以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[宿泊施設チェックインシステム100]
図1に示すように、本発明の実施形態に係る宿泊施設チェックインシステム100は、本発明の施設利用管理システムの一例であり、施設管理装置10と、複数のチェックイン端末20(本発明の操作端末の一例)と、利用者端末30と、管理サーバ40とを含む。宿泊施設チェックインシステム100は、例えばホテル、旅館等の宿泊施設に導入される。
施設管理装置10は、例えば宿泊施設H1のフロント、事務室等に配置され、予約情報及び顧客情報を管理する。宿泊施設H1の管理者又は従業員は、施設管理装置10を操作することが可能である。チェックイン端末20は、例えば宿泊施設H1のフロント付近に配置され、宿泊客である利用者自身によるチェックイン手続き及びチェックアウト手続きの操作を受け付ける。施設管理装置10と複数のチェックイン端末20とは、宿泊施設H1に設置される有線LAN又は無線LANなどの通信網N1を介して通信可能である。チェックイン端末20は、1台設置されてもよいし複数台設置されてもよい。図1では、一例として、3台のチェックイン端末20を示している。利用者は、所望のチェックイン端末20を操作することが可能である。
施設管理装置10と複数の利用者端末30と管理サーバ40とは、インターネット、LAN、WAN、又は公衆電話回線などの通信網N2を介して通信可能である。
管理サーバ40は、宿泊施設H1の利用者(予約者、宿泊者)が宿泊施設H1に対して要望する事項(要望情報)を管理する。前記要望情報には、部屋の種別(和室、洋室、和洋室など)に関する要望情報と、禁煙部屋、喫煙部屋に関する要望情報と、貸出品(加湿器、ドライヤー、浴衣など)に関する要望情報とが含まれる。なお、前記要望情報は、部屋、貸出品に関する要望情報に限定されず、食事に関する要望情報(後述)を含んでもよい。管理サーバ40は、施設管理装置10から前記要望情報を取得して管理する。なお、管理サーバ40は、利用者端末30から前記要望情報を取得してもよい。
ここで、宿泊施設H1の利用者は、自身の利用者端末30を使用して、例えば、宿泊施設H1が運営するWEBサイトの宿泊予約ページにアクセスして宿泊予約(本発明の利用予約の一例)を行う。施設管理装置10は、宿泊予約された予約情報を取得して予約を管理する。なお、予約処理は、施設管理装置10で実行されてもよいし、施設管理装置10に通信網N2を介して接続された予約サーバ(不図示)で実行されてもよい。例えば前記予約サーバは、利用者から予約要求を受け付けて予約処理を実行し、予約が完了した場合に前記予約情報を施設管理装置10に通知する。また、利用者は、宿泊予約を行う際に必要に応じて要望情報を入力する。例えば、利用者は、禁煙部屋を希望する場合には禁煙部屋を要望情報として入力する。施設管理装置10は、宿泊施設H1について、禁煙部屋の空部屋を検索して空部屋が存在する場合に予約処理を行う。なお、利用者が希望する禁煙部屋の空部屋が存在しない場合には、利用者は、要望とは異なる喫煙部屋を予約する場合もある。
宿泊予約した利用者は、宿泊日に宿泊施設H1を訪れ、チェックイン端末20を操作してチェックイン手続きを行う。なお、宿泊予約をしないで宿泊施設H1に来訪した利用者は、チェックイン端末20において例えば空室検索(図9参照)を行って所望の客室を予約し、続けてチェックイン手続きを行うことが可能である。また利用者は、必要に応じてチェックイン端末20を操作してチェックアウト手続きを行う。また利用者は、チェックイン手続き又はチェックアウト手続きにおいて、利用代金の決済手続きを行う。
また、利用者は、チェックイン手続きにおいて、前記要望情報に対する操作を行うことが可能である。例えば、宿泊日当日に禁煙部屋の空部屋が発生した場合に、利用者はチェックイン端末20において、予約していた喫煙部屋から禁煙部屋に変更する手続きを行うことが可能である。また、利用者は、チェックイン端末20において、貸出品を借りる操作(貸し出し要求)を行うことが可能である。例えば、利用者は、自身が過去に宿泊施設H1を利用した際に借りた貸出品(例えば加湿器)を借りる操作(貸し出し要求)を行うことが可能である。
[利用者端末30]
図2に示すように、利用者端末30は、制御部31、記憶部32、操作表示部33、及び通信部34などを備える。利用者端末30は、宿泊施設H1を利用する利用者が所有する端末装置であり、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、携帯電話、又はタブレット端末のような情報処理装置である。利用者端末30は、周知の構成を適用することができる。
通信部34は、利用者端末30を有線又は無線で通信網N2に接続し、通信網N2を介して施設管理装置10などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部33は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチキーを含むタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部32は、各種の情報を記憶するフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体又は記憶装置である。例えば、記憶部32には、制御部31に各種処理を実行させるための制御プログラムが記憶されている。例えば、前記制御プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、利用者端末30に電気的に接続されるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部32に記憶される。
制御部31は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性のメモリである。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性のメモリであり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリ(作業領域)として使用される。そして、制御部31は、前記ROM又は記憶部32に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより利用者端末30を制御する。
具体的に、制御部31は、受付処理部311、表示処理部312、完了通知取得部313などの各種の処理部を含む。なお、制御部31は、前記CPUで前記制御プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、制御部31に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。また、前記制御プログラムは、複数のプロセッサーを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
受付処理部311は、利用者が操作表示部33において操作した操作情報を取得する。つまり、受付処理部311は、利用者が操作表示部33を操作したことによって入力された情報を取得する。例えば、受付処理部311は、宿泊施設H1が運営するWEBサイトにおいて利用者が操作したログイン操作及び予約操作に応じた操作情報を取得する。
表示処理部312は、各種の情報を操作表示部33に表示させる。例えば、表示処理部312は、前記WEBサイトの宿泊予約ページを操作表示部33に表示させる。また表示処理部312は、その他の各種メッセージを操作表示部33に表示させる。
前記宿泊予約ページには、宿泊情報を入力する予約画面D1と、宿泊者(利用者)の情報(宿泊者情報)を登録する登録画面D2とが含まれる。図3は予約画面D1の一例を示す図であり、図4は登録画面D2の一例を示す図である。
予約画面D1には、宿泊日、宿泊日数、宿泊人数、部屋数、宿泊施設H1に到着する予定の時刻を表す到着予定時刻、部屋プランなどが含まれる。
利用者は、図3に示す予約画面D1において宿泊情報を入力した後、宿泊者情報登録ボタンを選択する。これにより、図4に示す登録画面D2が表示される。利用者は、引き続き、登録画面D2において宿泊者情報及び要望情報を登録する。
登録画面D2には、予約者の氏名を表す予約者名、宿泊者情報、要望情報などが含まれる。前記宿泊者情報は、宿泊者の氏名を表す宿泊者名、性別、生年月日、国籍、住所、電話番号、メールアドレス、支払方法などが含まれる。前記要望情報は、予約者が宿泊施設H1に対して要望する情報であり、客室の部屋タイプに対する要望、及び、貸出品に対する要望の少なくともいずれかの情報が含まれる。予約者は、自身が希望する要望情報を選択する。予約者は、図4に示す登録画面D2において宿泊者情報及び要望情報を登録した後、予約ボタンを選択する。これにより、宿泊予約が完了する。
図3及び図4に示す例では、利用者Aが予約者として、利用者A自身が一部屋の宿泊予約を行う場合を示している。なお、予約者は、利用者端末30において、複数人で一部屋を利用する予約(グループ予約)を行うことも可能である。グループ予約をする場合は、予約者は、複数人分の宿泊者情報及び要望情報を登録画面D2に登録する。例えば、予約者は、登録画面D2において、宿泊者一人ずつ、上述した各項目を個別に入力して登録する。
完了通知取得部313は、前記宿泊予約ページにおいて宿泊予約を完了した場合に、施設管理装置10から送信されてきた予約完了通知を取得する。前記予約完了通知には、予約完了時に施設管理装置10が発行した予約番号、及び宿泊予約の内容(予約内容)が含まれる。また、前記予約完了通知に、後述のチェックイン端末20におけるチェックイン手続きに利用可能なQRコード(登録商標)などの情報コードが含まれてもよい。前記情報コードには、例えば、利用者(宿泊者)を識別する利用者ID或いは会員ID等の利用者情報、前記予約番号などが含まれてもよい。完了通知取得部313が前記予約完了通知を取得すると、表示処理部312は、予約内容を操作表示部33に表示させる。
[施設管理装置10]
図2に示すように、施設管理装置10は、制御部11、記憶部12、操作表示部13、通信部14などを備える。施設管理装置10は、例えばパーソナルコンピュータ又はタブレット端末のような情報処理装置であってもよい。また、施設管理装置10は、所謂ホテル管理システム(Property Management System)を構築する情報処理装置又はクラウドサーバであってもよい。施設管理装置10は、予約を管理する予約管理機能と、顧客情報を管理する顧客情報管理機能とを備えている。なお、施設管理装置10は、さらに、客室管理、及び会計管理などの機能を備えてもよい。
通信部14は、施設管理装置10を有線又は無線で通信網N2に接続し、通信網N2を介して利用者端末30、管理サーバ40などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。また、通信部14は、施設管理装置10を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介してチェックイン端末20との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行する。
操作表示部13は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部12は、各種の情報を記憶するフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体又は記憶装置である。例えば、記憶部12には、制御部11に後述のチェックイン処理(図16等参照)を実行させるためのチェックイン処理プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、これらの制御プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、施設管理装置10に電気的に接続されるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部12に記憶される。
また、記憶部12には、利用者端末30から受け付けた宿泊予約の情報(予約情報)を含む予約管理データ121が記憶される。予約管理データ121は、宿泊予約を受け付けた複数の予約情報を含むデータベースであり、キーワード検索が可能なように記憶部12に記憶管理されている。なお、予約管理データ121は、チェックイン手続きが完了した利用者の宿泊状況の情報(宿泊情報)を表す宿泊者管理データを兼ねてもよい。この場合、予約管理データ121には、利用者がチェックイン手続きを完了したか否かを示すチェックイン状況、利用者に割り当てられた部屋番号などの宿泊情報が含まれてもよい。また、予約管理データ121の一部又は全部の情報は、宿泊台帳データ(不図示)に含まれてもよい。
図5は、予約管理データ121の一例を示す図である。図5には、2020年3月1日に宿泊施設H1を利用する複数の予約情報が予約番号(No.101〜105、・・・)ごとに登録された予約管理データ121が示されている。予約管理データ121には、予約者によって予約された予約内容が、予約番号ごとに登録管理されている。
予約管理データ121には、前記宿泊予約ページにおいて入力される宿泊情報及び宿泊者情報が登録される。図5では、説明の便宜上、一部の情報、具体的には、予約時に発行された予約番号、予約者名、宿泊日、宿泊者名(代表者名、同泊者名など)、部屋番号、到着予定時刻、チェックイン状況(チェックインの有無)が示されている。
図5のチェックイン状況の欄には、チェックイン手続きが完了したことを示す「済」、又は、チェックイン手続きが完了していないことを示す情報として「未」のいずれかが登録され、チェックイン手続きが完了するまではデフォルト値として「未」が登録される。
また、記憶部12には、宿泊施設H1を過去に利用した利用者の利用履歴情報を含む顧客管理データ122が記憶される。図6は、顧客管理データ122の一例を示す図である。顧客管理データ122には、顧客ごとに、顧客ID、顧客名、宿泊日、部屋番号、部屋タイプ、部屋評価、要望情報などが記憶される。前記宿泊日には、利用者が過去に宿泊した日付が登録される。前記部屋番号には、利用者が過去に宿泊した部屋の部屋番号が登録される。前記部屋タイプには、利用者が過去に利用した部屋のタイプ(例えば洋室、禁煙部屋)が登録される。前記部屋評価には、利用者がチェックアウトの際に選択した評価値が登録される。例えば、利用者が、チェックイン端末20においてチェックアウト手続きを行う際に、宿泊施設H1に関するアンケートに含まれる部屋の評価について回答(例えば5段階評価)した場合に、当該評価値が顧客管理データ122の前記部屋評価に登録される。前記要望情報は、利用者が要望した情報が登録される。具体的には、利用者が宿泊予約の際に登録した要望情報(図4参照)と、利用者がチェックイン手続きの際に選択した要望情報(図10〜図14参照)とが、顧客管理データ122の前記要望情報に登録される。
例えば、図6に示す顧客管理データ122では、利用者Aが過去に洋室の禁煙部屋を利用したこと、加湿器及びドライヤーを借りたこと、部屋評価「5」を選択したことを示す利用履歴情報が登録されている。また、顧客管理データ122では、利用者Bが過去に和室の喫煙部屋を利用したこと、予約の際に「禁煙」を希望していたこと、部屋評価「1」を選択したことを示す利用履歴情報が登録されている。すなわち、利用者Bの利用履歴情報では、利用者Bは予約の際に禁煙部屋を希望したものの、禁煙部屋の予約が取れず喫煙部屋を予約して利用したことを示している。
また、顧客管理データ122では、利用者Dが過去に洋室の喫煙部屋を利用したこと、予約の際に洋室を希望していたこと、ドライヤーを借りたこと、部屋評価「4」を選択したことを示す利用履歴情報が登録されている。なお、利用者Dが予約の際に部屋タイプ(和室又は洋室)の要望を登録しなかった場合において、チェックイン手続きにおいて利用者Dから部屋タイプの要望(例えば「洋室」)を受け付けた場合には、チェックイン手続きにおいて取得された要望情報が顧客管理データ122の前記要望情報に登録される。
また、顧客管理データ122では、利用者Eが過去に和室の禁煙部屋を利用したこと、予約の際に洋室を希望していたことを示す利用履歴情報が登録されている。すなわち、利用者Eの利用履歴情報では、利用者Eは予約の際に洋室部屋を希望したものの、洋室部屋の予約が取れず和室部屋を予約して利用したことを示している。
顧客管理データ122には、利用者がチェックアウト手続きを完了するごとに当該利用者に対応する利用履歴情報が登録される。なお、図6に示す例では、宿泊日ごとに利用履歴情報が登録されているが、顧客管理データ122は宿泊日の情報を含まなくてもよい。例えば、顧客管理データ122において、利用者ごとに直近の利用履歴情報のみが登録されてもよい。これにより、利用者の最近の要望、嗜好を顧客管理データ122に反映させることができる。
制御部11は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性のメモリである。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性のメモリであり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリ(作業領域)として使用される。そして、制御部11は、前記ROM又は記憶部12に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより施設管理装置10を制御する。
具体的に、制御部11は、予約処理部111、予約情報取得部112、出力処理部113、更新処理部114などの各種の処理部を含む。なお、制御部11は、前記CPUで前記チェックイン処理プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、制御部11に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記チェックイン処理プログラムは、複数のプロセッサーを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
予約処理部111は、利用者端末30において宿泊予約の操作が行われた場合に、予約可能であるか否かを判定し、予約可能である場合に予約処理を行う。具体的には、予約処理部111は、利用者端末30において入力された前記宿泊情報、前記宿泊者情報、及び前記要望情報を含む予約情報に基づいて予約処理を行う。予約処理が完了した場合、予約処理部111は、利用者端末30に予約完了通知を送信し、前記宿泊情報及び前記宿泊者情報を予約管理データ121(図5参照)に登録する。また、予約処理部111は、予約処理が完了した場合に、管理サーバ40に前記要望情報を出力する。管理サーバ40は、前記要望情報を取得すると要望管理データ421(図7参照)に登録する。
なお、本実施形態では、施設管理装置10において予約処理が行われる例について説明するが、例えば、施設管理装置10と利用者端末30との間に、利用者からの予約要求に応じて予約処理を実行する予約処理システムが介在していてもよい。この場合、施設管理装置10は、前記予約処理システムから出力される宿泊情報及び宿泊者情報を予約管理データ121に登録して管理する。また、管理サーバ40は、前記予約処理システムから出力される要望情報を要望管理データ421に登録して管理する。
予約情報取得部112は、後述するチェックイン処理(図16参照)が実行される場合に、記憶部12内の予約管理データ121から、チェックイン処理の対象である予約情報を取得する処理を行う。具体的には、チェックイン端末20に予約検索情報が入力されると、予約情報取得部112は、チェックイン端末20から出力される前記予約検索情報を取得して、前記予約検索情報に対応する予約情報を予約管理データ121から検索する。予約情報取得部112は、前記予約検索情報を含む予約情報が検索された場合に、当該予約情報を予約管理データ121から抽出する。予約情報取得部112は、抽出した予約情報を、チェックイン端末20に出力する。ここで、前記予約検索情報は、前記予約完了通知に含まれる情報であって、利用者の宿泊予約を特定することができるユニークな情報である。例えば、前記予約検索情報は、利用者の氏名、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス、予約番号などの各情報である。なお、電話番号や生年月日は、他人と重複する場合があるため、前記予約検索情報は、上述した各情報を組み合わせたものであることが好ましい。
例えば、図5に示す例では、チェックイン端末20から予約番号104又は予約者である利用者Aの氏名が入力されると、予約情報取得部112は、予約管理データ121において利用者Aの氏名を検索して、利用者Aに該当する予約情報(予約番号104の予約情報)を取得する。
なお、チェックイン端末20から、チェックイン手続きに利用可能なQRコードが読み取られた場合は、予約情報取得部112は、前記QRコードに含まれるユーザID、予約番号などを用いて、チェックイン処理の対象である予約情報を取得してもよい。この場合、QRコード或いはQRコードに含まれる情報が前記予約検索情報の一例である。
出力処理部113は、予約情報取得部112がチェックイン端末20から取得する前記予約検索情報に基づいて、利用者に対応する要望情報を管理サーバ40に要求する。具体的には、予約情報取得部112が前記予約検索情報に対応する予約情報を予約管理データ121から取得した場合に、当該予約情報に含まれる予約者又は宿泊者の要望情報を管理サーバ40に要求する。管理サーバ40は、施設管理装置10から前記要求を受信すると、当該要求に応じた要望情報を施設管理装置10に通知する。出力処理部113は、管理サーバ40から前記要望情報を受信すると、チェックイン端末20に出力する。チェックイン端末20は、チェックイン手続きにおいて、前記要望情報に応じた要望受付画面(図10〜図14参照)を表示させる。要望受付画面の具体例は後述する。
更新処理部114は、宿泊施設H1における利用者のチェックイン手続きの状況に応じて予約管理データ121(図5参照)を更新する。例えば、宿泊予約した予約者がチェックイン端末20において行ったチェックイン手続きが許可された場合に、更新処理部114は、予約管理データ121のチェックイン状況の欄に登録されている情報「未」を、チェックイン完了を示す情報「済」に更新する。更新処理部114は、チェックイン手続きが完了するごとにチェックイン状況を更新する。
また、更新処理部114は、宿泊施設H1における利用者のチェックアウト手続きが完了すると顧客管理データ122(図6参照)を更新する。例えば、利用者がチェックイン端末20においてチェックアウト手続きを完了させた場合に、更新処理部114は、利用者の顧客ID(例えば会員番号)に関連付けて、顧客名、宿泊日、部屋番号、部屋タイプ、部屋評価、要望情報などの利用履歴情報を顧客管理データ122に登録する。更新処理部114は、チェックアウト手続きが完了するごとに利用者の利用履歴情報を顧客管理データ122に登録する。なお、利用者によるチェックアウト手続きが不要な場合には、更新処理部114は、チェックアウト日になった時点で利用履歴情報を顧客管理データ122に登録してもよい。
また、更新処理部114は、宿泊施設H1における利用者のチェックアウト手続きが完了すると、チェックイン手続きにおいて取得した要望情報を管理サーバ40に出力する。例えば利用者Dがチェックイン手続きにおいて「ドライヤー」を借りる操作(貸し出し要求)を行っていた場合には、更新処理部114は、「ドライヤー」を利用者Dの要望情報として管理サーバ40に出力する。管理サーバ40は、前記要望情報を取得すると要望管理データ421(図7参照)に登録する。
[チェックイン端末20]
図2に示すように、チェックイン端末20は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、カードキー発行部24、読取部25、カメラ26、通信部27などを備える。チェックイン端末20は、例えばパーソナルコンピュータのような情報処理装置であってもよい。
図8は、チェックイン端末20の一例を示す外観図である。図8に示すように、チェックイン端末20において、利用者(操作者)は操作表示部23をタッチ操作することが可能となっている。利用者は、操作表示部23に表示される操作画面を操作しながらチェックイン手続きを行う。カメラ26は、チェックイン端末20の上部に設けられており、操作表示部23の上側に設けられている。カメラ26は、例えば利用者の顔画像を撮像する。チェックイン端末20には、クレジットカードなどのカード類を挿入するカード挿入部、ルームキーを発行するカード発行部、レシートなどの印刷媒体を排出する排出部、硬貨及び紙幣を投入する投入部などが含まれる。
通信部27は、チェックイン端末20を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して施設管理装置10との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部23は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
カメラ26は、利用者の顔を含む画像を撮像してデジタル画像データとして出力するデジタルカメラである。カメラ26は、ネットワークカメラであってもよい。また、カメラ26は、チェックイン端末20の正面の人を検知するセンサ機能を備えてもよい。
読取部25は、QRコードなどの情報コードを読み取る。また読取部25は、利用者の旅券(パスポート)、宿泊施設H1が発行する会員カード、身分証明書などをスキャンする機能を備えてもよい。読取部25によって読み取られた情報は、制御部21によって施設管理装置10に送られて、施設管理装置10の記憶部12に記憶される。
カードキー発行部24は、ルームキー(カードキー)を発行(排出)する。カードキー発行部24は、制御部21の指示に基づいてカードキーを発行する。例えば、カードキー発行部24は、チェックイン手続きにおいて利用者の認証が行われると、当該利用者に対応する情報(部屋ID、宿泊日情報など)を記憶させたICカード型のカードキーをチェックイン端末20から排出する。カードキーは、解錠装置(通信装置)との間の通信処理を介して部屋の解錠を行うICカードキーである。通信処理は、例えば非接触ICカードを利用した近距離無線通信手段が利用可能である。例えば、利用者はカードキーを解錠装置に近接させると、解錠装置が通信処理を介してカードキーの識別情報(部屋IDなど)の照合を行い、照合に成功すると部屋を解錠する。カードキーは、ICカードに限定されず、磁気カードであってもよい。
記憶部22は、各種の情報を記憶するフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体又は記憶装置である。例えば、記憶部22には、制御部21に後述のチェックイン処理(図16参照)を実行させるためのチェックイン処理プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、これらの制御プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、チェックイン端末20に電気的に接続されるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部22に記憶される。なお、前記チェックイン処理プログラムは、通信網N1を介してチェックイン端末20の記憶部22にダウンロードされてもよい。
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性のメモリである。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性のメモリであり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリ(作業領域)として使用される。そして、制御部21は、前記ROM又は記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することによりチェックイン端末20を制御する。
具体的に、制御部21は、図2に示すように、受付処理部211、表示処理部212、チェックイン処理部213、要望表示処理部214、ルームキー発行処理部215などの各種の処理部を含む。なお、制御部21は、前記CPUで前記チェックイン処理プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、制御部21に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記チェックイン処理プログラムは、複数のプロセッサーを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
受付処理部211は、宿泊施設H1の利用者がチェックイン端末20の操作表示部23において操作した操作情報を取得する。例えば、利用者が図9に示すチェックイン画面において前記チェックイン手続きを開始する操作を行うと、受付処理部211は、当該操作情報を取得する。前記チェックイン手続きには、利用者が外国人の場合に旅券をスキャンする手続き、予約番号、氏名、電話番号、住所などの宿泊者情報を入力する手続き、決済手続き、貸出品を要求する手続き、利用する部屋を変更する手続き、ルームキーを発行する手続きなどが含まれる。尚、利用者が、前記チェックイン手続きにおいて、利用者端末30(携帯端末)に表示されたQRコードを読取部25(図8参照)に翳した場合に、受付処理部211が、読み取った前記QRコードに含まれる前記宿泊者情報を取得してもよい。
表示処理部212は、各種の情報を操作表示部23に表示させる。例えば、表示処理部212は、チェックイン手続きにおいて、チェックイン手続きを開始する操作を受け付ける操作画面(図9参照)、チェックイン手続きに必要な情報を入力させるための各操作画面(不図示)、貸出品を要求する操作を受け付ける貸出品受付画面(図10、図11参照)、利用する部屋を変更する操作を受け付ける部屋受付画面(図12、図13、図14参照)、ルームキー(カードキー)を発行するカードキー発行画面(図15参照)を順次、操作表示部23に表示させる。表示処理部212は、その他の各種メッセージを操作表示部23に表示させる。尚、チェックイン端末20がチェックアウト手続きを行う機能を備える場合、チェックアウト手続きに必要な情報を入力させるための操作画面を順次、操作表示部23に表示させる。
チェックイン処理部213は、チェックイン手続きにおいて入力された情報に基づいて、利用者の認証を行う。例えば、チェックイン処理部213は、施設管理装置10に記憶される予約管理データ121(図5参照)を参照して、利用者が入力した氏名が予約管理データ121に含まれる宿泊者の氏名と一致する場合に当該利用者を認証してチェックイン手続きを許可する。なお、チェックイン処理部213は、例えば、利用者が入力した氏名の全部が予約管理データ121に含まれる宿泊者の氏名と一致する場合にチェックイン手続きを許可してもよいし、利用者が入力した氏名の一部が予約管理データ121に含まれる宿泊者の氏名と一致する場合にチェックイン手続きを許可してもよい。また、チェックイン処理部213は、読取部25においてスキャンした旅券画像と、カメラ26により撮像された利用者の顔画像とが一致する場合に当該利用者を認証してチェックイン手続きを許可してもよい。
またチェックイン処理部213は、利用者によるチェックインに必要な情報の入力が完了し、利用者の認証に成功した場合に、宿泊料金の支払い関する決済を行う。例えば、利用者がクレジットカードをチェックイン端末20のカード挿入部に挿入すると、チェックイン処理部213は、利用者が利用する決済事業者の決済サーバに決済要求を送信して決済処理を行う。
要望表示処理部214は、利用者のチェックイン手続きにおいて、施設管理装置10から宿泊者の要望情報を取得すると、当該要望情報に応じた要望受付画面を操作表示部23に表示させる。具体的には、要望表示処理部214は、顧客管理データ122の利用履歴情報に含まれる要望情報に対応する利用対象(貸出品、部屋など)を選択又は変更する操作を受け付ける要望受付画面(図10〜図14参照)を操作表示部23に表示させる。
例えば、要望表示処理部214は、顧客管理データ122から、チェックイン手続きにおいて入力される情報(例えば氏名)に基づいて特定される利用者に対応する要望情報を取得した場合に、当該利用者に応じた要望受付画面を操作表示部23に表示させる。また、要望表示処理部214は、利用者のチェックイン手続きが許可された場合に、当該利用者に応じた要望受付画面を操作表示部23に表示させる。
利用者は、要望受付画面において、貸出品を要求する操作、部屋を選択する操作、割り当てられた部屋の変更を要求する操作を行う。要望表示処理部214は、本発明の表示処理部の一例である。
ルームキー発行処理部215は、例えば前記要望情報に対する利用者の操作が終了するとルームキー(カードキー)を発行するルームキー発行処理を行う。前記ルームキー発行処理は、前記チェックイン処理に含まれてもよい。
制御部21は、利用者に対して前記ルームキーの発行を完了すると、前記チェックイン処理を終了してチェックイン手続きを終了する。宿泊予約した各宿泊者は、宿泊施設H1に到着すると、自らチェックイン端末20を操作して前記チェックイン手続きを行う。また、複数のチェックイン端末20は、並行して前記チェックイン処理を行うことが可能である。
[管理サーバ40]
図2に示すように、管理サーバ40は、制御部41、記憶部42、操作表示部43、通信部44などを備える。管理サーバ40は、例えばパーソナルコンピュータ又はタブレット端末のような情報処理装置であってもよい。また、管理サーバ40は、ホテル管理システムを構築する情報処理装置又はクラウドサーバであってもよい。また、施設管理装置10と管理サーバ40とは一体の情報処理装置であってもよい。すなわち、施設管理装置10が管理サーバ40の機能を備えてもよい。
通信部44は、管理サーバ40を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して施設管理装置10との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部43は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部42は、各種の情報を記憶するフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体又は記憶装置である。例えば、記憶部42には、制御部41に後述のチェックイン処理(図16等参照)を実行させるためのチェックイン処理プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、これらの制御プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、管理サーバ40に電気的に接続されるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部42に記憶される。
また、記憶部42には、施設管理装置10から取得した要望情報を含む要望管理データ421が記憶される。図7は、要望管理データ421の一例を示す図である。要望管理データ421には、顧客(利用者)ごとに、顧客ID、顧客名、部屋種別、喫煙/禁煙、貸出品などが記憶される。要望管理データ421には、宿泊施設H1の会員ごとに要望情報が登録されている。前記部屋種別は、利用者が希望する部屋の種別を示す要望情報であり、洋室又は和室の情報である。前記喫煙/禁煙は、利用者が希望する部屋が喫煙部屋であるか、禁煙部屋であるかを示す要望情報である。前記貸出品は、利用者が希望する貸出品を示す要望情報である。要望管理データ421には、利用者ごとに、予約情報及び利用履歴情報に基づく前記要望情報が登録される。
制御部41は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性のメモリである。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性のメモリであり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリ(作業領域)として使用される。そして、制御部41は、前記ROM又は記憶部42に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより管理サーバ40を制御する。
具体的に、制御部41は、図2に示すように、要望情報取得部411、要望情報管理部412、通知処理部413などの各種の処理部を含む。なお、制御部41は、前記CPUで前記チェックイン処理プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、制御部41に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記チェックイン処理プログラムは、複数のプロセッサーを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
要望情報取得部411は、施設管理装置10から前記要望情報を取得する。例えば、宿泊予約の際に利用者が要望情報を入力した場合、施設管理装置10は予約処理が完了すると前記要望情報を管理サーバ40に出力する。これにより、要望情報取得部411は、施設管理装置10から前記要望情報を取得する。例えば、利用者Aが宿泊施設H1を予約する際に「禁煙」、「洋室」を要望情報に入力した場合(図4参照)、要望情報取得部411は、施設管理装置10から前記要望情報を取得する。
また、チェックイン手続きの際に利用者が要望情報を入力した場合、施設管理装置10はチェックイン手続き又はチェックアウト手続きが完了すると前記要望情報を管理サーバ40に出力する。これにより、要望情報取得部411は、施設管理装置10から前記要望情報を取得する。例えば、利用者Aがチェックイン手続きの貸出品受付画面(図10参照)において、「加湿器」、「ドライヤー」を選択した場合、要望情報取得部411は、施設管理装置10から当該貸出品の要望情報を取得する。要望情報取得部411は、本発明の取得処理部の一例である。
要望情報管理部412は、要望管理データ421を管理する。具体的には、要望情報管理部412は、要望情報取得部411により取得される前記要望情報を要望管理データ421に登録する。また、要望情報管理部412は、要望情報取得部411により前記要望情報が取得されると、要望管理データ421に登録された要望情報を更新する。例えば、要望情報取得部411が宿泊予約において利用者Aの要望情報(「禁煙」、「洋室」)を取得した場合、要望情報管理部412は、利用者Aの顧客IDに関連付けて当該要望情報を要望管理データ421に登録する(図7参照)。また、例えば、要望情報取得部411がチェックイン手続きにおいて利用者Aの要望情報(「加湿器」、「ドライヤー」)を取得した場合、要望情報管理部412は、利用者Aの顧客IDに関連付けて当該要望情報を要望管理データ421に登録(更新)する(図7参照)。
通知処理部413は、チェックイン手続きにおいて施設管理装置10から利用者に対応する要望情報の要求を取得すると、当該利用者に対応する要望情報を施設管理装置10に通知する。例えば、利用者Aのチェックイン手続きにおいて、利用者Aの予約情報が予約管理データ121(図5参照)から検索(抽出)された場合に、施設管理装置10は管理サーバ40に利用者Aの要望情報の要求を出力する。通知処理部413は、施設管理装置10から前記要求を取得すると、要望管理データ421(図7参照)から利用者Aの要望情報を抽出して施設管理装置10に通知する。
[チェックイン処理]
以下、図16を参照しつつ、宿泊施設チェックインシステム100において実行されるチェックイン処理の一例について説明する。チェックイン処理は、施設管理装置10の制御部11、チェックイン端末20の制御部21、管理サーバ40の制御部41により実行される。例えば、制御部11,21,41は、前記チェックイン処理プログラムの実行を開始することによって、前記チェックイン処理の実行を開始する。なお、前記チェックイン処理は、施設管理装置10、チェックイン端末20、及び管理サーバ40における所定の操作に応じて途中で終了されることがある。
なお、本発明は、前記チェックイン処理に含まれる一又は複数のステップを実行する宿泊施設利用管理方法(本発明の施設利用管理方法の一例)の発明として捉えることができる。
また、以下に説明する前記チェックイン処理に含まれる一又は複数のステップが適宜省略されてもよい。また、前記チェックイン処理における各ステップは、同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、本実施形態では、制御部11,21,41に対応する複数のプロセッサーによって前記チェックイン処理における各ステップが分散して実行される場合を例に挙げて説明するが、他の実施形態では、1つのプロセッサーによって前記チェックイン処理における各ステップが実行されてもよい。
先ずステップS11において、チェックイン端末20の制御部21は、チェックイン端末20のチェックイン画面(図9参照)において利用者から前記チェックイン手続きを開始する操作を受け付けると、当該操作情報を取得する。制御部21は、前記チェックイン手続きを開始する操作を受け付けるまで待機する。制御部21が前記操作情報を取得すると、処理はステップS12に移行する。
ステップS12において、制御部21は、前記チェックイン手続きの操作画面(不図示)において利用者から宿泊者情報などを入力する操作を受け付ける。例えば、制御部21は、表示言語を選択する操作、利用者が外国人の場合に旅券をスキャンする操作、予約番号、氏名、電話番号、住所などの宿泊者情報を入力する操作を受け付ける。
次にステップS13において、制御部21は、前記チェックイン手続きにおいて入力された情報に基づいて、利用者の認証処理を実行する。前記認証処理では、制御部21は、施設管理装置10に記憶される予約管理データ121(図5参照)を参照して、利用者が入力した前記宿泊者情報(例えば氏名)が予約管理データ121の予約情報(例えば氏名)に一致する場合に当該利用者を認証してチェックイン手続きを許可する。利用者が認証された場合(S13:Yes)、処理はステップS14に移行する。
一方、利用者が認証されなかった場合(S13:No)、処理はステップS131に移行する。ステップS131では、制御部21は、チェックイン端末20におけるチェックイン手続きを中止して、利用者をフロントへ案内するメッセージなどを操作表示部23に表示させる。その後、前記チェックイン処理は終了する。
ステップS14では、制御部21は、宿泊料金の支払い関する決済処理を行う。なお、前記決済処理は、前記チェックイン処理に含まれず、チェックアウト処理に含まれてもよい。
次にステップS15において、制御部21は、貸出品の要望情報が存在するか否かを判定する。具体的には、制御部21は、施設管理装置10から管理サーバ40に出力される要求に対する応答に基づいてステップS15の判定処理を行う。例えば、利用者のチェックイン手続きが許可されると、施設管理装置10の制御部11は管理サーバ40に当該利用者に対応する貸出品の要望情報を要求する。管理サーバ40の制御部41は、前記要求を取得すると前記利用者に対応する貸出品の要望情報が要望管理データ421(図7参照)に登録されているか否かを判定して、判定結果を施設管理装置10に通知する。また、制御部41は、前記要望情報が要望管理データ421に登録されている場合に、当該要望情報を施設管理装置10に通知する。
チェックイン手続きを行う利用者に対応する貸出品の要望情報が存在する場合、すなわち当該利用者に対応する貸出品の要望情報が要望管理データ421に登録されている場合(S15:Yes)、制御部21は施設管理装置10から前記要望情報を取得し、処理はステップS16に移行する。一方、チェックイン手続きを行う利用者に対応する貸出品の要望情報が存在しない場合、すなわち当該利用者に対応する貸出品の要望情報が要望管理データ421に登録されていない場合(S15:No)、処理はステップS151に移行する。ステップS15は、本発明の取得ステップの一例である。
ステップS151では、制御部21は、貸出品の一覧が表示された貸出品受付画面P1(図10参照)を操作表示部23に表示させて、利用者の選択操作を受け付ける。図10に示す貸出品受付画面P1には、宿泊施設H1が貸し出し可能な全ての貸出品が一覧表示される。利用者は、希望する貸出品がある場合には貸出品受付画面P1において貸出品を選択して「次へ」のボタンを押下する。一方、利用者は、希望する貸出品がない場合には貸出品受付画面P1において貸出品を選択しないで「次へ」のボタンを押下する。ステップS151の後、処理はステップS17に移行する。ステップS151は、本発明の表示ステップ及び受付ステップの一例である。
一方、ステップS16では、制御部21は、要望情報に対応する貸出品が表示された貸出品受付画面P2(図11参照)を操作表示部23に表示させて、利用者の選択操作を受け付ける。図11に示す貸出品受付画面P2には、利用者に対応する要望情報に含まれる貸出品が表示される。例えば、要望管理データ421には利用者Aに対応する貸出品として、「加湿器」及び「ドライヤー」が登録されている。なお、ここでは、利用者Aが過去に宿泊施設H1を利用した際に「加湿器」及び「ドライヤー」を借りており、このときに要望情報として顧客管理データ122(図6参照)及び要望管理データ421(図7参照)に登録されたものである。このため、利用者Aが今回宿泊施設H1を利用する際のチェックイン手続きでは、制御部21は、過去に利用して要望情報として登録されている「加湿器」及び「ドライヤー」を含む貸出品受付画面P2(図11参照)を表示させる。すなわち、制御部21は、貸出品の一覧の中から利用者Aの要望、嗜好に合わせて貸出品を抽出して利用者A専用の貸出品受付画面P2を表示させる。また、利用者Aが宿泊予約の際に「加湿器」及び「ドライヤー」を要望情報として登録しなかったとしても、制御部21は、利用履歴情報に含まれる要望情報に応じて「加湿器」及び「ドライヤー」を含む貸出品受付画面P2を表示させる。
利用者Aは、過去の借りた貸出品を今回も借りることを希望する場合には貸出品を選択して「次へ」のボタンを押下する。一方、利用者Aは、貸出品を借りない場合には貸出品受付画面P2において貸出品を選択しないで「次へ」のボタンを押下する。また、利用者Aは、他の貸出品を借りることを希望する場合には、「貸出品一覧」のボタンを押下する。「貸出品一覧」のボタンが押下されると、制御部21は、図10に示す貸出品受付画面P1を操作表示部23に表示させて、利用者Aの選択操作を受け付ける。利用者により貸出品が選択された場合、施設管理装置10の制御部11は、例えば、前記貸出品の情報をスタッフに通知する。ステップS16の後、処理はステップS17に移行する。貸出品受付画面P1,P2は、本発明の要望受付画面の一例である。ステップS16は、本発明の表示ステップ及び受付ステップの一例である。
ステップS17では、制御部21は、部屋の要望情報が存在するか否かを判定する。具体的には、制御部21は、施設管理装置10から管理サーバ40に出力される要求に対する応答に基づいてステップS17の判定処理を行う。例えば、利用者のチェックイン手続きが許可されると、施設管理装置10の制御部11は管理サーバ40に当該利用者に対応する部屋の要望情報を要求する。管理サーバ40の制御部41は、前記要求を取得すると前記利用者に対応する部屋の要望情報が要望管理データ421(図7参照)に登録されているか否かを判定して、判定結果を施設管理装置10に通知する。また、制御部41は、前記要望情報が要望管理データ421に登録されている場合に、当該要望情報を施設管理装置10に通知する。
チェックイン手続きを行う利用者に対応する部屋の要望情報が存在する場合、すなわち当該利用者に対応する部屋の要望情報が要望管理データ421に登録されている場合(S17:Yes)、制御部21は施設管理装置10から前記要望情報を取得し、処理はステップS18に移行する。一方、チェックイン手続きを行う利用者に対応する部屋の要望情報が存在しない場合、すなわち当該利用者に対応する部屋の要望情報が要望管理データ421に登録されていない場合(S17:No)、処理はステップS171に移行する。ステップS17は、本発明の取得ステップの一例である。
ステップS171では、制御部21は、選択可能な部屋タイプ(禁煙、喫煙、和室、洋室など)の一覧が表示された部屋受付画面P3(図12参照)を操作表示部23に表示させて、利用者の選択操作を受け付ける。図12に示す部屋受付画面P3には、利用者がチェックイン手続きを行う時点で利用可能な部屋の部屋タイプが一覧表示される。利用者は、希望する部屋タイプがある場合には部屋受付画面P3において部屋タイプを選択して「次へ」のボタンを押下する。一方、利用者は、希望する部屋タイプがない場合には部屋受付画面P3において部屋タイプを選択しないで「次へ」のボタンを押下する。ステップS171の後、処理はステップS19に移行する。なお、宿泊施設H1では予約処理が完了した時点で利用者に対して部屋を割り当てる場合がある。この場合には、部屋受付画面P3には、利用者がチェックイン手続きを行う時点で変更可能な部屋の部屋タイプが一覧表示され、利用者は、変更を希望する部屋タイプがある場合に当該部屋タイプを選択する。ステップS171は、本発明の表示ステップ及び受付ステップの一例である。なお、ステップS171は省略されてもよい。
一方、ステップS18では、制御部21は、要望情報に対応する部屋タイプが表示された部屋受付画面P4(図13参照)を操作表示部23に表示させて、利用者の選択操作を受け付ける。図13に示す部屋受付画面P4には、利用者に対応する要望情報に含まれる部屋タイプが表示される。例えば、要望管理データ421には利用者Aに対応する部屋タイプとして、「洋室」及び「禁煙」が登録されている(図7参照)。
ここで、例えば、利用者Aが過去に宿泊施設H1を利用した際に「洋室」及び「禁煙」の部屋を利用して、アンケート等において当該部屋の評価に閾値(例えば「4」)以上の「5」をつけた場合に(図6参照)、施設管理装置10の更新処理部114は、当該部屋の部屋タイプを利用者Aの要望情報と判断して管理サーバ40に出力する。管理サーバ40の要望情報管理部412は、当該要望情報を要望管理データ421に登録する。
上記の例の場合、施設管理装置10は、予約処理において利用者Aに対して「洋室(禁煙)」の部屋を割り当てる。そして、利用者Aのチェックイン手続きでは、制御部21は、要望情報として登録されている「洋室(禁煙)」を表記した部屋受付画面P4(図13参照)を表示させる。利用者Aは、前記部屋タイプを今回も利用することを希望する場合には「変更しない」のボタンを押下する。一方、利用者Aは、今回は別の部屋タイプの部屋を利用することを希望する場合には部屋受付画面P4において「変更を希望する」のボタンを押下する。「変更を希望する」のボタンが押下されると、制御部21は、図12に示す部屋受付画面P3を操作表示部23に表示させて、利用者Aの選択操作を受け付ける。
また、例えば、利用者Bが、宿泊予約の際に要望情報として「禁煙」を登録したものの、禁煙部屋の予約が取れず喫煙部屋を予約する場合がある。この場合には、管理サーバ40の要望情報管理部412は、要望管理データ421の利用者Bに対応する要望情報として「禁煙」を登録する(図7参照)。この場合、利用者Bのチェックイン手続きでは、制御部21は、要望情報として登録されている「禁煙」の部屋に空きがある場合には禁煙部屋に変更可能であることを表記した部屋受付画面P5(図14参照)を表示させる。このように、制御部21は、利用者が実際に宿泊した際の予約内容(ここでは「喫煙部屋」)と、前記要望情報の内容(ここでは「禁煙部屋」)とが異なる場合に、前記予約内容を前記要望情報の内容に変更する操作を受け付ける部屋受付画面P5を操作表示部23に表示させる。利用者Bは、禁煙部屋に変更することを希望する場合には「禁煙の部屋に変更する」のボタンを押下する。この場合、施設管理装置10の制御部11は、割り当てた部屋を変更する処理を行う。ステップS18の後、処理はステップS19に移行する。部屋受付画面P3,P4,P5は、本発明の要望受付画面の一例である。ステップS18は、本発明の表示ステップ及び受付ステップの一例である。
部屋受付画面P3,P4,P5において利用者が「次へ」のボタンを押すと、処理はステップS19に移行し、ステップS19において、制御部21は、ルームキー(カードキー)を発行する(図15参照)。ステップS19のルームキー発行処理が終了すると、利用者に対応するチェックイン処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る宿泊施設チェックインシステム100は、宿泊施設H1を利用する利用者の宿泊施設H1に対する要望情報を取得し、チェックイン端末20において、前記要望情報に応じた要望受付画面(図10〜図14の各画面P1〜P5)を表示させる。そして、宿泊施設チェックインシステム100は、前記要望受付画面において、前記要望情報に対する利用者の操作を受け付ける。これにより、利用者は、例えば貸出品の要求をチェックイン手続きの中で行うことができる。また、利用者の要望情報に対応する要望受付画面(貸出品受付画面、部屋受付画面)が表示されるため、利用者は容易に貸出品の要求、部屋の変更要求などを行うことができる。また、利用者は、自身の要望、嗜好を宿泊施設H1のスタッフに伝える必要がないため、利用者が宿泊施設H1を利用する際の負担を軽減することができる。さらに、スタッフは、利用者から要望等を聞いたり、要望の情報を登録したり、要望に対する作業(貸出品の確認作業、部屋の変更作業など)を行ったりする手間を省くことができるため、業務の効率化を図ることができる。よって、宿泊施設H1の利用者の要望事項に対応するチェックイン手続きを行うことが可能である。
上述の実施形態では、本発明の要望情報の一例として、客室の部屋タイプに対する要望情報と、貸出品に対する要望情報とを挙げたが、本発明の要望情報はこれらに限定されない。本発明の要望情報は、食事に対する要望情報であってもよい。例えば、利用者は、アレルギー、宗教、健康、嗜好などの理由により食事について要望事項があることが考えられる。前記要望情報に食事の要望情報が含まれる場合、施設管理装置10は、図17に示すように顧客管理データ122に食事の要望情報を登録し、管理サーバ40は、図18に示すように要望管理データ421に食事の要望情報を登録する。
例えば、利用者が宿泊施設H1を利用した際に食事について要望していた場合に、施設管理装置10は、食事の要望情報を含む利用履歴情報を顧客管理データ122(図17参照)に登録する。
また、利用者は、宿泊施設H1の宿泊予約を行う際に、図19に示す登録画面D2において、宿泊者情報と、部屋、貸出品、及び食事に関する要望情報とを登録する。宿泊予約が完了すると、管理サーバ40は、前記要望情報を要望管理データ421(図18参照)に登録する。
宿泊予約した利用者のチェックイン手続きでは、チェックイン端末20の制御部21は、利用者から、貸出品の要望に関する操作、部屋の要望に関する操作に加えて、食事の要望に関する操作を受け付ける。例えば、制御部21は、食事の要望情報に対応する食事内容が表記された食事受付画面P6(図20参照)を操作表示部23に表示させて、利用者の選択操作を受け付ける。図20に示す食事受付画面P6には、利用者に対応する要望情報に含まれる食事の要望が表示される。例えば、要望管理データ421(図18参照)には利用者Eに対応する食事の要望として、「アレルギー(卵)」が登録されている。この場合、制御部21は、チェックイン手続きにおいて、要望情報として登録されている「アレルギー(卵)」の情報を含む食事受付画面P6を表示させる。これにより、例えば、利用者Eが宿泊予約の際に食事の要望を入力し忘れた場合であっても、チェックイン手続きの際に、利用者Eの要望に応じた情報を提示することができる。このため、利用者の利便性を向上させることができる。
なお、チェックイン端末20は、宿泊予約の際に利用者が食事付きの宿泊プランを選択した場合に、チェックイン手続きにおいて食事受付画面P6を表示させてもよい。
本発明は上述の実施形態に限定されない。本発明の施設利用管理システムは、以下の実施形態であってもよい。
図21は、他の実施形態に係る宿泊施設チェックインシステム100の構成を示すブロック図である。図21に示す宿泊施設チェックインシステム100では、複数の宿泊施設が含まれる。ここでは、2つの宿泊施設H1A,H1Bを示している。宿泊施設H1Aには、複数のチェックイン端末20Aと、各チェックイン端末20Aを管理する施設管理装置10Aとが含まれ、各チェックイン端末20Aと施設管理装置10Aとは宿泊施設H1Aに設置される有線LAN又は無線LANなどの通信網N1Aを介して通信可能である。また、宿泊施設H1Bには、複数のチェックイン端末20Bと、各チェックイン端末20Bを管理する施設管理装置10Bとが含まれ、各チェックイン端末20Bと施設管理装置10Bとは宿泊施設H1Bに設置される有線LAN又は無線LANなどの通信網N1Bを介して通信可能である。施設管理装置10A,10Bのそれぞれは、図2に示す施設管理装置10と同一の構成であるため、その説明を省略する。またチェックイン端末20A,20Bのそれぞれは、図2に示すチェックイン端末20と同一の構成であるため、その説明を省略する。
施設管理装置10A,10Bと管理サーバ40とは、通信網N2を介して通信可能である。管理サーバ40は、宿泊施設H1Aの利用者が宿泊施設H1Aに対して要望する情報(要望情報)と、宿泊施設H1Bの利用者が宿泊施設H1Bに対して要望する情報(要望情報)とを管理する。管理サーバ40は、施設管理装置10A,10Bのそれぞれから前記要望情報を取得して管理する。
管理サーバ40の要望管理データ421には、宿泊施設H1Aの会員及び宿泊施設H1Bの会員の要望情報が登録される。なお、例えば利用者Aが宿泊施設H1A,H1Bの両方の会員である場合には、宿泊施設ごとに区別して要望情報が登録されてもよい。これにより、利用者Aが宿泊施設H1Aを利用する場合には、チェックイン端末20Aは、宿泊施設H1Aに対応する利用者Aの要望情報に応じた要望受付画面を表示させ、利用者Aが宿泊施設H1Bを利用する場合には、チェックイン端末20Bは、宿泊施設H1Bに対応する利用者Aの要望情報に応じた要望受付画面を表示させる。
また、チェックイン端末20A,20Bは、要望管理データ421に登録されている要望情報を共通の情報として利用してもよい。例えば、利用者Aの要望情報として「禁煙」、「加湿器」が登録されている場合には、利用者Aが宿泊施設H1Aを利用する際のチェックイン手続き、及び、利用者Aが宿泊施設H1Bを利用する際のチェックイン手続きのそれぞれにおいて、共通の要望受付画面、すなわち「加湿器」に応じた貸出品受付画面と、「禁煙」に応じた部屋受付画面とを表示させる。
この構成によれば、複数の宿泊施設間で利用者の要望情報を共有及び連携することができるため、利用者の利便性を向上させることができ、また各宿泊施設のスタッフの業務の効率化を図ることができる。また、宿泊施設チェックインシステム100は、前記要望情報だけでなく、顧客情報も複数の宿泊施設間で共有及び連携してもよい。
なお、本実施形態では、施設管理装置10、チェックイン端末20、及び管理サーバ40が本発明に係る施設利用管理システムに相当するが、本発明に係る施設利用管理システムは、施設管理装置10、チェックイン端末20、利用者端末30、及び管理サーバ40のうち一又は複数の構成要素を含むものであってもよい。例えば、施設管理装置10単体が本発明に係る施設利用管理システムを構成してもよいし、チェックイン端末20単体が本発明に係る施設利用管理システムを構成してもよいし、管理サーバ40単体が本発明に係る施設利用管理システムを構成してもよい。また、一つの宿泊施設において本発明を実現する場合には、管理サーバ40が省略されてもよい。