JP4311436B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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本発明は、液体を噴射する液体噴射装置及び液体噴射装置の液体収容部に関する。
従来より、液体噴射装置である例えば、インクジェット式記録装置には、インクジェット式記録ヘッドが備えられている。また、このインクジェット式記録ヘッドには、記録用紙等にインクを吐出するためのノズルが多数設けられており、このノズルから記録媒体に対して微小なインク滴を吐出させて、所望の文字や図形等の画像を記録する構成となっている。
また、このインクジェット式記録装置は、上記ノズルを封止してノズル内のインクの粘度が上昇することを防止したり、インクを吸引する等によって吐出不良の原因となる増粘インク等を除去するための洗浄機構を備えているものがある。
そして、上述の洗浄機構は、吸引したインク(以後、廃インクと呼ぶ)を、チューブ(以後、ポンプチューブと呼ぶ)を介してインクジェット式記録装置内の廃インクタンクに収容するようになっている。このポンプチューブは、液体の一例である廃インクの廃インクタンクへの経路となっており液体経路の一例となっている。廃インクタンクは液体収容部の一例である。
また、廃インクタンクは、廃インクタンク本体である筐体を有し、その筐体内に廃インクを吸収する吸収部を配置したものとして構成されている。そして、この廃インクタンクは、廃インクをこの吸収部に吸収して保持する構成となっている。
そして、従来は、インクジェット式記録装置がインクによって汚れることを防止する為に、廃インクタンクの上に配置し、廃インクを受ける為の漏れインク受けを配置する構成が開示されている。(例えば、特許文献1)。
特開2004−188629号公報(図1等)
しかし、廃インクの廃インクタンクへの経路であるポンプチューブの出口部付近には、廃インクが残留する場合があり、このポンプチューブ内に残留する廃インク内に気泡等が巻き込まれている場合がある。このような場合に、廃インク内の気泡が廃インクタンクを取り外す際に弾けて、廃インクが周囲に飛び散り、汚染する恐れがある。また、廃インク内に気泡等が巻き込まれている場合は、廃インクを吸収材に吐出して吸収させる際に、気泡により廃インクの見かけ上の嵩が増えている為に、周囲に溢れてしまい、インクジェット式記録装置を汚染してしまう場合がある。
そこで本発明は上記課題を解消し、液体収容部が取り外されるときや、液体収容部が取り外された後において、液体経路に残留した液体の飛び散りや溢れ及び自然落下を防止することができる液体噴射装置及び液体噴射装置の廃液を提供することを目的としている。
前記課題は、本発明によれば、液体を吐出する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドからの前記液体を受容する液体受容部と、前記液体受容部内の前記液体を収容する着脱可能な液体収容部と、前記液体受容部内の前記液体を前記液体収容部内に導通する液体経路と、を有する液体噴射装置であって、前記液体収容部は、前記液体を吸収する吸収部と、前記液体の飛び散りを防止する飛び散り防止部とを備えることを特徴とする液体噴射装置により、達成される。
前記構成は、液体を吐出する液体噴射ヘッドと、液体噴射ヘッドからの液体を受容する液体受容部と、液体受容部内の前記液体を収容する着脱可能な液体収容部と、液体受容部内の液体を液体収容部内に導通する液体経路と、を有する液体噴射装置の液体収容部には、液体を吸収する吸収部と液体の飛び散りを防止する飛び散り防止部とを備えている。
この構成によれば、液体収容部は、液体の飛び散りを防止する飛び散り防止部を有している。
従って、液体噴射装置から液体収容部を取り外す際の前記液体経路に液体が残留している場合において、この液体が前記液体経路から排出される際や、前記液体噴射ヘッドからの液体を受容する液体受容部からの液体を液体経路を通じて液体収容部に収容する際等、液体内に気泡等が巻き込まれてしまい、この気泡が、液体経路を通じて、液体収容部に収容する際に弾けて飛び散る際や、液体自体が飛び散る際においても、この飛び散り防止部により周囲が汚染されることを防止できる。
そして、吸収部に液体を吸収させることができる。また、液体に気泡が巻き込まれることで、液体の見かけ上の嵩が増えている為に、液体経路を通じて液体収容部に収容する際に、周囲に溢れて飛び散ることを防止できる。
好ましくは、前記飛び散り防止部は、前記液体経路の前記液体を滴下して前記吸収部に導く為の導入滴下部であることを特徴とする液体噴射装置である。
この構成によれば、飛び散り防止部は、液体経路の液体を滴下して吸収部に導く為の導入滴下部である。
従って、前記液体経路内に残留した液体に気泡を巻き込んだり、粘度が上がっている場合でも、この飛び散り防止部である導入滴下部により、残留した液体が強制的に滴下される。そして、導入滴下部を伝わり、周囲を汚染することなく、吸収部に吸収させることができる。また、液体収容部を着脱する際に、液体経路に残留した液体を強制的に滴下するので、廃液の飛び散りを防止し、液体噴射装置が汚染されるのを防ぐことができる。
好ましくは、前記飛び散り防止部は、前記液体収容部を前記液体噴射装置に設置する際の前記液体経路部の位置に対応する位置に配置することを特徴とする液体噴射装置である。
前記構成によれば、飛び散り防止部は、液体収容部を前記液体噴射装置に設置する際の前記液体経路部の位置に対応する位置に配置している。従って、効率よく液体の飛び散り等を防止できる。
好ましくは、前記飛び散り防止部は、前記液体経路を包囲するように配置していることを特徴とするの液体噴射装置である。
この構成によれば、飛び散り防止部は、液体経路を包囲するように配置されているので、飛び散り防止効果が更によくなり、また、液体経路内に残留する液体を強制的に滴下させることもできる。
好ましくは、前記飛び散り防止部は、前記液体収容部を前記液体噴射装置から着脱する際に、前記液体経路と接触しないように設けていることを特徴とする液体噴射装置である。
前記構成によれば、飛び散り防止部は、液体収容部を液体噴射装置から着脱する際に、液体経路と接触しないように設けている。従って、着脱に際し、液体が気泡を巻き込んでいても、的確に飛び散り防止部により吸収部に落としつつ、吸収されるので、液体収容部の周囲を汚染することがない。
前記課題は、本発明によれば、液体を吐出する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドからの前記液体を受容する液体受容部と、前記液体受容部内の前記液体を収容する着脱可能な液体収容部と、前記液体受容部内の前記液体を前記液体収容部内に導通する液体経路と、を有する液体噴射装置の液体収容部であって、前記液体収容部は、前記液体を吸収する吸収部と、前記液体の飛び散りを防止する飛び散り防止部と、を備えることを特徴とする液体噴射装置の液体収容部により達成される。
前記構成によれば、液体噴射装置の液体収容部は、前記液体を吸収する吸収部と、前記液体の飛び散りを防止する飛び散り防止部とを備えている。従って、この飛び散防止部により、液体内に気泡等が巻き込まれ前記液体経路から排出される際に、気泡の飛び散りや、インクの飛び散り等により、周囲が汚染されることを防止でき、吸収部に廃インクを吸収させることができる。
好ましくは、前記液体収容部は、前記液体経路と対応する面の一部を開放する開放面を有する液体収容部本体部を有し、前記液体収容部本体部の内部には前記吸収部を配置しており、前記飛び散り防止部は、前記開放面に設けられ、前記液体経路に対応する位置に配置されていることを特徴とする液体噴射装置の液体収容部により達成される。
前記構成によれば、この液体噴射装置の液体収容部は、前記液体経路と対応する面の一部を開放する開放面を有する液体収容部本体部を有し、前記液体収容部本体部の内部には前記吸収部を配置しており、前記飛び散り防止部は、前記開放面に設けられ、前記液体経路に対応する位置に配置されている。
従って、液体収容部を装置に設置した際に、液体の吐出する位置に対応しているので、効率よく、液体の飛び散りを防止できる。
好ましくは、前記飛び散り防止部は、前記液体経路の前記液体を滴下して前記吸収部に導く為の導入滴下部であることを特徴とする液体噴射装置の液体収容部により達成される。
従って、前記液体経路内に残留したインクに気泡が巻き込まれていたり、粘度が上がっている場合でも、この飛び散り防止部である導入滴下部により、残留インクが、滴下され、導入的下部を伝わり、周囲を汚染することなく、吸収部に吸収させることができる。
好ましくは、前記飛び散り防止部は、前記液体収容部を前記液体噴射装置に設置する際に前記液体経路を包囲するように配置していることを特徴とする液体噴射装置の液体収容部により達成される。
好ましくは、前記飛び散り防止部は、前記液体収容部を前記液体噴射装置から着脱する際に、前記液体経路と接触しないように設けていることを特徴とする液体噴射装置の液体収容部により達成される。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において、特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明の液体噴射装置の実施形態にかかるインクジェット式記録装置(以下「記録装置」という)10を示す概略斜視図である。図1に示す記録装置10は、インクジェットプリンタとも呼ばれている。
記録装置10は、本体部1を有している。この本体部1は、ガイドレール17、プラテン12、キャリッジ14、インク吸引装置20、記録ヘッド30を備えている。記録ヘッド30は、記録用紙に対しインク(液体の一例)を吐出(以下、「噴射」ともいう)する液体噴射ヘッドの一例であり、印刷ヘッドとも言う。
図1に示す記録装置10は、いわゆるオンキャリッジ型の記録装置であり、キャリッジ14の上部には、複数のインクカートリッジ2,3,4及び5が着脱可能に装着できる構成となっている。インクカートリッジ2等には、液体の一例であるインクが格納されている。インクカートリッジ2には黒のインクが格納されており、インクカートリッジ3にはシアンのインクが格納されており、インクカートリッジ4にはイエローのインクが格納されており、インクカートリッジ5にはマゼンタのインクが格納されている。
キャリッジ14の下部には、記録ヘッド30が設けられている。記録ヘッド30が、用紙29に対面するノズルプレート面30aには、インクを噴射するためのノズル開口が設けられている。
キャリッジ14は、ベルト15を介してモータ16に接続されている。モータ16が作動することによって、キャリッジ14はガイドレール17に沿ってプラテン12の軸方向である主走査方向Tに往復走行する。記録ヘッド30からインクを吐出しつつ、キャリッジ14が主走査方向Tに往復走行することで、記録媒体の一例である用紙29上に画像が記録される。
ガイドレール17の一方の端部にはホームポジション18が配置されている。このホームポジション18は、キャリッジの走行経路の末端にある非印刷領域である。このホームポジション18には、インク吸引装置20が配置されている。このインク吸引装置20は、キャッピングシステムもしくはキャッピング手段とも呼んでおり、液体受容部の一例である。図1のキャリッジ14の記録ヘッド30は、T1方向に沿ってホームポジション18に移動することで、インク吸引装置20のキャップ本体21に対面する。そして、インク吸引装置20は、記録ヘッド30のノズル開口が設けられているノズルプレート面30aに密着する。
インク吸引装置20は、記録ヘッド30に密着した状態で、記録ヘッド30のノズル開口のインクの乾燥を防止する機能と、吸引ポンプ19からの負圧をノズル開口に作用させてノズル開口からインクを強制的に吸引して排出させる機能を備える。
すなわち、インク吸引装置20は、記録ヘッド30のノズル開口を封止した状態で、後述のポンプチューブ25(図3参照)を経てインクを排出することによって記録ヘッド30のクリーニングを行う。
そして、この一連の工程は、記録ヘッド30のクリーニングを行う為の一例である。
つまり、液体の一例であるインクを吐出する液体噴射ヘッドの一例である記録ヘッド30と、この記録ヘッド30のノズル開口から吐出するインクを受容する液体受容部の一例であるインク吸引装置20のキャップ本体と、このキャップ本体21内のインクを吸引ポンプ19により排出させて収容する着脱可能な液体収容部の一例である廃インクタンク40と、インク吸引装置20のキャップ本体と廃インクタンク40とを連結して、インク吸引装置20のキャップ内のインクを廃インクタンク40に導通する液体経路の一例であるポンプチューブ25とから、上述のように記録ヘッド30のクリーニングを行う。
なお、上述の吸引ポンプ19は、インク吸引装置20の一構成要素である。このインクの吸引は、インクの排出の一例である。ポンプチューブ25は、液体経路の一例である。
この他に、インク吸引装置20の横には、ワイパー23が設けられている。このワイパー23は、必要に応じて記録ヘッド30のノズルプレート面30aのインクを払拭する。
廃インクタンク40は、液体収容部の一例である。
図2は、廃インクタンク40の概略斜視図である。
図2に示すように、廃インクタンク40は、廃インクタンク本体である筐体は略直方体の外形形状であり、その上部を開放する開放面40aを有している。そのため、廃インクタンク40内のインクが蒸発しやすくなっている。
そして、この開放面40aは、液体経路であるポンプチューブ25のポンプチューブ出口部25aと対応する面に設けられている(図3(a)参照)。そして、この開放面40a側には、図2に示すように、円筒リブ46を設けている。
そして、この廃インクタンク40は、その筐体内部に吸収材50を配置する構成となっている。ここで吸収材50は、廃インクを吸収する吸収部の一例である。
廃インクタンク40は、記録装置10において、吸引ポンプ19の下方に着脱可能に配置されており、廃インクで吸収材50の吸収力が飽和した際に、矢印W1方向に取り外すことができるようになっている。
円筒リブ46は、後述のように、ポンプチューブ25の廃インク100の飛び散りを防止し、また、廃インクタンク40が取り外されるときに、ポンプチューブ25内に残存する廃インク100を強制的に吸収材50に滴下させて飛び散りを防止することができるようにも構成されている。
すなわち、この円筒リブ46は、飛び散り防止部材の一例である。
図3は、廃インクタンク40の概略断面等を示す図である。
図3(a)は、図2の廃インクタンク40のA−A線概略断面図である。そして、図3(a)は、廃インクタンク40を記録装置10内に設置している状態での、廃インクタンク40とポンプチューブ25の位置関係を示す概略断面図となっている。
図3(a)に示すように、ポンプチューブ25は、廃インクタンク40の開放面の上方で、この廃インクタンク40に設けられた円筒リブ46の位置と対応する位置に配置されるようになっている。つまり、ポンプチューブ25は、廃ンクタンク40が記録装置10内に設置した状態において、廃インクタンク40の円筒リブ46が設けられた位置に配置されている。そして、本実施の形態においては、図3(a)で示すように、ポンプチューブ25のポンプチューブ出口部25aは円筒リブ内に配置されている。
ここで、図3(a)に示すように、吸収材50は、廃インクタンク40本体内部に配置されている。そして、この吸収材50は、廃インクタンク40の筐体の略中央付近に凹状の吸収材凹部50aを有している。
つまり、この吸収材凹部50aの位置は、廃インクタンク40を記録装置10に設置している状態において、ポンプチューブ25を導通した廃インクがポンプチューブ出口部25aから吸収材50に向かって滴下する範囲に一致している。
そして、吸収材凹部50aに滴下した廃インク100は、例えば、矢印P1,P2及びP3に示すように、吸収材50内部に分散して吸収される。
また、ポンプチューブ出口部25aと廃ンクタンク40の開放面40a側に存在する吸収材50との距離が短い場合には、吸収材50に滴下した廃インク100が堆積していくと、ポンプチューブ出口部25aを閉塞する場合がある。
従って、ポンプチューブ出口部25aの吸収材50までの距離はある程度長いほうが好ましい。
このため、廃インクタンク40を記録装置10に設置している状態において、吸収材凹部50aの位置は、廃ンクタンク40の開放面40a内の上方におけるポンプチューブ出口部25aの位置と対応するようになっている。その為、ポンプチューブ出口部25aの吸収材50までの距離をある程度長く確保でき、廃インク100によるポンプチューブ出口部25aの閉塞を防止することができるようになっている。ポンプチューブ25は可撓性を有する材料である例えば、シリコーンゴムで形成されており、中空になっている。
廃インクタンク40は、吸収材50を固定するための吸収材押さえ部42a,42b及び円筒リブ46を有する。吸収材押さえ部42a,42bは、吸収材50を固定するものの一例である。そして、円筒リブ46も吸収材50を固定するものとして機能する場合もある。
ここで、図3(a)に示すように、ポンプチューブ25内のポンプチューブ出口部25a近傍には、廃インク100が残留する場合があり、この残留している廃インク100は、図示はしないが気泡等を巻き込んでしまっている場合がある。そして、ポンプチューブ出口部25a近傍に廃インク100が残留するという現象は、廃インクに気泡が混入していると特に生じ易い。
図3(b)は、廃インクタンク40を図2の矢印Z1方向から見た概略平面図である。
図3(b)に示すように、吸収材押さえ部42a、42b及び円筒リブ46は、一体に形成され、そして、廃インクタンク40の各壁部41a、41b、41c、41d、41eで構成される箱状の上端側と嵌合しており、廃インクタンク40の廃インクタンク本体41である筐体を形成している。
図3(c)は、廃インクタンク40の各部の高さを示す概略図である。この概略図を使用して、ポンプチューブ出口部25a、吸収材凹部50a及び円筒リブ46等の関係性について、もう少し詳細に説明する。
図3(c)は、図2の矢印Z2方向から見た高さを示しており、各高さh1乃至h6は、廃インクタンク底部40b(図3(a)参照)を基準としている。
h1は、廃インクタンク底部40bから吸収材凹部50aの表面側、図面では上面のポンプチューブ出口部25aと対応している面までの高さである。
h2は、廃インクタンク底部40bから吸収材凹部50a以外の吸収材50の表面側で、廃インクタンク40の開放面に配置されている面までの高さである。
h3は、廃インクタンク底部40bから後方壁部(図3(a)参照)の上面側41a1までの高さ(図2参照)である。
h4は、廃インクタンク底部40bから吸収材押さえ部42a及び42bの上面側42a1及び42b1までの高さである
h5は、廃インクタンク底部40bからポンプチューブ出口部25aまでの高さである。
h6は、廃インクタンク底部40bから円筒リブ46の上面である円筒リブ上面46bまでの高さである。
図3(c)に示すように、高さh1等は、h1<h2<h3≦h4<h5<h6という式1が成り立つように規定されている。
廃インクタンク40は、以上のように構成されている。
上述するように、ポンプチューブ出口部25aに起因するh5と円筒リブ46の高さに起因するh6との関係はh5<h6である。
つまり、廃インクタンク40が記録装置10に設置されている状態において、液体経路であるポンプチューブ25のポンプチューブ出口部25aは円筒リブ46の上面より内に入っており、ポンプチューブ25は円筒リブ46と一部重なるように配置されている。従って、ポンプチューブ25を包囲するように円筒リブ46が設けられている。さらにいえば、ポンプチューブ25のポンプチューブ出口部25aの近傍は円筒リブ46の内周壁面46aにより囲まれている状態となっている。
ここで、図3(a)のポンプチューブ25と円筒リブ46の関係性を示す一部拡大断面図である、図4を参照しつつ説明する。
図3(a)及び図4に示すように、ポンプチューブ25に廃インク100が残留している場合において、記録装置から廃インクタンク40を取り外すために、廃インクタンク40を矢印W1方向へ移動させる。そうすると、円筒リブ46にポンプチューブ25が接触して撓む。(図4(b)参照)
これは、上述のように、円筒リブ46までの高さh6(図3(c)参照)が、ポンプチューブ出口部25aまでの高さh5よりも高く構成されているからである。
言い換えると、円筒リブ46の高さh6は、廃インクタンク40が記録装置10から取り外されるときに、ポンプチューブ25と接触するように規定されている。
これにより、ポンプチューブ25に残留した廃インク100は、図4(b)に概略を示すように、強制的に排出され、そして、除去される。
また、この廃インク100に気泡が混入していた場合などは、この廃インク100内の気泡が円筒リブ46の内周壁面46aに当たり弾けて飛び散る。そして、その弾けた廃インク100は円筒リブ46の内周壁面46aに当たり、円筒リブ46の内周壁面46aを伝わり、吸収材50まで到達する。(図4(b)参照)
さらに、廃インク100をポンプチューブ25から廃インクタンク40に排出する際に、廃インク100に気泡が巻き込まれてしまっている場合は、特に、廃インク100が飛び散った場合でも、この円筒リブ46に飛び散ったインクが円筒リブ46の内周壁面46aに当たり、円筒リブ46の内周壁面46aを伝わり、吸収材50まで到達して、吸収される。
すなわち、ポンプチューブ25に残留している廃インク100を除去するためには、廃インク100が残留しているポンプチューブ出口部25a近傍に、何らかの力を加えるために、円筒リブ46が、ポンプチューブ25に接触して、さらに、ポンプチューブ25を撓ませることで、残留している廃インク100を除去するための力がポンプチューブ25に加わるのである。
そして、廃インクタンク40を、さらに、矢印W1の方向へ移動させると、ポンプチューブ25の撓みが戻る。
このとき、ポンプチューブ25から除去される廃インク100bが、ポンプチューブ25の撓みの戻りにより、後方壁部41aの方向へ飛び散った廃インク100は、吸収材凹部50aに滴下しない場合もある。
しかし、このような場合であっても、飛び散った廃インク100は、吸収材押さえ部42bがインクの受け止め用の壁としても作用して、後方壁部41aから更に外に出て、廃インクタンク40の本体自体である筐体の外周壁等を汚染することもない。このように、円筒リブ46と後方壁部41aとの間に配置される吸収材押さえ部42bは、廃インク100の受け止め用の壁としても機能する。
そして、さらに、廃インクタンク40が、矢印W1の方向へ移動すると、ポンプチューブ25は、上述したように、h3<h5の関係にあるので、ポンプチューブ出口部25aと後方壁部の上面側41a1は接触することなく、上方を通過する。
このため、後方壁部の上面側41a1にインクが付着することもなく、その付着したインクが廃インクタンク40の外周壁面に伝わって汚すこともないため、ユーザーの手を汚すこともない。
そして、廃インクタンク40を記録装置か10から取り外した後は、ポンプチューブ出口部25aは廃インクタンク40に対面しなくなるが、ポンプチューブ25内に残留した廃インク100は、すでに排出されているため、廃インクタンク40を取り外した後の状態で、廃インク100が記録装置10の内部に落下することもない。従って、記録装置10内を汚染することもない。
上述のように、円筒リブ46の高さh6(図3(c)参照)は、廃インクタンク40が記録装置10から取り外される際に、ポンプチューブ25と接触するように規定されている。このため、ポンプチューブ25に残留した廃インク100bは、廃インクタンク40が記録装置10から取り外されるときに、液体経路であるポンプチューブ25内に残留している廃インク100は円筒リブ46により、強制的に排除される。つまり、ポンプチューブ25から押し出された廃インク100は円筒リブ46の内周壁面46aに当たり、廃インクに気泡が巻き込まれている場合は、この気泡が弾けて、内周壁面46aにあたり、そして、内周壁面46aを伝わり、吸収材50まで滴下され吸収させられる。
これにより、廃インクタンク40が取り外されるときや、廃インクタンク40が取り外された後において、ポンプチューブ25に残留した廃インクの飛び散り及び自然落下を防止することができる。しかも、廃インク100内に気泡が巻き込まれている場合に、廃インク100の見かけ上の嵩が増えているような場合に、この円筒リブ46によって、気泡を巻き込んでいる廃インク100が受け止められて、このインクが飛び散るのを防止する、飛び散り防止手段として機能する。そして、滴下されたこのインクが円筒リブ46の内周壁面46aを伝わり、吸収材50に導かれる。従って、円筒リブ46は、廃インクを吸収材に導く導入滴下部としても機能する。
しかも、円筒リブ46は、吸収材50を廃インクタンク40に固定するために必要な固定手段として、機能させることもできる。
本発明の実施形態に置いては、円筒リブ46や飛散防止リブ146として、図示した形状以外に、井形状でも、矩形状でも、三角状でも、楕円状でもよく、廃インク100の飛散を防止して、吸収材50にインクを導程度の高さがあればよく、吸収材と円筒リブ46や飛散防止リブ146の様なインク等の飛び散りを防止する飛び散り防止部は接していて
も、離れていても良い。また、これらの飛び散り防止部は、廃インクタンクの筐体等と一体となっていても、別体であっても良い。
本発明は、記録装置としての上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。さらに、上述の各実施形態は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。また、本発明は、記録装置に限らず、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等の液体を吐出する液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置等にも適用できる。
インクジェット式記録装置を示す概略斜視図である。 廃インクタンクを示す概略斜視図である。 廃インクタンクの断面等を示す概略図である。 廃インクタンク等の一部拡大図等を示す概略図である。 廃インクタンクを示す概略斜視図である。 廃インクタンクの断面等を示す概略図である。 廃インクタンク等の一部拡大図等を示す概略図である。 廃インクタンク等の変形例の一部拡大図等を示す概略図である。
符号の説明
10・・・インクジェット式記録装置、20・・・インク吸引装置、21・・・キャップ本体、19・・・吸引ポンプ、25・・・ポンプチューブ、25a・・・ポンプチューブ出口部、30・・・記録ヘッド、30a・・・ノズルプレート面、40,140・・・廃インクタンク、40a・・・開放面、41、141・・・廃インクタンク本体(筐体)、41a・・・後方壁部、41a1・・・後方壁部の上面側、41b・・・廃インクタンク底部、41c、41d、41f・・・壁部、42a,42b・・・吸収材押さえ部、42a1、42b1・・・吸収材押さえ部上面側、46・・・円筒リブ、46a・・・円筒リブ内周壁面、50・・・吸収材、50a・・・吸収材凹部、100・・・廃インク、125・・・ポンプチューブ取付板、146・・・飛散防止リブ、146a・・・飛散防止リブ内周壁面

Claims (4)

  1. 液体を吐出する液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドからの前記液体を受容するキャップ本体と、
    前記キャップ本体内の前記液体を排出させて収容する着脱可能な廃インクタンクと、
    前記キャップ本体内の前記液体を廃インクタンク内に導通するポンプチューブと、
    を有する液体噴射装置であって、
    前記廃インクタンクは、
    前記液体を吸収する吸収材と、
    上部が開放され、内部に前記吸収材を配置する箱状の廃インクタンク本体と、
    前記廃インクタンク本体に前記吸収材を固定するために、前記廃インクタンク本体の上端側に間隔をおいて嵌合する吸収材押さえ部と、
    前記吸収材押さえ部に一体に形成されたリブと、
    を有し、
    さらに、
    前記インクタンクが前記液体噴射装置に設置された状態において、
    前記廃インクタンクの底部から前記廃インクタンク本体の後方壁部の上面までの高さ(h3)と、
    前記廃インクタンクの底部から前記吸収材押さえ部の上面までの高さ(h4)と、
    前記廃インクタンクの底部から前記ポンプチューブの出口部までの高さ(h5)と、
    前記廃インクタンクの底部から前記リブの上面までの高さ(h6)と
    は、h3h4h5h6、または、h3h4h5h6の関係
    を有し、
    前記インクタンクが前記液体噴射装置から取り外される際、前記ポンプチューブが前記リブのみと接触する、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記リブは、
    前記ポンプチューブの前記液体を滴下して前記吸収に導く為の導入滴下部である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記リブは、
    前記廃インクタンクを前記液体噴射装置に設置する際の前記ポンプチューブの位置に対応する位置に配置する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記リブは、
    前記ポンプチューブを包囲するように配置している、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
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