JP2023055316A - プロテクタ設置部材 - Google Patents

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陽一郎 塩田
Yoichiro Shioda
淳也 西口
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Abstract

【課題】コルゲートチューブ等の保護材を用いることなく、電線保護材で覆われていない電線等の配線用部材に、この配線用部材を保護するためのプロテクタを安価にしかも容易に設置することができるプロテクタ設置部材を提供する。【解決手段】たとえば筒状に形成されており、配線用部材3を保護するためのプロテクタ5を支持するプロテクタ支持部7と、たとえばプロテクタ支持部7から突出して、プロテクタ支持部7に設けられ、結束用部材11によって配線用部材3に設置される配線設置部9とを有するプロテクタ設置部材1である。【選択図】図5

Description

本発明は、プロテクタ設置部材に関する。
従来より、周辺部品との関連で発生する恐れのある車両火災(Fire Hazard)を防ぐため、電線を保護するためのプロテクタから延出している電線をコルゲートチューブ(保護材)内に収め保護している。そして、プロテクタとコルゲートチューブとの間に隙間ができないようにするために、コルゲートチューブをプロテクタの内部まで巻き込む構造を取っている。
ここで、プロテクタから延出している電線をコルゲートチューブ内に収め保護している構成を示す文献として、特許文献1を掲げる。特許文献1に記載されている構成では、電線を電線保護管(コルゲートチューブに相当)内に収めており、電線保護管の一部を筒状の保護部材(プロテクタに相当)で覆っている。
特開2015-46969号公報
ところで、コルゲートチューブにプロテクタを新たに設定する場合、コルゲートチューブ用のプロテクタを用いることができるので、従来のようなコルゲートチューブをプロテクタの内部まで巻き込む構造を採用しても特に問題は発生しない。
しかし、既存のプロテクタを流用して、他の形状のコルゲートチューブに設置しようとしても、上記既存のプロテクタを流用することができない場合がある。この場合には、プロテクタを新設計しなければならないことがあり、プロテクタを設置するために工数およびコストが増えてしまう。
また、車両搭載環境が異なることで、プロテクタから出る電線に対し車両火災の心配がないのであれば、コルゲートなどの電線保護材を付ける必要がない。しかし、電線保護材が使用されないとなると、電線に対するプロテクタの位置を特定させることができない等、プロテクタの設置が困難になる。
本発明は、電線保護材で覆われていない電線等の配線用部材に、この配線用部材を保護するためのプロテクタを安価にしかも容易に設置することができるプロテクタ設置部材を提供することを目的とする。
本発明の態様に係るプロテクタ設置部材は、配線用部材を保護するためのプロテクタを支持するプロテクタ支持部と、前記プロテクタ支持部に設けられ、結束用部材によって前記配線用部材に設置される配線設置部とを有する。
本発明の実施形態に係るプロテクタ設置部材の斜視図である。 図1におけるII矢視図である。 図2におけるIII-III断面を示す図である。 本発明の実施形態に係るプロテクタ設置部材を用いて、配線用部材にプロテクタを設置した状態を示す図である。 図4におけるV-V断面を示す図である。 本発明の実施形態に係るプロテクタ設置部材を配線用部材に設置する前の状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るプロテクタ設置部材を配線用部材に設置した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るプロテクタ設置部材を配線用部材に設置し終え、これにプロテクタを設置する前の状態を示す図である。 図8におけるIX矢視図である。 図5におけるX部の拡大図である。 図10に対応する図であって、プロテクタ設置部材のプロテクタ支持部とプロテクタとの噛み込み状態の変形例を示す図である。 図10に対応する図であって、プロテクタ設置部材のプロテクタ支持部とプロテクタとの噛み込み状態の変形例を示す図である。 図10に対応する図であって、プロテクタ設置部材のプロテクタ支持部とプロテクタとの噛み込み状態の変形例を示す図である。 図10に対応する図であって、プロテクタ設置部材のプロテクタ支持部とプロテクタとの噛み込み状態の変形例を示す図である。 図10に対応する図であって、プロテクタ設置部材のプロテクタ支持部とプロテクタとの噛み込み状態の変形例を示す図である。 図10に対応する図であって、プロテクタ設置部材のプロテクタ支持部との噛み込み状態の変形例を示す図である。 図2に対応する図であって、1つ目の変形例に係るプロテクタ設置部材を示す図である。 図17におけるXVIII―XVIII断面を示す図である。 図2に対応する図であって、2つ目の変形例に係るプロテクタ設置部材を示す図である。 図19におけるXX矢視図である。 本発明の実施形態に係るプロテクタ設置部材の別の使用態様を示す図である。 本発明の実施形態に係るプロテクタ設置部材のさらなる別の使用態様を示す図である。 比較例を示す図である。
本発明の実施形態に係るプロテクタ設置部材1は、図4、図5で示すように、配線用部材3にプロテクタ5を設置するときに使用されるものであり、図1から図3で示すように、プロテクタ支持部7と配線設置部(へら部)9とを備えて構成されている。
ここで、説明の便宜のために配線用部材3の延伸方向を長手方向とし、長手方向に対して直交する所定の一方向を横方向とし、長手方向と横方向とに対して直交する方向を上下方向とする。
プロテクタ支持部7は、プロテクタ5に係合しプロテクタ5を支持するようになっている。プロテクタ5は、電線、光ファイバ等の配線用部材3を、配線用部材3の長手方向の一部で部分的に覆って保護するためのものである(図5、図21、図22参照)。
配線設置部9は、プロテクタ支持部7に一体的に設けられている。配線設置部9は、粘着テープ、結束バンド等の結束用部材11によってたとえば複数本の配線用部材3とともに束ねられて配線用部材3に一体的に設置されるようになっている(図5、図7参照)。このとき、環状になっている結束用部材11が、配線用部材3と配線設置部9とに巻き付けられている。
図4、図5で示すように、配線設置部9が配線用部材3に設置されプロテクタ支持部7でプロテクタ5が支持されていることで、プロテクタ設置部材1を介してプロテクタ5の配線用部材3に対する位置決めされている。
また、配線設置部9が配線用部材3に設置されプロテクタ支持部7でプロテクタ5が支持されていることで、プロテクタ設置部材1を介してプロテクタ5が配線用部材3に一体的に設置されている。そして、プロテクタ5の内部を配線用部材3が通り抜けている。
なお、プロテクタ設置部材1の使用場所として、防水性が求められない場所(エンジンルームの特定の場所)等を掲げることができる。
図1から図3で示すように、プロテクタ支持部7は筒状(たとえば円筒状)に形成されている。プロテクタ支持部7には、被係合部13と切り欠き15とが設けられている。切り欠き15は、配線用部材3をプロテクタ支持部7の内部に入れるために設けられている。切り欠き15は、所定の幅寸法(横方向の寸法)を備えており、プロテクタ支持部7の筒の母線に沿い筒の全長にわたって延びている。
なお、切り欠き15が設けられていることで、プロテクタ支持部7は、厳密に言えば、筒状とは言えないが、ここでは、便宜上、筒状と表現している。また、プロテクタ支持部7の筒の中心軸の延伸方向は長手方向になっており、切り欠き15は、プロテクタ支持部7の長手方向の全長にわたって設けられている。
配線用部材3がプロテクタ支持部7の外部に位置している状態を配線用部材設置前状態とする(図6参照)。配線用部材設置前状態から、プロテクタ設置部材1(プロテクタ支持部7)および配線用部材3の姿勢を変えないで配線用部材3に対してプロテクタ設置部材1を適宜移動する(図6の矢印参照)。これにより、配線用部材3がプロテクタ支持部7の切り欠き15を通って、プロテクタ支持部7の内部に入り、プロテクタ支持部7内で延伸するようになっている(図7参照)。
図5で示すように、プロテクタ5の一部は、支持部覆い部17になっている。支持部覆い部17は、プロテクタ支持部7の外側でプロテクタ支持部7の少なくとも一部を覆うようになっている。
プロテクタ5の支持部覆い部17の内側には、プロテクタ支持部7の被係合部13に係合する係合部19が設けられている。プロテクタ支持部7の被係合部13にプロテクタ5の係合部19が係合することで、プロテクタ5がプロテクタ支持部7に設置されプロテクタ支持部7で支持されるようになっている。
筒状のプロテクタ支持部7は、図3で示すように、複数の筒状(たとえば円筒状)の大径部21と複数の筒状(たとえば円筒状)の小径部23とを備えて構成されている。筒状のプロテクタ支持部7では、複数の大径部21と複数の小径部23とが交互にならんでいる。さらに説明すると、プロテクタ支持部7では、複数の筒状の大径部21の中心軸と複数の筒状の小径部23の中心軸とがお互いに一致するようにして、大径部21の中心軸と小径部23の中心軸との延伸方向(長手方向)で交互にならんでいる。
プロテクタ支持部7の被係合部13は、大径部21の間にある小径部23のところに形成されている環状(たとえば円弧状)の凹部25で構成されている。
プロテクタ5の支持部覆い部17は、たとえば円筒状に形成されている筒状部位27と、この筒状部位27の内壁(内壁面)から突出している複数の突出部(たとえば環状の突出部;円弧状の突出部)29とを備えて構成されている。プロテクタ5の係合部19は、突出部29で構成されている。複数の突出部29は、長手方向で一定の間隔をあけてならんでいる。
プロテクタ5の係合部19を形成している突出部29が、プロテクタ支持部7の被係合部13を形成している環状の凹部25に入り込む(たとえば嵌まり込む)ようになっている。これにより、被係合部13が係合部19に係合するようになっている。
なお、図5では、長手方向にならんでいる総ての凹部25に突出部29が入り込んでいるが、一部の凹部25に突出部29が入り込んでいる構成であってもよい。また、切り欠き15が設けられているので、プロテクタ支持部7の被係合部13を構成している環状の凹部25は、厳密にいえば、円弧状の凹部になっている。
プロテクタ支持部7は、所定の長さのコルゲートチューブ31(図23参照)に切り欠き15(図2参照)を設けた形態になっている。切り欠き15は、所定の幅(配線用部材3が通り抜けることができる幅)で、プロテクタ支持部7の長手方向の全長にわたって形成されている。これにより、プロテクタ支持部7をこの筒の中心軸に延伸方向(長手方向)で見ると、「C」字状になっている(図2参照)。
コルゲートチューブ31について図23を参照しつつ詳しく説明する。コルゲートチューブ31は、たとえば合成樹脂で筒状(円筒状)に形成されている。コルゲートチューブ31の表面には波形の加工が施されている。表面が波形になっているぶん、コルゲートチューブ31は、一般的なチューブよりも柔らかく屈曲性に優れている。
さらに説明すると、コルゲートチューブ31は、大円筒部33(大径部21に相当)と、小円筒部35(小径部23に相当)とを備えて構成されている。大円筒部33は、背の低い(中心軸の延伸方向の寸法の値が小さい)形状になっている。小円筒部35も、背の低い(中心軸の延伸方向の寸法の値が小さい)形状になっている。
また、コルゲートチューブ31は、中抜き円板状に形成されている連結部37を備えている。中抜き円板とは、径の大きい円板から径の小さい円板を除去した形態になっている。径の大きい円板の中心と径の小さい円板の中心とはお互いが一致している。すなわち、連結部37(中抜き円板)は、円形状の大きな孔が中央にあいた貨幣の形状になっている。
連結部37の外径の値は大円筒部33の外径の値と等しくなっており、連結部37の内径の値は小円筒部35の内径の値と等しくなっている。連結部37は大円筒部33と小円筒部35とをつないでおり、大円筒部33と小円筒部35と連結部37とが一体化している。
さらに説明すると、コルゲートチューブ31の中心軸の延伸方向(長手方向)で、大円筒部33、連結部37、小円筒部35、連結部37、大円筒部33、連結部37、・・・という順序で、大円筒部33、小円筒部35、および連結部37がならんでいる。そして、コルゲートチューブ31の内部とコルゲートチューブ31の外部とが仕切られている。なお、連結部37の厚さ方向は、コルゲートチューブ31の中心軸の延伸方向(長手方向)と一致している。
大円筒部33の肉厚(円筒の厚さ)の値と小円筒部35の肉厚(円筒の厚さ)の値と連結部37の肉厚(円板の厚さ)の値とはお互いがほぼ一致している。このように形成されているコルゲートチューブ31の断面(コルゲートチューブ31の中心軸を含む所定の平面による断面)をとると、コルゲートチューブ31の肉部の波形が、矩形波状になっている(図23参照)。したがって、プロテクタ支持部7の断面も、肉部の波形が矩形波状になっている(図3等参照)。
プロテクタ5の係合部19は、プロテクタ支持部7の被係合部13の他、図23で示すように、市販のコルゲートチューブ31にも係合するようになっている。この場合、プロテクタ5の支持部覆い部17に設けられている係合部19を構成している突出部29が、コルゲートチューブ31の大円筒部33の間にある小円筒部35のところに形成されている環状の凹部39に入り込む(たとえば嵌まり込む)ようになっている。そして、プロテクタ5が、市販のコルゲートチューブ31にも位置決めされて設置されるようになっている。
図3で示すように、配線設置部9は、筒状のプロテクタ支持部7の中心軸の延伸方向(長手方向)でプロテクタ支持部7の端から所定の長さ突出している。配線設置部9は、長手方向に対して直交する平面による断面の形状が所定の形状になっており棒状に形成されている。
さらに説明すると、棒状の配線設置部9は、長手方向の一方の端側部位(第1の端側部位)41が、プロテクタ支持部7の端から突出している。また、棒状の配線設置部9は、長手方向の他方の端側部位(第2の端側部位)43が、プロテクタ支持部7と係合している。なお、棒状の配線設置部9では、この長手方向の中間部が、第1の端側部位41と第2の端側部位43との境界になっている。
図1、図3、図20で示すプロテクタ設置部材1では、棒状の配線設置部9の第2の端側部位43が、筒状のプロテクタ支持部7内に入り込んでいる。また、第2の端側部位43が、プロテクタ支持部7の内面に接しており、この接している部位で、配線設置部9とプロテクタ支持部7とが接合されている。
ここで、プロテクタ設置部材1、配線用部材3およびプロテクタ5についてさらに詳しく説明する。
配線用部材3は、束状になって長手方向に延伸している複数本の電線で構成されている。プロテクタ設置部材1はたとえば合成樹脂で構成されており、プロテクタ設置部材1のプロテクタ支持部7は若干の弾性を備えている。すなわち、プロテクタ支持部7に指で力を加えると、切り欠き15の幅寸法の値がある程度変わる程度の弾性を備えている。一方、配線設置部9は、弾性をほとんど備えておらず剛体とみなせる。
配線設置部9をこの長手方向で見ると、図2で示すように、横方向に細長い矩形状に形成されている。ただし、上側で横方向に延びている1つの辺は、上に凸な円弧状に形成されている。円弧の曲率半径は、プロテクタ支持部7の小径部23の内径の曲率半径とほぼ等しくなっている。
図2、図3から理解されるように、プロテクタ支持部7の大径部21の内径の値は、プロテクタ支持部7の小径部23の外径の値よりも大きくなっている。プロテクタ支持部7の切り欠き15は、プロテクタ支持部7の下端部に形成されている。
配線設置部9をこの長手方向で見ると、プロテクタ支持部7の上端部でプロテクタ支持部7の内側に位置している。配線設置部9は、換言すれば、上下方向で、切り欠き15とは反対側である上側に位置している。さらに、配線設置部9の上に凸な円弧状の辺が、プロテクタ支持部7の23の内壁面の上側の部位に接している。
なお、プロテクタ設置部材1では、プロテクタ支持部7と配線設置部9とが一体成形されている。プロテクタ支持部7を成形し、これとは別に配線設置部9を成形し、この後、プロテクタ支持部7に配線設置部9を、接着剤等を用いもしくははめ込み式に構成して接合することで、プロテクタ設置部材1を得てもよい。
図4で示すように、プロテクタ5の支持部覆い部17を構成している筒状部位27は、円筒状に形成されている。筒状部位27の内径は、プロテクタ支持部7の大径部21の外径よりも僅かに大きくなっている。筒状部位27の長手方向の寸法の値は、プロテクタ支持部7の長手方向の寸法の値よりも大きくなっている。そして、図5で示すように、長手方向で、プロテクタ支持部7が筒状部位27の内側に収まっている。
図5で示すように、プロテクタ5の係合部19を構成している円弧状の突出部29は、断面(円弧の延伸方向に対して直交する平面による断面)の形状が矩形状になっている。プロテクタ支持部7の被係合部13を構成している環状(たとえば円弧状)の凹部25の断面(円弧の延伸方向に対して直交する平面による断面)の形状も矩形状になっている。
突出部29の矩形の長手方向の寸法の値は、プロテクタ支持部7の被係合部13の凹部25の矩形の長手方向の寸法の値よりも僅かに小さくなっている。また、円弧状の突出部29の内径の値は、プロテクタ支持部7の小径部23の外径の値よりも僅かに大きくなっている。
これにより、プロテクタ5(支持部覆い部17)がプロテクタ設置部材1(プロテクタ支持部7)に設置された状態では、プロテクタ支持部7と支持部覆い部17との間に僅かな間隙45が形成されている(図10参照)。
なお、図11で示すように、プロテクタ支持部7と支持部覆い部17との間に間隙が形成されないように構成されていてもよい。図12、図14で示すように、プロテクタ支持部7と支持部覆い部17の筒状部位27の径方向で、間隙45が形成されるように構成されていてもよい。また、図13で示すように、プロテクタ支持部7と支持部覆い部17の筒状部位27の長手方向(図13の左右方向)で、間隙45が形成されるように構成されていてもよい。
また、図10から図14で示す態様は、プロテクタ5の係合部19を構成している突出部29の断面形状が矩形状に形成されており、プロテクタ支持部7の被係合部13を構成している凹部25の断面形状も矩形状に形成されている。すなわち、係合部19、被係合部13の断面が矩形波状に形成されている。
しかし、係合部19、被係合部13の断面形状が必ずしも矩形波状になっている必要はなく、図15、図16で示すような、等脚台形状、半円弧をつなげた形状、正弦曲線状等の他の形状に形成されていてもよい。
また、図10から図16では、係合部19の断面形状と被係合部13の断面形状とがお互いに同じような形状になっている。しかし、係合部19の断面形状と被係合部13の断面形状とが必ずしも同じような形状になっている必要はない。たとえば、係合部19の断面形状が矩形状になっており、被係合部13の断面形状が、等脚台形状になっていてもよい。
また、上記説明では、コルゲートチューブ31が大円筒部33と小円筒部35とをつなげた形態になっており、プロテクタ支持部7が大径部21と小径部23とをつなげた形態になっている。しかし、コルゲートチューブ31、プロテクタ支持部7が必ずしもこのような構成になっている必要はない。たとえば、被係合部13の凹部25、係合部19の突出部29が、螺旋状になって延びていてもよい。
プロテクタ5は、図5で示すように、支持部覆い部17の他、プロテクタ本体部47を備えて構成されている。プロテクタ本体部47は、筒状に形成されており、支持部覆い部17の長手方向の端から延出しており、プロテクタ本体部47内にも配線用部材3が通っている。すなわち、プロテクタ本体部47も配線用部材3を覆っている。
また、プロテクタ設置部材1、配線用部材3への設置を容易にするために、プロテクタ5は、たとえば、複数の(たとえば2つの)プロテクタ構成部材5A、5Bに分割されている(図8、図9参照)。さらに説明すると、プロテクタ5の筒状部位27の中心軸を含む1つの平面によって、プロテクタ5がプロテクタ構成部材5Aとプロテクタ構成部材5Bとに分割されている。
プロテクタ構成部材5Aには被係止部(図示せず)が設けられており、プロテクタ構成部材5Bには係止部(図示せず)が設けられている。そして、被係止部が係止部に係止されることで、プロテクタ構成部材5Aとプロテクタ構成部材5Bとが一体化し、プロテクタ5が得られるようになっている。
ここで、配線用部材3へのプロテクタ設置部材1とプロテクタ5との設置動作について説明する。
まず、図6で示すように、プロテクタ設置部材1が配線用部材3から離れている状態から、矢印で示すように、配線用部材3に対してプロテクタ設置部材1を移動し、切り欠き15を通して配線用部材3をプロテクタ支持部7内に入れる。この後、配線用部材3に対するプロテクタ設置部材1の位置決めをし、結束用部材11を用いて配線設置部9を配線用部材3に設置すると図7で示す状態になる。
続いて、図8、図9に矢印で示すように、プロテクタ構成部材5A、5Bを、矢印で示すように、配線用部材3およびプロテクタ設置部材1に対して移動することで、プロテクタ設置部材1にプロテクタ5が設置され、図4、図5示す状態になる。
ここで、プロテクタ設置部材1、プロテクタ5の使用態様について、例を掲げてより具体的に説明する。プロテクタ設置部材1とプロテクタ5とは、図21で示すような態様で使用される。図21で示すような態様では、2つのプロテクタ設置部材1が使用されており、所定の長さにわたって、配線用部材3が、プロテクタ5で覆われ保護されている。
また、プロテクタ設置部材1とプロテクタ5とが、図22で示すような態様で使用される場合もある。図22で示す態様では、配線用部材3の一部がコネクタ49から延出しており、プロテクタ5がコネクタ49にも係合している。
プロテクタ設置部材1は、配線用部材3を保護するためのプロテクタ5を支持するプロテクタ支持部7と、このプロテクタ支持部7に設けられ結束用部材11によって配線用部材3に設置される配線設置部9とを備えて構成されている。
これにより、結束用部材11を用いてプロテクタ設置部材1を配線用部材3に容易に設置することができる。また、配線用部材3に設置されたプロテクタ設置部材1にプロテクタ5を容易に設置することができ、しかも、配線用部材3に対するプロテクタ5の位置を正確なものとすることができる。
既存のプロテクタ5であっても、既存のプロテクタ5に合ったプロテクタ支持部7を備えたプロテクタ設置部材1を用意することで、わざわざ新しいプロテクタ5を制作することが不要になり、プロテクタ5の設置を安価に行うことができる。なお、プロテクタ設置部材1は、コルゲートチューブ31より小さい(長さが短い)ので、既存のプロテクタ5に合ったプロテクタ支持部7を備えたプロテクタ設置部材1を容易にしかも安価に用意することができる。
プロテクタ設置部材1は、コルゲートチューブ31より小型化が可能である。したがって、プロテクタ設置部材1を狭い位置で使用することが可能である。
また、プロテクタ設置部材1では、配線設置部9が結束用部材11によって配線用部材3とともに束ねられて配線用部材3に設置されるようになっている。これにより、プロテクタ設置部材1の設置と同時に、複数本の配線用部材3を容易に束ねることができる。そして、プロテクタ支持部7内を通っている複数本の配線用部材3があばれることなくプロテクタ支持部7内でまとまるようになっている。
比較例に係るプロテクタの設置態様について、図23を参照しつつ説明する。
図23で示す態様では、プロテクタ5から延出している電線3をコルゲートチューブ(保護材)31内に収め保護している。そして、プロテクタ5とコルゲートチューブ31との間に隙間ができないようにするために、コルゲートチューブ31をプロテクタ5の内部まで巻き込む構造を取っている。しかしながら、図23で示す態様においてコルゲートチューブ31が不要である場合がある。この場合でもコルゲートチューブ31を使用してしまうと、コストが上昇してしまう。また、コルゲートチューブ31を使用しないとすると、プロテクタ5の位置が特定されない事態が発生するおそれがある。
プロテクタ設置部材1では、プロテクタ支持部7が筒状に形成されており、プロテクタ支持部7に被係合部13と切り欠き15とが設けられている。また、プロテクタ5の一部がプロテクタ支持部7を覆う支持部覆い部17になっており、プロテクタ5の支持部覆い部17の内側には、プロテクタ支持部7の被係合部13に係合する係合部19が設けられている。
これにより、プロテクタ設置部材1を覆うようにしてプロテクタ設置部材1にプロテクタ5を強固に設置することができる。また、配線用部材3にプロテクタ設置部材1とプロテクタ5とが設置された状態で、プロテクタ5の支持部覆い部17とプロテクタ設置部材1のプロテクタ支持部7との間に係合部19と被係合部13とが存在している。これにより、係合部19と被係合部13とがプロテクタ5から突出する等して邪魔になることがない。
プロテクタ設置部材1では、複数の大径部21と複数の小径部23とが交互にならんでいることで、長さの短いコルゲートチューブ31のような様相を呈している。そして、大径部21の間にある小径部23のところに形成されている環状の凹部25で、プロテクタ支持部7の被係合部13が構成されている。
また、プロテクタ5の支持部覆い部17が、筒状に形成されている筒状部位27と、この筒状部位27の内壁から突出している突出部29とを備えて構成されている。そして、突出部29で、プロテクタ5の係合部19が構成されている。
これにより、コルゲートチューブ噛み込み構造でワイヤハーネスと固定される従来のプロテクタを、コルゲートチューブ31が存在しなくて容易に流用することができる。また、プロテクタ5の係合部19を構成する突出部29を環状に形成することで、コルゲートチューブ31の噛み込み固定位置を設定することができる。すなわち、プロテクタ支持部7の環状の凹部25にプロテクタ5の環状の突出部29が噛み込むので、プロテクタ設置部材1に対してプロテクタ5の位置決めをしつつ、プロテクタ5を配線用部材3とプロテクタ設置部材1とに一体的に設置することができる。
プロテクタ設置部材1では、配線設置部9が筒状のプロテクタ支持部7の中心軸の延伸方向でプロテクタ支持部7の端から所定の長さ突出している。これにより、配線用部材3にプロテクタ設置部材1を設置するときに、配線設置部9と複数本の配線用部材3とに粘着テープ11を巻き付けやすくなっている。また、プロテクタ設置部材1の配線用部材3への設置後、プロテクタ設置部材1にプロテクタ5を設置するときに、粘着テープ11とプロテクタ5とがお互いに干渉することがなく、プロテクタ5の設置が容易になる。
次に、1つ目の変形例に係るプロテクタ設置部材1aについて、図17、図18を参照しつつ説明する。
1つ目の変形例に係るプロテクタ設置部材1aでは、棒状の配線設置部9の第2の端側部位43が筒状部位27の一部を構成している。換言すれば、棒状の配線設置部9の長手方向で見て、プロテクタ支持部7を構成する一対の円弧状の部位のそれぞれが、配線設置部9の第2の端側部位43の横方向の両端から延出している。
2つ目の変形例に係るプロテクタ設置部材1bについて、図19、図20を参照しつつ説明する。
プロテクタ設置部材1bは、プロテクタ支持部7が、筒状(たとえば円筒状)に形成されている支持部本体部51と、この支持部本体部51の外周(外周面)から突出している複数の突起53とを備えて構成されている。突起53は図3で示す大径部21に相当するものであり、複数の突起53で、プロテクタ支持部7の被係合部13が構成されている。
プロテクタ5の支持部覆い部17は、図4で示すように、プロテクタ設置部材1の場合と同様に、筒状部位27と、複数の突出部29とを備えて構成されている。筒状部位27は筒状(たとえば円筒状)に形成されている。複数の突出部(たとえば環状の突出部;円弧状の突出部)29は、筒状部位27の内壁(内壁面)から突出している。プロテクタ5の係合部19は、複数の突出部29の間に形成されている凹部で構成されている。
プロテクタ設置部材1bは、プロテクタ支持部7が筒状に形成されている支持部本体部51と、この支持部本体部51の外周から突出している複数の突起53とを備えて構成されている。そして、複数の突起53で、プロテクタ支持部7の被係合部13が構成されている。
また、プロテクタ5の支持部覆い部17が、筒状に形成されている筒状部位27と、筒状部位27の内壁から突出している複数の突出部29とを備えて構成されている。そして、プロテクタ5の係合部19が、複数の突出部29に間の形成されている凹部で構成されている。
これによっても、コルゲートチューブ噛み込み構造でワイヤハーネスと固定される従来のプロテクタを、コルゲートチューブが存在しなくて容易に流用することができる。
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではなく、本実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
1 プロテクタ設置部材
3 配線用部材
5 プロテクタ
7 プロテクタ支持部
9 配線設置部
11 結束用部材
13 被係合部
15 切り欠き
17 支持部覆い部
19 係合部
21 大径部
23 小径部
25 環状の凹部
27 筒状部位
29 突出部
51 支持部本体部
53 突起

Claims (5)

  1. 配線用部材を保護するためのプロテクタを支持するプロテクタ支持部と、
    前記プロテクタ支持部に設けられ、結束用部材によって前記配線用部材に設置される配線設置部と、
    を有するプロテクタ設置部材。
  2. 前記プロテクタ支持部は筒状に形成されており、前記プロテクタ支持部には、被係合部と前記配線用部材を内部に入れるための切り欠きとが設けられており、
    前記プロテクタの一部が前記プロテクタ支持部を覆う支持部覆い部になっており、前記プロテクタの支持部覆い部の内側には、前記プロテクタ支持部の被係合部に係合する係合部が設けられている請求項1に記載のプロテクタ設置部材。
  3. 前記プロテクタ支持部は、複数の筒状の大径部と複数の筒状の小径部とを備えて構成されており、前記プロテクタ支持部では、複数の大径部と複数の小径部とが交互にならんでおり、
    前記大径部の間にある前記小径部のところに形成されている環状の凹部で、前記プロテクタ支持部の被係合部が構成されており、
    前記プロテクタの支持部覆い部は、筒状に形成されている筒状部位と、この筒状部位の内壁から突出している突出部とを備えて構成されており、
    前記突出部で、前記プロテクタの係合部が構成されている請求項2に記載のプロテクタ設置部材。
  4. 前記プロテクタ支持部は、筒状に形成されている支持部本体部と、この支持部本体部の外周から突出している複数の突起とを備えて構成されており、
    前記複数の突起で、前記プロテクタ支持部の被係合部が構成されており、
    前記プロテクタの支持部覆い部は、筒状に形成されている筒状部位と、この筒状部位の内壁から突出している複数の突出部とを備えて構成されており、
    前記複数の突出部の間に形成されている環状の凹部で、前記プロテクタの係合部が構成されている請求項2に記載のプロテクタ設置部材。
  5. 前記配線設置部は前記プロテクタ支持部の中心軸の延伸方向で前記プロテクタ支持部の端から所定の長さ突出している請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のプロテクタ設置部材。
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