JP6944794B2 - 鉄系焼結合金およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄系焼結合金およびその製造方法に関する。
従来、硬さ、靱性が求められる鉄系焼結合金製の焼結部材では、残留オーステナイトを多くするためにNi元素が添加されたFe−Ni−Cu−Mo系合金が用いられている。しかし、Ni元素は高価なため、Fe−Ni−Cu−Mo合金系の鉄系焼結合金は、コストが高いという欠点がある。そこで、近年では、高価なNi元素を低減させたFe−Cu−C系合金等の検討がなされている。
なお、先行する特許文献1には、Niを用いることなく、焼結後の焼結体が焼入れ組織を呈するとともに、寸法精度に優れた鉄系焼結合金が開示されている。同文献には、具体的には、質量比で、Cr:2.5〜3.5%、Mo:0.4〜0.6%、Cu:0.5〜1.5%、C:0.4〜0.6%、残部Feおよび不可避不純物からなる組成を有し、焼結後の金属組織として、気孔を除く基地がマルテンサイト相、もしくは断面面積率で2〜20%のベイナイト相と残部がマルテンサイト相の混合組織からなる焼入れ組織を呈する鉄系焼結合金が記載されている。
特開2009−185328号公報
従来技術には、次の課題がある。Fe−Cu−C系合金からなる鉄系焼結合金を、高い寸法精度が要求され、かつ、高温環境下で長時間使用されるエンジン周りの部材等に用いると、経時的に部材の寸法が変化してしまう。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、高温環境下で長時間使用される部材に用いられた場合でも、部材の経時的な寸法変化を抑制可能な鉄系焼結合金を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、Cu:1.0質量%以上3.0質量%以下、C:0.4質量%以上1.1質量%以下を含み、残部がFeおよび不可避不純物からなる化学組成と
残留オーステナイトとマルテンサイトとを含む焼結組織とを有しており、
上記焼結組織中に、析出した状態にあるCuの金属間化合物を有しており、
X線吸収微細構造解析によるCuのK殻におけるエネルギー吸収端に見られるFe−Cu固溶体のピークの面積強度が1.620以下である、鉄系焼結合金にある。
本発明の他の態様は、Cu:1.0質量%以上3.0質量%以下、C:0.4質量%以上1.1質量%以下を含み、残部がFeおよび不可避不純物からなる化学組成と、残留オーステナイトとマルテンサイトとを含む焼結組織とを有する焼結合金に対して、その使用前に、
上記マルテンサイト中に固溶されていたCu元素を予め析出させるCu析出処理を施し、鉄系焼結合金を得る、鉄系焼結合金の製造方法にある。
上記鉄系焼結合金は、上記構成を有している。そのため、上記鉄系焼結合金より構成される部材が高温環境下で長時間使用された場合でも、部材の経時的な寸法変化を抑制することができる。これは、高温環境下での使用前に、マルテンサイト中に固溶されていたCu元素を予め析出させておくことで、高温環境下での使用中に、マルテンサイト中に固溶されていたCu元素の析出が抑制され、圧縮応力の緩和による残留オーステナイトのマルテンサイト変態が抑制されるためであると考えられる。
上記鉄系焼結合金の製造方法は、上記構成を有している。そのため、上記鉄系焼結合金の製造方法によれば、高温環境下で長時間使用される部材に用いられた場合でも、部材の経時的な寸法変化を抑制可能な鉄系焼結合金を得ることができる。
実験例1で作製した試験体の焼結組織であり、(a)は、225℃でCu析出処理した初期の試験体1の焼結組織、(b)は、耐久試験後の試験体1の焼結組織である。 実験例1で作製した試験体の焼結組織であり、(a)は、180℃でCu析出処理した初期の試験体2の焼結組織、(b)は、耐久試験後の試験体2の焼結組織である。 実験例1における、225℃でCu析出処理した初期の試験体1、耐久試験後の試験体1についてのX線吸収微細構造(XAFS)解析による吸収スペクトルである。 実験例1における、180℃でCu析出処理した初期の試験体2、耐久試験後の試験体2についてのX線吸収微細構造(XAFS)解析による吸収スペクトルである。 実験例1における、Cu析出処理時の処理温度と寸法変化率との関係を示したグラフである。
(実施形態1)
実施形態1の鉄系焼結合金について説明する。本実施形態の鉄系焼結合金は、Fe、CuおよびCを少なくとも含む化学組成と、残留オーステナイトとマルテンサイトとを含む焼結組織とを有しており、焼結組織中に、マルテンサイト中に固溶されていたCu元素が予め析出させてある。以下、これを詳説する。
系焼結合金は、具体的には、Cu、Cを含み、残部がFeおよび不可避不純物からなる化学組成を有している。
上記化学組成において、Cu含有量は、具体的には、1.0質量%以上3.0質量%以下とされる。Cu含有量が1.0質量%以上であると、部材強度を確保しやすくなる。Cu含有量が3.0質量%以下であると、強度向上効果と原料コストとのバランスに優れる。Cu含有量は、好ましくは、1.2質量%以上2.8質量%以下、より好ましくは、1.5質量%以上2.5質量%以下とすることができる。また、C含有量は、具体的には、0.4質量%以上1.1質量%以下とされる。C含有量が0.4質量%以上であると、成型後の焼結による焼入れ性を確保しやすくなるので、部材強度、部材硬さを確保しやすくなる。C含有量が1.1質量%以下であると、焼結組織中にセメンタイトが形成され難く、靱性の確保に有利である。C含有量は、好ましくは、0.5質量%以上1.0質量%以下、より好ましくは、0.6質量%以上0.9質量%以下とすることができる
鉄系焼結合金は、残留オーステナイトとマルテンサイトとを含む焼結組織とを有している。焼結組織は、鉄系焼結合金の断面をナイタール液でエッチング後、金属顕微鏡にて組織観察することにより把握することができる。
マルテンサイトにおけるCu含有量は、0.5質量%未満とすることができる。なお、マルテンサイトにおけるCu含有量は、高温環境下で使用される前の試料について、透過型電子顕微鏡を用いたエネルギー分散型X線分析(TEM−EDX分析)にて測定される値である。この構成によれば、高温環境下での使用時におけるマルテンサイトからのCu元素の析出抑制を確実なものとすることができる。そのため、この構成によれば、部材の経時的な寸法変化を抑制しやすい鉄系焼結合金が得られる。マルテンサイトにおけるCu含有量は、上記効果をより確実なものとするなどの観点から、好ましくは、0.4質量%以下、より好ましくは、0.3質量%以下、さらに好ましくは、0.2質量%以下、さらにより好ましくは、0.15質量%以下、さらにより一層好ましくは、0.1質量%以下とすることができる。
鉄系焼結合金では、焼結組織中に、マルテンサイト中に固溶されていたCu元素が予め析出させてある。つまり、鉄系焼結合金の製造時に、焼入れ工程で生じたマルテンサイトに一旦固溶したCu元素は、鉄系焼結合金が高温環境下で使用される前に、予め焼結組織中に析出した状態とされる。もっとも、マルテンサイト中に固溶されていたCu元素の全てが焼結組織中に予め析出されていなくてもよく、高温環境下での使用中に経時的な寸法変化を抑制できる限り、マルテンサイト中にCu元素が一部固溶したまま残されていてもよい。
鉄系焼結合金具体的には、焼結組織中に析出した状態にあるCuの金属間化合物を有す。この構成によれば、析出した周囲に歪を与え、ミクロ部分の硬さを増すことができるなどの利点がある。Cuの金属間化合物は、より具体的には、Fe−Cu金属間化合物を含むことができる。この構成によれば、酸化物等の非金属介在物としてCuが析出しないため、鉄系焼結合金の機械強度を低下させ難いなどの利点がある。
鉄系焼結合金において、Fe−Cu金属間化合物のピークの面積強度は、0.125以上とすることができる。なお、Fe−Cu金属間化合物のピークの面積強度は、高温環境下で使用される前の試料を用い、X線吸収微細構造(XAFS:X-ray Absorption Fine Structure)解析によるCuのK殻におけるエネルギー吸収端(Cu K−edge)に見られるFe−Cu金属間化合物のピークについて求めた面積強度のことである。この構成によれば、部材の経時的な寸法変化を抑制可能な鉄系焼結合金を確実なものとすることができる。Fe−Cu金属間化合物のピークの面積強度は、上記効果をより確実なものとする観点から、好ましくは、0.127以上、より好ましくは、0.130以上、さらに好ましくは、0.132以上とすることができる。なお、上記において、Fe−Cu金属間化合物の吸収スペクトルにおけるピークは、通常、2.0Å以上2.5Å以下の範囲に現れる。
鉄系焼結合金において、Fe−Cu固溶体のピークの面積強度は、1.620以下とされる。なお、Fe−Cu固溶体のピークの面積強度は、高温環境下で使用される前の試料を用い、上記X線吸収微細構造解析によるCuのK殻におけるエネルギー吸収端に見られるFe−Cu固溶体のピークについて求めた面積強度のことである。この構成によれば、部材の経時的な寸法変化を抑制可能な鉄系焼結合金を確実なものとすることができる。Fe−Cu固溶体のピークの面積強度は、上記効果をより確実なものとするなどの観点から、好ましくは、1.615以下、より好ましくは、1.610以下、さらに好ましくは、1.605以下、さらにより好ましくは、1.600以下とすることができる。なお、上記において、Fe−Cu固溶体の吸収スペクトルにおけるピークは、通常、2.25Å以上2.75Å以下の範囲に現れる。
鉄系焼結合金は、例えば、自動車のエンジン周りの部材(エンジン部材を含む)、空調冷熱機器用の部材(エアコン・コンプレッサー用のベーン、軸受け等)など、高い寸法精度が要求され、高温環境下で使用される部材に好適に用いることができる。自動車のエンジン周りの部材は、高い寸法精度が要求され、50℃〜180℃程度の高温環境下で使用されることが多い。そのため、鉄系焼結合金を自動車のエンジン周りの部材に適用した場合には、自動車の信頼性向上に寄与することができる。
本実施形態の鉄系焼結合金は、上記構成を有している。そのため、本実施形態の鉄系焼結合金より構成される部材が高温環境下で長時間使用された場合でも、部材の経時的な寸法変化を抑制することができる。これは、高温環境下での使用前に、マルテンサイト中に固溶されていたCu元素を予め析出させておくことで、高温環境下での使用中に、マルテンサイト中に固溶されていたCu元素の析出が抑制され、圧縮応力の緩和による残留オーステナイトのマルテンサイト変態が抑制されるためであると考えられる。
(実施形態2)
実施形態2の鉄系焼結合金の製造方法について説明する。
本実施形態の鉄系焼結合金の製造方法は、Fe、CuおよびCを少なくとも含む化学組成と、残留オーステナイトとマルテンサイトとを含む焼結組織とを有する焼結合金に対して、その使用前に、マルテンサイト中に固溶されていたCu元素を予め析出させるCu析出処理を施し、鉄系焼結合金を得るものである。
なお、本実施形態の鉄系焼結合金の製造方法は、実施形態1の鉄系焼結合金を製造しうる方法であり、本実施形態の解釈に当たり、適宜、実施形態1の記載を参照することができる。例えば、Cu析出処理を施す前の焼結合金の化学組成、焼結組織などについては、実施形態1を参照できる。また、予め析出させるCu元素は、具体的には、Cuの金属間化合物として析出させることができ、Cuの金属間化合物は、具体的には、Fe−Cu金属間化合物を含む構成とすることができる。これらについても、実施形態1を参照できる。また、Cu析出処理を施す前の焼結合金は、所定の化学組成を得るための原料粉末を含む焼結合金粉末を成型後、得られた成型体を焼結、焼入れすることによって準備することができる。なお、焼結合金粉末は、金型離型性向上等の目的で、焼結時に消失する潤滑剤などを含むこともできる。焼結合金粉末の製造、成型方法、上記焼結組織を得るための焼入れ条件等については、公知の粉末製法、方法、条件を適宜採用することができる。
Cu析出処理を施す前の焼結合金の焼結組織において、マルテンサイトのCu含有量は、具体的には、0.5質量%以上とすることができる。この構成によれば、Cuの固溶により残留オーステナイトを安定化させやすいなどの利点がある。なお、上記マルテンサイトのCu含有量は、Cu析出処理を施す前の焼結合金の試料について、上述したTEM−EDX分析にて測定される値である。
また、Cu析出処理を施した後の焼結組織において、マルテンサイトのCu含有量は、具体的には、0.5質量%未満とすることができる。なお、上記マルテンサイトのCu含有量は、Cu析出処理を施した後の焼結合金(つまり、得られた高温使用前の鉄系焼結合金)の試料について、上述したTEM−EDX分析にて測定される値である。この構成によれば、高温環境下での使用時におけるマルテンサイトからのCu元素の析出抑制を確実なものとすることができるので、部材の経時的な寸法変化を抑制しやすい鉄系焼結合金が得られる。上記マルテンサイトにおけるCu含有量は、上記効果をより確実なものとする観点から、好ましくは、0.4質量%以下、より好ましくは、0.3質量%以下、さらに好ましくは、0.2質量%以下、さらにより好ましくは、0.15質量%以下、さらにより一層好ましくは、0.1質量%以下とすることができる。
Cu析出処理は、具体的には、熱処理により実施することができる。より具体的には、Cu析出処理は、鉄系焼結合金より構成される焼結部材の使用温度と部材寿命とから求められる熱エネルギーと同等の熱エネルギーを与える温度による熱処理とすることができる。この構成によれば、焼結部材がその使用温度で部材寿命まで使用された際に当該焼結部材に加えられる全熱エネルギーと同等の熱エネルギーを与える温度による熱処理を予め施し、これにより焼結組織中にマルテンサイト中に固溶されていたCu元素を予め析出させることができる。そのため、この構成によれば、焼結部材の使用開始から部材寿命までの間にわたって、部材の経時的な寸法変化を抑制することが可能な鉄系焼結合金が得られる。
Cu析出処理時の処理温度は、寸法変化の抑制効果が大きくなるなどの観点から、好ましくは、200℃以上、より好ましくは、205℃以上、さらに好ましくは、210℃以上、さらにより好ましくは、215℃以上、さらにより一層好ましくは、220℃以上とすることができる。なお、Cu析出処理時の処理温度は、寸法変化の抑制効果の飽和、省エネルギー化などの観点から、例えば、300℃以下、好ましくは、250℃以下とすることができる。
本実施形態の鉄系焼結合金の製造方法は、上記構成を有している。そのため、本実施形態の鉄系焼結合金の製造方法によれば、高温環境下で長時間使用される部材に用いられた場合でも、部材の経時的な寸法変化を抑制可能な鉄系焼結合金を得ることができる。
以下、上記鉄系焼結合金およびその製造方法について、実験例を用いてより具体的に説明する。
<実験例1>
水アトマイズ法を用いて作製したFe−Mo合金粉末に、Cu粉、黒鉛粉、金型離型用の潤滑剤を添加することにより、焼結合金粉末を準備した。準備した焼結合金粉末は、焼結時に消失する潤滑剤成分を除外すると、Fe、CuおよびCを少なくとも含む化学組成を有している。具体的には、焼結合金粉末は、Cu:2.0質量%、C:0.75質量%、Mo:0.45質量%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなる化学組成を有している。原料に用いた上記Fe−Mo合金粉末の平均粒子径d50は、70〜80μm、上記銅粉の平均粒子径d50は、15〜20μm、上記黒鉛粉の平均粒子径d50は、15〜20μmであった。上記にいう平均粒子径d50は、レーザー回折・散乱法により測定した体積基準の累積度数分布が50%を示すときの粒子径(直径)である。
得られた焼結合金粉末をプレス成型機にて成型し、円板状の成形体を得た。この成形体を1100℃以上1150℃以下で15分間焼結した後、600℃/分の速度以上で焼入れの冷却を行った。なお、Cu元素は、焼入れにより生じるマルテンサイト中に固溶される。その後、得られた焼結合金よりなる円板状部材に対して所定の条件でCu析出処理を施し、試験体を得た。具体的には、焼結合金よりなる円板状部材を、室温から昇温速度3℃/分で225℃まで昇温し、225℃で1時間保持した後、降温速度3℃/分で室温まで冷却するという条件で熱処理して得られたものを、試験体1とした。また、焼結合金よりなる円板状部材を、室温から昇温速度3℃/分で180℃まで昇温し、180℃で1時間保持した後、降温速度3℃/分で室温まで冷却するという条件で熱処理して得られたものを、試験体2とした。
また、各試験体について、130℃で100時間保持するという耐久試験を実施した。なお、この耐久試験は、高温環境下で長時間使用された場合を簡易的に模擬したものである。以上により、225℃でCu析出処理した初期の試験体1、上記耐久試験後の試験体1、180℃でCu析出処理した初期の試験体2、上記耐久試験後の試験体2を得た。
金属顕微鏡(倍率1000倍)を用いて、各試験体の焼結組織を観察した。図1(a)に、225℃でCu析出処理した初期の試験体1の焼結組織を、図1(b)に耐久試験後の試験体1の焼結組織を示す。同様に、図2(a)に、180℃でCu析出処理した初期の試験体2の焼結組織を、図2(b)に耐久試験後の試験体2の焼結組織を示す。なお、図1(a)および図2(a)の焼結組織で示すように、符号Aは、残留オーステナイトであり、符号Mは、マルテンサイトであり、符号Pは、成型時に生じた孔である。
Cu析出処理した初期の試験体1および試験体2、耐久試験後の試験体1および試験体2について、X線吸収微細構造(XAFS)解析によりCuのK殻におけるエネルギー吸収端の吸収スペクトルを求めた。XAFS測定機器には、あいちシンクロトン光センター あいちSR(ビームライン:BL11S2、名称:硬X線XAFS II、測定手法:硬X線XAFS)を用いた。測定条件は、キャリブレーション条件:Cuフェルミ順位、測定方法:蛍光収量法、検出器:7chSDD(Silicon drift Detecter)、測定範囲:8684eV〜10000eVとした。その結果を、図3および図4に示す。
図3および図4によれば、焼結、焼入れ後に実施したCu析出処理によって、各焼結合金の焼結組織中に、マルテンサイト中に固溶されていたCu元素を予め析出させることができていることがわかる。また、マルテンサイト中に固溶されていたCu元素は、具体的には、Cuの金属間化合物、より具体的には、Fe−Cu金属間化合物として析出していることもわかる。また、初期と耐久試験後の各試験体について、図3および図4におけるFe−Cu固溶体、Fe−Cu金属間化合物のピークの面積強度を求めた。その結果を、表1に示す。
Figure 0006944794
表1によれば、焼結、焼入れ後のCu析出処理の段階で、つまり、高温環境下に曝される前の段階で、マルテンサイト中に固溶されていたCu元素を焼結組織中により多く析出させておくことにより、高温環境下に曝された後のFe−Cu固溶体の変化量を少なくできることがわかる。つまり、高温環境下に曝される前に、マルテンサイト中に固溶されていたCu元素を予め析出させておくことで、高温環境下に曝された時に、マルテンサイト中に固溶されていたCu元素の析出が抑制され、圧縮応力の緩和による残留オーステナイトのマルテンサイト変態が抑制されることがわかる。また、この結果によれば、Cu析出処理を、焼結部材の使用温度と部材寿命とから求められる熱エネルギーと同等の熱エネルギーを与える温度による熱処理にて行うことで、部材使用中における経時的な寸法変化を抑制することが可能になることがわかる。
次に、焼結、焼入れ後に行うCu析出処理の処理温度を変化させ、上述した耐久試験前後における試験体の同じ箇所における寸法変化率を測定した。なお、寸法測定には、3次元寸法測定器(東京精密社製、「XYZAX SVA fusion9/6/6」)を用いた。その結果を、図5に示す。
図5によれば、Cu析出処理の処理温度が高くなるほど、高温環境下での使用時における部材の経時的な寸法変化を抑制しやすくなることがわかる。また、Cu析出処理の処理温度を210℃以上とすることで、寸法変化率を低い状態で安定化させやすくなることもわかる。また、図5の結果と、上述の表1の結果とから、高温環境下で使用される前において、Fe−Cu金属間化合物のピークの面積強度を0.125以上、Fe−Cu固溶体のピークの面積強度を1.620以下としておくことで、高温環境下での使用時における部材の経時的な寸法変化を抑制可能な鉄系焼結合金を確実なものとすることが可能になることがわかる。
次に、上述した225℃でCu析出処理した初期の試験体1、耐久試験後の試験体1、180℃でCu析出処理した初期の試験体2、耐久試験後の試験体2について、TEM−EDX分析により、マルテンサイトのCu含有量を測定した。その結果、225℃でCu析出処理した初期の試験体1におけるマルテンサイトのCu含有量は、0.1質量%であった。225℃でCu析出処理した試験体1の耐久試験後におけるマルテンサイトのCu含有量は、0.1質量%であった。180℃でCu析出処理した初期の試験体2におけるマルテンサイトのCu含有量は、0.5質量%であった。180℃でCu析出処理した試験体2の耐久試験後におけるマルテンサイトのCu含有量は、0.1質量%であった。
上記結果から、高温環境下で使用される前において、マルテンサイトのCu含有量を0.5質量%未満としておくことで、高温環境下での使用時におけるマルテンサイトからのCu元素の析出抑制を確実なものとすることが可能となり、部材の経時的な寸法変化を抑制しやすい鉄系焼結合金が得られるといえる。
本発明は、上記各実施形態、各実験例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、各実施形態、各実験例に示される各構成は、それぞれ任意に組み合わせることができる。
以下、参考形態の例を付記する。
項1.
Fe、CuおよびCを少なくとも含む化学組成と、
残留オーステナイトとマルテンサイトとを含む焼結組織とを有しており、
上記焼結組織中に、上記マルテンサイト中に固溶されていたCu元素が予め析出させてある、鉄系焼結合金。
項1において、鉄系焼結合金は、Fe、CuおよびCを少なくとも含む化学組成を有している。化学組成は、他にも、Mo、Ni等の元素を含むことができる。したがって、鉄系焼結合金は、具体的には、Cu、Cを少なくとも含むFe基合金、Cu、C、Moを含むFe基合金、Cu、C、Mo、Niを含むFe基合金などより構成されることができる。鉄系焼結合金は、より具体的には、Cu、Cを含み、残部がFeおよび不可避不純物からなる化学組成、Cu、C、Moを含み、残部がFeおよび不可避不純物からなる化学組成、または、Cu、C、Mo、Niを含み、残部がFeおよび不可避不純物からなる化学組成を有している。
項1の鉄系焼結合金における上記化学組成において、Cu含有量は、具体的には、1.0質量%以上3.0質量%以下とすることができる。Cu含有量が1.0質量%以上であると、部材強度を確保しやすくなる。Cu含有量が3.0質量%以下であると、強度向上効果と原料コストとのバランスに優れる。Cu含有量は、好ましくは、1.2質量%以上2.8質量%以下、より好ましくは、1.5質量%以上2.5質量%以下とすることができる。また、C含有量は、具体的には、0.4質量%以上1.1質量%以下とすることができる。C含有量が0.4質量%以上であると、成型後の焼結による焼入れ性を確保しやすくなるので、部材強度、部材硬さを確保しやすくなる。C含有量が1.1質量%以下であると、焼結組織中にセメンタイトが形成され難く、靱性の確保に有利である。C含有量は、好ましくは、0.5質量%以上1.0質量%以下、より好ましくは、0.6質量%以上0.9質量%以下とすることができる。また、Mo含有量は、具体的には、0.2質量%以上0.7質量%以下とすることができる。Mo含有量が0.2質量%以上であると、成型後の焼結による焼入れ性を確保しやすくなるので、部材強度、部材硬さを確保しやすくなる。Mo含有量が0.7質量%以下であると、強度向上効果と原料コストとのバランスに優れる。Mo含有量は、好ましくは、0.3質量%以上0.6質量%以下、より好ましくは、0.35質量%以上0.55質量%以下とすることができる。Niは、高価な元素であるため、少ないほど好ましいが、残留オーステナイトの形成に寄与する元素でもある。そのため、Niは、積極的に添加させる必要性は小さいが、上記化学組成中に含まれていてもよい。Ni含有量は、好ましくは、0.20質量%以下、より好ましくは、0.15質量%以下、さらに好ましくは、0.10質量%以下とすることができる。Ni低減の観点から、Niは、不可避不純物として含まれる程度がよい。
項2.
上記Cu元素は、Cuの金属間化合物として析出している、項1に記載の鉄系焼結合金。
項3.
上記Cuの金属間化合物は、Fe−Cu金属間化合物を含む、項2に記載の鉄系焼結合金。
項4.
X線吸収微細構造解析によるCuのK殻におけるエネルギー吸収端に見られる上記Fe−Cu金属間化合物のピークの面積強度が0.125以上である、項3に記載の鉄系焼結合金。
項5.
X線吸収微細構造解析によるCuのK殻におけるエネルギー吸収端に見られるFe−Cu固溶体のピークの面積強度が1.620以下である、項1〜項4のいずれか1項に記載の鉄系焼結合金。
項6.
透過型電子顕微鏡を用いたエネルギー分散型X線分析にて測定される上記マルテンサイトにおけるCu含有量が0.5質量%未満である、項1〜項5のいずれか1項に記載の鉄系焼結合金。
項7.
自動車のエンジン周りの部材に用いられる、項1〜項6のいずれか1項に記載の鉄系焼結合金。
項8.
Fe、CuおよびCを少なくとも含む化学組成と、残留オーステナイトとマルテンサイトとを含む焼結組織とを有する焼結合金に対して、その使用前に、
上記マルテンサイト中に固溶されていたCu元素を予め析出させるCu析出処理を施し、鉄系焼結合金を得る、鉄系焼結合金の製造方法。
項9.
上記Cu析出処理は、上記鉄系焼結合金より構成される焼結部材の使用温度と部材寿命とから求められる熱エネルギーと同等の熱エネルギーを与える温度による熱処理である、項8に記載の鉄系焼結合金の製造方法。
項10.
上記Cu析出処理を施した後の焼結組織における、透過型電子顕微鏡を用いたエネルギー分散型X線分析にて測定される上記マルテンサイトのCu含有量が0.5質量%未満である、項8または項9に記載の鉄系焼結合金の製造方法。

Claims (8)

  1. Cu:1.0質量%以上3.0質量%以下、C:0.4質量%以上1.1質量%以下を含み、残部がFeおよび不可避不純物からなる化学組成と
    残留オーステナイトとマルテンサイトとを含む焼結組織とを有しており、
    上記焼結組織中に、析出した状態にあるCuの金属間化合物を有しており、
    X線吸収微細構造解析によるCuのK殻におけるエネルギー吸収端に見られるFe−Cu固溶体のピークの面積強度が1.620以下である、鉄系焼結合金。
  2. 上記Cuの金属間化合物は、Fe−Cu金属間化合物を含む、請求項1に記載の鉄系焼結合金。
  3. X線吸収微細構造解析によるCuのK殻におけるエネルギー吸収端に見られる上記Fe−Cu金属間化合物のピークの面積強度が0.125以上である、請求項2に記載の鉄系焼結合金。
  4. 透過型電子顕微鏡を用いたエネルギー分散型X線分析にて測定される上記マルテンサイトにおけるCu含有量が0.5質量%未満である、請求項1〜のいずれか1項に記載の鉄系焼結合金。
  5. 自動車のエンジン周りの部材に用いられる、請求項1〜のいずれか1項に記載の鉄系焼結合金。
  6. Cu:1.0質量%以上3.0質量%以下、C:0.4質量%以上1.1質量%以下を含み、残部がFeおよび不可避不純物からなる化学組成と、残留オーステナイトとマルテンサイトとを含む焼結組織とを有する焼結合金に対して、その使用前に、
    上記マルテンサイト中に固溶されていたCu元素を予め析出させるCu析出処理を施し、鉄系焼結合金を得る、鉄系焼結合金の製造方法。
  7. 上記Cu析出処理は、上記鉄系焼結合金より構成される焼結部材の使用温度と部材寿命とから求められる熱エネルギーと同等の熱エネルギーを与える温度による熱処理である、請求項に記載の鉄系焼結合金の製造方法。
  8. 上記Cu析出処理を施した後の焼結組織における、透過型電子顕微鏡を用いたエネルギー分散型X線分析にて測定される上記マルテンサイトのCu含有量が0.5質量%未満である、請求項またはに記載の鉄系焼結合金の製造方法。
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