JP6952558B2 - 線材保持構造、線材保持方法、走行車両及び筒状体支持部材 - Google Patents

線材保持構造、線材保持方法、走行車両及び筒状体支持部材 Download PDF

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Description

本発明は、線材保持構造、線材保持方法、走行車両及び筒状体支持部材に関し、特に配線等に用いられる線材を所定位置で保持する線材保持構造、線材を保持する線材保持方法、線材保持構造を備える走行車両及び筒状体支持部材に関する。
従来、電気配線等に用いられるワイヤハーネス等の線材を敷設する際は、例えば、図13(a)〜(d)に示すように、フック部材101に線材103を引っ掛けて保持したり、図14に示すように、インシュロック(結束バンド)102により線材103を束ねて固定したりする方法が知られている。
しかしながら、線材が固定される場所が自動車等の振動が発生する場所の場合は、線材とフック部材とが振動によって接触して擦れることにより、線材にダメージが蓄積されるという問題が生じる。そこで、接触や擦れを緩和させるために線材に保護テープを巻いてクッションにして固定する方法があるが、振動により外れやすいと問題がある。
そこで、従来技術として、例えば、電送ハーネスの固定装置として、ハーネスを通すことができるU字形切り欠き部を有するハーネス受け部を構造体と一体的に設け、弾性部材による押え部材によりハーネスを固定するようにしたものが提案されている(引用文献1を参照)。
特開昭60−204213号公報
しかしながら、特許文献1に記載される従来技術では、ハーネスを取付ける構造が構造体と一体的に設けられているので、構成が繁雑になるとともに、ハーネスの敷設位置が限られてしまい、敷設位置を変更したりする自由度がないという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、線材を保持する筒状体を用いて、簡単な構成で、線材を容易に保持でき、線材の擦れによるダメージを軽減できる線材保持構造、線材保持方法、走行車両及び筒状体支持部材を提供することを目的とする。
本発明は、配線される線材を所定位置で保持する線材保持構造であって、前記線材(例えば、ハーネス)を保持する筒状体(例えば、チューブ部材)と、前記筒状体を所定位置で支持する筒状体支持部材(例えば、フック部材)と、を備え、前記筒状体支持部材の構成として、所定位置に取付けるための取付部と、前記取付部から所定方向に突出して、前記筒状体の端部に挿入可能な支持部と、を備えることを特徴とするものである。
また、本発明は、前記筒状体支持部材の構成として、前記筒状体が支持された状態で前記筒状体の内部に前記線材を挿入可能な空間を有することが好ましい。
また、本発明は、前記筒状体の両端部をそれぞれ前記筒状体支持部材で支持することが好ましい。
また、本発明は、前記支持部の構成として、前記端部を前記支持部に保持する保持部を備えることが好ましい。
また、本発明は、前記線材を、前記筒状体の外周に沿って巻いた状態で配置することが好ましい。
また、本発明は、前記線材を、前記筒状体支持部材が設置される設置面と前記筒状体との間に配置することが好ましい。
また、本発明は、前記筒状体支持部材により、配置される前記線材に対して前記筒状体を斜めに配置することが好ましい。
また、本発明は、前記筒状体の外周の一部を把持して前記筒状体を所定位置に配置する筒状体把持部材を備えることが好ましい。
また、本発明は、前記筒状体を弾性機能を有する部材とすることが好ましい。
また、本発明は、前記筒状体の外周の一部と当接して前記筒状体を所定方向に配置する筒状体ガイド部材を備えることが好ましい。
また、本発明は、前記筒状体支持部材として、異なる方向に突出した複数の支持部を備える連結用筒状体支持部材を備えることが好ましい。
また、本発明は、配線される線材を筒状体により所定位置で保持する線材保持方法であって、前記筒状体の端部を支持して所定位置に配置する工程と、前記線材を前記筒状体に沿って配置する工程と、を備えることを特徴とするものである。
また、本発明は、配線される線材を所定位置で保持する線材保持構造を備える走行車両であって、前記線材保持構造として、前記線材を保持する筒状体と、前記筒状体を所定位置で支持する筒状体支持部材と、を備え、前記筒状体支持部材の構成として、所定位置に取付けるための取付部と、前記取付部から所定方向に突出して、前記筒状体の端部に挿入可能な支持部と、を備えることを特徴とするものである。
また、本発明は、配線される線材を保持する筒状体を所定位置で支持する筒状体支持部材であって、所定位置に取付けるための取付部と、前記取付部から所定方向に突出して、前記筒状体の端部に挿入可能な支持部と、を備えることを特徴とするものである。
本発明の線材保持構造によれば、線材を所定位置で保持する線材保持構造として、線材を保持する筒状体と、前記筒状体を所定位置で支持する筒状体支持部材と、を備え、前記筒状体支持部材の構成として、前記筒状体支持部材を所定位置に取付ける取付部と、前記筒状体の端部に挿入可能な支持部と、を備えることで、線材を保持する筒状体を用いて、簡単な構成で、線材を容易に保持でき、線材の擦れによるダメージを軽減できる線材保持構造を提供することができる。
また、本発明の線材保持方法によれば、線材を筒状体により所定位置で保持する線材保持方法において、前記筒状体の端部を支持して所定位置に配置する工程と、前記線材を前記筒状体に沿って配置する工程と、を備えることで、簡単な工程により、線材を容易に保持でき、線材の擦れによるダメージを軽減できる線材保持方法を提供することができる。
また、本発明の走行車両によれば、配線される線材を所定位置で保持する線材保持構造を備える走行車両であって、前記線材保持構造として、前記線材を保持する筒状体と、前記筒状体を所定位置で支持する筒状体支持部材と、を備え、前記筒状体支持部材の構成として、所定位置に取付けるための取付部と、前記取付部から所定方向に突出して、前記筒状体の端部に挿入可能な支持部と、を備えることで、線材を保持する筒状体を用いて、簡単な構成で、線材を直接支持することなく容易に保持できるので、走行時の振動による線材の擦れによるダメージを軽減できる走行車両を提供することができる。
また、本発明の筒状体保持部材によれば、筒状体を支持する筒状体支持部材の構成として、前記筒状体支持部材を所定位置に取付ける取付部と、前記筒状体の端部に挿入可能な支持部と、を備えることで、線材を保持する筒状体を用いて、簡単な構成で、線材を容易に保持でき、線材の擦れによるダメージを軽減できる筒状体保持部材を提供することができる。
(a)は本発明の第1実施形態に係る線材保持構造の構成を示す側面視による説明図、(b)は前記線材保持構造の構成を示す平面視による説明図、(c)は前記線材保持構造を構成するフック部材とチューブ部材と線材の位置関係を示す図1(b)のA−A断面図、(d)は前記線材保持構造を構成するチューブ部材と線材との位置関係を示す図1(b)のB−B断面図である。 (a)は本発明の第2実施形態に係る線材保持構造の構成を示す側面視による説明図、(b)は前記線材保持構造の構成を示す平面視による説明図、(c)は前記線材保持構造を構成するフック部材とチューブ部材と線材の位置関係を示す図2(b)のC−C断面図、(d)は前記線材保持構造を構成するチューブ部材と線材との位置関係を示す図2(b)のD−D断面図である。 (a)は本発明の第3実施形態に係る線材保持構造の構成を示す側面視による説明図、(b)は前記線材保持構造の構成を示す平面視による説明図、(c)は前記線材保持構造を構成するクランプ部材とチューブ部材と線材の位置関係を示す図3(b)のE−E断面図である。 (a)は本発明の第4実施形態に係る線材保持構造の構成を示す側面視による説明図、(b)は前記線材保持構造の構成を示す平面視による説明図、(c)は前記線材保持構造を構成するチューブ部材による線材の取付け状態を示す図4(b)のF−F断面図である。 (a)は本発明の第5実施形態に係る線材保持構造の構成を示す平面視による説明図、(b)は前記線材保持構造を構成するチューブ部材による線材の取付け状態を示す図5(a)のG−G断面図である。 (a)は本発明の第6実施形態に係る線材保持構造の構成を示す平面視による説明図、(b)は前記線材保持構造を構成するチューブ部材による線材の取付け状態を示す図6(a)のH矢視図である。 (a)は本発明の第7実施形態に係る線材保持構造の構成を示す側面視による説明図、(b)は前記線材保持構造の構成を示す平面視による説明図である。 (a)は本発明の第8実施形態に係る線材保持構造の構成を示す側面視による説明図、(b)は前記線材保持構造の構成を示す平面視による説明図、(c)は前記線材保持構造の変形例の構成を示す説明図である。 (a)は本発明の第9実施形態に係る線材保持構造の構成を示す側面視による説明図、(b)は前記線材保持構造の構成を示す平面視による説明図である。 (a)は本発明の第10実施形態に係る線材保持構造の構成を示す側面視による説明図、(b)は前記線材保持構造の構成を示す平面視による説明図である。 (a)は本発明の第11実施形態に係る線材保持構造の構成を示す側面視による説明図、(b)は前記線材保持構造の構成を示す平面視による説明図である。 (a)は本発明の第12実施形態に係る線材保持構造の構成を示す側面視による説明図、(b)は前記線材保持構造の構成を示す平面視による説明図である。 (a)は従来の線材保持構造の構成を示す側面視による説明図、(b)は前記線材保持構造の構成を示す平面視による説明図、(c)は前記線材保持構造を構成するフック部材と線材の位置関係を示す図13(b)のH−H断面図、(d)は前記線材保持構造を構成するフック部材と線材との位置関係を示す図13(b)のI−I断面図である。 従来の線材保持構造の一例を示す説明図である。 (a)、(b)、(c)は本発明の第13実施形態に係るチューブ部材の構成を示す平面視による説明図である。 (a)は本発明の第14実施形態に係る線材保持構造の構成を示す側面視による説明図である。(b)は前記線材保持構造を構成するフック部材とチューブ部材と線材の位置関係を示す図16(a)のJ−J断面図である。 (a)は本発明の第15実施形態に係る線材保持構造の構成を示す側面視による説明図である。(b)は前記線材保持構造を構成するフック部材とチューブ部材と線材の位置関係を示す図17(a)のK−K断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1(a)は発明を実施する形態の一例であって、本発明の第1実施形態に係る線材保持構造の構成を示す側面視による説明図、(b)は前記線材保持構造の構成を示す平面視による説明図、(c)は前記線材保持構造を構成するフック部材とチューブ部材と線材の位置関係を示す図1(b)のA−A断面図、(d)は前記線材保持構造を構成するチューブ部材と線材との位置関係を示す図1(b)のB−B断面図である。
本発明の第1実施形態は、図1(a)〜(d)に示すように、ワイヤハーネス等の配線用の線材3を所定位置で保持する線材保持構造100であって、線材3を保持する筒状体としてチューブ部材2と、チューブ部材2を所定位置で支持する筒状体支持部材としてフック部材1と、を備え、フック部材1として、本発明に係る特徴的な筒状体支持部材を用いることを特徴とするものである。
第1実施形態の線材保持構造100は、図1(a),(b)に示すように、所定の間隔をとって設置された2箇所のフック部材1によりチューブ部材2の両端部2a,2aを支持し、チューブ部材2の内部に線材3を配置することで、線材3を直接フック部材1で支持することなくチューブ部材2により所定位置に配置している。
フック部材1は、チューブ部材2の両端部2a,2aと対応するように、チューブ部材2の長さに応じて所定の間隔をとって2箇所に配置されている。第1実施形態では、2個のフック部材1,1を一対として、チューブ部材2を支持するようにされている。
フック部材1は、フック部材1を所定の設置場所(所定位置)Fに取付ける取付部11と、チューブ部材2の端部2aに挿入可能な支持部12とを備え、支持部12が取付部11から突出した逆L字形状に構成されている。
取付部11は、図示しない取付部材により所定位置に取付けてもよく、接着剤、両面テープ等により所定位置に固定するようにしてもよい。
支持部12は、図1(a)に示すように、設置場所Fに対して略平行に突出して形成さ
れ、図1(c)に示すように、チューブ部材2の端部2aの開口部2bの断面形状よりも小さい円形の断面形状を有し、開口部2bと支持部12との隙間から線材3を挿入するようにされている。
このように構成された一対の支持部12,12は、図1(a),(b)に示すように、互いに対向する向きで配置される。
チューブ部材2は、柔軟性を有する弾性部材により形成されている。 例えば、コルゲートチューブ等の樹脂製のチューブ、ビニールチューブ、ゴムチューブなどを用いてもよい。また、固い材質の部材であっても、チューブ形状としたときに、線材の配線方向(長手方向)に容易に曲げることが可能な部材であれば、チューブ部材2として使用することが可能である。
本実施形態では、チューブ部材2として弾性部材を用いることで、チューブ部材2を支持部12に装着する際に、一対の支持部12,12の間隔よりも長いチューブ部材2を一旦撓まして、または長さ方向に縮めて、支持部12,12の間隔よりも直線距離で短くなるようにして、対向して配置された一対の支持部12,12間に取付ける。その後、チューブ部材2の弾性により一対の支持部12,12の間隔よりも長い状態に戻すことで、線材を保持したチューブ部材2を支持部12,12間に固定することができる。
具体的には、チューブ部材2の長さL1は、図1(a)に示すように、チューブ部材2の両端部2a,2aに配置される2箇所の支持部12の間隔L2よりも長く形成されている。
チューブ部材2は、支持部12の間隔L2よりも短いと取付けることができず、長すぎると撓んでしまう。チューブ部材2の長さや材質によって撓み加減が異なるので、チューブ部材2に応じて適宜最適な長さを設定する。
チューブ部材2は、支持部12の間隔L2の長さや材質などにより設定された長さL1で形成されることで、両端部2a,2aにフック部材1の支持部12が挿入された状態で、2箇所のフック部材1により保持される。そして、図1(d)に示すように、チューブ部材2の中空部には線材3が配置されている。
チューブ部材2は、外形が簡単に撓まない程度の硬度を有する材質であれば、両端部2aが外れることなく支持部12に保持される。例えば、硬度の低い材質の場合は、外径を小さくすることで、端部2aが支持部12から外れなくすることも可能である。
チューブ部材2の端部2aの断面積は、チューブ部材2の材質や線材の本数などにより適宜設定される。
なお、チューブ部材2として硬質の筒状体を用いる場合は、フック部材1の取付部11や支持部12に弾性機能を持たせて、弾性変形させてチューブ部材2を脱着できるようにしてもよい。
以上のように構成したので、第1実施形態によれば、線材3を所定位置で保持する線材保持構造100として、線材3を保持するチューブ部材2と、チューブ部材2を所定位置で支持するフック部材1と、を備え、フック部材1の構成として、フック部材1を所定位置に取付ける取付部11と、チューブ部材2の端部2aに挿入可能な支持部12と、を備えることで、簡単な構成で、チューブ部材2を用いて線材3を容易にフック部材1により保持できるので、フック部材1による線材3の擦れによるダメージを軽減できる線材保持構造を実現することができる。
なお、第1実施形態では、2個のフック部材1を各々別体で配置するようにしているが、2個のフック部材1を一体的に構成したものであってもよい。また、2個のフック部材1を一体的に構成した場合に、フック部材1同士の間隔を調整可能に構成するようにしてもよい。
また、第1実施形態では、支持部12は取付部11から一体的に突出形成されているが、例えば、支持部12の構成を、ばね部材などで付勢して取付部11から出没可能に構成してもよい。
このように構成することで、チューブ部材が曲りにくい硬質の部材で形成されたものであっても、2箇所のフック部材1の位置に合わせて適当な長さに形成することで、取付部11を凹ませた状態で曲げることなく装着することが可能になる。
また、支持部12の形状を、端部の外周の全部または一部が、先端に向かうに連れて大きく(太く)なるように形成してもよい。このように構成することで、チューブ部材2の端部2aが支持部12より外れにくくすることができる。
また、第1実施形態では、2個のフック部材1でチューブ部材2の両端部2a,2aを支持するようにしているが、1個のフック部材1でチューブ部材2の端部2aを位置決め支持するようにしてもよい。
また、このように構成された線材保持構造100を、走行車両の電装関係の配線を支持するために採用することで、簡単な構成で、線材を直接支持することなく容易に保持でき、走行時の振動による線材の擦れによるダメージを軽減できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図2(a)は本発明の第2実施形態に係る線材保持構造の構成を示す側面視による説明図、(b)は前記線材保持構造の構成を示す平面視による説明図、(c)は前記線材保持構造を構成するフック部材とチューブ部材と線材の位置関係を示す図2(b)のC−C断面図、(d)は前記線材保持構造を構成するチューブ部材と線材との位置関係を示す図2(b)のD−D断面図である。
なお、第2実施形態の線材保持構造は、第1実施形態の線材保持構造と同様な構成を有するものであり、同様な構成は同じ符号を付することで説明を省略する。
第2実施形態は、図2(a)〜(d)に示すように、第1実施形態と同様に、ワイヤハーネス等の配線用の線材3を所定位置で保持する線材保持構造200であって、チューブ部材2と、チューブ部材2を所定位置で支持する2箇所のフック部材201A,201Bと、を備え、フック部材201A,201Bによりチューブ部材2の両端部2a,2aを支持し、チューブ部材2の内部に線材3を配置することで、線材3を直接フック部材201A,201Bで支持することなくチューブ部材2により所定位置で配置している。
第2実施形態では、線材保持構造200は、図2(a),(b)に示すように、フック部材として2個の異なるフック部材201A,201Bを備え、フック部材201A,201Bによりチューブ部材2が支持された状態で、チューブ部材2の内部に線材3を挿入可能な空間を構成することを特徴としている。
フック部材201Aは、フック部材1を所定の設置場所(所定位置)に取付ける取付部
211Aと、チューブ部材2の端部2aに挿入可能な支持部212Aとを備え、支持部212Aが突出した逆L字形状に構成されている。
支持部212Aは、図2(a),(c)に示すように、チューブ部材2の端部2aの開口部2bの断面形状よりも小さい円形の断面形状を有し、チューブ部材2の外側と内部と貫通する切り欠き213Aが形成されている。この切り欠き213Aが線材3を挿入可能な空間を構成している。
フック部材201Bは、フック部材1を所定の設置面(設置場所)Fに取付ける取付部211Bと、チューブ部材2の端部2aに挿入可能な支持部212Bとを備え、支持部212Bが突出した逆L字形状に構成されている。
支持部212Bは、図2(a),(d)に示すように、チューブ部材2の端部2aの開口部2bの断面形状よりも小さく幅広の矩形断面形状で形成されている。また、取付部211Bは、支持部212Bの断面形状よりも幅の狭い矩形断面形状で形成されている。
図2(a),(d)に示すように、支持部212Bと取付部211Bとの接続部の幅の差により角空間213Bが形成される。この角空間213Bが線材3を挿入可能な空間を構成している。
以上のように構成したので、第2実施形態によれば、線材3を所定位置で保持する線材保持構造200として、チューブ部材2と、チューブ部材2を所定位置で支持するフック部材201A,201Bを備え、フック部材201Aの支持部212Aの構成を、チューブ部材2の端部2aの開口部2bの断面形状よりも小さい円形の断面形状とし、支持部212Aには、チューブ部材2の外側と内部と貫通する切り欠き213Aを形成し、フック部材201Bの支持部212Bの構成を、チューブ部材2の端部2aの開口部2bの断面形状よりも小さく幅広の矩形断面形状とし、取付部211Bの構成を、支持部212Bの断面形状よりも幅の狭い矩形断面形状で形成することで、フック部材201A,201Bにチューブ部材2が支持された状態でチューブ部材2の内部に線材3を挿入可能な空間を形成して、チューブ部材2の内部に線材3を簡単に挿入することが可能になる。
なお、第2実施形態では、フック部材の構成として、フック部材201A,201Bの異なる2種類の構成について例を挙げて説明しているが、それぞれのフック部材201A,201Bを個々で使用するようにしてもよく、また、同じ構成のフック部材を対で使用するようにしてもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図3(a)は本発明の第3実施形態に係る線材保持構造の構成を示す側面視による説明図、(b)は前記線材保持構造の構成を示す平面視による説明図、(c)は前記線材保持構造を構成するクランプ部材とチューブ部材と線材の位置関係を示す図3(b)のE−E断面図である。
なお、第3実施形態の線材保持構造は、第1実施形態の線材保持構造と同様な構成を有するものであり、同様な構成は同じ符号を付することで説明を省略する。
第3実施形態は、図3(a),(b)に示すように、第1実施形態と同様に、ワイヤハーネス等の配線用の線材3を所定位置で保持する線材保持構造300であって、チューブ部材2と、チューブ部材2を所定位置で支持する2箇所のフック部材1と、を備え、さらに、チューブ部材2の外周を把持するクランプ部材4を備えることを特徴とするものであ
る。
クランプ部材4は、図3(c)に示すように、チューブ部材2の外周に沿って、チューブ部材外径方向でチューブ部材2の外径よりも狭い間隔で2箇所に配置されている。そして、チューブ部材2は、クランプ部材4,4の間に配置することで位置決め保持される。クランプ部材4をチューブ部材2の長手方向中央部付近を挟持するように配置することで、チューブ部材2を効果的に保持することができる。
以上のように構成したので、第3実施形態によれば、線材3を所定位置で保持する線材保持構造300として、線材3を保持するチューブ部材2と、チューブ部材2を所定位置で支持するフック部材1と、チューブ部材2の外周を挟持するクランプ部材4を備えることで、簡単な構成で、チューブ部材2を位置決め保持することができる。
なお、第3実施形態では、2個のクランプ部材4を各々別体で配置するようにしているが、2個のクランプ部材4を所定量の間隔をとった状態で一体的に構成したものであってもよい。また、2個のクランプ部材4を一体的に構成した場合に、クランプ部材4同士の間隔を調整可能に構成するようにしてもよい。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図4(a)は本発明の第4実施形態に係る線材保持構造の構成を示す側面視による説明図、(b)は前記線材保持構造の構成を示す平面視による説明図、(c)は前記線材保持構造を構成するチューブ部材による線材の取付け状態を示す図4(b)のF−F断面図である。
なお、第4実施形態の線材保持構造は、第3実施形態の線材保持構造と同様な構成を有するものであり、同様な構成は同じ符号を付することで説明を省略する。
第4実施形態は、図4(a),(b)に示すように、ワイヤハーネス等の配線用の線材3を所定位置で保持する線材保持構造400であって、チューブ部材2と、チューブ部材2を所定位置で支持する2箇所のフック部材1と、を備え、2箇所のフック部材1によりチューブ部材2の両端部2a,2aを支持した状態で、チューブ部材2の外周に沿って線材3を螺旋状に巻き付けて線材3を支持することを特徴とするものである。
第4施形態では、図3(a)〜(c)に示すように、チューブ部材2の外周を把持してチューブ部材2を所定位置に配置するクランプ部材4を備えている。
チューブ部材2は、フック部材1とクランプ部材4により設置面Fから離間した状態で指示されている。
チューブ部材2がフック部材1とクランプ部材4により所定位置に支持されるので、線材3は、チューブ部材2の外周に沿って螺旋状に巻くだけて所定位置に配置することができる。
以上のように構成したので、第4実施形態によれば、線材3を所定位置で保持する線材保持構造400として、チューブ部材2と、チューブ部材2を所定位置で支持する2箇所のフック部材1と、を備え、2箇所のフック部材1によりチューブ部材2の両端部2a,2aを支持した状態で、チューブ部材2の外周に沿って線材3を螺旋状に巻き付けることで、フック部材1などに直接支持されることがないので、フック部材1による線材3の擦れによるダメージを軽減でき、簡単に線材3を所定位置に支持することができる。
また、第4実施形態では、チューブ部材2の外周を挟持するクランプ部材4を備えることで、安定してチューブ部材2を位置決め保持することができるため、線材3を安定して保持することができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について説明する。
図5(a)は本発明の第5実施形態に係る線材保持構造の構成を示す平面視による説明図、(b)は前記線材保持構造を構成するチューブ部材による線材の取付け状態を示す図5(a)のG−G断面図である。
なお、第5実施形態の線材保持構造は、第1実施形態の線材保持構造と同様な構成を有するものであり、同様な構成は同じ符号を付することで説明を省略する。
本発明の第5実施形態は、図5(a),(b)に示すように、ワイヤハーネス等の配線用の線材3を所定位置で保持する線材保持構造500であって、チューブ部材2と、チューブ部材2を所定位置で支持するフック部材1と、を備え、線材3をチューブ部材2と線材3が敷設される面との間に配置するようにしたことを特徴とするものである。
第5実施形態の線材保持構造500は、図5(a)に示すように、チューブ部材2の両端部2a,2aをフック部材1で支持した線材保持ユニット500aを構成し、線材保持ユニット500aをチューブ部材2の長手方向に対して略平行に間隔をとって複数個設けて、線材保持ユニット500aを線材3の配線方向に対して略直角の向きに配置して、線材3を所定位置に配置することを特徴としている。
線材3は、図5(b)に示すように、線材保持ユニット500aのチューブ部材2と線材保持ユニット500aが設置される設置面Fとの間に配置され、チューブ部材2を支持する2箇所のフック部材1の間で移動可能に敷設されている。
チューブ部材2と設置面Fとの隙間は、線材3の外径よりも大きくとって、線材3が容易に移動可能な状態としてもよく、また、線材3の外径よりも小さくとって、チューブ部材2の弾性力によって緩く設置面Fに押し付けて保持するようにしてもよい。
以上のように構成したので、第5実施形態によれば、線材3を所定位置で保持する線材保持構造500として、チューブ部材2の両端部2a,2aをフック部材1で支持した線材保持ユニット500aを構成し、複数の線材保持ユニット500aを線材3の配線方向に対して略直角の向きに配置して、線材3をチューブ部材2と設置面Fとの間に配置することで、フック部材1などに直接支持されることなく敷設できるので、フック部材1による線材3の擦れによるダメージを軽減でき、簡単に線材3を所定位置に配置することができる。
また、第5実施形態では、線材保持ユニット500aのチューブ部材2の長さを調整することで、線材3を移動可能に保持される領域を変更することができる。すなわち、図5(b)に示すように、チューブ部材2を長くすることで両端部2a,2aを支持するフック部材1の間隔W5が広くなるため、線材3を広い範囲で移動可能に保持することができる。また、チューブ部材2を短くすることで両端部2a,2aを支持するフック部材1の間隔W5が狭くなるため、線材3を狭い範囲で移動可能に保持することができる。これにより、線材3の敷設する自由度を調整することができる。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について説明する。
図6(a)は本発明の第6実施形態に係る線材保持構造の構成を示す平面視による説明図、(b)は前記線材保持構造を構成するチューブ部材による線材の取付け状態を示す図6(a)のH矢視図である。
なお、第6実施形態の線材保持構造は、第5実施形態の線材保持構造と同様な構成を有するものであり、同様な構成は同じ符号を付することで説明を省略する。
本発明の第6実施形態は、図6(a),(b)に示すように、ワイヤハーネス等の配線用の線材3を所定位置で保持する線材保持構造600であって、第5実施形態と同様に、チューブ部材2と、チューブ部材2を所定位置で支持するフック部材1と、を備え、線材3をチューブ部材2と線材3が敷設される面との間に配置するようにしたことを特徴とするものである。
第6実施形態の線材保持構造600は、図6(a)に示すように、チューブ部材2の両端部2a,2aをフック部材1で支持した線材保持ユニット600aを構成し、線材保持ユニット600aをチューブ部材2の長手方向に対して略平行に間隔をとって複数個設けて、線材保持ユニット600aを線材3の配線方向に対して傾斜するように配置して、線材3を所定位置に配置することを特徴としている。
第6実施形態では、線材保持ユニット600aを線材3の配線方向に対して傾斜するように配置することで、図6(b)に示すように、チューブ部材2を支持するフック部材1の間隔W6の距離を変化させることができる。すなわち、線材保持ユニット600aが線材3の配線方向に対して直角方向(第5実施形態と同様)に配置された場合は、フック部材1の間隔W6が最も広くなり、線材保持ユニット600aが線材3の配線方向に対して傾斜角度θが小さくなるに連れてフック部材1の間隔W6が狭くなる。これにより、線材3を敷設する自由度を調整することができる。
線材3は、図6(b)に示すように、線材保持ユニット600aのチューブ部材2と線材保持ユニット600aが設置される設置面Fとの間に配置され、チューブ部材2を支持する2箇所のフック部材1の間で移動可能に敷設されている。
チューブ部材2と設置面Fとの隙間は、線材3の外径よりも大きくとって、線材3が容易に移動可能な状態としてもよく、また、線材3の外径よりも小さくとって、チューブ部材2の弾性力によって緩く設置面Fに押し付けて保持するようにしてもよい。
以上のように構成したので、第6実施形態によれば、線材3を所定位置で保持する線材保持構造600として、チューブ部材2の両端部2a,2aをフック部材1で支持した線材保持ユニット600aを構成し、複数の線材保持ユニット600aを線材3の配線方向に対して傾斜するように配置して、線材3をチューブ部材2と設置面Fとの間に配置することで、フック部材1などに直接支持されることなく敷設できるので、フック部材1による線材3の擦れによるダメージを軽減でき、簡単に線材3を所定位置に配置することができる。
また、第6実施形態によれば、線材保持ユニット600aを線材3の配線方向に対して傾斜するように配置することで、チューブ部材2を支持するフック部材1の間隔W6の距離を変化させることができる。これにより、線材3を敷設する自由度を調整することができる。
(第7実施形態)
次に、第7実施形態について説明する。
図7(a)は本発明の第7実施形態に係る線材保持構造の構成を示す側面視による説明図、(b)は前記線材保持構造の構成を示す平面視による説明図である。
なお、第7実施形態の線材保持構造は、第1実施形態の線材保持構造と同様な構成を有するものであり、同様な構成は同じ符号を付することで説明を省略する。
本発明の第7実施形態は、図7(a),(b)に示すように、ワイヤハーネス等の配線用の線材3を所定位置で保持する線材保持構造700であって、チューブ部材2の両端部2a,2aをフック部材1で支持した線材保持ユニット700aを構成し、チューブ部材2の内部に線材3を配置する構成と、線材3をチューブ部材2と線材3が敷設される面との間に配置する構成とを組み合わせて、チューブ部材2により線材3を支持することを特徴とするものである。
すなわち、第7実施形態の線材保持構造700は、第1実施形態の線材保持構造100による線材3の支持状態と、第5実施形態の線材保持構造500による線材3の支持状態と、を同時に実施することが可能としている。
以上のように構成したので、第7実施形態によれば、線材3を所定位置で保持する線材保持構造700として、チューブ部材2の両端部2a,2aをフック部材1で支持した線材保持ユニット700aを構成し、チューブ部材2の内部に線材3を配置するとともに、チューブ部材2により他の線材3を設置面Fに配置するように構成したので、1箇所の線材保持ユニット700aにより複数の線材3を同時に支持することができる。
(第8実施形態)
次に、第8実施形態について説明する。
図8(a)は本発明の第8実施形態に係る線材保持構造の構成を示す側面視による説明図、(b)は前記線材保持構造の構成を示す平面視による説明図、(c)は前記線材保持構造の変形例の構成を示す説明図である。
なお、第8実施形態の線材保持構造は、第1実施形態の線材保持構造と同様な構成を有するものであり、同様な構成は同じ符号を付することで説明を省略する。
本発明の第8実施形態は、図8(a),(b)に示すように、ワイヤハーネス等の配線用の線材3を所定位置で保持する線材保持構造800であって、チューブ部材2と、チューブ部材2を所定位置で支持するフック部材1と、を備え、さらに、チューブ湾曲部材5を備えることを特徴とするものである。
チューブ湾曲部材5は、略直角に配置された第1チューブ湾曲部材5Aと第2チューブ湾曲部材5Bとにより構成され、チューブ部材2の一部と当接してチューブ部材2を湾曲させるものである。
例えば、図8(b)に示すように、2箇所に配置されたフック部材1の支持部12が異なる向きでチューブ部材2を支持する場合に、第1チューブ湾曲部材5Aと第2チューブ湾曲部材5Bは、双方のチューブ部材2の支持部12が向かう方向に各々配置され、チューブ部材2の長手方向の略中央部で湾曲する外側と当接してチューブ部材2が湾曲するように構成されている。
なお、第8実施形態では、チューブ湾曲部材5を第1チューブ湾曲部材5Aと第2チューブ湾曲部材5Bの複数の部材より構成しているが、変形例として、図8(c)に示すよ
うに、当接したチューブ部材2が沿って湾曲するように、湾曲した形状に一体的に構成されたチューブ湾曲部材5Cを設けてもよい。
以上のように構成したので、第8実施形態によれば、線材3を所定位置で保持する線材保持構造800として、チューブ部材2と、チューブ部材2を所定位置で支持するフック部材1と、を備えるとともに、さらに、チューブ湾曲部材5を備えることで、チューブ部材2を所望する位置で、所望する向きに湾曲させることができる。これにより、チューブ部材2に沿って線材3を所望する向きに湾曲させて支持することができる。
(第9実施形態)
次に、第9実施形態について説明する。
図9(a)は本発明の第9実施形態に係る線材保持構造の構成を示す側面視による説明図、(b)は前記線材保持構造の構成を示す平面視による説明図である。
なお、第9実施形態の線材保持構造は、第1実施形態の線材保持構造と同様な構成を有するものであり、同様な構成は同じ符号を付することで説明を省略する。
本発明の第9実施形態は、図9(a),(b)に示すように、ワイヤハーネス等の配線用の線材3を所定位置で保持する線材保持構造900であって、チューブ部材2A,2Bと、チューブ部材2A,2Bを所定位置で支持する2箇所のフック部材1と、を備え、さらに、2個のチューブ部材2A,2Bを支持する連結フック部材6を備えることを特徴とするものである。
連結フック部材6は、連結フック部材6を所定の設置場所(所定位置)に取付ける取付部61と、チューブ部材2A,2Bの端部2aに挿入可能な二股で形成された支持部62A,62Bとを備え、側面視で支持部62A,62Bが突出した逆L字形状に構成されている。
連結フック部材6は、フック部材1とともにチューブ部材2A,2Bを支持するものであって、二股で形成された支持部62A,62Bにより、同時に2個のチューブ部材2A,2Bを支持できるように構成されている。
支持部62A,62Bは、図9(b)に示すように、平面視で略直角の向きで配置され、2個のチューブ部材2A,2Bを略直角の向きで隣接して支持することが可能に構成されている。
連結フック部材6により支持された2個のチューブ部材2A,2Bの内部に線材3を配置することで、線材3を略直角の向きに方向を変えて支持することができる。
以上のように構成したので、第9実施形態によれば、線材3を所定位置で保持する線材保持構造900として、チューブ部材2A,2Bと、チューブ部材2A,2Bを所定位置で支持する2箇所のフック部材1と、を備え、さらに、2個のチューブ部材2A,2Bを支持する連結フック部材6を備えることで、異なる向きで2個のチューブ部材2A,2Bを支持することができるので、チューブ部材2A,2Bにより線材3の向きを変えて支持することができる。これにより、所望する向きでチューブ部材2A,2Bを支持することで、線材3を所望する向きに曲げることができる。
(第10実施形態)
次に、第10実施形態について説明する。
図10(a)は本発明の第10実施形態に係る線材保持構造の構成を示す側面視による
説明図、(b)は前記線材保持構造の構成を示す平面視による説明図である。
なお、第10実施形態の線材保持構造は、第1実施形態の線材保持構造と同様な構成を有するものであり、同様な構成は同じ符号を付することで説明を省略する。
本発明の第10実施形態は、図10(a),(b)に示すように、ワイヤハーネス等の配線用の線材3を所定位置で保持する線材保持構造1000であって、チューブ部材2C,2Dと、チューブ部材2C,2Dを所定位置で支持する2箇所のフック部材1と、を備え、さらに、2個のチューブ部材2C,2Dを支持する連結フック部材7を備えることを特徴とするものである。
連結フック部材7は、連結フック部材7を所定の設置場所(所定位置)に取付ける取付部71と、チューブ部材2C,2Dの端部2aに挿入可能な二股で形成された支持部72C,72Dとを備え、側面視で支持部72C,72Dが突出したT字形状に構成されている。
連結フック部材7は、フック部材1とともにチューブ部材2C,2Dを支持するものであって、二股で形成された支持部72C,72Dにより、同時に2個のチューブ部材2C,2Dを支持できるように構成されている。
支持部72C,72Dは、図10(b)に示すように、平面視で同じ方向に沿って配置され、2個のチューブ部材2C,2Dを、連結フック部材7を介して同じ向きで隣接して支持することが可能に構成されている。
連結フック部材7により支持された2個のチューブ部材2C,2Dの内部に線材3を配置することで、線材3を連続して同一の向きに支持することができる。
第10実施形態では、連結フック部材7によるチューブ部材2C,2Dの支持は、チューブ部材2C,2D間に隙間が生じるため、図10(b)に示すように、その隙間から線材3aを分岐することができる。
以上のように構成したので、第10実施形態によれば、線材3を所定位置で保持する線材保持構造1000として、チューブ部材2C,2Dと、チューブ部材2C,2Dを所定位置で支持する2箇所のフック部材1と、を備え、さらに、2個のチューブ部材2C,2Dを支持する連結フック部材7を備えることで、同じ向きで2個のチューブ部材2C,2Dを支持することができるので、チューブ部材2C,2Dにより線材3の同じ向きで連続的に支持することができる。これにより、同じ向きでチューブ部材2C,2Dを支持することで、線材3を同じ向きで連続的に支持することができる。
(第11実施形態)
次に、第11実施形態について説明する。
図11(a)は本発明の第11実施形態に係る線材保持構造の構成を示す側面視による説明図、(b)は前記線材保持構造の構成を示す平面視による説明図である。
なお、第11実施形態の線材保持構造は、第1実施形態の線材保持構造と同様な構成を有するものであり、同様な構成は同じ符号を付することで説明を省略する。
本発明の第11実施形態は、図11(a),(b)に示すように、ワイヤハーネス等の配線用の線材3を所定位置で保持する線材保持構造1100であって、チューブ部材2と、チューブ部材2を所定位置で支持するフック部材1101と、を備え、フック部材11
01には、チューブ部材2の端部2aを保持する保持部8を備えることを特徴とするものである。
フック部材1101は、フック部材1101を所定の設置場所に取付ける取付部11と、チューブ部材2の端部2aに挿入可能な支持部12とを備え、支持部12が突出した逆L字形状に構成されている。
フック部材1101の上部には、支持部12に取付けられたチューブ部材2の端部2aを挟み込む保持部8が設けられている。
保持部8は、平面視で矩形状を呈し、一端部8aが支持部12の一部と重なる位置に配置され、保持部8と支持部12との間にチューブ部材2の端部2aを挟み込むことが可能な隙間8bを形成するように構成されている。
以上のように構成したので、第11実施形態によれば、線材3を所定位置で保持する線材保持構造1100として、チューブ部材2と、チューブ部材2を所定位置で支持するフック部材1101と、を備え、フック部材1101には、チューブ部材2の端部2aを保持する保持部8を備えることで、フック部材1101の支持部12にチューブ部材2が所定位置に支持された状態で、チューブ部材2を安定して支持することができる。
(第12実施形態)
次に、第12実施形態について説明する。
図12(a)は本発明の第12実施形態に係る線材保持構造の構成を示す側面視による説明図、(b)は前記線材保持構造の構成を示す平面視による説明図である。
なお、第12実施形態の線材保持構造は、第1実施形態の線材保持構造と同様な構成を有するものであり、同様な構成は同じ符号を付することで説明を省略する。
本発明の第12実施形態は、図12(a),(b)に示すように、ワイヤハーネス等の配線用の線材3を所定位置で保持する線材保持構造1200であって、チューブ部材2と、チューブ部材2を所定位置で支持するフック部材1201と、を備え、フック部材1201には、チューブ部材2の端部2aを保持する保持部9を備え、チューブ部材2には、保持部9と係合する取付穴2cを備えることを特徴とするものである。
フック部材1201は、フック部材1201を所定の設置場所に取付ける取付部11と、チューブ部材2の端部2aに挿入可能な支持部12とを備え、支持部12が突出した逆L字形状に構成されている。
支持部12の上部には、支持部12に取付けられたチューブ部材2の端部2aを引っ掛けて保持する保持部9が設けられている。
保持部9は、外側に向かい三角形状に突出形成されている。
チューブ部材2の端部2aには、チューブ部材2が支持部12に支持された状態で、保持部9を対向する位置に取付穴2cが形成されている。
以上のように構成したので、第12実施形態によれば、線材3を所定位置で保持する線材保持構造1200として、チューブ部材2と、チューブ部材2を所定位置で支持するフック部材1201と、を備え、フック部材1201には、チューブ部材2の端部2aを保持する保持部9を備え、チューブ部材2には、保持部9と係合する取付穴2cを備えることで、フック部材1201の支持部12にチューブ部材2が所定位置に支持された状態で
、チューブ部材2を安定して支持することができる。
(第13実施形態)
図15(a)に示すように、チューブ部材2の端部2aには、チューブ部材2の長手方向に所定長さの切り込み160を入れておいても良い。そのような切り込みを入れることで、支持部12に対して、チューブ部材2の端部2aを奥まで挿入し易くなる。
チューブ部材2の内部に線材3を配置する方法としては、例えば、線材3の一端部に予めコネクタを取り付けておいて、線材3の他端部からチューブ部材2に線材3を通した後に、線材3の他端部を別のコネクタを取り付ける。また、チューブ部材2の長手方向全体に渡って切り込みを入れておいて、その切り込みから線材3を挿入しても良い。チューブ部材2の長手方向に切り込みは、図15(b)に示すようにチューブ部材2の長手方向と平行に切り込み161を入れても良いし、あるいは、図15(c)に示すようにチューブ部材2の長手方向に対して斜めに切り込み162を入れても良い。そして、チューブ部材2の切り込みを入れた部分が、弾性力により互いに重なるようにしても良い。そのような形状とすることで、切りこみから入れた線材3がチューブ部材2から外れにくくなる。
(第14実施形態)
実施形態1では、フック部材1の取り付け部11は、図1に示すように立直方向に所定以上長く、チューブ部材2が設定面Fに対して浮いた状態であったが、図16(a)、(b)に示すように、取り付け部311の立直方向の長さを短くして、チューブ部材2が設定面Fに対して接触するようにしても良い。この場合、設置面Fによってチューブ部材2の撓みを軽減することができる。
(第15実施形態)
実施形態4で説明したクランプ部材4の代わりに、図17(a)、(b)に示すように、設置面Fから線材2の上部全体を覆うようなトンネル部材150を設けて、その中に線材3を通すようにしても良い。設置面Fに対して横方向だけでなく上方向に対しても、チューブ部材2を保持することができる。
以上のように、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1,201A,201B,1101,1201 フック部材(筒状体支持部材)
2,2A,2B,2C,2D チューブ部材(筒状体)
2a 端部
2b 開口部
2c 取付穴
3,3a 線材
4 クランプ部材
5,5A,5B,5C チューブ湾曲部材
6,7 連結フック部材
8,9 保持部
11,61,71,211A,211B 取付部
12,62A,62B,72C,72D,212A,212B 支持部
100,200,300,400,500,600,
700,800,900,1000,1100,1200 線材保持構造
213A 切り欠き(挿入可能な空間)
213B 角空間(挿入可能な空間)
500a,600a,700a 線材保持ユニット

Claims (16)

  1. 配線される線材を所定位置で保持する線材保持構造であって、
    前記線材を保持する筒状体と、前記筒状体を所定位置で支持する筒状体支持部材と、を備え、
    前記筒状体支持部材は、
    設置面の所定位置に取付けるための取付部と、
    前記取付部から前記設置面と略平行に突出した逆L字形状に構成され、前記筒状体の端部に挿入可能な支持部と、
    を備えることを特徴とする線材保持構造。
  2. 配線される線材を所定位置で保持する線材保持構造であって、
    前記線材を保持する筒状体と、前記筒状体を所定位置で支持する筒状体支持部材と、を備え、
    前記筒状体支持部材は、
    所定位置に取付けるための取付部と、
    前記取付部から所定方向に突出して、前記筒状体の端部に挿入可能な支持部と、を備え、
    前記線材は、前記筒状体の外周に沿って巻いた状態で配置されることを特徴とする線材保持構造。
  3. 配線される線材を所定位置で保持する線材保持構造であって、
    前記線材を保持する筒状体と、前記筒状体を所定位置で支持する筒状体支持部材と、を備え、
    前記筒状体支持部材は、
    所定位置に取付けるための取付部と、
    前記取付部から所定方向に突出して、前記筒状体の端部に挿入可能な支持部と、を備え、
    前記線材は、前記筒状体支持部材が設置される設置面と前記筒状体との間に配置されることを特徴とする線材保持構造。
  4. 前記筒状体支持部材は、配置される前記線材に対して前記筒状体を斜めに配置することを特徴とする請求項3に記載の線材保持構造。
  5. 前記筒状体支持部材は、前記筒状体が支持された状態で前記筒状体の内部に前記線材を挿入可能な空間を有することを特徴とする請求項1から4のうちの何れか一項に記載の線材保持構造。
  6. 前記筒状体の両端部をそれぞれ前記筒状体支持部材で支持することを特徴とする請求項1から5のうちの何れか一項に記載の線材保持構造。
  7. 前記支持部は、前記端部を前記支持部に保持する保持部を備えることを特徴とする請求項1からのうちの何れか一項に記載の線材保持構造。
  8. 前記筒状体の外周の一部を把持して前記筒状体を所定位置に配置する筒状体把持部材を備えることを特徴とする請求項1から7のうちの何れか一項に記載の線材保持構造。
  9. 前記筒状体は、弾性機能を有する部材であることを特徴とする請求項1から8のうちの何れか一項に記載の線材保持構造。
  10. 前記筒状体の外周の一部と当接して前記筒状体を所定方向に配置する筒状体ガイド部材を備えることを特徴とする請求項9に記載の線材保持構造。
  11. 前記筒状体支持部材として、異なる方向に突出した複数の支持部を備える連結用筒状体支持部材を備えることを特徴とする請求項1から10のうちの何れか一項に記載の線材保持構造。
  12. 前記筒状体には、長手方向全体に渡って切りこみ部が設けられていることを特徴とする請求項1から11うちの何れか一項に記載の線材保持構造。
  13. 前記筒状体の端部に長手方向に所定長さの切りこみ部が設けられていることを特徴とする請求項1から12のうちの何れか一項に記載の線材保持構造。
  14. 配線される線材を筒状体により所定位置で保持する線材保持方法であって、
    前記筒状体の端部を支持して所定位置に配置する工程と、
    前記線材を、前記筒状体の外周に沿って巻いた状態で配置する工程と、
    を備えることを特徴とする線材保持方法。
  15. 配線される線材を所定位置で保持する線材保持構造を備える走行車両であって、
    前記線材保持構造として、前記請求項1から13のうちの何れか一項に記載の線材保持構造を備えることを特徴とする走行車両。
  16. 配線される線材を保持する筒状体を所定位置で支持する筒状体支持部材であって、
    所定位置に取付けるための取付部と、
    前記取付部から所定方向に突出して、前記筒状体の端部に挿入可能な支持部と、
    を備え
    前記線材は、前記筒状体の外周に沿って巻いた状態で配置されることを特徴とする筒状体支持部材。
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