JP6952635B2 - 船舶 - Google Patents

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Description

本発明は、船舶に関する。
従来、船舶の船体内は、以下の特許文献1に記載のように、複数の隔壁により複数の領域(室;槽)に仕切られている。特許文献1では、船舶は、荷油(貨油とも呼ぶ)を運搬する油槽船であるタンカーである。この船舶の船体内は、船長方向に延びる隔壁、及び船幅方向に延びる隔壁によって区切られている。
特開2008−132974号公報
ここで、上述のような船舶では、荷物槽の内部を塗装する必要がある。しかしながら、荷物槽の内部には、壁部の補強のための部材が設けられることがあるため、塗装面に突出物が形成されることとなる。これにより、塗装作業が行い難い場合があった。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、荷物槽の内部の塗装作業を容易に行うことができる船舶を提供することを目的とする。
本発明に係る船舶は、荷物槽を有する船舶であって、荷物槽の上側に設けられた天井部と、荷物槽内で上下方向及び船長方向に延び、荷物槽を船幅方向に区切る隔壁と、天井部と隔壁との間において船長方向に延びる第1の壁部と、を備え、第1の壁部は、隔壁に対する船幅方向の一方側に配置され、天井部と隔壁との接続部を覆う。
このような船舶によれば、荷物槽の上側に設けられた天井部と、荷物槽を船幅方向に区切る隔壁とが接続部で接続される。ここで、天井部及び隔壁には、補強部材が設けられるため、接続部付近には、補強部材が集中し易くなる。ここで、船舶は、天井部と隔壁との間において船長方向に延びる第1の壁部を備えている。第1の壁部は、隔壁に対する船幅方向の一方側に配置され、天井部と隔壁との接続部を覆う。隔壁に対する船幅方向の一方側に補強部材が設けられている場合、第1の壁部は、天井部及び隔壁の補強部材が集中している箇所を覆うことができる。これにより、作業者は、塗装作業を行い難い箇所に代えて、第1の壁部を塗装することができる。以上により、荷物槽の内部の塗装作業を容易に行うことができる。
船舶において、第1の壁部は、天井部から下方に向かうに従って隔壁側へ近づくように傾斜してよい。この場合、第1の壁部が天井部と隔壁との間で傾斜することで、接続部付近を支持することができるため、当該接続部付近の構造強度を向上することができる。
船舶において、天井部と隔壁との間において船長方向に延び、隔壁に対する船幅方向の他方側に配置され、接続部を覆う第2の壁部を更に備えてよい。この場合、第1の壁部とは隔壁を挟んで反対側においても、第2の壁部が接続部を覆うことができる。従って、塗装作業を更に容易に行う事ができる。また、第2の壁部は、第1の壁部とは隔壁を挟んで反対側において接続部を支持して補強することができる。
船舶において、天井部から下方へ突出し、天井部に沿って船幅方向へ延びる第1の補強部と、隔壁から船幅方向の一方側へ突出し、隔壁に沿って上下方向に延びる第2の補強部と、を更に備え、船長方向から見て、第1の壁部の全域は、第1の補強部及び第2の補強部の少なくとも一方と重なる位置に配置されてよい。この場合、第1の壁部が第1の補強部及び第2の補強部からはみ出ない構造とすることができる。従って、第1の壁部の船長方向の端部を第1の補強部及び第2の補強部の少なくとも一方に接続させることができる。これにより、第1の壁部を容易に設けることができる。
このように本発明によれば、荷物槽の内部の塗装作業を容易に行うことができる船舶を提供することができる。
本発明の実施形態に係る船舶を示す概略側面図である。 図1に示す船舶の概略平面図である。 荷物槽の内部構造を示す概略斜視図である。 荷物槽の上側の構造を示す概略断面図である。 比較例に係る船舶の荷物槽の上側の構造を示す概略断面図である。
以下、本発明による船舶の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る船舶を示す概略側面図、図2は、図1に示す船舶の概略平面図である。なお、ここでの船舶100はタンカーである。
図1及び図2に示すように、この船舶100にあっては、船体内の船尾側(図1及び図2の左側)に機関室1が設けられ、この機関室1より船首側(図1及び図2の右側)に第1の隔壁4を隔ててポンプ室2が設けられ、このポンプ室2より船首側に第2の隔壁5を隔てて荷物槽3が複数設けられる。また、船舶100における荷物槽3側には第1のバラストタンク6が複数設けられ、機関室1より船尾側には第2のバラストタンク7が設けられる。これら機関室1、ポンプ室2、荷物槽3の天井面は上甲板10で構成され、床面側は、図1及び図2に示すように、船体の外殻を形成する船底外板11と、この船底外板11の船体内側に設けられた内底板12とによって2重船底構造とされている。また、第1の隔壁4及び第2の隔壁5は、船幅方向(図2の上下方向)に延びると共に、船底外板11から上甲板10まで延びるように設けられている。
機関室1には、メインエンジン等の機器が配設されている。メインエンジンは、機関室1内で最も大きな機器であって推進力を発生するプロペラを駆動するものである。機関室1の上方には、居住区や操舵室を含む船舶上部構造物15が設けられる。船舶上部構造物15は、上甲板10の上に設けられている。
ポンプ室2には、海水を圧送するバラストポンプ、荷物である荷油を圧送する荷油ポンプなどが設けられている。荷油ポンプは、荷物槽3内の荷油を吸い込み、陸上施設の接続口となる上甲板10上のマニホールドに送り出し、陸上施設への荷揚げを行う。
荷物槽3には、船舶100によって運搬される原油、精製油等の荷油が貯留される。荷物槽3は、船体内側を、例えば船幅方向に2つに分割すると共に船長方向に7つに分割することで合計14の区画に分けられている。隔壁16は、荷物槽3内で上下方向及び船長方向に延び、荷物槽3を船幅方向に区切る。隔壁16は、船幅方向の中央位置に配置される。隔壁17は、荷物槽3内で上下方向及び船幅方向に延び、荷物槽3を船長方向に区切る。隔壁17は、船長方向において所定の間隔で配置される。
隔壁16の上端部には、荷物槽3の空間とは別空間として区切られた上部空間20が形成されている。上部空間20は、隔壁16の上端部に沿って船長方向に延びる空間である。上部空間20は、船長方向の全ての荷物槽3に対して形成されている。ただし、一部の荷物槽3に対してのみ上部空間20が設けられ、上部空間20が設けられない荷物槽3があってもよい。上部空間20の詳細な構成については後述する。
第1のバラストタンク6は、荷物槽3側に設けられ、バラスト水が収容されるタンクである。具体的には、第1のバラストタンク6は、荷物槽3を下側及び船幅方向両側から囲って、船底外板11と内底板12との間に設けられている。第2のバラストタンク7は、船尾側に設けられ、バラスト水が収容されるタンクである。具体的には、第2のバラストタンク7は、機関室1よりも船尾側の上下方向中央付近に設けられている。
第1及び第2のバラストタンク6,7は、船舶100に積載された荷油の重量に応じた量のバラスト水を収容した状態とされる。第1及び第2のバラストタンク6,7は、荷油の重量が小さい場合には、各々バラストポンプで海水(バラスト水)を吸い上げ、収容されているバラスト水を増加させる。一方、積載された荷油の重量が大きい場合には、バラスト水を海に排出し、収容されているバラスト水を減少させる。これにより、荷油及びバラスト水を含んだ船舶100全体としての重量は、船舶100の安定性を確保できると共に十分な喫水を確保できる重量となるように調節される。
図3及び図4を参照して、荷物槽3の構成について更に詳細に説明する。図3は、荷物槽の内部構造を示す概略斜視図である。図4は、荷物槽の上側の構造を示す概略断面図である。なお、各壁を構成する板部材の厚みは、全体の構成に比して薄いものであるため、図3及び図4では各壁の肉厚を省略して示している。
図3に示すように、船底外板11は、船舶100の底部において水平方向に広がる底部11aと、底部11aの船幅方向の端部から上方へ立ち上がる側部11b,11cと、を備える。内底板12は、底部12aと、側部12b,12cと、傾斜部12d,12eと、を備える。底部12aは、底部11aと上側で対向するように水平方向に広がる。側部12b,12cは、側部11b,11cと船幅方向の内側で対向するように広がる。傾斜部12dは、底部12aと側部12bとの間で斜め方向に広がる。傾斜部12eは、底部12aと側部12cとの間で斜め方向に広がる。なお、側部11b,12bは、船幅方向のうち右舷側に配置され、側部11c,12cは、船幅方向のうち左舷側に配置されている。従って、以降の説明において「右舷側」と称した場合は側部11b,12b寄りの方向を示し、「左舷側」と称した場合は側部11c,12c寄りの方向を示すものとする。
荷物槽3の天井部を構成する上甲板10は、側部11b,11c及び側部12b,12cの上端部において、第1のバラストタンク6及び荷物槽3を塞ぐように水平方向に広がっている。ただし、図3では、荷物槽3の内部構造を示すために、上甲板10が一部省略されている。図4に示すように、第1のバラストタンク6内には、船底外板11及び内底板12に複数のロンジ19が設けられている。ロンジ19は、各板部材の表面に固定されると共に船長方向へ延びており、各板部材を補強する。内底板12の荷物槽3側の主面には、ロンジ19がほぼ設けられておらず、広範囲に広がる平滑面を有するように構成されている。内底板12の荷物槽3側の主面の平滑面の平滑性を過度に阻害しない程度のロンジ19であれば設けられていてもよく、図4に示すように上端部付近に一本だけロンジ19が設けられてもよい。上甲板10の下面には、複数のロンジ19が設けられている。
隔壁16は、底部12aの船幅方向の中央位置から上方へ向かって延びている。隔壁16の上端部は、上甲板10の下面に接続されている。隔壁16の下端部は、底部12aの上面に接続されている。これにより、隔壁16は、内底板12と上甲板10とで形成される空間を、船幅方向に完全に区切ることができる。図4に示すように、隔壁16の船幅方向における一方の主面には、複数のロンジ19が設けられている。本実施形態では、ロンジ19は、隔壁16の右舷側の主面に設けられている。一方、隔壁16の左舷側の主面にはロンジ19がほぼ設けられておらず、広範囲に広がる平滑面を有するように構成されている。ただし、隔壁16の左舷側の主面の平滑面の平滑性を過度に阻害しない程度のロンジ19であれば設けられていてもよく、図4に示すように上端部付近に一本だけロンジ19が設けられてもよい。
船舶100は、船長方向における所定の位置に、補強構造30を備える。補強構造30は、第1のバラストタンク6内に設けられる隔壁31と、荷物槽3内に突出するフレーム部32と、を備える。補強構造30は、船長方向に所定の間隔をあけて複数設けられる。なお、図1及び図2では、一部の荷物槽3のみに補強構造30を示している。
隔壁31は、船底外板11と内底板12との間の隙間を塞ぐように、船幅方向及び上下方向に広がるように設けられる。フレーム部32は、荷物槽3内において、上甲板10及び隔壁16を補強する。フレーム部32は、上甲板10に沿って設けられる上側補強部34,36と、隔壁16に沿って設けられる垂直補強部37と、を備える。なお、垂直補強部37の反対舷に図示されないブラケットが設けられる。
上側補強部(第1の補強部)34は、隔壁16と右舷側の側部12bとの間に設けられるウェブを構成する。上側補強部34は、上甲板10から下方へ突出し、上甲板10に沿って船幅方向へ延びる。上側補強部34は、上端部が上甲板10に接続された状態にて船幅方向へ延びる。上側補強部34の右舷側の端部は側部12bに接続される。上側補強部34の左舷側の端部は隔壁16に接続される。
上側補強部36は、隔壁16と左舷側の側部12cとの間に設けられるウェブを構成する。上側補強部36は、上甲板10から下方へ突出し、上甲板10に沿って船幅方向へ延びる。上側補強部36は、上端部が上甲板10に接続された状態にて船幅方向へ延びる。上側補強部36の左舷側の端部は側部12cに接続される。上側補強部34の右舷側の端部は隔壁16に接続される。
垂直補強部(第2の補強部)37は、底部12aと上甲板10との間に設けられるウェブを構成する。垂直補強部37は、隔壁16から右舷側へ突出し、隔壁16に沿って上下方向に延びる。垂直補強部37は、左舷側の端部が隔壁16に接続された状態にて上下方向へ延びる。垂直補強部37の下端部は底部12aに接続される。垂直補強部37の上端部は上甲板10に接続される。すなわち、垂直補強部37と上側補強部34とは、上甲板10と隔壁16との角部において、互いに連結される。垂直補強部37と上側補強部34とは、互いに別部材として構成されていてもよく、一体的な部材として構成されていてもよい。
フレーム部32の各端部及び角部には傾斜部又は湾曲部が形成される。垂直補強部37と上側補強部34とが連結される部分には、二段階の傾斜部41,42が形成される。傾斜部41,42は、下方へ向かうに従って隔壁16へ近づくように傾斜する。傾斜部41は傾斜部42より上側に形成され、傾斜部42より上下方向に対する傾斜角が大きい。ただし、当該傾斜部は二段階の傾斜に限定されず、一段階の傾斜であっても、三段階以上の傾斜であってもよい。上側補強部36が隔壁16に接続される部分には、傾斜部43が形成される。傾斜部43は、下方へ向かうに従って隔壁16へ近づくように傾斜する。なお、傾斜部42の下端と傾斜部43の下端とは、上下方向における位置が略同一となる。
船舶100は、上甲板10と隔壁16との間の角部付近に、上部空間20を形成するための壁部(第1の壁部)51、壁部(第2の壁部)52、及び壁部(第1の壁部)53を備える。壁部51,52,53は、上甲板10と隔壁16との接続部50(図4参照)を覆う。壁部51,52,53は船長方向に延びており、当該船長方向の両端部は、フレーム部32または荷物槽3を区切る隔壁17に接続される。
図4に示すように、壁部51は、上甲板10と隔壁16との間の右舷側の角部において船長方向に延びる。壁部51は、隔壁16に対する右舷側に配置され、上甲板10と隔壁16との接続部50を覆う。壁部51は、上下方向に延びるように設けられる。壁部51は、上甲板10から下方に向かうに従って隔壁16側へ近づくように傾斜する。本実施形態では、壁部51は、フレーム部32の傾斜部41の縁部と一部で一致するように傾斜する。壁部51の上端部は上甲板10の下面に接続される。壁部51の上端部は、隔壁16から右舷側へ離間した位置にて、上甲板10に接続される。壁部51の下端部は、上甲板10から下方へ離間しており、且つ、隔壁16から右舷側へ離間した位置に配置される。本実施形態では、壁部51の下端部は、傾斜部42の下端部付近に配置される。
壁部52は、上甲板10と隔壁16との間の左舷側の角部において船長方向に延びる。壁部52は、隔壁16に対する左舷側に配置され、上甲板10と隔壁16との接続部50を覆う。壁部52は、上下方向に延びるように設けられる。壁部52は、上甲板10から下方に向かうに従って隔壁16側へ近づくように傾斜する。本実施形態では、壁部52は、フレーム部32の傾斜部43の縁部と一部で一致するように傾斜する。壁部52の上端部は上甲板10の下面に接続される。壁部52の上端部は、隔壁16から左舷側へ離間した位置にて、上甲板10に接続される。壁部51の下端部は、上甲板10から下方へ離間した位置で、隔壁16に接続される。本実施形態では、壁部52の下端部は、傾斜部43の下端部付近に配置される。
壁部53は、上甲板10と隔壁16との間の右舷側の角部において船長方向に延びる。壁部53は、隔壁16に対する右舷側に配置され、上甲板10と隔壁16との接続部50を下側から覆う。壁部53は、船幅方向に延びるように設けられる。壁部53は、上甲板10から下方へ離間した位置に配置される。壁部53の右舷側の端部は壁部51の下端部に接続される。壁部53の左舷側の端部は隔壁16に接続される。壁部53の左舷側の端部は、壁部52の下端部と同じ高さ位置に配置される。
船長方向から見て(図4に示す様子となる)、壁部51,53は、上側補強部34及び垂直補強部37の少なくとも一方と重なる位置に配置される。すなわち、船長方向から見て、壁部51,53は、上側補強部34及び垂直補強部37のいずれからもはみ出していない。本実施形態では、壁部51は、上側補強部34と垂直補強部37とが交差して連結される箇所に配置される。また、壁部51の一部は、傾斜部42の縁部と一致するように配置されるので、当該傾斜部42からはみ出していない。壁部53は、垂直補強部37の船幅方向の大きさの範囲内におさまるように配置される。
本実施形態では、上述の様に、壁部51,53の一部は、上側補強部34及び垂直補強部37の荷物槽3側の縁部と一致するように配置されている。これにより、壁部51,53をフレーム部32の形状に対応させた構成とすることができるため、壁部51,53とフレーム部32との間で段差や突出形状が発生することを抑制できる。これにより、塗装作業が容易となる。ただし、これに代えて、壁部51,53の全域が完全に上側補強部34及び垂直補強部37の内側におさまるように配置されてもよい。この場合、上部空間20を更にコンパクトにすることができる。
船長方向から見て(図4に示す様子となる)、壁部52は、上側補強部36と重なる位置に配置される。すなわち、船長方向から見て、壁部52は、上側補強部36からはみ出していない。本実施形態では、壁部52は、上側補強部36の右舷側の端部付近に配置されている。また、壁部52の一部は、傾斜部43の縁部と一致するように配置されるので、当該傾斜部43からはみ出していない。本実施形態では、上述の様に、壁部52の一部は、上側補強部36の荷物槽3側の縁部と一致するように配置されている。これにより、壁部52をフレーム部32の形状に対応させた構成とすることができるため、壁部52とフレーム部32との間で段差や突出形状が発生することを抑制できる。これにより、塗装作業が容易となる。ただし、これに代えて、壁部52の全域が完全に上側補強部36の内側におさまるように配置されてもよい。この場合、上部空間20を更にコンパクトにすることができる。
以上の様な配置により、荷物槽3の上部には、壁部51,52,53及び上甲板10同士の組み合わせによって、上部空間20が形成される。より詳細には、壁部51,53、隔壁16及び上甲板10同士の組み合わせによって、第1の空間20Aが形成される。壁部52、隔壁16及び上甲板10同士の組み合わせによって、第2の空間20Bが形成される。上部空間20は、荷物槽3とは別の用途の区画として用いられる。例えば、上部空間20は、燃料タンク、バラストタンク、洗浄用清水貯留タンクなどとして用いられてよい。
壁部51,52,53の上部空間20側の主面には、ロンジ19が設けられる。一方、壁部51,52,53の荷物槽3側の主面は、ロンジ19が設けられることなく、平滑面として構成されている。これにより、ロンジ19が壁部51,52,53を補強することができる。ロンジ19は上部空間20内に収納されるように配置される。一方、壁部51,52,53の主面のうち、荷物槽3に露出する方の主面は、ロンジ19が設けられることなく、平滑面となっている。従って、作業者は、ロンジ19が多数形成された凹凸面を塗装する事に代えて、滑らかな平滑面を塗装すればよいので、外部から壁部51,52,53の塗装を行い易くなる。なお、ここでの「平滑面」とは、壁部51,52,53の主面全域にわたって平滑になっていないものも含むものとする。すなわち、壁部51,52,53の荷物槽3側の主面は、接続部50に直接塗装を行うよりは、効率良く塗装を行える範囲での、平滑性が担保できていればよい。例えば、塗装の作業性が過度に損なわれない範囲で、壁部51,52,53の荷物槽3側の主面に一部のロンジ19(ただし、上部空間20の主面よりもロンジ19の数は少ない)、その他の部材が設けられてもよい。
ここで、船舶100の製造時においては、荷物槽3の上側の構造は、ユニットPT1、及びユニットPT2として、独立した部材として取り扱うことができる。部材の取り回しは特に限定されるものではないが、図4に示す例では、上側補強部36、壁部52、隔壁16の上端部付近、垂直補強部37の上端部付近、及び壁部53が、ユニットPT1に属している。なお、隔壁16及び垂直補強部37は、切断線CLの位置にて、下部構造から分離可能である。一方、上側補強部34及び壁部51が、ユニットPT2に属している。
従って、製造時においては、荷物槽3は、上側のユニットPT1,PT2が存在せず、開口した状態となっている。従って、作業者は、上側から荷物槽3の下部構造の組立などの作業を行うことができる。これにより、作業効率が向上する。一方、ユニットPT1,PT2は、独立して取り扱い可能な部材である。従って、作業者は、ユニットPT1,PT2を完成品とは上下を逆転させた状態で組立などの作業を行うことができる。すなわち、作業者は、壁部51,52,53が上方を向く状態にて、効率よく作業を行うことができる。荷物槽3の下部構造及びユニットPT1,PT2の組立等の処理が完了したら、作業者は、ユニットPT1,PT2を荷物槽3の上部に配置して、溶接等で固定する。以上により、船舶100の構造が組み上げられる。
次に、本実施形態に係る船舶100の作用・効果について説明する。
まず、図5を参照して、比較例に係る船舶200の構造について説明する。船舶200は、本実施形態に示す船舶100から、壁部51,52,53を省略した構成を有している。このような船舶200は、荷物槽3の上側に設けられた上甲板10と、荷物槽を3船幅方向に区切る隔壁16とが接続部50で接続される。ここで、上甲板10及び隔壁16には、ロンジ19などの補強部材が設けられるため、接続部50付近には、補強部材が集中し易くなる。従って、作業者が、このような箇所を塗装しようとした場合、突起物が集中することとなり、塗装作業を行いにくい。
これに対し、本実施形態に係る船舶100は、荷物槽3を有する船舶100であって、荷物槽3の上側に設けられた上甲板10と、荷物槽3内で上下方向及び船長方向に延び、荷物槽3を船幅方向に区切る隔壁16と、上甲板10と隔壁16との間の角部において船長方向に延びる壁部51,53と、を備え、壁部51,53は、隔壁16に対する船幅方向の一方側に配置され、上甲板10と隔壁16との接続部50を覆う。
このような船舶100によれば、船舶100は、上甲板10と隔壁16との間の角部において船長方向に延びる壁部51,53を備えている。壁部51,53は、隔壁16に対する船幅方向の右舷側(一方側)に配置され、上甲板10と隔壁16との接続部50を覆う。隔壁16に対する船幅方向の右舷側にロンジ19などの補強部材が設けられている場合、壁部51,53は、上甲板10及び隔壁16の補強部材が集中している箇所を覆うことができる。これにより、作業者は、塗装作業を行い難い箇所に代えて、壁部51,53を塗装することができる。前述のように、壁部51,53の荷物槽3側の主面は平滑面とされているため、容易に塗装作業を行うことができる。以上により、荷物槽3の内部の塗装作業を容易に行うことができる。また、壁部51,53は、隔壁16の上端部に上部空間20を形成することもできるため、当該上部空間20を有効に利用することができる。
船舶100において、壁部51は、上甲板10から下方に向かうに従って隔壁16側へ近づくように傾斜している。この場合、壁部51が上甲板10と隔壁16との間で傾斜することで、接続部50付近を支持することができるため、当該接続部50付近の構造強度を向上することができる。
船舶100において、上甲板10と隔壁16との間の角部において船長方向に延び、隔壁16に対する船幅方向の左舷側(他方側)に配置され、接続部50を覆う壁部52を更に備えている。この場合、壁部51,53とは隔壁16を挟んで反対側においても、壁部52が接続部50を覆うことができる。従って、塗装作業を更に容易に行う事ができる。また、壁部52は、壁部51,53とは隔壁16を挟んで反対側において接続部50を支持して補強することができる。
船舶100において、上甲板10から下方へ突出し、上甲板10に沿って船幅方向へ延びる上側補強部34と、隔壁16から船幅方向の右舷側へ突出し、隔壁16に沿って上下方向に延びる垂直補強部37と、を更に備え、船長方向から見て、壁部51,53の全域は、上側補強部34及び垂直補強部37の少なくとも一方と重なる位置に配置されている。この場合、壁部51,53が上側補強部34及び垂直補強部37からはみ出ない構造とすることができる。従って、壁部51,53の船長方向の端部を上側補強部34及び垂直補強部37の少なくとも一方に接続させることができる。これにより、壁部51,53を容易に設けることができる。
例えば、壁部51,53が上側補強部34及び垂直補強部37からはみ出る場合、壁部51,53の船長方向の端部のうち、はみ出る部分は上側補強部34及び垂直補強部37に接続され、はみ出ない部分は隣の壁部51,53の端部と接続しなくてはならない。このような場合、壁部51,53の組立に手間がかかる可能性がある。ただし、はみ出るような当該形態も、本発明から除外されるものではない。例えば、上部空間20の容積を広くしたい場合は、当該形態を採用すればよい。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、隔壁16,17による区分けの態様は、上述の実施形態に限定されず、適宜変更してもよい。例えば、隔壁16が二つ以上設けられてもよい。この場合、上甲板10と隔壁16との接続部50が二つ以上設けられる。従って、それぞれの接続部50に壁部51,52,53を設けてよい。
壁部51,52,53の形状や大きさは、上述の実施形態に限定されるものではなく、適宜変更してもよい。例えば、壁部51,52の上端部を上側補強部34,36に沿って船幅方向の外側へ配置させてもよい。あるいは、壁部51,52の下端部を垂直補強部37に沿って下方へ配置させてもよい。この場合、壁部51,52が覆うことができるロンジ19の数を増やすことができる。ただし、壁部51,52を大きくすることによる、船殻重量の増加分とのバランスを考慮することが好ましい。また、壁部51,52は傾斜していなくともよく、上下方向に真っ直ぐに延びてもよい。また、壁部53を省略して、壁部51が直接隔壁16に接続されてよい。また、壁部52を省略してもよい。この場合、部材点数を減らすことができる。また、隔壁16の左舷側と右舷側のどちらにロンジ19を設けるかも、適宜変更してよい。また、上述の実施形態の構造を左舷側と右舷側を左右対称としたような構造が採用されてもよい。すなわち、隔壁16の左舷側にロンジ19や垂直補強部37などが設けられ、壁部51,52,53も左右対称な位置関係となる。
また、上記実施形態においては、特に好適であるとして、船舶をタンカーとしているが、油だけでなく鉱石や石炭等の固形貨物(バルク)も積める兼用船に対しても適用可能である。
3…荷物槽、10…上甲板(天井部)、16…隔壁、34…上側補強部(第1の補強部)、37…垂直補強部(第2の補強部)、50…接続部、51,53…壁部(第1の壁部)、52…壁部(第2の壁部)、100…船舶。

Claims (4)

  1. 荷物槽を有する船舶であって、
    前記荷物槽の上側に設けられた天井部と、
    前記荷物槽内で上下方向及び船長方向に延び、前記荷物槽を船幅方向に区切る隔壁と、
    前記天井部と前記隔壁との間において船長方向に延びる第1の壁部と、を備え、
    前記第1の壁部は、前記隔壁に対する前記船幅方向の一方側に配置され、前記天井部と前記隔壁との接続部を覆うものであり、上甲板から下方に向かって延びる第3の壁部と、前記船幅方向に延びる第4の壁部と、を備え、
    前記第4の壁部は、上側の主面から突出して前記船長方向に延びる補強部材を有する、船舶。
  2. 前記第1の壁部は、前記天井部から下方に向かうに従って前記隔壁側へ近づくように傾斜する、請求項1に記載の船舶。
  3. 前記天井部と前記隔壁との間において前記船長方向に延び、前記隔壁に対する前記船幅方向の他方側に配置され、前記接続部を覆う第2の壁部を更に備える、請求項1又は2に記載の船舶。
  4. 前記天井部から下方へ突出し、前記天井部に沿って前記船幅方向へ延びる第1の補強部と、
    前記隔壁から前記船幅方向の一方側へ突出し、前記隔壁に沿って前記上下方向に延びる第2の補強部と、を更に備え、
    船長方向から見て、前記第1の壁部の全域は、前記第1の補強部及び前記第2の補強部の少なくとも一方と重なる位置に配置される、請求項1〜3の何れか一項に記載の船舶。
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