JP6942630B2 - 剥離を含む加工の方法 - Google Patents

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    • B65G2249/045Details of suction cups suction cups

Description

関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条の下で、2014年11月19日出願の米国仮特許出願第62/081,900号の優先権を主張するものであり、上記仮特許出願の内容は信頼できるものであり、その全体が参照により本出願に援用される。
本出願は一般に、剥離を含む加工のための方法及び装置に関し、より詳細には、ガラス基材及び/又はシリコンウェハを含む第1の基材からキャリア基材の前端周縁部を剥離するステップを含む加工のための方法及び装置に関する。
可撓性電子機器又は他のデバイスの製造における、薄型可撓性ガラスの使用が関心を集めている。可撓性ガラスは、例えば液晶ディスプレイ(LCD)、電気泳動ディスプレイ(EPD)、有機発光ダイオードディスプレイ(OLED)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、タッチセンサ、光電池等の電子デバイスの製造又は性能に関連する、複数の有益な特性を有することができる。可撓性ガラスの使用の1つの構成要素は、ガラスをロール形態でなくシート形態で扱うことができることである。
可撓性ガラスの加工中に可撓性ガラスを操作できるようにするために、上記可撓性ガラスは典型的には、ポリマー結合剤を用いて、比較的剛性のキャリア基材に結合される。上記キャリア基材に結合すると、上記キャリア基材の比較的剛性の特徴、及びサイズにより、上記可撓性ガラスに望ましくない屈曲又は損傷を引き起こすことなく、結合構造体を製造中に操作できるようになる。例えば、LCDの製造時、薄膜トランジスタ(TFT)構成部品を可撓性ガラスに取り付けてよい。
加工後、上記可撓性ガラスを上記キャリア基材から取り外す。しかしながら、上記可撓性ガラスが繊細な性質を有する場合、上記可撓性ガラスを上記キャリア基材から引き離すために印加される力は、上記可撓性ガラスを損傷させ得る。更に、典型的には可撓性ガラス‐キャリア界面への用具の挿入を含む分離プロセスは、同様にキャリア基材を損傷させる場合があり、上記キャリア基材はそれ以降使用できなくなる。従って、可撓性ガラス及び/又はキャリア基材を損傷させる可能性を低減する、キャリア基材から薄型可撓性ガラスを引き離すための実用的な解決策に対して、需要が存在する。
「発明を実施するための形態」に記載されるいくつかの例示的態様の基本的理解を提供するために、本開示の簡潔な概要を以下に提示する。
第1の態様では、第1の基材を加工するための方法であって、上記第1の基材の第1の主表面が、キャリア基材の第1の主表面に取り外し可能に結合される、方法を提供する。本方法は、上記キャリア基材の第2の主表面の前端周縁表面部分に圧力を印加することによって、上記キャリア基材の前端周縁部を上記第1の基材から剥離するステップ(I)を含む。本方法は、上記キャリア基材が上記第1の基材から完全に取り外されるまで、上記キャリア基材を上記第1の基材から剥離し続けるステップ(II)を更に含む。本方法は、ステップ(II)の間、上記キャリア基材の曲率半径を制御するステップ(III)を更に含む。
第1の態様の一例では、上記第1の基材の形状は、ステップ(I)及びステップ(II)の間、固定されている。ある特定の例では、本方法は、上記第1の基材を真空プレートに真空取り付けするステップを更に含み、上記真空取り付けは、ステップ(I)及びステップ(II)の間固定される上記第1の基材の上記形状を提供する。
第1の態様の別の例では、上記第1の基材は、ガラス基材及びシリコンウェハからなる群から選択される基材を含む。
第1の態様の更に別の例では、上記第1の基材は、約100マイクロメートル〜約300マイクロメートルの厚さを含む。
第1の態様の更に別の例では、上記キャリア基材は、約300マイクロメートル〜約700マイクロメートルの厚さを含む。
第1の態様の更なる例では、上記キャリア基材のフットプリントは、上記第1の基材のフットプリントより大きい。
第1の態様のまた更なる例では、本方法は、ステップ(I)の前に、上記第1の基材を上記キャリア基材に結合したまま、上記第1の基材を加工するステップを更に含む。
第1の態様のまた更なる例では、上記キャリア基材の上記第2の主表面の上記前端周縁表面部分は、上記キャリア基材の第1の側縁部と第2の側縁部との間に画定される長さを含む。更に、ステップ(I)は、上記キャリア基材の上記第2の主表面の上記前端周縁表面部分の略全長に沿って、圧力を印加する。ある特定の例では、ステップ(I)は、上記前端周縁表面部分の略全長に沿って、圧力を均一に印加するステップを含む。別の特定の例では、ステップ(I)は、上記前端周縁表面部分の上記全長に沿って、上記キャリア基材の前端周縁表面部分を上記第1の基材から略同時に剥離する。
第1の態様の別の例では、本方法は、上記キャリア基材と上記第1の基材との間の結合強度を、ステップ(I)の間に得られる情報に基づいて決定するステップを更に含む。
第1の態様の更に別の例では、ステップ(I)は、上記キャリア基材の上記第2の主表面の上記前端周縁表面部分に取り付け部材を真空取り付けするステップと、その後、上記取り付け部材を用いて、上記前端周縁表面部分に圧力を印加するステップとを含む。
第1の態様の更に別の例では、本方法は、ステップ(I)の前に、上記キャリア基材と上記第1の基材との間の結合強度を低減させるステップを更に含む。
第1の態様は、単独で、又は上で議論した第1の態様の複数の例のうちのいずれの1つ若しくは複数との組み合わせにおいて、提供してよい。
第2の態様では、第1の基材を加工するための方法であって、上記第1の基材の第1の主表面が、キャリア基材の第1の主表面に取り外し可能に結合される、方法を提供する。本方法は、上記キャリア基材を超えてアームを延在させるステップ(I)を含み、取り付け部材が上記アームによって搬送される。本方法は、上記取り付け部材を、上記キャリア基材の上記第2の主表面の上記前端周縁表面部分に真空取り付けするステップ(II)と、上記取り付け部材を用いて、上記前端周縁表面部分に圧力を印加するステップ(III)とを更に含む。本方法は、上記取り付け部材が上記アームに対して枢動する間に、上記キャリア基材の上記前端周縁部を、上記取り付け部材を有する上記第1の基材から剥離するステップ(IV)を更に含む。
第2の態様の一例では、上記取り付け部材は、上記アームに対して、0°超かつ約15°までの範囲内の角度だけ枢動する。
第2の態様の別の例では、本方法は、上記アームが上記第1の基材に対して枢動する間、上記キャリア基材を上記第1の基材から剥離し続けるステップを含む。ある特定の例では、本方法は、上記アームが上記取第1の基材に対して枢動する間、上記キャリア基材の曲率半径を制御するステップを含むことができる。
第2の態様の更に別の例では、上記第1の基材の形状は、上記ステップ(III)及びステップ(IV)の間、固定されている。一例では、本方法は、上記第1の基材を真空プレートに真空取り付けするステップを含み、上記真空取り付けは、ステップ(III)及びステップ(IV)の間固定される上記第1の基材の上記形状を提供する。
第2の態様の更なる例では、上記第1の基材は、ガラス基材及びシリコンウェハからなる群から選択される基材を含む。
第2の態様のまた更なる例では、上記第1の基材は、約100マイクロメートル〜約300マイクロメートルの厚さを含む。
第2の態様の別の例では、上記キャリア基材は、約300マイクロメートル〜約700マイクロメートルの厚さを含む。
第2の態様の更に別の例では、上記キャリア基材のフットプリントは、上記第1の基材のフットプリントより大きい。
第2の態様の更に別の例では、本方法は、ステップ(I)の前に、上記第1の基材を上記キャリア基材に結合したまま、上記第1の基材を加工するステップを更に含む。
第2の態様の更なる例では、上記キャリア基材の上記第2の主表面の上記前端周縁表面部分は、上記キャリア基材の第1の側縁部と第2の側縁部との間に画定される長さを含む。本方法は、上記キャリア基材の上記第2の主表面の上記前端周縁表面部分の略全長に沿って、圧力を印加する、ステップ(III)を更に含む。ある特定の例では、ステップ(III)は、上記前端周縁表面部分の略全長に沿って、圧力を均一に印加するステップを含む。別の例では、ステップ(I)は、上記前端周縁表面部分の上記全長に沿って、上記キャリア基材の前端周縁表面部分を上記第1の基材から略同時に剥離する。
第2の態様の別の例では、本方法は、上記キャリア基材と上記第1の基材との間の結合強度を、ステップ(I)の間に得られる情報に基づいて決定するステップを更に含む。
第2の態様の更に別の例では、本方法は、ステップ(IV)の前に、上記キャリア基材と上記第1の基材との間の結合強度を低減させるステップを更に含む。
第2の態様は、単独で、又は上で議論した第2の態様の複数の例のうちのいずれの1つ若しくは複数との組み合わせにおいて、提供してよい。
第3の態様では、剥離装置は、第1の基材を第2の基材から剥離するよう構成される。上記剥離装置は、真空プレート、真空取り付け部材、及び上記真空取り付け部材を支持する、上記真空プレートに対して枢動可能に取り付けられたアームを含む。上記アームは、上記真空プレートにわたって延在するよう構成され、上記真空取り付け部材は、上記アームが上記真空プレートに対して枢動する間に、上記真空プレートから離れるように移動するよう構成される。
第3の態様の一例では、真空取り付け部材は、上記アームに対して枢動するよう構成される。ある特定の例では、上記真空取り付け部材は、上記アームに対して、0°超かつ約15°までの範囲内の最大角度だけ枢動するよう制限される。
第3の態様の別の例では、上記真空プレートは、上記真空取り付け部材が上記真空プレートから離れるように移動する間に並進するよう構成される。
第3の態様の更に別の例では、上記剥離装置は更に、上記アームを上記真空プレートに対して枢動可能に取り付けるヒンジを備える。
第3の態様の別の例では、上記ヒンジはフローティングヒンジを含む。
第3の態様は、単独で、又は上で議論した第3の態様の複数の例のうちのいずれの1つ若しくは複数との組み合わせにおいて、提供してよい。
これらの及びその他の態様は、添付の図面を参照して以下の「発明を実施するための形態」を読むと、より十分に理解される。
例示的な剥離装置の概略側面図 図1の線2‐2に沿った、剥離装置の正面図 図2の線3‐3に沿った、剥離装置の真空プレートの上面図 図2の線4‐4に沿った、剥離装置の真空取り付け部材及びアームの底面図 開放配向における図1の剥離装置の概略側面図 第2のキャリア基材が真空プレートに真空取り付けされた状態の、開放配向における図1の剥離装置の概略側面図 第2のキャリア基材が真空プレートに真空取り付けされ、取り付け部材が、第1のキャリア基材の第2の主表面の前端周縁表面部分に取り付けられた状態の、閉鎖配向における図1の剥離装置の概略側面図 第1のキャリア基材の第2の主表面の前端周縁表面部分の略全長に沿って圧力が均一に印加されている状態の概略図 図8の線9‐9に沿った、剥離装置の部分拡大断面図 第1のキャリア基材の第2の主表面の前端周縁表面部分に圧力を印加することによって、第1のキャリア基材の前端周縁部を第2のキャリア基材及び第1の基材から剥離するステップを示す、図9の部分図 第1のキャリア基材を第2のキャリア基材及び第1の基材から剥離するステップの間、第1のキャリア基材の曲率半径を制御するステップを示す図 第1のキャリア基材が第2のキャリア基材及び第1の基材から完全に剥離された状態を示す図 第1の基材が真空プレートに真空取り付けされた状態の、開放配向における図1の剥離装置の概略側面図 第1の基材が真空プレートに真空取り付けされ、取り付け部材が、第2のキャリア基材の第2の主表面の前端周縁表面部分に取り付けられた状態の、閉鎖配向における図1の剥離装置の概略側面図 第2のキャリア基材を第1の基材から剥離するステップの間、第2のキャリア基材の曲率半径を制御するステップを示す図 第1の基材の第1の主表面が、少なくとも1つのキャリア基材の第1の主表面に取り外し可能に結合された状態で、第1の基材を加工する方法の、例示的なステップ
これより、例示的実施形態を示す添付の図面を参照して、実施例をより完全に説明する。可能な場合は常に、図面全体を通して、同一又は同様の部品を指すために同一の参照番号を使用する。しかしながら、態様は多数の異なる形態で実現してよく、本明細書に記載の実施形態に限定されるものと解釈してはならない。
本開示の剥離装置は、キャリア基材に結合された第1の基材からの、上記キャリア基材の取り外しを促進するために使用される。一例では、上記剥離装置は、シリコンウェハ又はガラス基材からのキャリア基材の初期分離又は完全な分離を促進できる。例えば上記剥離装置は、キャリア基材をガラス基材又はシリコンウェハから初期剥離又は完全に剥離するために有用であり得る。いくつかの例では、第1の基材(例えばガラス基材、シリコンウェハ又はガラス基材若しくはシリコンウェハのサンドイッチ)は、1対のキャリア基材の各第1の表面に取り外し可能に結合された複数の主表面を含み、ここで上記第1の基材は上記1対のキャリア基材に挟まれている。このような例では、上記剥離装置は、第1のキャリア基材を上記第1の基材及び第2のキャリア基材から初期剥離又は完全に剥離する際に有用となり得る。更に、上記第1のキャリア基材の取り外し後、上記剥離装置は、上記第2のキャリア基材を上記第1の基材から初期剥離又は完全に剥離する際に有用となり得る。
可撓性ガラスシートは、液晶ディスプレイ(LCD)、電気泳動ディスプレイ(EPD)、有機発光ダイオードディスプレイ(OLED)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、タッチセンサ、光電池等の製造に使用されることが多い。加工中に可撓性ガラスシートを操作できるようにするために、上記可撓性ガラスシートを、結合剤、例えばポリマー結合剤を用いて、剛性のキャリア基材に結合してよい。上記キャリア基材は、ガラス、樹脂、又は上記キャリア基材に取り外し可能に結合された第1の基材(例えばガラス基材、シリコンウェハ等)の加工中の条件に耐えることができる他の材料から製作してよい。いくつかの例では、上記キャリア基材及び上記キャリア基材に結合された基材はそれぞれ、上記基材の各主表面間に画定される厚さを含むことができる。上記キャリア基材は任意に、上記キャリア基材に、上記キャリア基材に取り外し可能に結合された上記基材の厚さよりも大きい厚さを設けることによって、所望のレベルの剛性を導入できる。更に、いくつかの例では、上記キャリア基材は、その厚さについて、上記キャリア基材及び上記キャリア基材に結合された上記基材の全体の厚さが、上記キャリア基材及び上記キャリア基材に結合された上記基材の全体の厚さの範囲内の厚さを有する比較的厚いガラス基材を加工するために構成された既存の加工機械構成と共に使用できる範囲内となるように、選択できる。
いくつかの例では、上記第1の基材は、厚さ約100マイクロメートル〜約300マイクロメートルのガラス基材又はシリコンウェハを含むことができる。更なる例では、上記キャリア基材(例えば以下で議論する第1のキャリア基材及び第2のキャリア基材)は、約300マイクロメートル〜約700マイクロメートルの厚さを含むことができる。このような例では、上記キャリア基材は、上記キャリア基材に結合された上記第1の基材(例えばガラス基材又はシリコンウェハ)の厚さよりも大きい厚さを含んでよい。
上記キャリア基材の剛性の特徴、及びサイズにより、上記可撓性ガラスシート及び/又は上記可撓性ガラスシートに設置した構成部品に損傷を引き起こし得る有意な屈曲なしに、結合したガラスシートを製造中に操作できるようになる。加工(例えば操作、構成部品の追加、処理等)後、本開示の剥離装置を用いて、上記キャリア基材を、上記結合した第1の基材(例えばガラス基材若しくはシリコンウェハ)から、初期剥離又は完全に剥離できる。
図1及び2に移ると、キャリア基材を第1の基材から剥離するよう構成された例示的な剥離装置101が示されている。本開示全体を通して、上記第1の基材は、シリコンウェハ、ガラス基材(例えば薄型可撓性ガラス基材)を含むことができる。剥離装置101は、上記基材のうちの1つを所定の位置に解放可能に固定するよう構成された真空プレート103を更に含む。例えば、上記真空プレートは、キャリア基材の主表面に真空取り付けでき、これによって上記キャリア基材を所定の位置に解放可能に固定する。真空プレート103は、長さ「L1」(図1参照)及び幅「W1」(参照図2)を含む。図示されている例では、上記長さ「L1」は上記幅「W1」より大きいが、上記長さ及び幅は略同一であってよく、又は更なる例では、上記幅が上記長さより大きくてよい。
図3に示すように、真空プレート103は、表面303(例えば略平面の表面)に開いた、図示されている複数の真空ポート301等の、1つ又は複数の真空ポートを含むことができる。複数の真空ポート301は、真空タンク、真空ポンプ等の真空源104と流体連通してよい。図1及び9に示すように、可撓性ホース等の真空導管901によって、複数の真空ポート301と真空源104との間に流体連通を設けてよい。一例では、図9に示すように、複数の真空ポート301が真空導管901と流体連通するように、真空チャンバ903を複数の真空ポート301と流体連通させて配置してよい。
図示されていないが、上記基材の上記主表面と、真空プレート103の表面303との間が実際に係合するのを防止するために、1つ又は複数のスタンドオフを設けてよい。このようなスタンドオフは、複数の真空ポート301を取り囲むリングのような、周縁スタンドオフを含んでよい。更に、又はあるいは、上記スタンドオフは、真空ポート301のパターン全体にわたって上記真空ポート間に分配された、ピラーを含むことができる。上記ピラーは、ポリマー材料等の様々な材料を含むことができる。上記スタンドオフは約1.6mm(例えば1/16インチ)の距離だけ延在してよいが、更なる例では他の距離を用いてよい。
図1を参照すると、真空プレート103は任意に、第1の方向107a及び上記第1の方向とは反対の第2の方向107bのうちの一方に、並進軸105に沿って並進するよう構成できる。例えば、概略的に示されているように、複数の軸受109は、並進軸105に沿って延在する並進レール111を受承してよい。いくつかの例では、真空プレート103は、上記軸受が並進レール111に沿って滑走するに従って、方向107a、107bのうちの一方に自由に並進してよい。任意に、図示されている止めねじ113のようなロック部材が、真空プレート103を、並進レール111に対して選択的にロックしてよい。ロックされた配向では、真空プレート103は、並進レール111に対する移動を防止され得る。あるいはロック解除された配向では、真空プレート103は、方向107a、107bのうちの一方に沿って、並進レール111に対して並進できてよい。真空プレート103は、異なる複数の剥離手順に適応するために、選択的にロック又はロック解除できる。ロックされた配向のみを考慮する用途では、並進機構は完全に排除してよい。このような例では、真空プレート103を、床、テーブルトップ、スタンド又は他の支持表面115に固定して設置してよい。
剥離装置101は更に、キャリア基材の第2の主表面の前端周縁表面部分に対して解放可能に真空取り付けされるよう構成された、真空取り付け部材117を含む。上記真空取り付けを促進するために、上記真空取り付け部材は、1つ又は複数の真空ポートを含むことができる。例えば図4に示すように、上記1つ又は複数の真空ポートは、真空取り付け部材117の表面403(例えば略平面の表面)に開いた、複数の真空ポート401を含むことができる。一例では、複数の真空ポート401は、真空取り付け部材117の幅「W2」に沿って力を分配するよう、あるパターンで配設してよい。
複数の真空ポート401は、真空タンク、真空ポンプ等の真空源118と流体連通してよい。図1及び9に示すように、可撓性ホース等の真空導管905によって、複数の真空ポート401と真空源118との間に流体連通を設けてよい。一例では、図9に示すように、複数の真空ポート401が真空導管905と流体連通するように、真空チャンバ907を複数の真空ポート401と流体連通させて配置してよい。
真空取り付け部材117は更にスタンドオフを含んでよく、いくつかの例では、上記スタンドオフは、真空取り付け部材117と上記キャリア基材の上記第2の主表面との間が実際に係合するのを防止できる。例えば上記スタンドオフは、上記真空取り付け部材と上記キャリア基材の上記第2の主表面との直接的な接触による損傷から上記キャリア基材を保護するためのバンパとして作用できる。図4に概略的に示すように、スタンドオフが設けられる場合、その一例は、複数の真空ポート401を取り囲む周縁リング状スタンドオフ405を含んでよい。スタンドオフ405は、ポリマー材料等の様々な材料を含むことができ、またいくつかの例では、真空取り付け部材117の表面403から約1.6mm(例えば1/16インチ)の距離だけ延在できる。
図1及び4を参照すると、剥離装置101は更に、真空取り付け部材117を支持するアーム119を含む。図示されているように、アーム119はプレートを含むことができるが、上記アームは、フレーム、はり、又は真空取り付け部材117を支持するよう構成された他の構造体を含んでよい。いくつかの例では、アーム119は更に、真空プレート103の長さ「L1」未満の長さ「L2」を含むことができる。アーム119に比較的短い長さ「L2」を設けることにより、真空取り付け部材117を任意にアーム119の外側端部に取り付ける例においては、真空取り付け部材117を、真空プレート103の外側端部へと延在させることができる。真空取り付け部材117を真空プレート103の外側端部へと延在させることにより、上記キャリア基材の前方端部を真空プレート103の前端縁部121に又は前端縁部121付近に真空取り付けする用途において、てこ力の増大を支援でき、及び/又は上記用途への適合を支援できる
一例では、真空取り付け部材117は、上記アームに対して枢動可能に取り付けられる。例えば図1に示すように、剥離装置101は、例えば図9に示す位置から図10に示す位置への、アーム119に対する上記真空取り付け部材の枢動を可能とする、ヒンジ116を含むことができる。いくつかの例では、真空取り付け部材117は、0°超かつ約15°までの角度「A」を通って枢動するよう構成してよいが、更なる例では他の角度を設けてもよい。更なる例では、真空取り付け部材117を、アーム119に対して0°超かつ約15°までの最大角度「A」だけ枢動するよう制限してよいが、更なる例では他の最大角度を設けてもよい。枢動角度の制限は様々な方法で達成できる。例えば、真空取り付け部材117の当接表面117aとアーム119の当接表面909との間に、くさび形開口を存在させることができる。その結果、真空取り付け部材117が最大角度「A」を通って枢動すると、図10に示すように、当接表面117a、909が互いに当接することにより、真空取り付け部材117とアーム119との間の更なる枢動を防止する停止部材として作用する。
アーム119はまた、真空プレート103に対して枢動可能に取り付けられる。例えば図1に示すように、真空プレート103の後端123を、アーム119の後端125に対して、ヒンジを用いて枢動可能に取り付けることができる。いくつかの例では、上記ヒンジはフローティングヒンジ127を含むことができるが、代替例では固定ヒンジ構成を使用してよい。フローティングヒンジ127は、スロット131内で並進及び回転するよう構成されたヒンジピン129を含むことができる。その結果、フローティングヒンジ127により、剥離装置101を用いて異なる厚さの基材積層体を加工できるようになる。
図1に示すように、剥離装置101はまた、真空取り付け部材117に力「F」を印加して真空取り付け部材117を持ち上げ、結果としてアーム119を、フローティングヒンジ127の周りで方向135に枢動させるよう構成された、アクチュエータ133も含むことができる。単なる一例として、力「F」は、可撓性フィラメント139(例えばワイヤ、ケーブル等)に(例えばフック138を用いて)接続されたリンク137によって印加できる。例えば図2に示すように、フィラメント139の一方の端部139aを、真空取り付け部材117の第1の側部から延在する第1のピン201aに取り付けることができ、その一方で、フィラメント139のもう一方の端部139bを、真空取り付け部材117の第2の側部から延在する第1のピン201bに取り付けることができる。リンク137による力「F」の印加により、第1のピン201a及び第2のピン201bに対する、引張力「F1」、「F2」の印加を得ることができる。更に、図1に示すように、第1のピン201a及び第2のピン201bは真空取り付け部材117の最外部の前端に位置決めされているため、フローティングヒンジ127の周りのモーメントアームは最大化される。従って、てこの作用を最大化でき、上記基材の剥離を開始するための力「F」をより効率的に適用できる。
図1及び2に更に示すように、剥離装置101はまた、アクチュエータ133によって印加される力「F」を感知するよう構成された荷重センサ141も含んでよい。荷重センサ141からの情報は、通信ライン141aを用いて制御デバイス143(例えばプログラマブル論理コントローラ)に戻るように送信してよい。制御デバイス143は、通信ライン133aを用いてアクチュエータ133を、及び各通信ライン104a、118aを用いて真空源104、118を、制御するよう構成(例えば「プログラム」、「エンコード」、「設計」及び/又は「作製」)できる。
これより、加工方法について、まず図16を参照して説明する。本方法は、第1の基材の第1の主表面を含む第1の基材が、キャリア基材の第1の主表面に結合されている、ステップ1601で開始できる。本出願全体を通して、上記第1の基材は、ポリマー結合剤、又は加工条件に耐えられる一方で後に基材を少なくとも部分的に離れるように剥離できる他の材料によって、上記キャリア基材に取り外し可能に結合できる。
図6〜12に示すように、ステップ1601の一例において、本方法は、ガラス基材(例えば薄型可撓性ガラス基材)又はシリコンウェハを含む第1の基材601を用いて開始できる。第1の基材601は、1つ又は複数の層からなってよい。例えば第1の基材601は、背面基材、カバー基材、及びこれらの間に配置されたディスプレイ素子を含むディスプレイパネルであってよい。本方法はまた、第1のキャリア基材603(例えばガラスキャリア基材)と、第2のキャリア基材605(例えばガラスキャリア基材)とを用いて開始することもでき、第1の基材601が第1のキャリア基材603と第2のキャリア基材605との間に挟まれている。図9に示すように、いくつかの例では、第1の基材601は、第1の基材601の第1の主表面601aと第2の主表面601bとの間に、約100マイクロメートル〜約300マイクロメートルの厚さT1を含むことができる。図9に更に示すように、いくつかの例では、第1のキャリア基材603及び第2のキャリア基材605はそれぞれ、各キャリア基材603、605の各第1の主表面603a、605aと各第2の主表面603b、605bとの間に、約300マイクロメートル〜約700マイクロメートルの厚さT2を含むことができる。図9に更に示すように、いくつかの例では、キャリア基材603、605の厚さT2は、第1の基材601の厚さT1よりも大きくすることができる。比較的厚いキャリア基材を提供することにより、上記第1の基材(例えばガラス基材又はシリコンウェハ)の有効剛度の増大を支援して、上記第1の基材の加工を容易にすることができる。比較的厚いキャリア基材はまた、上記第2の基材に結合された上記第1の基材の有効剛度の増大にも大いに寄与できる。
図9に示すように、第1のキャリア基材603の第1の主表面603aは、第1の基材601の第1の主表面601aに取り外し可能に結合できる。同様に、第2のキャリア基材605の第1の主表面605aは、第1の基材601の第2の主表面601bに取り外し可能に結合できる。また図9に更に示すように、キャリア基材603、605はそれぞれ、第1の基材601のフットプリントより大きいフットプリントを含むことができる。実際、各キャリア基材603、605の前端周縁部911、913はそれぞれ、第1の基材601の前端周縁部915を超えて延在する。更に、各キャリア基材603、605の後端周縁部917、919はそれぞれ、第1の基材601の後端周縁部921を超えて延在できる。実際、いくつかの例では、キャリア基材603、605の周縁部は全て任意に、例えば約0.5mm〜約3mmである様々な距離だけ、第1の基材601の対応する周縁部を超えて延在できる。キャリア基材603、605に、第1の基材601より大きいフットプリントを設けることにより、加工(例えば操作)中、上記第1の基材の比較的脆性の周縁部の、損傷からの保護を支援できる。実際、結合された基材の縁部に対するいずれの衝撃は、キャリア基材603、605のうちの一方の外向きに延在する周縁部において発生する傾向があり、これは、第1の基材601の比較的脆性の外側周縁部を保護するように作用する。
図6〜12には図示されていないが、更なる例では、第1の基材601及びキャリア基材603、605のフットプリントは、略同一であってよい。略同一のフットプリントを提供することにより、製造を簡略化できる。例えば、上記第1の基材又は上記第1の基材の層と、上記キャリア基材のうちの1つ又は複数とをまず一体に結合した後、結合したこれらの基材を共通の分離経路に沿って分離でき、上記基材はその結果、略同一のフットプリントを有する。
更に別の例では、図6〜12には図示されていないが、第1の基材601は、キャリア基材603、605のうちの1つ又は複数より大きいフットプリントを有してよく、これにより、上記第1の基材の外側周縁部のうちの1つ又は全てが各上記キャリア基材の外側周縁部を超えて延在する。あるいは、図示されていないが、相対的なフットプリントサイズに関係なく、上記第1の基材の前端周縁部915は任意に、例えば約50マイクロメートル〜約150マイクロメートル、例えば約100マイクロメートル等、各キャリア基材603、605の前端周縁部911、913を超えて延在する張り出し部分(例えばタブ)を含むことができる。このような例は、上記キャリア基材の上記前端周縁部の、上記第1の基材からの剥離を支援するために有益となり得る。
図16に更に示すように、本開示の方法のいずれは任意に、第1の基材601がキャリア基材603、605のうちの少なくとも1つに結合されている間に、矢印1603に沿って、開始1601から、第1の基材601、又は上記第1の基材の層の加工のステップ1605へと進行できる。第1の基材601、又は上記第1の基材の層を加工して、例えば電子機器、色フィルタ、タッチセンサ、液晶ウェル、及びディスプレイ用途の他の電子機器を含めることができる。別の例では、加工は、ガラスのエッチング、又はガラス基材にその他の作業を行うステップを含むことができる。シリコンウェハを使用する場合、加工は、上記シリコンウェハを複数の小片に切断するステップ、又はシリコンウェハにその他の加工を行って、電子構成部品を製造するステップを含むことができる。
矢印1607で示すように、加工するステップ1605の後、本方法は、第1のキャリア基材603の第2の主表面603bの前端周縁表面部分923に圧力を印加することによって、第1のキャリア基材603の前端周縁部911を第1の基材601から剥離するステップ1609へと進行できる。あるいは、矢印1611で示すように、本方法は、開始1601から剥離するステップ1609へと直接進行できる。例えば本方法は、ステップ1601において、上記加工するステップが既に実施された状態で開始してよい。
剥離するステップ1609の準備をするために、図5に示すように、その遠位端に取り付けられた真空取り付け部材117と一体のアーム119を、フローティングヒンジ127の周りで開放配向まで方向501に枢動させることができる。
次に、図6に示すように、第2のキャリア基材605を真空プレート103上に位置決めした後、真空源104は、複数の真空ポート301を通して真空及びその結果生じる吸引を印加できる。その後、第2のキャリア基材605の第2の主表面605bは、真空プレート103の表面303に真空取り付けされる。真空取り付け後、第2のキャリア基材605の形状、及びその結果として、第2のキャリア基材605に結合された第1のキャリア基材601の形状は、固定された形状を有する。実際、第1のキャリア基材601が結合された第2のキャリア基材605を真空プレート103に真空取り付けするステップは、第1の基材601の形状を固定する。図示されている例では、第1の基材601を、略平坦な平面形状で固定できるが、更なる例では他の形状が望ましい場合もある。形状の固定により、第1の基材601、及び/又は第1の基材601の加工によって提供される電子構成部品若しくは他の特徴部分への損傷の防止を支援できる。
第2のキャリア基材605を真空プレート103に真空取り付けする前、間又は後に、真空取り付け部材117と一体のアーム119を、フローティングヒンジ127の周りで、図7に示す閉鎖配向まで方向607に枢動させることができる。図7に示す閉鎖配向では、アーム119は、第1のキャリア基材603の後端周縁部917から前端周縁部911への方向に、第1のキャリア基材603にわたって延在する。図7に更に示すように、ヒンジピン129は、上記アームが上記第1の基材及び上記キャリア基材の厚さ全体にわたって閉鎖されるのに応答して、フローティングヒンジ127のスロット131まで移動してよい。
任意に、剥離するステップ1609の開始前に、本方法は、第1のキャリア基材603と第1の基材601との間の結合強度を低減するステップ1610を含んでよい。例えば図7に示すように、カミソリ701又は他のデバイスを用いて界面703に打撃を与えて結合強度を低減でき、これにより上記第1の基材からの上記第1のキャリア基材の初期剥離を促進できる。
図7に示すように、剥離するステップ1609は、真空取り付け部材117を、第1のキャリア基材603の第2の主表面603bの前端周縁表面部分923に真空取り付けするステップを含むことができる。実際、真空源118は、複数の真空ポート401を通して真空及びその結果生じる吸引を印加でき、これにより前端周縁表面部分923は、真空取り付け部材117の表面403に取り付けられる。
図8に示すように、第1のキャリア基材603の前端周縁表面部分923は、第1のキャリア基材603の第1の側縁部801aと第2の側縁部801bとの間に画定される長さ「L3」を含むことができる。図示されているように、この長さ「L3」は、真空プレート103の幅「W1」と同一の方向に延在する。いくつかの例では、真空取り付け部材117の真空表面403によって提供される真空取り付けは、キャリア基材603の前端周縁表面部分923の略全長「L3」に沿って延在する。更なる例では、上記真空取り付けは、長さ「L3」の約70%〜約100%、例えば長さ「L3」の約85%〜約100%、例えば約90%〜約100%、例えば約95%〜約100%だけ延在してよい。上記真空取り付けが長さ「L3」に沿って延在する範囲を増大させると、前端周縁部911の長さ「L3」にわたる、真空取り付け部材117が印加する圧力の均一な分配を支援でき、これにより、応力集中を低減でき、また全長「L3」に沿った同時剥離が可能となる。
剥離するステップ1609は次に、真空取り付け部材117に力「F」を印加でき、真空取り付け部材117はその結果、対応する圧力を前端周縁表面部分923に印加する。実際、図2を参照すると、アクチュエータ133は力「F」を上方に印加でき、これにより、真空取り付け部材117のピン201a、201bに引張力「F1」及び「F2」が印加される。その結果、真空取り付け部材117はこの力を真空表面403全体にわたって分配して、前端周縁表面部分923の領域にわたって圧力を印加する。
図8の複数の平行な矢印の列によって概略的に表される圧力の分配によって示されているように、本方法は、第1のキャリア基材603の前端周縁表面部分923の長さ「L3」に沿って、前端周縁表面部分923に圧力を均一に印加できる。従って、前端周縁部911にわたって応力を均一に分配でき、これにより、上記前端周縁部に沿った不必要な高応力集中を回避できる。図9に示すように、上記力はヒンジ116から距離「D」において印加されているため、上記力を、前端周縁部911と第1の基材601との間の界面703に集中させることができる。最終的に、図10に示すように、前端周縁部911の応力は、前端周縁部911と第1の基材601との間の初期分離1001をもたらし、第1のキャリア基材603の外側部分1003はヒンジ116の周りで枢動する。初期分離は、上記前端周縁表面部分の長さ「L3」に沿ったいずれの位置において開始し得る。あるいはいくつかの例では、剥離するステップは、第1のキャリア基材603の前端周縁部911を、第1の基材601から、前端周縁表面部分923の全長「L3」に沿って略同時に剥離できる。前端周縁表面部分923の全長「L3」に沿った同時剥離は、前端周縁表面部分923の全長に沿った圧力の均一な印加によって達成でき、またこれは、第1のキャリア基材603を損傷させ得る、前端周縁部911に沿った不必要な応力のスパイクの低減を支援できる。
第1のキャリア基材603の前端周縁部911を剥離するステップ1609からある程度後に、本方法は任意に、第1のキャリア基材603の前端周縁部911(例えば縁部部分)と、第1の基材601との間の結合強度を、剥離するステップ1609中に得られた情報に基づいて決定するステップ1611を含むことができる。例えば、荷重センサ141からの情報(例えば力測定値)を、通信ライン141aによって制御デバイス143に伝送できる。制御デバイス143は、荷重センサ141からの情報を監視するよう構成でき、また更に、初期分離1001の際に発生する力測定値等の情報のスパイクによって、初期分離1001がいつ発生するかを識別するよう構成してよい。初期分離1001の際に荷重センサ141が提供する情報を用いて、第1のキャリア基材603の前端周縁部911と第1の基材601との間の結合強度を決定(例えば計算)できる。上記結合強度は、様々な方法で使用できる。例えば上記結合強度の決定を用いて、上記キャリア基材に結合された上記第1の基材の詳細の決定を支援できる。この情報は、上記第1の基材の適切な更なる加工のためにこの情報を希望する場合がある販売元に提供できる。上記結合強度はまた、後続の第1のキャリア基材を後続の第1の基材から分離する後続のプロセスを修正するための、制御デバイス143へのフィードバックとしても提供できる。実際、一連の分離手順は、同様の結合強度の基材を必要とすると考えることができる。従って、結合強度のフィードバックを用いて、分離の効率及び有効性を増大させるためのプロセスの微調整(例えば初期分離時間の削減、分離中の最小曲率半径の維持等)を支援できる。
前端周縁部911を剥離するステップ1609の後、本方法は更に、第1のキャリア基材603を第1の基材601から完全に取り外すステップ1613を含むことができる。更に別の例では、図11及び12に示すように、第1のキャリア基材を第1の基材601から完全に取り外すステップ1613は、上記第1のキャリア基材603を上記第1の基材から完全に剥離するステップを含む。実際、真空取り付け部材117を持ち上げることができ、その間にアーム119はフローティングヒンジ127の周りで方向135に枢動し、これによって剥離装置101は開放配向を達成する。図11及び12に示すように、いくつかの例では、真空プレート103は任意に、取り付け部材117が持ち上げられている間に、第1の方向107aに、剥離装置101が画定する並進軸105(図1を参照)に沿って並進するよう構成できる。いくつかの例では、方向1101は方向107aに対して垂直であってよいが、更なる例では他の角度を設けてよい。取り付け部材117が方向1101に持ち上げられている間に、真空プレート103を方向107aに沿って並進させると、剥離手順により効果的に力を印加するためにアクチュエータ133の位置を移動させることを必ずしも必要とせずに、力を垂直方向に配向するにあたって、有益となり得る。図12に示す開放配向では、この図は第1のキャリア基材603が第1の基材601の外側隅部上に(接着されることなく)接触している状態を図示しているものの、第1のキャリア基材603は第1の基材601から完全に剥離されている。
いくつかの例では、上記第1の基材を上記第2の基材から剥離する(例えば初期剥離する、部分的に剥離する、完全に剥離する)ステップの間、本方法は更に、第1のキャリア基材603の曲率半径「R」(図11参照)を制御するステップ1615を含むことができる。実際、いくつかの例では、アーム119が第1の基材601に対して枢動する間、上記キャリア基材の曲率半径「R」を制御してよい。上記曲率半径が所定の最小曲率半径未満となるような方法で第1のキャリア基材603を剥離させないことを保証する必要がある場合がある。上記所定の最小曲率半径は、第1のキャリア基材603を、破壊又はその他の損傷の有意な蓋然性なく、安全に屈曲させることができる半径であってよい。一例では、制御デバイス143は、初期分離1001後、経時的に所定の変化を示す力「F」を提供するよう、アクチュエータ133を制御してよい。力「F」を制御された様式で経時的に変化させるよう設計することによって、曲率半径「R」が所定の最小曲率半径未満とならないことを保証できる。更なる例では、図示されていないが、上記第1のキャリア基材の実際の曲率半径を感知する近接度センサを設けてよく、制御デバイス143は、上記近接度センサからのフィードバックに基づいて、上記アクチュエータが印加する力「F」を適切に修正できる。
第1のキャリア基材603を第1の基材601から完全に剥離するステップ1613が完了すると、本方法はステップ1617において終了できる。
図16及び図1〜12を参照して説明された本方法は、広い範囲の基材を用いて実施できる。図13〜15は、そうでないことが注記されていない限り、図16及び図1〜12を参照して上で議論されたものと同一のステップ及び/又は同等のステップを含むことができる、別の例を示す。図13〜15に示すように、第1のキャリア基材603を取り外した後(又は1つのキャリア基材しか存在しない場合)、第2のキャリア基材605を第1の基材601から取り外してもよい。実際、図13に示すように、第1の基材601は、真空プレート103に真空取り付けできる。図14に示すように、真空取り付け部材117は、第2のキャリア基材605の第2の主表面605bの前端周縁表面部分1401に真空取り付けできる。上での議論と同様に、第2のキャリア基材605は、図15に示すように、第1の基材601から剥離、及び最終的に完全に剥離できる。
これらは、上述の装置及び方法に対して実施できる変形のいくつかの例に過ぎない。請求項の精神及び範囲から逸脱することなく、他の様々な修正及び変形を実施できる。
以下、本発明の実施形態を項分け記載する。
実施形態1
第1の基材を第2の基材から剥離するよう構成された、剥離装置であって:
真空プレート;
真空取り付け部材;及び
上記真空取り付け部材を支持し、上記真空プレートに対して枢動可能に取り付けられた、アーム
を備え、
上記アームは、上記プレートを横断して延在するよう構成され、
上記真空取り付け部材は、上記アームが上記真空プレートに対して枢動する間に、上記真空プレートから離れるように移動するよう構成される、剥離装置。
実施形態2
上記真空取り付け部材は、上記アームに対して枢動するよう構成される、実施形態1に記載の剥離装置。
実施形態3
上記真空取り付け部材は、0°超かつ約15°までの範囲内の、上記アームに対する最大角度だけ枢動するよう制限される、実施形態2に記載の剥離装置。
実施形態4
上記真空プレートは、上記真空取り付け部材が上記真空プレートから離れるように移動する間に並進するよう構成される、実施形態1〜3のいずれか1つに記載の剥離装置。
実施形態5
上記真空プレートに対して上記アームを枢動可能に取り付けるヒンジを更に備え、
上記ヒンジは、フローティングヒンジを含む、実施形態1〜4のいずれか1つに記載の剥離装置。
実施形態6
第1の基材を、上記第1の基材の第1の主表面がキャリア基材の第1の主表面に取り外し可能に結合された状態で加工する方法であって、
(I)上記キャリア基材を超えてアームを延在させるステップであって、取り付け部材が上記アームによって搬送される、ステップ;
(II)上記取り付け部材を、上記キャリア基材の上記第2の主表面の前端周縁表面部分に真空取り付けするステップ;
(III)上記取り付け部材を用いて、上記前端周縁表面部分に圧力を印加するステップ;及び
(IV)上記取り付け部材が上記アームに対して枢動する間に、上記キャリア基材の上記前端周縁部を、上記取り付け部材を有する上記第1の基材から剥離するステップ
を含む、方法。
実施形態7
第1の基材を、上記第1の基材の第1の主表面がキャリア基材の第1の主表面に取り外し可能に結合された状態で加工する方法であって、
(I)上記キャリア基材の第2の主表面の前端周縁表面部分に圧力を印加することによって、上記キャリア基材の前端周縁部を上記第1の基材から剥離するステップ;
(II)上記キャリア基材が上記第1の基材から完全に取り外されるまで、上記キャリア基材を上記第1の基材から剥離し続けるステップ;
(III)上記ステップ(II)の間、上記キャリア基材の曲率半径を制御するステップ
を含む、方法。
実施形態8
上記取り付け部材は、0°超かつ約15°までの範囲内の角度だけ、上記アームに対して枢動する、実施形態6に記載の方法。
実施形態9
上記アームが上記第1の基材に対して枢動する間、上記キャリア基材を上記第1の基材から剥離し続けるステップを更に含み、
上記アームが上記第1の基材に対して枢動する間、上記キャリア基材の曲率半径を制御するステップを更に含む、実施形態6又は8に記載の方法。
実施形態10
上記第1の基材の形状は、上記剥離するステップ(実施形態6の上記ステップ(IV)、並びに実施形態7の上記ステップ(I)及び上記ステップ(II))並びに上記圧力を印加するステップ(実施形態6の上記ステップ(III))のうちの少なくとも1つの間、固定される、実施形態6又は実施形態7に記載の方法。
実施形態11
上記第1の基材を真空プレートに真空取り付けするステップを更に含み、
上記真空取り付けは、上記剥離するステップ及び上記圧力を印加するステップのうちの少なくとも1つの間固定される上記第1の基材の上記形状を提供する、実施形態10に記載の方法。
実施形態12
上記キャリア基材の上記第2の主表面の上記前端周縁表面部分は、上記キャリア基材の第1の側縁部と第2の側縁部との間に画定される長さを含み、
実施形態6の上記ステップ(III)又は実施形態7の上記ステップ(I)は、上記キャリア基材の上記第2の主表面の上記前端周縁表面部分の略全長に沿って圧力を印加する、実施形態6又は実施形態7に記載の方法。
実施形態13
上記ステップ(I)中に得られた情報に基づいて、上記キャリア基材と上記第1の基材との間の結合強度を決定するステップを更に含む、実施形態6〜12のいずれか1つに記載の方法。
実施形態14
実施形態6の上記ステップ(IV)の前、又は実施形態7の上記ステップ(I)の前に、上記キャリア基材と上記第1の基材との間の結合強度を低減するステップを更に含む、実施形態6又は実施形態7に記載の方法。
実施形態15
上記第1の基材は、ガラス基材及びシリコンウェハからなる群から選択される基材を含む、実施形態6〜14のいずれか1つに記載の方法。
実施形態16
上記第1の基材は、約100マイクロメートル〜約300マイクロメートルの厚さを含む、実施形態6〜15のいずれか1つに記載の方法。
実施形態17
上記キャリア基材は、約300マイクロメートル〜約700マイクロメートルの厚さを含む、実施形態6〜16のいずれか1つに記載の方法。
実施形態18
上記キャリア基材のフットプリントは、上記第1のフットプリントより大きい、実施形態6〜17のいずれか1つに記載の方法。
実施形態19
上記ステップ(I)の前に、上記第1の基材が上記キャリア基材に結合されている間に上記第1の基材を加工するステップを更に含む、実施形態6〜18のいずれか1つに記載の方法。
実施形態20
実施形態5の上記ステップ(III)又は請求項7の上記ステップ(I)は、上記前端周縁表面部分の略全長に沿って圧力を均一に印加するステップを含む、実施形態6又は実施形態7に記載の方法。
実施形態21
上記ステップ(I)は、上記キャリア基材の上記前端周縁部を、上記第1の基材から、上記前端周縁表面部分の全長に沿って略同時に剥離するステップを含む、実施形態20に記載の方法。
実施形態22
上記ステップ(I)は、取り付け部材を、上記キャリア基材の上記第2の主表面の上記前端周縁表面部分に真空取り付けするステップ、及び続いて、上記取り付け部材を用いて上記前端周縁表面部分に圧力を印加するステップを含む、実施形態7に記載の方法。
101 剥離装置
103 真空プレート
104 真空源
104a 通信ライン
105 並進軸
107a 第1の方向
107b 第2の方向
109 軸受
111 並進レール
113 止めねじ
115 支持表面
117 真空取り付け部材
117a 真空取り付け部材117の当接表面
118 真空源
118a 通信ライン
119 アーム
121 真空プレート103の前端縁部
123 真空プレート103の後端
125 アーム119の後端
127 フローティングヒンジ
129 ヒンジピン
131 スロット
133 アクチュエータ
133a 通信ライン
135 方向
137 リンク
138 フック
139 フィラメント
139a フィラメント139の一方の端部
139b フィラメント139のもう一方の端部
141 荷重センサ
141a 通信ライン
143 制御デバイス
201a 第1のピン
201b 第2のピン
301 真空ポート
303 真空プレート103の表面
401 真空ポート
403 真空取り付け部材117の表面
405 周縁リング状スタンドオフ
501 方向
601 第1の基材
601a 第1の基材601の第1の主表面
601b 第1の基材601の第2の主表面
603 第1のキャリア基材
603a 第1のキャリア基材603の第1の主表面
603b 第1のキャリア基材603の第2の主表面
605 第2のキャリア基材
605a 第2のキャリア基材605の第1の主表面
605b 第2のキャリア基材605の第2の主表面
607 方向
701 カミソリ
703 前端周縁部911と第1の基材601との間の界面
801a 第1のキャリア基材603の第1の側縁部
801b 第1のキャリア基材603の第2の側縁部
901 真空導管
903 真空チャンバ
905 真空導管
907 真空チャンバ
909 アーム119の当接表面
911 第1のキャリア基材603の前端周縁部
913 第2のキャリア基材605の前端周縁部
915 第1の基材601の前端周縁部
917 第1のキャリア基材603の後端周縁部
919 第2のキャリア基材605の後端周縁部
921 第1の基材601の後端周縁部
923 第1のキャリア基材603の第2の主表面603bの前端周縁表面部分
1001 初期分離
1003 第1のキャリア基材603の外側部分
1101 方向
D 距離
F 力
F1 引張力
F2 引張力
L1 真空プレート103の長さ
L2 アーム119の長さ
L3 前端周縁表面部分923の長さ
R 第1のキャリア基材603の曲率半径
T1 第1の基材601の厚さ
T2 キャリア基材603、605の厚さ
W1 真空プレート103の幅
W2 真空取り付け部材117の幅

Claims (11)

  1. 第1の基材を第2の基材から剥離するよう構成された、剥離装置であって:
    真空プレート;
    真空取り付け部材;及び
    前記真空取り付け部材を支持し、前記真空プレートに対して枢動可能に取り付けられた、アーム
    を備え、
    前記アームは、前記プレートを横断して延在するよう構成され、
    前記真空取り付け部材は、前記アームの前端部において前記アームに対して枢動するようヒンジによって取り付けられ、前記アームが前記真空プレートに対して枢動する間に、前記真空プレートから離れるように移動するよう構成され、
    前記真空取り付け部材は、0°超から15°までの範囲内の、前記アームに対する最大角度だけ枢動するよう制限され、
    前記真空取り付け部材は、前記第1の基材の前端周縁表面部分の長さL3の全長にわたって延在し、前記長さL3は前記真空プレートの幅W1と同一の方向に延在する、剥離装置。
  2. 前記真空プレートは、前記真空取り付け部材が前記真空プレートから離れるように移動する間に並進するよう構成される、請求項に記載の剥離装置。
  3. 前記真空プレートに対して前記アームを枢動可能に取り付けるヒンジを更に備え、
    前記ヒンジは、フローティングヒンジを含む、請求項1または2のいずれか1項に記載の剥離装置。
  4. 第1の基材を、前記第1の基材の第1の主表面がキャリア基材の第1の主表面に取り外し可能に結合された状態で加工する方法であって、
    (I)前記キャリア基材を超えてアームを延在させるステップであって、真空取り付け部材は前記アームの前端部において当該アームに対して枢動するようヒンジによって取り付けられており、前記真空取り付け部材が前記アームによって搬送される、ステップ;
    (II)前記真空取り付け部材を、前記キャリア基材の第2の主表面の前端周縁表面部分に真空取り付けするステップ;
    (III)前記真空取り付け部材を用いて、前記前端周縁表面部分に圧力を印加するステップ;及び
    (IV)前記真空取り付け部材が前記アームに対して枢動する間に、前記キャリア基材の前端周縁部を、前記真空取り付け部材を有する前記第1の基材から剥離するステップ
    を含み、
    前記キャリア基材の前記第2の主表面の前記前端周縁表面部分は、前記キャリア基材の第1の側縁部と第2の側縁部との間に画定される長さを含み、
    前記真空取り付け部材は、前記前端周縁表面部分の前記長さの略全長にわたって延在すし、0°超から15°までの範囲内の、前記アームに対する最大角度だけ枢動する、方法。
  5. 第1の基材を、前記第1の基材の第1の主表面がキャリア基材の第1の主表面に取り外し可能に結合された状態で加工する方法であって、
    (I)アームの前端部において当該アームに対して枢動するようヒンジよって取り付けられた真空取り付け部材により前記キャリア基材の第2の主表面の前端周縁表面部分に圧力を印加することによって、前記キャリア基材の前端周縁部を前記第1の基材から剥離するステップ;
    (II)前記キャリア基材が前記第1の基材から完全に取り外されるまで、前記キャリア基材を前記第1の基材から剥離し続けるステップ;
    (III)前記ステップ(II)の間、前記キャリア基材の曲率半径を制御するステップ
    を含み、
    前記キャリア基材の前記第2の主表面の前記前端周縁表面部分は、前記キャリア基材の第1の側縁部と第2の側縁部との間に画定される長さを含み、
    前記真空取り付け部材は、前記前端周縁表面部分の前記長さの略全長にわたって延在し、0°超から15°までの範囲内の、前記アームに対する最大角度だけ枢動する、方法。
  6. 前記アームが前記第1の基材に対して枢動する間、前記キャリア基材を前記第1の基材から剥離し続けるステップを更に含み、
    前記アームが前記第1の基材に対して枢動する間、前記キャリア基材の曲率半径を制御するステップを更に含む、請求項に記載の方法。
  7. 前記第1の基材の形状は、前記剥離するステップ(請求項の前記ステップ(IV)、並びに請求項の前記ステップ(I)及び前記ステップ(II))並びに前記圧力を印加するステップ(請求項の前記ステップ(III))のうちの少なくとも1つの間、固定される、請求項又は請求項に記載の方法。
  8. 前記第1の基材を真空プレートに真空取り付けするステップを更に含み、
    前記真空取り付けは、前記剥離するステップ及び前記圧力を印加するステップのうちの少なくとも1つの間固定される前記第1の基材の前記形状を提供する、請求項に記載の方法。
  9. 請求項の前記ステップ(III)又は請求項の前記ステップ(I)は、前記キャリア基材の前記第2の主表面の前記前端周縁表面部分の略全長に沿って圧力を印加する、請求項又は請求項に記載の方法。
  10. 請求項の前記ステップ(III)又は請求項の前記ステップ(I)中に印加された圧力に基づいて、前記キャリア基材と前記第1の基材との間の結合強度を決定するステップを更に含む、請求項又は請求項の方法。
  11. 請求項の前記ステップ(IV)の前、又は請求項の前記ステップ(I)の前に、前記キャリア基材と前記第1の基材との間の結合強度を低減するステップを更に含む、請求項又は請求項に記載の方法。
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