JP6947935B2 - オイルストレーナ - Google Patents

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Description

本発明は、オイルストレーナに関する。
特許文献1には、濾過部材(フィルタ)を支持するための複数のリブを有するオイルストレーナが開示されている。複数のリブは、オイルストレーナの内部で、オイルストレーナの本体と一体に設けられている。
一般に、車両用の自動変速機のオイルストレーナは、変速機ケースの下部に固定されたコントロールバルブボディに付設されている。
変速機ケースの下部開口を塞ぐオイルパンには、変速機構部の作動や潤滑に用いられるオイルが貯留されている。オイルストレーナは、オイルの吸込口を、オイルパンに貯留されたオイルOL内に位置させて設けられている。
自動変速機では、オイルポンプが駆動されると、オイルパン内のオイルがオイルストレーナを介してオイルポンプに吸引される。オイルポンプは、吸引したオイルを加圧してコントロールバルブボディ内の油圧制御回路に供給する。
油圧制御回路に供給された油圧は、変速機構部の作動や潤滑に用いられたのち、オイルパン内に再び貯留される。
変速機構部の作動や潤滑に用いられたオイルは、金属粉などの異物を含んでいる。そのため、オイルストレーナには、オイルに含まれる異物を除去するためのフィルタ(サスメッシュ)が設けられている。
近年、オイルに含まれる異物をより多く捕捉できるようにするために、既存のサスメッシュに加えて不織布を備えたオイルストレーナが提案されている。
ここで、不織布が設けられたオイルストレーナでは、不織布がオイルの通過に対する抵抗となる。そのため、オイルストレーナを従来のオイルストレーナよりも大型化して、不織布の面積を広くすることで、不織布を通過してオイルポンプ側に吸引されるオイル量の総量を増やしている。
この場合、オイルパン側から見たオイルストレーナの面積が広くなる結果、コントロールバルブボディのオイルパン側の下面が、広い範囲に亘ってオイルストレーナで覆われてしまう。
コントロールバルブボディのオイルパン側の下面には、調圧弁からドレンされたオイルの排出孔が開口している。
そのため、オイルストレーナが大型化して、オイルパン側から見て、オイルの排出孔を覆うようにオイルストレーナが配置されると、排出孔から排出されたオイルは、オイルストレーナの外周縁を迂回して、オイルパンに戻ることになる。
ここで、オイルの粘度が高い場合には、オイルパンへのオイルの戻りが遅くなる。
かかる場合、オイルパン内のオイルの油面が、オイルストレーナのオイルの吸込口よりも低くなって、エア吸いが生じてしまうことがある。
そこで、オイルパン側から見て、コントロールバルブボディのオイルの排出孔を覆うように、オイルストレーナが配置されている場合に、より多くのオイルを、オイルパン側で開口する吸込口に戻せるようにすることが求められている。
実開平3−26312号公報
本発明は、
変速機ケースの下部開口を塞ぐオイルパンと、前記下部開口内に設置されたコントロールバルブボディとの間に配置されたオイルストレーナであって、
前記コントロールバルブボディは、前記オイルストレーナとの対向部にオイルの排出孔を有しており、
前記オイルストレーナは、前記オイルパンとの対向部にオイル吸込口を有すると共に、前記コントロールバルブボディとの対向部の外面に、前記コントロールバルブボディ側に突出するリブを有しており、
前記オイルパン側から見て、前記オイル吸込口と前記排出孔は、位置をずらして設けられており、
前記オイルパン側から見て前記リブは、前記オイル吸込口と前記排出口との間の領域で、前記オイル吸込口と前記排出口とを通る直線を横切って設けられている。
本発明によれば、排出孔から排出されたオイルがオイル吸込口に到達するまでの移動距離(道のり)が長くなる。
オイル吸込口に向けて流れるオイルは、近傍領域にあるオイルを引き寄せるので、近傍にあるオイルがオイル吸込口に向かうオイルの流れに取り込まれる。
そのため、移動距離(道のり)が長くなった分だけ、取り込まれるオイルの量が多くなるので、オイル吸込口により多くのオイルを供給できる。
リブが設けられていないオイルストレーナの場合、オイルの流れは、排出孔とオイル吸込口を繋ぐ最短距離になる。この場合には、オイルパン内に、オイル吸込口に向かうオイルの流れが生じない領域が生じている。
上記のように構成して、道のりを長くすることで、オイルの流れが生じていなかった領域にもオイルの流れを生じさせることができる。
これにより、道のりが長くなることで、オイルの流れが生じていない領域のオイルが巻き込まれるので、取り込まれるオイル量が多くなる。
ベルト式の無段変速機のオイルパン周りの構成を説明する図である。 ベルト式の無段変速機の油圧制御回路の構成例を示した図である。 変速機ケースの下部の開口におけるオイルストレーナの配置を説明する図である。 排出孔から排出されたオイルの移動経路を説明する図である。 変形例にかかるリブを説明する図である。
以下、発明の実施形態を、車両用のベルト式の無段変速機1の場合を例に挙げて説明する。
図1は、ベルト式の無段変速機1のオイルパン25周りの構成を説明する図である。
図1では、車両における無段変速機1の設置状態を基準とした鉛直線VL方向が矢印で示されている。以下の説明においては、必要に応じて、鉛直線VL方向における「上側(上方)」、「下側(下方)」を用いて、各構成要素の位置関係を説明する。
図1では、オイルパン25内に貯留されたオイルOLの高さを、符号「OL_level」を付した細線で示している。
無段変速機1は、変速機構部(バリエータ)を収容する変速機ケース2(図1参照)を有している。
変速機ケース2の下部には、変速機構部の作動や潤滑に用いられたオイルOLを、オイルパン25側に戻すための開口20(下部開口)が設けられている。オイルパン25は、開口20を囲む周縁部21の下面にボルトで固定されており、変速機ケース2の下部の開口20が、オイルパン25で塞がれている。
周縁部21の内側の領域(開口20内の領域)には、変速機ケース2に固定されたコントロールバルブボディ3とオイルポンプOPとが設けられている。
オイルポンプOPは、オイルパン25内に貯留されたオイルOLを吸引、加圧してコントロールバルブボディ3内の油圧制御回路4(図2参照)に供給する。
コントロールバルブボディ3は、バルブボディ30、30の間にセパレートプレート31を挟み込んだ基本構成を有しており、内部に油圧制御回路4が形成されている。
油圧制御回路4には、制御装置(図示せず)からの指令に基づいて駆動するソレノイドや、ソレノイドで発生させた信号圧等で作動する調圧弁が設けられている。
油圧制御回路4は、オイルポンプOPで発生させた油圧から、変速機構部(バリエータなど)の作動油圧を調圧する。
図2は、コントロールバルブボディ3内の油圧制御回路4の一例を説明する図であり、油圧制御回路4における変速機構部(プライマリプーリ、セカンダリプーリ)の作動油圧の調圧に関わる部分を示した図である。
第1調圧弁41は、当該第1調圧弁41でのオイルOLのドレーン量を調整することで、オイルポンプOPで発生させた油圧からライン圧を調整する。
第1調圧弁41により調整されたライン圧は、プライマリ調圧弁43およびセカンダリ調圧弁44と、第2調圧弁42に供給される。なお、ライン圧は、油圧制御回路4が備える他の調圧弁にも供給される。
第2調圧弁42は、ライン圧からパイロット圧を調整する。
第2調圧弁42で調整されたパイロット圧は、プライマリソレノイド45と、セカンダリソレノイド46に供給される。
プライマリソレノイド45と、セカンダリソレノイド46は、制御装置(図示せず)の指令に基づいて作動して、プライマリ調圧弁43とセカンダリ調圧弁44に供給される信号圧を調圧する。
プライマリ調圧弁43とセカンダリ調圧弁44では、図示しないスプール弁が、信号圧に応じて軸線方向に移動する。
スプール弁が軸線方向に移動すると、第1調圧弁41で調圧されたライン圧が、スプール弁の位置に応じた圧力に調圧されたのち、対応するプーリ(プライマリプーリ、セカンダリプーリ)の受圧室に供給される。
前記した第1調圧弁41は、油圧制御回路4における最も上流側(オイルポンプOP側)に位置しており、オイルポンプOPで発生させた油圧が最初に供給される。
第1調圧弁41では、オイルポンプOPで発生させた油圧からライン圧を調整する際に、オイルポンプOPで発生させたオイルの一部がドレンされる。
第1調圧弁41は、コントロールバルブボディ3内に設けられており、コントロールバルブボディ3のオイルパン25側の下面には、第1調圧弁41からドレンされるオイルOLの排出孔41aが開口している(図1参照)。
図1に示すように、コントロールバルブボディ3のオイルパン25側(下側)には、オイルストレーナ5が付設されている。オイルストレーナ5は、アッパケース51とロアケース52との間に、フィルタ53を挟み込んだ基本構成を有している。
アッパケース51とロアケース52は、耐熱性を持つ樹脂材料で、例えば射出成形によりそれぞれ作製される。
フィルタ53は、不織布製のフィルタ531とサスメッシュ532とを重ね合わせて一体にしたものである。フィルタ53は、不織布製のフィルタ531をロアケース52側に、サスメッシュ532をアッパケース51側に向けて設けられている。
アッパケース51は、ロアケース52から離れる方向に窪んだ基部510と、基部510の外周縁を全周に亘って囲むフランジ部511と、を有する。
ロアケース52は、アッパケース51から離れる方向に窪んだ基部520と、基部520の外周縁を全周に亘って囲むフランジ部521と、を有する。
アッパケース51とロアケース52は、互いのフランジ部511、521同士を重ね合わせた状態で互いに接合されており、重ね合わせたフランジ部511、521の部分に、フィルタ53が挟み込まれている。
フィルタ53は、アッパケース51の基部510と、ロアケース52の基部520との間に形成された空間Sを、鉛直線VL方向で隣接する2つの空間S1、S2に区画している。
オイルストレーナ5のアッパケース51では、オイルポンプOPの直下の位置に、円筒状の接続筒515が設けられている。接続筒515は、アッパケース51からオイルポンプOP側の上方に突出しており、オイルポンプOP側の吸入路(図示せず)に挿入されている。接続筒515は、オイルストレーナ5が設置された際に、オイルポンプOP側の吸入路とオイルストレーナ5内の空間S1とを連通させる。
図3は、変速機ケース2の開口20内におけるオイルストレーナ5の配置を説明する図である。図3の(a)は、開口20内に設置されたオイルストレーナ5を、オイルパン25側の下方から見た図である。図3の(b)は、コントロールバルブボディ3側の排出孔41aと、オイルストレーナ5との位置関係を説明する図である。図3の(c)は、オイルストレーナ5を、変速機ケース2側の上方から見た平面図である。
なお、図3の(a)では、オイルストレーナ5の変速機ケース2側の上面(図3の(a)における紙面奥側の面)に設けられたリブ56を破線で示している。
さらに、図3の(a)では、オイルストレーナ5と重なる位置に設けられた変速機ケース2側の排出孔41aを仮想線で示している。
図3の(b)では、オイルストレーナ5におけるコントロールバルブボディ3側の排出孔41aと重なる領域を切り欠いて、オイルストレーナ5に隠れた位置にある排出孔41aを示している。
図3の(c)では、オイルストレーナ5におけるオイルパン25側(図3の(c)における紙面奥側の面)に開口する吸込口52aを破線で示している。
さらに、以下においては、便宜上、リブ56における第1部位561と第2部位562との境界と、第3部位563と第2部位562との境界が、図3の(c)に示した直線Lmに平行な破線bo上にあるとして説明する。
図3の(a)に示すように、オイルパン25側から見てオイルストレーナ5は、変速機ケース2の開口20内に位置しており、偏平な細長い形状をなすとともに、その長手方向が無段変速機1を搭載した車両の前後方向に沿う向きで設けられている。
オイルストレーナ5の車両の前後方向の長さL1は、変速機ケース2の開口20を車両の前後方向の略全長に亘って覆う長さを有している。
オイルストレーナ5の車両の左右方向の長さL2は、変速機ケース2の開口20の車両の左右方向の長さよりも短い長さを有している。
そのため、開口20は、車両の前後方向におけるオイルポンプOPが設置された領域とは反対側(図3の(a)における左側)に、オイルストレーナ5で覆われていない領域Rxが残されている。特に、この領域Rxは、オイルストレーナ5の車両の前後方向に沿った2つの側縁部501,502の中の一方の側縁部501の側に広く形成されている。
オイルストレーナ5は、コントロールバルブボディ3のオイルパン25側の下面を覆うように設けられている。そして、コントロールバルブボディ3では、オイルパン25側から見てオイルストレーナ5と重なる領域に、前記した排出孔41aが開口している。
図1に示すように、オイルストレーナ5のロアケース52では、車両の前後方向におけるオイルポンプOP寄りの位置に、オイルOLの吸込口52aが設けられている。
吸込口52aは、ロアケース52におけるオイルパン25側に膨出した膨出部520aに設けられている。
図3の(a)に示すように、オイルパン25側から見て吸込口52aは、略矩形形状を成している。
オイルパン25側から見て、吸込口52aと、コントロールバルブボディ3側の排出孔41aは、車両の前後方向に位置をずらして設けられている。オイルストレーナ5の吸込口52aは、オイルストレーナ5における車両後方側の領域に設けられており、コントロールバルブボディ3側の排出孔41aよりも、車両後方側に位置している。
オイルパン25側から見て、吸込口52aは、オイルストレーナ5における一方の側縁部501寄りの位置に設けられている。
図4は、排出孔41aから排出されたオイルOLの移動経路を説明する図である。図4の(a)は、リブ56が設けられたオイルストレーナ5でのオイルOLの移動経路Pxを説明する図である。図4の(b)は、リブ56が設けられていない従来例に係るオイルストレーナ5AでのオイルOLの移動経路Paを説明する図である。
図4の(b)に示すように、オイルパン25側から見て、オイルストレーナ5Aの吸込口52aは、オイルストレーナ5と同様に、コントロールバルブボディ3側の排出孔41aよりも、車両後方側に位置している。吸込口52aは、オイルストレーナ5Aにおける一方の側縁部501寄りの位置に設けられている。
排出孔41aから排出されたオイルOLは、オイルストレーナ5Aの上面(コントロールバルブボディ3側の面)に沿って移動する。
オイルポンプOPの駆動時には、吸込口52aからオイルパン25内のオイルOLが吸引されており、変速機ケース2の下部の開口20内では、排出孔41aから吸込口52aに向かうオイルOLの流れが生じている。
かかる場合、排出孔41aから排出されたオイルOLは、オイルストレーナ5Aの上面を、オイルストレーナ5Aの側縁部501、502に向けて移動したのち、オイルパン25側の下方に落下する。そして、オイルパン25内に落下したオイルOLは、オイルOLの吸込口52aに向けて移動する。
このときのオイルOLの移動経路Paが、図4の(b)に示されている。
移動経路Paのうち、破線で示した部分は、オイルストレーナ5Aのコントロールバルブボディ3側の上面でのオイルOLの移動経路である。実線で示した部分は、オイルストレーナ5Aの側縁部501、502からオイルパン25側に落下した後のオイルOLの移動経路である。
図4の(b)から判るように、排出孔41aから排出されたオイルOLのほとんどが、最短の移動距離で吸込口52aに到達できる移動経路Paで移動する。
そのため、コントロールバルブボディ3側の上面からオイルパン25側の下面に向けて移動するオイルOL流れは、主として、オイルストレーナ5Aの側縁部501、502と、その近傍で生じる。
そのため、開口20におけるオイルストレーナ5Aで覆われていない領域Rxには、オイルOLの流れがほとんど生じない。よって、この領域Rxには、オイルポンプOP側に吸引されないオイルOLが滞留している。
これに対して本実施形態にかかるオイルストレーナ5では、コントロールバルブボディ3に対向する上面にリブ56が設けられている。
リブ56は、排出孔41aから、オイルストレーナ5とコントロールバルブボディ3との間に排出されたオイルOLの移動方向を規定するために設けられている。
図3の(c)に示すように、オイルストレーナ5の表面には、略U字形状を成すリブ56が設けられている。リブ56は、オイルストレーナ5のアッパケース51(図1参照)と一体に形成されている。リブ56は、アッパケース51の上面からコントロールバルブボディ3側の上方に突出しており、コントロールバルブボディ3との干渉を避ける高さで形成されている。
図3の(c)に示すように、変速機ケース2側の上方から見てリブ56は、排出孔41aの中心C1と吸込口52aの中心C2とを通る直線Lmを、他方側(側縁部502側)から一方側(側縁部501側)に横切って設けられている。
リブ56は、第1部位561と、第2部位562と、第3部位563とが、直列に連なった線状突起である。
第1部位561は、アッパケース51における排出孔41aと吸込口52aとの間の領域に、直線Lmを一方側(側縁部501側)から他方側(側縁部502側)に横切る向きで設けられている。
第3部位563は、排出孔41aから見て吸込口52aとは反対側の領域に、直線Lmを一方側(側縁部501側)から他方側(側縁部502側)に横切る向きで設けられている。
第1部位561と第3部位563は、直線Lmを挟んで一方側(側縁部501側)の長さのほうが他方側(側縁部502側)の長さよりも長くなっている。
第2部位562は、直線Lmの他方側(側縁部502側)に位置すると共に、変速機ケース2側から見て半円形状を成している。
第2部位562の一端は、直線Lmに平行な破線bo上で、第1部位561の一端に接続されている。
第2部位562の他端は、直線Lmに平行な破線bo上で、第3部位563の一端に接続されている。
リブ56における第1部位561と第2部位562との境界と、第3部位563と第2部位562との境界が、図3の(c)に示した直線Lmに平行な破線bo上に位置している。
第1部位561と第3部位563は、第2部位562から離れるにつれて、直線Lm方向の離間距離W1が広くなる向きで、直線Lmに対して交差している。
図3の(a)に示すように、第1部位561の延長線La上には、開口20におけるオイルストレーナ5で覆われていない領域Rxが位置している。第3部位563の延長線Lb上にも、開口20におけるオイルストレーナ5で覆われていない領域Rxが位置している。
これら第1部位561側の延長線Laと、第3部位563側の延長線Lbの間に、オイルパン25側から見て、開口20におけるオイルストレーナ5で覆われていない領域Rxが位置している。
リブ56を有するオイルストレーナ5の作用を説明する。
無段変速機1を搭載した車両において、駆動源の始動などによりオイルポンプOPが駆動されると、オイルパン25内のオイルOLが、オイルストレーナ5を介してオイルポンプOPに吸引される。オイルポンプOPは、吸引したオイルを加圧してコントロールバルブボディ3内の油圧制御回路4に供給する。
これにより、油圧制御回路4の第1調圧弁41には、オイルポンプOPで発生させた油圧が最初に供給される。第1調圧弁41は、オイルポンプOPで発生させた油圧からライン圧を調整する。この際に、オイルポンプOPで発生させたオイルの一部がドレンされる。
コントロールバルブボディ3のオイルパン25側の下面には、第1調圧弁41からドレンされるオイルの排出孔41aが開口しており(図1参照)、この排出孔41aから、ドレンされたオイルOLが排出される。
図1に示すように、鉛直線VL方向における排出孔41aの直下には、オイルストレーナ5が位置している。
オイルストレーナ5は、コントロールバルブボディ3のオイルパン25側の下面を覆うように設けられている。そして、コントロールバルブボディ3では、オイルパン25側から見てオイルストレーナ5と重なる領域に、前記した排出孔41aが開口している。
図4の(a)に示すように、オイルパン25側から見て、オイルストレーナ5の吸込口52aは、コントロールバルブボディ3側の排出孔41aよりも、車両後方側に位置している。吸込口52aは、オイルストレーナ5において、直線Lmを挟んで一方側となる側縁部501寄りの位置に設けられている。
さらに、略U字形状を成すリブ56が、排出孔41aの直下の位置を囲むように設けられている。
図4の(a)に示すように、排出孔41aから排出されたオイルOLは、オイルストレーナ5の上面(コントロールバルブボディ3側の面)に沿って移動する。
オイルポンプOPの駆動時には、吸込口52aからオイルパン25内のオイルOLが吸引されており、変速機ケース2の下部の開口20内では、排出孔41aから吸込口52aに向かうオイルOLの流れが生じている。
かかる場合、排出孔41aから排出されたオイルOLは、オイルストレーナ5の上面を、リブ56により誘導されつつ、オイルストレーナ5の側縁部501に向けて移動したのち、オイルパン25側の下方に落下する。そして、オイルパン25内に落下したオイルOLは、オイルOLの吸込口52aに向けて移動する。
このときのオイルOLの移動経路Pxが、図4の(a)に示されている。
移動経路Pxのうち、破線で示した部分は、オイルストレーナ5のコントロールバルブボディ3側の上面でのオイルOLの移動経路である。実線で示した部分は、オイルストレーナ5の側縁部501からオイルパン25側に落下した後のオイルOLの移動経路である。
図4の(a)に示すように、オイルストレーナ5の上面(コントロールバルブボディ3側の面)には、略U字形状を成すリブ56が設けられている。
ここで、リブ56の第1部位561は、リブ56が設けられていない場合におけるオイルOLの移動経路Pa(排出孔41aから吸込口52a側に最短距離で移動する移動経路)を横切る位置に設けられており、オイルOLの最短距離での移動を阻止している。
リブ56の第2部位562は、直線Lmから見て他方側(側縁部502側)に位置すると共に、排出孔41aを所定間隔で囲む半円形状を成している。そのため、排出孔41aから排出されたオイルOLは、直線Lmの他方側(側縁部502側)への移動が制限されており、一方側(側縁部501側)に移動するオイルOLのほうが、他方側(側縁部502側)に移動するオイルOLよりも多くなる。
さらに、リブ56の第3部位563は、第2部位562から一方側(側縁部501側)に離れるにつれて第1部位561との離間距離W1が広くなる向きで設けられている。第1部位561の延長線Laと第3部位563の延長線Lbとの間に、オイルパン25側から見て、開口20におけるオイルストレーナ5で覆われていない領域Rxが位置している。
そのため、排出孔41aから排出されたオイルOLは、開口20におけるオイルストレーナ5で覆われていない領域Rxを迂回して、オイルストレーナ5の一方側の側縁部501側からオイルパン25側の下方に戻されることになる。
これにより、排出孔41aからオイルの吸込口52aに向かうオイルOLが吸込口52aに到達できるまでの移動距離(道のり)が長くなる。
オイルの移動経路Pxに沿って流れるオイルOLは、移動経路の近傍にあるオイルOLを移動経路に引き寄せるので、移動経路の近傍にあるオイルOLが、排出孔41aから吸込口52aに向かうオイルの流れに取り込まれる。
そのため、移動距離(道のり)が長くなった分だけ、取り込まれるオイルOLの量が多くなるので、より多くのオイルOLを吸込口52aに供給できる。
これにより、排出されたオイルOLの吸込口52aへの戻りが改善されるので、エア吸いが起こりにくくなる。
リブ56が設けられていない場合は、排出孔41aから排出されたオイルOLのほとんどが、最短の移動距離で吸込口52aに到達できる移動経路Paで移動する(図4の(b)参照)。
そのため、コントロールバルブボディ3側の上方からオイルパン25側の下方に向けて移動するオイルOL流れは、主として、オイルストレーナ5Aの側縁部501と、その近傍で生じる。
かかる場合、開口20におけるオイルストレーナ5Aで覆われていない領域Rxには、オイルOLの流れがほとんど生じないので、この領域Rx内に滞留しているオイルOLは、リブ56が設けられている場合のように、オイルOLの吸込口52aに誘導されない。
よって、オイルOLの粘度が高く流動性が低いときには、排出されたオイルOLの吸込口52aへの戻りが悪くなる。
このような状態で、オイルパン25内に貯留されたオイルOLの高さが低くなって、吸込口52aが気中に露出すると、オイルポンプOP側に空気が吸引されるいわゆるエア吸い状態になる。エア吸い状態になると、変速機構部に供給される作動圧が安定しなくなる。
本実施形態では、オイルポンプOPで発生させた油圧が最初に供給される第1調圧弁41の排出孔41a(ドレン孔)の直下の位置を囲むようにリブ56を配置した場合を例示した。
これは、オイルポンプOPで発生させた油圧が最初に供給される調圧弁(第1調圧弁41)が、排出孔41aから排出されるオイルOLの量が最も多いからである。
オイルストレーナ5におけるリブ56の設置場所は、前記した実施形態で示した場所のみに限定されない。他の調圧弁の排出孔の直下の位置を囲むように、リブ56が設けられていても良い。
また、リブ56の数も1つに限定されるものではなく、リブ56が複数設けられた構成のオイルストレーナとしても良い。
本実施形態にかかるオイルストレーナ5は、以下の構成を有している。
(1)オイルストレーナ5は、変速機ケース2の下部の開口20(下部開口)を塞ぐオイルパン25と、下部の開口20内に設置されたコントロールバルブボディ3との間に配置されている。
コントロールバルブボディ3は、オイルストレーナ5との対向部の下面にオイルOLの排出孔41aを有している。
オイルストレーナ5は、オイルパン25との対向部の下面にオイルの吸込口52a(オイル吸入口)を有する。
オイルストレーナ5は、コントロールバルブボディ3との対向部の表面に、コントロールバルブボディ3側に突出するリブ56を有している。
オイルパン25側から見て、吸込口52aと排出孔41aは、位置をずらして設けられている。
オイルパン25側から見てリブ56は、吸込口52aと排出孔41aとの間の領域で、吸込口52aと排出孔41aとを通る直線Lmを横切って設けられた第1部位561を有している。
このように構成すると、排出孔41aから排出されて吸込口52aに向かうオイルOLが、最短経路で吸込口52aに到達することを防止できる。
これにより、排出孔41aから吸込口52aに向かうオイルOLが吸込口52aに到達できるまでの移動距離(道のり)が長くなる。
オイルの移動経路Pxに沿って流れるオイルOLは、移動経路の近傍にあるオイルOLを引き寄せるので、移動経路Pxの近傍にあるオイルOLが、排出孔41aから吸込口52aに向かうオイルの流れに取り込まれる。
そのため、移動距離(道のり)が長くなった分だけ、取り込まれるオイルOLの量が多くなるので、吸込口52aにより多くのオイルOLを供給できる。
また、コントロールバルブボディ3の排出孔41aから排出されるオイルOLの粘度が低い場合、粘度の低いオイルOLが、リブ56によってオイルストレーナ5の周囲に拡散される。
オイルストレーナ5の周囲に拡散した粘度が低いオイルOLは、周囲の比較的に粘度が高いオイルと混ざり合う時間が長くなる。そうすると、混ざり合う時間が長くなるほど、周囲の比較的に粘度が高いオイルOLの粘度が低くなるので、吸込口52aのオイルOLの戻りが、リブ56が設けられていない場合に比べて円滑になる。
本実施形態にかかるオイルストレーナ5は、以下の構成を有している。
(2)オイルパン25側から見た直線Lmの一方側(側縁部501側)には、オイルパン25側から見た変速機ケース2の開口20に、オイルストレーナ5で覆われていない領域Rxがある。
オイルパン25側から見て直線Lmの一方側(側縁部501側)では、リブ56の第1部位561の延長線La上に、オイルストレーナ5で覆われていない領域Rxが位置している。
変速機ケース2の下部の開口20では、オイルパン25側から見てオイルストレーナ5で覆われていない領域RxにオイルOLが滞留する傾向がある。
上記のように構成すると、排出孔41aから吸込口52aに向かうオイルOLが、オイルストレーナ5で覆われていない領域Rxへと迂回して、最終的に吸込口52aに到達する。
この際に、開口20におけるオイルストレーナ5で覆われていない領域Rxに滞留しているオイルが、移動経路Pxに沿って流れるオイルOLに取り込まれるので、吸込口52aにより多くのオイルを供給できる。
すなわち、リブ56の第1部位561を設けたことで、排出孔41aから吸込口52aに向かうオイルOLの移動経路(道のり)が長くなり、オイルOLの流れが生じていなかった領域RxにもオイルOLの流れを生じさせることができる。
これにより、オイルOLの流れが生じていなかった領域RxのオイルOLが、排出孔41aから領域Rxを経由して吸込口52aに向かうオイルOLの流れに取り込まれるので、吸込口52aに到達するオイルOLの量が多くなる。
本実施形態にかかるオイルストレーナ5は、以下の構成を有している。
(3)リブ56は、オイルパン25側から見て直線Lmの他方側(側縁部502側)に位置する第2部位562を有している。
オイルパン25側から見て第2部位562は、排出孔41aとオイルストレーナ5の側縁部502との間を、直線Lmの長手方向における吸込口52a側から、排出孔41aの反対側まで横切る範囲に設けられている。
このように構成すると、排出孔41aから排出されたオイルOLは、直線Lmの他方側(側縁部502側)に位置する側縁部502側への移動が、第2部位562により制限される。
直線Lmから見て一方側に位置する側縁部501側には、変速機ケース2の開口20のうち、オイルストレーナ5で覆われていない領域Rxが位置しており、この領域Rxには、オイルOLが滞留している。
そのため、第2部位562を設けたことにより、排出孔41aから排出されたオイルOLの多くを領域Rxに向かう方向に誘導できる。これにより、多くのオイルOLが、領域Rxを通って吸込口52a側に到達する。よって、領域Rxに滞留しているオイルOLが、排出孔41aから吸込口52aに向けて流れるオイルOLに取り込まれて、吸込口52aに到達する。これにより、吸込口52aにより多くのオイルを供給できる。
本実施形態にかかるオイルストレーナ5は、以下の構成を有している。
(4)リブ56は、排出孔41aから見て吸込口52aとは反対側に、直線Lmを横切って設けられた第3部位563を有している。
オイルパン25側から見てリブ56は、直線状の第1部位561と、円弧状の第2部位562と、直線状の第3部位563と、が直列に連なったU字形状に形成されている。
U字形状を成すリブ56は、第1部位561と第3部位563との間の開口を、変速機ケース2の開口20におけるオイルストレーナ5で覆われていない領域Rxに向けている。
このように構成すると、排出孔41aから排出されたオイルOLを、オイルOLが滞留している領域Rx(直線Lmの一方側(側縁部501側))に向けて誘導できる。
排出孔41aから吸込口52aに向けて流れるオイルOLに、領域Rxに滞留しているオイルOLを取り込むことができるので、吸込口52aにより多くのオイルを供給できる。
なお、前記したようにリブ56は、コントロールバルブボディ3との干渉を避ける高さで形成されている。そのため、U字形状のリブ56を設けたことで、排出孔41aから排出されたオイルOLの多くが領域Rx側に誘導される。一方で、排出孔41aから排出されたオイルOLの一部は、リブ56を乗り越えて、オイルストレーナ5の領域Rxとは反対側の側縁部502を迂回して吸込口52aに到達する。
そのため、U字形状のリブ56が持つ第2部位562は、排出孔41aから排出されたオイルOLの側縁部502側への移動を、低減させる機能を発揮する。
本実施形態にかかるオイルストレーナ5は、以下の構成を有している。
(5)オイルパン25側から見て第1部位561と第3部位563は、第2部位562から離れるにつれて、互いの離間距離W1が広くなるように設けられている。
このように構成すると、排出孔41aから排出されたオイルOLのうちの領域Rx側に誘導されるオイルOLは、拡散しつつ領域Rxを通過する。これにより、領域Rxに滞留しているオイルOLのより多くを取り込んで吸込口52aに誘導できる。
本実施形態にかかるオイルストレーナ5は、以下の構成を有している。
(6)リブ56は、オイルストレーナ5の構成素材と同じ素材で、オイルストレーナ5と一体に形成されている。
このように構成すると、オイルストレーナ5を作製する際に、リブ56も一緒に作製できる。
リブ56をオイルストレーナ5とは別体に設けると、リブ56の作製工程と、リブ56をオイルストレーナ5に設置する工程が必要になり、一体に形成する場合よりも作製に関わる工程が増える結果、作製コストが高くなる。
一体に形成することで、作製コストの上昇を抑制できる。
(7)オイルストレーナ5内の空間Sは、厚み方向に交差する向きで配置された不織布製のフィルタ531を持つフィルタ53(フィルタ材)により、厚み方向で隣接する2つの空間S1、S2に区画されている。
厚み方向は、オイルストレーナ5を備える無段変速機(自動変速機)の車両における設置状態を基準とした鉛直線VLに沿う方向である。
このように構成すると、フィルタ53の面積を広くして、オイルポンプOP側に吸引されるオイルOLの総量を増やすことができる。
オイルポンプOPの他に電動オイルポンプEOPが設けられている場合には、オイルポンプOPと電動オイルポンプEOPで1つのオイルストレーナ5を共用できる。
オイルポンプOPと電動オイルポンプEOPの各々にオイルストレーナ5を1つずつ設ける場合よりも設置に必要なスペースを削減できるとともに、コストの低減が可能である。
(8)コントロールバルブボディ3内には、オイルOLの調圧弁が複数設けられている。
排出孔41aは、オイルストレーナ5を介して吸引されたオイルOLを最初に調圧する第1調圧弁41(調圧弁)の排出孔である。
吸引されたオイルOLを最初に調圧する第1調圧弁41の排出孔41aは、排出するオイルOLの量が最も多いので、より多くのオイルOLを吸込口52aに誘導できる。
コントロールバルブボディ3で分配、調圧されたオイルOLは排出孔41aから勢いよく排出される。排出されたオイルOLは、オイルストレーナ5のコントロールバルブボディ3との対向部(上面)に衝突したのち、リブ56により開口20内の領域Rxに誘導される。
そのため、誘導されたオイルOLは、領域Rx内に滞留しているオイルOLを取り込んで、吸込口52aに戻ることになるので、オイルパン25内のオイル不足が発生しにくくなる。また、この効果は、低温時だけでなく高温時にも発揮されて、オイルパン25側へのオイルOLの戻り性が改善する。
図5は、変形例にかかるリブ56Aを説明する図である。
図5の(a)は、排出孔41aから排出されたオイルOLの移動経路を説明する図であって、オイルストレーナ5周りをオイルパン25側の下方から見た図である。
図5の(b)は、リブ56Aの配置を説明する図であって、オイルストレーナ5をコントロールバルブボディ3側の上方から見た図である。
なお、図5の(a)では、オイルストレーナ5のコントロールバルブボディ3側の上面(図5の(a)における紙面奥側の面)に設けられたリブ56Aを仮想線で示している。さらに、図5の(a)では、オイルストレーナ5と重なる位置に設けられた変速機ケース2側の排出孔41aを仮想線で示している。図5の(b)では、オイルストレーナ5におけるオイルパン25側(図5の(b)における紙面奥側の面)に開口する吸込口52aを仮想線で示している。
前記した実施形態では、リブ56が、第1部位561と、第2部位562と、第3部位563とを直列に繋げて、排出孔41aの直下の位置を囲むように略U字形状に形成したものである場合を例示した。
リブの形状は、この形状にのみ限定されるものではなく、例えば、図5に示すような形状のリブ56Aとしても良い。
リブ56Aは、前記したリブ56の第2部位562に相当する部分を有しておらず、一対の直線状の突起564(第1部位)、突起565(第3部位)から構成される。これら突起564、565は、コントロールバルブボディ3側の上方に突出しており、コントロールバルブボディ3との干渉を避ける高さで形成されている。
突起564は、アッパケース51における排出孔41aと吸込口52aとの間の領域に設けられている。突起564は、排出孔41aの中心C1と吸込口52aの中心C2とを通る直線Lmを、他方側(側縁部502側)から一方側(側縁部501側)に横切る向きで設けられている。
突起565は、排出孔41aから見て吸込口52aとは反対側の領域に、直線Lmを他方側(側縁部502側)から一方側(側縁部501側)に横切る向きで設けられている。
突起564と突起565は、直線Lmを挟んで一方側(側縁部501側)の長さのほうが他方側(側縁部502側)の長さよりも長くなっている。
突起564と突起565は、直線Lmから一方側(側縁部501側)に離れるにつれて、直線Lm方向の離間距離W1が広くなる向きで、直線Lmに対して交差している。
突起564の他方側(側縁部502側)の端部564aと、突起565の他方側(側縁部502側)の端部565aとの離間距離W2が最小となっている。
図5の(a)に示すように、突起564、565の延長線La、Lb上には、開口20におけるオイルストレーナ5で覆われていない領域Rxが位置している。
これら突起564側の延長線Laと突起565側の延長線Lbの間に、オイルパン25側から見て、開口20におけるオイルストレーナ5で覆われていない領域Rxが位置している。
リブ56Aの作用を説明する。
図5の(a)に示すようにコントロールバルブボディ3では、オイルパン25側から見てオイルストレーナ5と重なる領域に、前記した排出孔41aが開口している。
オイルパン25側から見てオイルストレーナ5では、排出孔41aの直下の位置を間に挟んで、リブ56Aを構成する一対の突起564、565が設けられており、オイルパン25側から見て排出孔41aは、一対の突起564、565の間に位置している。
そのため、排出孔41aから排出されたオイルOLは、一対の突起564、565の間の領域に排出される。ここで、一対の突起564、565は、直線Lmから領域Rx側に向かうにつれて、直線Lm方向の離間距離W1が広くなっている。
そのため、一対の突起564、565の間に排出されたオイルOLの多くは、直線Lmから見て領域Rxが位置する一方側(側縁部501側)のほうに流れることになる。
これにより、排出孔41aから排出されたオイルOLの多くは、開口20におけるオイルストレーナ5で覆われていない領域Rxを迂回して、オイルストレーナ5の一方側の側縁部501側からオイルパン25側の下方に戻されることになる。
そうすると、排出孔41aから領域Rxを迂回してオイルの吸込口52aに向かうオイルOLの流れ(移動経路Px)が形成されて、排出孔41aから排出されたオイルOLが吸込口52aに到達するまでの移動距離(道のり)が長くなる。
オイルの移動経路Pxに沿って流れるオイルOLは、移動経路Pxの近傍にあるオイルOLを移動経路に引き寄せるので、移動経路の近傍にあるオイルOLが、排出孔41aから吸込口52aに向かうオイルの流れに取り込まれる。
そのため、移動距離(道のり)が長くなった分だけ、取り込まれるオイルOLの量が多くなるので、より多くのオイルOLを吸込口52aに供給できる。
これにより、排出されたオイルOLの吸込口52aへの戻りが改善されるので、エア吸いが起こりにくくなる。
また、排出孔41aから排出されたオイルOLの一部は、オイルストレーナ5の他方側の側縁部502側からオイルパン25側の下方に戻されることになる。
そのため、リブ56Aを設けて側縁部501側にオイルの流れを積極的に形成した場合であっても、オイルストレーナ5の側縁部502側にも、吸込口52aに向かうオイルの流れを確実に形成できる。
よって、オイルストレーナ5の周りにオイルOLを滞留させることなく、吸込口52a側にオイルを誘導できるので、吸込口52aに到達するオイルOLの量を確保することができる。
このように、変形例にかかるリブ56Aを有するオイルストレーナ5は、以下の構成を有している。
(9)オイルパン25側から見てリブ56Aは、
吸込口52aと排出孔41aとの間の領域で、吸込口52aと排出孔41aとを通る直線Lmを横切って設けられた突起564(第1部位)と、
排出孔41aから見て吸込口52aとは反対側に、直線Lmを横切って設けられた突起565(第2部位)と、を有している。
オイルパン25側から見て突起564と突起565は、直線Lmの長手方向に間隔をあけて設けられていると共に、直線Lmから一方側(側縁部501側)に離れて領域Rxに近づくにつれて、直線Lm方向の離間距離W1が広くなっている。
このように構成すると、排出孔41aから排出されたオイルOLの多くが、オイルストレーナ5の側縁部501側からオイルパン25側の下方に戻される一方で、オイルOLの一部が、オイルストレーナ5の側縁部502側からオイルパン25側の下方に戻される。
側縁部501側には、オイルOLが滞留する領域Rxが位置しており、排出孔41aから排出されたオイルOLの多くは、領域Rxを迂回して吸込口52aに到達する。これにより、吸込口52aに向けて移動するオイルOLが、領域Rxに滞留するオイルOLを取り込みつつ吸込口52aまで到達するので、吸込口52aに到達するオイルOLの量を確保することができる。
また、オイルストレーナ5の側縁部502側にも、吸込口52aに向かうオイルOLの流れを形成できる。これにより、オイルストレーナ5の周りにオイルOLを滞留させることなく、吸込口52a側により多くのオイルを誘導できるので、吸込口52aに到達するオイルOLの量を確保することができる。
また、排出孔41aから排出されるオイルOLの粘度が低い場合には、オイルOLの流れがリブ65Aによって拡散される。
そうすると、粘度が低いオイルOLと、オイルストレーナ5の周りの比較的に粘度が高いオイルOLとが混ざり合う機会を確保しつつ、混ざり合う時間を長くできる。
混ざり合う時間を長くできると、比較的に粘度が高かったオイルOLの粘度が低くなるので、吸込口52aへのオイルOLの戻りが改善する。
以上の通り、本件発明にかかる実施形態を説明した。本件発明は、上記した態様のみに限定されない。発明の技術的な思想の範囲内で適宜変更可能である。

Claims (6)

  1. 変速機ケースの下部開口を塞ぐオイルパンと、前記下部開口内に設置されたコントロールバルブボディとの間に配置されたオイルストレーナであって、
    前記コントロールバルブボディは、前記オイルストレーナとの対向部にオイルの排出孔を有しており、
    前記オイルストレーナは、前記オイルパンとの対向部にオイル吸込口を有すると共に、前記コントロールバルブボディとの対向部の表面に、前記コントロールバルブボディ側に突出するリブを有しており、
    前記オイルパン側から見て、前記オイル吸込口と前記排出孔は、位置をずらして設けられており、
    前記オイルパン側から見て前記リブは、前記オイル吸込口と前記排出孔との間の領域で、前記オイル吸込口と前記排出孔とを通る直線を横切って設けられており、
    前記オイルパン側から見た前記直線の一方側には、前記オイルパン側から見た前記下部開口に、前記オイルストレーナで覆われていない領域があり、
    前記オイルパン側から見て前記直線の一方側では、前記リブの第1部位の延長線上に、前記オイルストレーナで覆われていない領域が位置している、
    オイルストレーナ。
  2. 前記リブは、前記オイルパン側から見て前記直線の他方側に位置する第2部位を有しており、
    前記オイルパン側から見て前記第2部位は、前記排出孔と前記オイルストレーナの外周部との間を、前記直線の長手方向における前記オイル吸込口側から、前記排出孔の反対側まで横切る範囲に設けられている、請求項に記載のオイルストレーナ。
  3. 前記リブは、
    前記排出孔から見て前記オイル吸込口とは反対側に、前記直線を横切って設けられた第3部位を有しており、
    前記オイルパン側から見て前記リブは、前記第1部位と、前記第2部位と、前記第3部位と、からU字形状に形成されている、請求項に記載のオイルストレーナ。
  4. 前記オイルパン側から見て前記第1部位と前記第3部位は、前記第2部位から離れるにつれて、互いの離間距離が広くなるように設けられている、請求項に記載のオイルストレーナ。
  5. 前記リブは、
    前記排出孔から見て前記オイル吸込口とは反対側に、前記直線を横切って設けられた第3部位を有しており、
    前記オイルパン側から見て前記第1部位と前記第3部位は、前記直線に沿う方向に間隔をあけて設けられていると共に、前記直線から前記一方側に離れるにつれて、互いの離間距離が広くなるように設けられている、請求項に記載のオイルストレーナ。
  6. 前記リブは、前記オイルストレーナの構成素材と同じ素材で、前記オイルストレーナと一体に形成されている、請求項1から請求項の何れか一項に記載のオイルストレーナ。
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