着される装着部であって、前記廃液回収体を収容する収容部と、前記収容部の開口に対する前記廃液回収体の挿入方向において前記収容部の内奧側に位置して、前記収容部に収容された前記廃液回収体が有する回路基板と電気的に接続される電気接点部と、を有し、
    前記吸引液体導入部及び前記吸引流体導入部は、前記挿入方向において前記電気接点部よりも前記収容部の開口に近い位置に配置されるとともに、前記挿入方向及び重力方向の双方と交差する方向において、前記電気接点部と異なる位置に配置される
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  6. 前記装着部は、前記廃液回収体を収容する収容部と、前記収容部の内底部に配置された液体吸収部材と、を有する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  7. 請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置に装着される廃液回収体であって、
    前記液体噴射装置で回収された廃液を流入させるための流入部を備える
    ことを特徴とする廃液回収体。
  8. 前記液体噴射装置に対して着脱可能に装着される廃液回収体であって、
    収容空間を形成する容器部材と、
    前記液体噴射装置に装着された場合に前記装着部に設けられた電気接点部と電気的に接続される回路基板と、
    を備え、
    前記容器部材は、前記電気接点部の挿入を可能とする態様で前記液体噴射装置に対する挿入方向に向けて開口する挿入凹部を有し、
    前記回路基板は前記挿入凹部内に配置される
    ことを特徴とする請求項7に記載の廃液回収体。
  9. 前記液体噴射装置に対して着脱可能に装着される廃液回収体であって、
    底部に液体吸収体を備える
    ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の廃液回収体。
  10. 収容空間を形成する容器部材と、
    前記収容空間に収容される廃液吸収部材と、を備え、
    前記廃液吸収部材は、前記吸引液体導入部と前記吸引流体導入部に対応する位置にそれぞれ廃液導入穴を有する
    ことを特徴とする請求項7〜請求項9のうちいずれか一項に記載の廃液回収体。
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