JP6945487B2 - 細胞又は組織の凍結保存液 - Google Patents

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Description

本発明は、細胞又は組織の凍結保存に用いられる凍結保存液に関する。
生物の細胞又は組織の優れた保存技術は、様々な産業分野で求められている。一般に、生体内から採取された細胞又は組織は、たとえ培養液の中であっても、次第に活性が失われていくことから、生体外での細胞又は組織の長期間の培養は好ましくない。そのため、生体活性を失わせずに長期間保存するための技術が重要である。優れた保存技術によって、採取された細胞又は組織をより正確に分析することが可能となり、より高い生体活性を保ったまま細胞又は組織を移植に用いることで、移植後の生着率の向上が望める。さらに、優れた保存技術は、生体外で培養した培養皮膚、生体外で構築したいわゆる細胞シートのような移植のための人工の組織を、順次生産して保存しておき、必要なときに使用することも可能となり、研究・医療の面だけではなく、産業面においても大きなメリットが期待できる。
細胞又は組織の保存方法として、例えば緩慢凍結法が知られている。この方法では、まず、例えばリン酸緩衝生理食塩水等の生理的溶液に耐凍剤を含有させることで得られた凍結保存液に、細胞又は組織を浸漬する。該耐凍剤としては、グリセロール、エチレングリコール等の化合物が用いられる。該保存液に、細胞又は組織を浸漬後、比較的遅い冷却速度(例えば0.3〜0.5℃/minの速度)で、−30〜−35℃まで冷却することにより、細胞内外又は組織内外の溶液が十分に冷却され、該保存液の粘性が高くなる。このような状態で、該保存液中の細胞又は組織をさらに液体窒素の温度(−196℃)まで冷却すると、細胞内又は組織内とその周囲の微少溶液がいずれも非結晶のまま固化するガラス化が起こる。ガラス化により、細胞内外又は組織内外が固化すると、実質的に分子の動きがなくなるので、ガラス化された細胞又は組織を液体窒素中に保存することで、半永久的に保存できると考えられる。
しかしながら、緩慢凍結法では、比較的遅い冷却速度で冷却する必要があるために、凍結保存のための操作に時間を要するという問題がある。また、冷却速度を制御するための装置又は治具を必要とする問題がある。加えて、緩慢凍結法では、細胞外又は組織外の保存液中に氷晶が形成されるので、細胞又は組織が該氷晶により物理的に損害を受けるおそれがある。
上記した緩慢凍結法での問題点を解決するための方法として、ガラス化凍結保存法が提案されている。ガラス化凍結保存法とは、グリセロール、エチレングリコール、DMSO(ジメチルスルホキシド)などの耐凍剤を多量に含む凍結保存液の凝固点降下により、氷点下でも氷晶ができにくくなる原理を用いたものである。この凍結保存液を急速に液体窒素中で冷却させると氷晶を生じさせないまま固化させることができる。このように固化させることをガラス化凍結という。
前記ガラス化凍結保存法の具体的な操作としては、凍結保存液に細胞を浸漬させ、その後、液体窒素の温度(−196℃)で冷却する。ガラス化凍結保存法は、このような簡便かつ迅速な工程であるために、凍結保存のための操作に長い時間を必要としない他、温度制御をするための装置又は治具を必要としないという利点がある。
ガラス化凍結法を用いると、原理的には、細胞内外のいずれにも氷晶が生じないために凍結時及び融解時の細胞への物理的障害(凍害)を回避することができるが、適切なガラス化凍結を成し得るためには、ガラス化に用いる保存液に含有される耐凍剤の濃度を高いものとしなければならない。一方で、凍結保存液に含まれる高濃度の耐凍剤は細胞にとっての化学的毒性が高いため、細胞毒性を低減する観点では、可能な限り濃度を低くすることが好ましい。低濃度の耐凍剤を含有する凍結保存液でガラス化凍結を行うためには、凍結速度を速める必要があることが知られている。
細胞又は組織の凍結速度を速める観点から、凍結保存時には細胞又は組織の周囲に存在する凍結保存液量は少ない方が好ましい。細胞又は組織の周囲に存在する凍結保存液が少ないほど凍結対象の熱容量が少なくなり、細胞又は組織の凍結速度が速くなり、ガラス化凍結にとっては好ましいといえる。さらに、細胞又は組織の周囲に存在する凍結保存液が少ないことは、凍結後の融解時においても、凍結保存液が速やかに融解液中に希釈され、細胞又は組織中への再氷晶形成を抑制する観点で好ましい。さらには、融解時に融解液中に混入する耐凍剤の濃度を低くすることができ、耐凍剤に由来する化学的毒性を低減する観点からも好ましい。
ガラス化凍結保存法を用いた細胞又は組織の凍結保存については、様々な方法で、様々な種類の細胞又は組織を用いた例が示されている。例えば、特許文献1では、動物又はヒトの生殖細胞又は体細胞へのガラス化凍結保存法の適用が、凍結保存及び融解後の生存率の点で、極めて有用であることが示されており、5.5Mエチレングリコール及び1Mスクロースを含有する凍結保存液、40質量%エチレングリコール及び0.3Mトレハロースを含有する凍結保存液等が記載されている。
ガラス化凍結保存法は、主にヒトの生殖細胞を用いて発展してきた技術であるが、最近では、iPS細胞やES細胞への応用も広く検討されている。また、非特許文献1では、ショウジョウバエの胚の保存にガラス化凍結保存法が有効であったことが示されている。さらに、特許文献2では、植物培養細胞や組織の保存において、ガラス化凍結保存法が有効であることが示されている。前者においては、エチレングルコール、グリコール、プロピレングリコール、グリセロール、DMSOを耐凍剤として含有する凍結保存液が記載され、後者においては、凍結保存液が含有する耐凍剤(凍結保護剤)として、DMSO、プロピレングリコール、グリセロール、ポリエチレングリコール、ブタンジオール、ホルムアミド、プロパンジオール、ソルビトール、マンニトール等が例示されている。このように、ガラス化凍結保存法は広く様々な種の細胞及び組織の保存に有用であることが知られている。
特許文献3では、卵子又は胚を、凍結保存液と共に保存液除去材の上に載置し、下部から吸引することで卵子又は胚の周囲に付着した余分な凍結保存液を除き、優れた生存率で凍結保存させる方法が提案され、該凍結保存液はエチレングリコール、グリセロール及びスクロースを含有する。
また、特許文献4には、緩慢凍結法における細胞又は組織の凍結保存液として、主に細胞の保護、つまりは優れた生存率の達成を目的として、1.5%のポリビニルアルコールを含有する凍結保存液が提案され、特許文献5及び特許文献6には、ガラス化凍結保存法における凍結保存液が含有する細胞保護物質又は凍結保護物質として、ポリビニルアルコールがそれぞれ記載されている。
特許第3044323号公報 特開2008−5846号公報 国際公開第2011/070973号パンフレット 特開2005−261413号公報 特開2010−213692号公報 特開2013−111017号公報
Steponkus et al.,Nature 345:170−172(1990)
上述の通り、ガラス化凍結保存においては、細胞又は組織を、少量の凍結保存液とともに載置することにより、細胞又は組織の優れた生存性が達成されるが、少量の凍結保存液とともに細胞又は組織を載置し凍結した場合、凍結後に融解する際、細胞又は組織の種類や状態等によって、しばしばシート上の卵子又は胚が載置部表面に固着してしまい、これらを回収する際に高い技量が要求されるという問題があった。さらには、作業者が凍結に好ましい状態である、より少量の凍結保存液で細胞又は組織を凍結保存するほど、凍結後に融解する際に、細胞又は組織が載置部表面に固着する問題が顕著であった。
特に、特許文献3では、胚または卵子を載置する部分にガラス化保存液除去材を用いることにより、細胞又は組織の周囲に付着した余分な凍結保存液を作業者が除く必要はなく、余分な凍結保存液を除き、少量の凍結保存液とともに凍結するという点では良好な作業性が得られるものの、保存液吸収体が保存液を吸収する際に、細胞又は組織が保存液吸収体にとりわけ強固に固着することが稀にあり、細胞又は組織を回収する際に特に高い技量が要求される場合があった。
本発明は、細胞又は組織の凍結保存作業を容易かつ確実に行うことが可能な、細胞又は組織の凍結保存液を提供することを主な課題とする。より具体的には、凍結作業時のピペット操作において良好な作業性を示し、かつ、融解作業時に、細胞又は組織が載置部表面に固着することなく、細胞又は組織を容易に回収することができる凍結保存液を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、以下の手段によって、上記課題を解決できることを見出した。
(1)ケン化度が84mol%以下のポリビニルアルコールを含有することを特徴とする凍結保存液。
上記(1)の発明によれば、細胞又は組織をガラス化凍結保存する際に、凍結作業時のピペット操作において良好な作業性を示し、かつ、融解作業時に、細胞又は組織が載置部表面に固着することなく、細胞又は組織を容易に回収することができる凍結保存液を提供することができる。
本発明の凍結保存液は、細胞又は組織を凍結保存する際に用いられるものである。本発明において細胞とは、1個の細胞または複数の細胞からなる生物の細胞集団を含むものである。複数の細胞からなる細胞集団とは単一の種類の細胞から構成されるコロニー状あるいはクラスター状の細胞集団でも良いし、複数の種類の細胞から構成されるコロニー状あるいはクラスター状の細胞集団でも良い。また、組織とは、単一の種類の細胞から構成される組織でも良いし、複数の種類の細胞から構成される組織でも良く、細胞以外に細胞外マトリックスのような非細胞性の物質を含むものでも良い。
本発明の凍結保存液は、凍結保存作業に用いるものであり、好ましくはガラス化凍結保存作業に用いるものである。より詳細には、本発明の凍結保存液は、クライオトップ法をはじめとする胚又は卵子の凍結保存に好ましく用いることができる。
クライオトップ法における凍結作業は、一般に以下のような手順で行われる。胚や卵子等の細胞又は組織を平衡化液に浸漬した後に、ピペット等の細管状の治具を用いて、細胞又は組織を少量の平衡化液と共に取り出し、凍結保存液中に移動させる。細胞又は組織を所定時間、凍結保存液中に浸漬させた後に、少量の凍結保存液と共に取り出し、細胞又は組織を凍結保存用治具が有するシート上に少量の凍結保存液と共に滴下付着させる。この際に、滴下した凍結保存液が多い場合はピペット等の細管状の治具を用いて余分な凍結保存液を除く操作を行う。その後、細胞又は組織を載置したシートを液体窒素等の冷却媒体に浸漬させて凍結する。なお、凍結作業においては、細胞又は組織中の水分を脱水させ、耐凍剤を含む溶液に置換させることを目的とし、平衡化液中又は凍結保存液中において、細胞又は組織を細管状の治具を用いてピペッティングする作業がなされることがある。次に融解作業について説明する。細胞又は組織を融解する際には、シート上に載置された細胞又は組織を冷却媒体から取り出し、融解液中に浸漬させて融解する。本発明の凍結保存液を用いると、融解時には容易に細胞又は組織を載置部上から回収できることから、細胞又は組織の凍結保存にかかる作業を容易にかつ確実に行うことができる。
本明細書におけるガラス化凍結とは、比較的遅い冷却速度(例えば0.3〜0.5℃/minの速度)で凍結する所謂緩慢凍結法とは異なり、極低温の冷却媒体(例えば液体窒素)を用いて速い冷却速度で、氷晶形成を抑制しながら細胞又は組織を凍結させる方法をさす。ガラス化凍結における冷却速度は、例えば、チノー社製シース型熱電対(先端外径0.3mm)を用いて測定される0℃から−150℃までの冷却速度が200℃/min以上である。
本発明の凍結保存液は、ケン化度が84mol%以下のポリビニルアルコールを含有する。
ポリビニルアルコールは、凍結保存液においては、細胞保護物質又は凍結保護物質としての役割が知られ、主に凍結融解後の生存性を向上させる目的で含有させることが知られている。前述した特許文献4によれば、同様に凍結保護物質として添加するタンパク質の代替物質として胚細胞の骨格を維持する作用があることが記載されている。
本発明の凍結保存液が含有するポリビニルアルコールは、ケン化度が84mol%以下である。より好ましくは、76mol%以下である。下限は65mol%以上であることが好ましい。上記範囲のケン化度のポリビニルアルコールを用いると、凍結保存作業の融解作業時に、細胞又は組織を載置部上から容易に回収することができる。なお、本発明におけるケン化度は、単一のポリビニルアルコール組成物における平均ケン化度のことである。
本発明の凍結保存液が含有するポリビニルアルコールの含有量は、0.1〜3質量%であることが好ましい。含有量が0.1質量%を下回る場合には、融解作業時の良好な剥離性が得られない場合がある。一方、含有量が3質量%を上回る場合には、凍結保存液の粘性が高すぎるために、ピペット等の細管状の治具操作などのハンドリングに支障が生じる場合があり、凍結保存液中でのピペッティング作業や凍結保存液から細胞又は組織を取り出す際の作業性が低下する場合がある。ポリビニルアルコールのより好ましい含有量は0.7〜2.2質量%である。
本発明の凍結保存液は、有機溶媒系耐凍剤を含有することが好ましい。有機溶媒系耐凍剤としては、エチレングリコール、DMSO(ジメチルスルホキシド)、グリセロール、プロピレングリコール、プロパンジオール等の有機溶媒系耐凍剤を好適に用いることができる。有機溶媒系耐凍剤は単独で用いても良いし、二種類以上を併用して用いても良い。本発明の凍結保存液中の該有機溶媒系耐凍剤の濃度は、20〜50容量%であることが好ましい。より好ましくは25〜45容量%である。
本発明の凍結保存液は、浸透圧調整及びガラス化性能(耐凍性能)付与の観点から、糖類を含有することができる。糖類としては、スクロース、トレハロース、グルコース、ラフィノース、ラクトース、マルトース、マンノース、ガラクトース、フルクトースを好適に用いることができる。糖類は単独で用いても良いし、二種類以上を併用して用いても良い。本発明のガラス化凍結保存液中の該糖類の濃度は、0.2〜1Mであることが好ましく、より好ましくは、0.3〜0.7Mである。
本発明の凍結保存液は、粘度調整や細胞保護効果の観点で、高分子化合物を含有することができる。高分子化合物としては、例えば、ポリエチレングリコール、フィコール(スクロースとエピクロロヒドリンの共重合体)、デキストラン、ポリビニルピロリドン、アルブミン等の高分子化合物、または、ヒアルロン酸、ジェランガム、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム等のアルギン酸誘導体およびその塩、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体およびその塩等の増粘性多糖類等が例示される。
本発明の凍結保存液は、その他、血清のような生物由来材料を含有することができる。血清は、その構成成分が未だ完全に解明されていないものの、凍結時の細胞保護効果を目的として、広く用いられている。
本発明の凍結保存液を用いた凍結作業において、細胞又は組織を凍結保存液に浸漬させる時間(細胞を凍結保存液と接触させてから、冷却溶媒で冷却を開始するまでの時間)は、用いる凍結保存液の組成によるものの、多くの場合、凍結保存液の化学的毒性を避けるという観点で、3分以内が好ましい。より好ましくは1分30秒以内である。
本発明の凍結保存液を用いた凍結保存作業は、細胞又は組織の平衡化処理の後に、凍結保存液に細胞又は組織を浸漬させた後、極低温の冷却媒体を用いて細胞をガラス化凍結させることが好ましい。速やかな冷却速度で凍結させることで、氷晶の形成が少ない状態で細胞が凍結保存されることが期待される。冷却媒体としては、液体窒素を用いることが好ましい。
速やかな冷却速度で凍結させるために、細胞又は組織を、少量の凍結保存液とともに載置することが一般になされ、これにより、細胞又は組織の優れた生存性が達成される。一方で、少量の保存液とともに細胞又は組織を載置し凍結した場合、凍結後に融解する際、細胞又は組織の種類や状態等によって、しばしばシート上の細胞又は組織が載置部表面に固着してしまい、これらを回収する際に高い技量が要求されるという問題がある。特に、特許文献3に提案されているような濾紙等の吸収体を用いて余分なガラス化液を除く方法では、優れた冷却速度が達成される一方で、細胞又は組織の固着がより顕著になる問題があるが、本発明の凍結保存液を用いると、融解時に細胞又は組織が容易に剥離できることから、好適に使用できる。
凍結保存された細胞は、細胞のガラス化状態が維持される極低温環境下で保存することで半永久的に保存することができる。ガラス化状態が維持される温度は、凍結保存液の組成によって異なるが、多くの場合−150℃以下が好ましい。このような温度が維持される環境としては、液体窒素保存容器中、気相窒素保存容器中が好ましい。
以上、本発明の凍結保存方法における凍結作業について説明してきた。次に、融解作業について説明する。
本発明の凍結保存液を用いた細胞又は組織の融解作業は、クライオトップ法のように一般に知られている方法によって行うことができる。凍結保存されたシート上に載置された細胞又は組織を取り出し、37℃に温調された融解液中に直接接触させることで、凍結保存液と細胞又は組織を融解させるとともに凍結保存液を希釈する。この際、融解液中で、細胞又は組織をシート上から剥離する。シート上から細胞又は組織を穏やかに剥離することが、凍結・融解後の生存性の観点で好ましい。剥離した細胞又は組織は、所定時間後に、融解液中から、希釈液中に移し、所定時間浸漬させ、さらには洗浄液中に移す。このような作業により、徐々に浸透圧を変化させ、細胞内又は組織内の耐凍剤を希釈・除去し、穏やかな培養条件に戻していく作業がなされる。
本発明の凍結保存液を用いて凍結保存することができる細胞として、例えば、哺乳類(例えば、人(ヒト)、牛、豚、馬、ウサギ、ラット、マウス等)の卵子、胚、精子等の生殖細胞;人工多能性幹細胞(iPS細胞)、胚性幹細胞(ES細胞)等の多能性幹細胞が挙げられる。また、初代培養細胞、継代培養細胞、及び細胞株細胞等の培養細胞が挙げられる。また、細胞は、一又は複数の実施形態において、線維芽細胞、膵ガン・肝ガン細胞等のガン由来細胞、上皮細胞、血管内皮細胞、リンパ管内皮細胞、神経細胞、軟骨細胞、組織幹細胞、及び免疫細胞等の接着性細胞が挙げられる。さらに、凍結保存することができる組織として、同種又は異種の細胞からなる組織、例えば、卵巣、皮膚、角膜上皮、歯根膜、心筋等の組織が挙げられる。本発明は、特にシート状構造を有する組織(例えば、細胞シート、皮膚組織など)の凍結保存に好適である。本発明の凍結保存用治具は、直接生体から採取した組織だけでなく、例えば、生体外で培養し増殖させた培養皮膚、生体外で構築したいわゆる細胞シート、特開2012−205516号公報で提案されている三次元構造を有する組織モデルのような人工の組織の凍結保存についても、好適に用いることができる。本発明の凍結保存液は、上記のような細胞又は組織の凍結保存液として好適に用いることができる。
以下に本発明を実施例によりさらに詳細に示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
L−グルタミン、フェノールレッド、25mMのHEPES(4−(2−hydroxyethyl)−1−piperazineethanesulfonic acid)を含む市販のMedium199培地(Life Technologies製)を基礎液として、有機溶媒系耐凍剤としてエチレングリコールを15容量%とDMSO(ジメチルスルホキシド)を15容量%、糖類としてスクロースを0.5M、抗生物質としてゲンタマイシンを50mg/L、ポリビニルアルコールである株式会社クラレ製のPVA505(ケン化度73.5mol%)を0.5質量%含有する実施例1の凍結保存液を作製した。
(実施例2)
PVA505の含有量を0.5質量%にかえて、0.9質量%とした以外は実施例1と同様にして、実施例2の凍結保存液を作製した。
(実施例3)
PVA505の含有量を0.5質量%にかえて、1.8質量%とした以外は実施例1と同様にして、実施例3の凍結保存液を作製した。
(実施例4)
PVA505の含有量を0.5質量%にかえて、2.5質量%とした以外は実施例1と同様にして、実施例4の凍結保存液を作製した。
(実施例5)
PVA505を添加せず、ポリビニルアルコールである株式会社クラレ製のPVA403(ケン化度80mol%)を0.9質量%含有させた以外は実施例1と同様にして、実施例5の凍結保存液を作製した。
(比較例1)
ポリビニルアルコールであるPVA505を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして、比較例1の凍結保存液を作製した。
(比較例2)
PVA505を添加せず、ポリビニルアルコールである日本合成化学工業株式会社製のゴーセノール(登録商標)EG05P(ケン化度88mol%)を0.9質量%含有させた以外は実施例1と同様にして、比較例2の凍結保存液を作製した。
(比較例3)
PVA505を添加せず、ポリビニルアルコールである株式会社クラレ製のPVA617(ケン化度95mol%)を0.9質量%含有させた以外は実施例1と同様にして、比較例3の凍結保存液を作製した。
<スフェアの調整>
細胞又は組織の剥離性の評価に用いるスフェアは以下のように調整した。マウス胚性線維芽細胞であるMEF細胞を培養シャーレ上で培養後、トリプシン処理により剥離、回収した。その後、住友ベークライト(株)製PrimeSurface96Uプレートに50細胞/ウェルの細胞数で播種し、浮遊培養することでスフェア形成を誘導した。培養3日後に直径約100μmのスフェアを得た。
<凍結保存用治具の準備>
細胞又は組織の凍結保存作業に用いる凍結保存用治具は以下のようにして準備した。透明PETフィルム上に接着層として、ヘンケルジャパン(株)製のホットメルトウレタン樹脂Purmelt(登録商標)QR 170−7141Pを乾燥時の固形分量30g/mとなるように塗布した。なお、接着層の塗布は載置部領域には行わず、周辺のみとした。接着層が完全硬化する前に、保存液吸収体として、アドバンテック東洋(株)製の親水化処理されたポリテトラフルオロエチレン多孔体(細孔径0.2μm、空隙率71%、厚み35μm)を貼り合わせ、これを細胞又は組織を載置する載置部とした。この載置部を1.5mm×20mmの大きさに裁断し、載置部の短辺側をスティック状のABS樹脂製把持部と接合させ、凍結保存用治具を作製した。
<凍結作業>
上記のように得たスフェアを培養液中から回収し、細管状の治具であるストリッパーピペッター(以下、ピペット)を用いて、少量の培養液とともに平衡化液中に移動させた。なお、平衡化液の組成は、前記Medium199培地を基礎液として、7.5容量%エチレングリコール、7.5容量%DMSO(ジメチルスルホキシド)、50mg/Lゲンタマイシンを含有させたものである。スフェアを平衡化液中で3分間浸漬させた後に、ピペットを用いて、少量の平衡化液とともに、実施例1〜5又は比較例1〜3の凍結保存液中に移した。スフェアを凍結保存液中で数回ピペッティングした後に、凍結保存液に浸漬後1分経過後のタイミングで、前記凍結保存用治具の載置部上にピペットを用いて、スフェアを極少量の凍結保存液とともに、滴下付着させた。スフェアを滴下付着後、凍結保存液が自動的に保存液吸収体に吸収される様子を顕微鏡下で確認しながら、余分な凍結保存液が概ね吸収されたことを確認した後に、凍結保存用治具の載置部上のスフェアを液体窒素に浸漬させ、凍結させた。以上が凍結作業である。凍結された凍結保存用治具は、融解作業を行うまでの間、液体窒素中で保存した。
<凍結作業における作業性の評価>
凍結作業における凍結保存液中でのピペット操作の際の作業性を以下の基準で評価した。これらの結果を表1の「凍結作業における作業性の評価」の項目に示す。
凍結作業における作業性は以下の基準で評価した。
○:ピペット操作が容易な液物性であり、凍結保存液中でのピペッティング等の作業性は良好であった。
△:ピペット操作にやや支障がある液物性であったが、凍結保存液中でのピペッティング等の一連の作業は可能であった。
×:ピペット操作に支障のある液物性であり、ピペット操作が困難であった。
<融解作業>
実施例1〜5または比較例1〜3の凍結保存液によって凍結作業を行ったスフェアを以下の操作によりそれぞれ融解操作を行った。液体窒素中から凍結したスフェアを含む凍結保存用治具を取り出し、37℃に温調した融解液中に、スフェアが載置された凍結保存用治具の載置部を浸漬した。融解液の組成は、前記Medium199培地を基礎液として、1Mのスクロース、50mg/Lゲンタマイシンを含有するものである。融解液中に浸漬した載置部を顕微鏡下で観察しながら、スフェアを載置部上から剥離することを試みた。なお、スフェアの剥離作業は以下のように行った。融解液に載置部を浸漬後、60秒間は静置しながらスフェアが載置部上から剥離する様子を観察した。融解液浸漬から60秒経過後にスフェアが剥離しなかった場合には、載置部をゆすってスフェアの剥離を試みた。
<融解作業における剥離性の評価>
融解作業における載置部上からのスフェアの剥離性を以下の基準で評価した。これらの結果を表1の「融解作業における剥離性の評価」の項目に示す。
融解作業における剥離性は以下の基準で評価した。
◎:融解液浸漬後60秒以内にスフェアが載置部上から剥離した。
○:融解液浸漬後60秒経過後、載置部をゆすってスフェアを載置部上から剥離できた。
×:スフェアを回収することが容易にできないほどに固着しており、剥離できなかったか、回収の際にスフェアを構成する細胞がバラバラになってしまった。
Figure 0006945487
表1の結果から、本発明の凍結保存液は、凍結作業時の作業性と融解作業時の剥離性に優れていることが分かる。
本発明は、牛などの家畜や動物の胚移植や人工授精、人への人工授精などの他、iPS細胞、ES細胞、一般に用いられている培養細胞、生体から採取した検査用又は移植用の細胞又は組織、生体外で培養した細胞又は組織などの凍結保存に用いることができる。

Claims (1)

  1. ケン化度が84mol%以下のポリビニルアルコールを含有することを特徴とする凍結保存液。
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